JP2009299567A - 排熱回収システム - Google Patents
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Abstract
【課題】排熱の回収対象である内燃機関と排熱回収機関とをよりコンパクトに配置すること。
【解決手段】排熱回収システム10は、排熱回収対象である内燃機関20と、排熱回収機関であるスターリングエンジン100とを備える。スターリングエンジン100の排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置は、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置と重ならないように構成される。
【選択図】 図4
【解決手段】排熱回収システム10は、排熱回収対象である内燃機関20と、排熱回収機関であるスターリングエンジン100とを備える。スターリングエンジン100の排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置は、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置と重ならないように構成される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、内燃機関の排熱を回収する排熱回収システムに関する。
熱機関を用いることにより、乗用車やバス、トラック等の車両に搭載される内燃機関の排熱を回収する排熱回収装置がある。このような用途に用いられる排熱回収装置としては、例えば、理論熱効率に優れたスターリングエンジンがある。特許文献1には、熱機関と、熱機関が排出する排ガスの熱エネルギーを回収する排熱回収機関とを同一の構造体で構成し、また、熱機関の排気マニホールド内に排熱回収機関のヒータを配置した排熱回収装置が開示されている。
特許文献1に開示された排熱回収装置は、排熱回収機関の出力低下を抑制することや排熱回収機関を車両に搭載する際の自由度を向上させることについて効果がある。しかし、内燃機関と排熱回収機関とをよりコンパクトに配置することや、排ガスの熱エネルギーをより効率的に回収することについては改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、排熱の回収対象である内燃機関と排熱回収機関とをよりコンパクトに配置すること、排熱の回収対象である内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーの回収効率を向上させること、のうち少なくとも一つを達成することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る排熱回収システムは、直列に配置される複数の内燃機関シリンダ、及びそれぞれの前記内燃機関シリンダの内部に配置される内燃機関ピストン、及び前記内燃機関ピストンの往復運動を回転運動に変換する内燃機関クランクシャフトを有する内燃機関と、ヒータと再生器とクーラーとを含んで構成される熱交換器、及び前記熱交換器との間で作動流体が流出入する複数の排熱回収機関シリンダと、それぞれの前記排熱回収機関シリンダ内に配置されて往復運動する排熱回収機関ピストン、及び前記排熱回収機関ピストンの往復運動を回転運動に変換する排熱回収機関クランクシャフトを有し、前記ヒータは前記内燃機関から排出される排ガスで加熱される排熱回収機関と、を含み、それぞれの前記排熱回収機関シリンダは、前記排熱回収機関クランクシャフトの回転軸と平行な方向における位置が、前記内燃機関シリンダに対してずらされて配置されることを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、前記排熱回収機関クランクシャフトの回転軸は、前記内燃機関クランクシャフトの回転軸と平行に配置されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、前記排熱回収機関シリンダは、前記ヒータとの間で前記作動流体が流出入する高温側シリンダと、前記クーラーとの間で前記作動流体が流出入する低温側シリンダとで構成され、前記高温側シリンダは、前記内燃機関シリンダの配列方向における前記内燃機関シリンダの群の中央部に配置されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、前記排熱回収機関シリンダは、前記ヒータとの間で前記作動流体が流出入する高温側シリンダと、前記クーラーとの間で前記作動流体が流出入する低温側シリンダとで構成されるとともに、複数の前記排熱回収機関が設けられ、一対の前記排熱回収機関においては、それぞれの前記排熱回収機関の前記高温側シリンダ同士を対向して配置されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、対向して配置される一対の前記高温側シリンダは、前記内燃機関シリンダの配列方向における前記内燃機関シリンダの群の中央部に配置されることが好ましい。
上述の目的を達成するために、本発明に係る排熱回収システムは、複数の内燃機関シリンダ、及びそれぞれの前記内燃機関シリンダの内部に配置される内燃機関ピストン、及び前記内燃機関ピストンの往復運動を回転運動に変換する内燃機関クランクシャフト、及び複数の前記シリンダが直列に配列された内燃機関シリンダ群を有する内燃機関と、ヒータと再生器とクーラーとを含んで構成される熱交換器、及び前記ヒータとの間で作動流体が流出入する高温側シリンダ、及び前記クーラーとの間で作動流体が流出入する低温側シリンダ、及び前記高温側シリンダ内を往復運動する高温側ピストン、及び前記低温側シリンダ内を往復運動する低温側ピストン、及び高温側ピストンの往復運動と前記低温側ピストンの往復運動とを回転運動に変換する排熱回収機関クランクシャフトを有し、前記ヒータは前記内燃機関から排出される排ガスで加熱される複数の排熱回収機関と、を含み、一対の前記排熱回収機関においては、それぞれの前記排熱回収機関の前記高温側シリンダ同士が対向して配置されることを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、前記排熱回収機関クランクシャフトの回転軸は、前記内燃機関クランクシャフトの回転軸と平行に配置されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、対向して配置される一対の前記高温側シリンダは、前記内燃機関シリンダの配列方向における前記内燃機関シリンダの群の中央部に配置されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、前記内燃機関は車両に搭載されて前記車両の動力発生源となり、また、前記排熱回収機関は、前記内燃機関とともに前記車両に搭載されて前記車両の動力発生源となるスターリングエンジンであることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記排熱回収システムにおいて、前記スターリングエンジンが発生する動力は、前記内燃機関が発生する動力と合成されて取り出されることが好ましい。
本発明は、排熱の回収対象である内燃機関と排熱回収機関とをよりコンパクトに配置すること、排熱の回収対象である内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーの回収効率を向上させること、のうち少なくとも一つを達成できる。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。なお、以下の説明では、排熱回収機関としてスターリングエンジンを用い、熱機関である内燃機関の排熱を回収する場合を例とする。排熱回収機関としては、スターリングエンジンの他、ブレイトンサイクルを利用した排熱回収機関等を用いてもよい。
