JP2000244782A - ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置 - Google Patents

ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置

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JP2000244782A
JP2000244782A JP11043009A JP4300999A JP2000244782A JP 2000244782 A JP2000244782 A JP 2000244782A JP 11043009 A JP11043009 A JP 11043009A JP 4300999 A JP4300999 A JP 4300999A JP 2000244782 A JP2000244782 A JP 2000244782A
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ceiling
dome
camera mounting
mounting portion
holding plate
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Satoshi Okuno
聡 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドーム型ビデオカメラ装置を天井へ簡単に埋
め込むことができるようにすること。 【解決手段】 カメラ取付部182の天井の2箇所に天
井固定部184を設け、その天井固定部184をカメラ
取付部182の外周から下方に垂直に折り曲げたガイド
板185と、その下端から外方に水平に折り曲げられた
下側挟持板186と、その上部に平行に配置された上側
挟持板187と、これら上側、下側挟持板186、18
7を締結する締結ネジ188によって構成し、上側挟持
板187をガイド板185に形成したスロット196か
らそのガイド板185の外側及び内側に抜き差し自在に
構成すると共に、ガイド板185に形成したガイド穴1
97に沿って上下方向に移動自在に構成したスロットイ
ン機構195を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、威嚇を目的とせ
ず、建物の天井や壁等に目立たないように埋め込まれ
て、できるだけ監視を気づかせないようにしながら、監
視用途に使用されるドーム型ビデオカメラ装置の天井埋
込み装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、病院、ホテル、デパート等に
おける安全の確保やサービス性の向上等を目的として、
これらの建物の天井や壁等に目立たないように埋め込ん
で、映像及び集音によって監視を行うようにしたドーム
型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置がある。そして、
図57〜図60に示すように、従来から、この種ドーム
型ビデオカメラ装置301は、筒型本体302と、その
筒型本体302の前面である下面に角度調整自在に取り
付けられた光学ブロック303と、筒型本体302の下
面に脱着可能に取り付けられて、光学ブロック303の
可動領域の外周を覆うドーム型カバー304とを備えて
いる。そして、天井埋込み装置311は板金にてプレス
加工されていて、リング状のカメラ取付部312の下部
に円板状のカメラ取付板313を180°間隔の2本の
止ネジ314によって水平に取り付け、そのカメラ取付
板313を貫通する2本のネジ止め用穴(ネジ立てされ
ている穴を言う)315がカメラ取付部312に180
°間隔で形成されている。そして、カメラ取付部312
の外周に各一対、合計4つのブラケット316、317
が一体に形成されていて、これらのブラケット316、
317はカメラ取付部312から下方に直角に折り曲げ
られた後に外方に向って水平に折り曲げられたほぼL型
に形成されている。そして、180°対向される1組の
(一対の)ブラケット316にはそれぞれ天井固定部3
18が組み込まれている。そして、これらの天井固定部
318はブラケット316の上下方向の中間部に水平状
に形成された段部319に締結ネジ320を下方から垂
直状に挿通し、その締結ネジ320の上端をブラケット
316の上部位置にビス止めしたほぼ逆L型のブラケッ
ト321に挿通して、抜止め用ワッシャー322で回転
自在に支持している。そして、固定板323の上端に形
成したネジ係合穴(雌ネジを言う)324を締結ネジ3
20に係合させ、固定板323の下端には下向きの尖っ
た爪325を形成している。
【0003】そして、天井埋込み時には、まず、天井3
41に所定寸法のカメラ取付穴342をカッターで開け
る。次に、2本の締結ネジ320をそれぞれドライバー
で緩み方向に回転して2つの固定板323を上方位置ま
で大きなストローク分競り上げてから図57及び図58
に1点鎖線で示すようにカメラ取付穴342の内側へ9
0°回転する。そして、天井埋込み装置311のカメラ
取付部312をそのカメラ取付穴342を挿通して天井
341の上方位置へ挿入(埋め込むこと)して、合計4
つのブラケット316、317を天井341の下面に下
方から押し付ける。そして、2本の締結ネジ320をそ
れぞれドライバーで締め付ける方向に回転して2つの固
定板323を天井341の上部位置で図57及び図58
に実線で示すようにカメラ取付穴342の外側へ90°
回転させると共に下方に大きなストローク分競り降す。
そして、これら2つの固定板323の下向きの尖った爪
325を天井341の上面に食い込ませるように締結し
て、合計4つのブラケット316、317と合計2つの
固定板323によって天井341を上下から挟み込むよ
うにして固定する。そして、ドーム型ビデオカメラ装置
301のドーム型カバー304を筒型本体302から外
して、その筒型本体302をカメラ取付穴342内に下
方から挿入して、その筒型本体302の上面シャーシに
120°間隔にプレス加工した3つの係止爪326をカ
メラ取付板313に120°間隔に形成したツイストロ
ック用穴327内に挿入して係止する。そして、筒型本
体302に下方から挿通した2本の止ネジ328をカメ
ラ取付部312の2つのネジ止め用穴315に締結して
筒型本体302をカメラ取付板313の下面に固定す
る。なお、この時、カメラ取付部312の中央下部に取
り付けられているコネクター329に筒型本体302が
接続される。
【0004】そして、この後、光学ブロック303を希
望する方向に、希望する角度に傾けるための光学ブロッ
ク303の角度調整作業を行い、ドーム型カバー304
を筒型本体302の下面に脱着可能に取り付けた後、そ
の筒型本体302の外周にリング状のシーリングカバー
331を挿入してカメラ取付穴342を下方から閉塞す
る。この際、従来は、シーリングカバー331の上面に
90°間隔で取り付けた合計4つの板バネ332を合計
4つのブラケット316、317の下端に形成した板バ
ネ係止穴330に脱着可能に係止してシーリングカバー
331を天井に固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の天井埋
込み装置311では、図59に示すように、2本の締結
ネジ320で2つの固定板323を締結した時に、これ
らの尖った爪325を天井341の上面に食い込ませて
いたために、ドーム型ビデオカメラ装置301の取付け
方向や取付け場所の変更等を行おうとした場合に、固定
板323の尖った爪325が天井341に食い込んでい
るために、その固定板323を天井341から外せなく
なったり、固定板323を無理に外そうとした時に、石
膏ボード等の弱い天井材をその食い込んでいる尖った爪
325で不用意に破壊してしまう可能性があった。ま
た、図59及び図60に示すように、固定板323は締
結ネジ320に片持ち支持されている上に、天井341
の下面から固定板323の上端のネジ係合穴324まで
の寸法A1 が約33mmと長く、締結ネジ320の中心
から固定板323の下端の尖った爪325による天井3
41への加重点までの寸法B1 が約18mmと長く、更
にブラケット316と固定板323の遊端部323との
間に約1mmの隙間C1 があることから、天井材が硬い
場合には、締結途中で締結ネジ320がV型に屈曲して
しまい、ネジ山が潰れる等して十分な締結力を得られな
くなったり、ドーム型ビデオカメラ装置301の取付け
方向や取付け場所の変更等を行おうとしても、締結ネジ
320を緩めることができず、ドーム型ビデオカメラ装
置301を天井から外すことができなくなる可能性があ
った。また、カメラ取付部312に対する筒型本体30
2の周方向の取付け位置が常に一定であるから、天井埋
込み装置311を天井341に固定した後に、ドーム型
ビデオカメラ装置301の取付け方向を変更する必要が
生じた場合には、天井341に対する天井埋込み装置3
11自体の取付け位置を再度変更しなければならず、作
業性が非常に悪かった。また、図57に示すように、シ
ーリングカバー331を4つの板バネ332によって天
井埋込み装置311の4つのブラケット316、317
に取り付けていたために、天井埋込み装置311の寸法
公差等によって、このシーリングカバー331とドーム
型ビデオカメラ装置301の筒型本体302との位置関
係の誤差(相互に偏心すること)が大きくなる。って、
シーリングカバー331の中央穴331aと筒型本体3
02の外周面との間の隙間に偏心等のバラツキが発生し
易く、デザイン上あまり好ましくなかった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ドーム型ビデオカメラ装置を天井
へ簡単に埋め込むことができるようにしたドーム型ビデ
オカメラ装置の天井埋込み装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装
置は、カメラ取付部の外周に取り付けられた少なくとも
2箇所の天井固定部を水平な上側、下側挟持板と、これ
ら上側、下側挟持板を天井の上下両面に平行に締結する
締結ネジとによって構成し、これら2箇所の天井固定部
のうちの少なくとも一方の天井固定部における上側挟持
板を下側挟持板の上方へ内側からスロットイン方式で抜
き差し可能に構成したものである。
【0008】上記のように構成された本発明のドーム型
ビデオカメラ装置の天井埋込み装置は、天井埋込み装置
を天井に埋め込む際に、カメラ取付部を天井のカメラ取
付穴から天井の上方位置へ少なくとも2つの下側挟持板
を天井の下面に当てつけた後に、少なくとも1つの上側
挟持板を天井の上部で、下側挟持板の上方位置にスロッ
トイン方式で挿入し、締結ネジによって上側、下側挟持
板で天井を上下から平行に挟持して固定することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したドーム型
ビデオカメラ装置と天井埋込み装置の実施の形態を図を
参照しながら、以下の順序で説明する。 (1) ・・・ 天井埋込み装置の説明 (2) ・・・ ドーム型カバーの保護フィルムの説明 (3) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の概要説明 (4) ・・・ 筒型本体の説明 (5) ・・・ 光学ブロックの説明 (6) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の説明 (7) ・・・ ドーム型カバーの説明 (8) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の取付用
ストッパーの説明 (9) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の取付け作
業と、その際のモニター出力端子の使い方の説明 (10) ・・ ドーム型カバーの成形装置の説明
【0010】(1) ・・・ 天井埋込み装置の説明 まず、図1〜図21によって、天井埋込み装置181に
ついて説明すると、この天井埋込み装置181は板金に
てプレス加工されていて、水平なカメラ取付部182が
リング状に形成されている。そして、このカメラ取付部
