JP4499145B2 - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

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本発明は、自動車等に搭載された電動パワーステアリング装置などの車両用操舵制御装置に関し、特に、車両状態量の推定を、より精度の高いものとするように構成された車両用操舵制御装置に関する。
走行中の車両において、車両挙動の不安定状態、あるいはタイヤのグリップ力低下などの車両状態量を検出し、車両挙動を安定化させるように制御する場合がある。
例えば、ハンドル角と車速に基づいて求めた目標路面反力トルクと、実路面反力トルクとを比較したときの偏差が大きくなった場合に、車両挙動が不安定状態またはその予兆であると判定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、ハンドル角と車速に基づいて求めた目標ヨーレートと、ヨーレートセンサによって検出される実ヨーレートとを比較することにより、車両挙動の不安定状態またはその予兆を検出し、車両挙動を安定化させる制御を行うものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−341538号公報 特開平8−318841号公報
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。
特許文献1では、ハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性が考慮されていない。このため、ハンドル角に基づいて求められた目標路面反力トルクと実路面反力トルクとの位相にずれが生じる。この結果、車両挙動が不安定でない通常走行時において、車両挙動が不安定であると誤判定するという課題がある。
また、特許文献2のようにヨーレートを用いた検出では、特許文献1での検出方法に比べると検出遅れが生じる。この結果、より早い段階での車両安定化制御を行うことができないという課題がある。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、より精度の高い車両状態量の推定を行うことが可能であり、かつ、タイヤ力飽和前の早い段階で車両状態量の推定が可能な車両用操舵制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係る車両用操舵制御装置は、車両のハンドルのハンドル角を検出する角度検出手段と、車両の車速を検出する車速検出手段と、角度検出手段により検出されたハンドル角と、車速検出手段により検出された車速とに基づいて、線形目標路面反力トルクを演算する線形目標路面反力トルク演算手段と、ハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性をあらかじめ有し、周波数特性に基づいて、線形目標路面反力トルク演算手段により演算された線形目標路面反力トルクを補正する線形目標路面反力トルク補正手段とを備えるものである。
また、本発明に係る車両用操舵制御装置は、車両のハンドルのハンドル角速度を検出する角速度検出手段と、車両の車速を検出する車速検出手段と、角速度検出手段により検出された角速度検出手段と、車速検出手段により検出された車速とに基づいて、線形目標路面反力トルク変化率を演算する線形目標路面反力トルク変化率演算手段と、ハンドル角速度に対する実路面反力トルク変化率の周波数特性をあらかじめ有し、周波数特性に基づいて、線形目標路面反力トルク変化率演算手段により演算された線形目標路面反力トルク変化率を補正する線形目標路面反力トルク変化率補正手段とを備えるものである。
本発明によれば、ハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性を用いて線形目標路面反力トルクを適正に補正する、またはハンドル角速度に対する実路面反力トルク変化率の周波数特性を用いて線形目標路面反力トルク変化率を適正に補正することにより、より精度の高い車両状態量の推定を行うことが可能であり、かつ、タイヤ力飽和前の早い段階で車両状態量の推定が可能な車両用操舵制御装置を得ることができる。
以下、本発明の車両用操舵制御装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における車両用操舵制御装置の全体構成図である。車両用操舵装置は、車両のステアリング機構(操舵機構ともいう)10に取り付けられる。ステアリング機構10は、ハンドル1、ステアリング軸2、ステアリングギアボックス3、ラックアンドピニオン機構6、およびタイヤ7を含んでいる。
車両用操舵装置は、ステアリング軸2に取り付けたトルクセンサ4、ステアリング軸2に取り付けたアシストモータ5(以下単にモータともいう)、ハンドル1に取り付けたハンドル角センサ9、アシストモータ5を制御する制御ユニット8とこれらを接続するケーブルを含む。当然、電源装置も含むが、自明なので、ここでは説明を省略する。
図1において、ハンドル1は、運転者が操舵する自動車のステアリングハンドルであり、ステアリング軸2の上端に連結されている。ハンドル1には、運転者による操舵トルクThdlが加えられ、この操舵トルクThdlは、ステアリング軸2に伝達される。トルクセンサ4は、ステアリング軸2に結合され、操舵トルクThdlに応じた操舵トルク検出信号Thdl(s)を発生する。
アシストモータ5は、電動モータであり、これもステアリング軸2に図示しない減速ギアを介して結合され、操舵トルクThdlをアシストするアシストトルクTassistをステアリング軸2に与える。
ステアリングギアボックス3は、ステアリング軸2の下端に設けられている。ステアリング軸2に与えられる操舵トルクThdlとアシストトルクTassistとを加え合わせた合成トルクが、ステアリングギアボックス3を通じて数倍にされ、ラックアンドピニオン機構6を通じて、タイヤ7を操作する。
ハンドル1に取り付けられているハンドル角センサ9は、運転者の操舵によるハンドル1の回転角度Thetaを検出し、ハンドル角度信号Theta(s)を出力する。
次に、本実施の形態1における車両用操舵制御装置の全体的な動作について説明する。
図1の車両用操舵装置は、ステアリング機構10に電気的に組み合わせたEPS(Electric Power Steering)用制御ユニット8を有する。この制御ユニット8には、トルクセンサ4からの操舵トルク検出信号Thdl(s)と、アシストモータ5からのモータ駆動電流検出信号Imtr(s)およびモータ駆動電圧検出信号Vmtr(s)とが入力される。この制御ユニット8は、アシストモータ5に対して、制御信号Imtr(t)を供給する。この制御信号Imtr(t)は、アシストモータ5に対する駆動目標電流である。
図1に示す車両用操舵装置は、運転者がハンドル1を切ったときの操舵トルクThdlを、トルクセンサ4で操舵トルク検出信号Thdl(s)として検出し、その操舵トルク検出信号Thdl(s)に応じて、操舵トルクThdlを補助するアシストトルクTassistを発生させることを主な機能とする。
制御ユニット8は、アシストモータ5の駆動電流Imtrを検出した検出信号Imtr(s)と、アシストモータ5の駆動電圧Vmtrを検出した検出信号Vmtr(s)と、操舵トルク検出信号Thdl(s)とに基づいて、アシストトルクTassistを発生するための制御信号Imtr(t)を演算する。さらに、制御ユニット8は、この制御信号Imtr(t)をアシストモータ5に供給する。
力学的には、操舵トルクThdlとアシストトルクTassistとの和が、ステアリング軸反力トルクTtranに抗してステアリング軸2を回転させる。また、ハンドル1を回転させるときには、アシストモータ5の慣性項も作用するので、ステアリング軸反力トルクTtranは、次式(1)で与えられる。
Ttran=Thdl+Tassist−J・dw/dt (1)
ただし、wは、アシストモータ5の角速度であり、アシストモータ5の慣性トルクをJ・dw/dtとする。
また、アシストモータ5によるアシストトルクTassistは、次式(2)で与えられる。
Tassist=Ggear・Kt・Imtr (2)
ただし、Ggearは、アシストモータ5とステアリング軸2との間の減速ギアの減速ギア比であり、Ktは、アシストモータ5のトルク定数である。
また、ステアリング軸反力トルクTtranは、実路面反力トルクTalignとステアリング機構10内の摩擦トルクTfricとの和であり、次式(3)で与えられる。
Ttran=Talign+Tfric
=Talign+(Ggear・Tmfric+Tfrp) (3)
ただし、Tmfricは、アシストモータ5における摩擦トルク、Tfrpは、このアシストモータ5における摩擦トルクTmfricを除いたステアリング機構10の摩擦トルクであり、Tmfric・Gger+Tfrp=Tfricである。
車両用操舵装置の制御ユニット8は、アシストモータ5の駆動電流Imtrに対する目標値を演算して、制御信号Imtr(t)を発生する。この制御信号Imtr(t)に対して、アシストモータ5の実際の駆動電流Imtrが一致するように電流制御がなされる。この結果、アシストモータ5は、駆動電流値にトルク定数とギア比(アシストモータ5−ステアリング軸2間)を乗じた所定のトルクを発生し、運転者が操舵するときの操舵トルクThdlをアシストする。
図2は、本発明の実施の形態1における図1の制御ユニット8の回路と、アシストモータ5の制御回路(図1では図示省略していたがアシストモータに内蔵されている)とを示すブロック図である。制御ユニット8は、車速検出器11、操舵トルク検出器12、モータ角速度検出器13、モータ角加速度検出器14、ハンドル角検出器15、実路面反力トルク検出器16、目標路面反力トルク演算手段17、アシストトルク決定ブロック18、モータ電流決定器19、モータ電流比較器20、モータ駆動器21、モータ電流検出器22、および車両状態量検出手段25を含んでいる。
車速検出器11は、車速Vを受けて、車速信号V(s)を出力する。操舵トルク検出器12は、トルクセンサ4を含み、操舵トルクThdlを受けて、操舵トルク信号Thdl(s)を出力する。モータ角速度検出器13は、アシストモータ5のモータ角速度Smtrを受けて、モータ角速度信号Smtr(s)を出力する。
モータ角加速度検出器14は、モータ角速度信号Smtr(s)を微分して、モータ角加速度信号Amtr(s)を出力する。ハンドル角検出器15は、ハンドル角Thetaを受けて、ハンドル角信号Theta(s)を出力する。実路面反力トルク検出器16は、実路面反力トルクTalignを受けて、実路面反力トルク信号Talign_act(s)を出力する。
実路面反力トルク検出器16の検出手段は、例えば、タイヤ7に設けられるロードセルなどの検出手段であり、実路面反力トルクTalignを受けて、それに比例する実路面反力トルク信号Talign_act(s)を出力する。
目標路面反力トルク演算手段17は、線形目標路面反力トルク演算手段23と線形目標路面反力トルク補正手段24とを含んでいる。本発明の特徴は、目標路面反力トルク演算手段17にあり、詳細に関しては後述する。
車両状態量検出手段25は、目標路面反力トルク信号Talign_ref(s)と実路面反力トルク信号Talign_act(s)とを受けて、アンダーステア予兆を示す車両状態量信号State_veh(s)を出力する。目標路面反力トルクと実路面反力トルクとは、通常走行領域においては、一致する。しかし、タイヤ7のグリップ力が低下するような走行領域においては、目標路面反力と実路面反力との偏差が生まれる。そのため、特許文献1では、この偏差に基づいて、アンダーステアやその予兆を示す車両状態量を検出可能としている。
アシストトルク決定ブロック18は、車速信号V(s)、操舵トルク信号Thdl(s)、モータ速度信号Smtr(s)、モータ加速度信号Amtr(s)、および車両状態量信号State_veh(s)を受けて、アシストモータが発生するアシストトルクTassistに対応するアシストトルク信号Tassist(s)を発生する。モータ電流決定器19は、アシストトルク信号Tassist(s)を受けて、アシストトルクTassistを発生させるためのモータ駆動電流に対する電流目標値Iref(s)を出力する。
アシストトルク決定ブロック18は、アシストトルク信号Tassist(s)を決定する際、車両状態量信号State_veh(s)を受けて、車両が安定化するようにアシストトルク信号Tassist(s)を決定する。
次に、本発明の特徴である目標路面反力トルク演算手段17における目標路面反力トルク演算の原理について、詳細に説明する。目標路面反力トルクは、簡易的には、車速とハンドル角に基づいて求められる。しかし、ハンドル角と実路面反力トルクには、ハンドル角に対して実路面反力トルクの位相がずれるという関係がある。図3は、本発明の実施の形態1におけるハンドル角および実路面反力トルクの相対的な位相関係を示した図である。このような位相のずれ、すなわち、ハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性は、車速によって変化する。
次に、ハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性について、以下に説明する。実路面反力トルクは、次式(4)によって表される。
Talign=2・ζ・Ca・βf (4)
ただし、ζは、キャスタートレールとニューマチックトレールの合計、βfは、前輪横滑り角、Caは、前輪横滑り角βfに対するコーナリングフォースの比である。
また、前輪横滑り角βfは、次式(5)で表される。
βf=δ−lf/V・γ−β (5)
ただし、上式(5)におけるそれぞれの記号は、実舵角δ、車両の重心位置から前軸までの距離lf、車速V、車両のヨーレートγ、車体横滑り角βである。
さらに、実舵角δは、ハンドル角Thetaとラックアンドピニオンギア比Grpを用いて次式(6)となる。
δ=Theta/Grp (6)
上式(4)に上式(5)、(6)を代入すると、次式(7)となる。
Talign=2・ζ・Ca(Theta/Grp−lf/V・γ−β) (7)
図4は、本発明の実施の形態1の上式(7)におけるハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性を示す図である。この図4では、3種類の車速20km/h、40km/h、80km/hについての周波数特性を例示している。運転者の通常操舵域において、車速が低速であるほど、実路面反力の位相が進む。逆に、車速が高速になると、位相が遅れている。よって、ハンドル角から目標路面反力トルクを求める際には、車速に基づいた周波数特性を考慮する必要がある。
この原理に基づいた目標路面反力トルク演算手段17の構成を説明する。先の図2に示したように、目標路面反力トルク演算手段17は、線形目標路面反力トルク演算手段23と線形目標路面反力トルク補正手段24とを含んでいる。
線形目標路面反力トルク演算手段23は、車速信号V(s)とハンドル角信号Theta(s)とを受けて、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)を演算する。線形目標路面反力トルク補正手段24は、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)と車速信号V(s)とを受けて、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の周波数特性を車速信号V(s)に基づいて補正した上で、目標路面反力トルク信号Talign_ref(s)を出力する。
例えば、車速0km/h以上〜30km/h未満を低速、30km/h以上〜60km/h未満を中速、60km/h以上を高速とする。そして、車速信号V(s)が低速である場合には、一次の位相進み補償器により線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)を進ませる。また、車速信号V(s)が中速である場合には、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)を変化させない。
さらに、車速信号V(s)が高速である場合には、一次の位相遅れ補償器により線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)を遅らせる。ここで、一次の位相進み補償器および一次の位相遅れ補償器の時定数は、車速に応じてあらかじめ決められた時定数のマップにより決定される。
次に、線形目標路面反力トルク補正手段24の動作について、フローチャートを用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態1における線形目標路面反力トルク補正手段24の一連動作のフローチャートであり、スタートとエンドの間に、ステップS501からS507を含んでいる。
まず、ステップS501では、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)を、メモリに読み込み、記憶する。次に、ステップS502では、車速信号V(s)を、メモリに読み込み、記憶する。ステップS503では、車速信号V(s)が低速、中速、高速のいずれであるかを判定する。
そして、ステップS503にて、車速信号V(s)が低速であると判定された場合には、ステップS504で、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の位相を進め、目標路面反力トルク信号Talign_ref(s)とする。
また、ステップS503にて、車速信号V(s)が中速であると判定された場合には、ステップS505で線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)を変更せず、目標路面反力トルク信号Talign_ref(s)とする。
また、ステップS503にて、車速信号V(s)が高速であると判定された場合には、ステップS506で、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の位相を遅らせ、目標路面反力トルク信号Talign_ref(s)とする。そして、ステップS507では、車速に応じて先のステップS504〜506のいずれかで算出された目標路面反力トルク信号Talign_ref(s)を出力する。
このように、線形目標路面反力トルク補正手段24は、車速に応じた周波数特性を用いて線形目標路面反力トルクを適切に補正することにより、より正確に目標路面反力トルクを演算することが可能となる。アンダーステア予兆という車両状態量を検出するためには、上述したように、実路面反力トルクと目標路面反力トルクとの偏差を調べるが、より正確な目標路面反力トルクを演算できることによって、より精度の高いアンダーステア予兆検出が可能となる。その結果、車両の安定化制御を適切に行うことが可能となる。
また、ここでは、低速、中速、高速の3種類に車速を分けて、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の適切な補正を行った。しかし、例えば、40km/h未満を低速、40km/h以上を高速として2種類に車速を分け、より簡易な構成とすることもできる。
この場合には、車速信号V(s)が低速である場合には、一次の位相進み補償器により線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の位相を進ませ、車速信号V(s)が高速である場合には、一次の位相遅れ補償器により線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の位相を遅らせることにより対応できる。
上述の例では、車速に応じてあらかじめ決められた時定数のマップを用いて、線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の補正を行った。しかしながら、さらに容易な構成にするため、固定の時定数を持つ1次の位相進み補償器、若しくは1次の位相遅れ補償器にて線形目標路面反力トルク信号Talign_ref_lin(s)の補正を行うこととしてもよい。このとき、固定の時定数は、上述した時定数のマップにおける中間値とすることで構成可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、ハンドル角と実路面反力トルクの周波数特性を車速に応じて考慮し、線形目標路面反力トルク信号の補正を行うことにより、より精度の高い目標路面反力トルクを演算可能となる。この結果、車両挙動の不安定状態やタイヤグリップ力の低下、路面からの外乱トルクなどのような車両状態量の検出を、より正確に行うことが可能となり、車両挙動の安定化制御をより適切に行うことが可能となる。すなわち、車両状態量に関して、より精度の高い推定を行うことが可能になるとともに、タイヤ力飽和前の早い段階での推定が可能になる。
なお、本実施の形態1では、アンダーステア予兆のような車両状態量を検出し車両が安定化するように制御することとした。しかし、目標路面反力トルクと実路面反力トルクの偏差を調べることで、オーバーステア予兆や路面から発生する外乱トルクなどの車両状態量を検出することも可能であり、本発明は、目標路面反力トルクと実路面反力トルクに基づいて車両状態量を推定する全ての構成において適用可能である。
また、本実施の形態1では、ハンドル1に取り付けたハンドル角センサ9から得られるハンドル角信号を用いることとした。本発明では、ハンドル角信号に基づいて目標路面反力トルクを演算するが、ハンドル角センサ9の代わりにタイヤ7の実転舵角を検出する実転舵角センサを用いることで、より正確な目標路面反力トルクの演算が可能となる。
さらに、本実施の形態1において、実路面反力トルク検出器16は、タイヤ7に設けられるロードセルなどの検出器を取り付けることで、その状態量を測定し、実現可能と記載した。しかしながら、必ずしもこのような検出器を用いなくてもよい。たとえば、特開2003−312521号公報などで示されるとおり、車両用操舵制御装置の制御ユニット8を構成するマイクロコンピューターにて路面反力トルク演算することでも、本発明は、実現可能となる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、先の実施の形態1の車両用操舵制御装置に対して、ハンドル角検出器15を不要にし、より簡易な構成で実現したものについて説明する。簡易構成を実現するために、本実施の形態2では、先の実施の形態1における目標路面反力トルク演算手段17の代わりに、目標路面反力トルク変化率演算手段60を備えている。図6は、本発明の実施の形態2において、目標路面反力トルク変化率演算手段60を用いて車両状態量を検出するための構成を示した図である。
モータ角速度からハンドル角速度を演算できるため、目標路面反力トルク変化率演算手段60は、モータ角速度を用いて目標路面反力トルク変化率を求めている。そして、本実施の形態2における車両用操舵制御装置では、目標路面反力トルク変化率演算手段60により求められた目標路面反力トルク変化率を用いて、車両状態量を検出する。
先の実施の形態1では、実路面反力トルクと目標路面反力トルクに基づいて車両状態量の検出を行っていた。これに対し、本実施の形態2では、目標路面反力トルク変化率と実路面反力トルク変化率に基づいて車両状態量の検出を行っている。その他の基本構成は、同等であり、先の実施の形態1に対する本実施の形態2の差異点について、詳細に説明する。
本実施の形態2における目標路面反力トルク変化率演算手段60は、線形目標路面反力トルク変化率演算手段61、および線形目標路面反力トルク変化率補正手段62を含む。
線形目標路面反力トルク変化率演算手段61は、車速信号V(s)とモータ角速度信号Smtr(s)を受ける。ここで、モータ角速度に、アシストモータ5とステアリング軸2との間の減速ギア比を掛け合わせることでハンドル角速度を求めることができる。このため、線形目標路面反力トルク変化率演算手段61は、車速信号V(s)とモータ角速度信号Smtr(s)に基づいて線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を演算する。
線形目標路面反力トルク変化率補正手段62は、車速信号V(s)に基づいて線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を補正し、目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref(s)を出力する。
実路面反力トルク変化率とハンドル角速度には、先の実施の形態1の図3で説明したものと同様の周波数特性があり、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を車速信号V(s)に基づいて補正する原理は、先の実施の形態1での説明と同様である。
上記原理により、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を補正する方法としては、例えば、車速0km/h以上〜30km/h未満を低速、30km/h以上〜60km/h未満を中速、60km以上を高速とし、分類された速度ごとに異なる補正を行うことが考えられる。
具体的には、例えば、車速信号V(s)が低速である場合には、一次の位相進み補償器により線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を進ませる。また、車速信号V(s)が中速である場合には、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を変化させない。
また、車速信号V(s)が高速である場合には、一次の位相遅れ補償器により線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を遅らせる。ここで、一次の位相進み補償器および一次の位相遅れ補償器の時定数は、車速に応じてあらかじめ決められた時定数のマップにより決定される。
次に、線形目標路面反力トルク変化率補正手段62の動作についてフローチャートを用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態2における線形目標路面反力トルク変化率補正手段62の一連動作のフローチャートであり、スタートとエンドの間に、ステップS701からS707を含んでいる。
まず、ステップS701では、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を、メモリに読み込み、記憶する。次に、ステップS702では、車速信号V(s)を、メモリに読み込み、記憶する。ステップS703では、車速信号V(s)が低速、中速、高速のいずれであるかを判定する。
そして、ステップS703にて、車速信号V(s)が低速であると判定された場合には、ステップS704で、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)の位相を進め、目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref(s)とする。
また、ステップS703にて、車速信号V(s)が中速であると判定された場合には、ステップS705で線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)を変更せず、目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref(s)とする。
また、ステップS703にて、車速信号V(s)が高速であると判定された場合には、ステップS706で、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref_lin(s)の位相を遅らせ、目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref(s)とする。そして、ステップS707では、車速に応じて先のステップS704〜706のいずれかで算出された目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref(s)を出力する。
そして、車両状態量検出手段25は、線形目標路面反力トルク変化率信号dTalign_ref(s)と、実路面反力トルク変化率演算手段63で算出された実路面反力トルク変化率信号dTalign_act(s)を受けて、車両状態量信号State_veh(s)を出力する。
車両状態量検出手段25により出力された車両状態量信号State_veh(s)は、先の実施の形態1の図2と同様に、アシストトルク決定ブロック18に入力される。アシストトルク決定ブロック18は、他の入力信号とともに、車両状態量信号State_veh(s)に基づいて演算を行い、アシストトルク信号Tassist(s)を出力する。
以上のように、実施の形態2によれば、線形目標路面反力トルク変化率と実路面反力トルク変化率を用いて車両状態量の検出を行う構成とすることにより、ハンドル角信号が不要となり、より簡易な構成の車両用操舵制御装置を実現した上で、先の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、変化率を用いて車両状態量を検出することで、より早期にアンダーステア予兆などの車両不安定状態やタイヤグリップ力の低下のような車両状態量を検出することが可能になり、早期にアシストトルクの補正が可能となる。
なお、本願発明における上述の実施の形態1、2では、ステアリング系にて車両状態量を検出し、車両を安定化させるように制御する構成としていた。すなわち、本願発明の特徴は、目標路面反力トルク若しくは目標路面反力トルク変化率の演算の際に周波数特性を考慮し、その目標路面反力トルク若しくは目標路面反力トルク変化率に基づいて車両状態量を検出することにある。
よって、例えば、4輪の制動力を制御することが可能な、いわゆるESC(Electronic Stability Control)システムを備えた車両においては、検出された車両状態量に基づいて、車両挙動が安定するように制御を行うことで、走行安定性が向上する。すなわち、車両挙動を制御するアクチュエータを有する車両であれば、目標路面反力トルク若しくは目標路面反力トルク変化率に基づいて検出した車両状態量を用いることで、車両を安定化することが可能となる。
本発明の実施の形態1における車両用操舵制御装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態1における図1の制御ユニットの回路と、アシストモータの制御回路とを示すブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるハンドル角および実路面反力トルクの相対的な位相関係を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における線形目標路面反力トルク補正手段の一連動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、目標路面反力トルク変化率演算手段を用いて車両状態量を検出するための構成を示した図である。 本発明の実施の形態2における線形目標路面反力トルク変化率補正手段の一連動作のフローチャートである。
符号の説明
1 ハンドル、2 ステアリング軸、3 ステアリングギアボックス、4 トルクセンサ、5 アシストモータ、6 ラックアンドピニオン機構、7 タイヤ、8 制御ユニット、9 ハンドル角センサ、10 ステアリング機構、11 車速検出器(車速検出手段)、12 操舵トルク検出器、13 モータ角速度検出器(角速度検出手段)、14 モータ角加速度検出器、15 ハンドル角検出器(角度検出手段)、16 実路面反力トルク検出器、17 目標路面反力トルク演算手段、18 アシストトルク決定ブロック、19 モータ電流決定器、20 モータ電流比較器、21 モータ駆動器、22 モータ電流検出器、23 線形目標路面反力トルク演算手段、24 線形目標路面反力トルク補正手段、25 車両状態量検出手段、60 目標路面反力トルク変化率演算手段、61 線形目標路面反力トルク変化率演算手段、62 線形目標路面反力トルク変化率補正手段、63 実路面反力トルク変化率演算手段。

Claims (10)

  1. 車両のハンドルのハンドル角を検出する角度検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記角度検出手段により検出された前記ハンドル角と、前記車速検出手段により検出された前記車速とに基づいて、線形目標路面反力トルクを演算する線形目標路面反力トルク演算手段と、
    ハンドル角に対する実路面反力トルクの周波数特性をあらかじめ有し、前記周波数特性に基づいて、前記線形目標路面反力トルク演算手段により演算された前記線形目標路面反力トルクを補正する線形目標路面反力トルク補正手段と
    を備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記線形目標路面反力トルク補正手段は、複数の車速に対応したそれぞれの周波数特性をあらかじめ有し、前記車速検出手段により検出された前記車速に応じた周波数特性を用いて、前記線形目標路面反力トルクを補正することを特徴とする車両用操舵制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記線形目標路面反力トルク補正手段は、
    前記車速検出手段により検出された前記車速が低速であると判断した場合には、前記線形目標路面反力トルクの位相を進ませるように補正し、
    前記車速検出手段により検出された前記車速が中速であると判断した場合には、前記線形目標路面反力トルクの位相をそのままとし、
    前記車速検出手段により検出された前記車速が高速であると判断した場合には、前記線形目標路面反力トルクの位相を遅らせるように補正する
    ことを特徴とする車両用操舵制御装置。
  4. 請求項3に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記線形目標路面反力トルク補正手段は、
    位相を進ませる手段として、車速に応じてあらかじめ決められた時定数をもつ一次の位相進み補償器を有し、
    位相を遅らせる手段として、車速に応じてあらかじめ決められた時定数をもつ一次の位相遅れ補償器を有する
    ことを特徴とする車両用操舵制御装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記車両が路面から受ける実路面反力トルクを検出する実路面反力トルク検出手段と、
    前記実路面反力トルク検出手段により検出された前記実路面反力トルクと、前記線形目標路面反力トルク補正手段による補正後の線形目標路面反力トルクとに基づいて、車両状態量を検出する車両状態量検出手段と
    をさらに備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  6. 車両のハンドルのハンドル角速度を検出する角速度検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記角速度検出手段により検出された前記角速度検出手段と、前記車速検出手段により検出された前記車速とに基づいて、線形目標路面反力トルク変化率を演算する線形目標路面反力トルク変化率演算手段と、
    ハンドル角速度に対する実路面反力トルク変化率の周波数特性をあらかじめ有し、前記周波数特性に基づいて、前記線形目標路面反力トルク変化率演算手段により演算された前記線形目標路面反力トルク変化率を補正する線形目標路面反力トルク変化率補正手段と
    を備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  7. 請求項6に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記線形目標路面反力トルク変化率補正手段は、複数の車速に対応したそれぞれの周波数特性をあらかじめ有し、前記車速検出手段により検出された前記車速に応じた周波数特性を用いて、前記線形目標路面反力トルク変化率を補正することを特徴とする車両用操舵制御装置。
  8. 請求項7に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記線形目標路面反力トルク変化率補正手段は、
    前記車速検出手段により検出された前記車速が低速であると判断した場合には、前記線形目標路面反力トルク変化率の位相を進ませるように補正し、
    前記車速検出手段により検出された前記車速が中速であると判断した場合には、前記線形目標路面反力トルク変化率の位相をそのままとし、
    前記車速検出手段により検出された前記車速が高速であると判断した場合には、前記線形目標路面反力トルク変化率の位相を遅らせるように補正する
    ことを特徴とする車両用操舵制御装置。
  9. 請求項8に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記線形目標路面反力トルク変化率補正手段は、
    位相を進ませる手段として、車速に応じてあらかじめ決められた時定数をもつ一次の位相進み補償器を有し、
    位相を遅らせる手段として、車速に応じてあらかじめ決められた時定数をもつ一次の位相遅れ補償器を有する
    ことを特徴とする車両用操舵制御装置。
  10. 請求項6ないし9のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記車両が路面から受ける実路面反力トルクの変化率を検出する実路面反力トルク変化率検出手段と、
    前記実路面反力トルク変化率検出手段により検出された前記実路面反力トルク変化率と、前記線形目標路面反力トルク変化率補正手段による補正後の線形目標路面反力トルク変化率とに基づいて、車両状態量を検出する車両状態量検出手段と
    をさらに備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
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