JP4156861B2 - 有機el表示装置、および携帯型端末機 - Google Patents

有機el表示装置、および携帯型端末機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、有機EL表示装置、およびこれを搭載した携帯型端末機に関する
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯型電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型端末機には、フラットパネルディスプレイが備えられている。図6は、従来の携帯型端末機の一例としての携帯型電話機を示す概略斜視図、図7は、従来のフラットパネルディスプレイの一例としての有機EL表示装置を示す概略斜視図である。図6に示す携帯型電話機101Bは、図7に示す有機EL表示装置(以下、単に「表示装置」という)101を備えたものであって、表示装置101における後述する有効表示領域が表示画面S101となるように構成されている。
【0003】
図7に示すように、表示装置101は、基板102と、この基板102に対向するカバー103と、基板102上に配置された複数のアノード41Aおよびカソード42Aと、マトリクス状に配置された複数の表示要素4と、上記表示要素4を駆動するための第1駆動IC5Aおよび第2駆動IC5Bとを備えており、アノード41Aとカソード42Aとの間には、発光層を有する有機物層(図示略)が設けられている。
【0004】
基板102は、透明基板であって、アノード41Aおよびカソード42Aが配置される電極配置部121と、画像表示に直接的には関与しない部分であって、電極配置部121にそれぞれ隣接して設けられた第1非表示部122および第2非表示部132とを有している。第1非表示部122は、電極配置部121に対して、第1の方向(図7のAB方向)に隣接しており、第2非表示部132は、電極配置部121に対して、第1の方向に直交する第2の方向(図7のCD方向)に隣接している。カバー103は、表示要素4を保護するためのものであって、基板102の電極配置部121上にシール部材107を介して接合されている。このカバー103は、基板102の電極配置部121と同様の形状かつ同等の広さとされている。すなわち、この表示装置101は、基板102の第1および第2非表示部122,132がカバー103の端面から第1および第2の方向に突出した構造となっている。
【0005】
アノード41Aおよびカソード42Aは、それぞれが帯状に形成されており、かつ、互いに直交しており、それらの交差領域がそれぞれ表示要素4とされている。第1および第2駆動IC5A,5Bは、各アノード41Aおよび各カソード42Aに対して複数の第1および第2配線108A,108Bを介して接続されている。第1および第2駆動IC5A,5Bが作動して、選択された表示要素に対応するアノード41Aとカソード42Aとの間に所定の電圧が付与されると、発光層で発光が生じ、この光がアノード41Aないし基板102を透過して外部に出射される。このようにして選択された表示要素が発光することによって画像が表示される。ここで、画像が表示される有効表示領域は、表示要素4が配置される領域であって、電極配置部121において、シール部材107が配置される領域を除いた領域となる。すなわち、有効表示領域は、基板102において、シール部材107が配置される領域と、第1非表示部122および第2非表示部132とを除いた領域となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1および第2駆動IC5A,5Bは、図7に良く表われているように、第2非表示部132上に直接実装されるか、または、第1非表示部122上に接続されたフレキシブルフラットケーブル(FPC9A)上に実装されている。換言すれば、第1および第2非表示部122,132は、第2駆動IC5BやFPC9A,9Bを接合させるため、あるいは、第1および第2配線108A,108Bを形成するための部分として形成されたものであり、ある程度の広さを必要とする。したがって、第1および第2非表示部122,132におけるカバー103の端面からの突出寸法La,Lbは、比較的大となり、第1の方向および第2の方向における有効表示領域の占有割合が小となってしまう。
