JP4139513B2 - 転写紙仮貼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラスチックカード等に加工するシート状ワークの表面に文字絵柄を転写により形成する技術分野に属する。特に、転写装置によって転写を行う前に、シート状ワークと転写紙とを位置合わせを行って固定する転写紙仮貼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックカード等に加工するシート状ワークの表面に文字絵柄を転写により形成することが行われる。文字絵柄は転写紙に印刷されており、その転写紙をシート状ワークに重ね合わせて熱プレスを行うことにより、文字絵柄が転写紙の側からシート状ワークの表面に移って転写が行われる。転写紙と呼ぶが、文字絵柄が印刷される転写紙の基材は、ここでは紙に限定されないものとする。むしろ熱プレスによる転写(熱転写)の場合には、ポリエステルフィルム等の耐熱性に優れ、しかも平面性にも優れたプラスチックフィルムが基材として適正を有することが多い。転写は熱プレスを行った後の文字絵柄の接着性が転写紙の基材の表面よりもシート状ワークの表面で勝っていることによって行われる。
【0003】
多くの転写においてはこの転写を行う前に、転写紙とシート状ワークとの位置合わせを高い精度で行うことが必要となる。また、熱プレスにより熱圧が加わってもその位置が変化しないように合わせた位置を固定することも必要となる。ここでは、そのような位置合わせと固定とを必要とするプラスチックカードの製造工程を一例として説明することにする。プラスチックカードの製造工程において、シート状ワークはプラスチックカードを多面付けで製造するための素材である。たとえば、12面付けで加工が行われたシート状ワークからは、型抜きにより12枚のプラスチックカードが得られる。このシート状ワークは透明、白色、白色、透明の塩化ビニールシートをこの順序で4層に重ね合わせ仮貼りしたものに、さらにストライプ状の磁気記録層を仮貼りした構成を有する。したがって、文字絵柄の転写はストライプ状の磁気記録層に対して正確な位置となるように行う必要がある。熱プレスにより絵柄の熱転写とともに4層の塩化ビニールシートとストライプ状の磁気記録層も接着して一体化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この転写前の位置合わせと固定は人手で行われている。まず、シート状ワークに転写紙を重ね合わせ目視により位置合わせを行う。そして、シート状ワークと転写紙とを接着剤によって固定する。この作業において、シート状ワークや転写紙に塵が付着する、位置合わせの精度に個人差が生じる、等の問題がある。また、接着剤として有機溶剤(シクロヘキサン)が用いられるため乾燥し接着が完了するまでに時間を要し生産性が悪い。この接着に超音波融着を用いると短時間に融着を完了させるこができる。しかし、後加工においてシート状ワークから転写紙を剥がすときに、融着部分から転写紙の破れが進行し完全に剥離することが困難となることがある。
【0005】
そこで本発明の目的は、位置合わせ精度が良く、生産性が高く、塵の付着を少なくすることができる転写紙仮貼装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明の請求項1に係る転写紙仮貼装置は、シート状ワークに転写紙を仮貼りする装置であって、シート状ワーク供給手段と、転写紙供給手段と、重合位置決め手段と、貼付手段と、貼付位置検査手段と、良品不良品区分手段とを有し、 前記シート状ワーク供給手段は前記シート状ワークを重合部に供給し、前記転写紙供給手段は前記転写紙を前記重合部に供給し、 前記重合位置決め手段は重合部において重ね合わされた前記シート状ワークと前記転写紙とを位置決めし、 前記貼付手段は前記シート状ワークと前記転写紙との仮の貼り付けを行い固定し、 前記貼付位置検査手段は前記貼り付けの良不良を検査し、不良であれば不良品を除去する指示出力を行い、良であれば良品を排出する指示出力を行い、 前記良品不良品区分手段は前記貼付位置検査手段の指示出力に基づいて不良品の除去と良品の排出を行うようにしたものである。
【0007】
本発明によれば、シート状ワーク供給手段によりシート状ワークが重合部に供給され、転写紙供給手段により転写紙が重合部に供給され、重合位置決め手段により重合部において重ね合わされたシート状ワークと転写紙とが位置決めされ、貼付手段によりシート状ワークと前記転写紙との仮の貼り付けが行われ固定され、貼付位置検査手段により貼り付けの良不良が検査され、不良であれば不良品を除去する指示出力が行われ、良であれば良品を排出する指示出力が行われ、良品不良品区分手段により貼付位置検査手段の指示出力に基づいて不良品の除去と良品の排出が行われる。すなわち、シート状ワークへの転写紙の仮貼りおよび貼付位置の検査と良品不良品の区分は装置によって行われ個人差や疲労の影響がなくなり塵のない環境作りも容易となる。したがって、位置合わせ精度が良く、生産性が高く、塵の付着を少なくすることができ、さらに位置決め精度において不良品は除去され良品だけを次工程に向けて排出することができる転写紙仮貼装置が提供される。
【0010】
また本発明の請求項2に係る転写紙仮貼装置は、請求項1に係る転写紙仮貼装置において、前記シート状ワークおよび前記転写紙は対応関係を有する位置合わせマークを各々が有し、前記貼付位置検査手段は前記シート状ワークの位置合わせマークと前記転写紙の位置合わせマークを検出して検査を行うようにしたものである。本発明によれば、位置合わせマークにより貼り付け位置の検査が行われるため高い検査精度と信頼性が得られる。
【0011】
また本発明の請求項3に係る転写紙仮貼装置は、請求項1または2に係る転写紙仮貼装置において、前記貼付手段は超音波融着により前記シート状ワークと前記転写紙との仮の貼り付けを行い固定するようにしたものである。本発明によれば、本発明によれば、シート状ワークと転写紙とを仮に貼り付けて固定する処理速度を速くすることができるため高い生産性が得られる。また本発明の請求項4に係る転写紙仮貼装置は、請求項3に係る転写紙仮貼装置において、前記超音波融着は凸部が形成された融着端により複数箇所に対して行われるようにしたものである。本発明によれば、後加工における転写紙の剥離が完全かつ容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について実施の形態により説明する。ここではプラスチックカードの製造工程における転写紙仮貼工程で用いる装置を一例として説明する。本発明の転写紙仮貼装置の構成を図1に示す。図1においてステムにおいて、1はシート状ワーク供給手段、2はシート状ワーク塵取手段、3は重合部、4は転写紙供給手段、5は転写紙塵取手段、6は載置部、7は重合位置決め手段、8a,8bは撮像手段、9は位置検査手段、10は制御手段、11は操作パネル、12は良品不良品区分手段、13は集積部である。図1に示すように、図1は各構成部分の模式的な配置図として転写紙仮貼装置を示したものである。
【0014】
シート状ワーク供給手段1はシート状ワークを重合部3に供給する。図1に一例を示す構成においては、シート状ワーク供給手段1はシート状ワーク塵取手段2を経由してシート状ワークを重合部3に供給する。すでに説明したようにプラスチックカードの製造工程において、シート状ワークはプラスチックカードを多面付けで製造するための素材である。たとえば、12面付けで加工が行われたシート状ワークからは、型抜きにより12枚のプラスチックカードが得られる。このシート状ワークは透明、白色、白色、透明の塩化ビニールシートをこの順序で4層に重ね合わせ仮貼りしたものに、さらにストライプ状の磁気記録層を仮貼りした構成を有する(図7参照)。シート状ワーク供給手段1はシート状ワークの集積部を有し、その集積部からシート状ワークを一枚々々取り出して送り出す動作を行う。
【0015】
シート状ワーク塵取手段2はシート状ワークに付着している塵を取り去る。図1に一例を示す構成においては、シート状ワーク塵取手段2はシート状ワーク供給手段1と重合部3の間に設けられている。シート状ワーク塵取手段の一例を図3に示す。図3において、31a,31bは一対の塵取ローラ、32,33はベルトコンベア、111はシート状ワークである。シート状ワーク111はベルトコンベア32に搬送され一対の塵取ローラ31a,31bに進む。塵取ローラ31a,31bは回転駆動されており、シート状ワークを挟持して移送する。シート状ワーク111はベルトコンベア33に渡される。一対の塵取ローラ31a,31bは、少なくとも一方のローラは粘着性を有し、この粘着性により塵をシート状ワーク111から奪い取る。塵取ローラ31a,31bに移行した塵が再びシート状ワーク111に戻ることはない。
【0016】
図1において、重合部3はシート状ワークと転写紙とを重ねて位置を合わせ固定するステージである。重合部3にはベルトコンベア33、位置検査手段9の検出部である撮像手段8a,8b、シート状ワークと転写紙との仮の貼り付けを行い固定する貼付手段、等が設けられる(詳細は後述する)。また、重合部3にはシート状ワークの端部が当たることによってシート状ワークを重合部3の所定の位置に停止させる当て部材が設けられている。当て部材は動作位置と退避位置とに変位し、シート状ワークを停止させる場合には動作位置となり、シート状ワークを重合部3から排出する場合には退避位置となる。
【0017】
転写紙供給手段4は転写紙を重合部3に供給する。図1に一例を示す構成においては、転写紙供給手段4は転写紙塵取手段5、載置部6、重合位置決め手段7を経由して転写紙を重合部3に供給する。転写紙は、基本的には、ポリエステルフィルムに文字絵柄を印刷したものであるが、実際はその目的を達成するために多層の構成となっている。層構成は、たとえば、ポリエステルフィルムの基材層、転写による剥離を容易にする剥離層、転写後に表面となり耐摩擦性等を有する表面層、文字絵柄が印刷された印刷層、転写による接着を容易にする接着層、等が構成に含まれる。転写紙供給手段4は転写紙の集積部を有し、その集積部から転写紙を一枚々々取り出して送り出す動作を行う。
【0018】
転写紙塵取手段5は転写紙に付着している塵を取り去る。転写紙塵取手段5は転写紙供給手段4と載置部6との間に設けられている。転写紙塵取手段5はシート状ワーク塵取手段2と同様の構成を有する。
載置部6は塵が取り去られた転写紙を、重合部3に供給する前に一時的に置いておくステージである。載置部6には転写紙を載置部6の所定の位置に停止する機構を有する。転写紙はシート状ワークと比較して極めて薄いフィルムであるから重合部と同様の機械的な停止機構ではなく、非接触センサ等の電子的な検知機構を用いた停止機構が用いられる。
【0019】
重合位置決め手段7は重合部3において重ね合わされたシート状ワークと転写紙とを位置決めする。図1に一例を示す構成においては、重合位置決め手段7はロボットである。まず重合位置決め手段7は載置部6に載置された転写紙をロボットハンドに設けられた真空吸着機構によって吸着し、上昇し、回転を行って重合部3の上方に移動する。そしてロボットハンドを下降し重合部3に載置するシート状ワークの上に重ねる。次に、重合位置決め手段7は位置検査手段7(重合位置検査手段)が検出する位置ずれ量に基づいてシート状ワークと転写紙とを位置決めする。重合位置決め手段7はx(左右),y(前後),z(上下),θ(回転)の位置移動操作によりこの位置決めを行う。
【0020】
撮像手段8a,8bは位置検査手段9の検出部である。シート状ワークおよび転写紙は対応関係を有する位置合わせマークを各々が有する。シート状ワークと転写紙の位置合わせマークの一例を図4に示す。図4において、41a,41bはシート状ワークの位置合わせマーク、42a,42b,43cはストライプ状の磁気記録層、43a,43bは転写紙の位置合わせマーク、111はシート状ワーク、222は転写紙である。図4(A)に示すように、シート状ワーク111は多層から成る基材であり、シート状ワーク111には位置合わせマーク41a,41b、ストライプ状の磁気記録層42a,42b,43cが設けられている。図4(B)に拡大して示すように、位置合わせマーク41aは十字の(通称“トンボ”と呼ばれる)マークである。
【0021】
図4(C)に示すように、転写紙222には位置合わせマーク43a,43bが設けられている。転写紙222は薄い(通常は数μm〜数十μm)ポリエステルフィルムであり、光に対して透過性を有する。すなわち、シート状ワーク111の上に転写紙222を重ね合わせると、転写紙222を透過する光によってシート状ワーク111に設けられた位置合わせマーク41a,41bを撮像手段8a,8bによって撮像することができる。図4(E)は同一の領域(撮像領域)に含まれているシート状ワークと転写紙の位置合わせマークを示している。すなわち、位置合わせがほぼ正しい状態であることを示している。
【0022】
この位置合わせマークを検出するため撮像手段8a,8bは光電変換素子として2次元のCCD(charge coupled device )センサを有するエリアセンサカメラ等が用られる。撮像手段8a,8bが出力する撮像信号は位置検査手段9の本体部分によって入力される。本体部分は画像データの処理装置であり、撮像信号をA/D変換(analog-to-digital converter )して画像データを得るとともに、その画像データから位置ずれ量を導出するデータ処理を行う。すなわち、画像データに基づいて、図4(E)に示すX1とY1の距離を演算し、そのX1とY1の値と基準値と比較するデータ処理を行う。
【0023】
位置検査手段9は、このように、シート状ワークの位置合わせマークと転写紙の位置合わせマークを検出して検査を行う。図1に一例を示す構成においては、位置検査手段9は重合位置検査手段と貼付位置検査手段の両者の役割を有する。まず、重合位置検査手段としての位置検査手段9について説明し、その後に、貼付位置検査手段としての位置検査手段9について説明する。位置検査手段9は重合位置検査手段としは位置決めの良不良を検査し、不良であれば再度の位置決めをする指示出力を行い、良であれば貼付手段の処理に進む指示出力を行う。
【0024】
貼付手段はシート状ワークと転写紙との仮の貼り付けを行い固定する。貼付手段は超音波融着によりシート状ワークと転写紙との仮の貼り付けを行い固定する。重合部3に設けられた貼付手段の構成の一例を図5に示す。図5において、51a,51bは定盤、52a,52b,52c,52d,52eは超音波融着ヘッド、53は支持体、57は搬送ベルト、58,59はローラ、111はシート状ワーク、222は転写紙である。重合部3を上方から見た図5(A)に示すように、搬送ベルト57はシート状ワーク111と転写紙222を中央部分においてだけ支持する。ローラ58,59はその搬送ベルト57のローラである。ローラ58,59に挟まれ搬送ベルト57から外れたシート状ワーク111と転写紙222の辺側部分に貼付手段が設けられている。
【0025】
貼付手段は定盤51a,51b、超音波融着ヘッド52〜52e、支持体53等から構成される。定盤51a,51bは超音波融着ヘッド52〜52eの押圧力を支持するためにある。図5においては、定盤51bと組となる超音波融着ヘッド52〜52eだけが描かれており、定盤51aと組となる超音波融着ヘッドは省略されている。重合部3を側方から見た図B(A)に示すように、定盤51aは、上昇位置と下降位置に変位するように構成されている。上昇位置は、搬送ベルト57の上面または搬送ベルト57に載置するシート状ワーク111の下面と定盤51aの面が一致する融着を行うときの位置である。また、下降位置は、搬送ベルト57によるシート状ワーク111の搬送を妨げない位置である。
【0026】
超音波融着ヘッド52〜52eも同様に融着を行うときに所定の融着位置に変位し、その他のときは待機位置に変位する。この変位は支持体53によって行われる。支持体53は超音波融着ヘッド52〜52eの上昇下降と、シート状ワーク111と転写紙222の辺側部分のさらに外側への変位の2つの変位をするように構成される。この変位は、超音波融着ヘッド52〜52eが待機位置にあるときには、シート状ワーク111に転写紙222を重ね位置決めを行う重合位置決め手段7や撮像手段8a,8bの動作と干渉を起こさない(邪魔しない)ようにするためである。すなわち、重合位置決め手段7と撮像手段8a,8bに対して貼付手段は、一方が動作位置のときに他方が待機位置となる関係を有する。
【0027】
超音波融着を行う位置の一例を図6(A)に示す。図6(A)において“×”の印の部分が超音波融着を行う部分である。すなわち、重ね合わせ位置合わせが済んだシート状ワーク111と転写紙222の辺側部分において超音波融着が行われる。超音波融着が行われる箇所の数は、図6(A)に示す一例においては10箇所となっているが本発明はこの数に限定されものではない。シート状ワーク111と転写紙222の位置を固定する目的を達成することができればよい。
超音波融着ヘッドの先端形状の一例を図6(B)に示す。図6(B)において上の図は正面図、下の図は下方から見た側面図である。図6(B)に示すように超音波融着ヘッドの先端には凸部が形成されている。この凸部の直径と長さは、たとえば、0.5〜3mmφ×1〜5mmである。このように、超音波融着は凸部が形成された融着端により複数箇所に対して行われる。
【0028】
シート状ワーク111と転写紙222において超音波融着が行われた部分の断面形状を図7に示す。図7において、シート状ワーク111はオーバーシートとコアの4層の構成となっている。オバーシートの材料は透明な塩化ビニールが用いられ、コアの材料としては白色の塩化ビニールが用いられる。また転写紙222の材料はポリエステルである。超音波融着は、塩化ビニールは軟化するがポリエステルは軟化しない程度の強さで行われる。超音波融着により塩化ビニールが軟化し超音波融着ヘッドの押圧力により変形する。超音波融着ヘッドの先端はシート状ワーク111に埋め込まれる。このとき転写紙222は一部が破れる。その部分に軟化した塩化ビニールが進入する。これにより、材料表面の物性による接着と機械的な接着とが併用される。これにより、通常の取扱における外力によっては容易に接着部分が剥がれることはい。また、後工程の剥離工程において剥がす力を作用させた場合には、シート状ワーク111から転写紙222を完全に剥離することができる。
【0029】
図1に戻って説明を続ける。既に説明したように、位置検査手段9は位置検査手段9は重合位置検査手段と貼付位置検査手段の両者の役割を有する。位置検査手段9は貼付位置検査手段としては貼り付けの良不良を検査し、不良であれば不良品を除去する指示出力を行い、良であれば良品を排出する指示出力を行う。シート状ワークおよび転写紙は対応関係を有する位置合わせマークを各々が有する。位置検査手段9は貼付位置検査手段としてシート状ワークの位置合わせマークと転写紙の位置合わせマークを検出して検査を行う。シート状ワーク111と転写紙222の貼り付け前か後かの違いはあるが、この位置検査手段9による検査方法は、重合位置検査手段としても貼付位置検査手段としても大きな差異はなく同様の方法で行われる。
【0030】
制御手段10は転写紙仮貼装置の各構成部分が干渉せず整合性のある動作を行うように制御を行う。
操作パネル11は転写紙仮貼装置の動作状態の表示およびオペレータにより指示入力を受け付ける。
良品不良品区分手段12は位置検査手段9(貼付位置検査手段)の指示出力に基づいて不良品の除去と良品の排出を行う。
集積部13は良品集積部と不良品集積部とを有する。
【0031】
上述の図1に示す構成において、次に本発明の転写紙仮貼装置における動作について整理して説明する。本発明の転写紙仮貼装置における動作の過程をフローチャートとして図2に示す。まず、図2のステップS1において、シート状ワーク供給手段1はシート状ワークを重合部3に向けて供給する。次に、ステップS2において、シート状ワーク塵取手段2はシート状ワークの塵取を行ってシート状ワークを重合部3に供給する。一方、ステップS3において、転写紙供給手段4は転写紙を重合部3に向けて供給する。次に、ステップS4において、転写紙塵取手段5は転写紙の塵取を行って転写紙をまず載置部6に供給する。
【0032】
次に、ステップS5において、重合位置決め手段7は載置部6の転写紙を重合部3に移動し、シート状ワークの上に重ね合わせる。次に、ステップS6において、位置検査手段9は位置合わせマークを撮像し、シート状ワークと転写紙の位置ずれ量を導出する。そして、重合位置決め手段7はこの位置ずれ量に基づいて、x(左右),y(前後),z(上下),θ(回転)の位置移動操作により重ね合わされたシート状ワークと転写紙の位置決めを行う。
次に、ステップS7において、位置検査手段9は位置合わせマークを撮像し、シート状ワークと転写紙の位置ずれ量を導出する。位置ずれ量が許容範囲内である場合にはステップS8に進み、許容範囲外である場合にはステップS6に戻り以降の過程を繰り返す。
【0033】
次に、ステップS8において、貼付手段はシート状ワークと転写紙の仮の貼り付けを行い固定する。次に、ステップS9において、位置検査手段9は位置合わせマークを撮像し、固定したシート状ワークと転写紙の位置ずれ量を導出する。次に、ステップS10において、位置検査手段9は位置ずれ量が許容範囲内の良品であるか許容範囲外の不良品であるかを判定する。良品である場合にはステップS11に進み、不良品である場合にはステップS12に進む。
【0034】
ステップS11において、良品不良品区分手段12は固定したシート状ワークと転写紙を集積部13の良品集積部に送給する。
ステップS12において、良品不良品区分手段12は固定したシート状ワーク転写紙を集積部13の不良品集積部に送給する。
次に、ステップS13において、転写紙仮貼装置の動作を継続するか否かが判定され継続する場合にはステップS1およびステップS3に戻り以降の過程を繰り返す。継続しない場合には終了とする。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る転写紙仮貼装置によれば、位置合わせ精度が良く、生産性が高く、塵の付着を少なくすることができ、さらに位置決め精度において不良品は除去され良品だけを次工程に向けて排出することができる転写紙仮貼装置が提供される。また本発明の請求項2に係る転写紙仮貼装置によれば、位置合わせマークにより貼り付け位置の検査が行われるため高い検査精度と信頼性が得られる。また本発明の請求項3に係る転写紙仮貼装置によれば、シート状ワークと転写紙とを仮に貼り付けて固定する処理速度を速くすることができるため高い生産性が得られる。また本発明の請求項4に係る転写紙仮貼装置によれば、後加工における転写紙の剥離が完全かつ容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写紙仮貼装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の転写紙仮貼装置における動作の過程をフローチャートとして示す図である。
【図3】シート状ワーク塵取手段の一例を示す図である。
【図4】シート状ワークと転写紙の位置合わせマークの一例を示す図である。
【図5】重合部に設けられた貼付手段の構成の一例を示す図である。
【図6】超音波融着を行う位置の一例を示す図(A)、および超音波融着ヘッドの先端形状の一例を示す図(B)である。
【図7】超音波融着が行われた部分の断面形状を示す図である。
【符号の説明】
1 シート状ワーク供給手段
2 シート状ワーク塵取手段
3 重合部
4 転写紙供給手段
5 転写紙塵取手段
6 載置部
7 重合位置決め手段
8a,8b 撮像手段
9 位置検査手段
10 制御手段
11 操作パネル
12 良品不良品区分手段
13 集積部
31a,31b 塵取ローラ
32,33 ベルトコンベア
41a,41b シート状ワークの位置合わせマーク
42a,42b,43c ストライプ状の磁気記録層
43a,43b 転写紙の位置合わせマーク
51a,51b 定盤
52a,52b,52c,52d,52e 超音波融着ヘッド
53 支持体
57 搬送ベルト
58,59 ローラ
111 シート状ワーク
222 転写紙

Claims (4)

  1. シート状ワークに転写紙を仮貼りする装置であって、シート状ワーク供給手段と、転写紙供給手段と、重合位置決め手段と、貼付手段と、貼付位置検査手段と、良品不良品区分手段とを有し、
    前記シート状ワーク供給手段は前記シート状ワークを重合部に供給し、
    前記転写紙供給手段は前記転写紙を前記重合部に供給し、
    前記重合位置決め手段は重合部において重ね合わされた前記シート状ワークと前記転写紙とを位置決めし、
    前記貼付手段は前記シート状ワークと前記転写紙との仮の貼り付けを行い固定し、
    前記貼付位置検査手段は前記貼り付けの良不良を検査し、不良であれば不良品を除去する指示出力を行い、良であれば良品を排出する指示出力を行い、
    前記良品不良品区分手段は前記貼付位置検査手段の指示出力に基づいて不良品の除去と良品の排出を行う、
    ことを特徴とする転写紙仮貼装置。
  2. 請求項1に記載の転写紙仮貼装置において、前記シート状ワークおよび前記転写紙は対応関係を有する位置合わせマークを各々が有し、前記貼付位置検査手段は前記シート状ワークの位置合わせマークと前記転写紙の位置合わせマークを検出して検査を行うことを特徴とする転写紙仮貼装置。
  3. 請求項1または2に記載の転写紙仮貼装置において、前記貼付手段は超音波融着により前記シート状ワークと前記転写紙との仮の貼り付けを行い固定することを特徴とする転写紙仮貼装置。
  4. 請求項3に記載の転写紙仮貼装置において、前記超音波融着は凸部が形成された融着端により複数箇所に対して行われることを特徴とする転写紙仮貼装置。
JP07876099A 1999-03-24 1999-03-24 転写紙仮貼装置 Expired - Lifetime JP4139513B2 (ja)

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