JP4144759B2 - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段を含んだ車両用操舵制御装置に関する。
従来の車両旋回限界判定装置は、車体速度センサと、横加速度センサと、ヨーレートセンサと、限界判定手段とを備えている。
車体速度センサは、車体の走行速度を検出する。横加速度センサは、車両重心点の車両横方向における加速度を検出する。ヨーレートセンサは、車体のヨーレートを検出する。限界判定手段は、横加速度を走行速度で割った値からヨーレートを差し引いた値である車両重心点の横滑り角変化速度が基準速度以上である場合に、車両が旋回限界に達したと判定している(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の車両状態検出装置は、横滑り角測定器と、規範アライメントトルク演算器と、アライメントトルク測定器と、アライメントトルク偏差演算器と、車両挙動安定性判定器とを備えている。
横滑り角測定器は、実横滑り角を検出する。規範アライメントトルク演算器は、規範アライメントトルク(ヨーレート路面反力トルク)を演算する。アライメントトルク測定器は、走行中の車両が路面から受ける実アライメントトルク(路面反力トルク)を検出する。アライメントトルク偏差演算器は、実アライメントトルクと規範アライメントトルクとの偏差の絶対値をアライメントトルク偏差として演算する。車両挙動安定性判定器は、アライメントトルク偏差を所定偏差量と比較し、アライメントトルク偏差が所定偏差量以上を示す場合に車両の挙動が不安定であると判定している(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の車輪のグリップ度推定装置は、操舵力指標検出手段と、セルフアライニングトルク推定手段と、車両状態量検出手段と、前輪指標推定手段と、グリップ度推定手段とを備えている。
操舵力指標検出手段は、車両のステアリングホイールからサスペンションに至る操舵系に加わる操舵トルクおよび操舵力を含む操舵力指標のうちの少なくとも一つの操舵力指標を検出する。セルフアライニングトルク推定手段は、操舵力指標検出手段の検出信号に基づき、車両前方の車輪に生ずるセルフアライニングトルク(路面反力トルク)を推定する。車両状態量検出手段は、車両の状態量を検出する。前輪指標推定手段は、車両状態量検出手段の検出信号に基づき、車両前方の車輪に対するサイドフォースおよび前輪スリップ角を含む前輪指標のうちの少なくとも一つの前輪指標を推定する。グリップ度推定手段は、前輪指標推定手段が推定した前輪指標に対する、セルフアライニングトルク推定手段が推定したセルフアライニングトルクの変化に基づき、少なくとも車両前方の車輪に対するグリップ度を推定している(例えば、特許文献3参照)。
特許第3039071号公報 特開2003−341538号公報 特開2003−312465号公報
従来の車両旋回限界判定装置では、走行中の車両の不安定状態を判定する指標である車両の横滑り角および横滑り角速度を演算するために、車両の状態量であるヨーレート信号、横加速度信号および車速信号を求める必要がある。
しかしながら、車両の横滑り角が大きい状態では、車両はすでに不安定状態となっているので、限界判定のタイミングが遅いという問題点があった。
また、従来の車両状態検出装置では、走行中の車両の不安定状態を判定するために、規範アライメントトルクと実アライメントトルクとの絶対値の偏差を用いている。
そのため、規範アライメントトルクと実アライメントトルクとの偏差から推定される単純な不安定状態を判定することは可能であるが、その不安定状態がオーバーステア状態であるか、あるいはアンダーステアであるかといった詳細な判定をすることができないという問題点もあった。
また、従来の車輪のグリップ度推定装置では、車両前方の車輪に対するグリップ度を推定するために、前輪指標に対するセルフアライニングトルクの変化を用いている。
そのため、タイヤのグリップ度を推定することは可能であるが、車両の挙動状態を推定することができないという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、車両の挙動状態を早期にかつ詳細に、詳しくは、車両のオーバーステア状態(運転者のステアリング操作に対して実際のヨーレートが過剰である状態)を推定することができる車両用操舵制御装置を提供することにある。
この発明に係る車両用操舵制御装置は、車両のタイヤが路面から受ける路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、車両に発生するヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段とを備え、挙動状態推定手段は、路面反力トルクとヨーレートとを用いて車両の挙動状態を推定するものである。
この発明の車両用操舵制御装置によれば、挙動状態推定手段が路面反力トルクとヨーレートとを用いて車両の挙動状態を推定しているので、車両のオーバーステア状態を早期にかつ詳細に推定することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の実施の形態では、この車両用操舵制御装置が自動車に搭載されている場合について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置のステアリング機構1を示す構成図である。
図1において、ステアリング機構1は、ステアリングホイール2と、ステアリング軸3と、ステアリングギアボックス4と、トルクセンサ5と、アシストモータ6と、ラックアンドピニオン機構7と、タイヤ8と、ヨーレートセンサ9と、制御部10とを備えている。
自動車の運転者が操舵するステアリングホイール2は、ステアリング軸3の一端に連結されている。ステアリング軸3には、運転者の操舵による操舵トルクThdlを検出して制御部10に出力するトルクセンサ5が取り付けられている。
また、ステアリング軸3には、操舵トルクThdlを補助するアシストトルクTastを発生する電動のアシストモータ6が、減速ギア(図示せず)を介して取り付けられている。
ステアリング軸3の他端には、操舵トルクThdlとアシストトルクTastとを足し合わせて得られる合成トルクを増幅するステアリングギアボックス4が連結されている。
また、ステアリングギアボックス4には、ラックアンドピニオン機構7を介して、タイヤ8が取り付けられている。
ヨーレートセンサ9は、車両に発生するヨーレートγを検出して制御部10に入力する。
また、制御部10には、操舵トルクThdl、アシストモータ6のモータ検出電流Imtr、およびアシストモータ6のモータ検出電圧Vmtrが入力される。
また、制御部10は、上記の入力に基づいてアシストモータ6を駆動させるための目標電流値を演算し、モータ駆動電流Id出力する。
ここで、ステアリング軸3に生じるステアリング軸反力トルクTtrnは、タイヤ8が路面から受ける路面反力トルクTalnと、ステアリング機構1全体に発生する摩擦力である摩擦トルクTfrcとを加算した値である。すなわち、ステアリング軸反力トルクTtrnは、次式(1)で表される。
Ttrn=Taln+Tfrc・・・(1)
この車両用操舵制御装置は、運転者がステアリングホイール2を操舵したときの操舵トルクThdlをトルクセンサ5で検出し、その操舵トルクThdlに応じてアシストトルクTastを発生させることを主な機能とする。
力学的には、操舵トルクThdlとアシストトルクTastとの和が、ステアリング軸反力トルクTtrnに抗してステアリング軸3を回転させる。また、ステアリングホイール2を操舵する際には、アシストモータ6の慣性によって生じる慣性トルクも作用する。
そのため、ステアリング軸反力トルクTtrnは、アシストモータ6の慣性トルクをJ・dω/dtとすると、次式(2)で表される。
Ttrn=Thdl+Tast−J・dω/dt・・・(2)
また、アシストモータ6によるアシストトルクTastは、アシストモータ6とステアリング軸3との間の減速ギアのギア比をGgear、アシストモータ6のトルク定数をKtとすると、モータ検出電流Imtrを用いて次式(3)で表される。
Tast=Ggear・Kt・Imtr・・・(3)
制御部10は、演算した目標電流値とモータ検出電流Imtrとが一致するように電流制御し、モータ駆動電流Idを出力する。
アシストモータ6は、式(3)に示すように、モータ検出電流Imtrにトルク定数Ktと減速ギアのギア比Ggearとを乗じたアシストトルクTastを発生し、運転者が操舵するときの操舵トルクThdlを補助する。
また、制御部10は、ヨーレートγ、操舵トルクThdl、アシストモータ6のモータ検出電流Imtrを用いて車両の挙動状態を推定する車両挙動状態推定部11を有している。
図2は、図1に示した制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11を示すブロック図である。
図2において、車両挙動状態推定部11は、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、挙動状態推定手段14とを有している。
路面反力トルク検出手段12は、操舵トルクThdlおよびモータ検出電流Imtrに基づいて路面反力トルクTalnを演算して出力する。
まず、路面反力トルクTalnは、式(1)を変換して、次式(4)で表すことができる。
Taln=Ttrn−Tfrc・・・(4)
続いて、式(4)に式(2)および式(3)を代入することにより、路面反力トルクTalnは、次式(5)で表すことができる。
Taln=Thdl+Ggear・Kt・Imtr−J・dω/dt−Tfrc・・・(5)
しかしながら、一般的に式(5)において、ステアリング機構1全体に発生する摩擦力である摩擦トルクTfrcを演算することは困難である。
そのため、路面反力トルク検出手段12は、操舵トルクThdlおよびモータ検出電流Imtrからステアリング軸反力トルクTtrnを演算し、ステアリング軸反力トルクTtrnをローパスフィルタに通して推定路面反力トルクTestを演算する。この演算方法は、例えば特開2003−312521号公報に開示されている。
ヨーレート検出手段13は、ヨーレートセンサ9が出力したヨーレートγを入力し、ヨーレートγから車両に発生する実ヨーレートγrealを検出して出力する。
挙動状態推定手段14は、入力された値の時間変化率を演算する微分手段(図示せず)と、とを有している。
また、挙動状態推定手段14は、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestと、ヨーレート検出手段13から出力された実ヨーレートγrealとを用いて、テーブル(後述する)に基づいて車両の挙動状態を推定する。
まず、挙動状態推定手段14は、微分手段を介して、推定路面反力トルクTestの時間変化率であるトルク時間変化率と、実ヨーレートγrealの時間変化率であるヨーレート時間変化率とをそれぞれ演算する。
続いて、挙動状態推定手段14は、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率の符号によって車両の挙動状態を推定し、不安定な挙動状態であるオーバーステア状態を検出する。
ここで、挙動状態推定手段14は、トルク時間変化率の符号が負であり、ヨーレート時間変化率の符号が正である場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
以下、上記構成の車両用操舵制御装置についての動作を説明する。
まず、車両走行中に運転者の操舵によって生じる操舵トルクThdlは、トルクセンサ5で検出されて制御部10に入力される。
また、モータ検出電流Imtr、モータ検出電圧Vmtr、およびヨーレートγは、アシストモータ6およびヨーレートセンサ9から制御部10に入力される。
続いて、操舵トルクThdlおよびモータ検出電流Imtrは、路面反力トルク検出手段12に入力され、推定路面反力トルクTestとして出力される。
また、ヨーレートγは、ヨーレート検出手段13に入力され、実ヨーレートγrealとして出力される。
ここで、推定路面反力トルクTestおよび実ヨーレートγrealは、図3のように出力されたとする。
図3は、この発明の実施の形態1に係る推定路面反力トルクTestと実ヨーレートγrealとの関係を示すタイムチャートである。
図3において、時刻t1からt2までの区間は、推定路面反力トルクTestの増加とともに実ヨーレートγrealが増加しており、車両は安定して走行している。
これに対して、時刻t2からt3までの区間は、推定路面反力トルクTestが減少しているにもかかわらず、実ヨーレートγrealが増加しており、車両の挙動状態がオーバーステア状態になっている。
次に、図2において、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTest、およびヨーレート検出手段13から出力された実ヨーレートγrealは、挙動状態推定手段14に入力される。
推定路面反力トルクTestおよび実ヨーレートγrealは、挙動状態推定手段14の微分手段で微分され、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率が演算される。
続いて、車両の挙動状態は、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率の符号に基づいて、挙動状態推定手段14で推定される。
ここで、図4とともに、挙動状態推定手段14が車両の挙動状態を推定する動作について詳細に説明する。
図4は、図2の挙動状態推定手段14が、車両の挙動状態を推定するために用いるテーブル(後述する)を示す説明図である。なお、図4の時刻t1〜t3は、図3の時刻t1〜t3とそれぞれ対応している。
まず、時刻t1において、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率の符号がともに正であるので、挙動状態推定手段14は、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
次に、時刻t2において、トルク時間変化率が0であり、ヨーレート時間変化率の符号が正であるので、挙動状態推定手段14は、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
続いて、時刻t3において、トルク時間変化率の符号が負であり、ヨーレート時間変化率の符号が正であるので、挙動状態推定手段14は、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
この発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置によれば、挙動状態推定手段14は、トルク時間変化率およびヨーレート時間変化率に基づいて、トルク時間変化率の符号が負であり、ヨーレート時間変化率の符号が正である場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
そのため、車両の種類による固有のパラメータを必要とすることなく、早期に車両の挙動状態がオーバーステア状態であることを推定することができる。
なお、上記実施の形態1では、推定路面反力トルクTestと実ヨーレートγrealとの間には、時間のずれがないものとして説明したが、実際には、以下のように実ヨーレートγrealは、推定路面反力トルクTestに比べて時間遅れを含んでいる。
まず、一般的にヨーレートγは、ヨーレートゲインをK1、時定数をτ、ラプラス演算子をSとすると、タイヤ角δに対して、次式(6)で表すことができる。また、タイヤ角δは、ステアリング角θからタイヤ角δへの比であるステアリングギア比をGrp、ステアリング角をθとすると、次式(7)で表すことができる。
γ=K1・δ・1/(τS+1)・・・(6)
δ=Grp・θ・・・(7)
また、一般的に路面反力トルクTalnは、路面反力トルクゲインをK2とすると、タイヤ角δに対して、次式(8)で表すことができる。
Taln=K2・δ・・・(8)
ヨーレートγは、上記の式(6)および式(8)からタイヤ角δを消去して、次式(9)で表される。
γ=(K1/K2)・Taln・1/(τS+1)・・・(9)
式(9)より、ヨーレートγは、車両ごとに異なるパラメータ(τS+1)に基づいて決定される時間遅れを含んでいることが分かる。この時間遅れを考慮すると、図3に示した推定路面反力トルクTestと実ヨーレートγrealとの関係を示すタイムチャートは、図5のようになる。
図5において、実ヨーレートγrealは、推定路面反力トルクTestに対して、パラメータ(τS+1)に基づいて決定される時間遅れt4を含んでいる。
ここで、挙動状態推定手段14がパラメータ(τS+1)から時間遅れt4を演算し、ヨーレート検出手段13で検出した実ヨーレートγrealの時間を時間遅れt4だけ進めることにより、図3に示したように推定路面反力トルクTestとの時間遅れを補償することができ、より正確に車両の挙動状態を推定することができる。
また、挙動状態推定手段14は、パラメータ(τS+1)から時間遅れt4を演算し、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestの時間を時間遅れt4だけ遅らせることによって時間遅れを補償し、車両の挙動状態を推定してもよい。
この場合も、より正確に車両の挙動状態を推定することができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Aを示すブロック図である。
図6において、車両挙動状態推定部11Aは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、規範ヨーレート演算手段15(トルク変換手段)と、挙動状態推定手段14Aとを有している。
規範ヨーレート演算手段15は、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestの単位をヨーレートの単位と同じものに変換するために、推定路面反力トルクTestから規範ヨーレートγref(第1の物理量)を演算する。
ここで、規範ヨーレート演算手段15は、上記式(9)の関係を用いた次式(10)を用いて推定路面反力トルクTestから規範ヨーレートγrefを演算する。
γref=(K1/K2)・Test・1/(τS+1)・・・(10)
挙動状態推定手段14Aは、規範ヨーレート演算手段15から出力された規範ヨーレートγrefと、ヨーレート検出手段13から出力された実ヨーレートγrealと用いて車両の挙動状態を推定する。また、挙動状態推定手段14Aには、あらかじめ車両ごとに異なるヨーレートおよび路面反力の特性等を考慮して設定されたヨーレート偏差閾値γcheckが記憶されている。
挙動状態推定手段14Aは、実ヨーレートγrealの絶対値から規範ヨーレートγrefの絶対値を減算して求めたヨーレート偏差γdevが、ヨーレート偏差閾値γcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成の車両用操舵制御装置についての動作を説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestは、規範ヨーレート演算手段15に入力され、規範ヨーレートγrefとして出力される。
ここで、規範ヨーレートγrefおよび実ヨーレートγrealは、図7のように出力されたとする。
図7は、この発明の実施の形態2に係る規範ヨーレートγrefと実ヨーレートγrealとの関係を示すタイムチャートである。
図7において、時刻t5以前の区間は、規範ヨーレートγrefと実ヨーレートγrealとのヨーレート偏差γdevがほぼ「0」であるので、車両は安定して走行している。
これに対して、時刻t5以降の区間は、規範ヨーレートγrefが減少しているにもかかわらず、実ヨーレートγrealが増加してヨーレート偏差γdevが増加し、車両の挙動状態がオーバーステア状態になっている。
次に、図6において、規範ヨーレートγrefおよび実ヨーレートγrealは、挙動状態推定手段14Aに入力される。
続いて、車両の挙動状態は、規範ヨーレートγrefと実ヨーレートγrealとのヨーレート偏差γdevに基づいて、挙動状態推定手段14Aで推定される。
ここで、挙動状態推定手段14Aが車両の挙動状態を推定する動作について詳細に説明する。
まず、時刻t5以前において、ヨーレート偏差γdevはほぼ「0」であるので、挙動状態推定手段14Aは、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
次に、時刻t5〜時刻t6において、ヨーレート偏差γdevは増加しているが、ヨーレート閾値γcheckを超えていないので、挙動状態推定手段14Aは、車両の挙動状態がオーバーステア状態ではないと推定する。
続いて、時刻t6において、ヨーレート偏差γdevとヨーレート閾値γcheckとが等しくなり、時刻t6以降では、ヨーレート偏差γdevがヨーレート閾値γcheckよりも大きくなるので、挙動状態推定手段14Aは、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置によれば、挙動状態推定手段14Aは、ヨーレート偏差γdevが、ヨーレート偏差閾値γcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
そのため、車両の特性を考慮して、車両の挙動状態がオーバーステア状態であることを高い精度で検出することができる。
なお、上記実施の形態2では、車両挙動状態推定部11Aは、規範ヨーレート演算手段15を有し、規範ヨーレート演算手段15から入力されたヨーレート偏差γdevを用いて、挙動状態推定手段14Aが車両の挙動状態を推定するとしたが、これに限られるものではない。
車両挙動状態推定部11Bは、実ヨーレートγrealの単位を路面反力トルクの単位と同じものに変換して車両の挙動状態を推定してもよい。
図8は、この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Bを示す別のブロック図である。
図8において、車両挙動状態推定部11Bは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、ヨーレート路面反力トルク演算手段16(ヨーレート変換手段)と、挙動状態推定手段14Bとを有している。
ヨーレート路面反力トルク演算手段16は、ヨーレート検出手段13から出力された実ヨーレートγrealの単位を路面反力トルクの単位と同じものに変換するために、実ヨーレートγrealからヨーレート路面反力トルクTγ(第2の物理量)を演算する。
ここで、ヨーレート路面反力トルク演算手段16は、上記式(9)の関係を用いた次式(11)を用いて実ヨーレートγrealからヨーレート路面反力トルクTγを演算する。
Tγ=(K2/K1)・(τS+1)・γreal・・・(11)
挙動状態推定手段14Bは、ヨーレート路面反力トルク演算手段16から出力されたヨーレート路面反力トルクTγと、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestとを用いて車両の挙動状態を推定する。また、挙動状態推定手段14Bには、あらかじめ車両の特性等を考慮して設定された路面反力偏差閾値Tcheckが記憶されている。
挙動状態推定手段14Bは、推定路面反力トルクTestの絶対値からヨーレート路面反力トルクTγの絶対値を減算して求めた路面反力偏差Tdevが、路面反力偏差閾値Tcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
また、車両挙動状態推定部11Cは、推定路面反力トルクTestおよび実ヨーレートγrealを互いに同じ単位である例えば路面反力ステアリング角θT(第3の物理量)およびヨーレートステアリング角θγ(第4の物理量)に変換して車両の挙動状態を推定してもよい。
図9は、この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Cを示すさらに別のブロック図である。
図9において、車両挙動状態推定部11Cは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、ステアリング角演算手段17(トルクおよびヨーレート変換手段)と、挙動状態推定手段14Cとを有している。
ステアリング角演算手段17は、推定路面反力トルクTestおよび実ヨーレートγrealから路面反力ステアリング角θTおよびヨーレートステアリング角θγを演算する。
挙動状態推定手段14Cは、ステアリング角演算手段17から出力された路面反力ステアリング角θTと、ヨーレートステアリング角θγとを用いて車両の挙動状態を推定する。また、挙動状態推定手段14Cには、あらかじめ車両の特性等を考慮して設定されたステアリング閾値θcheckが記憶されている。
挙動状態推定手段14Cは、路面反力ステアリング角θTの絶対値からヨーレートステアリング角θγの絶対値を減算して求めたステアリング偏差θdevが、ステアリング閾値θcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定する。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態2では、挙動状態推定手段14Aは、ヨーレート偏差γdevを演算し、ヨーレート偏差γdevがヨーレート偏差閾値γcheckよりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定するとしたが、これに限られるものではない。
例えば、挙動状態推定手段14Aは、ヨーレート偏差γdevの時間変化率を演算し、この時間変化率が、あらかじめ車両の特性等を考慮して設定された閾値よりも大きくなった場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると推定してもよい。
ここで、使用されるパラメータは、ヨーレート偏差γdevの時間変化率のみに限られるものではなく、路面反力偏差Tdevの時間変化率およびステアリング偏差θdevの時間変化率に基づいて車両の挙動状態が推定されてもよい。
これらの場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3に係る車両用操舵制御装置の制御部10の内部に設けられた車両挙動状態推定部11Dを示すブロック図である。
図10において、車両挙動状態推定部11Dは、路面反力トルク検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、挙動状態推定手段14Dと、ヨーレート路面反力トルク演算手段16と、ステアリング角検出手段18と、ステアリング路面反力トルク演算手段19(ステアリング角変換手段)とを有している。
ステアリング角検出手段18は、ステアリングホイール2に設けられた角度センサ(図示せず)を用いて、運転者が操作するステアリングホイール2の回転角度であるステアリング角θを検出する。
ステアリング路面反力トルク演算手段19は、ステアリング角検出手段18から出力されたステアリング角θの単位を路面反力トルクの単位と同じものに変換するために、ステアリング角θからステアリング路面反力トルクTθ(第5の物理量)を演算する。
ここで、ステアリング路面反力トルクTθは、ステアリング角θに比例して増加を続ける値であり、ステアリングゲインをKalnとすると、次式(12)で表すことができる。また、ステアリングゲインKalnは、次式(13)で表すことができる。
Tθ=Kaln・θ・・・(12)
Kaln=K2・Grp・・・(13)
挙動状態推定手段14Dは、路面反力トルク検出手段12から出力された推定路面反力トルクTestと、ヨーレート路面反力トルク演算手段16から出力されたヨーレート路面反力トルクTγと、ステアリング路面反力トルク演算手段19から出力されたステアリング路面反力トルクTθとを用いて車両の挙動状態を推定する。また、挙動状態推定手段14Dには、あらかじめ車両の特性等を考慮して設定された推定条件偏差閾値Tth、第1挙動推定偏差閾値Tun1および第2挙動推定偏差閾値Tun2が記憶されている(後述する)。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成の車両用操舵制御装置についての動作を説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
まず、運転者が操作するステアリングホイール2のステアリング角θは、ステアリング角検出手段18で検出されてステアリング路面反力トルク演算手段19に入力される。
続いて、ステアリング角θは、ステアリング路面反力トルク演算手段19に入力され、ステアリング路面反力トルクTθとして出力される。
ここで、推定路面反力トルクTest、ヨーレート路面反力トルクTγ、およびステアリング路面反力トルクTθは、図11のように出力されたとする。
図11は、この発明の実施の形態3に係る推定路面反力トルクTest、ヨーレート路面反力トルクTγ、およびステアリング路面反力トルクTθの関係を示すタイムチャートである。この状態は、例えば車両が旋回しながら走行している状況において、運転者がステアリングホイール2を切り増した場合に発生する。
図11において、時刻t7で推定路面反力トルクTestが飽和し、時刻t7以降は、次第に減少している。
また、時刻t8でヨーレート路面反力トルクTγが飽和している。これは、一般的にアンダーステアと呼ばれるもので、運転者の過剰なステアリング操作に対してタイヤ8のグリップが飽和している状態である。
また、時刻t8以降、さらにステアリング角θが増加してステアリング路面反力トルクTθが増加すると、時刻t9でヨーレート路面反力トルクTγが再び増加に転じる。これは、車両がアンダーステアからスピンに推移する状態を示しており、車両の挙動状態が例えばスピン状態等の不安定な状態になっている。
ここで、時刻t9を車両の挙動状態が安定状態であるかオーバーステア状態であるかの境界とし、このときのステアリング路面反力トルクTθとヨーレート路面反力トルクTγとの偏差を推定条件偏差閾値Tthとする。
また、ヨーレート路面反力トルクTγと推定路面反力トルクTestとの偏差を第1挙動推定偏差閾値Tun1とする。
また、図11には示されていないが、ヨーレート路面反力トルクTγがステアリング路面反力トルクTθより大きい場合においても、車両の挙動状態が安定状態であるかオーバーステア状態であるかの境界となる時刻に、第2挙動推定偏差閾値Tun2を設定する。
第2挙動推定偏差閾値Tun2は、ヨーレート路面反力トルクTγとステアリング路面反力トルクTθとの偏差である。
次に、図10において、推定路面反力トルクTest、ヨーレート路面反力トルクTγおよびステアリング路面反力トルクTθは、挙動状態推定手段14Dに入力される。
続いて、車両の挙動状態は、推定路面反力トルクTest、ヨーレート路面反力トルクTγおよびステアリング路面反力トルクTθに基づいて、挙動状態推定手段14Dで推定される。
ここで、図12のフローチャートを参照しながら、挙動状態推定手段14Dが車両の挙動状態を推定する動作について詳細に説明する。
まず、ステアリング路面反力トルクTθが、ヨーレート路面反力トルクTγ以上であるか否かが判定される(ステップS21)。
ステップS21において、ステアリング路面反力トルクTθがヨーレート路面反力トルクTγ以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、ステアリング路面反力トルクTθとヨーレート路面反力トルクTγとの第1路面反力トルク偏差Tdev1(=Tθ−Tγ)が演算される(ステップS22)。
続いて、第1路面反力トルク偏差Tdev1が、あらかじめ定められた推定条件偏差閾値Tthより大きいか否かが判定される(ステップS23)。
ステップS23において、第1路面反力トルク偏差Tdev1が、推定条件偏差閾値Tthより大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両は、安定しているかあるいはアンダーステア状態であるとして、車両の挙動状態の推定は行われずに図11の処理を終了する。
一方、ステップS23において、第1路面反力トルク偏差Tdev1が、推定条件偏差閾値Tthより小さい(すなわち、No)と判定された場合には、ヨーレート路面反力トルクTγと、推定路面反力トルクTestとの第2路面反力トルク偏差Tdev2(=Tγ−Test)が演算される(ステップS24)。
続いて、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、あらかじめ定められた第1挙動推定偏差閾値Tun1より大きいか否かが判定される(ステップS25)。
ステップS25において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第1挙動推定偏差閾値Tun1より大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態であると推定され(ステップS26)、図11の処理を終了する。
一方、ステップS25において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第1挙動推定偏差閾値Tun1より小さい(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態ではないと推定され(ステップS27)、図11の処理を終了する。
一方、ステップS21において、ステアリング路面反力トルクTθがヨーレート路面反力トルクTγ以上でない(すなわち、No)と判定された場合には、上記と同様にヨーレート路面反力トルクTγと、推定路面反力トルクTestとの第2路面反力トルク偏差Tdev2(=Tγ−Test)が演算される(ステップS24)。
続いて、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、あらかじめ定められた第2挙動推定偏差閾値Tun2より大きいか否かが判定される(ステップS28)。
ステップS28において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第2挙動推定偏差閾値Tun2より大きい(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態であると推定され(ステップS26)、図11の処理を終了する。
一方、ステップS28において、第2路面反力トルク偏差Tdev2が、第2挙動推定偏差閾値Tun2より小さい(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態は、オーバーステア状態ではないと推定され(ステップS27)、図11の処理を終了する。
この発明の実施の形態3に係る車両用操舵制御装置によれば、第1路面反力トルク偏差Tdev1が、推定条件偏差閾値Tthより大きいと判定された場合には、車両の挙動状態の推定は行われない。
そのため、アンダーステア状態であるのにオーバーステア状態であると誤って推定されることがなくなり、車両挙動状態の推定精度を向上させることができる。
すなわち、ヨーレート路面反力トルクTγと推定路面反力トルクTestとの偏差である第2路面反力トルク偏差Tdev2のみでなく、ステアリング路面反力トルクTθとヨーレート路面反力トルクTγとの第1路面反力トルク偏差Tdev1を検出条件に加えることにより、第2路面反力トルク偏差Tdev2の増加が、推定路面反力トルクTestの増加によるものなのか、ヨーレート路面反力トルクTγの再増加によるものなのかを区別することができる。
また、ステアリング路面反力トルクTθとヨーレート路面反力トルクTγとが逆転している場合においても、第2路面反力トルク偏差Tdev2に対する第2挙動推定偏差閾値Tun2を設定することにより、車両の挙動状態がオーバーステア状態であることを推定することができる。
そのため、全てのヨーレート状態に応じた車両の挙動状態を推定することができる。
また、単純な車両状態推定およびタイヤ8のグリップ度の検出しか行えなかった車両についても、推定路面反力トルクTestとヨーレート路面反力トルクTγとの偏差である第1路面反力トルク偏差Tdev1、およびステアリング路面反力トルクTθを用いて車両の挙動状態を推定することにより、挙動状態推定手段14Dで、車両の状態がオーバーステア状態であるか否かを詳細に推定することができる。
なお、上記実施の形態3では、車両の挙動状態は、実ヨーレートγrealおよびステアリング角θを路面反力トルクの単位に合わせて推定されているが、これに限定されるものではない。
車両挙動状態推定部11は、ヨーレート、ステアリング角、あるいは別の単位を用いて車両の挙動状態を推定してもよい。
これら場合も、上記実施の形態3と同様の効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態1〜3では、車両挙動状態推定部11は、制御部10の内部に設けられているとしたが、これに限定されず、制御部10とは別に車両挙動状態推定部が設けられていてもよい。
また、上記実施の形態1〜3では、挙動状態推定手段14は、実ヨーレートγrealの全ての範囲で車両の挙動状態を推定したが、これに限定されるものではない。
挙動状態推定手段14は、実ヨーレートγrealが任意に設定される推定開始閾値よりも大きくなった場合にのみ車両の挙動状態を推定してもよい。
この場合、実ヨーレートγrealが小さい場合に、車両の挙動状態がオーバーステア状態であると誤って推定されることがなくなり、車両挙動状態の推定精度を向上させることができる。
また、上記実施の形態1〜3では、路面反力トルクTalnとして、上述した推定路面反力トルクTestを用いたが、これに限定されず、例えばタイヤ8に設けられたロードセルの歪みゲージの変形を路面反力トルクTalnとして用いてもよい。
この発明の実施の形態1に係る車両用操舵制御装置のステアリング機構を示す構成図である。 図1に示した制御部の内部に設けられた車両挙動状態推定部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る推定路面反力トルクと実ヨーレートとの関係を示すタイムチャートである。 図2の挙動状態推定手段が有しているテーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る推定路面反力トルクと実ヨーレートとの関係を、時間遅れを考慮して示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部の内部に設けられた車両挙動状態推定部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る規範ヨーレートと実ヨーレートとの関係を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部の内部に設けられた車両挙動状態推定部を示す別のブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用操舵制御装置の制御部の内部に設けられた車両挙動状態推定部を示すさらに別のブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用操舵制御装置の制御部の内部に設けられた車両挙動状態推定部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る推定路面反力トルク、ヨーレート路面反力トルク、およびステアリング路面反力トルクの関係を示すタイムチャートである。 この発明の実施の形態3に係る車両用操舵制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
2 ステアリングホイール、8 タイヤ、9 ヨーレートセンサ、10 制御部、12 路面反力トルク検出手段、13 ヨーレート検出手段、14、14A〜14D 挙動状態推定手段、15 規範ヨーレート演算手段(トルク変換手段)、16 ヨーレート路面反力トルク演算手段(ヨーレート変換手段)、17 ステアリング角演算手段(トルクおよびヨーレート変換手段)、18 ステアリング角検出手段、19 ステアリング路面反力トルク演算手段(ステアリング角変換手段)、γref 規範ヨーレート(第1の物理量)、Tγ ヨーレート路面反力トルク(第2の物理量)、θT 路面反力ステアリング角(第3の物理量)、θγ ヨーレートステアリング角(第4の物理量)、Tθ ステアリング路面反力トルク(第5の物理量)、Test 推定路面反力トルク、Tth 推定条件偏差閾値、Tdev 路面反力偏差、γreal 実ヨーレート、γdev ヨーレート偏差、θ ステアリング角、θdev ステアリング偏差。

Claims (8)

  1. 車両のタイヤが路面から受ける路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、
    前記車両に発生するヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
    前記車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段と
    を備え、
    前記挙動状態推定手段は、
    前記路面反力トルクと前記ヨーレートとを用いて前記車両の挙動状態を推定すること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 前記挙動状態推定手段は、時間変化率を演算する微分手段を有し、
    前記挙動状態推定手段は、
    前記微分手段を介した前記路面反力トルクに基づくトルク時間変化率と、前記微分手段を介した前記ヨーレートに基づくヨーレート時間変化率とを用いて前記車両の挙動状態を推定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  3. 前記路面反力トルクを前記ヨーレートと同じ単位である第1の物理量に変換するトルク変換手段をさらに備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記ヨーレートと前記第1の物理量との偏差に基づいて前記車両の挙動状態を推定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  4. 前記ヨーレートを前記路面反力トルクと同じ単位である第2の物理量に変換するヨーレート変換手段をさらに備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記路面反力トルクと前記第2の物理量との偏差に基づいて前記車両の挙動状態を推定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  5. 前記路面反力トルクおよび前記ヨーレートを互いに同じ単位である第3の物理量および第4の物理量に変換するトルクおよびヨーレート変換手段をさらに備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記第3物理量と前記第4の物理量との偏差に基づいて前記車両の挙動状態を推定することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  6. 前記車両の運転者が操作するステアリングホイールの回転角度であるステアリング角を検出するステアリング角検出手段と、
    前記ステアリング角を前記第1の物理量、前記第2の物理量、前記第3の物理量、および前記第4の物理量の何れか一つと同じ単位である第5の物理量に変換するステアリング角変換手段と
    をさらに備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記第5の物理量と前記第1の物理量、前記第2の物理量、前記第3の物理量、および前記第4の物理量の何れか一つとの偏差が、あらかじめ設定された推定条件偏差閾値よりも大きい場合には、前記車両の挙動状態を推定しないことを特徴とする請求項3から請求項5までの何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  7. 前記挙動状態推定手段は、前記路面反力トルクと前記ヨーレートとの間の時間遅れを補償することを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  8. 前記挙動状態推定手段は、前記ヨーレートがあらかじめ設定された推定開始閾値よりも小さい場合には、前記車両の挙動状態を推定しないことを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
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