本実施例は、シリンダ内でピストンが往復運動するレシプロ式の内燃機関を排熱回収対象とし、同じくシリンダ内でピストンが往復運動するレシプロ式の排熱回収機関で内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーを回収するものであり、排熱回収機関が有するそれぞれの排熱回収機関シリンダは、排熱回収機関クランクシャフトの回転軸と平行な方向における位置が、排熱回収対象である内燃機関のシリンダに対してずらされて配置される点に特徴がある。まず、本実施例に係る排熱回収システムを構成する排熱回収機関であるスターリングエンジンの構成を説明する。
図1は、実施例1に係るスターリングエンジンを示す断面図である。図2は、実施例1に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持に用いる近似直線機構の構成例を示す断面図である。スターリングエンジン100は、いわゆる外燃機関であり、内燃機関等から排出される排ガス等の熱エネルギーを運動エネルギーに変換し、クランクシャフト(以下排熱回収機関クランクシャフトという)110の回転運動として取り出すものである。すなわち、排熱回収機関クランクシャフト110は、スターリングエンジン100の出力軸となる。なお、排熱回収機関クランクシャフト110は、回転軸(排熱回収機関回転軸)Zsを中心として回転する。
本実施例において、スターリングエンジン100は、外燃機関であり、α型の直列2気筒スターリングエンジンである。そして、第1シリンダである高温側シリンダ101の内部に収められた第1ピストンである高温側ピストン103と、第2シリンダである低温側シリンダ102の内部に収められた第2ピストンである低温側ピストン104とが一列に並んで、すなわち、直列に配置されている。ここで、高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102が排熱回収機関シリンダ(排熱回収機関であるスターリングエンジン100のシリンダ)であり、高温側ピストン103及び低温側ピストン104が排熱回収機関ピストン(排熱回収機関であるスターリングエンジン100のピストン)である。このように、スターリングエンジン100は、レシプロ式の機関である。
高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とは、基準体である基板111に、直接、又は間接的に支持されるとともに固定されている。本実施例に係るスターリングエンジン100においては、この基板111が、スターリングエンジン100の各構成要素の位置基準となる。このように構成することで、前記各構成要素の相対的な位置精度を確保できる。
後述するように、本実施例に係るスターリングエンジン100は、高温側シリンダ101と高温側ピストン103との間、及び低温側シリンダ102と低温側ピストン104との間に気体軸受GBを介在させる。基準体である基板111に、高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とを直接又は間接的に取り付けることにより、ピストンとシリンダとのクリアランスを精度よく保持できるので、気体軸受GBの機能を十分に発揮させることができる。さらに、スターリングエンジン100の組み立ても容易になる。
高温側シリンダ101と低温側シリンダ102との間には、略U字形状のヒータ(加熱器)105と再生器106とクーラー107とで構成される熱交換器108が配置される。このように、ヒータ105を略U字形状にすることによって、内燃機関の排ガス通路内のような比較的狭い空間にも、ヒータ105を容易に配置することができる。また、このスターリングエンジン100のように、高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とを直列に配置することにより、内燃機関の排ガス通路のような筒状の空間にもヒータ105を比較的容易に配置することができる。熱交換器108の構成要素のうち、少なくともヒータ105が、後述する排熱回収対象である内燃機関の排気マニホールド28内に配置される。
ヒータ105の一方の端部は高温側シリンダ101と接続され、他方の端部は再生器106と接続される。再生器106は、一方の端部がヒータ105と接続され、他方の端部はクーラー107と接続される。クーラー107の一方の端部は再生器106と接続され、他方の端部は低温側シリンダ102と接続される。高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102及び熱交換器108内には作動流体(本実施例では空気)が封入されており、高温側シリンダ101とヒータ105との間、及びヒータ105と再生器106との間、及び再生器106とクーラー107との間、及びクーラー107と低温側シリンダ102との間で前記作動流体が流出入する。
このような構成により、ヒータ105から作動流体へ供給される熱、及びクーラー107で作動流体から排出される熱によってスターリングサイクルが構成される。これによって、スターリングエンジン100が動力を発生する。スターリングエンジン100が発生した動力は、排熱回収機関クランクシャフト110から取り出される。ここで、高温側シリンダ101の内部であって作動流体が存在する空間を高温側作動空間MSH、低温側シリンダ102の内部であって作動流体が存在する空間を低温側作動空間MSLという。両者を区別しない場合には、単に作動空間MSという。作動空間MSは、内部の作動流体が膨張し又は圧縮される空間である。
ここで、ヒータ105、クーラー107は、例えば、熱伝導率が高く耐熱性に優れた材料(例えば銅や銅合金)のチューブを複数束ねた構成とすることができる。また、再生器106は、多孔質の蓄熱体で構成することができる。なお、ヒータ105、クーラー107及び再生器106の構成は、この例に限られるものではなく、熱源の熱条件やスターリングエンジン100の仕様等によって、好適な構成を選択することができる。
高温側ピストン103及び低温側ピストン104は、高温側シリンダ101と低温側シリンダ102内に気体軸受GBを介して支持されている。すなわち、潤滑油を用いないで、ピストンをシリンダ内で往復運動させる構造である。これによって、ピストンとシリンダとの摩擦を低減して、スターリングエンジン100の熱効率を向上させることができる。また、ピストンとシリンダとの摩擦を低減することにより、例えば、内燃機関の排ガスから熱エネルギーを回収する場合のように、低熱源、低温度差の運転条件下において排熱回収を行う場合でも、スターリングエンジン100を運転して熱エネルギーを回収できる。
気体軸受GBを構成するため、図2に示す、高温側ピストン103と高温側シリンダ101とのクリアランスtcは、高温側ピストン103及びの高温側シリンダ101の全周にわたって十数μm〜数十μmとする。なお、低温側ピストン104及び低温側シリンダ102も同様の構成である。高温側シリンダ101と高温側ピストン103と低温側シリンダ102と低温側ピストン104とは、例えば、加工の容易な金属材料を用いて構成することができる。
本実施例においては、高温側ピストン103及び低温側ピストン104の側壁に設けた給気口HEから気体(本実施例では作動流体と同じ空気)aを吹き出して、気体軸受GBを形成する。図1、図2に示すように、高温側ピストン103及び低温側ピストン104の内部には、それぞれ高温側ピストン内空間103IR及び低温側ピストン内空間104IRが形成される。
高温側ピストン103には、高温側ピストン内空間103IRへ気体aを供給するための気体導入口HIが設けられており、低温側ピストン104には、低温側ピストン内空間104IRへ気体aを供給するための気体導入口HIが設けられている。それぞれの気体導入口HIには、気体供給管118が接続されている。気体供給管118の一端は、気体軸受用ポンプ117に接続されており、気体軸受用ポンプ117から吐出される気体aを高温側ピストン内空間103IR及び低温側ピストン内空間104IRへ導く。
