JP4139389B2 - コリメート光学系および光情報記憶装置 - Google Patents
コリメート光学系および光情報記憶装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4139389B2 JP4139389B2 JP2004556771A JP2004556771A JP4139389B2 JP 4139389 B2 JP4139389 B2 JP 4139389B2 JP 2004556771 A JP2004556771 A JP 2004556771A JP 2004556771 A JP2004556771 A JP 2004556771A JP 4139389 B2 JP4139389 B2 JP 4139389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- base
- optical system
- light source
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/123—Integrated head arrangements, e.g. with source and detectors mounted on the same substrate
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1353—Diffractive elements, e.g. holograms or gratings
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1372—Lenses
- G11B7/1376—Collimator lenses
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1392—Means for controlling the beam wavefront, e.g. for correction of aberration
- G11B7/13922—Means for controlling the beam wavefront, e.g. for correction of aberration passive
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Head (AREA)
- Lenses (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Description
【0001】
本発明は、拡散光束を平行光束に変換するコリメート光学系、および情報記録媒体から光で情報を読み出す光情報記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、CD,CD−ROM,CD−R,DVD,PD,MO,MD等といった光ディスクを情報記録媒体として用いて情報の読出や記録を光で行う光ディスク装置が、光情報記憶装置の一種として知られており、このような光ディスク装置は、光ディスクが、交換可能、大容量、小型軽量といった特徴を有しているので重要視されている。このような光ディスク装置に代表される光情報記憶装置おける光源としては、一般に、小型で安価なレーザダイオードが用いられるが、このレーザダイオードは拡散光束を発するので、光情報記憶装置には、その拡散光束を平行光束に変換するためにコリメート光学系が組み込まれていることが多い。
【0003】
現在、将来のデジタルビデオやブロードバンドネットワーク用に、高い信頼性を有するパーソナル記録装置として、大容量の光情報記憶装置の開発が急ピッチで進められている。光情報記憶装置の光源波長を短波長化することや、集光スポットを情報記録媒体上に形成する対物レンズを高NA化することは、記録再生に用いられる集光スポットの径を縮小して大容量化を実現するための有用な回答である。ところが、短波長化や高NA化を図ると、環境温度の変化やレーザ出力の切替などに伴う収差が大きくなり、光学的な安定性が低下する。
【0004】
従来、他の分野では、環境温度の変化に対する光学的な安定性を向上させた光学系がいくつか提案されている(例えば、下記に示す特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4参照。)。
【特許文献1】
特開昭59−15204号公報
【特許文献2】
特開平8−43702号公報
【特許文献3】
特開平11−194289号公報
【特許文献4】
特開2002−14269号公報
しかし、光ディスク装置に代表される光情報記録装置や、その光情報記録装置に組み込まれるコリメート光学系では、温度変化に伴う変化として光源波長の変化やレンズの焦点距離変化も考慮する必要がある上に、温度変化がないときにレーザ出力の切替で生じる光源波長の変化にも対処する必要がある。更に、光ディスク装置のコリメート光学系は小型化が必須であって、構造の単純化や組み立て容易性なども考慮に含まれなければならない。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、温度変化と光源出力変化との双方に対して光学的に安定した簡素な構造のコリメート光学系、および温度変化と光源出力変化との双方に対して性能が安定した光情報記憶装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成する本発明の第1のコリメート光学系は、
ベースと、
ベースに固定された、拡散光束を発する光源と、
周縁部に張出を有し、ガラスの貼り合わせ構造からなる、光源が発する拡散光束を平行光束に変換する色消しレンズと、
色消しレンズの張出の、光源とは逆の側が接着されて色消しレンズを保持する、ベースに固定されたレンズホルダとを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の第1のコリメート光学系では、色消しレンズを備えることにより、温度変化の有無にかかわらず光源波長の変化に対する光学的安定性を確保している。さらに、温度変化に対する光学的安定性を簡素な構造で得るため、色消しレンズの張出の、光源とは逆の側がレンズホルダに接着された構造を採用しており、このような構造によって、色消しレンズの焦点距離変化やベースの膨張収縮や光源波長の変化などといった、温度変化に伴う種々の収差要因を互いに打ち消しあわせている。ガラス製の色消しレンズが用いられている第1のコリメート光学系において打ち消されるべき収差要因はベースの熱伸縮が主であるため、色消しレンズの張出は、光源とは逆の側がレンズホルダに接着されている。
