JP4168547B2 - シールド掘進機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルを掘削するシールド掘進機に係り、切削土砂を効率良く搬出できるシールド掘進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2に示すように、シールド掘進機51は、筒体状に形成されたシールドフレーム52とそのシールドフレーム52の先端でその内外を前後に仕切るバルクヘッド53とからなるシールド本体54に、地山を切削するためのカッタ55を回転自在に取り付けて構成されている。カッタ55は、回転軸56から放射状に延出された複数のカッタスポーク57或いは面板からなり、駆動モータ58によって正回転方向または逆回転方向に駆動される。カッタスポーク57或いは面板の前面には複数のカッタビット59が取り付けられている。カッタスポーク57或いは面板の後面には、カッタスポーク57とバルクヘッド53との間で切削土砂を撹拌する撹拌翼61が設けられている。
【0003】
従来のシールド掘進機51は、バルクヘッド53が掘進方向に対して垂直に設けられていた。そしてバルクヘッド53の下部には切削土砂を後方に搬出するスクリュコンベア62が設けられており、バルクヘッド53の上部には切削土砂の土圧を感知する土圧計63が設けられていた。
【0004】
カッタ55の回転によってカッタビット59が地山を切削し、その切削された土砂は、カッタスポーク57とバルクヘッド53との間で撹拌翼61によって撹拌されてスクリュコンベア62の流入口部分へ流下して、順次後方へ搬出されるようになっていた。また、土圧計63によって、切削土砂の土圧を感知して掘進速度を制御するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のカッタでは、切削する地山が粘度の高い土丹層の場合、切削土砂の流動性が悪く付着力が高いため、カッタ55の後方で撹拌翼61に固着して共回りしてしまうことがあり、スクリュコンベア62による切削土砂の搬出効率が悪化し、切削効率が悪化してしまうという問題があった。
【0006】
また、土圧計63の前面に切削土砂が固結して、土圧計63を覆ってしまい、その土圧感知能力が低下して、掘進速度を適切に制御できなくなってしまうという問題もあった。
【0007】
そこで、本発明は上記課題を解決するために案出されたものであって、その目的は、カッタとバルクヘッド間での切削土砂の共回り及び固結を防止することができるシールド掘進機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シールド掘進機の先端のカッタの後方に設けられ切削土砂を撹拌する撹拌翼と、シールドフレームの先端でその内外を仕切るバルクヘッドと、このバルクヘッドの下部に設けられ切削土砂を後方に搬出するスクリュコンベアとを備えたシールド掘進機において、上記バルクヘッドの下部を後退させて上記スクリュコンベアによる切削土砂取込みスペースを上記撹拌翼の後方に形成し、上記バルクヘッドに、切削土砂の土圧を感知する土圧計を設け、その土圧計前方の撹拌翼を短く形成したものである。
【0009】
上記構成によれば、切削する地山が粘度の高い土丹層であっても、撹拌翼の周囲に位置する切削土砂が、新たな切削土砂によって後方の切削土砂取込みスペースに押し出されるため、撹拌翼に固着することがなく、カッタとバルクヘッド間での切削土砂の共回り及び固結を防止することができ、切削土砂が順次スクリュコンベアによって搬出される。
【0010】
そして、上記バルクヘッドが、その上部から下部に向かって掘進方向後方に傾斜して設けられたものが好ましい。
【0011】
また、上記スクリュコンベアのスクリュ部分が、上記切削土砂取込みスペース内に延出したものが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は本発明に係るシールド掘進機の実施の形態を示した側方断面図である。
【0015】
まず、シールド掘進機の全体構成を説明する。
【0016】
図示するように、シールド掘進機1は、筒体状に形成されたシールドフレーム2とその先端で内外を前後に仕切るバルクヘッド3とからなるシールド本体4を有している。シールドフレーム2には、既設セグメント5に反力をとってシールド本体4を前進させる推進ジャッキ6が設けられ、バルクヘッド3の下部には、切削土砂を坑内に搬送するスクリュコンベア7が取り付けられている。
【0017】
バルクヘッド3には、駆動モータ8によって回転駆動されるカッタ回転軸9を軸支する軸受11が設けられている。カッタ回転軸9の前端には取付座12が設けられており、その取付座12にはカッタ14が周方向に設けられている。なお、本実施の形態においては、カッタ14は、取付座12から所定角度を隔てて径方向外方に延出されたカッタスポーク15から構成されている。
【0018】
カッタ14の前面には、複数のカッタビット16が、前方に延出して設けられている。カッタ14の後面には、切削土砂を撹拌する複数の撹拌翼17が、後方に延出して設けられている。
【0019】
ところで本発明は、バルクヘッド3の下部を後退させて、スクリュコンベア7による切削土砂取込みスペース18を撹拌翼17の後方に形成したことを特徴とするものである。
【0020】
本実施の形態においては、バルクヘッド3が、その上部から下部に向かって掘進方向後方に傾斜して設けられている。そして、撹拌翼17は、その後端が軸受11より上方のバルクヘッド3の傾斜に沿うように形成されており、バルクヘッド3の前面と所定の間隔を隔てるように設けられている。
【0021】
すなわち撹拌翼17は、径方向外側になるほど短く形成されており、スクリュコンベア7の開口部19が位置するバルクヘッド3の下部側で、後方に傾斜したバルクヘッド3と撹拌翼17との間で断面略三角形状の切削土砂取込みスペース18が形成されることとなる。
【0022】
スクリュコンベア7のスクリュ部分21は、切削土砂取込みスペース18内に延出しており、その先端が、撹拌翼17と干渉しない撹拌翼17の後端近傍に位置している。
【0023】
バルクヘッド3の上部には、切削土砂の土圧を感知する土圧計22が設けられている。この土圧計22は、その感知部がバルクヘッド3の前面に露出するように設けられている。
【0024】
土圧計22の前方を通過する部分に位置する撹拌翼17aは、その後端が短く形成されており、土圧計22の前面に適度な量の切削土砂が位置するようになっている。
【0025】
次に、上記構成によるシールド掘進機1の作用を説明する。
【0026】
上記シールド掘進機1を用いて掘進を行うには、推進ジャッキ6で既設セグメント5を押しながら、駆動モータ8によってカッタ14を回転させる。これによって、シールド本体4が前方に推進しながら、地山が切削される。
【0027】
このとき、切削された土砂は、カッタ14の間を通過して、カッタ14とバルクヘッド3とに挟まれた空間23に流れる。
【0028】
この空間23内では、カッタの回転と共に撹拌翼17が回転しており、切削する地山の粘度が低い場合には、切削土砂が撹拌翼17によって撹拌されつつ、重力によってスクリュコンベア7の開口部19側へ流下して、順次坑内へ搬出される。
【0029】
一方、切削する地山の粘度の高い場合には、切削土砂は撹拌翼17の周囲に固着して、撹拌翼17と共回りをしようとするが、バルクヘッド3の下部を後方に傾斜させて切削土砂取込みスペース18を形成したことによって、撹拌翼17によって切削土砂取込みスペース18の前方まで流された切削土砂は、前方から新たに切削された切削土砂によって、後方の切削土砂取込みスペース18に押し出される。従って、切削土砂は撹拌翼17から順次離脱されて流動性を保つことができ、カッタとバルクヘッド間での切削土砂の共回りを防止することができる。これによって、切削土砂が順次スクリュコンベアによって搬出され、切削土砂の搬出効率の向上が達成される。
【0030】
また、バルクヘッド3全体が傾斜していることによって、カッタ14下部のバルクヘッド3との間隔が広い部分で撹拌翼17の後方に押し出された切削土砂は、撹拌翼17が上方に回転する際に、バルクヘッド3の壁面と接触して、撹拌翼17から離脱され下方に流下することとなり、バルクヘッド3上部の土圧計22の前面に切削土砂が固結するのを防止できる。
【0031】
さらに、土圧計22の前方の撹拌翼17aの後端を短く形成し、土圧計22の前面に流動性を有した適度な量の切削土砂が位置するようにしたことによって、土圧の感知能力の低下を防止することができる。
【0032】
また、スクリュコンベア7のスクリュ部分21が、切削土砂取込みスペース18内に延出しているため、切削土砂取込みスペース18内に流れた切削土砂の取込み効率の向上が達成される。
【0033】
なお、本実施の形態においては、切削土砂取込みスペース18を形成するためにバルクヘッド3全体を傾斜させているがこれに限られるものではない。例えば、バルクヘッド3の軸受11よりも上部は垂直で下部のみを傾斜させたものであってもよい。また、バルクヘッド3の下部を後方にオフセットして、断面矩形の切削土砂取込みスペースを形成したものであってもよい。
【0034】
また、本実施の形態においては、カッタ14がカッタスポーク15によって構成されたシールド掘進機1を例に挙げて説明したが、カッタ14が径方向中心側が前方に突出した傘状の面板からなるシールド掘進機でも適用可能であるのは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、切削する地山が粘度の高い土丹層であっても、撹拌翼の周囲に位置する切削土砂が、新たな切削土砂によって後方の切削土砂取込みスペースに押し出されるため、撹拌翼に固着することがなく、カッタとバルクヘッド間での切削土砂の共回り及び固結を防止することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド掘進機の実施の形態を示した側方断面図である。
【図2】従来のシールド掘進機を示した側方断面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
2 シールドフレーム
3 バルクヘッド
7 スクリュコンベア
14 カッタ
17 撹拌翼
18 切削土砂取込みスペース
21 スクリュ部分
22 土圧計
Claims (3)
- シールド掘進機の先端のカッタの後方に設けられ切削土砂を撹拌する撹拌翼と、シールドフレームの先端でその内外を仕切るバルクヘッドと、このバルクヘッドの下部に設けられ切削土砂を後方に搬出するスクリュコンベアとを備えたシールド掘進機において、
上記バルクヘッドの下部を後退させて上記スクリュコンベアによる切削土砂取込みスペースを上記撹拌翼の後方に形成し、上記バルクヘッドに、切削土砂の土圧を感知する土圧計を設け、その土圧計前方の撹拌翼を短く形成したことを特徴とするシールド掘進機。 - 上記バルクヘッドが、その上部から下部に向かって掘進方向後方に傾斜して設けられた請求項1記載のシールド掘進機。
- 上記スクリュコンベアのスクリュ部分が、上記切削土砂取込みスペース内に延出した請求項1または2いずれかに記載のシールド掘進機。
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JP (1) | JP4168547B2 (ja) |
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1999
- 1999-09-22 JP JP26885099A patent/JP4168547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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