高温側ピストン内空間103IR及び低温側ピストン内空間104IRへ導入された気体aは、高温側ピストン103及び低温側ピストン104の側壁に設けた給気口HEから流出して、気体軸受GBを形成する。なお、この気体軸受GBは、静圧気体軸受である。また、高温側ピストン103及び低温側ピストン104の頂部に気体取り込み孔を設けて、この気体取り込み孔から高温側ピストン内空間103IR及び低温側ピストン内空間104IRへ作動流体である気体aを取り込み、給気口HEから流出させて気体軸受GBを構成してもよい。なお、本実施例の気体軸受GBは静圧気体軸受であるが、動圧気体軸受を用いてもよい。
高温側ピストン103、低温側ピストン104の往復運動は、コネクティングロッド109によって出力軸である排熱回収機関クランクシャフト110に伝達され、ここで回転運動に変換される。なお、コネクティングロッド109は、図2に示す近似直線機構(例えばグラスホッパ機構)119によって支持してもよい。このようにすれば、高温側ピストン103及び低温側ピストン104を略直線状に往復運動させることができる。
このように、コネクティングロッド109を近似直線機構119によって支持すれば、高温側ピストン103のサイドフォースFS(ピストンの径方向に向かう力)がほとんど0になるので、負荷能力の小さい気体軸受GBによっても十分に高温側ピストン103、低温側ピストン104を支持することができる。本実施例では、近似直線機構119によってサイドフォースFSの大部分を支持し、低温側ピストン104等の往復運動が近似直線運動から外れる際に発生する分のサイドフォースFSを気体軸受GBによって支持する。
図1に示すように、スターリングエンジン100を構成する高温側シリンダ101、高温側ピストン103、コネクティングロッド109、排熱回収機関クランクシャフト110等の各構成要素は、排熱回収機関筐体114に格納される。ここで、スターリングエンジン100の排熱回収機関筐体114は、排熱回収機関クランクケース114Aと、排熱回収機関シリンダブロック114Bとを含んで構成されている。排熱回収機関筐体114内は、筐体内加圧手段である加圧用ポンプ115により加圧される。このように、加圧用ポンプ115で排熱回収機関筐体114内を加圧して、高温側作動空間MSH、低温側作動空間MSL、及び熱交換器108内の作動流体を加圧することにより、作動流体が熱エネルギーを取り込むときにおける作動流体の容量を大きくする。これによって、スターリングエンジン100の出力軸である排熱回収機関クランクシャフト110から、より多くの出力を取り出すことができる。
スターリングエンジン100が規定の出力を発生する場合、排熱回収機関筐体114の内部は、例えば規定の圧力(例えば1MPa程度)に加圧されている。このため、排熱回収機関クランクシャフト110と排熱回収機関筐体114との間の気密を保持するように構成して、排熱回収機関クランクシャフト110の回転運動を排熱回収機関筐体114の外部へ取り出す必要がある。本実施例では、図1に示すように、排熱回収機関クランクシャフト110の回転を非接触で従動軸(磁気カップリング従動軸)2へ伝達する磁気カップリング9を介して、排熱回収機関クランクシャフト110の出力を排熱回収機関筐体114の外部へ取り出す。すなわち、スターリングエンジン100の出力は、磁気カップリング9が備える従動軸2から取り出される。このように、従動軸2は、スターリングエンジン100の出力軸となる。なお、磁気カップリング9の代わりに、排熱回収機関クランクシャフト110と排熱回収機関筐体114を構成する排熱回収機関クランクケース114との間にシール軸受を設けて、排熱回収機関クランクシャフト110と排熱回収機関筐体114との間の気密を保持するようにしてもよい。
ここで、図1に示すように、排熱回収機関クランクシャフト110のトルクを変化させて出力する変換手段である増速装置3を設け、排熱回収機関クランクシャフト110の回転速度を増速してから磁気カップリング9へ入力してもよい。これによって、排熱回収機関クランクシャフト110のトルクを低下させることができるので、磁気カップリング9のトルク伝達容量を抑えることができる。また、スターリングエンジン100を起動する際には、電動機のような起動手段の出力を従動軸2へ入力して排熱回収機関クランクシャフト110を回転させるが、この場合には増速装置3が減速装置として機能する。これによって、従動軸2への入力トルク(すなわち起動トルク)を小さくできるので、磁気カップリング9のトルク伝達容量を抑えることができる。次に、本実施例に係る排熱回収システムを説明する。
図3は、実施例1に係る排熱回収システムの構成を示す正面図である。図4は、実施例1に係る排熱回収システムのシリンダ配置を平面で示した模式図である。図5、図6は、実施例1の変形例に係る排熱回収システムのシリンダ配置を平面で示した模式図である。排熱回収システム10は、例えば、乗用車やバス、トラック等の車両に搭載されて、前記車両の動力発生源となる。すなわち、排熱回収システム10を構成する内燃機関20は前記車両に搭載されて前記車両の動力発生源となり、また、排熱回収機関であるスターリングエンジン100は、内燃機関20とともに前記車両に搭載されて前記車両の動力発生源となる。また、スターリングエンジン100を、前記車両に搭載される発電機等の補機の動力源としてもよい。排熱回収システム10は、スターリングエンジン100と、排熱回収対象である熱機関である内燃機関20とを合体させ、一体として構成される。これによって、本実施例に係る排熱回収システム10では、スターリングエンジン100と、内燃機関20とが同一の構造体として取り扱われる。
内燃機関20は、レシプロ式の内燃機関であり、複数(図4に示す例では3個、図5に示す例では4個、図6に示す例では6個)のシリンダ(以下内燃機関シリンダという)22が直列に、すなわち一方向に並んで配置される。内燃機関シリンダ22の内部にはピストン(内燃機関ピストンに相当する)21が配置されており、内燃機関シリンダ22の内部を往復運動する。なお、内燃機関20は、火花点火式であってもディーゼル式であってもよく、点火形式は問わない。また、内燃機関シリンダ22の個数も問わない。
内燃機関シリンダ22は、内燃機関20の内燃機関シリンダブロック26内に配置される。内燃機関シリンダ22と、シリンダヘッド23と、ピストン21の頂面とで囲まれて形成される空間が、内燃機関20へ供給される燃料が空気中の酸素と反応して燃焼する燃焼空間20Bとなる。ピストン21は、燃焼空間20B内で燃料が空気中の酸素と反応して燃焼することによって内燃機関シリンダ22内を往復運動する。ピストン21の往復運動は、コネクティングロッド24を介してクランクシャフト(以下内燃機関クランクシャフトという)25に伝達され、回転運動に変換される。内燃機関シリンダ22は内燃機関シリンダブロック26内に設けられる。また、内燃機関クランクシャフト25は内燃機関クランクケース27内に配置される。内燃機関20の内燃機関筐体20Cは、内燃機関シリンダブロック26と内燃機関クランクケース27とを含んで構成される。
図4〜図6に示すように、それぞれの排熱回収機関シリンダは、排熱回収機関クランクシャフト110の回転軸、すなわち排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における位置が、内燃機関シリンダ22に対してずらされて配置される。すなわち、スターリングエンジン100の高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102は、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における位置が、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置に対してずらされて配置される。
これによって、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における排熱回収機関シリンダ、すなわち高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置が、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置と重ならないように構成されることになる。後述するように、排熱回収システム10は、排熱回収機関回転軸Zsと内燃機関回転軸Zeとが平行に配置される。したがって、排熱回収システム10において、排熱回収機関回転軸Zs及び排熱回収機関シリンダのシリンダ中心軸Zc_sに直交する直線は、内燃機関回転軸Ze及び内燃機関シリンダ22のシリンダ中心軸Zc_eに直交する直線と平行になり、両者は交差しない。このため、排熱回収機関回転軸Zs及び排熱回収機関シリンダのシリンダ中心軸Zc_sに直交する方向から排熱回収システム10を見た場合、内燃機関シリンダ22同士の間にスターリングエンジン100の高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とのうち少なくとも一方(図4〜図6に示す例では両方)が配置される。
このように、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置を、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置に対してずらして配置することにより、隣接する内燃機関シリンダ22同士の間に、高温側シリンダ101や低温側シリンダ102を配置できる。したがって、両者の位置をずらさない場合と比較して、内燃機関20とスターリングエンジン100とをより近接させて配置できる。その結果、排熱回収システム10の幅方向における寸法の増加を効果的に抑制できるので、内燃機関20とスターリングエンジン100とをよりコンパクトに配置できる。
また、上記構成により、燃焼空間20Bを有する内燃機関シリンダ22とスターリングエンジン100のヒータ105とを近接させて配置できるので、燃焼空間20Bから排出された直後の最も温度が高い排ガスExの温度低下を最小限に抑制した状態でヒータ105へ供給できる。その結果、スターリングエンジン100の熱効率が向上するので、排熱回収システム10は、内燃機関20から排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率を向上させることができる。
排熱回収システム10を構成するスターリングエンジン100の高温側シリンダ101は、内燃機関シリンダ22の配列方向(内燃機関回転軸Zeと平行な方向)における内燃機関シリンダ22の群の中央部に配置される。内燃機関シリンダ22の群の中央部とは、直列配置される内燃機関シリンダ22の群の両端部における内燃機関シリンダ22間である。ここで、図4〜図6の例では、#1、#2、#3等が内燃機関シリンダ22の番号を示す。
図4に示す排熱回収システム10、すなわち、排熱回収対象である内燃機関20が直列3気筒である場合には、#1の内燃機関シリンダ22と#3の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、直列3気筒の内燃機関20から排熱を回収する場合、#1の内燃機関シリンダ22と#3の内燃機関シリンダ22との間(より具体的には#1と#2との間)に高温側シリンダ101が配置される。
また、図5に示す排熱回収システム10bは、排熱回収対象である内燃機関20bが直列4気筒であるが、この場合、#1の内燃機関シリンダ22と#4の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、スターリングエンジン100が直列4気筒の内燃機関20bから排熱を回収する場合、#1の内燃機関シリンダ22と#4の内燃機関シリンダ22との間(より具体的には#2と#3との間)に高温側シリンダ101が配置される。
また、図6に示す排熱回収システム10cは、排熱回収対象である内燃機関20cが直列6気筒であるが、この場合、#1の内燃機関シリンダ22と#6の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、スターリングエンジン100が直列6気筒の内燃機関20cから排熱を回収する場合、#1の内燃機関シリンダ22と#6の内燃機関シリンダ22との間(より具体的には#3と#4との間)に高温側シリンダ101が配置される。
これによって、高温側シリンダ101は、直列配置される内燃機関シリンダ22の群の両端部よりも外側に配置されることはない。したがって、スターリングエンジン100のヒータ105は、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群において、両端部の内燃機関シリンダ22の間に配置される。その結果、燃焼空間20Bから排出された直後の最も温度が高い排ガスExが確実にヒータ105へ供給されるので、スターリングエンジン100の熱効率が向上する。これによって、排熱回収システム10cは、内燃機関20、20b、20cから排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率を、より向上させることができる。
スターリングエンジン100は、ヒータ105の取り回しに制限がある。特に、排熱回収対象が車両に搭載される内燃機関であるような場合、ヒータ105の取り回しの制限は大きくなる。ここで、より高い温度の排ガスExを利用するためには、可能な限り、排熱回収対象である内燃機関20に近い位置に搭載する必要がある。そして、内燃機関20の排気口23eから排出された直後の排ガスExは温度が最も高くなるため、これを利用するためには、スターリングエンジン100のヒータ105を、内燃機関20に最接近させて配置する必要がある。
これを実現するため、排熱回収システム10は、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置を、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置と重ならないようにする。これによって、隣接する内燃機関シリンダ22同士の間に、高温側シリンダ101や低温側シリンダ102を配置できるので、高温側シリンダ101を低温側シリンダ102を内燃機関シリンダ22により接近させることができる。その結果、車両のように、ヒータ105の取り回しに制限が多いものに、排熱回収対象である内燃機関20を搭載するような場合であっても、内燃機関20の排気口23eから排出された直後の温度の高い排ガスExから効率的に熱エネルギーを回収できる。
排熱回収システム10は、内燃機関20の出力軸である内燃機関クランクシャフト25と、スターリングエンジン100の出力軸である排熱回収機関クランクシャフト110とが平行に配置される。すなわち、内燃機関クランクシャフト25の回転中心(内燃機関回転軸)Zeと、排熱回収機関クランクシャフト110の回転中心、すなわち排熱回収機関回転軸Zsとが平行に配置される。これによって、排熱回収システム10の幅方向における寸法の増加を抑制できる。ここで、排熱回収システム10の幅方向とは、内燃機関回転軸Ze及び排熱回収機関回転軸Zsに直交する方向であり、図3〜図6に示す矢印Wの方向である。また、平行とは、完全に平行の場合のみならず、完全に平行でない場合であっても公差や製造上の誤差の範囲内であれば平行の概念に含まれる(以下同様)。
また、内燃機関回転軸Zeと排熱回収機関回転軸Zsとが平行であるため、例えば、排熱回収機関クランクシャフト110からの動力を、内燃機関クランクシャフト25と合成して取り出す場合には、比較的簡単な構造で済むという利点がある。例えば、排熱回収機関クランクシャフト110と内燃機関クランクシャフト25とが直交して配置される場合、排熱回収機関クランクシャフト110の出力の方向を一旦90度変更する必要があるが、両者が平行に配置される場合には、この必要はない。なお、本実施例において、内燃機関20の動力は内燃機関クランクシャフト25から取り出され、スターリングエンジン100の動力は、磁気カップリング9を介して排熱回収機関クランクシャフト110に連結される従動軸2から取り出される。
