JP4154863B2 - 回路遮断器の引き外し装置及びその装置を備えた回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器の引き外し装置及びその装置を備えた回路遮断器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接点とともに通電電路に挿入されたバイメタルを有し、通電電路に過電流が流れたときにはバイメタルの自己発熱に伴う撓みによってラッチを解除して接点を強制開極させ、通電電路に短絡電流等の大電流が流れたときにはバイメタルの周囲に生じる磁界による磁力を利用してラッチ用の部材を移動させることによりラッチを解除して接点を強制開極させる回路遮断器の引き外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、図12に示すように、この種の回路遮断器の引き外し装置として、特願2000−207586に示すものを提案している。
【0003】
このものは、電源と負荷との間の通電電路に挿入された接点X1,X2と、接点X1,X2の閉極時に接点X1,X2を開極する向きの力を蓄えてラッチを掛けラッチが解除されると前述した力により接点X1,X2を強制開極させるよう動作する作動板X3を含む開閉機構X4とを器体X5に備える回路遮断器Xに用いられ、接点X1,X2の閉極時に過電流または大電流が通電電路に流れるとラッチを解除して接点X1,X2を強制開極させる引外し装置である。
【0004】
このものは、前述した通電電路に挿入され一端側を固定端とし他端部を自由端としたバイメタルAと、バイメタルAの幅方向の両側に配置される両側片B1及びそれらの両側片B1間をバイメタルAの厚み方向の一面側で連結する連結片B2を有してなる第1の鉄心Bと、バイメタルAの厚み方向の他面側に配置されて第1の鉄心Bと対向しバイメタルAを通過する電流により発生する磁束を通す磁路を第1鉄心Bと共になす第2の鉄心Cとを備えている。
【0005】
このものの第1の鉄心Bは、作動板X3によりラッチが掛けられるラッチ部B3を設けている。第2の鉄心Cは、第1の鉄心Bとの対向面の一端側が第1の鉄心Bの両側片B1に当接するとともに、他端側が両側片B1と離間しており、通電電路に大電流が流れると、離間していた他端側が第1の鉄心Bと吸着する。すると、ラッチ部B3を設けた第1の鉄心Bが移動して、作動板X3とのラッチを解除させることにより,接点X1,X2を強制開極させ、通電電路に過電流が流れると、バイメタルAの自由端の変位に応じて移動して、作動板X3とのラッチを解除させることにより接点X1,X2を強制開極させるようにしている。
【0006】
このもののバイメタルAの固定端たる一端側は、連結部材を介して、第1の固定鉄心に連結されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特願2000−207586に示された回路遮断器の引き外し装置にあっては、第1の鉄心Bの両側片B1に第2の鉄心Cの一端側が当接しているので、小型化が図れるとともに、第1の鉄心Bと第2の鉄心Cとの間の吸引力を強くすることができる。また、バイメタルAの変位によって第1の鉄心Bが変位すると第2の鉄心Cも変位させるので、バイメタルAの変位によって第1の鉄心Bと第2の鉄心Cとが当接した状態からさらにバイメタルAが変位し、バイメタルAの塑性変形を防止して過電流引外し特性に影響を及ぼし難くなる。
【0008】
しかしながら、このものは、バイメタルAの固定端たる一端側が、連結部材を介して第1の固定鉄心に連結されているために、バイメタルAの動作が第1の鉄心の変位に応じて変化することとなって、バイメタルAの自由端の移動によるラッチの解除にばらつきが生じて、強制開極動作までもがばらつく恐れがある。
【0009】
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、その目的とするところは、接点の強制開極を安定させることができる回路遮断器の引き外し装置及びその装置を備えた回路遮断器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置は、電源と負荷との間の通電電路に挿入された接点と、接点の閉極時に接点を開極する向きの力を蓄えてラッチを掛けラッチが解除されると前記力により接点を強制開極させるよう動作する作動板を含む開閉機構とを器体に備える回路遮断器に使用され、接点の閉極時に過電流又は大電流が前記通電電路に流れると前記ラッチを解除して接点を強制開極させる引外し装置であって、前記通電電路に挿入された導電部材と、導電部材と接続されて前記通電電路をなし一端側を固定端とし他端部を自由端としたバイメタルと、前記導電部材の両側に配置される両側片及びそれらの両側片間を連結する連結片を有してなる固定鉄心と、固定鉄心と対向し前記導電部材を通過する電流により発生する磁束を通す磁路を固定鉄心と共になす可動鉄心と、を備え、前記可動鉄心は、前記作動板によりラッチが掛けられるラッチ部及び前記バイメタルにより押圧される被押圧部を設け、前記固定鉄心との対向面の一端側が前記固定鉄心の両側片に当接するとともに他端側が前記両側片と離間しており、通電電路に大電流が流れると、離間していた他端側が前記固定鉄心と吸着することにより移動して前記作動板とのラッチを解除させることにより接点を強制開極させ、通電電路に過電流が流れると、前記バイメタルの自由端に被押圧部が押圧駆動されて前記作動板とのラッチを解除することにより接点を強制開極させるようにし、前記バイメタルは、その固定端が前記器体に固定された構成にしている。
【0011】
請求項2記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記可動鉄心は、前記被押圧部の移動距離が前記ラッチ部の移動距離よりも大きい構成にしている。
【0012】
請求項3記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記被押圧部又は前記被押圧部を押圧するよう前記バイメタルに設けられた押圧部の少なくとも一方は、他方との当接面が曲面である構成にしている。
【0013】
請求項4記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記可動鉄心の初期位置が調節される構成にしている。
【0014】
請求項5記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項4記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記可動鉄心と前記バイメタルとをその相対的位置関係を保持したままで一体化する一体化部材を設けた構成にしている。
【0015】
請求項6記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項5記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記一体化部材は、前記作動板を連結した構成にしている。
【0016】
請求項7記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記可動鉄心は、前記固定鉄心との対向面の一端側が前記固定鉄心の両側片に当接するとともに他端側が前記両側片と離間するよう回動自在に支持されるものであって、前記可動鉄心を前記固定鉄心に連設して回動自在に支持する支持ばねを設けた構成にしている。
【0017】
請求項8記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記固定鉄心は、前記両側片をそれぞれ含み互いに連設される2つの鉄心用部材からなる構成にしている。
【0018】
請求項9記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記ラッチ部は、前記可動鉄心の他端である構成にしている。
【0019】
請求項10記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項9記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記可動鉄心は、その一端側と前記固定鉄心の両側片との当接部分を回転支点として他端側が前記固定鉄心と吸着するよう回転運動するものであり、前記ラッチ部は、前記回転運動の円周上に位置する構成にしている。
【0020】
請求項11記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置において、前記ラッチ部は、前記可動鉄心が一方面側へ突出するよう他方面側から加圧されてなる構成にしている。
【0021】
請求項12記載の回路遮断器は、電源と負荷との間の通電電路に挿入された接点と、接点の閉極時に接点を開極する向きの力を蓄えてラッチを掛けラッチが解除されると前記力により接点を強制開極させるよう動作する作動板を含む開閉機構と、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置とを器体に備えた構成にしている。
【0022】
請求項13記載の回路遮断器は、請求項12記載の回路遮断器において、前記固定鉄心は、前記器体に圧入固定された構成にしている。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態の回路遮断器の引き外し装置を図1乃至図6に基づいて以下に説明する。この回路遮断器の引き外し装置100aは、電源と負荷との間の通電電路に挿入された後述する接点9a,11aと、作動板16を含む後述する開閉機構14とを器体7に備える回路遮断器100に使用されるものであって、固定鉄心1、可動鉄心2、支持ばね3、バイメタル4、導電部材5より構成されている。
【0024】
固定鉄心1は、図6(a)に示すように、それぞれ台形をなした両側片1a及びそれらの両側片1a間を連結する連結片1bを有してなる。この固定鉄心1の両側片1aは、後述する導電部材5の中央部の幅方向両側に配設されており、導電部材5の中央部の厚み方向の一面側で連結片1bにより連結されている。詳しくは、この固定鉄心1は、同図(b)に示すように、台形の側片1a及びその側片1aに連設された連設片1cによりL字型にそれぞれ形成された2つの鉄心用部材1dのその連設片1cが、溶接等により連設されることにより形成される。つまり、連結片1bは、両連設片1cが連設されてなるのである。
【0025】
可動鉄心2は、後述する支持ばね3に支持されることにより、導電部材5の中央部の厚み方向の他面側に配置されて、固定鉄心1と対向し、その一端部が両側片1aに当接するとともに、他端部側が両側片1aから離間している。この可動鉄心2は、導電部材5の中央部を通過する電流により発生する磁束を通す磁路を固定鉄心1と共になし、閉磁路をなすよう、固定鉄心1の両側片1aに吸着可能となっている。
【0026】
この可動鉄心2は、固定鉄心1と対向する対向面とは反対側の面に、突起状のラッチ部2aが突設されている。このラッチ部2aは、固定鉄心1との対向面とは反対側の面である一方面側へ突出するよう、固定鉄心1との対向面である他方面側から加圧されることにより、反対側の面に突設されている。
【0027】
このラッチ部2aは、可動鉄心2の先端面と略平行なラッチ面を有し、このラッチに、後述する開閉機構14の作動板16の一端がラッチ可能となっている。この可動鉄心2のラッチ部2aに作動板16の一端がラッチを掛けると、接点9a,11aの閉極時に接点9a,11aを開極する向きの後述する開極ばね13のばね力を蓄えるようになり、このラッチが解除されると、開極ばね13のばね力により接点9a,11aを強制開極させることとなる。
【0028】
また、この可動鉄心2は、ラッチ部2aが突設された面に、後述するバイメタル4により押圧駆動される被押圧部2bが突設されている。この被押圧部2bは、その先端面が曲面となっており、バイメタル4との接触状態が、バイメタル4の変形程度によらずに、略一定となっている。この被押圧部2bは、ラッチ部2aよりも、固定鉄心1に当接した一端部から離れているから、固定鉄心1との当接部分を回動支点として回転移動したときの移動距離が、ラッチ部2aの移動距離よりも大きくなっている。
【0029】
また、この可動鉄心2は、後述する調節ねじ12により、初期位置が調整される。詳しくは、この調節ねじ12のねじ込み量を多くして可動鉄心2を押圧することにより、可動鉄心2の他端部が固定鉄心1寄りに、つまり可動鉄心2の被押圧部2bがバイメタル4から離れるよう変位するのである。
【0030】
支持ばね3は、金属製であって、図5に示すように、固定鉄心1の連結片1bに係止する係止部3aを有した中央片3b、固定鉄心1の側片1aに係止する係止部3cを有して中央片3bの両側に延設された係止片3d、可動鉄心2をかしめ固定するためのかしめ孔3eを設けた支持片3fを有して構成されている。この支持ばね3は、中央片3bの係止部3cが固定鉄心1の連結片1bに係止するとともに、係止片3dの係止部3cが固定鉄心1の側片1aに係止することにより、固定鉄心1に取付けられるとともに、支持片3fのかしめ孔3eにかしめピン(図示せず)を通して可動鉄心2をかしめることにより、可動鉄心2がその一端側と固定鉄心1の両側片1aとの当接部分を回転支点として、他端側が固定鉄心1と吸着するよう、可動鉄心2を回転自在に支持する。
【0031】
バイメタル4は、基端部が後述するように導電部材5に固着されて、先端部側が自由端となっており、その自由端により可動鉄心2の被押圧部2bを押圧駆動する。このバイメタル4は、導電部材5が器体7に導電部材圧入固定部7bに圧入固定されることにより、導電部材5を介して、器体7に固定される。このバイメタル4は、中央部に網組線6の一端が溶着され、その網組線6の他端には、後述する可動接触子11が溶着されている。
【0032】
導電部材5は、通電電路をなすものであって、導電金属板材により、略Z字状に形成され、器体7に設けられた固定鉄心圧入固定部7cに圧入固定されることにより、その一端部が後述する端子板10aと接触するようになる。この導電部材5は、その他端部にバイメタル4の基端部を、溶接等により固定している。
【0033】
次に、この回路遮断器の引き外し装置100aを備えた回路遮断器100の他の構成要素について説明する。
【0034】
7は器体で、合成樹脂製の2つのケースを幅方向に重ね合わせ結合して構成されるものであり、その一端側には、端子板8a及びその端子板8aに螺着される端子ねじより8bなる電源端子部8が設けられ、この電源端子部8の端子板8aには、固定接点9aを先端部に設けた固定接触子9が溶接等により固着されている。また、器体7の他端側には、端子板10a及びその端子板10aに螺着される端子ねじ10bよりなる負荷端子部10が設けられ、この負荷端子部10の端子板10aには、導電部材5の他端部が溶接等により固着されている。
【0035】
また、この器体7は、後述するハンドル15を一部突出させるよう開口したハンドル用窓孔7aが設けられ、さらに、導電部材5を圧入固定するための導電部材圧入固定部7bが設けられるとともに、固定鉄心1を圧入固定するための固定鉄心圧入固定部7cが設けられている。この固定鉄心圧入固定部7cは、固定鉄心1との接触面が曲面となっており、固定鉄心1が圧入されてときに接触面が僅かに潰れるように変形して、固定鉄心1を圧接固定する。
【0036】
また、この器体7は、固定接触子9の固定接点9aに接離自在に対向する可動接点11aがかしめ固定された可動接触子11を回動自在に支持している。この可動接触子11は、金属板材により構成され、その基端部が器体7に回動自在に支持されるとともに、先端部に可動接点11aがかしめ固定されている。また、この可動接触子11は、後述する開極ばね13のばね力によって、接点開極方向へ付勢されている。
【0037】
また、この器体7は、可動鉄心2の初期位置を調整する調節ねじ12を支持している。この調節ねじ12は、その先端が可動鉄心2の他端部に当接し得るようねじ込みされるものであって、ねじ込み量を多くして可動鉄心2を押圧することにより、可動鉄心2の他端部を固定鉄心1寄りに、つまり可動鉄心2の被押圧部2bをバイメタル4から離れるよう変位させる。
【0038】
また、この器体7は、可動接触子11を開極方向へ付勢するばね力を有した開極ばね13を連設している。この開極ばね13は、コイルばねよりなり、そのばね力により、可動接触子11を押し上げるようにして、開極方向へ付勢する
また、この器体7の中央部には、可動接触子11の可動接点11aを、固定接触子9の固定接点9aに接離させる開閉機構14が配設されている。この開閉機構14は、ハンドル15、作動板16、リンク17等からなる。
【0039】
ハンドル15は、オンオフ操作される操作部15a、操作部15aのオンオフ操作により回動する回動部15b、回動部15bを回動自在に支持するハンドル軸15cを有して構成されている。また、このハンドル15は、回動部15bの下端に位置した軸孔15dに、後述するリンク17の一方軸17aが回動自在に挿入されて、リンク17を介して作動板16と連結されている。
【0040】
作動板16は、一端部が平板状に、他端部がL字状に形成され、軸受孔16aを有する軸受片が中央部両側に設けられている。この作動板16は、その軸受孔16aに後述するリンク17の他方軸17bを貫挿させることにより、リンク17を介してハンドル15と連結されて、器体7内に上下移動自在に配置される。この作動板16は、その一端(図1では左端)が可動鉄心2のラッチ部2aに当接して、係止(ラッチ)可能となっている。
【0041】
リンク17は、上方の一方軸17a、下方の他方軸17b、両軸17a,17bを連結する連結部17cにより、コ字型に形成され、一方軸17aがハンドル15の軸孔15dに回動自在に挿入されるとともに、他方軸17bが作動板16の軸受孔16aに貫挿されることにより、ハンドル15と作動板16とを連結している。
【0042】
次に、回路遮断器100の動作を説明する。図1は接点9a,11aの閉極状態を示しており、この状態ではハンドル15が起こされており、リンク17の上端はハンドル軸15cよりも僅かに右側に位置している。リンク17の他方軸17bに連結された作動板16の他端(図1では右端)は、可動接触子11に当接し、開極ばね13のばね力によってリンク17との連結部分の回りに反時計方向の回転力を受ける。ここで、作動板16の一端(図1では左端)は、可動鉄心2のラッチ部2aのラッチ面に係止されているから、作動板16は回転せず、結果的に作動板16は開極ばね13を圧縮して可動接触子11を下向きに押し付けることになり、所定の接触圧を有して、可動接点11aが固定接点9aに接触することになる。
【0043】
このとき、開極ばね13のばね力によって作動板16を押し上げる向きの力が作用するが、リンク17の上端がハンドル軸15cよりも僅かに右側に位置するからハンドル15には反時計方向の回転力が作用し、ハンドル15は起こされた位置に保たれる。
【0044】
一方、図1の閉極状態からハンドル15を図2のように倒すと、リンク17の一方軸17aがハンドル軸15cの左側に位置するようになり、作動板16が上方に引き上げられるから、作動板16が可動接触子11に接触しなくなり、開極ばね13のばね力によって可動接触子11が反時計方向に回転することになる。その結果、可動接触子11が開極ばね13に付勢されて上方へと変位し、可動接点11aが固定接点9aから上方に離れて開極する。すなわち、ハンドル15の操作部15aを倒すことによって開極状態になる。
【0045】
ところで、図1の閉極状態においてバイメタル4を含む通電電路に過電流が流れると、バイメタル4は図3に示すように、先端部を図の左側に変位させるように撓む。すると、可動鉄心2は、バイメタル4により被押圧部2bが押圧駆動されて左側に移動し、ラッチ部2aと作動板16の一端との係止状態が解除される。
【0046】
その結果、作動板16はリンク17の他方軸17bの回りで回転可能になって、作動板16が上方に引き上げられるから、作動板16が可動接触子11に接触しなくなり、開極ばね13のばね力によって可動接触子11が反時計方向に回転して、可動接点11aが固定接点9aから開極することになる。
【0047】
バイメタル4を含む通電電路に短絡電流のような大電流が流れたときには、導電部材5の周囲に発生する磁束の磁路が閉磁路となるよう、固定鉄心9と可動鉄心2との間に吸着力が作用する。ここで、可動鉄心2の一端側は固定鉄心9の両側片1aと接触しているから、図4に示すように、可動鉄心2の他端側と固定鉄心9との間に吸着力が作用して、可動鉄心2の他端側が図の左向きに急速に移動する。その結果、作動板16の一端が可動鉄心2のラッチ部2aのラッチ面を相対的に摺動して、可動鉄心2のラッチ部2aは、作動板16の一端から外れ、過電流が流れたときと同様に、可動接点11aが固定接点9aから開極する。
【0048】
かかる回路遮断器の引き外し装置にあっては、バイメタル4の固定端が器体7に固定されているから、バイメタル4が両鉄心1,2の動作とは独立して変形し、バイメタル4の自由端が可動鉄心2の被押圧部2bを押圧駆動して、作動板16とのラッチを解除することにより接点9a,11aを強制開極させるようにしているから、接点9a,11aの強制開極を安定させることができる。
【0049】
また、被押圧部2bの移動距離がラッチ部2aの移動距離よりも大きいから、バイメタル4の自由端による可動鉄心2の押圧動作よりも、作動板16とラッチ部2aとのラッチの解除動作のばらつきが少なくなるので、接点9a,11aの強制開極を安定させることができるという効果をさらに奏することができる。
【0050】
また、被押圧部2bのバイメタル4との当接面が曲面であるから、被押圧部2bとバイメタル4との接触状態が安定して摩擦力が安定するので、可動鉄心2の固定鉄心1との吸着動作が安定し、接点9a,11aの強制開極を安定させることができるという効果をさらに奏することができる。
【0051】
また、調節ねじ6により、可動鉄心2の初期位置を調節することができるので、可動鉄心とバイメタル4との相対的位置関係を調整することができ、バイメタル4の自由端による可動鉄心2の押圧動作のばらつきが少なくなるので、接点の強制開極を安定させることができるという効果をさらに奏することができる。
【0052】
また、可動鉄心2が、支持ばね3で固定鉄心1に連設されることにより、回動自在に支持されるのであるから、可動鉄心2と固定鉄心1と回動自在に支持する回動軸を設けなくてもよくなり、構成を簡略化することができる。
【0053】
また、固定鉄心1が両側片1aをそれぞれ含み互いに連設される2つの鉄心用部材からなるのであるから、導電部材5を両側片1aの間に位置させるよう、容易に組み立てることができる。
【0054】
また、ラッチ部2aが、一方面側へ可動鉄心2が突出するよう他方面側から加圧されてなるのであるから、ラッチ部2aを設ける加工が容易になる。
【0055】
かかる回路遮断器の引き外し装置を備えた回路遮断器にあっては、固定鉄心1が器体7に圧入固定されるのであるから、組立てが容易になる。
【0056】
次に、本発明の第2実施形態の回路遮断器の引き外し装置を図8に基づいて以下に説明する。また、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記す。この第2実施形態は、基本的には、第1実施形態と同様であるが、可動鉄心2とバイメタル4とをその相対的位置関係を保持したままで一体化する一体化部材18を設けた構成となっている。
【0057】
このものの一体化部材18は、樹脂材料製であって、導電部材圧入固定部7b及び固定鉄心圧入固定部7cを設けており、固定鉄心1及び導電部材5を一体化可能となっている。また、バイメタル4は導電部材5に固着され、可動鉄心2は固定鉄心1に支持ばね3により回動自在に支持されているのであるから、結局、この一体化部材18は、固定鉄心1、可動鉄心2、導電部材5及びバイメタル4を一体化して、一ブロックを形成する。さらに、この一体化部材18は、図8では図示を省略しているが、調節ねじ12を支持している。従って、一ブロックが組み立てられた状態で、調節ねじ12により、可動鉄心2とバイメタル4との相対的位置関係を調節し、その後、一ブロックが器体7に取り付けられる。
【0058】
かかる回路遮断器の引き外し装置にあっては、第1実施形態の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、一体化部材18により、可動鉄心2とバイメタル4とをその相対的位置関係を保持したままで一体化することができるので、器体7に取り付ける前に、可動鉄心2とバイメタル4との相対的位置関係の調整が容易になる。
【0059】
次に、本発明の第3実施形態の回路遮断器の引き外し装置を図9に基づいて以下に説明する。なお、第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、第2実施形態と異なるところのみ記す。この第3実施形態は、基本的には、第2実施形態と同様であるが、一体化部材18が作動板16を連結して、作動板16の一端部を回動自在に支持した構成となっている。
【0060】
このものの可動接触子11は、導電部材5と一体形成され、導電部材5に固着されたバイメタル4と共に、一体化部材18により一体化される。従って、一体化部材18が回動軸7dにより器体7に回動自在に支持されることにより、可動接触子11も器体7に回動自在に支持されるようになり、器体7に連設されたコイル状の開極ばね13により、一体化部材18を介して引っ張られるようにして開極方向へ付勢される。
【0061】
また、可動鉄心2は、回動軸2cにより、固定鉄心1に回動自在に支持されている。なお、第2実施形態と同様に、支持ばね3により、固定鉄心1に連設して回動自在に支持してもよい。この可動鉄心2は、その他端面がラッチ部2aとなっている。
【0062】
このもののバイメタル4は、網組線6により、負荷端子部10の端子板10aと接続されている。作動板16は、尖状に形成された一端(図9では右端)が可動鉄心2の他端面よりなるラッチ部2aにラッチし、他端部が一体化部材18に回動自在に支持されている。
【0063】
次に、回路遮断器100の動作を説明する。図9は接点9a,11aの閉極状態を示しており、この状態ではハンドル15が起こされており、リンク17の上端はハンドル軸15cよりも僅かに右側に位置している。一体化部材18は、回動軸により、器体7に回動自在に支持されており、開極ばね13のばね力によってリンク17との連結部分の回りに反時計方向の回転力を受ける。ここで、一体化部材18に他端(図9では左端)部が回動自在に支持された作動板16の一端(図9では右端)が、可動鉄心2のラッチ部2aの他端面に係止されているから、一体化部材18は回転せず、結果的に一体化部材18は開極ばね13を圧縮して可動接触子11を下向きに押し付けることになり、所定の接触圧を有して、可動接点11aが固定接点9aに接触することになる。
【0064】
このとき、開極ばね13のばね力によって一体化部材18を押し上げる向きの力が作用するが、リンク17の上端がハンドル軸15cよりも僅かに右側に位置するからハンドル15には時計方向の回転力が作用し、ハンドル15は起こされた位置に保たれる。
【0065】
一方、図9の閉極状態からハンドル15を倒すと、リンク17の一方軸17aがハンドル軸15cの左側に位置するようになり、それとともに、開極ばね13のばね力によって一体化部材18が時計方向に回転して、可動接点11aが固定接点9aから上方に離れて開極する。
【0066】
ところで、図9の閉極状態においてバイメタル4を含む通電電路に過電流が流れると、バイメタル4は、先端部を図の右側に変位させるように撓む。すると、可動鉄心2は、バイメタル4により押圧駆動されて右側に移動し、ラッチ部2aと作動板16の一端との係止状態が解除される。その結果、作動板16はリンク17の他方軸17bの回りで回転可能になって、作動板16が上方に引き上げられるから、開極ばね13のばね力によって一体化部材18が時計方向に回転して、可動接点11aが固定接点9aから開極することになる。
【0067】
バイメタル4を含む通電電路に短絡電流のような大電流が流れたときには、導電部材5の周囲に発生する磁束の磁路が閉磁路となるよう、固定鉄心9と可動鉄心2との間に吸着力が作用して、可動鉄心2の他端側が図の右向きに急速に移動する。その結果、作動板16の一端が可動鉄心2の他端面を相対的に摺動して、可動鉄心2のラッチ部2aは、作動板16の一端から外れ、過電流が流れたときと同様に、可動接点11aが固定接点9aから開極する。
【0068】
かかる回路遮断器の引き外し装置にあっては、第1実施形態と同様に、バイメタル4の固定端が器体7に固定されており、また、被押圧部2bの移動距離がラッチ部2aの移動距離よりも大きく、また、被押圧部2bのバイメタル4との当接面が曲面であり、さらに、調節ねじ6により可動鉄心2の初期位置を調節することができるので、接点9a,11aの強制開極を安定させることができるという効果を奏することができ、固定鉄心1が両側片1aをそれぞれ含み互いに連設される2つの鉄心用部材1dからなるのであるから、導電部材5を両側片1aの間に位置させるよう、容易に組み立てることができる。
【0069】
また、第2実施形態と同様に、一体化部材18により、可動鉄心2とバイメタル4とをその相対的位置関係を保持したままで一体化することができるので、器体7に収容する前に、可動鉄心2とバイメタル4との相対的位置関係の調整が容易になる。
【0070】
また、作動板16が一体化部材18に連結されて、作動板16と可動鉄心2との相対的位置関係のばらつきが少なくなって、作動板16とラッチ部2aとのラッチの解除動作のばらつきが少なくなるので、接点9a,11aの強制開極を安定させることができるという効果をさらに奏することができる。
【0071】
また、ラッチ部2aが可動鉄心2の他端であるから、ラッチ部2aを設ける加工が容易になる。
【0072】
次に、本発明の第4実施形態の回路遮断器の引き外し装置を図10に基づいて以下に説明する。なお、第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、第2実施形態と異なるところのみ記す。この第4実施形態は、基本的には、第2実施形態と同様であるが、可動鉄心2のラッチ部2aが他端面よりなる構成となっている。また、このものの可動鉄心2は、回動軸2cにより、固定鉄心1に回動自在に支持されるとともに、器体7に連設されたコイルばね19によっても、支持されている。
【0073】
かかる回路遮断器の引き外し装置にあっては、第1実施形態と同様に、バイメタル4の固定端が器体7に固定されており、また、被押圧部2bのバイメタル4との当接面が曲面であり、さらに、調節ねじ12により可動鉄心2の初期位置を調節することができるので、接点9a,11aの強制開極を安定させることができるという効果を奏することができ、固定鉄心1が両側片1aをそれぞれ含み互いに連設される2つの鉄心用部材からなるのであるから、導電部材5を両側片1aの間に位置させるよう、容易に組み立てることができる。
【0074】
また、ラッチ部2aが可動鉄心2の他端であるから、ラッチ部2aを設ける加工が容易になる。
【0075】
次に、本発明の第5実施形態の回路遮断器の引き外し装置を図11に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、第4実施形態と異なるところのみ記す。この第5実施形態は、基本的には、第4実施形態と同様であるが、ラッチ部2aは、固定鉄心1の両側片1aとの当接部分を回転支点とした可動鉄心2の回転運動の円周上に位置する構成となっている。すなわち、可動鉄心2の他端面が前述した回転運動の円周上に位置するよう円弧状に形成されている。
【0076】
かかる回路遮断器の引き外し装置にあっては、第4実施形態の効果に加えて、ラッチ部2aが回転運動の円周部であるから、可動鉄心2が回転運動する間に、ラッチ部2aと作動板16とのラッチ状態が安定して、摩擦力が安定するので、作動板16とラッチ部2aとのラッチの解除動作のばらつきが少なくなるので、接点9a,11aの強制開極を安定させることができるという効果をさらに奏することができる。
【0077】
【発明の効果】
請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置は、バイメタルの固定端が器体に固定されているから、バイメタルが両鉄心の動作とは独立して変形し、バイメタルの自由端が可動鉄心の被押圧部を押圧駆動して、作動板とのラッチを解除することにより接点を強制開極させるようにしているから、接点の強制開極を安定させることができる。
【0078】
請求項2記載の回路遮断器の引き外し装置は、被押圧部の移動距離がラッチ部の移動距離よりも大きいから、バイメタルの自由端による可動鉄心の押圧動作よりも、作動板とラッチ部とのラッチの解除動作のばらつきが少なくなるので、接点の強制開極を安定させることができるという請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置の効果をさらに奏することができる。
【0079】
請求項3記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、被押圧部又は被押圧部を押圧するようバイメタルに設けられた押圧部の少なくとも一方の他方との当接面が曲面であるから、被押圧部と押圧部との接触状態が安定して摩擦力が安定するので、可動鉄心の固定鉄心との吸着動作が安定し、請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置の効果をさらに奏することができる。
【0080】
請求項4記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、可動鉄心の初期位置が調節されることにより、可動鉄心とバイメタルとの相対的位置関係を調整することができ、バイメタルの自由端による可動鉄心の押圧動作のばらつきが少なくなるので、接点の強制開極を安定させることができるという請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置の効果をさらに奏することができる。
【0081】
請求項5記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項4記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、一体化部材により、可動鉄心とバイメタルとをその相対的位置関係を保持したままで一体化することができるので、器体に収容する前に、可動鉄心とバイメタルとの相対的位置関係の調整が容易になる。
【0082】
請求項6記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項5記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、作動板が一体化部材に連結されて、作動板と可動鉄心との相対的位置関係のばらつきが少なくなって、作動板とラッチ部とのラッチの解除動作のばらつきが少なくなるので、接点の強制開極を安定させることができるという請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置の効果をさらに奏することができる。
【0083】
請求項7記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、可動鉄心が、支持ばねで固定鉄心に連設されることにより、回動自在に支持されるのであるから、可動鉄心と固定鉄心と回動自在に支持する回動軸を設けなくてもよくなり、構成を簡略化することができる。
【0084】
請求項8記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、固定鉄心が両側片をそれぞれ含み互いに連設される2つの鉄心用部材部材からなるのであるから、導電部材を両側片の間に位置させるよう、容易に組み立てることができる。
【0085】
請求項9記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、ラッチ部が可動鉄心の他端であるから、ラッチ部を設ける加工が容易になる。
【0086】
請求項10記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項9記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、ラッチ部が回転運動の円周部であるから、可動鉄心が回転運動する間に、ラッチ部と作動板とのラッチ状態が安定して、摩擦力が安定するので、作動板とラッチ部とのラッチの解除動作のばらつきが少なくなるので、接点の強制開極を安定させることができるという請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置の効果をさらに奏することができる。
【0087】
請求項11記載の回路遮断器の引き外し装置は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置の効果に加えて、ラッチ部が、一方面側へ可動鉄心が突出するよう他方面側から加圧されてなるのであるから、ラッチ部を設ける加工が容易になる。
【0088】
請求項12記載の回路遮断器は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置を備えているから、接点の強制開極を安定させることができる。
【0089】
請求項13記載の回路遮断器は、請求項12記載の回路遮断器の効果に加えて、固定鉄心が器体に圧入固定されるのであるから、組立てが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を用いた回路遮断器における閉極状態を示す器体を開いた側面図である。
【図2】同上における開極状態を示す器体を開いた側面図である。
【図3】同上における過電流時の開極状態を示す器体を開いた側面図である。
【図4】同上における短絡電流時の開極状態を示す器体を開いた側面図である。
【図5】同上の支持ばねの斜視図である。
【図6】同上の両鉄心の斜視図である。
【図7】同状の可動鉄心の側面図である。
【図8】本発明の第2実施形態を用いた回路遮断器における閉極状態を示す器体を開いた側面図である。
【図9】本発明の第3実施形態を用いた回路遮断器における閉極状態を示す器体を開いた側面図である。
【図10】本発明の第4実施形態のものの可動鉄心と作動板とのラッチ状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第5実施形態のものの可動鉄心と作動板とのラッチ状態を示す側面図である。
【図12】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 固定鉄心
1a 側片
1b 連結片
1d 鉄心用部材
2 可動鉄心
2a ラッチ部
2b 被押圧部
3 支持ばね
4 バイメタル
5 導電部材
7 器体
9a 固定接点
11a 可動接点
14 開閉機構
16 作動板
18 一体化部材
100 回路遮断器
100a 引外し装置

Claims (13)

  1. 電源と負荷との間の通電電路に挿入された接点と、接点の閉極時に接点を開極する向きの力を蓄えてラッチを掛けラッチが解除されると前記力により接点を強制開極させるよう動作する作動板を含む開閉機構とを器体に備える回路遮断器に使用され、接点の閉極時に過電流又は大電流が前記通電電路に流れると前記ラッチを解除して接点を強制開極させる引外し装置であって、前記通電電路に挿入された導電部材と、導電部材と接続されて前記通電電路をなし一端側を固定端とし他端部を自由端としたバイメタルと、前記導電部材の両側に配置される両側片及びそれらの両側片間を連結する連結片を有してなる固定鉄心と、固定鉄心と対向し前記導電部材を通過する電流により発生する磁束を通す磁路を固定鉄心と共になす可動鉄心と、を備え、前記可動鉄心は、前記作動板によりラッチが掛けられるラッチ部及び前記バイメタルにより押圧される被押圧部を設け、前記固定鉄心との対向面の一端側が前記固定鉄心の両側片に当接するとともに他端側が前記両側片と離間しており、通電電路に大電流が流れると、離間していた他端側が前記固定鉄心と吸着することにより移動して前記作動板とのラッチを解除させることにより接点を強制開極させ、通電電路に過電流が流れると、前記バイメタルの自由端に被押圧部が押圧駆動されて前記作動板とのラッチを解除することにより接点を強制開極させるようにし、前記バイメタルは、その固定端が前記器体に固定されたことを特徴とする回路遮断器の引き外し装置。
  2. 前記可動鉄心は、前記被押圧部の移動距離が前記ラッチ部の移動距離よりも大きい請求項1記載の回路遮断器の引き外し装置。
  3. 前記被押圧部又は前記被押圧部を押圧するよう前記バイメタルに設けられた押圧部の少なくとも一方は、他方との当接面が曲面である請求項1又は請求項2のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置。
  4. 前記可動鉄心の初期位置が調節される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置。
  5. 前記可動鉄心と前記バイメタルとをその相対的位置関係を保持したままで一体化する一体化部材を設けた請求項4記載の回路遮断器の引き外し装置。
  6. 前記一体化部材は、前記作動板を連結した請求項5記載の回路遮断器の引き外し装置。
  7. 前記可動鉄心は、前記固定鉄心との対向面の一端側が前記固定鉄心の両側片に当接するとともに他端側が前記両側片と離間するよう回動自在に支持されるものであって、前記可動鉄心を前記固定鉄心に連設して回動自在に支持する支持ばねを設けた請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置。
  8. 前記固定鉄心は、前記両側片をそれぞれ含み互いに連設される2つの鉄心用部材からなる請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置。
  9. 前記ラッチ部は、前記可動鉄心の他端である請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置。
  10. 前記可動鉄心は、その一端側と前記固定鉄心の両側片との当接部分を回転支点として他端側が前記固定鉄心と吸着するよう回転運動するものであり、前記ラッチ部は、前記回転運動の円周上に位置する請求項9記載の回路遮断器の引き外し装置。
  11. 前記ラッチ部は、前記可動鉄心が一方面側へ突出するよう他方面側から加圧されてなる請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置。
  12. 電源と負荷との間の通電電路に挿入された接点と、接点の閉極時に接点を開極する向きの力を蓄えてラッチを掛けラッチが解除されると前記力により接点を強制開極させるよう動作する作動板を含む開閉機構と、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の回路遮断器の引き外し装置とを器体に備えたことを特徴とする回路遮断器。
  13. 前記固定鉄心は、前記器体に圧入固定された請求項12記載の回路遮断器。
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