JP4142489B2 - 搬送用ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送用ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
予め型鋼で作られた枠組みに、発泡スチロールの芯材の上下面に鋼板を配置して塗料を塗布して作成したパネルを枠組みに取付けた成型体が提案されている。(特許文献1参照)又、収納ケースの上下に嵌合部を設けた構成があり、積層時、該嵌合部が嵌合して積上げが良好に行える収納ケースが提案されている。(特許文献2参照)又、搬送用ケースとして、アルミ枠体にアルミ板を固定して形成されたものは現実に使用されている。
アルミ枠体及びアルミ板により構成されるスースは、その軽量、耐衝撃性、耐熱性、耐水性、耐油性、耐薬品性等の故に、搬送用、収納用、就中通貨、貴重品、精密機械部品用として使用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平2002−167455号公報
【特許文献2】
特開平2002−337876号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、収納用としては、アルミ枠体及びアルミ板より構成されるケースは、鉄、その他の金属、合金に比し、特にその重量を主として非常に有用であるが、軽量とは云っても、アルミニウムの比重は約2.7であり、搬送用ケースに仕立て、これに所望の物品を収納する場合には、かなりの重量となる。又、アルミ枠体とアルミ板の固定はリベット、溶接で行われるが、固定箇所が多数あり、作業が大変であることなどより、その製造コストは高いものである。
【0005】
又、従来のアルミケースは、隅角部には、角型の補強部材が設けられているのが通常であるが、移動時にはこれらケースを引き摺ることがあり、床や階段等の損傷を引き起こすケースが多い、更に、これに備えてキャスターを設けることも行われているが、ケースの予期しない移動を来たし、事故に繋がりかねず、又、キャスターの停止装置の設置などコストも上がることになる。
このため、搬送用ケースとしては、特殊用途に限られ、一般的な使用は難しく、搬送用としての普及に至っていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明に於いては、非常に軽量に形成でき、製造コストは材質が廉価で製作法が容易である事から、極めて廉価に提供でき,然も軽量であることと相俟って、移動に便利な適度の摺動性があり、且つ又積層性も備えている搬送用ケースを提案せんとするもので、アングル型軽量金属にて形成した四角型枠体に薄板と他材貼り合わせで形成した構造板を底板、側板として四角型枠体に固定して箱体を構成すると共に、蓋体はアングル型軽量金属にて形成した平型枠体に薄板と他材を貼合わせて形成した構造板を固定して構成し、箱体上部に開閉自在に取付ける一方、箱体下部隅角部及び蓋体上部隅角部には半球状カバーを夫々突出形成させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す一実施形態により本発明を詳細に説明する。
箱体1は断面L字状のアングル型軽量金属の縦枠2,2,…を四隅に立て、相隣るアングル型軽量金属の縦枠2,2,…間の下端及び上端を同型のアングル型軽量金属の横枠3,3…を以って連結固定させて枠体4を構成し、該枠体4の各側面及び底面に縦枠2,2及び横枠3,3間に構造板の側板5,5…、同構造の底板6を張り固定して形成させる。
縦枠2,2、横枠3,3に使用される軽量金属は、アルミニウム又はアルミニウム合金が推奨される。
それら、縦枠2、横枠3間の固定は、リベット打ち、溶接等にて行われる。横枠3を枠体4の上部に使用する場合、L字状のアングル型でなくても、例えばコ字状を伏せた型の構造材を用いることも出来る。
【0008】
側板5及び底板6を形成する構造板は、薄板51と他の貼合材52を以って構成される。該薄板51はポリプロピレン等の合成樹脂が好ましく、他の貼合材52には不織布、発泡シート等がある。又、他の貼合材52として、薄板51に波型や立て枠を設けて該波型や立て枠を緩衝材として挟持板とした構造板、更に一方の薄板51に薄いアルミニウム等の金属薄板を使用することも可能である。
この貼合材52として、波型や立枠等のリブを緩衝材とした場合、一体中空構造板が形成されるが、これらを全プラスチックで構成し、プラスチック段ボールとして使用することも可能である。
側板5及び底板6を縦枠2、横枠3への固定は、ビス、リベット等によるのが便である。縦枠2と上部横枠3を固定する際に、アングル状の補強材7,7…を用いて補強することは推奨される。又、縦枠2と横枠3を固定する際に、隅角部を覆う略半球状のカバー8,8をその張出片81,81にて側板5、底板6に固定しておく。又、必要に応じ、張出片81,81,…を縦枠2、横枠3とリベット、ビス等により固定してもよい。下部横枠3,3,…に底板6を張って形成される底面は、横枠3,3間に別の枠、桟等を張渡して補強させることも出来る。
【0009】
9は蓋体で、断面L字状のアングル型軽量金属の上部横枠10,10,…を以って四角型枠12を形成し、同型の下部横枠11,11,…を以って四角型枠13を形成し、夫々の隅角部に縦枠14,14,…を介して枠体15を構成し、上部横枠10,10,…により形成される四角型枠13に側板5、底板6と同構成の構造板を天板16とし、枠体15には同じ構造板の側板17,17,…を張って構成してある。四角型枠13の各隅には、アングル状の補強材18,18,…を用いて補強するのがよい。
【0010】
又、四角型枠12の各隅には、隅角部を覆う略半球状のカバー19,19,…を設け、その張出片191,191,…を天板16に固定してある。この張出片191は、四角型枠12、四角型枠13に固定することも出来る。カバー19の頂部には凹部192を形成してカバー8の下部が載置できるように構成してある。
又、蓋体9は上部横枠10,10,…を以って構成した四角型枠12と、そこに固定した天板16のみを以って一枚の板状に構成することも出来る。この蓋体9は、底面に於いて、横枠3,3,…間に別の枠、桟等を張渡した如く、同様に別の枠、桟等を張渡して補強することも出来る。
蓋体9は丁板等により開閉自在に設けるのが便である。
その他、箱体1の側板5,5に把手20,20を設け、蓋体9の天板16には把手21,21を設けてある。22は箱体1と蓋体9間に設けた錠である。
【0011】
【実施例】
側板5及び底板6を構成する構造板は、ポリプロピレン樹脂を用いて形成した薄板51(1mm〜3mm)を用い、同資材のリブ52を略均一に配して他の薄板51を貼合材として前記薄板51に貼合せ接着して構成してある。この全体の厚みを6〜12mm程度に構成するのが便である。又、リブは他の合成樹脂の波型材、発泡性樹脂、不織布等を使用することができる。
この複合的な構成により、比重0.2程度に形成でき、軽量化が実現できた。更に、この構造板の機械的強度と枠体の軽量弾性とが相俟って、極めて強靭な且つ弾性的な耐衝撃の大なる箱体が構成された。
【0012】
次いで、その使用法について説明すれば、箱体1には所望の収納物、例えば現金カセット、ATM及び部品、ノートPC、液晶CRT、その他の貴重品、重要品を収納し、発泡スチロール、エア収納包装材等の空間充填材を所望に応じ充填し、或いは予めそれらにて形成した型材と共に収納させて搬送するものである。又、収納時には多数のケースを扱う場合、幾段にも積層することが可能である。即ち、蓋体上部隅角部には略半球状のカバー19,19,…が設けられ、その上に他ケースを載置するとき、そのケースの下部の半球状のカバー8,8,…が安定的に置かれる。
【0013】
又、本搬送ケースの移動は、把手21,21又は把手20,20にて持ち上げて行うが、床上を摺動移動も可能である。即ち、カバー8,8,…にて四隅を支えているため、床との接触面が小さく、摺動抵抗は小さいので、小さな力で容易に移動できる。
【0014】
【発明の効果】
上記の如き本発明によれば、アングル型軽量金属にて形成した四角型枠体に薄板と他材貼り合わせで形成した構造板を底板、側板として四角型枠体に固定して箱体を構成すると共に、蓋体はアングル型軽量金属にて形成した平型枠体に薄板と他材を貼合わせて形成した構造板を固定して構成し、箱体上部に開閉自在に取付ける一方、箱体下部隅角部及び蓋体上部隅角部には半球状カバーを夫々突出形成させたので、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂板の構成材と、アルミ枠体との箱体、蓋体構成により、複合構成材として、夫々の持味が生かされ、比重が小さく、その割りに引張り曲げ圧縮等が強化され、耐衝撃性が強く、収納物の保護に抜群の力を発揮できる構成になっている。
【0015】
又、耐水性、耐油性、耐薬品性もあり、外面保護にも優れている。
又、耐候性、耐寒性に優れ、温度差にも対処でき、使用地を選ばずどこでも使用可能である。
又、材料費も安く、製造も容易で廉価に出来る等実用効果著大である。
【0016】
又、請求項2の発明によれば、構造板は二枚の薄板間に所望のリブを設けて形成した一体中空構造板を使用するので、その複合材としての強度、軽量化が更に発揮され、精密機器等の収納搬送に威力をふるうことが出来る。
【0017】
更に、請求項3の発明によれば、平方枠体上部隅角部に突出形成させた球状部は、上部に凹部を形成させたので、本ケースを積み重ねる場合、箱体の底部の球状部が、下のケースの上部カバーの凹部に適合して載置され、積み重ねが確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施例斜面図
【図2】 同上一部切欠き面図
【図3】 同上中央縦断正面図
【図4】 同上一部切欠縦断拡大図
【符号の説明】
1 箱体
2 縦枠
3 横枠
4 枠体
5 側板
6 底板
7 補強材
8 カバー
9 蓋体
10 上部横枠
11 下部横枠
12 四角型枠
13 四角型枠
14 縦枠
15 枠体
16 天板
17 側板
18 補強材
19 カバー
20 把手
21 把手
22 錠
Claims (3)
- アングル型軽量金属にて形成した四角型枠体に薄板と他材貼り合わせで形成した構造板を底板、側板として四角型枠体に固定して箱体を構成すると共に、蓋体はアングル型軽量金属にて形成した平型枠体に薄板と他材を貼合わせて形成した構造板を固定して構成し、箱体上部に開閉自在に取付ける一方、箱体下部隅角部及び蓋体上部隅角部には半球状カバーを夫々突出形成させたことを特徴とする搬送用ケース。
- 構造板は二枚の薄板間に所望のリブを設けて形成した一体中空構造板を使用することを特徴とする請求項1に記載の搬送用ケース。
- 平方枠体上部隅角部に突出形成させた半球状カバーは、上部に凹部を形成させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送用ケース。
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