JP4139926B2 - 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置 - Google Patents

多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4139926B2
JP4139926B2 JP22319698A JP22319698A JP4139926B2 JP 4139926 B2 JP4139926 B2 JP 4139926B2 JP 22319698 A JP22319698 A JP 22319698A JP 22319698 A JP22319698 A JP 22319698A JP 4139926 B2 JP4139926 B2 JP 4139926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
packaging
filling
roll
sealed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22319698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000053104A (ja
Inventor
久哉 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP22319698A priority Critical patent/JP4139926B2/ja
Publication of JP2000053104A publication Critical patent/JP2000053104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4139926B2 publication Critical patent/JP4139926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体あるいは固形物を多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置に関するものであり、具体的には、シールロールに供給されるフィルム状の包装材料にスリットを入れることにより充填効率やシール性の向上が図れるように工夫された多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多列同時包装型4方シール充填包装装置は、粉粒体あるいは固形物を高速で充填包装する装置であり、脱酸素剤包装体、乾燥剤包装体あるいは調味料包装体などの比較的小型の物品包装体を大量製造する装置として広く使われている。
【0003】
図1及び図2は、一般的な粉粒体の4方シール充填包装機の模式図であり、これらの図を例として4方シール充填包装機の構造原理について説明する。
粉粒体ホッパー1中の粉粒体10aは、計量升3とシャッター4を持ちスライド運動をする計量角盤2において計量され、スライド運動によりシャッター4が開放されて固定シュート5に計量された粉粒体10bとして蓄えられる。
包装材料20a及び20bは、ガイドロール21a及び21bを経由してシールロール7aと7bの接触部分に供給され、シールロール7aと7bの回転によりシールロール窪み22aと22b周囲の包装材料20a・20bがシールロール7a・7bに押しつけられ、熱融着することにより袋を形成して行くが、シールロール窪み22a・22bが向き合っているときに上下動シュート6がシールロール窪み22a・22b部分の包装材料20a・20b間に挿入され、固定シュートシャッター5bが開放されることにより、粉粒体10bは上下動シュート6を経由し、シールロール窪み22a・22b間に上下動シュート6が包装材料20a・20bを押し拡げてできた空間に粉粒体10cとして充填され、更にシールロール7a・7bが回転し、4方がシールされた充填包装物となる。
更に、これらの4方シール充填包装機は、生産性の面で多列同時包装型であることが多く、4方がシールされた充填包装物23は各列スリッター8でスリットされて連包充填包装物24にするか、又は更にカッター9で単包カットされて充填包装単包製品25とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
多列同時包装型4方シール充填包装機においては、シールロール窪み22a・22bが向き合っている部分の包装材料20a・20b間に上下動シュート6を挿入し、包装材料20a・20bを押し拡げて、粉粒体の充填される袋を作成するため、包装材料20a及び20bとしては、柔軟性に富み、特に包装材料の進行長手方向に直交する方向の伸びが大きな包装材料を使用する必要があった。
しかしながら、ここで用いられる包装材料は、包装される物質、用途などにより、通気性・ガスバリアー性・取扱い易さ・外観の良さなどの機能を持たせた包装材料を用いられることが多く、そのような包装材料の中には、柔軟性に乏しく袋を大きく拡げられないため、袋の押し拡げ容積が充分にとれず、満足のゆく粉粒体量を充填することができなかったり、シール部分に粉粒体がこぼれやすくシール強度に悪影響を及ぼす恐れがあって、安定した充填包装ができないものが多くあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、多列同時包装型4方シール充填包装機にて粉粒体の充填包装を行う中で、粉粒体の量を多くした場合、シールロールの外側の列は充填包装できるのに対して、シールロールの内側の列では充填包装が困難なことを見出し、これは、シールロール窪み22a・22bが向き合っている部分の包装材料20a・20b間に上下動シュート6を挿入して袋を拡げるときに、シールロールの内側の列では包装材料が伸びる能力のみで袋を拡げているのに対して、シールロールの外側の列ではシールロールの外側の包装材料がシールロール窪みに引き寄せられることにより、余裕を持って袋を拡げ、袋の押し拡げ容積がシールロールの内側の列より大きくなっていることにあることを発見した。そこで、図3に示すように、シールロール手前で、包装材料20a及び20bにシールロールの任意の窪み間の列の熱融着される部分に予めスリットを入れる1次スリッター15a・15bを設置した充填包装機を考案し、シールロール内側の列においても包装材料がシールロール窪みに引き寄せられながら袋を拡げ、より大きな袋の押し拡げ容積が確保されるため、粉粒体の充填量の向上及び安定したシールの実施が行えることを確認した。
また、これまでは、粉粒体の充填包装機を例として述べてきたが、図6に示す様に、固形物の4方シール充填包装機にあっては、上下動シュートは用いられず、その代わりに左右に水平動するプッシャーを用いて固形物をガイドに沿って直線的に挿入することにより、シールロールの窪みが向き合った部分の包装材料間に固形物を充填する。この場合は、固形物自身が包装材料を押し拡げることになる。シールロールの内側の列では、包装材料の伸びる能力のみで袋を拡げることになるが、粉粒体を充填する場合と同様な包装材料の1次スリッター55a・55bを設けることにより、包装材料の伸びのみではなく、1次スリット部分からシールロール窪みに包装材料が引き寄せられ、袋の押し拡げ容積が大きくなるため、より大きな固形物を包装でき且つ安定したシール性を実現することができることを確認した。
この様な知見を基にして、本発明を完成した。
【0006】
本発明は、1回転あたりn個の窪みをm列有し、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み状に挿入される一対のフィルム状の包装材料を連続供給して熱融着しながら、該シールロール接触部の接線方向に直線的に出入りすることにより該シールロールの窪み部分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒体を供給するか又は該シールロール接触部の接線方向に直線的に出入りするm個のプッシャーを用いて該シールロールの窪み部分に固形物を供給し、該シールロール1回転あたりn×m個の4方シール充填包装を行う方法において、包装材料が該シールロールに挿入される以前に、包装材料に該シールロールの任意の窪み間の列の熱融着される部分に予めスリットを入れることを特徴とする多列同時に4方シール充填包装する方法に関する。
また本発明は、上記の方法を実施するのに適した装置に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
先ず、図1〜図5を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
尚、図4は本発明の実施態様の一例である、中央に1次スリッターを設けた4列型粉粒体4方シール充填包装装置の見取り図を示している。また図5はこの装置のシールロール部分の断面図を示している。
【0008】
粉粒体10aは、粉粒体ホッパー1に蓄えられる。粉粒体ホッパー1の下部には、往復運動を行い、各列に対応した4個の計量升3を持つ計量角盤2があり、計量角盤2の計量升3が、粉粒体ホッパー1の下に来たときに、粉粒体10aは計量され、計量升3の位置が、固定シュート5の上部に来たときに、計量升シャッター4が開放されることにより粉粒体は固定シュート5に落下し、粉粒体10bの位置に保持される。 包装材料20a・及び20bは、通常ロール状に巻かれた状態で供給され、1次スリッター15a及び15bによって、中央にスリットが入れられることにより、それぞれ2列づつ2枚の包装材料に分割された後、ガイドロール21a・21bを経由して、シールロール7a・7b間の隙間に供給される。
【0009】
シールロール7a・7b間に供給された包装材料20a・20bは、シールロール7a・7bの回転に伴って、シールロール窪み22a・22bの周縁部の包装材料20a・20bが熱融着によりシールされ、ポケットを形成するが、そこへ、上下動シュート6が下降し、包装材料20a・20b間に包装材料を押し拡げながら挿入することにより、粉粒体を充填する袋を形成する。
そこへ、固定シュートシャッター5bが開放されることにより、粉粒体10bが上下動シュート6を経由して落下し、粉粒体10cとして袋に収納される。
更に上下動シュート6が上昇しながら、シールロール7a・7bが回転を続けることによりシールロール窪み22a・22b部分の全周の包装材料20a・20bが熱融着によりシールされ、充填包装物23となる。
【0010】
図5は、シールロール窪み22a・22bが向き合っているときに、シールロール窪み部分の包装材料22a・22b間に上下動シュート6が挿入されたときの断面図であるが、この図をもとに更に詳しく説明する。
包装材料20a・20b間に上下動シュート6を挿入すると、図5に示すように包装材料20a・20bは上下動シュート6の形状に沿って押し拡げられ、進行方向に直交する方向に伸びることとなるが、包装材料の柔軟性によっては、包装材料の伸びだけでは粉粒体を充分量充填するだけの袋の大きさまで押し拡げることができない。
