JP4135429B2 - 画像読取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー複写機に用いて好適な画像読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー複写機の原稿として、カラー原稿と白黒原稿とが混在する場合がある。そして、白黒原稿に対しては、カラー原稿に対する画像処理を行うよりも白黒原稿特有の画像処理を行う方が高品質な出力結果が得られる。また、普及型のカラー複写機においては、共通のプリンタエンジンをYMCK各色に対して順次用いるため、白黒モードに設定しておくと、出力時間を短縮することができる。
【0003】
ここで、ユーザが原稿一枚毎に動作モードを設定することは煩雑であるから、カラー複写機側で原稿のカラー/白黒の別を判別し、判別結果に応じた動作モードを設定することが一般的である。また、カラー複写機においては、原稿全体に薄い黄ばみ等が存在する場合に、その情報を「白」に変換するいわゆる下地除去処理を行うと好適である。この処理を行う場合には、下地レベルも検出しておく必要がある。
【0004】
以上のようなカラー/白黒判別および下地レベル検出を行うために、従来のカラー複写機においては、プリスキャン(本来の画像読み取りの前に、その数倍の速度で予め行われる粗いスキャン)を行うことが一般的であった。一旦プリスキャンを行うことにより、原稿のカラー/白黒の別および下地レベルが検出できるから、本来の画像読み取りのスキャン(以下、イメージスキャンという)の際には、原稿画像を読み終わるのとほぼ同時に画像出力を開始させることができる。
【0005】
なお、白黒専用の複写機においては、プリスキャンを行うことなく、ある程度原稿画像を読み込んだ時点で画像出力を開始できるものが知られている(例えば特開平8−191370)。しかし、カラー複写機においては、途中まで原稿画像を読み取っただけでは原稿のカラー/白黒の別および下地レベルを判別することは困難である。これは、既に読み取り済みの部分が全て白黒であったとしても残りの部分にカラーの図柄が存在する場合があり、原稿の黄ばみ具合が場所によって異なるような場合等、下地レベルを変更すべき場合もあるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、カラー複写機においてプリスキャンを行うと、そのための時間だけ生産性が低下するという問題があった。この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像出力を高速に得られる画像読取り装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、自動原稿送り装置またはプラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンまたはイメージスキャンにより読み取る画像読取り部と、前記画像読取り部によって読み取られた画像を表す入力画像データを、L*a*b*形式の色空間の画像データに変換する第1の色変換部と、前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを判別する属性判別部と、前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データを、カラー画像出力用の色空間であるYMCK形式で表現される出力画像データに変換する第2の色変換部とを有し、(1)自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数以下であると判定された場合には、当該原稿のプレスキャンを行うことなくイメージスキャンし、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データが白黒画像を表す画像データであると前記属性判別部により判別された場合には、当該原稿をイメージスキャンして得られる前記入力画像データを前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して、 L* データに基づく白黒画像あるいはYMCK形式のデータに基づくカラー画像を出力する画像出力部へと、選択した L* データを出力し、また、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データがカラー画像を表す画像データであると前記属性判別部により判別された場合には、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力する一方、自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数を超えると判定された場合には、当該原稿をプレスキャンし、当該プレスキャンによって得られる前記入力画像データが前記属性判別部により白黒画像を表す画像データであると判別された場合には、当該プレスキャンの後にイメージスキャンして得られた前記入力画像データを、前記第1の色変換部によって変換した前記 L*a*b* 形式の色空間の画像データのうちの L* データを選択して前記画像出力部へと出力し、また、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データがカラー画像を表す画像データであると前記属性判別部により判別された場合には、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力し、(2)自動原稿送り装置に原稿がセットされない場合は、プラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部により変換して得た画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを前記属性判別部により判別しておき、前記属性判別部による判別結果が白黒画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを、前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して前記画像出力部へと出力し、前記属性判別部による判別結果がカラー画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力することを特徴とする。