【0008】
これにより、本発明の第1のコリメート光学系は、温度変化と光源出力変化との双方に対して光学的に安定している。
【0009】
本発明の第1のコリメート光学系において、上記光源は、青色の光を発するものであることが好適である。
【0010】
波長が約450nm以下の青色の光に対し、ガラスの屈折率は大きな波長依存性(分散)を示すため、その波長依存性を色消しレンズによって低減することは特に効果的である。
【0011】
本発明の第1のコリメート光学系において、上記レンズホルダは、光源に近い方を前側としたときに、レンズホルダに色消しレンズの張出が接着されている位置より後側の位置でベースに固定されたものであることが好適である。
【0012】
レンズホルダがこのように固定されたものであることにより、レンズホルダのレンズ付近は、固定のための付加がなくて温度変化に対して自由に伸縮可能な自由端になっている。第1のコリメート光学系では、打ち消されるべき収差要因はベースの熱伸縮が主であるため、この自由端が、光源に近い「前側」に設けられている。このため、レンズホルダに対する色消しレンズの接着構造だけでは打ち消しきれない収差要因を、レンズホルダについて適切な材料を選択し、適切な寸法に設計することによって打ち消して、温度変化に対する光学的な安定性の精度を向上させることができる。
【0013】
ここで、上記レンズホルダがベースの線膨張係数以上の線膨張係数を有するものであることが好ましく、さらには、
上記ベースが金属製であり、上記レンズホルダがプラスチック製であることが好ましい。
【0014】
部材が線膨張する量は線膨張係数と長さで決まり、レンズホルダの自由端の長さは、光源の固定位置からレンズホルダの固定位置までのベースの長さ以下である。このため、ベースの線膨張を打ち消すためには、レンズホルダの材料として、ベースの線膨張係数と同じか、それ以上の線膨張係数を有する材料を選択することが望ましい。
【0015】
また、一般に、光情報記憶装置は小型化が求められ、コリメータ光学系に与えられるスペースは小さいので、自由端を設けるためのスペースも小さい。プラスチックの線膨張係数は材料によっていろいろ異なるが、一般に金属よりも大きく、1桁上のものも存在する。そこで、レンズホルダの材料としてプラスチックを用いることにより、小さなスペースで収差要因を打ち消すことができる。
【0016】
上記目的を達成する本発明の第2のコリメート光学系は、
ベースと、
ベースに固定された、拡散光束を発する光源と、
周縁部に張出を有し、光の波長変化による焦点距離変化を打ち消す回折格子も有する、光源が発する拡散光束を平行光束に変換するプラスチックレンズと、
プラスチックレンズの張出の、光源の側が接着されてプラスチックレンズを保持する、ベースに固定されたレンズホルダとを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2のコリメート光学系では、回折格子が付与されたプラスチックレンズを備えることにより、温度変化の有無にかかわらず光源波長の変化に対する光学的安定性を確保している。さらに、温度変化に対する光学的安定性を簡素な構造で得るため、プラスチックレンズの張出の、光源の側がレンズホルダに接着された構造を採用しており、このような構造によって、プラスチックレンズの焦点距離変化やベースの膨張収縮や光源波長の変化などといった、温度変化に伴う種々の収差要因を互いに打ち消しあわせている。プラスチックレンズとガラスレンズとは、温度変化に伴う焦点距離の伸縮方向が逆であり、プラスチックレンズにおける焦点距離変化の大きさはガラスレンズにおける焦点距離変化の10倍前後であることから、ベースの膨張収縮に伴うプラスチックレンズの移動に、更に同方向へのレンズ移動が加えられるような構成とする必要がある。このため、第2のコリメート光学系では、プラスチックレンズの張出の光源側がレンズホルダに接着されている。
【0018】
これにより、本発明の第2のコリメート光学系は、温度変化と光源出力変化との双方に対して光学的に安定している。
【0019】
本発明の第2のコリメート光学系においても、上記光源は、青色の光を発するものであることが好適である。
【0020】
波長が約450nm以下の青色の光に対し、プラスチックの屈折率も大きな波長依存性(分散)を示すため、その波長依存性を回折格子によって低減することは特に効果的である。
【0021】
本発明の第2のコリメート光学系において、上記レンズホルダは、光源に近い方を前側としたときに、プラスチックレンズの張出がレンズホルダに接着されている位置より前側の位置でベースに固定されたものであることが好適である。
【0022】
この第2のコリメート光学系では、打ち消されるべき収差要因は、温度変化に伴う焦点距離変化が大きいので、自由端が、光源とは逆の「後側」に設けられている。このため、レンズホルダに対するプラスチックレンズの接着構造だけでは打ち消しきれない収差要因を、レンズホルダについて適切な材料を選択し、適切な寸法に設計することによって打ち消して、温度変化に対する光学的な安定性の精度を向上させることができる。
【0023】
ここで、上記レンズホルダがベースの線膨張係数以上の線膨張係数を有するものであることが好ましく、さらには、
上記ベースが金属製であり、上記レンズホルダがプラスチック製であることが好ましい。
【0024】
部材が線膨張する量は線膨張係数と長さで決まり、レンズホルダの自由端の長さは、光源からレンズまでの距離程度が限界である。このため、ベース単独による線膨張よりも大きい線膨張を生じさせるためには、レンズホルダの材料として、ベースの線膨張係数と同じか、それ以上の線膨張係数を有する材料を選択することが望ましい。
【0025】
また、一般に、光情報記憶装置は小型化が求められ、コリメータ光学系に与えられるスペースは小さいので、自由端を設けるためのスペースも小さい。プラスチックの線膨張係数は材料によっていろいろ異なるが、一般に金属よりも大きく、1桁上のものも存在する。そこで、レンズホルダの材料としてプラスチックを用いることにより、小さなスペースで収差要因を打ち消すことができる。
【0026】
上記目的を達成する本発明の第1の光情報記憶装置は、ベースと、ベースに固定された、拡散光束を発する光源と、周縁部に張出を有し、ガラスの貼り合わせ構造からなる、光源が発する拡散光束を平行光束に変換する色消しレンズと、色消しレンズの張出の、光源とは逆の側が接着されて該色消しレンズを保持する、ベースに固定されたレンズホルダとを備えたコリメート光学系と、
コリメート光学系によって得られた平行光束を導いて、情報が記録された情報記録媒体上に集光する集光光学系と、
集光光学系によって情報記録媒体上に集光され、情報記録媒体によって反射された反射光を用いて、その情報記録媒体に記録された情報を再生する再生部とを備えたことを特徴とする。
【0027】
また、上記目的を達成する本発明の第2の光情報記憶装置は、ベースと、ベースに固定された、拡散光束を発する光源と、周縁部に張出を有し、光の波長変化による焦点距離変化を打ち消す回折格子も有する、光源が発する拡散光束を平行光束に変換するプラスチックレンズと、プラスチックレンズの張出の、光源の側が接着されてプラスチックレンズを保持する、ベースに固定されたレンズホルダとを備えたコリメート光学系と、
コリメート光学系によって得られた平行光束を導いて、情報が記録された情報記録媒体上に集光する集光光学系と、
集光光学系によって情報記録媒体上に集光され、情報記録媒体によって反射された反射光を用いて、その情報記録媒体に記録された情報を再生する再生部とを備えたことを特徴とする。
【0028】
なお、本発明にいう光情報記憶装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう光情報記憶装置には、上記の基本形態のみではなく、前述したコリメート光学系の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の第1および第2の光情報記憶装置において、コリメート光学系は、温度変化と光源出力変化との双方に対して光学的に安定しており、集光光学系が高NAであっても、情報記録媒体上に光が集光された集光スポットが安定するので、本発明の第1および第2の光情報記憶装置は、温度変化と光源出力変化との双方に対して性能が安定しており、光ディスクに対する高品質な記録や再生が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0031】
図1は、本発明のコリメート光学系の各実施形態が組み込まれる光情報記憶装置の一例を示す外観斜視図である。
【0032】
ここで例示する光情報記憶装置に、本発明のコリメート光学系の、後述する各実施形態が組み込まれることにより、本発明の光情報記憶装置の各実施形態が得られる。
【0033】
ここに例示した光情報記憶装置100は、光磁気(MO)ディスクを記録媒体として用いるMO装置であり、この光情報記憶装置100には、光情報記憶装置100の土台となるアルミニウム合金製のドライブベース110が備えられており、ドライブベース110は、4個の防振ゴム120(図2参照)を介してフレーム130に取り付けられている。また、ドライブベース110には、トップカバー140およびボトムカバー150(図2参照)がそれぞれねじ止めされている。
【0034】
フレーム130には、フロントパネル160が取り付けられており、このフロントパネル160には、本発明にいう情報記録媒体の一例である円盤状の光ディスクを内蔵した光ディスクカートリッジが光情報記憶装置100に挿入されるための挿入口161が設けられている。
【0035】
光情報記憶装置100の、フロントパネル160が取り付けられた前端に対する後端には、光情報記憶装置100をコンピュータ等といった機器と電気的に接続するためのコネクタ170が搭載されている。
【0036】
図2は、図1に示す光情報記憶装置の分解斜視図である。
【0037】
ドライブベース110には、光ディスクを保持して回転させるスピンドルモータ180が搭載されている。
【0038】
また、このドライブベース110には、光ディスクの半径方向に移動自在な移動光学アセンブリ190と、ドライブベース110に固定される固定光学アセンブリ200とからなる光学ヘッドが搭載され、固定光学アセンブリ200は、ドライブベース110の裏面側に固定される。また、固定光学アセンブリ200には、後述するプリント配線板210と電気的に接続するためのコネクタ201が備えられている。
【0039】
この図2には、永久磁石をスライドさせることによって、光ディスクに印加されるバイアス磁界をオンオフするバイアス磁石アセンブリ221と、光ディスクカートリッジのシャッタを開閉する開閉アーム222が備えられた光ディスクカートリッジローディングアセンブリ220が示されており、この光ディスクカートリッジローディングアセンブリ220は、ドライブベース110の表面側にねじ止め固定される。光ディスクカートリッジローディングアセンブリ220の表面側には絶縁シート230が搭載され、絶縁シート230の外周部には、密封性を高めることによって光ディスクに粉塵が付着することを防止するシール部材231が装着されている。
【0040】
また、この図2には、固定光学アセンブリ200のコネクタ201と接続するためのコネクタ211と、外部機器と電気的に接続するためのコネクタ170が搭載され、光学ヘッドの駆動を制御する駆動制御回路等が含まれるプリント配線板210の裏面側が示されており、このプリント配線板210は、プリント配線板210のコネクタ211と固定光学アセンブリ200のコネクタ201が互いに接続されるように絶縁シート230の上からドライブベース110に搭載されドライブベース110にねじ止め固定される。
【0041】
さらに、ドライブベース110には、トップカバー140がプリント配線板210の上からねじ止め固定され、ドライブベース110の背面側にはボトムカバー150がねじ止め固定される。最後に、ドライブベースは、防振ゴム120を介してフレーム130に取り付けられる。
【0042】
図3は、固定光学アセンブリと移動光学アセンブリとの配置関係を示す斜視図であり、ドライブベースは図示を省略されている。
【0043】
固定光学アセンブリ200には、情報の読み書きに用いられるレーザ光を発生する、本発明にいう光源の一例であるレーザダイオード12と、光ディスク240が反射した光に含まれている、光ディスク240に記憶されている情報に応じた信号を検出する光検出器203と、情報を記憶する場所として光ディスク上に設けられている同心円状のトラックに対する集光スポットのずれを検出するための光検出器204と、集光スポットのフォーカスのずれを検出するための光検出器205が取り付けられている。
【0044】
移動光学アセンブリ190は、一対の磁気回路250によって駆動され、一対のガイドレール260に沿って光ディスク240の半径方向に移動する。移動光学アセンブリ190には、対物レンズ300の位置を微調整することによって、集光スポットのフォーカスを調整するとともに集光スポットをトラック上に位置させるアクチュエータが内蔵されている。また、移動光学アセンブリ190には、断面が四角形の筒口192が設けられており、固定光学アセンブリ200のレーザダイオード12によって発せられ後述するように平行光にされたレーザ光がこの筒口192から移動光学アセンブリ190内に入る。また、光ディスク240が反射した光がこの筒口192から固定光学アセンブリ200に戻る。さらに、移動光学アセンブリ190には、筒口192から入ったレーザ光を対物レンズ300に入射させる立ち上げミラーも内蔵されている。
【0045】
図4は、固定光学アセンブリの内部構造を示す斜視図である。
【0046】
固定光学アセンブリ200には、図3に示す移動光学アセンブリ190の筒口192に対応する筒口206が設けられており、その筒口206の奥に偏光ビームスプリッタ280が配置されている。
【0047】
レーザダイオード12から発せられるレーザ光は拡散光であり、固定光学アセンブリ200のベース11に穿たれた孔の中に後述するように組み込まれているコリメートレンズによって平行光に変換される。また、このレーザ光の光束は断面が楕円形の光束であり、このため、レーザダイオード12は、偏光ビームスプリッタ280にレーザ光が入射する方向に対して斜めに配置され、レーザダイオード12によって発せられコリメートレンズによって平行光に変換されたレーザ光が、図示を省略したプリズムによって屈折されることによって断面が円形の光束に変形され、その後、偏光ビームスプリッタ280に入射される。
【0048】
偏光ビームスプリッタ280を素通りしたレーザ光は筒口206を通って移動光学アセンブリ190へと渡り、移動光学アセンブリ190から戻ってきた光の一部は、偏光ビームスプリッタ280によって図4の左上方へと反射される。
【0049】
固定光学アセンブリ200の中央部には、ビームスプリッタ310,340や検光子320等が配置されており、偏光ビームスプリッタ280によって図の左上方へと反射された光は、これらのビームスプリッタ310,340や検光子320等を通り、固定光学アセンブリ200の枠に穿たれた穴207,208,209を通って各光検出器に到達する。
【0050】
ここで、コリメート光学系の比較例とその問題点について説明し、その後、本発明のコリメート光学系の各実施形態について説明する。
【0051】
図5は、コリメート光学系の比較例を表す斜視図(A)、正面図(B)、および断面図(C)である。
【0052】
コリメート光学系は、アルミ製のベース1と、拡散光束を発するレーザダイオード2と、BK7(硝材の一種)の単一材料からなるガラスモールドレンズであるコリメータレンズ3と、アルミよりも線膨張係数の小さい真鍮系材料が用いられた筒状のレンズホルダ4と、板バネ5で構成されている。但し、図5のパート(A)の斜視図と、図5のパート(B)の正面図ではレーザダイオード2が取り外された状態が示されている。以下の説明では、レーザダイオード2を各部材などの方向の基準として用いて、レーザダイオード2に近い側を前側と称し、レーザダイオード2から遠い側を後側と称する。コリメータレンズ3には、周縁に張出(コバ部)が設けられており、このコバ部の前側がレンズホルダ4に接着されることによりコリメータレンズ3はレンズホルダ4に保持されている。また、レンズホルダ4はベース1に対し、板ばね5によって押しつけられて固定されており、レンズホルダ4の最前部から最後部まで、位置調整用の凹部を除いてほぼ全域に亘り、線接触で押しつけられている。このため、板ばね5の中心線付近が最も高い圧力となっている。このような固定方法が採用されていることにより、コリメータレンズ3が温度変化に伴って移動する移動量は最小限度に抑えられているが、コリメータレンズ3自体にも負荷がかかる構造になっている。
【0053】
ここで、この図5に示す構造のコリメート光学系が、NAが0.55の対物レンズを有する光情報記憶装置に適用されていて、レーザダイオード2の波長が685nmである場合(以下、この場合を「赤色低NA」と表現する)を前提とし、コリメートレンズの屈折率の波長依存性やコリメート光学系の熱伸長に起因して対物レンズの集光点上で生じる波面収差について検討する。ここでは、波面収差として、摂氏20度の常温から摂氏60度の高温に環境温度が変わった場合に生じる温度変化時波面収差と、情報再生動作から情報記録動作にスイッチした瞬間に、5mWから50mWに発光量が変化することによる光源波長変動に伴って発生する過渡応答時波面収差とを想定する。ここで、過渡応答時とは、情報記録動作にスイッチしてレーザダイオード2の発光パワーが増えて光源波長がのびることにより焦点ぼけが起きた瞬間を表している。
【0054】
対物レンズが理想レンズで、コリメータレンズ3は焦点距離が5mmの両面非球面レンズと仮定すると、対物レンズの集光点上で生じる色収差は0.03μm/nmである。また、ベース1の熱伸縮については、図4などに示す固定光学アセンブリの構造を前提として伸縮量を算出する。これらを総合すると、温度変化時波面収差としては13mλrms(このとき光源波長の変化は8nm)、過渡応答時波面収差としては9mλrms(このとき光源波長の変化は3nm)の波面収差が生じる。
【0055】
「赤色低NA」の場合には、図5に示す構造のコリメート光学系であっても、温度変化時と過渡応答時との双方について波面収差が15mλrmsを下回っているため、対物レンズによるスポットピーク強度低下量も1%未満であり、コリメート光学系や光情報記憶装置に求められる能力としては十分な能力が得られる。このような、「赤色低NA」の場合に対して、大容量化のため、レーザダイオード2として光源波長が405nmの青色レーザダイオードを用いた「青色低NA」の場合における波面収差を検討すると、コリメータレンズの焦点距離が同じであると仮定してレンズ面形状・厚さを最適設計としても、対物レンズの集光点上で生じる色収差は、「赤色低NA」の場合の約4倍の0.132μm/nmに増大し、これにより、温度変化時波面収差としては6mλrms(このとき光源波長の変化は3nm)、過渡応答時波面収差としては22mλrms(このとき光源波長の変化は1nm)の波面収差が生じる。
【0056】
このように「青色低NA」の場合には、過渡応答時波面収差は20mλrmsを超えており、コリメート光学系や情報記憶装置に求められる能力を満たさない。これは、コリメータレンズを構成するBK7における屈折率の波長変動が660nm帯よりも400nm帯ほうがはるかに大きくなっていることに起因している。
【0057】
図6は、屈折率の波長変動を表すグラフである。
【0058】
この図6の横軸は波長を示し、縦軸は屈折率を示している。660nm帯ではグラフの曲線Lがほぼ水平であるのに対して、400nm帯では曲線Lが大きな傾きを示している。従って、400nm帯では、光源の波長が少しだけ変化しても大きな波面収差を生じる原因となる。この図6に示すような波長変動の傾向は、BK7に限らず、多くの光学材料について共通する傾向である。
【0059】