上述したように、本実施例においては、排熱回収機関であるスターリングエンジン100と、内燃機関20とを合体させて、両者が一体として構成される。このようにするため、排熱回収システム10では、スターリングエンジン100の排熱回収機関筐体114と、内燃機関20の内燃機関筐体20Cとを合体し、両者を一体とした排熱回収装置筺体とする。これによって、本実施例に係る排熱回収システム10では、スターリングエンジン100と、内燃機関20とは同一の構造体として取り扱われる。そして、内燃機関20とスターリングエンジン100とのうち少なくとも一方が運転中である場合には、両者は一体不可分の構造体として取り扱われる。
なお、排熱回収機関筐体114と内燃機関筐体20Cとを合体させて一体とするにあたっては、すべてを同一の構造体とする必要はなく、一部を同一の構造体としてもよい。例えば、排熱回収機関クランクケース114Aと内燃機関クランクケース27とを同一の構造体として製造してもよい。もちろん、排熱回収機関シリンダブロック114Bと内燃機関シリンダブロック26とを同一の構造体として製造してもよい。また、同一の構造体として製造した排熱回収機関クランクケース114A及び内燃機関クランクケース27と、排熱回収機関シリンダブロック114B及び内燃機関シリンダブロック26とを合体させ一体として、排熱回収システム10の筐体としてもよい。
スターリングエンジン100と内燃機関20とを合体させるためには、例えば、排熱回収機関筐体114と、内燃機関筐体20Cとを鋳造によって同一の構造体として製造する手法がある。また、排熱回収機関筐体114と、内燃機関筐体20Cとを別個の構造体として用意して、両者をボルト等の締結手段で取り付けて合体させたり、両者を溶接等の接合手段によって合体させたりする手法もある。
このように、スターリングエンジン100と、内燃機関20とを合体させ、両者を一体として排熱回収システム10を構成することにより、排熱回収システム10をコンパクトに構成できる。その結果、内燃機関20を含む排熱回収システム10を車両に搭載する際における配置の自由度が向上する。
なお、スターリングエンジン100は、上述したように、排熱回収機関筐体114内が加圧される。すなわち、スターリングエンジン100の運転中、すなわち排熱の回収中においては、排熱回収機関筐体114内の平均圧力は、内燃機関筐体20C内の平均圧力よりも高くなる。このため、排熱回収機関筐体114内の気体が内燃機関筐体20C内へ漏れないように、排熱回収機関筐体114の内部と内燃機関筐体20Cの内部とは、仕切り手段(例えば仕切り板)11によって仕切られる。これによって、排熱回収機関筐体114内の圧力を、内燃機関筐体20C内の圧力とは別個独立に調整できる。
排熱回収システム10は、内燃機関20から排出される排ガスExの熱エネルギーを、スターリングエンジン100が発生する動力として回収する。排ガスExは、内燃機関20のシリンダヘッド23に設けられる排気口23e、及び排気口23eに取り付けられる排気マニホールド28を通って内燃機関20の燃焼空間20Bから排出される。排気マニホールド28は、内燃機関20の各燃焼空間20Bから排出される排ガスExを通過させる排ガス通路である。排気マニホールド28は浄化触媒29に接続されており、内燃機関20から排出された排ガスExは、浄化触媒29で未燃の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等が浄化されてから、大気中へ排出される。
排熱回収システム10は、内燃機関20の排気口23eから浄化触媒29までの間における排ガス通路内に、スターリングエンジン100の熱交換器108(図1参照)のうち少なくともヒータ105が配置される。本実施例では、排気マニホールド28が、内燃機関20の排気口23eから浄化触媒29までの間における排ガス通路に相当する。
また、内燃機関20のシリンダ中心軸Zc_eと、スターリングエンジン100のシリンダ中心軸Zc_sとは、略平行に配置される。これによって、スターリングエンジン100を内燃機関20により近づけて配置できる。その結果、内燃機関20の燃焼空間20Bから排出された直後における、最も温度が高い状態の排ガスExの温度低下を抑制して、ヒータ105へ供給できるので、スターリングエンジン100の熱効率の低下を効果的に抑制できる。
なお、内燃機関シリンダ22と高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102とが遠ざかるように、内燃機関20のシリンダ中心軸Zc_eと、スターリングエンジン100のシリンダ中心軸Zc_sとに角度を設けてもよい。これによって、排気マニホールド28の仕様によって内燃機関シリンダ22と高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102とを接近させることが難しい場合でも、ヒータ105を排気マニホールド28の内部に配置でき、かつ、スターリングエンジン100と内燃機関20とを合体させて、両者を一体として構成できる。
図1に示すように、スターリングエンジン100が備えるヒータ105は、略U字形状をしているので、排気マニホールド28内のように比較的狭い空間内であっても容易に配置できる。なお、ヒータ105とともに、熱交換器108が備える再生器106(図1参照)を、内燃機関20の排気口23eから浄化触媒29までの間における排ガス通路内(排気マニホールド28内)に配置してもよい。
以上、本実施例では、シリンダ内でピストンが往復運動するレシプロ式の内燃機関を排熱回収対象とし、同じくシリンダ内でピストンが往復運動するレシプロ式の排熱回収機関で内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーを回収するものにおいて、排熱回収機関回転軸と平行な方向におけるそれぞれの排熱回収機関シリンダの位置が、排熱回収機関回転軸と平行な方向における内燃機関シリンダの位置と重ならないようにする。これによって、内燃機関シリンダ同士の間に排熱回収機関シリンダを接近させることができるので、排熱回収対象である内燃機関と排熱回収機関とをよりコンパクトに配置できる。また、内燃機関の排ガスの出口と排熱回収機関のヒータとをより接近させることができるので、内燃機関から排出された直後で、かつ温度低下のほとんどない排ガスを排熱回収機関のヒータへ供給できる。これによって、排熱回収機関の熱効率が向上するので、排熱回収システムは、排熱回収対象である内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーの回収効率を向上させることができる。なお、本実施例で開示した構成は、以下の実施例でも適宜適用できる。
図7は、実施例2に係る排熱回収システムのシリンダ配置を平面で示した模式図である。図8は、実施例2に係る排熱回収システムにおけるスターリングエンジンの組み合わせ方を示す模式図である。図9、図10は、実施例2の変形例に係る排熱回収システムのシリンダ配置を平面で示した模式図である。なお、実施例2において、排熱回収システム10d〜10fの正面図は、図3に示す排熱回収システム10と同様である。実施例2は、実施例1と略同様の構成であるが、排熱回収機関であるスターリングエンジンを複数備える点が異なる。他の構成は、実施例1と同様である。
図7に示す排熱回収システム10dは、内燃機関20d及び複数(本実施例では2台)のスターリングエンジン100A、100B、又は多気筒化したスターリングエンジンを含んで構成される。内燃機関20dは、3個の内燃機関シリンダ22が一列に並んで配置される直列3気筒の内燃機関である。複数のスターリングエンジン100A、100Bは、それぞれの高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102が一列に並んで配列されるとともに、内燃機関シリンダ22に対して一方の側、より具体的には排気側(図4の排気マニホールド28側)のみに配置される。
隣接する一対のスターリングエンジン100A、100Bにおいては、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士が対向して配置される。また、実施例1と同様に、排熱回収システム10dは、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置が、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置と重ならないように構成される。
なお、実施例1で説明したように、磁気カップリング9の代わりに、排熱回収機関クランクシャフト110と図1に示す排熱回収機関クランクケース114との間にシール軸受を設けて、排熱回収機関クランクシャフト110を排熱回収機関クランクケース114から直接取り出してもよい。この場合、スターリングエンジン100A、100Bのそれぞれの排熱回収機関クランクシャフト110が、例えば、継ぎ手によって連結される。このように、本実施例では、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの排熱回収機関クランクシャフト110を一体化するとともに、複数のスターリングエンジン100A、100Bのクランクケース114Aを共通として一つのクランクケースとする。なお、それぞれの排熱回収機関クランクシャフト110は、継ぎ手等の連結手段を用いず、一体として構成してもよい。
それぞれのスターリングエンジン100A、100Bが備える排熱回収機関クランクシャフト110同士を連結することにより、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの発生する動力が合成される。合成された複数のスターリングエンジン100A、100Bの動力は、スターリングエンジン100Aの磁気カップリング9を構成する従動軸2から出力される。
本実施例では、隣接する一対のスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士が対向して配置される。これによって、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士を接近して配置できるので、それぞれの高温側シリンダ101に接続されるヒータ105(図1参照)も接近して配置できる。このようにすると、スターリングエンジン100A、100Bそれぞれの高温側シリンダ101側におけるヒータ105には、燃焼空間20Bから排出された直後で最も温度が高く、かつ温度分布の小さい排ガスExが供給される。その結果、それぞれのヒータ105の温度条件が略同様になるので、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの動力差を極めて小さくできる。これによって、本実施例のように、複数のスターリングエンジン100A、100Bの動力を合成する場合は、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの動力差を吸収する機構が不要、あるいは簡易な構成とすることができる。
また、複数のスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101は、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群の中央部に配置される。内燃機関シリンダ22の群の中央部については、実施例1で説明した通りである。ここで、図7、図9、図10の例では、#1、#2、#3等が内燃機関シリンダ22の番号を示す。
図7に示す排熱回収システム10d、すなわち、排熱回収対象である内燃機関20dが直列3気筒である場合には、#1の内燃機関シリンダ22と#3の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、スターリングエンジン100A、100Bが直列3気筒の内燃機関20から排熱を回収する場合、#1の内燃機関シリンダ22と#2の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Aの高温側シリンダ101が配置され、#2の内燃機関シリンダ22と#3の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Bの高温側シリンダ101が配置される。
また、図9に示す排熱回収システム10eは、排熱回収対象である内燃機関20eが直列4気筒であるが、この場合、#1の内燃機関シリンダ22と#4の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、スターリングエンジン100A、100Bが直列4気筒の内燃機関20eから排熱を回収する場合、#1の内燃機関シリンダ22と#2の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Aの高温側シリンダ101が配置され、#2の内燃機関シリンダ22と#3の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Bの高温側シリンダ101が配置される。
また、図10に示す排熱回収システム10fは、排熱回収対象である内燃機関20fが直列6気筒であるが、この場合、#1の内燃機関シリンダ22と#6の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、スターリングエンジン100A、100Bが直列6気筒の内燃機関20fから排熱を回収する場合、#2の内燃機関シリンダ22と#3の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Aの高温側シリンダ101が配置され、#3の内燃機関シリンダ22と#4の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Bの高温側シリンダ101が配置される。
これによって、複数のスターリングエンジン100A、100Bが備える高温側シリンダ101は、直列配置される内燃機関シリンダ22の群の両端部よりも外側に配置されることはない。したがって、スターリングエンジン100A、100Bのヒータ105は、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群において、両端部の内燃機関シリンダ22の間に配置される。その結果、燃焼空間20Bから排出された直後の最も温度が高い排ガスExが確実にヒータ105へ供給されるので、複数のスターリングエンジン100A、100Bの熱効率が向上する。これによって、排熱回収システム10fは、内燃機関20d、20e、20fから排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率を向上させることができる。
図11は、実施例2の変形例に係る排熱回収システムのシリンダ配置を平面で示した模式図である。図12は、実施例2の変形例に係る排熱回収システムにおけるスターリングエンジンの組み合わせ方を示す模式図である。本変形例は、実施例2と略同様であるが、排熱回収機関であるスターリングエンジンの個数が実施例2よりも多い点が異なる。他の構成は、実施例2と同様である。
図11に示す排熱回収システム10gは、内燃機関20g及び複数(本実施例では3台)のスターリングエンジン100A、100B、100Cを含んで構成される。内燃機関20gは、6個の内燃機関シリンダ22が一列に並んで配置される直列6気筒の内燃機関である。複数のスターリングエンジン100A、100B、100Cのうち、隣接する一対のスターリングエンジン100A、100Bにおいては、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士が対向して配置される。また、実施例1、実施例2と同様に、排熱回収システム10gは、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における、それぞれのスターリングエンジン100A、100B、100Cの高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102の位置を、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における内燃機関シリンダ22の位置と重ならないように構成される。なお、それぞれのスターリングエンジン100A、100B、100Cの排熱回収機関クランクシャフト110を一体化するとともに、複数のスターリングエンジン100A、100B、100Cのクランクケースを共通として一つのクランクケースとする。
それぞれのスターリングエンジン100A、100B、100Cが備える排熱回収機関クランクシャフト110同士を連結することにより、それぞれのスターリングエンジン100A、100B、100Cの発生する動力が合成される。合成された複数のスターリングエンジン100A、100B、100Cの動力は、スターリングエンジン100Aの磁気カップリング9を構成する従動軸2から出力される。
本変形例のように、排熱回収機関であるスターリングエンジンを奇数個備える排熱回収システム10gである場合、対向して配置できない高温側シリンダ101が発生する。図11に示すように、本変形例では、スターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士は対向して配置されるが、スターリングエンジン100Cの高温側シリンダ101は、スターリングエンジン100Cに隣接して配置されるスターリングエンジン100Bの低温側シリンダ102と対向して配置される。
排熱回収システム10gでは、複数のスターリングエンジン100A、100B、100Cの高温側シリンダ101は、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群の中央部に配置される。図11の例では、#1、#2、#3等が内燃機関シリンダ22の番号を示す。
図11に示す排熱回収システム10gは、排熱回収対象である内燃機関20gが直列6気筒であるが、この場合、#1の内燃機関シリンダ22と#6の内燃機関シリンダ22との間が、内燃機関シリンダ22の群の中央部になる。すなわち、スターリングエンジン100A、100B、100Cが直列6気筒の内燃機関20fから排熱を回収する場合、#1の内燃機関シリンダ22と#2の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Aの高温側シリンダ101が配置され、#3の内燃機関シリンダ22と#4の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Bの高温側シリンダ101が配置される。また、#4の内燃機関シリンダ22と#5の内燃機関シリンダ22との間にスターリングエンジン100Cの高温側シリンダ101が配置される。
このような構成により、複数のスターリングエンジン100A、100B、100Cが備えるヒータ105は、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群において、両端部の内燃機関シリンダ22の間に配置される。これによって、内燃機関20gから排出された直後の最も温度が高い排ガスExが確実にヒータ105へ供給される。その結果、対向して配置できない高温側シリンダ101が発生しても、排熱回収システム10gは、内燃機関20gから排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率を向上させることができる。
以上、本実施例及びその変形例では、上述した実施例1の作用、効果に加え、排熱回収機関を複数備えるとともに、排熱回収機関の高温側シリンダを対向して配置する。これによって、それぞれの高温側シリンダに接続されるヒータも接近して配置できるので、それぞれのヒータには、排熱回収対象である内燃機関から排出された直後で最も温度が高く、かつ温度分布の小さい排ガスが供給される。その結果、それぞれのヒータの温度条件は略同様になるので、それぞれの排熱回収機関の動力差を極めて小さくできる。
また、本実施例及びその変形例では、複数の排熱回収機関の高温側シリンダは、排熱回収対象である内燃機関シリンダの配列方向における内燃機関シリンダの群の中央部に配置される。これによって、内燃機関から排出された直後の最も温度が高い排ガスが確実に排熱回収機関のヒータへ供給される。その結果、排熱回収機関の熱効率が向上して、排熱回収システムは、内燃機関から排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率をより向上させることができる。
図13は、実施例3に係る排熱回収システムのシリンダ配置を平面で示した模式図である。実施例3は、実施例2及びその変形例と略同様であるが、複数の排熱回収機関である複数のスターリングエンジン100A、100Bの排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における複数のスターリングエンジン100A、100Bの排熱回収機関シリンダ(高温側シリンダ101及び低温側シリンダ102)を、排熱回収機関回転軸Zsと平行な方向における排熱回収対象である内燃機関20hの内燃機関シリンダ22の位置に揃える点が異なる。他の構成は、実施例2及びその変形例と同様である。
本実施例では、排熱の回収対象である内燃機関20hから排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率を向上させることを目的としている。排熱回収システム10hは、隣接する一対のスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士が対向して配置される。これによって、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101同士を接近して配置できるので、それぞれの高温側シリンダ101に接続されるヒータ105(図1参照)も接近して配置できる。
このようにすると、スターリングエンジン100A、100Bそれぞれの高温側シリンダ101側におけるヒータ105には、燃焼空間20Bから排出された直後で最も温度が高く、かつ温度分布の小さい排ガスExが供給される。その結果、それぞれのヒータ105の温度条件が略同様になるので、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの動力差を極めて小さくできる。排熱回収システム10hは、複数のスターリングエンジン100A、100Bの動力を合成して出力するが、このような場合、それぞれのスターリングエンジン100A、100Bの動力差を吸収する機構が不要、あるいは簡易な構成とすることができる。
また、排熱回収システム10hでは、複数のスターリングエンジン100A、100Bの高温側シリンダ101が、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群の中央部に配置される。これによって、複数のスターリングエンジン100A、100Bが備えるヒータ105は、内燃機関シリンダ22の配列方向における内燃機関シリンダ22の群において、両端部の内燃機関シリンダ22の間に配置される。その結果、内燃機関20hから排出された直後の最も温度が高い排ガスExが確実にヒータ105へ供給されるので、複数のスターリングエンジン100A、100Bの熱効率が向上する。これによって、排熱回収システム10hは、内燃機関20gから排出される排ガスExの熱エネルギーの回収効率をより向上させることができる。上記構成により、スターリングエンジンが3以上の場合であっても、同様の作用、効果が得られる。
このように、排熱回収システムにおいて、隣接する一対のスターリングエンジン(排熱回収機関)の高温側シリンダ同士が対向して配置される構成により、排熱回収機関回転軸と平行な方向における排熱回収機関シリンダと内燃機関シリンダとの位置関係に関わらず、同様の作用、効果が得られる。複数のスターリングエンジンの高温側シリンダが、内燃機関シリンダの配列方向における内燃機関シリンダの群の中央部に配置される構成についても同様である。
なお、本実施例において、排熱回収対象の内燃機関の内燃機関シリンダ配置は直列に限定されるものではなく、いわゆるV型(水平対向の内燃機関も含む)の内燃機関シリンダ配置の内燃機関に対しても適用できる。例えば、図13に示す内燃機関20hを、V型8気筒の内燃機関の片バンクとして、それぞれのバンクに複数(例えば2台)のスターリングエンジン100A、100Bを設けてもよい。この場合でも、上述した実施例3で開示した作用、効果が得られる。
以上のように、本発明に係る排熱回収システムは、内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーを回収することに有用であり、特に、排熱の回収対象である内燃機関と排熱回収機関とをよりコンパクトに配置すること、排熱の回収対象である内燃機関から排出される排ガスの熱エネルギーの回収効率を向上させること、のうち少なくとも一つに適している。
10、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h 排熱回収システ
ム
20、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h 内燃機関
20B 燃焼空間
21 ピストン
22 内燃機関シリンダ
23 シリンダヘッド
23e 排気口
24 コネクティングロッド
25 内燃機関クランクシャフト
28 排気マニホールド
100、100A、100B、100C スターリングエンジン
101 高温側シリンダ
102 低温側シリンダ
103 高温側ピストン
104 低温側ピストン
105 ヒータ
106 再生器
107 クーラー
108 熱交換器
110 排熱回収機関クランクシャフト
114 排熱回収機関筐体
119 近似直線機構
ム
20、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h 内燃機関
20B 燃焼空間
21 ピストン
22 内燃機関シリンダ
23 シリンダヘッド
23e 排気口
24 コネクティングロッド
25 内燃機関クランクシャフト
28 排気マニホールド
100、100A、100B、100C スターリングエンジン
101 高温側シリンダ
102 低温側シリンダ
103 高温側ピストン
104 低温側ピストン
105 ヒータ
106 再生器
107 クーラー
108 熱交換器
110 排熱回収機関クランクシャフト
114 排熱回収機関筐体
119 近似直線機構
Claims (10)
- 直列に配置される複数の内燃機関シリンダ、及びそれぞれの前記内燃機関シリンダの内部に配置される内燃機関ピストン、及び前記内燃機関ピストンの往復運動を回転運動に変換する内燃機関クランクシャフトを有する内燃機関と、
ヒータと再生器とクーラーとを含んで構成される熱交換器、及び前記熱交換器との間で作動流体が流出入する複数の排熱回収機関シリンダと、それぞれの前記排熱回収機関シリンダ内に配置されて往復運動する排熱回収機関ピストン、及び前記排熱回収機関ピストンの往復運動を回転運動に変換する排熱回収機関クランクシャフトを有し、前記ヒータは前記内燃機関から排出される排ガスで加熱される排熱回収機関と、を含み、
それぞれの前記排熱回収機関シリンダは、前記排熱回収機関クランクシャフトの回転軸と平行な方向における位置が、前記内燃機関シリンダに対してずらされて配置されることを特徴とする排熱回収システム。 - 前記排熱回収機関クランクシャフトの回転軸は、前記内燃機関クランクシャフトの回転軸と平行に配置されることを特徴とする請求項1に記載の排熱回収システム。
- 前記排熱回収機関シリンダは、前記ヒータとの間で前記作動流体が流出入する高温側シリンダと、前記クーラーとの間で前記作動流体が流出入する低温側シリンダとで構成され、
前記高温側シリンダは、前記内燃機関シリンダの配列方向における前記内燃機関シリンダの群の中央部に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の排熱回収システム。 - 前記排熱回収機関シリンダは、前記ヒータとの間で前記作動流体が流出入する高温側シリンダと、前記クーラーとの間で前記作動流体が流出入する低温側シリンダとで構成されるとともに、複数の前記排熱回収機関が設けられ、
一対の前記排熱回収機関においては、それぞれの前記排熱回収機関の前記高温側シリンダ同士を対向して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の排熱回収システム。 - 対向して配置される一対の前記高温側シリンダは、前記内燃機関シリンダの配列方向における前記内燃機関シリンダの群の中央部に配置されることを特徴とする請求項4に記載の排熱回収システム。
- 複数の内燃機関シリンダ、及びそれぞれの前記内燃機関シリンダの内部に配置される内燃機関ピストン、及び前記内燃機関ピストンの往復運動を回転運動に変換する内燃機関クランクシャフト、及び複数の前記シリンダが直列に配列された内燃機関シリンダ群を有する内燃機関と、
ヒータと再生器とクーラーとを含んで構成される熱交換器、及び前記ヒータとの間で作動流体が流出入する高温側シリンダ、及び前記クーラーとの間で作動流体が流出入する低温側シリンダ、及び前記高温側シリンダ内を往復運動する高温側ピストン、及び前記低温側シリンダ内を往復運動する低温側ピストン、及び高温側ピストンの往復運動と前記低温側ピストンの往復運動とを回転運動に変換する排熱回収機関クランクシャフトを有し、前記ヒータは前記内燃機関から排出される排ガスで加熱される複数の排熱回収機関と、を含み、
一対の前記排熱回収機関においては、それぞれの前記排熱回収機関の前記高温側シリンダ同士が対向して配置されることを特徴とする排熱回収システム。 - 前記排熱回収機関クランクシャフトの回転軸は、前記内燃機関クランクシャフトの回転軸と平行に配置されることを特徴とする請求項6に記載の排熱回収システム。
- 対向して配置される一対の前記高温側シリンダは、前記内燃機関シリンダの配列方向における前記内燃機関シリンダの群の中央部に配置されることを特徴とする請求項6又は7に記載の排熱回収システム。
- 前記内燃機関は車両に搭載されて前記車両の動力発生源となり、また、前記排熱回収機関は、前記内燃機関とともに前記車両に搭載されて前記車両の動力発生源となるスターリングエンジンであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
- 前記スターリングエンジンが発生する動力は、前記内燃機関が発生する動力と合成されて取り出されることを特徴とする請求項9に記載の排熱回収システム。
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WO2016013094A1 (ja) * | 2014-07-24 | 2016-01-28 | 日産自動車株式会社 | 排熱回収システム |
-
2008
- 2008-06-12 JP JP2008154523A patent/JP2009299567A/ja active Pending
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WO2016013094A1 (ja) * | 2014-07-24 | 2016-01-28 | 日産自動車株式会社 | 排熱回収システム |
JPWO2016013094A1 (ja) * | 2014-07-24 | 2017-04-27 | 日産自動車株式会社 | 排熱回収システム |
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