JP4156911B2 - 光情報記録媒体、光情報記録装置および光情報再生装置 - Google Patents

光情報記録媒体、光情報記録装置および光情報再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラフィを利用して情報が記録された光情報記録媒体、ホログラフィを利用して光情報記録媒体に情報を記録する光情報記録装置、ホログラフィを利用して光情報記録媒体から情報を再生する光情報再生装置、およびホログラフィを利用して光情報記録媒体に情報を記録すると共に光情報記録媒体から情報を再生する光情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラフィを利用して記録媒体に情報を記録するホログラフィック記録は、一般的に、イメージ情報を持った光と参照光とを記録媒体の内部で重ね合わせ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込むことによって行われる。記録された情報の再生時には、その記録媒体に参照光を照射することにより、干渉縞による回折によりイメージ情報が再生される。
【0003】
近年では、超高密度光記録のために、ボリュームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラフィが実用域で開発され注目を集めている。ボリュームホログラフィとは、記録媒体の厚み方向も積極的に活用して、3次元的に干渉縞を書き込む方式であり、厚みを増すことで回折効率を高め、多重記録を用いて記録容量の増大を図ることができるという特徴がある。そして、デジタルボリュームホログラフィとは、ボリュームホログラフィと同様の記録媒体と記録方式を用いつつも、記録するイメージ情報は2値化したデジタルパターンに限定した、コンピュータ指向のホログラフィック記録方式である。
【0004】
このデジタルボリュームホログラフィでは、例えばアナログ的な絵のような画像情報も、一旦デジタイズして、2次元デジタルパターン情報(ページデータともいう)に展開し、これをイメージ情報として記録する。再生時は、このデジタルパターン情報を読み出してデコードすることで、元の画像情報に戻して表示する。これにより、再生時にSN比(信号対雑音比)が多少悪くても、微分検出を行ったり、2値化データをコード化しエラー訂正を行ったりすることで、極めて忠実に元の情報を再現することが可能になる。
【0005】
図1は、特許文献1に記載された従来のデジタルボリュームホログラムの再生動作を示す図である。
【0006】
図示省略した光源装置から出射されたP偏光の光は、図示省略した光学要素(レンズ、ビームスプリッタ等)を介して、二分割旋光板201の旋光板201Lに到達する。旋光板201Lに到達した光は、旋光板201Lを通過し、再生用参照光153Lとなる。再生用参照光153LはA偏光である。再生用参照光153Lは対物レンズ112を介して光情報記録媒体101に照射される。再生用参照光153Lはホログラム層103の表面で焦点を結んだ後、発散しながらホログラム層103を通過する。その結果、ホログラム層103より再生光154Lが発生する。この再生光154LもまたA偏光である。再生光154Lは、対物レンズ112側に進み、対物レンズ112で平行光束とされる。平行光束とされた再生光154Lは、二分割旋光板201の旋光板201Rを通過して、S偏光の光となる。
【0007】
二分割旋光板201を通過した再生光は、図示省略した光学要素(プリズムブロック等)を介して、図示省略したCCDアレイに入射し検出される。これにより情報が再生される。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−311938号公報(図10)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような情報の再生においては、光情報記録媒体101および対物レンズ112などの光学素子において表面反射や散乱光などの迷光成分が発生する。この迷光成分は、記録された情報を検出すべきCCDアレイにより検出されてしまう。すなわち、この迷光成分はノイズとなる。よって、S/N比(Signal to Noise Ratio)が劣化してしまう。
【0009】
そこで、本発明は、迷光成分によるS/N比の劣化を防ぐことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ホログラフィを利用して情報が記録される情報記録層と、通過する光の偏光方向を変更するための偏光変更層と、光の入射側から見て情報記録層および偏光変更層よりも遠くに配置され、光を反射する反射層とを備えたように構成される。
【0011】
上記のように構成された発明によれば、光情報記録媒体よりも光の入射側にある光学要素による迷光と、光の入射により情報記録層から発生する再生光が光情報記録媒体から出射されたものと、は振動方向が異なる。よって、迷光と再生光とを区別することができるため、迷光成分によるS/N比の劣化を防ぐことが可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、偏光変更層は、光の入射側から見て情報記録層よりも近くに配置されており、情報記録層に接しているように構成される。
【0013】
上記のように構成された発明によれば、情報記録層よりも光の入射側にある光学要素による迷光と、再生光とを区別することができるため、迷光成分によるS/N比の劣化を防ぐことが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明であって、情報記録層は反射層に接しているように構成される。
【0015】
上記のように構成された発明によれば、情報記録層よりも光の入射側から見て遠い光学要素であって、迷光の原因となるものが無いため、迷光成分を少なくすることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、偏光変更層は、光の入射側から見て情報記録層よりも遠くに配置されており、反射層に接しているように構成される。
【0017】
上記のように構成された発明によれば、偏光変更層よりも光の入射側から見て遠い光学要素であって、迷光の原因となるものが無いため、迷光成分を少なくすることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、偏光変更層は情報記録層に接しているように構成される。
【0019】
上記のように構成された発明によれば、情報記録層に情報を記録するために使用される記録用参照光と、記録用参照光が反射層により反射されて情報記録層に入射される反射光とは、振動方向が異なる。よって、記録用参照光に基づきホログラフィが形成されても、反射光に基づきホログラフィが形成されない。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の発明であって、偏光変更層は、基板と、偏光変更層に入射される光に位相差を発生させるための位相差発生層とを有し、位相差発生層中の分子が基板上において円に沿って配列しているように構成される。
【0021】
上記のように構成された発明によれば、光情報記録媒体を回転させながら情報を記録あるいは再生する際に適合する偏光変更層を、光情報記録媒体が有することになる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、基板と、入射される光に位相差を発生させるための位相差発生層とを有し、位相差発生層中の分子が基板上において円に沿って配列している偏光変更層を製造するための偏光変更層製造方法であって、位相差発生層を構成する位相差材料を基板に塗布する塗布工程と、基板を回転させながら位相差材料に直線偏光を照射する直線偏光照射工程と、を備え、位相差材料は、直線偏光に対して所定方向に配列するものであるように構成される。
【0023】
上記のように構成された発明によれば、位相差発生層が基板上において円に沿って配列している偏光変更層を製造することが可能となる。
【0024】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の偏光変更層製造方法であって、位相差材料はアゾベンゼンであり、直線偏光は基板を回転させる際の回転半径方向に振動面を有するように構成される。
【0025】
請求項9に記載の発明は、表面に配向層を有する基板と、基板に入射される光に位相差を発生させるための位相差発生層とを有し、位相差発生層中の分子が基板上において円に沿って配列している偏光変更層を製造するための偏光変更層製造方法であって、配向層にラビングを施すラビング工程と、位相差発生層を構成する位相差材料を基板に塗布する塗布工程と、基板を回転させる回転工程とを備えたように構成される。
【0026】
