JP2002203332A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2002203332A JP2001281436A JP2001281436A JP2002203332A JP 2002203332 A JP2002203332 A JP 2002203332A JP 2001281436 A JP2001281436 A JP 2001281436A JP 2001281436 A JP2001281436 A JP 2001281436A JP 2002203332 A JP2002203332 A JP 2002203332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズシフトに伴うコマ収差の発生を抑
制して良質の信号再生を維持し、記録位置精度を向上さ
せ、記録光パワの損失を抑制することのできる光ピック
アップ装置、並びにこの光ピックアップ装置を用いた光
ディスク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 レーザ光を射出する光源と反射光を検出
する光検出器とを有する光学ユニット14、15と、射
出光を微発散光束に変換するコリメータレンズB22
と、対物レンズ25とを有し、コリメータレンズB22
は、光軸に近い中心領域は微発散光となる波面形状に形
成し、コリメータレンズB22の半径の増加に伴ってコ
マ収差を補正する波面形状に形成したことを特徴とする
光ピックアップ装置、並びにこの光ピックアップ装置を
用いた光ディスク装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの記録
及び再生に使用される光ピックアップ装置に関し、特
に、異なる記録密度を有する記録媒体に対応するために
異なる波長の光源を用いた光ピックアップ装置、並びに
この光ピックアップ装置を用いた光ディスク装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体はその記録容量が大きなこと
と取り扱いの容易なことの利点が認められて、急速な普
及を遂げてきた。同時に記録容量を増加するために様々
な種類の記録媒体が提案された。他方で、これらの種類
の記録媒体に対応可能なディスク装置の要望も高まって
きた。このような要望に応えて、2種類の異なる波長の
光源を使用する光学構成として、特開平10−1543
44に技術開示された光ピックアップが提案された。
【0003】その要旨は、2種類の異なる波長の光源を
用意すると共に、高密度記録媒体の光学特性に応じた対
物レンズを設け、低密度記録媒体は、長波長光源の位置
を前方にずらして、対物レンズへの入射光束を微発散光
とすることにより、同一の対物レンズを共用するもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低密度
記録媒体として記録可能な媒体が市場に供給されるに及
び、最適条件で記録を行うためには、対物レンズを共用
することだけでは限界があった。特に、低密度記録媒体
において、対物レンズへの入射光が微発散光であるため
に、対物レンズをシフト(とりわけトラッキングシフ
ト)したときに、光軸がずれることに起因するコマ収差
が大きくなり、媒体に記録された信号を再生することに
(単に再生する場合と記録に必要な制御信号を再生する
場合との両方を含めて)無視することのできない影響を
及ぼしていた。
【0005】そこで、本発明は上記課題を解決するため
になされたものであって、前述の技術開示された光ピッ
クアップの簡単な光学構成を維持した状態でも媒体から
良質の信号再生をすることのできる光ピックアップ装
置、並びにこの光ピックアップ装置を用いた光ディスク
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ディスクの
記録情報を再生しまたは情報を記録する光ピックアップ
装置であって、レーザ光を射出する光源と光ディスクか
らの反射光を検出する光検出器とを有する光学ユニット
と、光源の射出光を微発散光束に変換するコリメータレ
ンズと、対物レンズとを有し、コリメータレンズは、微
発散光となる波面形状とコマ収差を補正する波面形状と
を形成し、コマ収差を補正する波面形状はコリメータレ
ンズの半径の増加に伴ってより多くコマ収差を補正する
波面形状に形成したことを特徴とする光ピックアップ装
置である。
【0007】本発明によれば、対物レンズがシフトして
もコマ収差の発生が抑制され、従ってレンズシフトに伴
うジッタが増加することが無く、トラッキングエラー
(TE)信号が良質に維持される。その結果、記録位置
精度が向上し、記録に際して光パワの損失が抑制され、
優れた光ピックアップ装置、および光ディスク装置が得
られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1から請求項2に
記載の発明は、光ディスクの記録情報を再生しまたは情
報を記録する光ピックアップ装置であって、レーザ光を
射出する光源と光ディスクからの反射光を検出する光検
出器とを有する光学ユニットと、光源の射出光を微発散
光束に変換するコリメータレンズと、対物レンズとを有
し、コリメータレンズは、微発散光となる波面形状とコ
マ収差を補正する波面形状とを形成し、コマ収差を補正
する波面形状はコリメータレンズの半径の増加に伴って
より多くコマ収差を補正する波面形状に形成したことを
特徴とする光ピックアップ装置である。
【0009】本発明によれば、対物レンズがシフトして
もコマ収差の発生が抑制され、従ってレンズシフトに伴
うジッタが増加することが無く、トラッキングエラー
(TE)信号が良質に維持される。その結果、記録位置
精度が向上し、記録に際して光パワの損失が抑制され、
優れた光ピックアップ装置が得られる。
【0010】本発明の請求項3から請求項5に記載の発
明は、光ディスクの記録情報を再生しまたは情報を記録
する光ピックアップ装置であって、第1の波長のレーザ
光を射出する第1の光源と光ディスクからの反射光を検
出する第1の検出器とを有する第1の光学ユニットと、
第1の波長よりも長い第2の波長のレーザ光を射出する
第2の光源と光ディスクからの反射光を検出する第2の
検出器とを有する第2の光学ユニットと、第1の波長の
レーザ光と第2の波長のレーザ光とをほぼ同一の光軸に
導く光分離手段と、第1の波長のレーザ光に対して第2
の波長のレーザ光よりも小さなスポットを形成するよう
に機能する対物レンズと、第1の光源の射出光を略平行
光に変換する第1のコリメータレンズと、第2の光源の
射出光を微発散光束に変換する第2のコリメータレンズ
とを有し、第2のコリメータレンズは、微発散光となる
波面形状とコマ収差を補正する波面形状とを形成し、コ
マ収差を補正する波面形状は第2のコリメータレンズの
半径の増加に伴ってより多くコマ収差を補正する波面形
状に形成したことを特徴とする光ピックアップ装置であ
る。
【0011】本発明によれば、異なる記録密度の光ディ
スクを記録、再生することができ、特に、高密度記録媒
体に適した対物レンズを共用して低密度記録媒体にも記
録再生をすることができる。特に、低密度記録媒体にお
いて、対物レンズがシフトしてもコマ収差の発生が抑制
され、従ってレンズシフトに伴うジッタが増加すること
が無く、トラッキングエラー(TE)信号が良質に維持
される。その結果、記録位置精度が向上し、記録に際し
て光パワの損失が抑制され、優れた光ピックアップ装置
が得られる。
【0012】本発明の請求項6から請求項8に記載の発
明は、光ディスクの記録情報を再生しまたは情報を記録
する光ピックアップ装置であって、第1の波長のレーザ
光を射出する第1の光源と光ディスクからの反射光を検
出する第1の検出器とを有する第1の光学ユニットと、
第1の波長よりも長い第2の波長のレーザ光を射出する
第2の光源と光ディスクからの反射光を検出する第2の
検出器とを有する第2の光学ユニットと、第1の波長の
レーザ光と第2の波長のレーザ光とをほぼ同一の光軸に
導く光分離手段と、第1の波長のレーザ光に対して第2
の波長のレーザ光よりも小さなスポットを形成するよう
に機能する対物レンズと、第1の光源の射出光を略平行
光に変換する第1のコリメータレンズと、第2の光源の
射出光を微発散光束に変換する第2のコリメータレンズ
とを有し、第2の光源の射出光が第2のコリメータレン
ズと光分離手段とを経て対物レンズへ至る光路をなすよ
うに配置し、第2のコリメータレンズは、微発散光とな
る波面形状とコマ収差を補正する波面形状とを形成し、
コマ収差を補正する波面形状は第2のコリメータレンズ
の半径の増加に伴ってより多くコマ収差を補正する波面
形状に形成したことを特徴とする光ピックアップ装置で
ある。
【0013】本発明によれば、異なる記録密度の光ディ
スクを記録、再生することができ、特に、高密度記録媒
体に適した対物レンズを共用して低密度記録媒体にも記
録再生をすることができる。特に、低密度記録媒体にお
いて、対物レンズがシフトしてもコマ収差の発生が抑制
され、従ってレンズシフトに伴うジッタが増加すること
が無く、トラッキングエラー(TE)信号が良質に維持
される。その結果、記録位置精度が向上し、記録に際し
て光パワの損失が抑制され、優れた光ピックアップ装置
が得られる。
【0014】本発明の請求項9または請求項10に記載
の発明は、光ディスクの記録情報を再生しまたは情報を
記録する光ピックアップ装置であって、第1の波長のレ
ーザ光を射出する第1の光源と光ディスクからの反射光
を検出する第1の検出器とを有する第1の光学ユニット
と、第1の波長よりも長い第2の波長のレーザ光を射出
する第2の光源と光ディスクからの反射光を検出する第
2の検出器とを有する第2の光学ユニットと、第1の波
長のレーザ光と第2の波長のレーザ光とをほぼ同一の光
軸に導く光分離手段と、第1の波長のレーザ光に対して
第2の波長のレーザ光よりも小さなスポットを形成する
ように機能する対物レンズと、第1の光源の射出光を略
平行光に変換する第1のコリメータレンズと、第2の光
源の射出光を微発散光束に変換する第2のコリメータレ
ンズとを有し、第2の光源の射出光が第2のコリメータ
レンズと光分離手段と第1のコリメータレンズとを経て
対物レンズへ至る光路をなすように配置し、第2のコリ
メータレンズは、微発散光となる波面形状とコマ収差を
補正する波面形状とを形成し、コマ収差を補正する波面
形状は第2のコリメータレンズの半径の増加に伴ってよ
り多くコマ収差を補正する波面形状に形成したことを特
徴とする光ピックアップ装置である。
【0015】本発明によれば、異なる記録密度の光ディ
スクを記録、再生することができ、特に、高密度記録媒
体に適した対物レンズを共用して低密度記録媒体にも記
録再生をすることができる。特に、低密度記録媒体にお
いて、対物レンズがシフトしてもコマ収差の発生が抑制
され、従ってレンズシフトに伴うジッタが増加すること
が無く、トラッキングエラー(TE)信号が良質に維持
される。その結果、記録位置精度が向上し、記録に際し
て光パワの損失が抑制され、優れた光ピックアップ装置
が得られる。
【0016】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1、請求項3、請求項6、請求項9のいずれか1に記
載の光ピックアップ装置を用いたことを特徴とする光デ
ィスク装置である。本発明によれば、同一の光ピックア
ップ装置を用いて、低密度記録媒体と高密度記録媒体と
を使用することができ、しかも、レンズシフトに伴うジ
ッタが増加することが無く、記録位置精度が向上し、記
録に際して光パワの損失が抑制された、優れた光ピック
アップ装置を使用した光ディスク装置を提供することが
できる。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図に
基づいて説明する。なお、説明を簡単にして理解を容易
にするために、高密度記録媒体の例にDVDを、低密度
記録媒体の例にCDを、それぞれ用いて説明する。DV
Dは媒体の厚み1.2mm、下面(表面)から記録層ま
での厚み0.6mmである。他方、CDは媒体の厚みと
下面(表面)から記録層までの厚みとが共に1.2mm
である。
【0018】(実施の形態1)まず、光ピックアップ装
置について説明する。図1は、本発明の光ピックアップ
装置を用いた光ピックアップモジュールの全体平面図で
ある。図2は、図1のキャリッジ全体の拡大図、図3は
図1のレーザ光Aの光軸線断面図である。図1から図3
において、1は光ディスクであって、下面(表面)から
記録面までの厚みが約0.6mmの高密度光ディスク
(DVD)と記録面までの厚みが約1.2mmの低密度
光ディスク(CD)とが使用可能である。2はモータ部
であって、光ディスク1を載置するターンテーブルと光
ディスク1をクランプする機構を含み、光ディスク1を
回転させる。3は光ピックアップであって、光ディスク
1の記録情報を光学的に読取り(再生し)、あるいは光
ディスク1に記録するための光学系と、後述する対物レ
ンズ25を光ディスク1に追従させるためのアクチュエ
ータ26とを総称する。
【0019】次に、4はフィードモータであって、その
出力軸にはモータギア5が取付けられている。さらに、
モータギア5に噛合してフィードモータ4の回転を減速
させるトレインギア6と、トレインギア6と噛合するシ
ャフトギア7が噛合する。シャフトギア7が固定された
スクリューシャフト8の外周に螺旋状に溝が形成されて
いる。スクリューシャフト8の螺旋状の溝には、ラック
9が噛み合う。ラック9はキャリッジ10にバネ性を介
して弾性的に取付けられている。
【0020】また、キャリッジ10にはモジュールベー
ス11上に配設された支持シャフト12及びガイドシャ
フト13が挿通され、キャリッジ10は光ディスク1の
半径方向に移動可能である。この状態で、フィードモー
タ4を正転あるいは逆転方向に回転駆動することによっ
て、ラック9はスクリューシャフト8上に形成された溝
に沿って移動することとなり、光ピックアップ3が光デ
ィスク1の半径方向へ移動可能となる仕組みである。
【0021】次に、光学系について説明する。光学系は
異なる2種類の波長の光源と光学レンズ系とで構成され
る。まず、第1の波長の光源は、波長635〜670n
mのレーザ光A(短波長)を出射する光学ユニット14
であって、半導体レーザと受光素子からなる光検出器と
を一体に構成している。また、第2の波長の光源は、波
長780nmのレーザ光B(長波長)を出射する光学ユ
ニット15であって、半導体レーザ、レーザ光Bから3
ビームを生成する回折格子、光ディスク1からの反射光
を光検出器に導く回折格子及び受光素子からなる光検出
器を一体に構成している。
【0022】さらに、各光学ユニット14、15には内
部の半導体レーザのレーザ出射光量を調節するためのボ
リューム16がそれぞれ設けられている。また、短波長
側の光学ユニット14には、内部の半導体レーザの光パ
ワーに重畳を掛けるための重畳回路17と、この重畳回
路17の全域をカバーし、不要輻射をシールドするシー
ルドケース18とが配置される。光学ユニット15は、
録再可能な高出力のレーザを搭載している。19はレー
ザドライバーで、光学ユニット15の出射光量の調節及
び光パワーに重畳を掛けるための重畳回路がIC化され
ている。
【0023】次に、光学レンズ系を説明する。20は光
分離手段として機能するビームスプリッタであって、波
長635〜670nmのレーザ光Aを透過させ、且つ波
長780nmのレーザ光Bを反射させる膜が形成されて
いる。21はコリメータレンズAであって、レーザ光A
に対して拡散光をほぼ平行光に変換するように形成され
ている。22はコリメータレンズBであって、レーザ光
Bに対して拡散光の拡散角度を減少させるように形成さ
れている。
【0024】さらに、各光学ユニット14、15の光源
は、相互に以下の関係に配置される。光学ユニット14
の配置位置は、波長635〜670nmのレーザ光Aが
コリメータレンズ21を通過した後にほぼ平行光となる
位置に設置する。この時の光学ユニット14のレーザ光
源からコリメータレンズA21までの空気中での光路距
離をL1またコリメータレンズA21の焦点距離をF1
とする。他方、光学ユニット15の配置位置は、波長7
80nmのレーザ光BがコリメータレンズB22を通過
した後にその拡散光の拡散角度が減少する位置に設置す
る。つまり、レーザ光BはコリメータレンズB22を通
過した後に微発散光束に変換される。
【0025】この時の光学ユニット15のレーザ光源か
らコリメータレンズB22までの空気中での光路距離を
L2またコリメータレンズB22の焦点距離をF2とす
る。その時の光学ユニット14、15は、それぞれの光
源が0.55≦(L2/F2)/(L1/F1)≦0.
75の関係となる位置にそれぞれ配置する。こうして、
共通の対物レンズ25を用いて異なる波長の光源を異な
る媒体厚み(媒体厚みの差0.6mm)に焦点を合せる
ことができる。
【0026】23は偏光ホログラムであって、Pまたは
S波の何れかのみで回折する機能を有しており、光学ユ
ニット14から射出して光ディスク1へ向かうレーザ光
Aには作用せず、光ディスク1の記録層で反射して戻っ
てきたレーザ光Aには作用して、レーザ光Aを光学ユニ
ット14内の光検出器に導く。24は立ち上げミラーで
あって、レーザ光A、Bの光軸方向を変化させて、光デ
ィスク1とほぼ平行な光軸から対物レンズ25に向かっ
て光ディスク1に対してほぼ垂直な光軸に変化させる。
45は反射ミラーであって、レーザ光Aを反射させコリ
メータレンズA21にほぼ垂直な光軸に変化させる。
【0027】対物レンズ25は以上の各レーザ光A、B
を光ディスク1の記録面に集光させる。特に、波長63
5〜670nmのレーザ光Aを高密度光ディスクへ光ス
ポットの径が約1μm程度の光スポットに集光させるよ
うに開口数(NA)0.6に形成されている。26はア
クチュエータであって、対物レンズ25を光ディスク1
に対してフォーカス方向及びトラッキング方向に追従移
動が可能なように支持される。27は開口フィルタであ
って、レーザ光AにはNA0.6、レーザ光BにはNA
0.5相当になるように波長に応じてレーザ光の透過径
が変わる機能を有する。開口フィルタ27はアクチュエ
ータ26に搭載されて対物レンズ25と一体に移動可能
に配置されている。
【0028】これら二つの光学ユニット14、15(つ
まり、レーザ光Aおよびレーザ光B)は、記録再生する
光ディスク1の種類に応じて切り換える。記録面までの
厚みが約0.6mmの高密度光ディスクには光学ユニッ
ト14を使用する。記録面までの厚みが約1.2mmの
低密度光ディスクには光学ユニット15を使用する。
【0029】次に、アクチュエータ26について説明す
る。対物レンズ25は接着等の手段により対物レンズ保
持筒28に固定される。対物レンズ保持筒28は4本の
ワイヤ29で支持され、ワイヤ29の他端はサスペンシ
ョンホルダ30に固定支持されている。本実施の形態で
は、対物レンズ保持筒28、ワイヤ29及びサスペンシ
ョンホルダ30は一体成形されている。
【0030】対物レンズ保持筒28は円形空間部と略矩
形の開口部分とを有する枠型構造であって、前述の対物
レンズ25は円形空間部に接着剤等により固定する。他
方、略矩形の開口部分に対物レンズ25をフォーカス方
向に駆動するためのフォーカスコイル31、トラッキン
グ方向に駆動するためのトラッキングコイル32をそれ
ぞれ所定に位置に接着剤等により固定する。
【0031】4本のワイヤ29において、対物レンズ保
持筒28側の端部にはフォーカスコイル31及びトラッ
キングコイル32が半田等の手段によって接続されて固
定され、ワイヤ29を介してフォーカスコイル31及び
トラッキングコイル32に通電することができる。ま
た、ワイヤ29のサスペンションホルダ30側の他端部
は、サスペンションホルダ30の側面(図2における紙
面垂直方向の面)に取り付けられたフレキシブル基板3
3に半田等の手段によって接続されて固定され、フレキ
シブル基板33からワイヤ29に通電することができ
る。サスペンションホルダ30とワイヤ29間に振動を
ダンピングするためのシリコン系ゲル等のダンパ部材を
注入して、ワイヤ29の振動を吸収することができる。
【0032】さらに、光学系について説明を加える。先
ず、DVD光学系は、記録媒体が高密度であり、検出す
べき媒体情報(ディスクの記録ピット)も小さく精密で
ある。そこで、レーザ光Aについては、FFP(Far-Fi
eld Pattern遠視野パターン)の中心部分を利用してビ
ームを極小スポットに絞り、情報を検出する。従って、
コリメータレンズA21は長焦点距離とし、対物レンズ
25は短波長のレーザ光Aを極小スポットに絞り込むた
めの最適設計を行う。換言すれば対物レンズ25は、短
波長のレーザ光Aに対しては長波長のレーザ光Bよりも
小さなスポットを形成するように機能する。
【0033】他方、CD光学系は記録に必要な光パワー
を効率よく利用するために、レーザ光Bのできるだけ全
光束を記録媒体に照射することが優先される。また、記
録媒体が低密度であり、検出すべき媒体情報(ディスク
の記録ピット)もDVD光学系よりも大きい。従って、
CD光学系の光スポットの径は約1.5μm程度に集光
する。そこで、コリメータレンズB22は短焦点距離と
して対物レンズ25を共用する。
【0034】次に、CD光学系とコリメータレンズB2
2とについて説明する。図4は対物レンズ25のトラッ
キングシフトの影響を説明する図である。なお、各構成
要素は図1において説明したものと同一である。図4に
おいて、図4(a)は光軸が一致している状態を表し、
図4(b)は対物レンズシフト(トラッキングシフト)
の影響を誇張して表現したものである。
【0035】図4(a)は、前述の通り、設計上の光学
条件を維持した理想的な光学系を表す。他方、図4
(b)は対物レンズ25の中心がレンズシフト(トラッ
キングシフト)をしている。光ディスク装置の実際は、
このレンズシフト量が±0.5mm程度の実使用上の値
に達することもある。このとき、対物レンズ25に入射
するレーザ光Bは、前述の通り微発散光束であるから、
レンズシフト量の増加に伴って飛躍的にコマ収差が増加
することになる。
【0036】コマ収差についてさらに説明する。図5は
コマ収差の発生と改善効果を説明する図である。図5
(a)は比較のために従来のコリメータレンズB22を
用いてレンズシフトをさせたとき(図4(b)参照)の
光ディスク1のコマ収差と球面収差を表す図である。レ
ンズシフト量(x)の増加に伴って、レンズシフト量に
ほぼ比例してコマ収差が増大する様子を表す。球面収差
はレンズシフト量にかかわらず、ほぼ一定の収差が発生
する。
【0037】そこで、本発明のコリメータレンズB22
は、対物レンズ25のレンズシフトによって生じるコマ
収差を補正するために、コリメータレンズB22の径
(半径r)に応じてコマ収差を補正する波面を形成する
ものである。図5(b)は正弦量比と曲率半径比とを説
明する図である。
【0038】今、レーザ光Bの発光点をPBとし、光学
ユニット15のPBS38を含む光学部材をカバーガラ
スと総称する。レーザ光Bの発光点からカバーガラスを
透過して射出するレーザ光Bの拡散角度を光軸に対して
θ1とし、その正弦量をSINθ1とする。さらに、コ
リメータレンズB22から射出するレーザ光Bの拡散角
度を光軸に対してθ2とし、その正弦量をSINθ2と
する。そのコリメータレンズB22について、光源側
(光学ユニット15に対向する面、つまり入射面)の面
の曲率半径をR1とし、対物レンズ25側の面(つまり
射出面)の曲率半径をR2と表すものとする。そして、
比SINθ2/SINθ1を正弦量比と称し、比R2/
R1を曲率半径比と称するものとする。
【0039】図5(c)は、レーザ光Bとコリメータレ
ンズB22に関し、正弦量比を説明する図である。横軸
は前述のコリメータレンズB22の半径rである。コリ
メータレンズの半径位置を表し、レンズ中心から周辺に
隔てられた距離である。縦軸は前述の正弦量比SINθ
2/SINθ1である。具体的には、正弦量比SINθ
2/SINθ1が、第2の光源(発光点PB)からの射
出光線が通過するコリメータレンズB22の半径(r)
の増加した位置に伴って徐々に増加し、その増加分がコ
リメータレンズB22の半径の二乗にほぼ比例するよう
に、コリメータレンズB22を形成する。従ってレーザ
光Bは、コリメータレンズB22の中心部分では従来同
様の微発散光となり、コリメータレンズB22の周辺部
分にシフトするにしたがって上述の正弦量比で表される
コマ収差をより強く逆補正する波面を有する微発散光と
なる。
【0040】比較のために従来の例を点線で示す。一般
に従来は、正弦量比を半径によらずほぼ一定に設定す
る。これに対し、本発明では、正弦量比SINθ2/S
INθ1が半径の増加とともに徐々に増加しており、そ
の増加分は半径のほぼ2乗に比例している。換言すれ
ば、長波長に使用するコリメータレンズの正弦量比は、
SINθ2/SINθ1 = α+k1・r2と表され
る。ここで、αとk1とはこのコリメータレンズに要求
される性能(特性)に基づいて選定される一定値(比例
定数)である。
【0041】続いて、上記正弦量比が最も効果的に機能
するためのコリメータレンズの条件について説明する。
図6は、本発明のコリメータレンズを長波長の光学系に
用いた収差を説明する図である。図6(a)は、前述の
曲率半径比と球面収差との関係を表す図である。横軸は
前述の曲率半径比R2/R1を表す。縦軸には光軸上の
球面収差を表す。光軸上であるから、図5(a)におけ
るレンズシフトは0である。従って、球面収差が現れ
る。
【0042】図6(a)において、球面収差は曲率半径
比に伴って、略V字状に変化する。球面収差の実用限界
を40RMSmλと設定すると、曲率半径比は0.5か
ら0.8の間が実用範囲となる。そして、その極小点
(つまり最適条件)は曲率半径比0.65において、球
面収差20RMSmλを示す。こうして、対物レンズシ
フトによって生じるコマ収差を小さくし、それによる副
作用として生じる球面収差の発生量を、コリメータレン
ズの面の曲率半径比R2/R1を0.5から0.8の範
囲にすることによって、実用上全く問題のない発生量の
範囲に小さくすることができる。
【0043】図6(b)は本発明のコリメータレンズB
22を用いてレンズシフトをさせたとき(図4(b)参
照)の、長波長光学系(CD光学系)のコマ収差と球面
収差を表す図である。光学ユニット15から射出された
レーザ光BはコリメータレンズB22に入射し、微発散
光束に変換され、その中心から外周に拡がるに従って、
コマ収差を逆補正する波面に(図5(b)(c)参照)
形成されている。
【0044】このようなレーザ光Bが対物レンズ25に
入射するとき、従来のコリメータレンズに比べて、球面
収差量がやや大きくなる(図5(a)と図6(b)との
球面収差を参照)。他方、レンズシフトによるコマ収差
は、レーザ光Bに対するコリメータレンズB22の波面
がコマ収差を逆補正する波面に形成されているから、対
物レンズ25を経て光ディスク1に入射したとき、CD
光学系のコマ収差は、従来コリメータに比べて4分の1
程度の大きさに抑制されている(図5(a)と図6
(b)とのコマ収差を参照)。長波長光学系の収差の全
体は、球面収差とコマ収差との和となるから、本発明の
コリメータレンズB22を用いることによって、実用上
はまったく問題がない収差の大きさに抑制されるのであ
る。
【0045】以上のように構成された本発明の光ピック
アップ装置について、その動作を説明する。まず、高密
度光ディスクの信号を再生する場合を説明する。光学ユ
ニット14の半導体レーザから射出された波長635〜
670nmのレーザ光Aは、反射ミラー45で反射され
た後、コリメータレンズA21で略平行光に変換され
る。さらにレーザ光Aは、偏光ホログラム23、ビーム
スプリッタ20、λ/4板37をそれぞれ透過し、立ち
上げミラー24で反射してレーザ光Aの向きを変える。
さらに、開口フィルタ27を透過した後、対物レンズ2
5へ入射する。レーザ光Aは対物レンズ25によって集
光されて、高密度光ディスク1に入射する。こうして、
高密度光ディスク1の厚さ方向約0.6mmに位置する
記録面上に結像する。記録面からの反射光は再び対物レ
ンズ25を透過し、以上の説明と逆の経路を経て、偏光
ホログラム23によって回折され、光学ユニット14の
受光素子に到達する。こうして、光学ユニット14の受
光素子によって記録情報が再生される。
【0046】他方、低密度光ディスクを再生し、あるい
は低密度光ディスクに記録する場合を説明する。光学ユ
ニット15の半導体レーザから射出された波長780n
