JP4145207B2 - カバー部材を備えたジッパー引手 - Google Patents

カバー部材を備えたジッパー引手 Download PDF

Info

Publication number
JP4145207B2
JP4145207B2 JP2003182164A JP2003182164A JP4145207B2 JP 4145207 B2 JP4145207 B2 JP 4145207B2 JP 2003182164 A JP2003182164 A JP 2003182164A JP 2003182164 A JP2003182164 A JP 2003182164A JP 4145207 B2 JP4145207 B2 JP 4145207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover member
handle
zipper
piece
slider body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003182164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004065953A (ja
Inventor
ネドバル ルチアーノ
チッカレリ マウロ
直希 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Publication of JP2004065953A publication Critical patent/JP2004065953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4145207B2 publication Critical patent/JP4145207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/26Sliders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/26Sliders
    • A44B19/262Pull members; Ornamental attachments for sliders
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/25Zipper or required component thereof
    • Y10T24/2561Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/25Zipper or required component thereof
    • Y10T24/2561Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material
    • Y10T24/2586Slider having specific configuration, construction, adaptation, or material including pull tab attaching means

Landscapes

  • Slide Fasteners (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はジッパー引手に係わり、特に、長期間にわたって安定した良好な引手片収容保持性が実現できるとともに、各構成部品相互間のガタツキをも防止することができるカバー部材を備えたジッパー引手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来も、例えば鞄、リュックサック等の物品やジャケット、スウェットスーツ等の衣類品などの留め具としてジッパーが広く使用されている。このジッパーの一例として、例えば前記物品の開口部に取り付けられ、ジッパー引手の操作により一対の協働するジッパーストリンガーの対向する噛合エレメントの係合・解除を選択的に行うスライダー胴体と、このスライダー胴体に対する自由動作を可能にして連結された剛性材料からなる引手片とを備えた一般的なジッパー引手がある。
【0003】
また、このジッパーの他の一例として、前記スライダー胴体と引手片との二部材にカバー部材を含む三部材により構成されたジッパー引手がある。このカバー部材は、前記引手片に連結され、同引手片を覆い隠す第1位置と同引手片を露呈させる第2位置との間で動作可能にされている。このカバー部材を備えたジッパーは、オートバイ乗りが使用する衣服の留め具として多用されている。この衣服は、皮、模造皮革、あるいは同一材質の素材で製作することができ、一般的には、かなり高価なものである。このような衣服類にあっては、使用中に、引手片が長時間にわたり頻繁に跳ね上がると、乗り手の気に障るだけでなく、ジッパー引手が衣服の隣接部分と直接接触するため、その衣服が部分的に摩耗したり、或いは損傷してしまうという不具合が発生する。
【0004】
この種のカバー部材を備えたジッパーの一例が、例えば米国特許第1988761号明細書に開示されている。同明細書に開示されたジッパーの引手は、平坦な硬いカバー板が引手片にヒンジ状に連結されている。このカバー板は、スライダー胴体及び引手片からなる装飾性に乏しい組立品を覆い隠す第1位置(休止位置)において、物品の隣接部分と接触する方向に向けて弾性的に傾斜して配されている。その結果、いっそう美しい装飾性に優れたものが得られることとなる。
【0005】
一方、このジッパー引手の他の例として、例えば米国特許第5101538号明細書には、引手片を有する他のジッパー引手が開示されている。同明細書に開示された引手片の自由端部には、同引手片を囲むようにしてリングの一部が同リングの成形と同時に一体に固設されている。このリングは、引手片と同一平面上にあるように常にエレメント側へと付勢されており、エレメントに対して角度をもって離れる方向に回動操作するとき、その反発弾性が増す。このリングの取付け位置及びその弾力は、特にジョギング等のリトミック動作を行っている人を苛々させる原因となり得るジッパー引手の跳ね上がり傾向を抑える役目を果たしている。この弾力をもつリングはジッパーの引手片及びスライダー胴体を実質的には覆い隠していない。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第1988761号明細書
【特許文献2】
米国特許第5101538号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示されたジッパー引手は、既述のとおり、前記組立品を覆い隠す第1位置にあって物品の隣接部分と接触する方向に傾いて配されている。このため、その構造上、上記不具合による影響を極めて受けやすくなり、この点では従前どおりであって変わるところはない。しかも、この従来のジッパー引手は、前記第1位置において硬いカバー板と引手片との間のヒンジ状の連結部分が上方に浮き上がるとともに、前記カバー板の自由端部がスライダー胴体の上面に当接した状態で前記引手片を覆い隠しているため、例えばオートバイ乗りが使用する衣服の留め具として使用する場合は、その使用中に前記引手片が長時間にわたり頻繁に跳ね上がると、前記カバー板の自由端部と前記スライダー胴体の上面とが激しく衝突し合い、その衝突音によって乗り手に不快感を与えるばかりでなく、各構成部品相互間にガタツキが発生するという不具合をも有している。
【0008】
また、上記特許文献2に開示されたジッパー引手は、上述のように引手片の自由端部を固定するリングの取付け位置及び弾力によってジッパー引手の跳ね上がりを抑える機能を有しているものの、前記リングがジッパーの引手片及びスライダー胴体を覆い隠していない。そのため、スライダー胴体は勿論のことその引手との結合部周辺の構造が外部に露呈し、外観上の見栄えがよくない。また、この従来のジッパー引手にあっては、上記特許文献1に開示された技術以上に、リングが噛合エレメント列に接触するため、このリングを介して引手片を回動させるたびにリングが弾力をもって噛合エレメント列に当たり、また、その際に衣類又は他の物品の隣接部分にも衝突しかねず、エレメントやその隣接部分を擦傷する恐れがある。
【0009】
本発明は、構造が簡単で安価であり、長期間にわたって安定した良好な引手片収容保持性が実現できるとともに、各構成部品相互間の揺れをも防止することができるカバー部材を備えたジッパー引手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本件請求項1に係る発明は、物品の各部分に固定され、ジッパー引手(20)の操作により一対の協働するジッパーストリンガー(11,12) の対向する噛合エレメント(13,14) の係合・解除を選択的に行うスライダー胴体(15)を有し、前記ジッパー引手(20)は、前記スライダー胴体(15)に対する自由動作を可能にして連結された剛性材料からなる引手片(21)と、同引手片(21)に連結され、同引手片(21)を不動状態に覆い隠す第1位置と同引手片(21)を露呈させる第2位置との間で動作可能にされたカバー部材(22)とを備えてなるジッパー引手(20)であって、前記カバー部材(22)は、軟質材料からなり、前記カバー部材 (22) の内側面 (24) に、前記引手片 (21) に対応する寸法よりも小さい寸法を有する入口通路をもつ少なくとも前記引手片 (21) を収容保持するための収容部 (26) を形成し、前記第1位置において前記引手片(21)が実質的に前記物品の隣接部分と直接接触することを防止する形状を有してなり、前記引手片 (21) は、前記入口通路を通って前記収容部 (26) 内に嵌着されてなることを特徴とするジッパー引手にある。
また、本件請求項2に係る発明は、物品の各部分に固定され、ジッパー引手 (20) の操作により一対の協働するジッパーストリンガー (11,12) の対向する噛合エレメント (13,14) の係合・解除を選択的に行うスライダー胴体 (15) を有し、前記ジッパー引手 (20) は、前記スライダー胴体 (15) に対する自由動作を可能にして連結された剛性材料からなる引手片 (21) と、同引手片 (21) に連結され、同引手片 (21) を不動状態に覆い隠す第1位置と同引手片 (21) を露呈させる第2位置との間で動作可能にされたカバー部材 (22) とを備えてなるジッパー引手 (20) であって、前記カバー部材 (22) は、軟質材料からなり、同カバー部材 (22) の前記内側面 (24) に、前記スライダー胴体 (15) の少なくとも左右の一部側面を収容保持する収容部 (26a) が形成されてなり、前記第1位置において前記引手片 (21) 実質的に前記物品の隣接部分と直接接触することを防止する形状を有してなることを特徴とするジッパー引手にある。
【0011】
本発明のジッパー引手にあっても、上記特許文献1と同様に、スライダー、引手片、カバー部材の三部材により構成され、少なくとも引手片を覆い隠す第1位置において前記カバー部材内に前記引手片を覆い隠しているが、本発明のジッパー引手は、前記第1位置にあって前記引手片を前記物品の隣接部分と直接接触させないような位置に不動状態を保持する形状としている点が従来のジッパー引手と大きく異なるところである。
【0012】
上記各特許文献1,2に開示された従来の技術は、上述のようにジッパー引手が噛合エレメント列や衣服の隣接部分と直接接触しやすいため、衣服が部分的に摩耗したり、或いは損傷してしまう。本発明によれば、前記カバー部材は、軟質材料からなり、前記第1位置において前記引手片が前記物品の隣接部分と直接接触することを防止する形状を有するように構成される。この構成を備えることにより、前記カバー部材は、同カバー部材を引手片を覆い隠す第1位置にあるとき不動状態となり、前記引手片及カバー部材自身を前記物品の隣接部分と接触する位置までの動きを抑える前記引手片に対する保持力を持たせている。
【0013】
更に本発明にあっては、カバー部材の材質として、例えば軟質合成樹脂やゴム、或いは皮革などの軟質材料から構成されているため、外観上がソフトであり、前記第1位置にて引手片を覆い隠したとき、同引手片の外郭形状によく沿い、しかも他の周辺部材と当たったときでも金属製の耳障りな音が発生しない。
【0014】
上記請求項1に係る発明にあっては、前記カバー部材の内側面に、少なくとも前記引手片を収容保持する収容部を形成しており、前記収容部内に前記引手片を少なくとも収容保持するに十分な空間部を確保している。上記第1位置において、前記カバー部材の収容部内に前記引手片を不動状態に収容保持するとともに、少なくとも前記引手片を完全に覆い隠すことができるようになり、しかも、外観意匠性に優れており、商品価値の高い美麗なジッパー引手が効果的に得られる。
【0015】
更に、前記カバー部材の前記収容部が、前記引手片に対応する寸法よりも小さい寸法を有する入口通路を有しており、前記引手片は、前記入口通路を通って前記収容部内に嵌着されている。
【0016】
請求項2に係る発明が、上記請求項1に係る発明と異なるところは、前記カバー部材の前記内側面に、前記スライダーの胴体の少なくとも左右の一部側面を収容保持する収容部を形成していることを特徴としていることにある。
この発明は、前記カバー部材の前記収容部の曲型的な他の構造を規定するものであり、前記カバー部材の前記内側面に前記スライダー胴体の一部側面を収容するに十分な空間部を確保している。上記第1位置において前記収容部内に前記引手片を収容し、同時に前記スライダー胴体の一部を嵌着支持できるとともに、軟質であることを利用して上記第1位置から上記第2位置に向けて前記引手片及び前記スライダー胴体を前記収容部内から容易に離脱できるようにする。すなわち、上記構成によれば前記カバー部材の収容部内に前記引手片と一緒に前記スライダー胴体の一部を簡単に且つ円滑に係脱することができるようになる。
【0017】
請求項3〜6に係る発明は、前記カバー部材の曲型的な構造を規定するものである。すなわち、請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明にあって、前記カバー部材の長さ方向の外側面が、凸状の湾曲面とされていることを特徴としている。請求項4に係る発明は、上記請求項1又は3に係る発明にあって、前記カバー部材が、本質的にシェル状であり、その内側面は前記引手片に対面する凹状の湾曲面とされていることを特徴としている。
【0018】
更に請求項5に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明にあって、前記カバー部材が、前記第1位置において前記引手片及び前記スライダー胴体に対して軸方向に突出している端末部を有しており、同端末部は、前記カバー部材を前記第1位置から離すために使用者が手で把持できるようになっている。前記カバー部材の端末部は、請求項6に係る発明のように、長さ方向に先細り形状になっていることが好適である。
【0019】
前記カバー部材の好ましい材質は柔軟なプラスチック又はゴム材料からなる。
【0020】
請求項7に係る発明は、上記請求項2に係る発明にあって、前記引手片が、前記スライダー胴体に連結された第1端部を有してなり、前記カバー部材は、上壁部と左右側壁部とを有するとともに、前記第1端部の反対側である前記引手片の第2端部に連結されてなり、前記カバー部材の第1位置にあって、前記スライダー胴体と前記カバー部材とが相対的に移動することを阻止する移動阻止手段を有していることを特徴としている。
【0021】
前記第1位置において前記カバー部材と前記スライダー胴体とを前記移動阻止手段により係合させるとともに、前記スライダー胴体と前記カバー部材とを不動状態に維持する。前記移動阻止手段を備えているため、前記カバー部材と前記引手片とがどの方向にも動かず、前記スライダー胴体に対する保持力を高めることができる。
【0022】
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明にあって、前記移動阻止手段が、上記カバー部材の上記収容部の一部に有していることを特徴としている。前記構成を備えることにより、上記カバー部材の上記収容部の一部を前記移動阻止手段として有効に利用することができるようになり、上記カバー部材の上記収容部内に前記スライダー胴体の一部が収容状態にあるとき、同時に前記移動阻止手段をもって前記カバー部材と前記スライダー胴体とをしっかりと且つ確実に支持固定することができる。また、前記カバー部材が前記スライダー胴体を介してずれることがなくなり、同時に前記引手片がしっかりと固定され、前記カバー部材と前記引手片とのあらゆる方向への移動を防止することができる。従って、ジッパー及びそれを取り付けた部品の品質を長期間にわたって確保することができる。
【0023】
請求項9に係る発明は、上記請求項8に係る発明にあって、前記スライダー胴体がその上面の一部に引手取付柱を有しており、同引手取付柱が前記移動阻止手段より前記収容部に嵌着支持されていることを特徴としている。
【0024】
前記スライダー胴体の上面に固着された引手取付柱に前記カバー部材の前記上壁部及び前記左右側壁部を装着するにあたり、カバー部材の前後及び幅方向の位置決めがなされるとともに、カバー部材は前記移動阻止手段を介して引手取付柱にしっかりと固定され、前記カバー部材及び前記スライダー胴体に設けられた固着構造などを外部に露呈することなく、正確に且つ円滑に取り付けることができる。
【0025】
前記カバー部材の前記上壁部の内面には、前記引手取付柱の上端部に係着する嵌合凹部を有していることが好ましい。従って、前記カバー部材は、既述したとおりの単純な構造とすることができ、複雑な構造に形成することがなくなり、ジッパー引手の小型化や薄型化が実現され、更にはその取扱性も容易になる。
【0027】
前記スライダー胴体が前記カバー部材の前記収容部内に収容した状態にあるとき、同時に前記カバー部材の前記左右側壁部が前記移動阻止手段を介して前記スライダー胴体の上翼板の左右端部に容易に嵌着して、前記カバー部材をしっかりと確実に支持固定することができる。前記カバー部材の前記左右側壁部及び前記スライダー胴体の左右端部とが嵌着固定される簡単な構造でありながら、嵌着固定時には両者が離脱可能にしっかりと固定され、組立性や信頼性等を著しく向上させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1〜図9は本発明の代表的なジッパー引手の第1の実施形態を示している。図1において、それ自体公知であるが、例えば織成ストラップのような2本のストリンガー11及び12を備えたスライドファスナー又はジッパー10が示されている。このストリンガー11及び12には、それぞれ務歯のような一連の噛合エレメント13,14が設けられている。
【0032】
このジッパー10は、他の使用が可能であることは勿論であるが、主として衣服、特にオートバイ乗り用の衣服の物品に用いることを意図している。ジッパー10のストリンガー11,12は、それ自体は公知の方法で、例えば図1に符号A,Bにて仮想線で示す部分のように、それぞれ前記物品の各部分に確実に取り付けられている。前記ジッパー10は、図2〜図8において符号15で示すスライダー胴体を備えている。同スライダー胴体15は、ストリンガー11,12の噛合エレメント13,14の係合・解除を選択して行うようになっている。
【0033】
全体として符号20で示されるジッパー引手は、スライダー胴体15に連結されており、本質的に硬い引手片21と、図2に符号X−Xで示す軸線を中心として前記引手片21にヒンジ状に連結されるカバー部材22とを備えている。図面(特に図8及び図9を参照)に示される限定しない典型的な実施形態によれば、前記引手片21は本質的に環状の第1端部21aを有している。同第1端部21aは、スライダー胴体15の対応する直立構造(引手取付柱)15aに引っ掛けられており(図8)、スライダー胴体15に対して揺動可能に配されている。
【0034】
前記引手片21は、本質的にくま手状の第2端部21bを有しており(図8及び図9を参照)、同第2端部21bは、前記カバー部材22の一端にヒンジ状に連結されている。同カバー部材22は、例えばプラスチックやゴム材のような軟質材料で作られている。
【0035】
図面に示される典型的な実施形態にあっては、前記カバー部材22は本質的にシェル状であり、凹面状の内側面24と凸面状の外側面25とを有している(図8)。そのカバー部材22の凹面状の内側面24には、本質的に細長い溝形状の収容部26が形成されており、同収容部26内に前記引手片21が収容保持されるようになっている。この引手片21の第1端部21aの両側面には、それぞれ外向きに延びる突条部又は翼片21cが形成されている(特に図8及び9を参照)。
【0036】
前記カバー部材22の収容部又は溝26を区切る長さ方向の両側壁部の内面には、それぞれ収容凹部27(図8を参照すると、収容凹部27のうち一つのみが目視できる)が設けられており、同収容凹部27は、引手片21の前記突条部21cの一つを収容するようになっている。前記収容凹部27の領域では、カバー部材22の収容部26の横幅が、引手片21の第1端部21aの全横幅よりも大きく設定されている。従って、前記突条部21cをカバー部材22の対応する収容凹部27内に係合するために、前記第1端部21aは前記収容部26内に強制的に嵌入されることになる。
【0037】
前記引手片21のくま手状の第2端部21bは、2つのアームを有しており、これらのアームは収容部又は溝26の両側壁部とカバー部材22の中央突出部28との間に係合される(図5及び図8)。前記引手片21とカバー部材22との間のヒンジ連結はピン29を介してなされている。このピン29は、前記カバー部材22の突出部28及び両側壁部を通り、同時に前記引手片21のくま手状第2端部21bの各アームを通して嵌着固定される。
【0038】
図6から明らかなように、前記収容凹部27の領域では、前記カバー部材22は本質的に横C字状の断面を有している。カバー部材22は、図1、図4〜図6に示す引手片21を覆って隠す第1位置と図2に示す引手片21を露出する第2位置との間で運動可能とされている。
【0039】
前記カバー部材22の形態は特に限定されるものではないが、一般的な簡単な構造であり、前記第1位置において前記引手片21及びスライダー胴体15が、ジッパー引手10が取り付けられる上記物品の隣接部分A,Bと直接接触することを防止するようになっている。従って、前記第1位置において引手片21が頻繁に跳ね上がることにより、上記物品が部分的に摩耗したり、或いは損傷してしまうなどとという冒頭で述べた先行技術のジッパー引手の不具合を解消することができるようになる。
