JP4154774B2 - ドーム型ビデオカメラ装置 - Google Patents

ドーム型ビデオカメラ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4154774B2
JP4154774B2 JP33992398A JP33992398A JP4154774B2 JP 4154774 B2 JP4154774 B2 JP 4154774B2 JP 33992398 A JP33992398 A JP 33992398A JP 33992398 A JP33992398 A JP 33992398A JP 4154774 B2 JP4154774 B2 JP 4154774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dome
cover
video camera
ceiling
camera device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33992398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000165711A (ja
Inventor
聡 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP33992398A priority Critical patent/JP4154774B2/ja
Publication of JP2000165711A publication Critical patent/JP2000165711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4154774B2 publication Critical patent/JP4154774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、威嚇を目的とせず、建物の天井や壁等に目立たないように埋め込まれて、できるだけ監視を気づかせないようにしながら、監視用途に使用されるドーム型ビデオカメラ装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、病院、ホテル、デパート等における安全の確保やサービス性の向上等を目的として、これらの建物の天井や壁等に目立たないように埋め込んで、映像及び集音によって監視を行うようにしたドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置がある。
そして、図52〜図55に示すように、従来から、この種ドーム型ビデオカメラ装置301は、筒型本体302と、その筒型本体302の前面である下面に角度調整自在に取り付けられた光学ブロック303と、筒型本体302の下面に脱着可能に取り付けられて、光学ブロック303の可動領域の外周を覆うドーム型カバー304とを備えている。そして、天井埋込み装置311は板金にてプレス加工されていて、リング状のカメラ取付部312の下部に円板状のカメラ取付板313を180°間隔の2本の止ネジ314によって水平に取り付け、そのカメラ取付板313を貫通する2本のネジ止め用穴(ネジ立てされている穴を言う)315がカメラ取付部312に180°間隔で形成されている。そして、カメラ取付部312の外周に各一対、合計4つのブラケット316、317が一体に形成されていて、これらのブラケット316、317はカメラ取付部312から下方に直角に折り曲げられた後に外方に向って水平に折り曲げられたほぼL型に形成されている。そして、180°対向される1組の(一対の)ブラケット316にはそれぞれ天井固定部318が組み込まれている。そして、これらの天井固定部318はブラケット316の上下方向の中間部に水平状に形成された段部319に締結ネジ320を下方から垂直状に挿通し、その締結ネジ320の上端をブラケット316の上部位置にビス止めしたほぼ逆L型のブラケット321に挿通して、抜止め用ワッシャー322で回転自在に支持している。そして、固定板323の上端に形成したネジ係合穴(雌ネジを言う)324を締結ネジ320に係合させ、固定板323の下端には下向きの尖った爪325を形成している。
【0003】
そして、天井埋込み時には、まず、天井341に所定寸法のカメラ取付穴342をカッターで開ける。次に、2本の締結ネジ320をそれぞれドライバーで緩み方向に回転して2つの固定板323を上方位置まで大きなストローク分競り上げてから図52及び図53に1点鎖線で示すようにカメラ取付穴342の内側へ90°回転する。そして、天井埋込み装置311のカメラ取付部312をそのカメラ取付穴342を挿通して天井341の上方位置へ挿入(埋め込むこと)して、合計4つのブラケット316、317を天井341の下面に下方から押し付ける。そして、2本の締結ネジ320をそれぞれドライバーで締め付ける方向に回転して2つの固定板323を天井341の上部位置で図52及び図53に実線で示すようにカメラ取付穴342の外側へ90°回転させると共に下方に大きなストローク分競り降す。そして、これら2つの固定板323の下向きの尖った爪325を天井341の上面に食い込ませるように締結して、合計4つのブラケット316、317と合計2つの固定板323によって天井341を上下から挟み込むようにして固定する。そして、ドーム型ビデオカメラ装置301のドーム型カバー304を筒型本体302から外して、その筒型本体302をカメラ取付穴342内に下方から挿入して、その筒型本体302の上面シャーシに120°間隔にプレス加工した3つの係止爪326をカメラ取付板313に120°間隔に形成したツイストロック用穴327内に挿入して係止する。そして、筒型本体302に下方から挿通した2本の止ネジ328をカメラ取付部312の2つのネジ止め用穴315に締結して筒型本体302をカメラ取付板313の下面に固定する。なお、この時、カメラ取付部312の中央下部に取り付けられているコネクター329に筒型本体302が接続される。
【0004】
そして、この後、光学ブロック303を希望する方向に、希望する角度に傾けるための光学ブロック303の角度調整作業を行い、ドーム型カバー304を筒型本体302の下面に脱着可能に取り付けた後、その筒型本体302の外周にリング状のシーリングカバー331を挿入してカメラ取付穴342を下方から閉塞する。この際、従来は、シーリングカバー331の上面に90°間隔で取り付けた合計4つの板バネ332を合計4つのブラケット316、317の下端に形成した板バネ係止穴330に脱着可能に係止してシーリングカバー331を天井に固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、ドーム型ビデオカメラ装置301を天井341へ埋め込む際には、ドーム型カバー304を筒型本体302に対して脱着する必要がある等、ドーム型カバー304の製造過程からカメラアッセンブリ〜カメラ輸送〜カメラ設置に至るまでのあらゆる場面で、ドーム型カバー304の表面の指紋、ごみやほこりの付着、傷つき等が発生する可能性がある。
そして、この種ドーム型ビデオカメラ装置301は、光学ブロック303の外周をドーム型カバー304で覆っているので、そのドーム型カバー304の表面に指紋、ごみやほこりが付着したり、傷つき等が発生してしまうと、光学ブロック303で撮影する画像の画質を著しく低下させてしまうことになる。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、ドーム型カバーの表面に指紋、ごみやほこりの付着、傷つき等が発生することを未然に防止できるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のドーム型ビデオカメラ装置は、筒型本体と、上記筒型本体の前面に角度調整自在に取り付けられた光学ブロックと、上記筒型本体の前面に脱着可能に取り付けられて、上記光学ブロックの可動領域の外周を覆うドーム型カバーと、中央部で上記ドーム型カバーの表面の中央部を外側から覆い、外周部をそのドーム型カバーの開口端の内側に畳み込まれた保護フィルムを備えたものである。
【0008】
上記のように構成された本発明のドーム型ビデオカメラ装置は、ドーム型カバーの成形直後に保護フィルムそのドーム型カバーの表面全体を覆って、その保護フィルムをドーム型カバーの開口端の内側まで畳み込みんだ状態で、その保護フィルムと一体にドーム型カバーを筒型本体の前面に脱着可能に取り付ければ、ドーム型カバーの製造過程からカメラアッセンブリ〜カメラ輸送〜カメラ設置に至るまでのあらゆる場合において、そのドーム型カバーの表面に指紋、ごみやほこりの付着、傷つき等が発生することを未然に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したドーム型ビデオカメラ装置と天井埋込み装置の実施の形態を図を参照しながら、以下の順序で説明する。
(1) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の概要説明
(2) ・・・ 筒型本体の説明
(3) ・・・ 光学ブロックの説明
(4) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の説明
(5) ・・・ ドーム型カバーの説明
(6) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の取付用ストッパーの説明
(7) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の取付け作業と、その際のモニター出力端子の使い方の説明
(8) ・・・ ドーム型カバーの成形装置の説明
(9) ・・・ ビデオカメラ装置の応用例の説明
(10) ・・ 天井埋込み装置の説明
(11) ・・ ドーム型カバーの保護フィルムの説明
【0010】
(1) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の概要説明
まず、図18〜図26によってドーム型ビデオカメラ装置の概要を説明すると、ビデオカメラ装置の一例であるドーム型ビデオカメラ装置1は、筒型本体2と、その筒型本体2内の前面側に取り付けられて、光学ブロック3を3軸方向に回転調整自在に支持する単一構造からなるユニバーサルジョイント機構4と、筒型本体2の前面2aに脱着可能に取り付けられたドーム型カバー5等を備えている。
【0011】
