JP4136532B2 - 粘弾性材料の加工性評価方法及びその装置、加工条件設定方法及び加工装置、および加工管理方法 - Google Patents

粘弾性材料の加工性評価方法及びその装置、加工条件設定方法及び加工装置、および加工管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム、樹脂等の粘弾性物質(エラストマー)の押出加工性評価試験方法に係り、粘弾性材料の加工性評価方法及びその装置、加工条件設定方法及び加工装置、および加工管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
粘弾性物質、例えばゴム製品の品質、性能及び加工性は、配合ゴム(未加硫状態)の性質、特にその可塑性、粘性、弾性などに大きな影響を受ける。したがって、ゴム組成物の製造、評価及び研究開発を行うにあたっては、材料(配合ゴム)の性質を測定し、その加工性について正確な情報を得ることが必要である。
【0003】
量産のゴム混練り工程においては、材料の練りバラツキが、次工程である押出し加工性に大きく影響を与える。近年、加工における不良率を減少させるニーズが益々強くなる中、材料管理の精度を高めていくことが強く求められている。
【0004】
前記押出し加工性を予測する尺度としては、
(1)押出し断面のバラツキ性の評価(材料の吐出量のバラツキ率の予測)、
(2)押出し機のスクリュー回転数の予測(平均吐出量の予測)、
(3)材料の押出し加工性の判定(押出品の表面見栄え(肌)及び、断面形状がスクリュー回転数のみで調整可能であるかどうかを見極める。)
等を正確に評価予測する手法が必要である。
【0005】
一般にゴム加工工程に重要な粘弾性を測定する装置としては、1934年にM.Mooneyによって発表された、いわゆるムーニー粘度計があり、広く普及している。その測定法として、JIS−K6300に基準化されている。
【0006】
通常ムーニー粘度は、100℃で測定され、1分間の予熱後、ロータを2rpmの回転数で回転させ、さらに4分後のトルク値84.6kg・cmを100ポイントとするムーニー粘度、ML1+4が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記ムーニー粘度計は、一般に普及しているが、ロータを使用する為、広剪断速度領域におけるムーニー粘度の時間軸上の一点測定であるために、ゴム練り状態を正確に把握することは困難である。
【0008】
このことから、ゴム練り状態に依存する押出加工性に関する情報(押出吐出量、押出吐出量バラツキ等)を正確に得ることができないという問題点がある。
【0009】
本発明の課題は、粘弾性物質、例えば配合ゴムの粘弾性特性測定から配合ゴムの押出し加工性を予測する評価尺度を得るための粘弾性体試験方法を提供することであり、本発明は、粘弾性材料の成形加工性を高信頼度で予測することができるとともに、最適な成形加工条件で質の高い成形加工品を製造することができる粘弾性材料の加工性評価方法及びその装置、加工条件設定方法及び加工装置、および加工管理方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、既存の粘弾性測定機から得られる複素粘性率及び複素弾性率の値を利用して、粘弾性材料の温度依存性を表すアレニウス型の式(Andradeの式)を利用して、η*=Aexp(Ea/RT)(但しη*は複素粘性率、EaはActivation Energy、すなわち流動の見かけの活性化エネルギー、Tは温度、Rは気体定数)を演算して見かけの活性化エネルギーEaを求め、また粘弾性特性を表す複素弾性率の変化率G*r(G*rateの略)を求め、これらEa、G*rを粘弾性材料の成形加工性の予測値として利用することを基本構成としている。
(1)カーボンブラック配合系ゴムは、混練りと共に、カーボン/ポリマー間の相互反応が活発化し、物理的または化学的な吸着又は脱着しながら、カーボンブラック周辺に拘束されたゴム分子層を形成することが知られている。
【0011】
見かけの活性化エネルギーEaは、この混練り時間とともに変化するカーボンブラック周辺の拘束されたゴム分子層の構造を評価する尺度になる。
【0012】
これは、前記Eaが混練り時間と共に大きくなる時は、カーボンブラック周辺の拘束されたゴム分子層の運動性が高くなっていることを示し、逆に前記Eaが混練り時間と共に小さくなる時は、カーボンブラック周辺の拘束されたゴム分子層の運動性が低くなっていることを示していることが検証されている。
【0013】
このことから、このような混練りゴム内部構造(カーボンブラック周辺ゴム分子層の運動性)の変化が、次に示すような押出し加工性に大きく影響を与えると推定される。
【0014】
(1−1)押出品の表面肌(外観見栄え)
(1−2)押出し吐出量のバラツキ
前記(1−1)においては、見かけの活性化エネルギーEaが、カーボンブラック周辺の拘束されたゴム分子層の構造変化の尺度になることから、該Eaが低すぎると、カーボンブラック周辺のゴム分子の運動性が低くなり、いわゆるゲル化が起こる。この事から、押出品の表面にブツブツ状の凸部が現れ、外観見栄えが悪化する。
【0015】
前記(1−2)においては、見かけの活性化エネルギーEaが高すぎる場合は、カーボンブラック周辺の拘束されたゴム分子層の運動性が高くなるため、流動性が比較的不均質になり易い。
【0016】
また、押出し工程における押出し時に、材料が、フィードゾーン→シリンダー→ヘッド→口金へ移動していく過程でスクリューにより運搬される。その過程で、材料の投入から吐出まで様々な温度履歴を受ける。
【0017】
温度変化により配合ゴム粘度が影響を受け易い材料(前記Ea値が大きな材料)は、流動性が変化しやすい為、押出環境の僅かな違いで、押出流動性がバラツキやすい(実際のφ70以上の量産押出機では、前記Eaにより、断面のスウェル変化以上に吐出方向の長さバラツキが大きい。)。
【0018】
このことから、配合ゴムの見かけの活性化エネルギーEaを評価することにより、押出し品の表面肌及び押出吐出バラツキ性を評価できるという発明に至った。
(2)ゴムの混練り状態においては、複素弾性率の変化率G*rは、ペイン効果として良く知られている粘弾性特性を表現する指標である。複素弾性率の変化率G*rは配合ゴムの電気抵抗値と相関があることから、カーボンブラックのミクロ分散性を示していると考えられる。本願発明者は、前記指標G*rを押出し加工の評価指標として使えるものと推測した。
【0019】
押出し時には、材料が、フィードゾーン→シリンダー→ヘッド→口金へ移動していく過程でスクリューにより運搬されることから、様々な剪断力の履歴を受ける。剪断速度依存性が同じ材料であれば、押出し機の各ゾーンの流動性は同じであるため、すなわち吐出量も同じである。そこで材料の低剪断速度領域の複素弾性率G*▲1▼と高剪断速度領域の複素弾性率G*▲2▼を測定し、その変化率G*rを計算することにより、剪断速度依存性を評価することができるとの結論に達した。
【0020】
実際の押出しでは、同配合の配合ゴムでも混練りロットの違いにより、剪断速度の依存性が異なるが、このような材料においては、スクリュー回転数により押出し機の剪断速度を変化させて吐出量を調整できることが前記の理論により可能である為、複素弾性率の変化率G*rがスクリュー回転数の尺度になることがわかった。
【0021】
以上のことから、前記Eaは押出品の外観見栄え、吐出量バラツキを、前記G*rはスクリュー回転数の予測(吐出量の予測)を各々評価できる尺度であり、これら2つを双方から判定することにより、同配合における混練り状態の違いを正確に把握し、押出加工性における材料を評価判定することが可能である。
(3)したがって本発明の粘弾性材料の加工性評価方法は、押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて、複素粘性率と、剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率とを求める測定段階と、前記測定段階における温度をT、気体定数をR、前記複素粘性率をη*、見かけの活性化エネルギーをEaとし、η*=Aexp(Ea/RT)なるアンドレイドの演算式によって粘弾性材料の見かけの活性化エネルギーを求める第1の演算段階と、前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する第2の演算段階とを備え、前記求められた見かけの活性化エネルギーを、粘弾性材料の成形加工性における吐出量バラツキ率の予測値として利用し、前記算出された複素弾性率の変化率を、粘弾性材料の成形加工性における平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の予測値として利用することを特徴としている。
【0022】
また前記方法において、特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲を予め設定しておくことを特徴としている。
【0023】
また本発明の粘弾性材料の加工性評価装置は、押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて、複素粘性率と、剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率とを求める測定手段と、前記測定段階における温度をT、気体定数をR、前記複素粘性率をη*、見かけの活性化エネルギーをEaとし、η*=Aexp(Ea/RT)なるアンドレイドの演算式によって粘弾性材料の見かけの活性化エネルギーを求める第1の演算手段と、前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する第2の演算手段と、特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲を求めて記憶する記憶手段と、前記第1および第2の演算手段で算出された見かけの活性化エネルギーおよび複素弾性率の変化率と、前記記憶手段に記憶された見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲とを比較して、粘弾性材料の成形加工性における吐出量バラツキ率、平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の評価判断を行う判定手段とを備えたことを特徴としている。
【0029】
また本発明の粘弾性材料の加工条件設定方法は、押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率を求める複素弾性率測定段階と、前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する演算段階とを備え、前記算出された複素弾性率の変化率に基づいて粘弾性材料の成形加工条件である平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数を設定することを特徴としている。
【0030】
また前記設定方法において、特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な複素弾性率の変化率の範囲を予め設定しておくことを特徴としている。
【0031】
また本発明の粘弾性材料の加工装置は、押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率を求める複素弾性率測定手段と、前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する変化率演算手段と、特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な複素弾性率の変化率の範囲を求めて記憶する記憶手段と、前記変化率演算手段で算出された複素弾性率の変化率および前記記憶手段に記憶された複素弾性率の変化率の範囲を比較して、粘弾性材料の成形加工部品の成形加工性である平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の評価判断を行う判定手段と、複数の粘弾性材料の成形加工部品毎の吐出量を求める吐出量演算手段と、前記判定手段により成形加工可能であると判断された成形加工部品の、前記吐出量演算手段で求められた吐出量に基づいて粘弾性材料の成形加工条件を設定する条件設定手段とを備えたことを特徴としている。
【0032】
また本発明の粘弾性材料の加工管理方法は、特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲を設定する範囲設定段階と、押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて、複素粘性率と、剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率とを求める測定段階と、前記測定段階における温度をT、気体定数をR、前記複素粘性率をη*、見かけの活性化エネルギーをEaとし、η*=Aexp(Ea/RT)なるアンドレイドの演算式によって粘弾性材料の見かけの活性化エネルギーを求める第1の演算段階と、前記測定段階で求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する第2の演算段階と、前記第1の演算段階で求められた見かけの活性化エネルギーおよび前記範囲設定段階で設定された見かけの活性化エネルギーの範囲を比較して粘弾性材料の成形加工性における吐出量バラツキ率の評価判断を行う第1の判定段階と、前記第2の演算段階で算出された複素弾性率の変化率および前記範囲設定段階で設定された複素弾性率の変化率の範囲を比較して粘弾性材料の成形加工部品の成形加工性における平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の評価判断を行う第2の判定段階と、前記第2の判定段階により成形加工可能であると判断された成形加工部品に適合する、押出し機の吐出量を演算する吐出量演算段階とを備え、前記吐出量演算段階で演算された吐出量になるよう押出し機を制御するとともに、前記第1の判定段階、第2の判定段階により成形加工不可能であると判断されたとき、前記粘弾性材料の混練り条件を改定することを特徴としている。
【0033】
また前記管理方法において、粘弾性材料の複素弾性率の変化率対押出し機のスクリュー回転数の相関データを予め作成しておく相関データ作成段階を備え、前記吐出量演算段階は、前記相関データ作成段階で作成された相関データを参照して演算することを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面を参照しながら説明する。まず同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数のサンプルA〜Jについて、加工性の評価を行った結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004136532
【0036】
表1の各サンプルA〜Jの材料配合はすべて、EPDMが100phr、カーボンブラックが170phr、パラフィンオイルが70phr、重質炭酸カルシウムが20phr、亜鉛華が3phr、ステアリン酸が1phr、硫黄が1phrであり、チアゾール系促進剤、チウラム系促進剤、スルフェンアミド系促進剤は合計5phrである。
【0037】
そして密閉式混練機にて混練した条件は、練り方式、モーター回転数、混練り時のチャンバー内の温度を次の表2のように変えている。
【0038】
【表2】
Figure 0004136532
【0039】
前記表1の未加硫ゴム評価の欄には、本発明の方法により見かけの活性化エネルギーEaと複素弾性率の変化率G*rを求めた結果と、従来のムーニー粘度計による測定結果(ML1+4)が示されている。
【0040】
尚表1中の「Ea、G*rの材料OK範囲」は、今回評価した配合における押出し特性がOK(良好である)の材料管理範囲であり、「ML1+4の材料OK範囲」は従来のムーニー粘度計による管理範囲を示している。
【0041】
表1における、見かけの活性化エネルギーEaを求めるために使用した測定機は、アルファーテクノロジーズInc RPA2000であり、押出し時に使用する温度範囲及び剪断速度にて評価することが望ましいため、本実施形態例として下記の条件にて測定を行った。
【0042】
温度; 60℃−80℃−100℃
剪断速度; 0.5 s-1(周波数50rad/s,歪率0.98%)
算出方法; アレニウス型(アンドレイドの式)
η=Aexp(Ea/RT)…(1)
(η:粘度、Ea:(流動の)見かけの活性化エネルギー、T:温度、R:気体定数)。
【0043】
上記の測定条件から60℃−80℃−100℃の複素粘性率η*(η)を算出し、前記(1)式にプロットしてEaを算出する。
【0044】
前記複素粘性率η*の温度依存性は図6のような特性を示す。
【0045】
尚前記(1)式は、
log(η*/A)=Ea/RT
logη*−logA=(Ea/R)・(1/T)
logη*=(Ea/R)・(1/T)+logA…(2)
のように表現できる。
【0046】
前記(2)式の(Ea/R)は図6の特性線の傾きを表すものである。
【0047】
また表1における複素弾性率の変化率G*rを求めるために使用した測定機は、アルファーテクノロジーズInc RPA2000であり、押出し時に使用する温度にて評価することが望ましいため、本実施形態例として下記の条件にて測定を行った。
【0048】
温度; 80℃
剪断速度; 低剪断速度領域 0.6 s-1(周波数100rad/s、 歪率0.98%)
高剪断速度領域 19.8 s-1(周波数100rad/s、 歪率19.95%)
G*▲1▼; 低剪断速度領域での複素弾性率
G*▲2▼; 高剪断速度領域での複素弾性率
算出方法; G*r(%)=(G*▲2▼/G*▲1▼)×100…(3)。
【0049】
複素弾性率G*と歪み(振幅)の関係は図7のように示され、複素弾性率の変化率G*rとペイン効果は反比例の関係にある。
【0050】
また表1の押出性評価項目の「平均押出吐出量」は、押出機(φ90)のスクリュー回転数16rpmにて押出時の1分間の平均吐出量(n50サンプル採取)を求めたものである。
【0051】
また表1の押出性評価項目の「吐出量バラツキ率」は、押出機(φ90)のスクリュー回転数16rpmにて押出時の1分間の吐出重量(n50回)の重量バラツキ率を次の(4)式により求めたものである。
【0052】
吐出量バラツキ率(%)={(最大吐出量(g)−最小吐出量(g))/平均吐出量(g)}×100…(4)
また表1の押出性評価項目の「断面形状評価」は次のようにして実施した。まずサンプルcにてスクリュー回転16rpmの時(φ90の押出機)に、図8の形状に一致するように口金を作成しておく。そして任意サンプルをフィード部から入れ、押出物が押出されて15分後からサンプル採取を行う。
【0053】
その場合、n50回:1分毎に吐出量バラツキ評価用のサンプルを採取し、その中で押出断面形状評価用のサンプルを採取(10回目、25回目、50回目)する。断面形状評価方法としては、押出し後、未加硫ゴムをコールドスプレー(−30℃以下に冷却させるオゾンスプレー)によって急冷硬化させて裁断し、断面形状を測定する。そして公差a〜h(±0.2mm)以内に3断面全て入ったとき形状判定をOKとする(尚、図8の各辺の寸法は、例えばa=6mm,b=2mm,c=11mm,d=11mm,e=3mm,f=7mm,g=7mm,h=4mmである)。
【0054】
また表1の押出性評価項目の「調整スクリュー回転数」は、断面形状が公差内で押出可能なスクリュー回転数が存在するか否かを表し、存在する場合はその回転数を、存在しない場合は「調整難」又は「調整不可」と表示している。尚()内の数値は一番形状類似していたときの回転数を示している。
【0055】
表1の見かけの活性化エネルギーEaに関連する押出評価項目は、前記「課題を解決するための手段」の(1)で述べた理由により、「平均押出し吐出量」、「吐出量バラツキ率」、「押出し品の表面見栄え評価」である。
【0056】
また表1の複素弾性率の変化率G*rに関連する押出性評価項目は、前記「課題を解決するための手段」の(2)で述べた理由により、「平均押出し吐出量」、「調整スクリュー回転数」、「断面形状評価」である。
【0057】
表1において、本発明の方法により求めた見かけの活性化エネルギーEaが材料OK範囲内のサンプルA〜Eは押出し総合評価が全て○(良好)となり、前記Eaが材料OK範囲内であり且つ複素弾性率の変化率G*rが材料OK範囲内であるサンプルA〜Eは押出し総合評価が全て○(良好)となった。
【0058】
従来方法のムーニー粘度ML1+4においては、サンプルG,H,Jのように、ML1+4の値が材料OK範囲内にあるにも拘わらず、吐出量バラツキ率の違い及び断面形状調整不可の場合が有る。このため従来のムーニー粘度ML1+4を材料の加工性判定として利用することができないことがわかる。
【0059】
前記ML1+4による評価は、定温で広剪断速度領域(一般的に約10-1〜10s-1)のトルクをムーニー粘度に換算して評価している為、比較的練り状態に有意差がでやすい。すなわち低剪断速度領域の変化及び押出加工で受ける0〜102-1の剪断速度依存性や、温度依存性が解らない為、材料についての正確な情報を得られない。
【0060】
また、ムーニー粘度ML1+4が高くなった場合、材料の練り状態としては、カーボンブラックの分散性が悪いのか、又はカーボンブラック周辺の拘束ゴム分子層の運動性に起因しているのか、又はその両方であるのかを区別することは難しい。しかしながら本発明の見かけの活性化エネルギーEa、複素弾性率の変化率G*rによる評価により、それらを個々に評価することができ、原因を判定する事が可能である。
【0061】
また、練り状態に依存する押出特性においても、ML1+4が高い場合、それが押出表面肌の悪化を示すのか、吐出安定性に関わるものなのか、又はスクリュー回転数を調整する必要があるのか等を、押出し前に判定することが難しい。
【0062】
しかしながら本発明の見かけの活性化エネルギーEa、複素弾性率の変化率G*rによる評価により、前記のように押出表面肌の悪化を示すのか、吐出安定性に関わるものなのか、又はスクリュー回転数を調整する必要があるのか等を、個々に判定することができる。
【0063】
また、従来の押出品の断面を途中で変化させる方法としては、押出しスクリュー回転数を変えることにより、押出吐出量を変えて断面を調整する(相似変形を得る)方法が一般的である。押出スクリュー回転数を予測する指標としては、ムーニー粘度計から求められるML1+4が用いられてきた。すなわち予め作成されたML1+4とスクリュー回転数の対応表により、押出し前に測定したML1+4を基に調整する。
【0064】
しかしながら、上述したようにML1+4は、押出特性を1つの尺度で評価していることから、ML1+4が変化することにより、それが押出表面肌の悪化を示すのか、吐出安定性に関わるものなのか、又はスクリュー回転数を調整する必要があるのか等を、個々に判定することが困難であり、ML1+4が材料管理範囲(材料OK範囲)に入っていても不良が出ることがしばしばあり、この指標で材料管理することは難しいという問題点がある。
【0065】
このように本発明の見かけの活性化エネルギーEa、複素弾性率の変化率G*rによる評価は、押出加工性に関する正確な情報を得ることができ、実際の製品形状で押出さなくても、Ea、G*rを求めることで、短時間に高精度に特性評価を行うことができる。
【0066】
尚、表1における各サンプルの、吐出量バラツキと見かけの活性化エネルギーEaの関係をグラフに示すと図9となり、スクリュー回転数と複素弾性率の変化率G*rの関係をグラフに示すと図10となる。
【0067】
次に本発明のより具体的な実施形態例を説明する。本実施形態例では、本発明の方法を実施するための粘弾性試験装置を例えば図1のように構成した。図1において1は、測定すべき粘弾性体の試料を収容する温度調節された試料室と、試料に振動周波数と振動振幅をコントロールして剪断力を与える駆動機構と、反作用トルクを検出して電気信号に変換する変換器とを備えた粘弾性測定機である。
【0068】
2は、粘弾性測定機1から出力される反作用トルクに相当するアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。3は、A/D変換器2からの信号を記録し、測定終了後記憶したデータを読み出して処理を行う情報処理装置である。
【0069】
情報処理装置3内の4は、A/D変換器2の出力を記憶したデータ(反作用トルクに相当するデータ)に基づいて複素粘性率η*を求め、該η*から前述した数式(1)に基づいて見かけの活性化エネルギーEa値を演算するEa演算装置である。
【0070】
5は、各材料毎の成形可能なEa値の範囲(例えば表1に示す材料OK範囲)を記憶する記憶装置である。6は、Ea演算装置4で演算されたEa値と記憶装置5に記憶されたEa値の範囲を比較し、吐出量バラツキ性や外観見栄え等の押出し特性の判断を行う演算装置である。
【0071】
7は演算装置6の演算結果を記録する記録装置である。8はA/D変換器2の出力を記憶したデータ(反作用トルクに相当するデータ)から、前述した数式(3)に基づいて複素弾性率の変化率G*rを演算するG*r演算装置である。9はG*r演算装置8の演算結果を記憶する記憶装置である。
【0072】
10は記憶装置9に記憶されたデータに基づいて押出機の吐出量を制御する吐出量制御装置である。この吐出量制御装置10は例えば図2のように構成されている。
【0073】
図2において11は、各材料の押出条件と部品毎の材料のG*rの範囲を記憶する記憶装置である。12は、成形加工部品毎の情報により、成形可能なG*rの範囲と前記記憶装置9のG*rデータとの比較判断を行う演算装置である。
【0074】
13は、成形加工毎の情報により押出吐出量を計算する演算装置である。14は材料の成形加工部品毎の条件設定を行う演算装置である。15は、演算装置14で設定された条件に沿った押出スクリュー回転数、押出温度、口金種類を決定し、押出機20を制御する押出条件制御装置である。
【0075】
また、本発明の見かけの活性化エネルギーEa値を判定するフローチャートは、例えば図3のとおりである。このフローチャートは、前記図1、図2に示す粘弾性試験装置のCPUのプログラムとして実行されるものである。
【0076】
図3において、まず準備段階として試料Aを試験機(図1の粘弾性測定機1)にセットし(ステップS1)、試料A及び試験機を予熱し(ステップS2)た後、試験を開始する(ステップS3)。
【0077】
試験開始後、フローチャートの右側に記載された試験機制御(ステップS4,ステップS5)と、左側に記載されたデータ記憶(ステップS6,S7)とが並行して行われる。
【0078】
ステップS4においては、図1の粘弾性測定機1が、試料に対して任意の温度、振動周波数、振動振幅における剪断力を入力し、反作用の出力トルクを検出する。これは所定のデータ採取が終了するまで行われる(ステップS5)。またステップS6においては試験データをA/D変換し記憶装置に記憶する。これは所定のデータ採取が終了するまで行われる(ステップS7)。
【0079】
前記データ採取が終了すると、ステップS8において、記憶したデータを読出し、出力トルクから複素粘性率を計算する。そして次にステップS9において前記(1)式により見かけの活性化エネルギーEaを演算する。
【0080】
一方、ステップS10において、各材料の部品毎の成形可能なEa値の範囲が記憶される。そしてステップS11において、材料AのEa値の演算結果と材料AのEa値の範囲とを照合し、成形加工性の評価判定を行う。
【0081】
その結果、Ea値の範囲内であればEa値によるA材料の成形加工性はOKと判定され(ステップS12)、またEa値の範囲外であればEa値によるA材料の成形加工性はNGと判定される(ステップS13)。
【0082】
また本発明の複素弾性率の変化率G*r値を判定するフローチャートは、例えば図4のとおりである。このフローチャートは、前記図1、図2に示す粘弾性試験装置のCPUのプログラムとして実行されるものである。
【0083】
図4において、まず準備段階として試料Aを試験機(図1の粘弾性測定機1)にセットし(ステップS1)、試料A及び試験機を予熱し(ステップS2)た後、試験を開始する(ステップS3)。
【0084】
試験開始後、フローチャートの右側に記載された試験機制御(ステップS4,ステップS5)と、左側に記載されたデータ記憶(ステップS6,S7)とが並行して行われる。
【0085】
ステップS4においては、図1の粘弾性測定機1が、試料に対して任意の温度、振動周波数、振動振幅における剪断力を入力し、反作用の出力トルクを検出する。これは所定のデータ採取が終了するまで行われる(ステップS5)。またステップS6においては試験データをA/D変換し記憶装置に記憶する。これは所定のデータ採取が終了するまで行われる(ステップS7)。
【0086】
前記データ採取が終了すると、ステップS8において、記憶したデータを読出し、出力トルクから複素弾性率を計算する。そして次にステップS9において前記(3)式により複素弾性率の変化率G*rを演算する。
【0087】
一方、ステップS10において、各材料の部品成形条件(断面形状)毎の成形可能なG*r値の範囲が記憶される。そしてステップS11において、材料AのG*r値の演算結果と材料A、部品TのG*r値の範囲とを照合し、成形加工性の評価判定を行う。
【0088】
その結果、G*r値の範囲内であればG*r値によるA材料、部品Tの成形加工性はOKと判定され(ステップS12)、またG*r値の範囲外であればG*r値によるA材料、部品Tの成形加工性はNGと判定される(ステップS13)。
【0089】
次に本発明を適用した生産管理フローチャートを図5とともに説明する。まずステップS1において、設定された混練り条件にて混練りを行い、混練り後の材料Aを得る(ステップS2)。そして例えば図1の粘弾性測定機1によって粘弾性測定を行い(Ea、G*rの演算に必要なデータ採取)(ステップS3)、次にステップS4において見かけの活性化エネルギーEaを演算する。
【0090】
次に、演算されたEaと、予め記憶しておいたA材料のEa範囲とを照合する(ステップS5)。その結果、EaがEa範囲内であればA材料の押出加工性はOKであると判定し(ステップS6)、次にステップS7において複素弾性率の変化率G*rを演算する。
【0091】
次に演算されたG*rと、予め記憶しておいたA材料、B部品のG*r範囲と照合する(ステップS8)。その結果G*rがG*r範囲内であれば、予めステップS20において作成し記憶しておいたA材料のG*r対スクリュー回転数の相関データを参照して、スクリュー回転数を演算(吐出量を算出)する(ステップS9)。そして演算された押出スクリュー回転数を押出機に入力し(ステップS10)、押出しを開始する(ステップS11)。
【0092】
前記ステップS8において、A材料、B部品のG*rがG*r範囲外である場合は、ステップS12においてA材料の他の部品のG*r範囲との照合を行う。その結果、A材料の他の部品のG*r範囲内であれば、他の部品の押出しに起用する(ステップS13)。
【0093】
尚、前記ステップS5においてEaがA材料のEa範囲外であると判定された場合や、前記ステップS12においてG*rがG*r範囲外であると判定された場合は、材料NG判定が下され、混練り条件を改定する。
【0094】
このように正確な加工性評価が可能となる見かけの活性化エネルギーEaおよび複素弾性率の変化率G*rを利用して、粘弾性材料の成形加工品を製造する際の生産管理を行うことができる。
【0095】
尚前記ステップS20のように、複素弾性率の変化率G*r対スクリュー回転数の相関データを予め作成しておくことにより、スクリュー回転数をその都度演算する手間が省け、成形加工1サイクルに要する時間が短縮される。
【0096】
尚本発明の加工性評価装置、加工装置は、図1、図2に限らず、見かけの活性化エネルギーEaのみを利用して構成しても良いし、複素弾性率の変化率G*rのみを利用して構成しても良い。
【0097】
また前記図1の粘弾性測定機1は、例えば室温〜230℃における複素粘性率及び複素弾性率のデータが採取できるものである。
【0098】
また前記実施形態例においては、見かけの活性化エネルギーEaの測定条件として、温度60℃、80℃、100℃としたが、これに限らず他の温度としても良い。
【0099】
また、複素弾性率の変化率G*rを求めるための2つの複素弾性率の剪断速度は、0.6 s-1、19.8 s-1に限らず、他の剪断速度を選択しても良い。
【0100】
また見かけの活性化エネルギーEaが高又は低になりすぎても押出品の外観見栄えが悪くなる為、予め吐出量バラツキが、押出し生産性に影響を与えない範囲で、Eaの範囲を設定することにより、より正確な材料の品質管理を行うことも可能である。
【0101】
また本発明はゴム組成物の評価、製造に限らず、樹脂にも適用されることは言うまでもなく、樹脂に適用した場合も前記と同様の作用、効果を奏するものである。
【0104】
【発明の効果】
(1)以上のように請求項1〜3に記載の発明によれば、粘弾性材料の成形加工性、平均押出吐出量、押出吐出量のバラツキ性、押出品の外観見栄え、成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数および成形加工品の断面形状の良し悪し等に関する情報を、従来方法よりも正確に得ることができる。このため平均押出吐出量、押出吐出量のバラツキ性、押出品の外観見栄え、成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数および成形加工品の断面形状の良し悪し等の成形加工性を高信頼度で予測することができる。
【0105】
また、成形加工可能な見かけの活性化エネルギーEaの範囲および複素弾性率の変化率G*rの範囲を予め設定しておくことにより、信頼性の高い加工性評価を行うことができる。
【0106】
また、実際の製品形状に押出さなくてもよいので、短時間に高精度で成形加工性を評価することができ、また評価による材料ロスがなく低コスト化を図ることができる。
(2)また請求項4〜6に記載の発明によれば、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料の成形加工条件、例えば押出し吐出量を制御するためのスクリュー回転数を最適に設定することができる。このため質の高い成形加工品を製造することができる。
(3)また請求項7、8に記載の発明によれば、粘弾性材料に対して、常に成形加工可能な範囲内である適切な成形加工条件、すなわち押出吐出量で成形加工が行えるように管理することができる。このため成形加工における不良率が減少し生産性が著しく向上する。
(4)また請求項8に記載の発明によれば、押出機の吐出量データは、予め作成された相関データを参照するだけで得ることができるので、成形加工1サイクルに要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を粘弾性試験装置に適用した実施形態例のブロック図。
【図2】図1の要部構成を示すブロック図。
【図3】本発明における、見かけの活性化エネルギーEaにより成形加工性評価を行う際の処理の一例を示すフローチャート。
【図4】本発明における、複素弾性率の変化率G*rにより成形加工性評価を行う際の処理の一例を示すフローチャート。
【図5】本発明の見かけの活性化エネルギーEaおよび複素弾性率の変化率G*rにより成形加工性評価を行って生産を管理する際の処理の一例を示すフローチャート。
【図6】配合ゴム粘度の温度依存性を示す特性図。
【図7】複素弾性率の変化率を説明するための複素弾性率と歪の関係を示す特性図。
【図8】本発明で用いる押出断面形状評価用部品の断面形状を示す説明図。
【図9】混練り条件の異なる複数のサンプルに本発明を適用して押出特性を評価したときの、吐出量バラツキと見かけの活性化エネルギーEaの関係を示すグラフ。
【図10】混練り条件の異なる複数のサンプルに本発明を適用して押出特性を評価したときの、スクリュー回転数と複素弾性率の変化率G*rの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…粘弾性測定機
2…A/D変換器
3…情報処理装置
4…Ea演算装置
5,9,11…記憶装置
6,12,13,14…演算装置
7…記録装置
8…G*r演算装置
10…吐出量制御装置
15…押出条件制御装置
20…押出機

Claims (8)

  1. 押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて、複素粘性率と、剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率とを求める測定段階と、
    前記測定段階における温度をT、気体定数をR、前記複素粘性率をη*、見かけの活性化エネルギーをEaとし、η*=Aexp(Ea/RT)なるアンドレイドの演算式によって粘弾性材料の見かけの活性化エネルギーを求める第1の演算段階と、
    前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する第2の演算段階とを備え、
    前記求められた見かけの活性化エネルギーを、粘弾性材料の成形加工性における吐出量バラツキ率の予測値として利用し、前記算出された複素弾性率の変化率を、粘弾性材料の成形加工性における平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の予測値として利用することを特徴とする粘弾性材料の加工性評価方法。
  2. 特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲を予め設定しておくことを特徴とする請求項1に記載の粘弾性材料の加工性評価方法。
  3. 押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて、複素粘性率と、剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率とを求める測定手段と、
    前記測定段階における温度をT、気体定数をR、前記複素粘性率をη*、見かけの活性化エネルギーをEaとし、η*=Aexp(Ea/RT)なるアンドレイドの演算式によって粘弾性材料の見かけの活性化エネルギーを求める第1の演算手段と、
    前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する第2の演算手段と、
    特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲を求めて記憶する記憶手段と、
    前記第1および第2の演算手段で算出された見かけの活性化エネルギーおよび複素弾性率の変化率と、前記記憶手段に記憶された見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲とを比較して、粘弾性材料の成形加工性における吐出量バラツキ率、平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の評価判断を行う判定手段とを備えたことを特徴とする粘弾性材料の加工性評価装置。
  4. 押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率を求める複素弾性率測定段階と、
    前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する演算段階とを備え、
    前記算出された複素弾性率の変化率に基づいて粘弾性材料の成形加工条件である平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数を設定することを特徴とする粘弾性材料の加工条件設定方法。
  5. 特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な複素弾性率の変化率の範囲を予め設定しておくことを特徴とする請求項4に記載の粘弾性材料の加工条件設定方法。
  6. 押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率を求める複素弾性率測定手段と、
    前記求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する変化率演算手段と、
    特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な複素弾性率の変化率の範囲を求めて記憶する記憶手段と、
    前記変化率演算手段で算出された複素弾性率の変化率および前記記憶手段に記憶された複素弾性率の変化率の範囲を比較して、粘弾性材料の成形加工部品の成形加工性である平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の評価判断を行う判定手段と、
    複数の粘弾性材料の成形加工部品毎の吐出量を求める吐出量演算手段と、
    前記判定手段により成形加工可能であると判断された成形加工部品の、前記吐出量演算手段で求められた吐出量に基づいて粘弾性材料の成形加工条件を設定する条件設定手段とを備えたことを特徴とする粘弾性材料の加工装置。
  7. 特定の成形加工条件および同一配合の粘弾性材料で且つ混練り条件の異なる複数の試料を用いて成形加工性の評価試験を行い、成形加工工程で使用される粘弾性材料の成形加工可能な見かけの活性化エネルギーの範囲および複素弾性率の変化率の範囲を設定する範囲設定段階と、
    押し出し時のゴムが受ける温度範囲で、振動周波数を一定とし、振動振幅を変化させて、所定の混練り条件で混練された粘弾性材料にかかる剪断力をコントロールし、該剪断力に反作用する応力に基づいて、複素粘性率と、剪断速度の異なる2つの剪断領域の複素弾性率とを求める測定段階と、
    前記測定段階における温度をT、気体定数をR、前記複素粘性率をη*、見かけの活性化エネルギーをEaとし、η*=Aexp(Ea/RT)なるアンドレイドの演算式によって粘弾性材料の見かけの活性化エネルギーを求める第1の演算段階と、
    前記測定段階で求められた2つの複素弾性率の比から複素弾性率の変化率を算出する第2の演算段階と、
    前記第1の演算段階で求められた見かけの活性化エネルギーおよび前記範囲設定段階で設定された見かけの活性化エネルギーの範囲を比較して粘弾性材料の成形加工性における吐出量バラツキ率の評価判断を行う第1の判定段階と、
    前記第2の演算段階で算出された複素弾性率の変化率および前記範囲設定段階で設定された複素弾性率の変化率の範囲を比較して粘弾性材料の成形加工部品の成形加工性における平均押出し吐出量および成形加工品の断面形状を公差内とすることができる押出し機のスクリュー回転数の評価判断を行う第2の判定段階と、
    前記第2の判定段階により成形加工可能であると判断された成形加工部品に適合する、押出し機の吐出量を演算する吐出量演算段階とを備え、
    前記吐出量演算段階で演算された吐出量になるよう押出し機を制御するとともに、前記第1の判定段階、第2の判定段階により成形加工不可能であると判断されたとき、前記粘弾性材料の混練り条件を改定することを特徴とする粘弾性材料の加工管理方法。
  8. 粘弾性材料の複素弾性率の変化率対押出し機のスクリュー回転数の相関データを予め作成しておく相関データ作成段階を備え、
    前記吐出量演算段階は、前記相関データ作成段階で作成された相関データを参照して演算することを特徴とする請求項7に記載の粘弾性材料の加工管理方法。
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