JP4147046B2 - クリップ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICレコーダ等の小型軽量の携帯機器に用いて好適なクリップ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICレコーダ等の小型軽量の携帯機器においては、当該携帯機器を例えば上着の胸ポケットなどに留めるためのクリップを備えているものがある。そして、このようなクリップ機構においては、クリップを片手だけで操作して、当該携帯機器を留めることができるように構成されたものがある。図3は、そのような従来のクリップ機構の一例を示す図である。
【0003】
図3の(A)において、クリップ5は、携帯機器の本体1にクリップ付け根部5bで回動するように取り付けられ、そして、クリップ先端部5cが本体4に当接する方向に不図示のバネ等で付勢されている。この状態において、図中矢印で示した方向に押部5aを押圧すると、図3の(B)に示されるように、クリップ付け根部5bを中心としてクリップ5全体が時計方向に回転し、クリップ先端部5cと本体4との間隔が開いて上述したように上着の胸ポケット等に留められるようになる。この操作は、本体4を把持した状態で、例えば親指あるいは人差し指等で押部5aを操作することができるので、片手で行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなクリップ機構では、クリップ本体の他に、クリップ本体を回動させたり付勢したりするために軸、バネ、ワッシャー等の部品が必要になり、これら部品自体のコストに加えて、組み立ても煩雑となり組み立てコストも増大してしまい、携帯機器全体の低価格化の妨げとなっていた。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、片手で操作できる低コストのクリップ機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明によるクリップ機構は、
孔部を有する外装部材と、
略U字形状を有し、その一方の端部が上記外装部材の内側に固定され、他方の端部がその対向する上記外装部材の外側の面と共に物体を挟持する挟持部を構成し、その曲部が上記孔部を通して上記外装部材の内側に向けて移動可能に構成された弾性部材と、
を具備し、
上記弾性部材の上記曲部の上記外装部材の内側へ向けた移動に伴って、上記弾性部材の上記他方の端部が上記曲部の移動方向とは反対方向へ向かって移動することを特徴とする。
【0007】
即ち、本発明のクリップ機構によれば、クリップ本体としての弾性部材を略U字形状とし、該弾性部材の一方の端部を外装部材の内側に固定し、他方の端部をその対向する上記外装部材の外側の面と共に物体を挟持する挟持部を構成するものとし、その曲部を上記外装部材の孔部を通して上記外装部材の内側に向けて移動可能に構成している。そして、上記弾性部材の上記曲部を上記外装部材の内側へ向けて移動させると、それに伴って、上記弾性部材の上記他方の端部が上記曲部の移動方向とは反対方向へ向かって移動する。
【0008】
従って、挟持部を開く操作を片手で実行でき、また、部品点数の少ない、組み立て性も容易なクリップ機構を提供できる。
【0009】
なお、上記弾性部材は、上記曲部が上記外装部材の内側に向けて押圧されたとき、上記曲部が上記外装部材内側に向けて移動すると共に、上記挟持部を構成する上記弾性部材の上記他方の端部と上記外装部材の面との間隔が広がるように構成されていることが好ましい。
【0010】
これにより、片手だけでクリップ先端部を開き、外装部材つまり携帯機器を胸ポケット等に留めることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
図1の(A)は、本発明の第1の実施の形態に係るクリップ機構の適用された携帯機器としてのICレコーダの外観斜視図である。
【0013】
このICレコーダは、金属や樹脂などの弾性部材を用いたクリップ1が、そのケース2の一側面に取り付けられている。なお、ケース2は、上ケース21と下ケース22とから構成されている。
【0014】
図1の(B)は、第1の実施の形態に係るクリップ機構の構成を示す断面図であり、図1の(C)は、クリップ根元部が押されたときの状態を示す断面図である。
【0015】
上記上ケース21及び上記下ケース22にはそれぞれ対応する位置に切り欠きが設けられており、それら上ケース21と下ケース22とが結合されたときに、それら両切り欠きにより、孔部3が構成されるようになっている。
【0016】
そして、この孔部3に、略U字形状を有する上記クリップ1が通され、支持されている。
【0017】
即ち、ケース2の内側には、一体成型された支持部2a,2b,2cが設けられており、これら支持部2aと2bによって上記略U字形状のクリップ1の一方の端部1aを挟持すると共に、上記支持部2cにより上記クリップ1の曲部であるクリップ根元部1bの該ケース2外方への移動を規制している。また、上記クリップ1のもう一方の端部であるクリップ先端部1cは、その対向する上記ケース2の外側の面(当て付け部2d)と共に物体を挟持する挟持部を構成している。
【0018】
従って、このような構成によれば、上記クリップ根元部1bが上記孔部3を通して上記ケース2の内側に向けて移動可能に構成されることとなる。
【0019】
よって、図1の(A)及び(C)中に矢印で示すように、上記クリップ根元部1bが上記ケース2の内側に向けて押圧されたとき、上記クリップ根元部1bが上記ケース2内側に向けて移動すると共に、上記挟持部を構成する上記クリップ先端部1cと上記ケース2の当て付け部2d面との間隔が広がる。
【0020】
即ち、クリップ根元部1bを押すと、クリップ自体がたわんで、クリップ先端部1c部が開く構造になっている。
【0021】
以上のように、本第1の実施の形態によれば、部品点数の少ない、組み立て性も容易な、片手で操作できるクリップ機構を提供することが可能となる。
【0022】
なお、上記ケース2においては、上記支持部2cを肉薄に形成することで、外側に逃げ部2eを構成しているが、クリップ根元部1bが押された時に十分にストロークが確保できるのであれば、この逃げ部2eは特に設けなくても構わない(次の第2の実施の形態においても同様)。
【0023】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0024】
図2の(A)は本発明の第2の実施の形態に係るクリップ機構の構成を示す断面図であり、図2の(B)はクリップ根元部が押されたときの状態を示す断面図である。
【0025】
本第2の実施の形態においては、ケース2の内側には、固定部2fが設けられており、上記固定部2fによって上記略U字形状のクリップ1の一方の端部1aを固定する。また、上記クリップ1のもう一方の端部であるクリップ先端部1cは、その対向する上記ケース2の外側の面(当て付け部2d)と共に物体を挟持する挟持部を構成している。
【0026】
このような構成によっても、上記第1の実施の形態と同様に、上記クリップ根元部1bが上記孔部3を通して上記ケース2の内側に向けて移動可能に構成されることとなる。
【0027】
よって、図2の(B)中に矢印で示すように、上記クリップ根元部1bが上記ケース2の内側に向けて押圧されたとき、上記クリップ根元部1bが上記ケース2内側に向けて移動すると共に、上記挟持部を構成する上記クリップ先端部1cと上記ケース2の当て付け部2d面との間隔が広がる。
【0028】
即ち、クリップ根元部1bを押すと、クリップ自体がたわんで、クリップ先端部1c部が開く構造になっている。
【0029】
以上のように、本第2の実施の形態によっても、上記第1の実施の形態と同様に、部品点数の少ない、組み立て性も容易な、片手で操作できるクリップ機構を提供することが可能となる。
【0030】
なお、以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、片手で操作できる低コストのクリップ機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るクリップ機構の適用されたICレコーダの外観斜視図、(B)は第1の実施の形態に係るクリップ機構の構成を示す断面図であり、(C)はクリップ根元部が押されたときの状態を示す断面図である。
【図2】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るクリップ機構の構成を示す断面図であり、(B)はクリップ根元部が押されたときの状態を示す断面図である。
【図3】従来のクリップ機構の一例を示す図であり、(A)は押部が押圧されていないときの状態を、(B)は押部が押圧されたときの状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 クリップ
1a 端部
1b クリップ根元部
1c クリップ先端部
2 ケース
21 上ケース
22 下ケース
2a,2b,2c 支持部
2d 当て付け部
2e 逃げ部
2f 固定部
3 孔部
Claims (2)
- 孔部を有する外装部材と、
略U字形状を有し、その一方の端部が上記外装部材の内側に固定され、他方の端部がその対向する上記外装部材の外側の面と共に物体を挟持する挟持部を構成し、その曲部が上記孔部を通して上記外装部材の内側に向けて移動可能に構成された弾性部材と、
を具備し、
上記弾性部材の上記曲部の上記外装部材の内側へ向けた移動に伴って、上記弾性部材の上記他方の端部が上記曲部の移動方向とは反対方向へ向かって移動することを特徴とするクリップ機構。 - 上記弾性部材は、上記曲部が上記外装部材の内側に向けて押圧されたとき、上記曲部が上記外装部材内側に向けて移動すると共に、上記挟持部を構成する上記弾性部材の上記他方の端部と上記外装部材の面との間隔が広がるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ機構。
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JP2002100536A JP4147046B2 (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | クリップ機構 |
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