JP6352749B2 - 情報表示媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触通信が可能な情報表示媒体に関する。
従来、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられている。これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。
近年、上述したような表示装置に加えて、紙のように薄い薄型の情報表示媒体が普及しはじめている。このような情報表示媒体は、一方の面に表示電極が形成された電極基板と、一方の面の全面に透明電極が設けられた情報表示層とが積層されて構成されており、表示電極と透明電極との間の電位差によって情報表示層にて情報が表示される。そのため、透明電極と表示電極との間の電位差を与えるための電源が必要となるが、非接触通信用アンテナを設け、この非接触通信用アンテナを介して電源を得ることが考えられている。
図5は、非接触通信機能を有する情報表示媒体の一構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例における情報表示媒体は図5に示すように、一方の面に表示電極141が形成された電極基板140と、電極基板140の表示電極141が形成された面側に積層された電子ペーパー130と、電子ペーパー130上に積層された表面基材110と、電極基板140の表示電極141とは反対側の面に積層されたコントローラ基板150とから構成された電子ペーパータグ101である。
表示電極141は、電極基板140の一方の面上に、この電子ペーパータグ101を用いて表示する情報に応じた形状で形成されている。
電子ペーパー130は、透明基板131の一方の面の全面に透明電極となるITO等の透明電極132が積層され、この透明電極132上に、透明電極132と表示電極141との間の電位差に応じて視認される色が変化することで情報を可変表示する情報表示部133が積層されて構成されている。
コントローラ基板150は、一方の面に、表示制御用IC153及び通信制御用IC152が設けられているとともに、コイル状のアンテナ151が形成されている。このように構成されたコントローラ基板150は、表示制御用IC153及び通信制御用IC152が設けられていない面側が電極基板140に対向するように積層されており、その端部にて折り返され、表示制御用IC153に接続された配線(不図示)の一端と表示電極141に接続された配線電極(不図示)の一端とが、異方導電性接着フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)(不図示)によって電気的に接続された状態となっている。
表面基材110は、電子ペーパー130における色の変化を視認可能なものとするため透明な材料から構成され、その表面に、隠蔽層121とカラー印刷層122とからなるマスク層120が積層されている。隠蔽層121は、表面基材110の表面のうち表示電極141に対向しない領域の全面に積層されており、例えば、表示部102にて情報が表示されていない状態にて電子ペーパー130が視認される色に着色されている。カラー印刷層122は、表示部102を囲むように積層されており、隠蔽層121とは異なる色に着色されることにより、外枠部103が形成されている。
上記のように構成された電子ペーパータグ101においては、電子ペーパー130の透明電極132に所定の電圧が印加された状態で、表示部102にて表示する情報に応じて表示電極141に2種類の電圧が選択的に印加されることによって、透明電極132と表示電極141との間に電位差を生じさせ、この電位差によって情報表示部133の状態が変化し、この状態の変化が表面基材110側から視認された場合に表示部102において2色で情報が表示される。
そして、透明電極132及び表示電極141に電圧を印加するための電源が、アンテナ151を介した非接触通信によって得られることになるが、表示部102にて情報表示部133を用いて情報を表示するための表示電極141が、この電子ペーパータグ101を用いて表示する情報に応じた形状で形成されているとともに、表面基材110上において表示部102のうち表示電極141に対向しない領域の全体に隠蔽層121が積層され、表示電極141による情報表示部133における表示と、隠蔽層121とによって情報が表示される構成とすることにより、電極基板140に表示電極141が形成されたことによるアンテナ151を介した非接触通信に悪影響を及ぼすことが回避されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、非接触通信機能を有する情報表示媒体の他の構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例における情報表示媒体は図6に示すように、図5に示したものに対して、コントローラ基板250の電極基板240とは反対側の面の全面に、磁性層260と金属層270とがこの順で積層されたものが異なる電子ペーパータグ201である。
上記のように構成された電子ペーパータグ201においては、磁性層260によって静電気の影響を受けにくくし、かつ、金属層270によって水蒸気のバリア性を確保することができる(例えば、特許文献2参照)。このように構成された電子ペーパータグ201においては、表面基材210側からアンテナ251を介した非接触通信が行われることになるが、アンテナ251が金属層270よりも非接触通信が行われる側に配置され、かつ、金属層270とアンテナ251との間に磁性層260が介在していることにより、非接触通信に金属層270による悪影響が及ぶことが回避される。
特開2012−138056号公報 特開2014−119485号公報
上述した電子ペーパータグのような非接触通信機能を有する情報表示媒体においては、リーダ/ライタに近接させることにより、リーダ/ライタから放射される磁束によってアンテナに電流が流れ、それにより、アンテナを介して非接触通信が行われることになる。
ところが、情報表示媒体とリーダ/ライタとの非接触通信距離が短くなると、リーダ/ライタから放射される磁束によって透明電極に渦電流が発生し、情報表示媒体とリーダ/ライタとの非接触通信距離がさらに短くなっていくに従い、リーダ/ライタから放射される磁束の強度が増加し、それに伴い、透明電極にて発生する渦電流の大きさが大きくなってしまう。そしてその影響で、透明電極の電位が、表示を切り替えるための所定の電位にならず、それにより、透明電極と表示電極との間において、情報表示層にて表示を切り替えるために必要な電位差を得ることができず、表示を切り替えることができなくなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、非接触通信を可能としながらも、非接触通信を行うためのリーダ/ライタとの通信距離が短くなった場合でも表示を切り替えることができなくなってしまうことがない情報表示媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
電極基板の一方の面側に形成された表示電極と、一方の面に全面電極が設けられ、前記全面電極とは反対側の面が前記表示電極側となるように、前記表示電極の前記電極基板とは反対側に配置された情報表示層と、前記電極基板の前記表示電極とは反対側に配置された非接触通信用アンテナとを有し、前記表示電極と前記全面電極との間の電位差によって前記情報表示層にて情報を表示する情報表示媒体であって、
前記電極基板と前記非接触通信用アンテナとの間に、金属層と磁性層とが、前記金属層が前記電極基板側となるように積層されて配置されている。
上記のように構成された本発明においては、リーダ/ライタに近接させることにより、リーダ/ライタから放射される磁束によってアンテナに電流が流れ、それにより、アンテナを介して非接触通信が行われ、情報表示のための電源が供給されることになるが、情報表示媒体とリーダ/ライタとの非接触通信距離が短くなると、リーダ/ライタから放射される磁束によって情報表示層の全面電極に渦電流が発生し、情報表示媒体とリーダ/ライタとの非接触通信距離がさらに短くなっていくに従い、リーダ/ライタから放射される磁束の強度が増加し、それに伴い、情報表示層の全面電極にて発生する渦電流の大きさが大きくなる。ところが、電極基板と非接触通信用アンテナとの間に金属層が配置されていることにより、この金属層においても、リーダ/ライタから放射される磁束によって渦電流が発生する。そして、情報表示層の全面電極に発生する渦電流と金属層に発生する渦電流とはその流れる向きが同一であることにより、これらの渦電流から生じる磁束が打ち消し合い、それにより、情報表示層の全面電極にて発生する渦電流の大きさが小さくなる。これにより、情報表示層の全面電極の電位が、表示を切り替えるための所定の電位に維持され、それにより、情報表示層の全面電極と表示電極との間において、情報表示層にて表示を切り替えるために必要な電位差を得ることができ、表示を切り替えることができるようになる。また、このように、情報表示層の全面電極に発生する渦電流の大きさを小さくするために金属層が配置されているものの、金属層の非接触通信用アンテナ側には磁性層が積層されていることにより、非接触通信用アンテナを介した非接触通信に金属層による悪影響を及んでしまうことが回避される。
本発明によれば、電極基板の一方の面側に形成された表示電極と、一方の面に全面電極が設けられ、全面電極とは反対側の面が表示電極側となるように、表示電極の電極基板とは反対側に配置された情報表示層と、電極基板の表示電極とは反対側に配置された非接触通信用アンテナとを有する構成において、電極基板と非接触通信用アンテナとの間に金属層が配置されているため、情報表示媒体とリーダ/ライタとの非接触通信距離が短くなった場合においても、情報表示層の全面電極に発生する渦電流と金属層に発生する渦電流とのそれぞれから生じる磁束が打ち消し合い、それにより、情報表示層の全面電極と表示電極との間において、情報表示層にて表示を切り替えるために必要な電位差を得ることができ、表示を切り替えることができなくなってしまうことを回避できる。また、このように、情報表示層の全面電極に発生する渦電流の大きさを小さくするために金属層が配置されているものの、金属層の非接触通信用アンテナ側には磁性層が積層されているため、非接触通信用アンテナを介した非接触通信に金属層による悪影響を及んでしまうことを回避できる。