【0007】
近年においては、携帯型電話機に対して、電話機本体101B′が小型で、表示画面S101が比較的広いものが所望されている。携帯型電話機においては、図6に示すように、特に、一方向(図6のEF方向)の寸法が短いものが多いため、この方向において、表示画面S101が広くされるのが望ましい。しかしながら、上記表示装置101を備えた携帯型電話機101Bでは、上記表示装置101が、第1の方向およびこれと直交する第2の方向の双方において、有効表示領域の占有割合が小さいため、このような要望に対応することができないでいた。たとえば、携帯型電話機101Bでは、表示画面S101の周囲に、上記一方向における幅寸法LBが比較的大きな枠部110が形成されることとなり、表示画面S101が比較的狭くなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、平面視における一方向において有効表示領域の占有割合が大とされうる有機EL表示装置、およびこれを備えた携帯型端末機を提供することをその課題とする。
【0009】
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
すなわち、本願発明の第1の側面により提供される有機EL表示装置は、互いに略同一の平面視矩形形状をしており、かつ、それらの長手方向である第1の方向のみに互いに位置ずれするように重ね合わせられた基板およびカバーと、上記基板上に形成され、第1の方向に延びる複数の第1電極と、上記各第1電極と直交する第2の方向に延びる複数の第2電極と、上記第1および第2電極の交差領域に形成され、第1電極と第2電極との間に設けられた有機物質層が上記第1電極および第電極を用いた電圧印加にもとづくエレクトロルミネセントにより発光する複数の表示要素と、上記複数の第1電極および上記複数の第2電極に対してそれぞれ複数の第1配線および複数の第2配線を介して接続された第1駆動ICおよび第2駆動ICと、を備えた有機EL表示装置であって、上記基板は、上記カバーと対向する部分である第1対向部および上記カバーに対して位置ずれしている第1位置ずれ部とからなるとともに、上記カバーは、上記基板と対向する部分である第2対向部および上記基板に対して位置ずれしている第2位置ずれ部とからなり、上記各第1配線は、上記第1位置ずれ部に実装された第1駆動ICを介して上記表示要素に駆動電圧を付与するために上記第1位置ずれ部に設けられた第1入力端子部を有しているとともに、上記各第2配線は、上記第2位置ずれ部に実装された第2駆動ICを介して上記表示要素に駆動電圧を付与するために上記第2位置ずれ部に設けられた第2入力端子部を有しており、上記各第2配線は、上記第2対向部における上記第1対向部を向く対向面に形成されかつL字状を呈した屈曲配線部を有しており、上記屈曲配線部は、その一端が上記第2電極と接続され、かつその他端が上記第2入力端子部と接続されており、上記第1対向部と上記第2対向部とは、それらの対向面どうしがシール部材を介して接合されており、かつ、上記屈曲配線部と上記第2電極とは、異方性導電樹脂により構成された上記シール部材を介して電気的に接続されていることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
本願発明の第の側面により提供される携帯型端末機は、特定の情報を視認させるための情報表示装置を備えた携帯型端末機であって、上記情報表示装置として、本願発明の第1の側面に係る有機EL表示装置を用いたことを特徴としている。
【0018】
本願発明でいう携帯型端末機としては、たとえば、携帯型電話機、PDA、ノート型パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0019】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1は、本願発明に係る携帯型端末機の一例としての携帯型電話機を示す概略斜視図、図2は、本願発明に係る有機EL表示装置の一例を示す概略斜視図である。また、図3は、図2の有機EL表示装置の内部構造を詳細に示す概略斜視図、図4は、図2のIV-IV線に沿う断面図である。なお、これらの図において、従来例を示す図6および図7に表された部材、部分等と同等のものにはそれぞれ同一の符号を付してある。
