JP3158154U - スライドファスナー開閉具 - Google Patents

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【課題】スライドファスナーのスライダーの引手にしっかりと取り付けることができ、途中で外れることもないスライドファスナー開閉具を提供する。【解決手段】スライドファスナーSFのスライダーの引手sf3に着脱自在に取り付け可能な取付部10と、取付部10に連結される把持部20とを備え、取付部10は一端側が互いに接離する方向に揺動可能に連結される第一部材11と第二部材12と、その一端側が互いに接する方向に付勢する付勢手段とを有し、第一部材11の一端側には第二部材12の方向に突出する突起11eが設けられており、突起11eはスライダーの引手sf3に設けられている孔に挿入可能である。【選択図】図2

Description

本考案は、例えば衣服の背中側にあるスライドファスナーのように、開閉操作が困難な位置にあるスライドファスナーの開閉操作を補助するスライドファスナー開閉具に関する。
衣服などの開閉部分にはボタンやホックの他に、スライドファスナーが広く使用されている。スライドファスナーは、1対のテープの互い対向する側縁に多数の金属製あるいはブラスチック製の爪を固定し、両テープの爪を交互に噛み合わせることにより両テープを締結する留具であり、両側の爪を跨ぐスライダーの引手を引っ張ってスライダーを爪の並ぶ方向に滑らせることにより開閉される。
スライダーは両テープの爪を噛み合わせる本体部と、本体部をスライドさせる引手とを備える。使用時には、この引手を把持して本体部をスライドさせ、スライドファスナーを開閉させる。この引手には様々な形状のものがあるが、衣服には平型とブローチ型が多く用いられている。平型の引手は板状部材の先端側に孔が設けられているものが多く、ブローチ型の引手は中央や先端側が膨らんだ断面略楕円形状(ラグビーボール形、茄子形など)のものが多く用いられている。
ところで、衣服などには開閉操作が困難な位置にスライドファスナーを有するものがある。たとえば、女性用のドレスのようにスライドファスナーが背中側にある場合、着用者はスライドファスナーを開けて衣服を着用した後に、背中側に位置するスライダーを下から上に引き上げてスライドファスナーを閉じる。その際、着用者は手を背中側に回すなどしてスライダーを引き上げなければならず、操作が非常に困難である。このため、他の人にファスナー上げを手伝ってもらうことも多くある。
特開2001−258614号公報
このような状況に鑑み、従来から、スライドファスナーの開閉具が提案されている。この開閉具は、スライダーの引手に着脱自在に取り付けられるクリップやフック等の取付部を有し、取付部に連結されている紐を引き上げることにより、スライドファスナーを開閉することが可能となっている。たとえば、上記特許文献1には、互いに開閉揺動可能に接合される作用腕を有する1対の部材と両部材を閉方向に付勢する付勢手段を備えるクリップに紐が取り付けられたジッパー開閉パート具が開示されている。使用時にはスライダーのホック(引手)をクリップで挟み、紐を引っ張ることでジッパー(スライドファスナー)を閉じる。
このようなスライドファスナーの開閉具は、操作時にスライダーの引手から外れないように、引手にしっかりと取り付けられることが重要である。上記特許文献1では、引手の抜け出し防止を目的としてクリップの先端縁から両側縁にわたって突条部が設けられている。しかしながら、これでは引手の抜け出しを確実に防止することはできない。すなわち、引用文献1(段落番号0013)には、茄子形の引手(ホック)がスライダー本体にリングを介して連結されている場合、そのリングの部分がこの突条部に挟まれて抜け出し防止となると記載されているが、引手はリングを介さずにスライダー本体に直接連結されている場合も多く、このような場合は突条部が引手の途中を挟むこととなり、紐を引っ張るとクリップは茄子形の引手の形に添って滑るように外れてしまう。また、引手が平型の場合は、スライダー本体に直接連結されるものが多く、又、引手は板状であるため、突条部が引っかかる箇所もなく、まったく効果がない。
そこで本考案の目的は、スライドファスナーのスライダーの引手にしっかりと取り付けることができ、途中で外れることもないスライドファスナー開閉具を提案することにある。