182の外周の180°対向位置に左右両側方に張り出
された左右一対の張出し部183が一体に形成されてい
て、これら左右一対の張出し部183の左右両側端に左
右一対の天井固定部184が組み込まれている。そし
て、これら左右一対の天井固定部184は左右対称形状
に構成されていて、カメラ取付部182の外周端である
張出し部183の左右両端から下方へ垂直状に折り曲げ
られたガイド板185と、そのガイド板185の下端か
ら横外方に向けて水平状に折り曲げられた下側挟持板1
86と、その下側挟持板186の上部に平行状(水平
状)に配置された上側挟持板187と、下側挟持板18
6に下方から挿通されて上側挟持板187にネジ嵌合さ
れた締結ネジ188とによって構成されている。なお、
締結ネジ188は下側挟持板186の幅方向の中央部で
ガイド板185への近接位置に形成されたネジ挿通穴
(バカ穴)189から上方に垂直状に挿通され、上側挟
持板187の幅方向の中央部でガイド板185への近接
位置に形成されたネジ係合穴(ネジ立てされた穴)19
0にネジ嵌合(雄ネジと雌ネジの螺合状態を言う)され
ている。そして、上側挟持板187のガイド板185側
の端縁には下方(又は上方)に向って垂直状に折り曲げ
られた補強板部187aがその上側挟持板187の全幅
に亘って一体に形成されていて、この上側挟持板187
はその補強板部187aによって補強された高剛性の板
に構成されている。
【0011】そして、左右一対の天井固定部184の両
方に、上側挟持板187を左右一対のガイド板185の
内側から下側挟持板186の上方位置にスロットイン
( Slot In)方式で抜き差し可能に水平に挿入すること
ができるようにした左右一対のスロットイン機構195
が取り付けられている。そして、これら左右一対のスロ
ットイン機構195は、ガイド板185の上端部分に水
平状に形成された横長開口であるスロット196と、そ
のスロット196の下縁に接続されてガイド板185の
上端側から下端側にかけて垂直状に形成された方形状の
開口であるガイド穴197と、上側挟持板187のガイ
ド板部187a側の近傍位置で幅方向の両端縁に対称状
に形成された切欠きである一対のガイド溝198とによ
って構成されている。そして、スロット196及びガイ
ド穴197によって全体としてほぼT型の開口が形成さ
れていて、スロット196の幅X1 及び厚さX2 が上側
挟持板187の幅X11及び厚さX12より少し大きく構成
されている。そして、ガイド穴197の幅X3 が上側挟
持板187の一対のガイド溝198の内側間隔X13より
も少し大きく構成され、ガイド板185の板厚X4 より
一対のガイド溝98の幅X14が大きく構成されている。
【0012】そして、上側挟持板187の補強板部18
7aの幅X15がガイド穴197の幅X3 より大きくて、
ガイド板185の幅X15とほぼ同寸法に構成されてい
て、この補強板部187aの幅方向の両端の内側にはほ
ぼZ型に屈曲加工された一対の板バネ199が加締ピン
200によって固定されている。そして、これら一対の
板バネ199はガイド板185の内側で、ガイド穴19
7の両側位置に圧着可能に構成されていて、後述するよ
うにして、上側挟持板187をスロット196を通して
ガイド穴197の図10及び図11に示す位置へ挿入し
た状態で、その上側挟持板187の先端187b側をガ
イド板185に対して下方である矢印m方向に回転付勢
する付勢手段に一対の板バネ199が構成されている。
【0013】そして、カメラ取付部182の下部外周に
はカメラ仮止め機構205が取り付けられていて、この
カメラ仮止め機構205は カメラ取付部182の外周
から下方に垂直状にプレス加工され、周方向に間隔を隔
てられた合計4つのカメラ挿入ガイド206と、これら
のカメラ挿入ガイド206の上端側の中央部に形成され
た切欠き207と、カメラ取付部182の上面に位置決
めピン208及び加締めピン209によって水平に加締
められ、カメラ取付部182の外周から下方へ垂直状に
折り曲げられて、切欠き207内に挿入されたほぼL型
形状の合計4つの板バネ210とを備えている。そし
て、後述するように、ドーム型ビデオカメラ装置1の筒
型本体2を構成している筒型ケース21の外周面の上端
近傍位置には図17に示すような断面がほぼ半球状の溝
211又は図18に示すような断面がほぼ半球状のリブ
212が形成されていて、合計4つの板バネ210の内
周面には図17に示すように溝211が脱着可能に係合
される半球状の凸部213又は図18に示すようにリブ
212が脱着可能に係合される半球状の凹部214が形
成されている。なお、筒型ケース21の外周に溝211
を成形するものに比べて、リブ212を成形するもので
は、その筒型ケース21を射出成形する金型の製作費用
を大幅に低減することができる。
【0014】そして、カメラ取付部182には、後述す
るように、ドーム型ビデオカメラ装置1のシャーシ蓋板
24に形成されている一対のネジ挿通穴66に対向する
180°間隔で、3組、合計6個のネジ止め用穴(ネジ
立てされている穴を言う)221が同一円周上の等間隔
位置に垂直状に形成されている。
【0015】そして、ドーム型ビデオカメラ装置1の筒
型本体2の外周に挿入されるリング状のシーリングカバ
ー231がモールド部品で成形されていて、このシーリ
ングカバー231の円形である中心穴231aの内径は
筒型本体2の下端の外周に一体成形されている円筒状の
カバー取付部31の外径とほぼ同寸法に構成されてい
る。そして、図25、図26及び図32に示すように、
筒型本体2の外周に横向けに開口された集音穴35の真
下相当位置で、カバー取付部31の外周の一部には切欠
き232が形成されていて、その切欠き232内の周方
向の両側に係合される位置決め手段である一対の小突起
233がこのシーリングカバー231の内周の一部に一
体成形されている。そして、このシーリングカバー23
1の上面には筒型本体2のカバー取付部31の上端31
aに対する係止手段である合計4つの板バネ234がそ
れぞれ止ネジ235によって90°間隔に取り付けられ
ている。そして、このシーリングカバー231の下面
で、一対の小突起233の前面位置には製造会社名等の
ロゴマーク236等によって表示された周方向の位置表
示手段が表示されている。
【0016】この天井埋込み装置181は以上のように
構成されていて、次の要領で、ドーム型ビデオカメラ装
置1を天井14内に埋め込むことができる。即ち、ま
ず、図4及び図5に示すように、天井14に所定寸法
(例えば直径D31=145mm)のカメラ取付穴15を
カッターで開ける。次に、図4に示すように、予め、左
右一対の上側挟持板187が取り外されている天井埋込
み装置181のカメラ取付部182を天井14のカメラ
取付穴15内に下方から矢印i方向に挿入して、図6及
び図7に示すように、左右一対の下側挟持板186を天
井14の下面に下方から水平に当てつけ、その天井埋込
み装置181をその位置で下方から保持する。
【0017】次に、図6及び図7に示すように、左右一
対の上側挟持板187を左右一対のガイド板185の内
側位置に対称状に挿入した後、図8及び図9に示すよう
に、これらの上側挟持板187をこれらの先端187b
側から左右一対のスロットイン機構195の左右一対の
スロット196から左右一対のガイド板185の外方位
置であって、左右一対の下側挟持板186の上方位置ま
で矢印h方向にスロットインする。この時、左右一対の
上側挟持板187の内側端にある補強板部187aを指
で押すようにして、これらの上側挟持板187を矢印h
方向にスロットインすると、これらの上側挟持板187
の各一対の板バネ199が左右一対のガイド板185の
内側で、ガイド穴197の両側部である内側両側部18
5aに圧着された時に、これらの上側挟持板187の各
一対のガイド溝198が左右一対のガイド板187のガ
イド穴197の両側縁197aに重なる。そこで、その
まま補強板部187aを指で下方である矢印j方向に引
き下げることにより、左右一対の上側挟持板187の一
対のガイド溝198が左右一対のガイド板185のガイ
ド穴197の両側縁197aに直角状に係合され、これ
らのガイド溝198及び両側縁197aによってこれら
の上側挟持板187が案内されるようにし、かつ、各一
対の板バネ199をガイド板185の内側両側部185
aに沿って下方にすべらせるようにして、これらの上側
挟持板187が図10及び図11に示すように矢印j方
向にほぼ平行に下降されて、これら左右一対の上側挟持
板187が左右一対の下側挟持板186の上方位置で、
天井14の上面に水平状に当てつけられるた状態にセッ
トされる。そして、左右一対の上側挟持板187の左右
一対のネジ係合穴190が左右一対の下側挟持板186
の左右一対のネジ挿入穴189の真上に位置決め(セン
ターリング)される。なお、この時、上側挟持板187
は天井14の厚みのバラツキ(最大約30mmの厚みの
バラツキに対応できる)に応じて、そのセット位置が上
下方向に自由に変化する。
【0018】しかも、この時、左右一対の上側挟持板1
87の補給板部187aの内側に上向きに固定されてい
て、左右一対のガイド板185の内側両側板185aに
圧着されている一対の板バネ199の反発力によって、
これらの上側挟持板187の先端187b側が下方であ
る矢印m方向に回転付勢されて、これらの上側挟持板1
87が天井14の上面に矢印j方向から押圧された状態
を保つことになる。従って、この後に、天井埋込み装置
181から手を離して、天井埋込み装置181の下方か
らの支持を解除しても、この天井埋込み装置181が天
井14から脱落することがない。
【0019】そこで、最後に、図10〜図12に示すよ
うに、天井14のカメラ取付穴15内で、左右一対の締
結ネジ188を左右一対の下側挟持板186のネジ挿通
穴189に下方から矢印i方向に挿入して左右一対の上
側挟持板187のネジ係合穴190にネジ込んで締めつ
けることによって、左右一対の下側、上側挟持板18
6、187間で天井14の上下両面を平行に、しっかり
挟み込んで固定することができる。そして、これによっ
て天井14のカメラ取付穴14内への天井埋込み装置1
81の取付け作業が終了する。
【0020】そして、この天井埋込み装置181によれ
ば、左右一対の締結ネジ188の締めつけによって、左
右一対の下側、上側挟持板186、187間で天井14
を上下から挟み込んで固定している状態では、図7に示
すように、天井14の下面から上側挟持板187のネジ
係合穴190までの寸法A2 が約10.6mmと短く、
締結ネジ188の中心から上側挟持板187の天井14
への加重点の最内周位置までの寸法B2 も約5.2mm
と短く構成されていて、更に、上側挟持板187のガイ
ド板部187aとガイド板185との間にも隙間が殆ん
ど発生しないように構成されている。しかも、左右一対
の下側、上側挟持板186、187はそれぞれほぼL型
に折り曲げられているガイド板部187a及びガイド板
185によって高剛性に補強されている上に、特に、締
結ネジ188の締めつけによって上側挟持板187に加
えられた下向きの力を垂直状に折り曲げられたそのガイ
ド板部187a及び各一対の締結ネジ197を介してガ
イド板185で強力に受け止めることができて、その上
側挟持板187の撓みを未然に防止することができる。
【0021】この結果、左右一対の下側、上側挟持板1
86、187を水平度(平行度)を高強度に保持して、
これら下側、上側挟持板186、187による平面圧着
作用によって天井14を上下から水平状(平行状)に安
全に挟みつけて固定することができるので、天井14が
破壊されることがない。そして、左右一対の締結ネジ1
88にかかる力は殆んど軸方向のみとなり、これらの締
結ネジ188が折れ曲ってネジ山が潰れてしまうような
不都合を未然に防止することができる。従って、天井1
4に対する天井埋込み装置181の取付け方向や取付け
場所の変更等を安全、かつ、容易に行うことができる。
【0022】なお、天井埋込み装置181を天井14の
カメラ取付穴15から取り外す時には、図13に示すよ
うに、左右一対の締結ネジ188を下方に取り外した後
に、左右一対の上側挟持板187の補強板部187aの
下端側を指で矢印n方向に押すと、左右一対の板バネ1
99の反発力を利用してこれらの上側挟持板187の先
端187b側が矢印o方向に持ち上がって、これら各一
対のガイド溝198とガイド穴197の両側縁197a
との係合が緩む。そこで、これらの補強板部187aを
指で押したまま上方である矢印i方向に押し上げるよう
にして、これらの上側挟持板187を図8及び図9に示
すスロット196の位置まで上昇させた後、これらの上
側挟持板187をこれらのスロット196から図6及び
図7に示す左右一対のガイド板197の内側へ矢印g方
向に引き取れば、天井埋込み装置181を天井14のカ
メラ取付穴15から下方に抜き取ることができる。
【0023】一方、以上のようにして、天井埋込み装置
181を天井14のカメラ取付穴15内に取り付けた後
に、その天井埋込み装置181に、後述するドーム型ビ
デオカメラ装置1を下方から取り付ける時には、まず、
後述するように、ドーム型ビデオカメラ装置1のドーム
型カバー5を筒型本体2から外し、監視室のモニターテ
レビと接続する同軸ケーブル(図示せず)を筒型本体2
のシャーシ蓋板24上の同軸ケーブルターミナル12に
接続した後に、図14〜図16に示すように、筒型本体
2をカメラ取付穴15から天井埋込み装置181の合計
3つのカメラ挿入ガイド206の内側へ矢印i方向に垂
直に挿入する。すると、図17に示すように、筒型本体
2のシャーシ蓋板24がカメラ取付部182の下面に平
行に当接されるのとほぼ同時に、その筒型本体2の外周
の溝211がカメラ仮止め機構205の合計4つの板バ
ネ210の凸部213にこれらの板バネ210の弾性に
抗して係合されて、ドーム型ビデオカメラ装置1が天井
埋込み装置181にその合計4つの板バネ210で仮止
めされ、その後に、ドーム型ビデオカメラ装置1から手
を離しても、このドーム型ビデオカメラ装置1が自重に
よって自然落下することがなくなる。なお、この際、図
18に示すように、筒型本体2の外周のリブ212をカ
メラ仮止め機構205の合計4つの板バネ210の凹部
214にこれらの板バネ210の弾性に抗して係合させ
るようにして、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井埋込
み装置181に仮止めすることもできる。
【0024】そして、このようにして、ドーム型ビデオ
カメラ装置1を天井埋込み装置181のカメラ取付部1
82の下部にカメラ仮止め機構205によって仮止めし
た状態では、合計4つの板バネ210の凸部213又は
凹部214に筒型本体2の外周の溝211又はリブ21
2が係合されていることから、その筒型本体2をその垂
直な軸心の周りにc、d方向に自由に回転することが可
能である。従って、この仮止め状態で、筒型本体2を垂
直な軸心の周りに矢印c、d方向に回転調整して、その
正面2aの集音用マイク6を撮影方向に容易に向けるこ
とができる。
【0025】そして、このようにして集音用マイク6の
方向を調整しながら、筒型本体2の一対のネジ挿入ガイ
ド23bをカメラ取付部182の3組のネジ止め用穴2
21のうちの1組の真下に位置合せして、2本の止ネジ
67をドライバーによって筒型本体2の一対のネジ挿入
ガイド23bに下方から挿入して、シャーシ蓋板24の
一対のネジ挿通穴66を挿通し、カメラ取付部182の
3組のネジ止め用穴221のうちの1組の内部に締結し
て、筒型本体2をカメラ取付部182の下面に完全に固
定する。
【0026】そして、このようにして、ドーム型ビデオ
カメラ装置1を天井14に埋め込んだ後に、後述するよ
うに、光学ブロック3の方位(撮影方向及び撮影角度)
を調整する。そして、その後に、図15、図16及び図
21に示すように、シーリングカバー231をその中心
穴231aによって筒型本体2のカバー取付部31の外
周に挿入して、合計4つの板バネ234をそのカバー取
付部31の上端31aに係止して、このカバー取付部3
1と天井14の下面との間で、合計4つの板バネ210
に抗してシーリングカバー231をガタなく挟み込むよ
うにして、脱着可能に取り付けることができる。そし
て、シーリングカバー231は筒型本体2の外周位置に
てカメラ取付穴15及び天井埋め込み装置181を下方
から覆うことになる。
【0027】この際、図16に示すように、シーリング
カバー231の下面に表示されているロゴマーク236
によって一対の小突起233の位置を確認しながら、こ
れら一対の小突起233を筒型本体2のカバー取付部3
1の切欠き232内に嵌合して、筒型本体2に対するシ
ーリングカバー231の周方向の位置決めを行う。この
結果、シーリングカバー231によって筒型本体2の外
周位置にて、天井14のカメラ取付穴15及び天井埋込
み装置181を下方から覆ったにも拘らず、天井14内
に埋め込まれた筒型本体2の内部の集音用マイク6で集
音穴35及び切欠き232を通してシーリングカバー2
31の下方位置、即ち、天井14の下方位置で発生する
音を集音することができるようになる。なお、前述した
ように、筒型本体2のモニター出力端子9にモニター出
力ケーブル142のL型プラグ141等を差し込んで、
携帯型モニターテレビ143によって撮影画像を確認す
る作業は、シーリングカバー231を筒型本体2の外周
に取り付ける前に行うことになる。そして、この後に、
図15に示すように、ドーム型カバー5の開口端5cを
筒型本体2のカバー取付部31の内側に下方から挿入し
て前述したように脱着可能に取り付けることにより、一
連の天井埋め込み作業を終了することができる。
【0028】ところで、この天井埋込み装置181で
は、カメラ取付部182に3組、合計6個のネジ止め用
穴221を予め形成しておき、そのカメラ取付部182
の下面にドーム型ビデオカメラ装置1をネジ止めする際
に、一対の止ネジ67をこれら3組のネジ止め用穴22
1のうちの1組に選択的に締結することができるように
構成しているので、天井埋込み装置181に対するドー
ム型ビデオカメラ装置1の取付け時の周方向の位置を3
方向に選択することが可能である。従って、集音用マイ
ク6を希望する撮影方向に向け易い上に、光学ブロック
3の方位の調整作業を短時間で、容易に行うことができ
る。
【0029】(2) ・・・ ドーム型カバーの保護フ
ィルムの説明 次に、図22及び図23に示すように、このドーム型ビ
デオカメラ装置1では、ドーム型カバー5の成形直後
に、そのドーム型カバー5の表面全体を保護フィルム2
41で覆って工場から出荷する方式が採用されている。
そして、保護フィルム241としては紙、布、各種プラ
スチックフィルム等の各種の素材を使用することができ
るが、厚さが薄い無添加ポリエチレンフィルムが最適で
ある。そして、図22の(A)(B)(C)に示すよう
に、保護フィルム241でドーム型カバー5の表面全体
を覆う際には、保護フィルム241の中央部241a上
にドーム型カバー5の中央部5dを載置した状態で、そ
の保護フィルム241でドーム型カバー5の外側球面5
bを包み込むように覆い、その保護フィルム241の外
周部241bをドーム型カバー5の開口端5cから内側
球面5a内に畳み込むように挿入して、そのドーム型カ
バー5の表面全体を覆うことが好ましい。
【0030】そして、図22の(C)に示すように、ド
ーム型カバー5の表面全体を保護フィルム241で覆っ
た状態で、図23の(A)に示すように、そのドーム型
カバー5を筒型本体2のカバー取付部31の内側に差し
込んで取り付ける。この際、保護フィルム241が薄い
無添加のポリエチレンフィルムであれば、ドーム型カバ
ー5の表面に対する保護フィルム241の密着性が良
く、ドーム型カバー5をカバー取付部31内に無理なく
嵌合することができる。しかも、その際、保護フィルム
241の外周部241bがドーム型カバー5の開口端5
cの内側に畳み込まれているので、保護フィルム241
が外部から簡単に剥ぎ取られてしまうこともない。そし
て、この状態で、ドーム型ビデオカメラ装置1全体を梱
包して工場出荷する。
【0031】そして、前述したドーム型ビデオカメラ装
置1の天井内への埋込み作業時には、まず、図23の
(A)に示すように、ドーム型カバー5の表面の保護フ
ィルム241の外側を、例えば、右手で下側から把持
し、左手で筒型本体2の外周を把持して、筒型本体2に
対してドーム型カバー5を反時計回り方向である矢印d
方向に回転して図23の(B)に示すように筒型本体2
から下方へ矢印b方向に取り外す。
【0032】そして、前述したように、ドーム型ビデオ
カメラ装置1を天井埋込み装置181によって天井14
内に埋め込み、光学ブロック3の方位を調整した後に、
ドーム型カバー5を再び筒型本体2のカバー取付部31
内に取り付ける際には、図23の(B)に示すように、
やはり、例えば右手でドーム型カバー5の表面の保護フ
ィルム241の外側を下側から把持し、左手で、その保
護フィルム241の外周部241bをドーム型カバー5
の開口端5cから外側に容易につまみ出すことができ
る。従って、右手で保護フィルム241の外側からドー
ム型カバー5を把持した状態のまま、その保護フィルム
241を容易に広げることができる。
【0033】そこで、図23の(C)に示すように、右
手でそのままドーム型カバー5を筒型本体2のカバー取
付部31の内側に矢印a方向から差し込んだ後、時計回
り方向である矢印c方向に回転して、そのドーム型カバ
ー5の開口端5cをカバー取付部31の内側へ取り付け
る。そして、そのまま右手を矢印b方向に下げれば、図
23の(D)に示すように、その右手と一緒に保護フィ
ルム241がドーム型カバー5から離れることになる。
以上により、ドーム型カバー5に作業者の指紋等を全く
付着させることなく、筒型本体2に対するドーム型カバ
ー5の脱着作業を極めて容易に行うことができる。この
際、無添加のポリエチレンフィルムを保護フィルム24
1に使用すれば、ドーム型カバー5の表面に対する密着
性が良いことから、ドーム型カバー5の脱着作業中の手
のすべりが発生しにくく、その脱着作業をより一層容易
に行うことができる上に、特に、保護フィルム241を
接着剤等でドーム型カバー5に固定する必要もない。
【0034】そして、このように、ドーム型カバー5の
表面全体を保護フィルム241で覆って工場出荷すれ
ば、ドーム型カバー5の表面に指紋(脂肪酸等の油
類)、ごみやほこりの付着、傷つき等を未然に防止する
ことができるので、光学ブロック3によってドーム型カ
バー5を透して撮影される画像の画質の劣化がなく、高
品質の画像を撮影することができる。
【0035】(3) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装
置の概要説明 次に、図24〜図32によってドーム型ビデオカメラ装
置の概要を説明すると、ビデオカメラ装置の一例である
ドーム型ビデオカメラ装置1は、筒型本体2と、その筒
型本体2内の前面側に取り付けられて、光学ブロック3
を3軸方向に回転調整自在に支持する単一構造からなる
ユニバーサルジョイント機構4と、筒型本体2の前面2
aに脱着可能に取り付けられたドーム型カバー5等を備
えている。
【0036】そして、このドーム型ビデオカメラ装置1
の直径D=105mm以下及び高さH=96.6mm以
下に構成されていて、前述した従来のドーム型ビデオカ
メラ装置の直径=約120mm及び高さ=約105mm
に比べて大幅に縮小された小型、軽量なドーム型ビデオ
カメラ装置1に構成されている。そして、筒型本体2の
側面における正面2bには集音用マイク6が取り付けら
れていて、その正面2bにはこのドーム型ビデオカメラ
装置1の正面位置を表示する表示部である製造会社名等
のロゴマーク7が表示されている。また、筒型本体2の
側面における裏面2cには、方形状の窓穴8が開口され
ていて、その窓穴8内にモニター出力端子9及びモニタ
ー画像微調整スイッチ10、その他のスイッチやボリュ
ーム等が横向きに配置されている。そして、この窓穴8
は図32に示したスライド式のシャッター11によって
開閉自在に構成されている。また、筒型本体2の背面2
dには監視室のモニターテレビとの間を接続する同軸ケ
ーブル(図示せず)の接続部である同軸ケーブルターミ
ナル12が取り付けられているが、図26に示したよう
に、このドーム型ビデオカメラ装置1を天井や壁等14
に取り付けた際に、この同軸ケーブルターミナル12は
その天井や壁等14のカメラ取付穴15内に埋め込まれ
ることになる。従って、この同軸ケーブルターミナル1
2はこのドーム型ビデオカメラ装置1の高さH=96.
6mm以下には含まれていない。
【0037】そして、このドーム型ビデオカメラ装置1
は、ユニバーサルジョイント機構4の3軸方向の回転中
心Oが光学ブロック3の光軸F上の1点であって、ドー
ム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置されてい
て、光学ブロック3をそのユニバーサルジョイント機構
4によって回転中心Oの周りに3軸方向である矢印X、
Y、Z方向に旋回運動(首振り運動)させることができ
るように構成されている。そして、特に、このドーム型
ビデオカメラ装置1を天井14に取り付けた時の垂直基
準Pに対する光学ブロック3の正面方向への最大回転角
度θが72°と非常に大きな角度範囲に設定されてい
る。また、ユニバーサルジョイント機構4の回転中心O
をドーム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置した
ことにより、光学ブロック3を3軸方向に回転調整する
際に、光学ブロック3の先端のレンズ301とドーム型
カバー5の内側球面5aとの間の隙間Gを一定に保つこ
とができ、その隙間Gが変化することによる撮影画像の
歪みを防止することができるように構成されている。
【0038】(4) ・・・ 筒型本体の説明 次に、図24、図30〜図32、図38〜図43によっ
て、筒型本体2について説明すると、この筒型本体2
は、筒型ケース21と、その筒型ケース21内に組み込
まれたシャーシであるメインシャーシ22と、前面側カ
バー23と、背面側シャーシであるシャーシ蓋板24
と、両面基板で構成された信号処理基板25及び電源基
板26からなる2枚の回路基板等を備えている。そし
て、筒型ケース21はモールド部品(ABS樹脂等の成
形品)で円筒状に成形されていて、その軸方向の両端に
は前面側開口21aと背面側(天井側)開口21bが形
成されている。そして、前面側開口21aの外周にリン
グ状のカバー取付部31が一体成形されている。
【0039】そして、この筒型ケース21の正面の内側
で、前面側開口21aの近傍位置には集音穴35が横向
きに開口されていて、その集音穴35の内側にはマイク
保持部36が一体成形されている。そして、この筒型ケ
ース21の裏面に方形状の窓穴8が形成されていて、そ
の窓穴8の内側で背面側開口21b側にシャッターガイ
ド37が内周に沿った円弧状に一体成形されている。そ
して、この筒型ケース21の内側に挿入されてその内周
に沿った円弧状に形成されたシャッター11における筒
型ケース軸方向の両端を上記シャッターガイド37と後
述する前面側カバー23に一体成形された円弧状のシャ
ッターガイド38によって案内しながら、筒型ケース2
1の内周に沿って円弧状にスライドすることによって窓
穴8を開閉することができるスライド式シャッター構造
が構成されている。そして、この筒型ケース21の背面
側開口21bの内周の3等分位置には、位置決め穴兼用
のネジ挿通穴に構成された長穴39を有する2つの共締
め用突起40と、ネジ挿通穴41を有する1つの共締め
用突起41とからなる合計3つの共締め用突起40、4
1が一体成形されている。
【0040】次に、メインシャーシ22は、アルミニウ
ム合金その他の導電性を有する金属でダイキャスト成形
されたものであって、中央リング状部51と、その中央
リング状部51の外周の3等分位置から外方に放射状に
延びる3つのアーム部52及び1つのアーム部53と、
3つのアーム部52の先端の背面から筒型ケース21の
軸方向に沿ってその背面側開口21b側へ平行状に延び
る2つの位置決めピン54と1つの基板載置ピン55が
一体成形されている。そして、合計4つのアーム部5
2、53の背面で、これらの先端近傍位置及び先端に筒
型ケース21の軸方向における高さが低い合計4つの基
板載置台56が一体成形されていて、2つの位置決めピ
ン54の先端近傍位置の外周側と1つの基板載置ピン5
5の先端に筒型ケース21の軸方向における高さが高い
合計3つの基板載置台57が一体成形されている。
【0041】そして、信号処理基板25がその外側の3
つの位置決め穴58によって合計3つの位置決めピン5
4及び基板載置台55に挿入されて合計4つの基板載置
台56に合計4つの止ネジ59によってネジ止めされて
いる。そして、電源基板26がその外周側に形成された
2つの位置決め穴60によって2つの位置決めピン54
の先端に挿入されて、合計3つの基板載置台57に合計
3つの止ネジ61によってネジ止めされている。このよ
うに、2枚の回路基板である信号処理基板25と電源基
板26を筒型ケース21内に2段に組み込むことによっ
て、筒型ケース21の直径を小さくしながら、回路基板
全体の面積を十分に拡大することができる。なお、これ
ら信号処理基板25と電源基板26はフレキシブルプリ
ント基板によって接続されている。
【0042】この際、筒型ケース21の2つの共締め用
突起40に断面形状がほぼコ字状に形成された2つのア
ーム接続用板バネ62が嵌合されていて、電源基板26
をその板バネ62の内側に当接し、その板バネ62の外
側に板金によって円板状に形成されたシャーシ蓋板24
を当接する。そして、2つの位置決めピン54の先端を
これら板バネ62を貫通するようにして2つの共締め用
突起40の長穴39を挿通してシャーシ蓋板24の外周
の2つの位置決め穴兼用のネジ挿通穴である長穴63に
内側から挿通する。そして、合計3つの止ネジ61をシ
ャーシ蓋板24の2つの長穴63及び外周のもう1つの
ネジ挿通穴64から挿入して、合計3つの共締め用突起
40、42の長穴39及びネジ挿通穴41を挿通して合
計3つの基板載置台56、57上にネジ止めすることに
よって、合計3つの基板載置台56、57とシャーシ蓋
板24との間で、電源基板26と合計3つの共締め用突
起40、41と、合計2つの板バネ62をサンドイッチ
状に挟み込むようにして、これらを共締めしている。従
って、信号処理基板25と電源基板26は筒型ケース2
1内にその軸方向に2段状(階段状)で、かつ、その軸
方向に対して直角状に組み込まれていて、筒型ケース2
1の背面側開口21bはシャーシ蓋板24によって閉塞
されている。そして、信号処理基板25と電源基板26
が導電性を有するメインシャーシ22と2つの板バネ6
2を介してシャーシ蓋板24にアース接続されている。
【0043】そして、集音用マイク6は信号処理基板2
5の前面側にリード線6a及びコネクターを介して接続
されていて、筒型ケース21のマイク保持部36内に横
向きで脱着可能に保持されている。また、モニター出力
端子9は信号処理基板25の前面側の外周位置にその信
号処理基板25のマウント面と平行に実装(半田ディッ
プ)されて、窓穴8内に配置されている。また、モニタ
ー画像微調整用スイッチ10等はシャーシ蓋板24の前
面側に取り付けられたスイッチスタンド10aに取り付
けられて窓穴8内に配置されている。また、同軸ケーブ
ルターミナル12はシャーシ蓋板24の背面(外面)に
取り付けられている。
【0044】(5) ・・・ 光学ブロックの説明 次に、図24、図32〜図37によって、光学ブロック
3について説明すると、モールド部品で成形された鏡筒
71の先端71aの内部に複数の組み合わせレンズから
なるバリフォーカルレンズ等のレンズ72が収納されて
いて、基端71b側で、レンズ72の光軸F上には後述
するユニバーサルジョイント機構4の球状部91が脱着
可能に連結されている。そして、この球状部91の外周
が球面91aに構成され、内部が中空部91bに構成さ
れている。そして、その球状部91の中空部91b内で
光軸F上にCCDユニット74が組み込まれている。こ
のCCDユニット74は撮像素子であるCCD75と、
CCDホルダー76と、CCD基板77と、オプチカル
ローパスフィルター78と、シールゴム79等によって
構成されていて、球状部91の後述するレンズホルダー
101の内部に2本の止ネジ80によってネジ止めされ
ている。そして、鏡筒71の先端71a側の外周にはフ
ォーカスリング81及びズームレバー82が取り付けら
れている。また、鏡筒71の基端71b側の外周部には
凸状部83が一体成形されていて、その凸状部83の内
部にはオートアイリスモータ84が組み込まれている。
そして、その凸状部83の正面83aにはモニター画像
の天地方向を表示するための表示部である製造会社名等
のロゴマーク85が表示されている。そして、CCDユ
ニット74のCCD基板77の背面の中央(光軸F上)
に取り付けられたコネクター86から引き出されたハー
ネスである信号ケーブル87及びオートアイリスモータ
84のコネクター88から引き出されたハーネスである
信号ケーブル89が球状部91の中央を挿通して後方
(メインシャーシ24)側へ引き出されている。
【0045】(6) ・・・ ユニバーサルジョイント
機構の説明 次に、図32〜図37によって、ユニバーサルジョイン
ト機構4について説明すると、このユニバーサルジョイ
ント機構4は鏡筒71の基端71bにネジ止めされた球
状部91と、メインシャーシ22の中央リング部22a
の前面側に同心円筒状に一体成形された筒型基台92
と、その筒型基台92の内周面の先端である球状部受台
93と、アルミニウム合金等のダイキャスト部品で構成
され外周の一部に角度調整用の切欠き94が形成された
角度調整リング95と、球状部91を球状部受台93に
角度調整リング95を介して圧着するように締結する締
結リング96を備えたボールジョイント機構97に構成
されている。そして、球状部91は金属の鋳造部品で構
成された中空状のレンズホルダー101とホルダーカバ
ー102との2部品を光軸F方向に2分割した構造に構
成されていて、これらレンズホルダー101とホルダー
カバー102は分割面に形成された環状嵌合部103部
分で光軸Fの方向から相互に嵌合され、2本の止ネジ1
04によって脱着可能に結合されている。そして、球状
部91をレンズホルダー101とホルダーカバー102
の2部品で構成して、これらを2本の止ネジ104によ
って脱着可能に結合することによって中空部91b内の
CCDユニット74の組立及び分解を容易に行える。そ
して、球状部受台93の直径及び角度調整リング95の
前端側の内周に一体成形された内周フランジ95aの内
径が球状部91の外周の球面91aの直径より小さく構
成されている。そして、締結リング96の内周に内周ネ
ジ(雌ネジ)105が形成され、メインシャーシ22の
中央リング部51の前面側で筒型基台92の外周位置に
同心円筒状に一体成形された円筒部106の外周に外周
ネジ(雄ネジ)107が形成されている。
【0046】そして、締結リング96の内周ネジ104
をメインシャーシ22の外周ネジ107にネジ込んで、
後方側である矢印a方向に締め付けることにより、その
締結リング96の前端側の内周に一体成形された内周フ
ランジ96aで角度調整リング95の後端側の外周に一
体成形された外周フランジ95bを矢印a方向に押す。
すると、その角度調整リング95の内周フランジ95a
が球状部91のレンズホルダー101の外周(球面91
a)を矢印a方向に押し、その球状部91のホルダーカ
バー102の外周(球面91a)が球状部受台93に矢
印a方向から圧着されて固定されるように構成されてい
る。そして、この締結リング96によるボールジョイン
ト機構97の締結状態で、球状部91の球面91aの中
心が光軸F上で、ドーム型カバー5の内側球面5aの中
心上に配置された回転中心Oに固定されるように構成さ
れている。
【0047】そして、このボールジョイント機構97に
よれば、締結リング96を前方側である矢印b方向に少
し緩めることによって、球状部91の外周の球面91a
を球状部受台93上でスライドさせるようにして、鏡筒
71を回転中心Oの周りに矢印X、Y、Z方向の3軸方
向に360°に旋回運動(首振り運動)させることがで
きるように構成されている。ちなみに、矢印Z方向がパ
ン方向であり、矢印X、Y方向がチルト方向であり、矢
印Z方向が旋回方向となる。そして、鏡筒71を矢印X
方向へ角度調整する際に、その鏡筒71を角度調整リン
グ95の切欠き94内に挿入することによって、鏡筒7
1の矢印X方向の調整角度θを大きな72°に実現する
ことができるように構成されている。
【0048】なお、鏡筒71の後方に引き出された2つ
の信号ケーブル87、89はホルダーカバー102の後
端側の中央に形成された円形穴108から後方に引き出
され、信号処理基板25の前面の中央に実装されて筒型
基台92内の中央に配置されている2つのコネクター1
09、110に長さ的な余裕を持たせて接続されてい
る。従って、鏡筒71を矢印X、Y方向に角度調整する
際は勿論のこと、矢印Z方向に1回転する程度であれ
ば、これらの信号ケーブル87、89に捩れ等による断
線は全く発生しない。
【0049】そして、図33〜図36に示すように、鏡
筒71の基端71bと球状部91の前側の側面であるレ
ンズホルダー101との結合面がその球状部91の球面
91aに沿ったテーパー面115、116に構成されて
いて、その基端71bとレンズホルダー101とが合計
4本の締結ネジである止ネジ117によってそのテーパ
ー面115、116において脱着可能に締結されてい
る。しかも、この際、合計4本の止ネジ117はテーパ
ー面115、116に対して直角状に挿入されて、光軸
F上の1点O1 で交わる放射状のネジ中心線P1 に沿っ
て傾けられている。従って、鏡筒71の基端71aと球
状部91との結合部分(いわゆる球状部91の付根部
分)118の直径を十分に小さくすることができること
から、その球状部91自体の直径を十分に小さくするこ
とができて、ボールジョイント機構97全体の小型化を
達成することができると共に、鏡筒71の調整角度の拡
大をも達成することができた。つまり、基端71bとレ
ンズホルダー101との結合面を光軸Fに対して直角状
に形成して、光軸Fと平行な4本のネジ117によって
基端71bとレンズホルダー101を結合しようとした
場合には、基端71bの外周にフランジを形成する必要
があって、その結合部分118の直径が拡大されてしま
う。そして、結合部分118の直径が拡大されると、鏡
筒71の角度調整時に、その結合部分118が角度調整
リング95に干渉されて、その調整角度が制限されてし
まうので、やむなく球状部91の直径を拡大する必要が
生じて、ボールジョイント機構97全体が大型化してし
まうことになる。
【0050】そして、放射状のネジ中心線P1 に沿って
締結される合計4本の止ネジ117によってテーパー面
115、116部分で基端71bとレンズホルダー10
1を締結することによって、光軸Fの周りに均等な締結
力を発生させることができて、そのテーパー面115、
116による自動調整作用によって、CCD75とレン
ズ72の光軸Fとのセンターリングを正確に行えると共
に、CCD75の撮像面とレンズ72の合焦面の平行度
を高精度に設定することができる。なお、これら両テー
パー面115、116間にはCCD75の天地の方向を
設定するための位置決め部119が形成されていて、基
端71bとレンズホルダー101とを円周上の1点で正
確に位置決めして結合することができる。
【0051】そして、図34、図36及び図37に示す
ように、レンズホルダー101のテーパー面113の外
周でオートアイリスモータ84の後方近傍位置にはオー
トアイリスモータ84から引き出された信号ケーブル8
9を球状部91の内部に挿通するための切欠き121が
形成されていて、その切欠き121の外側領域には蓋1
22が脱着可能に取り付けられている。そして、この蓋
122はその内側の両側に平行状に一体成形した一対の
内側リブ123をレンズホルダー101の切欠き121
の内側の両側に形成された一対の溝状部125と、これ
ら一対の溝状部125の内側間に形成された凹部125
内に矢印b方向から挿入して係合した後、そのレンズホ
ルダー101の後部に環状嵌合部103によって矢印b
方向から嵌合されて2本の止ネジ104によって結合さ
れるホルダーカバー102の内側に一体成形された一対
の内側リブ126の先端を蓋122の後端の内側に係合
させることによって止ネジを使用することなく、切欠き
121内に脱着可能に取り付けられている。そして、こ
の蓋122の外周の前端側の両側には一対の凸部127
が一体成形されている。従って、切欠き121内に挿通
された信号ケーブル89の外側を蓋122で覆うことが
できる上に、鏡筒71の回転及び角度調整時に、蓋12
2の外周が角度調整リング95の切欠き94のエッジ部
分に干渉されることがあっても、その蓋122の外周の
凸部127が信号ケーブル89より速くその切欠き94
のエッジ部分に衝突して逃げることができるので、信号
ケーブル89がその切欠き94のエッジ部分に引っかけ
られて断線してしまうことを未然に防止することがで
き、高い安全性を確保できる。
【0052】(7) ・・・ ドーム型カバーの説明 次に、図50〜図52によって、ドーム型カバー5につ
いて説明すると、このドーム型カバー5は光透過性を有
するモールド部品(アクリル樹脂の射出成形品)で成形
されたものであって、開口端5cの直径D11=100.
2mmで、高さH11=52.8mmのドーム型(半球形
状)に構成されている。そして、このドーム型カバー5
の内側球面5aの半径R1 =47.1mmに構成され、
外側球面5bの半径R2 =49.0mmに構成されてい
て、その内側球面5aの中心O11が外側球面5bの中心
O12に対して開口端5cの外側へ約0.5mmのオフセ
ット量OSにオフセットされている。従って、このドー
ム型カバー5は開口端5c部分の肉厚T11=約1.9m
mに構成され、中央部(頂点部)5d部分の肉厚T12=
約2.4mmに構成されている。そして、その開口端5
c部分には高さH12=約8.8mm幅で全周に沿った変
肉部5eが形成されている。この変肉部5eは幅W11=
約8mmで、深さD11=約0.8mmで、ピッチ角θ11
=約15°の多数の凹み5fによって構成されている。
そして、図44に太い2点鎖線で示した領域が光学有効
部5fに構成されている。
【0053】そして、このドーム型カバー5をアクリル
樹脂によって射出成形する理由としては、アクリル樹脂
が光学レンズに近い、光屈折率1.5を有し、光透過率
が90%以上と高いことが挙げられる。また、アクリル
樹脂によってドーム型カバー5を射出成形することによ
って、成形効率が良い上に、精度の良い鏡面仕上げに成
形することができる。但し、このドーム型ビデオカメラ
装置1が威嚇を目的とせず、できるだけ監視を気づかせ
ないようにしながら、監視用途に使用されることから、
内部の光学ブロック3が目立ちにくいように半透明に仕
上げられるのが望ましい。そこで、一般的には、このド
ーム型カバー5をアクリル樹脂によって射出成形する際
に、カーボン材料を混入して、光透過率を調整するよう
なスモーク仕上げされることが多いが、その他にも、ハ
ーフミラー仕上げと称されるものがあり、これはドーム
型カバー5の外側球面5bである表面にアルミニウム等
の金属粉をコーティングする反射防止コーティングであ
り、その場合の光透過率、光反射率及び光吸収率はそれ
ぞれ33%程度に仕上げるのが一般的である。そして、
金属粉による反射防止コーティングは帯電防止コーティ
ングを兼用することになり、静電気の帯電によるホコリ
の付着を防止できる。なお、反射防止コーティングの材
質としては、例えば、In203:酸化インジウムの厚
さが約0.5ミクロンのコーティング等を実施すること
ができる。
【0054】ところで、このドーム型カバー5を筒型本
体2の前面2aに脱着可能に取り付けるために、図50
〜図52に示すように、そのドーム型カバー5の開口端
5cの外周の3等分位置に3つの突片5gが一体成形さ
れていて、その開口端5cの内周で、3つの突片5gの
内側には各一対、合計6つの位置決め用凹み5h、5i
が隣接された状態に成形されている。そして、図32、
図39、図41及び図43に示すように、筒型ケース2
1の前端側開口21aの外周にリング状に一体成形され
たカバー取付部31の内周の3等分位置には3つの切欠
き32が成形されていて、その切欠き32の時計回り方
向の端部の内側には突片嵌合溝33が成形されている。
そして、その筒型ケース21の前端側開口21aの内周
面で、3つの切欠き32の内側相当位置には3つのカバ
ー位置決め用リブ34が一体成形されている。
【0055】そこで、筒型ケース21の前面側開口21
aへドーム型カバー5を取り付ける時には、ドーム型カ
バー5の3つの突片5gを筒型ケース21の3つの切欠
き32に同時に挿入するようにして、そのドーム型カバ
ー5の開口端5cをカバー取付部31の内側に軸方向
(矢印a方向)から挿入すると、3つの位置決め用リブ
34が3つの凹み5h内に相対的に挿入される。次に、
ドーム型カバー5をカバー取付部31内で時計回り方向
である矢印c方向に回転すると、3つの突片5gが3つ
の突片嵌合溝33内に嵌合されると同時に、3つの位置
決め用リブ34がその弾性に抗して3つの凹み5hに隣
接された3つの凹み5i側へ乗り越えるようにして係合
されて、これら3つの位置決め用リブ34によってドー
ム型カバー5の反時計回り方向の回転が禁止されて、ド
ーム型カバー5がその時計回り方向の回転位置でそのま
ま筒型ケース21に保持されることになる。なお、ドー
ム型カバー5を筒型ケース21から取り外す際には取り
付け時の逆に、ドーム型カバー5を反時計回り方向であ
る矢印d方向に回転して、3つの突片5gを3つの突片
嵌合溝33から3つの切欠き32内へ反時計回り方向に
抜き取ると、3つの位置決め用リブ34がその弾性に抗
して3つの凹み5iから3つの凹み5h内へ乗り越え
る。そこで、3つの突片5gを3つの切欠き32から抜
き取るようにして、ドーム型カバー5をカバー取付部3
1から軸方向(矢印b方向)に引き抜けば良い。
【0056】(8) ・・・ ユニバーサルジョイント
機構の取付用ストッパーの説明 次に、図32、図44及び図45によって、ユニバーサ
ルジョイント機構4の取付用ストッパー131について
説明すると、このストッパー131は金属や剛性樹脂等
によってほぼL型形状に成形されていて、メインシャー
シ22の1つのアーム部52の前面側にスプリングワッ
シャー132付の止ネジ33によって矢印e、f方向に
回転自在に取り付けられている。一方、ユニバーサルジ
ョイント機構(ボールジョイント機構97)4の締結リ
ング96の外周面にはストッパー係合部である軸方向の
幅が大きい環状溝134が形成されている。
【0057】そして、図33及び図34で説明したよう
に、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96を
内周ネジ105によってメインシャーシ22の外周ネジ
107に捩じ込んで、鏡筒71の球状部91を球状部受
台93に圧着して固定する際には、ストッパー131を
ドライバー等で押してスプリングワッシャー132の摩
擦力に抗して止ネジ133の周りに図44に1点鎖線で
示す位置まで矢印e方向に回転して逃がしておく。そし
て、締結リング96による球状部91の締結後に、スト
ッパー131をドライバー等で押してスプリングワッシ
ャー132の摩擦力に抗して止ネジ133の周りに図4
4で実線で示す位置まで矢印f方向に回転復帰させて、
そのストッパー131の先端131aを締結リング96
の環状溝134内に係合し、かつ、その先端131aを
環状溝134内で締結リング96の外周面に圧着させて
おく。すると、このストッパー131によって締結リン
グ96の緩み止め機能が発生し、振動等による締結リン
グ96の自然緩みを未然に防止することができる。
【0058】そして、このようなストッパー131をメ
インシャーシ22に取り付けておくことによって、ドー
ム型ビデオカメラ装置1を天井14等に下方から設置す
る際、筒型本体2を天井14等にネジ止めした後、鏡筒
71の方位を設定するために、ユニバーサルジョイント
機構4の締結リング95に誤って緩め過ぎたために、そ
の締結リング95の内周ネジ105がメインシャーシ2
2の外周ネジ107から離脱してしまうようなことがあ
っても、このストッパー131の先端131aがメイン
シャーシ22からの締結リング96の下方への脱落を未
然に防止することができる。従って、ドーム型ビデオカ
メラ装置1の天井14等への取付け作業中に、鏡筒71
を誤って自重落下して破損してしまうような不詳事態を
未然に防止することができて、そのドーム型ビデオカメ
ラ装置1の天井14等への取付け作業等の安全性を飛躍
的に向上することができる。
【0059】なお、図46及び図47はストッパー13
1の変形例を示したものであって、メインシャーシ22
のアーム部52の前面でストッパー131の取付位置の
外側位置にストッパーガイド135を筒型ケース21の
軸方向と平行状に一体成形して、そのストッパーガイド
135の内側に後方(矢印a方向)に進むに従って締結
リング96の外周に近づくような斜面136を形成して
いる。そして、ストッパー131をメインシャーシ22
のアーム部52の前面に取り付けた止ネジ133の外周
で、そのストッパー131とアーム部52との間に捩り
コイルバネ137を挿入して、その捩りコイルバネ13
7の両端137a、137bをストッパー131とスト
ッパーガイド135に係止している。そして、その捩り
コイルバネ137による圧縮反発力によってストッパー
131をメインシャーシ22に対して前方側である矢印
b方向へスライド付勢すると共に、捩り反発力によって
ストッパー131を外周側である矢印e方向に回転付勢
している。
【0060】従って、このストッパー131の変形例に
よれば、止ネジ133を矢印b方向へ緩めると、ストッ
パー131が捩りコイルバネ137によってストッパー
ガイド135の斜面136に沿って案内されるようにし
て、図46及び図47に1点鎖線で示す離間位置へ矢印
b方向に押し出されながら、矢印e方向へ回転して逃げ
る。次に、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング
96をその内周ネジ105によってメインシャーシ22
の外周ネジ107に捩じ込んで取り付けた後、止ネジ1
33をドライバーによって矢印a方向に締め付けて行く
と、ストッパー131が捩りコイルバネ137に抗して
ストッパーガイド135の斜面136に沿って案内され
て、図46及び図47に実線で示す係合位置まで矢印a
方向に押し込まれながら、矢印f方向に回転されて、そ
のストッパー131の先端131aが締結リング96の
環状溝134内に自動的に係合される。従って、止ネジ
133をドライバーによって矢印a、b方向に締め付け
又は緩めるだけで、ストッパー131を締結リング96
に対する係合位置と離間位置との間で矢印e、f方向に
自動的に移動調整することができて、ユニバーサルジョ
イント機構4の組立て作業を高効率に行うことができ
る。
【0061】なお、図24、図30〜図32に示すよう
に、モールド部品(ABS樹脂等の成形品)で円板状に
成形された前面側カバー23がその中央に形成された円
形穴23aによって外周ネジ107の外周に挿入される
と共に、筒型ケース21の前面側開口21aの内側に軸
方向から挿入されて、その前面側カバー23がメインシ
ャーシ22の3つのアーム部52の前面に3本の止ネジ
65によって脱着可能にネジ止めされる。従って、スト
ッパー131はこの前面側カバー23の内側に閉塞され
ている。そして、この前面側カバー23の背面側の外周
で180°対向位置に2本のネジ挿入筒23bが筒型ケ
ース21の軸方向と平行に一体成形されている。そし
て、これら2本のネジ挿入筒23bはシャーシ蓋板24
にほぼ当接することができる長さに形成されていて、そ
のシャーシ蓋板24の外周で、これら2本のネジ挿入筒
23bと同位相位置は2つのネジ挿通穴66が形成され
ている。従って、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井1
4等に下方から取り付ける際、2本の止ネジ67をドラ
イバーによって2つのネジ挿入筒23b内に下方から挿
入して、これら2本の止ネジ67をシャーシ蓋板24の
2つのネジ挿通穴66に下方から容易に挿通することが
でき、これら2本の止ネジ67によって筒型本体2を天
井14等へ簡単にネジ止めすることができる。
【0062】(9) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装
置の天井等への取付け作業と、その際のモニター出力端
子の使い方の説明 ここで、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14等への
取付け方法を説明すると、まず、ドーム型ビデオカメラ
装置1の梱包を解いて、ドーム型カバー5を筒型本体2
から取り外す。この状態で、ユニバーサルジョイント機
構4(ボールジョイント機構97)の締結リング96は
締結状態となっていて、光学ブロック3は角度調整リン
グ95の切欠き94内に挿入された状態でロックされて
いる。
【0063】そこで、監視室のモニターテレビとの間を
接続する同軸ケーブルを筒型本体2のシャーシ蓋板24
上の同軸ケーブルターミナル12に接続した後、その筒
型本体2の背面(天井面)2dを天井14等に下方から
当てがい、その筒型本体2の正面2aのロゴマーク7を
撮影したい方向に向けると、集音用マイク6が撮影した
い方向に設定される。そこで、ドライバーによって2本
の止ネジ67を筒型本体2の下方から2本のネジ挿入ガ
イド23bに順次挿入して、これら2本の止ネジ67に
よってシャーシ蓋板24を天井14等に締結して筒型本
体2を天井14等に固定する。
【0064】次に、ユニバーサルジョイント機構4の締
結リング96を少し緩めて光学ブロック3のロックを解
除するが、ストッパー131によって締結リング96の
脱落が防止されているので、締結リング96を安心して
緩めることができる。そして、その光学ブロック3のロ
ック解除後に、鏡筒71の方位(方向及び角度)を設定
する。この際、鏡筒71を回転中心Oの周りに矢印X、
Y、Z方向で示すあらゆる方向に大きな角度で自由に回
転調整することができるので、その鏡筒71の方位の設
定を素速く、かつ、容易に行うことができる。なお、鏡
筒71の角度を調整する際には、その鏡筒71を角度調
整リング95の切欠き94内に挿入した状態で調整すれ
ば、その角度の調整角度θを大きな範囲内でスムーズに
調整することができる。そして、鏡筒71の方位の設定
後に、その鏡筒71の外周の凸状部83の正面83aの
ロゴマーク85の天地方向を確認しながら、そのロゴマ
ーク85を水平に調整すると、鏡筒71が光軸Fの周り
に回転調整されて、撮影する画像の天地方向が正しく設
定される。そこで、この後に、鏡筒71の凸状部83等
を手で押さえるようにして、鏡筒71の回転を防止しな
がら、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96
を締結して、光学ブロック3をロックする。
【0065】そして、この後に、鏡筒71の外周のフォ
ーカスリング81及びズームレバー82を回転調整し
て、撮影範囲の設定及び合焦を行い、その設置現場で、
撮影方向、撮影範囲及び合焦状態の確認を行うことがで
きる。即ち、図48に示すように、筒型本体2が天井1
4等のカメラ取付穴15内に埋め込まれるように取り付
けられる際には(但し、この時には図示省略した天井埋
込み器具を使用してドーム型ビデオカメラ装置1を取り
付けることになる)、L型プラグ141を有するモニタ
ー出力ケーブル142を使用して、そのL型プラグ14
1を筒型本体2の裏面2cのモニター出力端子9に横方
向から差し込み、そのモニター出力ケーブル142を変
換コネクターケーブル(図示せず)等を介して携帯型モ
ニターテレビ143に接続して、モニター画像をその携
帯型モニターテレビ143に映し出して、撮影方向、撮
影範囲及び合焦状態の確認を行うことができる。なお、
この際、ドーム型ビデオカメラ装置1周辺で発生する音
の集音状況も集音用マイク76を通してその携帯型モニ
ターテレビ143のスピーカで聞くことができる。
【0066】この際、L型プラグ141を筒型本体2の
横向きのモニター出力端子9に横方向から差し込むよう
にして、モニター出力ケーブル142をその筒型本体2
の横側方位置で下方に垂らすことができるので、光学ブ
ロック3の方位を微調整する際に、そのモニター出力ケ
ーブル142が光学ブロック3に干渉する等、作業に邪
魔になる心配か全くなく、その方位の微調整作業を容易
に行うことができる。なお、モニター出力端子9を信号
処理基板25にマウント面と平行に半田ディップしてあ
るので、そのモニター出力端子9にプラグを抜き差しす
る際に、信号処理基板25が破損される危険が少ない。
【0067】なお、図49に示すように、筒型本体2が
天井面下に設置される場合には、モニター出力端子9が
天井14等より下方に配置されるので、ストレート型プ
ラグ144を有するモニター出力ケーブル145を使用
することができ、同様にして携帯型モニターテレビ14
3によって撮影方向、撮影範囲及び合焦状態を確認する
ことができる。そして、この後に、ドーム型カバー5を
筒型本体2のカバー取付部31の内側に挿入して取り付
け、ドーム型ビデオカメラ装置1の天井14等への設置
作業を終了する。この際、ドーム型カバー5の開口端5
cをカバー取付部31の内側に挿入して取り付けるの
で、ホコリ等がドーム型カバー5内に侵入しにくく、そ
のドーム型カバー5内がホコリ等で汚染されて撮影画像
が不鮮明になることを未然に防止できる。
【0068】(10) ・・・ ドーム型カバーの成形
装置の説明 次に、図53〜図56によって、ドーム型カバー5のア
クリル樹脂による射出成形装置151について説明する
と、この射出成形装置151にはサイドゲート方式の成
形金型が使用されていて、キャビ側金型(固定金型)1
52とコア側金型(可動金型)153間に形成されたド
ーム型キャビティ154のパーティング面(分割面)の
横側部で、ドーム型カバー5の外周の3つの突片5gの
1つに相当する位置に幅W21=約8mmで、厚さT21=
約2mmの太く、厚いサイドゲート156が形成されて
いる。そして、そのパーティング面に沿って溶融樹脂の
流れを遅くするための入れ子157が挿入されていて、
この入れ子157の厚さT22=約8mmに構成されてい
る。そして、ドーム型キャビティ154のコア側球面1
54a及びキャビ側球面154bが共に鏡面仕上げされ
ていて、これらの半径R21、R22及び中心O21、O22の
オフセット量OSが図50〜図52で説明したドーム型
カバー5の内側球面5a及び外側球面5bの半径R11、
R12及び中心O11、O12のオフセット量OSと同寸法及
び同方向にオフセットされている。そして、コア側金型
153における入れ子157の内側位置にはパーティン
グ面155に沿って厚さT23=約8.8mmの変肉加工
部158が形成されていて、入れ子157の内周には3
つの突片加工部159が形成されている。従って、ドー
ム型キャビティ154のパーティング面側154cが狭
空隙に構成されていて、中央部(頂点部)側154dが
広空隙に構成されている。そして、入れ子157のキャ
ビティ側に厚さT24が約0.02mmの複数のガスベン
ド160が放射状に形成されている。なお、ガスベンド
160をサイドゲート156の反対側の位置であるサイ
ドゲート対向位置162に集中的に配置することもでき
る。
【0069】この射出成形装置151は以上のように構
成されていて、射出ノズル(図示せず)から射出された
アクリル樹脂の溶融樹脂MPがランナー161を通りサ
イドゲート156からドーム型キャビティ154内に流
入して、充填し、冷却すると言う成形サイクルによって
図50〜図52で説明した構造及び形状のドーム型カバ
ー5を成形することができる。
【0070】この際、サイドゲート156を厚く、太く
したことによって、成形サイクルを90秒程度まで十分
に長くすることが可能になり、ピンゲート方式の成形金
型のように、ゲート固化の心配がなく、溶融樹脂MPの
流入速度を十分に遅くすることができる。従って、残留
応力が少ないドーム型カバー5を高精度に成形すること
ができる。また、ドーム型キャビティ154内に溶融樹
脂MPを充填した後も、ゲートが固化しにくいので、サ
イドゲート156からドーム型キャビティ154内に十
分な圧力をかけながら、ドーム型キャビティ154内の
溶融樹脂を除去することができる。従って、ドーム型キ
ャビティ154の形状が正確に転写されたドーム型カバ
ー5を高精度に成形することができて、歪み等の変形が
ない高品質のドーム型カバー5を成形することができ
る。なお、厚く、太い1点ゲートを採用したことによ
り、ウエルドラインも発生せず、画像歪みの発生しない
ドーム型カバー5を成形することができる。
【0071】そして、ドーム型キャビティ154のコア
側球面154a及びキャビ側球面154bの半径R21、
R22のオフセットによって、そのドーム型キャビティ1
54のパーティング面側154cを狭空隙にし、中央部
側154dを広空隙に形成したことによって、このドー
ム型キャビティ154内に流入された溶融樹脂MPの流
れを、パーティング面155に沿って流れる速度より、
中央部側154dに迂回される速度を速くすることがで
きて、ドーム型キャビティ154内にガス溜りり現象が
発生しなくなる。また、パーティング面155に沿って
入れ子157を組み込み、複数のガスベンド160を形
成したので、ドーム型キャピティ154内への溶融樹脂
MPの流入に伴い、ドーム型キャビティ154内のガス
を複数のガスベンド160からスムーズに逃がすことが
できて、ドーム型キャビティ154内にガス溜り現象が
発生しなくなる。更に、ドーム型キャビティ154のパ
ーティング面に沿って変肉加工部158を形成して、そ
のドーム型キャビティ154内のパーティング面155
に沿って流れる溶融樹脂MPの速度を、中央部側154
dへ迂回される速度より遅くすることにより、その中央
部側154dに迂回された溶融樹脂MPがサイドゲート
対向位置162に到達する時間より、パーティング面1
55に沿って流れる溶融樹脂MPがサイドゲート対向位
置162に到達する時間よりも遅くすることができて、
このドーム型キャビティ154内のサイドゲート対向位
置162側にガス溜りが発生しなくなる。
【0072】以上の結果、この射出成形装置151によ
れば、ドーム型カバー5の射出成形時に、図55の
(A)〜(D)に示すように、サイドゲート156から
ドーム型キャビティ154内に流入された溶融樹脂MP
がパーティング方向155に沿って周方向の両側方から
サイドゲート対向位置162に到達する速度V1 より、
中央部側154dを迂回してサイドゲート対向位置16
2に到達する速度V2 を速くすることができる。従っ
て、ドーム型キャビティ154内に発生するガスを溶融
樹脂MPの流入方向の先端面MP1 でサイドゲート対向
位置162までスムーズに、しかも、完全に押し出すよ
うにして逃がすことができて、ドーム型キャビティ15
4内にガス溜りを発生させないので、ガス溜りの発生に
よるガス焼け不良を未然に防止できる。
【0073】即ち、図56の(A)〜(D)は、ドーム
型カバー5の射出成形時に発生し易いガス焼け不良を解
説した図面であり、サイドゲート156からドーム型キ
ャピティ154内へ流入された溶融樹脂MPが中央部側
154dを迂回してサイドゲート対向位置162に到達
する速度V2 より、パーティング面155に沿って周方
向の両側方からサイドゲート対向位置162に到達する
速度V1 が速い場合には、図56の(A)〜(C)に示
すように、パーティング面155に沿って両側を流れる
溶融樹脂MPがサイドゲート対向位置162に先に到達
して融合した後に、中央部側154dを迂回した溶融樹
脂MPがサイドゲート対向位置162に到達して融合さ
れようとして、図56の(C)に示すように、ドーム型
キャビティ154内のサイドゲート対向位置162の近
傍位置に溶融樹脂MPによって封じ込まれたガス溜り1
63が発生してしまう。そして、このガス溜り163は
図56の(D)に示すように、溶融樹脂MPの圧力によ
って縮小されるものの加熱、燃焼されるガス焼け164
を発生し、ドーム型カバー5が不良品となる。
【0074】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0075】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のドーム
型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置は、次のような効
果を奏することができる。
【0076】請求項1は、天井埋込み装置を天井に埋め
込む際に、カメラ取付部を天井のカメラ取付穴から天井
の上方位置へ挿入して少なくとも2つの下側挟持板を天
井の下面に当てつけた後に、少なくとも1つの上側挟持
板を天井の上部で、下側挟持板の上方位置にスロットイ
ン方式で挿入し、締結ネジによって上側、下側挟持板で
天井を上下から平行に挟持して固定することができるよ
うにしたので、天井埋込み装置を天井のカメラ取付穴内
に埋め込む作業を簡単、かつ、容易に行うことができる
上に、上側、下側挟持板で天井を上下から平行状に挟み
つけて固定することができるので、天井を破壊すること
なく、安全性が非常に高い。従って、天井埋込み装置の
天井への取付け方向や取付け場所の変更等を簡単、か
つ、安全に行うことができる。
【0077】請求項2は、少なくとも一方の天井固定部
の上側挟持板を下側挟持板に対してほぼ平行な状態で上
下方向に移動自在であると共に、その下側挟持板の内側
方向にスロットイン方式で抜き差し可能に構成したの
で、特に、上側挟持板を下側挟持板の上方位置にセット
する際に、天井の厚みのバラツキに応じて、その上側挟
持板のセット位置を上下方向に自由に変化させることが
できて、厚みが異なる天井に対する天井埋込み装置の脱
着作業をより一層簡単、かつ、容易に行える。
【0078】請求項3は、カメラ取付部の外周端から下
向きに垂直状に延出されたガイド板と、そのガイド板の
下端から外方に向けて水平状に延出された下側挟持板
と、その下側挟持板の上部に平行状に配置された上側挟
持板と、これら上側、下側挟持板間を下方から締結する
締結ネジとによって天井固定部を構成し、上側挟持板を
ガイド板に設けたスロットから抜き差しすると共に、そ
の上側挟持板をガイド板に設けたガイド穴に沿って上下
方向に平行移動するように構成したので、下側挟持板及
びガイド板をカメラ取付部と一体に板金のプレス加工等
によって簡単に加工することができると共に、ガイド板
によって下側挟持板を高剛性に補強することができて、
上側、下側挟持板で天井を高剛性に挟みつけて強固に固
定することができる。しかも、上側挟持板をガイド板に
対して外側位置と内側位置との間で抜き差しし、かつ、
ガイド板に沿って上下方向に移動させるスロットイン機
構を簡単な構造に構成することができて、低コスト化を
実現できる。
【0079】請求項4は、ガイド板に形成したスロット
の幅を上側挟持板の幅より大きく構成すると共に、上側
挟持板の少なくとも一方の端縁にガイド板に形成したガ
イド穴の内側縁と直角状に係合するガイド溝を形成した
ので、ガイド板のスロットから外側位置へ挿入された上
側挟持板をガイド穴とガイド溝とで案内してガイド板に
沿って上下方向にスムーズに平行移動させることができ
て、下側挟持板に下方から挿入した締結ネジを上側挟持
板のネジ係合穴にネジ嵌合させ易い。従って、天井埋込
み装置を天井へ埋め込む作業をより一層簡単、かつ、容
易に行える。
【0080】請求項5は、ガイド穴に沿って上下方向に
移動される上側挟持板の先端側をガイド板に対して下方
側へ回転付勢する手段を設けたので、天井埋込み装置の
カメラ取付部を天井のカメラ取付穴内に埋め込み、下側
挟持板を天井の下面に当てつけた後に、上側挟持板をガ
イド板の外側へスロットインして天井の上面に当てつけ
た時に、上側挟持板の回転付勢手段によって、その上側
挟持板を天井の上面に平行に押圧させることができて、
カメラ取付部から手を離しても、そのカメラ取付部が天
井の下方に落下することがなくなるので、その後に、締
結ネジによって上側、下側挟持板を締めつけて天井に固
定する作業を片手で容易に行うことができる。
【0081】請求項6は、上側挟持板の先端とは反対側
の端部に下方又は上方に垂直状に折り曲げられた補強板
部を一体に形成したので、その補強板部によって上側挟
持板を高剛性の板に構成することができ、締結ネジによ
る締めつけ時に、上側挟持板が撓むことを未然に防止す
ることができて、天井を破壊することなく、天井埋込み
装置を天井に安全、かつ、強固に固定することができ
る。しかも、上側挟持板をガイド板に対して抜き差し
し、ガイド板に沿って上下方向に平行移動する際に、上
側挟持板の補強板部に指を当てて操作することができ、
その上側挟持板の抜き差し及び上下方向の移動を容易に
行えて、天井埋込み装置の天井に対する脱着作業をより
一層容易に行える。
【0082】請求項6は、天井埋込み装置を天井固定部
の上側、下側挟持板によって天井に固定した後に、ドー
ム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井埋込み装置のカ
メラ取付部の下部に下方から挿入してネジ止めする際
に、その筒型本体をカメラ取付部の下部に仮止めする仮
止め機構を設けたので、ドーム型ビデオカメラ装置を下
方から片手で支えながら、そのドーム型ビデオカメラ装
置をカメラ取付部に下方からネジ止めするようなつらい
作業を行わなくてもよく、そのドーム型ビデオカメラ装
置の天井への埋込み作業を簡単、迅速、かつ、容易に行
える。
【0083】請求項7は、天井埋込み装置を天井固定部
の上側、下側挟持板によって天井に固定し、更に、ドー
ム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井埋込み装置のカ
メラ取付部に取り付けた後に、リング状のシーリングカ
バーを筒型本体の下端の外周に脱着可能に取り付けて、
そのシーリングカバーによって天井のカメラ取付穴の筒
型本体の外周部分を閉塞するようにしたので、筒型本体
に対してシーリングカバーが偏心して取り付けられて、
そのシーリングカバーと筒型本体との間に見苦しい隙間
が発生することを未然に防止することができて、デザイ
ン性を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドーム型ビデオカメラ装置の
天井埋込み装置の実施の形態を説明する斜視図である。
【図2】同上の天井埋込み装置における上側挟持板の板
バネを除去した状態の下面図及び2方向の側面図であ
る。
【図3】同上の天井埋込み装置における上側挟持板に板
バネを取り付けた状態の下面図及び2方向の側面図であ
る。
【図4】同上の天井埋込み装置を天井のカメラ取付穴内
に下方から挿入するようすを示した一部切欠き側面図で
ある。
【図5】図4の一部切欠き側面図である。
【図6】同上の天井埋込み装置を天井のカメラ取付穴内
に挿入した後に、上側挟持板を天井の上方にスロットイ
ンするようすを示した一部切欠き側面図である。
【図7】図6の一部切欠き側面図である。
【図8】同上の上側挟持板を天井の上方にスロットイン
完了したようすを示した一部切欠き側面図である。
【図9】図8の一部切欠き側面図である。
【図10】同上のスロットイン完了した上側挟持板を下
方へ移動して天井の上面に平行状に押圧したようすを示
した一部切欠き側面図である。
【図11】一部切欠き側面図である。
【図12】同上の上側挟持板を天井の上面に平行状に押
圧した後に、上側、下側挟持板を締結ネジによって締め
つけて天井の上下両面に固定するようすを示した一部切
欠き側面図である。
【図13】同上の天井埋込み装置を天井のカメラ取付穴
から取り外すようすを示した一部切欠き側面図である。
【図14】上記のように天井に埋め込まれた天井埋込み
装置内にドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を下方か
ら挿入して取り付けるようすを説明する一部切欠き側面
図である。
【図15】上記のように天井埋込み装置にドーム型ビデ
オカメラ装置を下方から取り付けた後に、そのドーム型
ビデオカメラ装置の筒型本体の下端の外周にシーリング
カバーを取り付けたようすを説明する一部切欠き側面図
である。
【図16】図15のドーム型カバーを外した状態の下面
図である。
【図17】天井埋込み装置のカメラ仮止め機構を説明す
る一部切欠き側面図である。
【図18】同上のカメラ仮止め機構の変形例を説明する
一部切欠き側面図である。
【図19】シーリングカバーの下面図である。
【図20】図19の上面図である。
【図21】シーリングカバーと筒型本体との係合部を説
明する断面側面図である。
【図22】ドーム型カバーを保護フィルムで覆う時のよ
うすを説明する斜視図である。
【図23】ドーム型カバーをドーム型ビデオカメラ装置
に対して脱着する際の保護フィルムの外し方を説明する
図面である。
【図24】ドーム型ビデオカメラ装置を説明する全体の
斜視図である。
【図25】同上のドーム型ビデオカメラ装置で、筒型本
体からドーム型カバーを分解して示した斜視図である。
【図26】同上のドーム型ビデオカメラ装置を天井等に
取り付けた時の正面図である。
【図27】同上のドーム型ビデオカメラ装置の右側面図
である。
【図28】同上のドーム型ビデオカメラ装置の左側面図
である。
【図29】同上のドーム型ビデオカメラ装置の背面図で
ある。
【図30】同上のドーム型ビデオカメラ装置のドーム型
カバーを外した状態の下面図である。
【図31】同上のドーム型ビデオカメラ装置の上面図で
ある。
【図32】同上のドーム型ビデオカメラ装置の縦断面側
面図である。
【図33】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるユ
ニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構)部
分を説明する図36のA−A矢視での拡大断面図であ
る。
【図34】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるユ
ニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構)部
分を説明する図36のB−B矢視での拡大断面図であ
る。
【図35】同上のドーム型ビデオカメラ装置における光
学ブロックの鏡筒部分を説明する正面図及び側面図であ
る。
【図36】同上のドーム型ビデオカメラ装置における光
学ブロックの球状部を説明する正面図及び側面図であ
る。
【図37】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるオ
ートアイリスモータの信号ケーブル挿通用切欠き部分の
構造を説明する図36のC−C矢視での拡大断面図及び
D−D矢視での断面図である。
【図38】同上のドーム型ビデオカメラ装置における筒
型本体の縦断面側面図である。
【図39】同上の筒型本体の前面側を説明する図38の
E−E矢視での正面図である。
【図40】同上の筒型本体の背面側を説明する図38の
F−F矢視での背面図であって、シャーシ蓋板を外した
状態の図面である。
【図41】同上の筒型本体内の図39のG−G矢視での
断面側面図である。
【図42】同上の筒型本体内の図39のH−H矢視での
断面側面図である。
【図43】同上のドーム型ビデオカメラ装置における筒
型本体に対するドーム型カバーの取付け部を説明する一
部切欠き正面図である。
【図44】同上のドーム型ビデオカメラ装置における締
結リングのストッパーを説明する正面図である。
【図45】同上のストッパーを説明する一部切欠き側面
図である。
【図46】同上のストッパーの変形例を説明する正面図
である。
【図47】同上のストッパーを説明する図46のI−I
矢視での断面側面図である。
【図48】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるモ
ニター出力端子に携帯型モニターテレビをL型プラグを
使って接続したようすを説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図49】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるモ
ニター出力端子に携帯型モニターテレビをストレート型
プラグを使って接続したようすを説明する一部切欠き側
面図である。
【図50】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるド
ーム型カバーを説明する側面図である。
【図51】同上のドーム型カバーを説明する上面図であ
る。
【図52】同上のドーム型カバーを説明する図51のJ
−J矢視での断面側面図である。
【図53】同上のドーム型カバーの射出成形装置を説明
する縦断面側面図である。
【図54】同上の射出成形装置の上面図である。
【図55】同上の射出成形装置によるドーム型カバーの
射出成形時のガス抜き作用を説明する斜視図である。
【図56】一般的な射出成形装置によるドーム型カバー
の射出成形時に発生するガス焼け現象を説明する斜視図
である。
【図57】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込
み装置を説明する断面側面図である。
【図58】図52の上面図である。
【図59】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込
み装置の天井への固定部を説明する2方向の断面図であ
る。
【図60】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込
み装置の締結ネジの折れ曲がりを説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1はドーム型ビデオカメラ装置、2は筒型本体、3は光
学ブロック、5はドーム型カバー、67は止ネジ、18
1は天井埋込み装置、182はカメラ取付部、184は
天井固定部、185はガイド板、186は下側挟持板、
187は上側挟持板、187aは上側挟持板の補強板
部、188は締結ネジ、189はネジ挿通穴、190は
ネジ係合穴、195はスロットイン機構、196はスロ
ット、197はガイド穴、197aはガイド穴の内側
縁、198はガイド溝、199は回転付勢手段である板
バネ、205はカメ仮止め機構、231はシーリングカ
バーである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を水平な上側、下側挟持板と、これら上
    側、下側挟持板を天井の上下両面に平行に締結する締結
    ネジとによって構成し、 上記2箇所の天井固定部のうちの少なくとも一方の天井
    固定部における上記上側挟持板を上記下側挟持板の上方
    位置へ内側からスロットイン方式で抜き差し可能に構成
    したことを特徴とするドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置。
  2. 【請求項2】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固体部を水平な上側、下側挟持板と、これら上
    側、下側挟持板を天井の上下両面に平行に締結する締結
    ネジとによって構成し、 上記2箇所の天井固定部のうちの少なくとも一方の天井
    固定部における上記上側挟持板を上記下側挟持板に対し
    てほぼ平行な状態で上下方向に移動自在であると共に、
    その下側挟持板の内側方向にスロットイン方式で抜き差
    し可能に構成したことを特徴とするドーム型ビデオカメ
    ラ装置の天井埋込み装置。
  3. 【請求項3】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を上記カメラ取付部の外周端から下向き
    に垂直状に延出されたガイド板と、そのガイド板の下端
    から外方に向けて水平状に延出された下側挟持板と、そ
    の下側挟持板の上部に水平状に配置された上側挟持板
    と、その下側挟持板に下方から挿通されて上側挟持板に
    ネジ嵌合された締結ネジとによって構成し、 上記上側挟持板を上記ガイド板の内側から外側へ抜き差
    し可能に挿入するスロットをそのガイド板に形成し、 上記スロットから上記ガイド板の外側へ水平に挿入され
    た上記上側挟持板をそのガイド板に沿って上下方向に平
    行移動するガイド穴をそのガイド板に形成したことを特
    徴とするドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置。
  4. 【請求項4】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を上記カメラ取付部の外周端から下向き
    に垂直状に延出されたガイド板と、そのガイド板の下端
    から外方に向けて水平状に延出された下側挟持板と、そ
    の下側挟持板の上部に水平状に配置された上側挟持板
    と、その下側挟持板に下方から挿通されて上側挟持板に
    ネジ嵌合された締結ネジとによって構成し、 上記上側挟持板を上記ガイド板の内側から外側へ抜き差
    し可能に挿入するスロットをそのガイド板に形成し、 上記スロットから上記ガイド板の外側へ水平に挿入され
    た上記上側挟持板をそのガイド板に沿って上下方向に平
    行移動するガイド穴をそのガイド板に形成し、 上記スロットの幅を上記上側挟持板の幅より大きく構成
    し、 上記上側挟持板の少なくとも一方の端縁に上記ガイド穴
    の内側縁と直角状に係合するガイド溝を形成したことを
    特徴とするドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装
    置。
  5. 【請求項5】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を上記カメラ取付部の外周端から下向き
    に垂直状に延出されたガイド板と、そのガイド板の下端
    から外方に向けて水平状に延出された下側挟持板と、そ
    の下側挟持板の上部に水平状に配置された上側挟持板
    と、その下側挟持板に下方から挿通されて上側挟持板に
    ネジ嵌合された締結ネジとによって構成し、 上記上側挟持板を上記ガイド板の内側から外側へ抜き差
    し可能に挿入するスロットをそのガイド板に形成し、 上記スロットから上記ガイド板の外側へ水平に挿入され
    た上記上側挟持板をそのガイド板に沿って上下方向に平
    行移動するガイド穴をそのガイド板に形成し、 上記ガイド穴に沿って上下方向に移動される上記上側挟
    持板の先端側を上記ガイド板に対して下方側へ回転付勢
    する手段を備えたことを特徴とするドーム型ビデオカメ
    ラ装置の天井埋込み装置。
  6. 【請求項6】請求項3又は請求項4又は請求項5に記載
    のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置におい
    て、 上記上側挟持板の先端とは反対側の端部に下方又は上方
    に垂直状に折り曲げられた補強板部を一体に形成したこ
    とを特徴とするドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み
    装置。
  7. 【請求項7】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を水平な上側、下側挟持板と、これら上
    側、下側挟持板を天井の上下両面に平行に締結する締結
    ネジとによって構成し、 上記2箇所の天井固定部のうちの少なくとも一方の天井
    固定部における上記上側挟持板を上記下側挟持板の上方
    位置へ内側からスロットイン方式で抜き差し可能に構成
    し、 上記カメラ取付部の外周に配置されて、そのカメラ取付
    部の下部に下方から挿入された上記ドーム型ビデオカメ
    ラの筒型本体を脱着可能に仮止めするカメラ仮止め機構
    と、 上記仮止めされた上記筒型本体を上記カメラ取付部に下
    方から締結する複数本の止ネジとを備えたことを特徴と
    するドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置。
  8. 【請求項8】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を水平な上側、下側挟持板と、これら上
    側、下側挟持板を天井の上下両面に平行に締結する締結
    ネジとによって構成し、 上記2箇所の天井固定部のうちの少なくとも一方の天井
    固定部における上記上側挟持板を上記下側挟持板の上方
    位置へ内側からスロットイン方式で抜き差し可能に構成
    し、 上記ドーム型ビデオカメラの筒型本体を上記カメラ取付
    部の下部に脱着可能に取り付けた後に、その筒型本体の
    下端の外周に脱着可能に取り付けられて上記天井のカメ
    ラ取付穴のその筒型本体の外周部分を閉塞するリング状
    のシーリングカバーを備えたことを特徴とするドーム型
    ビデオカメラ装置の天井埋込み装置。
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