JP4135608B2 - ピストン機関 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストン機関に関し、さらに詳しくは、ピストンリングを用いない場合にピストンとシリンダとの接触を抑制して安定した運転を実現できるピストン機関に関する。
ピストン機関の一種であるスターリングエンジンは、理論熱効率に優れるという特徴があり、近年、乗用車やバス等の車両に搭載される内燃機関の排熱等を回収するために、スターリングエンジンが注目されている。特許文献1には、2気筒直列型スターリングエンジンであって、高温側ピストンに連結して設けられた加熱部の熱膨張によって発生する、ピストン往復運動方向における高温側気筒と低温側気筒との長さの差を、ピストン往復運動方向にスライドさせることで吸収する技術が開示されている。
実開平6−60751号公報
しかし、特許文献1に開示されているスターリングエンジンでは、ピストン往復運動方向における熱膨張に対する対策は開示されているが、ピストン往復運動方向に対して直交する方向における熱膨張に関しては言及されていない。ピストン往復運動方向に対して直交する方向における熱膨張が発生すると、ピストンとシリンダ間での接触が発生する場合があり、安定した運転が実現できない。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピストンリングを用いない場合にピストンとシリンダとの接触を抑制して安定して出力を取り出すことができる運転を実現できるピストン機関を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るピストン機関は、ヒータと再生器とクーラーとを含んで構成される熱交換器と、前記ヒータで加熱された作動流体が導入される高温側シリンダと、前記高温側シリンダ内を往復運動する高温側ピストンと、前記クーラーで冷却された作動流体が導入される低温側シリンダと、前記低温側シリンダ内を往復運動する低温側ピストンと、回転運動するクランク軸と、前記高温側ピストン及び前記低温側ピストンとを連結するコンロッドと、を有し、前記高温側シリンダの内面と前記高温側ピストンの外面とのクリアランスは、前記高温側ピストンのピストン裾部よりも前記高温側ピストンのピストン頂部側を大きくすることを特徴とする。
このピストン機関は、高温の作動流体と接する高温側ピストンのピストン頂部と高温側シリンダとの間とのクリアランスを、高温側ピストンのピストン裾部と高温側シリンダとの間とのクリアランスよりも大きくする。これによって、高温側ピストンのピストン頂部がその径方向に熱膨張しても、ピストン頂部におけるクリアランスはピストン裾部よりも大きいので、この熱膨張を許容できる。その結果、ピストンとシリンダとが接触する危険性を最小限に抑えて、安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記高温側ピストンは、作動流体と接触するピストン頂部と、前記ピストン頂部が取り付けられるピストン胴部とを有し、両者の間には断熱部を備えることを特徴とする。
かかる構成により、断熱部によってピストン頂部からピストン胴部及びピストン裾部に流れ込む高温の作動流体の熱を低減できるので、ピストン胴部及びピストン裾部の温度上昇を抑制できる。これにより、ピストン胴部及びピストン裾部とシリンダとの適正なクリアランスを維持して、安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記高温側シリンダの作動流体流入側端部から前記高温側シリンダの中心軸に沿った所定の長さの部分においては、前記高温側シリンダの内径が、前記高温側シリンダのシリンダ裾部よりも大きく形成されることを特徴とする。
かかるピストン逃げ部によって、高温側ピストンのピストン頂部がその径方向に熱膨張しても、この熱膨張を許容できる。その結果、ピストンとシリンダとが接触する危険性を最小限に抑えて、安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記高温側ピストンが下死点に位置する場合に、前記高温側ピストンの前記ピストン頂部が前記高温側シリンダに接触しない位置まで、前記高温側シリンダの内径を前記シリンダ裾部の内径よりも大きく形成することを特徴とする。
ピストンが下死点に位置する場合において、熱膨張したピストン頂部がシリンダと接触しないようにピストン逃げ部を形成すれば、ピストンの往復運動中においてピストンがシリンダと接触する危険性を極小にできる。これにより、安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記高温側ピストンの前記ピストン頂部の外径は、前記高温側ピストンの前記ピストン裾部の外径よりも小さくすることを特徴とする。
これによって、高温側ピストンのピストン頂部がその径方向に熱膨張しても、ピストン頂部におけるクリアランスはピストン裾部よりも大きいので、この熱膨張を許容できる。その結果、ピストンとシリンダとが接触する危険性を最小限に抑えて、安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記断熱部より前記ピストン頂部側の方が、前記高温側ピストンの外径が小さいことを特徴とする。
このようにすれば、熱膨張が大きい部分のみの高温側ピストンと高温側シリンダとのクリアランスを大きくすることができるので、作動流体の密封性を高めてピストン機関の性能を向上できる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記高温側ピストンの前記ピストン頂部と、前記ピストン胴部とをつなぐ接続部の肉厚は、前記ピストン胴部の肉厚よりも薄くすることを特徴とする。
これにより、ピストン頂部からピストン胴部へ流れ込む作動流体の熱を抑制できるので、ピストン胴部及びピストン裾部の昇温を抑制できる。その結果、ピストン胴部及びピストン裾部とシリンダとの適正なクリアランスを維持して、安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記高温側ピス
トンのピストン往復運動方向における長さは、前記低温側ピストンよりも前記高温側ピストンの方が大きいことを特徴とする。
このようにすれば、高温側ピストンが、高温側シリンダのシリンダ裾部とオーバーラップする長さを大きくとることができるので、シリンダとピストンとの間に形成されてピストンを支持する空気軸受の支持領域を確保しやすくなる。これによって、より安定してピストン機関から出力を取り出すことができる。
また、次の本発明に係るピストン機関は、前記ピストン機関において、前記熱交換器の少なくとも前記ヒータが、内燃機関の排気経路に配置されて、当該内燃機関の排熱を回収することを特徴とする。
このピストン機関によれば、ピストンとシリンダとの接触の危険性を最小限に抑制して安定して運転できるので、排熱回収においては信頼性が向上する。
この発明に係るピストン機関では、高温側ピストンのピストン頂部と高温側シリンダとの間とのクリアランスを、高温側ピストンのピストン裾部と高温側シリンダとの間とのクリアランスよりも大きくした。これによって、高温側ピストンのピストン頂部がその径方向に熱膨張しても、ピストン頂部におけるクリアランスによってこの熱膨張を許容できる。その結果、ピストンとシリンダとが接触する危険性を最小限に抑えて、安定してピストン機関を運転できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記発明を実施するための最良の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下の説明においては、ピストン機関としてスターリングエンジンを例として説明するが、本発明の適用対象はこれに限られない。
図1は、実施例1の本発明に係るスターリングエンジンを示す断面図である。図2−1は、高温側ピストンをクランク軸に平行な方向から見た断面図である。図2−2は、ピストンを支持する空気軸受の説明図である。本発明に係るピストン機関であるスターリングエンジン100は、いわゆるα型のスターリングエンジンであって、高温側シリンダ101内に収められた高温側ピストン102と、低温側シリンダ103内に収められた低温側ピストン104とを備えている。
高温側シリンダ101と低温側シリンダ103とは、ヒータ105と再生器106とクーラー107とで構成される熱交換器108によって接続されている。ヒータ105の一端は高温側シリンダ101に接続され、他端は再生器106に接続される。再生器106は、一端がヒータ105に接続され他端はクーラー107に接続される。クーラー107の一端は再生器106に接続され、他端は低温側シリンダ103に接続される。また、高温側シリンダ101と低温側シリンダ103とには作動流体(ここでは空気)が封入されており、ヒータ105から供給される熱によってスターリングサイクルを構成し、高温側ピストン102を駆動する。
図2−2に示すように、高温側ピストン102は、高温側シリンダ101内に空気軸受112を介して支持されている。なお、低温側ピストン104も同様に空気軸受112によって支持される(図1参照)。空気軸受112を構成するために、ピストンとシリンダ
との間隔tcは全周にわたって数十μmとする。すなわち、ピストンリングを介さないで、ピストンをシリンダ内に支持する構造である。これによって、ピストンとシリンダとの摩擦を低減して、スターリングエンジン100の熱効率を向上させることができる。また、ピストンとシリンダとの摩擦を低減することにより、内燃機関の排熱回収のような低熱源、低温度差の運転条件下においてもスターリングエンジン100を運転することができる。
高温側シリンダ101、高温側ピストン102等は、ピストンとシリンダとの間隔tcの精度を確保するため、ガラスやセラミックス等の材料で製造することができる。また、加工性を考慮して、金属材料で製造してもよい。金属材料で製造する場合、特に高温側シリンダ101及び高温側ピストン102は、熱膨張の小さい材料を用いることが好ましい。このような金属材料には、例えばステンレスやアンバーがある。
高温側ピストン102の往復運動は、コンロッド109によってクランク軸110に伝達され、ここで回転運動に変換される。コンロッド109は、図2に示す近似直線機構111(図2−1参照、この例ではグラスホッパ機構)によって支持されており、高温側ピストン102を略直線状に往復運動させる。このように、コンロッド109を近似直線機構111によって支持することにより、高温側ピストン102のサイドフォースF(ピストンの径方向に向かう力)がほとんど0になるので、負荷能力の小さい空気軸受112によって十分にピストンを支持することができる。次に、高温側シリンダ101と高温側ピストン102との構成について、より詳しく説明する。
スターリングエンジン100の駆動時には、高温側シリンダ101及び低温側シリンダ103内に熱交換器108から作動流体が導入される。このとき、高温側シリンダ101内には、熱交換器108に備えられたヒータ105により、数百℃〜千℃に加熱された高温の作動流体が導入される。そして、高温側シリンダ101内の高温側ピストン102は、ピストン頂部20にこの作動流体から圧力を受けて駆動されるため、高温になる。このため、高温側ピストン102は、スターリングエンジン100の運転中においてはピストン頂部20側が熱膨張して、高温側ピストン102のピストン頂部20の外径D1が常温時と比較して大きくなる。
これが原因で、空気軸受を用いてピストンを支持するスターリングエンジン100の運転中においては、高温側ピストン102と高温側シリンダ101とが接触し、スターリングエンジン100の熱効率や耐久性が低下するという問題がある。特に、スターリングエンジン100が高負荷運転される場合には、作動流体の温度が高くなる結果、高温側ピストン102の熱膨張が大きくなるので、上記問題が顕著になる。そこで、かかる問題点を解決するために、本発明では次のような構成を採用する。
図3−1は、実施例1に係る本発明のスターリングエンジンの高温側シリンダを示す断面図である。図3−2は、実施例1に係る本発明のスターリングエンジンの高温側シリンダと高温側ピストンとの関係を示す断面図である。図3−3は、実施例1に係る本発明のスターリングエンジンの高温側シリンダと低温側シリンダとを示す説明図である。このスターリングエンジンは、高温側シリンダの内面と高温側ピストンの外面とのクリアランスを、高温側ピストンのピストン裾部よりも高温側ピストンのピストン頂部側を大きくする点に特徴がある。ここで、ピストン裾部とは、高温側ピストンの往復運動時において、常に高温側シリンダと高温側ピストンとの支持領域に位置する部分、すなわち空気軸受で支持される部分をいう。また、高温側ピストンは、ピストン頂部とピストン胴部とで構成されており、ピストン裾部はピストン胴部の一部である。
図3−1に示すように、高温側シリンダ101の作動流体導入側端部101tiから前
記高温側シリンダ101の中心軸Zに沿った所定の長さLにわたって、ピストン逃げ部Cが形成される。このピストン逃げ部Cは、前記作動流体導入側端部101tiから所定の長さLにわたり、高温側シリンダ101の内径d1をシリンダ裾部11の内径d2よりも大きくすることで形成される。なお、高温側シリンダ101の中心軸Zに沿った、前記ピストン逃げ部Cの長さLは、高温側ピストン102が下死点に位置する場合において、熱膨張した高温側ピストン102のピストン頂部20が接触しない大きさとする。ここで、シリンダ裾部11とは、高温側ピストン102の往復運動時において、常に高温側シリンダ101が高温側ピストン102を支持する部分、すなわち空気軸受112が高温側ピストン102を支持する部分をいう。
このような構成により、図3−2に示すように、高温側ピストン102の往復運動時において、ピストン逃げ部Cにおける高温側シリンダ101の内面101iと高温側ピストン102の外面102oとのクリアランスは、高温側ピストンのピストン裾部21よりもピストン頂部20側の方が大きくなる。ピストン逃げ部Cにおけるクリアランスの大きさtは、(d1−d2)/2で求められ、スターリングエンジン100の運転条件や設計条件等から高温側ピストン102の熱膨張を考慮して定められる。なお、本実施例においてクリアランス113の大きさtは、100μm〜500μmであるが、これに限定されるものではない。ここで、クリアランス113の大きさtは、冷間における値であり、スターリングエンジン100の運転中における値ではない。
かかる構成によれば、スターリングエンジン100の運転時に高温側ピストン102のピストン頂部20側が熱膨張しても、前記ピストン逃げ部Cによって高温側ピストン102と高温側シリンダ101とが接触する危険性を極小にできる。また、高温側ピストン102のピストン裾部21は、常にピストン支持領域S、すなわち空気軸受112で支持される。これによって、高温側シリンダ101と高温側ピストン102との摩擦を極小にできるとともに、高温側シリンダ101内の気密も確保することができる。その結果、高負荷時においても安定してスターリングエンジン100を運転することができる。
高温側ピストン102が上死点に位置する場合において、高温側シリンダ101の中心軸Zに沿った、ピストン支持領域Sの長さlsは、高温側シリンダ101のシリンダ裾部11における外径D2の20%以上とすることが好ましい。これよりもピストン支持領域Sが小さいと、シール性能が十分に確保できなくなるとともに、高温側ピストン102が上死点側に移動したとき、空気軸受112による高温側シリンダ101の支持が不十分になるからである。
一方、ピストン支持領域Sの前記長さlsが大きいほどシール性能及び高温側ピストン102の支持性能は良好になる。しかし、ピストン支持領域Sの前記長さlsを大きくすると、高温側ピストン102の全長が長くなったり、前記ピストン逃げ部Cが十分確保できなかったりする。かかる観点から、高温側ピストン102の上死点位置におけるピストン支持領域Sの前記長さlsは、高温側シリンダ101のシリンダ裾部11における外径D2の80%以下とすることが好ましく、より好ましくは60%以下である。
ピストン支持領域Sの長さを上記のように確保するためには、図3−3に示すように、高温側シリンダ101及び低温側シリンダ103の中心軸Z方向に沿った、高温側ピストン102の長さLhを、低温側ピストン104の当該長さLlよりも大きくする。このようにすれば、高温側シリンダ101及び高温側ピストン102におけるピストン支持領域Sの長さlsを確保しやすくなるので、さらに安定してスターリングエンジン100から出力を取り出すことができる。
図4−1は、実施例1の本発明に係る高温側ピストンの構成を示す断面図である。図4
−2は、図4−1に示す高温側ピストンを高温側シリンダに組み込んだ状態を示す断面図である。この高温側ピストン102は、ピストン頂部20とピストン胴部22との間に、断熱部材25を介在させることにより断熱部を形成する点に特徴がある。かかる構成により、断熱部材25によってピストン頂部20からピストン胴部22及びピストン裾部21に流れ込む高温の作動流体の熱を低減できるので、ピストン胴部22及びピストン裾部21の温度上昇を抑制できる。これにより、スターリングエンジン100の運転中においては、高温側シリンダ101の内面とピストン胴部22及びピストン裾部21の外面との適正なクリアランスを維持できる。そして、ピストン胴部22等と高温側シリンダ101との接触の危険性を極小にできるとともに、空気軸受112の機能を十分に発揮させることができる。その結果、高負荷時においても安定してスターリングエンジン100を運転することができる。
この断熱部材25は、熱伝導性が低く、強度が高い材料で構成することが好ましい。例えばセラミックスやガラスを使用することができ、また、熱伝導率を低減させるために、発泡性のセラミックスやガラスを使用してもよい。高温側ピストン102をステンレスや鋳鉄等の金属材料で構成する場合、ピストン頂部20と断熱部材25との接合及びピストン胴部22と断熱部材25との接合は異材を接合することになる。また、スターリングエンジン100の運転中において、高温側ピストン102はその往復運動方向に対して両振りの力が作用する。したがって、断熱部材25に圧縮方向の力を作用させてこれをピストン頂部20とピストン胴部22との間に固定することが好ましい。
図5−1は、高温側ピストンに設けられる断熱部材の取り付け構造を示す一部断面図である。このような取り付け構造としては、例えば、図5−1に示すようなものがある。これは、ピストン頂部20とピストン胴部22との間に断熱部材25を介在させ、金属で作られた板状の連結部材26の両端部を、それぞれピストン頂部20とピストン胴部22とに溶接その他の接合手段で接合するものである。このとき、連結部材26には、高温側ピストン102の往復運動方向に対する引張応力が与えられた状態で接合する。このような構成により、断熱部材25に圧縮方向の力を作用させてこれをピストン頂部20とピストン胴部22との間に固定することができる。
図5−2は、断熱部材を固定する構造の他の例を示す説明図である。図5−2に示すように、ピストン頂部20の作動流体接触側とは反対側に、雌ねじを切った台座20bを形成する。また、ピストン胴部22の内面には係合部22tを設ける。そして、ピストン頂部固定部材27を前記係合部22tに係合させから、ボルト28を台座20bにねじ込むことにより、断熱部材25に圧縮力を与えるとともにピストン頂部20とピストン胴部22との間に固定する。このとき、図5−2に示すように、ピストン頂部固定部材27と係合部22tとの間に断熱部材29を設ければ、ボルト28及びピストン頂部固定部材27を通して流れ込む作動流体の熱を低減できるので好ましい。かかる構成によれば、ボルト28により、比較的容易に断熱部材25へ圧縮力を与えて固定することができる。このように、断熱部材25に圧縮力を与えてピストン頂部20とピストン胴部22との間に固定することが好ましいが、本発明において断熱部材25の固定構造はこのような構造に限定されるものではない。例えば、接着手段によって断熱部材25をピストン頂部20とピストン胴部22との間に固定してもよい。
ここで、図4−2に戻って説明する。ピストン頂部20とピストン胴部22との間に断熱部材25を介在させた構造では、断熱部材25によってピストン胴部22へ流入する熱が制限される。このため、ピストン胴部22及びピストン裾部21の熱膨張は、ピストン頂部20の熱膨張と比較して小さくなる。したがって、上記ピストン逃げ部Cは、ピストン頂部20の熱膨張による接触を回避できればよい。かかる観点から、高温側シリンダ101の中心軸Zに沿った、前記ピストン逃げ部Cの長さLは、高温側ピストン102の上
死点位置(図4−2中点線で示す高温側ピストンの位置)におけるピストン頂面20tから、ピストンストロークLsにピストン頂部20の厚さTpを加えた値以上とすることが好ましい(図4−1)。すなわち、L≧Ls+Tpとなり、前記ピストン逃げ部Cの長さLの下限値が規定される。このようにすれば、スターリングエンジン100の運転中において、高温側ピストン102が下死点に位置した場合でも、ピストン頂部20の高温側シリンダ101に対する接触を防止できる。なお、ピストン支持領域Sの長さls(図3−2)は、上述したように所定の値を確保する必要があり、かかる所定の値よりも小さくすることはできない。したがって、上記ピストン支持領域Sに必要な最低限の長さlsを確保したときに、前記ピストン逃げ部Cの長さLは、その上限値となる。
図6は、実施例1の変形例に係る高温側シリンダの構成を示す断面図である。高温側シリンダ101は、その内部に作動流体が導入されるので、スターリングエンジン100の運転中においては高温側シリンダ101も昇温する。これにより、スターリングエンジン100の運転中には、高温側シリンダ101も熱膨張するので、高温側シリンダ101と高温側ピストン102とのクリアランスが大きくなる。ここで、高温側シリンダ101のシリンダ裾部11の方が温度は低くなるので、高温側シリンダ101の熱膨張はシリンダ裾部11に向かって小さくなる。このため、高温側シリンダ101のピストン逃げ部Cの内面形状を、図6に示すように、シリンダ裾部11に向かって大きくなるような傾き角θのテーパー状とすることが好ましい。このようにすれば、スターリングエンジン100の運転時において、ピストン逃げ部Cにおける高温側シリンダ101と高温側ピストン102とのクリアランスを高温側ピストン102の往復運動方向に対して略一定とすることができる。
図7は、本発明に係るピストン機関の搭載例を示す説明図である。この搭載例は、実施例の本発明に係るピストン機関であるスターリングエンジン100を、内燃機関の排熱回収に用いるものである。図7に示すように、スターリングエンジン100に備えられる熱交換器108の少なくともヒータ105を、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等といった内燃機関120の排気通路122内に配置する。このような構成により、スターリングエンジン100によって前記内燃機関120の排ガスGの持つ排熱を回収(この例では発電機124を駆動)することができる。また、高温側ピストン102と高温側シリンダ101との接触を抑制できるので、熱効率の低下を抑制するとともに、安定して出力を取り出すことができる。なお、スターリングエンジン100は、内燃機関120の排熱回収のみならず、工場やプラント、あるいは発電施設等の排熱回収に用いてもよい。
以上、実施例1に係る本発明によれば、スターリングエンジンの運転時に高温側ピストンのピストン頂部側が熱膨張しても、ピストン逃げ部によって高温側ピストンと高温側シリンダとの接触の危険性を極小にできる。また、高温側ピストンの裾部は、常に空気軸受で支持されるので、高温側シリンダと高温側ピストンとの摩擦を極小にできるとともに、高温側シリンダ内の気密も確保することができる。その結果、熱効率の低下を抑制して、安定した運転が実現できるとともに、スターリングエンジンの効率低下や耐久性低下を抑制できる。また、高負荷時においても安定してスターリングエンジンを運転することができる。
また、実施例1の本発明では、高温側ピストンのピストン頂部とピストン胴部との間に、断熱部材を介在させることにより断熱部を形成する。かかる断熱部によって、高温の作動流体の熱がピストン頂部からピストン胴部及びピストン裾部に流れ込む熱を低減できるので、ピストン胴部及びピストン裾部の温度上昇を抑制できる。その結果、スターリングエンジンの運転中においては、高温側シリンダの内面とピストン胴部及びピストン裾部の外面との適正なクリアランスを維持できるので、空気軸受の機能を十分に発揮させて、安定した運転を実現できる。また、スターリングエンジンの効率低下や耐久性低下を抑制で
きる。さらに、高負荷時においても安定してスターリングエンジン100を運転することができる。なお、実施例1に係る本発明の構成は、以下の実施例においても適宜適用できる。また、実施例1に係る本発明と同様の構成であれば、実施例1に係る本発明の奏する作用・効果と同様の作用・効果を奏する。
実施例2の本発明に係るスターリングエンジンは、上記実施例1に係るピストン機関と略同一の構成であるが、高温側ピストンのピストン頂部の外径を、ピストン裾部の外径よりも小さくすることにより、高温側シリンダを高温側ピストンとの間にピストン逃げ部を形成する点が異なる。その他の構成は実施例1と同様なのでその説明を省略するとともに、同一の構成要素には同一の符号を付する。
図8−1、図8−2は、実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンと高温側シリンダとを示す断面図である。図8−1に示すように、高温側ピストン102aは、ピストン頂部20aとピストン胴部22aとの間に、断熱部材25を介在させた構造である。断熱部材25の固定構造は、実施例1の構造を適用できる。高温側ピストン102aは、ピストン頂部20aの外径D1が、ピストン裾部21aの外径D2よりも小さく形成されている。そして、図8−2に示すように、高温側ピストン102aのピストン頂部20aの側部20asと高温側シリンダ101aの内面101aiとの間に、ピストン逃げ部Cが形成される。
このような構成により、高温側ピストン102aの往復運動時において、高温側シリンダ101aの内面101aiと高温側ピストン102aの外面102aoとのクリアランスは、高温側ピストン102aのピストン裾部21aよりもピストン頂部20a側の方が大きくなる。ここで、高温側ピストン102aの長さLhは、少なくともピストン頂部20aの厚さTtと断熱部材25の厚さTiとの和の分だけ、低温側ピストン104の長さよりも長くすることが好ましい。このようにすれば、ピストン支持領域Sを低温側ピストン104と同等以上に確保できるからである。
かかる構成によれば、スターリングエンジン100aの運転時に高温側ピストン102aのピストン頂部20aが熱膨張しても、前記ピストン逃げ部Cによって高温側ピストン102aと高温側シリンダ101aとが接触する危険性を極小に抑えることができる。また、高温側ピストン102aのピストン胴部22a(ピストン裾部21a)は、常にピストン支持領域S、すなわち空気軸受112で支持される。これによって、高温側シリンダ101aと高温側ピストン102aとの摩擦を極小にできるとともに、高温側シリンダ101内の気密も確保することができる。さらに、実施例1に係るスターリングエンジン100と比較して、ピストン逃げ部Cの長さが短くなるので、ピストン支持領域Sを十分に確保できる。これにより、密封性能を高くできるので、スターリングエンジン100aの熱効率低下を抑制できる。その結果、高負荷時においても安定してスターリングエンジン100aを運転することができる。なお、ピストン逃げ部Cにおけるクリアランス113の大きさtは、(D1−D2)/2で求められ、スターリングエンジン100aの運転条件や設計条件等から高温側ピストン102aの熱膨張を考慮して定められる。
また、断熱部材25よりもピストン頂部20a側の方が、高温側ピストン102aの外径D1を小さくしてもよい。すなわち、図8−1において、断熱部材25の外径をD2とし、ピストン頂部20aの外径をD1としてもよい。このようにすれば、熱膨張が大きい部分のみの高温側ピストンと高温側シリンダとのクリアランスを大きくすることができるので、作動流体の密封性をより高めてピストン機関の性能を向上できる。
図9−1は、実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンを示す一部断面図
である。図9−2は、実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンと高温側シリンダとを示す断面図である。図9−1に示すように、高温側ピストン102bのピストン頂部20bの外径D1をピストン裾部21bの外径D2よりも小さくするとともに、ピストン頂部20bとピストン胴部22bとの接続部23bの接続部肉厚tpをピストン胴部22bの胴部肉厚tbよりも薄くする。ここで、接続部23bとピストン胴部22bとの境界24bにはRをつけて、応力集中を緩和する。
このようにすれば、高温側ピストン102bの往復運動方向に垂直な断面における接続部23bの断面積Apを、ピストン胴部22bの前記断面における断面積Abよりも小さくできる。これにより、ピストン頂部20bからピストン胴部22bへ流れ込む作動流体の熱を抑制できるので、ピストン胴部22b及びピストン裾部21bの昇温を抑制できる。その結果、スターリングエンジン100bの運転中においては、高温側シリンダ101bの内面とピストン胴部22b及びピストン裾部21bの外面との適正なクリアランスを維持できるので、ピストン胴部22b等の接触の危険性を極小にできるとともに、空気軸受112の機能を十分に発揮させることができる。その結果、高負荷時においても安定してスターリングエンジン100bを運転することができる。
以上、実施例2の本発明によれば、ピストン頂部の側部と高温側シリンダの内面との間に形成されるピストン逃げ部によって、スターリングエンジンの運転時に高温側ピストンのピストン頂部が熱膨張しても、高温側ピストンと高温側シリンダとが接触する危険性を極小に抑えることができる。その結果、空気軸受112の機能を確実に発揮させて、熱効率の低下を抑制して、安定した運転が実現できる。さらに、ピストン逃げ部の長さが短くなるので、支持領域を十分に確保できる。これにより、密封性能を高くできるので、スターリングエンジンの熱効率低下を抑制できる。その結果、高負荷時においても安定して出力を取り出すことができるとともに、スターリングエンジンの効率低下や耐久性低下を抑制できる。なお、実施例2に係る本発明の構成は、以下の実施例においても適宜適用できる。また、実施例2に係る本発明と同様の構成であれば、実施例1に係る本発明の奏する作用・効果と同様の作用・効果を奏する。
実施例3の本発明に係るピストン機関は、上記実施例1、2に係るピストン機関と略同一の構成であるが、高温側シリンダの作動流体導入側端部から所定の長さLにわたり、高温側シリンダの内径をシリンダ裾部の内径よりも大きく形成するとともに、高温側ピストンのピストン頂部の外径をピストン裾部の外径よりも小さくすることにより、高温側シリンダを高温側ピストンとの間にピストン逃げ部を形成する点が異なる。その他の構成は実施例1、2と同様なのでその説明を省略するとともに、同一の構成要素には同一の符号を付する。
図10−1は、実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側シリンダを示す断面図である。図10−2は、実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンとを示す断面図である。図10−3は、実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側シリンダと高温側ピストンとを示す断面図である。図10−1に示すように、高温側シリンダ101cの作動流体導入側端部101ctiから所定の長さLにわたって、シリンダ側ピストン逃げ部Ccが形成される。このシリンダ側ピストン逃げ部Ccは、前記作動流体導入側端部101ctiから所定の長さLにわたり、高温側シリンダ101cの内径d1をシリンダ裾部11cの内径d2よりも大きくすることで形成される。
図10−2に示すように、高温側ピストン102cは、ピストン頂部20cとピストン胴部22cとの間に、断熱部材25を介在させた構造である。断熱部材25の固定構造は、実施例1の構造を適用できる。なお、上記実施例2の高温側シリンダ101bのように
、ピストン頂部20bとピストン胴部22bとの接続部23bのピストン肉厚tpをピストン胴部22bの肉厚tbよりも薄くしてもよい(図9−2参照)。
また、高温側ピストン102cは、ピストン頂部20cの外径D1が、ピストン裾部21cの外径D2よりも小さく形成されている。そして、図10−2に示すように、高温側ピストン102cのピストン頂部20cの側部20csと高温側シリンダ101cの内面101ci(図10−1)との間に、ピストン側ピストン逃げ部Cpが形成される。
このような構成により、図10−3に示すように、シリンダ側ピストン逃げ部Ccとピストン側ピストン逃げ部Cpとにより、ピストン逃げ部Cが形成される。そして、高温側ピストン102cの往復運動時においては、高温側ピストン102cのピストン頂部20cの側部20csと高温側ピストン102cの内面との間には、常に前記ピストン逃げ部Cが形成されることになる。その結果、高温側シリンダ101cの内面101ciと、高温側ピストン102cのピストン頂部20cの側部20csとのクリアランスは、高温側ピストン102cのピストン裾部21cよりも大きくなる。
以上、実施例3の本発明によれば、スターリングエンジン100cの運転時に高温側ピストン102cのピストン頂部20cが熱膨張しても、前記ピストン逃げ部Cによって高温側ピストン102cと高温側シリンダ101cとが接触する危険性を極小に抑えることができる。また、高温側ピストン102cのピストン裾部21cは、常にピストン支持領域S、すなわち空気軸受112で支持される。これによって、高温側シリンダ101cと高温側ピストン102cとの摩擦を極小にできるとともに、高温側シリンダ101内の気密も確保することができる。その結果、高負荷時においても安定してスターリングエンジンを運転することができるとともに、スターリングエンジンの効率低下や耐久性低下を抑制できる。さらに、ピストン逃げ部Cを高温側シリンダ101cと高温側ピストン102cとに振り分けて形成するので、設計の自由度が向上する。その結果、例えば、強度上の制約からいずれか一方の肉厚を小さくすることが難しい場合でも、ピストン逃げ部Cを形成することができる。
以上のように、本発明に係るピストン機関は、ピストンリングを用いないピストン機関に有用であり、特に、このようなピストン機関を安定して運転する場合に適している。
実施例1の本発明に係るスターリングエンジンを示す断面図である。 高温側ピストンをクランク軸に平行な方向から見た断面図である。 ピストンを支持する空気軸受の説明図である。 実施例1に係る本発明のスターリングエンジンの高温側シリンダを示す断面図である。 実施例1に係る本発明のスターリングエンジンの高温側シリンダと高温側ピストンとの関係を示す断面図である。 実施例1に係る本発明のスターリングエンジンの高温側シリンダと低温側シリンダとを示す説明図である。 実施例1の本発明に係る高温側ピストンの構成を示す断面図である。 図4−1に示す高温側ピストンを高温側シリンダに組み込んだ状態を示す断面図である。 高温側ピストンに設けられる断熱部材の取り付け構造を示す一部断面図である。 断熱部材を固定する構造の他の例を示す説明図である。 実施例1の変形例に係る高温側シリンダの構成を示す断面図である。 本発明に係るピストン機関の搭載例を示す説明図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンと高温側シリンダとを示す断面図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンと高温側シリンダとを示す断面図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンを示す一部断面図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンと高温側シリンダとを示す断面図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側シリンダを示す断面図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側ピストンとを示す断面図である。 実施例2の本発明に係るピストン機関の高温側シリンダと高温側ピストンとを示す断面図である。
符号の説明
11、11c シリンダ裾部
20、20a、20b、20c ピストン頂部
21、21a、21b、21c ピストン裾部
22、22a、22b、22c ピストン胴部
23b 接続部
25 断熱部材
100、100a、100b、100c スターリングエンジン
101ti、101cti 作動流体導入側端部
101、101a、101b、101c 高温側シリンダ
102、102a、102b、102c 高温側ピストン
103 低温側シリンダ
104 低温側ピストン
105 ヒータ
106 再生器
107 クーラー
108 熱交換器
120 内燃機関
122 排気通路

Claims (8)

  1. ヒータと再生器とクーラーとを含んで構成される熱交換器と、
    前記ヒータで加熱された作動流体が導入される高温側シリンダと、
    前記高温側シリンダ内を往復運動するとともに、空気軸受によって支持される高温側ピストンと、
    前記クーラーで冷却された作動流体が導入される低温側シリンダと、
    前記低温側シリンダ内を往復運動するとともに、空気軸受によって支持される低温側ピストンと、
    回転運動するクランク軸と、前記高温側ピストン及び前記低温側ピストンとを連結するコンロッドと、を有し、
    前記高温側シリンダの作動流体流入側端部から前記高温側シリンダの中心軸に沿った所定の長さの部分においては、前記高温側シリンダの内径が、前記高温側シリンダのシリンダ裾部よりも大きく形成されることにより、前記高温側シリンダの内面と前記高温側ピストンの外面とのクリアランスは、前記高温側ピストンのピストン裾部よりも前記高温側ピストンのピストン頂部側を大きくすることを特徴とするピストン機関。
  2. 前記高温側ピストンは、作動流体と接触するピストン頂部と、前記ピストン頂部が取り付けられるピストン胴部とを有し、両者の間には断熱部を備えることを特徴とする請求項1に記載のピストン機関。
  3. 前記高温側ピストンが下死点に位置する場合に、前記高温側ピストンのピストン頂部が前記高温側シリンダに接触しない位置まで、前記高温側シリンダの内径を前記シリンダ裾部の内径よりも大きく形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のピストン機関。
  4. 前記高温側ピストンの前記ピストン頂部の外径は、前記高温側ピストンのピストン裾部の外径よりも小さくすることを特徴とする請求項に記載のピストン機関。
  5. 前記断熱部より前記ピストン頂部側の方が、前記高温側ピストンの外径が小さいことを特徴とする請求項に記載のピストン機関。
  6. 前記高温側ピストンの前記ピストン頂部と、前記ピストン胴部とをつなぐ接続部の肉厚は、前記ピストン胴部の肉厚よりも薄くすることを特徴とする請求項に記載のピストン機関。
  7. ストン往復運動方向における長さは、前記低温側ピストンよりも前記高温側ピストンの方が大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のピストン機関。
  8. 前記熱交換器の少なくとも前記ヒータが、内燃機関の排気経路に配置されて、当該内燃機関の排熱を回収することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のピストン機関。
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