上記のように構成された発明によれば、位相差発生層が基板上において円に沿って配列している偏光変更層を製造することが可能となる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体に対して情報を記録するための光情報記録装置であって、情報を担持した情報光を生成する情報光生成手段と、記録用参照光を生成する記録用参照光生成手段と、光情報記録媒体が有する情報記録層に情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンによって情報が記録されるように、情報光と記録用参照光とを、情報記録層に対して同一面側より照射する記録光学系とを備えたように構成される。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体より情報を再生するための光情報再生装置であって、再生用参照光を生成する再生用参照光生成手段と、再生用参照光を光情報記録媒体が有する情報記録層に対して照射すると共に、再生用参照光が照射されることによって情報記録層より発生される再生光を、情報記録層に対して再生用参照光を照射する側と同じ面側より収集する再生光学系と、再生光学系によって収集された再生光を検出する検出手段とを備えたように構成される。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明であって、光情報記録媒体が有する偏光変更層を円偏光が透過したものと振動方向が共通する直線偏光のみを透過する、再生光学系と検出手段との間に配置されたノイズカット手段を備えたように構成される。
【0030】
上記のように構成された発明によれば、ノイズカット手段により、再生光学系によって収集された再生光から迷光成分が除去できるため、迷光成分によるS/N比の劣化を防ぐことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0032】
第一の実施形態
図2は、本発明の第一の実施形態に係る光情報記録再生装置におけるピックアップ装置(以下、単にピックアップと言う。)と第一の実施形態における光情報記録媒体の構成を示す説明図、図3は第一の実施形態に係る光情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。なお、光情報記録再生装置は、光情報記録装置と光情報再生装置とを含んでいる。また、第一の実施形態では光情報記録媒体として円盤状の光ディスクを用いているが、カード状の記録媒体も用いることができる。
【0033】
光情報記録媒体の構成
始めに、図2を参照して、第一の実施形態における光情報記録媒体の構成について説明する。この光情報記録媒体1は、ポリカーボネート等によって形成された円板状の透明基板2の一面に、四分の一波長板(偏光変更層)4と、ボリュームホログラフィを利用して情報が記録される情報記録層としてのホログラム記録層3と、反射膜5と、基板(保護層)8とを、この順番で積層して構成されている。
【0034】
四分の一波長板4は、P偏光やS偏光のように直線偏光の光が入射し、その直線偏光の方位が四分の一波長板4における結晶の光学軸に対してなす角度が45度のとき、通過光を直線偏光から円偏光の光にするものである。四分の一波長板4は直線偏光を円偏光にしたり、円偏光から直線偏光にしたりするのに用いられる。第一の実施形態の場合、ホログラム記録層3に情報を記録するために使用される記録用参照光およびホログラム記録層3から情報を再生するために使用される再生用参照光はP偏光である。ここで、記録用参照光および再生用参照光(P偏光)が四分の一波長板4に入射して透過したものが円偏光の光となる。そして、この円偏光が光情報記録媒体1の反射膜5に反射して四分の一波長板4に戻る光が四分の一波長板4を再び透過する際には円偏光からS偏光の光となる。
【0035】
なお、四分の一波長板4は、再生用参照光の入射側から見てホログラム記録層3より近くに配置されている。
【0036】
また、第一の実施形態では、図4に示されるように、例えば、透明基板2の厚さは0.4mm、ホログラム記録層3の厚さは0.2mm、光情報記録媒体1の合計の厚さは1.2mmとされている。反射膜5の厚さは、Åのオーダーであり、記録媒体全体の厚さに比べたら無視できるほどの厚さである。
【0037】
第一の実施形態では、図4に示されるように、光情報記録媒体全体の厚みが1.2mmで、CDやDVDと同じ厚さとなるように構成しているので、ホログラム記録媒体としてこれらとの互換性を保つことができるようになる。
【0038】
ホログラム記録層3は、光が照射されたときに光の強度に応じて屈折率、誘電率、反射率等の光学的特性が変化するホログラム材料によって形成されている。ホログラム材料としては、例えば、デュポン(Dupont)社製フォトポリマ(photopolymers)HRF−600(製品名)等が使用される。
【0039】
反射膜5は、光(再生用参照光など)を反射する膜である。反射膜5は、ホログラム記録層3および四分の一波長板4よりも光(再生用参照光など)を入射する側から見て遠くにある。また、反射膜5は、例えばアルミニウムによって形成されている。
【0040】
基板(保護層)8は、例えば、インジェクションで作成されたアドレス付基板である。その基板(保護層)8には、半径方向に線状に延びる複数の位置決め領域としてのアドレス・サーボエリア6が所定の角度間隔で設けられ、隣り合うアドレス・サーボエリア6間の扇形の区間がデータエリア7になっている。アドレス・サーボエリア6には、サンプルドサーボ方式によってフォーカスサーボおよびトラッキングサーボを行うための情報とアドレス情報とが、予めエンボスピット等によって記録されている(プリフォーマット)。なお、フォーカスサーボは、反射膜5の反射面を用いて行うことができる。トラッキングサーボを行うための情報としては、例えばウォブルピットを用いることができる。
【0041】
四分の一波長板4の製造方法
図24は、四分の一波長板4が透明基板2に接する表面を示す平面図である。四分の一波長板4は円形である。この円と中心を同じくする同心円4dに沿って位相差発生層中の分子4eが配列している。位相差発生層は、四分の一波長板4に入射される光に位相差を発生させるためのものである。位相差発生層の材料は、例えばアゾベンゼンである。光情報記録媒体1を回転させながら、情報の記録および再生が行われる。このため、位相差発生層中の分子4eが同心円4dに沿って配列されていることが、四分の一波長板4を正常に機能させるために好適である。
【0042】
図25は、四分の一波長板4の製造方法の一例を説明するための、四分の一波長板4の正面図(図25(a))、平面図(図25(b))である。四分の一波長板4の基板4aは透明な基板である。基板4aの表面に、位相差発生層4bの材料(例えばアゾベンゼン)を塗布する。その後、四分の一波長板4を図25(a)に示す矢印方向に回転させる。いわゆるスピンコートである。回転速度により、位相差発生層4bの厚さを制御できる。さらに、四分の一波長板4を回転させながら、四分の一波長板4の回転半径Rの方向に振動面を有する直線偏光Lを位相差発生層4bに照射する(図25(b)参照)。アゾベンゼンにより生成される膜は、光異方性があり、照射される偏光に対して垂直方向に配列する性質がある。よって、図25(b)に示すように、位相差発生層中の分子4eは、同心円4dに沿って配列されることになる。なお、直線偏光Lを、四分の一波長板4の回転半径Rの方向にスキャンし、四分の一波長板4の全面に直線偏光Lが照射されるようにする。
【0043】
図26は、四分の一波長板4の製造方法のさらなる一例を説明するための、四分の一波長板4の正面図(図26(a))、平面図(図26(b))、正面図(図26(c))である。まず、基板4aの表面にポリイミド膜4cを形成しておき、四分の一波長板4を図26(a)に示す矢印方向に回転させる。このとき、回転半径方向にナイロン等でできた布61を配置し(図26(b)参照)、ポリイミド膜4cに載せておく。すると、同心円4dに沿って微細な傷ができる。いわゆる、ラビングである。その後、基板4a(ポリイミド膜4c)の表面に、位相差発生層4bの材料を塗布する。そして、スピンコートを行う。同心円4dに沿った微細な傷に従い、位相差発生層中の分子4eが配列する。
【0044】
なお、スピンコートを行った後に、乾燥および紫外線照射などを行うが、周知の工程ゆえ説明を省略する。
【0045】
また、位相差発生層4bの厚さは、2〜10μmであることが好ましい。
【0046】
光情報記録再生装置の構成
次に、図3を参照して、第一の実施形態に係る光情報記録再生装置の構成について説明する。この光情報記録再生装置10は、光情報記録媒体1が取り付けられるスピンドル81と、このスピンドル81を回転させるスピンドルモータ82と、光情報記録媒体1の回転数を所定の値に保つようにスピンドルモータ82を制御するスピンドルサーボ回路83とを備えている。光情報記録再生装置10は、更に、光情報記録媒体1に対して情報光と記録用参照光とを照射して情報を記録すると共に、光情報記録媒体1に対して再生用参照光を照射し、再生光を検出して、光情報記録媒体1に記録されている情報を再生するためのピックアップ11と、このピックアップ11を光情報記録媒体1の半径方向に移動可能とする駆動装置84とを備えている。
【0047】
光情報記録再生装置10は、更に、ピックアップ11の出力信号よりフォーカスエラー信号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFを検出するための検出回路85と、この検出回路85によって検出されるフォーカスエラー信号FEに基づいて、ピックアップ11内のアクチュエータを駆動して対物レンズを光情報記録媒体1の厚み方向に移動させてフォーカスサーボを行うフォーカスサーボ回路86と、検出回路85によって検出されるトラッキングエラー信号TEに基づいてピックアップ11内のアクチュエータを駆動して対物レンズを光情報記録媒体1の半径方向に移動させてトラッキングサーボを行うトラッキングサーボ回路87と、トラッキングエラー信号TEおよび後述するコントローラからの指令に基づいて駆動装置84を制御してピックアップ11を光情報記録媒体1の半径方向に移動させるスライドサーボを行うスライドサーボ回路88とを備えている。
【0048】
光情報記録再生装置10は、更に、ピックアップ11内の後述するCMOS又はCCDアレイの出力データをデコードして、光情報記録媒体1のデータエリア7に記録されたデータを再生したり、検出回路85からの再生信号RFより基本クロックを再生したりアドレスを判別したりする信号処理回路89と、光情報記録再生装置10の全体を制御するコントローラ90と、このコントローラ90に対して種々の指示を与える操作部91とを備えている。コントローラ90は、信号処理回路89より出力される基本クロックやアドレス情報を入力すると共に、ピックアップ11、スピンドルサーボ回路83およびスライドサーボ回路88等を制御するようになっている。スピンドルサーボ回路83は、信号処理回路89より出力される基本クロックを入力するようになっている。コントローラ90は、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)およびRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を有し、CPUが、RAMを作業領域として、ROMに格納されたプログラムを実行することによって、コントローラ90の機能を実現するようになっている。
【0049】
次に、図2を参照して、本実施の形態におけるピックアップ11の構成について説明する。ピックアップ11は、スピンドル81に光情報記録媒体1が固定されたときに、光情報記録媒体1の透明基板2側に対向する対物レンズ12と、この対物レンズ12を光情報記録媒体1の厚み方向および半径方向に移動可能なアクチュエータ13と、ミラー15、偏光ビームスプリッタ16を備えている。
【0050】
また、ピックアップ11は、偏光ビームスプリッタ16の偏光分離面16aで光情報記録媒体1からの戻り光(再生光)が反射する側(PBS16の下側)には再生光を検出するための検出手段であるCCDまたはCMOSセンサ(検出手段)29が設けられている。CCDまたはCMOSセンサ29と偏光ビームスプリッタ16との間には、S偏光のみを通過させる偏光板(ノイズカット手段)51が配置されている。すなわち、偏光板51は、円偏光が四分の一波長板4を透過したもの(S偏光)と振動方向が共通する直線偏光のみを透過するようなものである。
【0051】
さらに、偏光分離面16aに参照光又は情報光が入射してくる方向(PBSの右側)にはハーフミラー17が配置されている。さらに、このハーフミラー17の反射光の入射方向(ハーフミラー17の下側)には参照光生成手段を構成するデフォーカス用凸レンズ18、ミラー19および20、2分の1波長板21が配置されている。この2分の1波長板は参照光の偏光方向を後述する情報光の偏光方向と同一にするために設けられたものである。このデフォーカス用凸レンズによって平行光を対物レンズ12に発散して入射する参照光が生成される。
【0052】
また、ピックアップ11は、2分の1波長板21の光の入射方向(2分の1波長板21の右側)には偏光ビームスプリッタ22が備えられている。さらに、ハーフミラー17の透過光の入射方向(ハーフミラー17の右側)には空間光変調器23、ミラー24、光シャッター25が備えられている。空間光変調器23は、格子状に配列された多数の画素を有し、各画素毎に光の透過状態と遮断状態とを選択することによって、光強度によって光を空間的に変調して、情報を担持した情報光を生成することができるようになっている。空間光変調器23は、本発明における情報光生成手段を構成する。空間光変調器としては、例えば、DMDや液晶素子を用いることができる。
【0053】
ピックアップ11は、更に、ビームスプリッタ22の光の入射面側(PBS22の下側)に2分の1波長板26が配置され、さらにその光の入射面側から順にコリメータレンズ27および光源装置28が配置されている。ここで、2分の1波長板の角度を変えることにより、光情報記録媒体1に入射する情報光と記録用参照光の強度の比が最適になるように適宜に設定することができる。また、光源装置28は、コヒーレントな直線偏光の光を出射するもので、例えば半導体レーザを用いることができる。
【0054】
また、ピックアップ11は、サーボ用光源装置32側からの光が光情報記録媒体に照射され、その戻り光が、対物レンズ12、ダイクロイックミラー30、偏光ビームスプリッタ(ハーフミラーでも良い)31、凸レンズ33、シリンドリカルレンズ34を経由して4分割フォトディテクタ35に入射する用に構成されている。
【0055】
4分割フォトディテクタ35は、図5に示したように、光情報記録媒体1におけるトラック方向に対応する方向と平行な分割線36aとこれと直交する方向の分割線36bとによって分割された4つの受光部35a〜35dを有している。シリンドリカルレンズ34は、その円筒面の中心軸が4分割フォトディテクタ35の分割線36a,36bに対して45°をなすように配置されている。
【0056】
ここで、図5は、4分割フォトディテクタ35の出力に基づいて、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFを検出するための検出回路85の構成を示すブロック図である。この検出回路85は、4分割フォトディテクタ35の対角の受光部35a,35dの各出力を加算する加算器37と、4分割フォトディテクタ35の対角の受光部35b,35cの各出力を加算する加算器38と、加算器37の出力と加算器38の出力との差を演算して、非点収差法によるフォーカスエラー信号FEを生成する減算器39と、4分割フォトディテクタ35のトラック方向に沿って隣り合う受光部35a,35bの各出力を加算する加算器40と、4分割フォトディテクタ35のトラック方向に沿って隣り合う受光部35c,35dの各出力を加算する加算器41と、加算器40の出力と加算器41の出力との差を演算して、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号TEを生成する減算器42と、加算器40の出力と加算器41の出力とを加算して再生信号RFを生成する加算器43とを備えている。なお、本実施の形態では、再生信号RFは、光情報記録媒体1におけるアドレス・サーボエリア6に記録された情報を再生した信号である。
【0057】
なお、ピックアップ11内の空間光変調器23および光源装置28および32は、図3におけるコントローラ90によって制御されるようになっている。
【0058】
また、本発明によるピックアップ11においては、図示されていないが、デフォーカス用凸レンズ18とミラー19の間に位相空間変調器が配置されるようにしても良いし、ミラー19又は20と同位置に、ミラーの代わりに反射型の位相空間変調器を配置しても良い。この場合、位相空間変調器は、格子状に配列された多数の画素を有し、各画素毎に出射光の位相を選択することによって、光の位相を空間的に変調することができるようになっている。この位相空間光変調器としては、液晶素子を用いることができる。また、微小ミラーが出射光軸に対して平行に移動するマイクロミラーデバイスを用いても良い。この位相空間変調器も図3におけるコントローラ90によって制御される。コントローラ90は、位相空間光変調器において光の位相を空間的に変調するための複数の変調パターンの情報を保持している。また、操作部91は、複数の変調パターンの中から任意の変調パターンを選択することができるようになっている。そして、コントローラ90は、所定の条件に従って自らが選択した変調パターンまたは操作部91によって選択された変調パターンの情報を位相空間光変調器に与え、位相空間光変調器は、コントローラ90より与えられる変調パターンの情報に従って、対応する変調パターンで光の位相を空間的に変調するようになっている。
【0059】
さらに、本発明におけるピックアップ11においては、偏光ビームスプリッタ22からミラー24、さらに空間光変調器23を経由してハーフミラー17までの光路長と、ビームスプリッタ22からミラー20および19、さらにデフォーカス用凸レンズ18を経由してハーフミラー17までの光路長が等しくなるように光学系は設定されている。このようにすることにより、記録用参照光と物体光の光路長を等しくすることができる。また、ホログラム記録光源であるレーザの可干渉距離(コヒーレンシー)が短い場合でも干渉縞のコントラストを最大限にすることができるというメリットを有する。
【0060】
次に、第一の実施形態に係る光情報記録再生装置の動作について、サーボ時、記録時、再生時に分けて、順に説明する。なお、サーボ時、記録時、再生時のいずれのときも、光情報記録媒体1は規定の回転数を保つように制御されてスピンドルモータ82によって回転される。
【0061】
サーボ時の動作
