JP4148119B2 - レベル変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、低電圧振幅の論理入力信号を高電圧振幅の論理出力信号に変換するレベル変換回路に関する。
近年、携帯電話機に代表されるように電子機器の小型化に対する要求が益々強まり、こに応えるために、種類の異なる複数の回路を同一のシリコンチップ上に混載して集積化するケースが増えている。この場合、回路の種類毎に電源電圧が異なる場合が多く、それらの回路間で信号電圧のレベル変換が必要となる場合が多い。またその際のレベル変換回路には、低消費電力、高速動作が強く求められる。
図8は、特許文献1に記載されているレベル変換機能を備えた入力バッファ回路の出力回路部の動作説明図である。この入力バッファ回路は、5V電源と0V(GND)との間で動作するTTL回路の出力電圧を入力信号として受けて、0V(GND)の高電位側電源GNDと−5.2Vの低電位側電源Veeとの間で変化する出力電圧に変換する目的の回路である。図8には、その入力回路部と入力信号のレベル変換回路部は省略し出力回路部のみが示してある。
0Vの高電位側電源GNDと電源Veeとの間にはNPNトランジスタTr10と、NPNトランジスタTr11とが直列に接続されている。トランジスタTr10のベースはPMOSトランジスタTr8のドレインに、トランジスタTr8のソースは0V電源GNDに、ドレインは抵抗R1を介して電源Veeに接続されている。また、トランジスタTr11のベースはNMOSトランジスタTr9のソースに、トランジスタTr9のドレインは高電位側電源GNDに、ソースは抵抗R2を介して電源Veeに接続されている。トランジスタTr8のゲートには入力信号IN1が、トランジスタTr11のゲートには入力信号IN1をレベルシフトした入力信号IN2が入力されている。
この出力回路の場合、入力信号IN1によりトランジスタTr8がONする時には、その入力信号IN1をレベルシフトした入力信号IN2によりトランジスタTr9はOFFにされる。すると、トランジスタTr10はONし、トランジスタTr11はOFFして出力電圧Vout は高電位側電源GNDの0Vにほぼ等しくなる。反対に、入力信号IN1によりトランジスタTr8がOFFする場合はトランジスタTr9はONし、トランジスタTr10はOFF、トランジスタTr11はONとなって出力電圧Vout は低電位側電源Veeの電圧にほぼ等しくなる。
このように動作するため、低電位側電源Veeをマイナスの大きな電圧とすれば、出力振幅を拡大すると共に負荷駆動能力も大きくすることが可能である。しかし、出力トランジスタTr10、Tr11を駆動するトランジスタTr8、Tr9が、抵抗R1、R2と直列にして高電位側電源GNDと低電位側電源Veeとの間に接続されているために、トランジスタTr8、Tr9には高電位側電源GNDと低電位側電源Veeとの間の高電位差に耐える耐圧が要求される。また、動作速度については抵抗R1、R2の値を小さくすれば速くすることは可能であるがそうすると消費電流が多くなり、逆に消費電流を下げるために抵抗値を大きくすると動作速度は遅くなるという問題がある。また、抵抗R1、R2を流れる電流は活用されていないという問題もある。
特開平05−268057号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その課題は低耐圧の高速トランジスタが使用でき、無駄な電流を流さずに高速動作可能なレベル変換回路を提供することにある。
前記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、低電圧振幅の論理入力信号を高電圧振幅の論理出力信号に変換するレベル変換回路であって、基準電位線の電位を基準に外部より供給される直流電圧を電源として該直流電圧より低い第1の電圧を前記基準電位線との間に生成して電流供給する電流供給型の第1の内部電源回路と、同じく前記外部より供給される直流電圧を電源として該直流電圧よりも低く、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を前記基準電位線との間に生成し、その出力端子に流入する電流を吸引して前記基準電位線に流す電流吸引型の第2の内部電源回路と、前記基準電位線の電位を基準として入力される入力信号を所定の電圧だけ前記外部より供給される直流電圧側にレベルシフトして出力する入力信号レベル変換回路と、前記基準電位線の電位を基準とした前記入力信号を入力として前記第1の電圧の供給線と前記基準電位線との間で動作する第1の制御回路と、前記入力信号レベル変換回路の出力信号を入力信号として前記外部より供給される直流電圧の供給線と前記第2の電圧の供給線との間で動作する第2の制御回路と、前記外部より供給される直流電圧の供給線と前記基準電位線との間で動作し、前記第1の制御回路の出力信号と前記第2の制御回路の出力信号とを入力信号として動作する出力段回路とを備えることを特徴とする。
このような構成とすれば、第1の制御回路及び第2の制御回路を外部から供給される直流電圧よりも低い電圧で動作させることができる。従って、第1の制御回路及び第2の制御回路に耐圧は低いが高速で動作するトランジスタを採用することが可能になり、レベル変換回路の全体としての動作速度が速くなると共に消費電力も低減する効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレベル変換回路において、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路をCMOSインバータ回路としたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、CMOSを使用したことで消費電力も一層低減する効果を奏する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のレベル変換回路において、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路をCMOS非反転バッファ回路としたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、レベル変換回路の出力には入力信号を論理反転した高振幅電圧が得られる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3の何れかに記載のレベル変換回路において、前記出力段回路は、前記外部より供給される直流電圧の供給線と前記基準電位線との間にプルアップトランジスタとして機能する第1のPMOSトランジスタとプルダウントランジスタとして機能する第1のNMOSトランジスタとを直列に接続して両トランジスタの相互接続点を出力端子とし、第1のPMOSトランジスタのゲートに前記第2の制御回路の出力信号を、第1のNMOSトランジスタのゲートに前記第2の制御回路の出力信号を入力した回路としたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のレベル変換回路において、前記第1のPMOSトランジスタに代えて第1のNPNトランジスタを接続すると共に、該第1のNPNトランジスタのベースと前記出力端子との間には抵抗を、コレクタとベース間には第2のPMOSトランジスタを接続して該第2のPMOSトランジスタのゲートに前記第2の制御回路の出力信号を入力したことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、第1のNPNトランジスタのベースと出力端子との間の抵抗を流れる電流も出力端子から流出して有効に利用されるため動作速度が速くなる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレベル変換回路において、前記第2のPMOSトランジスタに代えて、第3のPMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタとを直列に接続し、その両トランジスタのゲートを相互接続して該相互接続点に前記第2の制御回路の出力信号を入力するようにしたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏する外、第3のPMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタに耐圧の低いトランジスタを使用することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のレベル変換回路において、前記第1のNMOSトランジスタに代えて、第2のNMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタとを直列に接続し、その両トランジスタのゲートを相互接続して該相互接続点に前記第1の制御回路の出力信号を入力するようにしたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項6に記載の発明と同様の効果を奏する外、第2のNMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタに耐圧の低いトランジスタを使用することができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5または6に記載のレベル変換回路において、前記第1のNMOSトランジスタに代えて、第2のNPNトランジスタを接続してそのベースに前記第1の制御回路の出力信号を入力するようにしたことを特徴とする。
このような構成としても、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8の何れかに記載のレベル変換回路において、前記入力信号レベル変換回路は、前記外部より供給される直流電圧の供給線と該入力信号レベル変換回路の入力端子間に、定電流源とツェナーダイオードとを該ツェナーダイオードを入力端子側にして直列接続した回路としたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし8の何れかに記載のレベル変換回路において、前記入力信号レベル変換回路は、前記外部より供給される直流電圧の供給線と該入力信号レベル変換回路の入力端子間に、定電流源と抵抗とを該抵抗を入力端子側にして直列接続した回路としたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、出力に大振幅の電圧信号を必要とする場合の入力信号のレベルシフトが容易となる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10の何れかに記載のレベル変換回路において、前記入力信号レベル変換回路と、前記第1の制御回路と、前記第2の制御回路と、前記出力段回路とからなるレベル変換回路を集積化して形成し、前記第1の内部電源回路と前記第2の内部電源回路は外部電源として形成して、該集積化したレベル変換回路に電源供給するようにしたことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、レベル変換回路を多数必要とする場合に、第1の内部電源回路と第2の内部電源回路の電源容量を増して共通使用することが可能となる。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11の何れかに記載のレベル変換回路において、前記レベル変換回路はSOI基板上に形成し、前記第1の制御回路及び第2の制御回路を各々が絶縁分離用トレンチによって囲まれた島状領域内に形成したことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、第1の制御回路及び第2の制御回路をそれぞれ他の回路から電気的に完全分離できるため回路の集積化が容易となる。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし10の何れかに記載のレベル変換回路において、前記レベル変換回路はSOI基板上に形成し、前記第1の内部電源回路、第2の内部電源回路、入力信号レベル変換回路、第1の制御回路、第2の制御回路、出力段回路を、各々が絶縁分離用トレンチによって囲まれた島状領域内に形成したことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、各回路間を電気的に完全分離できるため回路の集積化が容易となる。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1ないし10の何れかに記載のレベル変換回路において、前記レベル変換回路はSOI基板上に形成し、該レベル変換回路を構成する各トランジスタを各々が絶縁分離用トレンチよって囲まれた島状領域内に形成したことを特徴とする。
このような構成とすれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する外、各トランジスタを他の回路部分から電気的に完全分離できるため回路の集積化が容易となる。
図1は、本発明のレベル変換回路の全体構成を表わすブロック図である。レベル変換回路1は、第1の内部電源回路2、第2の内部電源回路3、入力信号レベル変換回路4、第1の制御回路5、第2の制御回路6、出力段回路7の6個の回路ブロックにより構成される。
電源として、基準電位線9との間に直流電圧Vppが外部より供給される。直流電圧Vppの電源は高電圧側電源でその電圧は例えば+24Vである。直流電圧Vppは、その供給線(以下、Vpp電源線8という。)により第1の制御回路5を除く他の5個の回路ブロックに供給される。直流電圧Vppの電源の電位基準側である基準電位線9は接地されているものとし、以下の説明では接地線9という。接地線9は、第2の制御回路6を除く他の5個の回路ブロックに接続されている。
第1の内部電源回路2は、Vpp電源線8と接地線9の間の電圧を電源電圧として供給を受け、直流電圧Vppよりも低い第1の中間電圧V1(例えば、+5V)を接地線9との間に生成する。その電圧は、出力線であるV1電源線10を介して第1の制御回路6に供給される。第1の内部電源回路2は、第1の中間電圧V1により外部に電流を供給する電流供給型の電源回路である。
第2の内部電源回路3は、Vpp電源線8と接地線9の間の電圧を電源電圧として供給を受け、直流電圧Vppよりも低く第1の電圧V1よりも高い第2の電圧V2(例えば、+19V)を接地線9との間に生成する。その電圧は、出力線であるV2電源線11を介して第2の制御回路6に供給される。ここで第2の内部電源回路3は、V2電源線11に流れ込む電流を吸引して接地線9に流す電流吸引型の電源回路である。
第1の制御回路5は、V1電源線10と接地線9との間から電源供給を受けて動作する。第1の制御回路5には、接地電位を基準とする入力信号Vinがそのまま入力信号として入力される。入力された信号は論理信号として扱われ、その論理を反転し、あるいは非反転のままバッファした信号が次段の出力段回路7に出力される。入力信号Vinは、例えば0−5Vで変化する低電圧振幅のH(“High" )レベル(+5Vに相当)またはL(“ Low" )レベル(0Vに相当)の論理信号である。第1の制御回路5の出力は、入力信号VinのHまたはLの論理レベルと第1の制御回路5内の論理演算によって決まるHまたはL論理レベルとなる。H論理レベルの出力の場合には、第1の電圧V1にほぼ等しい電圧が出力され、L論理レベルの出力の場合には接地電位にほぼ等しい電圧が出力される。
第2の制御回路6は、Vpp電源線8とV2電源線11との間から電源供給を受けて動作する。第2の制御回路6には、入力信号レベル変換回路4の出力信号が入力信号として入力される。入力された信号は論理信号として扱われ、その論理を反転し、あるいは非反転のままバッファした信号が次段の出力段回路7に出力される。第2の制御回路6の出力は、その入力信号のHまたはLの論理レベルと第2の制御回路6内の論理演算によって決まるHまたはL論理レベルとなる。H論理レベルの出力の場合には、直流電圧Vppにほぼ等しい電圧が出力され、L論理レベルの出力の場合には、第2の電圧V2にほぼ等しい電圧が出力される。
入力信号レベル変換回路4は、接地電位を基準とする入力信号Vinを所定の電圧だけ直流電圧Vpp側にレベルシフトして出力する。レベルシフトされた出力信号は、入力信号VinがH論理レベルの場合には第2の制御回路6によってH論理レベル入力として扱われ、入力信号VinがL論理レベルの場合には第2の制御回路6によってL論理レベル入力として扱われる。第1の制御回路5と第2の制御回路6の入出力間の論理演算のロジックは同じにされている。従って、第1の制御回路5の出力がH論理レベルの場合には第2の制御回路6の出力もH論理レベルとなり、第1の制御回路5の出力がL論理レベルの場合には第2の制御回路6の出力もL論理レベルとなる。
出力段回路7は、Vpp電源線8と接地線9の間から電源供給を受け、第1の制御回路5の出力信号と第2の制御回路6の出力信号の2つの信号を入力信号として動作する。その回路構成は、基本的にはVpp電源線8と接地線9の間にプルアップトランジスタとプルダウントランジスタとを直列に接続し、その相互接続点を出力端子13として出力信号Vout を出力する回路構成となっている。
第1の制御回路5の出力信号と第2の制御回路6の出力信号とが共にH論理レベルの出力である場合には、出力信号Vout はL論理レベルとなって接地電位にほぼ等しい電圧が出力される。反対に、第1の制御回路5の出力信号と第2の制御回路6の出力信号とが共にL論理レベルの出力である場合には、出力信号Vout はH論理レベルとなって直流電圧Vppにほぼ等しい電圧が出力される
入力信号Vinは例えば0−5Vの低電圧振幅の信号であり、これに対して出力信号Vout は例えば0−24Vの大振幅の電圧信号となるので、入出力間で電圧のレベル変換が行なわれることになる。
このような回路構成の利点は、第1の制御回路5及び第2の制御回路6が共に直流電圧Vppよりも低い電源電圧で動作すればよい点にある。即ち、第1の制御回路5は第1の電圧V1と接地電位との差電圧(例えば、5V)で動作し、第2の制御回路6は直流電圧Vppと第2の電圧V2との差電圧(例えば、5V)で動作すればよく、これらの差電圧は直流電圧Vpp(例えば、24V)よりも低い電圧である。従って、出力段回路7の駆動信号を出力する第1の制御回路5及び第2の制御回路6に、耐圧が低くて高速で動作するトランジスタを採用することが可能になる。その結果、レベル変換回路1の全体としての動作速度が速くなると共に消費電力も低減する効果がもたらされる。
次に、図1にブロック図で示したレベル変換回路1の更に詳しい実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図2に、レベル変換回路1の第1の実施形態の回路図を示す。外部より供給される直流電圧Vppはプラス側がVpp電源線8により、マイナス側が接地された接地線9により各回路に供給される。直流電圧Vppは例えば+24Vである。
第1の内部電源回路2は、NPNトランジスタQ1、ツェナーダイオードZD1、抵抗R3、R4により構成される。抵抗R3とツェナーダイオードZD1とは、抵抗R3をVpp電源線8側にしてVpp電源線8と接地線9との間に直列に接続されている。トランジスタQ1のコレクタはVpp電源線8に、ベースは抵抗R3とツェナーダイオードZD1の相互接続点に接続され、エミッタは抵抗R4を介して接地線9に接続されている。トランジスタQ1とツェナーダイオードZD1とがエミッタフォロワ回路を構成しており、トランジスタQ1のベースはツェナーダイオードZD1により一定電圧に維持されているため、トランジスタQ1のエミッタ電圧は一定となる。その電圧は第1の電圧V1としてV1電源線10を介して第1の制御回路5に供給される。このように第1の内部電源回路2は、V1電源線10に電流を供給する電流供給型電源を構成している。
第2の内部電源回路2は、NPNトランジスタQ2、ツェナーダイオードZD2、抵抗R5、R6、R7により構成される。抵抗R5とツェナーダイオードZD2とは、抵抗R5をVpp電源線8側にしてVpp電源線8と接地線9との間に直列に接続されている。ツェナーダイオードZD2のカソードと接地線9との間には、抵抗R6、R7が抵抗R7を接地線9側にして直列に接続されている。トランジスタQ2のコレクタはツェナーダイオードZD2のカソードに、エミッタは接地線9に、ベースは抵抗R6とR7の相互接続点に接続されている。
トランジスタQ2のコレクタにはV2電源線11が接続されている。V2電源線11には第2の制御回路6のマイナス側電源線となっており、第2の制御回路6を流れた電流が流れ込む。この流れ込む電流が少ない間は、その電流の大部分はツェナーダイオードZD2を通って接地線9に流出し、V2電源線11の電圧である第2の電圧V2は一定に維持される。V2電源線11に流れ込む電流が増加してツェナーダイオードZD2を流れる電流が増加すると、ツェナーダイオードZD2の電圧がその内部抵抗のために僅かに上昇する。電圧が僅かに上昇するとトランジスタQ2のベース電流も増加してトランジスタQ2のコレクタを通って接地線9に流れる電流が増加する。これによりツェナーダイオードZD2に流れる電流の増加が抑制され、第2の電圧V2は一定電圧に維持される。このように第1の内部電源回路2は、V2電源線11の電圧を第2の電圧V2に維持した状態で、V2電源線11に流れ込む電流を吸引して接地線9に流出させる電流吸引型電源を構成している。
入力信号レベル変換回路4は、PNPトランジスタQ3、Q4、ツェナーダイオードZD3、抵抗R8により構成される。PNPトランジスタQ3、Q4はカレントミラー回路を構成しており、エミッタは共にVpp電源線8に接続され、ベースは共通にしてトランジスタQ3のコレクタに接続されている。抵抗R8はトランジスタQ3のコレクタと接地線9との間に接続されている。ツェナーダイオードZD3は、トランジスタQ3のコレクタと入力信号Vinが加えられる入力端子12との間にアノードを入力端子側にして接続されている。
トランジスタQ3のコレクタ電流は、抵抗R8の抵抗値で決まる一定電流となり、カレントミラー作用によりトランジスタQ4のコレクタから同じ電流が流出する。流出した電流はツェナーダイオードZD3を通って入力端子12に流れる。これにより、トランジスタQ4のコレクタ電圧は、入力信号Vinの電圧をツェナーダイオードZD3のツェナー電圧だけVpp電圧側にレベルシフトした電圧となる。このレベルシフトされた出力電圧は、第2の制御回路6に入力信号として与えられる。
第1の制御回路5は、CMOSインバータ回路である。PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1とをV1電源線10と接地線9との間に直列に接続し、共通接続したゲートを入力端子に、共通接続したドレインを出力端子としている。入力には接地電位を基準とする入力信号Vinが直接に印加される。この第1の制御回路5は第1の電圧V1、例えば5Vの低い電源電圧で動作するので、耐圧の低い、動作速度の速いトランジスタを採用することができる。
第2の制御回路6も、第1の制御回路5と同じCMOSインバータ回路であり、PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2により構成されている。第2の制御回路6は、Vpp電源線8とV2電源線11との間で動作する。直流電圧Vppを24V、第2の電圧V2を19Vとすれば、その差電圧5Vの低電圧で動作すればよいので、この回路の場合も耐圧の低い、動作速度の速いトランジスタを採用することができる。
出力段回路7は、プルアップトランジスタとしての第1のPMOSトランジスタP3とプルダウントランジスタとしての第1のNMOSトランジスタN3を、Vpp電源線8と接地線9との間に直列に接続した構成となっている。トランジスタN3のゲートには第1の制御回路5の出力信号が、トランジスタP3のゲートには第2の制御回路6の出力信号が印加される。出力信号Vout は、トランジスタN3とP3のドレインの相互接続点を出力端子13として取り出される。このトランジスタN3、P3には、直流電圧Vppに耐える耐圧が要求される。
次に、このように構成されたレベル変換回路1の作用について説明する。直流電圧Vppは、例えば+24Vとする。ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を5.7Vに選択すると第1の電圧V1は+5Vの一定値となる。また、ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧を19Vに選択すると第2の電圧V2も+19Vの一定値となる。
このような電源電圧の下で、入力信号Vinの入力端子12がL論理レベルの0Vにされたとする。第1の制御回路5のトランジスタN1はOFF、トランジスタP1はONとなり、出力段回路7のトランジスタN3のゲートに第1の電圧V1である+5Vが加わってトランジスタN3はONする。
一方、ツェナーダイオードZD3のツェナー電圧を19Vに選択すると、入力端子12の電圧が0Vの場合には、第2の制御回路6の入力電圧は19Vだけレベルシフトされて+19Vとなる。第2の制御回路6のトランジスタN2のソース電圧は第2の電圧V2に等しい+19VであるためトランジスタN2はOFFする。トランジスタP2はソース電圧が+24VであるのでONする。これにより、出力段回路7のトランジスタP3のゲートには直流電圧Vppである+24Vが加わってトランジスタP3はOFFする。
この結果、出力段回路7のトランジスタN3はON、トランジスタP3はOFF状態となって出力電圧Vout は0Vとなる。
次に、入力信号Vinの入力端子12がH論理レベルの+5Vにされたとする。第1の制御回路5のトランジスタN1はON、トランジスタP1はOFFして、出力段回路7のトランジスタN3のゲートには0Vが加わるためトランジスタN3はOFFする。第2の制御回路6の入力電圧は直流電圧Vpp近くまで持ち上がるため、トランジスタN2はON、トランジスタP2はOFFして、出力段回路7のトランジスタP3のゲートには第2の電圧V2である+19Vが加わるためトランジスタP3はONする。
この結果、出力段回路7のトランジスタN3はOFF、トランジスタP3はON状態となって出力信号Vout には直流電圧Vppの+24Vが現れる。
このようにして本実施形態のレベル変換回路1によれば、入力信号Vinの0−5Vの電圧変化が出力信号Vout には0−24Vの電圧変化に拡大変換されて現れる。即ち、電圧のレベル変換が行なわれる。
本レベル変換回路1の場合、先にも述べたように第1の制御回路5、第2の制御回路6は共に低い電源電圧で動作すればよいので、耐圧の低い、動作速度の速いトランジスタを採用できる利点がある。また、第1の制御回路5、第2の制御回路6をCMOSインバータ回路で構成しているため消費電力が少なくて済む。更に、出力段回路7のトランジスタN3、トランジスタP3のゲートは、前段のCMOSインバータ回路の出力により直接に駆動されるため動作速度が速くなる利点がある。
(第2の実施形態)
図3に、レベル変換回路の第2の実施形態の回路図を示す。図3に示すレベル変換回路1aは、第1の実施形態の図2の出力段回路7中の第1のPMOSトランジスタP3を、第1のNPNトランジスタQ5、第2のPMOSトランジスタP4、抵抗R8で構成される回路に置き換える変更を加えた構成の回路である。NPNトランジスタQ5はプルアップトランジスタとして機能し、そのコレクタはVpp電源線8に、エミッタは出力端子13に接続される。PMOSトランジスタP4のソースはVpp電源線8に、ドレインはトランジスタQ5のベースに接続され、ゲートには第2の制御回路6の出力信号が印加される。抵抗R9は、トランジスタQ5のベースと出力端子13の間に接続される。
第2の制御回路6のトランジスタP2がON、トランジスタN2がOFFとなった状態では、トランジスタP4はOFFしてトランジスタQ5にベース電流が供給されないため、トランジスタQ5はOFFする。反対に第2の制御回路6のトランジスタP2がOFF、トランジスタN2がONとなった状態では、トランジスタP4がONしてトランジスタQ5にベース電流が供給されるためトランジスタQ5はONする。
即ち、第2の制御回路6の出力信号に対するトランジスタQ5のON/OFF動作は、第1の実施形態の図2の出力段回路7中のPMOSトランジスタP3のON/OFF動作と同じとなる。従って、この本実施形態のレベル変換回路1aの入力信号Vinと出力信号Vout との関係は第1の実施形態の回路の場合と同様となり、例えば入力信号Vinの0−5Vの電圧変化が出力信号Vout には0−24Vの電圧変化に拡大変換されて現れる。即ち、電圧のレベル変換が行なわれる。
本実施形態の場合、出力段回路7aの抵抗R9を流れる電流も出力端子13から流出して有効に利用されるため、「背景技術」で説明した図8の出力回路の場合よりも動作速度が速くなる利点がある。
(第3の実施形態)
図4に、レベル変換回路の第3の実施形態の回路図を示す。図4に示すレベル変換回路1bは、第2の実施形態の図3の出力段回路7a中の第2のPMOSトランジスタP4を、第3のPMOSトランジスタP5と第4のPMOSトランジスタP6に置き換える変更を加えた回路である。トランジスタP4、P5は直列に接続され、トランジスタP5のソースはVpp電源線8に、トランジスタP6のドレインはトランジスタQ5のベースに接続される。トランジスタP5、P6のゲートは相互に接続され、その相互接続点に第2の制御回路6の出力信号が印加される。
第2の制御回路6のトランジスタP2がON、トランジスタN2がOFFとなった状態では、トランジスタP5、P6は共にOFFしてトランジスタQ5にベース電流が供給されない。反対に第2の制御回路6のトランジスタP2がOFF、トランジスタN2がONとなった状態では、トランジスタP5、P6は共にONしてトランジスタQ5にベース電流が供給される。このようにトランジスタP5、P6からなる回路は、第2の実施形態の図3のPMOSトランジスタP4と同じON/OFF動作を行なう。
従って、本実施形態のレベル変換回路1bの入力信号Vinと出力電圧Vout との関係は第2の実施形態の場合と同様となり、例えば入力信号Vinの0−5Vの電圧変化が出力信号Vout には0−24Vの電圧変化に拡大変換されて現れる。即ち、電圧のレベル変換が行なわれる。
本実施形態の場合、PMOSトランジスタP5、P6の耐圧は、図3のPMOSトランジスタP4の耐圧の1/2程度で済み、低耐圧のトランジスタを採用できる利点がある。また、抵抗R9を流れる電流も出力端子13から流出して有効に利用されるため、動作速度が速くなる利点がある。
(第4の実施形態)
図5に、レベル変換回路の第4の実施形態の回路図を示す。図5に示すレベル変換回路1cは、第3の実施形態の図4の出力段回路7b中の第1のNMOSトランジスタN3を第2のNMOSトランジスタN4と第3のNMOSトランジスタN5に置き換える変更を加えた回路である。トランジスタN4、N5は直列に接続され、トランジスタN4のドレインは出力端子13に、トランジスタN5のソースは接地線9に接続される。トランジスタN4、N5のゲートは相互に接続され、その相互接続点に第1の制御回路5の出力信号が印加される。
第1の制御回路5の出力信号が0Vの場合にはトランジスタN4、N5は共にOFFし、第1の制御回路5の出力信号が第1の電圧V1である+5Vの場合には、トランジスタN4、N5は共にONする。即ち、図4の第1のNMOSトランジスタN3と同じ動作をする。
従って、本実施形態のレベル変換回路1cの入力信号Vinと出力信号Vout との関係は第3の実施形態の場合と同様となり、例えば入力信号Vinの0−5Vの電圧変化が出力信号Vout には0−24Vの電圧変化に拡大変換されて現れる。即ち、電圧のレベル変換が行なわれる。
本実施形態の場合、NMOSトランジスタN4、N5の耐圧は、図4のNMOSトランジスタN3の耐圧の1/2程度で済み、低耐圧のトランジスタを採用できる利点がある。
(第5の実施形態)
図6に、レベル変換回路の第5の実施形態の回路図を示す。図6に示すレベル変換回路1dは、第3の実施形態の図4の第1の制御回路5、第2の制御回路6のCMOSインバータ回路に同じ回路を従属接続で追加すると共に、第1のNMOSトランジスタN3を第2のNPNトランジスタQ6に、ツェナーダイオードZD3を抵抗R10に置き換える変更を加えた回路である。
図6に示すように、第1の制御回路5aはPMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1とからなるCMOSインバータ回路に、PMOSトランジスタP1aとNMOSトランジスタN1aとからなるCMOSインバータ回路を従属接続で追加してある。従って、第1の制御回路5aは入力と出力とが同じ論理となるCMOS非反転バッファ回路を構成している。
第2の制御回路6aもPMOSトランジスタP2aとNMOSトランジスタN2aとからなるCMOSインバータ回路を従属接続で追加してある。従って、第2の制御回路6aも入力と出力とが同じ論理となるCMOS非反転バッファ回路を構成している。
このような回路構成としたことにより、第1の制御回路5a及び第2の制御回路6aの出力信号の論理レベルは、第2の実施形態の図3の第1の制御回路5、第2の制御回路6のそれとは反対の論理レベルとなる。
また、図4の第1のNMOSトランジスタN3に代えて取り付けた第2のNPNトランジスタQ6は、第1の制御回路5aの出力がH論理レベル(+5V)のときにONし、L論理レベル(0V)のときにOFFする。この動作は、図4の第1のNMOSトランジスタN3の動作と同じである。
また、入力信号レベル変換回路4aは、トランジスタQ3、Q4と抵抗R8とがカレントミラー回路を使用した定電流源14を構成していてトランジスタQ4のコレクタからは定電流が抵抗R10に供給される。従って、抵抗R10の両端の電圧は一定となっており、第2の制御回路6aには入信号Vinの電圧を抵抗R10の両端の電圧だけレベルシフトした電圧が入力される。この入力信号レベル変換回路4aによれば、定電流の値と抵抗R10の抵抗値を調整することで、レベルシフトする電圧を任意に調整することができる。
以上のような回路構成としたことにより、本実施形態のレベル変換回路1dの場合には、入力信号VinがL論理レベルの0Vの場合に、出力電圧Vout はH論理レベルとなって直流電圧Vppに等しい+24Vが出力され、H論理レベルの+5Vの場合には、L論理レベルとなって0Vが出力される。
このように本実施形態のレベル変換回路1dによれば、例えば入力信号Vinの0−5Vの電圧変化が出力信号Vout には24−0Vの電圧変化に拡大変換されて現れる。即ち、電圧レベルを変換させると同時に入力信号の論理を反転させることができる。
次に、これまでの第1〜第5の実施形態で説明してきたレベル変換回路を1チップのシリコン基板上に集積して形成する方法を、代表的な図2のレベル変換回路1の場合を例に説明する。このレベル変換回路1では電源供給に関して、直流電圧Vppを供給するVpp電源線8、第1の中間電圧V1を供給するV1電源線10、第2の中間電圧V2を供給するV2電源線11、それに接地線9の計4本の電圧の異なる電源線を用いている。
従って、これらの何れかの電源線につながるトランジスタのコレクタ、エミッタ、ソース、ドレインは、他の電源線につながるトランジスタのコレクタ、エミッタ、ソース、ドレインとは電気的に分離されている必要がある。しかし、このように4種類の電圧で給電される多数のトランジスタを導電性を有する1個のシリコン基板上に電気的に分離した状態で形成することは容易なことではない。例えば、図2中の第1の制御回路5のPMOSトランジスタP1のソースはV1電源線10と接続されて第1の中間電圧V1となっているので、このソース部分は直流電圧Vpp、第2の中間電圧V2、それに接地電位にある部分とは電気的に完全に分離する必要がある。しかし、導電性を有する同一シリコン基板上で、例えばPN接合分離方式と呼ばれる方式を採用して電気的に分離を図るのは、寄生トランジスタが多数形成されるために非常な困難を伴う。
そこで、本発明ではそのような困難性を避けるために、SOI(Silicon on Insulating Substrate )基板上に絶縁分離用トレンチによって囲ったシリコンの島状領域を設け、その島状領域内にトランジスタあるいは回路ブロックを形成して他の部分との電気的分離を行なう。
図7は、例として第1の制御回路5、第2の制御回路6を構成するCMOSインバータ回路をそのようなシリコンの島状領域内に設けたICチップの断面構造を模式的に表わしたものである。SOI基板は、支持基板の上に絶縁層を設け、その上にシリコン層を形成した基板をいう。図7では、支持基板としてシリコン支持基板20を使用し、その上に絶縁層としてシリコン酸化膜21を形成し、更にその上にn型シリコン層22を形成してSOI基板としている。このようなSOI基板は、ウェハの貼り合わせ、酸素イオンをシリコン基板内に打ち込んで内部に絶縁層を形成するSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)と呼ばれる方法で作られる。
絶縁分離用トレンチ23は、n型シリコン層22の表面よりドライエッチングによりシリコン酸化膜21まで達する溝(トレンチ)を堀り、溝側壁に酸化膜24を形成した後、多結晶シリコン25を充填して形成される。絶縁分離用トレンチ23は環状に形成され、これによりn型シリコン層22が区画されてシリコンの島状領域(図には、26、27の2個のみを示す。)が形成される。各島状領域26、27は、側面及び底面がシリコン酸化膜で囲まれているため、隣り合う島状領域とは電気的に完全に分離されている。
図7は、島状領域26に第1の制御回路5のCMOSインバータ回路を構成するPMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1を、島状領域27に第2の制御回路6のCMOSインバータ回路を構成するPMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2を形成した場合を示している。島状領域26、27は、隣の島状領域とは電気的に完全分離されているために、隣の島状領域内のn型シリコン層22にどのような電圧が印加されるかに考慮を払う必要がない。従って、一つの島状領域内に配置する回路のことのみを考えて集積化構造を検討すればよいこととなり、集積化のための構造設計が非常に容易となる。
図7では、第1の制御回路5と第2の制御回路6のみを島状領域26、27内に形成する例を示したが、図1に示したその他の回路ブロックも、それぞれ島状領域内に形成するとよい。また、そのように回路ブロック単位で島状領域に形成するのではなく、個々のトランジスタを独立した島状領域に形成して、他のトランジスタと電気的に分離するように形成してもよい。
本発明のレベル変換回路は、4本の電源線を使用しているため集積化に際して素子の電気的分離が重要問題であるが、このようにSOI基板と絶縁分離用トレンチを設ける構造を採用することでこの問題を解決することができる。
(変形の実施態様)
なお、これまでに説明したレベル変換回路を集積化する場合には、図1のブロック図における6個の回路ブロックの内、入力信号レベル変換回路4、第1の制御回路5、第2の制御回路6、出力段回路7の4個の回路ブロックからなるレベル変換回路のみを1チップに集積化し、残る第1の内部電源回路2、第2の内部電源回路3はそのチップ外に、即ち、外部電源として製作してもよい。このような構成の仕方は、レベル変換回路を多数必要とする場合に、第1の内部電源回路2、第2の内部電源回路3の電源容量を大きくして製作して、それを多数のレベル変換回路に対して共用できる利点がある。
本発明のレベル変換回路の全体構成を表わすブロック図である。 第1の実施形態にかかるレベル変換回路の回路図である。 第2の実施形態にかかるレベル変換回路の回路図である。 第3の実施形態にかかるレベル変換回路の回路図である。 第4の実施形態にかかるレベル変換回路の回路図である。 第5の実施形態にかかるレベル変換回路の回路図である。 レベル変換回路を電気的分離を行なって1チップ化する場合の説明図である。 従来技術にかかるレベル変換回路の出力回路部である。
符号の説明
図面中、1、1a、1b、1c、1dはレベル変換回路、2は第1の内部電源回路、3は第2の内部電源回路、4、4aは入力信号レベル変換回路、5、5aは第1の制御回路、6、6aは第2の制御回路、7、7a、7b、7cは出力段回路、9は基準電位線(接地線)、13は出力端子、14は定電流源、23は絶縁分離用トレンチ、26、27は島状領域、N3は第1のNMOSトランジスタ、N4は第2のNMOSトランジスタ、N5は第3のNMOSトランジスタ、P3は第1のPMOSトランジスタ、P4は第2のPMOSトランジスタ、P5は第3のPMOSトランジスタ、P6は第4のPMOSトランジスタ、Q5は第1のNPNトランジスタ、Q6は第2のNPNトランジスタ、R9、R10は抵抗、V1は第1の電圧、V2は第2の電圧、Vppは外部より供給される直流電圧、ZD3はツェナーダイオードを示す。

Claims (14)

  1. 低電圧振幅の論理入力信号を高電圧振幅の論理出力信号に変換するレベル変換回路であって、
    基準電位線の電位を基準に外部より供給される直流電圧を電源として該直流電圧より低い第1の電圧を前記基準電位線との間に生成して電流供給する電流供給型の第1の内部電源回路と、
    同じく前記外部より供給される直流電圧を電源として該直流電圧よりも低く、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を前記基準電位線との間に生成し、その出力端子に流入する電流を吸引して前記基準電位線に流す電流吸引型の第2の内部電源回路と、
    前記基準電位線の電位を基準として入力される入力信号を所定の電圧だけ前記外部より供給される直流電圧側にレベルシフトして出力する入力信号レベル変換回路と、
    前記基準電位線の電位を基準とした前記入力信号を入力として前記第1の電圧の供給線と前記基準電位線との間で動作する第1の制御回路と、
    前記入力信号レベル変換回路の出力信号を入力信号として前記外部より供給される直流電圧の供給線と前記第2の電圧の供給線との間で動作する第2の制御回路と、
    前記外部より供給される直流電圧の供給線と前記基準電位線との間で動作し、前記第1の制御回路の出力信号と前記第2の制御回路の出力信号とを入力信号として動作する出力段回路とを備えることを特徴とするレベル変換回路。
  2. 請求項1に記載のレベル変換回路において、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路をCMOSインバータ回路としたことを特徴とするレベル変換回路。
  3. 請求項1に記載のレベル変換回路において、前記第1の制御回路及び前記第2の制御回路をCMOS非反転バッファ回路としたことを特徴とするレベル変換回路。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載のレベル変換回路において、前記出力段回路は、前記外部より供給される直流電圧の供給線と前記基準電位線との間にプルアップトランジスタとして機能する第1のPMOSトランジスタとプルダウントランジスタとして機能する第1のNMOSトランジスタとを直列に接続して両トランジスタの相互接続点を出力端子とし、第1のPMOSトランジスタのゲートに前記第2の制御回路の出力信号を、第1のNMOSトランジスタのゲートに前記第2の制御回路の出力信号を入力した回路としたことを特徴とするレベル変換回路。
  5. 請求項4に記載のレベル変換回路において、前記第1のPMOSトランジスタに代えて第1のNPNトランジスタを接続すると共に、該第1のNPNトランジスタのベースと前記出力端子との間には抵抗を、コレクタとベース間には第2のPMOSトランジスタを接続して該第2のPMOSトランジスタのゲートに前記第2の制御回路の出力信号を入力したことを特徴とするレベル変換回路。
  6. 請求項5に記載のレベル変換回路において、前記第2のPMOSトランジスタに代えて、第3のPMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタとを直列に接続し、その両トランジスタのゲートを相互接続して該相互接続点に前記第2の制御回路の出力信号を入力するようにしたことを特徴とするレベル変換回路。
  7. 請求項6に記載のレベル変換回路において、前記第1のNMOSトランジスタに代えて、第2のNMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタとを直列に接続し、その両トランジスタのゲートを相互接続して該相互接続点に前記第1の制御回路の出力信号を入力するようにしたことを特徴とするレベル変換回路。
  8. 請求項5または6に記載のレベル変換回路において、前記第1のNMOSトランジスタに代えて、第2のNPNトランジスタを接続してそのベースに前記第1の制御回路の出力信号を入力するようにしたことを特徴とするレベル変換回路。
  9. 請求項1ないし8の何れかに記載のレベル変換回路において、前記入力信号レベル変換回路は、前記外部より供給される直流電圧の供給線と該入力信号レベル変換回路の入力端子間に、定電流源とツェナーダイオードとを該ツェナーダイオードを入力端子側にして直列接続した回路としたことを特徴とするレベル変換回路。
  10. 請求項1ないし8の何れかに記載のレベル変換回路において、前記入力信号レベル変換回路は、前記外部より供給される直流電圧の供給線と該入力信号レベル変換回路の入力端子間に、定電流源と抵抗とを該抵抗を入力端子側にして直列接続した回路としたことを特徴とするレベル変換回路。
  11. 請求項1ないし10の何れかに記載のレベル変換回路において、前記入力信号レベル変換回路と、前記第1の制御回路と、前記第2の制御回路と、前記出力段回路とからなるレベル変換回路を集積化して形成し、前記第1の内部電源回路と前記第2の内部電源回路は外部電源として形成して、該集積化したレベル変換回路に電源供給するようにしたことを特徴とするレベル変換回路。
  12. 前記レベル変換回路はSOI基板上に形成し、前記第1の制御回路及び第2の制御回路を各々が絶縁分離用トレンチによって囲まれた島状領域内に形成したことを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載のレベル変換回路。
  13. 前記レベル変換回路はSOI基板上に形成し、前記第1の内部電源回路、第2の内部電源回路、入力信号レベル変換回路、第1の制御回路、第2の制御回路、出力段回路を、各々が絶縁分離用トレンチによって囲まれた島状領域内に形成したことを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載のレベル変換回路。
  14. 前記レベル変換回路はSOI基板上に形成し、該レベル変換回路を構成する各トランジスタを各々が絶縁分離用トレンチよって囲まれた島状領域内に形成したことを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載のレベル変換回路。

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