JP3599617B2 - スライドファスナー用スライダーの引手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トレーニングウエア、ジャケットなど主に前あき衣服の前立に用いるスライドファスナー用スライダーの引手であって、引手は弾性体から形成され、スライダーの胴体上へ倒伏するように付勢し、衣服を着用中むやみに引手が揺動することなく安定した状態を保持できるスライドファスナー用スライダーの引手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図16に示すようにスライダーの引手をスライダー胴体の摺動方向と同一方向に枢支した連結体に固定した弾性部材から形成し、弾性部材は弾性部材自体と連結体とを停止位置において、スライダーと概ね同一面の前後方向に弾性的に移動し保持でき、連結体はスライダーに枢支した第1端部と弾性部材に固定されている第2端部とを有し、弾性部材は連結体の第2端部から離れた位置に配される自由端部を有し、弾性部材の自由端部と連結体の第2端部とは停止位置においてスライダーの相対向する端部に配し、しかも連結体の第1端部は連結体の第2端部と弾性部材の自由端部との間に配するスライドファスナー用スライダーが米国特許第5、101、538号明細書に開示されている。
【0003】
また図17に示すように、スライダーの胴体の上面における中央縦方向にピンを取り付け、このピンに2枚の板状の引手を左右に回動できるように軸支し、板状の引手はピンに挿通したコイル状スプリングによって、常時胴体上へ倒伏するように形成し、板状の引手の基部に停止爪を突設して、スライダーの停止時には停止爪がファスナーエレメント間に嵌入してスライダーを摺動させることができない。スライダーを摺動させるときは、左右の引手を起立させ停止爪をファスナーエレメント間から脱却させて摺動させるスライドファスナー用スライダーが米国特許第2263393号明細書に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前項で述べた図16に示したスライドファスナー用スライダーの引手は、スライダーを前後に摺動させスライドファスナーを閉鎖させるには、リング状の弾性部材の引手を前方へ引っ張らなければならず、その際自由端部と連結体に固定した第2端部との間で、弾性部材を約180度近い捻転を行って前方へ引っ張らなければならない。またスライドファスナーを分離開口させるためには、後方へ引っ張るとやはり自由端部と連結体に固定した第2端部との間で、約180度に近い捻転をさせて引っ張らないと後方へ摺動させることができない。したがってリング状の弾性部材は連結体に固定した第2端部に捻転による荷重が加わり損傷するおそれがあり長期の使用に耐えられないなど問題点がある。
【0005】
図17に示したスライドファスナー用スライダーの引手は、金属製で硬く柔軟性がないからトレーニングウェア、ジャケットなどに使用したとき違和感があり、特に肌に触るような衣服の開口部に用いるのは不向きである。しかもスライダーを摺動させるには、左右の引手を必ず起立状態に維持しなければならないから、スライドファスナーの開閉操作が面倒であるなど問題点がある。
【0006】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明は、スライダーの胴体に連結体により取り付けた弾性体の引手をスライダーの摺動方向と直交する方向あるいは前方へわずかな回転量によって回動させて引っ張ることにより、スライドファスナーを開閉させる。その際、弾性体の捻転度合は少なくて開閉操作ができ、引手の捻転による損傷を防ぎ、長期の使用に耐え、かつ引手は常時ぶらぶら揺動することなく安定した状態で胴体上へ圧接して保持し、使用者に不快感を与えないスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが主たる目的である。
【0007】
請求項2乃至5記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの胴体に取り付ける弾性体から形成された引手の形態を特定すること、たとえば、半環状、環状、短冊形、板状などの形態に特定することによって、各種タイプのスライダーに適応した弾性体の引手を提供することが目的である。
【0008】
請求項6乃至8記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの胴体に弾性体から形成された各種形態の引手をスライダーの摺動操作の際、摘み易く扱い易い各種の弾性体の引手を提供することが目的である。
【0009】
請求項9、10および11記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、弾性体の引手をスライダーの胴体に取り付けるときに用いる連結体の形態を特定して、連結体を胴体に対し体裁よく、しかも安定した状態に保持でき、かつ操作のし易い形態に形成し、また弾性体の引手を強固に固定できる引手の連結体を提供することが目的である。
【0010】
請求項12、13および14記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、弾性体から形成された引手を各種タイプの自動停止機構を備えたスライダーに適応できるよう連結体の形態を特定し、弾性体の引手を備えた自動停止装置付スライダーを簡易に作製できる自動停止装置付スライダーを提供することが目的である。
【0011】
請求項15記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、弾性体から形成された各種タイプの引手の素材材質を特定することによって、簡単かつ容易に各種タイプの引手を作製できる弾性体の引手を提供することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、スライダーの胴体1の上面に引手2を取り付けるための取付部4を設け、この取付部4に対し適宜形状の環状の連結体3を配置し、配置された連結体3は中央部分に横バー22を設け、この横バー22を取付部4に挿通して取り付け、取り付けられた連結体3の前端および後端、または前端のみに弾性体から形成された引手2を固定し固定部25を形成し、弾性体から形成された引手2を常時胴体1の面上、すなわち上面または側面上へ倒伏するように付勢したスライドファスナー用スライダーの引手を主な構成とするものである。特に連結体を自動停止機構を備えたスライダーに用いると、連結体の前後左右にわずかな傾倒によって停止機構を作動させることができる。なおここで引手2を常時胴体1の面上へ倒伏する形とは、引手2が胴体1の上面あるいは側面上において略平行になるように配される状態をいう。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、全体が略半環状に形成し、引手2の半環状の端部を胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3の前端および後端に配設した横バー22に、それぞれ水平状に固定して固定部25を形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。なおここで略半環状の引手2とは、半円のリング形のみでなくC字形、耳形などの形状も含むものである。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、全体が略環状に形成し、環状の引手2の対向部分に連結体3に取り付けるための取付舌片28を内向状に引手2の内縁に突設し、この取付舌片28を胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3の前端および後端に設けた横バー22に水平状に固定して固定部25を形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。なおここで略環状の引手2とは、リング形のみでなくハート形などの形状も含むものである。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、全体が短冊形に形成し、短冊形の引手2の中央部分を切欠して透孔、すなわち抜け穴状に形成して胴体1上に設けた取付部4が現出するように形成し、短冊形の引手2の一端を胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3の前端に設けた横バー22に固定して固定部25を形成し、引手2の他端はフリーに形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、全体が板状を呈し、板状の引手2の端部は胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3の前端に設けた横バー22に固定して固定部25を形成し、この固定部25の上端から胴体1上の取付部4の上面を被覆する形に引手2を延設したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3に固定し、固定部25の近傍に、くびれたまたは凹状のくびれ部26を形成して引手2に柔軟性を付与したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3に固定し、固定部25の斜め前方へ空隙が拡大する掴持部27を形成して摘み易いように形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、胴体1上の取付部4に取り付けた連結体3に固定し、固定部25から離れた引手2部分に拡径状または肉厚状の掴持部27を形成して摘み易いように形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2を固定する連結体3は、取付部4よりも長く長方形あるいは長円形の環状の枠体20に形成し、この連結体3を胴体1の上面に形成した取付部4に対し、縦方向すなわち摺動方向に配置されるように取り付けたスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0021】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2を固定する連結体3は、胴体1の上面の縦方向すなわち摺動方向に配置される枠体20の中央部分が低く、枠体20の前後端側が段差をもって高く水平状に延設し、端部に横バー22を形成したスライドファスナー用スライダー引手である。
【0022】
請求項11記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2を固定する固定部25における連結体3に、内向または外向の扁平な取付片23を横バー22に突設し、この取付片23を弾性体から形成された引手2に埋装したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0023】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2を固定した連結体3は、中央部分に横設した横バー22を胴体1の上面に取り付けた引手取付用のカバー内に内装した自動停止爪杆10に挿通し、自動停止爪杆10を引手2の持ち上げ、あるいは引っ張り操作によって、浮上できるように形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0024】
請求項13記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2を固定した連結体3は、中央部分に2本の横バー22を間隔をおいて横設し、そのうちの1本は胴体1の上面に取り付けた引手取付用のカバー体5内に内装した自動停止爪杆10に挿通し、他の1本は引手取付用のカバー体5内を摺動できる摺動体14に挿通し、自動停止爪杆10を引手2の持ち上げ、あるいは引っ張り操作によって、浮上できるように形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0025】
請求項14記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2を固定した連結体3は、中央部分に1本の横バー22を横設し、この横バー22を胴体1の上面に取り付けたカバー体5の両側壁の下端に横方向に設けたガイド用の摺動溝32に遊嵌し、頂部に板スプリング34を突設し、下端の一方側に停止爪11を突設し、他方側に胴体1に設けた凹欠部33に遊嵌できる突出部35を突設し、停止爪11と突出部35との間にカム面36を設けた自動停止爪杆10をカバー体5に内装し、横バー22をカム面36に摺接し、自動停止爪杆10を引手2の持ち上げ、あるいは引っ張り操作によって、浮上できるように形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0026】
請求項15記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性体から形成された引手2は、引手2の素材材質に、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーを用いて一体成形して形成した柔軟性を備えたスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のスライドファスナー用スライダーの引手の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0028】
この発明のスライドファスナー用スライダーの引手は、各実施形態に共通する構成は、ともにスライダーの胴体1の上面の中央長手方向に設けた引手取付部4に弾性体から形成された引手2を取り付けるのに、適宜形状の環状の連結体3を取付部4に沿った縦方向または直交する横方向にわずかに回動または揺動できるように取り付け、この連結体3の前端および後端、または前端に弾性体から形成された適宜形状の引手2を固定し、引手2がむやみに揺動できないように、常時胴体1の面上へすなわち上面および側面上へ倒伏するように付勢したスライダーの引手に特徴がある。
【0029】
図1〜4に示す第1実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手は、自動停止装置付スライダーに設置したものであり、スライダーの胴体1の上面の中央長手方向に引手取付部4としてのカバー体5を設置し、カバー体5は胴体1の設けた取付柱6に支軸18によって軸支し、この支軸18に対し後端に停止爪11を下方へ突出した停止爪杆10をカバー体5内で軸支する。停止爪杆10は停止爪11の上方に凹部12を横設し、停止爪杆10の前端に胴体1内に配設したコイルスプリング19を弾接し停止爪11が常時爪孔8からファスナーエレメントをガイドするガイド溝9に突出するように形成する。
【0030】
連結体3は引手取付部4としてのカバー体5よりも幅広く、しかも縦方向においては胴体1よりも長く長方形を呈する環状の枠体20から形成され、枠体20は胴体1上に載置でき、枠体20の両側に縦バー21、前端および後端に横バー22を配し、枠体20の中央に1本の横バー22を架設して連結体3を形成する。この中央に配した横バー22をカバー体5内に設置した停止爪杆10に形成した凹部12に挿通する形でカバー体5に取り付け、カバー体5に取り付けられた引手2を操作することによって、前傾、後傾、また左右に傾倒し、傾倒はごくわずかで中央の横バー22が、停止爪杆11がカバー体5内で可動できる範囲内で揺動する。連結体3の枠体20は中央部分が胴体1の上面に接するため低く、両端側が高く水平状に延びるように屈曲して段差を設け、したがって枠体20の極端な傾倒はできないよう、枠体20が胴体1に接触することによって傾倒を抑制する。そして連結体3の枠体20はアルミニウム合金、亜鉛合金などを用いてダイカスト成形によって成形するのがよい。なお連結体3の形状は長方形のみならず長円形その他適宜の形状でもよく、また連結体3の大きさは必ずしも胴体1よりも長い必要はなく、大型スライダーにあっては胴体よりも短くてもよい。
【0031】
引手2は弾性体から形成され、弾性体には生ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーの材質の弾性体を用いて一体成形する。成形の際、連結体3における枠体20の前端の横バー22、後端の横バー22を同時に弾性体に埋装して、引手2と連結体3とを強固に固定することによって固定部25を形成し、強固な固定部25を形成するには、前後端の横バー22の一部を圧延した外向の舌片状の取付片23を突設して埋装する。引手2の形状は耳形の半環状を呈し、枠体20の前後端の横バー22に固定した両固定部25の近傍に引手2の径がくびれたまたは凹状のくびれ部26を設けて引手2の動作に柔軟性を持たせ、また両固定部25から離れた引手2部分に引手2の径が太くなる拡径状または肉厚状の掴持部27を設けて摘み易くを形成し、さらに前端の固定部25の斜め前方へ空隙が拡大する掴持部27を設けて引手2を摘み易いように形成する。
【0032】
弾性体の引手2と一体化された連結体3とを胴体1に取り付けるには、胴体1の上面に後口側からアリ溝的な凹溝7を設け、この凹溝7内で前後に滑動できる摺動体14を嵌入し、摺動体14は底部の両側に突出する突条部を設けて凹溝7に摺動自在に嵌入する。そして摺動体14と、カバー体5を取り付けた取付柱6との間にコイルスプリングを介在させて摺動体14を後口側へ弾発させる。また摺動体14の上面には二つ山の凹陥部16が設けられ、枠体20の中央に設けた横バー22は停止爪杆10に設けた凹部12に挿入し、カバー体5は前方を取付柱6に支軸18によって軸支し、カバー体5の後方は開口状態に形成して摺動体14を胴体1の後口側から挿入できるように形成し、摺動体14の先端に連結体3の中央に設けた横バー22を当てがいながら横バー22を停止爪杆10の凹部12に挿入するように摺動体14を押し込み、横バー22が凹部12に挿入された状態で凹溝7の入り口に設けた封止突起13を圧潰して凹溝7の一部を封鎖し、摺動体14が凹溝7から脱出するのを阻止するとともに、連結体3の枠体20が胴体1の上面に載置して自動停止装置付スライダーを組み立てる。
【0033】
スライダーの操作は、ファスナーチェンを閉鎖させるときは、引手2の掴持部27に指先を差し込んで前方へ引っ張ると、弾性体の引手2は図3に示すようにくびれ部26によって起こされ、弾性体を固定した固定部25を回動させようとする力と引手2を持ち上げる力とが作用し、その作用によって連結体の縦バー21を胴体1の上面へわずかに浮き上がらせ、同時にカバー体5内の停止爪杆10も浮き上がり、停止爪11をガイド溝9から脱出することによりスライダーを前方へ摺動させることができる。なお停止爪11が多少ガイド溝9に突出していても、停止爪杆10の形態によってファスナーエレメントによりコイルスプリング19を圧縮して前方へ摺動させることができる。
【0034】
スライダーを停止し、引手2の掴持部27から指を離すと弾性体の復元力によって、引手2は胴体1の面上へ倒伏し、同時に連結体3も胴体1上面へ当接し停止爪杆10はコイルスプリング19の弾力によって、停止爪11をガイド溝9へ突出させ、ファスナーエレメント間に挿入してスライダーを自動的に停止させ、引手2は胴体1に倒伏し当接した状態で保持され、引手2がぶらぶら揺動することがないように保持する。
【0035】
次にファスナーチェンを分離開口させる場合は、引手2の掴持部27を摘んで引手2をわずかに持ち上げ、後方へ引っ張ると弾性体の引手2は持ち上げる力によって固定部25を回動させ、その作用によって連結体3は縦バー21を胴体1の上面へわずかに浮き上がらせ、同時に停止爪杆10も浮き上がり停止爪11をガイド溝9から脱出してスライダーを後方へ摺動させることができる。
【0036】
以上説明したとおり、スライダーは半環状の弾性体から形成された引手2を弾性体の弾力に抗してわずかに持ち上げ操作すればスライダーを摺動させることができ、また引手2から手を離すと、弾性体の弾力によって引手2は胴体1の面上へ自動的に倒伏し、しかも引手2は外力が作用しない限り胴体1上に保持され、ぶらぶら揺動することがなく安定した状態で保持される。
【0037】
図5に示す第2実施形態のスライダーの引手について説明すると、連結体3は前例と同一形態であり、胴体1より長く長方形を呈する環状の枠体20から形成され、枠体20は両側に縦バー21、前端と後端に横バー22を配し、枠体20の中央に1本の横バー22を架設して連結体3を形成し、この連結体3の前端および後端の横バー22に水平状に半環状の弾性体から形成した引手2を取り付け、横バー22には扁平状の取付片23が突設され、取付片23は弾性体の引手2内に埋装して固定し固定部25を形成する。
【0038】
この連結体3は図面に示すように自動停止装置付スライダーに装備され、胴体1の上面に配したカバ−体5内に立設した取付柱6の上面に板バネ17を載置し、その下側に停止爪11を下方へ突設した停止爪杆10を配し、胴体1と停止爪杆10との間に連結体3の中央に配した横バー22を挿通して組み付け、停止爪杆10の停止爪11は爪孔8からガイド溝9に突出させ、ファスナーエレメント間に嵌入させてスライダーを自動的に停止させる。
【0039】
このタイプのスライダーは、引手2の掴持部27をわずかに持ち上げると、横バー22は胴体1の上面に配した板バネ17を圧しわずかに浮き上がらせ、同時にカバー体5内の停止爪杆10を浮き上がらせスライダーを前後いずれかの方向へ摺動させることができる。
【0040】
図6に示す第3実施形態のスライダーの引手について説明すると、連結体3は胴体1よりも長く長方形を呈する環状の枠体20から形成され、枠体20は両側に縦バー21、前端と後端に横バー22を配し、枠体20の中央に2本の横バー22を間隔をおいて架設して連結体3を形成し、この連結体3の前端および後端の横バー22に跨ってコ字形を呈する弾性体から形成された引手2を水平状に取り付け、横バー22は弾性体の引手2に埋設されて固定部25を形成し、固定部25から離れた胴体1に平行する引手2部分に拡径状の掴持部27が形成され、また固定部25の近傍にくびれ部26が形成されている。
【0041】
この連結体3は図7に示すように自動停止装置付スライダーに装備され、胴体1上を摺動する摺動体14を備え、摺動体14の上面には二つ山の凹陥部16が形成され、摺動体14は図示はされていないが前方の取付柱6との間にコイルスプリングが配され必要時に摺動できるように形成されている。停止爪杆10は前方の取付柱6に基部を支軸18によって軸支し、先端に停止爪11、その上方に凹部12が形成され、支軸18の前端にはコイルスプリング19が配され、停止爪11を常時爪孔8からガイド溝9に突出する形態に形成されている。
【0042】
そして連結体3の中央に配した2本の横バー22は前端側の横バー22を停止爪杆10の凹部12に挿通し、後端側の横バー22を摺動体14の凹陥部16に挿入する形で胴体1に後付け操作によって取り付け、自動停止機構を備えたスライダーに組み立てられている。組み立てられたスライダーは、引手2の掴持部27を摘み持ち上げるとくびれ部26によって連結体3の中央の2本の横バー22をわずかに持ち上げ、同時に停止爪杆10も浮上させ停止爪11をガイド溝9から脱出させてスライダーを自由に摺動させることができる。
【0043】
図8、9に示す第4実施形態のスライダーの引手について説明すると、連結体3は胴体1よりも長い長方形の環状の枠体20から形成され、枠体20は両側に縦バー21、前端と後端に横バー22を配し、枠体20の中央に1本の横バー22を架設して連結体3を形成する。この連結体3の前端と後端の横バー22に、前方が拡大し後方が狭小する略環状を呈する弾性体が形成された引手2を取り付ける。枠体20に取り付ける引手2は対向部分に内方へ向けて突出する取付舌片28を設け、この取付舌片28に前後端の横バー22を埋装して固定部25を形成し、固定部25の近傍にくびれ部26、離れた位置に拡径状の掴持部27が形成されている。
【0044】
この連結体3も前例と同様に枠体20の中央に設けた横バー22を各種タイプの自動停止機構を備えたスライダーの停止爪杆10に挿通して自動停止装置付スライダーを組み立てる。スライダーの操作は胴体1の左右に張り出した弾性体の引手2を図9に示すように両方の掴持部27を上方へ持ち上げて操作してもよく、またいずれか一方の掴持部27を摘み持ち上げて操作して、連結体3がわずかに浮上することによって、停止爪11がガイド溝9から脱出しスライダーを自由に摺動させることができる。
【0045】
図10、11に示す第5実施形態のスライダーの引手について説明すると、連結体3は前例と同様、胴体1よりも長い長方形の環状の枠体20から形成され、枠体20は両側に縦バー21、前端と後端に横バー22を配し、枠体20の中央に1本の横バー22を架設して連結体3を形成する。この連結体3の前端の横バー22に短冊形の弾性体から形成された引手2を取り付けるが、引手2は中央部分が切欠して引手取付部4および連結体3の枠体20の一部が現出するように透孔29が設けられ、この形態の引手2を胴体1の面上に配置するため、横バー22に水平状に固定されている。前端の横バー22には扁平状の取付片23が外方へ向けて突設し、弾性体の引手2を強固に固定する形に形成され、引手2に形成された固定部25の近傍にはくびれ部26が形成され、引手2の先端には肉厚状の掴持部27が形成されている。
【0046】
この連結体も前例と同様に枠体20の中央に設けた横バー20を各種タイプの自動停止機構を備えたスライダーの停止爪杆10に挿通して自動停止装置付スライダーを組み立てる。スライダーの操作は胴体1に取り付けられた引手2掴持部27を図11に示すように持ち上げると、ガイド溝9に突出している停止爪11もガイド溝9が脱出しスライダーを摺動させることができる。引手2は固定部25の近傍にくびれ部26が形成され柔軟に折れ曲がり横バー22をわずかに浮上させる作用がある。引手2は常時胴体1の面上に倒伏させ、ぶらぶら揺動することのない体裁のよいスライダーに仕上げることができる。
【0047】
図12に示す第6実施形態のスライダーの引手について説明すると、連結体3は第5実施形態と同一形状であり、枠体20の前端の横バー22に弾性体から形成された引手2を取り付けるが、この引手2の形態は、横バー22に設けた扁平状の取付片23に弾性対の引手2を分厚く固定して固定部25を形成し、分厚い固定部25の上端から胴体1上の引手取付部4としてのカバー体5を被覆する状態で短冊形の板状の引手2を延設することにより、外方からの衝撃を引手2によって吸収することができる。引手2は固定部25との境界にくびれ部26が形成され、先端には肉厚状の掴持部27が形成されている。
【0048】
連結体3は枠体20の中央に設けた横バー22を自動停止機構の停止爪杆10の凹部12に挿通して自動停止装置付スライダーに組み立てる。なお枠体20の後端の横バー22を胴体1に近接する状態に枠体20を小型化し体裁のよいスライダーに仕上げることもできる。引手2の操作も前例と同様である。
【0049】
図13〜15に示す第7実施形態のスライダーの引手について説明すると、連結体3は胴体1よりも長い長方形の環状の枠体20から形成され、枠体20は平角状に形成した縦バー21を両側に、前後端に横バー22を架設し、この横バー22の中央部分に上方へ突出する膨大頭部30を設け、前後端の横バー22の外側に取付片23を突設し、枠体20は中央部分が低く両端側が高く水平状に延びるように屈曲して段差を設け、胴体1の上面へ安定した状態で載置できるように形成する。
【0050】
連結体3の前後端の横バー22に弾性体から形成された引手2を耳形状に配し、引手2は横バー22の取付片23を埋装して固定部25を形成し、この両固定部25の近傍にくびれ部26を、また固定部25から離れた引手2部分に拡経状または肉厚状の掴持部27を設け、さらに前端の固定部25の斜め前方へ空隙が拡大する掴持部27を設けて引手2を摘み易いように形成する。
【0051】
一方胴体1の上面に設置する引手取付部4としてのカバー体5は、両側壁31の下端縁部に横バー22が前後に摺動できる間隙をもった摺動溝32を設け、胴体1は上面の前後にカバー体5を取り付けるための取付柱6を立設し、前方の取付柱6の基部に自動停止爪杆10の突出部35が遊嵌できる凹陥状の凹欠部33を設け、後方の取付柱6の基部に停止爪11が嵌挿できる爪孔8を設け、自動停止爪杆10はスチール板を倒コ字状に屈折して頂部にスプリング片34を切り起こして斜設し、下端の一方に爪孔8に嵌挿できる停止爪11を突設し、他方に凹欠部33に遊嵌できる突出部35を突設し、停止爪11と突出部35との間に山形状に切欠したカム面36を設けて横バー22の膨大頭部30が摺接できるように形成する。
【0052】
スライダーの組み立ては、胴体1の取付柱6間に連結体3の横バー22を載置し、その上方から自動停止爪杆10を載置した後、カバー体5を取付柱6間に被せると同時に、横バー22を摺動溝32に配し、カバー体5を取付柱6にかしめ固定してスライダーを組み立てる。そして組み立てられたスライダーは、引手2の掴持部27を摘み持ち上げて引っ張ると引手2はくびれ部26で弾性変形し、その後摺動溝32に沿って連結体3も摺動し横バー22の膨大頭部30が自動停止爪杆10のカム面36に作用し、自動停止爪杆10を浮上させ停止爪11も浮上するので、スライダーは自由に摺動させることができる。
【0053】
以上説明したとおり、この発明のスライダーの引手は、連結体3の枠体20に設けた横バー22を自動停止機構の停止爪杆10に装着する実施例について説明したが、弾性体から形成された引手2を取り付けた連結体3を自由スライダーに装備させることもできる。この場合、胴体1の上面に枠体20に設けた横バー22を挿通できる突起状の取付部4を設ければよい。枠体20は胴体1の上面に配されるので、弾性体から形成された引手2は、常時胴体1上へ倒伏され体裁のよい自由スライダーに仕上げることができる。
【0054】
【発明の効果】
この発明のスライドファスナー用スライダーの引手は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を奏する。
【0055】
この発明のうち請求項1記載の発明は、胴体の上面に引手取付部を設け、取付部に対し適宜形状の環状の連結体を縦方向に配し、連結体は中央に横バーを設け、横バーを取付部に挿通して取り付け、連結体の前後端または前端に弾性体から形成した引手を固定し固定部を形成し、引手を常時胴体の面上へ倒伏する形に付勢したことによって、胴体に取り付けた弾性体の引手を摘みスライダーの摺動方向と直交する方向あるいは前方へわずかな回転量で引っ張ると、容易にスライダーを摺動させることができる。また操作の際弾性体の捻転度合は少なくて捻転による損傷を防ぎ長期の使用に耐えられる。さらに引手は常時ぶらぶら揺動することがなく、体裁よく安定した状態で胴体上に保持できるから、衣服用として好適である効果がある。
【0056】
請求項2乃至5記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の効果に加え、弾性体から形成された引手の形態を、半環状、環状、短冊形、板状に形成して、それぞれ連結体に固定したことによって、それぞれの形態の引手に基づき各種タイプのスライダー、またスライドファスナーの使用製品に最適な引手を容易に供給できるなどの効果がある。
【0057】
請求項6乃至8記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の効果に加え、弾性体から形成された引手を固定した固定部の近傍にくびれたまたは凹状のくびれ部、また固定部の斜め前方へ空隙が拡大する掴持部、さらに固定部から離れた部分に拡径状または肉厚状の掴持部をそれぞれ設けたことによって、スライダーの摺動操作の際、弾性体の引手を容易に弾性変形させることができ、また引手を容易に摘むことができるから、操作が簡便に行える効果がある。
【0058】
請求項9乃至11記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、弾性体から形成された引手を固定する連結体は、取付部よりも長く長方形あるいは長円形の環状に形成し、また連結体は胴体の縦方向に配される中央部分が低く、前後端側が段差をもって高く水平状に延設して横バーを形成し、さらに横バーに内向または外向の扁平な取付片を設けたことによって、弾性体の引手を固定した連結体を胴体に体裁よく操作のし易い状態に配置することができ、連結体は胴体の上面に安定した状態で保持することができ体裁もよい。また横バーの埋装が容易にでき連結体と引手を強固に固定でき長期の使用に耐えられるなどの効果がある。
【0059】
請求項12乃至14記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、連結体の中央に設けた横バーをカバー体内の自動停止爪杆に挿通し、または連結体の中央に設けた2本の横バーの1本をカバー体内の自動停止爪杆に挿通し、他の1本をカバー体内を摺動する摺動体に挿通し、あるいは連結体の中央に設けた横バーをカバー体の下端の摺動溝に遊嵌するとともに、頂部にスプリング片、下端に停止爪と突出部を設け、停止爪との間に形成したカム面に摺接したことによって、弾性体から形成された引手を固定した連結体を各種タイプの自動停止機構を備えたスライダーに容易に適応させることができ、体裁のよい安全な引手を備えた自動停止装置付スライダーを簡易に作製できるなどの効果がある。
【0060】
請求項15記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、弾性体から形成された引手は、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーから形成したことによって、各種タイプの弾性体の引手を容易に弾性変形ができる素材から簡単に成形でき、効率のよい弾発性が発揮できる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたスライダーの斜視図である。
【図2】同上スライダーの平面図である。
【図3】同上スライダーの背面図である。
【図4】同上スライダーの図2におけるA−A線断面図である。
【図5】第2実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたスライダーの縦断面図である。
【図6】第3実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたファスナーチェンの平面図である。
【図7】同上スライダーの縦断面図である。
【図8】第4実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたスライダーの平面図である。
【図9】同上スライダーの背面図である。
【図10】第5実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたスライダーの平面図である。
【図11】同上スライダーの側面図である。
【図12】第6実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたスライダーの縦断面図である。
【図13】第7実施形態のスライドファスナー用スライダーの引手を備えたスライダーの斜視図である。
【図14】同上スライダーにおける連結体に引手を固定した状態を示す斜視図である。
【図15】同上スライダーの縦断面図である。
【図16】公知のスライダーの斜視図である。
【図17】他の公知のスライダーの斜視図である。
【符号の説明】
1 胴体
2 引手
3 連結体
4 取付部
5 カバー体
10 停止爪杆(自動)
11 停止爪
14 摺動体
22 横バー
23 取付片
25 固定部
26 くびれ部
27 掴持部
28 取付舌片
29 透孔
32 摺動溝
33 凹欠部
34 スプリング片
35 突出部
36 カム面

Claims (15)

  1. スライダーの胴体1の上面に引手取付部4を設け、取付部4に対し適宜形状の環状の連結体3を配し、連結体3は中央部分に横バー22を設け、該横バー22を取付部4に挿通して取り付け、連結体3の前後端または前端に弾性体から形成した引手2を固定し固定部25を形成し、引手2を常時胴体1の面上へ倒伏する形に付勢してなることを特徴とするスライドファスナー用スライダーの引手。
  2. 弾性体から形成された引手2は、全体が略半環状に形成し、その端部を連結体3の前端および後端に設けた横バー22にそれぞれ水平状に固定して固定部25を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  3. 弾性体から形成された引手2は、全体が略環状に形成し、環状の引手2の対向部分に取付舌片28を内向状に突設し、取付舌片28を連結体3の前後端の横バー22に水平状に固定して固定部25を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  4. 弾性体から形成された引手2は、全体が短冊形に形成し、短冊形の中央部分を切欠し透孔29を設けて取付部4が現出する形に形成し、引手2の一端を連結体3の前端の横バー22に固定して固定部25を形成し、他端を自由に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  5. 弾性体から形成された引手2は、全体が板状を呈し、引手2の端部は連結体3の前端に設けた横バー22に固定して固定部25を形成し、固定部25の上端から取付部4の上面を被覆する形に延設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  6. 弾性体から形成された引手2は、連結体3に固定した固定部25の近傍にくびれたまたは凹状のくびれ部26を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  7. 弾性体から形成された引手2は、連結体3に固定した固定部25の斜め前方へ空隙が拡大する掴持部27を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  8. 弾性体から形成された引手2は、連結体3を固定した固定部25から離れた部分に拡径状または肉厚状の掴持部27を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  9. 弾性体から形成された引手2を固定する連結体3は、取付部4よりも長く長方形あるいは長円形の環状に形成し、該連結体3を取付部4に対し縦方向に配して取り付けてなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  10. 弾性体から形成された引手2を固定する連結体3は、胴体1の上面の縦方向に配される中央部分が低く、その前後端側が段差をもって高く水平状に延設し、横バー22を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  11. 弾性体から形成された引手2を固定する固定部25における連結体3に、内向または外向の扁平な取付片23を横バー22に突設し、該取付片23を弾性体の引手2に埋装してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  12. 弾性体の引手2を固定した連結体3は、中央部分に横設した横バー22を胴体1の上面に取り付けたカバー体5内に内装した自動停止爪杆10に挿通し、自動停止爪杆10を浮上可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  13. 弾性体の引手2を固定した連結体3は、中央部分に2本の横バー22を間隔をおいて横設し、1本は胴体1の上面に取り付けたカバー体5内に内装した自動停止爪杆10に挿通し、他の1本はカバー体5内を摺動できる摺動体14に挿通し、自動停止爪杆10を浮上可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  14. 弾性体の引手2を固定した連結体3は、中央部分に1本の横バー22を横設し、該横バー22を胴体1上に取り付けたカバー体5の両側壁の下端に横設した摺動溝32に遊嵌し、頂部にスプリング片34を突設し、下端の一方に停止爪11、他方に胴体1の凹欠部33に遊嵌できる突出部35を設け、停止爪11と突出部35との間にカム面36を設けた自動停止爪杆10をカバー体5に内装し、横バー22をカム面36に摺接し、自動停止爪杆10を浮上可能に形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
  15. 弾性体から形成された引手2は、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーから形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
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