JP4149823B2 - 折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不使用時には小さくコンパクトに折り畳んで収納及び運搬することができるように構成された折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックスに関するものである。より詳しくは、中空射出成形法を用いて容器本体の側壁又は底壁の壁面に中空リブを設けることにより強度を向上させた折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックスとしては、例えば、品物を包装、輸送及び棚卸しするためのもので、使用しないときは一つずつ積み重ねられるタイプのマテリアルハンドリング用コンテナが知られている(特許文献1参照)。このコンテナは、成形された熱可塑性コンテナが、少なくとも一つの平面状広がり部を規定しており、かつ該コンテナの該プラスチック製平面状広がり部上の所定の位置に配列された複数のプラスチック製補強部材を有している。さらに、このコンテナは、前記複数の補強用部材が前記平面状広がり部に隣接して配置された複数個の中空チャネルを規定してかつ該部材によって規定される前記チャネルから上方に向かって伸延した少なくとも一つのリブを含んで該コンテナの前記平面状広がり部に強度を付加している。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−215337号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のマテリアルハンドリング用コンテナでは、前記中空チャネルから上方に向かって伸延されたリブが設けられていたことから、平面状広がり部の厚みが厚くなり、ひいては折り畳んだ状態のコンテナの全高が高くなりやすかった。さらに、前記平面状広がり部は、主として中空チャネルによる補強構造によってその強度が顕著に高められており、前記リブが及ぼす補強構造はさほど大きくはない。
【0005】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ、側壁の厚みを薄くするのが容易であり、かつ成形不良を容易に防止することができるように構成された折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックスを提供することにある。その他の目的とするところは、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ、底壁の厚みを薄くするのが容易であり、かつ成形不良を容易に防止することができるように構成された折り畳み式運搬用容器及び折り畳み式パレットボックスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は、前記中空リブにおける前記側壁側の基端部とは反対側の先端が前記板状リブに接合しないように前記接合部における板状リブの前記側壁から容器本体の内方への高さを前記中空リブの前記側壁から容器本体の内方への高さよりも低くすることにより切欠き形成されたものであることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記側壁の外側面に、該外側面の上端部に設けられるフランジと、内部に中空部が設けられた中空リブと、そのフランジと中空リブとを上下方向に接合する板状リブとを突設し、前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は前記接合部における板状リブの全高さを前記中空リブ及び前記フランジの全高さよりも低くすることにより形成されたものであり、前記板状リブは前記フランジよりも薄肉に形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成し、該薄肉の接合部は、前記中空リブにおけるガス注入口跡付近に位置するガスの通り道が屈曲する部分に対応して形成されたものであることを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に記載の発明の折り畳み式パレットボックスは、フォーク挿入孔を備えた四角板状の底壁部材と、その底壁部材の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式パレットボックスであって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は、前記中空リブにおける前記側壁側の基端部とは反対側の先端が前記板状リブに接合しないように前記接合部における板状リブの前記側壁から容器本体の内方への高さを前記中空リブの前記側壁から容器本体の内方への高さよりも低くすることにより切欠き形成されたものであることを特徴とするものである。
【0014】
請求項5に記載の発明の折り畳み式パレットボックスは、フォーク挿入孔を備えた四角板状の底壁部材と、その底壁部材の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成し、該薄肉の接合部は、前記中空リブにおけるガス注入口跡付近に位置するガスの通り道が屈曲する部分に対応して形成されたものであることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図4に示すように、折り畳み式運搬用容器を構成する容器本体11は、合成樹脂(ポリプロピレン又はポリエチレン)により有底長四角箱状に形成されている。この容器本体11は、長四角板状に形成された底壁12と、その底壁12の対向する一側縁に沿って立設された第一側壁としての一対の長側壁13と、前記底壁12の対向する他側縁に沿って立設された第二側壁としての一対の短側壁14とを備えている。この折り畳み式運搬用容器の容器本体11は、一対の長側壁13を底壁12の上面に折り畳んだ後、一対の短側壁14を長側壁13の上面に折り畳むことによって、折り畳み可能に構成されている。
【0016】
底壁12の下面には、縦横に格子状に延びる多数の底壁リブ21が垂下されており、軽量化を図りつつ底壁12の強度を高めている。これら底壁リブ21間の中間部に位置する底壁12の壁面には、平面四角形状に形成された通気孔22が多数貫設されている。
【0017】
底壁12の対向する一側縁には、ほぼ四角柱状(側断面逆U字状)に形成された支持突条23が容器本体11の隣接するコーナ部間を繋ぐように立設され、その上端面で長側壁13を支持している。底壁12の対向する他側縁には、ほぼ長四角柱状(正断面逆U字状)に形成された支持突条24が容器本体11の隣接するコーナ部間を繋ぐように立設され、その上端面で短側壁14を支持している。支持突条23は長側壁13の厚みとほぼ同じ高さに形成されており、支持突条24は長側壁13の厚みと短側壁14の厚みとを加えた長さとほぼ同じ高さに形成されている。
【0018】
各支持突条23,24の上端部内方位置には、所定間隔をおいて回動手段を構成する軸受け部25が略四角孔状に凹設されている。また、図1(a)及び図4(b)に示すように、支持突条23の外側部には、正面長四角形状に形成された左右一対の収容凹部26が所定深さ凹設されている。
【0019】
図3に示すように、長側壁13の下端部内方位置には、所定間隔をおいて略四角柱状に形成された回動手段を構成する回動軸部31が垂下されている。さらに、各回動軸部31の下端部両側面には、横円柱状に形成された回動手段を構成する左右一対の回動軸31aが横方向に延びるように突設されており、前記支持突条23の軸受け部25内に回動可能となるように軸着されている。この構成により、長側壁13は、容器本体11の内方に回動されるとともに、容器本体11の外方に回動され難くなっている。
【0020】
図1(a)及び図3(a)に示すように、長側壁13の外側面上端部には、上部フランジ34及び中空リブとしての第1環状リブ35が設けられている。上部フランジ34は、長側壁13の上端縁外側部から水平面に沿って延びる長四角板状に形成されている。第1環状リブ35は、長側壁13の上端部外側面に、該長側壁13の左右両端部間を繋ぐように正面長四角環状となるように突設されている。さらに、これら上部フランジ34及び第1環状リブ35の先端面は、いずれも長側壁13の外側面外端部に位置している。
【0021】
図1(b)に示すように、この第1環状リブ35は、断面ロ字状(長四角筒状)に形成されているうえ、その内部には不定形(通常は側断面略楕円形状又は略長四角形状、成形条件等によっては側断面略三角形状や五角形状等の多角形状又は略星型状をなす場合もある)の中空部36が設けられている。即ち、この第1環状リブ35の断面形状は、その外面が先端面と両側面とからなる四角形状(台形状)に形成されているうえ、その内部には不定形の中空部36が中空状に形成されている。つまり、この第1環状リブ35は、その外側面(先端面及び両側面)に突出物がない断面ロ字状に形成されており、容器本体11を水洗い洗浄する際の洗浄性が極めて良好になっている。さらに、この第1環状リブ35は、先端側ほど僅かに狭まるテーパ形状に形成されており、成形用金型内からの離型性が良好になっている。なお、この第1環状リブ35(下端部)は、少ない構成の付加により長側壁13の強度を効果的に高めるために、好ましくは長側壁13の半分以上の高さ、より好ましくは下から3分の2以上の高さに設けられているのが望ましい。
【0022】
この第1環状リブ35の側面と先端面との境界部は、面取り(いわゆるアール(R)が形成)された面取り部37となっている。前記面取り部37は、第1環状リブ35の先端面両側縁に沿って延設されているうえ、滑らかな断面円弧状に形成されている。なお、この面取り部37の外面を構成する円弧の半径としては、好ましくは0.5〜5mm、より好ましくは1〜3mmである。前記円弧の半径が0.5mm未満の場合には、第1環状リブ35の下面に手指を引掛けて把持したとき、その環状リブ35と当接した手指に傷みを感じやすくなる。逆に5mmを越える場合には、第1環状リブ35が断面ロ字状とはならない。
【0023】
また、この第1環状リブ35は、その補強効果を高めるために、同環状リブ35の外寸に対する中空部36の寸法が大きくなりすぎないように適正に構成されている。即ち、この第1環状リブ35において、中空部36を挟んで対向する各一対の壁面のうち、どちらか一方の壁面同士の間隔が適切になるように構成されており、非常に優れた補強効果が発揮され得る。例えば、図1(b)に示すように、この第1環状リブ35の幅w1(最大幅又は基端部の幅)は、長側壁13の厚みd(同環状リブ35の基端部に位置する側壁13の厚み)に対して、好ましくは2〜4倍、より好ましくは3〜4倍となるように形成するとよい。なおこのとき、同第1環状リブ35の突設高さh1は特に限定されない。
【0024】
この長側壁13において、第1環状リブ35の幅w1が長側壁13の厚みdの2倍未満の場合には、第1環状リブ35の両側部に位置する壁面が薄くなって同環状リブ35の強度が低下するか、或いは中空部36がほとんど形成されないか、のいずれかになりやすいことから好ましくない。逆に4倍を超える場合には、第1環状リブ35の両側部に位置する壁面間の間隔が広くなりすぎて両壁面による相乗的な強度向上効果が低下するか、或いは中空部36がほとんど形成されない(中実状に近くなる)ことからヒケや変形が発生しやすくなるか、のいずれかになりやすいことから好ましくない。
【0025】
つまり、この第1環状リブ35の両側部に位置する壁面間の間隔(中空部36の幅)は、前記厚みdの0.5〜2.5倍であるのが好ましく、1〜2倍であるのが最も好ましい。なお、前記中空部36は、長側壁13を成形する際の諸条件の相違により期待通りの形状及び大きさに形成させるのが技術的に極めて困難であり、前記中空部36の幅により本実施形態の第1環状リブ35を規定することができないことから、上記第1環状リブ35の幅w1や下記突設高さh1により規定する。
【0026】
さらにこのとき、この第1環状リブ35は、前記幅w1が上記範囲に形成されることによって十分な強度を発揮する。このため、前記第1環状リブ35の突設高さh1は特に限定されないが、好ましくは前記厚みdの1〜20倍、より好ましくは1〜15倍、より一層好ましくは1〜10倍、さらに好ましくは2〜9倍、さらに好ましくは4〜9倍、特に好ましくは5〜8倍であるとよい。前記突設高さh1が1倍未満の場合には、第1環状リブ35の基端部及び先端部に位置する壁面が薄くなって強度が低下するか、或いは中空部36がほとんど形成されないか、のいずれかになりやすいことから好ましくない。逆に20倍を超える場合には、長側壁13全体の厚み(h1+d)が厚くなることから、折り畳み時の容器本体11の全高を低く抑えることができなくなる。なお、本実施形態の両手で把持して運搬するタイプの折り畳み式運搬用容器においては、長側壁13の厚みdは、好ましくは1.8〜2.5mm、より好ましくは2〜2.5mmに形成されるのが望ましい。また、第1環状リブ35の突設高さh1は、好ましくは10〜30mm、より好ましくは10〜17mmに形成されるのが望ましい。
【0027】
図3(a)に示すように、長側壁13の左右両側部には、その外側部上方位置を正面長四角形状に凹設することによって規制手段を構成する係合凹部41が設けられている。この係合凹部41の下部、中央部及び上端部には、正面ほぼコ字状に形成された規制手段を構成する規制凸部42a,42b,42cがいずれも長側壁13の外側方に延びるように突設されている。さらに、規制凸部42cの上端面外側部には、略四角柱状(正面四角形状、側面台形状)に形成された係合凸部43が突設されている。また、第1環状リブ35と上部フランジ34との間に位置する長側壁13の上端部外側面には、板状リブとしての上下方向に延びる各一対の縦リブ45a,45b,45cが長側壁13の外側方に延びるように突設されている。さらに、前記縦リブ45aの下方には、第1環状リブ35と長側壁13の下端部との間を上下に繋ぐ板状リブとしての下部縦リブ46が長側壁13の外側方に延びるように突設されている。
【0028】
図1(b)、(c)に示すように、縦リブ45aの下端部、即ち縦リブ45aと第1環状リブ35との境界に位置する接合部には、段差を構成する切欠き部としての上部切欠き部51が設けられている。この上部切欠き部51は、縦リブ45aの先端縁下端を側面円弧状(略半円形状)となるように切欠くことにより長側壁13の外面側に形成されており、長側壁13を成形する際に前記接合部(縦リブ45aの下端縁)全体を金型内で素早く冷却させるために設けられている。また、下部縦リブ46の上端部、即ち縦リブ46と第1環状リブ35との境界に位置する接合部には、段差を構成する切欠き部としての下部切欠き部52が設けられている。この下部切欠き部52は、前記上部切欠き部51と同様に、下部縦リブ46の先端縁上端を側面円弧状(略半円形状)となるように切欠くことにより長側壁13の外面側に形成されている。
【0029】
一方、前記縦リブ45b,45cの先端縁は、上部フランジ34の先端縁及び第1環状リブ35の先端面よりも長側壁13の壁面側(基端部側)に位置しており、長側壁13を成形する際に該縦リブ45b,45c全体を金型内で素早く冷却させることができるようになっている。即ち、これら縦リブ45b,45cは、上部フランジ34及び第1環状リブ35よりも突設高さ及び全高さが低くなっているうえ、第1環状リブ35との境界に位置する接合部には前記突設高さ及び全高さの相違に起因する段差が(長側壁13の外面側に)形成されている。
【0030】
なお、図1(b)及び(c)に示すように、前記縦リブ45b,45cの突設高さ及び前記第1環状リブ35の突設高さh1は、いずれも長側壁13の外側面から外側方に突出した高さ(長さ)を指す。前記縦リブ45b,45cの全高さ及び前記第1環状リブ35の全高さ(h1+d)は、いずれも長側壁13の厚みdを加えた該リブ45b,45c,35の突設方向の高さ(全長さ)を指す。即ち、前記縦リブ45b,45cは、該縦リブ45b,45cと第1環状リブ35との接合部においては全高さが図1(c)に示されるHであり、該接合部以外の部位では全高さは前記Hよりも高くなっている。以下の記載における突設高さ及び全高さについても全く同様である。
【0031】
図1(c)及び図2(b)に示すように、縦リブ45cの下端部、即ち縦リブ45cと第1環状リブ35との境界に位置する接合部には、段差を構成する凹所としての第1凹所53が設けられている。この第1凹所53は、前記接合部の基端部側に位置する長側壁13の内側面(内面側)に正面四角形状、側面円弧状(略半円形状)となるように所定深さ凹設されており、長側壁13を成形する際に前記接合部(縦リブ45cの下端縁)全体を金型内で素早く冷却させることができるようになっている。また、縦リブ45a,45bの下端部及び下部縦リブ46の上端部にも同様に、段差を構成する凹所としての第1凹所53が長側壁13の内面側に所定深さ凹設されている。
【0032】
この第1環状リブ35を備えた長側壁13は、図示しない中空射出成形装置を用いた中空射出成形法により成形されており、第1環状リブ35の一端部に前記成形装置を構成する成形用の金型の跡が残されている。即ち、図1(a)及び図3(a)に示すように、第1環状リブ35の一端部には、該環状リブ35の先端面に開口された円孔状の流体注入口跡としてのガス注入口跡56が設けられている。このガス注入口跡56は、金型のキャビティ内に流体としてのガスを圧入することにより形成され、第1環状リブ35の外面(先端面)と中空部36との間を連通するように開口されている。
【0033】
図2及び図3(b)に示すように、短側壁14の下端部内方位置には、所定間隔をおいて略四角柱状に形成された回動手段を構成する回動軸部31が垂下されている。これら回動軸部31の下端部両側面には、回動手段を構成する左右一対の回動軸31aが突設されており、前記支持突条24の軸受け部25内に回動可能となるように軸着されている。この構成により、短側壁14は、容器本体11の内方に回動されるとともに、容器本体11の外方に回動され難くなっている。
【0034】