このような屈折率の波長変動に起因して、上述したように、「青色低NA」の場合における過渡応答時波面収差は20mλrmsを超えるが、温度変化時波面収差については、波長変動の増加と、温度変化時の光源波長変動の低下とがバランスして、「赤色低NA」の場合よりも波面収差が減少している。
【0060】
ここでさらに、NA0.85の対物レンズを用いた「青色高NA」の場合における波面収差を検討すると、対物レンズの集光点上で生じる色収差は0.046μm/nmとなって更に劣化する。この結果、温度変化時波面収差は6mλrms、過渡応答時波面収差は26mλrmsとなる。
【0061】
ここで、コリメート光学系の光源としてレーザダイオード2に青色レーザダイオードを用いることによって生じる、上述したような大きな過渡応答時波面収差を抑えるために、コリメータレンズ3に替えて、市販の顕微鏡レンズで用いられているような、複数のガラスを接合して色収差を抑えた色消しレンズを用いることが考えられる。しかし、その場合には、温度変化時波面収差が36mλrmsという大きな値となり、コリメート光学系や情報記憶装置の能力が更に低下する。
【0062】
過渡応答時波面収差を抑えるためには、入射側か射出側のいずれかに、格子のピッチを適切に設計した回折格子を成形することによって色収差を押さえた回折格子付きプラスチックレンズを用いることも考えられる。理論的には、このような回折格子付きプラスチックレンズでは、色収差を限りなく0に近づけることができる。しかし、レンズ材料がプラスチックであるため、熱膨張率および屈折率の温度係数が大きく、摂氏20度から60度まで温度が変わると、ガラスレンズとは逆に焦点距離が10μm以上伸びることになる。この結果、温度変化時波面収差は59mλrmsもの大きな値となり、色消しレンズを用いる場合よりもさらに大きい。
【0063】
以上、整理すると、大容量化のために青色レーザダイオードや高NAの対物レンズを採用すると系の色収差による記録時(パワー変更時)の波面収差劣化が問題になり、コリメート光学系の色収差を色消しレンズなどで低減させると、環境温度の変化に対する特性マージンが不足することが問題になる。なお、パワー変更時の波面収差劣化は、10nsec未満という極めて短い時間間隔内に高速に生じる現象であるので、対物レンズの動的制御などで対処することは不可能である。
【0064】
比較例で発生するこのような問題を解決する本発明の具体的な実施形態について以下説明する。
【0065】
図7は、本発明のコリメート光学系の第1実施形態を表す斜視図(A)、および断面図(B)である。
【0066】
この図7に示す第1実施形態は、固定光学アセンブリのアルミ製のベース11と、そのベース11に固定され、波長が405nmの青色拡散光を発するレーザダイオード12と、レーザダイオード12が発する拡散光束を平行光束に変換するコリメータレンズとしての機能を担う色消しレンズ13と、色消しレンズ13を保持するアルミ製のレンズホルダ14と、レンズホルダ14をベース11に固定する板バネ15とで構成されている。
【0067】
第1実施形態の説明でも、レーザダイオード12を各部材などの方向の基準として用いて、レーザダイオード12に近い側を前側と称し、レーザダイオード12から遠い側を後側と称する。
【0068】
色消しレンズ13は、屈折率1.71482の凸レンズと屈折率1.74173の凹レンズとが接合された2群レンズ構造によって、400nm帯で等価的な屈折率の分散がほぼ0となっており、5mmの焦点距離を有する。色消しレンズ13のコリメータレンズとしての作動距離は3.373364mmであり、レーザダイオード12の発光点から色消しレンズ13の前側の表面までの距離は3.623364mmとなっている。この色消しレンズ13の周縁には張出(コバ部)13aが設けられており、この第1実施形態では、上記の比較例とは逆に、コバ部13aの後側がレンズホルダ14に接着されることによって色消しレンズ13がレンズホルダ14に保持されている。また、レンズホルダ14は、色消しレンズ13が接着されている部分よりも後側でベース11に固定されており、熱伸縮が自由な1.85mmの自由端14aが設けられている。
【0069】
第1実施形態における波面収差を、対物レンズがNA0.85である場合について算出すると、色消しレンズ13が備えられているため、対物レンズの集光点上で生じる色収差は、0.008μm/nmという極めて小さい収差となっており、過渡応答時波面収差も5mλrmsという小さい収差に抑えられている。
【0070】
一方、環境温度が摂氏20度から摂氏60度に変化する場合について検討すると、アルミ製のベース11の熱膨張は、レーザダイオード12と色消しレンズ13との間の距離を延ばすように作用する。これに対し、色消しレンズ13はコバ部13aの後側がレンズホルダ14に接着されているので、色消しレンズ13自体の熱膨張は、レーザダイオード12と色消しレンズ13との間の距離を縮めるように作用する。さらに、2群レンズ構造を有する色消しレンズ13は、単一材料のレンズと比較して焦点距離の温度変化が小さい。これらの作用をあわせると、環境温度が摂氏20度から摂氏60度に変化するときの波面収差は、比較例のコリメートレンズを単に色消しレンズに置き換えた時に生じる36mλrmsという温度変化時波面収差よりも小さな波面収差に抑えられるが、第1実施形態では、温度変化時波面収差をさらに小さく抑えるために、レンズホルダ14に自由端14aが設けられている。
【0071】
第1実施形態では、ベース11とレンズホルダ14とが双方ともアルミ製であるが、ベース11の熱伸縮が周辺構造などによって制限されるのに対し、自由端14aは自由に熱伸縮することができる。このため、環境温度が摂氏20度から摂氏60度に変化するときには、ベース11は約2.15μm伸長するが、長さ1.85mmの自由端14aはアルミの一般的な線膨張係数24×10-6/℃できれいに伸長して、1.85×(60−20)×24×10-6=1.776μmだけ色消しレンズ13を前方に移動させる。このような自由端14aの作用も上記作用に併せると、温度変化時波面収差は15mλ未満に低減される。
【0072】
このように、図7に示す第1実施形態では、簡素かつコンパクトな構造によって、過渡応答時と温度変化時との双方において波面収差が15mλ未満に抑えられる。このため、光源波長が450nm以下の、レンズ材料の屈折率分散が大きな光を用いる場合であっても、摂氏20度〜60度の温度範囲、かつ、50mW以下の出力範囲において最高時に近い性能を発揮することができ、高い信頼性を有する大容量の光情報記憶装置が得られる。
【0073】
図8は、本発明のコリメート光学系の第2実施形態を表す斜視図(A)、および断面図(B)である。
【0074】
この図8に示す第2実施形態は、第1実施形態の色消しレンズ13およびレンズホルダ14に替えて、プラスチックレンズ23およびレンズホルダ24を備えており、第1実施形態と同様に、ベース11とレーザダイオード12と板バネ15とを備えている。
【0075】
第2実施形態の説明でも、レーザダイオード12を各部材などの方向の基準として用いて、レーザダイオード12に近い側を前側と称し、レーザダイオード12から遠い側を後側と称する。
【0076】
プラスチックレンズ23の周縁にも張出(コバ部)23aが設けられており、第2実施形態では、コバ部23aの前側がレンズホルダ24に接着されることによってプラスチックレンズ23がレンズホルダ24に保持されている。また、プラスチックレンズ23には、入射面と出射面の双方に、光の波長変化による焦点距離変化を打ち消す回折格子23bが設けられており、400nm帯では、光の波長変化に関わらず焦点距離がほぼ常に5mmとなっている。またレーザダイオード12の発光点からプラスチックレンズ23の前側の表面までの距離は3.668mmとなっている。
【0077】
レンズホルダ24は、線膨張係数が6×10-5のプラスチック樹脂で作成されており、プラスチックレンズ23が接着されている部分よりも前側でベース11に固定され、熱伸縮が自由な1.65mmの自由端24aが設けられている。
【0078】
ここで、第1実施形態と同様に波面収差を、対物レンズがNA0.85である場合について算出すると、回折格子23b付のプラスチックレンズ23が用いられているために、過渡応答時波面収差は5mλrmsという小さい収差に抑えられている。
【0079】
一方、環境温度が摂氏20度から摂氏60度に変化する場合について検討すると、この第2実施形態では、プラスチックレンズ23の線膨張係数が6×10-5/℃であり、ガラスの約100倍であるため、プラスチックレンズ23の熱膨張によって焦点距離が10μm以上伸びる。このため、第2実施形態では、プラスチックレンズ23のコバ部23aの前側がレンズホルダ24に接着されており、プラスチックレンズ23自体が焦点距離変化を打ち消す方向に熱膨張によって移動する。この作用により温度変化時波面収差は、比較例のコリメートレンズを単に回折格子付プラスチックレンズに置き換えた時に生じる59mλrmsという温度変化時波面収差よりも小さな波面収差に抑えられるが、第2実施形態では、温度変化時波面収差をさらに小さく抑えるために、レンズホルダ24に自由端24aが設けられている。
【0080】
この自由端24aは、第1実施形態とは逆に、熱膨張によってレーザダイオード12とプラスチックレンズ23との距離を広げるように作用する。レンズホルダ24は線膨張係数が6×10-5のプラスチック樹脂で構成されているので、1.65mmという短い自由端24aであっても、きれいに熱伸縮した場合には、摂氏20度から摂氏60度への温度変化に対して1.65×(60−20)×60×10-5=3.96μmという大きな伸長を示し、温度変化時波面収差は15mλrms未満となる。
【0081】
このように、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、簡素かつコンパクトな構造で、過渡応答時と温度変化時との双方において波面収差が15mλ未満に抑えられる。このため、光源波長が450nm以下の、レンズ材料の屈折率分散が大きな光を用いる場合であっても、摂氏20度〜60度の温度範囲、かつ、50mW以下の出力範囲において最高時に近い性能を発揮することができ、高い信頼性を有する大容量の光情報記憶装置が得られる。
【0082】
なお、上記説明では、本発明にいう色消しレンズの一例として、2群レンズ構造の色消しレンズが示されているが、本発明にいう色消しレンズは、3群以上のレンズの貼り合わせ構造を有するものであってもよい。
【0083】
また、上記説明では、本発明にいうプラスチックレンズの一例として、入射面と出射面の双方に回折格子が設けられたプラスチックレンズが示されているが、本発明にいうプラスチックレンズは、入射面と出射面とのうち一方だけに回折格子が設けられたものであってもよい。
【0084】
また、上記説明では、本発明にいうレンズホルダの一例として筒状のレンズホルダが示されているが、本発明にいうレンズホルダは、レンズの張出が接着されてレンズを保持するものであればよく、筒状のものには限定されない。
【0085】
また、上記説明では、本発明にいうベースの一例としてアルミ製のベースが示されているが、本発明にいうベースは、アルミ以外の金属製であってもよく、あるいはセラミックスなどといった非金属製であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】図1は、本発明のコリメート光学系の各実施形態が組み込まれる光情報記憶装置を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、光情報記憶装置の分解斜視図である。
【図3】図3は、固定光学アセンブリと移動光学アセンブリとの配置関係を示す斜視図であり、ドライブベースは図示を省略されている。
【図4】図4は、固定光学アセンブリの内部構造を示す斜視図である。
【図5】図5は、コリメート光学系の比較例を表す図である。
【図6】図6は、屈折率の波長変動を表すグラフである。
【図7】図7は、本発明のコリメート光学系の第1実施形態を表す図である。
【図8】図8は、本発明のコリメート光学系の第2実施形態を表す図である。
Claims (2)
- ベースと、
前記ベースに固定された、拡散光束を発する光源と、
周縁部に張出を有し、光の波長変化による焦点距離変化を打ち消す回折格子も有する、前記光源が発する拡散光束を平行光束に変換するプラスチックレンズと、
前記プラスチックレンズの張出の、前記光源の側が接着されて該プラスチックレンズを保持する、前記ベースに固定されたレンズホルダとを備え、
前記レンズホルダが、前記ベースに固定される固定端と、該固定端側から前記光源とは逆の側へと突出して該ベースとは分離した、前記プラスチックレンズの張出が接着された自由端とを有し、前記ベースの線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有するものであることを特徴とするコリメート光学系。 - ベースと、前記ベースに固定された、拡散光束を発する光源と、周縁部に張出を有し、光の波長変化による焦点距離変化を打ち消す回折格子も有する、前記光源が発する拡散光束を平行光束に変換するプラスチックレンズと、前記プラスチックレンズの張出の、前記光源の側が接着されて該プラスチックレンズを保持する、前記ベースに固定されたレンズホルダとを備え、前記レンズホルダが、前記ベースに固定される固定端と、該固定端側から前記光源とは逆の側へと突出して該ベースとは分離した、前記プラスチックレンズの張出が接着された自由端とを有し、前記ベースの線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有するものであるコリメート光学系と、
前記コリメート光学系によって得られた平行光束を導いて、情報が記録された情報記録媒体上に集光する集光光学系と、
前記集光光学系によって前記情報記録媒体上に集光され、該情報記録媒体によって反射された反射光を用いて、該情報記録媒体に記録された情報を再生する再生部とを備えたことを特徴とする光情報記憶装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2002/012512 WO2004051637A1 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | コリメート光学系および光情報記憶装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2004051637A1 JPWO2004051637A1 (ja) | 2006-04-06 |
JP4139389B2 true JP4139389B2 (ja) | 2008-08-27 |
Family
ID=32448965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004556771A Expired - Fee Related JP4139389B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | コリメート光学系および光情報記憶装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US7002758B2 (ja) |
JP (1) | JP4139389B2 (ja) |
CN (1) | CN1287366C (ja) |
AU (1) | AU2002354127A1 (ja) |
WO (1) | WO2004051637A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4136885B2 (ja) * | 2003-10-08 | 2008-08-20 | ティアック株式会社 | 光ピックアップ装置 |
US7296576B2 (en) * | 2004-08-18 | 2007-11-20 | Zyvex Performance Materials, Llc | Polymers for enhanced solubility of nanomaterials, compositions and methods therefor |
CA2702483C (en) * | 2007-10-23 | 2012-04-24 | John D. Boyer | Optic positioning device |
JP5983613B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2016-09-06 | 住友電気工業株式会社 | コリメータ装置及びレーザ光源 |
EP3396446B1 (en) | 2013-03-22 | 2020-06-03 | Vlyte Innovations Limited | An electrophoretic device having a transparent light state |
US10324353B2 (en) | 2013-10-22 | 2019-06-18 | Vlyte Innovations Limited | Wide operating temperature range electrophoretic device |
CN103545707B (zh) * | 2013-10-31 | 2016-03-30 | 海信集团有限公司 | 一种激光器光束准直装置及其制作方法 |
GB201506147D0 (en) | 2015-04-10 | 2015-05-27 | Hanna Moore & Curley | A Micro-Fastened, Sealed Light Modulator |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5915204A (ja) | 1982-07-17 | 1984-01-26 | Canon Inc | レ−ザユニツト |
US5051872A (en) * | 1988-07-19 | 1991-09-24 | Texas Instruments Incorporated | Hemispherical non-glare illuminator |
JPH07210892A (ja) * | 1994-01-19 | 1995-08-11 | Sony Corp | 光学ピックアップ |
JPH0843702A (ja) | 1994-07-27 | 1996-02-16 | Canon Inc | 光源装置 |
JPH1010453A (ja) * | 1996-06-27 | 1998-01-16 | Minolta Co Ltd | レーザビーム光学装置 |
US5751501A (en) * | 1996-11-16 | 1998-05-12 | Spot Technology, Inc. | Lens mounting structure of a scanner |
US6105869A (en) * | 1997-10-31 | 2000-08-22 | Microscan Systems, Incorporated | Symbol reading device including optics for uniformly illuminating symbology |
JP4090098B2 (ja) | 1998-01-05 | 2008-05-28 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 走査光学装置 |
JP2000315341A (ja) * | 1999-04-30 | 2000-11-14 | Olympus Optical Co Ltd | 光磁気ピックアップ |
US6144508A (en) * | 1999-05-19 | 2000-11-07 | Bransome; Robert | Self-viewing device for eyes |
JP2001160238A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Toshiba Corp | 光ヘッド装置及び光ディスクドライブ装置 |
JP2002014269A (ja) | 2000-06-29 | 2002-01-18 | Sony Corp | 光学装置 |
-
2002
- 2002-11-29 WO PCT/JP2002/012512 patent/WO2004051637A1/ja active Application Filing
- 2002-11-29 CN CNB028295056A patent/CN1287366C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-11-29 AU AU2002354127A patent/AU2002354127A1/en not_active Abandoned
- 2002-11-29 JP JP2004556771A patent/JP4139389B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2005
- 2005-04-05 US US11/098,525 patent/US7002758B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2005-12-16 US US11/304,570 patent/US7102825B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7002758B2 (en) | 2006-02-21 |
CN1287366C (zh) | 2006-11-29 |
US7102825B2 (en) | 2006-09-05 |
CN1650358A (zh) | 2005-08-03 |
US20050180022A1 (en) | 2005-08-18 |
WO2004051637A1 (ja) | 2004-06-17 |
US20060092523A1 (en) | 2006-05-04 |
AU2002354127A1 (en) | 2004-06-23 |
JPWO2004051637A1 (ja) | 2006-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7197003B2 (en) | Optical element, optical pickup unit, and optical disk drive unit | |
EP1688937B1 (en) | Optical pickup apparatus which is compatible with multiple types of media | |
US7002758B2 (en) | Collimator optical system and optical information storage device | |
US8339924B2 (en) | Optical pickup device capable of emitting first and second light beams having different wavelengths and including a light blocking member for blocking light of a specific wavelength, and a optical information device, computer, optical disk player, car navigation system, optical disk recorder, and optical disk server performing the same | |
US6876620B2 (en) | Optical storage device | |
KR20040038719A (ko) | 광픽업 장치용 광학계 | |
JP2005512253A (ja) | 光走査デバイス | |
JP2007242111A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2005196859A (ja) | 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 | |
KR100651326B1 (ko) | 색수차 보정 광학계 및 그것을 이용한 광픽업장치 | |
JP2000132859A (ja) | 光記憶装置及び光ピックアップ | |
JP2007242112A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
KR20070028533A (ko) | 광 픽업 헤드에서 주사 빔을 발생하는 장치 및 방법, 소형광 픽업 헤드와, 소형 픽업 헤드를 구비한 광학 저장시스템 | |
JP2007242113A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JPH10208267A (ja) | 光ヘッドおよび光ディスク装置 | |
JP4528751B2 (ja) | レンズ駆動装置及び光ピックアップ | |
JP4138605B2 (ja) | 光ピックアップ | |
KR100531792B1 (ko) | 광디스크 드라이브 픽업장치의 베이스 광학계 | |
JP2006309850A (ja) | 光ヘッド装置および情報記録再生装置 | |
JP2008269733A (ja) | 光ピックアップ装置及び対物レンズユニット | |
KR20040082580A (ko) | 광디스크 드라이버의 픽업장치 | |
JPH1021574A (ja) | 光学式情報記録再生装置 | |
KR20060104097A (ko) | 호환형 광픽업 | |
JP2002203332A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2005108350A (ja) | 光ピックアップ装置、光ピックアップ装置の調整方法及び光情報記録再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080404 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080430 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080603 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |