JP4141589B2 - 通信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、回線から到来するメッセージの情報の受信機能を有する通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の電話機には、音声の情報だけでなく、文字から構成されるメッセージの情報を受信する機能を有する電話機がある。メッセージの情報の受信機能を有する電話機は、音声通信中に、メッセージ送受用の特定の信号を回線を介して検出した場合、メッセージの情報の受信を行う状態に切換わり、状態切換後にメッセージ送受用の特定の信号をさらに受信すると、メッセージの情報内のコードを文字に変換して表示する。メッセージ送受用の信号は、DTMF(Dual Tone Multifrequency)信号から構成されている。
【0003】
上記のようなメッセージの情報の受信機能を有する電話機は、着信信号を受信した場合、通話または留守応答のための回線捕捉後に初めて、メッセージの情報の受信を行う状態に切換え可能になる。このためにメッセージを送信しようとしている相手端末は、通信開始後、回線が一旦捕捉されるまで待ち、受信側の電話機の回線捕捉後にメッセージ送受用の信号を送信して、電話機をメッセージの情報の受信を行う状態に切換える必要がある。このような電話機では、通信開始時からメッセージの実際の送信までの処理が面倒であり、時間がかかる。
【0004】
特開平7−23146号公報は、電話呼出しが可能なファクシミリ装置において、音声通信とファクシミリ通信とを併用させる技術を開示している。前記公報のファクシミリ装置は、パスワードを予め記憶しており、相手端末からファクシミリ通信が要求された場合、相手端末にパスワードの送出を要求する。ファクシミリ装置は、要求に応じて相手端末から送出されたパスワードが記憶されているパスワードと一致しない場合、電話呼出しのために、電話機のリンガを鳴動させる。このように前記公報のファクシミリ装置は、画像の情報の送信に先立って、パスワードの送信を相手端末に要求する。ゆえに前記公報のファクシミリ装置の構成をメッセージの情報の受信機能を有する電話機に応用した場合、通信開始時からメッセージの情報の実際の送信までの処理が面倒であり、時間がかかる。
【0005】
メッセージの情報の受信機能を有する電話機には、メッセージ情報の受信を音声情報の受信よりも優先的に行うように設定されているものがある。このような電話機では、着信がある場合、必ず回線を捕捉し、回線捕捉後にメッセージの情報の受信を行う状態に切換わり、回線捕捉時から所定の時間が経過する間にメッセージの情報を受信しなければ、回線を捕捉したまま、通話のために呼出し音を発生させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
メッセージの情報の受信を音声情報の受信よりも優先的に行う電話機が用いられる場合、該電話機に対する音声通信を目的とする相手の端末は、通信開始時から所定時間が経過した時点まで、待機している必要がある。これによって前記電話機では、通信開始時から音声の情報の実際の送信が開始される時点までに時間がかかり、処理も面倒である。
【0007】
メッセージの情報の受信機能を有する電話機では、メッセージ送受用の信号が通信中に相手端末から送信された状況下で、通信中に送受される音声の情報および外部ノイズ等に起因して、該メッセージ送受用の信号が正常に検出されない場合がある。また上記電話機では、通信中に送受される音声の情報を、メッセージ送受用の信号であると誤検出する場合がある。このような信号の検出誤りが生じる場合、メッセージの情報の送受と音声の情報の送受とを、誤りなく切換えることが難しくなる。
【0008】
本発明の目的は、発信者情報の通知機能を有する回線網を用いる通信機において、メッセージの情報をより早く簡単に受信可能になることができる通信機、およびメッセージ送受用の信号をより正確に検出することができる通信機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、メッセージの情報を受信するためのメッセージ受信機能と、メッセージ以外の他の情報を送受するための通信機能とを有する通信機において、
発信者情報の通知機能を有する回線網に接続されている網制御回路と、
予め定める発信者情報を記憶している発信者情報記憶手段と、
回線捕捉前に回線網から到来する発信者情報が、発信者情報記憶手段に記憶された発信者情報と一致するか否かを判断する発信者情報特定手段と、
情報の送受を制御する通信制御手段と、
回線の捕捉時点からの経過時間を計時する計時手段と、
着信を報知するための報知手段と、
捕捉された回線を介して到来する信号のうちから、他の情報の送受の要求のための予め定める信号を検出する第1信号検出手段と、
捕捉された回線を介して到来する信号のうちから、メッセージの情報の受信の要求のための予め定める信号を検出する第2信号検出手段とを含み、
前記通信制御手段は、到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致すると発信者情報特定手段が判断した場合に、網制御回路に自動的に回線を捕捉させ、
回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、第2信号検出手段が信号を検出した場合、メッセージの情報の受信のための処理を開始し、回線の捕捉時点から前記基準時間が経過した時点以後に、第2信号検出手段が信号を検出した場合、信号検出時に行われている処理を継続し、
回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、第1信号検出手段が信号を検出した場合、メッセージの情報の送受のための処理動作を終了し、前記網制御回路に回線を捕捉させたまま、前記報知手段に着信を報知させることを特徴とする通信機である。
【0010】
本発明に従えば、通信機は、回線から到来するメッセージの情報および他の情報を、それぞれ受信することができる。通信機は、予め登録されている特定の発信者情報と同一の発信者情報を受信した場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージの情報の受信状態に切換わる。これによって通信機は、メッセージを送信してくる可能性の高い相手端末からの着信時だけ、着信後直ちに、メッセージの情報の受信状態になることができる。メッセージを送信してくる可能性の高い相手端末からの着信時には、メッセージ情報の受信状態への移行時間が従来技術の通信機よりも短縮されるので、本発明の通信機の使い勝手は従来技術の通信機よりも向上する。
また、通信機は、他の情報の送受のための回線捕捉時から所定時間が経過する前にメッセージ受信を要求する信号を受信した場合だけ、メッセージを受信する状態に切換えられる。通信機は、他情報送受のための回線捕捉時から所定時間経過後にメッセージの送受を要求する信号を受信した場合、信号受信時の動作を継続させる。これによって通信機は、メッセージを受信する状態になっていない状況下で、捕捉した回線から到来する信号をメッセージ受信を要求する信号であると誤認識して、メッセージを受信する状態に切換わることを、防止することができる。
また、通信機は、メッセージを送信してくる可能性が高い相手端末からの着信に基づいてメッセージを受信する状態に切換わった場合、該相手端末が他の情報の送受を要求する信号を送信したならば、メッセージを受信する状態を終了して、回線を捕捉したまま着信報知と同じ報知を行うことができる。したがってメッセージの情報の自動受信と他の情報の送受とを、回線を開放することなく連続して行うことができる。
また本発明の通信機は、他の情報の送受のための処理が行われている間にメッセージの情報の受信の要求のための予め定める信号が到来した場合、メッセージの情報の受信のための処理を行うか否かを設定するメッセージ受信処理設定手段をさらに含み、