まず、図6を参照して、サーボ時の動作について説明する。サーボ時には、サーボ用光源装置32が使用される。サーボ用光源装置32の出射光の出力は、再生用の低出力に設定される。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レンズ12の出射光がアドレス・サーボエリア6を通過するタイミングを予測し、対物レンズ12の出射光がアドレス・サーボエリア6を通過する間、上記の設定とする。
【0062】
サーボ用光源装置32から出射されたP偏光の光は、コリメータレンズ31によって平行光とされ、偏光ビームスプリッタ31に入射して偏光分離面31aを通過し、ダイクロイックミラー30によって平行光まま反射される。ダイクロイックミラー30による反射光(P偏光の光)は、対物レンズ12により光情報記録媒体1の反射膜5上で収束するように、光情報記録媒体1に照射される。その際、アドレス・サーボエリア6におけるエンボスピットによって変調されて、対物レンズ12側に戻ってくる。また、反射膜5上で収束する前に四分の一波長板4によって円偏光の光にされる。
【0063】
反射膜5からの戻り光(円偏光の光)は、再度四分の一波長板4により偏光方向が変えられてS偏光の光とされてから、対物レンズ12で平行光とされる。このS偏光の戻り光はダイクロイックミラー30で反射され、偏光ビームスプリッタの方向に進行する。このダイクロイックミラー30は、例えば、波長λ=655nmの光を反射させ、また、波長λ=532nmあるいはそれより短波長の光を100%通過させるように設計されている。従って、サーボ用光源装置32としては655nmの赤レーザを用い、光源装置28としては例えば532nmの緑レーザあるいは405nmの青紫レーザや、その他ブルーレーザを用いることができる。
【0064】
ダイクロイックミラーの反射光は、S偏光の光であるので、平行光のまま偏光ビームスプリッタに入射したら偏光分離面31aで反射し、凸レンズ33に入射する。凸レンズ33の入射光は収束光に変えられ、シリンドリカルレンズ34を通過した後、4分割フォトディテクタ35によって検出される。そして、この4分割フォトディテクタ35の出力に基づいて、図5に示した検出回路85によって、フォーカスエラー信号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFが生成され、これらの信号に基づいて、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われると共に、基本クロックの再生およびアドレスの判別が行われる。
【0065】
なお、上記のサーボ時における設定では、ピックアップ11の構成は、CD(コンパクト・ディスク)やDVD(ディジタル・ビデオ・ディスクまたはディジタル・バーサタイル・ディスク)やHS(ハイパー・ストレージ・ディスク)等の通常の光ディスクに対する記録、再生用のピックアップの構成と同様になる。従って、本実施の形態における光情報記録再生装置10では、通常の光ディスク装置との互換性を持たせるように構成することも可能である。
【0066】
記録時の動作
次に、記録時の動作について説明する。図7は記録時におけるピックアップ11の状態を示す説明図である。
【0067】
光源装置28の出射光の出力は、パルス的に記録用の高出力にされる。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レンズ12の出射光がデータエリア7を通過するタイミングを予測し、対物レンズ12の出射光がデータエリア7を通過する間、上記の設定とする。対物レンズ12の出射光がデータエリア7を通過する間は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボはサーボエリア7を通過したときの状態を保持することにより、対物レンズ12は固定されている。また、以下の説明では、光源装置28が偏光ビームスプリッタ22に対してP偏光の光を出射するものとする。
【0068】
図7において、光源装置28から出射されたP偏光の光は、コリメータレンズ27によって平行光束とされた後、2分の1波長板(例えば、+22.5度)26により偏光方向が変更され、偏光ビームスプリッタ22に対してP偏光成分とS偏光成分を持つような光を生成する。この光は、ビームスプリッタ22に入射し、光量の一部(P偏光成分)が偏光分離面22aを透過し、残りの一部(S偏光成分)が偏光分離面22aで反射される。この反射光(S偏光成分)は2分の1波長板(+45度)21に入射する。ここで、S偏光の光は90度偏光方向が変更されてP偏光の光が生成される。このP偏光の光は、ミラー19および20を介して凸レンズ18に入射する。凸レンズによって後述の対物レンズ12において発散する記録用参照光が生成される。生成された記録用参照光は、ハーフミラー17で反射される。
【0069】
なお、凸レンズ18とミラー19の間に位相空間変調器が配置される場合には、位相空間光変調器は、通過する光に対して、所定の変調パターンに従って、画素毎に、所定の位相を基準にして位相差0(rad)かπ(rad)、あるいはその中間的な位相差を選択的に付与することによって、光の位相を空間的に変調して、光の位相が空間的に変調された記録用参照光を生成する。コントローラ90は、所定の条件に従って自らが選択した変調パターンまたは操作部91によって選択された変調パターンの情報を位相空間光変調器に与え、位相空間光変調器は、コントローラ90より与えられる変調パターンの情報に従って、通過する光の位相を空間的に変調する。
【0070】
一方、ビームスプリッタ22の偏光分離面22aを透過したP偏光の光は、記録時はシャッター25は開いているので、ミラー24で反射され、空間光変調器23に入射する。この空間光変調器23おいて、光情報記録媒体1に記録すべき情報に応じて各画素毎に反射状態(以下、オンとも言う。)と遮断状態(以下、オフとも言う。)を選択して、反射する光を空間的に変調して、情報光が生成される。本実施の形態では、2画素で1ビットの情報を表現し、必ず、1ビットの情報に対応する2画素のうちの一方をオン、他方をオフとする。なお、空間光変調器としてDMDを用いることができる。
【0071】
生成された情報光(P偏光の光)は、ハーフミラー17を透過する。ここで、P偏光の情報光とP偏光の記録用参照光は、再度統合(互いに光軸同一)される。これらは共にP偏光の光であるので、共に偏光ビームスプリッタ16を通過することになる。情報光は平行光であるが、記録用参照光はデフォーカス用凸レンズ18によって収束光に変更されるので、偏光ビームスプリッタ16に収束しながら入射する。情報光および記録用参照光は、共にミラー15で反射されて進行方向が変更される。
【0072】
その後、情報光は、前述のように例えば532nmの緑レーザであるので、ダイクロイックミラー30を通過し、対物レンズ12によって平行光から光情報記録媒体1の反射膜5に収束するように照射される。
【0073】
一方、記録用参照光はミラー15と対物レンズ12との間で一旦収束し、その後は発散光として対物レンズ12に入射する。この記録用参照光も例えば緑レーザであるので、ダイクロイックミラー30を通過し、発散しながら対物レンズ12に入射し、それによってF点に焦点を結ぶような光にされる。つまり、記録用参照光は光情報記録媒体1の反射膜5上ではデフォーカスされ、反射膜によって反射された光は焦点Fと共役の焦点F’で収束するように照射される。
【0074】
なお、図示しない空間フィルタがミラー15とダイクロイックミラー30の間に設置されていて、情報光の0次、±1次光のみが通過するようにされ、余分な高次の情報光がカットされる。本実施の形態では、参照光は空間光変調器によって変調されていないので、この空間フィルタでカットされる光はない。ただし、位相空間光変調器によって光の位相を変調して参照光を生成する場合には、参照光にも高次の光が発生するので、空間フィルタによって0次、±1次の参照光のみがそれを通過し、高次の参照光はカットされる。
【0075】
図9および図10は記録時における光の状態を示す説明図である。
【0076】
図9に示したように、情報光61L(P偏光の光)は、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射される。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、記録層3を通過して反射膜5上で最も小径となるように収束して反射膜5で反射される。反射光(情報光61R)は円偏光のまま再度、記録層3を通過し、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされてから、対物レンズ12によって平行光とされる。この情報光61Rは情報光61Lと同じくページデータの左半面の情報を持つ光である。
【0077】