【0040】
好適には、図3,図4,図7及び図8から明らかなように、前記カバー部材22は、上記第1位置(図4)において前記引手片21及びスライダー胴体15に対して軸方向に突出する自由端末部(延長部)22aを有しており、同端末部22aは、カバー部材22を前記第1位置から外すために使用者が指先で把持できるようになっている。カバー部材22の前記端末部22aは、長さ方向に向けて先細り形状を有していることが好ましく、更に好ましくは先細り形状の側面を有していることが好適である。
【0041】
上記のように構成されたカバー部材22は軟質材料から形成されており、上記第1位置から上記第2位置に向けて容易に変形するため、上記第1位置において前記収容部26内に前記引手片21の外郭形態に沿ってしっかりと嵌着支持し、上記第2位置において前記引手片21を前記収容部26内から外部に離脱するようにしている。このため、前記カバー部材22の収容部26内に前記引手片21を確実に収容保持でき、しかも簡単に且つ円滑に係脱することができる。
【0042】
また、前記カバー部材22は、上記第1位置において前記引手片21が前記物品の隣接部分A,Bと直接接触することを防止する形状を有するように構成されている。このため、前記カバー部材22は前記第1位置にあるとき不動状態となり、前記引手片21及カバー部材22を前記物品の隣接部分A,Bと接触する位置までの動きを抑えるとともに、前記引手片21に対する保持力を十分に確保している。
【0043】
更に本発明にあっては、前記カバー部材22が、軟質であること、前記第1位置にあるとき前記引手片21が前記物品の隣接部分A,Bと直接接触することを防止する形状を有していることを利用して、前記カバー部材22の収容部26内に前記引手片21と一緒に前記スライダー胴体15の一部を簡単に且つ円滑に係脱することと、前記第1位置にあるとき前記引手片21及び前記カバー部材22がどの方向にも動くことなく、前記スライダー胴体15に対する保持力を確保することを他の特徴部としている。
【0044】
図10及び図11は、本発明に係るジッパー引手の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態において上記第1の実施形態と大きく異なるところは、前記カバー部材22とスライダー胴体15との相対移動を阻止する移動阻止手段を前記カバー部材22の収容部26の一部に有していることにある。つまり、前記カバー部材22の前記内側面24には、前記引手片21の左右端面を収容保持する収容部26と前記スライダー胴体15の少なくとも左右の一部側面を収容保持する収容部26aとが形成されている。引手片21とカバー部材22とは、上記実施例と同様に、突条部21cと収容凹部27とが互いに係脱する点では変わりが内ない。これらの図において上記第1の実施形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。
【0045】
これらの図において、この第2の実施形態にあっても、図10に示すように、スライダー胴体15、引手片21、カバー部材22の三部材により構成されている。前記スライダー胴体15は、上下翼板15b,15cと各上下翼板15b,15cの前部を連結する案内柱15dとを有している。各上下翼板15b,15cの後端から略中央位置にかけては、それぞれに左右の上下フランジを有している。前記上下翼板15b,15cの間にはY字形の噛合エレメント案内通路が形成されている。この上翼板15bの上面には、前後の端部に柱部15a−1,15a−2を有する断面が横C字状をなす引手取付柱15aが固着されている。
【0046】
前記前端柱部15a−1は、前記上翼板15bの前端部上面に一体成形されて起立し、前記後端柱部15a−2の下端は、引手片21の環状の第1端部21aが挿入できる間隔を形成して前記上翼板15bの上面から浮き上がった状態で配されている。前記引手片21に関しては、前記スライダー胴体15と同様に、上記第1の実施形態と実質的に変わるところはない。
【0047】
一方、前記カバー部材22は、図11に示すように上方に滑らかな凸曲面をもつ上壁部22bの左右に形成された左右側壁部22cを有する断面が略横C字状をなしている。前記上壁部22bの内面には、少なくとも前記引手取付柱15aの前端柱部15a−1の上端部に保持される矩形状の嵌合凹部27aが形成されている。この第2の実施形態によるジッパー引手20の主要な機構の一つである移動阻止手段が前記引手取付柱15aと前記嵌合凹部27aとにより構成される。同嵌合凹部27aは、前記カバー部材22の収容部26aの一部を構成している。前記収容部26,26aは、前記引手片21及び前記引手取付柱15aを少なくとも収容保持するに十分な空間部を確保している。
【0048】
また、前記カバー部材22と前記引手取付柱15aとを嵌合するにあたり、前後及び幅方向の位置決めがなされ、前記カバー部材20及びスライダー胴体15の外部に格別な固着構造を露呈することなく、確実に取り付けることができる。前記カバー部材22とスライダー胴体15とが嵌合状態にあるときは、前記カバー部材22の嵌合凹部27aと前記引手取付柱15aとがしっかりと固定され、上記引手片21の突条部21cとの係着と相まって前記カバー部材22のあらゆる方向への移動を防止することができる。
【0049】
このため、ジッパー引手20が上記第1位置にあるとき、前記引手取付柱15aに対して前記カバー部材22が跳ね上がろうとする力がカバー部材22に直接作用しても、同カバー部材22を前後方向、左右方向、斜め方向や上下方向に移動させることなく、同カバー部材22の保持力を増大させることができ、耐久性が高められる。従って、このカバー部材22は単純な構造でよく、複雑な構造に形成する必要がなくなり、カバー部材22の嵌合凹部27aの形態や大きさなどを前記引手取付柱15aの形態や大きさなどに応じて適宜に設定することによりジッパー引手10の小型化や薄型化が実現できる。
【0050】
また、前記カバー部材22の素材は、上述のようにプラスチックやゴム材或いは皮革などの軟質材料からなるため、外観上のソフト感が良好に得られることは当然として、前記カバー部材22と各構成部品が互いに衝突し合う場合があったとしても、使用者に耳障りな不快音を発生しないため、使用者に不快感を与えることを防止することができる。また、激しいスポーツを行ったときなど、不意にスライダーが手などの体の一部にあたるようなことがあっても、軟質のカバー部材22によってスライダー15、引手21が軟質部分で覆われているため、手などを傷つけるようなことはない。
【0051】
図12及び図13は、本発明に係るジッパー引手の第3の実施形態を示している。なお、これらの図において上記第2の実施形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。この第3の実施形態では、前記カバー部材22の収容凹部27及び引手片21の突条部21cを排除して、前記引手取付柱15aの前端柱部15a−1の左右側面に突部15a−3,15a−3が突設されており、前記カバー部材22の前記突部15a−3に対応する左右側壁部22cの対向面には凹部22f,22fが形成されている。従って、前記左右移動阻止手段である突部及び凹部を適宜に設定することにより、前記カバー部材22及び前記引手取付柱15aの係着が確実になされ、各構成部品間相互の保持力が十分に得られる。
【0052】
この第3の実施形態にあっても、前記ジッパー引手20が上記第1位置にあるとき、前記引手取付柱15aと前記カバー部材22の係着がずれることがなくなり、同時に前記カバー部材22と前記引手片21との左右方向、上下方向、前後方向などのどの方向への移動をも防止することができる。なお、この第3の実施形態では、例えば前記カバー部材22の内部対向面に形成された突条部や突部と、前記前端柱部15a−1の左右側面に形成された係合段部や凹部とにより構成することができることは勿論である。
【0053】
また、この第3の実施形態では、前記カバー部材22の収容凹部27及び引手片21の突条部21cを排除した例を挙げているが、本発明は図示例に限定されるものではなく、上述のように前記引手取付柱15aの突部15a−3及び前記カバー部材22の凹部22fを有するとともに、前記収容凹部27及び前記突条部21cを有することができる。この場合は、前記引手取付柱15a、前記引手片21、前記カバー部材22の三者が完全に係着されることとなり、各構成部品間相互のガタツキやズレなどを完全に防止することができ、それらをしっかりと且つ確実に支持固定することができる。
【0054】
図14〜図16は本発明に係るジッパー引手の第4の実施形態を示している。なお、これらの図において上記各実施形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。この第4の実施形態では、前記カバー部材22の左右側壁部22cが、前記上翼板15bから前記噛合エレメント案内通路にかけて延設されており、上記第1の実施形態によるカバー部材22と比較して前記カバー部材22の凹面状の内側面24を拡大させ、前記引手片21とともに前記上翼板15bを完全に覆い隠すことができるようにしている。
【0055】
従って、前記引手片21の突条部21cを排除して、同カバー部材22の左右側壁部22cが、少なくとも前記上翼板15bの左右端部に嵌入して係着することにより、前記スライダー胴体15と前記カバー部材22とのあらゆる方向への相対移動を阻止する移動阻止手段として構成されている点が上記各実施形態とは大きく異なっている。
【0056】
図示例によると、前記上翼板15bの左右端部の一部には、それぞれ突条部15b−1が突設されている。一方の前記カバー部材22の左右側壁部22cの内面には、それぞれ前記突条部15b−1に嵌入係着される矩形状断面をもつ係合凹部27bが形成されており、左右側壁部22cの内面下端部は案内摺動面22dと係合段部22eとを有する段部形状をなしている。この係合凹部27bは、前記カバー部材22の収容凹部27に面一に形成されており、前記収容部26aの一部を構成している。
【0057】
この第4の実施形態によるジッパー引手20の主要な機構の一つである移動阻止手段は前記突条部15b−1と係合凹部27bとにより構成されており、前記スライダー胴体15と前記カバー部材22とのあらゆる方向への相対移動を阻止する。このような移動阻止手段を採用すると、前記引手片21の揺動を抑えながら、前記カバー部材22及び引手片21の保持力が十分に得られる。なお、前記突条部15b−1に代えて、前記上翼板15bの左右端面に断続的に突部を形成することができることは勿論である。
【0058】
図17〜図19は本発明に係るジッパー引手の第1〜第3の変形例をそれぞれ示している。なお、これらの図において上記各実施形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。
【0059】
図17に示す第1の変形例にあっては、前記引手片21と一緒に前記スライダー胴体15の一部を完全に覆い隠す点では上記第4の実施形態と同様であるが、前記カバー部材22の上壁部22bの内面に、少なくとも前記引手取付柱15aの前端柱部15a−1に嵌着支持される矩形状の嵌合凹部27aを有している点、その左右側壁部22cの内面に前記嵌合凹部27aの下端開口周面に一致する矩形状断面をなす係合凹部27cを有している点、一方の前記上翼板15bの左右端部の一部には、それぞれ前記係合凹部27cに嵌入係着される突条部15b−1が突設されている点で上記第3の実施形態とは大きく異なっている。
【0060】
この第1の変形例にあっても、前記カバー部材22が軟質であることを利用して上記第1位置から上記第2位置に向けて前記引手片21及び前記スライダー胴体15を前記収容部26,26a内から容易に係脱できる。また、このような移動阻止手段を採用すると、前記スライダー胴体15及びカバー部材22の固着面積を十分に確保することができるようになる。
【0061】
図18に示す第2の変形例にあっては、上記各実施形態及び第1の変形例と大きく異なるところは、前記上翼板15bの突条部15b−1及び前記左右側壁部22cの嵌合凹部27aを排除して、前記カバー部材22の左右側壁部22cの内側面24に上翼板15bの左右端部を直接に嵌入係着していることにある。このような簡単な構造の移動阻止手段でありながら、前記スライダー胴体15とカバー部材22との外部に格別な固着部材を露呈することなく、前記カバー部材20と前記引手片21とがどの方向にも動かず、前記スライダー胴体15に対する保持力を高めることができる。
【0062】
更に、図19に示す第3の変形例では、前記上翼板15bの左右方向の横幅寸法を前記下翼板15cよりも大きく設定するとともに、その上翼板15bの左右端部に嵌着固定する係合凹部27dを前記カバー部材22の左右側壁部22cの一部内面にわたり形成している。これらの構成を備えることにより、上記各変形例と同様に前記カバー部材22を前記上翼板15bの左右端部に向けて正確に且つ安定して案内することができるとともに、前記カバー部材22の左右側壁部22cの対向面間に前記上翼板15bの左右端部を簡単に且つ的確に係合することができる。
【0063】
このように、移動阻止手段の形態は、カバー部材22及びスライダー胴体15の形態や大きさなどに応じて適宜に設定することができる。上記第4の実施形態及び第1〜第3の変形例においては、例えば前記上翼板15bの左右端面に図示せぬ嵌入孔を形成し、前記カバー部材22の左右側壁部22cの内側面24に前記嵌入孔に嵌入する図示せぬ突出部を突設してもよく、これらの嵌入孔や突出部を前記上翼板15bの左右端面と前記カバー部材22の左右側壁部22cの内側面24とに適宜に組み合わせて形成することができることは勿論である。
【0064】
以上は本発明の好適な実施形態及び変形例を例示したものであり、例えば上記各実施形態及び各変形例では、移動阻止手段の一例として、上述のごとく前記引手取付柱15aとカバー部材22の嵌合凹部27aとに互いに嵌着する構造例、前記上翼板15bの左右端部にカバー部材22の係合凹部27b、27dを弾性的に嵌着する構造例、前記上翼板15bの突条部15b−1を配するとともに、前記カバー部材22の前記突条部15b−1と弾性的に係合する係合凹部27cを配した構造例などを挙げているが、スライダー胴体15及び引手取付柱15aの形態、大きさなどの他の要因との関係で、前記移動阻止手段のいずれか一つ、或いはそれらの任意の組合せによっても、本発明の目的を充分に達成することができることは勿論である。なお、前記引手取付柱15aとカバー部材22の嵌合凹部27aとに突部又は係合凹部を形成することができる。
【0065】
また、本発明にあっては、カバー部材の形態を特に規定するものではなく、カバー部材の形態として、上述のようにカバー部材の左右側壁部は偏平な壁面としてもよく、カバー部材の左右側壁部は外方に滑らかに湾曲した凸面形状の壁面としてもよい。従って、本発明は上記実施形態や変形例に限定されないことは当然であり、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジッパー引手を備えたジッパー又はスライドファスナーの第1状態を示す斜視図である。
【図2】同ジッパー又はスライドファスナーの第2状態を示す斜視図である。
【図3】ジッパー引手が中間位置にある状態を示す図1及び図2のジッパーの側面図である。
【図4】スライダー胴体及びジッパー引手を備えた本発明の組立品の側面図である。
【図5】図4に示す組立品の底部平面図である。
【図6】図4のVI−VI線の矢視断面図である。
【図7】ジッパー引手が多様な位置にあることを示す図4〜図6の組立品の側面図である。
【図8】図4〜図7に示す組立品の斜視図である。
【図9】本発明によるジッパー引手に含まれる引手片の斜視図である。
【図10】本発明に係る第2の実施形態である前記組立品の一部を切り欠いて示す要部縦断面図である。
【図11】図10のXI−XI線の矢視断面図である。
【図12】本発明に係る第3の実施形態である前記組立品の斜視図である。
【図13】図10のXI−XI線矢視部に相当する部位の前記組立品の断面図である。
【図14】本発明に係る第4の実施形態である前記組立品の斜視図である。
【図15】同組立品の側面図である。
【図16】図15のXV−XV線の矢視断面図である。
【図17】図15のXV−XV線矢視部に相当する部位の前記組立品の変形例を示す断面図である。
【図18】同組立品の他の変形例を示す断面図である。
【図19】同組立品の更に他の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ジッパー
11,12 ストリンガー
13,14 噛合エレメント
15 スライダー胴体
15a 引手取付柱
15a−1 前端柱部
15a−2 後端柱部
15a−3 凹部
15b 上翼板
15b−1 突条部
15c 下翼板
15d 案内柱
20 ジッパー引手
21 引手片
21a 第1端部
21b 第2端部
21c 突条部
22 カバー部材
22a 延長部
22b 上壁部
22c 左右側壁部
22d 案内摺動面
22e 係合段部
22f 突部
24 内側面
25 外側面
26,26a 収容部
27 収容凹部
27a 嵌合凹部
27b〜27d 係合凹部
28 中央突出部
29 ピン
A,B 物品の隣接部分

Claims (9)

  1. 物品の各部分に固定され、ジッパー引手(20)の操作により一対の協働するジッパーストリンガー(11,12) の対向する噛合エレメント(13,14) の係合・解除を選択的に行うスライダー胴体(15)を有し、前記ジッパー引手(20)は、前記スライダー胴体(15)に対する自由動作を可能にして連結された剛性材料からなる引手片(21)と、同引手片(21)に連結され、同引手片(21)を不動状態に覆い隠す第1位置と同引手片(21)を露呈させる第2位置との間で動作可能にされたカバー部材(22)とを備えてなるジッパー引手(20)であって、
    前記カバー部材(22)は、軟質材料からなり、前記カバー部材 (22) の内側面 (24) に、前記引手片 (21) に対応する寸法よりも小さい寸法を有する入口通路をもつ少なくとも前記引手片 (21) を収容保持するための収容部 (26) を形成し、前記第1位置において前記引手片(21)が実質的に前記物品の隣接部分と直接接触することを防止する形状を有してなり、
    前記引手片 (21) は、前記入口通路を通って前記収容部 (26) 内に嵌着されてなる、
    ことを特徴とするジッパー引手。
  2. 物品の各部分に固定され、ジッパー引手(20)の操作により一対の協働するジッパーストリンガー(11,12) の対向する噛合エレメント(13,14) の係合・解除を選択的に行うスライダー胴体(15)を有し、前記ジッパー引手(20)は、前記スライダー胴体(15)に対する自由動作を可能にして連結された剛性材料からなる引手片(21)と、同引手片(21)に連結され、同引手片(21)を不動状態に覆い隠す第1位置と同引手片(21)を露呈させる第2位置との間で動作可能にされたカバー部材(22)とを備えてなるジッパー引手(20)であって、
    前記カバー部材 (22) は、軟質材料からなり、同カバー部材 (22) の前記内側面 (24) に、前記スライダー胴体 (15) の少なくとも左右の一部側面を収容保持する収容部 (26a) が形成されてなり、
    前記第1位置において前記引手片(21)が実質的に前記物品の隣接部分と直接接触することを防止する形状を有し、
    てなることを特徴とするジッパー引手。
  3. 前記カバー部材(22)の長さ方向の外側面(25)は、凸状の湾曲面とされてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のジッパー引手。
  4. 前記カバー部材(22)は、本質的にシェル状であり、その内側面(24)は前記引手片(21)に対面する凹状の湾曲面とされてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のジッパー引手。
  5. 前記カバー部材(22)は、前記第1位置において前記引手片(21)及び前記スライダー胴体(15) に対して軸方向に突出している端末部(22a) を有してなり、
    同端末部(22a) は、前記カバー部材(22)を前記第1位置から離すために使用者が手で把持できるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のジッパー引手。
  6. 前記カバー部材(22)の端末部(22a) は、長さ方向に先細り形状になっていることを特徴とする請求項5記載のジッパー引手。
  7. 前記引手片(21)は、前記スライダー胴体(15) に連結された第1端部(21a) を有してなり、
    前記カバー部材(22)は、上壁部(22b) と左右側壁部(22c) とを有するとともに、前記第1端部(21a) の反対側である前記引手片(21)の第2端部(21b) に連結されてなり、
    前記カバー部材(22)の第1位置にあって、前記スライダー胴体(15)と前記カバー部材(22)とが相対的に移動することを阻止する移動阻止手段を有してなる、
    ことを特徴とする請求項2記載のジッパー引手。
  8. 前記移動阻止手段は上記カバー部材(22)の上記収容部(26,26a)の一部に有してなる請求項7記載のジッパー引手。
  9. 前記スライダー胴体(15)がその上面の一部に引手取付柱(15a) を有してなり、同引手取付柱(15a) が前記移動阻止手段より前記収容部(26a) に嵌着支持されてなることを特徴とする請求項8記載のジッパー引手。
JP2003182164A 2002-07-31 2003-06-26 カバー部材を備えたジッパー引手 Expired - Fee Related JP4145207B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT000688A ITTO20020688A1 (it) 2002-07-31 2002-07-31 Dispositivo di trazione con elemento di copertura,

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004065953A JP2004065953A (ja) 2004-03-04
JP4145207B2 true JP4145207B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=11459552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003182164A Expired - Fee Related JP4145207B2 (ja) 2002-07-31 2003-06-26 カバー部材を備えたジッパー引手

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7404240B2 (ja)
EP (1) EP1386556B1 (ja)
JP (1) JP4145207B2 (ja)
KR (1) KR100476609B1 (ja)
CN (1) CN1228008C (ja)
ES (1) ES2368562T3 (ja)
HK (1) HK1063272A1 (ja)
IT (1) ITTO20020688A1 (ja)
TW (1) TWI230588B (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4145252B2 (ja) * 2004-01-29 2008-09-03 Ykk株式会社 スライドファスナー用スライダー
DE102004014891B4 (de) * 2004-03-22 2006-03-09 Meissner, Jörg Schwimmhilfe als Trägergurtsystem
US7603753B2 (en) * 2004-05-11 2009-10-20 Nike, Inc. Locking zipper pull
US7114223B2 (en) * 2004-11-15 2006-10-03 Nike, Inc. Covered zipper pull assembly
US20070006366A1 (en) * 2005-07-06 2007-01-11 Laurel Barnard Friendly fly
US7516523B2 (en) * 2006-03-15 2009-04-14 Nike, Inc. Concealed zipper
US8132433B2 (en) * 2006-08-21 2012-03-13 Joan Andersen Protective device for concealing a zipper pull
US20110023235A1 (en) * 2009-07-28 2011-02-03 The Mitchell Gold Co Two sided hidden zipper for removable cover
US8375528B2 (en) 2009-12-01 2013-02-19 Ykk Corporation Water repellent slider cap for zippers
US8484764B2 (en) 2010-08-18 2013-07-16 Under Armour, Inc. Zipper arrangement
US8484811B2 (en) 2010-11-16 2013-07-16 Under Armour, Inc. Zipper arrangement with wheeled slider
US8528115B2 (en) 2010-11-16 2013-09-10 Under Armour, Inc. Zipper arrangement with foldable pull
US8341809B2 (en) 2010-11-16 2013-01-01 Under Armour, Inc. Zipper arrangement with funnel grip
US20120222272A1 (en) * 2011-03-03 2012-09-06 Wesley Moreland Fly ball system
CN103442610B (zh) * 2011-03-24 2017-04-05 Ykk株式会社 拉头罩
CA2839000C (en) * 2011-06-13 2020-03-24 Cleanbrands, Llc Protective barrier for a zipper assembly
US20140082895A1 (en) * 2012-09-27 2014-03-27 Jennifer E. Gold Zipper cover and method
US20150201717A1 (en) * 2014-01-18 2015-07-23 Berkeley Bliss Modified Adhesive Zipper Device
US9902529B2 (en) * 2015-03-05 2018-02-27 Robert C. Reinders Controlling access to a structure which is opened and closed using a plastic zipper
GB2541891B (en) * 2015-09-01 2018-07-11 Versapak Int Ltd Sealing device
US10575601B2 (en) 2015-10-02 2020-03-03 Under Armour, Inc. Stop for zipper arrangement
US10687589B2 (en) 2016-04-14 2020-06-23 Cleanbrands, Llc Protective enclosure for a zipper
CN207561458U (zh) * 2017-06-16 2018-07-03 Ykk株式会社 拉链用拉头
US10920366B1 (en) 2017-09-15 2021-02-16 Lori Mulholland Brassiere hook-and-eyelet retainer for laundry applications
WO2019132298A1 (ko) * 2017-12-27 2019-07-04 이지혜 지퍼용 파스너
US11013298B2 (en) 2018-07-18 2021-05-25 Nike, Inc. Releasable fastener
US11058188B2 (en) * 2018-07-23 2021-07-13 Raj Dhadwal Single-finger zippers
CN108634495A (zh) * 2018-07-30 2018-10-12 开易(广东)服装配件有限公司 拉头罩及其应用的拉链
US11457758B2 (en) * 2019-08-05 2022-10-04 Oreetseng Minah Thomas Universal zipper aid
CN113142753B (zh) * 2020-01-22 2023-01-17 Ykk株式会社 拉头以及拉头的组装方法
US11363858B2 (en) * 2020-04-06 2022-06-21 Airo Importation, Inc. Waterproof zipper pull system

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1274548A (en) * 1916-02-02 1918-08-06 William A Holnagel Feeding apparatus.
US1988761A (en) * 1932-08-27 1935-01-22 United Carr Fastener Corp Multiple operated slider
US2677350A (en) * 1951-11-30 1954-05-04 Marion T Prestidge Antproof animal food tray
US3409322A (en) * 1967-06-27 1968-11-05 Ball & Socket Mfg Company Pull device for slide fasteners
FR2248801A1 (en) 1973-10-25 1975-05-23 Ailee Fermeture Sa Actuator for cursor of sliding clasp fasteners - is made in two parts which cover the cursor
GB1476430A (en) * 1974-08-20 1977-06-16 Versapak Ltd Sealing devices
JPS5112243A (en) * 1974-07-17 1976-01-30 Yoshida Kogyo Kk Suraidofuasunaayo suraidaa
US3965706A (en) * 1974-11-25 1976-06-29 Airway Industries Inc. Locking device for luggage
US4735171A (en) * 1982-02-08 1988-04-05 Essex James O Animal feeding apparatus
US4665862A (en) * 1985-12-27 1987-05-19 Pitchford Jr Robert L Timed automatic pet feed and water dispenser
US5101538A (en) * 1990-07-24 1992-04-07 Dieter William M Zipper pull
US5031575A (en) * 1990-08-17 1991-07-16 Phillips Don H Animal food dish
US5195221A (en) * 1991-04-26 1993-03-23 Yoshida Kogyo K.K. Slider with yoke for slide fastener and its joining method
US5363805A (en) * 1993-11-29 1994-11-15 Wing Lewis O Automatic pet feeder
US5647299A (en) * 1995-04-28 1997-07-15 Pearson-Falcon; Susana Pet food bowl
US5775255A (en) * 1996-08-01 1998-07-07 Louviere, Iii; Dennis Ant retreat dish
US5979360A (en) * 1997-06-02 1999-11-09 Tharp; Danial Ant free dog bowl
US6209176B1 (en) * 1997-11-03 2001-04-03 National Molding Corporation Zipper pull cord fastener
US6192831B1 (en) * 1998-07-17 2001-02-27 A/S L. Frandsen Automatic feeder
US6135056A (en) * 1999-04-22 2000-10-24 Kuo; Yung-Fang Automatic pet food dispenser at definite times and for a definite quantity
JP3611183B2 (ja) 1999-09-30 2005-01-19 Ykk株式会社 スライドファスナー用スライダーの引手
JP3599617B2 (ja) * 1999-10-29 2004-12-08 Ykk株式会社 スライドファスナー用スライダーの引手
US6401657B1 (en) * 2000-10-13 2002-06-11 S. Krishnamurthy Automatic pet food feeder
US6533335B2 (en) * 2000-12-12 2003-03-18 Tebco Party Limited Security device

Also Published As

Publication number Publication date
ITTO20020688A0 (it) 2002-07-31
KR20040012538A (ko) 2004-02-11
CN1228008C (zh) 2005-11-23
EP1386556A1 (en) 2004-02-04
JP2004065953A (ja) 2004-03-04
ES2368562T3 (es) 2011-11-18
EP1386556B1 (en) 2011-08-24
US7404240B2 (en) 2008-07-29
US20040020017A1 (en) 2004-02-05
ITTO20020688A1 (it) 2004-02-01
CN1486651A (zh) 2004-04-07
KR100476609B1 (ko) 2005-03-18
TWI230588B (en) 2005-04-11
HK1063272A1 (en) 2004-12-24
TW200403031A (en) 2004-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4145207B2 (ja) カバー部材を備えたジッパー引手
TWI247593B (en) Slider for slide fastener
US5979085A (en) Decorative shoe accessory
JP5352601B2 (ja) スポーツ用グローブ閉止システム
FR2814345A1 (fr) Boucle pour sangle, comprenant un element male et un element femelle
CN107105830B (zh) 拉链用拉头
WO2011016123A1 (ja) スライドファスナー
JP4777559B2 (ja) 特に腕時計のリストバンドに使用可能な2つのフレキシブル・ストランドを固定するための留め具
US20090268992A1 (en) Closable Watertight Case
JP6077219B2 (ja) 玩具
JP4838507B2 (ja) 履き脱ぎ容易な靴
JP2007044316A (ja) パワーウエイトバンド及びパワーウエイトバンドにおけるウエイトの収納構造
TWI568375B (zh) With the slider with the installation of the slider
JPH0739409A (ja) クリップ
JP3124534U (ja) 止め具付きレザーフラワーリボン
JP4592364B2 (ja) 運動靴
JP4913337B2 (ja) 履き脱ぎ容易な靴
JP3223855U (ja) 衣服用ベルトの帯状体とバックルとを連結する連結具
JP2022054334A5 (ja)
CN114248887A (zh) 潜水面罩
KR200202633Y1 (ko) 의복용 버클의 장식커버 구조
JP2016187579A (ja) 椅子
JP2016165573A (ja) 椅子
JP2004154168A (ja) 連結スライドファスナー
JP2012135496A (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4145207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140627

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees