JP4147694B2 - 土砂掘削方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機の先端で地山を掘削するための傾斜カッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘進機は、筒体状に形成されたシールドフレームとそのシールドフレーム内を前後に仕切る隔壁とからなるシールド本体に、地山を掘削するためのカッタを回転自在に取り付けて構成されている。カッタは、回転軸から放射状に延出された複数のカッタスポーク或いは面板からなり、駆動モータによって正回転方向または逆回転方向に駆動される。カッタスポーク或いは面板の前面には複数のカッタビットが取り付けられている。
【0003】
従来は、図4に示すように、カッタスポーク51或いは面板が回転軸52に対して垂直になるようには位置されており、その前面には、掘進方向長さが等しい複数のカッタビット53が径方向に所定間隔を隔てて設けられていた。
【0004】
カッタスポーク51を回転させることによって、カッタビット53が共に回転して切羽面54を掘削するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のカッタでは、掘削する土砂が粘度の高い土丹層の場合、掘削土砂の流動性が悪く付着力が高い上、シールド掘進機の推進によってカッタビット53間に位置する掘削土砂に前面荷重がかかるため、カッタビット53間で掘削土砂が固結してしまい、その土砂の表面が掘削面54と接触して摩擦が発生する。そのため、カッタの回転トルクが多く必要になってしまい、掘進速度が低下したり、或いは掘進が停止してしまう等の問題があった。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を解決するために案出されたものであって、その目的は、カッタビット間に掘削土砂が固結するのを防止できる土砂掘削方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、カッタスポーク又は面板に複数のカッタビットを設けたカッタを有するシールド掘進機で粘度が高く付着力が高い土砂を掘削する土砂掘削方法において、上記カッタスポーク又は面板を、その径方向外側が掘進方向後方になるように傾斜させ、そのカッタの前面に複数のカッタビットを径方向外側に位置するにつれてその掘進方向長さが長くなるように設けると共に、各カッタビットの先端部分が、上記シールド掘進機の掘進方向に対して垂直な同一平面上に位置するように設け、上記シールド掘進機を掘進させて回転するカッタで土砂を切削すると共に径方向に隣接するカッタビット間の土砂に前面荷重を作用させ、この土砂の圧密度が径方向内側より外側で低くなって土砂が径方向外側に流れるようにしたものである。
【0008】
上記構成によれば、カッタビット前方に位置する切羽面とカッタの前面との距離が径方向外側に向かうにつれて長くなるので、カッタビット間の掘削土砂の圧密度が、径方向外側ほど低くなる。これによって、掘削土砂は圧密度の低い径方向外側に順次流された後、カッタの後方に流されるので、掘削土砂がカッタビット間に固結するのを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は本発明に係る傾斜カッタを備えたシールド掘進機を示した側方断面図、図2は本発明に係る傾斜カッタを備えたシールド掘進機を示した正面図、図3は本発明に係る傾斜カッタの実施の形態を示した要部拡大断面図である。
【0012】
まず、図1及び図2によって、シールド掘進機の全体構成を説明する。
【0013】
図示するように、シールド掘進機1は、筒体状に形成されたシールドフレーム2とその内部を前後に仕切る隔壁3とからなるシールド本体4を有している。シールドフレーム2には、既設セグメント5に反力をとってシールド本体4を前進させる推進ジャッキ6が設けられ、隔壁3の下部には、掘削土砂を坑内に搬送するスクリュコンベア7が取り付けられている。
【0014】
隔壁3には、駆動モータ8によって回転駆動されるカッタ回転体9が取り付けられている。カッタ回転体9は、隔壁3に設けられた軸受11と、この軸受11に軸支された回転軸12と、その前端に設けられた取付座14と、その取付座14から周方向に設けられたカッタ15とからなっている。なお、本実施の形態においては、カッタ15は、取付座14から所定角度(90度ピッチ)を隔てて径方向外方に延出されたカッタスポーク16から構成されている。
【0015】
このカッタスポーク16は、その径方向外側が掘進方向後方になるように傾斜して配置されている。
【0016】
カッタスポーク16の前面には、複数のカッタビット17が径方向外側に位置するにつれてその掘進方向長さが長くなるように、前方に延出して設けられている。すなわち、カッタビット17前端の切羽面18とカッタスポーク16の前面との距離Lが、径方向外側に向かうにつれて長くなるように構成されている。本実施の形態においては、各カッタビット17の先端部分は、掘進方向に対して垂直な同一平面上に位置するようになっている。
【0018】
次に、上記構成による傾斜カッタの作用を説明する。
【0019】
上記シールド掘進機1を用いて掘進を行うには、推進ジャッキ6で既設セグメント5を押しながら、駆動モータ8によってカッタ15を回転させる。
【0020】
これによって、シールド本体4が前方に推進しながら、切羽面18が掘削される。
【0021】
このとき、掘削された土砂は、図3に示すように、まず切羽面18とカッタスポーク16の前面及び隣接するカッタビット17に挟まれた空間19に流れる。
【0022】
この空間19には、推進ジャッキ6によってカッタ15が前方に推進しているため切羽面18から前面荷重がかかる。そのため、掘削土砂は空間19内で圧縮されるが、カッタビット17の先端部分が同一面上に位置するので前面荷重は均一であることと、空間19の径方向外側が広くなるように構成されていることによって、外側の圧密度が低くなる。
【0023】
これによって、空間19内に流れた掘削土砂は、図中矢印に示すように圧密度が低い外側へ順次流され、カッタスポーク16の後方に流れていく。従って、掘削土砂は、常に流動性を確保することができ、カッタビット17間で圧縮されることなく固結するのを防止できる。
【0024】
そのため、従来のように掘削面18と固結した掘削土砂とが接触することがなく、摩擦が発生しない。そのため、カッタ15の回転トルクの増加を防ぎ、掘進速度の低下や或いは掘進の停止を防止でき、効率的な掘進が達成される。
【0025】
なお、本実施の形態においては、カッタ15がカッタスポーク16によって構成されたシールド掘進機1を例に挙げて説明したが、カッタ15が径方向中心側が前方に突出した傘状の面板からなるシールド掘進機でも適用可能であるのは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、カッタビット間の掘削土砂の圧密度が径方向外側ほど低くすることができるので、掘削土砂は圧密度の低い径方向外側に順次流され、カッタビット間に固結するのを防止できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る傾斜カッタを備えたシールド掘進機を示した側方断面図である。
【図2】本発明に係る傾斜カッタを備えたシールド掘進機を示した正面図である。
【図3】本発明に係る傾斜カッタの実施の形態を示した要部拡大断面図である。
【図4】従来のカッタを示した要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
15 カッタ
17 カッタビット
Claims (1)
- カッタスポーク又は面板に複数のカッタビットを設けたカッタを有するシールド掘進機で粘度が高く付着力が高い土砂を掘削する土砂掘削方法において、上記カッタスポーク又は面板を、その径方向外側が掘進方向後方になるように傾斜させ、そのカッタの前面に複数のカッタビットを径方向外側に位置するにつれてその掘進方向長さが長くなるように設けると共に、各カッタビットの先端部分が、上記シールド掘進機の掘進方向に対して垂直な同一平面上に位置するように設け、上記シールド掘進機を掘進させて回転するカッタで土砂を切削すると共に径方向に隣接するカッタビット間の土砂に前面荷重を作用させ、この土砂の圧密度が径方向内側より外側で低くなって土砂が径方向外側に流れるようにしたことを特徴とする土砂掘削方法。
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Family Applications (1)
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1999
- 1999-08-31 JP JP24612599A patent/JP4147694B2/ja not_active Expired - Fee Related
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