JPH1139691A - 光ヘッドとその光学部品及びその製造方法及び光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッドとその光学部品及びその製造方法及び光ディスク装置

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JPH1139691A
JPH1139691A JP9298696A JP29869697A JPH1139691A JP H1139691 A JPH1139691 A JP H1139691A JP 9298696 A JP9298696 A JP 9298696A JP 29869697 A JP29869697 A JP 29869697A JP H1139691 A JPH1139691 A JP H1139691A
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功 星野
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一成 森
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義晴 今岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化を得ると共に、動作上で信頼性の高い光
ヘッド及びヘッド装置を得る。 【解決手段】第1の光源11は、第1の光ディスクに照
射するための光を発生し、第2の光源21は第2の光デ
ィスクに照射するための光ビームを発生する。第1と第
2の光源はその光ビームが斜交する方向となるように配
置される。ビームスプリッタ13は、第1と第2の光源
から照射されされる光ビームを、ディスクの情報記録面
に向かう往路の同一出力方向へ導き、逆に、前記同一出
力方向から逆行してきた復路の反射光を、それぞれを射
出た光源側へ導く。また分岐された各反射光は光検出器
17、27で検知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクに信
号の記録や再生を行う光ヘッドとその光学部品及びその
製造方法及び光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば光ディスクドライブ装置のよう
に、光ディスクを記録媒体として情報の記録や再生を行
うシステムには、光ヘッドが利用される。光ヘッドは、
光ディスクに対してレーザ光を照射することにより、情
報の記録を行ったり、また光ディスクから反射してきた
反射光を受けとり、情報の読み取りを行っている。この
光ヘッドは、光ディスクの記録トラックに対して正確に
レーザ光を照射するために、光学系、フォーカシング制
御手段、トラッキング制御手段を備えている。
【0003】さらに近年は、光ディスクの種類として、
種々のディスクが開発されている。最近、開発された光
ディスクとしてデジタルビデオディスク(DVD)があ
る。このデジタルビデオディスク(DVD)は従来のコ
ンパクトディスク(CD)に比べて、直径は12cmと
同じであるが、信号記録基板の厚みが0.6mmと薄
く、2枚の基板を貼り合わせてCDと同じ1.2mmの
厚みにしている。このDVDの場合は、基板厚みを薄く
したことで、チルトによる影響を低減し、記録密度を格
段と向上しており4.7Gバイトという情報量を記録可
能である。
【0004】そのため、DVDのトラック間隔は、0.
74μmであり、CDの1.6μmに比べて約半分であ
る。光ヘッドも、CD用のもとのと異なり、レーザビー
ム波長の640nm〜670nmと短いものを用いてい
る。CDの場合は770nm〜810nmと長い波長の
光を用いている。さらにまた、光学系においても、DV
Dの記録情報を読み取るためには、ビームスポットの充
分小さく絞り込まれた光が必要である。これに対して、
CDの記録情報を読み取る場合にはCDのトラック間隔
に適応したビームスポットの光であることが必要であ
る。
【0005】ところで、上記したDVDの記録情報を読
み取るための光ヘッドにおいても、CDの記録信号も読
み取れるように互換性を持たせることが要望されてい
る。このためには、レーザ光を発光する光源としては、
DVDの記録情報読み取りに適応できるレーザビーム波
長を得られる光源がまず必要である。次に、このレーザ
光をDVDの記録情報読み取りのためにスポットが充分
小さなビームにするための光学系が必要である。
【0006】一方、CDの記録情報読取りに関しては、
書き込み可能なCD−R(レコーダブル)、CD−RW
(リ・ライタブル)の情報読み取りに適用できる780
nmの波長のレーザ光を得られる大出力の光源が必要で
ある。次に、このレーザ光を、CDの記録情報を読み取
るのに適したスポットのビームに修正するための光学系
が必要である。
【0007】そこで、従来考えられた光ヘッドは、レー
ザビーム波長640nm〜670nmの光源を1つとし
て、DVDとCDの使用状態に応じて、光学系を機械的
に切り換えて用いると言うものであった。しかしながら
この構成の光ヘッドの場合、光学系を2つ用意して機械
的に切り換えるのであるから、可動部品が多く、また構
成的に大型化し、振動に弱く耐久性に劣り、小形化に不
向きであるという問題がある。そこで、さらに、CD用
とDVD用の2つの光源を用意し、光学系を切り換えな
くてもよいようにした光ヘッドが考えられた(例えば特
開平6−195743号の図21)。しかし、この光ヘ
ッドにおいても、さらに小形化及び性能の向上が要求さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明の目的
とするところは、2つの光源を有するタイプに構成し、
仕様の異なるディスクに応じて光源を電気的に切り換え
る方式とし、振動に強く、耐久性に優れており、一層の
小形化に最適な光ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】さらにまたこの発明の目的とするところ
は、薄型化を得られる光ヘッドを提供することにある。
【0010】さらにまたこの発明の目的とするところ
は、その性能維持にすぐれ、安定した動作に寄与し得る
光ヘッドを提供することにある。
【0011】またこの発明の目的とするところは、対物
レンズがその光軸と直交する方向にシフトされた場合で
も、波面収差を少なく抑えて光学性能を向上させ得る光
ヘッドを提供することにある。
【0012】またこの発明の目的とするところは、上記
の如く小形化した光ヘッドに対応して装置の全体的な形
状も小形化したディスク再生装置を提供することにあ
る。
【0013】またこの発明の目的とするところは、異な
る波長のレーザビームを出力する2つの光源を用いた場
合、往路のそれぞれのレーザ光を極めて効率的に情報記
録面に導くことができ、また、それぞれの光源に対応し
た復路の反射光を分岐することができそれぞれの光源に
対応した光検出器に導くことができる波長特性の優れた
光学部品を提供することにある。
【0014】またこの発明の目的とするところは、フォ
ーカシングサーボ、トラッキングサーボに伴う対物レン
ズの物理的な変位により、ビームスポット形状の変形を
抑えることができ信号読み取り誤差を低減させて信頼性
を向上できる光学部品(ダイクロイックフィルタ)を提
供することにある。
【0015】またこの発明の目的とするところは、ダイ
クロイックフィルタを精度良く製造し、また工程数が少
ないフィルタ製造方法を提供することにある。
【0016】またこの発明の目的とするところは、光特
性が優れた対物レンズ一体ダイクロイックフィルタを提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の光ヘッド及び
光ディスク装置は、上記の目的を達成するために、光デ
ィスクに照射する第1の光ビームを出射する第1の光源
及び前記光ディスクと仕様が異なる光ディスクに照射す
る第2の光ビームを出射する第2の光源を有する光ヘッ
ドにおいて、前記第1の光ビームと前記第2の光ビーム
の方向を斜交する方向とし、この斜交部において前記第
1の光ビーム及び前記第2の光ビームのそれぞれの光軸
を1つの共通光軸にまとめるビームスプリッタを有する
ことを特徴とする。
【0018】この手段により異なる仕様の光ディスクに
対して最適な条件の光を照射することが可能となる。ま
た斜交させることにより光ヘッド装置は、ディスクのラ
ジアル方向の幅を狭くすることが可能になり、装置全体
の小形化に貢献できる。
【0019】またこの発明の光ヘッド及び光ディスク装
置は、前記ビームスプリッタの前記光ディスク側には、
コリメータが設けられ、前記第1の光源は前記コリメー
タの焦点位置に配置され、前記第2の光源は前記コリメ
ータの焦点位置の内側に配置されることを特徴とする。
【0020】この手段によると高い性能が要求される光
学系に用いられる第1の光源をコリメータレンズの焦点
一に配置できるので、この第1の光源に対して最適設計
された対物レンズのサーボ動作に起因する球面収差が発
生しづらいため、精度良く信号を受信できる。一方、比
較的低い性能が許容される第2の光源についてもコリメ
ータレンズの焦点位置の内側に配置することにより、第
1の光源に対して最適設計された対物レンズサーボ動作
に起因する球面収差を緩和することができ、さらには、
焦点位置の内側に配置していることで、みかけ上の光路
長を短くすることも可能である。
【0021】また、前記コリメータを通る光の光軸の方
向はトラッキングサーボの揺動方向に対して45度の方
向であることを特徴とする。これにより、光ヘッド装置
の大きさは光軸に沿って少なくとも光路長分の長さを確
保しなければならないが、光ヘッド装置の筐体の形状を
屈曲した形状とすることができ、装置全体を小型にする
ことができまた、光ヘッドを装置の筐体内にコンパクト
に収納することが可能となる。
【0022】また、前記コリメータを通る光の光軸と前
記第1の光源から出射する光の光軸とが同一直線上にあ
ることを特徴とする。これにより第1の光源の方が光路
長が長いため、光路を曲げた状態で設計するよりも装置
全体を細く小型に構成することができる。
【0023】また、前記第1の光源及び第2の光源の光
軸のうち発熱量が大きい方の光源を、前記コリメータを
通る光の光軸の延長線上に設けることを特徴とする。こ
れにより、コリメータの光軸に平行な光軸を有する光源
が実質的に光ヘッド装置の端の部分に設けられることに
なるが、端の部分の方が良好な放熱状態を確保できるこ
とになる。端部は長い方の光路方向の端部である。
【0024】また、前記ビームスプリッタが重心位置近
傍に設けられていることを特徴とする。これにより、周
辺の光学系配置が全て設計された段階で光学系の重心位
置にビームスプリッタが配置され、安定した送り動作が
可能な光ヘッドとすることができる。
【0025】この発明の光ヘッド及び光ディスク装置
は、対物レンズの下部に位置する立ち上げミラーの反射
面に入射するレーザ光線の光軸と、前記対物レンズがト
ラッキング制御方向へムービング制御される方向とのな
す角度をほぼ90度として設計している。
【0026】これにより、対物レンズのトラッキング動
作に伴う、上記立ち上げミラーの反射面上のビームスポ
ットの移動方向が、ディスク面と平行な方向となる。よ
って、反射面の高さを小さくすることができ、装置の薄
型化に寄与できる。
【0027】またこの発明のビームスップリッタは、第
1の波長の第1の光が入射する第1の面と、第2の波長
の第2の光が入射する第2の面と、前記第1と第2の面
に内部で対面しており、前記第1の光は透過させ、前記
第2の光は反射するダイクロイックミラー面とを有し、
前記第1、第2の面に入射する前記第1、第2の光の光
軸が直交とは異なる角度、いわゆる斜交して入射して
も、前記第1、第2の光を同一の光軸にまとめ第3の面
に導出し、前記第2の面から前記第1及び第2の光が入
射した場合はそれぞれを対応する前記第1と第2の面に
導出するように設定されている。
【0028】また、この発明におけるダイクロイックフ
ィルタは、光透過特性が、第1の光に対する光透過開口
と、第2の光に対する光透過開口とを異なる開口とする
機能を有したことを特徴とする。また光透過開口を楕円
形とする。
【0029】このダイクロイックフィルタによると、種
類の異なるディスクに対して適切なビームスポットを形
成できる、またトラッキングサーボに伴う対物レンズの
物理的な変位により、ビームスポット形状の変形を抑え
ることができ信号読み取り誤差を低減させて信頼性を向
上できる。
【0030】更にまたこの発明の光ヘッドは、第1の光
ディスクに照射する第1の光ビームを発生する第1の光
源と、前記第1の光ディスクと仕様の異なる第2の光デ
ィスクに照射する第2の光ビームを発生する第2の光源
と、前記第1の光源から出射される前記第1の光ビーム
と前記第2の光源から出射される第2の光ビームとが選
択的に入射される対物レンズとを有する。そして第1の
光源から出射される第1の光ビームを集束光に変換し、
第2の光源から出射される第2の光ビームを拡散光に変
換し、前記対物レンズに入射させる光学手段を備えるも
のである。
【0031】この構成により対物レンズと、前記対物レ
ンズに対する前記第2の光源の位置を、光学手段の焦点
に近付けて配置することができる。
【0032】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。
【0033】図1はこの発明に係る光ヘッドの一実施の
形態を示す図である。11は半導体レーザ光(波長65
0nm)を出力する第1の光源である。この第1の光源
11から出力されたレーザ光は、焦点誤差検出素子12
を透過して進み、キューブ形のビームスプリッタ13−
1を透過し、コリメータレンズ14を通る。
【0034】焦点誤差検出器12は、ビームスプリッタ
13−1側から逆行してきた復路の光を回折し、光検出
器17に導くためのものである。また、ビームスプリッ
タ13−1は、第1の光源11からのレーザ光、及び後
で述べる第2の光源21側からのレーザ光を、往路の同
一出力方向(コリメータレンズ14側)へ導き出力する
ものである。またこのビームスプリッタ13−1は、前
記同一出力方向から逆行してきた復路の反射光を、それ
ぞれを射出した第1、第2の光源11、21側へ分岐し
導くものである。さらにコリメータレンズ14は、拡散
光であるレーザ光に対して集束作用を及ぼす特性を持つ
ので、拡散の度合いを調整する場合や、集束光や平行光
を得る場合など多用途に用いられる。
【0035】コリメータレンズ14から出射した光は、
プリズム(或いはミラー)15により立ち上げられて、
ダイクロイックフィルタ19、対物レンズ16を通り、
光ディスクの情報記録面にビームスポットを形成する。
また光ディスクの情報記録面から反射された反射光は、
対物レンズ16、ダイクロイックフィルタ19、プリズ
ム15、コリメータレンズ14の復路を通り、ビームス
プリッタ13−1に入射する。このビームスプリッタ1
3−1は、逆行してきた復路の反射光を、それぞれを射
出した第1、第2の光源11、21側へ導くものであ
る。したがって第1の光源11が使用されているとき
は、ビームスプリッタ13−1は反射光を焦点誤差検出
素子12側に導き、光源21が使用されているときは、
ビームスプリッタ13−1は反射光を焦点誤差検出素子
22側に導く。焦点誤差検出素子12はホログラムによ
る回折効果を利用したもので、入射光を偏光方向に応じ
て直進させたり屈折させたりすることができる。焦点誤
差検出素子12から出力された光は光検出器17に導か
れる。また、光源21が使用されているときに、焦点誤
差検出素子22から出力された光は光検出器27に導か
れる。
【0036】上記の第1の光源11と光検出器17は、
ユニット18として一体化されている。また第2の光源
21と光検出器27は、ユニット28として一体化され
ている。これにより小形化に寄与するように工夫されて
いる。
【0037】また対物レンズ16に近接してダイクロイ
ックフィルタ19が設けられているが、後述するように
このフィルタ19は光の周波数に応じて開口(CDの場
合小、DVDの場合大となる)の制限ができるようにな
っている。ダイクロイックフィルタ19は、フォーカシ
ングサーボやトラッキングサーボに伴い対物レンズ16
と一体的になって物理的な位置を変位する。
【0038】つまり、図示していないが、対物レンズ1
6は、フォーカシング制御コイル及びトラッキング制御
コイルに各サーボ回路から制御信号が供給されることに
より、図示矢印Trで示すトラッキング方向、矢印Fo
で示すフォーカシング方向へ物理的に位置制御される。
【0039】上記した光ヘッドは、小形化が可能なよう
に工夫されている。
【0040】即ち、光ディスクに照射する第1の光ビー
ムを出射する第1の光源及び前記光ディスクと仕様が異
なる光ディスクに照射する第2の光ビームを出射する第
2の光源を有する光ヘッドにおいて、前記第1の光ビー
ムと前記第2の光ビームの方向が斜交する方向となって
いる。そして斜交部において前記第1の光ビーム及び前
記第2の光ビームのそれぞれの光軸を1つの共通光軸に
まとめるビームスプリッタを配置している。これによ
り、小型化を実現している。
【0041】更にこの発明では小型化を実現するように
工夫されている。
【0042】即ち、コリメータレンズ14、対物レンズ
16の倍率の設定と光源の配置関係により、次のような
利点が得られる。コリメータレンズ14を通る第2の光
源21の発散光が対物レンズ16を通ったときに形成す
るビームスポット形状をCDに適合するように調整する
ためには、第2の光源21をコリメータレンズ14から
みた焦点位置よりも内側に配置している。つまり第2の
光源21をビームスプリッタ13−1側に近付けて配置
することにより、小形化に最適な構成となる。
【0043】さらに図2A乃至図2Dを参照して説明す
る。さきに説明したように、デジタルビデオディスク
(DVD)は、従来のコンパクトディスク(CD)に比
べて、直径は12cmと同じであるが、ディスク表面か
ら信号記録面までの距離、すなわち信号記録基板の厚み
が0.6mmと薄く、2枚の基板を貼り合わせてCDと
同じ1.2mmの厚みにしている。DVDの場合、基板
厚みを薄くしたことで、チルトによる影響を低減し、記
録密度を格段と向上しており約4.7Gバイトという情
報量を記録可能である。
【0044】そのため、DVDのトラック間隔は、0.
74μmであり、CDの1.6μmに比べて約半分であ
る。また光学系においても、DVDの記録情報を読み取
るためには、ビームスポットの充分小さく絞り込まれた
光が必要である。これに対して、CDの記録情報を読み
取る場合にはCDのトラック間隔に適応したビームスポ
ットの光が必要である。
【0045】図2A,図2Cには第1の光源11からの
光がDVDの信号記録面にビームスポットを形成する原
理を示し、図2B,図2Dには第2の光源21からの光
がCDの信号記録面にビームスポットを形成する原理を
比較して示している。
【0046】一般的な問題として、DVD用に設計され
たレンズでCDを再生する場合、ディスク基板の厚さが
相互に異なるために球面収差が発生し、CD用の光源に
よるビームスポットが大きくなったり、変形したり、輪
帯を生じたりする場合があり、信号レベルが低下した
り、雑音が混入したりすることがある。このような問題
を解決するためにCD用の光源をコリメータレンズ14
の焦点位置の内側に配置した。このようにCD用光源の
位置をコリメータレンズ14の焦点の内側に配置するこ
とによって、CD用の光源使用時の対物レンズにおける
球面収差が緩和されて、所望の形状のビームスポットを
得ることができる。
【0047】具体的には、DVD対応の場合は、光源1
1はコリメータレンズ14の焦点上または焦点距離の外
に配置されている。これにより光源11からの光は、コ
リメータレンズ14で平行光またはゆるやかな集束光に
変換される。この平行光または集束光は、対物レンズ1
6で絞り込まれ、薄い基板の信号記録面に小さなビーム
スポットを形成することができる。これに対してCD対
応の場合は、第2の光源21は、コリメータレンズ14
の焦点距離の内側に配置されている。このためコリメー
タレンズ14から出力された光は、完全な平行光ではな
くゆるやかな拡散状態にある。この拡散状態の光が対物
レンズ16で絞り込まれると、そのビームスポットは、
DVD対応の場合スポット位置より遠い位置に結ばれ
る。この結果、基板厚みの厚いCDの信号記録面に適応
したビームスポットとなる。
【0048】別な言い方をすると、ビームスプリッタ1
3−1、コリメータレンズ14、対物レンズ16の配置
の光学系を用いると、第2の光源21は、コリメータレ
ンズ14の焦点距離の内側に配置することができ、小形
化を得るのに好適となる。
【0049】また発散光をDVD光源用に最適設計され
た対物レンズに入射させる構成を取ることにより、CD
の光源の光の利用効率が非常に良くなる。さらにまた、
このように利用効率が良いと、反射効率の悪い記録用デ
ィスクに対して情報記録を行う場合には、特に有効であ
ると言える。
【0050】図2C,図2Dに示す配置状態は、更にC
Dの信号読取りや記録を行う場合の光学特性を向上する
ように工夫されているが、この点に関しては後述するこ
とにする。
【0051】図3及び図4には、上記した光ヘッドが構
築された光ディスク装置全体を示している。
【0052】スピンドルとしてのディスク回転駆動部1
01には、基板厚みの異なる第1の光ディスク(DV
D)と第2の光ディスク(CD)とが選択的に搭載され
る。
【0053】ここに搭載された光ディスクの情報記録面
に対して、光ヘッド200は、光ビームを照射する。光
ヘッド200は、搭載されたディスクの情報記録面に間
隔をおいて対向して光ディスクのラジアル方向に沿って
往復移動自在(図示矢印W1、W2方向)に案内される
ようになっている。つまり、ヘッド筐体201の一端側
には、アーム202が一体形成され、このアーム202
は、ガイドレール203に移動自在に係合している。さ
らにヘッド筐体201の他端側には、アーム204が一
体形成され、このアーム204は、ガイドレール203
と平行なガイドレール205に移動自在に係合してい
る。
【0054】ヘッド筐体201のベースには、第1の光
ディスクに照射するための第1の波長光を発生する第1
の光源のユニット18が取り付けられている。また第1
の光源のユニット18の外周はさらに放熱効果をよくす
るために光学ベース18aで囲まれ、ヘッド筐体200
の一部に取り付けられている。とくに波長の短い光を出
力する光源はそれだけ動作電流が大きく発熱があるの
で、そのユニット18を、光学ベースで囲み放熱を良く
することは、性能を維持する上で重要である。
【0055】さらにまた、第1の光源を、対物レンズ1
6の駆動部から最も離れた位置に設定することにより、
互い(第1の光源と駆動部)の熱の干渉を低減するよう
にしている。対物レンズ16は、トラッキングサーボ、
フォーカシングサーボのためにその物理的な位置制御が
行われる。この位置制御は、トラッキングコイル211
及びフォーカシングコイル212に制御電流を流し、電
気磁気を制御し、アクチュエータを駆動することで実現
している。このためにこの周辺は動作時の発熱量が大き
い。そこでこのような構成部品の近くから熱的に余裕の
ないDVD用の光源を離間して配置することで、装置の
安全を確保し動作上の信頼性を得るようにしている。
【0056】この第1の光源のユニット18から出力さ
れたレーザ光は、ヘッド筐体200の長手方向へ、かつ
ベースに平行に進み、ビームスプリッタ13−1に入射
する。このビームスプリッタ13−1もベースに安定し
て取り付けられている。このビームスプリッタ13−1
に対しては、ヘッド筐体200の側壁側に配置された第
2の光源のユニット28から出力される第2の波長光が
入射することができる。この第2の波長光も第1の波長
光と同一方向へ導かれる。そしてビームスプリッタ13
−1の出力光は、コリメータレンズ14、プリズム15
を通り、対物レンズ16に入力する。対物レンズ16の
下側には、ベースに取り付けられたプリズム15が位置
する。これにより第1及び第2の光源のいずれの光によ
るビームも、この対物レンズ16の上に対向された光デ
ィスクの信号記録面に照射されることができる。
【0057】図5には、上記した光ヘッド200が、デ
ィスク装置の外装筐体300に対してどのような配置関
係にあるかを示している。即ち、この配置関係は、第1
の光源11とビームスプリッタ13を結ぶ方向が、外装
筐体300の角部301を形成する一方の側壁302に
ほぼ平行な方向であり、第2の光源21とビームスプリ
ッタ13−1を結ぶ方向は、外装筐体300の角部30
1を形成する一方の側壁302にほぼ直交する方向であ
る。そして第2の光源21はコリメータレンズ14から
みた焦点の位置よりも内側に配置している。
【0058】このような配置関係により、ヘッド筐体2
01は、外装筐体300内部の角部301近傍とスピン
ドル(回転駆動部)101近傍との間で、かつ搭載され
たディスクの情報記録面に対向してラジアル方向に沿っ
て往復移動自在に案内される。この移動に関して、第2
の光源21の本来の位置は、図2A乃至図2Dでも説明
したように縮小された位置へ配置されているので、その
分、ヘッド装置の幅Wを狭めることが可能となり、外装
筐体300の側壁302内部空間を縮小できる。よって
装置全体の小形化に寄与できるとともに携帯用として製
造する場合に有効である。
【0059】図6は上記の光ヘッドを再度示している
が、ビームスプリッタ13−2の構成を詳しく示してい
る。
【0060】即ち、この発明では、異なる波長のレーザ
ビームを出力する2つの光源を用いるが、往路のそれぞ
れのレーザ光は、極めて効率的に情報記録面に導かれ、
また、それぞれの光源に対応した復路の反射光を、それ
ぞれ対応する光検出器に効率的に導くことができる波長
特性の優れた光学部品(ビームスプリッタ)を提供して
いる。
【0061】図6Aに示すように、ビームスプリッタ1
3−2は、第1の光源11からの光が入射する第1の面
501と、第1の面501に対して面対向し、第1の光
源からの光の波長よりも長い波長の第2の光源21から
の光が入射する第2の面502とを有する。そして第1
と第2の面501、502の間で、それぞれの面に面対
向し、第1の面501に対して30度の角度を持ち、第
1の面501側から入射した光を透過させ直進させる
が、第2の面502から入射した光を第1の光源11か
らの光の直進方向と同一方向へ反射させて導き、第3の
面503の方向へ出力するダイクロイックミラー面DM
とを有する。第3の面503と第1の面501とは平行
である。また第2の面502は、第1の面501に対し
て60度の角度を持つ。
【0062】このビームスプリッタ13−2は、ダイク
ロイックミラー面の色分離作用により、第3の面503
から入射した第1の光源による光ディスクからの反射光
は第1の面501側に導出し、第2の光源21からの光
による光ディスクからの反射光は第2の面502側に導
出する分岐機能を有する。
【0063】図6Bには,上記のビームスプリッタ13
−1の各面の寸法を示し、図6Cには斜視図を示してい
る。
【0064】上記のように第2の光源21からの光はダ
イクロイックミラー面DMにより方向変換され、かつ第
1の光源11からの光と同じ方向へ導き出される。この
場合、上記のダイクロイックミラー面DMの角度は極め
て重要である。
【0065】図7Aには、接合面入射角が30度のダイ
クロイックミラー面を有するビームスプリッタの波長特
性を示し、図7Bには、接合面入射角が45度のダイク
ロイックミラー面を有するビームスプリッタの波長特性
を示している。ここで接合入射角とは、ダイクロイック
ミラー面DMに入射する光と、ダイクロイックミラー面
DMの法線とがなす角度のことである。
【0066】ダイクロイックミラーは、入射する所定波
長の光線の波長に応じて設計され、1箇所あるいはあ複
数箇所の所定周波数領域の光線に対しては透過作用を有
し、それ以外の特定周波数領域の光線に対しては反射作
用を有するように製作される。本発明のようにDVDや
CDに対してそれぞれの特性に最適な波長の光線を照射
しようとする場合、いずれか一方の光線に対する特性を
透過、他方に対する特性を反射として設計する必要があ
る。
【0067】例えば、本発明のビームスプリッタ13−
2は、635からから670nmの入射光線に対しては
透過作用を有する透過設定領域と、770から810n
mの入射光線に対しては反射作用を有する非透過設定領
域とを備えるように設計されたダイクロイックミラー面
DMを有する。波長特性に幅を持たせるのは、光源の温
度特性によって、光源から出射される光線の波長が変化
することに対応することやダイクロイックミラー面DM
を挟持する透明部材の特性によってダイクロイックミラ
ーの特性が変動することなどを考慮した結果である。し
たがって、これらのパラメータの条件によっては、設定
領域の幅を変動させても良い。
【0068】ダイクロイックミラーの特性は、入射する
光線の偏光方向にも依存する。即ち偏光S波(以下偏光
波Ts)と偏光P波(以下偏光波Tp)によって同じ入
射角であってもずれがある。また同じ偏光波Tsであっ
ても入射角により波長特性が波長方向へシフトする。し
かし上記のずれ、及びシフトはできるだけ小さいほうが
良い。このシフトが大きく広がる場合には、光の利用効
率が悪いということである。
【0069】そこで、この発明のビームスプリッタ13
−2のように接合面入射角が30度の場合は、図7Aか
らわかるように入射角により波長特性が波長方向へシフ
トする割合が、接合面入射角が45度のものに比べて格
段と小さい。このことは、光の利用効率が高いことを意
味する。なお図において横軸は波長、縦軸は透過率であ
る。入射角としては0度から±5度の範囲で測定した結
果を示している。光源からのレーザ光が拡散光であるか
ら、このような光(入射角を持つ光)が入射しても効率
的に所望の方向へ導く必要がある。接合面入射角が45
度の場合、偏光波Tpであつて入射角−5度の波は、反
射されずに透過してしまう量が多く利用効率が極端に低
下していることが理解できる。
【0070】上記のように利用効率が高いことは、特に
半導体レーザーを用いて記録を行うようなディスク装置
の場合に特に有効となる。接合面入射角が45度のビー
ムスプリッタを用いた装置と同じ電力を用いて読取り再
生を行うディスク装置においても、本発明の装置の方が
読取りエラーが低減し有効である。また、接合面入射角
が45度のビームスプリッタを用いた装置と同じ読取り
エラー率であっても、本発明のビームスプリッタの方が
利用効率が高いので、光源の出力を抑制することが可能
となり、電力削減のためには本発明の装置が有効であ
る。消費電力が高いと発熱する熱量も多いので、電力削
減は樹脂材料を用いるディスク装置にとっては重要な課
題であった。
【0071】次に、上記した光ヘッド及び装置の種々の
特徴をまとめて示すことにする。
【0072】上記の光ヘッドは、光ディスクに照射する
第1の光を出射する第1の光源11及び前記光ディスク
と仕様が異なる光ディスクに照射する第2の光を出射す
る第2の光源21を有する。そして前記第1の光及び前
記第2の光を斜交させ、この斜交部において前記第1の
光及び前記第2の光のそれぞれの光軸を1つの光軸にま
とめるビームスプリッタを有する。この手段により異な
る仕様の光ディスクに対して最適な条件の光を照射する
ことが可能となる。また斜交させることにより光ヘッド
装置は、ディスクのラジアル方向の幅を狭くすることが
可能になり、装置全体の小形化に貢献できる。
【0073】次に上述した光ヘッドの一実施例では、ビ
ームスプリッタ13−2の光路上の光ディスク側には、
コリメータ14が設けられ、第1の光源11は前記コリ
メータの焦点の位置に配置され、第2の光源21はコリ
メータの焦点距離の内側に配置されている。この手段に
よると対物レンズ16がフォーカシング方向へ動作移動
したときの球面収差によるビームスポットの乱れを、2
つの光源それぞれにおいて良好な形状に保ことができ
る。
【0074】また、コリメータレンズ14を通る光の光
軸の方向は、トラッキングサーボの揺動方向に対して4
5度の方向である(図5参照)。このように斜めに配置
することにより、光ヘッド装置の大きさは光軸に沿って