一方、記録用参照光62Lおよび62RもP偏光であり、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射される。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、ホログラム記録層3を通過し、反射膜5上ではデフォーカスするようにされ、反射膜5で反射する。この記録用参照光の実際の焦点は図9に示されるFであり、反射膜5で反射した反射光はFと共役の焦点であるF’で収束する。この共役焦点F’は、ホログラム記録層3内にあるよりも透明基板2と四分の一波長板4との境界面よりも、図9において下側(対物レンズ12側)になるように記録用参照光は光情報記録媒体1に対して照射される。つまり、もし共役焦点F’がホログラム記録層3内にあったとしたら、この共役焦点F’で光のパワーが最大となるため、ホログラム記録層3を構成する材料が焼けてしまい、光情報記録媒体1の破損の原因となるからである。
【0078】
この共役焦点F’はホログラム記録層3と四分の一波長板4との境界面よりも下側であればどこでもいいのであるが、光情報記録媒体1から離れる程記録用参照光が記録層3を通過する領域が大きくなりすぎてしまい、干渉縞を生成する部分以外の余計な領域を感光させてしまう。従って、共役焦点F’は透明基板2の中にあれば、余分に感光させる領域を押さえることができるので、この方が望ましい。
【0079】
四分の一波長板4を通過した円偏光の情報光61Lと四分の一波長板4を通過した円偏光の記録用参照光62Lとが干渉して領域X1に透過型干渉パターン(バーティカルフリンジ)を形成し、その干渉パターンがホログラム記録層3内の領域X1に体積的に記録される。また、記録用参照光62Lが反射膜5で反射した戻り光と情報光61Lによっても領域X1の一部に、図示はされていないが、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)が形成される。
【0080】
さらに、四分の一波長板4を通過した円偏光の情報光61Lと四分の一波長板4を通過した円偏光の記録用参照光62Rとが干渉して領域Y1に透過型干渉パターン(バーティカルフリンジ)を形成し、その干渉パターンがホログラム記録層3内の領域Y1に体積的に記録される。また、記録用参照光62Rが反射膜5で反射した戻り光と情報光61Lによっても領域Y1の一部に、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)が形成される。
【0081】
また、図10に示したように、情報光63R(P偏光の光)は、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射される。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、記録層3を通過して反射膜5上で最も小径となるように収束して反射膜5で反射される。反射光(情報光63L)は円偏光のまま再度、記録層3を通過し、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされてから、対物レンズ12によって平行光とされる。この情報光63Lは情報光63Rと同じくページデータの右半面の情報を持つ光である。
【0082】
記録用参照光62Lおよび62Rについては、図9で説明したことと同様であるので説明を省略する。
【0083】
四分の一波長板4を通過した円偏光の情報光63Rと四分の一波長板4を通過した円偏光の記録用参照光62Rとが干渉して領域Y2に透過型干渉パターン(バーティカルフリンジ)を形成し、その干渉パターンがホログラム記録層3内の領域Y2に体積的に記録される。また、記録用参照光62Rが反射膜5で反射した戻り光と情報光63Rによっても領域Y2の一部に、図示はされていないが、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)が形成される。
【0084】
さらに、四分の一波長板4を通過した円偏光の情報光63Rと四分の一波長板4を通過した円偏光の記録用参照光62Lとが干渉して領域X2に透過型干渉パターン(バーティカルフリンジ)を形成し、その干渉パターンがホログラム記録層3内の領域X2に体積的に記録される。また、記録用参照光62Lが反射膜5で反射した戻り光と情報光63Rによっても領域X2の一部に、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)が形成される。
【0085】
ここで、図8を参照して四分の一波長板4の入射前後の光の様子を説明する。図8(a)で示されるように、情報光および記録用参照光は、共にP偏光の光であり、四分の一波長板4によってこれらは円偏光の光となる。図8(b)はその円偏光の様子を示している。図8(b)によれば、実線矢印および点線矢印で示される電場ベクトルを辿るとちょうど一波長の周期で螺旋を描くことが分かる。これが円偏光である。したがって、記録中は、情報光および記録用参照光は共にこのような円偏光の状態とされている。
【0086】
図9および図10に示したように、第一の実施形態では、情報光の光軸と記録用参照光の光軸が同一線上に配置されるように、情報光と記録用参照光とがホログラム層3に対して同一面側より照射される。
【0087】
また、第一の実施形態では、ホログラム記録層3の同一箇所において、記録用参照光の変調パターンを変えて複数回の記録動作を行うことで、位相符号化多重により、ホログラム層3の同一箇所に情報を多重記録することが可能である。
【0088】
このようにして、第一の実施形態では、ホログラム記録層3内に透過型および反射型のホログラムが形成される。ただし、透過型のホログラム(バーティカルフリンジ)が生成される場合であっても、反射型のホログラム(ホリゾンタルフリンジ)については、ホログラム記録層3を構成するホログラム材料によって生成されるか否か、どの程度生成されるかが決まる。反射型ホログラムの方が、透過型ホログラムよりもホログラム材料に対しての感度を高くすることが一般的に言って困難だからである。従って、反射型のホログラムに対して全く感度を有しないホログラム材料を用いれば、上述のような反射型ホログラム(ホリゾンタルフリンジ)は、領域X1の一部、Y1、X2およびY2の一部には生成されないことになる。
【0089】
また、本実施の形態では、サーボ用の光学系と記録再生用の光学系の光路が分離されているため、記録時にもフォーカスサーボを行うことが可能である。
【0090】
なお、本実施の形態では、凸レンズ16を前後に動かしたり、その倍率を変更することで、ホログラム層3において情報光と参照光による一つの干渉パターンが体積的に記録される領域(ホログラム)の大きさを任意に決めることが可能である。
【0091】
再生時の動作
次に、再生時の動作について説明する。図11は再生時におけるピックアップ11の状態を示す説明図である。
【0092】
再生時には、ミラー24と偏光ビームスプリッタ22との間に配置されたシャッター25がオンにされ、空間光変調器23への光の入射はカットされる。空間光変調器23への入射光は、再生時にはシャッター25によって遮断されるが、念のため空間光変調器23の全画素がオンになるようにしてもよい。
【0093】
光源装置28の出射光の出力は、再生用の低出力にされる。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生された基本クロックに基づいて、対物レンズ12の出射光がデータエリア7を通過するタイミングを予測し、対物レンズ12の出射光がデータエリア7を通過する間、上記の設定とする。また、以下の説明では、再生時も記録時と同様に、光源装置28がビームスプリッタ22に対してP偏光の光を出射するものとする。
【0094】
図11に示したように、光源装置28から出射されたP偏光の光は、コリメータレンズ27によって平行光束とされた後、2分の1波長板(+22.5度)26により偏光方向が変更され、ビームスプリッタ20に対してP波成分とS波成分を持つような光を生成する。この光は、ビームスプリッタ20に入射し、光量の一部(P偏光)が偏光分離面22aを透過し、残りの一部(S偏光)が偏光分離面22aで反射される。この反射光(S)は、2分の1波長板(+45度)21に入射し、ここで、このS偏光の光は90度偏光方向が変更されてP偏光の光が生成される。このP偏光の光は、ミラー20および19を介して凸レンズ18に入射する。凸レンズ18によって対物レンズ12において発散する再生用参照光が生成される。生成された再生用参照光は、ハーフミラー17で反射され、偏光ビームスプリッタ16に入射する。この再生用参照光は、記録時に用いられた記録用参照光と同じ光である。
【0095】
なお、記録用参照光を生成するために凸レンズ18とミラー19の間に位相空間変調器(図示せず)が配置された場合には、コントローラ90は、再生しようとする情報の記録時における記録用参照光の変調パターンの情報を位相空間光変調器に与える。この位相空間光変調器は、コントローラ90より与えられる変調パターンの情報に従って、通過する光の位相を空間的に変調して、光の位相が空間的に変調された再生用参照光を生成する。
【0096】
偏光ビームスプリッタ16に入射した再生用参照光は、P偏光の光であり、偏光ビームスプリッタ16の偏光分離面16aを透過し、ミラー15によって反射されて進行方向が変更される。この再生用参照光は、ミラー15と対物レンズ12との間で一旦収束し、その後は発散光として対物レンズ12に入射する。この再生用参照光は、例えば緑レーザであるので、ダイクロイックミラー30を通過し、発散しながら対物レンズ12に入射し、それによってF点に焦点を結ぶような光にされる。つまり、再生用参照光は光情報記録媒体1の反射膜5上ではデフォーカスされ、反射膜によって反射された光は焦点Fと共役の焦点F’で収束するように照射される。
【0097】
なお、図示しない空間フィルタがミラー15とダイクロイックミラー30の間に設置されているが、本実施の形態で、位相空間光変調器によって光の位相を変調して再生用参照光を生成する場合には、参照光にも高次の光が発生するので、空間フィルタによって0次、±1次の参照光のみがそれを通過し、高次の参照光はカットされる。
【0098】
再生用参照光が照射されることにより再生光が発生する。発生した再生光は、四分の一波長板4によって円偏光の光からS偏光の光となり、さらに対物レンズ12によって平行光となる。この再生光はダイクロイックミラー30を透過し、ミラー15によって反射され、偏光ビームスプリッタ16に入射する。この再生光はS偏光の光であるから、偏光分離面16aで反射され、再生像がCCDまたはCMOSセンサ29で検出される。なお、基板2や対物レンズ12などの記録層3よりも光の入射側に近い光学要素において発生する迷光は、P偏光の光なので、偏光板51によりCCDまたはCMOSセンサ29から遮断される。検出された再生像は、エラー訂正や必要なデコーディング等の信号処理が施されて、光情報記録媒体1に記録されたデータが再生される。この一連の信号処理は図3における信号処理回路89で行われる。図13および図14は再生時における光の状態を示す説明図である。
【0099】
図13に示したように、再生用参照光64Lは、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射される。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、ホログラム記録層3を通過し、反射膜5で反射され、反射膜5が無い場合の焦点Fと共役の焦点F’で最も小径となるように収束する。反射膜5で反射した再生用参照光64Lは再度ホログラム記録層3を通過する。このような再生用参照光の照射の結果、ホログラム記録層3の領域X1から、記録時における情報光61L(DMDの左半面像=左半分のページデータ)に対応する再生光65Rが発生する。この再生光65Rは、X1に生成されたバーティカルフリンジから発生した光である。発生した再生光65Rは、四分の一波長板4の右側を通過すると、円偏光の光からS偏光の光に変更される。
【0100】
また、再生用参照光64Rは、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射され、四分の一波長板4の右側を通過すると、P偏光の光から円偏光の光となり、ホログラム記録層3を通過し、反射膜5で反射され、反射膜5が無い場合の焦点Fと共役の焦点F’で最も小径となるように収束する。反射膜5で反射した再生用参照光64Rは再度ホログラム記録層3を通過する。このような再生用参照光の照射の結果、ホログラム記録層3の領域Y1から、記録時における情報光61L(左半面像=左半分のページデータ)に対応する再生光65R’が発生する。この再生光65R’は、Y1に生成されたホリゾンタルフリンジから発生した光である。発生した再生光65R’も、再生光65R同様、四分の一波長板4の右側を通過すると、円偏光の光からS偏光の光に変更される。
【0101】
再生光65Rおよび65R’は、共に情報光61L(DMDの左半面像)に対応する像であるため、互いにゴースト映像とはならずに、CCDやCMOSセンサ29において鮮明に検出される。
【0102】
一方、図14に示したように、再生用参照光64Rの照射の結果、ホログラム記録層3の領域Y2から、記録時における情報光63R(DMDの右半面像=右半分のページデータ)に対応する再生光66Lが発生する。この再生光66Lは、Y2に生成されたバーティカルフリンジから発生した光である。発生した再生光66Lは、四分の一波長板4の左側を通過すると、円偏光の光からS偏光の光に変更される。
【0103】
また、再生用参照光64Lの照射の結果、ホログラム記録層3の領域X2から、記録時における情報光63R(DMDの右半面像=右半分のページデータ)に対応する再生光66L’が発生する。この再生光66L’は、X2に生成されたホリゾンタルフリンジから発生した光である。発生した再生光66L’も、再生光66L同様、四分の一波長板4の左側を通過すると、円偏光の光からS偏光の光に変更される。
【0104】
再生光66Lおよび66L’は、共に情報光63R(DMDの左半面像)に対応する像であるため、互いにゴースト映像とはならずに、CCDやCMOSセンサ29において鮮明に検出される。
【0105】
ここで、図12を参照して、再生時における四分の一波長板4の入射前後の光の様子を説明する。図12(a)で示されるように、再生用参照光は、P偏光の光であり、四分の一波長板4によってこれらは円偏光の光となる。図12(b)はその円偏光の様子を示している。図12(b)によれば、実線矢印および点線矢印で示される電場ベクトルを辿るとちょうど一波長の周期で螺旋を描くことが分かる。これが円偏光である。したがって、再生中は、再生用参照光はこのような円偏光の状態とされている。
【0106】
なお、第一の実施形態では、再生用参照光の偏光と再生光の偏光は、四分の一波長板4を通過後、S偏光で同一である。このため、再生用参照光もCCDまたはCMOSセンサ29で検出されてしまい、再生像検出の妨げとなってしまう。そこで、図15に示すようなマスクを用いて参照光を空間的に分離するようにする。
【0107】
図15は、光情報記録媒体1からCCDまたはCMOSセンサ29までの構成を概略的に示した図である。図15において、前出の図と同じ参照番号を用いているものは同じ構成要素である。図15で、凸レンズ45および46はリレー光学系を示しており、再生像をCMOSセンサ29上に結像させるためのものである。また、対物レンズ12と凸レンズ45の間にも再生像の像面44が存在する。
【0108】
図15で示すように、反射してきた再生用参照光と発生した再生光との焦点位置はずれを生じている。この性質を利用して、ちょうど反射してきた再生用参照光の焦点位置に遮光マスク47を配置することによりこの参照光をカットすることができる。遮光マスク47の真ん中にある遮光膜47bの直径はビーム径とほぼ同じ大きさであり非常に小さく、再生像の像面からはかけ離れているので、CMOSセンサ29上での結像に全く影響を与えない。この遮光マスク47を配置することにより、効果的に再生用参照光をカットすることができる。
【0109】
第一の実施形態では、四分の一波長板4の入射光と出射光の偏光を直交させ、偏光ビームスプリッタ16により発生したほとんどの再生光を検出することができるため、光利用効率が高く、光学的に優れている。また、基板2や対物レンズ12などの記録層3よりもレーザ光源28側の光学要素において発生する表面反射など不要な迷光を除去する上でもこの組み合わせは非常に有効である。
【0110】
ここで、迷光除去について図16を参照して説明する。図16は、再生用参照光64L、64Rを照射したときの迷光および再生光の偏光状態を示す図である。ただし、図示の便宜上、再生用参照光が光情報記録媒体1に直角に入射され、再生光が光情報記録媒体1に直角に出射するように表現している。
【0111】
図16を参照して、再生用参照光(P偏光)を光情報記録媒体1に入射する。このとき、基板2の表面あるいは内部で一部が反射してしまい迷光SL1となる。迷光SL1はP偏光である。基板2を通過した再生用参照光は、四分の一波長板4を通過すると、円偏光となる。この円偏光は、ホログラム記録層3に入射される。その結果、再生光が生成され、四分の一波長板4を通過して、S偏光となる。再生光(S偏光)は、基板2を通過して、光情報記録媒体1から出射する。なお、再生光(S偏光)の一部が、基板2と外界との境界面(光の入射面)で反射して、四分の一波長板4、ホログラム記録層3、四分の一波長板4、基板2の順に通過して、光情報記録媒体1から出射することがある。このような光情報記録媒体1内部を二往復するような光もまた、迷光SL2となる。迷光SL2はP偏光である。上記のように、再生光はS偏光であり、迷光SL1、SL2はP偏光である。なお、基板2の他に、記録層3よりも光の入射側に近い光学要素として対物レンズ12などがある。対物レンズ12などで再生用参照光が反射されても、その反射光は迷光であり、P偏光である。
【0112】
よって、基板2や対物レンズ12などの記録層3よりも光の入射側に近い光学要素において発生する迷光は、P偏光の光なので、S偏光のみを透過する偏光板51によりCCDまたはCMOSセンサ29から遮断される。一方、再生光はS偏光なので、偏光板51を通過できるため、CCDまたはCMOSセンサ29に到達できる。これにより、迷光によるS/N比の劣化を防ぐことができる。
【0113】
なお、記録用参照光の変調パターンを変えて、ホログラム層3に複数の情報が多重記録されている場合には、複数の情報のうち、再生用参照光の変調パターンと同じ変調パターンの記録用参照光に対応する情報のみが再生される。
【0114】
第一の実施形態では、再生用参照光の光軸と再生光の光軸が同一線上に配置されるように、再生用参照光の照射と再生光の収集とが、ホログラム層3の同一面側より行われる。
【0115】
また、第一の実施形態においては、対物レンズ12に情報光を平行光として入射させて記録用参照光との干渉パターンをホログラム記録層3に形成させているので、発生する再生光も平行光として対物レンズ12を出射し、平行光のままCCDまたはCMOSセンサ29において再生像が検出される。
【0116】
第一の実施形態によれば、ホログラム記録層3よりも再生用参照光の入射側にある光学要素(基板2、対物レンズ12など)による迷光(P偏光)と、再生用参照光の入射によりホログラム記録層3から発生する再生光が光情報記録媒体1から出射されたもの(S偏光)と、は振動方向が異なる。よって、迷光と再生光とを区別することができるため、迷光成分によるS/N比の劣化を防ぐことが可能となる。
【0117】
しかも、ホログラム記録層3は反射膜5に接しているため、ホログラム記録層3よりも再生用参照光の入射側から見て遠い光学要素であって、迷光の原因となるものが無いため、迷光成分を少なくすることができる。
【0118】
第二の実施形態
第二の実施形態に係る光情報記録再生装置は、光情報記録媒体の構成が第一の実施形態と異なる。以下、第一の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
【0119】
図17は、第二の実施形態における光情報記録媒体の構成を示す説明図である。この光情報記録媒体1は、ポリカーボネート等によって形成された円板状の透明基板2の一面に、ボリュームホログラフィを利用して情報が記録される情報記録層としてのホログラム記録層3と、四分の一波長板4と、反射膜5と、基板(保護層)8とを、この順番で積層して構成されている。
【0120】
第一の実施形態と異なる点は、四分の一波長板4が、再生用参照光の入射側から見てホログラム記録層3より遠くに配置されている点である。また、四分の一波長板4は反射膜5に接している点も異なる。
【0121】
なお、第二の実施形態では、図17に示されるように、例えば、透明基板2の厚さは0.4mm、ホログラム記録層3の厚さは0.2mm、四分の一波長板4、反射膜5および基板(保護層)8の厚さは0.6mmとされている。反射膜5の厚さは、Åのオーダーであり、記録媒体全体の厚さに比べたら無視できるほどの厚さである。
【0122】
四分の一波長板4の製造方法および光情報記録再生装置の構成は第一の実施形態と同様である。
【0123】
次に、第二の実施形態に係る光情報記録再生装置の動作について、サーボ時、記録時、再生時に分けて、順に説明する。なお、サーボ時、記録時、再生時のいずれのときも、光情報記録媒体1は規定の回転数を保つように制御されてスピンドルモータ82によって回転される。
【0124】
サーボ時の動作は第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
【0125】
記録時の動作
情報光および記録用参照光が対物レンズ12を通過するまでの動作は第一の実施形態と同様である(図7参照)。
【0126】
図18ないし図21は記録時における光の状態を示す説明図である。
【0127】
図18に示したように、情報光61L(P偏光の光)は、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射され、記録層3を通過する。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、反射膜5上で最も小径となるように収束して反射膜5で反射される。反射光(情報光61R)は円偏光のまま再度、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされてから、記録層3を通過し、対物レンズ12によって平行光とされる。この情報光61Rは情報光61Lと同じくページデータの左半面の情報を持つ光である。
【0128】
一方、記録用参照光62Lおよび62RもP偏光であり、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射され、記録層3を通過する。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、反射膜5上ではデフォーカスするようにされ、反射膜5で反射する。反射光は円偏光のまま再度、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされる。この記録用参照光の実際の焦点は図18に示されるFであり、反射膜5で反射した反射光はFと共役の焦点であるF’で収束する。この共役焦点F’は、ホログラム記録層3内にあるよりもホログラム記録層3と基板2との境界面よりも、図18において下側(対物レンズ12側)になるように記録用参照光は光情報記録媒体1に対して照射される。つまり、もし共役焦点F’がホログラム記録層3内にあったとしたら、この共役焦点F’で光のパワーが最大となるため、ホログラム記録層3を構成する材料が焼けてしまい、光情報記録媒体1の破損の原因となるからである。
【0129】
この共役焦点F’は記録層3と基板2の境界面よりも下側であればどこでもいいのであるが、光情報記録媒体1から離れる程記録用参照光が記録層3を通過する領域が大きくなりすぎてしまい、干渉縞を生成する部分以外の余計な領域を感光させてしまう。従って、共役焦点F’は基板2の中にあれば、余分に感光させる領域を押さえることができるので、この方が望ましい。
【0130】
図19は、光情報記録媒体1付近の部分拡大図である。P偏光の情報光61LとP偏光の記録用参照光62Lとが干渉して領域X1に透過型干渉パターン(バーティカルフリンジ)を形成し、その干渉パターンがホログラム記録層3内の領域X1に体積的に記録される。しかし、記録用参照光62Lが反射膜5で反射した戻り光と情報光61Lとは干渉しない。情報光61LはP偏光であるが、戻り光はS偏光であり、振動方向が共通しないからである。よって、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)ができない。このように、四分の一波長板4を通過する前の光と、反射膜5で反射され再度四分の一波長板4を通過した光とが干渉しないため、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)ができないということが第二の実施形態の特徴である。
【0131】
図20に示したように、情報光63R(P偏光の光)は、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射され、記録層3を通過する。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、反射膜5上で最も小径となるように収束して反射膜5で反射される。反射光(情報光63L)は円偏光のまま再度、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされてから、記録層3を通過し、対物レンズ12によって平行光とされる。この情報光63Lは情報光63Rと同じくページデータの右半面の情報を持つ光である。
【0132】
記録用参照光62Lおよび62Rについては、図18で説明したことと同様であるので説明を省略する。
【0133】
図21は、光情報記録媒体1付近の部分拡大図である。P偏光の情報光63RとP偏光の記録用参照光62Rとが干渉して領域Y2に透過型干渉パターン(バーティカルフリンジ)を形成し、その干渉パターンがホログラム記録層3内の領域X1に体積的に記録される。しかし、記録用参照光62Rが反射膜5で反射した戻り光と情報光63Rとは干渉しない。情報光63RはP偏光であるが、戻り光はS偏光であり、振動方向が共通しないからである。よって、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)ができない。このように、四分の一波長板4を通過する前の光と、反射膜5で反射され再度四分の一波長板4を通過した光とが干渉しないため、反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)ができないということが第二の実施形態の特徴である。
【0134】
なお、四分の一波長板4の入射前後の光の様子は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する(図8参照)。
【0135】
再生時の動作
再生用参照光が対物レンズ12を通過するまでの動作は第一の実施形態と同様である(図11参照)。図22および図23は再生時における光の状態を示す説明図である。
【0136】
図22に示したように、再生用参照光64L(P偏光)は、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射され、ホログラム記録層3を通過する。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、反射膜5で反射され、再度、四分の一波長板4を通過し、S偏光となってから、再度ホログラム記録層3を通過し、反射膜5が無い場合の焦点Fと共役の焦点F’で最も小径となるように収束する。このような再生用参照光の照射の結果、ホログラム記録層3の領域X1から、記録時における情報光61L(DMDの左半面像=左半分のページデータ)に対応する再生光65R(P偏光)が発生する。この再生光65Rは、X1に生成されたバーティカルフリンジから発生した光である。発生した再生光65Rは、四分の一波長板4を通過して円偏光となり、反射膜5上で最も小径となるように収束して反射膜5で反射される。さらに、反射光(情報光65R)は再度、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされてから、記録層3を通過し、対物レンズ12によって平行光とされる。反射光は、CCDやCMOSセンサ29において検出される。
【0137】
なお、第一の実施形態と異なり、領域Y1には反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)が形成されていないため、再生光65R’が発生することはない。
【0138】
また、図23に示したように、再生用参照光64R(P偏光)は、対物レンズ12を介して光情報記録媒体1に照射され、ホログラム記録層3を通過する。そして、四分の一波長板4を通過して円偏光となる。この円偏光は、さらに、反射膜5で反射され、再度、四分の一波長板4を通過し、S偏光となってから、再度ホログラム記録層3を通過し、反射膜5が無い場合の焦点Fと共役の焦点F’で最も小径となるように収束する。このような再生用参照光の照射の結果、ホログラム記録層3の領域Y2から、記録時における情報光63R(DMDの右半面像=右半分のページデータ)に対応する再生光66L(P偏光)が発生する。この再生光66Lは、Y2に生成されたバーティカルフリンジから発生した光である。発生した再生光66Lは、四分の一波長板4を通過して円偏光となり、反射膜5上で最も小径となるように収束して反射膜5で反射される。さらに、反射光(情報光66L)は再度、四分の一波長板4を通過することにより円偏光からS偏光の光とされてから、記録層3を通過し、対物レンズ12によって平行光とされる。反射光は、CCDやCMOSセンサ29において検出される。
【0139】
なお、第一の実施形態と異なり、領域X2には反射型干渉パターン(ホリゾンタルフリンジ)が形成されていないため、再生光66L’が発生することはない。
【0140】
また、再生時における四分の一波長板4の入射前後の光の様子は第一の実施形態と同様であり説明を省略する(図12参照)。さらに、参照光と再生光との分離のためのマスクも第一の実施形態と同様であり説明を省略する(図15参照)。
【0141】
迷光除去については、第一の実施形態と同様である。すなわち、再生用参照光が、基板2の表面あるいは内部で一部が反射してしまうことにより発生する迷光(P偏光)および再生用参照光が光情報記録媒体1内部を二往復してしまうことにより発生する迷光(P偏光)は、再生光(S偏光)と振動方向が異なるため、偏光板51により分別できる。
【0142】
第二の実施形態によれば、四分の一波長板4よりも再生用参照光の入射側にある光学要素(基板2、対物レンズ12など)による迷光(P偏光)と、再生用参照光の入射によりホログラム記録層3から発生する再生光が光情報記録媒体1から出射されたもの(S偏光)と、は振動方向が異なる。よって、迷光と再生光とを区別することができるため、迷光成分によるS/N比の劣化を防ぐことが可能となる。
【0143】
しかも、ホログラム記録層3に情報を記録するために使用される記録用参照光(P偏光)と、記録用参照光が反射膜5により反射されてホログラム記録層3に入射される反射光(S偏光)とは、振動方向が異なる。よって、記録用参照光と情報光(P偏光)との干渉に基づきホログラフィが形成されても、反射光に基づきホログラフィが形成されない。反射型ホログラフィは無いことが好ましいため、第二の実施形態のような構成は好ましい。
【0144】
以上、本発明の構成および動作をその原理と実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず、発明の本旨を逸脱しない範囲において、様々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のホログラム記録方法における記録の様子を示す図である。
【図2】第一の実施形態に係る光情報記録再生装置におけるピックアップおよび光情報記録媒体の構成を示す図である。
【図3】第一の実施形態に係る光情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】第一の実施形態に係る光情報記録媒体の構成を示す図である。
【図5】図3における検出回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図2に示したピックアップのサーボ時における状態を示す図である。
【図7】図2に示したピックアップの記録時における状態を示す図である。
【図8】記録時における、図7に示したピックアップの四分の一波長板4の入射前後の記録用参照光および情報光の状態を示す図である。
【図9】図8に示したピックアップにおける記録動作の詳細を示す図である。
【図10】図8に示したピックアップにおける記録動作の詳細を示す図である。
【図11】図2に示したピックアップの再生時における状態を示す図である。
【図12】再生時における、図11に示したピックアップの四分の一波長板4の入射前後の記録用参照光および情報光の状態を示す図である。
【図13】図11に示したピックアップにおける再生動作の詳細を示す図である。
【図14】図11に示したピックアップにおける再生動作の詳細を示す図である。
【図15】光情報記録媒体の表面で反射した再生用参照光を除去するための遮光マスクの動作を説明するための図である。
【図16】再生用参照光64L、64Rを照射したときの迷光および再生光の偏光状態を示す図である。
【図17】第二の実施形態における光情報記録媒体の構成を示す説明図である。
【図18】ピックアップにおける記録動作の詳細を示す図である。
【図19】図18の光情報記録媒体1の付近の部分拡大図である。
【図20】ピックアップにおける記録動作の詳細を示す図である。
【図21】図20の光情報記録媒体1の付近の部分拡大図である。
【図22】ピックアップにおける再生動作の詳細を示す図である。
【図23】ピックアップにおける再生動作の詳細を示す図である。
【図24】四分の一波長板4の透明基板2に接する表面を示す平面図である。
【図25】四分の一波長板4の製造方法の一例を説明するための、四分の一波長板4の正面図(図25(a))、平面図(図25(b))である。
【図26】四分の一波長板4の製造方法のさらなる一例を説明するための、四分の一波長板4の正面図(図26(a))、平面図(図26(b))、正面図(図26(c))である。
【符号の説明】
1 情報記録媒体
2 透明基板
3 ホログラム記録層
4 四分の一波長板(偏光変更層)
5 反射膜
6 アドレス・サーボエリア
7 データエリア
10 光情報記録再生装置
11 光ピックアップ
12 対物レンズ
18 デフォーカス用レンズ
23 空間光変調器
28 光源装置(レーザ)
29 CCDアレイまたはCMOSセンサ
51 偏光板(ノイズカット手段)

Claims (5)

  1. ホログラフィを利用して情報が記録される情報記録層と、
    通過する光の偏光方向を変更するための偏光変更層と、
    前記光の入射側から見て前記情報記録層および前記偏光変更層よりも遠くに配置され、前記光を反射する反射層と、
    を備え、
    前記偏光変更層は、光の入射側から見て前記情報記録層よりも遠くに配置されており、前記反射層に接しており、
    前記偏光変更層が、四分の一波長板である、
    光情報記録媒体。
  2. 請求項1に記載の光情報記録媒体であって、
    前記偏光変更層は前記情報記録層に接している、
    光情報記録媒体。
  3. 請求項1または2に記載の光情報記録媒体に対して情報を記録するための光情報記録装置であって、
    情報を担持した情報光を生成する情報光生成手段と、
    記録用参照光を生成する記録用参照光生成手段と、
    前記光情報記録媒体が有する情報記録層に前記情報光と前記記録用参照光との干渉による干渉パターンによって情報が記録されるように、前記情報光と前記記録用参照光とを、前記情報記録層に対して同一面側より照射する記録光学系と、
    を備えた光情報記録装置。
  4. 請求項1または2に記載の光情報記録媒体より情報を再生するための光情報再生装置であって、
    再生用参照光を生成する再生用参照光生成手段と、
    前記再生用参照光を前記光情報記録媒体が有する情報記録層に対して照射すると共に、前記再生用参照光が照射されることによって前記情報記録層より発生される再生光を、前記情報記録層に対して前記再生用参照光を照射する側と同じ面側より収集する再生光学系と、
    前記再生光学系によって収集された再生光を検出する検出手段と、
    を備えた光情報再生装置。
  5. 請求項4に記載の光情報再生装置であって、
    前記光情報記録媒体が有する偏光変更層を円偏光が透過したものと振動方向が共通する直線偏光のみを透過する、前記再生光学系と前記検出手段との間に配置されたノイズカット手段を備えた光情報再生装置。
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