本発明の情報表示媒体の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した電子ペーパータグの内部構造を示す図であり、(a)は電極基板の表面の構成を示す図、(b)はコントローラ基板の裏面の構成を示す図である。 図1及び図2に示した電子ペーパータグにおいて金属層を設けたことによる作用を説明するための図であり、(a)は透明電極に発生する渦電流を示す図、(b)は金属層に発生する渦電流を示す図、(c)は透明電極と金属層の積層状態における、透明電極に発生した渦電流による磁束と金属層に発生して渦電流による磁束との関係を示す図である。 図1及び図2に示した電子ペーパータグにおいて磁性層を設けたことによる作用を説明するための図である。 非接触通信機能を有する情報表示媒体の一構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 非接触通信機能を有する情報表示媒体の他の構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の情報表示媒体の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。図2は、図1に示した電子ペーパータグ1の内部構造を示す図であり、(a)は電極基板40の表面の構成を示す図、(b)はコントローラ基板50の裏面の構成を示す図である。
本形態は図1に示すように、情報を表示する表示部2が外枠部3に囲まれて構成された電子ペーパータグ1であって、表面基材10と、電子ペーパー30と、電極基板40と、コントローラ基板50とが積層されて構成されている。
電極基板40は、図1及び図2に示すように、その表面に14個の表示電極41及びこれに接続された配線電極42が形成されて構成されている。14個の表示電極41は、表示部2にて情報が表示される領域にセグメント形状に形成されており、例えば表示部2にて“00”〜“99”の2桁の数字を表示するためのものである。配線電極42は、14個の表示電極41のそれぞれに接続されており、表示電極41に電位を付与するためのものである。
電極基板40の表示電極41及び配線電極42が形成された面には、情報表示層となる電子ペーパー30が積層されている。電子ペーパー30は、電気泳動タイプや電子粉粒タイプ、エレクトロクロミック等の一般的なものが用いられる。この電子ペーパー30は、透明基板31の一方の面の全面にITO等の全面電極となる透明電極32が積層され、この透明電極32上に、透明電極32と表示電極41との間の電位差に応じて視認される色が変化することで情報を可変表示する情報表示部33が積層されて構成されており、情報表示部33側が電極基板40と対向するように配置されている。これら透明基板31、透明電極32及び情報表示部33は、その外形が互いに同一であって、そのため、電子ペーパー30の外形は、透明基板31、透明電極32及び情報表示部33それぞれの外形にもなっている。このように電子ペーパー30が電極基板40に積層されることにより、電子ペーパー30が、透明電極32とは反対側の面が表示電極41側となるように、表示電極41の電極基板40とは反対側に配置されたものとなっている。
電極基板40の表示電極41及び配線電極42が形成された面とは反対側の面には、コントローラ基板50が配置されている。コントローラ基板50は図1及び図2に示すように、その裏面に表示制御用IC53及び通信制御用IC52が設けられているとともに、コイル状の非接触通信用アンテナ51が形成されている。表示制御用IC53及び通信制御用IC52は、コイル状のアンテナ51の内部に配置されている。これにより、電極基板40の表示電極41とは反対側に非接触通信用のアンテナ51が配置されている。
表示制御用IC53は、表示部2にて情報を可変表示させるために電子ペーパー30の透明電極32及び電極基板40の表示電極41に印加する電圧を制御するものであって、コントローラ基板50に形成された配線56の一端に接続されている。この配線56は、その一端がコントローラ基板50の裏面にて表示制御用IC53に接続され、コントローラ基板50に表裏貫通して形成されたスルーホール57を介してその表面に抜け、他端はコントローラ基板50の表面に形成されている。通信制御用IC52は、アンテナ51を介しての非接触通信を制御するものであって、コントローラ基板50の通信制御用IC52と同一面に形成された配線54を介してアンテナ51の両端部に接続されているとともに、これと同一面に形成された配線55を介して表示制御用IC53と接続されている。なお、アンテナ51と配線54とが交差する部分においては、スルーホール(不図示)を設けたり、絶縁層(不図示)を介在させたりすることにより、これらアンテナ51と配線54とが電気的に短絡しないようになっている。
このように構成されたコントローラ基板50は、表示制御用IC53及び通信制御用IC52が設けられるとともにアンテナ51が形成された面とは反対側の面が電極基板40に対向するように配置されている。そして、配線56が形成された側の端部が、配線56の表示制御用IC53と接続されていない側の端部が形成された面が内側となるように折り返され、配線56の表示制御用IC53と接続されていない側の端部と電極基板40の配線電極42の一端とが、異方導電性接着フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)(不図示)によって電気的に接続された状態となっている。また、配線56と配線電極42とが電気的に接続された領域が、封止剤(不図示)によって封止されている。この封止剤は、コントローラ基板50の配線56と電極基板40の配線電極42とが電気的に接続された領域への水分の侵入を防ぐためのものである。
電極基板40のコントローラ基板50側の面には、金属層70が積層されている。この金属層70としては、アルミニウム、亜鉛、錫、インジウム、鉛、銀、銅等を用いることができる。
金属層70の電極基板40とは反対側の面には、磁性体シートからなる磁性層60が積層されている。この磁性層60の材料としては、ポリマーにフェライト粉末や軟磁性体粉末等の透磁性材料を分散したものや、プラスチックシートに、フェライト粉末や軟磁性体粉末を塗料化した透磁性材料を塗工したもの等が用いられる。ただし、金属層70に流れる磁束ループを少なくすることで反磁界発生の抑制効果があれば、特に上記材質に限定されない。磁性層60に使用される磁性体シートは、高透磁率のシート状磁性体のことをいい、通常、フェライトが用いられるが、フェライトだけからなるもの、フェライトと絶縁材料等との複合からなるもの、フェライトと絶縁材料、金属化合物の複合からなるもの、等がある。また、フェライト粉末の形状は特に限定されない。上記絶縁材料としては、加工性のよい熱可塑性プラスチックを用いたり、あるいは耐熱性のよい熱硬化性プラスチックを用いたりすることができる。例えば、絶縁材料としては、セングスト、フェライト、カーボニル鉄、鉄―パーマロイ等の透磁性材料をニトリルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、環化ゴム等のゴム系ポリマー、クロロスルホン化ポリエチレン、エポキシ樹脂、塩素化ポリエチレン等のポリマーに分散したものが多く使用されている。本形態においては、竹内工業(株)製のGMシリーズ(GM075S)を用いた。また、上記金属化合物として用いられる粉末としては、カーボニル鉄粉末、鉄―パーマロイ等のアトマイズ粉末、還元鉄粉末、等が用いられる。絶縁材料を用いて成形する他に、金属粉とフェライト粉の焼結体や圧粉体としてもよい。また、アモルファス磁性体シートも新しい材料として知られている。磁性材シートの厚みも、電極基板40やコントローラ基板50と同等の厚みのものを使用できる。
これにより、電極基板40とアンテナ51との間に、金属層70と磁性層60とが、金属層70が電極基板40側となるように積層されて配置されている。
電子ペーパー30の透明基板31側には、表面基材10が積層されている。表面基材10は、電子ペーパー30における色の変化を視認可能なものとするため透明な材料から構成され、その表面にマスク層20が積層されている。マスク層20は、隠蔽層21とカラー印刷層22とからなる。隠蔽層21は、表面基材10の表面のうち表示電極41に対向しない領域の全面に積層されており、例えば、表示部2にて情報が表示されていない状態にて電子ペーパー30が視認される色に着色されている。この隠蔽層21によって表面基材10側から配線基板42が視認不可能となっている。カラー印刷層22は、表示部2を囲むように積層されており、隠蔽層21とは異なる色に着色されることにより、外枠部3が形成されている。
上記のように構成された電子ペーパータグ1においては、電子ペーパー30の透明電極32に所定の電圧が印加された状態で、表示部2にて表示する情報に応じて表示電極41に2種類の電圧が選択的に印加されることによって、情報表示部33に透明電極32と表示電極41との間の電位差による電位が付与され、情報表示部33がこの電位によって状態が変化し、この状態の変化が表面基材10側から視認された場合に表示部2において2色で情報が表示される。この際、透明電極32及び表示電極41に電圧を印加するための電源が、アンテナ51を介した非接触通信によって得られる。この電源は、通信制御用IC52及び表示制御用IC53を介して透明電極32及び表示電極41に供給されることになる。
以下に、上述した電子ペーパータグ1の作用について説明する。
まず、金属層70を設けたことによる作用について説明する。
図3は、図1及び図2に示した電子ペーパータグ1において金属層70を設けたことによる作用を説明するための図であり、(a)は透明電極32に発生する渦電流を示す図、(b)は金属層70に発生する渦電流を示す図、(c)は透明電極32と金属層70の積層状態における、透明電極32に発生した渦電流による磁束と金属層70に発生して渦電流による磁束との関係を示す図である。
図1及び図2に示した電子ペーパータグ1においては、リーダ/ライタに近接させることにより、リーダ/ライタから放射される磁束によってアンテナ51に電流が流れ、それにより、アンテナ51を介して非接触通信が行われ、情報表示のための電源が供給されることになる。
この際、電子ペーパータグ1とリーダ/ライタとの非接触通信距離が短くなると、図3(a)に示すように、リーダ/ライタから放射される磁束によって透明電極32に渦電流4aが発生し、電子ペーパータグ1とリーダ/ライタとの非接触通信距離がさらに短くなっていくに従い、リーダ/ライタから放射される磁束の強度が増加し、それに伴い、透明電極32にて発生する渦電流4aの大きさが大きくなる。
一方、電子ペーパータグ1とリーダ/ライタとの非接触通信距離が短くなると、図3(b)に示すように、リーダ/ライタから放射される磁束によって金属層70にも渦電流4bが発生し、電子ペーパータグ1とリーダ/ライタとの非接触通信距離がさらに短くなっていくに従い、リーダ/ライタから放射される磁束の強度が増加し、それに伴い、金属層70にて発生する渦電流4bの大きさが大きくなる。
そして、透明電極32に発生する渦電流4aと金属層70に発生する渦電流4bとはその流れる向きが同一であることにより、図3(c)に示すように、渦電流4aから生じる磁束5aと渦電流4bから生じる磁束5bとが打ち消し合い、それにより、透明電極32にて発生する渦電流4aの大きさが小さくなる。
これにより、電子ペーパータグ1にて情報を表示するために透明電極32に所定の電圧が印加された場合に、その電圧による透明電極32の電位が維持されることになる。そしてその状態で、情報表示部33にて表示を切り替えるため電圧が表示電極41に印加されることにより、透明電極32と表示電極41との間において、情報表示部33にて表示を切り替えるために必要な電位差が得られ、情報表示部33における表示を切り替えることができるようになる。
次に、磁性層60を設けたことによる作用について説明する。
図4は、図1及び図2に示した電子ペーパータグ1において磁性層60を設けたことによる作用を説明するための図であり、コントローラ基板50、磁性層60及び金属層70の断面を示す。
図1及び図2に示した電子ペーパータグ1においては、上述したように透明電極32に発生する渦電流の大きさを小さくするために電極基板40に金属層70が積層されている。そのため、リーダ/ライタに近接させた場合に、金属層70の影響によってアンテナ51を介した非接触通信に悪影響が及んでしまう虞れがある。
ところが、図1及び図2に示した電子ペーパータグ1においては、電極基板40に積層された金属層70の電極基板40とは反対側の面に磁性層60が積層されているため、アンテナ51と金属層70との間に磁性層60が介在することとなる。そして、リーダ/ライタによってコントローラ基板50側から非接触通信を行うと、図4に示すように、リーダ/ライタから放射された磁束5cが磁性層60を介してコイル状のアンテナ51の内部から外部に通過し、それにより、この磁束5cによってアンテナ51に電流が流れ、アンテナ51を介した非接触通信に金属層70による悪影響を及んでしまうことが回避されることになる。
このように本形態においては、透明電極32に発生する渦電流の大きさを、電極基板40に積層された金属層70によって小さくすることができるとともに、金属層70とアンテナ51との間に磁性層60が配置されていることにより、アンテナ51を介した非接触通信に金属層70による悪影響を及んでしまうことを回避できる。
1 電子ペーパータグ
2 表示部
3 外枠部
4a,4b 渦電流
5a〜5c 磁束
10 表面基材
20 マスク層
21 隠蔽層
22 カラー印刷層
30 電子ペーパー
31 透明基板
32 透明電極
33 情報表示部
40 電極基板
41 表示電極
42 配線電極
50 コントローラ基板
51 アンテナ
52 通信制御用IC
53 表示制御用IC
54〜56 配線
57 スルーホール
60 磁性層
70 金属層

Claims (1)

  1. 電極基板の一方の面側に形成された表示電極と、一方の面に全面電極が設けられ、前記全面電極とは反対側の面が前記表示電極側となるように、前記表示電極の前記電極基板とは反対側に配置された情報表示層と、前記電極基板の前記表示電極とは反対側に配置された非接触通信用アンテナとを有し、前記表示電極と前記全面電極との間の電位差によって前記情報表示層にて情報を表示する情報表示媒体であって、
    前記電極基板と前記非接触通信用アンテナとの間に、金属層と磁性層とが、前記金属層が前記電極基板側となるように積層されて配置されている情報表示媒体。
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