また、本発明は、自動原稿送り装置またはプラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンまたはイメージスキャンにより読み取る画像読取り部と、前記画像読取り部によって読み取られた画像を表す入力画像データを蓄積する画像蓄積部と、前記画像読取り部によって読み取られた画像を表す入力画像データ又は前記画像蓄積部から読み出された画像データのうちいずれか一方を、L*a*b*形式の色空間の画像データに変換する第1の色変換部と、前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを判別する属性判別部と、前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データを、カラー画像出力用の色空間であるYMCK形式で表現される出力画像データに変換する第2の色変換部とを有し、(1)自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数以下であると判定されると、当該原稿のプレスキャンを行うことなく当該原稿をイメージスキャンし、当該イメージスキャンによって得られる入力画像データを前記画像蓄積部に一時的に蓄積させた後に読み出し、読み出した画像データが前記属性判別部により白黒画像を表す画像データであると判別された場合には、前記原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して、 L* データに基づく白黒画像あるいはYMCK形式のデータに基づくカラー画像を出力する画像出力部へと、選択した L* データを出力し、読み出した画像データが前記属性判別部によりカラー画像を表す画像データであると判別された場合には、当該原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力し、また、自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数を超えると判定されると、当該原稿をプレスキャンし、当該プレスキャンによって得られる入力画像データが前記属性判別部により白黒画像を表す画像データであると判別された場合には、当該プレスキャンの後に当該原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部によって変換した前記 L*a*b* 形式の色空間の画像データのうちの L* データを選択して前記画像出力部へと出力し、当該プレスキャンによって得られる入力画像データが前記属性判別部によりカラー画像を表す画像データであると判別された場合には、当該プレスキャンの後に当該原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力し、(2)自動原稿送り装置に原稿がセットされない場合は、プラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンして得られる入力画像データを、前記画像蓄積部に一時的に蓄積させることなく前記第1の色変換部により変換した画像データを前記属性判別部に供給し、当該画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを前記属性判別部により判別しておき、前記属性判別部による判別結果が白黒画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを前記画像蓄積部に一時的に蓄積させてから前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して前記画像出力部へと出力し、前記属性判別部による判別結果がカラー画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを前記画像蓄積部に一時的に蓄積させてから前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを前記画像出力部へと出力することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
1.第1実施形態
1.1.実施形態の構成
次に、本発明の第1実施形態のプリンタ1の構成を図1を参照し説明する。
図において1は画像入力部であり、3ラインCCDと、これを副走査方向に移動させるキャリッジと、ユーザが原稿を載置するプラテンガラスと、自動原稿送り装置等とを有している。なお、3ラインCCDとは、RGB各色のCCDを色毎に線状に配列し、これらを副走査方向に沿って所定間隔(一般的には画素間隔の整数倍)隔てて平行に配列したものである。本実施形態において縮拡処理を行う場合、縮拡率に応じて上記キャリッジの搬送速度が設定される。
【0009】
2はシェーディング/ギャップ補正部であり、画像入力部1から出力されたRGB形式の入力画像データに対してシェーディング補正およびギャップ補正を施すものである。ここにシェーディング補正とは、入力画像データにおいて副走査方向に沿って変動する白レベルを一定になるように補正することである。また、上述した3ラインCCDにおいては原稿上の同一箇所を読み取るタイミングが各色毎に異なる。ギャップ補正とは、このタイミングが一致するように補正することである。
【0010】
ここで、等倍でコピーを行う場合は、ギャップ補正とは、入力画像データの各色のタイミングを3ラインCCDの物理的な間隔に応じて単に遅延させることに過ぎない。この遅延時間は、副走査方向の1ライン読取り周期の整数倍である。しかし、縮拡処理を行う場合、一般的には、各色間の遅延時間は1ライン読取り周期の整数倍にはならない。従って、かかる場合は、入力画像データにおける上下のラインについて補間処理を行い、各色について適切な画素値を求める必要がある。
【0011】
次に、3は入力γ補正部であり、シェーディング/ギャップ補正部2から出力された画像データに対してγ補正を施す。4は画像メモリであり、γ補正の施されたRGB形式の画像データを記憶する。従って、縮拡処理を行う場合には、画像メモリ4には副走査方向にのみ縮拡処理の施された画像データが記憶されることになる。
【0012】
ここで、画像メモリ4の詳細構成を図9を参照し説明しておく。図において42,43はメモリバンクであり、各々1ページの入力画像データを記憶できる容量を有している。41はマルチプレクサであり、メモリバンク42,43に対してRGB形式の入力画像データを供給する。44はセレクタであり、メモリバンク42,43のうち何れか一方を選択し出力する。
【0013】
このように、画像メモリ4にピンポンバッファ構成を採用したことにより、何れか一方のメモリバンクに対して書込みを行いながら他方のメモリバンクから読出しを行うことができるから、新たな入力画像データを読み込みながら先に読み込まれた入力画像データに基づく出力処理を行うことができる。
【0014】
図1に戻り、5は第1色空間変換部であり、画像メモリ4に記憶されたRGB形式の画像データをL*a*b*形式に変換する。6は第2色空間変換部であり、このL*a*b*形式の画像データを出力用のYMCK形式の画像データに変換する。7はセレクタであり、第2色空間変換部6から出力されたYMCK形式の画像データまたは第1色空間変換部5から出力されたL*データのうち一方を選択し出力する。すなわち、前者はカラー出力を行う際に選択され、後者は白黒出力を行う際に選択される。
【0015】
8は変倍部であり、縮拡処理を行う場合に主走査方向の変倍処理を行う。9は2次元フィルタ部であり、エッジ強調等のフィルタリング処理を行う。10は枠消し下地除去部であり、画像データの周縁域における黒色の枠部分を除去するとともに、カラー画像データにおける下地除去を行う。11は出力γ補正部であり、枠消し下地除去部10から出力された画像データに対してγ補正を施す。12は画像出力部であり、γ補正の施された画像データを用紙に出力する。
【0016】
21は原稿サイズ/下地/カラー検知部であり、第1色空間変換部5から出力されたL*a*b*形式の画像データに基づいて、原稿サイズの検出、下地色の検出、およびカラー/白黒判別を行う。22はコントローラであり、検知部21の検出結果等に基づき、上述した各部の制御を行う。13は操作・表示パネルであり、ユーザに対して各種の情報を表示する表示器と、ユーザが各種の設定を行う操作パネルとが設けられている。
【0017】
1.2.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作を説明する。ユーザがプラテンガラスあるいは自動原稿送り装置に原稿をセットし操作・表示パネル13に設けられたスタートボタンを押下すると、画像入力部1においてこの原稿の内容が読み取られる。そして、読み取られた内容はRGB形式の入力画像データとして、シェーディング/ギャップ補正部2および入力γ補正部3を順次介して画像メモリ4に記憶される。
【0018】
次に、コントローラ22の制御の下、画像メモリ4に記憶された画像データは第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式の画像データに変換され、原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。なお、その際は第2色空間変換部6〜画像出力部11間の構成要素はオフ状態に設定されるため、画像出力は行われない。
【0019】
検知部21においては、L*a*b*形式の画像データに基づいて原稿サイズ、下地レベル、およびカラー/白黒の別が判別され、その結果がコントローラ22に供給される。コントローラ22は、カラー/白黒判別結果に基づき、カラー原稿であればYMCK形式の画像データが、また、白黒原稿であればL*データが各々選択されるように、セレクタ7の選択状態を設定する。
【0020】
また、コントローラ22は、第2色空間変換部6における変換特性、枠消し下地除去部10における下地レベル、出力γ補正部11における特性等についても上記検出結果に基づいて設定する。次に、コントローラ22の制御により、画像メモリ4の内容が再び読み出される。
【0021】
この際には原稿サイズ/下地/カラー検知部21の動作はオフ状態に設定され、第2色空間変換部6〜画像出力部12間の構成要素が駆動される。これにより、L*データに基づく白黒画像あるいはYMCK形式の画像データに基づくカラー画像が画像出力部12を介して出力されることになる。
【0022】
本実施形態における簡単なタイミングチャートを図2に示す。最初に同図の「スキャン時間」において、原稿画像が読み取られ画像メモリ4に格納される。その後「検出データ読出し期間」おいては、原稿サイズ等の検出のため入力画像データが原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。そして、その検出結果に基づいて「プリント時間」において画像データが用紙等に出力される。ここで、「検出データ読出し期間」においては、画像出力を行うことができない。そこで、この期間を短縮あるいは除去する他の実施形態を以下説明する。
【0023】
2.第2実施形態
2.1.実施形態の構成
本発明の第2実施形態の構成を図3に示す。なお、図において図1の各部に対応する構成要素には同一の符号を付す。図において23は検出用γ補正部であり、入力γ補正部3と同様に構成されている。但し、検出用γ補正部23は下地レベル検出等の検出に好適なように調整されるため、入力γ補正部3とは独立して設けられている。
【0024】
24は調整用色空間変換部であり、第1色空間変換部5と同様に構成されている。そして、本実施形態においては、原稿サイズ/下地/カラー検知部21はこの調整用色空間変換部24の出力した画像データに基づいて原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別を行う。25はコントローラであり、上述した各構成要素を制御する。
【0025】
2.2.実施形態の動作
次に本実施形態の動作を説明する。ユーザがプラテンガラスあるいは自動原稿送り装置に原稿をセットし操作・表示パネル13に設けられたスタートボタンを押下すると、第1実施形態の場合と同様に、画像入力部1においてこの原稿の内容が読み取られる。そして、読み取られた内容はRGB形式の入力画像データとして、シェーディング/ギャップ補正部2および入力γ補正部3を順次介して画像メモリ4に記憶される。
【0026】
また、これと並行して、シェーディング/ギャップ補正部2から出力された入力画像データは、検出用γ補正部23および調整用色空間変換部24を介して原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。これにより、検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が画像メモリ4における画像データの記憶と並行して実行されることになる。
【0027】
そして、全ての入力画像データが画像メモリ4に記憶されると、若干の時間遅れを伴って、検知部21からコントローラ25に対して検出結果が供給される。次に、コントローラ25においては、該検出結果に基づいて、セレクタ7の選択状態、第2色空間変換部6における変換特性、枠消し下地除去部10における下地レベル、出力γ補正部11における特性等が設定される。
【0028】
上記設定が完了すると、コントローラ25の制御の下、画像メモリ4の内容が読み出される。このRGB形式の画像データは、第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、第1実施形態の場合と同様に、第2色空間変換部6〜出力γ補正部11を順次介して画像出力部12から出力される。
【0029】
本実施形態の簡単なタイミングチャートを図4に示す。最初に同図の「スキャン&検知用時間」において、原稿画像が読み取られ画像メモリ4に格納される。また、これと並行して該入力画像データは原稿サイズ等の検出のため入力画像データが原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。
【0030】
その後、若干の設定時間等を経て、「プリント時間」において画像データが用紙等に出力される。同図から明らかなように、本実施形態においては、「スキャン&検知用時間」の終了後、速やかに画像出力を行うことができるから、一層高速な画像出力を行うことが可能である。
【0031】
ここで、複数枚の原稿に対するタイミングチャートを図10に示す。同図は図4のタイミングチャートを複数重ねたものに等しいが、画像メモリ4にピンポンバッファ構成を採用したことにより、一方のメモリバンクを介してある原稿画像の出力を行うと同時に、他のメモリバンクを介して他の原稿画像の入力を行うことが可能である。一般的に白黒の画像出力を行う時間は、リターン時間も考慮して考えると、原稿画像の読取りサイクルよりも短くすることができる。従って、画像出力を行うためのサイクルは、「スキャン&検知用時間」と画像入力部1のキャリッジの「リターン時間」の合計に抑えることができる。
【0032】
3.第3実施形態
3.1.実施形態の構成
本発明の第3実施形態の構成を図5に示す。なお、図において図1および図3の各部に対応する構成要素には同一の符号を付す。図において28は画像メモリであり、第1,第2実施形態における画像メモリ4に代えて設けられている。画像メモリ28は、画像メモリ4と同様に2個のメモリバンクを有しており、各メモリバンクは各々画像データの読み書きが同時に行えるように構成されている。なお、かかるメモリの構成に関しては、例えば特許公報2501195等に開示されている。27はコントローラであり、上述した各構成要素を制御する。
【0033】
3.2.実施形態の動作
3.2.1.プリスキャンレスモードにおける動作
本実施形態においては、複写を行うにあたって、従来技術と同様にプリスキャンを行う動作モード(プリスキャンモード)およびプリスキャンを行わない動作モード(プリスキャンレスモード)の何れかが選択される。すなわち、操作・表示パネル13においてスタートボタンが押下されると、自動原稿送り装置上に原稿がセットされているか否かがコントローラ27によって検出される。
【0034】
そして、自動原稿送り装置上の原稿が検出された場合はプリスキャンレスモードが選択され、検出されなかった場合、すなわち原稿をプラテンガラス上にセットした場合はプリスキャンモードが選択される。なお、その理由については後述する。
【0035】
最初にプリスキャンレスモードにおける動作を説明する。ユーザが自動原稿送り装置に原稿をセットし操作・表示パネル13に設けられたスタートボタンを押下すると、第1,第2実施形態と同様に、画像入力部1においてこの原稿の内容が読み取られる。そして、読み取られた内容はRGB形式の入力画像データとして、シェーディング/ギャップ補正部2および入力γ補正部3を順次介して画像メモリ28に順次記憶されてゆく。
【0036】
ここで、所定量の入力画像データが画像メモリ28に記憶された時点において、コントローラ27の制御により画像メモリ28の読出しが開始され、入力画像データは第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。なお、この際、第2色空間変換部6〜画像出力部12間の構成要素はオフ状態に設定されるため、画像出力は行われない。
【0037】
これにより、原稿サイズ/下地/カラー検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が行われる。そして、全ての入力画像データが画像メモリ28に記憶されると、直ちに原稿サイズ/下地/カラー検知部21による画像データの読出しも完了する。換言すれば、画像メモリ28に対する入力画像データの書込みの終了タイミングと原稿サイズ/下地/カラー検知部21による画像データの読出し終了タイミングとがほぼ一致するように、検知部21による読出し開始タイミングが設定されているのである。
【0038】
次に、検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が実行され、その結果がコントローラ27に通知される。次に、コントローラ27においては、該検出結果に基づいて、セレクタ7の選択状態、第2色空間変換部6における変換特性、枠消し下地除去部10における下地レベル、出力γ補正部11における特性等が設定される。
【0039】
上記設定が完了すると、コントローラ27の制御の下、画像メモリ28の内容が読み出される。このRGB形式の画像データは、第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、第1実施形態の場合と同様に、第2色空間変換部6〜出力γ補正部11を順次介して画像出力部12から出力される。
【0040】
本実施形態における簡単なタイミングチャートを図6に示す。最初に同図の「スキャン時間」が開始されると、原稿画像が読み取られ画像メモリ28に格納される。そして、所定量の入力画像データが画像メモリ28に記憶された時点において検知部21による画像データの読出しが開始される。すなわち、「検知用データ読出し時間」が開始される。そして、「スキャン時間」が終了すると、直ちに「検知用データ読出し時間」も終了する。
【0041】
その後、若干の設定時間等を経て、「プリント時間」において画像データが用紙等に出力される。同図から明らかなように、本実施形態のプリスキャンレスモードにおいては、「スキャン時間」の終了後、速やかに画像出力を行うことができるから、第1実施形態と比較して一層高速な画像出力を行うことが可能である。
【0042】
3.2.2.プリスキャンモードにおける動作
次にプリスキャンモードにおける動作を説明する。ユーザがプラテンガラスに原稿をセットし操作・表示パネル13に設けられたスタートボタンを押下すると、イメージスキャンの数倍の速度でプリスキャンが行われる。読取られたRGB形式の入力画像データは画像メモリ28に記憶される。
【0043】
プリスキャンが終了すると、画像入力部1のキャリッジが初期位置に復帰される。このキャリッジの復帰と並行して、該プリスキャンされた入力画像データが画像メモリ28から読み出され、第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。これにより、原稿サイズ/下地/カラー検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が行われ、その結果がコントローラ27に通知される。
【0044】
次に、コントローラ27においては、該検出結果に基づいて、セレクタ7の選択状態、第2色空間変換部6における変換特性、枠消し下地除去部10における下地レベル、出力γ補正部11における特性等が設定される。その後、キャリッジの復帰が完了しその旨がコントローラ27によって検出されると、次にイメージスキャンが実行される。
【0045】
イメージスキャンの実行中は、画像メモリ28において入力画像データが逐次記憶される。ここで、所定量の入力画像データが画像メモリ28に記憶された時点において、画像メモリ28の読出しが並行して実行される。読み出されたRGB形式の画像データは、第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、プリスキャンレスモードの場合と同様に、第2色空間変換部6〜出力γ補正部11を順次介して画像出力部12から出力される。
【0046】
3.2.3.動作モードの選択理由について
上述したプリスキャンモードおよびプリスキャンレスモードにおけるタイミングチャートを図11(a)および(b)に示す。これらのタイミングチャートは、自動原稿送り装置を用い、画像出力部12としてシングルエンジンを使用し、カラー/白黒を自動判別しつつ複数枚数の原稿を1部づつ複写する場合であって、結果的に全ての原稿が白黒であった場合のタイミングチャートである。
【0047】
なお、画像出力部12として4連タンデムエンジンを用いる場合には、原稿がカラーであった場合においても同様の結果が得られる。また、上述したように本実施形態においては自動原稿送り装置を用いる場合は必ずプリスキャンレスモードが選択されるが、同図(a)では比較のために、従来技術と同様に自動原稿送り装置を用いてプリスキャンモードを選択した場合を想定している。
【0048】
白黒原稿を複写する場合は、画像入力部1におけるリターン時間も考慮すると、画像出力に要する時間よりも画像読取りサイクルの方が長くなるから、各原稿の複写に要する時間は、画像読取りサイクルによって支配される。プリスキャンモードにおいては、1枚の原稿を読取るために、図示の時間T2(プリスキャン時間+イメージスキャン時間+2×リターン時間)が必要である。これに対して、プリスキャンレスモードにおいては、図示の時間T4(イメージスキャン時間+リターン時間)で1枚の原稿を読取ることができるため、複数枚数の原稿を1部づつ複写する場合は、原稿1枚あたりの所要時間に関して有利であることが解る。
【0049】
しかし、原稿第1枚目のコピーの出力が完了する時刻は、プリスキャンモードが時刻t8であるのに対して、プリスキャンレスモードはそれよりも後の時刻t38になっている。これは、プリスキャンレスモードにおいては、イメージスキャンが完全に終了しなければ原稿のカラー/白黒判別等を行うことができず、画像出力を開始することができないためである。
【0050】
従って、プラテンガラスに原稿を載置して複写を行う場合(より正確には、カラー/白黒を自動判別しつつ原稿を1部づつプラテンガラスに載置して複写する場合)には、プリスキャンモードを採用した方が速やかに複写結果が得られることになる。
【0051】
そこで、本実施形態においては、プラテンガラスに原稿を載置して複写を行う場合はプリスキャンモードが、また、自動原稿送り装置を用いる場合にはプリスキャンレスモードが自動的に選択されることとし、最適な動作モードが自動的に選択されるようにした。
【0052】
4.第4実施形態
4.1.実施形態の構成
本発明の第4実施形態の構成を図7に示す。なお、図において図1、図3および図5の各部に対応する構成要素には同一の符号を付す。本実施形態において画像メモリ28は第3実施形態のものと同様であり、同一メモリバンクの画像データに対して同時に読み書き可能な構成になっている。
【0053】
図において29はセレクタであり、入力γ補正部3あるいは画像メモリ28から出力される入力画像データのうち一方を選択し第1色空間変換部5に出力する。すなわち、入力γ補正部3が選択される場合には、画像メモリ28はバイパスされることになる。31はコントローラであり、上述した各構成要素を制御する。
【0054】
4.2.実施形態の動作
4.2.1.プリスキャンレスモードにおける動作
本実施形態においては、第3実施形態と同様に、動作モードとしてプリスキャンモードとプリスキャンレスモードとを選択することが可能である。動作モードの選択条件は第3実施形態と同様であるため、各モードの詳細について説明する。
【0055】
最初にプリスキャンレスモードにおける動作を説明する。ユーザが自動原稿送り装置に原稿をセットし操作・表示パネル13に設けられたスタートボタンを押下すると、第1〜第3実施形態と同様に、画像入力部1においてこの原稿の内容が読み取られる。そして、読み取られた内容はRGB形式の入力画像データとして、シェーディング/ギャップ補正部2および入力γ補正部3を順次介して画像メモリ28に順次記憶されてゆく。
【0056】
その際、セレクタ29にあっては入力γ補正部3側が選択され、該入力画像データは画像メモリ28に書込まれつつセレクタ29および第1色空間変換部5を順次介してL*a*b*形式に変換された後、原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。なお、この際、第2色空間変換部6〜画像出力部12間の構成要素はオフ状態に設定されるため、画像出力は行われない。
【0057】
これにより、原稿サイズ/下地/カラー検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が行われる。そして、全ての入力画像データが画像メモリ28に記憶されると、検知部21に対する入力画像データの供給も終了する。
【0058】
次に、検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が実行され、その結果がコントローラ31に通知される。次に、コントローラ31においては、該検出結果に基づいて、セレクタ7の選択状態、第2色空間変換部6における変換特性、枠消し下地除去部10における下地レベル、出力γ補正部11における特性等が設定される。
【0059】
上記設定が完了すると、コントローラ27の制御の下、セレクタ29において画像メモリ28側が選択され、画像メモリ28の内容が読み出される。このRGB形式の画像データは、第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、第1実施形態の場合と同様に、第2色空間変換部6〜出力γ補正部11を順次介して画像出力部12から出力される。
【0060】
本実施形態における簡単なタイミングチャートを図8に示す。最初に同図の「スキャン&検知用データ読み出し時間」が開始されると、原稿画像が読み取られ画像メモリ28および検知部21に並行して入力画像データが供給される。そして、入力画像データの供給が終了すると、検知部21においては原稿サイズ、下地レベル、カラー/白黒の別等が判定される。
【0061】
その後、若干の設定時間等を経て、「プリント時間」において画像データが用紙等に出力される。このように、本実施形態においても「スキャン&検知用データ読み出し時間」の終了後、速やかに画像出力を行うことができるから、第1実施形態と比較して一層高速な画像出力を行うことが可能である。
【0062】
4.2.2.プリスキャンモードにおける動作
次にプリスキャンモードにおける動作を説明する。ユーザがプラテンガラスに原稿をセットし操作・表示パネル13に設けられたスタートボタンを押下すると、イメージスキャンの数倍の速度でプリスキャンが行われる。その際、画像メモリ28は書込み禁止状態にされ、セレクタ29においては入力γ補正部3側が選択される。
【0063】
従って、プリスキャンされた入力画像データは、セレクタ29、第1色空間変換部5を順次介してL*a*b*形式に変換された後、原稿サイズ/下地/カラー検知部21に供給される。これにより、原稿サイズ/下地/カラー検知部21においては、原稿サイズ検出、下地レベル検出、および入力画像データのカラー/白黒判別が行われ、その結果がコントローラ27に通知される。
【0064】
次に、コントローラ27においては、該検出結果に基づいて、セレクタ7の選択状態、第2色空間変換部6における変換特性、枠消し下地除去部10における下地レベル、出力γ補正部11における特性等が設定される。その後、キャリッジの復帰が完了しその旨がコントローラ27によって検出されると、次にイメージスキャンが実行される。
【0065】
イメージスキャンの実行中は、画像メモリ28において入力画像データが逐次記憶される。ここで、所定量の入力画像データが画像メモリ28に記憶された時点において、画像メモリ28の読出しが並行して実行される。読み出されたRGB形式の画像データは、第1色空間変換部5を介してL*a*b*形式に変換された後、プリスキャンレスモードの場合と同様に、第2色空間変換部6〜出力γ補正部11を順次介して画像出力部12から出力される。
【0066】
このように、本実施形態においては、第3実施形態と同様のタイミングで複写を行うことができ、原稿が自動原稿送り装置にセットされたか、あるいはプラテンガラス上にセットされたかに応じて適切な動作モードを選択することができる。
【0067】
5.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記画像メモリ4,28はピンポンバッファ構成のものを採用したが、入力画像データを記憶しつつ既に記憶した画像データを読み出すことのできる構成はピンポンバッファ構成に限られるわけではない。そこで、画像メモリ4,28に代えて使用し得るFIFO構成の画像メモリの一例を図12に示す。
【0068】
図において51,52,53はR,G,Bプレーンであり、原稿画像の1ページよりも若干多いメモリ容量を各々具備する。そして、第1〜第3実施形態のコントローラ22,25,27,31は、各プレーンの範囲内で循環的にインクリメントされるリードアドレスポインタおよびライトアドレスポインタを発生し、これらに基づいて入力画像データの読出しおよび書込みが行われる。
【0069】
(2)動作モードの選択基準について