mのレーザ光Bは、光学ユニット15内部に設けられた
回折格子を透過する過程で、3ビーム(記録再生用の主
ビームと制御用の副ビーム2本を総称する)に形成され
る。レーザ光BはコリメータレンズB22を透過する過
程で、前述のように微発散光に変換される。さらに、レ
ーザ光Bはビームスプリッタ20で反射して、λ/4板
37を透過し、立ち上げミラー24で再び反射してレー
ザ光Bの向きを変える。さらに、開口フィルタ27を透
過した後、対物レンズ25へ入射する。レーザ光Bは対
物レンズ25によって集光されて、低密度光ディスク1
に入射する。こうして、低密度光ディスク1の厚さ方向
約1.2mmに位置する記録面上に結像する。記録面か
らの反射光は再び対物レンズ25を透過し、以上の説明
と逆の経路を経て、光学ユニット15内に配置されたP
BS(偏光ビームスプリッタ)38によって戻り光に光
分離され、光学ユニット15の受光素子39に到達す
る。こうして、光学ユニット15の受光素子によって記
録情報が再生され、あるいはレーザ光Bによって記録さ
れる。
【0047】このとき、コリメータレンズB22は以上
に説明した正弦量比と曲率半径比との条件を満たすよう
に形成されているので、長波長光学系が前述の図4
(b)に示したようなレンズシフトをしても、収差量が
実用上まったく問題がない程度に抑制されるのである。
従ってレンズシフトに伴うジッタが増加することが無
く、トラッキングエラー(TE)信号が良質に維持され
る。その結果、記録位置精度が向上し、記録に際して光
パワの損失が抑制され、優れた光ピックアップ装置が得
られる。
【0048】(実施の形態2)図7は、本発明の光ピッ
クアップ装置における他の構成を示す図である。図7が
実施の形態1における図2に対して相違する点は、ビー
ムスプリッター20をコリメータレンズA51と反射ミ
ラー45との間に配置した点にある。換言すれば、コリ
メータレンズA51をビームスプリッター20よりも対
物レンズ25に近い側に配置したものである。従って、
光学ユニット16から射出されたレーザ光Bは、コリメ
ータレンズB52を通過して、ビームスプリッター20
により反射され進行方向を変え、コリメータレンズA5
1を通過した後に、対物レンズ25へと導かれる。光学
ユニット15から射出されたレーザ光Aは透過する光学
素子の順番が実施の形態1と異なるものである。なお、
コリメータレンズA51とコリメータレンズB52につ
いては後述する。上記の相違点を除いて、それぞれの光
学素子の構成と機能は、実施の形態1で説明した光ピッ
クアップ装置と同様であるから、同一の符号を付して説
明の重複を省略する。
【0049】図8は本実施の形態の長波長光学構成を説
明する図である。本実施の形態の短波長光学系において
も、実施の形態1の場合と同様に、コリメータレンズA
51は長焦点距離とし、対物レンズ25は短波長のレー
ザ光Aを極小スポットに絞り込むための最適設計を行
う。このように、短波長光学系を最適設計するから、長
波長光学系においてレンズシフトをさせると、レンズシ
フト量にほぼ比例してコマ収差が発生する点も、実施の
形態1及び図5(a)に説明したと、同様である。
【0050】そこで本実施の形態2におけるコリメータ
レンズB52も、実施の形態1と同様に、対物レンズ2
5のシフト時に生じるコマ収差を補正する波面を形成す
るものである。図8(a)はコリメータレンズBの正弦
量比を説明する図である。今、レーザ光Bの発光点をP
Bとし、光学ユニット15のPBS38を含む光学部材
をカバーガラスと総称する。レーザ光Bの発光点からカ
バーガラスを透過して射出するレーザ光Bの拡散角度を
光軸に対してθ1とし、その正弦量をSINθ1とす
る。
【0051】さらに、コリメータレンズB52を経てコ
リメータレンズA51から射出するレーザ光Bの拡散角
度を光軸に対してθ3とし、その正弦量をSINθ3と
する。このとき、コリメータレンズA51は短波長光学
系の条件に最適設定されているから、レーザ光Bがコリ
メータレンズB52とコリメータレンズA51とを透過
した結果が上記条件を満たすように、コリメータレンズ
B52を形成することとなる。そして、比SINθ3/
SINθ1を正弦量比と称するものとする。
【0052】図8(b)は、正弦量比を説明する図であ
る。図5(c)と同様に、コリメータレンズB52の半
径位置による前述の正弦量比SINθ3/SINθ1の
変化を示すものである。参考に、従来の技術による正弦
量比を点線で示す。具体的には、正弦量比SINθ3/
SINθ1が、第2の光源(発光点PB)からの射出光
線が通過するコリメータレンズB52の半径(r)の増
加した位置に伴って徐々に増加し、その増加分がコリメ
ータレンズB52の半径の二乗にほぼ比例するように、
コリメータレンズB52を形成する。換言すれば、長波
長に使用するコリメータレンズの正弦量比は、 SINθ3/SINθ1 = β+k2・r2 と表される。ここで、βとk2とはこのコリメータレン
ズに要求される性能(特性)に基づいて選定される一定
値(比例定数)である。
【0053】図8(c)は本発明のコリメータレンズB
52を用いてレンズシフトをさせたとき(図4(b)参
照)の、長波長光学系(CD光学系)のコマ収差と球面
収差を表す図である。光学ユニット15から射出された
レーザ光BはコリメータレンズB52を経てコリメータ
レンズA51に入射し、微発散光束に変換され、その中
心から外周に拡がるに従って、コマ収差を逆補正する波
面に(図8(b)および(c)参照)形成されている。
【0054】このようなレーザ光Bが対物レンズ25に
入射するとき、従来のコリメータレンズに比べて、球面
収差量がやや大きくなる(図5(a)と図8(c)との
球面収差を参照)。他方、レンズシフトによるコマ収差
は、レーザ光Bに対するコリメータレンズB52の波面
がコマ収差を逆補正する波面に形成されているから、対
物レンズ25を経て光ディスク1に入射したとき、CD
光学系のコマ収差は、従来コリメータに比べて4分の1
程度の大きさに抑制されている(図5(a)と図8
(c)とのコマ収差を参照)。長波長光学系の収差の全
体は、球面収差とコマ収差との和となるから、本発明の
コリメータレンズB52を用いることによって、従来の
4分の1以下に押さえられ、実用上はまったく問題がな
い収差の大きさに抑制されるのである。
【0055】特に、本実施の形態2の光学構成にするこ
とにより、実施の形態1に説明した光学構成に比較し
て、コリメータレンズA51(長焦点距離コリメータレ
ンズ)を対物レンズ25に近づけた配置となるからピッ
クアップ装置全体をより小型化した構成にすることがで
きる。
【0056】以上のように構成された本発明の実施の形
態2における光ピックアップ装置の動作は、実施の形態
1に説明した動作と同様であるから、説明の重複を省略
する。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、対物レ
ンズがシフトしてもコマ収差の発生が抑制され、従って
レンズシフトに伴うジッタが増加することが無く、トラ
ッキングエラー(TE)信号が良質に維持される。その
結果、記録位置精度が向上し、記録に際して光パワの損
失が抑制され、優れた光ピックアップ装置およびこの光
ピックアップ装置を用いた光ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置を用いた光ピックアップモジュールの全体平面図
【図2】図1のキャリッジ全体の拡大図
【図3】図2のレーザ光Aの光軸線断面図
【図4】対物レンズのトラッキングシフトの影響を説明
する図
【図5】コマ収差の発生と改善効果を説明する図
【図6】本発明のコリメータレンズを長波長の光学系に
用いた収差を説明する図
【図7】本発明の光ピックアップ装置における他の構成
を示す図
【図8】本実施の形態の長波長光学構成を説明する図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 モータ部 3 光ピックアップ 4 フィードモータ 5 モータギア 6 トレインギア 7 シャフトギア 8 スクリューシャフト 9 ラック 10 キャリッジ 11 モジュールベース 12 支持シャフト 13 ガイドシャフト 14、15 光学ユニット 16 ボリューム 17 重畳回路 18 シールドケース 19 レーザドライバ 20 ビームスプリッタ 21、51 コリメータレンズA 22、52 コリメータレンズB 23 偏光ホログラム 24 立ち上げミラー 25 対物レンズ 26 アクチュエータ 27 開口フィルタ 28 対物レンズ保持筒 29 ワイヤ 30 サスペンションホルダ 31 フォーカスコイル 32 トラッキングコイル 33 フレキシブル基板 34 マグネット 35 ヨーク 36 弾性部材 37 λ/4板 38 PBS 39 受光素子 45 反射ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 文信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AJ06 2H087 KA13 LA01 LA25 NA11 PA01 PA02 PA17 PB01 PB02 RA03 5D119 AA09 AA28 AA41 BA01 BB01 CA16 EA02 EC04 EC45 EC47 FA08 JA02 JA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクの記録情報を再生しまたは情報
    を記録する光ピックアップ装置であって、 レーザ光を射出する光源と、光ディスクからの反射光を
    検出する光検出器とを有する光学ユニットと、 前記光源の射出光を微発散光束に変換するコリメータレ
    ンズと、 対物レンズとを有し、 前記コリメータレンズは、微発散光となる波面形状とコ
    マ収差を補正する波面形状とを形成し、前記コマ収差を
    補正する波面形状は前記コリメータレンズの半径の増加
    に伴ってより多くコマ収差を補正する波面形状に形成し
    たことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】前記光源からの射出光の光軸に対する正弦
    量(SINθ1)と、前記コリメータレンズを射出した
    後の光軸に対する正弦量(SINθ2)との正弦量比
    (SINθ2/SINθ1)が、前記コリメータレンズ
    の中心から半径の増加に伴って、前記半径の二乗にほぼ
    比例して増加することを特徴とする請求項1記載の光ピ
    ックアップ装置。
  3. 【請求項3】光ディスクの記録情報を再生しまたは情報
    を記録する光ピックアップ装置であって、 第1の波長のレーザ光を射出する第1の光源と、光ディ
    スクからの反射光を検出する第1の検出器とを有する第
    1の光学ユニットと、 前記第1の波長よりも長い第2の波長のレーザ光を射出
    する第2の光源と、光ディスクからの反射光を検出する
    第2の検出器とを有する第2の光学ユニットと、 前記第1の波長のレーザ光と前記第2の波長のレーザ光
    とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長のレーザ光に対して前記第2の波長のレ
    ーザ光よりも小さなスポットを形成するように機能する
    対物レンズと、 前記第1の光源の射出光を略平行光に変換する第1のコ
    リメータレンズと、 前記第2の光源の射出光を微発散光束に変換する第2の
    コリメータレンズとを有し、 前記第2のコリメータレンズは、微発散光となる波面形
    状とコマ収差を補正する波面形状とを形成し、前記コマ
    収差を補正する波面形状は前記第2のコリメータレンズ
    の半径の増加に伴ってより多くコマ収差を補正する波面
    形状に形成したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】前記第2の光源からの射出光の光軸に対す
    る正弦量(SINθ1)と、前記第2のコリメータレン
    ズを射出した後の光軸に対する正弦量(SINθ2)と
    の正弦量比(SINθ2/SINθ1)が、前記第2の
    コリメータレンズの中心から半径の増加に伴って、前記
    半径の二乗にほぼ比例して増加することを特徴とする請
    求項3記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】前記第2のコリメータレンズについて、入
    射面の曲率半径Rと射出面の曲率半径R2との比である
    曲率半径比(R2/R1)が、0.5から0.8の範囲
    であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載
    の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】光ディスクの記録情報を再生しまたは情報
    を記録する光ピックアップ装置であって、 第1の波長のレーザ光を射出する第1の光源と、光ディ
    スクからの反射光を検出する第1の検出器とを有する第
    1の光学ユニットと、 前記第1の波長よりも長い第2の波長のレーザ光を射出
    する第2の光源と、光ディスクからの反射光を検出する
    第2の検出器とを有する第2の光学ユニットと、 前記第1の波長のレーザ光と前記第2の波長のレーザ光
    とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長のレーザ光に対して前記第2の波長のレ
    ーザ光よりも小さなスポットを形成するように機能する
    対物レンズと、 前記第1の光源の射出光を略平行光に変換する第1のコ
    リメータレンズと、 前記第2の光源の射出光を微発散光束に変換する第2の
    コリメータレンズとを有し、 前記第2の光源の射出光が前記第2のコリメータレンズ
    と前記光分離手段とを経て前記対物レンズへ至る光路を
    なすように配置し、 前記第2のコリメータレンズは、微発散光となる波面形
    状とコマ収差を補正する波面形状とを形成し、前記コマ
    収差を補正する波面形状は前記第2のコリメータレンズ
    の半径の増加に伴ってより多くコマ収差を補正する波面
    形状に形成したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】前記第2の光源からの射出光の光軸に対す
    る正弦量(SINθ1)と、前記第2のコリメータレン
    ズを射出した後の光軸に対する正弦量(SINθ2)と
    の正弦量比(SINθ2/SINθ1)が、前記第2の
    コリメータレンズの中心から半径の増加に伴って、前記
    半径の二乗にほぼ比例して増加することを特徴とする請
    求項6記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】前記第2のコリメータレンズについて、入
    射面の曲率半径Rと射出面の曲率半径R2との比である
    曲率半径比(R2/R1)が、0.5から0.8の範囲
    であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載
    の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】光ディスクの記録情報を再生しまたは情報
    を記録する光ピックアップ装置であって、 第1の波長のレーザ光を射出する第1の光源と、光ディ
    スクからの反射光を検出する第1の検出器とを有する第
    1の光学ユニットと、 前記第1の波長よりも長い第2の波長のレーザ光を射出
    する第2の光源と、光ディスクからの反射光を検出する
    第2の検出器とを有する第2の光学ユニットと、 前記第1の波長のレーザ光と前記第2の波長のレーザ光
    とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長のレーザ光に対して前記第2の波長のレ
    ーザ光よりも小さなスポットを形成するように機能する
    対物レンズと、 前記第1の光源の射出光を略平行光に変換する第1のコ
    リメータレンズと、 前記第2の光源の射出光を微発散光束に変換する第2の
    コリメータレンズとを有し、 前記第2の光源の射出光が前記第2のコリメータレンズ
    と前記光分離手段と前記第1のコリメータレンズとを経
    て前記対物レンズへ至る光路をなすように配置し、前記
    第2のコリメータレンズは、微発散光となる波面形状と
    コマ収差を補正する波面形状とを形成し、前記コマ収差
    を補正する波面形状は前記第2のコリメータレンズの半
    径の増加に伴ってより多くコマ収差を補正する波面形状
    に形成したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】前記第2の光源からの射出光の光軸に対
    する正弦量(SINθ1)と、前記第1のコリメータレ
    ンズを射出した後の前記第2の光源からの射出光の光軸
    に対する正弦量(SINθ3)との正弦量比(SINθ
    3/SINθ1)が、前記第2のコリメータレンズの中
    心から半径の増加に伴って、前記半径の二乗にほぼ比例
    して増加することを特徴とする請求項9記載の光ピック
    アップ装置。
  11. 【請求項11】請求項1、請求項3、請求項6、請求項
    9のいずれか1に記載の光ピックアップ装置を用いたこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
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