JP4154058B2 - 座標検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、パソコンやワープロ等の入力手段として使用される座標検出装置に係わり、特にX座標及びY座標で構成される座標入力パネルに接触することによって検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置に関する。
【従来の技術】
【0003】
近年、パソコンやワープロ等の情報処理装置は、誰もが容易に操作できるようにオペレーションシステム等が改善され、情報を入力する手段が従来主流であったキーボードから操作の容易なポインティングデバイスである座標検出装置に変わってきている。
【0004】
また、座標検出装置としては、電磁誘導方式、静電結合方式、抵抗膜方式等があるが、構成が簡単、安価、薄型化可能等、多くの利点を有するため、近年は抵抗膜方式が用いられることが多い。従来の抵抗膜方式の座標検出装置の構成、及びその処理動作を図27に従って説明する。
【0005】
図27において従来の座標検出装置は、パソコンやワープロ等の情報処理装置の使用者が入力手段として操作するための接触面を有する座標入力パネル201と、座標入力パネル201に電圧を印加し、更に座標入力パネル201上の接触点の位置を検出する検出部202から構成され、情報処理装置等の使用者が座標入力パネル201の接触面を操作することによってスイッチングデータ及び座標データを出力する。
【0006】
座標検出装置を構成する上記の座標入力パネル201は、例えば、図28(a)に示すように、ドットスペーサ216を介して対向した2枚の抵抗膜203、204を有し、その抵抗膜203、204はそれぞれ周縁部に沿って形成された中央部の入力範囲215を挟んで相対する1対の電極205、206と電極207、208を有している。また、ドットスペーサ216を介して対向する抵抗膜203、204では、それぞれに形成された電極205と電極206、及び電極207と電極208とが互いに直行するように配置され、例えば、Y軸に平行な抵抗膜203上の電極205はX座標、またX軸に平行な抵抗膜204上の電極207はY座標の検出に利用される。尚、従来の座標検出装置にて使用されているドットスペーサ216は、通常時、2枚の抵抗膜203、204がショートしないように、例えば、図28(b)のように、少なくとも一方の抵抗膜204上に絶縁体からなる複数個のドットスペーサ216を配置している。
【0007】
また、座標検出装置を構成する上記の検出部202は、抵抗膜203上の電極205、206間に電圧を印加するトランジスタ209、210と、導体膜204上の電極207、208間に電圧を印加するトランジスタ211、212から構成され、トランジスタ209、210及びトランジスタ211、212を一組ずつ交互にONにすることによって、抵抗膜203及び抵抗膜204に電圧を印加している。
【0008】
更に検出部202は、トランジスタ209、210、211、212を制御する制御部213と、座標入力パネル201の押下位置に対応する電圧値を検出する電圧検出部214を有し、座標入力パネル201の押下位置の座標を検出している。上記のように構成される座標検出装置は、座標入力パネル201の一点を押下すると、押下された接触点で2枚の抵抗膜203、204が接触する。そのとき電極205、206に電圧が印加されていると、その電圧は接触点で分圧され、Y座標を示す電圧が電極207を介して出力される。また、電極207、208に電圧が印加されていると、その電圧は接触点で分圧され、X座標を示す電圧が電極205を介して出力される。
【0009】
X座標を示す電圧、及びY座標を示す電圧を検出後、電圧検出部214は、受信した電圧値を制御部213に送信し、制御部213では、該電圧値に基づいて接触点の座標データ、またはスイッチングデータを生成し、出力する。また、従来の座標検出装置は、例えば、熱ストレス等の要因にて抵抗膜203、及び204にたわみが生じた場合でも、適当な間隔で配置されたドットスペーサ216により、相対する抵抗膜203、204が接触することなく、座標入力パネル201の接触面を押圧したときのみ、抵抗膜203、204が接触するような構造となっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の座標検出装置では、対向する抵抗膜間に絶縁体からなるドットスペーサが配置されているため(図29(a)参照)、例えば、ドットスペーサの真上、またはその近傍に相当する座標入力パネルの接触面を押圧した場合、ドットスペーサを避けるように抵抗膜が接触し(図29(b)参照)、検出される座標データが不安定となる。
【0011】
このような不具合を回避して操作性を良くするためには、ドッドスペーサ間の間隔を大きくするとともに、ドッドスペーサ自体を小さくしかつドッドスペーサの高さも低くする必要がある。ところが、上記のようにしてドッドスペーサの形状を変更して操作性を良くした場合、抵抗膜の歪みや反りによって抵抗膜間の間隔が狭くなってショートしやすくなるおそれがある。
【0012】
また、従来の座標検出装置において、抵抗膜は数十μm程度の粘着層によって貼着されていたため、貼着部に存在するパターンにより段差を生じあるいはレジスト層の表面の粗さ等を粘着層によって完全に埋めきれず、貼着部に隙間が生じていた。そのため、操作領域を比較的大きな面積で押圧すると、上シートおよび下シートの間に存在する空気がその隙間から外気中に抜け、その後押圧を解除しても直ちには充分な量の空気が流入しないために、上シートと下シートとがくっついたままとなる不具合があった。
【0013】
そこで、本発明は、座標入力パネル上の全ての接触面において、正確な座標データを検出可能な座標検出装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
そこで、上記課題を解決するため、本発明の座標検出装置は、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルに接触することによって検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置において、該座標入力パネルは、互いに反発しあう何らかの斥力を有する上シートと下シートを有し、該座標入力パネルに接触することによって該上シートと下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出することを特徴とする。
【0015】
本発明の座標検出装置は、同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シート(後述する実施例の上シート1に相当)と下シート(後述する実施例の下シート2に相当)を有し、該座標入力パネルに接触することにより該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出することを特徴とする。
【0016】
本発明の座標検出装置座標の座標入力パネルは、対向する上シートと下シートとの間に(抵抗膜間に)、従来のように、絶縁体からなるドットスペーサが配置されておらず、例えば、図1(a)のように、通常時、同一磁極の反発力により所定間隔で対向している。そして、情報処理装置等の使用者により座標入力パネルが押圧された場合のみ、図1(b)のように、上シート及び下シートの各抵抗膜が接触し、押圧を解除すると、再び同一磁極の反発力により所定間隔で対向する。
【0017】
従って、本発明の座標検出装置では、従来のように、ドットスペーサを避けるように抵抗膜が接触することにより、検出される座標データが不安定となることがなく、座標入力パネル上の全ての接触面において、正確な座標データを検出可能となる。以下、座標入力パネル上の全ての接触面において、正確な座標データを検出可能な座標検出装置について、具体的な構成を説明する。
【0018】
例えば、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1aに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2aに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のポリエチレンテレフタレートフィルム6、7に相当)の片面に、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷する磁気印刷層(後述する実施例の磁気印刷層8、9に相当)と、更にその表面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該磁気印刷層が同一磁極にて対向することを特徴とする。ここで、樹脂製フィルムとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETという。)、ポリカーボネート、ポリイミド等の各種樹脂からなるフィルムをいい、本発明の効果を奏する限り樹脂の種類を限定するものではない。
【0019】
記のように構成される上シート及び下シートは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0020】
また、例えば、請求項1に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1bに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2bに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6、7に相当)の片面に、抵抗膜印刷ペーストにハード磁性材料の粉体を混合させたものを抵抗膜(後述する実施例の磁性粉分散抵抗膜15、16に相当)として印刷し、更にその表面に電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該抵抗膜が同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0021】
上記、請求項1に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0022】
た、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1cに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2cに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6、7に相当)の片面に、蒸着によるハード磁性薄膜(後述する実施例の磁性薄膜21、22に相当)を形成し、更にその表面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該ハード磁性薄膜が同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0023】
記のように構成される上シート及び下シートは、請求項1、2と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0024】
また、例えば、請求項2に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1dに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2dに相当)は、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルム(後述する実施例の磁性粉分散フィルム25、26に相当)に、抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該フィルムが同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0025】
上記、請求項2に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−3と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0026】
また、例えば、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1eに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6に相当)の片面に、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷する磁気印刷層(後述する実施例の磁気印刷層8に相当)と、更にその裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シート(後述する実施例の下シート2eに相当)は、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷されたプリント基板(後述する実施例の搭載基板11に相当)上の磁気印刷層(後述する実施例の磁気印刷層9に相当)に形成され、更にその表面に樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム7に相当)、抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各々の磁気印刷層が同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0027】
記のように構成される上シート及び下シートは、請求項1、2と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0028】
また、例えば、請求項3に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1fに相当)は、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルム(後述する実施例の磁性粉分散フィルム31に相当)に、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6に相当)、抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シート(後述する実施例の下シート2fに相当)は、ハード磁性材料の粉体を混合させたプリント基板(後述する実施例の搭載基板32に相当)上に形成され、更にその表面に樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム7に相当)、抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、上シートの該フィルムと、該プリント基板が同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0029】
上記、請求項3に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−5と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0030】
また、例えば、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1gに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2gに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6、7に相当)の片面に、フィルム状の磁石(後述する実施例の印刷膜磁石35、36に相当)を所定の間隔で複数印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、厚み方向に着磁された各シートのフィルム状の磁石が、同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0031】
記のように構成される上シート及び下シートは、請求項1−3と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0032】
また、例えば、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1hに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2hに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6、7に相当)の片面に、フィルム状の磁石(後述する実施例の印刷膜磁石41、42に相当)を所定の間隔で複数印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、横方向に着磁された各シートのフィルム状の磁石が、同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0033】
記のように構成される上シート及び下シートは、請求項1−3と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0034】
また、例えば、請求項4に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1iに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2iに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6、7に相当)の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(後述する実施例の印刷膜磁石51、52に相当)を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、厚み方向に着磁された各シートのフィルム状の磁石が、同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0035】
上記、請求項4に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−3と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0036】
また、例えば、請求項5に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1iに相当)及び下シート(後述する実施例の下シート2iに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6、7に相当)の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(後述する実施例の印刷膜磁石54、55、56、57に相当)を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3、4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、横方向に着磁された各シートのフィルム状の磁石が、同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0037】
上記、請求項5に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−4と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0038】
また、例えば、請求項6に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1jに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6に相当)の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(後述する実施例の印刷膜磁石51に相当)を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シート(後述する実施例の下シート2jに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム7に相当)、抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、更にプリント基板(後述する実施例の搭載基板11に相当)上の前記座標入力パネルの操作領域中央付近に永久磁石を(後述する実施例の永久磁石61に相当)搭載し、厚み方向に着磁されたフィルム状の磁石と、該永久磁石が同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0039】
上記、請求項6に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−5と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0040】
また、例えば、請求項7に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート(後述する実施例の上シート1jに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム6に相当)の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(後述する実施例の印刷膜磁石51に相当)を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜3に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シート(後述する実施例の下シート2jに相当)は、樹脂製フィルム(後述する実施例のPETフィルム7に相当)、抵抗膜(後述する実施例の抵抗膜4に相当)、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、更にプリント基板(後述する実施例の搭載基板11に相当)上の前記座標入力パネルの操作領域中央付近に磁石となり得るコイルパターン(後述する実施例のコイルパターン65に相当)を形成し、厚み方向に着磁されたフィルム状の磁石と、該コイルパターンが同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0041】
上記、請求項7に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−6と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0042】
また、例えば、請求項8に記載のように、座標検出装置の座標入力パネルにおける、前記上シート及び下シートは、樹脂製フィルムの片面の操作領域中央付近に、磁石となり得るコイルパターンを形成し、更にその表面、または裏面に抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該コイルパターンが同一磁極にて対向することを特徴とする。
【0043】
上記、請求項8に示すように構成される上シート及び下シートは、請求項1−7と同様に、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは、接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【発明の実施の形態】
【0044】
以下、本発明の座標検出装置および座標入力パネル用シートを図面に基づいて説明する。本発明の座標検出装置は、図27に示すように、パソコンやワープロ等の情報処理装置の使用者が入力手段として操作するための接触面を有する座標入力パネル201と、座標入力パネル201に電圧を印加し、更に座標入力パネル201上の接触点の位置を検出する検出部202から構成され、情報処理装置等の使用者が座標入力パネル201の接触面を操作することによってスイッチングデータ及び座標データを出力する。
【0045】
座標検出装置を構成する上記の座標入力パネル201は、例えば、同一磁極の反発力により所定間隔で対向する2枚の抵抗膜203、204を有し、その抵抗膜203、204はそれぞれ周縁部に沿って形成された中央部の入力範囲215を挟んで相対する1対の電極205、206と電極207、208を有している。また、同一磁極の反発力による隙間を介して対向する抵抗膜203、204では、それぞれに形成された電極205と電極206、及び電極207と電極208とが互いに直行するように配置され、例えば、Y軸に平行な抵抗膜203上の電極205はX座標、またX軸に平行な抵抗膜204上の電極207はY座標の検出に利用される。
【0046】
また、本発明の座標検出装置を構成する上記の検出部202は、抵抗膜203上の電極205、206間に電圧を印加するトランジスタ209、210と、導体膜204上の電極207、208間に電圧を印加するトランジスタ211、212から構成され、トランジスタ209、210及びトランジスタ211、212を一組ずつ交互にONにすることによって、抵抗膜203及び抵抗膜204に電圧を印加している。
【0047】
更に検出部202は、トランジスタ209、210、211、212を制御する制御部213と、座標入力パネル201の押下位置に対応する電圧値を検出する電圧検出部214を有し、座標入力パネル201の押下位置の座標を検出している。上記のように構成される本発明の座標検出装置は、座標入力パネル201の一点を押圧すると、押圧された接触点で2枚の抵抗膜203、204が接触する。そのとき電極205、206に電圧が印加されていると、その電圧は接触点で分圧され、Y座標を示す電圧が電極207を介して出力される。また、電極207、208に電圧が印加されていると、その電圧は接触点で分圧され、X座標を示す電圧が電極205を介して出力される。
【0048】
X座標を示す電圧、及びY座標を示す電圧を検出後、電圧検出部214は、受信した電圧値を制御部213に送信し、制御部213では、該電圧値に基づいて接触点の座標データ、またはスイッチングデータを生成し、出力する。また、本発明の座標検出装置は、例えば、熱ストレス等の要因にて抵抗膜203、及び204にたわみが生じた場合でも、同一磁極の反発力により、相対する抵抗膜203、204が接触することなく、座標入力パネル201の接触面を押圧したときのみ、抵抗膜203、204が接触するような構造となっている。
【0049】
図1は、本発明の座標検出装置の座標入力パネルの原理構成を示す。本発明の座標検出装置座標の座標入力パネルは、対向する上シート1と下シート2との間に(抵抗膜3と抵抗膜4との間に)、従来のように、絶縁体からなるドットスペーサが配置されておらず、例えば、図1(a)のように、通常時、同一磁極(この場合はS極とS極)の反発力により所定間隔で対向している。そして、情報処理装置等の使用者により座標入力パネルの接触面5が押圧された場合のみ、図1(b)のように、上シート1及び下シート2の各抵抗膜が接触し、押圧を解除すると、再び同一磁極の反発力により所定間隔で対向する。尚、図1では、S極とS極の反発力により抵抗膜間の所定間隔を保持しているが、これは、N極とN極の反発力としても同様である。
【0050】
従って、本発明の座標検出装置では、従来のように、ドットスペーサを避けるように抵抗膜が接触することにより(図47(b)参照)、検出される座標データが不安定となることがなく、座標入力パネル上の全ての操作面5において、正確な座標データを検出可能となる。図2は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第1の実施例を示す(請求項1に相当)。
【0051】
本実施例において、上シート1aは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷する磁気印刷層8と、更にその表面に抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2aも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面に、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷する磁気印刷層9と、更にその表面に抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0052】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、磁気印刷層8、9の抵抗膜形成面側がN極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各シートの抵抗膜面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1aを保護し、操作感触を良くするために、上シート1aの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0053】
上記、図2に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1a及び下シート2aでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0054】
図3は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第2の実施例を示す(請求項1に相当)。本実施例において、上シート1bは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、抵抗膜印刷ペーストにハード磁性材料の粉体を混合させたものを抵抗膜(磁性粉分散抵抗膜15)として印刷し、更にその表面に、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2bも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面に、抵抗膜印刷ペーストにハード磁性材料の粉体を混合させたものを抵抗膜(磁性粉分散抵抗膜16)として印刷し、更にその表面に、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0055】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、磁性粉分散抵抗膜15、16表面側がN極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各シートの抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1bを保護し、操作感触を良くするために、上シート1bの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0056】
上記、図3に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1b及び下シート2bでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、磁性粉分散抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0057】
図4は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第3の実施例を示す。本実施例において、上シート1cは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、磁界中蒸着、磁界中スパッター等によるハード磁性薄膜21を形成し、更にその表面に抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2cも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面に、磁界中蒸着、磁界中スパッター等によるハード磁性薄膜22を形成し、更にその表面に抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0058】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、抵抗膜形成面側がN極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各シートの抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1cを保護し、操作感触を良くするために、上シート1cの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0059】
上記、図4に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1c及び下シート2cでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0060】
図5は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第4の実施例を示す(請求項2に相当)。本実施例において、上シート1dは、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルム(磁性粉分散フィルム25)を基材として使用し、磁性粉分散フィルム25の片面に、抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2dも同様に、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルム(磁性粉分散フィルム26)を基材として使用し、磁性粉分散フィルム26の片面に、抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0061】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、抵抗膜形成面側がN極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各シートの抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1dを保護し、操作感触を良くするために、上シート1dの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0062】
上記、図5に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1d及び下シート2dでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0063】
図6は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第5の実施例を示す。本実施例において、上シート1eは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷する磁気印刷層8を形成し、更にその裏面に抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2eは、ハード磁性材料を分散させたペーストを一様にスクリーン印刷された搭載基板11の磁気印刷層9上に形成され、更にその表面にPETフィルム7、抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0064】
更に、例えば、上シート1eの抵抗膜形成面側と搭載基板11上の抵抗膜形成面側が、N極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各々の抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1eを保護し、操作感触を良くするために、上シート1eの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0065】
上記、図6に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1e及び搭載基板11上の下シート2eでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0066】
図7は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第6の実施例を示す(請求項3に相当)。本実施例において、上シート1fは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルム(磁性粉分散フィルム31)を形成し、その裏面に抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2fは、ハード磁性材料の粉体を混合させた搭載基板32(コンパウンド磁石)上に形成され、更にその表面にPETフィルム7、抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。尚、コンパウンド磁石とは、ハード磁性粉末をゴム、プラスティック等に混合させて形成した材料のことである。
【0067】
更に、例えば、上シート1fの抵抗膜形成面側と搭載基板11上の抵抗膜形成面側が、N極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各々の抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、本実施例では、上シート1fを保護し、操作感触を良くするため保護シートとして、磁性粉分散フィルム31を使用する。
【0068】
上記、図7に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1f及び搭載基板11上の下シート2fでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0069】
上記のように、第1から第6の実施例では、図1(a)に示すとおり、通常時、同一磁極(S極とS極、N極とN極)の反発力により所定間隔で対向している。そして、情報処理装置等の使用者により座標入力パネルの接触面5が押圧された場合のみ、図1(b)のように、上シート及び下シートの各抵抗膜が接触し、押圧を解除すると、再び同一磁極の反発力により所定間隔で対向する。
【0070】
しかしながら、図1の原理による座標検出装置(第1から第6の実施例)では、各シート毎に厚み方向に着磁された一方の面の磁極面積が広く、更に非常に薄い膜上磁石となり、特に膜状磁石の面積が広い場合の中心付近では、有効な反発力が得られる程、強い磁界が発生しない場合がある。例えば、図12に示すような円柱状磁石の場合、中心軸上の磁界強度(磁束密度B)は、B=(Br/2)×[(L+X)÷{√(R2 +(L+X)2 )}−X÷{√(R2 +X2 )}]
の式により近似され、この式からわかるように、半径Rが大きく、厚さLが小さい程、発生磁界が小さい。即ち、四角柱状の磁石においても同様に、薄く、且つ磁極面積が大きい磁石の発生磁界は小さい。
【0071】
そこで、図8、及び図9の原理図に示すように、上シート1と下シート2との対称位置に、分散した膜磁石パターンを形成し、対向する面が同一磁極になるように厚み方向(図8参照)、または横方向(図9参照)に着磁する。即ち、図1のように、膜磁石を各シートの全面にベタ膜として形成するのではなく、図8または図9のように複数の膜磁石になるようなパターンを形成することにより、座標検出装置は、図1の膜磁石より大きな磁界をえることができる。尚、図8では、S極とS極の反発力により抵抗膜間の所定間隔を保持しているが、これは、N極とN極の反発力としても同様である。
【0072】
次に図8または図9の原理を応用した本発明の座標入力パネルの実施例を、図面に基づいて説明する。図10は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第7の実施例を示す。本実施例において、上シート1gは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石35)を所定の間隔で複数印刷し、更にその表面、または裏面(図10では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2gも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石36)を所定の間隔で複数印刷し、更にその表面、または裏面(図10では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0073】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、抵抗膜形成面側がN極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各シートの抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1gを保護し、操作感触を良くするために、上シート1gの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0074】
上記、図10に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1g及び下シート2gでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0075】
図11は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第8の実施例を示す。本実施例において、上シート1hは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石41)を所定の間隔で複数印刷し、更にその表面、または裏面(図11では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜3と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート2hも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石42)を所定の間隔で複数印刷し、更にその表面、または裏面(図11では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜4と、図示はしていないが電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0076】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、抵抗膜形成面側がN極及びS極の同一磁極になるように、横方向に着磁した後、各シートの抵抗膜形成面が同一磁極にて対向するように重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1hを保護し、操作感触を良くするために、上シート1hの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0077】
上記、図11に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1h及び下シート2hでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0078】
上記のように、第7及び第8の実施例は、複数の膜磁石になるようなパターンを形成することにより、図1のベタ膜の膜磁石より大きな磁界をえることができる。ここで、第7及び第8の実施例以外の方法で、図1のベタ膜の膜磁石より大きな磁界をえる方法について説明する。
【0079】
例えば、図13及び図14の原理図に示すように、上シート1と下シート2との操作領域中央付近の対称位置に、膜磁石パターンを形成し、対向する面が同一磁極になるように厚み方向(図13参照)、または横方向(図14参照)に着磁する。尚、図13では、S極とS極の反発力により抵抗膜間の所定間隔を保持しているが、これは、N極とN極の反発力としても同様である。
【0080】
次に図13または図14の原理を応用した本発明の座標入力パネルの実施例を、図面に基づいて説明する。図15は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第9の実施例を示す(請求項4に相当)。本実施例において、上シート1iは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石51)を印刷し、更にその表面、または裏面(図15では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜3と、図示はしていない電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート1iも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石52)を印刷し、更にその表面、または裏面(図15では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜4と、図示はしていない電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0081】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、抵抗膜形成面側がN極またはS極の同一磁極になるように、厚み方向に着磁した後、各シートの抵抗膜形成面が、固定部45を挟んで同一磁極にて対向するように、重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1iを保護し、操作感触を良くするために、上シート1iの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0082】
上記、図15に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1i及び下シート2iでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0083】
図16は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第10の実施例を示す(請求項5に相当)。本実施例も基本的には第9の実施例と同様の構成を有するが、一部相違点がある。上シート1iは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石を複数印刷し(印刷膜磁石54、55、56、57)、更にその表面、または裏面に抵抗膜3と、図示はしていない電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート1iも同様に、PETフィルム7を基材として使用し、PETフィルム7の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石を複数印刷し(印刷膜磁石54、55、56、57)、更にその表面、または裏面に抵抗膜4と、図示はしていない電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。
【0084】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、抵抗膜形成面側がN極またはS極の同一磁極になるように、横方向に着磁した後(図16の印刷膜磁石54、55、56、57を参照)、各シートの抵抗膜形成面が、固定部45を挟んで同一磁極にて対向するように、重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。
【0085】
上記、図16に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1i及び下シート2iでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0086】
図17は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第11の実施例を示す(請求項6に相当)。本実施例において、上シート1jは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面の操作領域中央付近に、フィルム状の磁石(印刷膜磁石51)を印刷し、更にその表面、または裏面(図17では、便宜上、裏面に積層する)に抵抗膜3と、図示はしていない電極パターン及び配線パターンを積層する構成とする。また、下シート1jは、PETフィルム6を基材として使用し、PETフィルム6の片面に、抵抗膜4と、図示はしていない電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、搭載基板11上には、座標入力パネルの操作領域中央付近に永久磁石61を搭載している。
【0087】
更にこれらの周囲はレジストコーティングされ、例えば、印刷膜磁石51の抵抗膜形成面側と永久磁石61がN極またはS極の同一磁極になるように、印刷膜磁石51を厚み方向に着磁した後、各シートが固定部45を挟んで同一磁極にて対向するように、重ね合わせて周囲を貼りつけ、搭載基板11に取り付けられている。尚、上シート1jを保護し、操作感触を良くするために、上シート1jの操作面5側に保護シート10が貼りつけられている。
【0088】
上記、図17に示すように構成される座標入力パネルにおいて、上シート1j及び下シート2jでは、同一磁極の反発力によって斥力が働くため、座標入力パネルを押圧しないときは接触することがなく、意図しないショートによる不具合が発生しない。また、座標入力パネルに対して使用者による押圧があった場合、抵抗膜間にドットスペーサのような絶縁物が存在しないので、正確な座標データを得ることができる。
【0089】
図18は、本発明の座標検出装置に使用される座標入力パネルの第12の実施例を示す(請求項7に相当)。図18の座標入力パネルは、図17に示す搭載基板11上の永久磁石61を、磁石となり得るコイルパターン65に置き換えるほかは同様の構成のため、説明を省略する。この場合は、コイルパターン65に電流を流すことにより、磁界が発生し、図17の座標入力パネルと同様の効果が得られる。更に図17に示す上シート1jのフィルム状の磁石(印刷膜磁石51)を、磁石となり得るコイルパターンにて形成した場合も同様の効果がられる(請求項8に相当)。
【0090】
ここで、上記の各実施例に示す座標入力パネルを利用する座標検出装置の構成の一例を具体的に説明する。例えば、図19のように、100μm厚のPETフィルム101の片面に30μm厚の磁気印刷層102を印刷する場合、PETフィルム101には、例えば、SmCo粉末をバインダー(エポキシ)に分散させたペーストを均一に塗布し、それを熱硬化させる。本来、SmCoの磁気特性は、保持力Hc=7000〜10000e、残留磁束密度Br=9000〜12000Gあるが、磁気印刷層102では、SmCo粉末をバインダー(エポキシ)に分散させているため、磁気特性は低下し、保持力Hc=5000e、残留磁束密度Br=5000G程度となる。
【0091】
この磁気印刷層102を下図のように、ピッチ4mmで着磁方向を反転させて着磁し、この着磁印刷膜形成シートを対向する部分の磁極が一致するように対面させた場合、例えば、中央部およそ20×20mmの領域には、約3gの反発力が生じる。従って、座標検出装置に対して3g以上の押圧がないとき(通常時)、上下シートは、約3gの反発力により接触しない。
【0092】
上記のような磁気印刷層102を有する座標検出装置は、下記の製造工程を用いて作成される。
【0093】
1.フェライト、SmCo等の強磁性材粉末をバインダー(エポキシ等)に分散させたペーストをPETフィルム101の片面に均一に印刷し、磁気印刷層102を形成する。
【0094】
2.ここで、図20に示すような着磁ヘッド103を用い、着磁ピッチの距離ずつPETフィルム101を送り、その都度、電源端子105からヨーク106に巻き付けられたコイル104に流す電流方向を逆転することにより、一定ピッチで着磁方向が反転する磁気印刷層102が形成される。尚、量産に対する対応等により、幅の広いPETフィルムを使用する場合は、着磁ヘッドを複数個配置することも可能である。
【0095】
3.以下の工程の作業性を良くするため、図21に示すように、PETフィルム101を裁断する。
【0096】
4.図22に示すように、PETフィルム101の裏面に抵抗膜107をスクリーン印刷する。
【0097】
5.図23に示すように、電極108、109、110、111及び配線パターン112をAg等の導電材料で形成する。
【0098】
6.図24に示すように、後で上下シートを対向させて貼り合わせるときに、配線パターン112がショートしないように、コネクタ接続部113を除いて絶縁層を形成する。
【0099】
7.図25に示すように、上下シートの貼り合わせるため、操作領域周辺の接着部に粘着層パターン115を形成する。
【0100】
8.図26(a)に示すように、上シートに保護シート116を貼りつけ、座標検出装置の形状(上下シートを開いた状態)に型抜きする。更に図26(b)に示すように、型抜きしたシートを同一磁極が対向するように貼り合わせる。このように、1から8の工程により生成された座標入力パネルを搭載基板に固定し、コネクタ接続部113を外部の回路に接続することにより、パソコン等の座標入力装置として適用することができる。
【発明の効果】
【0101】
上述の如く、本発明の座標検出装置において、座標入力パネルは、対向する上シートと下シートとの間に(抵抗膜間に)、従来のように、絶縁体からなるドットスペーサが配置されておらず、通常時、上下シートに何らかの斥力が働くことにより、座標入力パネルが押圧された場合のみ上シートおよび下シートの各抵抗膜が接触し、押圧を解除すると前記斥力により直ちに上下シートが離れ、所定間隔で対向する。そのひとつとして、同一磁極の反発力により所定間隔で対向したものがあり、情報処理装置等の使用者により座標入力パネルが押圧された場合のみ、上シート及び下シートの各抵抗膜が接触し、押圧を解除すると、再び同一磁極の反発力により所定間隔で対向する。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】 本発明の原理図である。
【図2】 第1の参考例である。
【図3】 第2の参考例である。
【図4】 第3の参考例である。
【図5】 第4の参考例である。
【図6】 第5の参考例である。
【図7】 第6の参考例である。
【図8】 本発明の原理図である。
【図9】 本発明の原理図である。
【図10】 第7の参考例である。
【図11】 第8の参考例である。
【図12】 円柱状の磁石の中心軸上の磁界強度を示す図である。
【図13】 本発明の原理図である。
【図14】 本発明の原理図である。
【図15】 第9の参考例である。
【図16】 第10の参考例である。
【図17】 第11の参考例である。
【図18】 第12の参考例である。
【図19】 磁気印刷膜の構成である。
【図20】 着磁方法である。
【図21】 磁気印刷膜形成済PETフィルムである。
【図22】 抵抗膜の印刷である。
【図23】 配線パターンの形成である。
【図24】 レジストパターンの形成である。
【図25】 粘着層パターンの形成である。
【図26】 型抜き及び張り合わせを示す図である。
【図27】 座標検出装置の構成である。
【図28】 従来の座標入力パネルの構成である。
【図29】 従来の座標検出装置の問題点である。
【符号の説明】
【0103】
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j 上シート
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2i、2j 下シート
3、4 抵抗膜
6、7 PETフィルム
8、9 磁気印刷膜
10、31、116 保護シート
11 搭載基板
15、16 磁性粉分散抵抗膜
21、22 磁性薄膜
25、26 磁性粉分散フィルム
32 搭載基板
35、36 印刷膜磁石
41、42 印刷膜磁石
46、47、48、49 印刷膜磁石
51、52 印刷膜磁石
53 膜磁石印刷位置
54、55、56、57 印刷膜磁石
61 永久磁石
65 コイルパターン
101 PETフィルム
102 磁気印刷膜
103 着磁ヘッド
104 コイル
105 電源端子
106 ヨーク
107 抵抗膜
108、109、110、111 電極
112 配線パターン
113 コネクタ接続部
114 レジストパターン
115 粘着層パターン
117 折り返し部
201、333 座標入力パネル
202 検出部
203、204 抵抗膜
205、206、207、208 電極
209、210、211、212 トランジスタ
213 制御部
214 電圧検出部
215 入力範囲
216 ドットスペーサ

Claims (8)

  1. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シート及び下シートは、樹脂製フィルムの片面に、抵抗膜印刷ペーストにハード磁性材料の粉体を混合させたものを抵抗膜として印刷し、更にその表面に電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該抵抗膜が同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  2. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シート及び下シートは、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルムに、抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該フィルムが同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  3. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シートは、ハード磁性材料の粉体を混合させたフィルムに、樹脂製フィルム、抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シートは、ハード磁性材料の粉体を混合させたプリント基板上に形成され、更にその表面に樹脂製フィルム、抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、上シートの該フィルムと、該プリント基板が同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  4. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シート及び下シートは、樹脂製フィルムの片面の操作領域の中央付近に、フィルム状の磁石を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、厚み方向に着磁された各シートのフィルム状の磁石が、同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  5. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シート及び下シートは、樹脂製フィルムの片面の操作領域の中央付近に、フィルム状の磁石を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、横方向に着磁された各シートのフィルム状の磁石が、同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  6. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シートは、樹脂製フィルムの片面の操作領域の中央付近に、フィルム状の磁石を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シートは、樹脂製フィルム、抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、更にプリント基板上の前記座標入力パネルの操作領域中央付近に永久磁石を搭載し、厚み方向に着磁されたフィルム状の磁石と、該永久磁石が同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  7. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シートは、樹脂製フィルムの片面の操作領域の中央付近に、フィルム状の磁石を印刷し、更にその表面、または裏面に抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、前記下シートは、樹脂製フィルム、抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、更にプリント基板上の前記座標入力パネルの操作領域中央付近に磁石となり得るコイルパターンを形成し、厚み方向に着磁されたフィルム状の磁石と、該コイルパターンが同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
  8. 同一磁極の反発力により所定間隔で対向する上シートと下シートを有し、X座標及びY座標で構成される座標入力パネルを有し、
    前記座標入力パネルに接触することによって該上シートと該下シートが導通し、交互に一方のシートが他方のシートの電圧値を検出し、検出される電圧値に基づいて座標データを生成する電圧検出型の座標検出装置であって、
    前記上シート及び下シートは、樹脂製フィルムの片面の操作領域の中央付近に、電流が流されて磁石となり得るコイルパターンを形成し、更にその表面、または裏面に抵抗膜、電極パターン及び配線パターンを積層する構成とし、各シートの該コイルパターンが同一磁極にて対向することを特徴とする座標検出装置。
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