短側壁14の外側面には、中空リブとしての第2環状リブ75が設けられている。この第2環状リブ75は、短側壁14の周縁に沿って延びる側面四角環状(ロ字状)に形成されている。この第2環状リブ75は、上記第1環状リブ35と同様に、断面ロ字状(長四角筒状)に形成されているうえ、その内部には不定形(正断面略楕円形状又は略四角形状)の中空部76が設けられている。さらに、この第2環状リブ75は、先端側ほど僅かに狭まるテーパ形状に形成されており、成形用金型内からの離型性が良好になっている。加えて、この第2環状リブ75は、その外側面(先端面及び両側面)に突出物がない断面ロ字状に形成されており、容器本体11を水洗い洗浄する際の洗浄性が極めて良好になっている。この第2環状リブ75の側面と先端面との境界部には、上記第1環状リブ35と同様の面取り部が設けられている。また、この第2環状リブ75の突設高さ及び幅は、上記第1環状リブ35と同様に構成されている。
【0035】
対向する一対の短側壁14の上端部中央には、側面長四角形状に形成された把持孔78が貫設されている。この把持孔78は、その上端部に前記第2環状リブ75の上端部が通っているうえ、下端部及び両側部には枠部78aが設けられており、各把持孔78の強度を高めている。前記枠部78aの先端縁は、第2環状リブ75の先端面よりも短側壁14の壁面側(基端部側)に位置しており、短側壁14を成形する際に該枠部78a全体を金型内で素早く冷却させることができるようになっている。即ち、この枠部78aは、第2環状リブ75よりも突設高さ及び全高さが低くなっているうえ、第2環状リブ75との境界に位置する接合部には前記突設高さ及び全高さの相違に起因する段差が(短側壁14の外面側に)形成されている。
【0036】
さらに、この枠部78aの上端部、即ち枠部78aと第2環状リブ75との境界に位置する接合部には、段差を構成する凹所としての第2凹所79が設けられている。この第2凹所79は、前記接合部の基端部側に位置する短側壁14の内側面(内面側)に正面四角形状、側面円弧状(略半円形状)となるように所定深さ凹設されており、短側壁14を成形する際に前記接合部(枠部78aの上端縁)全体を金型内で素早く冷却させることができるようになっている。
【0037】
図1(a)及び図3(b)に示すように、短側壁14の左右両端部には、略長四角板状に形成された規制手段を構成する規制板81が短側壁14の内側方(長側壁13と平行)に延びるように突設され、前記長側壁13の係合凹部41内に収容されるようになっている。この規制板81の裏面(内側面)下端部から中央部は、容器本体11の内側方に向かって僅かに突出するように形成されており、容器本体11を組立てたとき長側壁13の係合凹部41外側面と当接可能となるように配置され、長側壁13が容器本体11の外方に回動するのを規制するようになっている。また、図4(b)に示すように、これら規制板81は、容器本体11を折り畳んだとき、支持突条23の収容凹部26内に収容されるようになっている。
【0038】
図1(a)及び図3(b)に示すように、規制板81の下端部、中央部及び上端部には、規制手段を構成する規制孔82a,82b,82cが長四角孔状に貫設されている。これら規制孔82a,82b,82cは、長側壁13の係合凹部41外側面に突設された規制凸部42a,42b,42cを係入させるように構成されており、それら係合関係によって、容器本体11を組立てたとき、短側壁14が容器本体11の外方に回動するのを規制するようになっている。なお、前記規制孔82cは規制凸部42cの先端部と係合され、規制孔82a,82bは規制凸部42a,42b全体と係合されるように構成されている。また、規制孔82cの上方に位置する規制板81の上端部下面には、略四角柱状(正面長方形状、側面台形状)に形成された係合突条83が垂下されており、容器本体11を組立てたとき、前記規制凸部42c上端部の係合凸部43と係合されるようになっている。
【0039】
上記折り畳み式運搬用容器の作用について以下に記載する。
この折り畳み式運搬用容器の容器本体11は、底壁12、並びに対向する各一対の長側壁13及び短側壁14をそれぞれ別々に射出成形した後に組付けることによって製造される。なお、長側壁13の第1環状リブ35及び短側壁14の第2環状リブ75は、シンプレス法やAGI(Asahi Gas Injection)等の中空射出成形法(ガスアシスト射出成形法)を用いて四角筒状(中空状)に成形される。
【0040】
長側壁13を成形するための中空射出成形装置は、成形用の金型と、その金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出するための射出ゲートと、同キャビティ内に流体としてのガスを注入するための流体注入口としてのガス注入口とを備えている。さらに、この中空射出成形装置は、前記キャビティ内から余剰樹脂を溢れ出させて収容するための余剰樹脂収容部を備えている。
【0041】
前記金型は、固定金型(下型)と移動金型(上型)とから構成されているうえ、両金型の型割り面(PL面)には長側壁13の外面形状をなすキャビティが形成されている。前記射出ゲート(射出口)は、長側壁13の一端部上端面を形成するためのキャビティに対して開閉可能となるように開口されているうえ、所定のタイミングで該キャビティ内に溶融樹脂を射出するように構成されている。前記ガス注入口は、第1環状リブ35の一端部先端面を形成するためのキャビティに対して開閉可能に開口されているうえ、所定のタイミングで該キャビティ内に高圧のガス(空気や窒素ガス等)を圧入するように構成されている。
【0042】
前記余剰樹脂収容部は、第1環状リブ35の他端部下方位置一側面を形成するためのキャビティに対して開口された流出口と、その流出口から延設された管状の流出路と、その流出路の先端に設けられた収容部とを備えている。前記流出路の途中には、所定のタイミングで開閉するバルブが設けられている。前記収容部は、余剰樹脂やガスを収容するために設けられ、流出路よりも格段に大きな容積を備えている。
【0043】
そして、この中空射出成形装置を用いて長側壁13を成形する際には、まず、固定金型と移動金型とを型締めした後、ガス注入口及びバルブを閉鎖した状態で、射出ゲートからキャビティ内全体を満たすように溶融樹脂を射出(フルショット)する。このとき、前記キャビティ内には、長側壁13の一端部(射出ゲート側、即ち左端部)から他端部(右端部)へと向かうように溶融樹脂が充填され、最終的にキャビティ内全体が溶融樹脂により満たされる。なおこのとき、第1環状リブ35の内部には、中空部36が形成されておらず、溶融樹脂が充填された中実状となっている。
【0044】
次に、前記キャビティ内の溶融樹脂の表面が硬化したところで、ガス注入口及びバルブを同時に開口させ、ガス注入口より高圧のガスをキャビティ内に圧入する。このとき、前記圧入されたガスは、ガス注入口跡56から第1環状リブ35の内部へと押し込まれた後、未硬化の樹脂が多く存在する第1環状リブ35の芯部を通って流出口側へと移動しながら、該環状リブ35の芯部に位置する溶融樹脂を順次流出口へと押し出して中空部36を形成させる。さらに、前記流出口へと押し出された溶融樹脂及び該樹脂を押し出したガスは、流出路を通って収容部へと排出される。最後に、金型を十分に冷却して樹脂を硬化させた後、固定金型と移動金型とを型開きして成形後の長側壁13を取り出す。また、短側壁14も長側壁13と同様に成形される。
【0045】
さて、この組立て状態の折り畳み式運搬用容器は、一対の長側壁13を底壁12の上面に折り畳んで載置した後、対向する残り一対の短側壁14を前記折り畳まれた両長側壁13の上面に折り畳むことによって、図4(b)に示されるように平板状に小さくコンパクトに折り畳まれる。なおこのとき、短側壁14の左右両端部に突設されている規制板81は、支持突条23の収容凹部26内に収容され、折り畳まれた状態の短側壁14の上端面が低い位置に配置される。また、この折り畳み式運搬用容器の容器本体11は、折り畳まれた状態で上下に積み重ねることができる。
【0046】
一方、前記折り畳み状態の容器本体11を組立てる際には、一対の短側壁14を回動軸31aを軸にして上方に90°回動させて支持突条24の上端面上に立設させた後、残り一対の長側壁13を同様に回動させて支持突条23の上端面上に立設させる。図1(a)に示すように、前記長側壁13を支持突条23上に立設させる際には、まず、その両側部に突設された規制凸部42a,42b,42cの先端部が、隣接する短側壁14の規制板81の規制孔82a,82b,82c内に係入される。続いて、前記規制凸部42a,42bの先端部が規制孔82a,82bの奥部に進入するとともに、前記規制凸部42c上端部の係合凸部43が規制板81上端部の係合突条83の表面上を摺動しながら乗り越える。
【0047】
その結果、この組立て状態の容器本体11は、長側壁13に設けられている係合凸部43と、短側壁14の係合突条83とが係合された状態となり、長側壁13が容器本体11の内方に回動するのが防止されている。さらに、前記短側壁14の規制板81が長側壁13の両側部外側面を覆うように突設されていることから、長側壁13の外方への回動も規制されている。従って、この組立て状態の長側壁13は、容器本体11の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条23の上端面上で上下方向に立設固定されている。
【0048】