中央に1次スリットを入れない場合は、シールロールの外側の列では、包装材料が押し拡げられるときに、包装材料が伸びるのみではなく、最も外側部分の包装材料20a・20bを矢印▲1▼のようにシールロール窪み部分に引き寄せることができるため、余裕を持って袋を作成することができるが、シールロールの内側の列においては、シールロール窪み周縁のシール部分が左右いずれも他の列のシール部分に引っ張られることになるため、包装材料20a・20bが押し拡げられるときに包装材料20a・20bの伸びだけで、袋を作成していることとなる。
このため、シールロール内側の列では、袋の容積を大きくすることができず、充分量の粉粒体を充填することができなかったり、粉粒体がシール部分にかみ込んで、充填包装物の品質に悪影響を及ぼしたりすることがある。
【0011】
これに対して、中央に1次スリッター15a・15bを設置し、1次スリットを入れた場合は、図5に示すように内側の列においても、中央の1次スリット部分で包装材料20a・20bが切り離されているため、矢印▲2▼のように中央スリット部分から包装材料20a・20bをシールロール窪み部分に引き寄せることができ、シールロール外側の列と同様に、余裕を持って容積が大きな袋を作成することができる。
このように、2列づつとなるように1次スリットを入れることにより、全ての列が、上下動シュート6を挿入して包装材料20a・20bを押し拡げて袋を作成するときに、包装材料20a・20bの伸びだけでなく、包装材料20a・20bをシールロール窪み部分に引き寄せる余裕を持っていることになるため、全ての列で充分な量の粉粒体を安定して充填包装することができる。
【0012】
このようにして充填包装された充填包装物23は、各列スリッター8によって各列に分離され、両端及び中央スリット部分が切り揃えられて、更にカッター装置9によりカットされて単包状の充填包装単包製品25となる。両端及び中央スリット部分で充填包装物から切り離された包装材料のミミ26は、巻き取り機で巻き取るなどの方法で、包装機外に排出される。
【0013】
このような、充填包装機においては、製品を充填包装単包製品25として得ることが多いが、各列スリッター8の一部を省略して、隣同志の列と連続した連包製品や、カッター装置9の作動頻度を調節して前後の充填包装物と連続した連包製品、あるいは、カッター装置9を全く作動させないことにより、帯状に充填包装物が連なった多連包製品として得ることもできる。
また、単包製品を得るにあたって、刃物を配置した1対のロールを回転させ、打ち抜き状にカットを行うこともある。
【0014】
このような充填包装に用いられる包装材料20a・20bとしては、熱融着によってシールすることが可能なあらゆる包装材料が考えられる。また、包装材料20a・20bのいずれかが熱融着性を有し、一方の包装材料の熱融着性のみで他方の包装材料と融着する場合もある。
包装材料の例としては、粉粒体の鮮度管理が必要である場合には、ガスバリアー性のあるプラスチック製組合せフィルム、アルミニュウム箔入り組合せフィルム、アルミニュウム蒸着組合せフィルムなどが用いられ、遮光を行う必要がある場合にも、アルミニュウム箔入り組合せフィルム、アルミニュウム蒸着組合せフィルムなどが用いられる。脱酸素剤、乾燥剤、芳香剤などの、外気との通気が必要なものを充填包装する場合には、マイクロポーラスフィルム、不織布、紙、穴あきフィルムなどを組み合わせた包装材料などが用いられる。
また、充填包装物の型くずれを防止する場合や、包装材料をその後の流通における台紙として用いるような場合には、厚みの大きな包装材料が用いられることが多い。
【0015】
このように、充填包装に用いられる包装材料は様々であるが、包装材料に持たせる機能によって、包装材料の柔軟性も様々であり、柔軟性に乏しい包装材料を用いざるを得ないことも多い。また、包装材料20aと包装材料20bは、別の種類の包装材料を用いることもあり、それぞれの包装材料の柔軟性が著しく異なることもある。
柔軟性に乏しい包装材料を用いて充填包装を行う場合には、充填包装の操作性等の悪化を改善するために、上下動シュート6の位置を柔軟性の乏しい包材から離れる方向にずらしたり、上下動シュート6の挿入深度を浅くしたり、ガイドロール21a・21bの位置をずらして包装材料20a・20bがシールロール7a・7bに侵入する角度を変更したりすることによる調節を行うことが一般的であるが、この様な調節のみでは、操作性等の悪化を完全に解消することは困難である。包装材料に一次スリッター15a・15bで包装材料をスリットすることにより、上下動シュート6を包装材料20a・20b間に挿入して袋を押し拡げるときに、包装材料の伸びだけでなく包装材料をシールロール窪み部分に引き寄せることにより、余裕を持って容積の大きい袋を作成する本発明の方法は、柔軟性に乏しい包装材料を用いた場合の操作性等の悪化を完全に解消できる優れた方法であり、また本発明方法を前記の調節方法と併用して行うと一層効果があがる場合がある。
【0016】
次に、一般的な固形物4方シール充填包装機の模式図の一例である図6に従って、固形物の4方シール充填包装機について説明する。
固形物50は、固形物搬送コンベア30によって固形物挿入ガイド33に搬送される。包装材料40a・40bは、ガイドロール41a・42aあるいは41b・42bを経由してシールロール34a・34b間の隙間に供給される。
シールロール34a・34bの回転に伴い、シールロール窪み43a・43bの周縁部分の包装材料40a・40bが熱融着によりシールされてゆき、ポケットが形成されて行くが、固形物50は、上下運動を行うプッシャーガイド31に沿ってスライド運動を行うプッシャー32によって、固形物挿入ガイド33に沿ってポケット部分に直線的に、包装材料40a・40bを押し拡げるながら挿入される。
【0017】
この場合においても、3列以上の固形物充填包装機では、1次スリッター55を設置しない場合、シールロール内側の列においては、固形物50が包装材料40a・40b間に挿入して袋を押し拡げるときに、包装材料の伸びだけで袋を拡げようとするため、包装材料の柔軟性が乏しい場合には、包装材料が破れてしまったり、外観を著しく損なうなどの弊害が起こりやすい。
しかしながら、2列毎の間隔で、1次スリッター55を設置した場合には、包装材料の伸びだけでなく包装材料をシールロール窪み部分に引き寄せながら袋を拡げるため、袋の容積を大きくすることができ、より大きな固形物を安定して充填することができる。
【0018】
このようにして固形物50は、シールロール34a・34bの回転により、シールロール窪み43a・43b周縁部分の包装材料40a・40bがシールされて固形物充填包装物となり、充填包装物搬送コンベア35に寄って搬送されながら、各列スリッター36でスリットされ、カッター37でカットされることにより固形物充填包装単包製品となる。
【0019】
以上では、4列型の粉粒体4方シール充填包装機あるいは固形物の4方シール充填包装機において一対の包装材料のそれぞれの中央部にスリットを入れる場合を例として説明を行ってきたが、本発明はこの例に限られるものではない。
4列型のみではなく、2列以上の多列型、例えば3列型、5列型、6列型、7列型、8列型等の充填包装機にも適用できる。
包装材料へ入れるスリットの位置は、シールロールの任意の窪み間の列の熱融着される部分に入れればよく、例えば全ての列に入れてもよい。また、一対の包装材料の内の一方が柔軟性が乏しい場合に、柔軟性の乏しい包装材料側のみにスリットを入れることもできる。しかし通常は、一対の包装材料のそれぞれに、2列毎の間隔でスリットを入れることが好ましい。
【0020】
【実施例】
実施例1
長さ120mm、巾85mm、深さ20mmのシールロール窪み22a・22bが、120度間隔で1回転あたり3個で、それが4列並んでいるシールロール7a・7bを持ち、上下動シュート6の包装材料間への挿入部分が巾58mm、厚み18mmであり、包装材料20a・20bを中央でスリットする1次スリッター15a・15bを備えた4列型の粉粒体充填包装機を用いて、粉粒体の充填包装実験を行った。
〔実験条件〕
充填物10:脱酸素剤原料粉末、軽装かさ比重(JIS K-6721)は0.45g/ml
包装材料20a・20b:有孔ポリエチレンをラミネートした和紙、長手進行方向に直交する方向の伸び率(JIS P-8132)は4.6%
計量升3の容量:77ml(4列とも)
シールロール7a・7bの温度:150℃(7a・7bとも)
回転速度:シールロール1回転あたり4.5秒
〔実験結果〕
各列とも良好に充填され、粉粒体のこぼれや、シール部分への粉粒体のカミ込みによるシール不良などのトラブルは発生しなかった。各列スリット及びカットを行うことにより脱酸素剤充填包装単包製品を得て、ランダムに採取した50サンプルについて充填量を計量した。全て、34.5±2.0gに入っていて、正確な充填包装がなされていたことを確認した。
【0021】
比較例1
1次スリッター15a・15bを取り外したこと以外は、実施例1と同様にして粉粒体の充填包装実験を行った。
〔実験結果〕
各列とも、長手進行方向に平行する方向のシール(縦シール)部分に大量の原料粉末がカミ込み、それによりシール部分の熱融着が良好に行われず、単包製品にするために各列スリットを行う際に原末がこぼれ出し、充填包装することができなかった。
また、中央の2列においては、長手進行方向に直交する方向のシール(横シール)部分にも大量の原料粉末がカミ込み、横シールが熱融着されずに上下の袋が繋がってしまい、カットを行うと大量の原料粉末がこぼれてしまう状態であった。
【0022】
比較例2
計量升容量を66mlとしたこと以外は、比較例1と同様にして粉粒体の充填包装実験を行った。この場合も計量升容量を小さくしたにもかかわらず、比較例1と同様の充填シール部分への原料粉末のカミ込みが起こり、スリット及びカットを行う際にその部分から原料粉末がこぼれ出すために、安定した充填包装ができなかった。
引き続いて計量升容量を徐々に小さくし、安定した充填包装ができる充填量を調査したところ、原料粉末のカミ込みが見られなくなったのは、計量升容量が50mlのときであった。
【0023】
【発明の効果】
本発明の多列同時包装型の4方シール充填包装機は、包装材料がシールロールに送られる手前に1次スリッターを設けることにより、包装材料を粉粒体充填用のシュート、もしくは、充填する固形物自身によって包装材料を押し拡げ袋を作成するときに、包材が伸びることだけではなく、包装材料をシールロール窪み部分に引き寄せることができるようにしたことに特徴がある。
本発明によれば、包装材料の柔軟性が乏しい場合でも、粉粒体を充填する際に充分な量の充填包装を安定的に行うことができるようになり、同じ充填量の充填包装物では、包装サイズを小さくすることが可能となる。
また、固形物を充填する際には、より大きいものを充填包装することができる様になるほか、包材が破けたり、外観不良が発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な粉粒体4方シール充填包装機の模式図(上下動シュート6が上昇している状態)
【図2】一般的な粉粒体4方シール充填包装機の模式図(上下動シュート6が下降している状態)
【図3】本発明の実施態様の一例である粉粒体4方シール充填包装機の模式図(上下動シュート6が下降している状態)
【図4】本発明の実施態様の一例である4列同時包装型の粉粒体4方シール充填包装機の見取り図
【図5】図4の4列同時包装型の粉粒体4方シール充填包装機において、シールロール窪み22a・22bが向かい合っており、上下動シュート6が包装材料20a・20b間に挿入されている状態の断面図
【図6】本発明の実施態様の一例である固形物4方シール充填包装機の模式図
【符号の説明】
1 粉粒体ホッパー
2 計量角盤
3 計量升
4 計量升シャッター
5 固定シュート
6 上下動シュート
7a・7b シールロールa・b
8 各列スリッター
9 カッター
10 粉粒体(10a:ホッパー中、10b:固定シュート中、10c:シールロール窪み部分の袋中に落下した状態)
15a ・15b 1次スリッターa・b
20a・20b 包装材料a・b
21a・21b ガイドロールa・b
22a・22b シールロール窪みa・b
23 各列スリット及びカット前の充填包装物
24 各列スリット後の連包充填包装物
25 充填包装単包製品
26 包装材料ミミ
30 固形物搬送ベルト
31 プッシャーガイド
32 プッシャー
33 固形物ガイド
34a・34b シールロールa・b
35 充填包装物搬送ベルト
36 各列スリッター
37 カッター
40a・40b 包装材料a・b
41a・41b 第1ガイドロールa・b
42a・42b 第2ガイドロールa・b
43a・43b シールロール窪みa・b
50 固形物
55a・55b 1次スリッターa・b

Claims (6)

  1. 1回転あたりn個の窪みをm列有し、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み状に挿入される一対のフィルム状の包装材料を連続供給して熱融着しながら、該シールロール接触部の接線方向に直線的に出入りすることにより該シールロールの窪み部分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒体を供給するか又は該シールロール接触部の接線方向に直線的に出入りするm個のプッシャーを用いて該シールロールの窪み部分に固形物を供給し、該シールロール1回転あたりn×m個の4方シール充填包装を行う方法において、包装材料が該シールロールに挿入される以前に、一対の包装材料それぞれおける、該シールロールの任意の窪み間の列の熱融着される部分に予めロール型スリッターで、長手進行方向に平行なスリットのみ、間断なく入れることを特徴とする多列同時に4方シール充填包装する方法。
  2. 2列毎の間隔でスリットを入れる請求項1記載の多列同時に4方シール充填包装する方法。
  3. 4方シール充填包装したものを熱融着されたシール部分で切りわけることにより、個別の包装体とするか又は連包状の包装体とする請求項1記載の多列同時に4方シール充填包装する方法。
  4. 1回転あたりn個の窪みをm列有し、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み状に挿入される一対のフィルム状の包装材料を連続供給して熱融着しながら、該シールロール接触部の接線方向に直線的に出入りすることにより該シールロールの窪み部分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒体を供給するか又は該シールロール接触部の接線方向に直線的に出入りするm個のプッシャーを用いて該シールロールの窪み部分に固形物を供給し、該シールロール1回転あたりn×m個の4方シール充填包装を行う装置において、包装材料が該シールロールに挿入される以前の箇所に、一対の包装材料それぞれおける、該シールロールの任意の窪み間の列の熱融着される部分に予めロール型スリッターで、長手進行方向に平行なスリットのみ、間断なく入れる機構を設けることを特徴とする多列同時包装型4方シール充填包装装置。
  5. 2列毎の間隔でスリットを入れる請求項4記載の多列同時包装型4方シール充填包装装置。
  6. 4方シール充填包装したものを、長手進行方向の熱融着されたシール部分にスリットを入れる機構と長手進行方向に直交する熱融着されたシール部分をカットする機構とを設ける請求項4記載の多列同時包装型4方シール充填包装装置。
JP22319698A 1998-08-06 1998-08-06 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置 Expired - Fee Related JP4139926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22319698A JP4139926B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22319698A JP4139926B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000053104A JP2000053104A (ja) 2000-02-22
JP4139926B2 true JP4139926B2 (ja) 2008-08-27

Family

ID=16794314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22319698A Expired - Fee Related JP4139926B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4139926B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4972729B2 (ja) * 2006-04-24 2012-07-11 パウダーテック株式会社 シュート、シート供給装置、およびシート包装機
KR100993419B1 (ko) 2008-04-10 2010-11-09 대원산업 (주) 포장필름의 절개선 형성장치
CN101837842B (zh) * 2010-03-30 2012-04-11 上海电机学院 间隔两种粉料的投料包装设备
JP5260615B2 (ja) * 2010-10-12 2013-08-14 池田機械産業株式会社 包装装置
JP5698112B2 (ja) * 2011-12-01 2015-04-08 株式会社東陽機械製作所 四方シール型包装体の製造装置及び四方シール型包装体の製造方法
GB2505150A (en) * 2012-05-25 2014-02-26 Sangenic International Ltd Rollers to seal waste between film sheets
CN105480499A (zh) * 2015-11-25 2016-04-13 蚌埠市众邦包装厂 一种产品包装自动控制系统
CN105501493A (zh) * 2015-11-25 2016-04-20 蚌埠市众邦包装厂 一种自动包装设备
CN109807992A (zh) * 2019-03-13 2019-05-28 深圳市光大激光科技股份有限公司 一种辊式热切断机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000053104A (ja) 2000-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3579948A (en) Bag handling apparatus and method
AU712087B2 (en) Method and apparatus for automatically packaging a food or non food product
US20060048485A1 (en) Vertical bag form-fill-seal packaging method
JP4139926B2 (ja) 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置
JP3091122B2 (ja) 固形物充填装置及びそれを用いた固形物充填方法
EP3428076B1 (en) Device for gas extraction and packaging apparatus using the device
US20140352259A1 (en) Method and apparatus for forming a flexible pouch with fitment
US20240017904A1 (en) Package configured to preserve perishable product, and method of making and using same
EP1172295A1 (en) Automatic packaging machine
JP4421014B2 (ja) 包装方法及び包装機
USRE28350E (en) Bag handling apparatus and method
EP1661807B1 (en) Device for packaging granular objects with adsorbing ability, pachaging method, and method of producing packaged product
JP2020117271A (ja) 包装装置
JP6192908B2 (ja) 包装機の小袋装填装置及び包袋への小袋装填方法
JP3917492B2 (ja) 粉粒状物の充填包装装置
JP3620611B2 (ja) 自動充填包装装置
EP2000411A1 (en) Heat sealing and cutting device
JP2002255105A (ja) 充填包装機
US20060110497A1 (en) Method for evacuating air from flexible packages
JPH11180417A (ja) 包装装置
JPH0840405A (ja) 縦型製袋充填包装装置
JP4443157B2 (ja) 分包品の包装装置及び包装物の製造方法
SU821294A1 (ru) Устройство дл упаковки таблетокВ ТЕРМОСКлЕиВАющуюС плЕНКу
JP2001097314A (ja) 成形容器の包装方法
JPH11208609A (ja) 物品を充填包装する方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080514

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees