JP3072243B2 - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP3072243B2
JP3072243B2 JP7132393A JP13239395A JP3072243B2 JP 3072243 B2 JP3072243 B2 JP 3072243B2 JP 7132393 A JP7132393 A JP 7132393A JP 13239395 A JP13239395 A JP 13239395A JP 3072243 B2 JP3072243 B2 JP 3072243B2
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昌行 松尾
和久 吉木
齋藤  健
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として屋内の天井面
や壁面に設置されるアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋内用のアンテナとして天井
面や壁面などの設置面に固定するものが提供されてい
る。この種のアンテナとして代表的なものには、アンテ
ナ素子が棒状に形成されたいわゆるスリーブアンテナと
称するものがあり、図12のように、設置面に固定され
る直方体状の台座Gから、設置面にほぼ直交する向きに
アンテナ素子E’を突出させた形で設置される。ここで
は、アンテナ素子E’を2個設けたものを示している。
台座Gは両側部に突台Hを備え、突台Hに形成されたね
じ挿通孔に挿通される木ねじのような取付ねじIを天井
や壁に螺合させることによって、設置面に固定されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなスリーブ
アンテナは、設置面からのアンテナ素子E’の突出寸法
が大きくなり、目に付きやすく屋内空間の美観を損なう
という問題が生じている。とくに天井面に設置する際に
はアンテナ素子E’が天井面から垂下されるから、天井
が低いような場所では、アンテナ素子E’の先端部に人
が当たる場合も想定され、必ずしも安全性が高いとは言
えない。
【0004】また、建物の内部や地下街のように周囲で
の電波の反射が生じやすい環境で使用する場合は、電波
の干渉が生じることによって2分の1波長を最小の間隔
として電波に強弱が生じ、時間経過に伴って受信強度が
変化するフェージングという現象が生じやすいから、屋
内を主たる接地場所とする場合にはフェージングの影響
を受けにくいアンテナが要求される。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、設置面からの突出寸法が従来よりも
小さく美麗に設置できるとともに人に当たる危険がほと
んどなく、しかもフェージングの影響を受けにくいアン
テナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、厚み方向に重複しないように
平行に配置され中心部とは異なる部位にそれぞれ給電点
を備える2枚の放射板と、両放射板が一面側に所定距離
をもって対向しかつ両放射板と平行に配置され放射板の
中心部と電気的に接続される1枚の接地板とを備えた2
個のアンテナ素子を設け、接地板における放射板側とは
反対側の面には設置面に対する機械的な固定手段を設
け、接地板における放射板側には放射板を覆う電波透過
材料で形成されたカバーを設け、接地板に平行な面内に
おける両放射板の給電点を結ぶ直線の垂直二等分線上で
あってカバーの外側面の一箇所に、アンテナ素子の取付
方向を示す目印を設けている。
【0007】請求項2の発明では、厚み方向に重複しな
いように平行に配置され中心部とは異なる部位にそれぞ
れ給電点を備える2枚の放射板と、両放射板が一面側に
所定距離をもって対向しかつ両放射板と平行に配置され
放射板の中心部と電気的に接続される1枚の接地板とを
備えた2個のアンテナ素子を設け、接地板における放射
板側とは反対側の面には設置面に対する機械的な固定手
段を設け、接地板における放射板側には放射板を覆う電
波透過材料で形成されたカバーを設け、設置面に固定さ
れ設置面とは反対側の面には円形に開口する凹部が形成
されるとともに、凹部内にアンテナ素子およびカバーよ
りなるアンテナ本体の一部を嵌入した形で保持すること
により上記固定手段となる取付ベースを設け、取付ベー
スには各アンテナ素子に接続される線路が挿通可能な開
口窓を形成し、取付ベースの凹部の内底面とアンテナ本
体において上記凹部の内底面に対向する接地板との一方
にはアンテナ本体の周方向に沿って配置された引掛板を
設け、他方にはアンテナ本体を取付ベースに対して相対
的に周方向に回転させたときに引掛板に係合する係止板
を設けている。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、2枚の放射板
で1枚の接地板を共用した形の2個のアンテナ素子を設
けていることによって、スペースダイバーシティの機能
を持たせることができるから、フェージングの影響を低
減することができる。また、接地板に平行な放射板を設
け、接地板における放射板側とは反対側の面には設置面
に対する機械的な固定手段を設けていることによって、
スリーブアンテナに比較すると設置面からの突出寸法が
小さくなり、しかも放射板をカバーで覆っているから見
栄えよく設置することができ、さらには人がアンテナに
引っ掛かることもなく安全に設置できることになる。さ
らに、カバーの外側面の一箇所にアンテナ素子の取付方
向を示す目印を設けているから、周囲環境に応じてアン
テナの向きを所望の向きに設定する作業が容易になる。
【0010】請求項2の発明の構成によれば、2枚の放
射板で1枚の接地板を共用した形の2個のアンテナ素子
を設けていることによって、スペースダイバーシティの
機能を持たせることができるから、フェージングの影響
を低減することができる。また、接地板に平行な放射板
を設け、接地板における放射板側とは反対側の面には設
置面に対する機械的な固定手段を設けていることによっ
て、スリーブアンテナに比較すると設置面からの突出寸
法が小さくなり、しかも放射板をカバーで覆っているか
ら見栄えよく設置することができ、さらには人がアンテ
ナに引っ掛かることもなく安全に設置できることにな
る。さらに固定手段として取付ベースを設け、アンテナ
素子に接続した線路を取付ベースに形成した開口窓に通
し、かつ取付ベースに対してアンテナ本体を係合させる
から、接地面に取付ベースを固定しておき、開口窓から
線路を引き出した状態でアンテナ素子への線路の電気的
接続を行ない、その後、取付ベースを介してアンテナ本
体を接地面に固定することができる。その結果、施工時
に作業が容易になる。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】図1および図2に示すように、本実施例にお
けるアンテナは、アンテナ本体10と、天井面や壁面に
固定されアンテナ本体10を保持する固定手段としての
取付ベース20とからなる。以下では、アンテナを天井
に取り付ける場合について説明する。
【0014】アンテナ本体10は一対のアンテナ素子E
1 ,E2 を備える。各アンテナ素子E1 ,E2 は、両ア
ンテナ素子E1 ,E2 で共用する円板状の接地板11を
備えるとともに、接地板11の厚み方向に離間して接地
板11と略平行に配置された接地板11よりも直径の小
さい円板状の導体板よりなる放射板12をアンテナ素子
1 ,E2 ごとに備える。また、両放射板12はほぼ同
平面上に配置される。接地板11には防錆性能を考慮す
ればステンレスを用いるのが望ましいが、導電性を有す
る材料であればアルミニウムや黄銅を用いることも可能
である。
【0015】接地板11の厚み方向のうち放射板12の
配置された一面側には、熱可塑性合成樹脂よりなるカバ
ー13が覆着される。カバー13は椀状に形成され円形
に開口する。また、カバー13の内側周部には周方向に
おいてほぼ等間隔で4箇所にボス13aが突設され、各
ボス13aに形成されたボス穴(図示せず)に、接地板
11に設けたねじ挿通孔11a(図3(c)参照)を通
してタッピンねじよりなる固定ねじ14の先端部をそれ
ぞれ螺合させることによって、接地板11にカバー13
が結合される。さらに、カバー13の外周面の一箇所に
は挿通孔13bを有した目印となる位置決め突起13c
が突設される。カバー13の下端部には内外に連通する
呼吸孔13dが形成され、接地板11とカバー13とに
囲まれる内部空間と外部との間での空気の流通を可能に
している。この呼吸孔13dはアンテナ本体10を天井
に取り付けたときには最下部になるから、結露しても水
分は内部空間に入りにくくなる。アンテナ本体10を壁
に取り付ける際にも同様の機能をもたせるには、壁用の
アンテナ本体10ではカバー13の側面に呼吸孔13d
を形成するのが望ましい。
【0016】アンテナ素子E1 ,E2 についてさらに詳
しく説明する。図3に示すように、接地板11には中央
から離れた部位に導電材料よりなる2本のビス15が挿
通され、ビス15に被挿された円筒状のスペーサ16の
先端面と、ビス15の先端部に螺合するナット17との
間に放射板12の中心部を挟持する。つまり、スペーサ
16を介して各放射板12を接地板11から一定距離だ
け離して接地板11に平行になるように対向させ、かつ
放射板12の略中心部をビス15を介して接地板11と
電気的に接続しているのである。また、両放射板12の
中心を結ぶ直線上であって各放射板12における中央と
異なる部位に給電点12aを設定してあり、各放射板1
2の給電点12aには、それぞれ接地板11に固定した
同軸型のコネクタ30の中心導体である給電ピン33の
先端部が半田を用いて接続されている。給電ピン33に
は円筒状の保持具34が被挿され、上記スペーサ16と
ともに放射板12を接地板11と略平行に保つ。つま
り、接地板11と放射板12とによって、いわゆるトッ
プロード型のアンテナを構成しているのである。ここに
おいて、両放射板12の給電点12aは、図3(c)の
ように、接地板11の中心から見て各放射板12の中心
よりも外側に設けられ、両給電点12aの間の距離L
は、使用する波長をλとするときにλ/2以上になるよ
うに設定されている。したがって、両アンテナ素子
1 ,E2 によりスペースダイバーシティの効果を得る
ことができる。
【0017】コネクタ30は、円筒状であって軸方向の
一端部の外周面に雄ねじ部31aが形成された筒部31
を備え、筒部31の軸方向の他端には正方形状の取付フ
ランジ32が形成されている。この取付フランジ32の
4隅に挿通される取付ねじ35を接地板11に螺合させ
ることによって、コネクタ30が接地板11に固定され
る。つまり、筒部31および取付フランジ32は接地板
11と電気的に接続される。また、筒部31は接地板1
1を挟んで放射板12とは反対側に突出している。つま
り、コネクタ30は筒部31をカバー13の外側に露出
させる。さらに、上述した給電ピン33は筒部31と同
軸に設けられる。
【0018】接地板11には、コネクタ30の接続部と
同じ面に、取付ベース20と機械的に結合するための一
対の引掛板18を設けてある。引掛板18は、短冊形の
基片18aと、基片18aの長手方向の一端に一体に連
続する略L字形の引掛爪片18bとを有する形状に形成
されている。基片18aの長手方向の各端部には接地板
11に螺合する取付ねじ19と上述した固定ねじ14と
がそれぞれ挿通可能であって(図2参照)、各引掛板1
8は取付ねじ19および固定ねじ14により接地板11
に固定される。接地板11に引掛板18を固定した状態
で引掛爪片18bの先端部は接地板11から離れて位置
する。
【0019】以上説明したように、アンテナ本体10は
図4のような外観に形成され、接地板11を共通にした
一対のアンテナ素子E1 ,E2 を備え、かつ各アンテナ
素子E1 ,E2 の放射板12(図3参照)がレドームと
なるカバー13で覆われるとともに、カバー13で覆わ
れない接地板11の一面側にコネクタ30を露出させて
いる。さらにまた、取付ベース20との機械的結合のた
めの引掛板18も備える。
【0020】次に、取付ベース20について説明する。
取付ベース20は、図5、図6に示すように、合成樹脂
により下面側が開口する浅い有底円筒状に形成され、上
述したアンテナ本体10の上端部の外径に略等しい内径
を有している。すなわち、取付ベース20の下面側には
アンテナ本体10の上部が嵌め込まれる凹部が形成され
ることになる。
【0021】取付ベース20の内底面のうちアンテナ本
体10に設けた各引掛板18に対応する部位には、弧状
に開口する一対のガイド溝20aが形成され、ガイド溝
20aの開口の一部を幅方向に跨ぐ形で係止板21が固
定されている。係止板21は短冊状に形成され、ガイド
溝20aに対して取付ベース20の外周側に設けた突台
20bに長手方向の一端部が挿入されるとともに、他端
部に挿通されるタッピンねじよりなる固定ねじ22をガ
イド溝20aに対する取付ベース20の内周側に螺合さ
せることによって取付ベース20に固定される。ガイド
溝20aは引掛爪片18bが挿入可能な幅寸法および深
さ寸法を有し、アンテナ本体10を取付ベース20に嵌
め入れ、引掛爪片18bをガイド溝20に合致させた後
に、引掛爪片18bが係止板21に係止されるようにア
ンテナ本体10を回転させると取付ベース20に対して
アンテナ本体10を結合することができるのである。
【0022】さらに、取付ベース20の外周面には、引
掛爪片18bが係止板21に係止された状態で、カバー
13に設けた位置決め突起13cに一致する位置決め突
起20cが形成される。この位置決め突起20cには挿
通孔20dが貫設され、位置決め突起20cの上端部に
はナット23(図5(a)参照)が埋め込まれている。
したがって、取付ベース20にアンテナ本体10を結合
した後、挿通孔13b,20dにビスを挿通してナット
23に螺合させれば取付ベース20にアンテナ本体10
が確実に固定されることになる。また、位置決め突起1
3c,20cを一箇所に設けていることにより、取付ベ
ース20に対するアンテナ本体10の位置合わせが容易
になる。ここにおいて、位置決め突起13cの位置は、
接地板11に平行な面内で両アンテナ素子E1 ,E2
放射板12の給電点12aを結ぶ直線に直交する直線上
に形成されている。
【0023】ところで、アンテナ本体10に設けたコネ
クタ30は、取付ベース20の底壁にガイド溝20aと
は異なる部位でそれぞれ扇形状に開口していて線路を挿
通する開口窓としての一対のコネクタ挿通孔24に挿通
される。各コネクタ30には図2に示すように、線路と
しての同軸ケーブル36の一端部に設けた同軸型のコネ
クタ37が結合される。また、一方のコネクタ挿通孔2
4の内周部にはフック24aが形成され、このフック2
4aと引掛板18の引掛爪片18bに形成された連結孔
18cとの間に脱落防止紐25を取り付けることができ
る。脱落防止紐25の一端には円環状の引掛リング25
aが取り付けられ、他端には鉤状の引掛フック25bが
取り付けられている。したがって、フック24aに引掛
リング25aを引掛け、連結孔18cに引掛フック25
bを引掛けることによって、コネクタ30,37の着脱
作業の際(とくに、結合時)に、アンテナ本体10が脱
落するのを防止し、作業を容易に行なうことができる。
また、上述のように、フック24aに引掛リング25a
を引掛け、連結孔18cに引掛フック25bに引掛けて
いるだけであるから、コネクタ30,37の結合後ない
し分離後には脱落防止紐25を容易に外すことができ
る。
【0024】次に、取付ベース20の設置面への取付方
法について説明する。本実施例における取付ベース20
は、各種の取付方法が選択できるように構成されてい
る。まず、天井パネルや壁パネルのようなパネル状の部
材に取り付ける場合について説明する。図7(b)に示
すものは比較的薄いパネル状の部材に取り付ける場合に
用いられる挟み金具41であって、図7(a)に示すよ
うに、取付ベース20の上面の外周部に形成された一対
の金具取付台26にそれぞれ取着される。金具取付台2
6の上面には、取付ベース20の直径方向に沿う一対の
保持溝26aが形成され、各保持溝26aは取付ベース
20の外周側が内周側よりも広幅に形成されている。ま
た、各金具取付台26に設けた両保持溝26aの間に
は、取付べース20の外周側が内周側よりも広幅に形成
された、いわゆるだるま孔状のねじ保持孔26bが形成
されている。一方、挟み金具41は、略L字形に折曲さ
れた基片41aのうちの一片の先端縁から下向きに開口
する略U字形の取付ばね片41bが連続一体に延出する
形状に形成され、基片41aにはねじ保持孔26bを通
して取付ベース20の下面側から挿入される固定ねじ4
2の螺合するねじ孔41cが形成されている。基片41
aのうちの他片の先端縁からは、その片内で略L字形に
形成された保持片41dが下向きに突設されている。
【0025】しかして、ねじ孔41cに固定ねじ42を
緩く螺合させた状態で、保持片41dを保持溝26aの
広幅部分に挿入して狭幅部分にスライドさせれば挟み金
具41は取付ベース20に仮保持される。一方、天井や
壁を構成するパネル材には、両挟み金具41の保持ばね
片41b間の距離よりも若干小さい直径の円形の取付孔
を穿孔しておく。ここで、固定ねじ42を緩めたままで
上記取付孔に両挟み金具41を挿入し、その後に、固定
ねじ42を締め付ければ、挟み金具41を取付ベース2
0に固定すると同時に、取付ベース20の上面の外周部
と保持ばね片41bの先端部との間で取付孔の周部を挟
持することができ、結果的に取付ベース20をパネル状
の部材に固定することができるのである。取り外しに際
しては、固定ねじ42を緩め、ねじ保持孔26bに沿っ
て固定ねじ42を取付ベース20の外周側にスライドさ
せると、固定ねじ42の頭部がねじ保持孔26bの大径
部分に達したときに固定ねじ42を挟み金具41ととも
に取付ベース20から外すことができるようになる。
【0026】図8(b)に示す挟み金具43は、図7に
示した挟み金具41の保持ばね片41bに代えて、略L
字形の基片43aのうち取付ベース20の上面に沿う一
片を延長するとともに先端部の両側縁に挟み片43bを
突設した形状に形成されている。他の構成については図
7に示した挟み金具41と同様であって、基片43aに
ねじ孔43cを有し、基片43aのうちの他片には保持
片43dが設けられている。ここに挟み片43bは、先
端側ほど取付ベース20の上面に近付くように傾斜して
いる。
【0027】この挟み金具43を用いて天井や壁を構成
するパネル材に取り付ける方法および取り外す方法は、
図7に示した挟み金具41と同様である。この挟み金具
43は厚みの小さい部材に取り付けるのに適している。
図9に示す挟み金具44は、パネル状の部材の厚みにか
かわらず用いることができるものである。この挟み金具
44は、一側面が開口した各筒状の支柱45と、支柱4
5の上下両端部で回動自在に支持された引締ねじ46
と、引締ねじ46に螺合した挟み板47とにより構成さ
れる。支柱45の図9における下端部には両側方に固定
片45aが突設され、固定片45aの下面には保持溝2
6aに挿入される固定突片(図示せず)が突設されてい
る。つまり、固定片45aの下面から突出する固定突片
を保持溝26aに挿入すれば、支柱45は開口面を取付
ベース20の外方に向ける形で取付ベース20に固定さ
れる。また、支柱45の開口面に隣合う一方の側壁の上
端部には退避用切欠45bが形成される。挟み板47
は、支柱45の開口面に隣合う両側壁によって回り止め
がなされ、引締ねじ46の回動に伴って挟み板47は先
端部を支柱45の開口面から突出させた形で支柱45を
上下に移動する。また、引締ねじ46を緩める向きに回
転させて挟み板47が上向きに移動しているときに、挟
み板47が退避用切欠45bに対応する位置に達する
と、挟み板47は退避用切欠45bに導入されることに
なる。つまり、挟み板47の先端部は取付ベース20の
周方向に向く。
【0028】しかして、この挟み金具44を用いてパネ
ル状の部材に取付ベース20を固定するに際しては、挟
み板47を退避用切欠45bに導入した状態として、挟
み金具44をパネル状部材に穿孔した取付孔に挿入す
る。その後、引締ねじ46を締めていくと、挟み板47
は退避用切欠45bから出て先端部が支柱45の開口面
から突出することになる。したがって、引締ねじ46を
さらに締めていくことによって、挟み板47が取付ベー
ス20の上面に近付くことになり、取付ベース20の上
面と挟み板47の先端部との間で取付孔の周部を挟持す
ることができるのである。取付ベース20を外すには、
引締ねじ46を緩め、挟み板47を退避用切欠45bに
退避させればよい。
【0029】ところで、取付ベース20は上述のような
挟み金具41,43,44を用いて天井や壁に取り付け
る以外に、スイッチやコンセントのような配線器具を取
り付ける際に用いられるスイッチボックスなどに取り付
けたり、天井や壁に直付けすることもできるようになっ
ている。スイッチボックスは、一般に壁内に埋め込まれ
ており、壁面とほぼ面一になる開口面を有している。こ
の開口面にはねじ孔を有した舌片が設けられているか
ら、取付ベース20に設けたねじ挿通孔27a,27b
を通してボックスねじをスイッチボックスに設けた上記
ねじ孔に螺合させれば、スイッチボックスに取付ベース
20を固定することができる。ここに、一方のねじ挿通
孔27aは狭幅部分と広幅部分とが連続する、いわゆる
だるま孔であり、両ねじ挿通孔27a,27bに挿通さ
れるボックスねじの間隔が調節可能になっている。さら
に、天井や壁に直付けする場合には、取付ベース20の
外周部に形成されたねじ挿通孔28を通して木ねじのよ
うな固定具を天井や壁に固定すればよい。
【0030】上述したアンテナは、たとえばPHS(Pe
rsonal Handy-phone System )の基地局用のアンテナと
して用いることができる。たとえば、図10、図11に
示すように、上述したアンテナAを2台設け、両アンテ
ナAにRFスイッチボックスBを介して無線信号と有線
信号との変換を行なうBSメインCに接続する。BSメ
インCは、PHS電話機DとアンテナAとの間で送受さ
れる無線信号と一般の電話回線54を伝送する有線信号
との相互変換を行なうものである。各アンテナAはスペ
ースダイバーシティの機能を持つように2個のアンテナ
素子E1 ,E2を備えており、各アンテナ素子E1 ,E
2 ごとに同軸ケーブル36を用いてRFスイッチボック
スBに接続される。RFスイッチボックスBには各アン
テナ素子E1 ,E2 ごとの受信信号を増幅するための4
個の増幅器51が設けられ、送信信号を増幅する増幅器
52はすべてのアンテナ素子E1 ,E2 で1台を共用す
る。また、各アンテナ素子E1 ,E2 を増幅器51と増
幅器52とに択一的に接続するように4個の切換スイッ
チ53が設けられている。ここに、各アンテナAの2個
のアンテナ素子E1 ,E2 で受信した信号のうち受信条
件のよいほうが採用される。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、2枚の放射板で1枚
の接地板を共用した形の2個のアンテナ素子を設けてい
るので、スペースダイバーシティの機能を持たせること
ができ、フェージングの影響を低減することができると
いう利点がある。また、接地板に平行な放射板を設け、
接地板における放射板側とは反対側の面には設置面に対
する機械的な固定手段を設けているので、スリーブアン
テナに比較すると設置面からの突出寸法が小さくなり、
しかも放射板をカバーで覆っているから見栄えよく設置
することができ、さらには人がアンテナに引っ掛かるこ
ともなく安全に設置できるという効果を奏する。さら
に、カバーの外側面の一箇所にアンテナ素子の取付方向
を示す目印を設けているから、周囲環境に応じてアンテ
ナの向きを所望の向きに設定する作業が容易になるとい
う利点がある。
【0032】請求項2の発明は、2枚の放射板で1枚の
接地板を共用した形の2個のアンテナ素子を設けている
ので、スペースダイバーシティの機能を持たせることが
でき、フェージングの影響を低減することができるとい
う利点がある。また、接地板に平行な放射板を設け、接
地板における放射板側とは反対側の面には設置面に対す
る機械的な固定手段を設けているので、スリーブアンテ
ナに比較すると設置面からの突出寸法が小さくなり、し
かも放射板をカバーで覆っているから見栄えよく設置す
ることができ、さらには人がアンテナに引っ掛かること
もなく安全に設置できるという効果を奏する。さらに、
固定手段として取付ベースを設け、アンテナ素子に接続
した線路を取付ベースに形成した開口窓に通し、かつ取
付ベースに対してアンテナ本体を係合させるから、接地
面に取付ベースを固定しておき、開口窓から線路を引き
出した状態でアンテナ素子への線路の電気的接続を行な
い、その後、取付ベースを介してアンテナ本体を接地面
に固定することができる。その結果、施工時に作業が容
易になるという利点がある。
【0033】
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例においてアンテナ本体と取付ベースとを
外した状態の断面図である。
【図2】実施例においてアンテナ本体と取付ベースとを
外した状態の斜視図である。
【図3】実施例に用いるアンテナ素子を示し、(a)は
平面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図4】実施例に用いるアンテナ本体を示し、(a)は
平面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図5】実施例に用いる取付ベースを示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図6】実施例に用いる取付ベースの斜視図である。
【図7】(a)は実施例の取付ベースに挟み金具を取り
付けた状態の斜視図、(b)は同図(a)に用いた挟み
金具の斜視図である。
【図8】(a)は実施例の取付ベースに他の挟み金具を
取り付けた状態の斜視図、(b)は同図(a)に用いた
挟み金具の斜視図である。
【図9】(a)は実施例の取付ベースに別の挟み金具を
取り付けた状態の斜視図、(b)は同図(a)に用いた
挟み金具の斜視図である。
【図10】本発明を用いたPHSの基地局のブロック図
である。
【図11】本発明を用いたPHSの基地局の要部ブロッ
ク図である。
【図12】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 アンテナ本体 11 接地板 12 放射板 12a 給電点 13 カバー 13c 位置決め突起 13d 呼吸孔 18 引掛板 20 取付ベース 21 係止板 36 同軸ケーブル E1 ,E2 アンテナ素子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−172306(JP,A) 実開 平5−53310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/12 - 1/26 H01Q 13/00 - 13/28 H01Q 21/00 - 21/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に重複しないように平行に配置
    され中心部とは異なる部位にそれぞれ給電点を備える2
    枚の放射板と、両放射板が一面側に所定距離をもって対
    向しかつ両放射板と平行に配置され放射板の中心部と電
    気的に接続される1枚の接地板とを備えた2個のアンテ
    ナ素子を設け、接地板における放射板側とは反対側の面
    には設置面に対する機械的な固定手段を設け、接地板に
    おける放射板側には放射板を覆う電波透過材料で形成さ
    れたカバーを設け、接地板に平行な面内における両放射
    板の給電点を結ぶ直線の垂直二等分線上であってカバー
    の外側面の一箇所に、アンテナ素子の取付方向を示す目
    印を設けたことを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 厚み方向に重複しないように平行に配置
    され中心部とは異なる部位にそれぞれ給電点を備える2
    枚の放射板と、両放射板が一面側に所定距離をもって対
    向しかつ両放射板と平行に配置され放射板の中心部と電
    気的に接続される1枚の接地板とを備えた2個のアンテ
    ナ素子を設け、接地板における放射板側とは反対側の面
    には設置面に対する機械的な固定手段を設け、接地板に
    おける放射板側には放射板を覆う電波透過材料で形成さ
    れたカバーを設け、設置面に固定され設置面とは反対側
    の面には円形に開口する凹部が形成されるとともに、凹
    部内にアンテナ素子およびカバーよりなるアンテナ本体
    の一部を嵌入した形で保持することにより上記固定手段
    となる取付ベースを設け、取付ベースには各アンテナ素
    子に接続される線路が挿通可能な開口窓を形成し、取付
    ベースの凹部の内底面とアンテナ本体において上記凹部
    の内底面に対向する接地板との一方にはアンテナ本体の
    周方向に沿って配置された引掛板を設け、他方にはアン
    テナ本体を取付ベースに対して相対的に周方向に回転さ
    せたときに引掛板に係合する係止板を設けて成ること
    特徴とするアンテナ
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