前記通信制御手段は、到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致しないと発信者情報特定手段が判断した場合に、メッセージ受信処理設定手段の設定結果に基づいて、制御を行うことを特徴とする。
本発明に従えば、通信機は、他の情報の受信のための処理中にメッセージ受信を要求する信号を受信した場合、通信機の設定に応じて、メッセージを受信する状態になるか否かが制御される。これによって通信機は、使用者の希望する受信動作を行うことができる。たとえば通信機は、他情報受信のための処理中にメッセージ受信を要求する信号が受信されてもメッセージを受信する状態に切換わらないように設定されているならば、メッセージを受信する状態になっていない状況下で、捕捉した回線から到来する信号をメッセージ受信を要求する信号と誤認識して、メッセージを受信する状態に切換わることを、防止することができる。
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致すると発信者情報特定手段が判断した場合に、前記網制御回路に自動的に回線を捕捉させ、
回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、前記第1信号検出手段が信号を検出した場合、前記網制御回路に回線を捕捉させたまま、前記報知手段に着信を報知させるとともに、呼出動作を行っている旨を通知する信号を回線網を介して発信者情報によって指定される端末に送出することを特徴とする。
本発明に従えば、予め登録されている特定の発信者情報と同一の発信者情報を受信して自動的に回線を捕捉し、他の情報を受信した場合であっても、着信側で他の情報を受信したことを報知するとともに、他の情報を通信することを目的としている相手側では呼出動作を行っていることが認識できる。
【0011】
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、着信時に到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致すると発信者情報特定手段が判断した場合、前記報知手段における着信の報知を停止させることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、通信機は、着信後直ちにメッセージの情報の受信状態になる場合、着信の報知を行わない。これによって通信機の使用者は、着信時から実際にメッセージの情報の受信が完了する時点までの間、通信機の動作の完了を意識的に待つ必要がなくなる。ゆえに通信機の使い勝手が向上する。
【0013】
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信された後、前記報知手段にメッセージの受信の完了を報知させることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、通信機において、報知手段は、着信報知の代わりにメッセージの受信動作の完了を報知する。これによって通信機の使用者は、受信動作の完了の報知に合わせて通信機を確認すれば、最新のメッセージを即座に得ることができる。したがって通信機の使用者が、着信時から実際にメッセージの情報の受信が完了する時点までの間、通信機の動作の完了を意識的に待つ必要がなくなるので、通信機の使い勝手が向上する。
【0015】
また本発明の通信機は、受信されたメッセージの情報を記憶するメッセージ記憶手段をさらに含み、
前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信された後、前記報知手段に、未読のメッセージの情報が記憶されている旨を報知させることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、通信機において、報知手段は、着信報知の代わりに、未読のメッセージがある旨を報知する。これによって通信機の使用者は、通信機を適宜確認すれば、未読のメッセージがあるか否かを確認することができるので、通信機の使い勝手が向上する。
【0017】
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信されている間、前記報知手段に、メッセージの情報が現在受信されている旨を報知させることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、通信機において、報知手段は、メッセージの情報を現在受信中である旨を報知する。これによって通信機の使用者は、メッセージの受信のための動作中であるかどうかを、報知手段からの報知に基づいて把握することができる。これによって通信機の使い勝手がよくなる。
【0019】
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、発信者情報によって指定される端末へのメッセージの情報の送信処理が可能であり、
前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、メッセージ送信のために予め用意された発信者情報であることを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、通信機は、メッセージの送信のために予め登録されている発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わる。これによって通信機は、メッセージを用いたやり取りを行う場合が多い相手端末からの着信がある場合、相手端末がメッセージを送信してくる可能性が高いと見なして、着信後直ちにメッセージを受信する状態になることができる。
【0021】
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、発信者情報によって指定される端末へのメッセージの情報の送信処理が可能であり、
前記通信制御手段は、メッセージの情報が送信される場合、メッセージの送信先である端末の発信者情報を、前記発信者情報記憶手段に記憶させ、
前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、前記通信制御手段によってメッセージの情報が過去に送信された端末の発信者情報であることを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、通信機は、以前にメッセージを送信した相手端末の発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わる。これによって通信機は、メッセージを過去に該通信機から送信したことがある相手端末からの着信がある場合、相手端末がメッセージを送信してくる可能性が高いと見なして、着信後直ちに、メッセージを受信する状態になることができる。
【0023】
また本発明の通信機は、前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信された場合、メッセージの送信元の端末の発信者情報を前記発信者情報記憶手段に記憶させ、
前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、前記通信機が過去に受信したメッセージの送信元の端末の発信者情報であることを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、通信機は、以前にメッセージを受信した相手端末の発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わる。これによって通信機は、該通信機に対してメッセージを過去に送信したことがある相手端末からの着信がある場合、相手端末がメッセージを送信してくる可能性が高いと見なして、着信後直ちにメッセージを受信する状態になることができる。
【0025】
また本発明の通信機は、前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、メッセージの情報を送受する機能だけを有する予め定めるメッセージ送受信専用端末の発信者情報であることを特徴とする。
【0026】
本発明に従えば、通信機は、文字メッセージセンタ等、メッセージの情報だけを送受する相手端末の発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わる。これによって通信機は、メッセージを必ず用いてやり取りを行う相手端末からの着信がある場合、着信後直ちに、メッセージを受信する状態になることができる。
【0033】
また本発明の通信機は、前記メッセージの情報は文字コードから構成されており、
前記他の情報は音声の情報であることを特徴とする。
【0034】
本発明に従えば、通信機は、文字から構成されるメッセージの情報を送受する機能と、音声通信機能とを備えている。このような通信機は、メッセージの受信機能を備えた電話機で実現される。このような電話機は、文字メッセージを送信してくる可能性が高い相手からの着信がある場合だけ、着信後直ちに、文字メッセージを受信する状態に切換わることができる。ゆえに電話機は、音声通信の使い勝手と文字メッセージ通信の使い勝手とを、文字メッセージの送受が可能な従来の電話機よりも、どちらも良くすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である通信機1の構成を示すブロック図である。通信機1は、発信者情報通知機能を有する回線網2の端末装置である。通信機1は、メッセージの情報を受信するためのメッセージ受信機能と、メッセージ以外の他の情報を送受するための通信機能とを有している。発信者情報は、送信対象の情報の発信元の端末を特定するための情報であり、端末毎に予め設定されている。なお図1は、メッセージ以外の他の情報が音声の情報であり、メッセージの情報が文字コードから構成されている例を示している。すなわち図1の通信機1は、文字メッセージを受信する機能を有する電話機で実現されている。電話機の発信者情報は、電話番号である。
【0036】
通信機1は、主制御部3と、回線インタフェイス部4と、主記憶部5とを少なくとも備え、さらに報知部6およびコード検出回路7を備えている。主制御部3は、タイマ8を含む。主制御部3は、発信者情報特定部11と通信制御部12とを兼ねている。回線インタフェイス部4は、網制御回路13とモデム14とを含む。主記憶部5は、発信者情報の記憶部15と、メッセージの記憶部16とを兼ねている。報知部6は、呼出音送出回路17と呼出し用のスピーカ18と表示部25とを含む。回線網2の伝送路である信号線は、網制御回路13に接続されている。図1の例では、通信機1はさらに、着信信号検出回路21、ハンドセット22、フック検出回路24、操作入力部26、ダイヤル発信回路27、音声記憶部28、およびデジタル・シグナル・プロセッサ(以後「DSP」と称する)29を含んでいる。DSP29は、発信者情報受信部31と、音声再生部32と、音声録音部33とを含む。ハンドセット22は、マイクロフォンおよび通話用のスピーカを有する。
【0037】
主制御部3は、通信機1における情報の送受の制御のために、通信機1内の他の構成部品を制御する。DSP29は、回線網2から到来する信号のデジタル変換、圧縮、ならびに解析等を行い、モデムが出力する信号のデジタル変換、圧縮、ならびに解析等も行う。回線網2から到来する信号は、たとえば、通信のための各種の制御情報、ならびに送受対象となる音声およびメッセージの情報のいずれかを示している。
【0038】
着信信号検出回路21は、回線網2から到来する信号のうちから、着信信号を検出する。発信者情報受信部31は、着信時に回線網2から到来する発信者情報を示す信号のデジタル変換、圧縮、ならびに解析等を行い、この結果得られる発信者情報を主制御部3に通知する。発信者情報記憶部15は、通信機1が受信するべきメッセージの発信元の端末の発信者情報(以後「参照発信者情報」と称する)を1つ以上記憶している。発信者情報特定部11は、回線捕捉前に、回線網2から到来した発信者情報(以後「到来発信者情報」と称する)が、発信者情報記憶部15に記憶された参照発信者情報とが一致するか否かを判断する。
【0039】
網制御回路13は、着信信号検出後、主制御部3からの制御信号に基づき、回線の捕捉制御を行い、通信終了時に回線の開放制御を行う。モデム14は、回線捕捉後、網制御回路13と捕捉された回線とを介して、接続される相手端末と通信機1との間の通信経路を形成する。モデム14は、通信中に、通信機1と相手端末との間で送受される信号を、通信経路の通信規約に応じて変換する。タイマ8は、主制御部3からの制御信号に応じて、時間を計時する。メッセージの記憶部16は、受信されたメッセージの情報を記憶する。メッセージの記憶部16は、受信されたメッセージ情報の送信元である端末の発信者情報を、さらに記憶していてもよい。
【0040】
ハンドセット22は、回線インタフェイス部4によって回線接続された相手端末との間の通話に用いられる。フック検出回路24は、ハンドセット22の載置操作に基づいて生じるオンフック信号、およびハンドセット22の取上げ操作に基づいて生じるオフフック信号を、それぞれ検出する。ハンドセット22の載置操作および取上げ操作は、ハンドセット22を実際に上げ下げする操作に限らず、所定のボタンを押す操作で実現されてもよい。
【0041】
コード検出回路7は、回線網2から到来する信号のうちから、予め定める各種のコードを検出する。検出されるコードには、メッセージの情報の送受開始の要求のための信号であるメッセージ開始コード、メッセージの情報の送受終了の通知のための信号であるメッセージ終了コード、および音声の情報の送受開始の要求のための信号である呼出しコードがある。コードは、たとえば、DTMF(Dual Tone Multifrequency:押しボタンダイヤル信号)から構成されることが好ましい。コードがDTMF信号から構成される場合、相手端末は、電話機に備えられるダイヤルボタンを用いて、簡単にコードを作成し送信することができる。コード検出回路7は、捕捉された回線を介して到来する信号のうちから呼出しコードを検出する第1信号検出部と、捕捉された回線を介して到来する信号のうちからメッセージ開始コードを検出する第2信号検出部とを兼ねる。
【0042】
報知部6は、通信機1の各種の状態を報知する。本実施の形態では、通信機1の動作状態の報知に、呼出音と目視表示とが用いられている。呼出音送出回路17は、主制御部3からの制御信号に応答して、または回線から到来する呼出信号に応答して、呼出音の信号を呼出用スピーカ18に与える。呼出用スピーカ18は、呼出音送出回路17から与えられた信号を呼出音に変換して、呼出音を外部に放出する。表示部25は、主制御部3からの制御信号に応じて、通信機1の状態を示す図形または文字を表示する。また表示部25は、主制御部3からの制御信号に応答して、受信されたメッセージの情報と、該メッセージの発信元の端末の発信者情報とを表示する。
【0043】
操作入力部26は、たとえば、テンキーを含む複数のキーを備えている。操作入力部26は、使用者が電話番号を通信機1に入力する場合、および使用者が呼出しコードを入力する場合に、使用者によってそれぞれ操作される。ダイヤル発信回路27は、操作入力部26の操作に応答して主制御部3が出力した信号を、ダイヤルパルス信号またはDTMF信号に変換し、変換後の信号を回線インタフェイス部4を介して回線網2に出力する。
【0044】
音声記憶部28は、音声の情報を、デジタル信号の形態で記憶している。音声記憶部は、DSP29からの要求に基づき、音声情報のデジタル信号の記憶および読出しを、選択的に行う。音声再生部32は、音声記憶部28に記憶された音声情報のデジタル信号を、通信経路の通信規約に応じた形態の信号に変換して、変換後の音声情報の信号を、回線またはハンドセット22のスピーカあるいは報知部のスピーカ18に送出する。
【0045】
音声記録部33は、通信機1の留守録機能のために、主制御部3の制御に応答して、回線から到来する音声の情報をデジタル信号に変換して、音声記憶部28に記憶させる。主制御部3は、着信発信者情報が特定発信者情報と一致せず、着信信号到来時から所定の時間が経過する間にメッセージの受信が相手端末から要求されず、かつ呼出音放出時から所定の時間が経過する間にオフフック信号が検出されない場合、音声録音部33に音声の録音を行わせる。
【0046】
図1の通信機が被呼側端末である場合、発呼側端末である相手端末との間の通信シーケンスは、概略的には以下のとおりである。相手端末から通信機1に対する着信が要求された場合、発信者情報通知機能を有する回線網2の交換機は、相手端末の発信者情報を、着信信号と共にまたは着信信号の送出前後に送出する。発信者情報特定部11は、回線網2から到来した発信者情報と参照発信者情報とを比較する。到来発信者情報が参照発信者情報と一致すると判断された場合、通信制御部12は、オフフック信号が検出されたか否かに関わらず、網制御回路13に自動的に回線を捕捉させ、通信機1の状態をメッセージの情報の受信が可能な状態(以後「メッセージ受信状態」と称する)にする。これによって通信機1は、メッセージを送信してくる可能性の高い相手端末からの着信時に限り、オフフック信号が検出されたか否かに関わらず、着信後直ちに、メッセージ受信状態になることができる。
【0047】
参照発信者情報を有する相手端末がメッセージを送信しようとする場合、回線捕捉後に、相手端末は、まずメッセージ開始コードを送信し、ついでメッセージそのものを送信する。コード検出回路7がメッセージ開始コードを検出した場合、通信制御部12は、捕捉された回線を介して到来するメッセージの情報を受信する。メッセージ送出後、相手端末は、メッセージ終了コードを送信する。コード検出回路7がメッセージ終了コードを検出した場合、通信制御部12は、網制御回路13に回線を開放させ、メッセージの記憶処理および表示処理を行う。
【0048】
参照発信者情報を有する相手端末が音声通信を行おうとする場合、相手端末は回線捕捉後に呼出しコードを送信する。コード検出回路7が呼出しコードを検出した場合、通信制御部12は、メッセージ受信状態のための制御処理を終了し、回線が捕捉された状態のまま報知部6に着信の報知処理を行わせる。通信機1の使用者は、報知に応じてハンドセット22を取上げる。この結果出力されたオフフック信号をフック検出回路24が検出したならば、通信機1は、音声通信が可能な状態(以後「通話状態」と称する)に移行し、通信制御部12は、通信機1と相手端末との間の音声通信のための処理を行う。このように通信機1においてメッセージを受信するべき相手であると設定されている相手端末は、呼出しコードを送信することによって、通信機1と音声通信を行うことができる。
【0049】
相手端末が参照発信者情報を有しない場合、通信機1は、ハンドセットのオフフックに応じて回線を捕捉し、通話状態になる。前記相手端末は、通信機1が通話状態である間に、メッセージ開始コードを送信する。通話のための回線捕捉時点から所定の基準時間経過後の時点の前にメッセージ開始コードが検出されたならば、通信機1は、回線を捕捉したまま、通話状態からメッセージ受信状態に移行する。通信機1は、通話のための回線捕捉時点から所定の基準時間経過後の時点の後にメッセージ開始コードを検出したならば、コード検出時の状態を保つ。これによって通信機1は、音声通信のための信号または外部ノイズをメッセージ開始コードであると誤検出することに起因して、通話状態からメッセージ受信状態に誤って移行することを、防止することができる。通話状態開始後にメッセージ開始コードが到来した場合、メッセージ受信状態に移行するか否かは、使用者によって、通信機1に設定されていることが好ましい。これによって通信機1は、使用者に応じて最適化される。通話状態においてメッセージ受信が許可されているか否かを示す設定情報は、たとえば主記憶部5に記憶されている。
【0050】
発信者情報記憶部15に記憶される参照発信者情報は、受信対象者の端末の発信者情報、送信登録者の端末の発信者情報、受信者の端末の発信者情報、およびメッセージだけを送受する予め定めるメッセージ送受専用端末の発信者情報のうちの少なくとも1つで実現される。受信対象者の端末とは、該端末から送信されるメッセージ情報を通信機1が受信するべきであると予め定められている端末である。送信登録者の端末とは、通信機1から過去に送信されたメッセージ情報の送信先の端末である。受信者の端末とは、通信機1が過去に受信したメッセージ情報の送信元の端末である。メッセージ送受専用端末は、本実施の形態では、回線網2に備えられる文字メッセージセンタで実現される。本実施の形態では、上記4種類の発信者情報がそれぞれ1つ以上記憶されている。
【0051】
受信対象者の発信者情報は、たとえば使用者が通信機1の発信者情報記憶部15に発信者情報を予め登録することによって、発信者情報記憶部15に記憶される。通信制御部12は、通信機1からのメッセージの送信時に、該メッセージの送信先の端末の電話番号を、送信登録者の発信者情報として、発信者情報記憶部15に記憶させる。端末の電話番号は、端末の発信者情報と等しい。通信制御部12は、受信者の端末からのメッセージ情報の受信時に、該メッセージ受信の直前に到来した発信者情報を、該受信者の発信者情報として、発信者情報記憶部15に記憶させる。メッセージ送受信専用端末の発信者情報は、使用者が登録しても良く、該専用端末からのメッセージ到来時に到来する発信者情報がメッセージ送受信専用端末の発信者情報として記憶されもよく、該専用端末へのメッセージ送信時に用いた発信者情報が記憶されてもよい。
【0052】
本実施の形態の通信機1において、発信者情報記憶部15は、受信対象者の端末の発信者情報、送信登録者の端末の発信者情報、受信者の端末の発信者情報、およびメッセージ送受専用端末の発信者情報のうちの少なくとも1種類を記憶していれば、メッセージを送信してくる可能性が高い相手端末を着信時に的確に判断することができる。2種類以上の発信者情報が記憶されているならば、通信機1は、メッセージを送信してくる可能性が高い相手端末をより的確に判断することができる。
【0053】
図2は、図1の通信機1の着信時の動作を説明するためのフローチャートである。通信機1に電力が供給され始めた場合、またはメッセージの送受または音声の送受のための通信が完了した場合、ステップa0からステップa1に進む。
【0054】
ステップa1では、回線網2から着信信号が到来するか否かを、着信信号検出回路21が監視する。ステップa1の処理は着信信号が検出されるまで繰返され、着信信号が検出されると、ステップa2に移行する。ステップa2では、主制御部3がDSP29の発信者情報受信部31を起動し、回線網2から到来する発信者情報を発信者情報受信部31に受信させる。発信者情報が受信されればステップa3に移行し、発信者情報が受信されなければステップa19に移行する。
【0055】
ステップa3では、回線網2から到来した発信者情報と、主記憶部3の発信者情報記憶部に記憶されている参照発信者情報のうちの受信対象者の発信者情報とを、発信者情報特定部11が比較する。到来発信者情報と一致する受信対象者の発信者情報があれば、最新の着信は受信対象者の端末からの着信であり、メッセージを送信してくる可能性が高いと判断される。一致する発信者情報があればステップa7に移行し、一致する発信者情報がなければステップa4に移行する。
【0056】
ステップa4では、到来発信者情報と参照発信者情報のうちの送信登録者の発信者情報とを、発信者情報特定部11が比較する。到来発信者情報と一致する送信登録者の発信者情報があれば、最新の着信は送信登録者の端末からの着信であり、メッセージを送信してくる可能性が高いと判断される。一致する発信者情報があればステップa7に移行し、一致する発信者情報がなければステップa5に移行する。
【0057】
ステップa5では、到来発信者情報と参照発信者情報のうちの受信者の発信者情報とを発信者情報特定部11が比較する。到来発信者情報と一致する受信者の発信者情報があれば、最新の着信は受信者の端末からの着信であり、メッセージを送信してくる可能性が高いと判断される。一致する発信者情報があればステップa7に移行し、一致する発信者情報がなければステップa6に移行する。
【0058】
ステップa6では、到来発信者情報と参照発信者情報のうちの文字メッセージセンタの発信者情報とを発信者情報特定部11が比較する。到来発信者情報と一致する文字メッセージセンタの発信者情報があれば、最新の着信は文字メッセージセンタからのからの着信であり、メッセージに関する情報が送信されてくると判断される。一致する発信者情報があればステップa7に移行し、一致する発信者情報がなければステップa19に移行する。
【0059】
以上説明したように、ステップa3〜a6では、回線網2からの到来発信者情報が、主記憶部5の発信者情報記憶部15に記憶されている全参照発信者情報のうちのいずれか1つと一致するか否かを、発信者情報特定部11が、判断する。全参照発信者情報と到来発信者情報とが一致しない場合、ステップa19のオフフック信号の検出待ち処理に移行する。いずれか1つの参照発信者情報と到来発信者情報とが一致する場合、通信制御部12は、最新の着信が、通信機1にメッセージを受信させるメッセージ通信のためのものであると判断する。この場合オフフック信号が検出されるか否かにかかわらず、通信機1をメッセージ受信状態にさせるために、ステップa7に移行する。
【0060】
ステップa7では、通信制御部12は、網制御回路13に回線の捕捉制御を行わせ、モデム14に通信経路を形成させる。これによって通信機1は、メッセージ受信状態となる。回線捕捉後、タイマ8は、回線捕捉時からの経過時間の計時を開始する。
【0061】
回線捕捉後または通信経路形成後、通信制御部12は、DSP29の音声再生部32に、相手端末に対してメッセージ受信用のガイダンスを送出させる。メッセージ受信用のガイダンス音は、相手端末にメッセージの送信を促すものであり、たとえば「文字メッセージを送信してください」のような文を音響表示したものである。相手端末および該相手端末の使用者は、回線網2からのガイダンス音の到来によって、被呼側端末である通信機1がメッセージ受信状態になったことを、確実に把握することができる。通信機1が用いる各種のガイダンス音の信号は、音声記憶部28に予め記憶されている。ガイダンス音を送出するには、音声再生部32は、まず主制御部3からの制御信号に応答して、ガイダンス音のデジタル信号を音声再生部32から読出し変換する。変換後のガイダンス音の信号は、音声再生部32から回線インタフェイス部4を介して回線網2に送出される。
【0062】
ステップa8では、回線網2から、メッセージの情報が到来するか否かを、コード検出回路7が監視する。メッセージ情報が到来すればステップa11に移行し、到来しなければステップa9に移行する。ステップa9では、回線網2から、呼出コードが到来するか否かを、コード検出回路7が監視する。呼出コードが検出されればステップa14に移行し、検出されなければステップa10に移行する。ステップa10では、タイマ8の計時結果に基づき、回線捕捉時から所定の第1の基準時間が経過したか否かを、主制御部3の通信制御部12が監視する。第1基準時間が経過していればステップa14に移行し、経過していなければステップa8に移行する。回線捕捉時から基準時間が経過したか否かは、たとえば、タイマが計時した経過時間が基準時間以上であるか否かを判断すればよい。ステップa8〜a10の処理は、メッセージ情報の到来、呼出コードの検出、および第1基準時間の経過のいずれか1つが満たされるまで、繰返される。
【0063】
回線捕捉時から第1基準時間経過後の時点までの期間内にメッセージ情報が到来した場合、ステップa11のメッセージ受信処理に移行する。回線捕捉時から第1基準時間経過後の時点までの期間内にメッセージ情報が到来しない場合、ステップa14の呼出し処理に移行する。このように、呼出コード検出時だけでなく、回線捕捉時点から第1基準時間が経過した時点にも呼出し処理に移行するので、通信機1は、相手端末から何らコードが送信されない場合でも、相手端末からの通信を受付けることができる。
【0064】
ステップa11では、主制御部3の通信制御部12は、モデム14に、回線網2から回線インタフェイス部4を介して到来するメッセージ情報の信号の受信を開始させる。受信されたメッセージは、通信制御部12によって、メッセージ記憶部16に記憶される。通信制御部12は、メッセージが受信されている間、メッセージ受信中である旨を示す表示を、表示部14に表示させる。
【0065】
ステップa12では、回線網2からメッセージ終了コードが到来するか否かを、コード検出回路7が監視する。メッセージ終了コードが検出されなければ、ステップa12の処理を再び行い、検出されればステップa13に移行する。メッセージ終了コードが到来された時点で、相手端末からのメッセージの送信は完了している。
【0066】
ステップa13では、通信制御部12は、ステップa11〜a12の間に受信されたメッセージと、該メッセージの受信直前に到来していた発信者情報とを、主記憶部5のメッセージ記憶部16に記憶させる。メッセージの受信直前に到来していた発信者情報は、メッセージの送信元の端末の発信者情報であるので、参照発信者情報として、発信者情報記憶部15にも記憶される。
【0067】
通信制御部12は、ステップa13でさらに、メッセージの受信完了の報知と、新着の未読メッセージがメッセージ記憶部16に記憶されている旨の報知とを、報知部6に行わせる。メッセージの受信完了の報知のためには、通信制御部12は、呼出音送出回路17に呼出音発生の制御信号を与える。これによってスピーカ18から呼出音が放出される。新着メッセージ有りの報知のためには、通信制御部12は、表示部25に、新着メッセージ有りの旨を示すマークを表示させる。メッセージの記憶および報知と前後して、通信制御部12は、モデム14に通信経路を解消させ、網制御回路14に回線の開放制御を行わせる。回線が開放されると、ステップa26で図2のフローチャートの処理が終了する。
【0068】
再び図2を参照する。ステップa7から開始された文字メッセージ受信状態の間にメッセージが到来しない場合、相手端末が通話を目的としていると判断され、ステップa9またはステップa10からステップa14に進む。ステップa14では、相手端末が通話を目的としていると判断されたことを受けて、主制御部3の通信制御部12は、DSP29の音声再生部32に、相手端末に対して、呼出用のガイダンス音を、回線インタフェイス部14と回線網2とを介して送出させる。呼出用のガイダンス音は、通信機1が呼出動作を行っている旨を相手端末に通知するためのものであり、たとえば「呼出しを始めます」等の文を音響表示するものである。呼出用のガイダンス音の送出と共に、通信制御部12は、呼出し動作として、回線を捕捉したまま、呼出音送出回路17に、呼出音発生の制御信号を与える。これによって呼出音送出回路17は、スピーカ18から、着信の報知のための呼出音を放出する。ステップa9またはステップa10からステップa14に処理が移行した場合、既に回線が捕捉されているので、通信制御部12からの制御信号に基づいて呼出音が生成される。呼出音送出開始後、ステップa15に移行する。
【0069】
ステップa15では、ハンドセット22の取上げ操作が行われたか否か、すなわち取上げ操作に伴って発生するオフフック信号が検出されたか否かを、フック検出回路24が監視している。オフフック信号が検出されない場合、ステップa16に移行する。ステップa16では、ステップa15のオフフックの待ち処理が実行されている間に、オフフック待ち処理の他の中止条件が満たされる状態が発生したか否かを、通信制御部12が判断する。他の中止条件は、たとえば、発呼側の相手端末が回線を開放した場合、または通信機1が留守録機能の実行状態に入る場合に満たされる。他の中止条件が満たされる場合、中止条件に応じた処理を行うステップに移行したり、当該フローチャートから抜けたりする。なお図2では、中止条件に応じた処理を行うステップは省略している。中止条件が満たされない場合、ステップa16からステップa15に戻る。
【0070】
ステップa15およびステップa16の処理は、呼出音送出後から、オフフック信号が検出されるまでまたは中止条件が満たされるまでの間、繰返される。ステップa15およびステップa16の処理の間、呼出音は放出され続けている。オフフック信号の検出時点後、または中止条件が満たされた後、呼出音の放出は停止される。オフフック信号が検出されると、オフフック検出に基づいてステップa17に移行する。
【0071】
ステップa17では、既に回線が捕捉されているので、主制御部3の通信制御部12は、通信機1の状態を通話状態にする制御処理だけを行う。たとえばハンドセット22から網制御回路13までの経路を形成する。これによって通信機1の使用者は、相手端末の使用者と、通話することができる。通信機1が通話状態になった後、ステップa18に移行する。ステップa18では、ハンドセット22の戻し操作が行われたか否か、すなわち戻し操作に伴って発生するオンフック信号が検出されたか否かを、フック検出回路4が監視する。ステップa18の処理は、オンフック信号が検出されるまで、繰返される。オンフック信号の検出に応答して、通信制御部12は、回線インタフェイス部4に、通信経路の解消処理および回線の開放処理を行わせる。回線が開放されると、ステップa26で図2のフローチャートの処理が終了する。
【0072】
以上説明したように、通信機1は、呼出コードが到来した場合、メッセージ受信状態から通話状態に移行する。これによって通信機1は、参照発信者情報を有する端末とのメッセージの送受を円滑に行うことができると共に、該端末との間で音声通信を容易に行うことができる。参照発信者情報を有する端末は、通信機1に対してメッセージを送信するだけでなく、通信機1との間で音声通信を容易に行うことができる。また参照発信者情報を有する相手端末との通信時には、ステップa8〜a10の処理で呼出コードが検出されている場合、相手端末が今回の通信で望むのは音声通話であってメッセージ送受ではないと判断される。この場合、通話状態移行後には、メッセージ開始コードに基づく処理が行われないので、コード検出回路7のメッセージ開始コードの誤検出に起因する不要な状態移行が防止される。
【0073】
再び図2を参照する。ステップa2で発信者情報が受信されなかった場合、またはステップa3〜a6で到来発信者情報が参照発信者情報と一致しなかった場合、ステップa2またはステップa6からステップa19に進む。なおこれらの場合、未だ回線が捕捉されていないので、回線から到来する呼出信号が、呼出音送出回路17に与えられている。これによって呼出音送出回路17は、呼出信号に基づき、スピーカ18から、着信報知のための呼出音を放出する。
【0074】
ステップa19では、ハンドセット22の取上げ操作が行われたか否かを、ステップa15と同様の手順で、フック検出回路24が監視している。オフフック信号が検出されない場合、ステップa20に移行する。ステップa20では、ステップa19のオフフックの待ち処理が実行されている間に、オフフック待ち処理の他の中止条件が満たされる状態が発生したか否かを、ステップa16と同じ手順で、通信制御部12が判断する。なお図2では、中止条件に応じた処理を行うステップは省略している。中止条件が満たされない場合、ステップa20からステップa19に戻る。ステップa19およびステップa20の処理は、呼出音送出後から、オフフック信号が検出されるまでまたは中止条件が満たされるまでの間、繰返される。オフフック信号が検出されると、オフフック検出に応答してステップa21に移行する。なおステップa19およびステップa20の処理の間、呼出音は放出され続けている。
【0075】
ステップa21では、通信制御部12は、網制御回路13に回線を捕捉させる。回線が捕捉されると呼出信号が到来しなくなるので、呼出音の放出は停止される。回線捕捉後、通信制御部12は、ステップa17と同様に手順で、通信機1の状態を通話状態にする。通信機1が通話状態になった後、ステップa22に移行する。回線捕捉後、通信制御部12は、タイマ8に、経過時間の計時を開始させる。
【0076】
ステップa22では、通話状態においてメッセージ受信が許可されているか否かを示す設定情報が、主記憶部5から読出される。通信制御部12は、設定情報に基づき、通話状態におけるメッセージ受信が許可されているか否かを判断する。メッセージ受信が許可されている状態であればステップa23に移行し、禁止されている状態であればステップa25に移行する。ステップa23では、回線捕捉時から所定の第2基準時間が経過したか否かを、通信制御部12が判断する。オフセット信号検出時から該検出時よりも第2基準時間経過後の時点までの期間は、通話状態においてメッセージ受信状態に移行することができる期間である。第2基準時間は、たとえば30秒である。回線捕捉後からの経過時間が第2基準時間以上である場合、ステップa24に移行し、該経過時間が第2基準時間未満である場合、ステップa25に移行する。
【0077】
ステップa24では、回線網2からメッセージ開始コードが到来するか否かを、コード検出回路7が監視する。メッセージ開始コードが検出されれば、ステップa24からステップa11に移行し、メッセージの受信処理を行う。メッセージ開始コードが検出されなければ、ステップa25に移行する。ステップa25では、ハンドセット22の戻し操作が行われたか否かを、ステップa18と同様の手順で、フック検出回路4が監視する。オンフック信号が検出されなければ、ステップa25からステップa22に移行する。
【0078】
ステップa22〜a25の処理は、メッセージ開始コードまたはオンフック信号が検出されるまで、繰返される。オンフック信号が検出されると、該オンフック信号の検出に基づき、通信制御部12は、回線インタフェイス部4に通信経路の解消処理および回線の開放処理を行わせる。これによって回線が開放されると、ステップa26で図2のフローチャートの処理が終了する。
【0079】
以上説明したように、オフフック信号検出前に、相手端末がメッセージ送信を望んでいるのか音声通信を望んでいるのかが判別されない場合、通信機1は、回線捕捉時から該時点よりも第2基準時間経過後の時点までの間にメッセージ開始コードが検出される場合だけ、通話状態からメッセージ受信状態に移行する。これによって通信機1は、コード検出回路7の誤検出に起因して通信機1の状態が誤って移行することを、防止することができる。
【0080】
図2で説明したように、通信機1は、到来発信者情報と参照発信者情報とが一致した場合、着信の報知を停止させており、代わりに、メッセージ受信の完了と新着メール有りの旨を報知している。これは以下の理由からである。
【0081】
現在の形態電話機およびPHS(Parsonal Handyphone System)には、まず送信するべきメッセージを選択し、次いで送信の指示のための操作を行えば、自動的に送信先の電話機に電話をかけて、メッセージを送る機能が備えられている。従来技術の送信先の電話機は、まず着信を受けてリンガを鳴動させ、次いで着信に自動応答して回線を捕捉し、メッセージを受信する。このとき送信先の電話機の使用者は、リンガが鳴動するので、通話が要求されていると思い、電話に出ようとして、ハンドセットを取上げる。リンガ鳴動後に自動応答が行われているので、取上げたハンドセットのスピーカからは、「ピポ」等のメッセージ受信に伴う作動音だけが聞こえるので、使用者は不愉快な気持ちになりやすい。またリンガ鳴動時に、着信がメッセージ送受のためのものであることが分かった場合、使用者はハンドセットを取らずにそのままにしておく。この場合、着信時に電話機に注意が向けられたので、現在受信しているメッセージを見るために、メッセージの受信が終了するまで電話機のそばにいなければならなくなる。このように従来技術の電話機の使い勝手は良くない。本発明の通信機1は、予め登録されている特定の参照発信者情報を有する相手端末からの着信時には、着信報知のための呼出音を放出せずに着信に自動応答してメッセージを受信する。このように着信の自動応答時に呼出音が放出されないので、着信時に使用者の注意を引くことがないため、従来技術の不都合を解消することができる。
【0082】
また報知部6は、通信機1がメッセージの受信を行っている間、現在メッセージ受信中である旨を報知している。これによって使用者は、通信機1が現在メッセージの受信を行っていることを認識することができる。メッセージ受信中の提示は、使用者が通信機1を使おうとする際にメッセージ受信中である旨が伝わればよいため、呼出音を用いるより目視表示を用いた方が使用者の不要な注意を引かないので、通信機の使い勝手が良くなる。
【0083】
通信機1は、相手端末に関わらず、メッセージの受信が完了した後に呼出音を放出する。これによって通信機1の使用者は、呼出音を聞いた時点で通信機1を確認すると、既にメッセージ受信が完了しているので、即座にメッセージを見ることができる。したがって従来技術の電話機における不都合、たとえば不快感が解消される。使用者にしてみれば、メッセージの受信開始時点を認識することができる構成よりも、メッセージの受信完了時点を認識することができる構成のほうが、利便性がある。このようにメッセージの受信完了を報知することによって、使用者が新着メッセージがあることを容易に認識することができるので、通信機1の利便性が向上し、使い勝手も良くなる。
【0084】
例えば外出等の理由によって、使用者がメッセージ受信完了時点に通信機1の側にいない場合、使用者はメッセージ受信完了の報知を聞き逃す。本発明の通信機1では、相手端末に関わらず、メッセージの受信が完了した後に、新着メッセージ有りのマークを表示する。表示されたマークは、新着のメッセージそのものを使用者が読むまで、表示され続けていることが好ましい。これによって使用者は、メッセージ受信完了の報知を聞逃した場合、新着メッセージ有りのマークを見ることによって、報知後であっても新着メッセージがあることを認識することができる。ゆえに通信機1の利便性が向上し、使い勝手も良くなる。
【0085】
本発明の通信機は、メッセージ受信中の報知、メッセージの受信完了の報知、および未読メッセージ有りの報知のうちの少なくとも1つを行うならば、使い勝手を向上させることができる。これら3つの報知のうち2つ以上を行う場合、通信機の使い勝手がさらに向上する。
【0086】
本実施の形態の通信機1は本発明の通信機の例示であり、主要な動作が等しければ、他の様々な形で実現することができる。特に通信機1の構成部品の詳細構成は、同じ処理結果が得られれば、上述された構成に限らず他の構成によって実現されてもよい。さらに通信機1は、主制御部3と通信インタフェイス部4と主記憶部5とを最低限備えていれば良く、他の構成部品は適宜省略されてもよい。
【0087】
本実施の形態では、通信機1は、文字通信機能を有する電話機で実現される。メッセージは、たとえば、インターネット上で送受される電子メール、ページャによって送受される文字メッセージ、および回線網2特有の文字通信サービスにおいて送受されるメッセージのうちの少なくとも1つで実現される。メッセージは、文字から構成されるものに限らず、他の構成のもの、たとえば画像から構成されるもの、音声から構成されるもの、プログラム等のコンピュータの制御情報で構成されるものでもよい。またメッセージは、文字、画像、音声、制御情報のうちの少なくとも2つを組合わせて構成されていてもよい。メッセージ情報以外の他の情報は、回線網2において送受可能でありかつメッセージの情報以外の情報であれば、音声に限らず他の情報、たとえば画像の情報でもよい。
【0088】
本実施の形態では、報知部は、呼出音と目視表示とを用いて通信機1の動作状態を報知しているが、これに限らず、振動、発光、または音響表示によって、動作状態を報知してもよい。呼出音送出回路17とスピーカ18とは、一般的に通信機1に備えられているので、呼出音を用いて各種の報知を行うならば、他の報知手法を用いる場合よりも通信機11の構成が簡略化される。
【0089】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、メッセージ受信機能と他情報の通信機能とを有する通信機は、予め登録されている特定の発信者情報と同一の発信者情報を受信した場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージの情報の受信状態に切換わる。これによって通信機は、メッセージを送信してくる可能性の高い相手端末からの着信時だけ、着信後直ちに、メッセージの情報の受信状態になることができるので、使い勝手が向上する。また、通信機は、他の情報の送受のための回線捕捉時から所定時間が経過する前にメッセージ受信を要求する信号を受信した場合だけ、メッセージの受信状態に切換えられる。これによって通信機は、メッセージ受信を要求する信号の誤認識を防止することができる。また、通信機は、メッセージの受信状態に切換わった場合、該相手端末が他の情報の送受を要求する信号を送信したならば、メッセージを受信する状態を終了して、回線を捕捉したまま着信報知と同じ報知を行うことができる。
また本発明によれば、通信機は、他の情報の受信のための処理中にメッセージ受信を要求する信号を受信した場合、通信機の設定に応じて、メッセージの受信状態になるか否かが制御される。これによって通信機は、使用者の希望する受信動作を行うことができる。
また本発明によれば、通信機は、回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、前記第1信号検出手段が信号を検出した場合、前記網制御回路に回線を捕捉させたまま、前記報知手段に着信を報知させるとともに、呼出動作を行っている旨を通知する信号を回線網を介して発信者情報によって指定される端末に送出する。これによって通信機は、予め登録されている特定の発信者情報と同一の発信者情報を受信して自動的に回線を捕捉し、他の情報を受信した場合であっても、着信側で他の情報を受信したことを報知するとともに、他の情報を通信することを目的としている相手側では呼出動作を行っていることが認識できる。
【0090】
また本発明によれば、通信機の報知手段は、着信後直ちにメッセージの情報の受信状態になる場合、着信の報知を行わない。これによって使用者の不要な待ち時間がなくなるので、通信機の使い勝手が向上する。さらにまた本発明によれば、報知手段は、着信報知の代わりにメッセージの受信動作の完了を報知する。これによって、報知時に使用者が最新のメッセージを即座に確認することができるので、通信機の使い勝手が向上する。また本発明によれば、報知手段は、着信報知の代わりに、未読のメッセージがある旨を報知する。これによって、使用者が未読のメッセージがあるか否かを適宜確認することができるので、通信機の使い勝手が向上する。さらにまた本発明によれば、報知手段は、メッセージの情報を現在受信中である旨を報知する。これによって、使用者が通信機の動作状態を把握することができるので、通信機の使い勝手がよくなる。
【0091】
また本発明によれば、通信機は、メッセージの送信のために予め登録されている発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わることができる。さらにまた本発明によれば、通信機は、以前にメッセージを送信した相手端末の発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わることができる。また本発明によれば、通信機は、以前にメッセージを受信した相手端末の発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わることができる。さらにまた本発明によれば、通信機は、メッセージの情報だけを送受する相手端末の発信者情報と同一の発信者情報が受信された場合、自動的に回線を捕捉し、メッセージを受信する状態に切換わることができる。
【0093】
さらにまた本発明によれば、通信機は、メッセージの受信機能を備えた電話機で実現される。これによって電話機は、音声通信の使い勝手と文字メッセージ通信の使い勝手とを、文字メッセージの送受が可能な従来の電話機よりも、どちらも良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である通信機1の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の通信機1の着信時の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 通信機
6 報知部
7 コード検出回路
8 タイマ
11 発信者情報特定部
12 通信制御部
13 網制御回路
14 モデム
15 発信者情報記憶部
16 メッセージ記憶部

Claims (12)

  1. メッセージの情報を受信するためのメッセージ受信機能と、メッセージ以外の他の情報を送受するための通信機能とを有する通信機において、
    発信者情報の通知機能を有する回線網に接続されている網制御回路と、
    予め定める発信者情報を記憶している発信者情報記憶手段と、
    回線捕捉前に回線網から到来する発信者情報が、発信者情報記憶手段に記憶された発信者情報と一致するか否かを判断する発信者情報特定手段と、
    情報の送受を制御する通信制御手段と
    回線の捕捉時点からの経過時間を計時する計時手段と、
    着信を報知するための報知手段と、
    捕捉された回線を介して到来する信号のうちから、他の情報の送受の要求のための予め定める信号を検出する第1信号検出手段と、
    捕捉された回線を介して到来する信号のうちから、メッセージの情報の受信の要求のための予め定める信号を検出する第2信号検出手段とを含み、
    前記通信制御手段は、到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致すると発信者情報特定手段が判断した場合に、網制御回路に自動的に回線を捕捉させ、
    回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、第2信号検出手段が信号を検出した場合、メッセージの情報の受信のための処理を開始し、回線の捕捉時点から前記基準時間が経過した時点以後に、第2信号検出手段が信号を検出した場合、信号検出時に行われている処理を継続し、
    回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、第1信号検出手段が信号を検出した場合、メッセージの情報の送受のための処理動作を終了し、前記網制御回路に回線を捕捉させたまま、前記報知手段に着信を報知させることを特徴とする通信機。
  2. 他の情報の送受のための処理が行われている間にメッセージの情報の受信の要求のための予め定める信号が到来した場合、メッセージの情報の受信のための処理を行うか否かを設定するメッセージ受信処理設定手段をさらに含み、
    前記通信制御手段は、到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致しないと発信者情報特定手段が判断した場合に、メッセージ受信処理設定手段の設定結果に基づいて、制御を行うことを特徴とする請求項1記載の通信機。
  3. 前記通信制御手段は、到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致すると発信者情報特定手段が判断した場合に、前記網制御回路に自動的に回線を捕捉させ、
    回線の捕捉時点から予め定める基準時間が経過する前に、前記第1信号検出手段が信号を検出した場合、前記網制御回路に回線を捕捉させたまま、前記報知手段に着信を報知させるとともに、呼出動作を行っている旨を通知する信号を回線網を介して発信者情報によって指定される端末に送出することを特徴とする請求項1または2記載の通信機。
  4. 前記通信制御手段は、着信時に到来した発信者情報が記憶された発信者情報と一致すると発信者情報特定手段が判断した場合、前記報知手段における着信の報知を停止させることを特徴とする請求項記載の通信機。
  5. 前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信された後、前記報知手段にメッセージの受信の完了を報知させることを特徴とする請求項記載の通信機。
  6. 受信されたメッセージの情報を記憶するメッセージ記憶手段をさらに含み、
    前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信された後、前記報知手段に、未読のメッセージの情報が記憶されている旨を報知させることを特徴とする請求項記載の通信機。
  7. 前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信されている間、前記報知手段に、メッセージの情報が現在受信されている旨を報知させることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の通信機。
  8. 前記通信制御手段は、発信者情報によって指定される端末へのメッセージの情報の送信処理が可能であり、
    前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、メッセージ送信のために予め用意された発信者情報であることを特徴とする請求項1記載の通信機。
  9. 前記通信制御手段は、発信者情報によって指定される端末へのメッセージの情報の送信処理が可能であり、
    前記通信制御手段は、メッセージの情報が送信される場合、メッセージの送信先である端末の発信者情報を、前記発信者情報記憶手段に記憶させ、
    前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、前記通信制御手段によってメッセージの情報が過去に送信された端末の発信者情報であることを特徴とする請求項1記載の通信機。
  10. 前記通信制御手段は、メッセージの情報が受信された場合、メッセージの送信元の端末の発信者情報を前記発信者情報記憶手段に記憶させ、
    前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、前記通信機が過去に受信したメッセージの送信元の端末の発信者情報であることを特徴とする請求項1記載の通信機。
  11. 前記発信者情報記憶手段に記憶されている発信者情報は、メッセージの情報を送受する機能だけを有する予め定めるメッセージ送受信専用端末の発信者情報であることを特徴とする請求項1記載の通信機。
  12. 前記メッセージの情報は文字コードから構成されており、
    前記他の情報は音声の情報であることを特徴とする請求項1記載の通信機。
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