そして、このドーム型ビデオカメラ装置1の直径D=105mm以下及び高さH=96.6mm以下に構成されていて、前述した従来のドーム型ビデオカメラ装置の直径=約120mm及び高さ=約105mmに比べて大幅に縮小された小型、軽量なドーム型ビデオカメラ装置1に構成されている。そして、筒型本体2の側面における正面2bには集音用マイク6が取り付けられていて、その正面2bにはこのドーム型ビデオカメラ装置1の正面位置を表示する表示部である製造会社名等のロゴマーク7が表示されている。また、筒型本体2の側面における裏面2cには、方形状の窓穴8が開口されていて、その窓穴8内にモニター出力端子9及びモニター画像微調整スイッチ10、その他のスイッチやボリューム等が横向きに配置されている。そして、この窓穴8は図26に示したスライド式のシャッター11によって開閉自在に構成されている。また、筒型本体2の背面2dには監視室のモニターテレビとの間を接続する同軸ケーブル(図示せず)の接続部である同軸ケーブルターミナル12が取り付けられているが、図20に示したように、このドーム型ビデオカメラ装置1を天井や壁等14に取り付けた際に、この同軸ケーブルターミナル12はその天井や壁等14のカメラ取付穴15内に埋め込まれることになる。従って、この同軸ケーブルターミナル12はこのドーム型ビデオカメラ装置1の高さH=96.6mm以下には含まれていない。
【0012】
そして、このドーム型ビデオカメラ装置1は、ユニバーサルジョイント機構4の3軸方向の回転中心Oが光学ブロック3の光軸F上の1点であって、ドーム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置されていて、光学ブロック3をそのユニバーサルジョイント機構4によって回転中心Oの周りに3軸方向である矢印X、Y、Z方向に旋回運動(首振り運動)させることができるように構成されている。そして、特に、このドーム型ビデオカメラ装置1を天井14に取り付けた時の垂直基準Pに対する光学ブロック3の正面方向への最大回転角度θが72°と非常に大きな角度範囲に設定されている。また、ユニバーサルジョイント機構4の回転中心Oをドーム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置したことにより、光学ブロック3を3軸方向に回転調整する際に、光学ブロック3の先端のレンズ301とドーム型カバー5の内側球面5aとの間の隙間Gを一定に保つことができ、その隙間Gが変化することによる撮影画像の歪みを防止することができるように構成されている。
【0013】
(2) ・・・ 筒型本体の説明
次に、図18、図24〜図26、図32〜図37によって、筒型本体2について説明すると、この筒型本体2は、筒型ケース21と、その筒型ケース21内に組み込まれたシャーシであるメインシャーシ22と、前面側カバー23と、背面側シャーシであるシャーシ蓋板24と、両面基板で構成された信号処理基板25及び電源基板26からなる2枚の回路基板等を備えている。そして、筒型ケース21はモールド部品(ABS樹脂等の成形品)で円筒状に成形されていて、その軸方向の両端には前面側開口21aと背面側(天井側)開口21bが形成されている。そして、前面側開口21aの外周にリング状のカバー取付部31が一体成形されている。
【0014】
そして、この筒型ケース21の正面の内側で、前面側開口21aの近傍位置には集音穴35が横向きに開口されていて、その集音穴35の内側にはマイク保持部36が一体成形されている。そして、この筒型ケース21の裏面に方形状の窓穴8が形成されていて、その窓穴8の内側で背面側開口21b側にシャッターガイド37が内周に沿った円弧状に一体成形されている。そして、この筒型ケース21の内側に挿入されてその内周に沿った円弧状に形成されたシャッター11における筒型ケース軸方向の両端を上記シャッターガイド37と後述する前面側カバー23に一体成形された円弧状のシャッターガイド38によって案内しながら、筒型ケース21の内周に沿って円弧状にスライドすることによって窓穴8を開閉することができるスライド式シャッター構造が構成されている。そして、この筒型ケース21の背面側開口21bの内周の3等分位置には、位置決め穴兼用のネジ挿通穴に構成された長穴39を有する2つの共締め用突起40と、ネジ挿通穴41を有する1つの共締め用突起41とからなる合計3つの共締め用突起40、41が一体成形されている。
【0015】
次に、メインシャーシ22は、アルミニウム合金その他の導電性を有する金属でダイキャスト成形されたものであって、中央リング状部51と、その中央リング状部51の外周の3等分位置から外方に放射状に延びる3つのアーム部52及び1つのアーム部53と、3つのアーム部52の先端の背面から筒型ケース21の軸方向に沿ってその背面側開口21b側へ平行状に延びる2つの位置決めピン54と1つの基板載置ピン55が一体成形されている。そして、合計4つのアーム部52、53の背面で、これらの先端近傍位置及び先端に筒型ケース21の軸方向における高さが低い合計4つの基板載置台56が一体成形されていて、2つの位置決めピン54の先端近傍位置の外周側と1つの基板載置ピン55の先端に筒型ケース21の軸方向における高さが高い合計3つの基板載置台57が一体成形されている。
【0016】
そして、信号処理基板25がその外側の3つの位置決め穴58によって合計3つの位置決めピン54及び基板載置台55に挿入されて合計4つの基板載置台56に合計4つの止ネジ59によってネジ止めされている。そして、電源基板26がその外周側に形成された2つの位置決め穴60によって2つの位置決めピン54の先端に挿入されて、合計3つの基板載置台57に合計3つの止ネジ61によってネジ止めされている。このように、2枚の回路基板である信号処理基板25と電源基板26を筒型ケース21内に2段に組み込むことによって、筒型ケース21の直径を小さくしながら、回路基板全体の面積を十分に拡大することができる。なお、これら信号処理基板25と電源基板26はフレキシブルプリント基板によって接続されている。
【0017】
この際、筒型ケース21の2つの共締め用突起40に断面形状がほぼコ字状に形成された2つのアーム接続用板バネ62が嵌合されていて、電源基板26をその板バネ62の内側に当接し、その板バネ62の外側に板金によって円板状に形成されたシャーシ蓋板24を当接する。そして、2つの位置決めピン54の先端をこれら板バネ62を貫通するようにして2つの共締め用突起40の長穴39を挿通してシャーシ蓋板24の外周の2つの位置決め穴兼用のネジ挿通穴である長穴63に内側から挿通する。そして、合計3つの止ネジ61をシャーシ蓋板24の2つの長穴63及び外周のもう1つのネジ挿通穴64から挿入して、合計3つの共締め用突起40、42の長穴39及びネジ挿通穴41を挿通して合計3つの基板載置台56、57上にネジ止めすることによって、合計3つの基板載置台56、57とシャーシ蓋板24との間で、電源基板26と合計3つの共締め用突起40、41と、合計2つの板バネ62をサンドイッチ状に挟み込むようにして、これらを共締めしている。従って、信号処理基板25と電源基板26は筒型ケース21内にその軸方向に2段状(階段状)で、かつ、その軸方向に対して直角状に組み込まれていて、筒型ケース21の背面側開口21bはシャーシ蓋板24によって閉塞されている。そして、信号処理基板25と電源基板26が導電性を有するメインシャーシ22と2つの板バネ62を介してシャーシ蓋板24にアース接続されている。
【0018】
そして、集音用マイク6は信号処理基板25の前面側にリード線6a及びコネクターを介して接続されていて、筒型ケース21のマイク保持部36内に横向きで脱着可能に保持されている。また、モニター出力端子9は信号処理基板25の前面側の外周位置にその信号処理基板25のマウント面と平行に実装(半田ディップ)されて、窓穴8内に配置されている。また、モニター画像微調整用スイッチ10等はシャーシ蓋板24の前面側に取り付けられたスイッチスタンド10aに取り付けられて窓穴8内に配置されている。また、同軸ケーブルターミナル12はシャーシ蓋板24の背面(外面)に取り付けられている。
【0019】
(3) ・・・ 光学ブロックの説明
次に、図18、図26〜図31によって、光学ブロック3について説明すると、モールド部品で成形された鏡筒71の先端71aの内部に複数の組み合わせレンズからなるバリフォーカルレンズ等のレンズ72が収納されていて、基端71b側で、レンズ72の光軸F上には後述するユニバーサルジョイント機構4の球状部91が脱着可能に連結されている。そして、この球状部91の外周が球面91aに構成され、内部が中空部91bに構成されている。そして、その球状部91の中空部91b内で光軸F上にCCDユニット74が組み込まれている。このCCDユニット74は撮像素子であるCCD75と、CCDホルダー76と、CCD基板77と、オプチカルローパスフィルター78と、シールゴム79等によって構成されていて、球状部91の後述するレンズホルダー101の内部に2本の止ネジ80によってネジ止めされている。そして、鏡筒71の先端71a側の外周にはフォーカスリング81及びズームレバー82が取り付けられている。また、鏡筒71の基端71b側の外周部には凸状部83が一体成形されていて、その凸状部83の内部にはオートアイリスモータ84が組み込まれている。そして、その凸状部83の正面83aにはモニター画像の天地方向を表示するための表示部である製造会社名等のロゴマーク85が表示されている。そして、CCDユニット74のCCD基板77の背面の中央(光軸F上)に取り付けられたコネクター86から引き出されたハーネスである信号ケーブル87及びオートアイリスモータ84のコネクター88から引き出されたハーネスである信号ケーブル89が球状部91の中央を挿通して後方(メインシャーシ24)側へ引き出されている。
【0020】
(4) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の説明
次に、図26〜図31によって、ユニバーサルジョイント機構4について説明すると、このユニバーサルジョイント機構4は鏡筒71の基端71bにネジ止めされた球状部91と、メインシャーシ22の中央リング部22aの前面側に同心円筒状に一体成形された筒型基台92と、その筒型基台92の内周面の先端である球状部受台93と、アルミニウム合金等のダイキャスト部品で構成され外周の一部に角度調整用の切欠き94が形成された角度調整リング95と、球状部91を球状部受台93に角度調整リング95を介して圧着するように締結する締結リング96を備えたボールジョイント機構97に構成されている。そして、球状部91は金属の鋳造部品で構成された中空状のレンズホルダー101とホルダーカバー102との2部品を光軸F方向に2分割した構造に構成されていて、これらレンズホルダー101とホルダーカバー102は分割面に形成された環状嵌合部103部分で光軸Fの方向から相互に嵌合され、2本の止ネジ104によって脱着可能に結合されている。そして、球状部91をレンズホルダー101とホルダーカバー102の2部品で構成して、これらを2本の止ネジ104によって脱着可能に結合することによって中空部91b内のCCDユニット74の組立及び分解を容易に行える。そして、球状部受台93の直径及び角度調整リング95の前端側の内周に一体成形された内周フランジ95aの内径が球状部91の外周の球面91aの直径より小さく構成されている。そして、締結リング96の内周に内周ネジ(雌ネジ)105が形成され、メインシャーシ22の中央リング部51の前面側で筒型基台92の外周位置に同心円筒状に一体成形された円筒部106の外周に外周ネジ(雄ネジ)107が形成されている。
【0021】
そして、締結リング96の内周ネジ104をメインシャーシ22の外周ネジ107にネジ込んで、後方側である矢印a方向に締め付けることにより、その締結リング96の前端側の内周に一体成形された内周フランジ96aで角度調整リング95の後端側の外周に一体成形された外周フランジ95bを矢印a方向に押す。すると、その角度調整リング95の内周フランジ95aが球状部91のレンズホルダー101の外周(球面91a)を矢印a方向に押し、その球状部91のホルダーカバー102の外周(球面91a)が球状部受台93に矢印a方向から圧着されて固定されるように構成されている。そして、この締結リング96によるボールジョイント機構97の締結状態で、球状部91の球面91aの中心が光軸F上で、ドーム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置された回転中心Oに固定されるように構成されている。
【0022】
そして、このボールジョイント機構97によれば、締結リング96を前方側である矢印b方向に少し緩めることによって、球状部91の外周の球面91aを球状部受台93上でスライドさせるようにして、鏡筒71を回転中心Oの周りに矢印X、Y、Z方向の3軸方向に360°に旋回運動(首振り運動)させることができるように構成されている。ちなみに、矢印X方向がパン方向であり、矢印Y方向がチルト方向であり、矢印Z方向が旋回方向となる。そして、鏡筒71を矢印X方向へ角度調整する際に、その鏡筒71を角度調整リング95の切欠き94内に挿入することによって、鏡筒71の矢印X方向の調整角度θを大きな72°に実現することができるように構成されている。
【0023】
なお、鏡筒71の後方に引き出された2つの信号ケーブル87、89はホルダーカバー102の後端側の中央に形成された円形穴108から後方に引き出され、信号処理基板25の前面の中央に実装されて筒型基台92内の中央に配置されている2つのコネクター109、110に長さ的な余裕を持たせて接続されている。従って、鏡筒71を矢印X、Y方向に角度調整する際は勿論のこと、矢印Z方向に1回転する程度であれば、これらの信号ケーブル87、89に捩れ等による断線は全く発生しない。
【0024】
そして、図27〜図30に示すように、鏡筒71の基端71bと球状部91の前側の側面であるレンズホルダー101との結合面がその球状部91の球面91aに沿ったテーパー面115、116に構成されていて、その基端71bとレンズホルダー101とが合計4本の締結ネジである止ネジ117によってそのテーパー面115、116において脱着可能に締結されている。しかも、この際、合計4本の止ネジ117はテーパー面115、116に対して直角状に挿入されて、光軸F上の1点O1 で交わる放射状のネジ中心線P1 に沿って傾けられている。従って、鏡筒71の基端71aと球状部91との結合部分(いわゆる球状部91の付根部分)118の直径を十分に小さくすることができることから、その球状部91自体の直径を十分に小さくすることができて、ボールジョイント機構97全体の小型化を達成することができると共に、鏡筒71の調整角度の拡大をも達成することができた。つまり、基端71bとレンズホルダー101との結合面を光軸Fに対して直角状に形成して、光軸Fと平行な4本のネジ117によって基端71bとレンズホルダー101を結合しようとした場合には、基端71bの外周にフランジを形成する必要があって、その結合部分118の直径が拡大されてしまう。そして、結合部分118の直径が拡大されると、鏡筒71の角度調整時に、その結合部分118が角度調整リング95に干渉されて、その調整角度が制限されてしまうので、やむなく球状部91の直径を拡大する必要が生じて、ボールジョイント機構97全体が大型化してしまうことになる。
【0025】
そして、放射状のネジ中心線P1 に沿って締結される合計4本の止ネジ117によってテーパー面115、116部分で基端71bとレンズホルダー101を締結することによって、光軸Fの周りに均等な締結力を発生させることができて、そのテーパー面115、116による自動調整作用によって、CCD75とレンズ72の光軸Fとのセンターリングを正確に行えると共に、CCD75の撮像面とレンズ72の合焦面の平行度を高精度に設定することができる。なお、これら両テーパー面115、116間にはCCD75の天地の方向を設定するための位置決め部119が形成されていて、基端71bとレンズホルダー101とを円周上の1点で正確に位置決めして結合することができる。
【0026】
そして、図28、図30及び図31に示すように、レンズホルダー101のテーパー面113の外周でオートアイリスモータ84の後方近傍位置にはオートアイリスモータ84から引き出された信号ケーブル89を球状部91の内部に挿通するための切欠き121が形成されていて、その切欠き121の外側領域には蓋122が脱着可能に取り付けられている。そして、この蓋122はその内側の両側に平行状に一体成形した一対の内側リブ123をレンズホルダー101の切欠き121の内側の両側に形成された一対の溝状部125と、これら一対の溝状部125の内側間に形成された凹部125内に矢印b方向から挿入して係合した後、そのレンズホルダー101の後部に環状嵌合部103によって矢印b方向から嵌合されて2本の止ネジ104によって結合されるホルダーカバー102の内側に一体成形された一対の内側リブ126の先端を蓋122の後端の内側に係合させることによって止ネジを使用することなく、切欠き121内に脱着可能に取り付けられている。そして、この蓋122の外周の前端側の両側には一対の凸部127が一体成形されている。従って、切欠き121内に挿通された信号ケーブル89の外側を蓋122で覆うことができる上に、鏡筒71の回転及び角度調整時に、蓋122の外周が角度調整リング95の切欠き94のエッジ部分に干渉されることがあっても、その蓋122の外周の凸部127が信号ケーブル89より速くその切欠き94のエッジ部分に衝突して逃げることができるので、信号ケーブル89がその切欠き94のエッジ部分に引っかけられて断線してしまうことを未然に防止することができ、高い安全性を確保できる。
【0027】
(5) ・・・ ドーム型カバーの説明
次に、図44〜図46によって、ドーム型カバー5について説明すると、このドーム型カバー5は光透過性を有するモールド部品(アクリル樹脂の射出成形品)で成形されたものであって、開口端5cの直径D11=100.2mmで、高さH11=52.8mmのドーム型(半球形状)に構成されている。そして、このドーム型カバー5の内側球面5aの半径R1 =47.1mmに構成され、外側球面5bの半径R2 =49.0mmに構成されていて、その内側球面5aの中心O11が外側球面5bの中心O12に対して開口端5cの外側へ約0.5mmのオフセット量OSにオフセットされている。従って、このドーム型カバー5は開口端5c部分の肉厚T11=約1.9mmに構成され、中央部(頂点部)5d部分の肉厚T12=約2.4mmに構成されている。そして、その開口端5c部分には高さH12=約8.8mm幅で全周に沿った変肉部5eが形成されている。この変肉部5eは幅W11=約8mmで、深さD11=約0.8mmで、ピッチ角θ11=約15°の多数の凹み5fによって構成されている。そして、図44に太い2点鎖線で示した領域が光学有効部5fに構成されている。
【0028】
そして、このドーム型カバー5をアクリル樹脂によって射出成形する理由としては、アクリル樹脂が光学レンズに近い、光屈折率1.5を有し、光透過率が90%以上と高いことが挙げられる。また、アクリル樹脂によってドーム型カバー5を射出成形することによって、成形効率が良い上に、精度の良い鏡面仕上げに成形することができる。但し、このドーム型ビデオカメラ装置1が威嚇を目的とせず、できるだけ監視を気づかせないようにしながら、監視用途に使用されることから、内部の光学ブロック3が目立ちにくいように半透明に仕上げられるのが望ましい。そこで、一般的には、このドーム型カバー5をアクリル樹脂によって射出成形する際に、カーボン材料を混入して、光透過率を調整するようなスモーク仕上げされることが多いが、その他にも、ハーフミラー仕上げと称されるものがあり、これはドーム型カバー5の外側球面5bである表面にアルミニウム等の金属粉をコーティングする反射防止コーティングであり、その場合の光透過率、光反射率及び光吸収率はそれぞれ33%程度に仕上げるのが一般的である。そして、金属粉による反射防止コーティングは帯電防止コーティングを兼用することになり、静電気の帯電によるホコリの付着を防止できる。なお、反射防止コーティングの材質としては、例えば、In203:酸化インジウムの厚さが約0.5ミクロンのコーティング等を実施することができる。
【0029】
ところで、このドーム型カバー5を筒型本体2の前面2aに脱着可能に取り付けるために、図44〜図46に示すように、そのドーム型カバー5の開口端5cの外周の3等分位置に3つの突片5gが一体成形されていて、その開口端5cの内周で、3つの突片5gの内側には各一対、合計6つの位置決め用凹み5h、5iが隣接された状態に成形されている。そして、図26、図33、図35及び図37に示すように、筒型ケース21の前端側開口21aの外周にリング状に一体成形されたカバー取付部31の内周の3等分位置には3つの切欠き32が成形されていて、その切欠き32の時計回り方向の端部の内側には突片嵌合溝33が成形されている。そして、その筒型ケース21の前端側開口21aの内周面で、3つの切欠き32の内側相当位置には3つのカバー位置決め用リブ34が一体成形されている。
【0030】
そこで、筒型ケース21の前面側開口21aへドーム型カバー5を取り付ける時には、ドーム型カバー5の3つの突片5gを筒型ケース21の3つの切欠き32に同時に挿入するようにして、そのドーム型カバー5の開口端5cをカバー取付部31の内側に軸方向(矢印a方向)から挿入すると、3つの位置決め用リブ34が3つの凹み5h内に相対的に挿入される。次に、ドーム型カバー5をカバー取付部31内で時計回り方向である矢印c方向に回転すると、3つの突片5gが3つの突片嵌合溝33内に嵌合されると同時に、3つの位置決め用リブ34がその弾性に抗して3つの凹み5hに隣接された3つの凹み5i側へ乗り越えるようにして係合されて、これら3つの位置決め用リブ34によってドーム型カバー5の反時計回り方向の回転が禁止されて、ドーム型カバー5がその時計回り方向の回転位置でそのまま筒型ケース21に保持されることになる。なお、ドーム型カバー5を筒型ケース21から取り外す際には取り付け時の逆に、ドーム型カバー5を反時計回り方向である矢印d方向に回転して、3つの突片5gを3つの突片嵌合溝33から3つの切欠き32内へ反時計回り方向に抜き取ると、3つの位置決め用リブ34がその弾性に抗して3つの凹み5iから3つの凹み5h内へ乗り越える。そこで、3つの突片5gを3つの切欠き32から抜き取るようにして、ドーム型カバー5をカバー取付部31から軸方向(矢印b方向)に引き抜けば良い。
【0031】
(6) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の取付用ストッパーの説明
次に、図26、図38及び図39によって、ユニバーサルジョイント機構4の取付用ストッパー131について説明すると、このストッパー131は金属や合成樹脂等によってほぼL型形状に成形されていて、メインシャーシ22の1つのアーム部52の前面側にスプリングワッシャー132付の止ネジ33によって矢印e、f方向に回転自在に取り付けられている。一方、ユニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構97)4の締結リング96の外周面にはストッパー係合部である軸方向の幅が大きい環状溝134が形成されている。
【0032】
そして、図27及び図28で説明したように、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96を内周ネジ105によってメインシャーシ22の外周ネジ107に捩じ込んで、鏡筒71の球状部91を球状部受台93に圧着して固定する際には、ストッパー131をドライバー等で押してスプリングワッシャー132の摩擦力に抗して止ネジ133の周りに図38に1点鎖線で示す位置まで矢印e方向に回転して逃がしておく。そして、締結リング96による球状部91の締結後に、ストッパー131をドライバー等で押してスプリングワッシャー132の摩擦力に抗して止ネジ133の周りに図38で実線で示す位置まで矢印f方向に回転復帰させて、そのストッパー131の先端131aを締結リング96の環状溝134内に係合し、かつ、その先端131aを環状溝134内で締結リング96の外周面に圧着させておく。すると、このストッパー131によって締結リング96の緩み止め機能が発生し、振動等による締結リング96の自然緩みを未然に防止することができる。
【0033】
そして、このようなストッパー131をメインシャーシ22に取り付けておくことによって、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14等に下方から設置する際、筒型本体2を天井14等にネジ止めした後、鏡筒71の方位を設定するために、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング95に誤って緩め過ぎたために、その締結リング95の内周ネジ105がメインシャーシ22の外周ネジ107から離脱してしまうようなことがあっても、このストッパー131の先端131aがメインシャーシ22からの締結リング96の下方への脱落を未然に防止することができる。従って、ドーム型ビデオカメラ装置1の天井14等への取付け作業中に、鏡筒71を誤って自重落下して破損してしまうような不詳事態を未然に防止することができて、そのドーム型ビデオカメラ装置1の天井14等への取付け作業等の安全性を飛躍的に向上することができる。
【0034】
なお、図40及び図41はストッパー131の変形例を示したものであって、メインシャーシ22のアーム部52の前面でストッパー131の取付位置の外側位置にストッパーガイド135を筒型ケース21の軸方向と平行状に一体成形して、そのストッパーガイド135の内側に後方(矢印a方向)に進むに従って締結リング96の外周に近づくような斜面136を形成している。そして、ストッパー131をメインシャーシ22のアーム部52の前面に取り付けた止ネジ133の外周で、そのストッパー131とアーム部52との間に捩りコイルバネ137を挿入して、その捩りコイルバネ137の両端137a、137bをストッパー131とストッパーガイド135に係止している。そして、その捩りコイルバネ137による圧縮反発力によってストッパー131をメインシャーシ22に対して前方側である矢印b方向へスライド付勢すると共に、捩り反発力によってストッパー131を外周側である矢印e方向に回転付勢している。
【0035】
従って、このストッパー131の変形例によれば、止ネジ133を矢印b方向へ緩めると、ストッパー131が捩りコイルバネ137によってストッパーガイド135の斜面136に沿って案内されるようにして、図40及び図41に1点鎖線で示す離間位置へ矢印b方向に押し出されながら、矢印e方向へ回転して逃げる。次に、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96をその内周ネジ105によってメインシャーシ22の外周ネジ107に捩じ込んで取り付けた後、止ネジ133をドライバーによって矢印a方向に締め付けて行くと、ストッパー131が捩りコイルバネ137に抗してストッパーガイド135の斜面136に沿って案内されて、図40及び図41に実線で示す係合位置まで矢印a方向に押し込まれながら、矢印f方向に回転されて、そのストッパー131の先端131aが締結リング96の環状溝134内に自動的に係合される。従って、止ネジ133をドライバーによって矢印a、b方向に締め付け又は緩めるだけで、ストッパー131を締結リング96に対する係合位置と離間位置との間で矢印e、f方向に自動的に移動調整することができて、ユニバーサルジョイント機構4の組立て作業を高効率に行うことができる。
【0036】
なお、図18、図24〜図26に示すように、モールド部品(ABS樹脂等の成形品)で円板状に成形された前面側カバー23がその中央に形成された円形穴23aによって外周ネジ107の外周に挿入されると共に、筒型ケース21の前面側開口21aの内側に軸方向から挿入されて、その前面側カバー23がメインシャーシ22の3つのアーム部52の前面に3本の止ネジ65によって脱着可能にネジ止めされる。従って、ストッパー131はこの前面側カバー23の内側に閉塞されている。そして、この前面側カバー23の背面側の外周で180°対向位置に2本のネジ挿入筒23bが筒型ケース21の軸方向と平行に一体成形されている。そして、これら2本のネジ挿入筒23bはシャーシ蓋板24にほぼ当接することができる長さに形成されていて、そのシャーシ蓋板24の外周で、これら2本のネジ挿入筒23bと同位相位置は2つのネジ挿通穴66が形成されている。従って、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14等に下方から取り付ける際、2本の止ネジ67をドライバーによって2つのネジ挿入筒23b内に下方から挿入して、これら2本の止ネジ67をシャーシ蓋板24の2つのネジ挿通穴66に下方から容易に挿通することができ、これら2本の止ネジ67によって筒型本体2を天井14等へ簡単にネジ止めすることができる。
【0037】
(7) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置1の天井等への取付け作業と、その際のモニター出力端子の使い方の説明
ここで、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14等への取付け方法を説明すると、まず、ドーム型ビデオカメラ装置1の梱包を解いて、ドーム型カバー5を筒型本体2から取り外す。この状態で、ユニバーサルジョイント機構4(ボールジョイント機構97)の締結リング96は締結状態となっていて、光学ブロック3は角度調整リング95の切欠き94内に挿入された状態でロックされている。
【0038】
そこで、監視室のモニターテレビとの間を接続する同軸ケーブルを筒型本体2のシャーシ蓋板24上の同軸ケーブルターミナル12に接続した後、その筒型本体2の背面(天井面)2dを天井14等に下方から当てがい、その筒型本体2の正面2aのロゴマーク7を撮影したい方向に向けると、集音用マイク6が撮影したい方向に設定される。そこで、ドライバーによって2本の止ネジ67を筒型本体2の下方から2本のネジ挿入ガイド23bに順次挿入して、これら2本の止ネジ67によってシャーシ蓋板24を天井14等に締結して筒型本体2を天井14等に固定する。
【0039】
次に、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96を少し緩めて光学ブロック3のロックを解除するが、ストッパー131によって締結リング96の脱落が防止されているので、締結リング96を安心して緩めることができる。そして、その光学ブロック3のロック解除後に、鏡筒71の方位(方向及び角度)を設定する。この際、鏡筒71を回転中心Oの周りに矢印X、Y、Z方向で示すあらゆる方向に大きな角度で自由に回転調整することができるので、その鏡筒71の方位の設定を素速く、かつ、容易に行うことができる。なお、鏡筒71の角度を調整する際には、その鏡筒71を角度調整リング95の切欠き94内に挿入した状態で調整すれば、その角度の調整角度θを大きな範囲内でスムーズに調整することができる。そして、鏡筒71の方位の設定後に、その鏡筒71の外周の凸状部83の正面83aのロゴマーク85の天地方向を確認しながら、そのロゴマーク85を水平に調整すると、鏡筒71が光軸Fの周りに回転調整されて、撮影する画像の天地方向が正しく設定される。そこで、この後に、鏡筒71の凸状部83等を手で押さえるようにして、鏡筒71の回転を防止しながら、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96を締結して、光学ブロック3をロックする。
【0040】
そして、この後に、鏡筒71の外周のフォーカスリング81及びズームレバー82を回転調整して、撮影範囲の設定及び合焦を行い、その設置現場で、撮影方向、撮影範囲及び合焦状態の確認を行うことができる。即ち、図42に示すように、筒型本体2が天井14等のカメラ取付穴15内に埋め込まれるように取り付けられる際には(但し、この時には図示省略した天井埋込み器具を使用してドーム型ビデオカメラ装置1を取り付けることになる)、L型プラグ141を有するモニター出力ケーブル142を使用して、そのL型プラグ141を筒型本体2の裏面2cのモニター出力端子9に横方向から差し込み、そのモニター出力ケーブル142を変換コネクターケーブル(図示せず)等を介して携帯型モニターテレビ143に接続して、モニター画像をその携帯型モニターテレビ143に映し出して、撮影方向、撮影範囲及び合焦状態の確認を行うことができる。なお、この際、ドーム型ビデオカメラ装置1周辺で発生する音の集音状況も集音用マイク76を通してその携帯型モニターテレビ143のスピーカで聞くことができる。
