JP2000165710A - ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置 - Google Patents

ドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置

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JP2000165710A
JP2000165710A JP10339921A JP33992198A JP2000165710A JP 2000165710 A JP2000165710 A JP 2000165710A JP 10339921 A JP10339921 A JP 10339921A JP 33992198 A JP33992198 A JP 33992198A JP 2000165710 A JP2000165710 A JP 2000165710A
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ceiling
dome
camera mounting
mounting portion
video camera
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Satoshi Okuno
聡 奥野
Tomohiro Totsuka
智博 戸塚
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Sony Corp
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Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井埋込み装置を天井のカメラ取付穴内に簡
単に埋め込むことができるようにすること。 【解決手段】 カメラ取付部182の左右両側に取り付
けた左右一対の天井固定部191を左右一対のスライド
機構186によってカメラ取付け方向に対する直角な方
向にスライド調整自在に構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、威嚇を目的とせ
ず、建物の天井や壁等に目立たないように埋め込まれ
て、できるだけ監視を気づかせないようにしながら、監
視用途に使用されるドーム型ビデオカメラ装置の天井埋
込み装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、病院、ホテル、デパート等に
おける安全の確保やサービス性の向上等を目的として、
これらの建物の天井や壁等に目立たないように埋め込ん
で、映像及び集音によって監視を行うようにしたドーム
型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置がある。そして、
図52〜図55に示すように、従来から、この種ドーム
型ビデオカメラ装置301は、筒型本体302と、その
筒型本体302の前面である下面に角度調整自在に取り
付けられた光学ブロック303と、筒型本体302の下
面に脱着可能に取り付けられて、光学ブロック303の
可動領域の外周を覆うドーム型カバー304とを備えて
いる。そして、天井埋込み装置311は板金にてプレス
加工されていて、リング状のカメラ取付部312の下部
に円板状のカメラ取付板313を180°間隔の2本の
止ネジ314によって水平に取り付け、そのカメラ取付
板313を貫通する2本のネジ止め用穴(ネジ立てされ
ている穴を言う)315がカメラ取付部312に180
°間隔で形成されている。そして、カメラ取付部312
の外周に各一対、合計4つのブラケット316、317
が一体に形成されていて、これらのブラケット316、
317はカメラ取付部312から下方に直角に折り曲げ
られた後に外方に向って水平に折り曲げられたほぼL型
に形成されている。そして、180°対向される1組の
(一対の)ブラケット316にはそれぞれ天井固定部3
18が組み込まれている。そして、これらの天井固定部
318はブラケット316の上下方向の中間部に水平状
に形成された段部319に締結ネジ320を下方から垂
直状に挿通し、その締結ネジ320の上端をブラケット
316の上部位置にビス止めしたほぼ逆L型のブラケッ
ト321に挿通して、抜止め用ワッシャー322で回転
自在に支持している。そして、固定板323の上端に形
成したネジ係合穴(雌ネジを言う)324を締結ネジ3
20に係合させ、固定板323の下端には下向きの尖っ
た爪325を形成している。
【0003】そして、天井埋込み時には、まず、天井3
41に所定寸法のカメラ取付穴342をカッターで開け
る。次に、2本の締結ネジ320をそれぞれドライバー
で緩み方向に回転して2つの固定板323を上方位置ま
で大きなストローク分競り上げてから図52及び図53
に1点鎖線で示すようにカメラ取付穴342の内側へ9
0°回転する。そして、天井埋込み装置311のカメラ
取付部312をそのカメラ取付穴342を挿通して天井
341の上方位置へ挿入(埋め込むこと)して、合計4
つのブラケット316、317を天井341の下面に下
方から押し付ける。そして、2本の締結ネジ320をそ
れぞれドライバーで締め付ける方向に回転して2つの固
定板323を天井341の上部位置で図52及び図53
に実線で示すようにカメラ取付穴342の外側へ90°
回転させると共に下方に大きなストローク分競り降す。
そして、これら2つの固定板323の下向きの尖った爪
325を天井341の上面に食い込ませるように締結し
て、合計4つのブラケット316、317と合計2つの
固定板323によって天井341を上下から挟み込むよ
うにして固定する。そして、ドーム型ビデオカメラ装置
301のドーム型カバー304を筒型本体302から外
して、その筒型本体302をカメラ取付穴342内に下
方から挿入して、その筒型本体302の上面シャーシに
120°間隔にプレス加工した3つの係止爪326をカ
メラ取付板313に120°間隔に形成したツイストロ
ック用穴327内に挿入して係止する。そして、筒型本
体302に下方から挿通した2本の止ネジ328をカメ
ラ取付部312の2つのネジ止め用穴315に締結して
筒型本体302をカメラ取付板313の下面に固定す
る。なお、この時、カメラ取付部312の中央下部に取
り付けられているコネクター329に筒型本体302が
接続される。
【0004】そして、この後、光学ブロック303を希
望する方向に、希望する角度に傾けるための光学ブロッ
ク303の角度調整作業を行い、ドーム型カバー304
を筒型本体302の下面に脱着可能に取り付けた後、そ
の筒型本体302の外周にリング状のシーリングカバー
331を挿入してカメラ取付穴342を下方から閉塞す
る。この際、従来は、シーリングカバー331の上面に
90°間隔で取り付けた合計4つの板バネ332を合計
4つのブラケット316、317の下端に形成した板バ
ネ係止穴330に脱着可能に係止してシーリングカバー
331を天井に固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の天井埋
込み装置311では、2つの固定板323をカメラ取付
部312に対して水平方向(カメラ取付部312に対す
る筒型本体302の取付け方向に対する直角な方向を言
う)にスライド調整することができないために、図52
及び図53に実線で示すように、2つの固定板323が
カメラ取付穴342の外側に出ている状態では、このカ
メラ取付部312をカメラ取付穴342から天井341
の上方位置まで挿入することができない。従って、天井
埋め込み時には、図52に1点鎖線で示すように、天井
341の厚さとは無関係に、予め、2つの固定板323
を2本の締結ネジ320によって上方位置まで大きなス
トローク分競り上げてから内側へ90°回転させておか
なければならず、カメラ取付部312をカメラ取付穴3
42から天井341の上方位置へ挿入した後には、図5
2に実線で示すように、2本の締結ネジ320によって
2つの固定板323を上方位置から下方位置まで大きな
ストローク分競り降さなければならない。しかも、この
際、天井埋込み装置311が天井341から落下しない
ように左手で押えながら、右手でドライバーを使って2
本の締結ネジ320を締付け方向に長時間回し続けなけ
ればならず、多くの時間及び労力が必要であり、作業性
が非常に悪かった。また、図54に示すように、2本の
締結ネジ320で2つの固定板323を締結した時に、
これらの尖った爪325を天井341の上面に食い込ま
せていたために、ドーム型ビデオカメラ装置301の取
付け方向や取付け場所の変更等を行おうとした場合に、
固定板323を天井341から外せなくなったり、石膏
ボード等の弱い天井材を破壊してしまう可能性があっ
た。また、図55に示すように、固定板323は締結ネ
ジ320に片持ち支持されているために、天井材が硬い
場合には、締結途中で締結ネジ320がV型に屈曲して
しまい、十分な締結力を得られなくなったり、ドーム型
ビデオカメラ装置301の取付け方向や取付け場所の変
更等を行おうとしても、締結ネジ320を緩めることが
できず、ドーム型ビデオカメラ装置301を天井から外
すことができなくなる可能性があった。また、カメラ取
付部312に対する筒型本体302の周方向の取付け位
置が常に一定であるから、天井埋込み装置311を天井
341に固定した後に、ドーム型ビデオカメラ装置30
1の取付け方向を変更する必要が生じた場合には、天井
341に対する天井埋込み装置311自体の取付け位置
を再度変更しなければならず、作業性が非常に悪かっ
た。また、図52に示すように、シーリングカバー33
1を4つの板バネ332によって天井埋込み装置311
の4つのブラケット316、317に取り付けていたた
めに、天井埋込み装置311の寸法公差等によって、こ
のシーリングカバー331とドーム型ビデオカメラ装置
301の筒型本体302との位置関係の誤差が大きくな
る。従って、シーリングカバー331の中央穴331a
と筒型本体302の外周面との間の隙間に偏心等のバラ
ツキが発生し易く、デザイン上あまり好ましくなかっ
た。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ドーム型ビデオカメラ装置を天井
へ簡単に埋め込むことができるようにしたドーム型ビデ
オカメラ装置の天井埋込み装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装
置は、カメラ取付部の外周に取り付けられた少なくとも
2つの天井固定部のうちの少なくとも1つを、そのカメ
ラ取付部に対するドーム型ビデオカメラ装置の取付け方
向に対する直角な方向にスライド調整自在に構成したも
のである。
【0008】上記のように構成された本発明のドーム型
ビデオカメラ装置の天井埋込み装置は、天井埋込み装置
を天井に埋め込む際に、少なくとも1つの天井固定部を
天井のカメラ取付穴の内側へスライドさせた状態で、カ
メラ取付部を天井のカメラ取付穴から上方位置へ挿入し
た後、その天井固定部をカメラ取付穴の外側へスライド
させて天井に固定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したドーム型
ビデオカメラ装置と天井埋込み装置の実施の形態を図を
参照しながら、以下の順序で説明する。 (1) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の概要説明 (2) ・・・ 筒型本体の説明 (3) ・・・ 光学ブロックの説明 (4) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の説明 (5) ・・・ ドーム型カバーの説明 (6) ・・・ ユニバーサルジョイント機構の取付用
ストッパーの説明 (7) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装置の取付け作
業と、その際のモニター出力端子の使い方の説明 (8) ・・・ ドーム型カバーの成形装置の説明 (9) ・・・ ビデオカメラ装置の応用例の説明 (10) ・・ 天井埋込み装置の説明 (11) ・・ ドーム型カバーの保護フィルムの説明
【0010】(1) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装
置の概要説明 まず、図18〜図26によってドーム型ビデオカメラ装
置の概要を説明すると、ビデオカメラ装置の一例である
ドーム型ビデオカメラ装置1は、筒型本体2と、その筒
型本体2内の前面側に取り付けられて、光学ブロック3
を3軸方向に回転調整自在に支持する単一構造からなる
ユニバーサルジョイント機構4と、筒型本体2の前面2
aに脱着可能に取り付けられたドーム型カバー5等を備
えている。
【0011】そして、このドーム型ビデオカメラ装置1
の直径D=105mm以下及び高さH=96.6mm以
下に構成されていて、前述した従来のドーム型ビデオカ
メラ装置の直径=約120mm及び高さ=約105mm
に比べて大幅に縮小された小型、軽量なドーム型ビデオ
カメラ装置1に構成されている。そして、筒型本体2の
側面における正面2bには集音用マイク6が取り付けら
れていて、その正面2bにはこのドーム型ビデオカメラ
装置1の正面位置を表示する表示部である製造会社名等
のロゴマーク7が表示されている。また、筒型本体2の
側面における裏面2cには、方形状の窓穴8が開口され
ていて、その窓穴8内にモニター出力端子9及びモニタ
ー画像微調整スイッチ10、その他のスイッチやボリュ
ーム等が横向きに配置されている。そして、この窓穴8
は図26に示したスライド式のシャッター11によって
開閉自在に構成されている。また、筒型本体2の背面2
dには監視室のモニターテレビとの間を接続する同軸ケ
ーブル(図示せず)の接続部である同軸ケーブルターミ
ナル12が取り付けられているが、図20に示したよう
に、このドーム型ビデオカメラ装置1を天井や壁等14
に取り付けた際に、この同軸ケーブルターミナル12は
その天井や壁等14のカメラ取付穴15内に埋め込まれ
ることになる。従って、この同軸ケーブルターミナル1
2はこのドーム型ビデオカメラ装置1の高さH=96.
