JP2000053104A - 多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置 - Google Patents

多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉粒体または固形物を充填包装する多列同時
包装型4方シール充填包装機において、充填効率を高
め、かつ確実なシール性を確保して、充填包装物の安定
大量生産を可能とする方法及び装置を提供する。 【解決手段】 1回転あたりn個の窪みをm列有し、接
触状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み
状に挿入される一対のフィルム状の包装材料を連続供給
して熱融着しながら、該シールロール接触部の接線方向
に直線的に出入りすることにより該シールロールの窪み
部分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒体を供給
するか又は該シールロール接触部の接線方向に直線的に
出入りするm個のプッシャーを用いて該シールロールの
窪み部分に固形物を供給し、該シールロール1回転あた
りn×m個の4方シール充填包装を行う方法において、
包装材料が該シールロールに挿入される以前に、包装材
料に該シールロールの任意の窪み間の列に沿って予めス
リットを入れることを特徴とする多列同時に4方シール
充填包装する方法、及びこの方法を実施するのに適した
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体あるいは固
形物を多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置
に関するものであり、具体的には、シールロールに供給
されるフィルム状の包装材料にスリットを入れることに
より充填効率やシール性の向上が図れるように工夫され
た多列同時に4方シール充填包装する方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】多列同時包装型4方シール充填包装装置
は、粉粒体あるいは固形物を高速で充填包装する装置で
あり、脱酸素剤包装体、乾燥剤包装体あるいは調味料包
装体などの比較的小型の物品包装体を大量製造する装置
として広く使われている。
【0003】図1及び図2は、一般的な粉粒体の4方シ
ール充填包装機の模式図であり、これらの図を例として
4方シール充填包装機の構造原理について説明する。粉
粒体ホッパー1中の粉粒体10aは、計量升3とシャッ
ター4を持ちスライド運動をする計量角盤2において計
量され、スライド運動によりシャッター4が開放されて
固定シュート5に計量された粉粒体10bとして蓄えら
れる。包装材料20a及び20bは、ガイドロール21
a及び21bを経由してシールロール7aと7bの接触
部分に供給され、シールロール7aと7bの回転により
シールロール窪み22aと22b周囲の包装材料20a
・20bがシールロール7a・7bに押しつけられ、熱
融着することにより袋を形成して行くが、シールロール
窪み22a・22bが向き合っているときに上下動シュ
ート6がシールロール窪み22a・22b部分の包装材
料20a・20b間に挿入され、固定シュートシャッタ
ー5bが開放されることにより、粉粒体10bは上下動
シュート6を経由し、シールロール窪み22a・22b
間に上下動シュート6が包装材料20a・20bを押し
拡げてできた空間に粉粒体10cとして充填され、更に
シールロール7a・7bが回転し、4方がシールされた
充填包装物となる。更に、これらの4方シール充填包装
機は、生産性の面で多列同時包装型であることが多く、
4方がシールされた充填包装物23は各列スリッター8
でスリットされて連包充填包装物24にするか、又は更
にカッター9で単包カットされて充填包装単包製品25
とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多列同時包装型4方シ
ール充填包装機においては、シールロール窪み22a・
22bが向き合っている部分の包装材料20a・20b
間に上下動シュート6を挿入し、包装材料20a・20
bを押し拡げて、粉粒体の充填される袋を作成するた
め、包装材料20a及び20bとしては、柔軟性に富
み、特に包装材料の進行長手方向に直交する方向の伸び
が大きな包装材料を使用する必要があった。しかしなが
ら、ここで用いられる包装材料は、包装される物質、用
途などにより、通気性・ガスバリアー性・取扱い易さ・
外観の良さなどの機能を持たせた包装材料を用いられる
ことが多く、そのような包装材料の中には、柔軟性に乏
しく袋を大きく拡げられないため、袋の押し拡げ容積が
充分にとれず、満足のゆく粉粒体量を充填することがで
きなかったり、シール部分に粉粒体がこぼれやすくシー
ル強度に悪影響を及ぼす恐れがあって、安定した充填包
装ができないものが多くあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、多列同時包
装型4方シール充填包装機にて粉粒体の充填包装を行う
中で、粉粒体の量を多くした場合、シールロールの外側
の列は充填包装できるのに対して、シールロールの内側
の列では充填包装が困難なことを見出し、これは、シー
ルロール窪み22a・22bが向き合っている部分の包
装材料20a・20b間に上下動シュート6を挿入して
袋を拡げるときに、シールロールの内側の列では包装材
料が伸びる能力のみで袋を拡げているのに対して、シー
ルロールの外側の列ではシールロールの外側の包装材料
がシールロール窪みに引き寄せられることにより、余裕
を持って袋を拡げ、袋の押し拡げ容積がシールロールの
内側の列より大きくなっていることにあることを発見し
た。そこで、図3に示すように、シールロール手前で、
包装材料20a及び20bにシールロールの任意の窪み
間の列の熱融着される部分に予めスリットを入れる1次
スリッター15a・15bを設置した充填包装機を考案
し、シールロール内側の列においても包装材料がシール
ロール窪みに引き寄せられながら袋を拡げ、より大きな
袋の押し拡げ容積が確保されるため、粉粒体の充填量の
向上及び安定したシールの実施が行えることを確認し
た。また、これまでは、粉粒体の充填包装機を例として
述べてきたが、図6に示す様に、固形物の4方シール充
填包装機にあっては、上下動シュートは用いられず、そ
の代わりに左右に水平動するプッシャーを用いて固形物
をガイドに沿って直線的に挿入することにより、シール
ロールの窪みが向き合った部分の包装材料間に固形物を
充填する。この場合は、固形物自身が包装材料を押し拡
げることになる。シールロールの内側の列では、包装材
料の伸びる能力のみで袋を拡げることになるが、粉粒体
を充填する場合と同様な包装材料の1次スリッター55
a・55bを設けることにより、包装材料の伸びのみで
はなく、1次スリット部分からシールロール窪みに包装
材料が引き寄せられ、袋の押し拡げ容積が大きくなるた
め、より大きな固形物を包装でき且つ安定したシール性
を実現することができることを確認した。この様な知見
を基にして、本発明を完成した。
【0006】本発明は、1回転あたりn個の窪みをm列
有し、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、
くい込み状に挿入される一対のフィルム状の包装材料を
連続供給して熱融着しながら、該シールロール接触部の
接線方向に直線的に出入りすることにより該シールロー
ルの窪み部分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒
体を供給するか又は該シールロール接触部の接線方向に
直線的に出入りするm個のプッシャーを用いて該シール
ロールの窪み部分に固形物を供給し、該シールロール1
回転あたりn×m個の4方シール充填包装を行う方法に
おいて、包装材料が該シールロールに挿入される以前
に、包装材料に該シールロールの任意の窪み間の列の熱
融着される部分に予めスリットを入れることを特徴とす
る多列同時に4方シール充填包装する方法に関する。ま
た本発明は、上記の方法を実施するのに適した装置に関
する。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず、図1〜図5を参照しなが
ら、本発明を詳細に説明する。尚、図4は本発明の実施
態様の一例である、中央に1次スリッターを設けた4列
型粉粒体4方シール充填包装装置の見取り図を示してい
る。また図5はこの装置のシールロール部分の断面図を
示している。
【0008】粉粒体10aは、粉粒体ホッパー1に蓄え
られる。粉粒体ホッパー1の下部には、往復運動を行
い、各列に対応した4個の計量升3を持つ計量角盤2が
あり、計量角盤2の計量升3が、粉粒体ホッパー1の下
に来たときに、粉粒体10aは計量され、計量升3の位
置が、固定シュート5の上部に来たときに、計量升シャ
ッター4が開放されることにより粉粒体は固定シュート
5に落下し、粉粒体10bの位置に保持される。 包装
材料20a・及び20bは、通常ロール状に巻かれた状
態で供給され、1次スリッター15a及び15bによっ
て、中央にスリットが入れられることにより、それぞれ
2列づつ2枚の包装材料に分割された後、ガイドロール
21a・21bを経由して、シールロール7a・7b間
の隙間に供給される。
【0009】シールロール7a・7b間に供給された包
装材料20a・20bは、シールロール7a・7bの回
転に伴って、シールロール窪み22a・22bの周縁部
の包装材料20a・20bが熱融着によりシールされ、
ポケットを形成するが、そこへ、上下動シュート6が下
降し、包装材料20a・20b間に包装材料を押し拡げ
ながら挿入することにより、粉粒体を充填する袋を形成
する。そこへ、固定シュートシャッター5bが開放され
ることにより、粉粒体10bが上下動シュート6を経由
して落下し、粉粒体10cとして袋に収納される。更に
上下動シュート6が上昇しながら、シールロール7a・
7bが回転を続けることによりシールロール窪み22a
・22b部分の全周の包装材料20a・20bが熱融着
によりシールされ、充填包装物23となる。
【0010】図5は、シールロール窪み22a・22b
が向き合っているときに、シールロール窪み部分の包装
材料22a・22b間に上下動シュート6が挿入された
ときの断面図であるが、この図をもとに更に詳しく説明
する。包装材料20a・20b間に上下動シュート6を
挿入すると、図5に示すように包装材料20a・20b
は上下動シュート6の形状に沿って押し拡げられ、進行
方向に直交する方向に伸びることとなるが、包装材料の
柔軟性によっては、包装材料の伸びだけでは粉粒体を充
分量充填するだけの袋の大きさまで押し拡げることがで
きない。中央に1次スリットを入れない場合は、シール
ロールの外側の列では、包装材料が押し拡げられるとき
に、包装材料が伸びるのみではなく、最も外側部分の包
装材料20a・20bを矢印のようにシールロール窪
み部分に引き寄せることができるため、余裕を持って袋
を作成することができるが、シールロールの内側の列に
おいては、シールロール窪み周縁のシール部分が左右い
ずれも他の列のシール部分に引っ張られることになるた
め、包装材料20a・20bが押し拡げられるときに包
装材料20a・20bの伸びだけで、袋を作成している
こととなる。このため、シールロール内側の列では、袋
の容積を大きくすることができず、充分量の粉粒体を充
填することができなかったり、粉粒体がシール部分にか
み込んで、充填包装物の品質に悪影響を及ぼしたりする
ことがある。
【0011】これに対して、中央に1次スリッター15
a・15bを設置し、1次スリットを入れた場合は、図
5に示すように内側の列においても、中央の1次スリッ
ト部分で包装材料20a・20bが切り離されているた
め、矢印のように中央スリット部分から包装材料20
a・20bをシールロール窪み部分に引き寄せることが
でき、シールロール外側の列と同様に、余裕を持って容
積が大きな袋を作成することができる。このように、2
列づつとなるように1次スリットを入れることにより、
全ての列が、上下動シュート6を挿入して包装材料20
a・20bを押し拡げて袋を作成するときに、包装材料
20a・20bの伸びだけでなく、包装材料20a・2
0bをシールロール窪み部分に引き寄せる余裕を持って
いることになるため、全ての列で充分な量の粉粒体を安
定して充填包装することができる。
【0012】このようにして充填包装された充填包装物
23は、各列スリッター8によって各列に分離され、両
端及び中央スリット部分が切り揃えられて、更にカッタ
ー装置9によりカットされて単包状の充填包装単包製品
25となる。両端及び中央スリット部分で充填包装物か
ら切り離された包装材料のミミ26は、巻き取り機で巻
き取るなどの方法で、包装機外に排出される。
【0013】このような、充填包装機においては、製品
を充填包装単包製品25として得ることが多いが、各列
スリッター8の一部を省略して、隣同志の列と連続した
連包製品や、カッター装置9の作動頻度を調節して前後
の充填包装物と連続した連包製品、あるいは、カッター
装置9を全く作動させないことにより、帯状に充填包装
物が連なった多連包製品として得ることもできる。ま
た、単包製品を得るにあたって、刃物を配置した1対の
ロールを回転させ、打ち抜き状にカットを行うこともあ
る。
【0014】このような充填包装に用いられる包装材料
20a・20bとしては、熱融着によってシールするこ
とが可能なあらゆる包装材料が考えられる。また、包装
材料20a・20bのいずれかが熱融着性を有し、一方
の包装材料の熱融着性のみで他方の包装材料と融着する
場合もある。包装材料の例としては、粉粒体の鮮度管理
が必要である場合には、ガスバリアー性のあるプラスチ
ック製組合せフィルム、アルミニュウム箔入り組合せフ
ィルム、アルミニュウム蒸着組合せフィルムなどが用い
られ、遮光を行う必要がある場合にも、アルミニュウム
箔入り組合せフィルム、アルミニュウム蒸着組合せフィ
ルムなどが用いられる。脱酸素剤、乾燥剤、芳香剤など
の、外気との通気が必要なものを充填包装する場合に
は、マイクロポーラスフィルム、不織布、紙、穴あきフ
ィルムなどを組み合わせた包装材料などが用いられる。
また、充填包装物の型くずれを防止する場合や、包装材
料をその後の流通における台紙として用いるような場合
には、厚みの大きな包装材料が用いられることが多い。
【0015】このように、充填包装に用いられる包装材
料は様々であるが、包装材料に持たせる機能によって、
包装材料の柔軟性も様々であり、柔軟性に乏しい包装材
料を用いざるを得ないことも多い。また、包装材料20
aと包装材料20bは、別の種類の包装材料を用いるこ
ともあり、それぞれの包装材料の柔軟性が著しく異なる
こともある。柔軟性に乏しい包装材料を用いて充填包装
を行う場合には、充填包装の操作性等の悪化を改善する
ために、上下動シュート6の位置を柔軟性の乏しい包材
から離れる方向にずらしたり、上下動シュート6の挿入
深度を浅くしたり、ガイドロール21a・21bの位置
をずらして包装材料20a・20bがシールロール7a
・7bに侵入する角度を変更したりすることによる調節
を行うことが一般的であるが、この様な調節のみでは、
操作性等の悪化を完全に解消することは困難である。包
装材料に一次スリッター15a・15bで包装材料をス
リットすることにより、上下動シュート6を包装材料2
0a・20b間に挿入して袋を押し拡げるときに、包装
材料の伸びだけでなく包装材料をシールロール窪み部分
に引き寄せることにより、余裕を持って容積の大きい袋
を作成する本発明の方法は、柔軟性に乏しい包装材料を
用いた場合の操作性等の悪化を完全に解消できる優れた
方法であり、また本発明方法を前記の調節方法と併用し
て行うと一層効果があがる場合がある。
【0016】次に、一般的な固形物4方シール充填包装
機の模式図の一例である図6に従って、固形物の4方シ
ール充填包装機について説明する。固形物50は、固形
物搬送コンベア30によって固形物挿入ガイド33に搬
送される。包装材料40a・40bは、ガイドロール4
1a・42aあるいは41b・42bを経由してシール
ロール34a・34b間の隙間に供給される。シールロ
ール34a・34bの回転に伴い、シールロール窪み4
3a・43bの周縁部分の包装材料40a・40bが熱
融着によりシールされてゆき、ポケットが形成されて行
くが、固形物50は、上下運動を行うプッシャーガイド
31に沿ってスライド運動を行うプッシャー32によっ
て、固形物挿入ガイド33に沿ってポケット部分に直線
的に、包装材料40a・40bを押し拡げるながら挿入
される。
【0017】この場合においても、3列以上の固形物充
填包装機では、1次スリッター55を設置しない場合、
シールロール内側の列においては、固形物50が包装材
料40a・40b間に挿入して袋を押し拡げるときに、
包装材料の伸びだけで袋を拡げようとするため、包装材
料の柔軟性が乏しい場合には、包装材料が破れてしまっ
たり、外観を著しく損なうなどの弊害が起こりやすい。
しかしながら、2列毎の間隔で、1次スリッター55を
設置した場合には、包装材料の伸びだけでなく包装材料
をシールロール窪み部分に引き寄せながら袋を拡げるた
め、袋の容積を大きくすることができ、より大きな固形
物を安定して充填することができる。
【0018】このようにして固形物50は、シールロー
ル34a・34bの回転により、シールロール窪み43
a・43b周縁部分の包装材料40a・40bがシール
されて固形物充填包装物となり、充填包装物搬送コンベ
ア35に寄って搬送されながら、各列スリッター36で
スリットされ、カッター37でカットされることにより
固形物充填包装単包製品となる。
【0019】以上では、4列型の粉粒体4方シール充填
包装機あるいは固形物の4方シール充填包装機において
一対の包装材料のそれぞれの中央部にスリットを入れる
場合を例として説明を行ってきたが、本発明はこの例に
限られるものではない。4列型のみではなく、2列以上
の多列型、例えば3列型、5列型、6列型、7列型、8
列型等の充填包装機にも適用できる。包装材料へ入れる
スリットの位置は、シールロールの任意の窪み間の列の
熱融着される部分に入れればよく、例えば全ての列に入
れてもよい。また、一対の包装材料の内の一方が柔軟性
が乏しい場合に、柔軟性の乏しい包装材料側のみにスリ
ットを入れることもできる。しかし通常は、一対の包装
材料のそれぞれに、2列毎の間隔でスリットを入れるこ
とが好ましい。
【0020】
〔実験条件〕
充填物10:脱酸素剤原料粉末、軽装かさ比重(JIS K-6
721)は0.45g/ml 包装材料20a・20b:有孔ポリエチレンをラミネー
トした和紙、長手進行方向に直交する方向の伸び率(JIS
P-8132)は4.6% 計量升3の容量:77ml(4列とも) シールロール7a・7bの温度:150℃(7a・7b
とも) 回転速度:シールロール1回転あたり4.5秒 〔実験結果〕各列とも良好に充填され、粉粒体のこぼれ
や、シール部分への粉粒体のカミ込みによるシール不良
などのトラブルは発生しなかった。各列スリット及びカ
ットを行うことにより脱酸素剤充填包装単包製品を得
て、ランダムに採取した50サンプルについて充填量を
計量した。全て、34.5±2.0gに入っていて、正
確な充填包装がなされていたことを確認した。
【0021】比較例1 1次スリッター15a・15bを取り外したこと以外
は、実施例1と同様にして粉粒体の充填包装実験を行っ
た。 〔実験結果〕各列とも、長手進行方向に平行する方向の
シール(縦シール)部分に大量の原料粉末がカミ込み、
それによりシール部分の熱融着が良好に行われず、単包
製品にするために各列スリットを行う際に原末がこぼれ
出し、充填包装することができなかった。また、中央の
2列においては、長手進行方向に直交する方向のシール
(横シール)部分にも大量の原料粉末がカミ込み、横シ
ールが熱融着されずに上下の袋が繋がってしまい、カッ
トを行うと大量の原料粉末がこぼれてしまう状態であっ
た。
【0022】比較例2 計量升容量を66mlとしたこと以外は、比較例1と同様
にして粉粒体の充填包装実験を行った。この場合も計量
升容量を小さくしたにもかかわらず、比較例1と同様の
充填シール部分への原料粉末のカミ込みが起こり、スリ
ット及びカットを行う際にその部分から原料粉末がこぼ
れ出すために、安定した充填包装ができなかった。引き
続いて計量升容量を徐々に小さくし、安定した充填包装
ができる充填量を調査したところ、原料粉末のカミ込み
が見られなくなったのは、計量升容量が50mlのときで
あった。
【0023】
【発明の効果】本発明の多列同時包装型の4方シール充
填包装機は、包装材料がシールロールに送られる手前に
1次スリッターを設けることにより、包装材料を粉粒体
充填用のシュート、もしくは、充填する固形物自身によ
って包装材料を押し拡げ袋を作成するときに、包材が伸
びることだけではなく、包装材料をシールロール窪み部
分に引き寄せることができるようにしたことに特徴があ
る。本発明によれば、包装材料の柔軟性が乏しい場合で
も、粉粒体を充填する際に充分な量の充填包装を安定的
に行うことができるようになり、同じ充填量の充填包装
物では、包装サイズを小さくすることが可能となる。ま
た、固形物を充填する際には、より大きいものを充填包
装することができる様になるほか、包材が破けたり、外
観不良が発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な粉粒体4方シール充填包装機の模式図
(上下動シュート6が上昇している状態)
【図2】一般的な粉粒体4方シール充填包装機の模式図
(上下動シュート6が下降している状態)
【図3】本発明の実施態様の一例である粉粒体4方シー
ル充填包装機の模式図(上下動シュート6が下降してい
る状態)
【図4】本発明の実施態様の一例である4列同時包装型
の粉粒体4方シール充填包装機の見取り図
【図5】図4の4列同時包装型の粉粒体4方シール充填
包装機において、シールロール窪み22a・22bが向
かい合っており、上下動シュート6が包装材料20a・
20b間に挿入されている状態の断面図
【図6】本発明の実施態様の一例である固形物4方シー
ル充填包装機の模式図
【符号の説明】
1 粉粒体ホッパー 2 計量角盤 3 計量升 4 計量升シャッター 5 固定シュート 6 上下動シュート 7a・7b シールロールa・b 8 各列スリッター 9 カッター 10 粉粒体(10a:ホッパー中、10b:固定シュ
ート中、10c:シールロール窪み部分の袋中に落下し
た状態) 15a ・15b 1次スリッターa・b 20a・20b 包装材料a・b 21a・21b ガイドロールa・b 22a・22b シールロール窪みa・b 23 各列スリット及びカット前の充填包装物 24 各列スリット後の連包充填包装物 25 充填包装単包製品 26 包装材料ミミ 30 固形物搬送ベルト 31 プッシャーガイド 32 プッシャー 33 固形物ガイド 34a・34b シールロールa・b 35 充填包装物搬送ベルト 36 各列スリッター 37 カッター 40a・40b 包装材料a・b 41a・41b 第1ガイドロールa・b 42a・42b 第2ガイドロールa・b 43a・43b シールロール窪みa・b 50 固形物 55a・55b 1次スリッターa・b

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1回転あたりn個の窪みをm列有し、接触
    状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み状
    に挿入される一対のフィルム状の包装材料を連続供給し
    て熱融着しながら、該シールロール接触部の接線方向に
    直線的に出入りすることにより該シールロールの窪み部
    分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒体を供給す
    るか又は該シールロール接触部の接線方向に直線的に出
    入りするm個のプッシャーを用いて該シールロールの窪
    み部分に固形物を供給し、該シールロール1回転あたり
    n×m個の4方シール充填包装を行う方法において、包
    装材料が該シールロールに挿入される以前に、包装材料
    に該シールロールの任意の窪み間の列の熱融着される部
    分に予めスリットを入れることを特徴とする多列同時に
    4方シール充填包装する方法。
  2. 【請求項2】2列毎の間隔でスリットを入れる請求項1
    記載の多列同時に4方シール充填包装する方法。
  3. 【請求項3】4方シール充填包装したものを熱融着され
    たシール部分で切りわけることにより、個別の包装体と
    するか又は連包状の包装体とする請求項1記載の多列同
    時に4方シール充填包装する方法。
  4. 【請求項4】1回転あたりn個の窪みをm列有し、接触
    状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み状
    に挿入される一対のフィルム状の包装材料を連続供給し
    て熱融着しながら、該シールロール接触部の接線方向に
    直線的に出入りすることにより該シールロールの窪み部
    分に挿入されるm個のシュートを用いて粉粒体を供給す
    るか又は該シールロール接触部の接線方向に直線的に出
    入りするm個のプッシャーを用いて該シールロールの窪
    み部分に固形物を供給し、該シールロール1回転あたり
    n×m個の4方シール充填包装を行う装置において、包
    装材料が該シールロールに挿入される以前の箇所に、包
    装材料に該シールロールの任意の窪み間の列の熱融着さ
    れる部分に予めスリットを入れる機構を設けることを特
    徴とする多列同時包装型4方シール充填包装装置。
  5. 【請求項5】2列毎の間隔でスリットを入れる請求項4
    記載の多列同時包装型4方シール充填包装装置。
  6. 【請求項6】4方シール充填包装したものを、長手進行
    方向の熱融着されたシール部分にスリットを入れる機構
    と長手進行方向に直交する熱融着されたシール部分をカ
    ットする機構とを設ける請求項4記載の多列同時包装型
    4方シール充填包装装置。
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