本考案のスライドファスナー開閉具は、スライドファスナーのスライダーの引手に着脱自在に取り付け可能な取付部と、当該取付部に連結される把持部とを備えるスライドファスナー開閉具において、前記取付部は一端側が互いに接離する方向に揺動可能に連結される第一部材と第二部材と、当該第一部材と第二部材の一端側が互いに接する方向に付勢する付勢手段とを備え、当該第一部材の当該一端側には第二部材の方向に突出する突起が設けられており、当該突起は前記スライダーの引手に設けられている孔に挿入可能であることを特徴とする。
この考案のスライドファスナー開閉具は、スライダーの引手に孔が設けられているスライドファスナーの開閉補助に使用されるものである。取付部の第一部材と第二部材は付勢手段により一端側が互いに接する方向に付勢された状態であるため、第一部材の突起は第二部材に当接した状態となる。スライドファスナーに取り付けるに際しては、スライダーの引手を第一部材と第二部材の間に滑り込ませる等して、付勢手段の付勢力に抗して第一部材と第二部材の一端側を開状態としながら、引手の孔を第一部材に設けられる突起の下に位置させると、付勢手段の付勢力により突起は引手の孔に挿入されるとともに第二部材に当接した状態に戻る。これにより、取付部は引手にしっかりと取り付けられる。この状態にて、把持部を把持して取付部を引っ張ることにより、スライドファスナーが開閉される。取付部は第一部材の突起が引手の孔に挿入された状態にて付勢手段により第二部材に当接しているため、引っ張っても引手から外れることはない。
また、本考案のスライドファスナー開閉具は、スライドファスナーのスライダーの引手に着脱自在に取り付け可能な取付部と、当該取付部に連結される把持部とを備えるスライドファスナー開閉具において、前記取付部は一端側が互いに接離する方向に揺動可能に連結される第一部材と第二部材と、当該第一部材と第二部材の一端側が互いに接する方向に付勢する付勢手段とを備え、当該第一部材の当該一端側には第二部材の方向に突出する突起が設けられており、当該突起には前記スライダーの引手を挿入して挟む凹部が形成されていることを特徴とする。
この考案のスライドファスナー開閉具は、例えば中央や先端側が膨らんだ断面略楕円形状(ラグビーボール形、茄子形など)の引手を有するスライドファスナーの開閉補助に使用されるものである。第一部材には突起が設けられており、その突起には凹部が形成されている。スライダーの引手に取付部を取り付ける際には、突起の凹部に引手を挿入するようにして第一部材と第二部材の間に押し入れる等して、付勢手段の付勢力に抗して第一部材と第二部材の一端側を開状態としながら、引手の中央や先端部側の膨らんだ部分が突起よりも奥側となるように位置させると、付勢手段の付勢力により突起が第二部材に当接した状態に戻る。たとえ引手の途中に突起が位置したとしても、凹部が引手を跨ぐ状態となり、突起と第二部材の当接が阻害されることがなく、取付部が引手にしっかりと取り付けられる。この状態にて把持部を把持して取付部を引っ張るとスライドファスナーが開閉されるが、引手の膨らんだ部分が凹部を通過せずに引っかかることから、取付部が引手から外れることはない。
前記取付部の第一部材又は第二部材には、前記スライダーの引手を所定位置に誘導するガイドが設けられていることが好ましい。本考案のスライドファスナー開閉具は、取付部を引手に取り付ける際に、引手の孔を突起に位置合わせしたり、突起の凹部に引手を挿入するように位置させたりするが、この考案によれば第一部材又は第二部材に設けられるガイドにより引手がそれらの所定位置に誘導されるため、取り付け作業が容易となる。
前記把持部は長さが調整可能であることが好ましい。この考案によれば、把持部は長さが調整可能であるため、必要に応じて把持部を適当な長さにすることができる。たとえば、使用時には把持部を伸長させて使用しやすい長さとし、収納するときは把持部を縮めてコンパクトにまとめることができる。
本考案の請求項1記載のスライドファスナー開閉具によれば、引手に孔を有するスライドファスナーに使用すると、取付部の突起が引手の孔に挿入され、その状態にて付勢手段により突起が第二部材に当接した状態となる。
また、本考案の請求項2記載のスライドファスナー開閉具によれば、引手の中央や先端部側に膨らみを有するスライドファスナーに使用すると、取付部の突起に凹部が設けられていることから、たとえ引手の途中に突起が位置したとしても、その凹部が引手を跨ぐ状態となり、突起と第二部材の当接が阻害されることはなく、引手の膨らみ部分が突起に引っかかって凹部から抜けることもない。
したがって、本考案のスライドファスナー開閉具によれば、スライドファスナーにしっかりと取り付けることができ、使用途中に取付部が引手から外れることもない。このため、女性のドレスのような衣類の背中側に配されるスライドファスナーの開閉操作をする場合に特にその効果を発揮する。
本考案の第一の実施の形態のスライドファスナー開閉具を示す斜視図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具とスライドファスナーの関係を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の取付部の分解斜視図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の取付部の断面図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の取付部を説明する図であり、(a)は取付部の第一部材の内側面を説明する説明図であり、(b)は取付部の第二部材の内側面を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の使用例を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の使用時における状態を説明する説明図であり、(a)は引手に取付部を取り付けた状態を説明する説明図、(b)は引手を取り外すときの状態を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具のガイドの他の例を示す斜視図である。 第二の実施の形態のスライドファスナー開閉具を説明する説明図であり、(a)は取付部の断面を示した図であり、(b)は取付部の一端側の部分の拡大斜視図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具とスライドファスナーの関係を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の取付部を説明する説明図であり、(a)は第一部材の内側面、(b)は第二部材の内側面を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の使用時における状態を説明する説明図であり、(a)は引手に取付部を取り付けた状態を説明する説明図、(b)は引手を取り外すときの状態を説明する説明図である。 上記実施の形態のスライドファスナー開閉具の取付部の一方側の状態を説明する遷移図である。
(第一の実施の形態)
本実施の形態のスライドファスナー開閉具100は、衣服の背中側などのように、手の届き難い位置にあるスライドファスナーSFの開閉を補助するものである。図1は、スライドファスナー開閉具100を示す斜視図であり、図2はスライドファスナー開閉具100とスライドファスナーSFの関係を説明する説明図である。スライドファスナー開閉具100は、スライドファスナーSFのスライダーの引手sf3に着脱自在に取り付け可能な取付部10と、取付部10に連結される把持部20とを備える。
取付部10は、本体となる第一部材11と第二部材12、及び、付勢手段13とを備ええる。図3は取付部10の分解斜視図であり、図4はその断面図であり、図5は(a)が第一部材の内側面、(b)が第二部材の内側面を説明する説明図である。
第一部材11と第二部材12は、一端側が互いに接離する方向に揺動可能に連結されている。詳細には、第一部材11及び第二部材12の内側面の溝11a,12aにクリップCLが埋設されており、両部材11,12はクリップCLを介して揺動可能に連結されている。すなわち、クリップCLは、バネで付勢された回転軸cを介して作用腕11b,12bが揺動可能に連結されており、第一部材11の溝11aには作用腕11bが、第二部材12の溝12aには作用腕12bが埋設され、これにより第一部材11と第二部材12が回転軸cを中心に揺動可能となっている。第一部材11と第二部材12の他端側には回転軸cの側から外側に向かって間隔が広くなるように傾斜面11d、12dが設けられている。
付勢手段13は、第一部材11と第二部材12の一端側(図4中の矢印Aが示す側)が互いに接する方向に付勢する機能を有するものであり、本実施の形態では、その方向に付勢するように回転軸cに設けられるバネである。これにより、取付部10は常に一端側が閉じようとする力が働くこととなる。なお、付勢手段13はバネに限るものでなく、例えば、第一部材11と第二部材12の一端側を互いに引き寄せるように所定箇所に取り付けた可逆性部材(ゴムや樹脂等)でも良く、その機能を果すものであればどのようなものでも良い。
第一部材11の一端側には第二部材12の方向に突出する突起11eが設けられている。本実施の形態では、突起11eは第一部材11の内側面、すなわち第二部材12と対向する面の一端側に設けられている。突起11eは、スライドファスナーSFのスライダーの引手sf3に設けられている孔(図2参照)eに挿入可能な爪状のものであり、引手sf3の侵入方向に沿って奥側に傾斜している。
第二部材12には突起11eに対応する位置に凹部12fが設けられている。なお、この凹部12fは設けなくともよいが、突起11eの先端が凹部12fに嵌め込まれることにより、引手sf3の孔eから突起11eが抜けにくくなる点で有効である。
さらに、スライドファスナー開閉具100には、スライドファスナーSFの引手sf3を所定位置に誘導するガイド14が設けられている。ガイド14は、本実施の形態では、第二部材12の一端側に設けられるリングであり、スライドファスナーSFの引手sf3をこのガイド14に挿入することで、引手sf3の孔eが突起11eの下に位置するように誘導される。ガイド14はこれに限るものではなく、例えば、図8に示すように、第一部材11の先端に二つの突起14a,14bを設け、その間に引手sf3を通過させることで誘導するものであっても良い。なお、ガイド14は設けなくても良いが、取付部10をスライドファスナーSFの引手sf3に取り付ける作業が容易となる点で設けたほうが好ましい。
把持部20は、スライドファスナーSFを開閉するときに使用者が把持する部分である。本実施の形態では、長さが調整可能な棒状体21、及び、棒状体21と取付部10とを連結する紐状体22とから構成されており、紐状体22の一端が第二部材12に貫通されて取り付けられている。棒状体21は、段階的に径の異なる複数本のエレメントパイプを入れ子式に組み合わせて径順に摺動可能に嵌合した伸縮式のものであり、長さが自在に調整可能となっている。紐状体22はチェーンであるが、例えば組紐や革紐のようなロープ等でも良い。取付位置はこれに限られるものではなく、第一部材11に取り付けても良い。また、紐状体22を用いずに棒状体21を取付部10に直接取り付けても良いが、紐状体22により把持部10の動きの自由度が高まる点で好ましい。また、把持部20を紐状のものとし、巻き取り式のケースから必要な長さだけ引き出して長さを調整可能としても良いが、棒状体21とすることで背中側のように視線が届かない場合でも絡み等の心配がなく、手探りで把持しやすいことから好ましい。
以下、スライドファスナー開閉具100の使用態様について説明する。なお、本実施の形態では、背中にスライドファスナーSFを有する女性用ドレスに用いた場合を例に説明する。図6は、使用例を説明する説明図である。図7は使用時におけるスライドファスナー開閉具100の状態を説明する説明図であり、(a)は引手sf3に取付部10を取り付けた状態を説明する説明図、(b)は引手sf3を取り外すときの状態を説明する説明図である。使用者は、衣服を着用する前に、スライドファスナー開閉具100を引手sf3に取り付ける。スライドファスナーSFは、爪が並んだ一対のテープsf1と、爪を噛み合わせるスライダーsf2と、スライダーsf2を引っ張るための引手sf3を有し、引手sf3には小孔eが設けられている。取付に際しては、引手sf3を取付部10のガイド14に挿入して第一部材11と第二部材12との間に押し込むようにする。引手sf3は第一部材11の一端側に設けられた突起11eを押し上げながらその下に滑り込むように押し込まれ、引手sf3の孔eが突起11eの下に位置すると、付勢手段13の付勢力により突起11eが引手sf3の孔eに挿入されるとともに突起11eの先端が第二部材12に当接した状態に戻る。これにより、取付部10が引手sf3にしっかりと取り付けられる。さらに、本実施の形態では、突起11eの先端が第二部材12の凹部12fに嵌め込まれた状態となり、引手sf3の孔eが突起11eから更に外れにくくなることから、非常に効果的である。さらに、本実施の形態では、突起11eが引手sf3の侵入方向に沿って奥側に傾斜していることから、取付部10を引っ張ったときに引手sf3が突起11eに引っかかり易く、更に外れにくくなっている。
ここで、使用者は引手sf3に取付部10を取り付ける際に、引手sf3をガイド14に挿入すれば、引手sf3の孔eが突起11eの下に位置するように誘導されるため、このガイド14により取り付け作業が非常に容易となっている。
つぎに、使用者は衣服を着用し、図6に示すように、把持部20を把持して引き上げる。これによりスライドファスナーSFのスライダーsf2が引き上げられ、スライドファスナーSFを閉じることができる。取付部10はスライファスナーSFの引手sf3にしっかりと取り付けられているため、引き上げの途中で外れることもない。
その後、使用者はスライドファスナー開閉具100を引手sf3から取り外す。詳しくは、図7(d)に示すように、取付部10の他端側(図7(b)中のBの側)を摘んで押すことにより、両部材11,12の一端側(図7(b)中のAの側)を離れる方向に揺動させる。両部材11,12は一端側が離れる方向に揺動して開状態となり、引手sf3の孔eから突起11eが外れる。これにより、使用者はスライドファスナー開閉具100を引手sf3から取り外すことができる。
また、使用者は必要に応じて把持部20の長さを調節する。把持部20の棒状体21は径順に摺動可能に嵌合した入れ子構造の伸縮式であり、両端を長手方向に引っ張ったり押したりすることで、全体の長さを調整することができる。たとえば、取付部10を引手sf3に取り付けるときは、把持部20を短くしておく。これにより、取り付け作業時に把持部10が邪魔にならない。そして、衣服の着用前に把持部10を伸長させ、着用後に使用者が把持部20を把持しやすいようにしておく。その状態にて把持部20を引き上げ、スライドファスナーSFを閉じる。これにより、引手sf3を引き上げる操作が非常に容易となる。スライドファスナーSFを閉じ終わった後は取付部10を引手sf3から外し、把持部10を短くして収納ケースやバッグ等に収納する。これにより把持部20をコンパクトにまとめることができ、収納や持ち歩きに非常に便利である。また、把持部20は紐状体22を介して棒状体21が取付部10に連結されているため、棒状体21の動きの自由度が高く、作業が非常に容易である。
(第二の実施の形態)
本実施の形態のスライドファスナー開閉具200は、特に、例えば中央や先端側が膨らんだ断面略楕円形状(ラグビーボール形、茄子形など)の引手sf3を有するスライドファスナーSFに使用されるもので、スライドファスナーSFの引手sf3に孔eがないものでも適用可能にするものである。図9はスライドファスナー開閉具200を説明する説明図であり、(a)は取付部10の断面を示した図であり、(b)は取付部10の一端側の部分の拡大斜視図である。図10は、取付部10とスライドファスナーSFの関係を説明する説明図である。図11は取付部10を説明する説明図であり、(a)は第一部材11の内側面、(b)は第二部材12の内側面を説明する説明図である。上記実施の形態と同一の点については同一符号を用いて説明を省略する。
第一部材11の一端側には、第二部材12の方向に突出した突起11fが設けられており、突起11fには凹部11gが設けられている。本実施の形態では、突起11fは第一部材11の先端に設けられており、第二部材12の方向に屈曲した形状とすることで、第二部材12の方向に突出させている。付勢手段13の付勢力により取付部10の一端側が閉状態のときに、突起11fの先端は第二部材12に当接した状態となる。凹部11gの大きさは、突起11fの先端が第二部材12に当接した状態において、スライドファスナーSFの引手sf3を通過させない大きさである。両部材11,12には内側面の一端側に長手方向に沿って溝11h,12hが設けられており、この溝11h、12hにより形成される空間にスライドファスナーSFの引手sf3が収まるようになっている。
以下、スライドファスナー開閉具200の使用態様について説明する。図12は、スライドファスナー開閉具200の使用時における状態を説明する説明図であり、(a)は引手sf3に取付部10を取り付けた状態を説明する説明図、(b)は引手sf3を取り外すときの状態を説明する説明図である。図13は取付部10の一方側の状態を説明する遷移図である。スライドファスナーSFの引手sf3は中央付近が膨らんだ断面略楕円形状(ラグビーボール形)のものを例に説明する。使用者はスライドファスナーSFの引手sf3を取付部10のガイド14に挿入して第一部材11と第二部材12の間に押し込むようにすると、図13(a)に示すように、引手sf3はまず先端の細い箇所が突起11fの凹部11gに挿入される。そのまま奥に押し込むと、図13(b)に示すように、引手sf3は、膨らんだ太い箇所が突起11fを押し上げながら溝11h,12hにより形成される空間内に侵入し、突起11fの下に滑り込む。更に奥に押し込むと、図13(c)に示すように、引手sf3は、中央付近の膨らんだ箇所が突起11fを越え、細い箇所が凹部11gに嵌まり込み、突起11fの先端が第二部材12に当接した状態に戻る。たとえ引手sf3の途中に突起11fが位置したとしても、凹部11gが引手sf3を跨ぐ状態となり、突起11fと第二部材12の当接が阻害されることがない。これにより、取付部10が引手sf3にしっかりと取り付けられる。使用者が把持部20を把持して引き上げても、引手sf3は、膨らんだ箇所が凹部11gを通過することなく引っかかり、取付部10から抜けることは無い。
以上のように、本考案のスライドファスナー開閉具100,200によれば、スライドファスナーSFにしっかりと取り付けることができ、使用途中に取付部10が引手sf3から外れることもない。
以上、本考案のスライドファスナー開閉具は上記実施の形態に限定されるものでなく、考案の範囲内において適宜変更可能である。また、上記実施の形態では、使用態様として衣服として背中側にスライドファスナーSFを有する女性用のドレスを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば、足元から膝付近までにスライドファスナーSFを有するロングブーツなど、スライドファスナーSFを有するものであれば如何なるものでも良く、特に手の届き難い衣服などへの使用が好適である。また、本実施の形態は、第一部材11と第二部材12が付勢手段13により閉じるものであるから、これを利用して、髪止めとして使用したり、ネクタイピンやブレスレットのように止めておき、スライドファスナーSFの開閉操作が必要なときに使用することができる。
100,200 スライドファスナー開閉具
10 取付部
11 第一部材
12 第二部材
11a,12a 溝
11b,12b 作用腕
c 回転軸
11d,12d 傾斜面
11e 突起
11f 突起
12f 凹部
11g 突起に形成される凹部
13 付勢手段
14 ガイド
20 把持部
21 棒状体
22 紐状体
SF スライドファスナー
sf3 引手

Claims (5)

  1. スライドファスナーのスライダーの引手に着脱自在に取り付け可能な取付部と、当該取付部に連結される把持部とを備えるスライドファスナー開閉具において、
    前記取付部は一端側が互いに接離する方向に揺動可能に連結される第一部材と第二部材と、当該第一部材と第二部材の一端側が互いに接する方向に付勢する付勢手段とを備え、
    当該第一部材の当該一端側には当該第二部材の方向に突出する突起が設けられており、当該突起は前記スライダーの引手に設けられている孔に挿入可能であることを特徴とするスライドファスナー開閉具。
  2. スライドファスナーのスライダーの引手に着脱自在に取り付け可能な取付部と、当該取付部に連結される把持部とを備えるスライドファスナー開閉具において、
    前記取付部は一端側が互いに接離する方向に揺動可能に連結される第一部材と第二部材と、当該第一部材と第二部材の一端側が互いに接する方向に付勢する付勢手段とを備え、
    当該第一部材の当該一端側には当該第二部材の方向に突出する突起が設けられており、当該突起には前記スライダーの引手を挿入して挟む凹部が形成されていることを特徴とするスライドファスナー開閉具。
  3. 前記取付部の第一部材又は第二部材には、前記スライダーの引手を所定位置に誘導するガイドが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライドファスナー開閉具。
  4. 前記把持部は長さが調整可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスライドファスナー開閉具。
  5. 衣類の背中に設けたスライドファスナーを開閉するために使用されること特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスライドファスナー開閉具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8600510B2 (en) 2008-10-10 2013-12-03 Milux Holding Sa Apparatus, system and operation method for the treatment of female sexual dysfunction
US8602966B2 (en) 2000-02-10 2013-12-10 Obtech Medical, AG Mechanical impotence treatment apparatus
WO2018016869A1 (ko) * 2016-07-19 2018-01-25 김초희 등쪽 지퍼 조작기

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