6mm以下には含まれていない。
【0012】そして、このドーム型ビデオカメラ装置1
は、ユニバーサルジョイント機構4の3軸方向の回転中
心Oが光学ブロック3の光軸F上の1点であって、ドー
ム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置されてい
て、光学ブロック3をそのユニバーサルジョイント機構
4によって回転中心Oの周りに3軸方向である矢印X、
Y、Z方向に旋回運動(首振り運動)させることができ
るように構成されている。そして、特に、このドーム型
ビデオカメラ装置1を天井14に取り付けた時の垂直基
準Pに対する光学ブロック3の正面方向への最大回転角
度θが72°と非常に大きな角度範囲に設定されてい
る。また、ユニバーサルジョイント機構4の回転中心O
をドーム型カバー5の内側球面5aの中心上に配置した
ことにより、光学ブロック3を3軸方向に回転調整する
際に、光学ブロック3の先端のレンズ301とドーム型
カバー5の内側球面5aとの間の隙間Gを一定に保つこ
とができ、その隙間Gが変化することによる撮影画像の
歪みを防止することができるように構成されている。
【0013】(2) ・・・ 筒型本体の説明 次に、図18、図24〜図26、図32〜図37によっ
て、筒型本体2について説明すると、この筒型本体2
は、筒型ケース21と、その筒型ケース21内に組み込
まれたシャーシであるメインシャーシ22と、前面側カ
バー23と、背面側シャーシであるシャーシ蓋板24
と、両面基板で構成された信号処理基板25及び電源基
板26からなる2枚の回路基板等を備えている。そし
て、筒型ケース21はモールド部品(ABS樹脂等の成
形品)で円筒状に成形されていて、その軸方向の両端に
は前面側開口21aと背面側(天井側)開口21bが形
成されている。そして、前面側開口21aの外周にリン
グ状のカバー取付部31が一体成形されている。
【0014】そして、この筒型ケース21の正面の内側
で、前面側開口21aの近傍位置には集音穴35が横向
きに開口されていて、その集音穴35の内側にはマイク
保持部36が一体成形されている。そして、この筒型ケ
ース21の裏面に方形状の窓穴8が形成されていて、そ
の窓穴8の内側で背面側開口21b側にシャッターガイ
ド37が内周に沿った円弧状に一体成形されている。そ
して、この筒型ケース21の内側に挿入されてその内周
に沿った円弧状に形成されたシャッター11における筒
型ケース軸方向の両端を上記シャッターガイド37と後
述する前面側カバー23に一体成形された円弧状のシャ
ッターガイド38によって案内しながら、筒型ケース2
1の内周に沿って円弧状にスライドすることによって窓
穴8を開閉することができるスライド式シャッター構造
が構成されている。そして、この筒型ケース21の背面
側開口21bの内周の3等分位置には、位置決め穴兼用
のネジ挿通穴に構成された長穴39を有する2つの共締
め用突起40と、ネジ挿通穴41を有する1つの共締め
用突起41とからなる合計3つの共締め用突起40、4
1が一体成形されている。
【0015】次に、メインシャーシ22は、アルミニウ
ム合金その他の導電性を有する金属でダイキャスト成形
されたものであって、中央リング状部51と、その中央
リング状部51の外周の3等分位置から外方に放射状に
延びる3つのアーム部52及び1つのアーム部53と、
3つのアーム部52の先端の背面から筒型ケース21の
軸方向に沿ってその背面側開口21b側へ平行状に延び
る2つの位置決めピン54と1つの基板載置ピン55が
一体成形されている。そして、合計4つのアーム部5
2、53の背面で、これらの先端近傍位置及び先端に筒
型ケース21の軸方向における高さが低い合計4つの基
板載置台56が一体成形されていて、2つの位置決めピ
ン54の先端近傍位置の外周側と1つの基板載置ピン5
5の先端に筒型ケース21の軸方向における高さが高い
合計3つの基板載置台57が一体成形されている。
【0016】そして、信号処理基板25がその外側の3
つの位置決め穴58によって合計3つの位置決めピン5
4及び基板載置台55に挿入されて合計4つの基板載置
台56に合計4つの止ネジ59によってネジ止めされて
いる。そして、電源基板26がその外周側に形成された
2つの位置決め穴60によって2つの位置決めピン54
の先端に挿入されて、合計3つの基板載置台57に合計
3つの止ネジ61によってネジ止めされている。このよ
うに、2枚の回路基板である信号処理基板25と電源基
板26を筒型ケース21内に2段に組み込むことによっ
て、筒型ケース21の直径を小さくしながら、回路基板
全体の面積を十分に拡大することができる。なお、これ
ら信号処理基板25と電源基板26はフレキシブルプリ
ント基板によって接続されている。
【0017】この際、筒型ケース21の2つの共締め用
突起40に断面形状がほぼコ字状に形成された2つのア
ーム接続用板バネ62が嵌合されていて、電源基板26
をその板バネ62の内側に当接し、その板バネ62の外
側に板金によって円板状に形成されたシャーシ蓋板24
を当接する。そして、2つの位置決めピン54の先端を
これら板バネ62を貫通するようにして2つの共締め用
突起40の長穴39を挿通してシャーシ蓋板24の外周
の2つの位置決め穴兼用のネジ挿通穴である長穴63に
内側から挿通する。そして、合計3つの止ネジ61をシ
ャーシ蓋板24の2つの長穴63及び外周のもう1つの
ネジ挿通穴64から挿入して、合計3つの共締め用突起
40、42の長穴39及びネジ挿通穴41を挿通して合
計3つの基板載置台56、57上にネジ止めすることに
よって、合計3つの基板載置台56、57とシャーシ蓋
板24との間で、電源基板26と合計3つの共締め用突
起40、41と、合計2つの板バネ62をサンドイッチ
状に挟み込むようにして、これらを共締めしている。従
って、信号処理基板25と電源基板26は筒型ケース2
1内にその軸方向に2段状(階段状)で、かつ、その軸
方向に対して直角状に組み込まれていて、筒型ケース2
1の背面側開口21bはシャーシ蓋板24によって閉塞
されている。そして、信号処理基板25と電源基板26
が導電性を有するメインシャーシ22と2つの板バネ6
2を介してシャーシ蓋板24にアース接続されている。
【0018】そして、集音用マイク6は信号処理基板2
5の前面側にリード線6a及びコネクターを介して接続
されていて、筒型ケース21のマイク保持部36内に横
向きで脱着可能に保持されている。また、モニター出力
端子9は信号処理基板25の前面側の外周位置にその信
号処理基板25のマウント面と平行に実装(半田ディッ
プ)されて、窓穴8内に配置されている。また、モニタ
ー画像微調整用スイッチ10等はシャーシ蓋板24の前
面側に取り付けられたスイッチスタンド10aに取り付
けられて窓穴8内に配置されている。また、同軸ケーブ
ルターミナル12はシャーシ蓋板24の背面(外面)に
取り付けられている。
【0019】(3) ・・・ 光学ブロックの説明 次に、図18、図26〜図31によって、光学ブロック
3について説明すると、モールド部品で成形された鏡筒
71の先端71aの内部に複数の組み合わせレンズから
なるバリフォーカルレンズ等のレンズ72が収納されて
いて、基端71b側で、レンズ72の光軸F上には後述
するユニバーサルジョイント機構4の球状部91が脱着
可能に連結されている。そして、この球状部91の外周
が球面91aに構成され、内部が中空部91bに構成さ
れている。そして、その球状部91の中空部91b内で
光軸F上にCCDユニット74が組み込まれている。こ
のCCDユニット74は撮像素子であるCCD75と、
CCDホルダー76と、CCD基板77と、オプチカル
ローパスフィルター78と、シールゴム79等によって
構成されていて、球状部91の後述するレンズホルダー
101の内部に2本の止ネジ80によってネジ止めされ
ている。そして、鏡筒71の先端71a側の外周にはフ
ォーカスリング81及びズームレバー82が取り付けら
れている。また、鏡筒71の基端71b側の外周部には
凸状部83が一体成形されていて、その凸状部83の内
部にはオートアイリスモータ84が組み込まれている。
そして、その凸状部83の正面83aにはモニター画像
の天地方向を表示するための表示部である製造会社名等
のロゴマーク85が表示されている。そして、CCDユ
ニット74のCCD基板77の背面の中央(光軸F上)
に取り付けられたコネクター86から引き出されたハー
ネスである信号ケーブル87及びオートアイリスモータ
84のコネクター88から引き出されたハーネスである
信号ケーブル89が球状部91の中央を挿通して後方
(メインシャーシ24)側へ引き出されている。
【0020】(4) ・・・ ユニバーサルジョイント
機構の説明 次に、図26〜図31によって、ユニバーサルジョイン
ト機構4について説明すると、このユニバーサルジョイ
ント機構4は鏡筒71の基端71bにネジ止めされた球
状部91と、メインシャーシ22の中央リング部22a
の前面側に同心円筒状に一体成形された筒型基台92
と、その筒型基台92の内周面の先端である球状部受台
93と、アルミニウム合金等のダイキャスト部品で構成
され外周の一部に角度調整用の切欠き94が形成された
角度調整リング95と、球状部91を球状部受台93に
角度調整リング95を介して圧着するように締結する締
結リング96を備えたボールジョイント機構97に構成
されている。そして、球状部91は金属の鋳造部品で構
成された中空状のレンズホルダー101とホルダーカバ
ー102との2部品を光軸F方向に2分割した構造に構
成されていて、これらレンズホルダー101とホルダー
カバー102は分割面に形成された環状嵌合部103部
分で光軸Fの方向から相互に嵌合され、2本の止ネジ1
04によって脱着可能に結合されている。そして、球状
部91をレンズホルダー101とホルダーカバー102
の2部品で構成して、これらを2本の止ネジ104によ
って脱着可能に結合することによって中空部91b内の
CCDユニット74の組立及び分解を容易に行える。そ
して、球状部受台93の直径及び角度調整リング95の
前端側の内周に一体成形された内周フランジ95aの内
径が球状部91の外周の球面91aの直径より小さく構
成されている。そして、締結リング96の内周に内周ネ
ジ(雌ネジ)105が形成され、メインシャーシ22の
中央リング部51の前面側で筒型基台92の外周位置に
同心円筒状に一体成形された円筒部106の外周に外周
ネジ(雄ネジ)107が形成されている。
【0021】そして、締結リング96の内周ネジ104
をメインシャーシ22の外周ネジ107にネジ込んで、
後方側である矢印a方向に締め付けることにより、その
締結リング96の前端側の内周に一体成形された内周フ
ランジ96aで角度調整リング95の後端側の外周に一
体成形された外周フランジ95bを矢印a方向に押す。
すると、その角度調整リング95の内周フランジ95a
が球状部91のレンズホルダー101の外周(球面91
a)を矢印a方向に押し、その球状部91のホルダーカ
バー102の外周(球面91a)が球状部受台93に矢
印a方向から圧着されて固定されるように構成されてい
る。そして、この締結リング96によるボールジョイン
ト機構97の締結状態で、球状部91の球面91aの中
心が光軸F上で、ドーム型カバー5の内側球面5aの中
心上に配置された回転中心Oに固定されるように構成さ
れている。
【0022】そして、このボールジョイント機構97に
よれば、締結リング96を前方側である矢印b方向に少
し緩めることによって、球状部91の外周の球面91a
を球状部受台93上でスライドさせるようにして、鏡筒
71を回転中心Oの周りに矢印X、Y、Z方向の3軸方
向に360°に旋回運動(首振り運動)させることがで
きるように構成されている。ちなみに、矢印X方向がパ
ン方向であり、矢印Y方向がチルト方向であり、矢印Z
方向が旋回方向となる。そして、鏡筒71を矢印X方向
へ角度調整する際に、その鏡筒71を角度調整リング9
5の切欠き94内に挿入することによって、鏡筒71の
矢印X方向の調整角度θを大きな72°に実現すること
ができるように構成されている。
【0023】なお、鏡筒71の後方に引き出された2つ
の信号ケーブル87、89はホルダーカバー102の後
端側の中央に形成された円形穴108から後方に引き出
され、信号処理基板25の前面の中央に実装されて筒型
基台92内の中央に配置されている2つのコネクター1
09、110に長さ的な余裕を持たせて接続されてい
る。従って、鏡筒71を矢印X、Y方向に角度調整する
際は勿論のこと、矢印Z方向に1回転する程度であれ
ば、これらの信号ケーブル87、89に捩れ等による断
線は全く発生しない。
【0024】そして、図27〜図30に示すように、鏡
筒71の基端71bと球状部91の前側の側面であるレ
ンズホルダー101との結合面がその球状部91の球面
91aに沿ったテーパー面115、116に構成されて
いて、その基端71bとレンズホルダー101とが合計
4本の締結ネジである止ネジ117によってそのテーパ
ー面115、116において脱着可能に締結されてい
る。しかも、この際、合計4本の止ネジ117はテーパ
ー面115、116に対して直角状に挿入されて、光軸
F上の1点O1 で交わる放射状のネジ中心線P1 に沿っ
て傾けられている。従って、鏡筒71の基端71aと球
状部91との結合部分(いわゆる球状部91の付根部
分)118の直径を十分に小さくすることができること
から、その球状部91自体の直径を十分に小さくするこ
とができて、ボールジョイント機構97全体の小型化を
達成することができると共に、鏡筒71の調整角度の拡
大をも達成することができた。つまり、基端71bとレ
ンズホルダー101との結合面を光軸Fに対して直角状
に形成して、光軸Fと平行な4本のネジ117によって
基端71bとレンズホルダー101を結合しようとした
場合には、基端71bの外周にフランジを形成する必要
があって、その結合部分118の直径が拡大されてしま
う。そして、結合部分118の直径が拡大されると、鏡
筒71の角度調整時に、その結合部分118が角度調整
リング95に干渉されて、その調整角度が制限されてし
まうので、やむなく球状部91の直径を拡大する必要が
生じて、ボールジョイント機構97全体が大型化してし
まうことになる。
【0025】そして、放射状のネジ中心線P1 に沿って
締結される合計4本の止ネジ117によってテーパー面
115、116部分で基端71bとレンズホルダー10
1を締結することによって、光軸Fの周りに均等な締結
力を発生させることができて、そのテーパー面115、
116による自動調整作用によって、CCD75とレン
ズ72の光軸Fとのセンターリングを正確に行えると共
に、CCD75の撮像面とレンズ72の合焦面の平行度
を高精度に設定することができる。なお、これら両テー
パー面115、116間にはCCD75の天地の方向を
設定するための位置決め部119が形成されていて、基
端71bとレンズホルダー101とを円周上の1点で正
確に位置決めして結合することができる。
【0026】そして、図28、図30及び図31に示す
ように、レンズホルダー101のテーパー面113の外
周でオートアイリスモータ84の後方近傍位置にはオー
トアイリスモータ84から引き出された信号ケーブル8
9を球状部91の内部に挿通するための切欠き121が
形成されていて、その切欠き121の外側領域には蓋1
22が脱着可能に取り付けられている。そして、この蓋
122はその内側の両側に平行状に一体成形した一対の
内側リブ123をレンズホルダー101の切欠き121
の内側の両側に形成された一対の溝状部125と、これ
ら一対の溝状部125の内側間に形成された凹部125
内に矢印b方向から挿入して係合した後、そのレンズホ
ルダー101の後部に環状嵌合部103によって矢印b
方向から嵌合されて2本の止ネジ104によって結合さ
れるホルダーカバー102の内側に一体成形された一対
の内側リブ126の先端を蓋122の後端の内側に係合
させることによって止ネジを使用することなく、切欠き
121内に脱着可能に取り付けられている。そして、こ
の蓋122の外周の前端側の両側には一対の凸部127
が一体成形されている。従って、切欠き121内に挿通
された信号ケーブル89の外側を蓋122で覆うことが
できる上に、鏡筒71の回転及び角度調整時に、蓋12
2の外周が角度調整リング95の切欠き94のエッジ部
分に干渉されることがあっても、その蓋122の外周の
凸部127が信号ケーブル89より速くその切欠き94
のエッジ部分に衝突して逃げることができるので、信号
ケーブル89がその切欠き94のエッジ部分に引っかけ
られて断線してしまうことを未然に防止することがで
き、高い安全性を確保できる。
【0027】(5) ・・・ ドーム型カバーの説明 次に、図44〜図46によって、ドーム型カバー5につ
いて説明すると、このドーム型カバー5は光透過性を有
するモールド部品(アクリル樹脂の射出成形品)で成形
されたものであって、開口端5cの直径D11=100.
2mmで、高さH11=52.8mmのドーム型(半球形
状)に構成されている。そして、このドーム型カバー5
の内側球面5aの半径R1 =47.1mmに構成され、
外側球面5bの半径R2 =49.0mmに構成されてい
て、その内側球面5aの中心O11が外側球面5bの中心
O12に対して開口端5cの外側へ約0.5mmのオフセ
ット量OSにオフセットされている。従って、このドー
ム型カバー5は開口端5c部分の肉厚T11=約1.9m
mに構成され、中央部(頂点部)5d部分の肉厚T12=
約2.4mmに構成されている。そして、その開口端5
c部分には高さH12=約8.8mm幅で全周に沿った変
肉部5eが形成されている。この変肉部5eは幅W11=
約8mmで、深さD11=約0.8mmで、ピッチ角θ11
=約15°の多数の凹み5fによって構成されている。
そして、図44に太い2点鎖線で示した領域が光学有効
部5fに構成されている。
【0028】そして、このドーム型カバー5をアクリル
樹脂によって射出成形する理由としては、アクリル樹脂
が光学レンズに近い、光屈折率1.5を有し、光透過率
が90%以上と高いことが挙げられる。また、アクリル
樹脂によってドーム型カバー5を射出成形することによ
って、成形効率が良い上に、精度の良い鏡面仕上げに成
形することができる。但し、このドーム型ビデオカメラ
装置1が威嚇を目的とせず、できるだけ監視を気づかせ
ないようにしながら、監視用途に使用されることから、
内部の光学ブロック3が目立ちにくいように半透明に仕
上げられるのが望ましい。そこで、一般的には、このド
ーム型カバー5をアクリル樹脂によって射出成形する際
に、カーボン材料を混入して、光透過率を調整するよう
なスモーク仕上げされることが多いが、その他にも、ハ
ーフミラー仕上げと称されるものがあり、これはドーム
型カバー5の外側球面5bである表面にアルミニウム等
の金属粉をコーティングする反射防止コーティングであ
り、その場合の光透過率、光反射率及び光吸収率はそれ
ぞれ33%程度に仕上げるのが一般的である。そして、
金属粉による反射防止コーティングは帯電防止コーティ
ングを兼用することになり、静電気の帯電によるホコリ
の付着を防止できる。なお、反射防止コーティングの材
質としては、例えば、In203:酸化インジウムの厚
さが約0.5ミクロンのコーティング等を実施すること
ができる。
【0029】ところで、このドーム型カバー5を筒型本
体2の前面2aに脱着可能に取り付けるために、図44
〜図46に示すように、そのドーム型カバー5の開口端
5cの外周の3等分位置に3つの突片5gが一体成形さ
れていて、その開口端5cの内周で、3つの突片5gの
内側には各一対、合計6つの位置決め用凹み5h、5i
が隣接された状態に成形されている。そして、図26、
図33、図35及び図37に示すように、筒型ケース2
1の前端側開口21aの外周にリング状に一体成形され
たカバー取付部31の内周の3等分位置には3つの切欠
き32が成形されていて、その切欠き32の時計回り方
向の端部の内側には突片嵌合溝33が成形されている。
そして、その筒型ケース21の前端側開口21aの内周
面で、3つの切欠き32の内側相当位置には3つのカバ
ー位置決め用リブ34が一体成形されている。
【0030】そこで、筒型ケース21の前面側開口21
aへドーム型カバー5を取り付ける時には、ドーム型カ
バー5の3つの突片5gを筒型ケース21の3つの切欠
き32に同時に挿入するようにして、そのドーム型カバ
ー5の開口端5cをカバー取付部31の内側に軸方向
(矢印a方向)から挿入すると、3つの位置決め用リブ
34が3つの凹み5h内に相対的に挿入される。次に、
ドーム型カバー5をカバー取付部31内で時計回り方向
である矢印c方向に回転すると、3つの突片5gが3つ
の突片嵌合溝33内に嵌合されると同時に、3つの位置
決め用リブ34がその弾性に抗して3つの凹み5hに隣
接された3つの凹み5i側へ乗り越えるようにして係合
されて、これら3つの位置決め用リブ34によってドー
ム型カバー5の反時計回り方向の回転が禁止されて、ド
ーム型カバー5がその時計回り方向の回転位置でそのま
ま筒型ケース21に保持されることになる。なお、ドー
ム型カバー5を筒型ケース21から取り外す際には取り
付け時の逆に、ドーム型カバー5を反時計回り方向であ
る矢印d方向に回転して、3つの突片5gを3つの突片
嵌合溝33から3つの切欠き32内へ反時計回り方向に
抜き取ると、3つの位置決め用リブ34がその弾性に抗
して3つの凹み5iから3つの凹み5h内へ乗り越え
る。そこで、3つの突片5gを3つの切欠き32から抜
き取るようにして、ドーム型カバー5をカバー取付部3
1から軸方向(矢印b方向)に引き抜けば良い。
【0031】(6) ・・・ ユニバーサルジョイント
機構の取付用ストッパーの説明 次に、図26、図38及び図39によって、ユニバーサ
ルジョイント機構4の取付用ストッパー131について
説明すると、このストッパー131は金属や合成樹脂等
によってほぼL型形状に成形されていて、メインシャー
シ22の1つのアーム部52の前面側にスプリングワッ
シャー132付の止ネジ33によって矢印e、f方向に
回転自在に取り付けられている。一方、ユニバーサルジ
ョイント機構(ボールジョイント機構97)4の締結リ
ング96の外周面にはストッパー係合部である軸方向の
幅が大きい環状溝134が形成されている。
【0032】そして、図27及び図28で説明したよう
に、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96を
内周ネジ105によってメインシャーシ22の外周ネジ
107に捩じ込んで、鏡筒71の球状部91を球状部受
台93に圧着して固定する際には、ストッパー131を
ドライバー等で押してスプリングワッシャー132の摩
擦力に抗して止ネジ133の周りに図38に1点鎖線で
示す位置まで矢印e方向に回転して逃がしておく。そし
て、締結リング96による球状部91の締結後に、スト
ッパー131をドライバー等で押してスプリングワッシ
ャー132の摩擦力に抗して止ネジ133の周りに図3
8で実線で示す位置まで矢印f方向に回転復帰させて、
そのストッパー131の先端131aを締結リング96
の環状溝134内に係合し、かつ、その先端131aを
環状溝134内で締結リング96の外周面に圧着させて
おく。すると、このストッパー131によって締結リン
グ96の緩み止め機能が発生し、振動等による締結リン
グ96の自然緩みを未然に防止することができる。
【0033】そして、このようなストッパー131をメ
インシャーシ22に取り付けておくことによって、ドー
ム型ビデオカメラ装置1を天井14等に下方から設置す
る際、筒型本体2を天井14等にネジ止めした後、鏡筒
71の方位を設定するために、ユニバーサルジョイント
機構4の締結リング95に誤って緩め過ぎたために、そ
の締結リング95の内周ネジ105がメインシャーシ2
2の外周ネジ107から離脱してしまうようなことがあ
っても、このストッパー131の先端131aがメイン
シャーシ22からの締結リング96の下方への脱落を未
然に防止することができる。従って、ドーム型ビデオカ
メラ装置1の天井14等への取付け作業中に、鏡筒71
を誤って自重落下して破損してしまうような不詳事態を
未然に防止することができて、そのドーム型ビデオカメ
ラ装置1の天井14等への取付け作業等の安全性を飛躍
的に向上することができる。
【0034】なお、図40及び図41はストッパー13
1の変形例を示したものであって、メインシャーシ22
のアーム部52の前面でストッパー131の取付位置の
外側位置にストッパーガイド135を筒型ケース21の
軸方向と平行状に一体成形して、そのストッパーガイド
135の内側に後方(矢印a方向)に進むに従って締結
リング96の外周に近づくような斜面136を形成して
いる。そして、ストッパー131をメインシャーシ22
のアーム部52の前面に取り付けた止ネジ133の外周
で、そのストッパー131とアーム部52との間に捩り
コイルバネ137を挿入して、その捩りコイルバネ13
7の両端137a、137bをストッパー131とスト
ッパーガイド135に係止している。そして、その捩り
コイルバネ137による圧縮反発力によってストッパー
131をメインシャーシ22に対して前方側である矢印
b方向へスライド付勢すると共に、捩り反発力によって
ストッパー131を外周側である矢印e方向に回転付勢
している。
【0035】従って、このストッパー131の変形例に
よれば、止ネジ133を矢印b方向へ緩めると、ストッ
パー131が捩りコイルバネ137によってストッパー
ガイド135の斜面136に沿って案内されるようにし
て、図40及び図41に1点鎖線で示す離間位置へ矢印
b方向に押し出されながら、矢印e方向へ回転して逃げ
る。次に、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング
96をその内周ネジ105によってメインシャーシ22
の外周ネジ107に捩じ込んで取り付けた後、止ネジ1
33をドライバーによって矢印a方向に締め付けて行く
と、ストッパー131が捩りコイルバネ137に抗して
ストッパーガイド135の斜面136に沿って案内され
て、図40及び図41に実線で示す係合位置まで矢印a
方向に押し込まれながら、矢印f方向に回転されて、そ
のストッパー131の先端131aが締結リング96の
環状溝134内に自動的に係合される。従って、止ネジ
133をドライバーによって矢印a、b方向に締め付け
又は緩めるだけで、ストッパー131を締結リング96
に対する係合位置と離間位置との間で矢印e、f方向に
自動的に移動調整することができて、ユニバーサルジョ
イント機構4の組立て作業を高効率に行うことができ
る。
【0036】なお、図18、図24〜図26に示すよう
に、モールド部品(ABS樹脂等の成形品)で円板状に
成形された前面側カバー23がその中央に形成された円
形穴23aによって外周ネジ107の外周に挿入される
と共に、筒型ケース21の前面側開口21aの内側に軸
方向から挿入されて、その前面側カバー23がメインシ
ャーシ22の3つのアーム部52の前面に3本の止ネジ
65によって脱着可能にネジ止めされる。従って、スト
ッパー131はこの前面側カバー23の内側に閉塞され
ている。そして、この前面側カバー23の背面側の外周
で180°対向位置に2本のネジ挿入筒23bが筒型ケ
ース21の軸方向と平行に一体成形されている。そし
て、これら2本のネジ挿入筒23bはシャーシ蓋板24
にほぼ当接することができる長さに形成されていて、そ
のシャーシ蓋板24の外周で、これら2本のネジ挿入筒
23bと同位相位置は2つのネジ挿通穴66が形成され
ている。従って、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井1
4等に下方から取り付ける際、2本の止ネジ67をドラ
イバーによって2つのネジ挿入筒23b内に下方から挿
入して、これら2本の止ネジ67をシャーシ蓋板24の
2つのネジ挿通穴66に下方から容易に挿通することが
でき、これら2本の止ネジ67によって筒型本体2を天
井14等へ簡単にネジ止めすることができる。
【0037】(7) ・・・ ドーム型ビデオカメラ装
置1の天井等への取付け作業と、その際のモニター出力
端子の使い方の説明 ここで、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井14等への
取付け方法を説明すると、まず、ドーム型ビデオカメラ
装置1の梱包を解いて、ドーム型カバー5を筒型本体2
から取り外す。この状態で、ユニバーサルジョイント機
構4(ボールジョイント機構97)の締結リング96は
締結状態となっていて、光学ブロック3は角度調整リン
グ95の切欠き94内に挿入された状態でロックされて
いる。
【0038】そこで、監視室のモニターテレビとの間を
接続する同軸ケーブルを筒型本体2のシャーシ蓋板24
上の同軸ケーブルターミナル12に接続した後、その筒
型本体2の背面(天井面)2dを天井14等に下方から
当てがい、その筒型本体2の正面2aのロゴマーク7を
撮影したい方向に向けると、集音用マイク6が撮影した
い方向に設定される。そこで、ドライバーによって2本
の止ネジ67を筒型本体2の下方から2本のネジ挿入ガ
イド23bに順次挿入して、これら2本の止ネジ67に
よってシャーシ蓋板24を天井14等に締結して筒型本
体2を天井14等に固定する。
【0039】次に、ユニバーサルジョイント機構4の締
結リング96を少し緩めて光学ブロック3のロックを解
除するが、ストッパー131によって締結リング96の
脱落が防止されているので、締結リング96を安心して
緩めることができる。そして、その光学ブロック3のロ
ック解除後に、鏡筒71の方位(方向及び角度)を設定
する。この際、鏡筒71を回転中心Oの周りに矢印X、
Y、Z方向で示すあらゆる方向に大きな角度で自由に回
転調整することができるので、その鏡筒71の方位の設
定を素速く、かつ、容易に行うことができる。なお、鏡
筒71の角度を調整する際には、その鏡筒71を角度調
整リング95の切欠き94内に挿入した状態で調整すれ
ば、その角度の調整角度θを大きな範囲内でスムーズに
調整することができる。そして、鏡筒71の方位の設定
後に、その鏡筒71の外周の凸状部83の正面83aの
ロゴマーク85の天地方向を確認しながら、そのロゴマ
ーク85を水平に調整すると、鏡筒71が光軸Fの周り
に回転調整されて、撮影する画像の天地方向が正しく設
定される。そこで、この後に、鏡筒71の凸状部83等
を手で押さえるようにして、鏡筒71の回転を防止しな
がら、ユニバーサルジョイント機構4の締結リング96
を締結して、光学ブロック3をロックする。
【0040】そして、この後に、鏡筒71の外周のフォ
ーカスリング81及びズームレバー82を回転調整し
て、撮影範囲の設定及び合焦を行い、その設置現場で、
撮影方向、撮影範囲及び合焦状態の確認を行うことがで
きる。即ち、図42に示すように、筒型本体2が天井1
4等のカメラ取付穴15内に埋め込まれるように取り付
けられる際には(但し、この時には図示省略した天井埋
込み器具を使用してドーム型ビデオカメラ装置1を取り
付けることになる)、L型プラグ141を有するモニタ
ー出力ケーブル142を使用して、そのL型プラグ14
1を筒型本体2の裏面2cのモニター出力端子9に横方
向から差し込み、そのモニター出力ケーブル142を変
換コネクターケーブル(図示せず)等を介して携帯型モ
ニターテレビ143に接続して、モニター画像をその携
帯型モニターテレビ143に映し出して、撮影方向、撮
影範囲及び合焦状態の確認を行うことができる。なお、
この際、ドーム型ビデオカメラ装置1周辺で発生する音
の集音状況も集音用マイク76を通してその携帯型モニ
ターテレビ143のスピーカで聞くことができる。
【0041】この際、L型プラグ141を筒型本体2の
横向きのモニター出力端子9に横方向から差し込むよう
にして、モニター出力ケーブル142をその筒型本体2
の横側方位置で下方に垂らすことができるので、光学ブ
ロック3の方位を微調整する際に、そのモニター出力ケ
ーブル142が光学ブロック3に干渉する等、作業に邪
魔になる心配か全くなく、その方位の微調整作業を容易
に行うことができる。なお、モニター出力端子9を信号
処理基板25にマウント面と平行に半田ディップしてあ
るので、そのモニター出力端子9にプラグを抜き差しす
る際に、信号処理基板25が破損される危険が少ない。
【0042】なお、図43に示すように、筒型本体2が
天井面下に設置される場合には、モニター出力端子9が
天井14等より下方に配置されるので、ストレート型プ
ラグ144を有するモニター出力ケーブル145を使用
することができ、同様にして携帯型モニターテレビ14
3によって撮影方向、撮影範囲及び合焦状態を確認する
ことができる。そして、この後に、ドーム型カバー5を
筒型本体2のカバー取付部31の内側に挿入して取り付
け、ドーム型ビデオカメラ装置1の天井14等への設置
作業を終了する。この際、ドーム型カバー5の開口端5
cをカバー取付部31の内側に挿入して取り付けるの
で、ホコリ等がドーム型カバー5内に侵入しにくく、そ
のドーム型カバー5内がホコリ等で汚染されて撮影画像
が不鮮明になることを未然に防止できる。
【0043】(8) ・・・ ドーム型カバーの成形装
置の説明 次に、図47〜図50によって、ドーム型カバー5のア
クリル樹脂による射出成形装置151について説明する
と、この射出成形装置151にはサイドゲート方式の成
形金型が使用されていて、キャビ側金型(固定金型)1
52とコア側金型(可動金型)153間に形成されたド
ーム型キャビティ154のパーティング面(分割面)の
横側部で、ドーム型カバー5の外周の3つの突片5gの
1つに相当する位置に幅W21=約8mmで、厚さT21=
約2mmの太く、厚いサイドゲート156が形成されて
いる。そして、そのパーティング面に沿って溶融樹脂の
流れを遅くするための入れ子157が挿入されていて、
この入れ子157の厚さT22=約8mmに構成されてい
る。そして、ドーム型キャビティ154のコア側球面1
54a及びキャビ側球面154bが共に鏡面仕上げされ
ていて、これらの半径R21、R22及び中心O21、O22の
オフセット量OSが図44〜図46で説明したドーム型
カバー5の内側球面5a及び外側球面5bの半径R11、
R12及び中心O11、O12のオフセット量OSと同寸法及
び同方向にオフセットされている。そして、コア側金型
153における入れ子157の内側位置にはパーティン
グ面155に沿って厚さT23=約8.8mmの変肉加工
部158が形成されていて、入れ子157の内周には3
つの突片加工部159が形成されている。従って、ドー
ム型キャビティ154のパーティング面側154cが狭
空隙に構成されていて、中央部(頂点部)側154dが
広空隙に構成されている。そして、入れ子157のキャ
ビティ側に厚さT24が約0.02mmの複数のガスベン
ド160が放射状に形成されている。なお、ガスベンド
160をサイドゲート156の反対側の位置であるサイ
ドゲート対向位置162に集中的に配置することもでき
る。
【0044】この射出成形装置151は以上のように構
成されていて、射出ノズル(図示せず)から射出された
アクリル樹脂の溶融樹脂MPがランナー161を通りサ
イドゲート156からドーム型キャビティ154内に流
入して、充填し、冷却すると言う成形サイクルによって
図44〜図46で説明した構造及び形状のドーム型カバ
ー5を成形することができる。
【0045】この際、サイドゲート156を厚く、太く
したことによって、成形サイクルを90秒程度まで十分
に長くすることが可能になり、ピンゲート方式の成形金
型のように、ゲート固化の心配がなく、溶融樹脂MPの
流入速度を十分に遅くすることができる。従って、残留
応力が少ないドーム型カバー5を高精度に成形すること
ができる。また、ドーム型キャビティ154内に溶融樹
脂MPを充填した後も、ゲートが固化しにくいので、サ
イドゲート156からドーム型キャビティ154内に十
分な圧力をかけながら、ドーム型キャビティ154内の
溶融樹脂を除去することができる。従って、ドーム型キ
ャビティ154の形状が正確に転写されたドーム型カバ
ー5を高精度に成形することができて、歪み等の変形が
ない高品質のドーム型カバー5を成形することができ
る。なお、厚く、太い1点ゲートを採用したことによ
り、ウエルドラインも発生せず、画像歪みの発生しない
ドーム型カバー5を成形することができる。
【0046】そして、ドーム型キャビティ154のコア
側球面154a及びキャビ側球面154bの半径R21、
R22のオフセットによって、そのドーム型キャビティ1
54のパーティング面側154cを狭空隙にし、中央部
側154dを広空隙に形成したことによって、このドー
ム型キャビティ154内に流入された溶融樹脂MPの流
れを、パーティング面155に沿って流れる速度より、
中央部側154dに迂回される速度を速くすることがで
きて、ドーム型キャビティ154内にガス溜りり現象が
発生しなくなる。また、パーティング面155に沿って
入れ子157を組み込み、複数のガスベンド160を形
成したので、ドーム型キャピティ154内への溶融樹脂
MPの流入に伴い、ドーム型キャビティ154内のガス
を複数のガスベンド160からスムーズに逃がすことが
できて、ドーム型キャビティ154内にガス溜り現象が
発生しなくなる。更に、ドーム型キャビティ154のパ
ーティング面に沿って変肉加工部158を形成して、そ
のドーム型キャビティ154内のパーティング面155
に沿って流れる溶融樹脂MPの速度を、中央部側154
dへ迂回される速度より遅くすることにより、その中央
部側154dに迂回された溶融樹脂MPがサイドゲート
対向位置162に到達する時間より、パーティング面1
55に沿って流れる溶融樹脂MPがサイドゲート対向位
置162に到達する時間よりも遅くすることができて、
このドーム型キャビティ154内のサイドゲート対向位
置162側にガス溜りが発生しなくなる。
【0047】以上の結果、この射出成形装置151によ
れば、ドーム型カバー5の射出成形時に、図49の
(A)〜(D)に示すように、サイドゲート156から
ドーム型キャビティ154内に流入された溶融樹脂MP
がパーティング方向155に沿って周方向の両側方から
サイドゲート対向位置162に到達する速度V1 より、
中央部側154dを迂回してサイドゲート対向位置16
2に到達する速度V2 を速くすることができる。従っ
て、ドーム型キャビティ154内に発生するガスを溶融
樹脂MPの流入方向の先端面MP1 でサイドゲート対向
位置162までスムーズに、しかも、完全に押し出すよ
うにして逃がすことができて、ドーム型キャビティ15
4内にガス溜りを発生させないので、ガス溜りの発生に
よるガス焼け不良を未然に防止できる。
【0048】即ち、図50の(A)〜(D)は、ドーム
型カバー5の射出成形時に発生し易いガス焼け不良を解
説した図面であり、サイドゲート156からドーム型キ
ャピティ154内へ流入された溶融樹脂MPが中央部側
154dを迂回してサイドゲート対向位置162に到達
する速度V2 より、パーティング面155に沿って周方
向の両側方からサイドゲート対向位置162に到達する
速度V1 が速い場合には、図50の(A)〜(C)に示
すように、パーティング面155に沿って両側を流れる
溶融樹脂MPがサイドゲート対向位置162に先に到達
して融合した後に、中央部側154dを迂回した溶融樹
脂MPがサイドゲート対向位置162に到達して融合さ
れようとして、図50の(C)に示すように、ドーム型
キャビティ154内のサイドゲート対向位置162の近
傍位置に溶融樹脂MPによって封じ込まれたガス溜り1
63が発生してしまう。そして、このガス溜り163は
図33の(D)に示すように、溶融樹脂MPの圧力によ
って縮小されるものの加熱、燃焼されるガス焼け164
を発生し、ドーム型カバー5が不良品となる。
【0049】(9) ・・・ ビデオカメラ装置の応用
例の説明 次に、図51によって、ビデオカメラ装置の応用例につ
いて説明すると、前述した光学ブロック3が、内部にレ
ンズ72を収納した鏡筒71の基端71bに球状部91
を形成して、その球状部91内にCCDユニット74を
収納しているので、図34に示すように、その光学ブロ
ック3をデジタルビデオカメラやテレビ電話等のビデオ
カメラ装置171のボディ172に球状部91によって
矢印X、Y、X方向の3軸方向に回転調整自在に取り付
け、鏡筒71の向きをその3軸方向に自由に向けること
ができるようにすると共に、図34に1点鎖線で示すよ
うにその鏡筒71をボディ172内にコンパクトに折り
畳んで収納することができるようにした便利なビデオカ
メラ装置171を実現することができる。
【0050】(10) ・・・ 天井埋込み装置の説明 次に、図1〜図15によって、天井埋込み装置181に
ついて説明すると、この天井埋込み装置181は板金に
てプレス加工されていて、水平なカメラ取付部182が
リング状に形成されている。そして、このカメラ取付部
182の外周の180°対向位置に左右両側方に張り出
された左右一対の張出し部183が一体に形成されてい
て、これら左右一対の張出し部183の左右両側端から
下方及び外方に向ってほぼL型で左右対称状にプレス加
工された左右一対のブラケット184が形成されてい
る。そして、これら左右一対の張出し部183及びブラ
ケット184の中央に沿って形成された左右一対の切欠
き185内に左右一対の天井固定部191が組み込まれ
ていて、これら左右一対の天井固定部191は左右一対
のスライド機構186によってカメラ取付部182に対
して左右両側方である矢印g、h方向(カメラ取付部1
82へのドーム型ビデオカメラ装置1の取付け方向であ
る矢印a方向に対して直角な方向を示している)に独立
してスライド調整可能に構成されている。なお、これら
左右一対のスライド機構186は左右一対の張出し部1
83に沿って平行に形成された一対のガイド溝187
と、これらのガイド溝187にスライド自在に係合され
た一対のガイドピン188によって構成されている。
【0051】そして、左右一対の対称形状の天井固定部
191は、それぞれ各切欠き185内に垂直状に配置さ
れたガイド板192と、そのガイド板192の下端から
外方に直角状にプレス加工された水平な下側挟持板19
3と、ガイド板192の外側に沿って上下方向である矢
印a、b方向にスライドされるスライド板194と、そ
のスライド板194の下端(又は上端)から外方に直角
状にブレス加工された水平な上側挟持板195と、上下
一対の挟持板193、195間でこれらの中央に沿って
垂直状に挿通された締結ネジ196を備えている。そし
て、ガイド板192の上端にプレス加工されたスライド
部192aがカメラ取付部182の左右一対の張出し部
183上に矢印g、h方向にスライド自在に係合されて
いて、このスライド部192aに一対のガイドピン18
8が固着されている。そして、各下側挟持板193の水
平な上面がブラケット184の水平な下端部184aの
上面とほぼ同一高さに配置されている。また、各締結ネ
ジ196は下側挟持板195の中央部に形成されたネジ
挿通穴(いわゆるバカ穴)197に下方から上方に向け
て垂直状に挿通され、上側挟持板195の中央に形成さ
れたネジ係合穴(いわゆる雌ネジ穴)198内にネジ嵌
合されている。そして、各締結ネジ196の上端はガイ
ド板192の上端の外側の中央に直角にプレス加工され
た水平なネジ支持部192bのネジ挿通穴199に挿通
され、かつ、抜止め用ワッシャー200によってそのネ
ジ支持部192bに支持されている。
【0052】従って、各締結ネジ196は下側挟持板1
93とネジ支持部192bとの間で回転自在で垂直状に
支持されていて、この締結ネジ196を下方からドライ
バーで正逆両方向に回転操作することにより、この締結
ネジ196と上側挟持板195のネジ係合穴197とに
よるネジ送り作用によってその上側挟持板195を上下
方向である矢印a、b方向に昇降調整することができ
る。但し、この際、上側挟持板195と一体のスライド
板195がガイド板192で案内されるようにして矢印
a、b方向にスライドされて、上側挟持板195の回転
防止が図られている。そして、下側挟持板193に対す
る上側挟持板195の間隔に相当する天井挟込み寸法T
31を表示するスケール201が各ブラケット184の切
欠き185の一側部に垂直状に表示されている。このス
ケール201は下側挟持板193の上面を基準にして1
0mmから30mmまで5mm間隔等の目盛り202で
表示されている。
【0053】そして、カメラ取付部182の下部外周に
はカメラ仮止め機構205が取り付けられていて、この
カメラ仮止め機構205は カメラ取付部182の外周
から下方に垂直状にプレス加工された合計4つのカメラ
挿入ガイド206と、これらのカメラ挿入ガイド206
の上端側の中央部に形成された切欠き207と、カメラ
取付部182の上面に位置決めピン208及び加締めピ
ン209によって水平に加締められ、カメラ取付部18
2の外周から下方へ垂直状に折り曲げられて、切欠き2
07内に挿入されたほぼL型形状の合計4つの板バネ2
10とを備えている。そして、ドーム型ビデオカメラ装
置1の筒型本体2を構成している筒型ケース21の外周
面の上端近傍位置には図4に示すような断面がほぼ半球
状の溝211又は図15に示すような断面がほぼ半球状
のリブ212が形成されていて、合計4つの板バネ21
0の内周面には図4に示すように溝211が脱着可能に
係合される半球状の凸部213又は図15に示すように
リブ212が脱着可能に係合される半球状の凹部214
が形成されている。なお、筒型ケース21の外周に溝2
11を成形するものに比べて、リブ212を成形するも
のでは、その筒型ケース21を射出成形する金型の製作
費用を大幅に低減することができる。
【0054】そして、カメラ取付部182にはドーム型
ビデオカメラ装置1のシャーシ蓋板24に形成されてい
る一対のネジ挿通穴66に対向する180°間隔で、3
組のネジ止め用穴(ネジ立てされている穴を言う)22
1、222、223が同一円周上で3方向の基準線P3
1、P32、P33上に垂直状に形成されている。
【0055】そして、ドーム型ビデオカメラ装置1の筒
型本体2の外周に挿入されるリング状のシーリングカバ
ー231がモールド部品で成形されていて、このシーリ
ングカバー231の円形である中心穴232aの内径は
筒型本体2の下端の外周に一体成形されている円筒状の
カバー取付部231の外径とほぼ同寸法に構成されてい
る。そして、図19、図20及び図26に示すように、
筒型本体2の外周に横向けに開口された集音穴35の真
下相当位置で、カバー取付部31の外周の一部には切欠
き232が形成されていて、その切欠き232内の周方
向の両側に係合される位置決め手段である一対の小突起
233がこのシーリングカバー231の内周の一部に一
体成形されている。そして、このシーリングカバー23
1の上面には筒型本体2のカバー取付部31の上端31
aに対する係止手段である合計4つの板バネ234がそ
れぞれ止ネジ235によって90°間隔に取り付けられ
ている。そして、このシーリングカバー231の下面
で、一対の小突起233の前面位置には製造会社名等の
ロゴマーク236等によって表示された周方向の位置表
示手段が表示されている。
【0056】この天井埋込み装置181は以上のように
構成されていて、次の要領で、ドーム型ビデオカメラ装
置1を天井14内に埋め込むことができる。即ち、ま
ず、図11に示すように、天井14に所定寸法(例えば
直径D31=145mm)のカメラ取付穴15をカッター
で開ける。次に、図10に示すように、締結ネジ196
をドライバーで時計回り方向又は反時計回り方向に回転
調整して、上側挟持板195を上下方向である矢印a、
b方向にスライド調整して、上下一対の挟持板193、
195間の天井挟込み寸法T31を天井14の厚さT32よ
り若干大きめに調整する。なお、この天井挟込み寸法T
31は最大30mmまで調整可能である。
【0057】次に、図11に示すように、左右一対の天
井固定部191を左右一対のスライド機構186によっ
てカメラ取付部182の内側方向である矢印g方向にス
ライドして、左右一対の上側挟持板195の左右両端間
寸法D32をカメラ取付穴15の直径D31より小さくす
る。そして、図11に示すように、この天井埋込み装置
181のカメラ取付部182をカメラ取付穴15内に上
向きに矢印a方向に挿入して、図12に示すように、左
右一対のブラケット184の水平な下端184aを天井
14の下面に下方から当接する。すると、カメラ取付部
182が天井14より上方位置まで水平に埋め込まれ
る。
【0058】次に、図12に示すように、左右一対の天
井固定部191を左右一対のスライド機構186によっ
てカメラ取付部182の外側方向である矢印h方向にス
ライドして、左右一対の挟持板193、195を天井1
4の上下両側位置へ矢印h方向から水平に挿入する。す
ると、左右一対の上側挟持板195が天井14の上部に
載置され、これ以降は天井埋込み装置181全体が左右
一対の上側挟持板195によって天井14の上部に載置
されることになる。従って、その天井埋込み装置181
から手を離しても、その天井埋込み装置181がカメラ
取付穴15から下方へ自然落下することがない。この
際、図5に示すように、左右一対の下側挟持板193の
下面に形成されている位置合せ用マーク203を左右一
対のブラケット184の下端184aの下面に形成され
ている位置合せ用マーク204に合せることによって、
左右各一対の挟持板193、195による天井14の挟
込み量W31を正しい値に設定することができる。
【0059】そこで、この後に、2本の締結ネジ196
を下方からドライバーで締結方向である時計回り方向に
回転して、左右一対の上側挟持板195を天井14の上
面に圧着するようにして、左右各一対の挟持板193、
195間で天井14を矢印a、b方向に上下から強固に
固定する。この際、天井埋込み装置181から手を離し
た状態で、2本の締結ネジ196のみをドライバーで締
め付ければ良いので、この締結作業を容易に行える。
【0060】しかも、この際、左右各一対の水平な挟持
板193、195で天井14の上下両面を上下から水平
に挟持するので、天井14が厚さ方向に圧縮されるだけ
であり、天井14に亀裂等が発生しにくく、天井14を
破壊することが殆んどない。しかも、締結ネジ196に
よって上側挟持板195を天井14の上面に圧着する
時、その上側挟持板195と一体のスライド板194が
ガイド板192で支持されることになるために、この上
側挟持板195は天井14とガイド板192とによって
両持ち支持されることになる。従って、締結ネジ196
を強固に締結しても、上側挟持板195が締結ネジ19
6に対してこじれるようなことが全くなく、締結ネジ1
96がほぼV型に折れ曲がるような不都合は全く発生し
ない。
【0061】そこで、次に、図13に示すように、ドー
ム型ビデオカメラ装置1のドーム型カバー5を筒型本体
2から外し、監視室のモニターテレビと接続する同軸ケ
ーブル(図示せず)を筒型本体2のシャーシ蓋板24上
の同軸ケーブルターミナル12に接続した後に、筒型本
体2をカメラ取付穴15から天井埋込み装置181の合
計4つのカメラ挿入ガイド206の内側へ矢印a方向に
垂直に挿入する。すると、図4に示すように、筒型本体
2のシャーシ蓋板24がカメラ取付部182の下面に平
行に当接されるのとほぼ同時に、その筒型本体2の外周
の溝211がカメラ仮止め機構205の合計4つの板バ
ネ210の凸部213にこれらの板バネ210の弾性に
抗して係合されて、ドーム型ビデオカメラ装置1が天井
埋込み装置181にその合計4つの板バネ210で仮止
めされ、その後に、ドーム型ビデオカメラ装置1から手
を離しても、このドーム型ビデオカメラ装置1が自重に
よって自然落下することがなくなる。なお、この際、図
15に示すように、筒型本体2の外周のリブ212をカ
メラ仮止め機構205の合計4つの板バネ210の凹部
214にこれらの板バネ210の弾性に抗して係合させ
るようにして、ドーム型ビデオカメラ装置1を天井埋込
み装置181に仮止めすることもできる。
【0062】そして、このようにして、ドーム型ビデオ
カメラ装置1を天井埋込み装置181のカメラ取付部1
82の下部にカメラ仮止め機構205によって仮止めし
た状態では、合計4つの板バネ210の凸部213又は
凹部214に筒型本体2の外周の溝211又はリブ21
2が係合されていることから、その筒型本体2をその垂
直な軸心の周りにc、d方向に自由に回転することが可
能である。従って、この仮止め状態で、筒型本体2を垂
直な軸心の周りに矢印c、d方向に回転調整して、その
正面2aの集音用マイク6を撮影方向に容易に向けるこ
とができる。
【0063】そして、このようにして集音用マイク6の
方向を調整しながら、図13に示すように、筒型本体2
の一対のネジ挿入ガイド23bをカメラ取付部182の
3組のネジ止め用穴221、222、223のうちの1
組の真下に位置合せして、2本の止ネジ67をドライバ
ーによって筒型本体2の一対のネジ挿入ガイド23bに
下方から挿入して、シャーシ蓋板24の一対のネジ挿通
穴66を挿通し、カメラ取付部182の3組のネジ止め
用穴221、222、223のうちの1組の内部に締結
して、筒型本体2をカメラ取付部182の下面に完全に
固定する。
【0064】そして、このようにして、ドーム型ビデオ
カメラ装置1を天井14に埋め込んだ後に、前述したよ
うに、光学ブロック3の方位(撮影方向及び撮影角度)
を調整する。そして、その後に、図1、図2及び図14
に示すように、シーリングカバー231をその中心穴2
31aによって筒型本体2のカバー取付部31の外周に
挿入して、合計4つの板バネ234をそのカバー取付部
31の上端31aに係止して、このカバー取付部31と
天井14の下面との間で、合計4つの板バネ210に抗
してシーリングカバー231をガタなく挟み込むように
して、脱着可能に取り付けることができる。そして、シ
ーリングカバー231は筒型本体2の外周位置にてカメ
ラ取付穴15及び天井埋め込み装置181を下方から覆
うことになる。
【0065】この際、図7及び図14に示すように、シ
ーリングカバー231の下面に表示されているロゴマー
ク236によって一対の小突起233の位置を確認しな
がら、これら一対の小突起233を筒型本体2のカバー
取付部31の切欠き232内に嵌合して、筒型本体2に
対するシーリングカバー231の周方向の位置決めを行
う。この結果、シーリングカバー231によって筒型本
体2の外周位置にて、天井14のカメラ取付穴15及び
天井埋込み装置181を下方から覆ったにも拘らず、天
井14内に埋め込まれた筒型本体2の内部の集音用マイ
ク6で集音穴35及び切欠き232を通してシーリング
カバー231の下方位置、即ち、天井14の下方位置で
発生する音を集音することができるようになる。なお、
前述したように、筒型本体2のモニター出力端子9にモ
ニター出力ケーブル142のL型プラグ141等を差し
込んで、携帯型モニターテレビ143によって撮影画像
を確認する作業は、シーリングカバー231を筒型本体
2の外周に取り付ける前に行うことになる。そして、こ
の後に、図1及び図2に示すように、ドーム型カバー5
の開口端5cを筒型本体2のカバー取付部31の内側に
下方から挿入して前述したように脱着可能に取り付ける
ことにより、一連の天井埋め込み作業を終了することが
できる。
【0066】ところで、この天井埋込み装置181で
は、カメラ取付部182に3組のネジ止め用穴221、
222、223を予め形成しておき、そのカメラ取付部
182の下面にドーム型ビデオカメラ装置1をネジ止め
する際に、一対の止ネジ67をこれら3組のネジ止め用
穴221、222、223のうちの1組に選択的に締結
することができるように構成しているので、天井埋込み
装置181に対するドーム型ビデオカメラ装置1の取付
け時の周方向の位置を自由に選択することが可能であ
る。従って、集音用マイク6を希望する撮影方向に向け
易い上に、光学ブロック3の方位の調整作業を短時間
で、容易に行うことができる。
【0067】(11) ・・・ ドーム型カバーの保護
フィルムの説明 次に、図16及び図17に示すように、このドーム型ビ
デオカメラ装置1では、ドーム型カバー5の成形直後
に、そのドーム型カバー5の表面全体を保護フィルム2
41で覆って工場から出荷する方式が採用されている。
そして、保護フィルム241としては紙、布、各種プラ
スチックフィルム等の各種の素材を使用することができ
るが、厚さが薄い無添加ポリエチレンフィルムが最適で
ある。そして、図16の(A)(B)(C)に示すよう
に、保護フィルム241でドーム型カバー5の表面全体
を覆う際には、保護フィルム241の中央部241a上
にドーム型カバー5の中央部5dを載置した状態で、そ
の保護フィルム241でドーム型カバー5の外側球面5
bを包み込むように覆い、その保護フィルム241の外
周部241bをドーム型カバー5の開口端5cから内側
球面5a内に畳み込むように挿入して、そのドーム型カ
バー5の表面全体を覆うことが好ましい。
【0068】そして、図17の(A)に示すように、ド
ーム型カバー5の表面全体を保護フィルム241で覆っ
た状態で、そのドーム型カバー5を筒型本体2のカバー
取付部31の内側に差し込んで取り付ける。この際、保
護フィルム241が薄い無添加のポリエチレンフィルム
であれば、ドーム型カバー5の表面に対する保護フィル
ム241の密着性が良く、ドーム型カバー5をカバー取
付部31内に無理なく嵌合することができる。しかも、
その際、保護フィルム241の外周部241bがドーム
型カバー5の開口端5cの内側に畳み込まれているの
で、保護フィルム241が外部から簡単に剥ぎ取られて
しまうこともない。そして、この状態で、ドーム型ビデ
オカメラ装置1全体を梱包して工場出荷する。
【0069】そして、前述したドーム型ビデオカメラ装
置1の天井内への埋込み作業時には、まず、図17の
(A)に示すように、ドーム型カバー5の表面の保護フ
ィルム241の外側を、例えば、右手で下側から把持
し、左手で筒型本体2の外周を把持して、筒型本体2に
対してドーム型カバー5を反時計回り方向である矢印d
方向に回転して図17の(B)に示すように筒型本体2
から下方へ矢印b方向に取り外す。
【0070】そして、前述したように、ドーム型ビデオ
カメラ装置1を天井埋込み装置181によって天井14
内に埋め込み、光学ブロック3の方位を調整した後に、
ドーム型カバー5を再び筒型本体2のカバー取付部31
内に取り付ける際には、図17の(B)に示すように、
やはり、例えば右手でドーム型カバー5の表面の保護フ
ィルム241の外側を下側から把持し、左手で、その保
護フィルム241の外周部241bをドーム型カバー5
の開口端5cから外側に容易につまみ出すことができ
る。従って、右手で保護フィルム241の外側からドー
ム型カバー5を把持した状態のまま、その保護フィルム
241を容易に広げることができる。
【0071】そこで、図17の(C)に示すように、右
手でそのままドーム型カバー5を筒型本体2のカバー取
付部31の内側に矢印a方向から差し込んだ後、時計回
り方向である矢印c方向に回転して、そのドーム型カバ
ー5の開口端5cをカバー取付部31の内側へ取り付け
る。そして、そのまま右手を矢印b方向に下げれば、そ
の右手と一緒に保護フィルム241がドーム型カバー5
から離れることになる。以上により、ドーム型カバー5
に作業者の指紋等を全く付着させることなく、筒型本体
2に対するドーム型カバー5の脱着作業を極めて容易に
行うことができる。この際、無添加のポリエチレンフィ
ルムを保護フィルム241に使用すれば、ドーム型カバ
ー5の表面に対する密着性が良いことから、ドーム型カ
バー5の脱着作業中の手のすべりが発生しにくく、その
脱着作業をより一層容易に行うことができる上に、特
に、保護フィルム241を接着剤等でドーム型カバー5
に固定する必要もない。
【0072】そして、このように、ドーム型カバー5の
表面全体を保護フィルム241で覆って工場出荷すれ
ば、ドーム型カバー5の表面に指紋(脂肪酸等の油
類)、ごみやほこりの付着、傷つき等を未然に防止する
ことができるので、光学ブロック3によってドーム型カ
バー5を透して撮影される画像の画質の劣化がなく、高
品質の画像を撮影することができる。
【0073】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0074】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のドーム
型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置は、次のような効
果を奏することができる。
【0075】請求項1は、天井埋込み装置を天井に埋め
込む際に、少なくとも1つの天井固定部を天井のカメラ
取付穴の内側へスライドさせた状態で、カメラ取付部を
天井のカメラ取付穴から上方位置へ挿入した後、その天
井固定部をカメラ取付穴の外側へスライドさせて天井に
固定することができるようにしたので、天井埋込み装置
を天井のカメラ取付穴内に埋め込む作業を簡単、かつ、
容易に行うことができる。
【0076】請求項2は、天井固定部を上下一対の挟持
板と、締結ネジによって構成して、上下一対の挟持板で
天井を上下から平行に挟持するようにしたので、天井材
を破壊することがない。
【0077】請求項3は、上下一対の挟持板による天井
挟込み寸法を表示するスケールを設けたので、天井埋込
み装置を天井のカメラ取付穴内に埋め込む際に、上下一
対の挟持板による天井挟み込み寸法を天井の厚さに合せ
て予め調整しておくことができて、カメラ取付穴内へ天
井埋込み装置を挿入した後に、締結ネジを僅かに締結す
るだけで、上下一対の挟持板で天井を素早く挟持するこ
とができて、その天井埋込み装置の天井への取付け作業
を短時間で、容易に行える。
【0078】請求項4は、締結ネジによって上下一対の
挟持板を天井の上下両面に締結する際に、締結ネジがネ
ジ嵌合されている上側挟持板と一体のスライド板をガイ
ド板で支持させることにより、その上側挟持板を天井と
ガイド板とによって両持ち支持することができ、締結ネ
ジによる締結によって上側挟持板がこじれて締結ネジが
V型に折れ曲がることを未然に防止することができる。
従って、天井埋込み装置を天井に対して容易に脱着する
ことが可能である。
【0079】請求項5は、シーリングカバーをドーム型
ビデオカメラ装置の筒型本体の外周に脱着可能に係止す
るようにしたので、筒型本体に対するシーリングカバー
の偏心等が全く発生せず、デザイン上好ましいものが得
られる。
【0080】請求項6は、ドーム型ビデオカメラ装置の
筒型本体の下端の外周又はシーリングカバーの内周の少
なくとも何れか一方に集音用マイクに通じる切欠きを形
成して、シーリングカバーを位置決め手段によって筒型
本体に位置決めするようにしたので、ドーム型ビデオカ
メラ装置を天井内に埋め込んでも、集音用マイクによっ
て撮影場所周辺の音を確実に集音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドーム型ビデオカメラ装置の
天井埋込み装置の実施の形態を説明する一部切欠き正面
図である。
【図2】ドーム型カバーを外した状態の図1の下面図で
ある。
【図3】図1の上面図である。
【図4】天井埋込み装置のカメラ仮止め機構を説明する
一部切欠き側面図である。
【図5】図3の下面図である。
【図6】図3のN−N矢視での側面図である。
【図7】シーリングカバーの下面図である。
【図8】図7の上面図である。
【図9】シーリングカバーと筒型本体との係合部を説明
する断面側面図である。
【図10】天井固定部とスケールを説明する斜視図であ
る。
【図11】天井埋込み装置の天井への取付け作業の開始
を説明する一部切欠き側面図である。
【図12】天井埋込み装置の天井への取付け作業の終了
を説明する一部切欠き側面図である。
【図13】天井埋込み装置内へのドーム型ビデオカメラ
の取り付けを説明する下側から見た斜視図である。
【図14】天井埋込み装置内へドーム型ビデオカメラを
取り付けた後のシーリングカバーの取り付けを説明する
下側から見た斜視図である。
【図15】天井埋込み装置のカメラ仮止め装置の他の例
を説明する一部切欠き側面図である。
【図16】ドーム型カバーを保護フィルムで覆う時の様
子を説明する斜視図である。
【図17】ドーム型カバーをドーム型ビデオカメラ装置
に対して脱着する際の保護フィルムの外し方を説明する
図面である。
【図18】ドーム型ビデオカメラ装置を説明する全体の
斜視図である。
【図19】同上のドーム型ビデオカメラ装置で、筒型本
体からドーム型カバーを分解して示した斜視図である。
【図20】同上のドーム型ビデオカメラ装置を天井等に
取り付けた時の正面図である。
【図21】同上のドーム型ビデオカメラ装置の右側面図
である。
【図22】同上のドーム型ビデオカメラ装置の左側面図
である。
【図23】同上のドーム型ビデオカメラ装置の背面図で
ある。
【図24】同上のドーム型ビデオカメラ装置のドーム型
カバーを外した状態の下面図である。
【図25】同上のドーム型ビデオカメラ装置の上面図で
ある。
【図26】同上のドーム型ビデオカメラ装置の縦断面側
面図である。
【図27】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるユ
ニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構)部
分を説明する図30のA−A矢視での拡大断面図であ
る。
【図28】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるユ
ニバーサルジョイント機構(ボールジョイント機構)部
分を説明する図30のB−B矢視での拡大断面図であ
る。
【図29】同上のドーム型ビデオカメラ装置における光
学ブロックの鏡筒部分を説明する正面図及び側面図であ
る。
【図30】同上のドーム型ビデオカメラ装置における光
学ブロックの球状部を説明する正面図及び側面図であ
る。
【図31】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるオ
ートアイリスモータの信号ケーブル挿通用切欠き部分の
構造を説明する図30のC−C矢視での拡大断面図及び
D−D矢視での断面図である。
【図32】同上のドーム型ビデオカメラ装置における筒
型本体の縦断面側面図である。
【図33】同上の筒型本体の前面側を説明する図32の
E−E矢視での正面図である。
【図34】同上の筒型本体の背面側を説明する図32の
F−F矢視での背面図であって、シャーシ蓋板を外した
状態の図面である。
【図35】同上の筒型本体内の図33のG−G矢視での
断面側面図である。
【図36】同上の筒型本体内の図33のH−H矢視での
断面側面図である。
【図37】同上のドーム型ビデオカメラ装置における筒
型本体に対するドーム型カバーの取付け部を説明する一
部切欠き正面図である。
【図38】同上のドーム型ビデオカメラ装置における締
結リングのストッパーを説明する正面図である。
【図39】同上のストッパーを説明する一部切欠き側面
図である。
【図40】同上のストッパーの変形例を説明する正面図
である。
【図41】同上のストッパーを説明する図40のI−I
矢視での断面側面図である。
【図42】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるモ
ニター出力端子に携帯型モニターテレビをL型プラグを
使って接続した様子を説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図43】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるモ
ニター出力端子に携帯型モニターテレビをストレート型
プラグを使って接続した様子を説明する一部切欠き側面
図である。
【図44】同上のドーム型ビデオカメラ装置におけるド
ーム型カバーを説明する側面図である。
【図45】同上のドーム型カバーを説明する上面図であ
る。
【図46】同上のドーム型カバーを説明する図45のJ
−J矢視での断面側面図である。
【図47】同上のドーム型カバーの射出成形装置を説明
する縦断面側面図である。
【図48】同上の射出成形装置の上面図である。
【図49】同上の射出成形装置によるドーム型カバーの
射出成形時のガス抜き作用を説明する斜視図である。
【図50】一般的な射出成形装置によるドーム型カバー
の射出成形時に発生するガス焼け現象を説明する斜視図
である。
【図51】ビデオカメラ装置の応用例を説明する斜視図
である。
【図52】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込
み装置を説明する断面側面図である。
【図53】図52の上面図である。
【図54】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込
み装置の天井への固定部を説明する2方向の断面図であ
る。
【図55】従来のドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込
み装置の締結ネジの折れ曲がりを説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1はドーム型ビデオカメラ装置、2は筒型本体、3は光
学ブロック、5はドーム型カバー、6は集音用マイク、
31はカバー取付部、35は集音穴、181は天井埋込
み装置、182はカメラ取付部、186はスライド機
構、191は天井固定部、192はガイド板、193は
下側挟持板、194はスライド板、195は上側挟持
板、196は締結ネジ、201はスケール、205はカ
メラ仮止め機構、210は板バネ、211は溝、212
はリブ、213は凸部、214は凹部、231はシーリ
ングカバー、232は切欠き、233は位置決め手段で
ある小突起、241は保護フィルムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H105 AA02 AA07 AA08 AA28 AA43 5C022 AA05 AB02 AB12 AB21 AB66 AC27 AC33 AC34 AC42 AC52 AC66 AC72 AC74 AC77

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部の少なくとも1つを上記カメラ取付部に
    対する上記ドーム型ビデオカメラ装置の取付け方向に対
    する直角な方向にスライド調整可能にしたことを特徴と
    するドーム型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置。
  2. 【請求項2】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を水平な上下一対の挟持板と、これら上
    下一対の挟持板を天井の上下両面に平行に締結する締結
    ネジとによって構成したことを特徴とするドーム型ビデ
    オカメラ装置の天井埋込み装置。
  3. 【請求項3】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固体部を上下一対の挟持板と、これら上下一対
    の挟持板を天井の上下両面に締結する締結ネジとによっ
    て構成し、 上記天井固定部の上下一対の挟持板による天井挟込み寸
    法を表示するスケールを備えたことを特徴とするドーム
    型ビデオカメラ装置の天井埋込み装置。
  4. 【請求項4】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記天井固定部を垂直なガイド板の下端から外側に水平
    に折り曲げられた下側挟持板と、上記ガイド板に沿って
    スライドされる垂直なスライド板の下端から外側に水平
    に折り曲げられた上側挟持板と、上記下側挟持板に下方
    から挿通されて上記上側挟持板にネジ嵌合された締結ネ
    ジとによって構成し、 上記締結ネジによって上記上側挟持板を下降してその上
    側挟持板と上記下側挟持板を天井の上下両面に締結する
    際に、上記上側挟持板のスライド板を上記ガイド板で案
    内することにより、その上側挟持板の水平度を維持させ
    るように構成したことを特徴とするドーム型ビデオカメ
    ラ装置の天井埋込み装置。
  5. 【請求項5】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記カメラ取付部に脱着可能に取り付けられた上記ドー
    ム型ビデオカメラ装置の筒型本体の外周に脱着可能に挿
    入されて上記天井のカメラ取付穴を閉塞するシーリング
    カバーと、 上記シーリングカバーを上記筒型本体の外周に脱着可能
    に係止する係止手段を備えたことを特徴とするドーム型
    ビデオカメラ装置の天井埋込み装置。
  6. 【請求項6】カメラ取付部と、 上記カメラ取付部の外周の少なくとも2箇所に対称状に
    取り付けられて、そのカメラ取付部を天井のカメラ取付
    穴から挿入して天井の上方に埋め込んだ状態で天井に脱
    着可能に固定する天井固定部を備え、 ドーム型ビデオカメラ装置の筒型本体を天井のカメラ取
    付穴内に挿入して上記カメラ取付部に脱着可能に取り付
    けるように構成されたドーム型ビデオカメラ装置の天井
    埋込み装置において、 上記カメラ取付部に脱着可能に取り付けられた上記ドー
    ム型ビデオカメラ装置の筒型本体の下端の外周又はその
    筒型本体の外周に脱着可能に取り付けられて、上記天井
    のカメラ取付穴を閉塞するシーリングカバーの内周の少
    なくとも何れか一方に上記筒型本体の集音用マイクに通
    じる切欠きを形成し、 上記筒型本体に対する上記シーリングカバーの位置決め
    手段を設けたことを特徴とするドーム型ビデオカメラ装
    置の天井埋込み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113946082A (zh) * 2021-12-16 2022-01-18 惠博新型材料有限公司 一种具有补光功能的多角度摄影测量装置
CN113946082B (zh) * 2021-12-16 2022-03-15 惠博新型材料有限公司 一种具有补光功能的多角度摄影测量装置

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