【0022】
図1に示す携帯型電話機1Bは、特定の情報を視認させるための情報表示手段1Aを有している。この携帯型電話機1Bは、情報表示手段1Aとして、図2ないし図4に示す有機EL表示装置(以下、単に「表示装置」という)1を備えており、表示装置1における後述する有効表示領域が表示画面S1となるように構成されている。この携帯型電話機1Bには、表示画面S1を囲むようにして形成される枠部10が設けられている。
【0023】
図2に示すように、表示装置1は、互いに位置ずれするように重ね合わせられた基板(第1板状部材)2およびカバー(第2板状部材)3と、基板2上に配置された複数のアノード41Aおよび複数のカソード42Aと、マトリクス状に配置された複数の表示要素4と、これら複数の表示要素4を駆動するための第1駆動IC5Aおよび第2駆動IC5Bと、第1および第2駆動IC5A,5Bにそれぞれ導通するフレキシブルフラットケーブル(以下、「FPC」という)9A,9Bとを備えている。この表示装置1では、表示要素4が、一対の電極要素41,42(第1電極要素41、第2電極要素42)と、これら一対の電極要素41,42の間に設けられた有機物層6(図3参照)とを有しており、この有機物層6が、一対の電極要素41,42を用いた電圧印加に基づくエレクトロルミネセントにより発光するように構成されている。
【0024】
また、この表示装置1は、本実施形態では、線順次方式によるパッシブ駆動により各表示要素4を駆動させる構成とされたものであって、アノード41Aとカソード42Aとが互いに交差しており、その交差領域がそれぞれ表示要素4とされている。なお、第1および第2電極要素41,42は、各アノード41Aおよび各カソード42Aにおける各表示要素4に対応する部分とされている。
【0025】
上記基板2は、透明基板であり、たとえば透明なガラスや樹脂製フィルムにより形成されている。この基板2は、平面視矩形の平板状に形成されており、カバー3側の面が対向面2a、この対向面2aとは反対側の面が非対向面2bとされている。また、この基板2は、カバー3に対向した部分である対向部(第1対向部)21と、この第1対向部21に対して位置ずれ方向、すなわち第1の方向(図2の矢印AB方向)に隣接する第1位置ずれ部22とからなる。第1対向部21は、アノード41Aおよびカソード42Aが配置される部分であり、その中央部分21aに表示要素4が配置される。この表示装置1では、各表示要素4が後述するようにして発光することによって画像が形成されるので、第1対向部21の中央部分21aが有効表示領域となる。この中央部分21aは、平面視矩形状を呈しており、この中央部分21aの周囲に設定される周縁部21bは、その幅寸法(中央部分21aの周縁から第1対向部21の周縁までの距離)が比較的小となるように設けられている。一方、第1位置ずれ部22は、カバー3の端面から突出する部分であり、本実施形態では、第1対向部21の一つの辺に沿って帯状に形成されている。
【0026】
上記カバー3は、表示要素4の劣化を防止するための保護カバーとして構成されたものであり、たとえばガラスやセラミックあるいは樹脂など、絶縁性を有する部材により形成されている。カバー3は、基板2の第1対向部21と対向する部分である対向部(第2対向部)31と、第2対向部31に対して上記第1の方向(図2の矢印AB方向)に隣接する第2位置ずれ部32とからなる。第2対向部31は、基板2の第1対向部21に対してシール部材7(詳細については後述)を介して接合されており、第1対向部21と第2対向部31との間は、密閉状態とされている。第2位置ずれ部32は、本実施形態では、第2対向部31の一つの辺に沿って帯状に形成されており、基板2の端面から突出している。また、このカバー3は、平面視矩形の平板状に形成されており、基板2側の面が対向面3a、この対向面3aとは反対側の面が非対向面3bとされる。
【0027】
上記アノード41Aは、透明な電極であり、たとえばITO(Indium Tin Oxide)膜を蒸着した後にエッチング処理を施すなどして形成される。各アノード41Aは、第1対向部21上において、上記第1の方向(図2および図3の矢印AB方向)に延びる帯状に形成されている。
【0028】
上記各カソード42Aは、アノード41Aに直交して図2および図3の矢印CD方向(第2の方向)に延びる帯状に形成されている。このようなカソード42Aは、たとえばアルミニウム膜を蒸着した後にエッチング処理を施すなどして形成される。
【0029】
上記有機物層6は、図3に示すように、複数のホール注入層61、複数のホール輸送層62、複数の発光層60、複数の電子輸送層63、複数の電子注入層64からなり、各発光層60内において、アノード41Aからのホールとカソード42Aからの電子とが再結合することによって、光を発するようになっている。なお、ホール注入層61、ホール輸送層62、電子輸送層63、および、電子注入層64は、発光効率を高める役割を有するものである。
【0030】
上記FPC9AおよびFPC9Bは、この表示装置1を作動させるために、第1駆動IC5Aおよび第2駆動IC5Bのそれぞれに対して、電力および信号を表示装置1の外部から供給または送信するためのものであり、可撓性を有している。FPC9AおよびFPC9Bは、たとえば、ポリイミドなどにより形成された一対の樹脂基板間に、銅箔などをエッチングすることにより形成した複数の導電線を設けることによって得られる。
【0031】
上記第1および第2駆動IC5A,5Bは、FPC9A,9Bを介して供給または送信されてくる電力および信号に基づいて、各第1および第2電極要素41,42に対する電圧印加を制御する。より詳細には、第1駆動IC5Aは、アノード41Aと導通しており、これらに対して順次選択電圧を印加する。一方、第2駆動IC5Bは、各カソード42Aと導通しており、これらに対して表示画像に応じた信号電圧をクロックパルスに同期させて入力する。
【0032】
なお、本実施形態では、この表示装置1を駆動させるため、各アノード41Aおよび各カソード42Aにそれぞれ1つの駆動IC(第1および第2駆動IC5A,5B)が接続されているが、これに限ることはなく、それぞれ複数の駆動ICを用いてもよい。
【0033】
この表示装置1において、第1駆動IC5Aは、図2に示すように、アノード41Aに対して複数の第1配線8Aを介して接続されており、FPC9Aは、第1駆動IC5Aに対して複数の第1接続配線80Aを介して接続されている。また、第2駆動IC5Bは、カソード42Aに対して複数の第2配線8Bを介して接続されており、FPC9Bは、第2駆動IC5Bに対して複数の第2接続配線80Bを介して接続されている。
【0034】
図2に示すように、第1配線8Aおよび第1接続配線80Aはそれぞれ、アノード41AおよびFPC9A内の導電線と同数のものが設けられている。各第1配線8Aは、表示要素4に駆動電圧を付与するための第1入力端子部8Aaを有しており、各第1接続配線80Aは、電力および信号を入力するための第1端子部80Aaを有している。
【0035】
第1入力端子部8Aaおよび第1端子部80Aaは、基板2の第1位置ずれ部22における対向面2aに設けられており、これにより、第1駆動IC5AおよびFPC9Aは、第1位置ずれ部22の対向面2aに実装される。
【0036】
ここで、アノード41Aは、上述したように、基板2の第1対向部21における対向面2aに形成されているので、アノード41Aと第1入力端子部8Aaは、同一平面内に設けられていることになる。したがって、これらの間に介在する第1配線8Aもまた、基板2における(第1位置ずれ部22の)対向面2aに形成される。より詳細には、各第1配線8Aは、各アノード41Aの一端部から第1駆動IC5Aが実装される領域に向かって延びるように形成されており、その先端に第1入力端子部8Aaが設けられる。
【0037】
なお、第1接続配線80Aは、基板2の第1位置ずれ部22の対向面2a上において、FPC9Aが実装される領域から第1駆動IC5Aが実装される領域に向かって延びるように形成されており、その先端に第1端子部80Aaが設けられる。
【0038】
一方、第2配線8Bおよび第2接続配線80Bはそれぞれ、カソード42AおよびFPC9B内の導電線と同数のものが設けられている。各第2配線8Bは、表示要素4に駆動電圧を付与するための第2入力端子部8Baを有しており、各第2接続配線80Bは、第2駆動IC5Bに電力および信号を入力するための第2端子部80Baを有している。
【0039】
第2入力端子部8Baおよび第2端子部80Baは、カバー3の第2位置ずれ部32に設けられており、第2駆動IC5BおよびFPC9Bは、第2位置ずれ部32に実装されている。なお、これらは、本実施形態では、カバー3の対向面3aに設けられている。
【0040】
ところで、カソード42Aは、上述したように、基板2の第1対向部21における対向面2aに形成されているので、カソード42Aと第2入力端子部8Baは、同一平面内に設けられていない。また、カソード42Aは、上記第2の方向に延びており、かつ第2入力端子部8Baは、第2位置ずれ部32、すなわちカバー3におけるカソード42Aと対応する領域(第2対向部31)に対して上記第1の方向に隣接した領域に形成されているので、カソード42Aが延びる方向に第2入力端子部8Baを配置することができない。そこで、このような位置関係にある各第2入力端子部8Baと各カソード42Aとを接続するため、この表示装置1では、各第2配線8Aが以下のような構成とされている。
【0041】
すなわち、各第2配線8Bは、カバー3における第2対向部31の対向面3aに形成されかつL字状を呈した屈曲配線部89と、第2位置ずれ部32の対向面3aに形成された接続部83とを有している。
【0042】
各屈曲配線部89は、その一端81がカソード42Aと接続され、かつその他端が接続部83を介して第2入力端子部8Baと接続されるように形成されている。具体的には、各屈曲配線部89は、第2対向部31における各カソード42Aの端部と対向する領域から第2の方向に延びた後、第2対向部31の対角線の近傍で屈曲して第1の方向に延びるように帯状に形成されている。各屈曲配線部89の一端81は、図4に示すように、各カソード42Aの端部に対して、シール部材7を介して電気的に接続されている。また、各屈曲配線部89は、第2対向部31と第2位置ずれ部32との間の境界線まで延びており、この境界線の近傍において、各アノード41Aに対して導通しないとされている。そのため、この表示装置1では、たとえば、上記境界線の近傍が、絶縁部材などによりコーティングされていたり、シール部材7として、上記境界線に対応する部分に後述する導電粒子72を備えていないものを採用した構成とされている。
【0043】
シール部材7は、上述したように、基板2の第1対向部21とカバー3の第2対向部31とを接合させるとともに、各屈曲配線部89の一端部81と各カソード42Aの一端部とを導通接続可能な構成とされている。このようなシール部材7は、たとえば、公知の異方性導電樹脂などにより構成されている。異方性導電樹脂は、図4に示すように、絶縁性を有する接着性樹脂成分71内に導電粒子72を分散混入させたものであり、たとえば、接着性樹脂成分71としては、熱硬化性樹脂あるいはUV硬化性樹脂などが用いられ、導電粒子72としては、金などの金属ボールあるいはこのような金属が表面に被膜形成された樹脂ボールなどが用いられる。
【0044】
このようなシール部材7を用いて第1対向部21と第2対向部31とを接合させるには、まず、シール部材7を基板2の周縁部21b上に塗布し、この上にカバー3を載置する。そして、シール部材7に対して加熱あるいはUV照射することによって接着性樹脂成分71を固化させ、これにより、第1対向部21と第2対向部31との間を接合させる。このとき、各屈曲配線部89の一端部81と各カソード42Aの端部とが対向する部分では、シール部材(異方性導電樹脂)7内の導電粒子72が両者の間に挟み込まれるように介在することによって、各第2配線8Bと各カソード42Aとが導通される。一方、これ以外の部分では、各導電粒子72が基板2およびカバー3に直接当接し、絶縁性が維持される。このように、シール部材7を異方性導電樹脂により構成すれば、基板2の周縁部21bとカバー3の周縁部との間に物理的な加工を施したりしなくても、各第2配線8Bと各カソード42Aとの間の導通を容易に達成することができる。
【0045】
接続部83は、屈曲配線部89と第2入力端子部8Baとをつなぐための部分であって、図2に示すように、屈曲配線部89の端部から駆動IC5Bが実装される領域に向かって延びるように形成されている。
【0046】
なお、第2接続配線80Bは、カバー3の第2位置ずれ部32の対向面3a上において、FPC9Bが実装される領域から第2駆動IC5Bが実装される領域に向かって延びるように形成されており、その先端に第2端子部80Baが設けられる。
【0047】
上記した第1および第2配線8A,8B、ならびに第1および第2接続配線80A,80Bは、ITO、あるいは、CrやMoなどの金属薄膜などにより形成される。特に、Crは、腐食防止効果に優れているので、これらの配線部における表示装置1の外表面に露出する部分は、Crにより形成されていることが好ましい。
【0048】
上記した第1および第2配線8A,8B、ならびに第1および第2接続配線80A,80Bに対して、第1および第2駆動IC5A,5Bは、たとえば異方性導電樹脂により接合され、この異方性導電樹脂内に分散混入された導電粒子により第1および第2入力端子部8Aa,8Baや、第1および第2端子部80Aa,80Baに対して導通される。
【0049】
以上に説明した表示装置1では、第1および第2駆動IC5A,5Bにより、選択された表示要素4に対応するアノード41Aおよびカソード42A間に一定値以上の電圧が付与された場合には、アノード41Aからはホール注入層61にホールが注入され、カソード42Aからは電子注入層64に電子が注入される。ホールは、ホール輸送層62を介して発光層60に輸送され、電子は、電子輸送層63を介して発光層60に輸送される。発光層60では、電子とホールとが再結合して励起子が生成し、この励起子が発光層60を移動する。発光層60では、励起子が発光物質における所定のバンド間を移動したときに放出するエネルギにより発光が生じる。このときの光は、ホール輸送層62、ホール注入層61、アノード41A、および基板2を透過して表示装置1の外部に出射される。このようにして、選択された表示要素が発光することにより画像が上記有効表示領域、すなわち基板2の第1対向部21における中央部分21aの非対向面2bに表示される。
【0050】
上記表示装置1では、第1および第2入力端子部8Aa,8Baがそれぞれ、基板2およびカバー3の第1および第2位置ずれ部22,32に形成されており、これにより、第1および第2駆動IC5A,5Bは、第1および第2位置ずれ部22,32に実装されている。また、第1および第2位置ずれ部22,32は、上記有効表示領域が形成される部分(第1および第2対向部21,31)に対して第1の方向に隣接している。すなわち、この表示装置1では、従来例のように、第1および第2駆動IC5A,5Bを実装する部分が、有効表示領域が形成される部分に対して2方向に隣接して設けられていないため、平面視における一方向において、有効表示領域の占有割合を大とすることができる。
【0051】
このような表示装置1が備えられた携帯型端末機1Bでは、表示装置1の平面視での一方向における有効表示領域の占有割合が大とされるので、図1に示すように、表示画面S1を囲むようにして設けられる枠部10における一方向(図1のEF方向)の幅寸法LBが比較的小とされる。したがって、端末機本体1B′が小型化されたものであっても、表示画面S1を比較的広くすることができる。
【0052】
もちろん、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのあらゆる設計変更はすべて本願発明の範囲に含まれる。
【0053】
たとえば、上記実施の形態においては、情報表示手段1Aを備えた携帯型端末機は、携帯型電話機1Bとされているが、たとえばPDAなど、他の携帯型端末機であってもよい
【0054】
【0055】
図5は、本願発明に係る有機EL表示装置の参考例を示す。この表示装置1’は、基板として、上記第1位置ずれ部22に対応する第1隣接部22′および上記第2位置ずれ部32に対応する第2隣接部32′が、アノード41Aおよびカソード42Bが配置される電極配置部21′(上記第1対向部21に該当する部分)を挟むようにして構成された基板2′を用い、かつ第1駆動IC5Aおよび第2駆動IC5Bをそれぞれ、第1隣接部22′の上面2a′および第2隣接部32′の下面2b′に実装している。この場合、各第2配線8Bは、基板2′の下面2b′に形成され、屈曲配線部89は、ITOなど透明性を有する部材により形成される。また、基板2′には、各屈曲配線部89と各カソード42Aとを接続するための導通部が、基板2′の端面に形成された端面配線部88、あるいは基板2′の表裏面間にわたるスルーホール(図示略)などとして設けられる。このように構成された表示装置1′において、表示要素4や第2配線8Bの劣化を防止するための部材としての樹脂コーティング層(図示略)を、基板2′の上下面2a′,2b′に設けることによって、カバー3およびシール部材7を省くことが可能となる。
【0056】
【0057】
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る携帯型端末機の一例としての携帯型電話機を示す概略斜視図である。
【図2】 本願発明に係る有機EL表示装置の一例を示す概略斜視図である。
【図3】 図2の有機EL表示装置の内部構造を詳細に示す概略斜視図である。
【図4】 図2のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】 本願発明に係る有機EL表示装置参考例を示す概略斜視図である。
【図6】 従来の携帯型端末機の一例としての携帯型電話機を示す概略斜視図である。
【図7】 従来のフラットパネルディスプレイの一例としての有機EL表示装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 フラットパネルディスプレイ
1A 情報表示手段
1B 携帯型端末機
2 基板(第1板状部材)
3 カバー(第2板状部材)
4 表示要素
5A 第1駆動IC
5B 第2駆動IC
6 有機物層
7 シール部材
8A 第1配線
8Aa 第1入力端子部
8B 第2配線
8Ba 第2入力端子部
21 第1対向部
22 第1位置ずれ部
22′ 第1隣接部
31 第2対向部
32 第2位置ずれ部
32′ 第2隣接部
41A アノード(第1電極)
42A カソード(第2電極)
89 屈曲配線部

Claims (3)

  1. 互いに略同一の平面視矩形形状をしており、かつ、それらの長手方向である第1の方向のみに互いに位置ずれするように重ね合わせられた基板およびカバーと、上記基板上に形成され、第1の方向に延びる複数の第1電極と、上記各第1電極と直交する第2の方向に延びる複数の第2電極と、上記第1および第2電極の交差領域に形成され、第1電極と第2電極との間に設けられた有機物質層が上記第1電極および第電極を用いた電圧印加にもとづくエレクトロルミネセントにより発光する複数の表示要素と、上記複数の第1電極および上記複数の第2電極に対してそれぞれ複数の第1配線および複数の第2配線を介して接続された第1駆動ICおよび第2駆動ICと、を備えた有機EL表示装置であって、
    上記基板は、上記カバーと対向する部分である第1対向部および上記カバーに対して位置ずれしている第1位置ずれ部とからなるとともに、上記カバーは、上記基板と対向する部分である第2対向部および上記基板に対して位置ずれしている第2位置ずれ部とからなり、
    上記各第1配線は、上記第1位置ずれ部に実装された第1駆動ICを介して上記表示要素に駆動電圧を付与するために上記第1位置ずれ部に設けられた第1入力端子部を有しているとともに、上記各第2配線は、上記第2位置ずれ部に実装された第2駆動ICを介して上記表示要素に駆動電圧を付与するために上記第2位置ずれ部に設けられた第2入力端子部を有しており、
    上記各第2配線は、上記第2対向部における上記第1対向部を向く対向面に形成されかつL字状を呈した屈曲配線部を有しており、
    上記屈曲配線部は、その一端が上記第2電極と接続され、かつその他端が上記第2入力端子部と接続されており、
    上記第1対向部と上記第2対向部とは、それらの対向面どうしがシール部材を介して接合されており、かつ、
    上記屈曲配線部と上記第2電極とは、異方性導電樹脂により構成された上記シール部材を介して電気的に接続されていることを特徴とする、有機EL表示装置。
  2. 記第2駆動ICは、上記第2位置ずれ部における上記基板側の面に実装されている、請求項1に記載の有機EL表示装置
  3. 特定の情報を視認させるための情報表示装置を備えた携帯型端末機であって、
    上記情報表示装置として、請求項1または2に記載の有機EL表示装置を用いたことを特徴とする、携帯型端末機。
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