少なくとも光路長分の長さを確保しなければならない
が、斜めに設けてあるため、長さ方向をピックアップを
覆う筐体の辺と平行にできることにより、光ヘッドをコ
ンパクトに収納することが可能となる。
【0075】また、コリメータ14を通る光の光軸と第
1の光源11から出射する光の光軸とが同一直線上にあ
る。そして第1の光源の光路長が、第2の光源の光路長
より長い。このように、長い方の光路長を直線上に配置
した状態で設計するのでヘッド装置の幅Wを狭めるのに
有効である。
【0076】また、第1の光源11及び第2の光源21
の光軸のうち発熱量が大きい方の光源11を、コリメー
タ14を通る光の光軸の延長線上に設けている。これに
より、コリメータの光軸に平行な光軸を有する光源が実
質的に光ヘッド装置の端の部分に設けられることになる
が、対物レンズ駆動部から最も離れた部位に配置される
ことにもなる端の部分の方が良好な放熱状態を確保でき
ることになる。端の部分は長い方の光路方向の端部であ
る。
【0077】また、ビームスプリッタが光ヘッドの重心
位置近傍にくるように設けられている。つまり周辺の光
学系配置が全て設計された段階で光学系の重心位置にビ
ームスプリッタが配置される。これにより安定した送り
動作が可能な光ヘッドとすることができる。
【0078】よって上記の光ヘッド装置によると、異な
る仕様の光ディスクに対して、最適な条件の光を照射す
ることが可能となる。また第1、第2の光を斜交させる
ことによって、光ヘッド装置の幅W(図5参照)を狭く
することが可能となり、装置全体の小形化に貢献でき
る。
【0079】またビームスプリッタは、第1の光軸を有
する光及び第2の光軸を有する光が通過する第1の面
と、前記第2の光軸の延長線上に設けられる反射部材か
らなる第2の面と、前記第2の面で反射された光を第3
の光軸に向けて反射しかつ前記第1の光軸を有する光を
前記第3の光軸に向けて透過する結合作用面とを有す
る。さらにまた、このビームスプリッタは、第1の光軸
を有する光が通過する第1の面と、第2の光軸を有する
光が通過する第2の面と、前記第1の光軸に延長線上に
ある第3の光軸が通過する第3の面と、第1の光を前記
第3の光軸上に透過させ前記第2の光軸を有する第2の
光を前記第3の光軸上に反射する結合作用手段とを有
し、前記第1の面と前記第2の面とが斜交することを特
徴とする。そして、結合作用手段は、ダイクロイックミ
ラーである。この光学部品によると、光軸を共有するこ
とができる。また光軸を共有し、さらに2つの光源を有
する光ヘッドを小型に構成することができる。また、た
とえば650nmと780nmのような波長が違う光を
結合することができる。
【0080】図8A〜図8Dには、ビームスプリッタの
他の構成例を示している。いずれのビームスプリッタも
先に説明した条件を有する。即ち、接合面入射角が30
度である。図8Aのビームスプリッタ13−3は、第2
の面502は、第1の面501と同一平面であり、この
第2の面502から入射した第2の光源からの光は第4
の面504で反射してダイクロイックミラー面に導かれ
る。このような構成の場合、第2の光源21の配置位置
を第1の光源11の配置位置と同じ方向へ配置すること
ができる。
【0081】図8Bのビームスプリッタ13−4は、第
2の面502は、第1の面501に対して90度の角度
を持つ面であり、この第2の面502には第2の光源か
らの光がプリズム511を介して入射されている。この
ような構成の場合も、第2の光源21の配置位置を第1
の光源11の配置位置と同じ方向へ配置することができ
る。図8Cのビームスプリッタ13−1もプリズム51
2を用いた例である。図8Dも他の形状のビームスプリ
ッタ13−5を示している。
【0082】図9はこの発明の他の実施の形態を示して
いる。
【0083】図1の実施の形態ではビームスプリッタ1
3−1を通過する直線光路上に光源11を配置したが、
図9に示すように、光源11と21の配置を入れ替えて
もよい。その他の配置は、図1の実施の形態と同じであ
るから説明は省略する。この装置では、ビームスプリッ
タ13−6は、第1の光源11からの光ビームは反射
し、第2の光源21からの光ビームは透過するように、
ダイクロイックミラー面を有する構造である。
【0084】図10は、さらにこの発明の他の実施の形
態を示している。図1の実施の形態では、ビームスプリ
ッタ13−1と立ち上げプリズム15の間の光路にコリ
メータレンズ14を配置したが、ビームスプリッタ13
−1と光源11との間、及びビームスプリッタ13−1
と光源12との間にそれぞれコリメータレンズ14−
1,14−2を配置してもよい。このように配置しても
先の実施の形態と同様な機能及び動作を得ることができ
る。
【0085】図11A乃至図11Dには、ダイクロイッ
クフィルタ19の構成及び特性説明図を示している。
【0086】この発明においては、フォーカシングサー
ボ、トラッキングサーボに伴い、対物レンズ16及びダ
イクロイックフィルタ19の物理的な変位があっても、
ビームスポット形状の変形を抑えることができ信号読み
取り誤差を低減させて信頼性を向上できるようにしてい
る。
【0087】即ち図11Aは、ダイクロイックフィルタ
19の模式図であり、例えばBK7等のガラス素材を基
板にして4mm×4mmの平板状に形成され、厚み0.
3mmである。このダイクロイックフィルタ19は、中
央部に位相整合領域19aが設けられその外周にダイク
ロイック膜領域19bが設けられている。
【0088】位相整合領域19aは、波長770nm〜
810nmの光及び波長640nm〜670nmの光に
対して透過率97%以上であるように設定されている。
これに対してダイクロイック膜領域19bは、波長77
0nm〜810nmの光に対しては透過率10%以下で
あり、波長640nm〜670nmの光に対して透過率
97%以上であるように設定されている。
【0089】よって、上記のダイクロイックフィルタ1
9の光透過特性を示すと、波長770nm〜810nm
の光源が使用されているときは、図11Bに示すように
なり、波長640nm〜670nmの光源が使用されて
いるときは、図11Cに示すようになる。
【0090】これにより、ダイクロイックフィルタ19
は、第1の光源11が使用される場合と、第2の光源2
1が使用される場合とで開口数を切り換えることができ
る。即ち、第1の光源11が使用されるときは、そのの
光の波長は、650nmである。この波長に対しては、
整合領域19a及びダイクロイック膜領域19bの透過
率が97%以上であるから、この時の開口数は大きくな
る。第2の光源21が使用されるときは、その光の波長
は780nmである。この波長に対しては、整合領域1
9aは透過率が75%以上であるが、ダイクロイック膜
領域19bは透過率が10%以下であるから、この時は
開口数は小さくなる。
【0091】なお上記の説明ではダイクロイック膜領域
19bが整合領域19aの周囲で基板の全体に設けられ
ているが、整合領域19aと同心的に整合領域19aの
周囲に円形に形成されていてもよいことは勿論である。
つまり、第1の光源11の光ビームに対しては第1の開
口数を形成し、第2の光源21の光ビームに対しては第
2の開口数を形成するように形成される。
【0092】このダイクロイックフィルタ19におい
て、位相整合領域19aの機能は3つあり、第1は、上
記のように、図11B、図11Cに示すように波長77
0nm〜810nmの光及び波長640nm〜670n
mの光を透過させること、第2は、波長640nm〜6
70nmの光が透過する場合に、この光がダイクロイッ
ク膜領域19bの光量と同じになるように調整すること
である。
【0093】さらに残りの1つである第3は、フォーカ
シングサーボやトラッキングサーボにより物理的な位置
変位があっても、ビームスポット形状の変形を抑えるこ
とができ信号読み取り誤差を低減させて信頼性を向上で
きことである。
【0094】これを実現するために、上記の位相整合領
域19aは、波長780nmの光を透過させるときの開
口形状が楕円形である。開口数で表すとNA=略0.4
3/略0.4の楕円である。
【0095】図11Dには、位相整合領域が真円形で開
口数NA=0.45のダイクロイックフィルタを用いた
場合のレンズシフト量に対する透過波面収差と、上記し
た位相整合領域が楕円で開口数NA=0.43/0.4
のダイクロイックフィルタを用いた場合のレンズシフト
量に対する透過波面収差を比較して示している。明らか
に相整合領域が楕円のダイクロイックフィルタを用いた
場合のレンズシフト量に対する透過波面収差が小さいこ
とがわかるを。つまり対物レンズがシフトしても、つま
りフォーカシングサーボやトラッキングサーボにより物
理的な位置変位があっても、収差の変位が小さい、つま
りビームスポット形状の変形が抑えられていることを示
している。
【0096】さらに図12A乃至図12Bと,図13A
乃至図13Bにビームスポットの断面形状を示して説明
する。図において、横軸方法はディスクの半径方向であ
り、縦軸方向はビームの相対輝度である。またRはディ
スクの半径方向、Tはトラックの接線方向を意味する。
【0097】図12A,図12Bは、NA=0.45の
円形開口の場合のビームスポットを示している。また図
12Cはディスクのトラックの断面を模式的に示してい
る。図12Aは、レンズシフトがなく、チルト(ディス
ク傾き)もない場合のビームスポットの収差を示し、図
12Bは、半径方向へ、レンズが0.4mmシフトした
場合を示している。図12Bを見ると、ビームスポット
の相対輝度が低下しビームスポット波形の歪みが生じて
いることがわかる。
【0098】図13A,図13Bは、楕円開口の場合の
ビームスポットを示している。図13Cはディスクのト
ラックの断面を模式的に示している。
【0099】楕円開口は、トラック接線方向のNA=
0.43、ディスク半径方向のNA=0.40である。
図13Aは、レンズシフトがなく、チルト(ディスク傾
き)もない場合のビームスポットの収差を示し、図13
Bは、半径方向へ、レンズが0.4mmシフトした場合
を示している。図13Bを見ると、ビームスポットの相
対輝度の低下は少なく、ビームスポット波形の歪みも少
ないことががわかる。円形開口を測定した図12Bの特
性と比べると、楕円開口を測定した図12Bの特性の方
が格段と優れていることが理解できる。
【0100】このようにレンズシフト量に対して収差の
小さいダイクロイックフィルタ19を用いることによ
り、フォーカシングサーボ、トラッキングサーボに伴う
対物レンズの物理的な変位により、ビームスポット形状
の変形が生じるのを抑えることができ、信号読み取り誤
差を低減させて信頼性を向上できる。
【0101】図14A−図14Iと図15A−図15F
は、上記したダイクロイックフィルタ19を製造する製
造工程の例を示している。
【0102】図14A−図14Iに示す製造方法である
と工程数が多いが、図15A−図15Fに示すように改
良を施した製造方法であると工程数を削減でき、かつ制
作された製品の精度も向上させることができる。
【0103】図14A−図14Iに示した製造方法を説
明する。まず、ガラスの基板901の上面に対して金属
膜902が蒸着される。そしてこの金属膜902の上面
にレジスト903が塗布される(工程1)。次に露光器
とマスクを用いてレジストの現像が行われる。そしてレ
ジスト903が除去された部分に対応する部分の金属膜
902がエッチングされる(工程2)。次にレジスト9
03が除去された後、ダイクロイック膜906が蒸着さ
れる(工程3)。次にリフトオフ処理が施され、基板上
にはダイクロイック膜906のみが残る(工程4)。次
に、金属膜907が上面全体に蒸着され、さらにこの上
面にレジスト908が塗布される(工程5)。
【0104】次に、露光器904とマスク909を用い
てレジスト908の現像が行われる。そしてレジスト9
08が除去された部分(ダイクロイック膜を除いた部
分)に対応する金属膜が除去される(工程6)。次に、
位相整合膜910が上面全体に蒸着される(工程7)。
次にリフトオフ処理が施され、ダイクロイック膜及び位
相整合膜が面一となるように構成される(工程8)。そ
してダイシング処理が施される(工程9)。
【0105】上記の位相整合膜は、図11Cで説明した
ように、波長640nm〜670nmの光が透過する場
合に、この光がダイクロイック膜領域の光量と同じにな
るように調整するためのものである。
【0106】上記した製造方法であると、マスクを用い
た露光処理を2回行うので、それだけパターンずれを生
じる可能性がある。また工程数も多く労力の大きいもの
が必要となる。そこで図15A−図15Fに示すような
製造方法を開発している。
【0107】図15において、まず、ガラス901の基
板の上面に対して金属膜902が蒸着される。そしてこ
の金属膜902の上面にレジスト903が塗布される
(工程1)。次に露光器904とマスク905を用いて
レジスト903の現像が行われる。そしてレジストが除
去された部分は、後でダイクロイック膜を形成する部分
である(工程2)。ここでこのダイクロイック膜を形成
する部分の金属膜がエッチングされるのであるが、この
発明では、基板901の一部までもエッチングされる。
このためにダイクロイック膜形成部分の基板の厚みは薄
く形成されることになる(工程3)。次に、この部品の
上面全体にダイクロイック膜906が蒸着される(工程
4)。次にリフトオフ処理が施される。これにより、基
板901のエッチング部分にダイクロイック膜が残った
状態に構成される(工程5)。そしてダイシング処理が
施される(工程6)。
【0108】上記の図15A−図15Fに示した製造方
法によると、位相整合は、基板の厚みで調整されること
になる。つまりダイクロイック膜領域における光量減衰
分は、他の領域であると基板厚みで確保されることにな
り、図11Cの光透過特性が得られることになる。さら
にこの製造方法であると、マスクを用いて露光する工程
は1回しか存在せず、ダイクロイック膜の位置合せ精
度、形状精度が高精度で得られ、製品の品質を向上でき
る。
【0109】上記の説明では、ダイクロイックフィルタ
19が対物レンズ16と別体として存在するものとして
説明した。しかし、対物レンズ16そのものがフィルタ
機能を兼ね備えるものであってもよい。つまり対物レン
ズ16はガラスであるから、これが基板として用いら
れ、レンズ兼ダイクロイックフィルタとして機能するよ
うにしてもよい。
【0110】図16A,図16Bには、対物レンズ一体
のダイクロイックフィルタ20の断面図と平面図を示し
ている。図のa1の領域(位相整合領域)は、DVD用
の光源からの光(波長650nm)及びCD用の光源か
らの光(波長780nm)を透過させる。また図のa2
の領域(ダイクロイック膜蒸着領域)は、DVD用の光
源からの光(波長650nm)透過させ、CD用の光源
からの光(波長780nm)は反射する。この対物レン
ズ一体ダイクロイックフィルタ20においても、中央の
光透過開口は、楕円形状であり、トラック接線方向のN
AとしてNA=0.43、ディスク半径方向のNAとし
てNA=0.40である。よってレンズシフト量に対し
てビームスポットの歪みが少ない。
【0111】これにより光学部品数の低減、組み立て工
数の低減、小形化を得、装置のコスト低減に寄与するこ
とができる。また対物レンズ部の駆動力も軽減できる。
【0112】図17A、図17B,図17Cは、上記対
物レンズ19あるいは対物レンズ一体ダイクロイックフ
ィルタ20を保持したレンズ駆動部の機構を簡略化して
示している。
【0113】800はレンズホルダであり、対物レンズ
19あるいは対物レンズ一体ダイクロイックフィルタ2
0をそのヘッド部801に保持している。ヘッド部80
1には、一対の脚802、803が一体に形成されてお
り、この脚802、803の間には支持脚804が設け
られている。支持脚804の先端は、板ばね820の先
端に軸805により回動自在に取り付けられている。こ
れにより、ヘッド部801は軸805を中心にして、図
示矢印Tr(トラッキング制御)方向へ回動することが
できる。次に、板ばね820の基端部は、固定部材82
1に固定されている。固定部材821は図示しないベー
スに起立して取り付けられている。この板ばね820が
変位すると、ヘッド部801は、図示矢印Fo(フォー
カシング制御)方向へ移動することができる。
【0114】次に、各制御方向へヘッド部801を駆動
するためのコイル及びヨーク機構について説明する。脚
802、803の側部にはそれぞれ切り欠き部が形成さ
れ、この切り欠き部に、フォーカシングコイル811、
812が嵌め込まれている。フォーカシングコイル81
1、812は、フォーカシング制御方向に開口を有する
環状に巻回されている。そして、図17Bに示すよう
に、その中空部にヨーク831が配置される。このヨー
クは、図示しないベースに起立して取り付けられてい
る。よって、フォーカシングコイル811に電流が流れ
ると、図示矢印Fo方向への駆動力が発生し、フォーカ
シング制御が可能となる。図17Bにはフォーカシング
コイル811のみを示しているが、フォーカシングコイ
ル812側も同様な構成である。
【0115】またさらにトラッキングコイル813、8
14が脚の側面に設けられている。トラッキングコイル
813、814は、開口を矢印Tr方向(トラッキング
方向)へ向けており、それぞれは、ベースに起立するよ
うに設けれた磁石に対向している。図17Cにはトラッ
キングコイル814と磁石841との関係を取り出して
示している。磁石841にはヨーク842が一体化され
ている。これにより、トラッキングコイル814にトラ
ッキング制御電流が流れると、このトラッキングコイル
814は、図示矢印Tr方向へ磁界作用を受けることに
なる。よってヘッド部801は、軸805を中心にトラ
ッキング制御方向へ制御される。
【0116】以上説明したようにこの発明によれば、2
つの光源を有するタイプに構成し、使用ディスクに応じ
て光源を電気的に切り換える方式とし、振動に強く、耐
久性に優れており、小形化に最適な光ヘッド得ることが
できる。さらにまたこの発明によれば、その性能維持に
すぐれ、安定した動作に寄与し得る光ヘッドを得ること
ができる。
【0117】またこの発明によれば、上記の如く小形化
した光ヘッドに対応して装置の全体的な形状も小形化し
た再生装置を得ることができる。
【0118】さらにこの発明によれば、異なる波長のレ
ーザビームを出力する2つの光源を用いた場合、往路の
それぞれのレーザ光を極めて効率的に情報記録面に導く
ことができ、また、それぞれの光源に対応した復路の反
射光を、それぞれ対応する光検出器に導くことができる
波長特性の優れた光学部品を得ることができる。
【0119】またこの発明によれば、フォーカシングサ
ーボ、トラッキングサーボに伴う対物レンズの物理的な
変位により、ビームスポット形状の変形を抑えることが
でき信号読み取り誤差を低減させて信頼性を向上できる
ダイクロイックフィルタを得ることができる。
【0120】さらにまたこの発明は、ダイクロイックフ
ィルタを精度良く製造し、また工程数が少ないフィルタ
製造方法を得る。またこの発明によれば、光特性が優れ
た対物レンズ一体ダイクロイックフィルタを得て、光学
部品数の低減、組み立て工数の低減、小形化を得、装置
のコスト低減に寄与することができる。
【0121】上記の説明では、対物レンズの下部に位置
する立ち上げミラー(プリズム)の反射面に入射する光
の光軸と、トラッキング制御方向との関係は特に限定し
ていない。
【0122】しかし、対物レンズの下部に位置する立ち
上げミラーの反射面に入射するレーザ光線の光軸と、光
ディスクの半径方向に沿って光ヘッドを移動する軸との
なす角度をほぼ90度とすることにより以下のような効
果を得ることができる。
【0123】即ち、対物レンズのトラッキング制御移動
における前記反射面のビームスポット移動方向が、ディ
スク面と平行な方向となり、上記反射面の高さを小さく
することができ、装置を薄型に設計するのに有効とな
る。
【0124】以下、この発明のさらに他の実施の形態を
図面を参照して説明する。
【0125】図18は、この発明に係る光ヘッドの一実
施の形態を示す図である。11は半導体レーザ光(例え
ば波長650nm)を出力する第1の光源である。ま
た、21は、半導体レーザ光(例えば波長780nm)
を出力する第2の光源である。
【0126】第1の光源11から出力されたレーザ光
は、焦点誤差検出用光学素子12を直進透過して進み、
コリメータレンズ14−1で拡散の程度が修正され、さ
らにプリズム形のビームスプリッタ13−7に入射し、
方向変換される。第2の光源21から出力されたレーザ
光は、焦点誤差検出用光学素子22を直進透過して進
み、コリメータレンズ14−2で拡散の程度が修正さ
れ、さらにビームスプリッタ13−2を直進透過して進
み立ち上げプリズム15に入射する。
【0127】焦点誤差検用光学素子12は、ビームスプ
リッタ13−7側から逆行してきた復路の光を回折し、
光検出器17に導くためのものである。焦点誤差検出用
光学素子22は、ビームスプリッタ13−7側から逆行
してきた復路の光を回折し、光検出器27に導くための
ものである。また、ビームスプリッタ13−7は、第1
の光源11からのレーザ光、及び第2の光源21側から
のレーザ光を、往路の同一出力方向(立ち上げプリズム
15側)へ導き出力するものである。またこのビームス
プリッタ13−7は、前記同一出力方向から逆行してき
た復路の反射光を、それぞれを射出した第1、第2の光
源11、21側へ分岐し導くものである。
【0128】ビームスプリッタ13−7から出射した光
は、立ち上げプリズム15により立ち上げられて、ダイ
クロイックフィルタ19、対物レンズ16を通り、光デ
ィスクの情報記録面にビームスポットを形成する。また
光ディスクの情報記録面から反射された反射光は、対物
レンズ16、ダイクロイックフィルタ19、プリズム1
5の復路を通り、ビームスプリッタ13−7に入射す
る。ここで、ビームスプリッタ13−7は、逆行してき
た復路の反射光を、それぞれを射出した第1、第2の光
源11、21側へ導く。
【0129】したがって第1の光源11が使用されてい
るときは、ビームスプリッタ13−7は反射光を焦点誤
差検出用光学素子12側に導き、光源21が使用されて
いるときは、ビームスプリッタ13−7は反射光を焦点
誤差検出用光学素子22側に導く。焦点誤差検出用光学
素子12、22は、それぞれホログラムによる回折効果
を利用したもので、入射光をその偏光方向に応じて直進
させたり屈折させたりすることができる。
【0130】上記の第1の光源11と光検出器17は、
ユニット18として一体化されている。また第2の光源
21と光検出器27は、ユニット28として一体化され
ている。これにより小形化に寄与するように工夫されて
いる。
【0131】また対物レンズ16に近接あるいは貼着さ
せてしてダイクロイックフィルタ19を設けているが、
前述したようにこのフィルタ19は開口(CDの場合
小、DVDの場合大となる)の制限ができるようになっ
ている。ダイクロイックフィルタ19は、フォーカシン
グサーボやトラッキングサーボに伴い対物レンズ16と
一体的になって物理的な位置を変位する。
【0132】つまり、図示していないが、対物レンズ1
6は、フォーカシング制御コイル及びトラッキング制御
コイルに各サーボ回路から制御信号が供給されることに
より、図示矢印Trで示すトラッキング方向、矢印Fo
で示すフォーカシング方向へ物理的に位置制御される。
【0133】上記した光ヘッドは、小形化、特に薄型化
が可能なように工夫されている。
【0134】即ち、図19A,図19Bに示すように対
物レンズ16の下部に位置する立ち上げプリズム15に
入射するレーザ光線の光軸と、光ディスクの半径方向に
沿って光ヘッドを移動する軸(トラッキング制御方向)
とのなす角度(この角度のことを以下首曲げ角度と呼
ぶ)がほぼ90度(この角度のことを首振り角度0度と
する)であるように設計されている。このように設計し
た場合、次のような効果を得る。即ち、トラッキング制
御のために対物レンズ16が振られたとき、立ち上げプ
リズム15のレーザビーム反射面15aに対してビーム
スポットの軌跡は、図19Cに示すように横方向になり
レーザビーム反射面15aが効率的に利用されることに
なる。このことは、特に立ち上げプリズム15の縦方向
の長さY2を小さくできることである。つまり、装置の
薄型化を実現する。
【0135】これに対して、図20A乃至図20Cのよ
うに、首曲げ角度が例えば45度であると、立ち上げプ
リズム15のレーザビーム反射面15aに対して、ビー
ムスポットの軌跡が斜め方向に得られる。このことは、
立ち上げプリズム15の高さ方向の長さY1を、図19
Cに示した例Y2より大きく設計しなければならないこ
とである。
【0136】上記したようにこの装置は、薄型化を実現
するように、首曲げ角度に工夫を凝らし、立ち上げプリ
ズム15のレーザビーム反射面が高さ方向に小さくなる
ようにしている。
【0137】図21には、首曲げ角度とプリズムのビー
ム反射面(ミラーのサイズ)との関係を示している。首
振り角度が0度であると、最小の高さで最大の幅のアス
ペクトとなる。
【0138】更にまたこの装置は、光ヘッド全体の小型
化を得るように工夫されている。このことは、図2A、
図2Bを用いて説明した通りである。
【0139】即ち、図2A,図2Bに示すように、第1
の光源11から出力された発散光は、コリメータレンズ
14−1を通り、ビームスプリッタ13を介して対物レ
ンズ16に入射される。この光路は、DVDの記録面に
ビームスポットを形成するように設計されている。一
方、第2の光源21からの発散光は、コリメータレンズ
14−2を通りビームスプリッタ13−1を介して対物
レンズ16に入射する。対物レンズ16を通ったときに
形成するビームスポット形状を調整するために、第2の
光源21をコリメータレンズ14−2からみた焦点距離
よりも内側に配置している。つまり第2の光源21をビ
ームスプリッタ13−1側に近付けて配置しており、結
果的に小形化に有利な構成となる。
【0140】第1の光源11からの光は、コリメータレ
ンズ14−1で平行光に変換され、対物レンズ16で絞
り込まれ、薄い基板の信号記録面に小さなビームスポッ
トを形成することができる。これに対してCD対応の場
合は、第2の光源21は、コリメータレンズ14−2の
焦点の内側に配置されている。このためコリメータレン
ズ14−2から出力された光は、完全な平行光ではな
く,いくらか拡散状態にある。この拡散状態の光が対物
レンズ16で絞り込まれると、そのビームスポットは、
DVD対応の場合よりも遠い位置に結ばれる。この結
果、基板厚みの厚いCDの信号記録面に適応したビーム
スポットとなり、第1の光源11に対して最適に設計さ
れている対物レンズにおける球面収差も改善される。
【0141】上記のように、第2の光源21は、コリメ
ータレンズ14の焦点距離の内側に配置することで、小
形化を得るのに好適となる。またこの用い方は、CDの
光源の光の利用効率が非常に良いということになる。さ
らにまた、このように利用効率が良いと記録を行うディ
スク装置でも有効であると言える。
【0142】図22A、図23Aには、上記した光ヘッ
ドが構築されたヘッド装置全体を示している。
【0143】スピンドルとしてのディスク回転駆動部1
01には、基板厚みの異なる第1の光ディスク(DV
D)や第2の光ディスク(CD)等が選択的に搭載され
る。
【0144】ここに搭載された光ディスクの情報記録面
に対して、光ヘッド200は、光ビームを照射する。光
ヘッド200は、搭載されたディスクの情報記録面に間
隔をおいて対向して光ディスクのラジアル方向に沿って
往復移動自在(図示矢印W1、W2方向)に案内される
ようになっている。つまり、ヘッド筐体201の一端側
には、アーム202が一体形成され、このアーム202
は、ガイドレール203に移動自在に係合している。さ
らにヘッド筐体201の他端側には、アーム204が一
体形成され、このアーム204は、ガイドレール203
と平行なガイドレール205に移動自在に係合してい
る。
【0145】ヘッド筐体201のベースには、第1の光
ディスクに照射するための第1の波長光を発生する第1
の光源のユニット18が取り付けられている。また第1
の光源のユニット18の外周はさらに放熱効果をよくす
るために光学ベースで囲まれ、ヘッド筐体201の一部
に取り付けられている。とくに波長の短い光を出力する
光源はそれだけ動作電流が大きく発熱があるので、その
ユニット18をマウントしている光学ベースで囲み放熱
を良くすることは、性能を維持する上で重要である。
【0146】さらにまた、第1の光源を、対物レンズ1
6の駆動部から最も離れた位置に設定することにより、
互い(第1の光源と駆動部)の熱の干渉を低減するよう
にしている、と同時に、図22Aに示されるようにディ
スク上面から見たとき、対物レンズ16が光ディスクの
最外周に対してアクセスしている場合にヘッド筐体20
1は、光ディスクが存在する範囲からはみ出すことを最
大限に抑制している。すなわち、光源ユニット18と対
物レンズ16の配置位置を結ぶラインは、ディスク回転
駆動部101の周囲に沿っており、光源ユニット18
は、対物レンズ16から最も遠い位置近傍に配置され
る。
【0147】対物レンズ16は、トラッキングサーボ、
フォーカシングサーボのためにその物理的な位置制御が
行われる。この位置制御は、トラッキングコイル及びフ
ォーカシングコイルに制御電流を流し、電気磁気を制御
し、アクチュエータを駆動することで実現している。こ
のためにこの周辺は動作時の発熱量が大きい。そこでこ
のような構成部品の近くから熱的に余裕のないDVD用
の光源を離間して配置することで、装置の安全を確保し
動作上の信頼性を得るようにしている。
【0148】また、第1の光源のユニット18は、筐体
201において、第2の光源ユニット28よりも回転駆
動部101側に近く、回転駆動部101の回転部材によ
る冷却用風を受け易いように設計されている。
【0149】図22Aにおいて、第1の光源のユニット
18から出力されたレーザ光は、ベースに平行に進み、
コリメータレンズ14−1を通過し、ビームスプリッタ
13−7に入射する。このビームスプリッタ13−7も
ベースに安定して取り付けられている。このビームスプ
リッタ13−7に対しては、ヘッド筐体201の側壁側
に配置された第2の光源のユニット28から出力される
第2の波長光が、コリメータレンズ14−2を通過して
入射することができる。この第2の波長光も第1の波長
光と同一方向へ導かれる。そしてビームスプリッタ13
−7の出力光は、立ち上げプリズム15で反射されて上
方向へ向かい、対物レンズ16に入力する。これにより
第1及び第2の光源のいずれからのビームも、この対物
レンズ16の上に対向された光ディスクの信号記録面に
照射されることができる。
【0150】図22Aにおいて、上記した光ヘッド20
0が、ディスク装置の外装筐体300に対してどのよう
な配置関係にあるかを示している。即ち、ほぼ回転駆動
部101と、外装筐体300の角部301とを結ぶ線上
に光ヘッドが往復移動するように配置されている。この
ような配置関係により、ヘッド筐体201は、外装筐体
300内部の角部301近傍とスピンドル(回転駆動
部)101近傍との間で、かつ搭載されたディスクの情
報記録面に対向してラジアル方向に沿って往復移動自在
に案内される。この移動に関して、第2の光源の位置
は、図2Bでも説明したように縮小された位置へ配置さ
れているので、その分、外装筐体300の側壁302内
部空間を縮小できる。よって装置全体の小形化に寄与で
きるとともに携帯用として製造する場合に有効である。
【0151】図22Bは、ビームスプリッタ13−8の
構成を詳しく示してる。
【0152】図7において説明したように、ダイクロイ
ックミラーは、入射する所定波長の光線の波長に応じて
設計され、1箇所あるいは複数箇所の所定周波数領域の
構成に対しては透過作用を有し、それ以外の特定周波数
領域の光線に対しては反射作用を有するように製作され
る。図22Aに示されるビームスプリッタ13−8は7
70から810nmの入射光線に対しては透過作用を有
する透過設定領域と、630から670nmの入射光線
に対しては反射作用を有する非透過設定領域とを備える
ように設計されたダイクロイックミラー面DMを有す
る。即ち、図1のビームスプリッタ13−1とは,逆の
特性を有するダイクロイックミラー面DMを有する。こ
の場合も、非透過設定領域に相当する光線は、ダイクロ
イックミラー面DMに対しておおよそ30度の接合面入
射角を有しており、これによって良好な班長分離特性を
発揮している。一般的に波長分離特性はダイクロイック
ミラー面に対して垂直に入射するほど良好になるので、
接合面入射角は30度よりも小さい角度でも良好な波長
分離特性を得ることができる。
【0153】即ち、この発明では、異なる波長のレーザ
ビームを出力する2つの光源を用いるが、往路のそれぞ
れのレーザ光は、極めて効率的に情報記録面に導かれ、
また、それぞれの光源に対応した復路の反射光を、それ
ぞれ対応する光検出器に効率的に導くことができる波長
特性の優れた光学部品(ビームスプリッタ)を提供して
いる。
【0154】図22Bに示すように、ビームスプリッタ
13−8は、第1の光源11からの光が入射する第1の
面501と、第2の光源21からの光ビームが入射する
第2の面502を有する。面DMは、ダイクロイックミ
ラー面であり、503は出射面であり、かつ、第1の光
源11からの光ビームに対しては全反射面である。
【0155】ところで、トラッキング制御により対物レ
ンズは中立点からシフトするため、立ち上げプリズム1
5に入射する光ビームはシフト量に関係なく常に対物レ
ンズに入射されるように、光束径r1を大きくしておか
なければならない。面503から出射する光ビームの光
束径r1は、上記の条件を満足する。また、面503か
ら出射する光ビームの光束径r1は、面501に入射す
る光ビームの光束径r2よりも大きい。これは、ビーム
スプリッタ13−8の面501が光ビームに対して傾斜
した配置関係となることで、ビーム整形作用を持つから
である。またこのことは、別の見方をすれば、コリメー
タレンズ14−1の径は小さくて良く、レンズを小さく
することができる。つまり小型化に寄与できる。
【0156】この実施の形態によると、ダイクロイック
ミラー面DMへ垂線を設け、この垂線と、ダイクロイッ
クミラー面DMに入射する光ビームとのなす角(接合面
入射角)が45度よりも鋭角である。このように第1の
光源側の光ビームと、第2の光源側の光ビームを、それ
ぞれ45度よりも鋭角な入射角にして合成している。こ
れにより波長シフト特性/偏光依存性の軽減を図って効
率的な光合成を実現している。またこのような合成を行
うことにより、第1と第2の光源の出射光ビームの方向
は、斜交する関係となる。面503は、第1の光源側の
光ビームに対しては、全反射面として機能している。こ
れにより、先に述べた、ダイクロイックミラー面DMへ
の入射角を45度より鋭角にし、また、第1の光源側の
ユニット18の配置位置を設定することができる。つま
り装置全体を小型化し、CDのジャケットサイズまで近
付けるような設計を行うのに有効である。
【0157】上記したように、このビームスプリッタ1
3−8は、第1の光源18から出射するレーザ光が斜め
に入射する第1の面501と、第1の面501から入射
した光を全反射する面503に対して面対向し、第1の
光源からの光の波長よりも長い波長の第2の光源21か
らの光が入射する第2の面502とがある。そして第1
と第2の面501、502の間で、それぞれの面に面対
向し、面502、面503に対して30度の角度を持
ち、面502側から入射した光を透過させ直進させる
が、面501から入射した光を第2の光源21からの光
の直進方向と同一方向へ反射させて導き第3の出射面5
04の方向へ出力するダイクロイックミラー面DMとを
有する。
【0158】更に、ビームスプリッタ13−8は面50
3から入射した第1の光源使用時の光ディスクの反射光
は面501側に導出し、第2の光源21使用時の光によ
る光ディスクの反射光は第2の面502側に導出する分
岐機能を有する。
【0159】上記のビームスプリッタ13の出射面50
3は、第1の光源からの光に対しては全反射条件を満た
す角度に設定しているため反射面として機能する。よっ
て、このビームスプリッタを構成する場合、2つの3角
プリズムを貼り合わせて構成することができる。図22
Cに示したビームスプリッタ13−7は、2つのプリズ
ムはサイズが異なる。第2の光源からの光ビームが入射
するプリズムが小さい。このために第2の光源側の光学
系をこのビームスプリッタに対して、より近付けて配置
でき、小型化に寄与できる。
【0160】上記のように第1の光源11からの光はダ
イクロイックミラー面DMにより方向変換され、かつ第
2の光源21からの光と同じ方向へ導き出される。この
場合、上記のダイクロイックミラー面DMの接合面入射
角は極めて重要である。
【0161】即ち、図7Aには、接合面入射角が30度
のダイクロイックミラー面を有するビームスプリッタの
波長特性を示し、図7Bには、接合面入射角が45度の
ダイクロイックミラー面を有するビームスプリッタの波
長特性を示している。この特性図の説明は、先に説明し
た通りである。色分離特性は、接合面入射角が小さくな
るほど高まる。したがって、接合面入射角が少なくとも
30度以下にあれば、本発明と同等以上の色分離特性を
得ることができる。
【0162】次に、上記した光ヘッド及び装置の種々の
特徴をまとめて示すことにする。
【0163】上記の光ヘッドは、光ディスクに照射する
第1の光を出射する第1の光源11及び前記光ディスク
と仕様が異なる光ディスクに照射する第2の光を出射す
る第2の光源21を有する。そして前記第1の光及び前
記第2の光を斜交させ、この斜交部において前記第1の
光及び前記第2の光のそれぞれの光軸を1つの光軸にま
とめるビームスプリッタを有する。この手段により異な
る仕様の光ディスクに対して最適な条件の光を照射する
ことが可能となる。第1と第2の光源からの光軸を斜交
させ1軸にする構成とすることにより、光ヘッド装置は
ディスクのラジアル方向の幅を狭くすることが可能にな
り、装置全体の小形化に貢献できる。 また、先に述べ
たように首振り角度を0度にして、立ち上げプリズム1
5の高さ方向を最小に設計できるようにしている。これ
により、装置全体の厚みを薄くするのに寄与できること
になる。
【0164】また、ビームスプリッタが光ヘッドの重心
位置近傍にくるように設計されている。即ち、周辺の光
学系配置が全て設計された段階で光学系の重心位置にビ
ームスプリッタが配置される。これにより、安定した送
り動作が可能な光ヘッドとすることができる。
【0165】よって上記の光ヘッド装置によると、異な
る仕様の光ディスクに対して、最適な条件の光を照射す
ることが可能となる。また第1、第2の光を斜交させる
ことによって、対物レンズ16からディスク回転駆動部
101の周りに沿って配置することが可能となり、装置
全体の小形化に貢献できる。またビームスプリッタを用
いて、2つの光源の光軸を共有することができ、光ヘッ
ドを小型に構成することができる。また、たとえば65
0nmと780nmのような波長が違う光を結合するこ
とができる。
【0166】図23A−図23C,図24A−図24
B,図25A−図25Bには、この発明の装置の他の実
施の形態と、それぞれの実施の形態に用いられたビーム
スプリッタの構成例を示している。いずれのビームスプ
リッタも先に説明した条件を有する。即ち、接合面入射
角が30度である。
【0167】また各図において、先の実施の形態と同一
部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0168】図23Aに示す装置には、ビームスプリッ
タ13−9又は後で述べる13−10が用いられてい
る。先の実施の形態では、2つのコリメータレンズ14
−1,14−2が用いられたが、この実施の形態では、
ビームスプリッタ13−9と対物レンズ16との間の共
通光軸路に1つのコリメータレンズ14−3が用いられ
ている。このように、1つのコリメータレンズ14−3
を用いても図2A−図2Dで説明した原理で基板厚みの
異なるディスクに対して適切な光ビームを照射すること
ができる。
【0169】ビームスプリッタ13−9、13−10
は、それぞれ図23B、図23Cに示すような構成であ
る。このビームスプリッタ13−9にあっては、出射面
520は光軸に対して垂直である。この場合も、第1の
光源からの光ビームと第2の光源からの光ビームとのダ
イクロイックミラー面DMへのそれぞれの入射角は、そ
れぞれ45度よりも鋭角であり、この条件を満たして両
光ビームが合成されている。これにより波長シフト特性
/偏光依存性の軽減が図られ、高効率な光合成を実現し
ている。
【0170】なお入射角とは、ダイクロイックミラー面
に垂線を設けたとき、この垂線と光ビームの角度のこと
を言う。
【0171】このビームスプリッタ13−9は、全反射
面521を有し、これにより上記合成の条件を満足させ
つつ、第1の光源11の配置方向を設定する。このよう
な配置が取られることで装置の小型化を実現している。
【0172】図23Cに示すビームスプリッタ13−1
0は,ビームスプリッタ13−9の特徴に加えて、面2
50、251が同一面である。このビームスプリッタ1
3−10によると、2つの同様な3角形プリズムを貼り
合わせることにより容易に構成することができる。面5
24と同様な面525を有するプリズムを用いれば平板
素子を積層したものから切断して部品を作るときに、作
成が容易である。
【0173】図24Aに示す装置には、ビームスプリッ
タ13−11が用いられている。この実施の形態でも、
ビームスプリッタ13−11と対物レンズ16の間の共
通光軸路に1つのコリメータレンズ14−3が用いられ
ている。このように、1つのコリメータレンズ14−3
を用いても図5で説明した原理で基板厚みの異なるディ
スクに対して適切な光ビームを照射することができる。
【0174】ビームスプリッタ13−11は、図24B
に示すような構成である。このビームスプリッタ13−
11にあっては、出射面540は光軸に対して垂直であ
る。この場合も、第1の光源からの光ビームと第2の光
源からの光ビームとのダイクロイックミラー面への入射
角は、それぞれ45度よりも鋭角であり、この条件を満
たして両光ビームが合成されている。これにより波長シ
フト特性/偏光依存性の軽減が図られ、高効率な光合成
を実現している。このビームスプリッタ13−11は、
全反射面541を有し、これにより上記合成の条件を満
足させつつ、第2の光源21の配置方向を設定する。そ
して、このような配置が取られることで装置の小型化を
実現している。
【0175】全反射面541と第2の光源の光ビームの
入射面とは同じ面である。このビームスプリッタ13−
11も2つの同様な3角形プリズムを貼り合わせること
により容易に構成することができる。ダイクロイックミ
ラー面を挟んだ対称な三角プリズムで構成することがで
きる。よって、平板素子を積層したものから切断して部
品を作るときに、作成が容易である。
【0176】図25Aに示す装置には、ビームスプリッ
タ13−12が用いられている。ビームスプリッタ13
−12は、図25Bに示すような構成である。このビー
ムスプリッタ13−12では、第1の光源からの光ビー
ムの入射面560がビーム整形作用を持つ。対物レンズ
16はフォーカシング制御のために上下方向にシフトす
る。このシフトがあっても、対物レンズ16の下部に配
置された立ち上げプリズム15から対物レンズ16に入
射するビームの太さは、当該シフトに影響を受けない程
度の十分太い光束でなければならない。しかし、このビ
ームスプリッタ13−12の場合、面560が整形作用
を持つために、第1の光源から出射されるビームを上記
の如く太くする必要はない。ビームスプリッタ13−1
2においてビームの束が太くなるからである。この結
果、第1の光源からビームスプリッタ13−12までの
光軸に配列される光学部品の設計が容易になり、製造が
容易になる。
【0177】またこのビームスプリッタ13−12にあ
っては、出射面562は光軸に対して垂直である。この
場合も、第1の光源からの光ビームと第2の光源からの
光ビームとのダイクロイックミラー面への入射角は、そ
れぞれ45度よりも鋭角であり、この条件を満たして両
光ビームが合成されている。これにより波長シフト特性
/偏光依存性の軽減が図られ、高効率な光合成を実現し
ている。
【0178】このビームスプリッタ13−12は、全反
射面561を有し、これにより上記合成の条件を満足さ
せつつ、第2の光源21の配置方向を設定し、この配置
を取らせることで装置の小型化を実現している。
【0179】全反射面561と第2の光源の光ビームの
入射面とは同じ面である。2つの3角形プリズムを貼り
合わせることにより容易に構成することができる。また
図に示すように、一方が平行平板の光学部品であり、安
価に製造することが可能となる。
【0180】図26には、上述した三角形プリズムを基
本にしたビームスプリッタを製造する場合の製造方法の
一例を示している。即ち、ダイクロイック膜を形成され
た複数のガラス板70a,70b,70c…が積層され
る。そして、図の点線及び一点鎖線で示す方向にダイシ
ングによるカッティングが行われることにより菱形のビ
ームスプリッタを多数製造することができる。この切り
出したままのビームスプリッタは、例えば図23Cで示
したビームスプリッタとしてそのまま使用できる。
【0181】図27には、上述した光ヘッド装置におけ
る対物レンズ19の保持体と、フォーカシング及びトラ
ッキング制御機構の例を示している。
【0182】80は、レンズ保持体であり、回転体81
の回転周囲に突出して形成されている。回転体81は円
板状であり、その中心が軸(図示せず)により回転自在
に保持され、かつ上下微動自在に保持されている。回転
方向の定常位置、及び上下方向の定常位置は、図示しな
いスプリングにより設定されている。
【0183】回転体81の軸を挟んだ対向する半径位置
(軸芯とレンズの中心を結ぶ線とは直交する方向)には
回転方向へ細長の開口が設けられ、この開口に合致し
て、フォーカシングコイル82a、82bが取り付けら
れている。このフォーカシングコイルの開口内部には、
回転体81の回転を許容する程度の大きさのヨーク83
a、83bが挿入されている。このヨーク83a,83
bは、図示しない基板に起立して設けられている。
【0184】また、このフォーカシングコイル82a,
82bの外側には、回転体81の外周にトラッキングコ
イル84a,84bが取り付けられている。さらにトラ
ッキングコイル84a,84bの外側には間隔をおい
て、永久磁石85a,85bが配置されている。この構
成により、フォーカシングコイル82a,82bにフォ
ーカシング制御電流を流せば、回転体81を上下方向へ
制御することができ、フォーカシング調整が可能とな
る。また、トラッキングコイル84a,84bにトラッ
キング制御電流を流せば、回転体81を回転方向へ微動
制御することができ、トラッキング制御が可能となる。
【0185】以上説明したようにこの発明によれば、2
つの光源を有するタイプに構成し、使用ディスクに応じ
て光源を電気的に切り換える方式とし、振動に強く、耐
久性に優れており、小形化に最適で、特に薄形化するの
に優れた光ヘッド得ることができる。
【0186】この発明の光ヘッド及び光ディスク装置
は、上記の実施例に限定されるものではない。
【0187】図2C,図2Dにおいても示したが、第1
の光源11は、コリメータレンズ14の焦点距離の外に
配置され、第2の光源21は、コリメータレンズ14の
焦点距離の内側に配置されてもよいとした。
【0188】以下、その理由を図28A−図28Dを参
照して説明する。
【0189】図28A,図28Bは、図2A,図2Bに
対応する。図28C,図28Dは、図2C,図2Dに対
応する。
【0190】図28Aに示す光ヘッドは、第1の光源1
1をコリメータレンズ14の焦点Aに配置した状態で、
DVDの信号読取りが最良の状態となるように設計され
ている。そしてこの光学経路と、第2の光源21とを用
いて、CDの信号読取りを行うにはどのように第2の光
源21を配置すべきか工夫した構成が、図28Bに示す
構成である。即ち、第2の光源21の配置位置を、焦点
Aよりもコリメータレンズ14側は配置し、コリメータ
レンズ14の出力光を発散光とするものである。このよ
うにすると、図28Aの対物レンズと対物レンズ16が
同一であっても、CD基板厚み分の球面収差が補正さ
れ、CDの信号記録面に焦点が結ばれることになる。
【0191】しかし、図28Bのように焦点Aから第2
の光源21の位置が大きく離れると、CDの信号記録読
取り特性としては、最良の特性を発揮することが困難に
なってくる。
【0192】図29Aの点線は、第1の光源11を使用
した状態において、対物レンズ16がトラッキング方向
へシフトしたときの波面収差の特性を示し、図29Bの
点線は、第2の光源21を使用した状態において、対物
レンズ16がトラッキング方向へシフトしたときの波面
収差の特性を示している。
【0193】すなわち、DVD及びCD対応の各光学系
における、対物レンズ16のシフト量と波面収差との関
係をそれぞれ示したものである。そして、この波面収差
が、光学系の光学性能を示しており、0.04λrms
が許容範囲の目安となっている。
【0194】図28Aのような配置の場合、図6(a)
に示すように、対物レンズ16に対して無限遠の位置に
みかけの光源が存在することになる。このため、対物レ
ンズ16のシフトに対して、波面収差の劣化は見られ
ず、良好な光学特性を得ることができる。ところが、図
28Bに示したCD対応の光学系では、光源21から照
射される光束をコリメータレンズ14によって拡散光に
し、光ディスクの基板厚によって生じる球面収差を補正
するために、コリメータレンズ14の焦点Aよりも内側
(コリメータレンズ14より側)に、第2の光源21を
配置している。
【0195】図28Bに示すような配置の場合、対物レ
ンズ16に対してみかけの光源位置が存在することにな
る。このため、対物レンズ16がシフトすると、みかけ
の光源もシフトし、対物レンズ16の光軸との間に角度
が生じ、これが斜入角となって、光学特性を劣化させて
いる。
【0196】この発明の他の実施の形態では、図28
C,図28Dに示すような光学系を構成している。
【0197】即ち、図28C,図28Dには、第1の光
源11使用時の光学系と、第2の光源21使用時の光学
系とを示している。図28Cの配置においては、DVD
に最適な特性となるように、コリメータレンズ14、対
物レンズ16A及びその配置などが設計される。DVD
に最適とは、対物レンズ16Aのスポットが、DVDの
信号記録面に良好に形成されることである。この時、コ
リメータレンズ14の焦点距離Aよりも外側に光源11
が配置されて設計される。このように設計した場合、コ
リメータレンズ14から出力される光は若干集束する傾
向の光となる。
【0198】すなわち、650nmの短波長レーザを発
光する光源11から照射される光ビームは、コリメータ
レンズ14により集束光に変換され、そしてこの集束光
は、ダイクロイックフィルタ19で適切な開口数に制限
された後、DVDの基板厚の光学負荷を考慮して設計さ
れた対物レンズ16により、DVDの信号記録面11a
に集光される。なお、DVDからの反射光は、対物レン
ズ16を逆行した後、図示しない偏向素子によって偏向
され光電変換素子に導かれて電気信号に変換される。
【0199】図28Dは、上記の対物レンズ16A及び
コリメータレンズ14の光学路を用いて、CDに対する
光ヘッドを形成した場合を示している。CDの信号記録
面に対物レンズ16Aからの焦点が形成されるように、
光源21を焦点Aに一層近付けている。つまり、図28
Bの場合に比べて、第2の光源21を焦点Aに近付けて
配置されている。
【0200】以上のように、対物レンズ16Aに対して
光源11,21の位置を設定することにより、光ディス
クの基板厚によって生じる球面収差を補正し、良好な光
学特性を得ることができる。そして、図29A,図29
Bの実線で示す特性は、図28C,図28Dに示したD
VD及びCD対応の各光学系における、対物レンズ16
の光軸に直交する方向のシフト量と波面収差との関係を
それぞれ示したものである。
【0201】まず、図28Cに示したDVD対応の光学
系では、対物レンズ16に入射する光束が集束光である
ため、図30Aに示すように、対物レンズ16Aに対し
て有限の距離にみかけの光源(X印の位置)が存在する
ことになる。しかし,このみかけの光源が存在しても、
倍率を選定することにより、図30Bに示すように、対
物レンズのシフトに対する斜入角を小さくすることがで
きる。このため、図29Aに実線で示すように、対物レ
ンズがシフトしても波面収差が大きくならないので、良
好な光学特性を得ることができる。DVD対応光学系に
おける波面収差の目安としては、λ=0.04程度以下
が妥当であると考えられ、この値を超えた場合は、ビー
ムスポットが大きくなったりし、変形したり、輪帯を生
じたりなどして、信号に雑音が含まれるようになる場合
がある。
【0202】一方、図28Dに示したCD対応の光学系
では、光源21から照射される光束をコリメータレンズ
14によって拡散光にして、光ディスクの基板厚によっ
て生じる球面収差を補正している。しかしこの場合、図
28Bの場合に比べて、より焦点Aに近い位置に光源2
1を配置することができる。つまり、図30Dに示すよ
うに、対物レンズ16Aとみかけの光源との距離を大き
くすることができる。この結果、対物レンズ16がシフ
トし、みかけの光源が移動しても、図28Bの光学系の
それ(みかけの光源の移動量)に比べて、光軸に対する
斜入角が小さくなる。このため、図29Bに実線で示す
ように、対物レンズ16が0.6mmシフトした場合で
も波面収差が許容値内に抑えられるので、実用に適する
光学特性を得ることができる。このようにDVDにおけ
る波面収差特性をλ=0.04程度以下を目安に調整を
し、すなわちコリメータレンズの焦点位置の外側にずら
して配置し、ここで生じた余裕を利用してCD用光源を
コリメータレンズ14の焦点位置になるべく近付けて配
置することによって、CD用光源動作時の対物レンズ1
5のサーボ動作による波面収差値を低減することができ
る。
【0203】なお、この発明は上記した実施の形態に限
定されるものではなく、この要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0204】以上詳述したようにこの発明によれば、対
物レンズがその光軸と直交する方向にシフトされた場合
でも、波面収差を少なく抑えて光学性能を向上させ得る
極めて良好な光ヘッド装置を提供することができる。
【0205】また上記の説明では、光ディスクとして
は、DVDとこのDVDとは仕様の異なるCDとを記録
再生できる光ヘッド及びディスク装置として説明した
が、DVDとCDの組み合わせに限定されるものではな
い。各種の光ディスクの記録や再生にこの発明は適用で
きるものである。
【0206】図31は、上記した光ヘッド装置を備え、
光ディスクに対して画像データや音声データの記録再生
を行なうための光ディスク装置の構成を示している。す
なわち、図31において、符号33は光ディスクであ
る。この光ディスク33は、ディスクモータ34によっ
て回転駆動されるようになっている。
【0207】また、この光ディスク33の信号記録面に
対向して、上記した光ヘッド装置35が配置されてい
る。この光ヘッド装置35は、光ディスク33の信号記
録面に対してレーザ光を照射することにより、光ディス
ク33へのデータの書き込み及び光ディスク33からの
データの読み取りを選択的に行なうもので、光ディスク
33の径方向に移動可能となるように支持されている。
【0208】ここで、まず、再生動作について説明す
る。上記光ヘッド装置35によって光ディスク33から
読み取られたデータは、変復調・エラー訂正処理部36
に供給される。この変復調・エラー訂正処理部36は、
トラックバッファメモリ37を用いて、光ヘッド装置3
5から入力されたデータに復調処理及びエラー訂正処理
を施している。
【0209】そして、この変復調・エラー訂正処理部3
6から出力されるデータのうち画像データは、MPEG
(Moving Picture Image Coding Experts Group )エン
コーダデコーダ38に供給される。このMPEGエンコ
ーダデコーダ38は、フレームメモリ39を用いて、変
復調・エラー訂正処理部36から供給される画像データ
にMPEGデコード処理を施している。
【0210】その後、このMPEGエンコーダデコーダ
38から得られる画像データは、ビデオエンコーダデコ
ーダ40に供給されてビデオデコード処理が施され、出
力端子41から取り出される。また、上記変復調・エラ
ー訂正処理部36から出力されるデータのうち音声デー
タは、オーディオエンコーダデコーダ42に供給されて
オーディオデコード処理が施され、出力端子43から取
り出される。
【0211】次に、記録動作について説明する。まず、
入力端子44に供給された画像データは、ビデオエンコ
ーダデコーダ40に供給されてビデオエンコード処理が
施された後、MPEGエンコーダデコーダ38に供給さ
れる。このMPEGエンコーダデコーダ38は、フレー
ムメモリ39を用いて、ビデオエンコーダデコーダ40
から供給される画像データにMPEGエンコード処理を
施している。
【0212】また、入力端子45に供給された音声デー
タは、オーディオエンコーダデコーダ42に供給されて
オーディオエンコード処理が施される。そして、上記M
PEGエンコーダデコーダ38から出力された画像デー
タと、オーディオエンコーダデコーダ42から出力され
た音声データとは、変復調・エラー訂正処理部36に供
給される。
【0213】この変復調・エラー訂正処理部36は、ト
ラックバッファメモリ37を用いて、入力された画像デ
ータと音声データとに記録のための変調処理及びエラー
訂正符号付加処理を施している。そして、この変復調・
エラー訂正処理部36から出力されたデータが、光ヘッ
ド装置35を介して光ディスク33に記録される。
【0214】また、上記ディスクモータ34,変復調・
エラー訂正処理部36,MPEGエンコーダデコーダ3
8,ビデオエンコーダデコーダ40及びオーディオエン
コーダデコーダ42は、MPU(Micro Processing Uni
t )46によって、その動作が制御されている。
【0215】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、小型化
を得ると共に、動作上で信頼性の高い光ヘッド及び装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の光ヘッドの一実施の形態を示す図。
【図2】この発明の光ヘッドの光源の一例を説明するた
めに示した説明図。
【図3】この発明の光ヘッドの一実施の形態のヘッド筐
体内の配置例を示す平面図。
【図4】この発明の光ヘッドの一実施の形態のヘッド筐
体内の配置例を示す斜視図。
【図5】この発明の光ヘッドの一実施の形態の外装筐体
内の配置例及び移動範囲を示す図。
【図6】この発明の光ヘッドの部品配置例を示す説明図
及びこの発明の光学部品の例を示す図。
【図7】光学部品の光透過特性の測定結果を示す図。
【図8】この発明に係る光学部品の他の実施の形態を示
す図。
【図9】この発明の光ヘッドの他の実施の形態を示す
図。
【図10】この発明の光ヘッドのさらに他の実施の形態
を示す図。
【図11】この発明のダイクロイックフィルタの一実施
の形態を示す図及びダイクロイックフィルタの透過特性
を説明するために示した図及びダイクロイックフィルタ
の開口の相違により、透過波面収差が異なることの説明
をするために示した図。
【図12】真円形の光透過開口を有するダイクロイック
フィルタを用いた場合に対物レンズがシフトしたときの
ビームスポット形状を説明するために示した説明図及び
トラックの断面を摸式的に示す図。
【図13】楕円形の光透過開口を有するダイクロイック
フィルタを用いた場合に対物レンズがシフトしたときの
ビームスポット形状を説明するために示した説明図及び
トラックの断面を摸式的に示す図。
【図14】ダイクロイックフィルタの製造工程の説明
図。
【図15】ダイクロイックフィルタのこの発明に係わる
製造工程の説明図。
【図16】この発明に係わる対物レンズ一体ダイクロイ
ックフィルタの説明図。
【図17】対物レンズ保持装置の構成例を示す図及びレ
ンズホルダの駆動装置の例を示す図。
【図18】この発明の光ヘッドのさらに他の実施の形態
を示す図。
【図19】図18の光ヘッドの動作及び効果を説明する
ためにレーザビームの軌跡を示した説明図。
【図20】同じくこの発明に係る光ヘッドの動作及び効
果を説明するためにレーザビームの軌跡を示した説明
図。
【図21】プリズムの反射面と光ヘッドの首振り角の関
係を示す説明図。
【図22】図18の光ヘッドのヘッド筐体内の配置例を
示す平面図及び図22Aのビームスプリッタの構成例を
示す図及びビームスプリッタの他の構成例を示す図。
【図23】この発明の光ヘッドの他の実施の形態のヘッ
ド筐体内の配置例を示す図及びビームスプリッタの構成
例を示す図。
【図24】この発明の光ヘッドの更に他の実施の形態の
ヘッド筐体内の配置例を示す図及びビームスプリッタの
構成例を示す図。
【図25】この発明の光ヘッドの更にまた他の実施の形
態のヘッド筐体内の配置例を示す図及びビームスプリッ
タの構成例を示す図。
【図26】この発明に係る光学部品の製造方法の一例を
示す図。
【図27】対物レンズ保持装置の他の構成例を示す説明
図。
【図28】この発明の発明に係る光ヘッドの光源の配置
例を説明するために示した図。
【図29】この発明に係る光ヘッドの対物レンズのシフ
ト量と波面収差の関係を示す特性図。
【図30】この発明に係る光ヘッドの対物レンズのシフ
トに伴うみかけの光源の斜入角を示す説明図。
【図31】この発明が適用された光ディスク装置を示す
ブロック図。
【符号の説明】
11…第1の光源、12…焦点誤差検出素子、13−1
…ビームスプリッタ、14…コリメータレンズ、15…
プリズム、16…対物レンズ、18…ユニット、19…
ダイクロイックフィルタ、21…第2の光源、22…焦
点誤差検出素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今岡 義晴 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 近江 邦夫 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに照射する第1の光ビームを
    出射する第1の光源及び前記光ディスクと仕様が異なる
    光ディスクに照射する第2の光ビームを出射する第2の
    光源を有する光ヘッドにおいて、 前記第1の光ビーム及び前記第2の光ビームを斜交させ
    た方向とし、この斜交部において前記第1の光ビーム及
    び前記第2の光ビームのそれぞれの光軸を1つの共通光
    軸にまとめるビームスプリッタを有することを特徴とす
    る光ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記共通光軸の光路には、コリメータレ
    ンズが設けられ、 前記第1の光源は前記コリメータの焦点位置に配置さ
    れ、前記第2の光源は前記コリメータの焦点位置の内側
    に配置されることを特徴とする請求項1記載の光ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記共通光軸の方向は、前記共通光軸が
    屈曲された後導かれる対物レンズのトラッキング動作の
    ための揺動方向に対して45度の方向であることを特徴
    とする請求項1記載の光ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記共通光軸と前記第1の光源から出射
    する光の光軸とが同一直線上にあることを特徴とする請
    求項1記載の光ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1の光源及び第2の光源の光軸の
    うち発熱量が大きい方の光源を、前記共通光軸の延長線
    上に設けることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ビームスプリッタが重心位置近傍に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 光ディスクに照射する第1の光ビームを
    出射する第1の光源及び前記光ディスクと仕様が異なる
    光ディスクに照射する第2の光ビームを出射する第2の
    光源を有する光ヘッドにおいて、 前記第1と第2の光源からの第1と第2の光ビームの方
    向を斜交する方向とし、この斜交部に前記第1と第2の
    光ビームの光軸を1つの共通光軸にまとめるビームスプ
    リッタを配置し、 対物レンズの下部に位置する立ち上げミラーの反射面に
    前記ビームスプリッタから入射する前記共通光軸と、前
    記光ディスクのトラックを横切って前記対物レンズが移
    動する半径方向に沿った軸とのなす角度をほぼ90度に
    設定し、 更に、前記第2の光源の光軸は前記共通光軸の直線延長
    線上であり、前記第1の光源は、前記ビームスプリッタ
    から前記光ディスクの回転駆動部の円周方向に配置され
    ていること特徴とする光ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記ビームスプリッタは、 第1の光源からの第1の光ビームが侵入する第1の面
    と、この第1の面と角度を持ち、この第1の面から侵入
    した前記第1の光ビームを内部で反射する第2の面と、
    この第2の面で反射した第1の光ビームを更に内部で反
    射し第3の面から出射させるダイクロイックミラー面
    と、前記ダイクロイックミラー面から前記第3の面にで
    て行く前記第1の光ビームの延長後方から直進して来る
    第2の光源からの光が入射する第4の面とを有したこと
    を特徴とする請求項7記載の光ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記ビームスプリッタは、 前記第2の面と、前記第3の面とが同一面上であること
    を特徴とする請求項8記載の光ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記ビームスプリッタは、 前記第2の面と、前記第3の面とが角度を持つ面である
    ことを特徴とする請求項8記載の光ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記ビームスプリッタは、 第1の光源からの第1の光ビームが侵入する第1の面
    と、この第1の面に対向したダイクロイックミラー面
    と、このダイクロイックミラー面に角度を持ち対向し、
    前記第1の面とダイクロイックミラー面を通過して侵入
    した前記第1の光を内部で全反射する第2の面と、この
    第2の面で反射した第1の光ビームを出射する第3の面
    とを有し、前記第2の面の外部から入射した第2の光ビ
    ームを前記ダイクロイックミラー面で反射させ、次に前
    記第2の面で全反射させて前記第3の面から出射させる
    ように構成したことを特徴とする請求項7記載の光ヘッ
    ド。
  12. 【請求項12】 前記第1の面と前記ダイクロイックミ
    ラー面とは角度を持って対向していることを特徴とする
    請求項11記載の光ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記第1の面と前記ダイクロイックミ
    ラー面とは平行な関係にあることを特徴とする請求項1
    1記載の光ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記第1の光源の光軸は、前記ビーム
    スプリッタの第1の面に対して鋭角な入射角を持って入
    射するように前記第1の光源を配置したことを特徴とす
    る請求項8または13のいずれかに記載の光ヘッド。
  15. 【請求項15】 光ディスクのトラッキング方向へ微動
    制御される対物レンズの下部に位置してレーザ光の方向
    転換を得る立ち上げるミラーの反射面の向きを設定する
    に際して、前記反射面に光源側から入射するレーザ光の
    光軸と、前記光ディスクのトラックを横切って前記対物
    レンズが移動する半径方向に沿った軸とのなす角度をほ
    ぼ90度に設定したことを特徴とする光ヘッド。
  16. 【請求項16】 第1の光ディスクに照射する第1の光
    ビームを発生する第1の光源と、前記第1の光ディスク
    と仕様の異なる第2の光ディスクに照射する第2の光ビ
    ームを発生する第2の光源と、前記第1の光源から出射
    される第1の光ビームと前記第2の光源から出射される
    第2の光ビームとが選択的に入射される対物レンズとを
    有する光ヘッド装置において、 前記第1の光源から出射される第1の光ビームを集束光
    に変換し、前記第2の光源から出射される第2の光ビー
    ムを拡散光に変換して、前記対物レンズに入射させる光
    学手段を具備してなることを特徴とする光ヘッド。
  17. 【請求項17】 前記光学手段は、前記第1及び第2の
    光源と前記対物レンズとの間の光学経路中に介在され、
    焦点から出射された拡散光を平行光に変換し前記対物レ
    ンズに入射させる光学レンズを備え、前記第1の光源を
    前記光学レンズの焦点距離の外側に配置し、前記第2の
    光源を前記光学レンズの焦点距離の内側に配置してなる
    ことを特徴とする請求項16記載の光ヘッド。
  18. 【請求項18】 前記光学レンズは、コリメータレンズ
    であることを特徴とする請求項17記載の光ヘッド。
  19. 【請求項19】 前記第1の光ディスクよりも前記第2
    の光ディスクの方が厚みが大きいことを特徴とする請求
    項16記載の光ヘッド。
  20. 【請求項20】 第1の光ビームを出射する第1の光源
    及び第2の光ビームを出射する第2の光源を有する光ヘ
    ッドが光ディスクに対して照射する光によって信号を再
    生もしくは記録するディスク装置において、 前記第1の光ビーム及び前記第2の光ビームの方向を斜
    交させた方向とし、この斜交部において前記第1の光ビ
    ーム及び前記第2の光ビームのそれぞれの光軸を一つの
    共通光軸にまとめるビームスプリッタを有する光ヘッド
    を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  21. 【請求項21】 前記ビームスプリッタの前記光ディス
    ク側にはコリメータが設けられ、前記第1の光源は前記
    コリメータの焦点位置に配置され、前記第2の光源は前
    記コリメータの焦点位置の内側に配置されることを特徴
    とする請求項20記載の光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 前記共通光軸は光ヘッドの筐体の長手
    方向の壁部と平行であることを特徴とする請求項20記
    載の光ディスク装置。
  23. 【請求項23】 前記共通光軸と前記第1の光源から出
    射する光の光軸とが同一直線上にあることを特徴とする
    請求項20記載の光ディスク装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の光源及び前記第2の光源の
    うち発熱量が大きい方の光源を、前記共通光軸の延長線
    上に設けることを特徴とする請求項20記載の光ディス
    ク装置。
  25. 【請求項25】 前記ビームスプリッタが重心位置近傍
    に設けられていることを特徴とする請求項20記載の光
    ディスク装置。
  26. 【請求項26】 第1の光ビームを出射する第1の光源
    及び第2の光ビームを出射する第2の光源を有する光ヘ
    ッドにより、信号の記録または再生を行う光ディスク装
    置において、 前記第1と第2の光源からの第1と第2の光ビームの方
    向をを斜交する方向とし、この斜交部に前記第1と第2
    の光ビームの光軸を1つの共通光軸にまとめるビームス
    プリッタを配置し、 対物レンズの下部に位置する立ち上げミラーの反射面に
    前記ビームスプリッタから入射する前記共通光軸と、前
    記光ディスクのトラックを横切って前記対物レンズが移
    動する半径方向に沿った軸とのなす角度をほぼ90度に
    設定した光ヘッドを有したことを特徴とする光ディスク
    装置。
  27. 【請求項27】 前記ビームスプリッタは、 第1の光源からの第1の光ビームが侵入する第1の面
    と、この第1の面と角度を持ち、この第1の面から侵入
    した前記第1の光ビームを内部で反射する第2の面と、
    この第2の面で反射した第1の光ビームを更に内部で反
    射し第3の面から出射させるダイクロイックミラー面
    と、前記ダイクロイックミラー面から前記第3の面にで
    て行く前記第1の光ビームの延長後方から直進して来る
    第2の光源からの光が入射する第4の面とを有したこと
    を特徴とする請求項27記載の光ディスク装置。
  28. 【請求項28】 前記ビームスプリッタは、 前記第2の面と、前記第3の面とが同一面上であること
    を特徴とする請求項27記載の光ディスク装置。
  29. 【請求項29】 前記ビームスプリッタは、 前記第2の面と、前記第3の面とが角度を持つ面である
    ことを特徴とする請求項27記載の光ディスク装置。
  30. 【請求項30】 前記ビームスプリッタは、 第1の光源からの第1の光ビームが侵入する第1の面
    と、この第1の面に対向したダイクロイックミラー面
    と、このダイクロイックミラー面に角度を持ち対向し、
    前記第1の面とダイクロイックミラー面を通過して侵入
    した前記第1の光を内部で全反射する第2の面と、この
    第2の面で反射した第1の光ビームを出射する第3の面
    とを有し、前記第2の面の外部から入射した第2の光ビ
    ームを前記ダイクロイックミラー面で反射させ、次に前
    記第2の面で全反射させて前記第3の面から出射させる
    ように構成したことを特徴とする請求項26記載の光デ
    ィスク装置。
  31. 【請求項31】 前記第1の面と前記ダイクロイックミ
    ラー面とは角度を持って対向していることを特徴とする
    請求項30記載の光ディスク装置。
  32. 【請求項32】 前記第1の面と前記ダイクロイックミ
    ラー面とは平行な関係にあることを特徴とする請求項3
    0記載の光ディスク装置。
  33. 【請求項33】 前記第1の光源の光軸は、前記ビーム
    スプリッタの第1の面に対して鋭角な入射角を持って入
    射するように前記第1の光源を配置したことを特徴とす
    る請求項28または32のいずれかに記載の光ディスク
    装置。
  34. 【請求項34】 光ディスクのトラッキング方向へ微動
    制御される対物レンズの下部に位置してレーザ光の方向
    転換を得る立ち上げるミラーの反射面の向きを設定する
    に際して、前記反射面に光源側から入射するレーザ光の
    光軸と、前記光ディスクのトラックを横切って前記対物
    レンズが移動する半径方向に沿った軸とのなす角度をほ
    ぼ90度に設定した光ヘッドを有することを特徴とする
    光ディスク装置。
  35. 【請求項35】 第1の光ディスクに照射する第1の光
    ビームを発生する第1の光源と、前記第1の光ディスク
    と仕様の異なる第2の光ディスクに照射する第2の光ビ
    ームを発生する第2の光源と、前記第1の光源から出射
    される第1の光ビームと前記第2の光源から出射される
    第2の光ビームとが選択的に入射される対物レンズとを
    有する光ヘッドを有した装置において、 前記第1の光源から出射される第1の光ビームを集束光
    に変換し、前記第2の光源から出射される第2の光ビー
    ムを拡散光に変換して、前記対物レンズに入射させる光
    学手段を有した光ヘッドを有することを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  36. 【請求項36】 前記光学手段は、前記第1及び第2の
    光源と前記対物レンズとの間の光学経路中に介在され、
    焦点から出射された拡散光を平行光に変換し前記対物レ
    ンズに入射させる光学レンズを備え、前記第1の光源を
    前記光学レンズの焦点距離の外側に配置し、前記第2の
    光源を前記光学レンズの焦点距離の内側に配置してなる
    ことを特徴とする請求項35記載の光ディスク装置。
  37. 【請求項37】 前記光学レンズは、コリメータレンズ
    であることを特徴とする請求項36記載の光ディスク装
    置。
  38. 【請求項38】 前記第1の光ディスクよりも前記第2
    の光ディスクの方が厚みが大きいことを特徴とする請求
    項36記載の光ディスク装置。
  39. 【請求項39】 第1の光軸を有する第1の光ビームと
    第2の光軸を有する第2の光ビームが平行に通過する第
    1の面と、 前記第2の光軸の延長線上に設けられる反射面からなる
    第2の面と、 前記第2の面で反射された光を第3の光軸に向けて反射
    し、かつ前記第1の光軸を有する第1の光ビームを前記
    第3の光軸に向けて直進透過する結合作用面とを有する
    ことを特徴とするビームスプリッタ。
  40. 【請求項40】第1の光軸を有する第1の光ビームが通
    過する第1の面と、 第2の光軸を有する第2の光ビームが通過する第2の面
    と、 前記第1の光軸に延長線上にある第3の光軸が通過する
    第3の面と、 第1の光ビームを前記第3の光軸上に直進透過させ、前
    記第2の光軸を有する第2の光ビームを前記第3の光軸
    上に反射させて導く結合作用手段とを有し、 前記第1の面と前記第2の面とが斜交することを特徴と
    するビームスプリッタ。
  41. 【請求項41】 前記結合作用手段は、ダイクロイック
    ミラー面であることを特徴とする請求項39または40
    記載のビームスプリッタ。
  42. 【請求項42】 第1の光源からの第1の光ビームが侵
    入する第1の面と、 この第1の面と角度を持ち、この第1の面から侵入した
    前記第1の光ビームを内部で反射する第2の面と、 この第2の面で反射した第1の光ビームを更に内部で反
    射し第3の面から出射させるダイクロイックミラー面
    と、 前記ダイクロイックミラー面から前記第3の面にでて行
    く前記第1の光ビームの延長後方から直進して来る第2
    の光源からの前記第2の光ビームが入射する第4の面と
    を有したことを特徴とする光学部品。
  43. 【請求項43】 前記第2の面と、前記第3の面とが同
    一面上であることを特徴とする請求項42記載の光学部
    品。
  44. 【請求項44】 前記第2の面と、前記第3の面とが角
    度を持つ面であることを特徴とする請求項42記載の光
    学部品。
  45. 【請求項45】 第1の光源からの第1の光が侵入する
    第1の面と、 この第1の面に対向したダイクロイックミラー面と、 このダイクロイックミラー面に角度を持ち対向し、前記
    第1の面とダイクロイックミラー面を通過して侵入した
    前記第1の光を内部で全反射する第2の面と、 この第2の面で反射した第1の光ビームを出射する第3
    の面とを有し、 前記第2の面の外部から入射した第2の光ビームを前記
    ダイクロイックミラー面で反射させ、次に前記第2の面
    で全反射させて前記第3の面から出射させるように構成
    したことを特徴とする光学部品。
  46. 【請求項46】 前記第1の面と前記ダイクロイックミ
    ラー面とは角度を持って対向していることを特徴とする
    請求項45記載の光学部品。
  47. 【請求項47】 前記第1の面と前記ダイクロイックミ
    ラー面とは平行であることを特徴とする請求項45記載
    の光学部品。
  48. 【請求項48】 光透過特性が、第1の光ビームに対し
    ては全面で透過させる機能を有し、第2の光ビームに対
    しては、前記全面のうち中央の一部を光透過開口とする
    機能を有したことを特徴とするダイクロイックフィル
    タ。
  49. 【請求項49】 光透過特性が、第1の光ビームに対し
    ては第1の開口数で透過させる機能を有し、第2の光ビ
    ームに対しては、前記第1の開口数の形成された部分の
    内側に、前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数で
    透過させる機能を有したことを特徴とするダイクロイッ
    クフィルタ。
  50. 【請求項50】 前記楕円形状の光透過開口は、ディス
    クトラックの接線方向へ開口数略0.43、ディスク半
    径方向へ開口数略0.40の楕円形状であることを特徴
    とする請求項48または49のいずれかに記載のダイク
    ロイックフィルタ。
  51. 【請求項51】 ガラスの基板の上面に金属膜を蒸着
    し、その上面にレジストを塗布する第1の工程と、 前記レジストの所望の領域をマスクを通して現像し、前
    記所望の領域のレジストを除去する第2の工程と、 前記レジストが除去された前記所望の領域の金属膜をエ
    ッチングして除去するとともに、かつその下部の基板を
    もエッチングし、この領域の基板厚みを他の領域よりも
    薄くする第3の工程と、 前記第3の工程の処理で前記基板がエッチングされた部
    分及び残存している金属膜上面にダイクロイック膜を蒸
    着する第4の工程と、 前記基板のエッチング部分に蒸着されている前記ダイク
    ロイック膜を残して、他の部分の金属膜及びダイクロイ
    ック膜をリフトオフする第5の工程とを具備したことを
    特徴とするダイクロイックフィルタの製造方法。
  52. 【請求項52】 前記基板は、対物レンズであることを
    特徴とする請求項51記載のダイクロイックフィルタの
    製造方法。
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JP2010157353A (ja) * 2010-03-12 2010-07-15 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ
EA022132B1 (ru) * 2009-12-15 2015-11-30 Текнип Процесс Текнолоджи, Инк. Смеситель для тяжелого сырья

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