【0041】
この際、L型プラグ141を筒型本体2の横向きのモニター出力端子9に横方向から差し込むようにして、モニター出力ケーブル142をその筒型本体2の横側方位置で下方に垂らすことができるので、光学ブロック3の方位を微調整する際に、そのモニター出力ケーブル142が光学ブロック3に干渉する等、作業に邪魔になる心配か全くなく、その方位の微調整作業を容易に行うことができる。なお、モニター出力端子9を信号処理基板25にマウント面と平行に半田ディップしてあるので、そのモニター出力端子9にプラグを抜き差しする際に、信号処理基板25が破損される危険が少ない。
【0042】
なお、図43に示すように、筒型本体2が天井面下に設置される場合には、モニター出力端子9が天井14等より下方に配置されるので、ストレート型プラグ144を有するモニター出力ケーブル145を使用することができ、同様にして携帯型モニターテレビ143によって撮影方向、撮影範囲及び合焦状態を確認することができる。そして、この後に、ドーム型カバー5を筒型本体2のカバー取付部31の内側に挿入して取り付け、ドーム型ビデオカメラ装置1の天井14等への設置作業を終了する。この際、ドーム型カバー5の開口端5cをカバー取付部31の内側に挿入して取り付けるので、ホコリ等がドーム型カバー5内に侵入しにくく、そのドーム型カバー5内がホコリ等で汚染されて撮影画像が不鮮明になることを未然に防止できる。
【0043】
(8) ・・・ ドーム型カバーの成形装置の説明
次に、図47〜図50によって、ドーム型カバー5のアクリル樹脂による射出成形装置151について説明すると、この射出成形装置151にはサイドゲート方式の成形金型が使用されていて、キャビ側金型(固定金型)152とコア側金型(可動金型)153間に形成されたドーム型キャビティ154のパーティング面(分割面)の横側部で、ドーム型カバー5の外周の3つの突片5gの1つに相当する位置に幅W21=約8mmで、厚さT21=約2mmの太く、厚いサイドゲート156が形成されている。そして、そのパーティング面に沿って溶融樹脂の流れを遅くするための入れ子157が挿入されていて、この入れ子157の厚さT22=約8mmに構成されている。そして、ドーム型キャビティ154のコア側球面154a及びキャビ側球面154bが共に鏡面仕上げされていて、これらの半径R21、R22及び中心O21、O22のオフセット量OSが図44〜図46で説明したドーム型カバー5の内側球面5a及び外側球面5bの半径R11、R12及び中心O11、O12のオフセット量OSと同寸法及び同方向にオフセットされている。そして、コア側金型153における入れ子157の内側位置にはパーティング面155に沿って厚さT23=約8.8mmの変肉加工部158が形成されていて、入れ子157の内周には3つの突片加工部159が形成されている。従って、ドーム型キャビティ154のパーティング面側154cが狭空隙に構成されていて、中央部(頂点部)側154dが広空隙に構成されている。そして、入れ子157のキャビティ側に厚さT24が約0.02mmの複数のガスベンド160が放射状に形成されている。なお、ガスベンド160をサイドゲート156の反対側の位置であるサイドゲート対向位置162に集中的に配置することもできる。
【0044】
この射出成形装置151は以上のように構成されていて、射出ノズル(図示せず)から射出されたアクリル樹脂の溶融樹脂MPがランナー161を通りサイドゲート156からドーム型キャビティ154内に流入して、充填し、冷却すると言う成形サイクルによって図44〜図46で説明した構造及び形状のドーム型カバー5を成形することができる。
【0045】
この際、サイドゲート156を厚く、太くしたことによって、成形サイクルを90秒程度まで十分に長くすることが可能になり、ピンゲート方式の成形金型のように、ゲート固化の心配がなく、溶融樹脂MPの流入速度を十分に遅くすることができる。従って、残留応力が少ないドーム型カバー5を高精度に成形することができる。また、ドーム型キャビティ154内に溶融樹脂MPを充填した後も、ゲートが固化しにくいので、サイドゲート156からドーム型キャビティ154内に十分な圧力をかけながら、ドーム型キャビティ154内の溶融樹脂を除去することができる。従って、ドーム型キャビティ154の形状が正確に転写されたドーム型カバー5を高精度に成形することができて、歪み等の変形がない高品質のドーム型カバー5を成形することができる。なお、厚く、太い1点ゲートを採用したことにより、ウエルドラインも発生せず、画像歪みの発生しないドーム型カバー5を成形することができる。
【0046】
そして、ドーム型キャビティ154のコア側球面154a及びキャビ側球面154bの半径R21、R22のオフセットによって、そのドーム型キャビティ154のパーティング面側154cを狭空隙にし、中央部側154dを広空隙に形成したことによって、このドーム型キャビティ154内に流入された溶融樹脂MPの流れを、パーティング面155に沿って流れる速度より、中央部側154dに迂回される速度を速くすることができて、ドーム型キャビティ154内にガス溜りり現象が発生しなくなる。また、パーティング面155に沿って入れ子157を組み込み、複数のガスベンド160を形成したので、ドーム型キャピティ154内への溶融樹脂MPの流入に伴い、ドーム型キャビティ154内のガスを複数のガスベンド160からスムーズに逃がすことができて、ドーム型キャビティ154内にガス溜り現象が発生しなくなる。更に、ドーム型キャビティ154のパーティング面に沿って変肉加工部158を形成して、そのドーム型キャビティ154内のパーティング面155に沿って流れる溶融樹脂MPの速度を、中央部側154dへ迂回される速度より遅くすることにより、その中央部側154dに迂回された溶融樹脂MPがサイドゲート対向位置162に到達する時間より、パーティング面155に沿って流れる溶融樹脂MPがサイドゲート対向位置162に到達する時間よりも遅くすることができて、このドーム型キャビティ154内のサイドゲート対向位置162側にガス溜りが発生しなくなる。
【0047】
以上の結果、この射出成形装置151によれば、ドーム型カバー5の射出成形時に、図49の(A)〜(D)に示すように、サイドゲート156からドーム型キャビティ154内に流入された溶融樹脂MPがパーティング方向155に沿って周方向の両側方からサイドゲート対向位置162に到達する速度V1 より、中央部側154dを迂回してサイドゲート対向位置162に到達する速度V2 を速くすることができる。従って、ドーム型キャビティ154内に発生するガスを溶融樹脂MPの流入方向の先端面MP1 でサイドゲート対向位置162までスムーズに、しかも、完全に押し出すようにして逃がすことができて、ドーム型キャビティ154内にガス溜りを発生させないので、ガス溜りの発生によるガス焼け不良を未然に防止できる。
【0048】
即ち、図50の(A)〜(D)は、ドーム型カバー5の射出成形時に発生し易いガス焼け不良を解説した図面であり、サイドゲート156からドーム型キャピティ154内へ流入された溶融樹脂MPが中央部側154dを迂回してサイドゲート対向位置162に到達する速度V2 より、パーティング面155に沿って周方向の両側方からサイドゲート対向位置162に到達する速度V1 が速い場合には、図50の(A)〜(C)に示すように、パーティング面155に沿って両側を流れる溶融樹脂MPがサイドゲート対向位置162に先に到達して融合した後に、中央部側154dを迂回した溶融樹脂MPがサイドゲート対向位置162に到達して融合されようとして、図50の(C)に示すように、ドーム型キャビティ154内のサイドゲート対向位置162の近傍位置に溶融樹脂MPによって封じ込まれたガス溜り163が発生してしまう。そして、このガス溜り163は図33の(D)に示すように、溶融樹脂MPの圧力によって縮小されるものの加熱、燃焼されるガス焼け164を発生し、ドーム型カバー5が不良品となる。
【0049】
(9) ・・・ ビデオカメラ装置の応用例の説明
次に、図51によって、ビデオカメラ装置の応用例について説明すると、前述した光学ブロック3が、内部にレンズ72を収納した鏡筒71の基端71bに球状部91を形成して、その球状部91内にCCDユニット74を収納しているので、図34に示すように、その光学ブロック3をデジタルビデオカメラやテレビ電話等のビデオカメラ装置171のボディ172に球状部91によって矢印X、Y、X方向の3軸方向に回転調整自在に取り付け、鏡筒71の向きをその3軸方向に自由に向けることができるようにすると共に、図34に1点鎖線で示すようにその鏡筒71をボディ172内にコンパクトに折り畳んで収納することができるようにした便利なビデオカメラ装置171を実現することができる。
【0050】
(10) ・・・ 天井埋込み装置の説明
次に、図1〜図15によって、天井埋込み装置181について説明すると、この天井埋込み装置181は板金にてプレス加工されていて、水平なカメラ取付部182がリング状に形成されている。そして、このカメラ取付部182の外周の180°対向位置に左右両側方に張り出された左右一対の張出し部183が一体に形成されていて、これら左右一対の張出し部183の左右両側端から下方及び外方に向ってほぼL型で左右対称状にプレス加工された左右一対のブラケット184が形成されている。そして、これら左右一対の張出し部183及びブラケット184の中央に沿って形成された左右一対の切欠き185内に左右一対の天井固定部191が組み込まれていて、これら左右一対の天井固定部191は左右一対のスライド機構186によってカメラ取付部182に対して左右両側方である矢印g、h方向(カメラ取付部182へのドーム型ビデオカメラ装置1の取付け方向である矢印a方向に対して直角な方向を示している)に独立してスライド調整可能に構成されている。なお、これら左右一対のスライド機構186は左右一対の張出し部183に沿って平行に形成された一対のガイド溝187と、これらのガイド溝187にスライド自在に係合された一対のガイドピン188によって構成されている。
【0051】
そして、左右一対の対称形状の天井固定部191は、それぞれ各切欠き185内に垂直状に配置されたガイド板192と、そのガイド板192の下端から外方に直角状にプレス加工された水平な下側挟持板193と、ガイド板192の外側に沿って上下方向である矢印a、b方向にスライドされるスライド板194と、そのスライド板194の下端(又は上端)から外方に直角状にブレス加工された水平な上側挟持板195と、上下一対の挟持板193、195間でこれらの中央に沿って垂直状に挿通された締結ネジ196を備えている。そして、ガイド板192の上端にプレス加工されたスライド部192aがカメラ取付部182の左右一対の張出し部183上に矢印g、h方向にスライド自在に係合されていて、このスライド部192aに一対のガイドピン188が固着されている。そして、各下側挟持板193の水平な上面がブラケット184の水平な下端部184aの上面とほぼ同一高さに配置されている。また、各締結ネジ196は下側挟持板195の中央部に形成されたネジ挿通穴(いわゆるバカ穴)197に下方から上方に向けて垂直状に挿通され、上側挟持板195の中央に形成されたネジ係合穴(いわゆる雌ネジ穴)198内にネジ嵌合されている。そして、各締結ネジ196の上端はガイド板192の上端の外側の中央に直角にプレス加工された水平なネジ支持部192bのネジ挿通穴199に挿通され、かつ、抜止め用ワッシャー200によってそのネジ支持部192bに支持されている。
【0052】
従って、各締結ネジ196は下側挟持板193とネジ支持部192bとの間で回転自在で垂直状に支持されていて、この締結ネジ196を下方からドライバーで正逆両方向に回転操作することにより、この締結ネジ196と上側挟持板195のネジ係合穴197とによるネジ送り作用によってその上側挟持板195を上下方向である矢印a、b方向に昇降調整することができる。但し、この際、上側挟持板195と一体のスライド板195がガイド板192で案内されるようにして矢印a、b方向にスライドされて、上側挟持板195の回転防止が図られている。そして、下側挟持板193に対する上側挟持板195の間隔に相当する天井挟込み寸法T31を表示するスケール201が各ブラケット184の切欠き185の一側部に垂直状に表示されている。このスケール201は下側挟持板193の上面を基準にして10mmから30mmまで5mm間隔等の目盛り202で表示されている。
【0053】
そして、カメラ取付部182の下部外周にはカメラ仮止め機構205が取り付けられていて、このカメラ仮止め機構205は カメラ取付部182の外周から下方に垂直状にプレス加工された合計4つのカメラ挿入ガイド206と、これらのカメラ挿入ガイド206の上端側の中央部に形成された切欠き207と、カメラ取付部182の上面に位置決めピン208及び加締めピン209によって水平に加締められ、カメラ取付部182の外周から下方へ垂直状に折り曲げられて、切欠き207内に挿入されたほぼL型形状の合計4つの板バネ210とを備えている。そして、ドーム型ビデオカメラ装置1の筒型本体2を構成している筒型ケース21の外周面の上端近傍位置には図4に示すような断面がほぼ半球状の溝211又は図15に示すような断面がほぼ半球状のリブ212が形成されていて、合計4つの板バネ210の内周面には図4に示すように溝211が脱着可能に係合される半球状の凸部213又は図15に示すようにリブ212が脱着可能に係合される半球状の凹部214が形成されている。なお、筒型ケース21の外周に溝211を成形するものに比べて、リブ212を成形するものでは、その筒型ケース21を射出成形する金型の製作費用を大幅に低減することができる。
【0054】
そして、カメラ取付部182にはドーム型ビデオカメラ装置1のシャーシ蓋板24に形成されている一対のネジ挿通穴66に対向する180°間隔で、3組のネジ止め用穴(ネジ立てされている穴を言う)221、222、223が同一円周上で3方向の基準線P31、P32、P33上に垂直状に形成されている。
【0055】
そして、ドーム型ビデオカメラ装置1の筒型本体2の外周に挿入されるリング状のシーリングカバー231がモールド部品で成形されていて、このシーリングカバー231の円形である中心穴232aの内径は筒型本体2の下端の外周に一体成形されている円筒状のカバー取付部231の外径とほぼ同寸法に構成されている。そして、図19、図20及び図26に示すように、筒型本体2の外周に横向けに開口された集音穴35の真下相当位置で、カバー取付部31の外周の一部には切欠き232が形成されていて、その切欠き232内の周方向の両側に係合される位置決め手段である一対の小突起233がこのシーリングカバー231の内周の一部に一体成形されている。そして、このシーリングカバー231の上面には筒型本体2のカバー取付部31の上端31aに対する係止手段である合計4つの板バネ234がそれぞれ止ネジ235によって90°間隔に取り付けられている。そして、このシーリングカバー231の下面で、一対の小突起233の前面位置には製造会社名等のロゴマーク236等によって表示された周方向の位置表示手段が表示されている。
【0056】
この天井埋込み装置181は以上のように構成されていて、次の要領で、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14内に埋め込むことができる。
即ち、まず、図11に示すように、天井14に所定寸法(例えば直径D31=145mm)のカメラ取付穴15をカッターで開ける。次に、図10に示すように、締結ネジ196をドライバーで時計回り方向又は反時計回り方向に回転調整して、上側挟持板195を上下方向である矢印a、b方向にスライド調整して、上下一対の挟持板193、195間の天井挟込み寸法T31を天井14の厚さT32より若干大きめに調整する。なお、この天井挟込み寸法T31は最大30mmまで調整可能である。
【0057】
次に、図11に示すように、左右一対の天井固定部191を左右一対のスライド機構186によってカメラ取付部182の内側方向である矢印g方向にスライドして、左右一対の上側挟持板195の左右両端間寸法D32をカメラ取付穴15の直径D31より小さくする。そして、図11に示すように、この天井埋込み装置181のカメラ取付部182をカメラ取付穴15内に上向きに矢印a方向に挿入して、図12に示すように、左右一対のブラケット184の水平な下端184aを天井14の下面に下方から当接する。すると、カメラ取付部182が天井14より上方位置まで水平に埋め込まれる。
【0058】
次に、図12に示すように、左右一対の天井固定部191を左右一対のスライド機構186によってカメラ取付部182の外側方向である矢印h方向にスライドして、左右一対の挟持板193、195を天井14の上下両側位置へ矢印h方向から水平に挿入する。すると、左右一対の上側挟持板195が天井14の上部に載置され、これ以降は天井埋込み装置181全体が左右一対の上側挟持板195によって天井14の上部に載置されることになる。従って、その天井埋込み装置181から手を離しても、その天井埋込み装置181がカメラ取付穴15から下方へ自然落下することがない。この際、図5に示すように、左右一対の下側挟持板193の下面に形成されている位置合せ用マーク203を左右一対のブラケット184の下端184aの下面に形成されている位置合せ用マーク204に合せることによって、左右各一対の挟持板193、195による天井14の挟込み量W31を正しい値に設定することができる。
【0059】
そこで、この後に、2本の締結ネジ196を下方からドライバーで締結方向である時計回り方向に回転して、左右一対の上側挟持板195を天井14の上面に圧着するようにして、左右各一対の挟持板193、195間で天井14を矢印a、b方向に上下から強固に固定する。この際、天井埋込み装置181から手を離した状態で、2本の締結ネジ196のみをドライバーで締め付ければ良いので、この締結作業を容易に行える。
【0060】
しかも、この際、左右各一対の水平な挟持板193、195で天井14の上下両面を上下から水平に挟持するので、天井14が厚さ方向に圧縮されるだけであり、天井14に亀裂等が発生しにくく、天井14を破壊することが殆んどない。しかも、締結ネジ196によって上側挟持板195を天井14の上面に圧着する時、その上側挟持板195と一体のスライド板194がガイド板192で支持されることになるために、この上側挟持板195は天井14とガイド板192とによって両持ち支持されることになる。従って、締結ネジ196を強固に締結しても、上側挟持板195が締結ネジ196に対してこじれるようなことが全くなく、締結ネジ196がほぼV型に折れ曲がるような不都合は全く発生しない。
【0061】
そこで、次に、図13に示すように、ドーム型ビデオカメラ装置1のドーム型カバー5を筒型本体2から外し、監視室のモニターテレビと接続する同軸ケーブル(図示せず)を筒型本体2のシャーシ蓋板24上の同軸ケーブルターミナル12に接続した後に、筒型本体2をカメラ取付穴15から天井埋込み装置181の合計4つのカメラ挿入ガイド206の内側へ矢印a方向に垂直に挿入する。すると、図4に示すように、筒型本体2のシャーシ蓋板24がカメラ取付部182の下面に平行に当接されるのとほぼ同時に、その筒型本体2の外周の溝211がカメラ仮止め機構205の合計4つの板バネ210の凸部213にこれらの板バネ210の弾性に抗して係合されて、ドーム型ビデオカメラ装置1が天井埋込み装置181にその合計4つの板バネ210で仮止めされ、その後に、ドーム型ビデオカメラ装置1から手を離しても、このドーム型ビデオカメラ装置1が自重によって自然落下することがなくなる。なお、この際、図15に示すように、筒型本体2の外周のリブ212をカメラ仮止め機構205の合計4つの板バネ210の凹部214にこれらの板バネ210の弾性に抗して係合させるようにして、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井埋込み装置181に仮止めすることもできる。
【0062】
そして、このようにして、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井埋込み装置181のカメラ取付部182の下部にカメラ仮止め機構205によって仮止めした状態では、合計4つの板バネ210の凸部213又は凹部214に筒型本体2の外周の溝211又はリブ212が係合されていることから、その筒型本体2をその垂直な軸心の周りにc、d方向に自由に回転することが可能である。従って、この仮止め状態で、筒型本体2を垂直な軸心の周りに矢印c、d方向に回転調整して、その正面2aの集音用マイク6を撮影方向に容易に向けることができる。
【0063】
そして、このようにして集音用マイク6の方向を調整しながら、図13に示すように、筒型本体2の一対のネジ挿入ガイド23bをカメラ取付部182の3組のネジ止め用穴221、222、223のうちの1組の真下に位置合せして、2本の止ネジ67をドライバーによって筒型本体2の一対のネジ挿入ガイド23bに下方から挿入して、シャーシ蓋板24の一対のネジ挿通穴66を挿通し、カメラ取付部182の3組のネジ止め用穴221、222、223のうちの1組の内部に締結して、筒型本体2をカメラ取付部182の下面に完全に固定する。
【0064】
そして、このようにして、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14に埋め込んだ後に、前述したように、光学ブロック3の方位(撮影方向及び撮影角度)を調整する。そして、その後に、図1、図2及び図14に示すように、シーリングカバー231をその中心穴231aによって筒型本体2のカバー取付部31の外周に挿入して、合計4つの板バネ234をそのカバー取付部31の上端31aに係止して、このカバー取付部31と天井14の下面との間で、合計4つの板バネ210に抗してシーリングカバー231をガタなく挟み込むようにして、脱着可能に取り付けることができる。そして、シーリングカバー231は筒型本体2の外周位置にてカメラ取付穴15及び天井埋め込み装置181を下方から覆うことになる。
【0065】
この際、図7及び図14に示すように、シーリングカバー231の下面に表示されているロゴマーク236によって一対の小突起233の位置を確認しながら、これら一対の小突起233を筒型本体2のカバー取付部31の切欠き232内に嵌合して、筒型本体2に対するシーリングカバー231の周方向の位置決めを行う。この結果、シーリングカバー231によって筒型本体2の外周位置にて、天井14のカメラ取付穴15及び天井埋込み装置181を下方から覆ったにも拘らず、天井14内に埋め込まれた筒型本体2の内部の集音用マイク6で集音穴35及び切欠き232を通してシーリングカバー231の下方位置、即ち、天井14の下方位置で発生する音を集音することができるようになる。なお、前述したように、筒型本体2のモニター出力端子9にモニター出力ケーブル142のL型プラグ141等を差し込んで、携帯型モニターテレビ143によって撮影画像を確認する作業は、シーリングカバー231を筒型本体2の外周に取り付ける前に行うことになる。そして、この後に、図1及び図2に示すように、ドーム型カバー5の開口端5cを筒型本体2のカバー取付部31の内側に下方から挿入して前述したように脱着可能に取り付けることにより、一連の天井埋め込み作業を終了することができる。
【0066】
ところで、この天井埋込み装置181では、カメラ取付部182に3組のネジ止め用穴221、222、223を予め形成しておき、そのカメラ取付部182の下面にドーム型ビデオカメラ装置1をネジ止めする際に、一対の止ネジ67をこれら3組のネジ止め用穴221、222、223のうちの1組に選択的に締結することができるように構成しているので、天井埋込み装置181に対するドーム型ビデオカメラ装置1の取付け時の周方向の位置を自由に選択することが可能である。従って、集音用マイク6を希望する撮影方向に向け易い上に、光学ブロック3の方位の調整作業を短時間で、容易に行うことができる。
【0067】
(11) ・・・ ドーム型カバーの保護フィルムの説明
次に、図16及び図17に示すように、このドーム型ビデオカメラ装置1では、ドーム型カバー5の成形直後に、そのドーム型カバー5の表面全体を保護フィルム241で覆って工場から出荷する方式が採用されている。そして、保護フィルム241としては紙、布、各種プラスチックフィルム等の各種の素材を使用することができるが、厚さが薄い無添加ポリエチレンフィルムが最適である。そして、図16の(A)(B)(C)に示すように、保護フィルム241でドーム型カバー5の表面全体を覆う際には、保護フィルム241の中央部241a上にドーム型カバー5の中央部5dを載置した状態で、その保護フィルム241でドーム型カバー5の外側球面5bを包み込むように覆い、その保護フィルム241の外周部241bをドーム型カバー5の開口端5cから内側球面5a内に畳み込むように挿入して、そのドーム型カバー5の表面全体を覆うことが好ましい。
【0068】
そして、図17の(A)に示すように、ドーム型カバー5の表面全体を保護フィルム241で覆った状態で、そのドーム型カバー5を筒型本体2のカバー取付部31の内側に差し込んで取り付ける。この際、保護フィルム241が薄い無添加のポリエチレンフィルムであれば、ドーム型カバー5の表面に対する保護フィルム241の密着性が良く、ドーム型カバー5をカバー取付部31内に無理なく嵌合することができる。しかも、その際、保護フィルム241の外周部241bがドーム型カバー5の開口端5cの内側に畳み込まれているので、保護フィルムの一部が筒型本体2のカバー取付部31内でドーム型カバー5との間に挟み込まれて係止されるので、保護フィルム241が外部から簡単に剥ぎ取られてしまうこともない。そして、この状態で、ドーム型ビデオカメラ装置1全体を梱包して工場出荷する。
【0069】
そして、前述したドーム型ビデオカメラ装置1の天井内への埋込み作業時には、まず、図17の(A)に示すように、ドーム型カバー5の表面の保護フィルム241の外側を、例えば、右手で下側から把持し、左手で筒型本体2の外周を把持して、筒型本体2に対してドーム型カバー5を反時計回り方向である矢印d方向に回転して図17の(B)に示すように筒型本体2から下方へ矢印b方向に取り外す。
【0070】
そして、前述したように、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井埋込み装置181によって天井14内に埋め込み、光学ブロック3の方位を調整した後に、ドーム型カバー5を再び筒型本体2のカバー取付部31内に取り付ける際には、図17の(B)に示すように、やはり、例えば右手でドーム型カバー5の表面の保護フィルム241の外側を下側から把持し、左手で、その保護フィルム241の外周部241bをドーム型カバー5の開口端5cから外側に容易につまみ出すことができる。従って、右手で保護フィルム241の外側からドーム型カバー5を把持した状態のまま、その保護フィルム241を容易に広げることができる。
【0071】
そこで、図17の(C)に示すように、右手でそのままドーム型カバー5を筒型本体2のカバー取付部31の内側に矢印a方向から差し込んだ後、時計回り方向である矢印c方向に回転して、そのドーム型カバー5の開口端5cをカバー取付部31の内側へ取り付ける。そして、そのまま右手を矢印b方向に下げれば、その右手と一緒に保護フィルム241がドーム型カバー5から離れることになる。以上により、ドーム型カバー5に作業者の指紋等を全く付着させることなく、筒型本体2に対するドーム型カバー5の脱着作業を極めて容易に行うことができる。この際、無添加のポリエチレンフィルムを保護フィルム241に使用すれば、ドーム型カバー5の表面に対する密着性が良いことから、ドーム型カバー5の脱着作業中の手のすべりが発生しにくく、その脱着作業をより一層容易に行うことができる上に、特に、保護フィルム241を接着剤等でドーム型カバー5に固定する必要もない。
【0072】
そして、このように、ドーム型カバー5の表面全体を保護フィルム241で覆って工場出荷すれば、ドーム型カバー5の表面に指紋(脂肪酸等の油類)、ごみやほこりの付着、傷つき等を未然に防止することができるので、光学ブロック3によってドーム型カバー5を透して撮影される画像の画質の劣化がなく、高品質の画像を撮影することができる。
【0073】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明のドーム型ビデオカメラ装置は、次のような効果を奏することができる。
【0075】
請求項1は、ドーム型カバーの成形直後に保護フィルムそのドーム型カバーの表面全体を覆って、その保護フィルムをドーム型カバーの開口端の内側まで畳み込みんだ状態で、その保護フィルムと一体にドーム型カバーを筒型本体の前面に脱着可能に取り付ければ、ドーム型カバーの製造過程からカメラアッセンブリ〜カメラ輸送〜カメラ設置に至るまでのあらゆる場合において、そのドーム型カバーの表面に指紋、ごみやほこりの付着、傷つき等が発生することを未然に防止することができるので、光学ブロックによってドーム型カバーを透して撮影する画像の画質を著しく向上させることができて、高品質のドーム型ビデオカメラ装置を設置することができる。
【0076】
請求項2は、ドーム型カバーの開口端の外周に形成されて複数の突片を筒型本体の前端開口の外周に形成されたカバー取付部の内側の複数の切欠きに同時に挿入し、ついで、ドーム型カバーをカバー取付部内で回転することにより、該ドーム型カバーの複数の突片が該カバー取付部内の複数の突片嵌合溝内に嵌合されて、該ドーム型カバーが筒型本体の開口端に脱着可能に取り付けられるようにしたので、ドーム型カバーを筒型本体のカバー取付部に脱着可能に取り付ける際に、ドーム型カバーの開口端の内側まで畳み込まれている保護フィルムがドーム型カバーの開口端と筒型本体のカバー取付部との間に挟み込まれて係止されるので、保護フィルムがドーム型カバーの表面から脱落しにくい。
【0077】
請求項3は、保護フィルムを無添加ポリエチレンフィルムで構成したので、ドーム型カバーの表面に対する保護フィルムの密着性が良く、接着剤等を使用しなくても保護フィルムがドーム型カバーから剥れにくいので、筒型本体に対するドーム型カバーの脱着作業を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置の実施の形態を説明する一部切欠き正面図である。
【図2】ドーム型カバーを外した状態の図1の下面図である。
【図3】図1の上面図である。
【図4】天井埋込み装置のカメラ仮止め機構を説明する一部切欠き側面図である。
【図5】図3の下面図である。
【図6】図3のN−N矢視での側面図である。
【図7】シーリングカバーの下面図である。
【図8】図7の上面図である。
【図9】シーリングカバーと筒型本体との係合部を説明する断面側面図である。
【図10】天井固定部とスケールを説明する斜視図である。
【図11】天井埋込み装置の天井への取付け作業の開始を説明する一部切欠き側面図である。
【図12】天井埋込み装置の天井への取付け作業の終了を説明する一部切欠き側面図である。
【図13】天井埋込み装置内へのドーム型ビデオカメラの取り付けを説明する下側から見た斜視図である。
【図14】天井埋込み装置内へドーム型ビデオカメラを取り付けた後のシーリングカバーの取り付けを説明する下側から見た斜視図である。
【図15】天井埋込み装置のカメラ仮止め装置の他の例を説明する一部切欠き側面図である。
【図16】ドーム型カバーを保護フィルムで覆う時の様子を説明する斜視図である。
【図17】ドーム型カバーをドーム型ビデオカメラ装置に対して脱着する際の保護フィルムの外し方を説明する図面である。
【図18】ドーム型ビデオカメラ装置を説明する全体の斜視図である。
【図19】同上のドーム型ビデオカメラ装置で、筒型本体からドーム型カバーを分解して示した斜視図である。
【図20】同上のドーム型ビデオカメラ装置を天井等に取り付けた時の正面図である。
【図21】同上のドーム型ビデオカメラ装置の右側面図である。
【図22】同上のドーム型ビデオカメラ装置の左側面図である。
【図23】同上のドーム型ビデオカメラ装置の背面図である。
【図24】同上のドーム型ビデオカメラ装置のドーム型カバーを外した状態の下面図である。
【図25】同上のドーム型ビデオカメラ装置の上面図である。
【図26】同上のドーム型ビデオカメラ装置の縦断面側面図である。
【図27】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるユニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構)部分を説明する図30のA−A矢視での拡大断面図である。
【図28】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるユニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構)部分を説明する図30のB−B矢視での拡大断面図である。
【図29】同上のドーム型ビデオカメラ装置における光学ブロックの鏡筒部分を説明する正面図及び側面図である。
【図30】同上のドーム型ビデオカメラ装置における光学ブロックの球状部を説明する正面図及び側面図である。
【図31】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるオートアイリスモータの信号ケーブル挿通用切欠き部分の構造を説明する図30のC−C矢視での拡大断面図及びD−D矢視での断面図である。
【図32】同上のドーム型ビデオカメラ装置における筒型本体の縦断面側面図である。
【図33】同上の筒型本体の前面側を説明する図32のE−E矢視での正面図である。
【図34】同上の筒型本体の背面側を説明する図32のF−F矢視での背面図であって、シャーシ蓋板を外した状態の図面である。
【図35】同上の筒型本体内の図33のG−G矢視での断面側面図である。
【図36】同上の筒型本体内の図33のH−H矢視での断面側面図である。
【図37】同上のドーム型ビデオカメラ装置における筒型本体に対するドーム型カバーの取付け部を説明する一部切欠き正面図である。
【図38】同上のドーム型ビデオカメラ装置における締結リングのストッパーを説明する正面図である。
【図39】同上のストッパーを説明する一部切欠き側面図である。
【図40】同上のストッパーの変形例を説明する正面図である。
【図41】同上のストッパーを説明する図40のI−I矢視での断面側面図である。
【図42】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるモニター出力端子に携帯型モニターテレビをL型プラグを使って接続した様子を説明する一部切欠き側面図である。
【図43】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるモニター出力端子に携帯型モニターテレビをストレート型プラグを使って接続した様子を説明する一部切欠き側面図である。
【図44】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるドーム型カバーを説明する側面図である。
【図45】同上のドーム型カバーを説明する上面図である。
【図46】同上のドーム型カバーを説明する図45のJ−J矢視での断面側面図である。
【図47】同上のドーム型カバーの射出成形装置を説明する縦断面側面図である。
【図48】同上の射出成形装置の上面図である。
【図49】同上の射出成形装置によるドーム型カバーの射出成形時のガス抜き作用を説明する斜視図である。
【図50】一般的な射出成形装置によるドーム型カバーの射出成形時に発生するガス焼け現象を説明する斜視図である。
【図51】ビデオカメラ装置の応用例を説明する斜視図である。
【図52】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置を説明する断面側面図である。
【図53】図52の上面図である。
【図54】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置の天井への固定部を説明する2方向の断面図である。
【符号の説明】
1はドーム型ビデオカメラ装置、2は筒型本体、3は光学ブロック、5はドーム型カバー、5aはドーム型カバーの内側球面(表面)、5bはドーム型カバーの外側球面(裏面)、5cはドーム型カバーの開口端、5dはドーム型カバーの中央部、241は保護フィルム、241aは保護フィルムの中央部、241bは保護フィルムの外周部である。

Claims (3)

  1. 筒型本体と、
    上記筒型本体の前面に角度調整自在に取り付けられた光学ブロックと、
    上記筒型本体の前面に脱着可能に取り付けられて、上記光学ブロックの可動領域の外周を覆うドーム型カバーと、
    中央部で上記ドーム型カバーの表面の中央部を外側から覆い、外周部をそのドーム型カバーの開口端の内側に畳み込まれた保護フィルムを備えた
    ことを特徴とするドーム型ビデオカメラ装置。
  2. 上記ドーム型カバーの開口端の外周に形成されて複数の突片を上記筒型本体の前端開口の外周に形成されたカバー取付部の内側の複数の切欠きに同時に挿入し、ついで、ドーム型カバーを上記カバー取付部内で回転することにより、該ドーム型カバーの上記複数の突片が該カバー取付部内の複数の突片嵌合溝内に嵌合されて、該ドーム型カバーが上記筒型本体の開口端に脱着可能に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のドーム型ビデオカメラ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドーム型ビデオカメラ装置において、
    上記保護フィルムを無添加ポリエチレンフィルムで構成した
    ことを特徴とするドーム型ビデオカメラ装置。
JP33992398A 1998-11-30 1998-11-30 ドーム型ビデオカメラ装置 Expired - Fee Related JP4154774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33992398A JP4154774B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 ドーム型ビデオカメラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33992398A JP4154774B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 ドーム型ビデオカメラ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000165711A JP2000165711A (ja) 2000-06-16
JP4154774B2 true JP4154774B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=18332050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33992398A Expired - Fee Related JP4154774B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 ドーム型ビデオカメラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4154774B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5175150B2 (ja) * 2008-09-16 2013-04-03 株式会社バッファロー アンテナ
JP5893746B2 (ja) * 2013-01-24 2016-03-23 Cbc株式会社 Cctvレンズ及びcctvレンズの補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000165711A (ja) 2000-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1008973B1 (en) Video camera device
US5208624A (en) Camera lens and filter adapter assembly
US9588407B1 (en) Invertible timer mount for camera
US5862428A (en) Apparatus for detachably mounting a lens filter onto a camera
US8730386B2 (en) Imaging apparatus including metal main frame as assembly basis
WO2010125994A1 (ja) 全天周パノラマ映像撮影補助装置
JP2006343510A (ja) レンズアダプタ
JP2000244781A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置
JP3370445B2 (ja) マウント装置
US4961115A (en) Lens adjustment apparatus
JP4092796B2 (ja) ドーム型ビデオカメラ装置
JP4182577B2 (ja) ドーム型カバーとドーム型カバーの成形装置
JP4154774B2 (ja) ドーム型ビデオカメラ装置
JPH09211656A (ja) カメラ、レンズ及びレンズ脱着装置
JP2000244780A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置
JP2000165732A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置
JP2000156805A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置
JP3669244B2 (ja) 撮像装置
JP2000165710A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置
JP2000244782A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置
JP2500892B2 (ja) 補助光学系装着用アダプタ
JP2000156807A (ja) ドーム型ビデオカメラ装置
JP2010060976A (ja) カメラ及びガイド部材
KR200264562Y1 (ko) 아이리스 하우징
JP2568500B2 (ja) レンズ鏡胴

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees