JP4140936B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マッサージ部材をエアセルの伸縮で動作させるマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、一般的基本構造として座部と背もたれ部とを具備するマッサージ機には、背もたれ部の内部に揉み玉等のマッサージ部材と、伸長によりマッサージ部材を使用者側に進出させると共に収縮によりマッサージ部材を使用者側から後退させるエアセルとを有するマッサージ駆動部が設置され、マッサージ駆動部を使用者の人体に沿って人体の上部すなわち首から下部の腰あたりまで移動させる構造のものがある。
【0003】
この種の従来のマッサージ機では、マッサージ機に対する使用者の肩や腰等の人体の特定部位の位置を自動的に認識するようには構成されていなかったため、例えば自動コースの選択により肩揉みや肩揉みを順次自動的に行わせる場合には、使用者が自らの座り方を変えてマッサージ駆動部のマッサージ部材が人体の所望部位に移動するように調整するか、手動にて操作器を操作してマッサージ駆動部の移動位置を微調整しなければならなかった。
また、近年ブームになりつつあるツボ刺激をする場合においては、人体の肩等の特定部位からツボ位置をある程度(例えば±1cm位)正確に特定する必要性があるが、マッサージ機に対する使用者の肩等の人体の特定部位の位置を自動的に認識することができないため、ツボ位置にマッサージ駆動部のマッサージ部材を正確に合わせることが困難になり、効果的なツボ刺激ができないという問題もあった。例えば、疲労回復のための揉み・叩き・指圧治療を自動的に行う場合には、正確に「天柱」というツボ位置の揉みと「肺兪」・「膈喩」というツボ位置を指圧する必要があるが、これらのツボ位置にマッサージ部材を正確に合わせることができなかった。
【0004】
ところで、予め設定されたプログラムに基づいてマッサージ部材の動作モードや動作位置、動作時間等を順次変更しつつマッサージを行っていく自動マッサージ機能を持ったマッサージ機であって、背もたれ部に、モータの回転動力によってマッサージ部材に叩き動作や揉み動作等をさせる機械式のマッサージ駆動部を備えた従来のマッサージ機には、マッサージ部材の人体側への突出量を一定に保ったままマッサージ部材を上下方向に移動させることで、マッサージ部材が人体から受ける圧力の上下方向の分布を求め、この圧力分布から肩位置を判別するようにしたものもある(例えば特開平6−190012)。
【0005】
しかし、この場合の圧力の検出は、マッサージ部材が人体を背面から押圧する際の反力がアーム等を介してばねを圧縮し、このばねの変位を検出するというもので、機械的変位によってマッサージ部材が人体から受ける圧力を検出するものであり、この方法ではマッサージ部材が人体から受ける微妙な圧力変化を検出することは困難であり、使用者の肩位置を正確に判別することはできず、この方法をエアセルの伸縮によってマッサージ部材に叩き動作や揉み動作をさせるようにしたマッサージ機に適用しても、基準となる肩位置を正確に判別できないため、ツボ位置にマッサージ部材を正確に合わせるようなことは困難となり、症状にあったツボ位置を順次自動的に指圧させるような場合には効果的なマッサージができない。
【0006】
しかも、機械的変位によってマッサージ部材が人体から受ける圧力を検出するためには、マッサージ部材が人体を背面から押圧する際の反力を伝達するアームやマッサージ部材の反力を受けるばねや該ばねを保持するばね保持機構等を特別に設ける必要があり、圧力検出機構が非常に複雑となるという問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エア作用によるゆっくりとしかも強い、最適な揉み又は指圧が得られ、たたき施療子の偏心回転運動による確実な叩きを得ることである。また、簡単な構成でマッサージ機に対する使用者の肩位置を自動かつ正確に判別できるようにしたものである。
【0008】
本発明は、上記目的を達成すべく、以下の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、背もたれ部3と、座面部5と、移動駆動部9により上下方向へ移動可能であるマッサージ駆動部11とを備え、
前記マッサージ駆動部11は、ベース部29上に揉み指圧アクチュエータ31と、該揉み指圧アクチュエータ31によって動作させられる揉み指圧施療子33とを備えた揉み指圧駆動部19と、
叩き基板49上に叩きアクチュエータ51と、該叩きアクチュエータ51によって動作させられる叩き施療子53とを備えた叩き駆動部21とを有し、
揉み指圧駆動部の下方に叩き駆動部が配置されており、
前記マッサージ駆動部11は、前記揉み指圧施療子33を使用者側へ進出させると共に収縮により前記揉み指圧施療子33を使用者側から後退させるエアセル77とを備えたことを特徴とするマッサージ機にある。これにより、エア作用によるゆっくりとしかも強い、最適な揉み又は指圧が得られ、たたき施療子の偏心回転運動による確実な叩きを得ることができる。
【0009】
また、前記エアセル77の伸縮を検知する検知手段103を備えたことを特徴とするマッサージ機にある。
この場合、エアセルを伸長させてマッサージ部材を使用者側に進出させた状態でマッサージ駆動部を使用者の身体に沿って移動させる。このとき、マッサージ部材が使用者に接触していない場合、すなわちマッサージ部材が肩より上方にある場合には、マッサージ部材には負荷がかかっていないので、進出状態が保たれ、エアセルは伸長したままである。一方、マッサージ部材が肩位置より下方に移動して、使用者に接触した場合には、マッサージ部材が後退する方向に負荷がかかり、エアセルは収縮する。このようなマッサージ駆動部の移動に伴う、エアセルの伸縮の変化を検知することで、使用者ごとに異なる肩の高さを検知することができる。
【0011】
また、前記検知手段は、エアセルの伸縮に応じてON・OFFされるリミットスイッチとするのが好適である。この場合、肩位置より上か下かでリミットスイッチのON・OFFが切り替わるようにすれば、ON・OFFの切替位置を肩位置として特定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本発明に係るマッサージ機1を示している。このマッサージ機1は、背もたれ部3と座面部5とを有する椅子本体7を備えた椅子型マッサージ機であり、背もたれ部3内には、移動駆動部9により上下方向へ移動可能に設けられたマッサージ駆動部11を備えている。
前記椅子本体7は、背もたれ部3と座面部5の他、フットレスト12を有している。そして、背もたれ部3とフットレスト12は、リクライニングのための適宜の電動駆動機構、流体圧駆動機構等により、座面部5に対する角度調整可能となっている。
【0013】
前記移動駆動部9は、背もたれ部3の高さ方向に沿って設けられた縦送りねじ軸13と、この縦送りねじ軸13をその軸心廻りに正・逆回転可能にする減速機付き電動機等よりなる原動部14とを有している。縦送りねじ軸13は、マッサージ駆動部11の後部に設けられたナット部15へ上下貫通状に螺合されている。
この移動駆動部9により、マッサージ駆動部11は、背もたれ部3内で使用者の身体に沿って首側又は腰側へ昇降移動(直線移動)され、任意の位置で停止可能である。
【0014】
前記マッサージ駆動部11は、図2及び図3に示すように、ハウジング17に対して、その上部に揉み又は指圧マッサージ動作を行う揉み指圧駆動部19、揉み指圧駆動部19の下方に叩きマッサージ動作を行う叩き駆動部21、及び叩き駆動部21の下方にさすりマッサージ動作を行うさすり施療子23を備えて主構成されている。
ハウジング17は、前記揉み指圧駆動部19等を収納可能なように箱型に形成されている。また、その左右両側には、走行用車輪25a,25b,25c,25d,25eを備えている。これらの走行車輪は、背もたれ部3内に上下方向に設けられた二本のガイドレール27に沿って走行可能に取り付けられ、マッサージ駆動部11は、このガイドレールに沿って昇降する。
【0015】
前記揉み指圧駆動部19は、図4にも示すように、揉み指圧基板(ベース部)29上に揉み指圧アクチュエータ31と、揉み指圧アクチュエータ31によって動作させられるマッサージ部材としての揉み指圧施療子33とを備えて主構成されている。
揉み指圧基板29は、その正面側が、図4に示すように、左右外方ほど前方(図4の上方)へ突出するように形成され、断面視においてV字状の傾斜面とされている。
【0016】
揉み指圧アクチュエータ31は、圧縮空気の給排気によって伸縮する左右一対のベローズ状のエアセル35a,35bから構成されている。これらのエアセル35は、揉み指圧基板29の正面側に左右振り分け状に配置され、それぞれのエアセル35の伸張方向が左右内側に傾いた状態で設けられている。
揉み指圧施療子33は、軸心を左右方向へ向けた回転支軸37廻りに回転自在となった弾性材製の揉み指圧ローラ39により構成されている。各ローラ39は、回転支軸37を保持する弾性材料製のアーム部材41を介して、左右一対の施療子支持台43a,43bにそれぞれ取り付けられている。各施療子支持台43は、揉み指圧基板29の左右のエアセル35における内側部分(V字傾斜面の底部)で軸心を上下方向へ向けて設けられたヒンジ軸45を介して、それぞれ揉み指圧基板29に対して揺動自在に設けられている。このヒンジ軸45には、揉み指圧基板29に対して施療子支持台43a,43bを閉じる方向に付勢するバネ46が嵌められている。
【0017】
なお、アーム部材41は左右横方向に弾性変形可能で、揉み指圧の力を適度に緩和している。
左右のエアセル35の伸張方向先端側は、円筒状のキャップ体47を介して各施療子支持台43に取り付けられている。すなわち、揉み指圧基板29と施療子支持台43とによってエアセル35を挟持するようなかたちになる。
空気供給源(後述)からエアセル35に圧縮空気が供給されて、左右のエアセル35が伸張すると、図4に示すように、左右の施療子支持台43が前方に揺動し、左右の揉み指圧施療子33が左右近接状に前方移動して、揉みマッサージが行われる。なお、左右のエアセル35の一方のみを伸張させた場合には、一方の揉み指圧施療子33が前方移動し、指圧マッサージが行われる。
【0018】
前記叩き駆動部21は、叩き基板49上に叩きアクチュエータ51と、叩きアクチュエータ51によって動作させられるマッサージ部材としての叩き施療子53とを備えて主構成されている。
叩きアクチュエータ51は、モータ55によって構成され、叩き施療子53は左右一対の円柱状の叩きローラ57によって構成されている。これらの叩きローラ57は、無端ベルト59を介してモータ55により回転駆動される叩き軸61に対して、偏心状態で取付けられている。叩き軸61は、叩き基板49に設けられた叩きアーム63に対して、左右横方向に架け渡され、その軸心廻りに回動自在に保持されている。叩き軸61が回転すると、偏心した左右の叩きローラ57は、交互に身体への叩きを行う。
【0019】
なお、叩きローラ57が身体に対して一定の力で押し付けられるように、叩きアーム63と叩き基板49との間には、ねじりバネ65が介在されており、叩きローラ57が身体側へ付勢された状態で取り付けられている。
また、モータ55は、回転速度を可変として、叩きの速度が変えられるようにしておくことができる。
このように、揉み指圧駆動部19と叩き駆動部21が別々に設けられているので、それぞれの駆動部において、最適なマッサージ動作が実現される。すなわち、揉み指圧駆動部19では、アクチュエータ31としてエアセル35が採用されていることから、エア作用によるゆっくりとしかも強い、最適な揉み又は指圧が得られる。一方、叩き駆動部21では、叩き施療子53の偏心回転運動による確実な叩きが得られる。
【0020】
また、揉み・指圧と叩きとを同時に行うことも可能であり、従来の一種類の施療子によってマッサージを行っているものより、マッサージ動作の幅が広がっている。
前記さすり施療子23は、左右一対のさすりローラ67から構成されている。このさすりローラ67は、ハウジング17の下端に左右横方向に架け渡されたさすり軸69の軸心廻りに回動自在に設けられている。
さすり施療子23が身体が押しつけられた状態で、マッサージ駆動部11が昇降すると、さすりローラ67が身体をさするように回転し、さすりマッサージが得られる。
【0021】
さすり軸69の両端には、一端側がそれぞれ揉み指圧基板29の左右両側に固定される第1リンク71a,71bの他端がさすり軸69の軸心廻りに回動自在に設けられている。前記揉み指圧駆動部21はこの第1リンク71を介してハウジング17に取り付けられており、揉み指圧駆動部21全体が、さすり軸69を軸心として回動し、図5に示すように身体側へ前傾移動可能とされている。
また、さすり軸69の両端には、一端がそれぞれ叩き基板49の左右両側に固定される第2リンク73a,73bの他端も、さすり軸69の軸心廻りに回動自在に設けられており、前記叩き駆動部23は、この第2リンク73を介してハウジング17に取り付けられている。また、第1リンク71と第2リンク73とはそれぞれ別個に回動自在であり、前記叩き駆動部23は、揉み指圧駆動部21とは別に、さすり軸69を軸心として回動し、図6に示すように身体側へ前傾移動可能とされている。
【0022】
なお、第2リンク73は、第1リンク71の左右内側に配置されている。
揉み指圧駆動部21の前傾移動は、ハウジング17と揉み指圧基板29との間に配置された第1前傾駆動部75によって行われる。この第1前傾駆動部75は、圧縮空気の給排気により伸縮する左右一対のベローズ状のエアセル77a,77bより構成され、これらのエアセル77は、その伸張方向一端がハウジング17に連結され、他端が揉み指圧基板29に連結されている。これらのエアセル77に空気供給源から圧縮空気が供給されると、エアセル77は図5に示すように伸張し、揉み指圧駆動部21全体が前傾して身体側へ進出する。また、エアセル77内の空気が排気されると収縮して、揉み指圧駆動部21が身体側から後退する。
【0023】
叩き駆動部23の前傾移動は、ハウジングと叩き基板49との間に配置された第2前傾駆動部79によって行われる。この第2前傾駆動部79は、圧縮空気の給排気により伸縮する左右一対のベローズ状のエアセル81a,81bにより構成され、左右一対のエアセル81a,81bの伸張方向一端がハウジング17に連結され、他端が叩き基板49に連結されている。これらのエアセル81に空気供給源から圧縮空気が供給されると、エアセル81は図6に示すように伸張し、叩き駆動部23が前傾して身体側へ進出する。また、エアセル81内の空気が排気されると収縮して、叩き駆動部23が身体側から後退する。
【0024】
このように、揉み指圧駆動部19と、叩き駆動部23とは、それぞれ身体側へ進退出移動可能であるので、首や腰のように背もたれ部から離れている部分に対しては、揉み指圧駆動部19や叩き駆動部23を前傾移動させることにより、確実なマッサージを行える。
図7は、前記各エアセル35a,35b,77a,77b,81a,81bへ空気を供給する空気回路図を示している。この空気回路には、空気供給源83として、空気ポンプ85とアキュムレータ87とを備えており、各エアセル側へ圧縮空気を供給可能とされている。なお、空気ポンプ85とアキュムレータ87とは、座面部5の下方内部に収納設置されている。
【0025】
各エアセルは、給気状態と、給気後の自己保持状態と、排気状態との切り換えを行う三方弁89,91,93,95を介して空気供給源83と接続されている。具体的には、揉み指圧用のエアセル35a,bはそれぞれ別個の三方弁89,91を介して空気供給源83と接続されており、左右のエアセル35a,bは別個独自に伸縮可能である。
また第1前傾駆動部75(揉み指圧駆動部用)のエアセル77a,bは、共通の三方弁93を介して空気供給源83と接続されており、各エアセル77a,bの給排気が同時に行われ、2つのエアセル77a,bによって揉み指圧駆動部21が前傾移動させられる。なお、三方弁93と空気供給源83との間には、二方弁97が介在されており、この二方弁9によっても給気の切り換えを行うことができる。
【0026】
第2前傾駆動部79(叩き駆動部用)のエアセル81a,bも、共通の三方弁95を介して空気供給源83と接続されており、各エアセル81a,bの給排気が同時に行われ、2つのエアセル81a,bによって叩き駆動部23が前傾移動させられる。
前記揉み指圧駆動部19の前傾移動は、使用者の肩位置を検出するためにも用いられる。図2及び図3に示すように、ハウジング17の底部には取付ステー101を介してリミットスイッチ103が設けられている。このリミットスイッチ103は、揉み指圧駆動部19が前傾状態か後退状態かを検知するためのものであり、具体的には揉み指圧基板29の底部に取り付けられた被検出体105が、リミットスイッチ103に接触しているか否かを検出する。
【0027】
図3に示すように、揉み指圧駆動部19が後退して収納状態にあるときには、リミットスイッチ103と被検出体105は離れており、リミットスイッチ103はOFF状態にある。図5に示すように、エアセル77が伸張して揉み指圧駆動部19が使用者側へ進出すると、被検出体105がリミットスイッチ103に接触して、リミットスイッチ103はON状態になる。
以下にリミットスイッチ103を用いて使用者の肩位置を検出するための手順について図8を参照しつつ説明する。まず、初期状態として、マッサージ駆動部11は、背もたれ部3内で最上部に位置している。エアセル77a,77bには空気が供給されて伸張し、揉み指圧駆動部19が使用者側へ進出する。すなわち、揉み指圧施療子33が使用者側へ突出した状態となる。なお、このとき被検出体105はリミットスイッチ103に接触してリミットスイッチ103がON状態となる。
【0028】
ここで、エアセル77a,77b内部の圧力は、通常のマッサージのために揉み指圧駆動部19を前傾移動させる場合より、低くなるように空気が供給される。すなわち、エアセル77a,77bを伸張させて揉み指圧駆動部19を前傾移動させるには十分であると共に、揉み指圧駆動部19を後退させるような負荷が加えられた場合はエアセル77a,77bが収縮可能な程度の圧力とされている。
揉み指圧駆動部19を前傾状態で、マッサージ駆動部11を下降させると、使用者の肩より上方に揉み指圧施療子33があるときは、揉み指圧駆動部19は前傾状態を保つ。さらにマッサージ駆動部11が下降して、揉み指圧施療子33が使用者の肩に接触すると、揉み指圧駆動部19は後方に押されて後退する。このとき、エアセル77a,77bの内圧は比較的低圧なので、わずかの負荷で圧縮することができ、使用者を過度に圧迫することが防止される。
【0029】
これによって、被検出体105がリミットスイッチ103から離れ、リミットスイッチ103がOFF状態となる。したがって、リミットスイッチ103がONからOFFに切り替わった位置が使用者の肩位置になる。
そして、マッサージ機1は、この肩位置情報を基に、使用者の体格と、それの体格に応じたツボ位置を求め、ツボを確実に刺激するマッサージを行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、検出手段を、叩き駆動部21のエアセル81の伸縮を検知するように構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、エア作用によるゆっくりとしかも強い、最適な揉み又は指圧が得られ、たたき施療子の偏心回転運動による確実な叩きを得ることができ、また、簡単な構成でマッサージ機に対する使用者の肩位置を自動かつ正確に判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ機を示す斜視図である。
【図2】マッサージ駆動部の平面図である。
【図3】マッサージ駆動部の側面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】揉み指圧駆動部が身体側へ進出(前傾)した状態を示す概略側面図である。
【図6】叩き駆動部が身体側へ進出(前傾)した状態を示す概略側面図である。
【図7】マッサージ機の空気回路図である。
【図8】肩位置を検出するための原理図である。
【符号の説明】
1 マッサージ機
11 マッサージ駆動部
33 揉み指圧施療子(マッサージ部材)
39 揉み指圧基板(ベース部)
77a,77b エアセル
103 リミットスイッチ
105 被検出体
Claims (3)
- 背もたれ部3と、座面部5と、移動駆動部9により上下方向へ移動可能であるマッサージ駆動部11とを備え、
前記マッサージ駆動部11は、ベース部29上に揉み指圧アクチュエータ31と、該揉み指圧アクチュエータ31によって動作させられる揉み指圧施療子33とを備えた揉み指圧駆動部19と、
叩き基板49上に叩きアクチュエータ51と、該叩きアクチュエータ51によって動作させられる叩き施療子53とを備えた叩き駆動部21とを有し、
揉み指圧駆動部19の下方に叩き駆動部21が配置されており、
前記マッサージ駆動部11は、伸張により前記揉み指圧施療子33を使用者側へ進出させると共に収縮により前記揉み指圧施療子33を使用者側から後退させるエアセル77とを備えたことを特徴とするマッサージ機。 - 前記エアセル77の伸縮を検知する検知手段103を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記検知手段103は、前記エアセル77の伸縮に応じてON・OFFさせるリミットスイッチであることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
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