JP2954198B1 - 留守番電話用件転送報知方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 発信側からの緊急の用件である留守番電話メ
ッセージの転送に対する即時性を向上させる。 【解決手段】 ＣＰＵ１１から接続部９までの構成を有
し、留守番電話設定時において、予め設定した時間内に
予め設定された発信側電話番号からの用件である留守番
電話メッセージ数が、予め設定された数に達した際に、
この緊急の留守番電話メッセージを、その着信時間とと
もに、予め設定された発信側電話番号に発信して転送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電話番号通知サー
ビスによる発信側電話番号を利用して、留守番電話設定
時に受信した発信側からの用件である留守番電話メッセ
ージの転送及び留守番電話メッセージの着信呼び出し報
知を行う留守番電話用件転送報知方法及びその装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、家庭用の留守番電話機能付電話機
や、企業で多用される構内交換電話システムに装備され
る留守番電話装置では、その留守番電話の着信用件を、
有線電話ネットワークに収容される電話機、又は、無線
電話ネットワークに収容される無線選択受信装置や携帯
電話機（適宜、転送先と記載する）に転送している。こ
の転送は、留守番電話の着信ごとに、その着信を示す発
信が、予め設定した特定番号（特番）に行われ、この
後、この留守番電話装置に対して特番の電話機の使用者
が発信する。

【０００３】この発信によって、録音されている発信側
からの用件である留守番電話メッセージを特番操作（Ｐ
Ｂボタン操作によるＤＴＭＦトーン送出）によって再生
し、かつ、転送による留守番電話メッセージを聴取して
いる。この場合、不特定多数の着信による留守番電話メ
ッセージも転送される。したがって、緊急性のない留守
番電話メッセージも転送されてしまう。更に、留守番電
話装置を他人と共用している場合、その他人の留守番電
話メッセージも転送されてしまう。

【０００４】このように留守番電話メッセージの転送に
対する即時性や利便性を改善する例が知られている。例
えば、特開平２−６７０５４号「留守番電話機」公報の
従来例では、受信した留守番電話メッセージの録音後
に、予め設定された電話番号に通知を行い、その留守番
電話メッセージを聴取している。また、緊急性のある留
守番電話メッセージを最初に転送している。この場合、
発信した電話機から緊急性のある留守番電話メッセージ
に対する特番を入力する必要がある。すなわち、その留
守番電話メッセージの着信ごとの通知に対する転送要求
の入力操作が煩わしく、また、特番の入力が行われなか
った場合は、緊急を要する留守番電話メッセージが最初
に転送されなくなる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように、この上記
従来例では、発信側からの留守番電話メッセージを受信
した際に、転送したり、あるいは、その留守番電話メッ
セージを受信を報知する即時性や利便性の点での改善の
余地がある。なお、この提案は、特に、電話番号通知サ
ービスがアナログ公衆電話網（ＰＳＴＮ）で行われてい
ない時期のものである。

【０００６】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、電話番号通知サービスによ
る発信側電話番号を利用し、留守番電話設定時に受信し
た発信側からの緊急の用件である留守番電話メッセージ
の自動転送が出来るとともに、留守番電話かつ着信呼出
音非鳴動の設定時に、緊急の留守番電話メッセージの着
信報知が出来るようになって、その転送又は報知の即時
性が向上する留守番電話用件転送報知方法及びその装置
の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の留守番電話用件転送方法は、留守番電話設
定時に受信した発信側からの用件である留守番電話メッ
セージを転送するものであり、留守番電話設定時の着信
に対する留守番電話応答メッセージを送信し、着信時に
検出した電話番号通知サービスによる発信側電話番号及
び発信側からの留守番電話メッセージを、この時刻とと
もに記憶し、この後、予め設定した時間内に予め設定さ
れた発信側電話番号からの留守番電話メッセージ数が設
定数に達したかを判断し、この判断で設定数に達した際
に、記憶している留守番電話メッセージを、この着信の
時刻情報とともに、予め設定された転送先電話番号に自
動転送している。

【０００８】また、本発明の留守番電話用件報知方法
は、留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定時に、受信
した発信側からの用件である留守番電話メッセージを記
憶して呼び出しを行うものであり、留守番電話設定時の
着信に対する留守番電話応答メッセージを送信し、着信
時に検出した電話番号通知サービスによる発信側電話番
号及び発信側からの留守番電話メッセージを、この時刻
とともに記憶し、この後、予め設定した時間内に予め設
定された発信側電話番号からの留守番電話メッセージ数
が設定数に達したかを判断し、この判断で設定数に達し
た際に、呼出音の非鳴動設定を解除して呼出音を出力し
て報知している。

【０００９】更に、本発明の留守番電話用件報知方法
は、留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定時に、受信
した発信側からの用件である留守番電話メッセージを記
憶して呼び出しを行うものであり、留守番電話設定時の
着信に対する留守番電話応答メッセージを送信し、着信
時に検出した電話番号通知サービスによる発信側電話番
号及び発信側からの留守番電話メッセージを、この時刻
とともに記憶し、この後、予め設定した時間内に予め設
定された発信側電話番号からの留守番電話メッセージ数
が設定数に達したかを判断し、この判断で設定数に達し
た際に、光点灯、振動の一方又は両方による報知を行っ
ている。

【００１０】また、本発明の留守番電話用件転送装置
は、留守番電話設定時に受信した発信側からの用件であ
る留守番電話メッセージを転送するものであり、転送先
電話番号、発信側電話番号及び一定時間の設定の入力操
作を行うための操作手段と、現在時刻を計時し、かつ、
予め設定した時間内を計時する計時手段と、留守番電話
設定時の着信に対する留守番電話応答メッセージを送信
する留守番電話応答手段と、電話番号通知サービスでの
着信時の発信側電話番号を検出する検出手段と、操作手
段からの転送先電話番号、発信側電話番号及び一定時間
を記憶し、かつ、検出手段が検出した発信側電話番号
が、記憶している発信側電話番号と一致した際に、この
発信側電話番号ごとの留守番電話メッセージを計時手段
で計時した時刻とともに記憶する記憶手段と、操作手段
で予め設定した時間内に予め設定された発信側電話番号
からの留守番電話メッセージ数が設定数に達したかを判
断し、この判断で設定数に達した際に、記憶手段に記憶
している留守番電話メッセージを着信の時刻情報ととも
に、記憶している転送先電話番号に自動転送する制御を
行う制御手段とを備える構成としてある。

【００１１】更に、本発明の留守番電話用件報知装置
は、留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定時に、受信
した発信側からの用件である留守番電話メッセージを記
憶して呼び出しを行うものであり、転送先電話番号、発
信側電話番号、着信呼出音の非鳴動及び一定時間を設定
する入力操作を行う操作手段と、現在時刻を計時し、か
つ、予め設定した時間内を計時する計時手段と、留守番
電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセージを
送信する留守番電話応答手段と、留守番電話応答メッセ
ージの受信を呼出音で報知するための出力を行う呼出音
鳴動手段と、電話番号通知サービスでの着信時の発信側
電話番号を検出する検出手段と、操作手段からの転送先
電話番号、発信側電話番号及び一定時間を記憶し、か
つ、検出手段が検出した発信側電話番号が、記憶してい
る発信側電話番号と一致した際に、この発信側電話番号
ごとの留守番電話メッセージを、計時手段で計時した時
刻とともに記憶する記憶手段と、操作手段で予め設定し
た時間内に予め設定された発信側電話番号からの留守番
電話メッセージ数が設定数に達したかを判断し、この判
断で設定数に達した際に、呼出音鳴動手段での非鳴動設
定を解除して呼出音出力による報知を行う制御手段とを
備える構成としてある。

【００１２】また、本発明の留守番電話用件報知装置
は、留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定時に、受信
した発信側からの用件である留守番電話メッセージを記
憶して呼び出しを行うものであり、転送先電話番号、発
信側電話番号、着信呼出音の非鳴動及び一定時間を設定
する入力操作を行う操作手段と、現在時刻を計時し、か
つ、予め設定した時間内を計時する計時手段と、留守番
電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセージを
送信する留守番電話応答手段と、留守番電話応答メッセ
ージの受信に対する呼び出しを光点灯又は振動で報知す
る光点灯振動手段と、電話番号通知サービスでの着信時
の発信側電話番号を検出する検出手段と、検出手段が検
出した発信側電話番号が予め設定された発信側電話番号
と一致した際に、この発信側電話番号ごとの留守番電話
メッセージを、計時手段で計時した時刻とともに記憶す
る記憶手段と、操作手段で予め設定した時間内に予め設
定された発信側電話番号からの留守番電話メッセージ数
が設定数に達したかを判断し、この判断で設定数に達し
た際に、光点灯振動手段での光点灯、振動の一方又は両
方で報知する制御を行う制御手段とを備える構成として
ある。

【００１３】更に、本発明の留守番電話用件転送報知装
置は、前記着信時の発信側電話番号を、アナログ公衆電
話網又はサービス総合デジタル網あるいは移動電話網で
の電話番号通知サービスで通知される電話番号とする構
成としてある。また、前記記憶手段は、検出手段が検出
した発信側電話番号が予め設定された発信側電話番号と
一致しない留守番電話メッセージも記憶する構成として
ある。

【００１４】また、本発明の留守番電話用件転送報知装
置は、前記音鳴動手段及び光点灯振動手段が、音出力
器、光点灯素子、振動器及びそれぞれを駆動する駆動回
路の組み合わせであり、この間をワイヤで接続し、又
は、小電力無線による送受信機で接続し、あるいは直視
範囲で動作する赤外線送受信機で接続する構成としてあ
る。

【００１５】このような本発明の留守番電話用件転送報
知方法及びその装置は、留守番電話設定時の予め設定し
た時間内に、予め設定された発信側電話番号からの用件
である留守番電話メッセージ数が設定数に達した場合
に、この受信した発信側からの緊急の用件である留守番
電話メッセージを、自動的に転送している。したがっ
て、例えば、従来例のように留守番電話メッセージの着
信通知に対して、転送要求の入力操作（発信）を行う必
要がなくなり、留守番電話設定時における緊急を要する
留守番電話メッセージの転送の即時性が向上する。

【００１６】また、本発明の留守番電話用件転送報知方
法及びその装置は、留守番電話設定及び着信呼出音の非
鳴動設定時の予め設定した時間内に、予め設定された発
信側電話番号からの用件である留守番電話メッセージ数
が設定数に達した場合、すなわち、留守番電話メッセー
ジが緊急である場合に、呼出音の非鳴動設定を解除して
呼出音出力による報知を行っている。したがって、その
緊急を要する留守番電話メッセージの受信の報知の即時
性が向上する。

【００１７】また、本発明の留守番電話用件転送報知方
法及びその装置は、留守番電話設定及び着信呼出音の非
鳴動設定時の予め設定した時間内に、予め設定された発
信側電話番号からの用件である留守番電話メッセージ数
が設定数に達した場合に、光点灯、振動の一方又は両方
による報知を行っている。したがって、その緊急を要す
る留守番電話メッセージの受信の報知の即時性が向上す
る。

【００１８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の留守番電話用件転
送報知方法及びその装置の実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。図１は本発明の留守番電話用件転送報
知方法及びその装置の第１実施形態における構成を示す
ブロック図である。図１において、この留守番電話用件
転送処理装置には、各部を制御し、特に、留守番電話設
定時において、予め設定した時間内に予め設定された発
信側電話番号からの用件である留守番電話メッセージ数
が、予め設定された数に達した場合（適宜、本発明の実
施形態における緊急の転送用件を満たした場合と記載す
る）、自動転送及び報知を制御するＣＰＵ１と、留守番
電話の設定／解除、転送通知を行う転送先電話番号及び
一定時間などの入力操作を行うためのキーボードや座標
入力装置（マウス）を用いた操作部２とを有し、更に、
発信側電話番号、複数の留守番電話メッセージ（用件）
を記憶するインターバル時間、留守番電話メッセージ数
及び転送先電話番号、並びに、時刻情報と留守番電話メ
ッセージを記憶する記憶部３とを有している。

【００１９】また、この留守番電話用件転送処理装置に
は、現在時刻を計時し、かつ、予め設定した時間を計時
した際にＣＰＵ１に割り込みをかける計時部４と、ＣＰ
Ｕ１の処理データや操作部２での入力操作の情報を画面
表示する表示部５と、特に、ＰＳＴＮから送られてきた
発信側の電話番号を検出してＣＰＵ１に通知する発信番
号検出部６と、留守番設定時に、留守番の旨を発信者に
通知する留守番応答メッセージを送出し、かつ、発信側
から送られてきた留守番電話メッセージを録音するため
の制御を行う留守番電話制御部７を有している。この留
守番電話制御部７には、予め留守番応答メッセージを録
音し、かつ、留守番電話メッセージを録音するための固
体記憶素子などを用いた記憶部７ａが接続されている。

【００２０】この留守番電話用件転送処理装置には、設
定された転送先電話番号（選択信号）を局線に送出する
ための選択信号送出部８と、前記した発信番号検出部６
から選択信号送出部８までをＰＳＴＮの局線と接続し、
又は、構内交換機に接続するための接続部９と、上記各
部がデータや制御データをやり取りするためのバスライ
ン１０とを有している。

【００２１】次に、この第１実施形態の動作について説
明する。図２は記憶部３の情報テーブルを説明するため
の図であり、図３は第１実施形態の動作の処理手順を示
すフローチャートである。この第１実施形態では、留守
番電話設定時において、予め設定した時間内に予め設定
された発信側電話番号からの用件である留守番電話メッ
セージ数が、予め設定された数に達した際に（本発明の
実施形態における緊急の転送用件を満たした場合）、こ
の留守番電話メッセージ数を、その着信時間とともに、
予め設定された発信側電話番号に発信して転送してい
る。

【００２２】まず、操作部２から転送を行う発信側電話
番号、この発信側電話番号ごとの複数の留守番電話メッ
セージ（用件）を記憶するインターバル時間、このイン
ターバル時間内の留守番電話メッセージ数及び転送先電
話番号を入力し、この入力情報をＣＰＵ１の制御で予め
記憶部３に記憶する（ステップＳ１）。この後、発信番
号検出部６が、接続部９を通じた着信におけるＰＳＴＮ
によって通知される発信側電話番号を検出し、ＣＰＵ１
の制御で記憶部３に記憶する（ステップＳ２，Ｓ３，Ｓ
４）。そして、ＣＰＵ１が着信を処理し、かつ、留守番
電話制御部７が留守番電話設定を判断する（ステップＳ
５）。この判断で留守番電話が設定されている場合（Ｙ
ｅｓ）、留守番が設定されていることを発信側に通知す
るための留守番応答メッセージ（例えば、ただいま留守
です、ご用件をピー（単音信号）という音の後にお話し
下さい）を、記憶部７ａが読み出して接続部９を通じて
発信側に送出する（ステップＳ６）。

【００２３】ステップＳ５で留守番電話が設定されてい
ない場合（Ｎｏ）、通常動作における着信呼び出しを行
い、図示しない送受話器などを通じた通話が行われる
（ステップＳ７，Ｓ８）。この後、留守番電話制御部７
の制御で発信側からの用件である留守番電話メッセージ
を録音する旨の単音信号などを送出し、その後に発信側
から送られてきた留守番電話メッセージ（例えば、○○
です。至急、ｘｘｘ−ｘｘｘ−ｘｘｘｘまで電話下さ
い）を記憶部７ａに記憶する（ステップＳ９）。

【００２４】ＣＰＵ１は、記憶部３に記憶した発信側の
電話番号と、予め操作部２の設定で記憶している発信側
電話番号とを比較する（ステップＳ１０）。このステッ
プＳ８で発信側電話番号が一致した場合（Ｙｅｓ）、こ
の着信の時刻を計時部４から読み出し、図２に示すよう
に、この時刻情報（１）とともに、留守番電話メッセー
ジ（１）を、記憶部３の情報テーブルに対応付けて記憶
する（ステップＳ１１）。この記憶部３の情報テーブル
には、留守番電話設定時の着信ごとに、順次時刻情報
（２）…（ｎ）及び留守番電話メッセージ（２）…
（ｎ）を記憶する。なお、記憶部７ａの情報テーブル
は、その記憶容量を考慮し、例えば、一件の留守番電話
メッセージを制限する時間を予め定め、その可能な格納
可能件数（ｎ）までの領域を設定しておく。

【００２５】ＣＰＵ１は、発信側の電話番号と一致する
発信側の留守番電話メッセージの録音完了時に、図２の
情報テーブルに格納されている古い時刻情報（１）と最
も新しい時刻情報（ｎ）（今回の着信に対応）との経過
時間（インターバル時間）を算出し（ステップＳ１
２）、この時間が記憶部３に予め操作部２から設定した
インターバル時間内かを判断する（ステップＳ１３）。
ここで、インターバル時間内の場合（Ｙｅｓ）、ＣＰＵ
１は、選択信号送出部８を制御し、記憶部３に予め操作
部２から設定した転送先電話番号に発呼する（ステップ
Ｓ１４）。

【００２６】この発呼で転送先電話番号との回線接続が
行われた場合、選択信号送出部８からの通知でＣＰＵ１
が、記憶部３に格納している時刻情報（１）…（ｎ）及
び留守番電話メッセージ（１）…（ｎ）を読み出して、
接続部９かつＰＳＴＮを通じて転送先電話番号に送出す
る（ステップＳ１５）。

【００２７】この送出の終了の終話信号を選択信号送出
部８から取り込んだＰＵ１が、記憶部３に格納している
情報テーブルの時刻情報（１）…（ｎ）及び留守番電話
メッセージ（１）…（ｎ）の初期化を実行する（ステッ
プＳ１６）。また、ＣＰＵ１は、選択信号送出部８を制
御して回線切断を制御し、その通話路閉成が行われる
（ステップＳ１７）。

【００２８】このように、この第１実施形態では、留守
番電話設定時に予め設定した時間内に予め設定された発
信側電話番号からの用件である留守番電話メッセージ数
が、予め設定された数に達した場合、予め設定された転
送先電話番号に、この緊急を要する留守番電話メッセー
ジを自動的に発呼して転送している。この結果、留守番
電話設定時における緊急を要する留守番電話メッセージ
の転送の即時性が向上する。

【００２９】次に、第２実施形態について説明する。こ
の第２実施形態では、発信側からの用件である留守番電
話メッセージを、予め設定した転送先電話番号に転送し
ていない。例えば、夜間などにリンガを非鳴動とする留
守番電話応答が設定されている場合、本発明の実施形態
における緊急の転送用件を満たした場合（留守番電話設
定時において、予め設定した時間内に予め設定された発
信側電話番号からの用件である留守番電話メッセージ数
が、予め設定された数に達した場合）、リンガが鳴動し
て、緊急を要する留守番電話メッセージ着信の報知を行
うようにしている。

【００３０】図４は第２実施形態の構成を示すブロック
図である。この第２実施形態は、図１に示した第１実施
形態の構成に対して、リンガ駆動部１１及び、呼出音を
吹鳴するスピーカ１１ａが追加して設けられている。

【００３１】次に、この第２実施形態の動作について説
明する。図５は第２実施形態の要部動作の処理手順を示
すフローチャートである。図４及び図５において、予め
操作部２から夜間などに留守番電話かつリンガを非鳴動
とする設定が行われる。この後、図３中のステップＳ１
からステップＳ１３までの処理によって本発明の実施形
態における緊急の転送用件が成立すると、リンガ駆動部
１１の非鳴動の設定を判断する（ステップＳ２０）。

【００３２】ここで非鳴動が設定されている場合（Ｙｅ
ｓ）、ＣＰＵ１はリンガ駆動部１１を起動し、スピーカ
１１ａが鳴動して呼出音を吹鳴する（ステップＳ２１，
Ｓ２２）。なお、ステップＳ２０で非鳴動が設定されて
いない場合（Ｎｏ）、リンガ駆動部１１が動作して鳴動
する。この後は、第１実施形態と同様に、リンガ駆動部
１１の動作終了を取り込んだＰＵ１が、記憶部３に格納
している情報テーブルの時刻情報（１）…（ｎ）及び留
守番電話メッセージ（１）…（ｎ）の初期化を実行する
（ステップＳ１６）。また、ＣＰＵ１は、選択信号送出
部８を制御して回線切断を制御し、その通話路閉成が行
われる（ステップＳ１７）。

【００３３】このように、この第２実施形態では、夜間
などに留守番電話かつリンガの非鳴動が設定されている
場合、本発明の実施形態における緊急の転送用件を満た
した場合に、リンガを鳴動させて、その報知を行ってい
る。この結果、発信側からの緊急の用件である留守番電
話メッセージの受信に対する報知の即時性が向上する。

【００３４】次に、第３実施形態について説明する。こ
の第３実施形態では、発信側からの用件である留守番電
話メッセージを、予め設定した転送先電話番号に転送し
ていない。例えば、夜間などに留守番電話かつリンガの
非鳴動が設定されている場合とともに、本発明の実施形
態における緊急の転送用件を満たした場合に、光点滅又
は振動で、その呼び出しを行うようにしている。

【００３５】図６は第３実施形態の構成を示すブロック
図である。この第３実施形態は、図１に示した第１実施
形態の構成に対して、リンガ駆動部１１及び呼出音を吹
鳴するスピーカ１１ａとともに、本発明の実施形態にお
ける緊急の転送用件を満たしたときに、光点滅して呼び
出しを行う光点滅駆動部１２及び発光ダイオード（ＬＥ
Ｄ）１２ａが設けられている。更に、本発明の実施形態
における緊急の転送用件を満たしたときに、振動で呼び
出しを行う振動駆動部１３及びバイブレータ１３ａが追
加して設けられている。

【００３６】次に、この第３実施形態の動作について説
明する。図７は第３実施形態の要部動作の処理手順を示
すフローチャートである。図６及び図７において、予め
操作部２から夜間などでの留守番電話かつリンガの非鳴
動の設定が行われる。更に、本発明の実施形態における
緊急の転送用件が成立した際に、予め操作部２から光点
滅又は振動で報知する設定が行われる。この後、図３中
のステップＳ１からステップＳ１３までの処理によって
本発明の実施形態における緊急の転送用件が成立する
と、リンガ駆動部１１の非鳴動が設定されているかを判
断する（ステップＳ３０）。

【００３７】ここで、非鳴動が設定されていない場合
（Ｎｏ）、ＣＰＵ１はリンガ駆動部１１を起動してスピ
ーカ１１ａが吹鳴する（ステップＳ３１）。ステップＳ
３０で非鳴動が設定されている場合（Ｙｅｓ）、光点滅
又は振動での報知設定を判断する（ステップＳ３２）。
ここで光点滅設定の場合、光点滅駆動部１２を駆動し、
発光ダイオード（ＬＥＤ）１２ａが点滅する（ステップ
Ｓ３３，Ｓ３４）。また、ステップＳ３２で振動設定の
場合、振動駆動部１３を駆動し、バイブレータ１３ａが
振動する（ステップＳ３５，Ｓ３６）。

【００３８】この後は、第１実施形態の図１と同様に、
リンガ駆動部１１の動作終了を取り込んだＰＵ１が、記
憶部３に格納している情報テーブルの時刻情報（１）…
（ｎ）及び留守番電話メッセージ（１）…（ｎ）の初期
化を実行する（ステップＳ１６）。また、ＣＰＵ１は、
選択信号送出部８を制御して回線切断を制御し、その通
話路閉成が行われる（ステップＳ１７）。

【００３９】このように、この第３実施形態では、夜間
などでの留守番電話かつリンガの非鳴動が設定されてい
る場合ととともに、本発明の実施形態における緊急の転
送用件を満たした場合に、光点滅又は振動による報知を
行っている。この結果、発信側からの緊急の用件である
留守番電話メッセージの受信に対する報知の即時性が向
上する。

【００４０】なお、この第３実施形態では、光点滅又は
振動の一方による報知を行っているが、この両方をもっ
て本発明の実施形態における緊急の転送用件を満たした
際の緊急を要する留守番電話メッセージの着信を報知す
るようにしても良い。

【００４１】更に、第２実施形態におけるリンガ駆動部
１１とスピーカ１１ａとの間は、ワイヤ接続をもって説
明したが、小電力無線又は直視範囲での赤外線によって
ワイヤレス接続を用いても良い。この場合、リンガ駆動
部１１側に小電力無線送信機又は赤外線送信機を設け、
かつ、スピーカ１１ａ側に小電力無線受信機又は赤外線
受信機を設けることになる。また、同様にして、第３実
施形態における光点滅駆動部１２及び発光ダイオード１
２ａとの間、並びに、振動駆動部１３及びバイブレータ
１３ａとの間も小電力無線又は赤外線によって接続する
ようにも出来る。この場合、装置から離間した位置で本
発明の実施形態における緊急の転送用件を満たした報
知、すなわち、緊急を要する用件である留守番電話メッ
セージの着信の報知を確認できるようになる。

【００４２】また、この第１から第３実施形態では、Ｐ
ＳＴＮにおるけ電話番号通知サービスをもって説明した
が、ＩＳＤＮや移動電話網（ＰＤＣ／ＰＨＳ）から電話
番号通知サービスを利用しても、前記した説明と同様に
動作する。

【００４３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の留守番電話用件転送報知方法及びその装置によれば、
留守番電話設定時に予め設定した時間内の予め設定され
た発信側電話番号からの用件である留守番電話メッセー
ジ数が設定数に達した場合に、この受信した発信側から
の緊急の用件である留守番電話メッセージを、自動的に
転送している。

【００４４】この結果、留守番電話設定時における緊急
を要する留守番電話メッセージの転送の即時性が向上
し、発信側からの緊急の用件である留守番電話メッセー
ジ内容が迅速に判明できるようになる。

【００４５】また、本発明の留守番電話用件転送報知方
法及びその装置によれば、留守番電話設定及び着信呼出
音の非鳴動設定時の予め設定した時間内に、予め設定さ
れた発信側電話番号からの用件である留守番電話メッセ
ージ数が設定数に達した場合、すなわち、留守番電話メ
ッセージが緊急である場合に、呼出音の非鳴動設定を解
除して呼出音出力による報知を行っている。

【００４６】したがって、その緊急を要する留守番電話
メッセージの受信の報知の即時性が向上して、発信側か
らの緊急の用件である留守番電話メッセージの受信が迅
速に判明できるようになる。

【００４７】また、本発明の留守番電話用件転送報知方
法及びその装置よれば、留守番電話設定及び着信呼出音
の非鳴動設定時の予め設定した時間内に、予め設定され
た発信側電話番号からの用件である留守番電話メッセー
ジ数が設定数に達した場合に、光点灯、振動の一方又は
両方による報知を行っている。

【００４８】したがって、その緊急を要する留守番電話
メッセージの受信の報知の即時性が向上して、発信側か
らの緊急の用件である留守番電話メッセージの受信が迅
速に判明できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の留守番電話用件転送報知方法及びその
装置の第１実施形態における構成を示すブロック図であ
る。

【図２】第１実施形態における記憶部の情報テーブルを
説明するための図である。

【図３】第１実施形態の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。

【図４】第２実施形態の構成を示すブロック図である。

【図５】第２実施形態の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。

【図６】第３実施形態の構成を示すブロック図である。

【図７】第３実施形態の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ 操作部 ３ 記憶部 ４ 計時部 ５ 表示部 ６ 発信番号検出部 ７ 留守番電話制御部 ７ａ 記憶部 ８ 選択信号送出部 １１ リンガ駆動部 １１ａ スピーカ １２ 光点滅駆動部 １２ａ 発光ダイオード １３ａ 振動駆動部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｍ 3/54 Ｈ０４Ｍ 3/54 (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H04M 1/64 - 1/65 H04M 1/00 H04M 3/42 - 3/58 H04Q 3/58 101 - 107

Claims (11)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 留守番電話設定時に受信した発信側から
   の用件である留守番電話メッセージを転送する留守番電
   話用件転送方法において、 留守番電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセ
   ージを送信し、 着信時に検出した電話番号通知サービスによる発信側電
   話番号及び発信側からの留守番電話メッセージを、この
   時刻とともに記憶し、 この後、予め設定した時間内に予め設定された発信側電
   話番号からの留守番電話メッセージ数が設定数に達した
   かを判断し、 この判断で設定数に達した際に、記憶している留守番電
   話メッセージを、この着信の時刻情報とともに、予め設
   定された転送先電話番号に自動転送することを特徴とす
   る留守番電話用件転送方法。
2. 【請求項２】 留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定
   時に、受信した発信側からの用件である留守番電話メッ
   セージを記憶して呼び出しを行う留守番電話用件報知方
   法にあって、 留守番電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセ
   ージを送信し、 着信時に検出した電話番号通知サービスによる発信側電
   話番号及び発信側からの留守番電話メッセージを、この
   時刻とともに記憶し、 この後、予め設定した時間内に予め設定された発信側電
   話番号からの留守番電話メッセージ数が設定数に達した
   かを判断し、 この判断で設定数に達した際に、呼出音の非鳴動設定を
   解除して呼出音を出力して報知することを特徴とする留
   守番電話用件報知方法。
3. 【請求項３】 留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定
   時に、受信した発信側からの用件である留守番電話メッ
   セージを記憶して呼び出しを行う留守番電話用件報知方
   法にあって、 留守番電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセ
   ージを送信し、 着信時に検出した電話番号通知サービスによる発信側電
   話番号及び発信側からの留守番電話メッセージを、この
   時刻とともに記憶し、 この後、予め設定した時間内に予め設定された発信側電
   話番号からの留守番電話メッセージ数が設定数に達した
   かを判断し、 この判断で設定数に達した際に、光点灯、振動の一方又
   は両方による報知を行うことを特徴とする留守番電話用
   件報知方法。
4. 【請求項４】 留守番電話設定時に受信した発信側から
   の用件である留守番電話メッセージを転送する留守番電
   話用件転送装置において、 転送先電話番号、発信側電話番号及び一定時間の設定の
   入力操作を行うための操作手段と、 現在時刻を計時し、かつ、予め設定した時間内を計時す
   る計時手段と、 留守番電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセ
   ージを、送信する留守番電話応答手段と、 電話番号通知サービスでの着信時の発信側電話番号を検
   出する検出手段と、 前記操作手段からの転送先電話番号、発信側電話番号及
   び一定時間を記憶し、かつ、前記検出手段が検出した発
   信側電話番号が、記憶している発信側電話番号と一致し
   た際に、この発信側電話番号ごとの留守番電話メッセー
   ジを前記計時手段で計時した時刻とともに記憶する記憶
   手段と、 前記操作手段で予め設定した時間内に予め設定された発
   信側電話番号からの留守番電話メッセージ数が設定数に
   達したかを判断し、この判断で設定数に達した際に、前
   記記憶手段に記憶している留守番電話メッセージを着信
   の時刻情報とともに、記憶している転送先電話番号に自
   動転送する制御を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする留守番電話用件転送装置。
5. 【請求項５】 留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定
   時に、受信した発信側からの用件である留守番電話メッ
   セージを記憶して呼び出しを行う留守番電話用件報知装
   置にあって、 転送先電話番号、発信側電話番号、着信呼出音の非鳴動
   及び一定時間を設定する入力操作を行う操作手段と、 現在時刻を計時し、かつ、予め設定した時間内を計時す
   る計時手段と、 留守番電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセ
   ージを送信する留守番電話応答手段と、 留守番電話応答メッセージの受信を呼出音で報知するた
   めの出力を行う呼出音鳴動手段と、 電話番号通知サービスでの着信時の発信側電話番号を検
   出する検出手段と、 前記操作手段からの転送先電話番号、発信側電話番号及
   び一定時間を記憶し、かつ、前記検出手段が検出した発
   信側電話番号が、記憶している発信側電話番号と一致し
   た際に、この発信側電話番号ごとの留守番電話メッセー
   ジを、前記計時手段で計時した時刻とともに記憶する記
   憶手段と、 前記操作手段で予め設定した時間内に予め設定された発
   信側電話番号からの留守番電話メッセージ数が設定数に
   達したかを判断し、この判断で設定数に達した際に、前
   記呼出音鳴動手段での非鳴動設定を解除して呼出音出力
   による報知を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする留守番電話用件報知装置。
6. 【請求項６】 留守番電話かつ着信呼出音非鳴動の設定
   時に、受信した発信側からの用件である留守番電話メッ
   セージを記憶して呼び出しを行う留守番電話用件報知装
   置にあって、 転送先電話番号、発信側電話番号、着信呼出音の非鳴動
   及び一定時間を設定する入力操作を行う操作手段と、 現在時刻を計時し、かつ、予め設定した時間内を計時す
   る計時手段と、 留守番電話設定時の着信に対する留守番電話応答メッセ
   ージを送信する留守番電話応答手段と、 留守番電話応答メッセージの受信に対する呼び出しを光
   点灯又は振動で報知する光点灯振動手段と、 電話番号通知サービスでの着信時の発信側電話番号を検
   出する検出手段と、 前記検出手段が検出した発信側電話番号が予め設定され
   た発信側電話番号と一致した際に、この発信側電話番号
   ごとの留守番電話メッセージを前記計時手段で計時した
   時刻とともに記憶する記憶手段と、 前記操作手段で予め設定した時間内に予め設定された発
   信側電話番号からの留守番電話メッセージ数が設定数に
   達したかを判断し、この判断で設定数に達した際に、前
   記光点灯振動手段での光点灯、振動の一方又は両方で報
   知する制御を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする留守番電話用件報知装置。
7. 【請求項７】 前記着信時の発信側電話番号が、アナロ
   グ公衆電話網又はサービス総合デジタル網あるいは移動
   電話網での電話番号通知サービスで通知される電話番号
   であることを特徴とする請求項４，５又は６記載の留守
   番電話用件転送報知装置。
8. 【請求項８】 前記記憶手段は、検出手段が検出した発
   信側電話番号が予め設定された発信側電話番号と一致し
   ない留守番電話メッセージも記憶することを特徴とする
   請求項４，５又は６記載の留守番電話用件転送報知装
   置。
9. 【請求項９】 前記音鳴動手段及び光点灯振動手段が、 音出力器、光点灯素子、振動器及びそれぞれを駆動する
   駆動回路の組み合わせであり、この間をワイヤで接続す
   ることを特徴とする請求項５又は６記載の留守番電話用
   件転送報知装置。
10. 【請求項１０】 前記音鳴動手段及び光点灯振動手段
    が、 音出力器、光点灯素子、振動器及びそれぞれを駆動する
    駆動回路の組み合わせであり、この間を小電力無線によ
    る送受信機で接続することを特徴とする請求項５又は６
    記載の留守番電話用件転送報知装置。
11. 【請求項１１】 前記音鳴動手段及び光点灯振動手段
    が、 音出力器、光点灯素子、振動器及びそれぞれを駆動する
    駆動回路の組み合わせであり、この間を直視範囲で動作
    する赤外線送受信機で接続することを特徴とする請求項
    ５又は６記載の留守番電話用件転送報知装置。