図11においては、プリスキャンレスモードを選択した場合の画像出力周期(時間T4)はプリスキャンモードを選択した場合の画像出力周期(時間T2)よりも短いが、これは複写部数が「1部」である場合の例である。複写部数が所定数(2〜3部程度)よりも多くなると、画像入力に要する時間よりも画像出力に要する時間の方が長くなるから、画像出力周期は何れのモードを採用しても変わらなくなる。
【0070】
画像出力周期が同一であれば、最初の画像出力が開始されるまでの時間(図11における時間T1および時間T3)が短いプリスキャンモードの方が有利である。従って、上記各実施形態において「自動原稿送り装置にセットされ、かつ、複写部数が所定部数以下であるか否か」をコントローラ22,25,27,31によって判定し、判定結果が肯定的であった場合にのみプリスキャンレスモードを選択し、その他の場合はプリスキャンモードを選択するようにしてもよい。
【0071】
(3)縮拡率に応じた動作モードの選択基準
上記各実施形態および変形例において「プリスキャンレスモードを選択する」と判定される場合に、さらに操作・表示パネル13において設定された縮拡率に応じて、最終的にプリスキャンレスモードを選択するか否かを判定してもよい。すなわち、かかる場合には縮拡率が100%またはその整数倍である場合にはプリスキャンレスモードを選択し、それ以外の縮拡率が設定されている場合はプリスキャンモードを選択してもよい。
【0072】
この理由について述べる。上述したようにシェーディング/ギャップ補正部2においては入力画像データの各色のタイミングを3ラインCCDの物理的な間隔に応じて遅延させるが、遅延時間が副走査方向の1ライン読取り周期の整数倍ではない場合には、入力画像データにおける上下のラインについて補間処理が行われる。
【0073】
補間処理が行われると、元々の原稿画像と比較してエッジ部分がぼやける。しかも、3ラインCCDの各ラインの物理的な位置が異なるため、このぼやけ方はRGBの各色毎に異なる。従って、画像入力部1において白黒原稿を読み込んだ場合であっても、シェーディング/ギャップ補正部2からの出力信号においては、白黒の境界部分において有彩色の輪郭が発生する。
【0074】
この有彩色の輪郭が原稿サイズ/下地/カラー検知部21に検出されると、原稿が白黒であるにもかかわらず、カラー原稿であると判定されてしまうことになる。そこで、縮拡率が100%またはその整数倍である場合を除いて必ずプリスキャンを行うようにすると、かかる不具合を除去することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像蓄積部において入力画像データを記憶し、変換特性が設定された後に、該入力画像データを画像蓄積部から読出しつつ、第2の色空間で表現される出力画像データに変換するから、プリスキャンを行うことなく画像出力を行うことが可能になり、画像出力を高速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 第1実施形態のタイミングチャートである。
【図3】 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】 第2実施形態のタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】 第3実施形態のタイミングチャートである。
【図7】 本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図である。
【図8】 第4実施形態のタイミングチャートである。
【図9】 画像メモリ4の詳細ブロック図である。
【図10】 第2実施形態において連続する原稿を複写する場合のタイミングチャートである。
【図11】 第3実施形態において連続する原稿を複写する場合のタイミングチャートである。
【図12】 画像メモリ4,28の変形例のブロック図である。
【符号の説明】
1 画像入力部
2 シェーディング/ギャップ補正部
3 入力γ補正部
4,28 画像メモリ(画像蓄積部)
5 第1色空間変換部
6 第2色空間変換部(変換回路)
7 セレクタ
9 2次元フィルタ部(変換回路)
10 枠消し下地除去部(変換回路)
11 出力γ補正部(変換回路)
13 操作・表示パネル
21 検知部
21 原稿サイズ/下地/カラー検知部(属性判別部)
22,25,27,31 コントローラ(制御部)
23 検出用γ補正部
24 調整用色空間変換部
28 画像メモリ
29 セレクタ
41 マルチプレクサ
42,43 メモリバンク
51,52,53 R,G,Bプレーン
Claims (2)
- 自動原稿送り装置またはプラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンまたはイメージスキャンにより読み取る画像読取り部と、
前記画像読取り部によって読み取られた画像を表す入力画像データを、L*a*b*形式の色空間の画像データに変換する第1の色変換部と、
前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを判別する属性判別部と、
前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データを、カラー画像出力用の色空間であるYMCK形式で表現される出力画像データに変換する第2の色変換部と
を有し、
(1)自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数以下であると判定された場合には、当該原稿のプレスキャンを行うことなくイメージスキャンし、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データが白黒画像を表す画像データであると前記属性判別部により判別された場合には、当該原稿をイメージスキャンして得られる前記入力画像データを前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して、 L* データに基づく白黒画像あるいはYMCK形式のデータに基づくカラー画像を出力する画像出力部へと、選択した L* データを出力し、また、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データがカラー画像を表す画像データであると前記属性判別部により判別された場合には、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力する一方、
自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数を超えると判定された場合には、当該原稿をプレスキャンし、当該プレスキャンによって得られる前記入力画像データが前記属性判別部により白黒画像を表す画像データであると判別された場合には、当該プレスキャンの後にイメージスキャンして得られた前記入力画像データを、前記第1の色変換部によって変換した前記 L*a*b* 形式の色空間の画像データのうちの L* データを選択して前記画像出力部へと出力し、また、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データがカラー画像を表す画像データであると前記属性判別部により判別された場合には、当該イメージスキャンによって得られる前記入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力し、
(2)自動原稿送り装置に原稿がセットされない場合は、プラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部により変換して得た画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを前記属性判別部により判別しておき、
前記属性判別部による判別結果が白黒画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを、前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して前記画像出力部へと出力し、
前記属性判別部による判別結果がカラー画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力する
ことを特徴とする画像読取り装置。 - 自動原稿送り装置またはプラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンまたはイメージスキャンにより読み取る画像読取り部と、
前記画像読取り部によって読み取られた画像を表す入力画像データを蓄積する画像蓄積部と、
前記画像読取り部によって読み取られた画像を表す入力画像データ又は前記画像蓄積部から読み出された画像データのうちいずれか一方を、L*a*b*形式の色空間の画像データに変換する第1の色変換部と、
前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを判別する属性判別部と、
前記第1の色変換部による変換によって得られた画像データを、カラー画像出力用の色空間であるYMCK形式で表現される出力画像データに変換する第2の色変換部と
を有し、
(1)自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数以下であると判定されると、当該原稿のプレスキャンを行うことなく当該原稿をイメージスキャンし、当該イメージスキャンによって得られる入力画像データを前記画像蓄積部に一時的に蓄積させた後に読み出し、
読み出した画像データが前記属性判別部により白黒画像を表す画像データであると判別された場合には、前記原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して、 L* データに基づく白黒画像あるいはYMCK形式のデータに基づくカラー画像を出力する画像出力部へと、選択した L* データを出力し、
読み出した画像データが前記属性判別部によりカラー画像を表す画像データであると判別された場合には、当該原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力し、
また、自動原稿送り装置に原稿がセットされ、且つ、前記原稿の複写部数が所定部数を超えると判定されると、当該原稿をプレスキャンし、当該プレスキャンによって得られる入力画像データが前記属性判別部により白黒画像を表す画像データであると判別された場合には、当該プレスキャンの後に当該原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部によって変換した前記 L*a*b* 形式の色空間の画像データのうちの L* データを選択して前記画像出力部へと出力し、
当該プレスキャンによって得られる入力画像データが前記属性判別部によりカラー画像を表す画像データであると判別された場合には、当該プレスキャンの後に当該原稿をイメージスキャンして得られる入力画像データを前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを、前記画像出力部へと出力し、
(2)自動原稿送り装置に原稿がセットされない場合は、プラテンガラスにセットされた原稿をプレスキャンして得られる入力画像データを、前記画像蓄積部に一時的に蓄積させることなく前記第1の色変換部により変換した画像データを前記属性判別部に供給し、当該画像データが、白黒画像を表す画像データであるか又はカラー画像を表す画像データであるかを前記属性判別部により判別しておき、
前記属性判別部による判別結果が白黒画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを前記画像蓄積部に一時的に蓄積させてから前記第1の色変換部によって変換した前記L*a*b*形式の色空間の画像データのうちのL*データを選択して前記画像出力部へと出力し、
前記属性判別部による判別結果がカラー画像を表す画像データである場合には、前記プレスキャンの後にイメージスキャンして得られる入力画像データを前記画像蓄積部に一時的に蓄積させてから前記第1の色変換部及び前記第2の色変換部によって変換したYMCK形式の前記出力画像データを前記画像出力部へと出力する
ことを特徴とする画像読取り装置。
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