JP5175150B2 - アンテナ - Google Patents
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特に、ベース部3の周縁部の裏面を天井材1に当て付ける直前において、係止手段における挟み金具(係止爪)11を、予め天井材の上側に引っかけて、その掛かり具合いを目視、確認できる安全上の利点がある。
しかしながら、その後の取付け作業において、係止手段における脚7の下方に備えさせたねじ8、支持板10を、上記ベース部3の周縁部に予め備えさせた「だるま孔12」と「係合孔30」に結合させる作業は極めて困難を伴う。特に、この時点では天井裏にある配線と、上記ベース部3の裏面にあるユニット部4の配線とはすでに接合されていて、上記天井材1と、上記ベース部3の裏面との間隔は狭く、制約されているので、その狭い場所において、上記複数の挟み金具(係止爪)11を夫々天井材の上側に引っかけて、しかもその挟み金具(係止爪)11の下側は、その時点では夫々ぶらぶらと揺れ動く状態にあり、そのような状態にある上記係止手段における夫々の脚7の下方に備えさせたねじ8、支持板10を、上記ベース部3の周縁部に予め備えさせた「だるま孔12」と係合孔30に結合させる作業は、極めて困難を伴う問題点があった。
よって、家屋における垂直な壁面に対してユニットを装着する場合にはさらなる工夫が必要となる問題点がある。
他の目的は、天井材に設けられたアンテナ装着用の孔に対して、アンテナを装着する作業中において、天井材の孔縁に対するアンテナの「仮吊り下げ」ができるように構成されているアンテナを提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
アンテナ6のアンテナ部7を備えると共に、
外周の形状を、天井材1に設けられるアンテナ取付用の孔3の形状よりも大きく形成してあるベース部11を備え、
ベース部11の裏面11bにおける周囲の周縁部12においては、天井材1に設けられるアンテナ取付用の孔3の周囲の孔縁4の表面4aに当て付ける為の当面12aを周囲に備えさせ、
さらに、ベース部11の裏面11bにおける、上記当面12aで囲まれている内側位置には、上記アンテナ6のアンテナ部7を一体的に備えてあり、
さらに、上記ベース部11の周縁部12においては、ベース部11の裏面11bにおける周縁部12の当面12aを、天井材1の孔縁4の表面4aに当て付けた状態で、天井材1の孔縁4の表面4aに対して、ベース部11の周縁部12の当面12aを固着する為の係止手段15を複数個所に備えさせてあり、
さらに、上記各係止手段15は、 上記ベース部11の周縁部12において内側から周縁13に向けて、ボルト42を貫通状態で天井材1の面に平行する方向に移動出来るように形成してある長孔16と、
上記長孔16に対して、長孔16の幅寸法よりも大きい径のボルト頭43がベース部11の表面側に位置する状態で、かつ、ボルト42の軸部44を係止爪33の元部側に向けた状態で長孔16に貫通させ、その軸部44は、長孔16に沿って天井材1の面に平行する方向に往復動自在にしてあるボルト42と、
上記ベース部11の裏面11bの側にあって、元部側36には雌ねじ部38を有し、先端部37を、天井材1における孔3の孔縁4の上面に重合する突出位置35と、天井材1における孔の孔縁4の位置から後退する退避位置34との間を、爪回り止部材31によって回動が規制された状態で、上記長孔16の長手方向に沿って往復動自在に構成してある係止爪33とを備え、
上記ボルト頭43を備えるボルト42の自由端44aは、上記長孔16を貫通した状態で上記係止爪33の元部側の雌ねじ部38に螺合させてあり、
上記係止爪33の先端部37は、上記ベース部11の周縁部12に備えさせた長孔16を貫通しているボルト42における、ベース部11の表面側に位置する状態のボルト頭43を、長孔16に沿って周縁方向に向けて移動させると、上記係止爪33の先端部37が、退避位置34から外方向の突出位置35に向けて突出して、天井材1における孔3の孔縁4の上面に重合する突出位置35に移動するようにしてあり、
更に、上記ボルト頭43を回動させることにより上記係止爪33の先端部37と、ベース部11の周縁部12の裏面11bにおける当面12aとの間を縮めて天井材1の孔縁4を締め付けて固着するようにしたものである。
従って、作業者は、続いてベース部11の表面側(室内側)に位置する各係止手段におけるボルト頭43を、ベース部の周縁部に備えさせた長孔16に沿って、ベース部11の周縁部12における内側から周縁に向けて移動させるだけで、上記ベース部11の周縁部における裏面側にある夫々の係止手段15における係止爪33の先端を、退避位置から外方向の突出位置35に向けて突出させて、天井材に重合する突出位置に移動させることができるので、少ない手数でもって、天井材の孔縁に対するアンテナ部7の「仮吊り下げ」ができる特長がある。
このことは、その「仮吊り下げ」の時点で、作業者は重量の有るアンテナを支持する負担から解放され、しかも、天井材の孔と、アンテナの周縁との位置関係を、仕上がり具合いを想定しながら確認することのできる利点もある。仕上がり具合いを確認した後は、気軽に上記の各ボルト頭を回動させることにより、天井材の孔位置と、アンテナの周縁との位置関係を不動のまま、上記係止爪の先端と、ベース部の周縁部の裏面との間を縮めて、上記天井材と、アンテナとの締め固着ができる作業上の効果がある。
図1は造営物の天井における天井材1と、天井に設けられたアンテナ取付用の孔3を下から見上げた状態の部分斜視図である。なお、アンテナ6は天井のみならず壁面にも装着することがあるので、その場合、図1の天井材1は、壁面材1として理解されたい。図2はアンテナの裏面図を示し、中央部にアンテナ部7を、両側に夫々係止手段15を備える。図3はアンテナ6の表面図(室内側から見える図)を示す。図4の(A)は、図2におけるアンテナ6をIV矢視方向から見た正面図。(B)は、図4(A)のIV矢視部分の拡大図。図5の(A)は、図2におけるV矢視部分の係止手段15(係止爪33は退避位置34にある)付近の部分拡大図。(B)は、図2におけるV矢視部分の係止手段15(係止爪33は突出位置35に突出させてある)付近の部分拡大図。 図6は、図2におけるV矢視部分の係止手段15における係止爪33を除いて、長孔16、バネ受面26、バネ囲い27及び爪受片30等の位置関係を表した部分拡大図。図7は、 図3におけるVII矢視部分の係止手段15におけるボルト頭43が退避位置にある状態の部分拡大図。
図9の (A)は、アンテナ6を、天井に設けられたアンテナ取付用の孔3に対して装入する過程を示す側面図。(B)は、アンテナ6を、天井に設けられたアンテナ取付用の孔3に対して装入し終えた状態を示す側面図。
図10の(A)、(B)図は、図8(C)におけるX矢視部分の係止手段15における係止爪33を締め付け、周縁部12における当面12aとの間で固着した状態を示す断面図で、(A)は、厚み寸法の大きい天井材(ボード)を対象とし、(B)は、厚み寸法の小さい天井材(ボード)を対象とした図。
図12の(A)、(B)、(C)図は、夫々係止爪33の異なる例を説明するための斜視図。
なお、図面の説明に当り、前出の図に対する後出の図面の説明において、前出の図と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、特徴、手段等は、以下の説明に於て加える新規な部材の構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前出の図の同符号の説明と同旨である。よって、前出の図に対する後出の図面の説明においては重複する説明は一部省略する。
上記ベース部11の固着は、上記当面12aを天井材1の孔縁の下面(表面4a)に当て付けた状態で、上記係止手段15における係止爪33を天井材1の上側から上記当面12aに向けて圧着させることにより、上記ベース部11を天井材1に固着するようにしてある。
なお11aは室内の側に現れるベース部の表面、11cは、板状に成形されているベース部の肉厚を薄くするために必要に応じて各所に設けられる補強リブの存在を示す。13はベース部の四方にある周縁、14はベース部の平面形状を四角にした場合に現れる隅部で、そこに夫々係止手段15を配設してある。しかし、ベース部の平面形状が円形要素(例えば楕円形、円形)にした場合は隅部は存在しないので、アンテナ部7との重量バランスを考慮して周囲に2カ所以上係止手段15を配設すると良い。
18aは、ボルト頭43を図8のように沈めるための第1凹陥部である。この凹陥部にあっては図示のように長孔16の両側の縁部16aとなる位置に対して、ボルト頭43を沿わせて移動させるための平坦な案内面22が備えられる。なお必要に応じて、案内面としては、図示のようにボルト頭43を沿わせて定置面23に向けて移動させるために図示のように傾斜させた案内面22、ベース部11を固定した後にボルト頭43を定住させるためにやや沈んだ状態の平坦な定置面23及び定置面23に定住するボルト頭43が脱出することを防止するための係合段部24を備えさせてあっても良い。
18bは、図10(A)(B)から明らかなように、装着作業終了後、ボルト頭43を隠すための化粧片20を嵌合状態で位置させるための第2凹陥部、18cは、化粧片20の弾力性を備える掛り爪20aを嵌合させるための化粧片嵌合孔を示す。なお、ボルト頭43をベース部11の表面11aに露出させる場合は上記凹陥部18は必要としない。
次に30は、係止爪33を図8(A)の位置で支承するための爪受片で、ベース部11から立ち上げる状態で、一体形成してある。この爪受片30がある場合には、工場出荷時、ボルト42をしっかりと締め付けることにより、係止爪33は受面30aに当接し、不動の状態になる利点がある。なお爪受片30の配置位置は、図8(C)、図10の位置で係止爪33を図面上、上下動させても支障とならない位置に配置してある。
図5、図8によく表れている33は、合成樹脂材料で内部を肉抜状に形成された係止爪で、元部36には、ボルト42の自由端44aのネジと螺合させるための雌ねじ38を備え、突出部(先端部)37は、図10に表れているようにボード4を締め付けるために自由端にしてある。上記雌ねじ38は、図示のようにナット38を係止爪33に対して一体的に埋め込むことによって構成しても良い。39は、ボルト42を不用意に回動させた場合にボルト42の自由端44aから係止爪33の雌ねじ38が外れること防止するための部材であって、止め輪機能を備えるナット、ワッシャ−を利用するものであっても良いし、周知の「止め輪」そのものであっても良い。
なお、係止爪33としては、その外形を図12に示されるように構成しても良い。図12の(A)は、図8(B)の退避位置34から図8(C)の突出位置35に向かう過程でボードの孔縁部4を乗り越え易いように先端部分37に対して、傾斜面(テーパ状)37aを付した例を示す。図12の(B)と(C)は、図10の状態で、ボードの孔縁部4に食いついた後は、離れないように鋸歯状37bに形成したり、凹凸面37cに形成した例を示す。
なお、係止爪33をベース部11から浮上させる(遠ざける)為の付勢用の手段に用いられている部材としては、他の弾力性のある部材を用いて付勢しても良い。例えばケースの側壁8aから引っ張りばねを用いて係止爪33を引き上げ(浮上)方向に付勢する等の手段を講じても良い。
次に図において、48は係止爪33の突出方向を指す矢印、49は奥行方向を指す矢印、50は表出方向・係止爪33の締め付け方向を指す矢印、H1はボード1の厚みを示す。
次に、図11の(B)は、(A)図の場合とは「ばね囲い54」の構成が相違し、ばね座金53の中央部に設けられた透孔55の周囲に「ばね囲い54a」を形成し、ばねの一端45aの内側をしっかりと把持するようにしてある。
次に、図11の(C)、(D)においては、ベース部11において、長孔16の幅寸法よりも大きい幅寸法にしてあるスライド用のばね受面26の上を進退させるばね座金53を備える。
ばね座金53に対しては、係止爪33を矢印50方向に下降させる為にボルト42を回動させるとき、係止爪33が不用意に回動することを規制するために、図示のように係止爪33の後端36に内壁面が近づけてある係止爪の回り止部材31aが一体的に備えさせてある。
回り止部材31aの上方には、図示のように案内部材56が1体的に形成され、これに設けられた孔56aにボルトの自由端を貫通させることにより、係止爪33の過剰な上昇を防止できるようにしてある。57は必要に応じて介在させる周知のワッシャ−の存在を示す。
なお、ばね座金53に対して連設させる上記係止爪の回り止部材31aのばね座金53に対する取付位置は、図11の(C)、(D)の場合とは異なり、90度向きを変えて、係止爪33の側面33bに、上記係止爪の回り止部材31aが対向するような位置であっても良い。
現地において、天井1に対し、前述した大きさのアンテナ装着用の孔3を空ける。孔3の奥にアンテナ部7を存置させるだけの充分の空間があることを確認する。次に、屋内配線(導線)5と、アンテナ部7から引き出されている導線(同軸ケーブル等)10とを周知の手段(例えば接続器具)を用いて接続する。
次に図9に1例を示すようにして、即ち、ベース部11を手で持ち、導線10を先にし、続いて(A)図のようにしてアンテナ部7を孔3の奥へ押し込み、(B)図のように当面12aが天井の孔縁部4に当接する状態になるまで押し込む。
この押し込み完了状態では、ベース部11に対する係止手段15の係止爪33、長孔16、ボルト42、巻ばね45等の位置関係は、例えば工場出荷の状態、即ち、図8(A)に表れている通りである。
この状態において、天井下からボルト頭43を、夫々係止爪33の突出方向(矢印48方向)に移動させる操作をすると、各係止爪33の先端部37は、図8(C)に現れているように夫々天井の孔縁部4と重合する状態になる。この状態では、ベース部11から手を離しても、夫々突出している係止爪33の先端部37が天井の孔縁部4と重合しているので、アンテナ6が落下する危険はなく、天井材の孔縁4に対するアンテナ6の「仮吊り下げ」が成立していることになる。この時点で、作業者は重量の有るアンテナを支持する負担から解放される。
作業員は、「仮吊り下げ」が成立した状態で、脚立から降りて、天井材の孔3に対して至近距離で接近しているアンテナの周縁13との位置関係を、仕上がり具合いを想定しながら確認する。
仕上がり具合いを確認した後は、再び脚立に上がり上記の各ボルト頭43を回動させることにより、天井材の孔3の位置と、アンテナの周縁13との位置関係を不動のまま、上記係止爪33の先端と、ベース部の周縁部12の裏面11bとの間を図10に表れているように縮めて、上記天井材1と、アンテナ6との締め固着をする。
その後は前述の説明と同様(図10(A)に係わる説明参照)にして、上記天井材1と、アンテナ6との締め固着をする。
Claims (3)
- アンテナのアンテナ部を備えると共に、
外周の形状を、天井材に設けられるアンテナ取付用の孔の形状よりも大きく形成してあるベース部を備え、
ベース部の裏面における周囲の周縁部においては、天井材に設けられるアンテナ取付用の孔の周囲の孔縁の表面に当て付ける為の当面を周囲に備えさせ、
さらに、ベース部の裏面における、上記当面で囲まれている内側位置には、上記アンテナのアンテナ部を一体的に備えてあり、
さらに、上記ベース部の周縁部においては、ベース部の裏面における周縁部の当面を、天井材の孔縁の表面に当て付けた状態で、天井材の孔縁の表面に対して、ベース部の周縁部の当面を固着する為の係止手段を複数個所に備えさせてあり、
さらに、上記各係止手段は、 上記ベース部の周縁部において内側から周縁に向けて、ボルトを貫通状態で天井材の面に平行する方向に移動出来るように形成してある長孔と、
上記長孔に対して、長孔の幅寸法よりも大きい径のボルト頭がベース部の表面側に位置する状態で、かつ、ボルトの軸部を係止爪の元部側に向けた状態で長孔に貫通させ、その軸部は、長孔に沿って天井材の面に平行する方向に往復動自在にしてあるボルトと、
上記ベース部の裏面の側にあって、元部側には雌ねじ部を有し、先端部を、天井材における孔の孔縁の上面に重合する突出位置と、天井材における孔の孔縁の位置から後退する退避位置との間を、爪回り止部材によって回動が規制された状態で、上記長孔の長手方向に沿って往復動自在に構成してある係止爪とを備え、
上記ボルト頭を備えるボルトの自由端は、上記長孔を貫通した状態で上記係止爪の元部側の雌ねじ部に螺合させてあり、
上記係止爪の先端部は、上記ベース部の周縁部に備えさせた長孔を貫通しているボルトにおける、ベース部の表面側に位置する状態のボルト頭を、長孔に沿って周縁方向に向けて移動させると、上記係止爪の先端部が、退避位置から外方向の突出位置に向けて突出して、天井材における孔の孔縁の上面に重合する突出位置に移動するようにしてあり、
更に、上記ボルト頭を回動させることにより上記係止爪の先端部と、ベース部の周縁部の裏面における当面との間を縮めて天井材の孔縁を締め付けて固着するようにしてあることを特徴とするアンテナ
- 上記各係止手段は、上記ベース部の周縁部において内側から周縁に向けて、ボルトを貫通状態で天井材の面に平行する方向に移動出来るように形成してある長孔と、
上記長孔に対して、長孔の幅寸法よりも大きい径のボルト頭がベース部の表面側に位置する状態で、かつ、ボルトの軸部を係止爪の元部側に向けた状態で長孔に貫通させ、その軸部は、長孔に沿って天井材の面に平行する方向に往復動自在にしてあるボルトと、
上記ベース部の裏面の側にあって、元部側には雌ねじ部を有し、先端部を、天井材における孔の孔縁の上面に重合する突出位置と、天井材における孔の孔縁の位置から後退する退避位置との間を、爪回り止部材によって回動が規制された状態で、上記長孔の長手方向に沿って往復動自在に構成してある係止爪とを備え、
上記ボルト頭を備えるボルトの自由端は、上記長孔を貫通した状態で上記係止爪の元部側の雌ねじ部に螺合させてあり、
上記係止爪の先端部は、上記ベース部の周縁部に備えさせた長孔を貫通しているボルトにおける、ベース部の表面側に位置する状態のボルト頭を、長孔に沿って周縁方向に向けて移動させると、上記係止爪の先端部が、退避位置から外方向の突出位置に向けて突出して、天井材における孔の孔縁の上面に重合する突出位置に移動するようにしてあり、しかも上記係止爪は、常時、ベース部から遠ざかる方向に付勢され、
更に、上記ボルト頭を回動させることにより上記係止爪の先端部と、ベース部の周縁部の裏面における当面との間を縮めて天井材の孔縁を締め付けて固着するようにしてあることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 上記各係止手段は、上記ベース部の周縁部において内側から周縁に向けて、ボルトを貫通状態で天井材の面に平行する方向に移動出来るように形成してある長孔と、
上記長孔に対して、長孔の幅寸法よりも大きい径のボルト頭がベース部の表面側に位置する状態で、かつ、ボルトの軸部を係止爪の元部側に向けた状態で長孔に貫通させ、その軸部は、長孔に沿って天井材の面に平行する方向に往復動自在にしてあるボルトと、
上記ベース部の裏面の側にあって、元部側には雌ねじ部を有し、先端部を、天井材における孔の孔縁の上面に重合する突出位置と、天井材における孔の孔縁の位置から後退する退避位置との間を、爪回り止部材によって回動が規制された状態で、上記長孔の長手方向に沿って往復動自在に構成してある係止爪とを備え、
上記ボルト頭を備えるボルトの自由端は、上記長孔を貫通した状態で上記係止爪の元部側の雌ねじ部に螺合させてあり、
上記係止爪の先端部は、上記ベース部の周縁部に備えさせた長孔を貫通しているボルトにおける、ベース部の表面側に位置する状態のボルト頭を、長孔に沿って周縁方向に向けて移動させると、上記係止爪の先端部が、退避位置から外方向の突出位置に向けて突出して、天井材における孔の孔縁の上面に重合する突出位置に移動するようにしてあり、
更に、上記ボルト頭を回動させることにより上記係止爪の先端部と、ベース部の周縁部の裏面における当面との間を縮めて天井材の孔縁を締め付けて固着するようにしてあり、
さらに、上記長孔の両側の縁部における表面側には、長孔の長手方向に沿ってボルト頭の案内面を備えさせ、その案内面は、退避位置から突出位置に向けて上り勾配となる斜面に形成し、突出位置においては沈ませた状態で平坦部を形成し、退避位置と突出位置との間には、係合段部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のアンテナ。
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