JP4149469B2 - ポンプユニットのケーシングおよびそれを備えるポンプ装置 - Google Patents

ポンプユニットのケーシングおよびそれを備えるポンプ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ポンプ装置に関し、特にそのポンプユニットのケーシングに関する。
図16は、従来の技術のポンプ装置1を示す斜視図である。非特許文献1に示されるポンプ装置1は、2つの斜板式ピストンポンプが軸線方向へ並べて設けられるタンデム型ポンプなど呼ばれる複合型ポンプ装置である。ポンプ装置1は、2つのポンプユニット2,3と、バルブユニット4とを有する。各ポンプユニット2,3は、それぞれポンプケーシング5,6を有し、各ポンプケーシング5,6内に、シリンダブロック、ピストンおよび斜板などがそれぞれ収容されて構成される。バルブユニット4は、バルブケーシング7を有し、バルブケーシング7内に、各ポンプユニット2,3の各シリンダブロックにそれぞれ摺動可能に2つの弁板が収容されて構成される。
各ポンプユニット2,3と、バルブユニット4とは、複数の締結用ボルト10によって締結されている。各締結用ボルト10が、ポンプの基本周波数のn次周波数成分に対して共振して高周波振動し、騒音を発生する場合がある。このような各締結用ボルト10は、ポンプケーシング5,6の外方に剥出しになってなっており、発生する騒音がそのまま外部に放射されてしまう。
「油空圧技術 10月増刊号」,日本工業出版,平成12年10月5日,第39巻,第12号
図16に示す従来の技術の複合型ポンプ装置1では、前述のように締結用ボルト10が騒音を発生してしまうおそれがあり、この締結用ボルト10が原因となる騒音を低減できる構成が望まれている。
本発明の目的は、騒音を低減することができるポンプケーシングおよびそれを備えるポンプ装置を提供することである。
本発明は、2つのポンプユニットがバルブユニットを挟むように配置され、各ポンプユニットの片端部には端板(A,B)がそれぞれ設けられ、一端部が端板(A,B)とポンプユニットを介してかつ、この締結部材の他端部がバルブユニットに止められることによって、各ポンプユニットバルブユニット締結されるポンプ装置のケーシングであって、
前記ケーシングには、ケーシング本体と、このケーシング本体に一体に形成され、前記締結部材を覆う筒状部を有し、前記締結部材から発生する少なくとも2kHz以上6kHz以下の周波数帯域の騒音を遮断可能に覆う遮音壁が形成されることを特徴とするポンプユニットのケーシングである。
本発明に従えば、2つのポンプユニットとバルブユニットとが、締結部材で締結されて構成されるポンプ装置の前記ポンプユニットが備えるケーシングは、遮音壁を有する。この遮音壁を設けることによって、ケーシングは、締結部材を、締結部材で発生する騒音を遮断可能に覆うことができる。遮音壁は、締結部材を単に覆うのではなく、締結部材で発生する騒音を遮断できるように覆う構成である。これによって締結部材が原因となる騒音が外部に放射され、伝達されることを防ぐことができる。また遮音壁によって、2kHz以上6kHz以下の周波数帯域の騒音が遮断される。2kHz以上6kHz以下の周波数帯域は、人間にとって耳障りな騒音であり、この耳障りな騒音を遮断することができる。このように締結部材で発生する騒音を単に遮断するというのではなく、人間にとって耳障りな周波数の騒音を遮断することができる。
また本発明は、前記遮音壁は、ポンプユニットのケーシングの残余の部分と一体に連なり、ポンプケーシングには、締結部材を覆う筒状部が形成され、ポンプユニットのケーシングの剛性を向上するように形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、遮音壁とケーシングの残余の部分とによって、締結部材を覆う筒状部が形成され、ケーシングの剛性が向上される。これによって遮音壁を含めてケーシング自体が振動することを防ぐことができる。
また本発明は、前記遮音壁は、締結部材が配置される空間を外部から密に仕切ることを特徴とする。
本発明に従えば、遮音壁によって、締結部材の配置される空間が外部から密に仕切られる。これによって雨水を含む水がポンプ装置に掛かったとしても、その水が締結部材の配置される空間に滞留してしまうことが防がれる。
また本発明は、前記ポンプユニットのケーシングを備えることを特徴とするポンプ装置である。
本発明に従えば、騒音の小さい好適なポンプ装置を実現することができる。
本発明によれば、締結部材が原因となる騒音が外部に放射されることを防ぐことができる。したがってポンプ装置の低騒音化に寄与することができる。
た、締結部材から放射される騒音を単に遮断するというのではなく、人間にとって耳障りな2kHz以上6kHz以下周波数の騒音を遮断するので、ポンプ装置の周囲の環境を極めて良好にすることができる。
また本発明によれば、遮音壁を含めてケーシング自体が振動することを防ぎ、遮音壁を含めてケーシング自体が振動することによる騒音を防ぐことができる。
また本発明によれば、水が締結部材の配置される空間に滞留してしまうことが防がれ、防錆効果が得られる。
また本発明によれば、騒音の小さい好適なポンプ装置を実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態のポンプケーシング20を示す斜視図である。図2は、図1とは異なる方向から見てポンプケーシング20を示す斜視図である。図3は、図1および図2とは異なる方向から見てポンプケーシング20を示す斜視図である。図4は、ポンプケーシング20を備えるポンプ装置21を示す斜視図である。図1には、ポンプケーシング20を、左側面、平面および背面が現れるように示す。図2には、ポンプケーシング20を、正面、左側面および底面が現れるように示す。図3には、ポンプケーシング20を、右側面、背面および底面が現れるように示す。図4には、ポンプケーシング20を除く構成を、簡略化して示す。ポンプ装置21は、たとえばたとえば産業機械および建設機械に設けられるポンプ装置であって、タンデム型ポンプなどと呼ばれる2つのポンプ部が組合わせて構成される複合型ポンプ装置である。組合される2つのポンプ部は、特に限定されるものではないが、本実施の形態では、たとえば斜板式ピストンポンプである。この斜板式ピストンポンプは、定容量形のポンプでもよいが、本実施の形態では、可変容量形のポンプである。
ポンプ装置21は、2つのポンプユニット22,23と、バルブユニット24とを有し、さらに2つのサーボユニット25,26を有する。各ポンプユニット22,23は、バルブユニット24を挟むように軸線方向に同軸に並べて設けられ、バルブユニット24にそれぞれ連結されている。各サーボユニット25,26が、各ポンプユニット22,23の上部に設けられ、各ポンプユニット22,23に連結されている。
各ポンプユニット22,23は、ポンプケーシング20,27をそれぞれ有し、各ポンプケーシング20,27内に、シリンダブロック、ピストンおよび斜板などの構成部がそれぞれ収容されて構成される。各ポンプユニット22,23のポンプケーシング20,27は、同一の構成であり、軸線方向に対称に配置され、ポンプケーシング20,27内に収容される構成部も、軸線方向に対称に配置されている。図4には、図中の右側に配置されるポンプケーシング20の左側面および背面が現れ、図中の左側に配置されるポンプケーシング27の正面が現れている。
バルブユニット24は、バルブケーシング30を有し、バルブケーシング30内に、各ポンプユニット22,23の各シリンダブロックにそれぞれ摺動可能に2つの弁板が収容されて構成される。各サーボユニット25,26は、サーボケーシング31,32をそれぞれ有し、各サーボケーシング31,32内に、斜板を傾転させるためのサーボ機構が収容されて構成される。
各ポンプケーシング20,27には、複数、本実施の形態では4つの締結部材挿通孔35が、周方向に間隔を開けた位置に、軸線方向に貫通して形成されている。一方のポンプケーシング20は、各挿通孔35に、4つの締結部材である締結用ボルト36がそれぞれ挿通され、各締結用ボルト36の一端部がポンプケーシング20の端版Aに係止され、かつ各締結用ボルト36の他端部がバルブケーシング30に係止されて、バルブケーシング30に締結される。各締結用ボルト36の両端部のポンプケーシング20およびバブルケーシング30への係止構造は、たとえば、締結用ボルト36の頭部を係止する構成、締結用ボルト36をポンプケーシング20およびバブルケーシングに直接螺着させる構成、および締結用ボルト36に螺着されるナット部材を係止する構成のいずれかの構成によって実現される。
また他方のポンプケーシング27は、一方のポンプケーシング20と同様の構成によって、各締結用ボルト36の一端部がポンプケーシング27の端版Bに止められ、かつ各締結用ボルト36の他端部がバルブケーシング30に止められて、バルブケーシング30に締結される。このようにして、各ポンプユニット22,23と、バルブユニット24とは、一端部がポンプユニット22,23の各端版A,Bに係止されかつ他端部がバルブユニット24に係止される締結用ボルト36によって、互いに締結される。締結用ボルト36は、両端部間の中間部が、ポンプケーシング20,21の一部によって構成される遮音壁40によって外方から覆われている。
ポンプユニット22は、回転軸を有し、この回転軸は、ベアリングを介してポンプケーシング20に、回転自在に支持されている。回転軸には、シリンダブロックが回転軸に対する回転が阻止された状態で設けられている。シリンダブロックに形成される複数のピストン室には、ピストンが伸縮可能に嵌まり込んでいる。各ピストンは、シリンダブロックから突出側の端部が、シューを介して斜板の支持面に当接され、支持面に沿って変位する。斜板の支持面は、回転軸線に垂直な仮想平面対して傾斜しており、シリンダブロックの回転に伴って、各ピストンは伸長および縮退するように往復変位する。
バルブユニット24に設けられる弁板には、作動流体である作動油が貯留される油源であるたとえばタンクに連なる吸入ポートと、作動油の供給先であるたとえばアクチュエータに接続される吐出ポートとが形成されている。弁板は、伸長行程にあるピストンの嵌まり込んでいるピストン室が、吸入ポートに接続され、縮退行程にあるピストンの嵌まり込んでいるピストン室が、吐出ポートに接続されるように、構成されている。したがって回転軸に原動機から動力が伝達されて、シリンダブロックが回転されると、各ピストンの往復変位によって、作動油がタンクから汲み上げられ、アクチュエータに供給される。
またサーボユニット25に設けられるサーボ機構は、ポンプユニット22の斜板の支持面の傾斜角度を変更するように、斜板を頃動駆動することができる。これによってポンプ容量を変更することができる。このように一方のポンプユニット22と、これに連結されるサーボユニット26と、バルブユニット24の他の一部の構成とによって、もう1つのポンプ部が実現され、このもう1つのポンプ部は、同様の構成である。一方のポンプユニット22を有するポンプ部の回転軸は、ポンプケーシング20から突出し、この回転軸に原動機から動力が伝達される。他方のポンプユニット23を有するポンプ部の回転軸は、一方のポンプユニット22を有するポンプ部の回転軸に、バルブユニット内で連結されている。これによって2つのポンプ部が連動するように構成されている。
図5は、ポンプケーシング20を示す正面図である。図6は、図5の左側から見てポンプケーシング20を示す左側面図である。図7は、図5の右側から見てポンプケーシング20を示す右側面図である。図8は、図5の上側から見てポンプケーシング20を示す平面図である。図9は、図5の下側から見てポンプケーシング20を示す右側面図である。図10は、図5の紙面の裏側から見てポンプケーシング20を示す背面図である。図11は、図5の切断面線A−Aから見てポンプケーシング20を示す断面図である。図12は、図5の切断面線B−Bから見てポンプケーシング20を示す断面図である。図13は、図6の切断面線C−Cから見てポンプケーシング20を示す断面図である。前述のように各ポンプケーシング20,27は、同一の構成であるので、代表して一方のポンプケーシング21を参照して説明する。
ポンプケーシング20は、収容空間44が形成され、この収容空間44に、回転軸、シリンダブロック、各ピストンおよび斜板を含む構成部が収容される。この収容空間44は、軸線方向に貫通しており、ポンプケーシング20の軸線方向一端部となる左側面部45に形成される開口部48およびポンプケーシング20の軸線方向他端部となる右側面部46に形成される開口部49で開口している。ポンプケーシング20は、右側面部46を対向させて、バルブケーシング30に締結される。収容空間44が軸線方向に貫通し、各側面部45,46で開口しているので、回転軸を部部的に外部に突出させることができ、原動機からの動力の伝達、2つのポンプの回転軸同士の連結が可能になるとともに、シリンダブロックと弁板とを摺接するように設けることが可能になる。
また収容空間44は、ポンプケーシング20の上端部となる平面部47に形成される開口部50で開口しており、斜板を部分的に突出させることができる。これによりサーボユニット25のサーボ機構で斜板を駆動することが可能になる。またポンプケーシング20の正面部51および背面部52には、収容空間44に連なる孔53,54がそれぞれ形成されている。各孔53,54は、シリンダブロック、ピストン等より、漏れる油を配管(図示せず)を介してタンクへ排出するためのドレンポートである。
ポンプケーシング20には、収容空間44の周囲に周方向に間隔をあけて、収容空間から独立した4つの締結部材挿通孔35が形成されている。各締結部材挿通孔35は、軸線方向に貫通し、各側面部45,46で開口している。これら各締結部材挿通孔35に、前述のように締結用ボルト36が挿通され、ポンプケーシング20がバルブケーシング30に締結される。したがってポンプケーシング20は、締結用ボルト36を覆う遮音壁40を有している。言い換えるならば、ポンプケーシング20は、収納空間44が形成されるケーシング本体60と、遮音壁40とを有している。
従来の技術の項で述べたように、締結用ボルト36は、ポンプ部の基本周波数のn次周波数成分に対して共振して高周波振動し、騒音を発生してしまう場合がある。本実施の形態では、ポンプケーシング20が、締結用ボルト36で発生する騒音を遮断可能な遮音壁40を有しており、締結用ボルト36で騒音が発生したとしても、その騒音が外部に放射されることを防ぐことができる。
図14は、ポンプケーシング20の締結部材挿通孔35付近を拡大して示す断面図である。遮音壁40は、周方向両端部66,67で、ポンプケーシング20の遮音壁40を除く残余の部分であるケーシング本体60と一体に連なっている。これによってポンプケーシング20には、締結用ボルト36を覆う筒状部61が形成される。したがってポンプケーシング20は、剛性を高くし、特に締結用ボルト26が設けられる部分の剛性を向上して高くなるように構成されている。
また遮音壁40は、その厚み寸法T1〜T4,t1〜t4が、ポンプケーシング20の軸線方向寸法に基づいて、少なくとも2kHz以上6kHz以下の周波数帯域の騒音を遮断可能な寸法に決定される。また遮音壁40は、ケーシング本体60と一体に連なり、締結用ボルトが配置される空間、したがって締結部材挿通孔35を外部から密に仕切る構成である。
各締結部材挿通孔35は、略円柱状の孔であり、軸線方向中間部35aが、軸線方向両端部35b,35cに比べて大きい内径を有している。逆に遮音壁40についてみれば、遮音壁40は、軸線方向に関して中間部70の厚み寸法T1〜T4が、両端部72,73の厚み寸法t1〜t4よりも小さく形成されている。また遮音壁40は、ケーシング本体60から遠い位置にある周方向の中間部65の厚み寸法T2,T3,t2,t3が、ケーシング本体60に近い位置にある周方向の両端部66,67の厚み寸法T1,T4,t1,t4よりも小さく形成されている。
各締結部材挿通孔35は、本実施の形態では、たとえば鋳抜きによって形成される。このように、鋳抜きによって形成すれば、素材の量を少なく抑え、加工時間を短縮することが可能である。
本実施の形態によれば、2つのポンプユニット22,23とバルブユニット24とが、締結部材である締結用ボルト36で締結されて構成されるポンプ装置21のポンプケーシング20,27は、遮音壁40を有している。遮音壁40は、締結用ボルト36を、締結用ボルトで発生する騒音を遮断可能に、外方から覆うことができる。遮音壁40は、締結用ボルトを単に覆うのではなく、締結用ボルト36で発生する騒音を遮断できるように覆う構成である。これによって締結用ボルトが原因となる騒音が外部に放射され、伝達されることを防ぐことができる。したがってポンプ装置21の低騒音化に寄与することができる。
図15は、遮音壁40による遮音効果を示すグラフである。図15において、横軸は騒音の周波数であり、縦軸は、予め定める観測点での騒音の音圧レベルである。また図15には、遮音壁40が設けられる構成における騒音の音圧レベルと実線70で示し、遮音壁40がない締結用ボルトが剥き出しの構成における騒音の音圧レベルと実線71で示す。図15のグラフから明らかように、遮音壁40は、締結用ボルト36を単に覆うだけではなく、締結用ボルト36で発生する騒音を遮断可能であることがわかる。
また遮音壁40は、図15から明らかなように、2kHz以上6kHz以下の周波数帯域の騒音を遮断することができる。2kHz以上6kHz以下の周波数帯域は、人間にとって耳障りな騒音であり、この耳障りな騒音を遮断することができる。このように締結用ボルト36で発生する騒音を単に遮断するというのではなく、人間にとって耳障りな周波数の騒音を遮断することができる。さらに図15から明らかなように、遮音壁40は、6kHzを超える周波数帯域の騒音も、遮断することができる。したがってポンプ装置21の周囲の環境を極めて良好にすることができ、たとえば作業者による作業を容易にすることができる。
また遮音壁40とポンプケーシング20,21の残余の部分であるケーシング本体60とは、一体に形成され、締結用ボルト36を覆う筒状部61が形成され、ポンプケーシングの剛性、特に締結用ボルト36が設けられる部分の剛性を向上させて高くすることができる。これによって遮音壁40を含めてポンプケーシング20自体が振動することを防ぐことができる。これによって2kHz以上の高次の周波数の騒音だけでなく、1kHz以上2kHz未満の低次の周波数の騒音も防ぐことができる。
しかも遮音壁40は、軸線方向に関して中間部の厚み寸法T1〜T4が、両端部の厚み寸法t1〜t4よりも小さく形成されている。また遮音壁40は、ケーシング本体60から遠い位置にある周方向の中間部の厚み寸法T2,T3,t2,t3が、ケーシング本体60に近い位置にある周方向の両端部の厚み寸法T1,T4,t1,t4よりも小さく形成されている。これによって全体の厚み寸法を一律にする場合に比べて、遮音壁40の体積をできるだけ小さく抑えたうえで、できるたけ高い剛性が得られる。したがって軽量で、かつポンプ装置の低騒音化に寄与できるポンプケーシングを実現することができる。
また遮音壁40は、締結用ボルト36が配置される空間、したがって締結部材挿通孔35を外部から密に仕切る。これによって雨水を含む水がポンプ装置21に掛かったとしても、その水が締結部材挿通孔35に滞留してしまうことが防がれ、防錆効果が得られる。
このような遮音壁40を有するポンプケーシング20,27を備えることによって、騒音の小さい好適なポンプ装置21を実現することができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、構成を変更することが可能である。
本発明の実施の一形態のポンプケーシング20を示す斜視図である。 図1とは異なる方向から見てポンプケーシング20を示す斜視図である。 図1および図2とは異なる方向から見てポンプケーシング20を示す斜視図である。 ポンプケーシング20を備えるポンプ装置21を示す斜視図である。 ポンプケーシング20を示す正面図である。 図5の左側から見てポンプケーシング20を示す左側面図である。 図5の右側から見てポンプケーシング20を示す右側面図である。 図5の上側から見てポンプケーシング20を示す平面図である。 図5の下側から見てポンプケーシング20を示す右側面図である。 図5の紙面の裏側から見てポンプケーシング20を示す背面図である。 図5の切断面線A−Aから見てポンプケーシング20を示す断面図である。 図5の切断面線B−Bから見てポンプケーシング20を示す断面図である。 図6の切断面線C−Cから見てポンプケーシング20を示す断面図である。 ポンプケーシング20の締結部材挿通孔35付近を拡大して示す断面図である。 遮音壁40による遮音効果を示すグラフである。 従来の技術のポンプ装置1を示す斜視図である。
符号の説明
20,27 ポンプケーシング
21 ポンプ装置
22,23 ポンプユニット
24 バルブユニット
25,26 サーボユニット
30 バルブケーシング
35 締結部材挿通孔
36 締結用ボルト
40 遮音壁
44 収容空間
60 ケーシング本体
61 筒状部

Claims (4)

  1. 2つのポンプユニットがバルブユニットを挟むように配置され、各ポンプユニットの片端部には端板(A,B)がそれぞれ設けられ、一端部が端板(A,B)とポンプユニットを介してかつ、この締結部材の他端部がバルブユニットに止められることによって、各ポンプユニットバルブユニット締結されるポンプ装置のケーシングであって、
    前記ケーシングには、ケーシング本体と、このケーシング本体に一体に形成され、前記締結部材を覆う筒状部を有し、前記締結部材から発生する少なくとも2kHz以上6kHz以下の周波数帯域の騒音を遮断可能に覆う遮音壁が形成されることを特徴とするポンプユニットのケーシング。
  2. 前記遮音壁は、ポンプユニットのケーシングの残余の部分と一体に連なり、ケーシングの剛性を向上するように形成されることを特徴とする請求項1記載のポンプユニットのケーシング。
  3. 前記遮音壁は、締結部材が配置される空間を外部から密に仕切ることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプユニットのケーシング。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のポンプユニットのケーシングを備えることを特徴とするポンプ装置
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