また、左右一対の短側壁14は、長側壁13の側縁と当接された状態で配置されていることから、容器本体11内方への回動が防止されている。さらに、図1(a)に示すように、短側壁14の規制板81に設けられた各規制孔82a,82b,82c内に、長側壁13両側部の各規制凸部42a,42b,42cが係入されていることから、短側壁14の容器本体11外方への回動も規制されている。従って、この組立て状態の短側壁14は、容器本体11の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条24の上端面上で上下方向に立設固定されている。
【0049】
この組立て状態の折り畳み式運搬用容器は、対向する一対の把持孔78内に指を挿入し、第2環状リブ75の上端部を手で握りしめるように把持しながら運搬される。或いは、図2(a)に示されるように、対向する一対の長側壁13の第1環状リブ35の下面に親指91a以外の指91を引掛けるとともに、前記親指91aの先端部、中央部又は基端部を上部フランジ34に添えながら運搬してもよい。このとき、前記親指91aの先端部、中央部又は基端部は、長側壁13の上端縁(上部フランジ34)と当接するように配置され、容器本体11が極めて安定した状態で運搬される。なお、図2(a)では、前記親指91a以外の指91は、上方の環状リブ35の下面に引掛けられているが、その下方に位置する環状リブ35の下面に引掛けても構わない。
【0050】
一方、この折り畳み式運搬用容器の容器本体11は、組立て状態で上下に積み重ねることができるとともに、組立て状態の容器本体11の上下に、上記折り畳み状態の容器本体11を積み重ねることもできる。また、この折り畳み式運搬用容器の容器本体11は、埃や汚れ等が付着してしまった場合には、水洗い洗浄してそれらの汚れを洗い流した後に乾燥させ、繰返し再利用される。
【0051】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ この折り畳み式運搬用容器は、四角板状の底壁12と、その底壁12の周縁に沿って立設された各一対の長側壁13及び短側壁14とから有底四角箱状に形成された容器本体11から構成されている。さらに、各側壁13,14の下端部には、各側壁13,14を容器本体11の内方に折り畳むための回動軸部31及び軸受け部25が設けられており、対向する一対の長側壁13を底壁12の上面に折り畳んだ後、残り一対の短側壁14をその上面に折り畳むことによって折り畳み可能に構成されている。加えて、この折り畳み式運搬用容器は、側壁13,14の壁面(外側面)に、内部に中空部36,76が設けられた環状リブ35,75が突設されているうえ、それら環状リブ35,75が断面ロ字状となるように形成されている。
【0052】
このため、この折り畳み式運搬用容器は、環状リブ35,75の芯部(内部)に中空部36,76が設けられていることから、簡単な構成で容器本体11の強度を容易に高めることができる。特に、断面ロ字状をなす環状リブ35,75は、様々な方向から加わる荷重を、側壁13,14の壁面に突設された近接する2本の突設リブ92(図1(b)に示す)によって強力に受け止める。さらに、それら両突設リブ92の先端部間を架設する架設リブ93が両突設リブ92間の相対的な位置関係を強力に維持するように作用することから、前記荷重に対し著しく高い強度を発揮することができる。
【0053】
一方、この折り畳み式運搬用容器においては、著しく強度向上効果の高い中空リブ構造からなる環状リブ35,75が設けられていることから、それら環状リブ35,75の突設高さh1を小さくするのが著しく容易である。このため、各側壁13,14を薄く形成することが容易となり、折り畳み状態における容器本体11の全高を容易に低くすることができ、不使用時の収納が容易になる。また、これら環状リブ35,75は、内部に中空部36,76が設けられていることから、四角柱状等に形成された中実リブと比較して使用される合成樹脂量が少なく、容器本体11の軽量化を容易に図ることが可能である。さらに、中実部と比較して成形時のヒケや変形の発生を容易かつ効果的に抑制することができる。
【0054】
・ これら環状リブ35,75は、その外面、特に先端面に突出物がない断面ロ字状に形成されている。即ち、これら環状リブ35,75は、その先端部(先端面)が長側壁13の外側面外端部に沿うように設けられている。このため、この折り畳み式運搬用容器では、側壁13,14全体の厚み(h1+d)を薄く形成するのが容易となることから、容器本体11の折り畳み状態での全高を極めて容易に低くすることができる。加えて、この折り畳み式運搬用容器は、環状リブ35,75の外面に突出物がないことから、水洗い洗浄する際の作業性(洗浄性及び水切れ性)が極めて良好であるうえ、ゴミや埃が付着しにくくなっている。
【0055】
これに対し、前記従来のマテリアルハンドリング用コンテナでは、中空チャネルから上方に向かって伸延されたリブの先端が尖りながら突出していたことから、フォークリフトのフォーク等に引掛けられて破損してしまうといったような不具合が発生しやすかった。さらに、このコンテナでは、手指で平面状広がり部を押圧することにより折り畳まれるようになっているが、その際に同手指が前記リブの先端と当接して痛みを感じやすくなるという不具合もあった。加えて、前記平面状広がり部は、主として中空チャネルによる補強構造によってその強度が高められており、前記リブが及ぼす補強構造は、公知の板状に突設された側壁リブ(例えば縦リブ45a〜45c等)と同程度であって、中空チャネルほどは高くない。また、このコンテナでは、プラスチック製補強用部材が平面状広がり部全体に万遍なく設けられていたことから、強度向上にほとんど寄与しないものも多数見られ、軽量化が著しく困難である。
【0056】
一方、前記従来のコンテナは、ほとんどの場合が屋外で雨ざらしで使用されることから水洗い洗浄の必要性はほとんどないが、本実施形態の折り畳み式運搬用容器においては屋内での使用例がほとんどであることから水洗い洗浄により衛生的にしておく必要性が高く、洗浄性の良さは重要である。特に、本実施形態の折り畳み式運搬用容器では、環状リブ35,75が著しく高い強度を発揮することから、側壁13,14の壁面の大半が平坦又はほぼ平坦となるように形成するのが容易であり、洗浄性の極めて良好な壁面を形成しやすくなっている。また、両手で把持することによって運搬するように構成された折り畳み式運搬用容器は、最大長さが1m未満(通常は肩幅(60cm)以下)であることから、中空リブ構造を全く同じ延設方向に多数本(3本以上)設ける必要性は極めて少ない。このため、側壁13,14の構成を容易に簡略化することができるとともに、その軽量化を図るとともに洗浄性を容易に高めることができる。
【0057】
・ この折り畳み式運搬用容器では、長側壁13の上端部、即ち容器本体11を両手で把持しながら運搬する際に図2(a)のように指91が引掛けられる位置に第1環状リブ35が設けられている。このため、この折り畳み式運搬用容器では、容器本体11を両手で把持して吊下げながら運搬する際に最も大きな荷重がかかる長側壁13の上端部を第1環状リブ35によって補強するように構成されていることから、極めて簡単な構成で容器本体11の強度を著しく顕著に高めることができる。
【0058】
さらに、この折り畳み式運搬用容器では、第1環状リブ35全体が長側壁13の上端部に設けられていることから、公知の平面四角環状、断面逆U字状に形成された口枠を備えた口枠タイプの折り畳み式運搬用容器と同様な高い強度をその上端部に付与することが容易である。特に、この折り畳み式運搬用容器では、短側壁14よりも強度的に弱い長側壁13の上端部に第1環状リブ35が設けられているうえ、該環状リブ35の上下端部を構成する中空リブがともに長側壁13の上端部に設けられていることから、長側壁13の強度が著しく高められている。
【0059】
・ この折り畳み式運搬用容器は、環状リブ35,75の突設高さh1が側壁13,14壁面の厚みdの1〜20倍に形成されているうえ、同環状リブ35,75の幅w1が厚みdの2〜4倍となるように形成されている。このため、これら環状リブ35,75は、側壁13,14の強度を著しく効果的に高めることができるような中空部36,76を形成させるのが極めて容易である。
【0060】
特に、前記中空部36,76は、その断面積(中空部分)を大きくすればする程、該中空部36,76を挟んで対向する一対の壁面(突設リブ92)間の距離が離間し、それら両壁面同士が協同的に荷重を受け止めるのが困難となって強度が低下するようになっている。このため、少なくとも対向する一対の突設リブ92間の間隔を、厚みdの0.5〜2.5倍となるように形成させることによって、中空部36,76の断面積が大きくなりすぎることがなく、環状リブ35,75の強度低下を効果的に防止することができる。
【0061】
・ この折り畳み式運搬用容器では、環状リブ35,75が断面ロ字状に形成されるとともに、その環状リブ35,75の先端面が側壁13,14の外側面外端部に沿って延設されるように構成されている。このため、これら環状リブ35,75は、前記従来のマテリアルハンドリング用コンテナのように中空チャネルから上方に向かって伸延されたリブが設けられていないことから、その洗浄性が極めて良好となっている。さらに、前記環状リブ35,75の先端面両側縁を面取りすることによって、該環状リブ35,75の外面が丸味のある滑らかな形状となることから、手指が当接した場合でも痛くならない。特に、図2(a)に示されるように環状リブ35,75の下面に指91を引掛けて吊り下げながら運搬する際に指91が痛くなりにくい。
【0062】
・ この折り畳み式運搬用容器の長側壁13では、第1環状リブ35と縦リブ45a,46との接合部に、第1環状リブ35の先端面よりも縦リブ45a,46の先端縁の方が低くなる段差(切欠き部51,52)が設けられている。即ち、前記段差が設けられた部位である第1環状リブ35と縦リブ45a,46との接合部(縦リブ45aの下端縁及び縦リブ46の上端縁)は、第1環状リブ35及び前記縦リブ45a,46のその他の部位と比較して、含有される樹脂量が少なくなっている。さらには、前記樹脂量に対する表面積の割合も大きくなっている。なお、前記縦リブ45a,46は、前記接合部において、その突設高さが第1環状リブ35の突設高さh1よりも局所的に低くなっていることから、その全高さが第1環状リブ35の全高さ(h1+d)よりも局所的に低くなっている。
【0063】
このため、この長側壁13を中空射出成形する際には、前記接合部が第1環状リブ35及び前記その他の部位よりも早く冷却されることから、中空部36内にガスを圧入する際に該ガスが前記縦リブ45a,46内に浸入するのを極めて効果的に防止して、ガスの通り道を適切に誘導することができる。さらに、前記縦リブ45a,46内へのガスの浸入が防止されていることから、該縦リブ45a,46の成形不良及び強度低下を容易に防止することができる。従って、この長側壁13では、切欠き部51,52を設けるという極めて簡単な構成の付加により、長側壁13の成形不良を著しく効果的に防止することができる。
【0064】
・ この折り畳み式運搬用容器の長側壁13では、第1環状リブ35と縦リブ45b,45cとの接合部における縦リブ45b,45cの全高さHが、第1環状リブ35の全高さ(h1+d)よりも低くなっている。即ち、前記縦リブ45b,45cは、第1環状リブ35と比較して、含有される樹脂量が少なくなっている。さらに、前記樹脂量に対する表面積の割合も大きくなっている。なお、この長側壁13では、第1環状リブ35の先端面と縦リブ45b,45cの先端縁全体との間に段差が設けられているうえ、該環状リブ35の先端面と縦リブ45b,45cの先端縁下端部との接合部にも段差が設けられている。
【0065】
このため、この長側壁13を中空射出成形する際には、前記縦リブ45b,45cが第1環状リブ35よりも早く冷却されることから、中空部36内にガスを圧入する際に該ガスが前記縦リブ45b,45c内に浸入するのを極めて効果的に防止して、ガスの通り道を適切に誘導することができる。さらに、前記縦リブ45b,45c内へのガスの浸入が防止されていることから、該縦リブ45b,45cの成形不良及び強度低下を容易に防止することができる。従って、この長側壁13では、縦リブ45b,45cの全高さを低くするという極めて簡単な構成により、長側壁13の成形不良を著しく効果的に防止することができる。また、短側壁14の枠部78aも全く同様の効果を発揮する。
【0066】
・ この折り畳み式運搬用容器の長側壁13では、縦リブ45a,45b,45c,46と第1環状リブ35との接合部に位置する長側壁13の内側面(内面側)に段差(第1凹所53)が設けられている。即ち、前記段差が設けられた部位である第1環状リブ35と縦リブ45a,45b,45c,46との接合部(縦リブ45a,45b,45cの下端縁及び縦リブ46の上端縁)は、第1環状リブ35及び前記縦リブ45a,45b,45c,46のその他の部位と比較して、含有される樹脂量が少なくなっている。さらに、前記樹脂量に対する表面積の割合も大きくなっている。なお、前記縦リブ45a,45b,45c,46の全高さは、前記接合部において、第1環状リブ35の全高さ(h1+d)よりも局所的に低くなっている。
【0067】
このため、この長側壁13を中空射出成形する際には、前記接合部が第1環状リブ35及び前記その他の部位よりも早く冷却されることから、中空部36内にガスを圧入する際に該ガスが縦リブ45a,45b,45c,46内に浸入するのを極めて効果的に防止して、ガスの通り道を適切に誘導することができる。さらに、前記縦リブ45a,45b,45c,46内へのガスの浸入が防止されていることから、該縦リブ45a,45b,45c,46の成形不良及び強度低下を容易に防止することができる。従って、この長側壁13では、第1凹所53を設けるという極めて簡単な構成の付加により、長側壁13の成形不良を著しく効果的に防止することができる。また、短側壁14の第2凹所79も全く同様の効果を発揮する。
【0068】
・ この折り畳み式運搬用容器の長側壁13では、ガス注入口跡56付近に位置する縦リブ45a,46に切欠き部51,52が設けられている。また、同長側壁13では、ガス注入口跡56付近に位置する縦リブ45a,46に第1凹所53が設けられている。前記ガス注入口跡56付近は、中空部36内に最初にガスが注入される部位であるとともに、最も高いガス圧に晒される部位でもある。このため、この長側壁13では、特にガス注入口跡56付近に前記切欠き部51,52及び第1凹所53を設けることにより、中空部36内での極初期のガスの通り道を極めて効果的に誘導してその成形不良を効果的に防止することができる。さらにこのとき、前記切欠き部51,52及び第1凹所53付近が金型内で素早く冷却されることから、成形の1サイクルを短縮することが容易となり、コスト削減に効果を有する。
【0069】
一方、この折り畳み式運搬用容器の長側壁13では、縦リブ45a、下部縦リブ46、縦リブ45b、縦リブ45cの順にガス注入口跡56に近接している。このため、上部切欠き部51(及び縦リブ45aの下端部に設けられた第1凹所53)並びに下部切欠き部52(及び下部縦リブ46の上端部に設けられた第1凹所53)が中空射出成形を行う際の成形不良の発生を最も効果的に防止することができる。次に、縦リブ45bに設けられた段差の構成が重要である。特に、前記切欠き部51,52はガス注入口から圧入されたガスの通り道を適切に誘導するために重要であるとともに、前記ガスの通り道が屈曲する部位であることから重要である。
【0070】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 第2環状リブ75を省略してもよい。
・ 第1環状リブ35を短側壁14の壁面に設けてもよい。
【0071】
・ 上記実施形態では、長側壁13が第二側壁、短側壁14が第一側壁であったが、これに限らず、長側壁13を第一側壁、短側壁14を第二側壁としても構わない。即ち、対向する一対の長側壁13を底壁12の上面に折り畳んだ後、対向する一対の短側壁14を前記長側壁13の上面に折り畳むように構成してもよい。或いは、底壁12を平面正方形状に形成してもよい。
【0072】
・ 環状リブ35,75を成形するための中空射出成形法において、不活性ガス等の代わりに水蒸気を用いてもよい。或いは、環状リブ35,75を成形するための中空射出成形法において、不活性ガス等のガス以外にも、水等の液体を用いて成形してもよい。
【0073】
・ 図5(a)に示すように、第1環状リブ35の突設高さh2を、長側壁13の厚みdに対して、好ましくは1〜3倍、より好ましくは2〜3倍となるように形成すること。なおこのとき、同第1環状リブ35の幅w2は特に限定されない。この長側壁13において、第1環状リブ35の突設高さh2が長側壁13の厚みdの1倍未満の場合には、第1環状リブ35の基端部及び先端部に位置する壁面が薄くなって同環状リブ35の強度が低下するか、或いは中空部36がほとんど形成されないか、のいずれかになりやすいことから好ましくない。逆に3倍を越える場合には、第1環状リブ35の基端部及び先端部に位置する壁面間の間隔が広くなりすぎて両壁面による相乗的な強度向上効果が低下するか、或いは中空部36がほとんど形成されない(中実状に近くなる)ことからヒケや変形が発生しやすくなるか、のいずれかになりやすいことから好ましくない。つまり、この第1環状リブ35の基端部及び先端部に位置する壁面間の間隔(中空部36の高さ)は、前記厚みdの0.5〜2.5倍であるのが好ましく、1〜2倍であるのが最も好ましい。
【0074】
さらにこのとき、この第1環状リブ35は、前記突設高さh2が上記範囲に形成されることによって十分な強度を発揮することから、同環状リブ35の幅w2は特に限定されないが、好ましくは前記厚みdの2〜10倍、より好ましくは2〜6倍、さらに好ましくは3〜4倍であるとよい。前記幅w2が厚みdの2倍未満の場合には、第1環状リブ35の両側部に位置する壁面が薄くなって強度が低下するか、或いは中空部36がほとんど形成されないか、のいずれかになりやすいことから好ましくない。逆に10倍を超える場合には、第1環状リブ35のサイズが大きくなるばかりで、長側壁13に対する補強効果が非効果的となる。
【0075】
・ 第1環状リブ35を例えば図5(b)に示されるような断面ロ字状に形成すること。この環状リブ35は、不定形の中空部36を備えた断面ロ字状に形成されているうえ、長側壁13の内外両側面に突出するように形成されている。さらに、前記中空部36の中央部は、長側壁13の壁面を通るように設けられている。一方、この第1環状リブ35の内外両先端面両側縁を大きく面取りすることによって、該環状リブ35を断面O字状となるように形成しても構わない。
【0076】
・ 第1環状リブ35を例えば図5(c)に示されるように形成すること。この環状リブ35は、不定形の中空部36を備えた断面ロ字状又はD字状に形成されている。さらに、この環状リブ35の突設高さ及び幅w3(最大幅又は基端部の幅)は、それぞれ上記実施形態と同じ範囲内にあるのが好ましい。このように構成した場合、指91を第1環状リブ35の下面に引掛けるのが容易であるうえ、該環状リブ35の上面が外方ほど低くなる円弧状に形成されていることから水洗い洗浄後の水切れが極めて良好である。
【0077】
・ 第1環状リブ35を例えば図5(d)に示されるような断面D字状に形成すること。この第1環状リブ35は、不定形の中空部36を備えた断面半円形状に形成されている。さらに、この環状リブ35の突設高さ及び幅w4(最大幅又は基端部の幅)は、それぞれ上記実施形態と同じ範囲内にあるのが好ましい。
【0078】
・ 第1環状リブ35を例えば図5(e)に示されるような断面D字状に形成すること。この環状リブ35は、不定形の中空部36を備えた断面ほぼ三角形状に形成されているうえ、その先端部を大きなRとなるように面取りすることによって面取り部37が形成されている。さらに、この環状リブ35の突設高さ及び幅w5(最大幅又は基端部の幅)は、それぞれ上記実施形態と同じ範囲内にあるのが好ましい。
【0079】
・ 例えば、第1凹所53を図6(a)に示されるように形成してもよい。この第1凹所53は、長側壁13の壁面をその内側面(内面側)から外側面へと貫通するように形成されている。このように構成した場合でも、上記実施形態の第1凹所53と全く同様の効果を発揮することができる。
【0080】
・ 図6(b)に示すように、縦リブ45b,45cを省略するとともに、第1環状リブ35の先端、先端部又は中央部と、長側壁13の外側面(同環状リブ35から離間した位置)とを繋ぐ側面L字状の板状リブとしての補強リブ96を設けること。なお、この図6(b)は、図1(a)の1c−1c線の位置から見た側断面図である。このように構成した場合、長側壁13の内側面に設けられた凹所96aにより、同側壁13の内面側に段差が形成される。また、補強リブ96が第1環状リブ35の先端部又は中央部に接合されている場合には、長側壁13の外面側にも段差が形成される。
【0081】
・ 図6(c)及び(d)に示すように、縦リブ45cの下端部に前記補強リブ96を設けること。なお、図6(c)は図1(a)の1b−1b線の位置から見た側断面図であり、図6(d)は図1(a)の1c−1c線の位置から見た側断面図である。このように構成した場合、縦リブ45cと補強リブ96とにより、長側壁13をより一層効果的に補強することができる。
【0082】
・ 上部切欠き部51又は下部切欠き部52を省略しても構わない。このように構成した場合でも、縦リブ45a,46の裏面に位置する長側壁13の内側面(内面側)に第1凹所53が形成されていることから、縦リブ45a,46と第1環状リブ35との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能である。
【0083】
・ 縦リブ45b,45cの突設高さを第1環状リブ35の突設高さh1と同じに形成してもよい。このように構成した場合でも、縦リブ45b,45cの裏面に位置する長側壁13の内側面(内面側)に第1凹所53が形成されていることから、該縦リブ45b,45cと第1環状リブ35との接合部における縦リブ45b,45cの全高さHが第1環状リブ35の全高さ(h1+d)よりも低くなっている。このため、縦リブ45b,45cと第1環状リブ35との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能である。
【0084】
或いは、枠部78aの突設高さを第2環状リブ75の突設高さと同じに形成してもよい。このように構成した場合でも、枠部78aの裏面に位置する短側壁14の内側面(内面側)に第2凹所79が形成されていることから、該枠部78aと第2環状リブ75との接合部における枠部78aの全高さが第2環状リブ75の全高さよりも低くなっている。このため、枠部78aと第2環状リブ75との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能である。
【0085】
・ 上部切欠き部51又は下部切欠き部52の裏面に設けられた第1凹所53を省略してもよい。このように構成した場合でも、縦リブ45a,46の先端部に切欠き部51,52が形成されていることから、縦リブ45a,46と第1環状リブ35との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能である。さらにこのとき、前記第1凹所53に起因する凹凸がないことから、長側壁13の内側面を平坦に形成することが容易となり、容器本体11内への収容物の出し入れがより一層容易となる。
【0086】
或いは、縦リブ45b,45cの裏面に設けられた第1凹所53を省略してもよい。このように構成した場合でも、縦リブ45b,45cと第1環状リブ35との接合部における縦リブ45b,45cの全高さHが第1環状リブ35の全高さ(h1+d)よりも低く形成されていることから、縦リブ45b,45cと第1環状リブ35との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能である。さらにこのとき、前記第1凹所53に起因する凹凸がないことから、長側壁13の内側面を平坦に形成することが容易となり、容器本体11内への収容物の出し入れがより一層容易となる。
【0087】
・ 第2凹所79を省略してもよい。このように構成した場合でも、枠部78aの全高さが第2環状リブ75の全高さよりも低く形成されていることから、枠部78aと第2環状リブ75との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能である。さらにこのとき、前記第2凹所79に起因する凹凸がないことから、短側壁14の内側面を平坦に形成することが容易となり、容器本体11内への収容物の出し入れがより一層容易となる。
【0088】
・ 図1(c)に2点鎖線で示すように、縦リブ45cの裏面に位置する長側壁13の内側面(内面側)に、該縦リブ45cに沿って延びる突条95を所定深さ凹設すること。このように構成した場合でも、上記実施形態の第1凹所53と全く同様に、縦リブ45cと第1環状リブ35との接合部を金型内で素早く冷却させることができる。
【0089】
・ 凹所53,79の凹設深さは、環状リブ35,75の基端部に位置する側壁13,14の厚みd未満であるのが好ましく、前記側壁13,14の強度低下を効果的に防止するために、該厚みdの2分の1以下であるのがより好ましい。
【0090】
・ 第1凹所53の横方向の幅は、長側壁13の強度低下を効果的に防止するために、縦リブ45a,45b,45c,46の基端部の横方向の幅(リブ厚)を越えないのが好ましい。同様に、第2凹所79の横方向の幅は、短側壁14の強度低下を効果的に防止するために、枠部78aの基端部の横方向の幅(リブ厚)を越えないのが好ましい。
【0091】
・ 切欠き部51,52は、第1環状リブ35と縦リブ45a,46との接合部における強度低下を効果的に抑えるために、各図に図示されているように滑らかな円弧状に形成されているのが好ましいが、側面三角形状、四角形状又は台形状に形成されていても構わない。
【0092】
・ 縦リブ45b,45cと第1環状リブ35との接合部に、上部切欠き部51と同様な構成(切欠き部)を設けてもよい。このように構成した場合、前記接合部の金型内での冷却速度をより一層早めることが容易となる。
【0093】
・ 上記実施形態では短側壁14が容器本体11の内方に回動するように構成されていたが、それに限らず、短側壁14の下端部に該側壁14を容器本体11の外方に回動させるための回動手段を設け、短側壁14を容器本体11の外方に折り畳むように構成してもよい。即ち、組立て状態の容器本体11の一側面又は対向する一対の側面を開口させることができるように構成してもよい。またこのとき、前記短側壁14の回動手段は、容器本体11の外方のみ、又は内方及び外方の両方向に回動するように構成されている。
【0094】
さらにこのとき、対向する一対の長側壁13の下端部に該側壁13を容器本体11の外方に回動させるための回動手段を設け、対向する一対の長側壁13を容器本体11の外方に折り畳むように、即ち容器本体11を平面十字状に展開することができるように構成してもよい。
【0095】
・ 上記実施形態の折り畳み式運搬用容器の底壁12下端部に、フォークリフト又はハンドリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔を設けることによって折り畳み式パレットボックスとしてもよい。即ち、この折り畳み式パレットボックスは、上記実施形態の底壁12を上壁(上面デッキ)とし、その下方位置にフォーク挿入孔が設けられた略四角板状(略直方体状)の底壁部材と、上記実施形態と同様の構成を有する各一対の長側壁13及び短側壁14とを備えた容器本体から構成されている。なおこのとき、前記側壁13,14の厚みdは、好ましくは3〜8mm、より好ましくは3〜5mmであるのが望ましい。このように構成した場合でも、簡単な構成で容器本体11の強度を容易に高めつつ、側壁13,14の厚みを薄くするのが容易である。
【0096】
・ 図7(a)又は図7(b)に示すように、縦リブ45a,45bの下端部(下端)に、各縦リブ45a,45bの一側面又は両側面を薄肉に形成することによって薄肉部101を設けること。これら薄肉部101は、第1環状リブ35の上端面と接する縦リブ45a,45bの下端部側面(接合部)を所定幅に渡ってほぼ均一な厚みの薄肉となるように形成することにより構成されている。さらに、前記接合部は、縦リブ45a,45bの基端部から先端部へと延びるように形成されている。図7(a)に示される薄肉部101は縦リブ45a,45bの下端部側面が正面弧状に切欠かれたように形成され、図7(b)に示される薄肉部101は縦リブ45a,45bの下端部側面が正面コ字状に切欠かれたように形成されている。
【0097】
なお、これら薄肉部101のリブ厚の最小値は、該縦リブ45a,45bによる補強効果が低下されにくくするために、薄肉部101を除く縦リブ45a,45bの厚み(平均値)に対し、好ましくは80〜95%、より好ましくは80〜90%であるとよい。またこのとき、上部切欠き部51又は第1凹所53による段差を設けてもよいし、該段差を設けなくてもよい。また、縦リブ45bの先端縁を第1環状リブ35の先端面よりも低く形成することにより段差を設けてもよいし、該段差を設けなくてもよい。
【0098】
これらのように構成した場合、縦リブ45a,45bと第1環状リブ35との接合部に薄肉部101を設けることにより、長側壁13を成形する際に前記接合部(縦リブ45a,45bの下端縁)全体を金型内で素早く冷却させることが可能となることから、長側壁13の成形不良を容易に防止することができる。
【0099】
・ 図8に示すように、底壁12の下端部外周縁に沿って底面ロ字状(四角環状)に形成された中空リブとしての底部中空リブ102を設けること。さらに、前記底部中空リブ102と接する板状リブとしての底壁リブ21の接合部に、段差を構成する切欠き部103(上記切欠き部51,52と同様の構成)、段差を構成する凹所104(上記凹所53,79と同様の構成)又は薄肉部105(前記薄肉部101と同様の構成)を設けること。
【0100】
なお、前記底部中空リブ102は、底壁12の下端部外周縁に沿って切れ目なく連続して設けられている必要はなく、例えば底壁12の側縁中央部又はコーナ部で僅かに分断されながら底面略ロ字状に形成されていても構わない。即ち、底面L字状に形成された中空リブを底壁12の各コーナ部に設けることにより底面略ロ字状に形成された底部中空リブ102を設けてもよく、或いは底壁12の各側縁に沿って長棒状に延びる対向する各一対の中空リブによって底面略ロ字状に形成された底部中空リブ102を設けてもよい。また、底面コ字状に形成された対向する一対の中空リブにより底面略ロ字状([])に形成された底部中空リブ102を設けてもよい。
【0101】
また、前記底部中空リブ102を分断したときには、分断された長さの総和が底壁12の外周縁の長さに対し、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下であるとよい。また、この底壁12において、支持突条23,24の高さは、好ましくは底壁12壁面の厚みの20倍以下、より好ましくは10倍以下であるとよい。前記支持突条23,24の高さが底壁12壁面の厚みの20倍を越える場合には、それら支持突条23,24により平板状の底壁12が十分に補強され得ることから、底部中空リブ102による補強効果を特に必要としないケースが多い。
【0102】
このように構成した場合、底部中空リブ102と底壁リブ21との接合部を金型内で素早く冷却させることが可能となることから、簡単な構成で容器本体11の強度を容易に高めつつ、かつ底壁12の成形不良を容易に防止することができる。さらに、前記従来の中空チャネルから上方に向かって伸延されたリブが設けられていないことから、底壁12の厚みを薄くするのも容易である。
【0103】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブを断面ロ字状、D字状又はO字状に形成するとともに、前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。このように構成した場合、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ側壁の厚みを薄くするのが容易でありかつ成形不良を容易に防止することができる。
【0104】
・ 四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記底壁の下面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブを断面ロ字状、D字状又はO字状に形成するとともに、前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は前記接合部における板状リブの全高さを前記中空リブの全高さよりも低くすることにより形成されたものであることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。このように構成した場合、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ底壁の厚みを薄くするのが容易でありかつ成形不良を容易に防止することができる。
【0105】
・ 四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記底壁の下面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブを断面ロ字状、D字状又はO字状に形成するとともに、前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。このように構成した場合、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ底壁の厚みを薄くするのが容易でありかつ成形不良を容易に防止することができる。
【0106】
・ フォーク挿入孔を備えた四角板状の底壁部材と、その底壁部材の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、第一側壁を底壁部材の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式パレットボックスであって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブを断面ロ字状、D字状又はO字状に形成するとともに、前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は前記接合部における板状リブの全高さを前記中空リブの全高さよりも低くすることにより形成されたものであることを特徴とする折り畳み式パレットボックス。このように構成した場合、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ側壁の厚みを薄くするのが容易でありかつ成形不良を容易に防止することができる。
【0107】
・ フォーク挿入孔を備えた四角板状の底壁部材と、その底壁部材の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、各側壁の下端部には各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、第一側壁を底壁部材の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式パレットボックスであって、前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、前記中空リブを断面ロ字状、D字状又はO字状に形成するとともに、前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成したことを特徴とする折り畳み式パレットボックス。このように構成した場合、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ側壁の厚みを薄くするのが容易でありかつ成形不良を容易に防止することができる。
【0108】
・ 前記中空リブを底壁の周縁部に設けたことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
・ 前記中空リブを底壁の各側縁に沿って延びるように形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0109】
・ 前記中空リブを底壁の外周縁に沿って延びる底面ロ字状に形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
・ 前記段差は板状リブの先端縁一端部に設けられた切欠き部により構成されていることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0110】
・ 前記段差は板状リブの先端縁全体が中空リブの先端よりも基端部側に位置することにより形成されたものであることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0111】
・ 前記段差を側壁の外面側に設けたことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
・ 前記中空リブを断面ロ字状に形成するとともに、その中空リブの先端面両側縁を面取りしたことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0112】
・ 前記中空リブを側壁の上端部に設けたことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
・ 前記中空リブを側壁の上端部に設けるとともに、該中空リブは前記側壁の上端縁に親指を当接させた状態で、残りの指が引掛かる位置に設けられていることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0113】
・ 前記中空リブを側壁の上端部のみに設けたことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。このように構成した場合、容器本体の強度を高めつつ、軽量化を図るのが容易である。
【0114】
・ 前記側壁の壁面を平坦又はほぼ平坦となるように形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
・ 前記中空リブの突設高さを前記側壁の壁面の厚みの1〜20倍とするとともに、同中空リブの幅を前記厚みの2〜4倍となるように形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0115】
・ 前記中空リブの突設高さを前記側壁の壁面の厚みの1〜3倍とするとともに、同中空リブの幅を前記厚みの2〜10倍となるように形成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0116】
・ 前記中空リブを断面ロ字状に形成するとともに、その中空リブの先端面を前記側壁の外側面外端部又は内側面内端部に沿って設けたことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0117】
・ 前記中空リブは内部に不定形の中空部を備えた断面ロ字状、D字状又はO字状に形成されていることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
【0118】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用容器によれば、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ、側壁の厚みを薄くするのが容易であり、かつ成形不良を容易に防止することができる。
請求項4及び請求項5に記載の発明の折り畳み式パレットボックスによれば、簡単な構成で容器本体の強度を容易に高めつつ、側壁の厚みを薄くするのが容易であり、かつ成形不良を容易に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体を示す正面図、(b)は図1(a)の1b−1b線から見た側壁を示す側断面図、(c)は図1(a)の1c−1c線から見た側壁を示す側断面図。
【図2】 (a)は実施形態の一部を破断した容器本体を示す側面図、(b)は同じく容器本体の正断面図。
【図3】 (a)は実施形態の長側壁を示す正面図、(b)は同じく短側壁を示す正断面図。
【図4】 (a)は実施形態の折り畳み途中の容器本体を示す側断面図、(b)は同じく折り畳み状態の容器本体を示す正面図。
【図5】 (a)から(e)はいずれも、実施形態以外の折り畳み式運搬用容器の側壁の一部を示す側断面図。
【図6】 (a)から(d)はいずれも、実施形態以外の折り畳み式運搬用容器の長側壁の一部を示す側断面図。
【図7】 (a)及び(b)はいずれも、実施形態以外の長側壁の一部を拡大した正面図。
【図8】 実施形態以外の容器本体の一部を拡大した正断面図。
【符号の説明】
11…容器本体、12…底壁、13…側壁及び第一側壁としての長側壁、14…側壁及び第二側壁としての短側壁、25…回動手段を構成する軸受け部、31…回動手段を構成する回動軸部、31a…回動手段を構成する回動軸、35…中空リブとしての第1環状リブ、36…中空部、45a,45b,45c…板状リブとしての縦リブ、46…板状リブとしての下部縦リブ、51…段差を構成する上部切欠き部、52…段差を構成する下部切欠き部、53…段差を構成する第1凹所、75…中空リブとしての第2環状リブ、76…中空部、78a…板状リブとしての枠部、79…段差を構成する第2凹所、95…段差を構成する突条、96…板状リブとしての補強リブ、96a…段差を構成する凹所、102…中空リブとしての底部中空リブ、103…段差を構成する切欠き部、104…段差を構成する凹所、H…板状リブの全高さ、h1+d,h2+d…中空リブの全高さ。
Claims (5)
- 四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、
各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、
前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は、前記中空リブにおける前記側壁側の基端部とは反対側の先端が前記板状リブに接合しないように前記接合部における板状リブの前記側壁から容器本体の内方への高さを前記中空リブの前記側壁から容器本体の内方への高さよりも低くすることにより切欠き形成されたものであることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。 - 四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、
各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
前記側壁の外側面に、該外側面の上端部に設けられるフランジと、内部に中空部が設けられた中空リブと、そのフランジと中空リブとを上下方向に接合する板状リブとを突設し、
前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は前記接合部における板状リブの全高さを前記中空リブ及び前記フランジの全高さよりも低くすることにより形成されたものであり、前記板状リブは前記フランジよりも薄肉に形成されていることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。 - 四角板状の底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、
各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、
前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成し、該薄肉の接合部は、前記中空リブにおけるガス注入口跡付近に位置するガスの通り道が屈曲する部分に対応して形成されたものであることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。 - フォーク挿入孔を備えた四角板状の底壁部材と、その底壁部材の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、
各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式パレットボックスであって、
前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、
前記中空リブと板状リブとの接合部に段差を設け、該段差は、前記中空リブにおける前記側壁側の基端部とは反対側の先端が前記板状リブに接合しないように前記接合部における板状リブの前記側壁から容器本体の内方への高さを前記中空リブの前記側壁から容器本体の内方への高さよりも低くすることにより切欠き形成されたものであることを特徴とする折り畳み式パレットボックス。 - フォーク挿入孔を備えた四角板状の底壁部材と、その底壁部材の周縁に沿って立設された各一対の側壁とから有底四角箱状に形成された容器本体を備え、
各側壁の下端部に回動手段を設けることにより容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式パレットボックスであって、
前記側壁の外側面に、内部に中空部が設けられた中空リブと、その中空リブと接合する板状リブとを突設し、
前記中空リブと接する板状リブの接合部を薄肉に形成し、該薄肉の接合部は、前記中空 リブにおけるガス注入口跡付近に位置するガスの通り道が屈曲する部分に対応して形成されたものであることを特徴とする折り畳み式パレットボックス。
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