JP4135082B2 - 画像保存装置及び画像データ処理システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを受け取る画像受取部と、受け取った画像データを保存するための記憶媒体と、前記記憶媒体に対して画像データを保存するにあたり、所定単位で画像データを保存・管理するためのデータベース作成手段を有する画像管理制御部とを備えた画像保存装置及び画像データ処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
かかる画像保存装置は、写真プリントを作成するための画像データ処理システムにおいて用いられている。写真プリント作成手順の概略を説明する。まず、現像済みネガフィルムをスキャナーにセットし、これをスキャニングして、コマ画像の画像データを取得する。取得された画像データについては、モニターに画像表示させて、色・濃度が適切なプリントが作成されるか否かを判定する。オペレータは、必要に応じて色・濃度の補正値を入力する。そして、画像処理部において、上記色・濃度の補正値に基づく画像処理や、プリントサイズに合致した画像サイズに変換するための変換処理や、その他の適宜の画像処理を行い、プリント用画像データを作成する。このプリント用画像データは、プリント作成装置に送信されて、写真プリントが作成される。
【0003】
一方、ネガフィルム等から取得された画像データは、ハードディスクのような大容量記憶媒体にも保存される。プリント処理に使用する画像データをハードディスクにも保存するのは、次のような理由である。すなわち、後日、顧客から焼き増し処理(リプリント)の依頼があった場合に、保存されている画像データを利用するためである。ハードディスクに保存させておくことで、顧客はネガフィルム等を持ち込まなくてもリプリント依頼ができる。また、ネガフィルムを再度スキャニングする必要がないので、焼き増し処理の作業効率がアップする。
【0004】
上記のように画像データを保存する場合は、単に保存するのではなく、画像管理ソフトウェアを用いてデータベース化を行う。データベースによる管理は、オーダー単位(所定単位に相当)で行う。オーダー単位とは、例えば、ネガフィルム1本、記憶メディア1個である。データベース化することで、後日リプリント処理を行う時に、例えば、オーダーを表わすIDや、そのオーダー内のコマ番号をあらわすIDをキーとして容易にリプリント対象の画像データを検索することができる。このデータベースを管理するためのファイルとして、画像管理ファイルと称するファイルが使用され、このファイルに全てのオーダーのデータベース構造が記述される。この画像管理ファイルにより、特定のオーダーの特定の画像データを読み出して使用できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この画像管理ファイルが何らかの原因で破損することがあり、その結果、ハードディスク内に画像データが保存されているにもかかわらず、画像データを読み出せないことがあった。ファイルが破損する原因としては、瞬停(瞬間的な停電)のような外的トラブルにより、ファイルが破損してしまうことがある。特に、複数の機械によりデータベースを共用して使う場合は、ハードディスクに対するアクセス数も増えてくるため、瞬停によるファイル破損の確率は高くなる。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、画像管理ファイルが破損したとしてもそれを復元させて再び利用可能な状態にできる画像保存装置及び画像データ処理システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る画像保存装置は、
画像データを受け取る画像受取部と、
受け取った画像データを保存するための記憶媒体と、
前記記憶媒体に対して画像データを保存するにあたり、所定単位で画像データを保存・管理するためのデータベース作成手段を有する画像管理制御部とを備え、
前記データベース作成手段は、
データベース構造を記述した画像管理ファイルを生成する第1ファイル生成手段と、
前記画像管理ファイルのうち前記所定単位分のデータベース構造を記述した復元ファイルを前記所定単位ごとに生成する第2ファイル生成手段と、
前記画像管理ファイルと前記復元ファイルに記述されたデータに基づいて、破損したファイルを復元させるファイル復元手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
この構成による画像保存装置の作用・効果は、以下の通りである。まず、画像データを受け取る画像受取部を備え、この画像データは記憶媒体に保存される。画像データを受け取る形態は、特定の形態に限定されるものではない。例えば、通信による受け取りや、スキャナーからの受け取り、メディアを介しての受け取り等が例としてあげられる。そして、データベース作成手段を有する画像管理制御部を備えており、所定単位で画像データを保存・管理する機能を有する。このデータベースを構築するため、データベース構造を記述した画像管理ファイルが生成されると共に、所定単位分のデータベース構造が記述された復元ファイルも生成される。かかる復元ファイルを設けることで、画像管理ファイルの一部又は全部が破損したとしても、復元ファイルによりもとの状態に復元することができる。同様に、復元ファイルが破損したとしても、画像管理ファイルに記述した内容から復元させることができる。その結果、画像管理ファイルが破損したとしてもそれを復元させて再び利用可能な状態にできる画像保存装置を提供することができる。
【0009】
本発明の好適な実施形態として、前記所定単位の画像データを管理・保存するためのデータフォルダを所定単位ごとに生成するフォルダ生成手段を備え、
前記データフォルダ内に、生成された前記復元ファイルと、前記所定単位の画像データが保存されるものがあげられる。
【0010】
画像データを管理するデータベースを構築するに際して、所定単位ごとにデータフォルダを生成し、各データフォルダ内に、所定単位の画像データを保存すると共に、復元ファイルも保存する。これにより、復元ファイルと画像管理ファイルとの対応付けを行いやすくなり、ファイルが破損した場合のファイルチェックを簡単に行うことができる。
【0011】
本発明の別の好適な実施形態として、前記画像管理ファイルと前記データフォルダとの関係が正常か否かをチェックする第1機能と、
前記画像管理ファイルの破損状態をチェックする第2機能と、
前記復元ファイルの破損状態をチェックする第3機能とを有するファイルチェック手段を備え、
前記ファイル復元手段は、前記ファイルチェック手段のチェック結果に基づいてファイルを復元させるものがあげられる。
【0012】
この構成によると、ファイルチェック手段を備えており、画像管理ファイルと復元ファイルの各々をチェックすると共に、これらのファイル間の関係が正常か否かもチェックする。ファイルが破損する態様は種々考えられるので、単に個々のファイルの破損状態をチェックするのみならず、ファイル間の関係もチェックすることで、種々の破損状態に対応することができ、ファイルを復元できる確率を高めることができる。
【0013】
本発明の更に別の好適な実施形態として、前記第1機能は、前記画像管理ファイルが存在するか否かをチェックする機能と、前記画像管理ファイル内に記述されているデータフォルダ名と同じ名前の前記データフォルダが存在するか否かをチェックする機能を有しており、
この第1機能によるチェックの結果異常が検出され、かつ、前記第3機能により復元ファイルが正常であるとされた場合、前記ファイル復元手段は、正常な前記復元ファイルに基づいて前記画像管理ファイルを復元可能に構成したものがあげられる。
【0014】
ファイルチェック機能として、画像管理ファイルが存在するか否かをチェックするものがあげられる。存在しないと判断された場合でも、復元ファイルが正常であれば、画像管理ファイルを復元できる。これは各復元ファイルには、所定単位分のデータベース構造が記述されているからであり、これを寄せ集めれば、画像管理ファイルを復元可能である。また、画像管理ファイルに記述されているデータフォルダ名と同じデータフォルダが存在しない場合も、画像管理ファイルが破損している可能性がある。よって、正常な復元ファイルから画像管理ファイルを復元させることができる。
【0015】
本発明の更に別の好適な実施形態として、前記第2機能は、前記画像管理ファイルに記述されているデータ文字数と、実際のデータの数とを比較する機能を有し、
前記ファイルチェック手段によるチェック結果、前記文字数とデータの数が一致しなかった場合、かつ、前記第3機能により復元ファイルが正常であるとチェックされた場合、
前記ファイル復元手段は、この正常な復元ファイルに基づいて前記画像管理ファイルを復元可能に構成されているものがあげられる。
【0016】
画像管理ファイルが破損しているか否かのチェック方法として、文字数とデータ数の数が一致しているか否かでチェックする方法がある。チェック方法としては、簡易な方法で行うことができる。一致していなければ、画像管理ファイルが破損していると考えられるので、正常な復元ファイルに基づいて復元させることができる。
【0017】
本発明の更に別の好適な実施形態として、前記データフォルダのフォルダ名は、そのデータフォルダに格納される復元ファイルのファイル名に基づいて付与されており、
前記第3機能は、復元ファイル内のデータフォルダ名とデータフォルダのフォルダ名とを比較することで、復元ファイルの破損を判断するように構成されているものがあげられる。
【0018】
復元ファイルの破損状態をチェックする方法として、データフォルダのフォルダ名と、そのデータフォルダに格納される復元ファイル内のデータフォルダ名によりチェックする方法が考えられる。フォルダ名によるチェック方法であるから、簡単な方法でファイルの破損状態をチェックできる。
【0019】
本発明に係る画像データ処理システムは、
画像データが入力される画像入力部と、
入力された画像データに対して画像処理を施してプリント用画像データを生成する画像処理部と、
前記プリント用画像データを画像保存装置に送信可能な画像送信部とを備え、
前記画像保存装置は、
画像データを受け取る画像受取部と、
受け取った画像データを保存するための記憶媒体と、
前記記憶媒体に対して画像データを保存するにあたり、所定単位で画像データを保存・管理するためのデータベース作成手段を有する画像管理制御部とを備え、
前記データベース作成手段は、
データベース構造を記述した画像管理ファイルを生成する第1ファイル生成手段と、
前記画像管理ファイルのうち前記所定単位分のデータベース構造を記述した復元ファイルを前記所定単位ごとに生成する第2ファイル生成手段と、
前記画像管理ファイルと前記復元ファイルに記述されたデータに基づいて、破損したファイルを復元させるファイル復元手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0020】
この構成による画像データ処理システムの作用・効果は、以下の通りである。画像処理部は、入力された画像データに対して画像処理を施し、プリント用画像データを生成(作成)する。生成されたプリント用画像データは、画像送信部を介して、画像保存装置に送信することができるように構成されている。画像保存装置は、画像送信部から送信されてくるプリント用画像データを受け取る画像受取部(バッファ基板等)と、受け取った画像データを保存するための記憶媒体(ハードディスク等)を備えている。そして、画像保存装置は、データベース作成手段、第1ファイル生成手段、第2ファイル生成手段、ファイル復元手段を備えており、これらを備えることによる作用・効果は、すでに述べた通りである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像保存装置及びこれを用いた画像データ処理システムの好適な実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、画像保存装置が用いられる画像データ処理システムの全体構成を示す概念図である。この画像データ処理システムは、画像データを入力して、これを用いて写真プリントを作成すると共に画像データを保存するためのシステムである。
【0022】
<システムの構成>
システムを機能別に大きく分けると、イメージプロセッサーAと、画像保存装置Bと、プリンタプロセッサー(プリント作成装置)Cに分けられる。まず、イメージプロセッサーAについて説明する。イメージプロセッサーAは、プリント作成すべき画像データを取り込み、画像処理を行う機能を有する。画像入力部1は、画像形成媒体から画像データを入力し取り込むために設けられる。ネガフィルムFのような写真フィルムからコマ画像を読み取る場合には、フィルム専用のスキャナーが用いられる。また、デジタル画像が記録されている各種のメディアM(MOディスク、フレキシブルディスク、デジタルカメラ用記憶媒体等)からも画像データを取り込むことができる。取り込んだ画像データは、一旦画像メモリ2に送られて記憶される。
【0023】
画像処理部3は、プリント作成に用いるプリント用画像データを生成するために種々の画像処理を行う機能を有する。画像処理の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの適宜の組み合わせにより実現することができる。第1制御部4は、イメージプロセッサーAの内部の作動制御を行う機能を有する。第1制御部4は、1つ又は複数のCPUと、制御プログラム等を中核として構成されている。キーボード5は、システム内の各部に対する指令を与えたり、各種データの入力・設定を行うために用いられる。モニター6は、プリント処理の進行状況を確認したり、取り込んだ画像データを表示させて色・濃度の判定を行う場合等のために用いられる。設定部7は、プリント処理のモードや画像データの保存形態等を設定するために設けられており、ソフトウェアの機能に基づくものである。
【0024】
画像処理部3で行う画像処理としては、例えば、次のようなものがあげられる。現像済みネガフィルムFからコマ画像の画像データを読み取り、モニター6に表示させる。オペレータは、表示された画面を見て、適切な色・濃度でプリントできるかを判定し、必要に応じて色・濃度の補正値をキーボード5により入力する。この補正値に基づいて、画像データの修正を行う。また、写真プリントを作成する場合は、そのプリントサイズに対応したサイズの画像データとしなければならない。そのために、取り込んだ画像データに対して拡大又は縮小処理を行う。これは、画像処理部3内における第1変換処理部3aの機能として行うものである。また、4BASEや16BASE(1BASE=512×768ピクセル)といった規格サイズへの拡大・縮小処理も行うことができる。さらに、JPEG等の圧縮処理を行うこともできる。画像送信部8からは画像処理部3で作成したプリント用画像データを送信する。
【0025】
プリンタプロセッサーCは、露光エンジン10、現像処理部11、乾燥処理部12を備えている。プリンタプロセッサーCの各部は、制御部13により制御される。露光エンジン10は、画像送信部8からプリント用画像データを受け取ると、これを用いて写真感光材料の乳剤面に画像を焼付露光する。露光エンジン10は、レーザーエンジン、PLZTエンジン、CRTエンジン等の適宜の方式のものを使用することができる。現像処理部11は、画像が焼付露光された写真感光材料に対して現像処理を施す。乾燥処理部12は、現像処理された写真感光材料に対して乾燥処理を行う。プリント排出部から、仕上がりの写真プリントが排出される。画像処理部3では、露光エンジン10でそのまま使用できる形のプリント用画像データを作成するようにしている。
【0026】
次に、画像保存装置Bを説明する。画像保存装置Bは、画像データを保存・管理することを主目的として使用する。画像保存装置Bは、例えば、一般的なパソコンにより構成することができる。したがって、画像の保存・管理以外の付加的な機能を備えていても良い。
【0027】
バッファ基板20は、画像受取部として機能し、画像送信部8から送信されてくる画像データ(プリント用画像データ)を受け取ることができる。バッファ基板20は、バッファメモリ20aを備えており、受け取った画像データを一時的に保存する。バッファメモリ20aは、画像数枚分の記憶容量を有していれば良い。第2変換処理部20bは、受け取った画像データに対する変換処理を行う機能を有する。この機能は、画像処理部3の第1変換処理部3aと同様である。第2変換処理部20bは、ハードウェアにより構成し、処理時間が速くなるようにしている。本体メモリ21(パソコンの主記憶装置に相当)は、バッファメモリ20aから画像データを受け取る。なお、第2変換処理部20bによる処理を行わずに、受け取ったプリント用画像データをそのままハードディスク22やCD−Rに保存・書き込みができる。
【0028】
本体メモリ21の中に展開された画像データは、ハードディスク22(記憶媒体に相当)及び/又はCD−R書き込み装置23(外部記録部に相当)のCD−R(外部記録媒体)に送られる。顧客から写真プリント作成の依頼を受けた写真店では、取り込んだ画像データを用いて写真プリントを作成するだけでなく、ハードディスク22へも保存するようにしている。これは、後日、顧客から焼き増し処理(リプリント)の依頼があった場合に、保存されている画像データを利用するためである。ハードディスク22に保存させておくことで、顧客はネガフィルム等を持ち込まなくてもリプリント依頼ができる。また、ネガフィルムを再度スキャニングする必要がないので、焼き増し処理の作業効率がアップする。
【0029】
また、顧客から写真プリントの作成のみならず、CD−Rへの画像データの書き込み処理の依頼を受けることもある。その場合も、画像保存装置Bを利用して画像データの書込みを行うようにしている。外部記録媒体の例としてCD−Rをあげているが、これに限定されるものではなく、DVD等の他の外部記録媒体に書き込むようにしても良い。
【0030】
第2制御部24は、画像保存装置Bの各部の制御を行う。第2制御部24は、CPU及び画像管理ソフトウェア(画像管理制御部に相当)等を中核として構成される。この画像管理ソフトウェアは、受け取った画像データをハードディスク22に保存し、データベース化する機能を有する。画像データは、オーダー単位で管理・保存される。保存された画像データには画像ID(コマ番号に対応)とオーダーIDが付与される。リプリントの際には、これらのIDをキーにすることで、データベースの検索を行い、リプリントすべき画像データを抽出することができる。第2制御部24には、モニター25と、キーボード26が接続されている。
【0031】
イメージプロセッサーAの設定部7では、画像データの処理モードを設定することができる。例えば、「写真プリント作成+ハードディスク保存+CD−R書き込み」を同時に行うモード(第1モード)、「写真プリント作成+ハードディスク保存」を同時に行うモード(別の第1モード)、「写真プリント作成+CD−Rへの書き込み」を同時に行うモード、である。また、写真プリント作成を行わない場合は、ハードディスク保存及び/又はCD−R書き込み、を行うモードである。通常は、ハードディスクへの保存は行うようにしている。さらに、写真プリント作成のみを行うモード(第2モード)もある。これらは、設定部7の処理モード選択手段7bの機能に基づく。
【0032】
また、設定部7の機能として、画像データの変換処理を第1変換処理部3aで行うか第2変換処理部20bで行うかの設定もできる。この変換処理部の選択は、必要とされる写真プリント作成能力に応じて、いずれかを選択することができる。これは、設定部7の変換処理選択手段7aの機能に基づく。また、例えば、ネガフィルムをスキャニングして取得した画像データを何らの処理も施さずCD−Rに書き込んで欲しいというユーザーのために、画像入力部1で取得した画像データをそのままの形で画像保存装置B側に送信できるモードも備えている。これも処理モード選択手段7bの機能により選択できる。
【0033】
さらに、画像データをJPEGのような画像圧縮モードで保存したり書き込んだりする場合は、その圧縮率を選択できる。これは、設定部7の圧縮率選択手段7cの機能に基づくものである。通常は、圧縮率の数値を大きく(例えば、90%程度)に設定しておくことが好ましい。圧縮方法はJPEGによるものでなく、他の圧縮方法を用いても良い。
【0034】
なお、この圧縮変換処理は、第1変換処理部3aか第2変換処理部20bで行なわれる。いずれで行わせるかは、上記の変換処理選択手段7aにより選択することができる。
【0035】
<画像保存装置の詳細構成>
次に、画像保存装置Bの詳細構成を図2により説明する。図2において、ハードディスクユニットHには、ハードディスク22と、予備ハードディスク27(予備記憶媒体に相当)が設けられており、これらは、ハードディスク・コントローラ28により制御される。予備ハードディスク27は、デフラグメントをハードディスク22に行う場合、一時的に用いられる。したがって、予備ハードディスク27の容量としては、必要最小限に設定しておけばよい。なお、ハードディスク22と予備ハードディスク27を設けるという意味は、物理的に2つのハードディスクを設けるという意味に限定されるものではなく、論理的に(ソフト的に)2つに分けるような形でも良い。コントローラ28は、本体メモリ21にある画像データをハードディスク22に保存するのか、予備ハードディスク27に保存するのかを制御可能である。
【0036】
第2制御部24として、基本ソフトウェア(OS)30が設けられており、デフラグメントツール(手段)30bの機能を有している。画像管理ソフトウェア31は、前述したように、ハードディスク22に画像データベースを構築する機能を有している。バッファ基板20が受け取った画像データをバッファメモリ20aから読み出し、本体メモリ21に展開させる機能、本体メモリ21に展開されている画像データをハードディスクユニットHへ送信したり、CD−R書き込み装置23に送信したりする機能は、画像管理ソフトウェア31を用いることで実現している。
【0037】
また、画像管理ソフトウェア31の機能として、デフラグメントツールを起動させる起動手段31aと、デフラグメントツールを起動させる時期を設定する設定手段31bとを備えている。デフラグメントは、ハードディスク22を長期間使用することにより自然発生するフラグメントを解消する目的で行う。しかし、デフラグメントを行うタイミングをオペレータに完全に任せていると、デフラグメントを忘れてしまい、画像保存装置Bにおける画像データの保存や読み出しの処理効率が低下するという問題がある。そこで、定期的にデフラグメントを実施できるような仕組みを採用している。
【0038】
また、基本ソフトウェア30には、容量監視手段30aが設けられている。これは、ハードディスクユニットH内のハードディスク22の容量(空き容量)を監視する。ハードディスク22内の空き容量が少なくなると(あるいは、なくなると)、バッファ基板20で画像データを受け取っても保存できなくなるからである。ハードディスク22に画像データを保存できないということは、バッファ基板20が画像データを受け取れなくなる(バッファメモリ20aを空けることができない。)。したがって、画像送信部8からプリント用画像データをプリンタプロセッサーCと画像保存装置Bに同時送信するような場合には、画像送信部8からプリント用画像データを送信できなくなるため、プリント処理を中断せざるを得なくなる。そこで、ハードディスク22の空き容量が少なくなってきた場合、これをオペレータに警告してハードディスク22の整理をする機会を与えて、プリント処理を続行できるようなシステム構成としている。
【0039】
また、画像管理ソフトウェア31は、既に述べたように画像データを管理・保存するためのデータベースを構築するためにデータベース作成手段31kを備えている。データベースでは、画像データはオーダー単位(所定単位に相当)で管理するようにしている。そのため、オーダーを特定するためのオーダーIDを生成すると共に、そのオーダーに含まれる各画像データを特定するための画像ID(コマ番号に対応する)も生成される。これらオーダーIDと画像IDは、プリント用画像データを用いて写真プリントを作成する時に、写真プリントの裏面に印字するか、インデックスプリントに形成される各サムネイル画像と一緒に露光形成される。裏面に印字する場合は、裏面印字機として、例えば、ドットインパクト式の印字機が用いられる。インデックスプリントに形成する場合は、インデックス画像データを作成する時に、画像IDを画像合成により組み込むことができる。
【0040】
データベース作成手段31kの機能として、次のようなものがある。
第1ファイル生成手段31mは、データベース構造を記述した画像管理ファイルを生成する。画像管理ファイルは、データベースの実体であると言うことができる。画像管理ファイルには、管理すべき全てのオーダーの管理情報が記述される。第2ファイル生成手段31nは、1オーダー分のデータベース構造を記述した復元ファイルを生成するものであり、管理されるオーダーの数と同じ数の復元ファイルが存在する。すなわち、 画像管理ファイルに記述される内容の一部が、各復元ファイルに記述されることになる。
【0041】
ファイル復元手段31oは、画像管理ファイルや復元ファイルが破損した場合に、正常な画像管理ファイルや復元ファイルに基づいて、ファイルを復元する機能を有する。画像管理ファイルは、データベース構造の実体であり、これが破損されるとハードディスク22に画像データが保存されていても、これを読み出してリプリント処理等を行うことができなくなる。したがって、画像管理ファイルが破損した場合にこれを復元させる機能を画像管理ソフトウェア31の機能として持たせておくことは重要である。また、復元ファイルは、画像管理ファイルを復元させるために重要なファイルであるから、これが破損した場合も復元させる必要がある。
【0042】
フォルダ生成手段31pは、オーダー単位の画像データを管理するためのデータフォルダを生成する。あらたなオーダーの画像データをデータベースに登録する場合に、あらたなデータフォルダが生成される。データフォルダ内には、先ほど述べた復元ファイルと、1オーダー分の画像データが格納される。データフォルダは、管理すべきオーダーの数と同じ数だけ生成されることになる。
【0043】
ファイルチェック手段31qは、画像管理ファイルとデータフォルダとの関係が正常か否かをチェックする第1機能、画像管理ファイルの破損状態をチェックする第2機能、復元ファイルの破損状態をチェックする第3機能とを有する。具体的なチェック方法は後述する。ファイル復元手段31oは、このファイルチェック手段31qによるチェック結果に基づいて、適切なファイル復元作用を実施する。
【0044】
<画像データ処理システムの作用>
次に、図1の画像データ処理システムによる代表的な処理手順を図3のフローチャートにより説明する。まず、処理モードとして、「写真プリント作成+ハードディスク保存+CD−R書き込み」を同時並行して行うモード(第1モード)を選択する。また、画像データの変換処理は、画像保存装置側で行うように設定する。
【0045】
まず、画像入力部1であるスキャナーに現像済みネガフィルムFをセットして、スキャニングを行う(#1)。読み取ったネガフィルムの画像データを画像メモリ2に保存する(#2)。1オーダー分(ネガフィルム1本分)の画像データを取得すると、画像をモニター6に表示させる。オペレータは、モニター6の画像を見ながら、色・濃度を判定し必要に応じて色・濃度の補正値を入力する。
【0046】
画像処理部3は、入力された補正値に基づいて取り込んだ画像データに対する画像処理を行う(#3)。また、画像処理部3はその他の画像処理(カラーマネジメント処理や光源のγ補正等)を行い、プリントサイズに合致したサイズへの拡縮処理も行う。以上のようにして、最終的にプリント用画像データを生成する。
【0047】
画像送信部8は、画像処理部3により作成されたプリント用画像データをプリンタプロセッサーC側と、画像保存装置B側に同時に送信する(#4)。これは、両方へ送る画像データが同じであるので、同時に送信できるものである。プリント用画像データを送信した後、画像保存装置Bにおける各部の制御は、第1制御部4ではなく、第2制御部24により行われる。また、プリンタプロセッサーCの制御も制御部13により行われる。したがって、画像保存装置Bにより行われる画像の保存や書き込み処理により、画像入力部1や画像処理部3における処理が遅れてしまうこということがない。したがって、滞りなくプリント用画像データをプリンタプロセッサーCに送信することができるので、プリント作成効率を低下させなくてすむ。画像送信部8からプリント用画像データを画像保存装置B側に送信した後の処理は、基本的には、イメージプロセッサーA側では関与しない構成としているため、プリント作成処理と画像の保存・書き込み処理を同時に行ったとしても、システム全体の処理効率を低下させなくてもすむ。
【0048】
プリンタプロセッサーCでは、プリント用画像データを受け取ると、露光エンジン10により露光処理がされる(#5)。つまり、写真感光材料にプリント用画像データに基づいて画像が焼付露光される。ついで、写真感光材料の現像処理及び乾燥処理が施され、写真プリントが作成される(#6,7,8)。
【0049】
一方、画像送信部8から送信されたプリント用画像データは、バッファ基板20により受け取られる。バッファ基板20に設けられたバッファメモリ20aに一旦プリント用画像データが展開される。ここで、変換処理をすべきことが設定されていれば、第2変換処理部20bにおいてプリント用画像データの変換処理(JPEGによる圧縮や、サイズの拡縮処理等)が行われる(#10)。変換処理をしない場合は、ステップ#10の処理は実行されない。次に、画像管理ソフトウェアの機能により、バッファメモリ20aに展開されている画像データを読み出して、本体メモリ21に展開する(#11)。次に、この本体メモリ21のある画像データをハードディスク22に保存させると共に、CD−R書き込み装置23にも送り、CD−Rへ書き込む(#12、#13)。
【0050】
この処理手順によれば、バッファ基板20上で変換処理を行うような設定にしており、プリント作成効率を低下させなくてもすむ。従来技術では、バッファ基板20上で行う変換処理を画像処理部3で行わなければならないので、必然的に、プリント作成効率を低下させざるをえない。第2変換処理部20bを特にハードウェアで構成すれば、高速で処理を実行できるので好ましい。
【0051】
図1のシステム構成によると、画像入力部1においてネガフィルムのスキャニングをしながらも、ハードディスク22への保存やCD−R書き込み装置23への書き込みを行えるので、この点においても処理時間が高速になる。従来のシステムでは、これらを同時処理することが困難であった。
【0052】
図3のフローチャートでは、同じプリント用画像データを画像送信部8から同時送信する構成を説明した。双方へ異なる画像データが送信される場合は、同時送信ができないので、タイミングをずらして送信することになる。例えば、画像処理部3の第1変換処理部3aで変換処理を行った画像データを画像保存装置Bへ送信する場合は、プリンタプロセッサーCへ送信する画像データと、画像保存装置Bへ送信する画像データとは異なるものになるので、タイミングをずらして送信する。この場合であっても、同時送信の場合に比べると処理効率は低下するものの、従来システムに比べると効率は良い。
【0053】
<フォルダ構成図>
次に、ハードディスク22にデータベースを構築する場合のフォルダ構成を図4により説明する。
【0054】
図4に示すように、フォルダ(storage) の下位にフォルダ(database)が設けられ、その中にデータベースが構築される。gazokanri というファイル名で示されるのが、全オーダーのデータベース構造を記述した画像管理ファイルである。新たなオーダーをデータベースに登録したり、登録済みのオーダーをデータベースから削除する場合は、画像管理ファイルが更新される。画像管理ファイルは、最もアクセス数の多いファイルであり、破損する確率も他のファイルに比べると高い。
【0055】
YYYYMMDD-****** で示されているのは、データフォルダのフォルダ名である。YYYYMMDDは、このデータフォルダが作成されて、画像データが保存された年月日を表わしている。また、******で示される部分は、オーダーID(リプリントコード)である。すなわち、 データフォルダのフォルダ名は、データ保存年月日とオーダーIDの組み合わせにより自動作成される。これはフォルダ生成手段31pの機能に基づく。データフォルダの中には、1オーダー分の情報が格納される。すなわち、 RfileDB とあるのは、復元ファイルのファイル名を示し、1オーダー分のデータベース構造が記述されている。***.jpg とあるのは、画像ファイルのファイル名であり、1オーダー分の枚数の画像データが保存される。ファイル名にあるように、JPEGによる圧縮ファイルとして保存されるが、このファイル形式に限定されるものではない。また、画像ファイル名の*** の部分は、そのオーダー内の個々の画像データを識別するための画像IDを表わしている。画像IDは、コマ番号に対応している。
【0056】
info.text とあるのは、画像情報ファイルであり、そのオーダーに関する画像情報がテキストファイルとして記述されている。
workとあるのは、オーダーが確定する前の画像データの一時保存場所として用いられるフォルダである。
【0057】
<データベース構造>
次に、画像管理ファイル及び復元ファイルに記述されるデータベース構造を図5により説明する。なお、データベースには8オーダー分の画像データが保存・管理されているものとする。図5(a)は、画像管理ファイルの内容を示し、図5(b)は、復元ファイルの内容を示す。いずれもテキストファイルとして記述されている。
【0058】
まず、画像管理ファイルから説明する。ファイルの1行目において、n1は、その1行分の文字数(データの数)を示す。つまり、1行目のNで示されている部分のデータの数が29文字であることを表わしている。これは後で説明するが、ファイル破損のチェックを行うときに利用している。n2は、バージョン情報を示す。n3は、データベースに登録されているオーダー数を示している。「000008」とあるので8オーダー分の画像データが登録されていることを示している。
【0059】
2行目から9行目には、8オーダー分のデータベース構造が記述される。1オーダー分が1行に記述される。 m1は、上記で説明した1行分の文字数である。m2は、オーダーIDを表わしている。m3は、保存年月日を表わしている。m4は、そのオーダーが保存されているデータフォルダ名を表わしている。その他にも種々の項目のデータ(顧客の氏名、住所、 電話番号、オペレータの任意の入力情報等)も記述される。 先ほど説明したように、ここに記述されるデータフォルダ名は、保存年月日とオーダーIDの組み合わせにより構成されている。
【0060】
次に、復元ファイルの内容を図5(b)で説明する。ここには、(a)の2行目に記述されているオーダーの復元ファイルが示されている。すなわち、 この復元ファイルの内容は、画像管理ファイルの1行目と2行目の内容と基本的に同じである。ただし、1オーダー分のデータベース構造のみを記述するため、n3に記述されるオーダー数は「000001」となっている。同様に、オーダーIDが「0001547」の復元ファイルは、画像管理ファイルの1行目と3行目により構成され、オーダーID「0001554」の復元ファイルは、画像管理ファイルの1行目と9行目により構成される。このように、画像管理ファイルの内容の一部で、各オーダーに係る復元ファイルが生成されるようにしているので、全オーダーの復元ファイルを寄せ集めることで、画像管理ファイルを復元させることができる。逆に、画像管理ファイルから復元ファイルを復元することもできる。
【0061】
<復元処理手順>
次に、データベースのチェックを行いファイルを復元させる場合の処理手順を図6のフローチャートにより説明する。
【0062】
まず、データベース確認モードに変更し、モニター画面に表示されているデータベース確認ボタン(不図示)をマウスでクリックして押す(#110)。あるいは、画面の片隅に常時ボタンを表示させていても良い。これにより、ファイルチェック手段31qが起動し、ファイルチェックを行う。まず、画像管理ファイルと復元ファイルの関係が正常であるか否かをチェックする(#111)。次に、画像管理ファイルの破損状態をチェックする(#112)。次に、復元ファイルの破損状態をチェックする(#113)。
【0063】
ファイルチェックの結果、正常であれば、復元処理は終了する(#114)。次に、 ファイルの破損が検出された場合、復元可能か否かを判断する(#115)。復元可能であれば、所定の復元パターンに基づいてファイルを復元させる(#116)。また、復元不能であれば、復元せずそのまま放置するか、データベースから復元不能なオーダー情報を削除する(#117)。
【0064】
<復元ファイルの破損判断>
ファイルチェック手段31qの第3機能に基づき、復元ファイルが破損していると判断する場合を説明する。
【0065】
[1]復元ファイルに記述されるデータフォルダ名が、その復元ファイルが格納されているデータフォルダ名と一致しないとき。
図5(b)に示すように、復元ファイルにはm4で示される箇所にデータフォルダ名が記述されている。この記述と、その復元ファイルが格納されているデータフォルダのフォルダ名とが一致しているかどうかをチェックする。一致しなければ、復元ファイルが破損していると判断する。既に述べたように、このデータフォルダ名は、オーダーIDと保存年月日により構成される。
[2]復元ファイルに記述されているデータ文字数と、実際のデータの数が一致しないとき。
図5(b)に示すように、m1で示される箇所にはデータ文字数が記述される。この文字数と実際のデータの数が一致しなければ、その行のデータは信頼できないことになり、復元ファイルが破損していると判断する。
【0066】
[3]復元ファイルが存在しないとき。この場合も、復元ファイルが破損していると判断する。
<復元パターンの説明>
次に、種々の復元パターンについて、図7に基づいて説明する。
(A)ファイルチェック手段31qの第1機能により、画像管理ファイルそのものが存在しないと判断された場合、または、 画像管理ファイルに記述されていないデータフォルダが存在するとき。
この場合は、画像管理ファイルそのものの破損状態のチェックは行わないが、破損していると判断される。
【0067】
(A−1)上記の場合で復元ファイルも破損している場合は、復元できないため、 復元を行わない。
(A−2)上記の場合で復元ファイルが破損していない場合は、画像管理ファイルを復元することができる。・・・(復元パターン<1>)
つまり、画像管理ファイルが存在しなくても、全部の正常な復元ファイルから画像管理ファイルを復元できるからである。また、画像管理ファイルに記述のないデータフォルダが存在するときも、同様に正常な復元ファイルから復元できる。
【0068】
(B)画像管理ファイルに記述された、オーダーIDと保存年月日の組み合わせからなるデータフォルダ名が存在しないとき。
この場合は、復元ファイルの状態に関わらず、そのデータフォルダ名に関するデータベース構造を画像管理ファイルから削除する。これは、データベース構造を残しておく必要がないためである。
【0069】
(C)画像管理ファイルに記述された、オーダーIDと保存年月日の組み合わせからなるデータフォルダ名が存在するとき。
この場合は、データフォルダ名に関しては正常であると判断される。
【0070】
(C−1)画像管理ファイルに記述されているデータ文字数と、実際のデータ数とが一致しないとき。
この場合は、画像管理ファイルが破損状態にあると判断される。
【0071】
(C−1−1)復元ファイルが破損している場合。
復元ファイルも破損している場合は、復元ファイルを用いて画像管理ファイルを復元できない。ただし、オーダーIDと保存年月日の組み合わせからなるデータフォルダ名が存在するということは、オーダーIDと保存年月日は信頼できるデータと考えられる。そこで、正常なデータフォルダ名に基づいて、オーダーIDと保存年月日の項目のみを画像管理ファイルと復元ファイルに復元する。また、それ以外の項目については、データの信頼性がないので破棄し、空文字(ブランク)にする。・・・(復元パターン<2>)
空文字にした項目については、オーダーの一覧表をモニター画面に表示させたときに、その部分が空欄になる。そこで、オペレータが再度正しいデータを入力することができる。また、データフォルダのフォルダ名は使用できるので、画像データを読み出すことは可能である。
【0072】
(C−1−2)復元ファイルが破損していない場合。この場合は、復元ファイルが正常であるので、復元ファイルにより画像管理ファイルを復元できる。・・・(復元パターン<1>)
(C−2)画像管理ファイルに記述されているデータ文字数と、実際のデータ数とが一致するとき。
この場合は、画像管理ファイルは破損していないと判断される。
【0073】
(C−2−1)復元ファイルが破損している場合。
画像管理ファイルが正常であるから、画像管理ファイルから復元ファイルを復元できる。・・・(復元パターン<3>)
(C−2−2)復元ファイルが破損していない場合。この場合は、ファイルの破損がなく、データベースは正常状態である。
<別実施形態>
(1)画像送信部8から画像保存装置Bへと画像データを送信する場合は、例えば、専用回線により接続するがこれに限定されるものではない。汎用的なネットワークによりイメージプロセッサーAと画像保存装置Bとを接続しても良い。また、この場合、接続される台数については、特定の数に限定されるものではない。
【0074】
(2)画像保存装置Bを一般的なパソコンで構成した場合、これを、インターネット等のネットワークに接続することが可能である。これにより、顧客がインターネットを介して、ハードディスク22に保存されている画像データを用いたリプリント処理を依頼することもできる。
【0075】
(3)プリント作成装置としては、プリンタプロセッサーC以外のインクジェット、熱昇華式のプリンタであってもよい。
(4)本実施形態では、1台の画像保存装置と1台のイメージプロセッサーAが接続されているが、複数のイメージプロセッサーAが接続されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像保存装置が用いられる画像データ処理システムの全体構成を示す概念図
【図2】画像保存装置の詳細構成を示す概念図
【図3】画像データ処理システムによる代表的な処理手順
【図4】データベースを構築する場合のフォルダ構成を示す図
【図5】画像管理ファイル及び復元ファイルに記述されるデータベース構造を示す図
【図6】データベースのチェックを行いファイルを復元させる場合の処理手順を示すフローチャート
【図7】復元パターンを説明する図
【符号の説明】
A イメージプロセッサー
B 画像保存装置
C プリンタプロセッサー
1 画像入力部
2 画像メモリ
3 画像処理部
4 第1制御部
7 設定部
8 画像送信部
20 バッファ基板
20a バッファメモリ
21 本体メモリ
22 ハードディスク
24 第2制御部
30 基本ソフトウェア
30a 容量監視手段
31 画像管理ソフトウェア
31k データベース作成手段
31m 第1ファイル生成手段
31n 第2ファイル生成手段
31o ファイル復元手段
31p フォルダ生成手段
31q ファイルチェック手段

Claims (5)

  1. 画像データを受け取る画像受取部と、
    受け取った画像データを保存するための記憶媒体と、
    前記記憶媒体に対して画像データを保存するにあたり、オーダー単位で画像データを保存・管理するためのデータベース作成手段を有する画像管理制御部とを備え、
    前記データベース作成手段は、
    前記記憶媒体に保存された画像データの全オーダーのデータベース構造を記述した画像管理ファイルを生成する第1ファイル生成手段と、
    前記画像管理ファイルで管理される全オーダーのそれぞれのオーダー単位ごとに、1オーダー分のデータベース構造を記述した復元ファイルを生成する第2ファイル生成手段と、
    前記画像管理ファイルと前記復元ファイルに記述されたデータに基づいて、破損したファイルを復元させるファイル復元手段と、
    前記オーダー単位の画像データを管理・保存するためのデータフォルダを、前記オーダー単位ごとに生成するフォルダ生成手段を備え、
    前記データフォルダ内に、生成された前記復元ファイルと、前記オーダー単位の画像データが保存されるように構成し、
    前記画像管理ファイルは、1オーダー分を1行単位に記述したデータベース構造とし、当該1行のデータ内に、当該1行分の文字数と、当該オーダーの画像データが保存される前記データフォルダのデータフォルダ名が少なくとも記述されるように構成し、
    前記復元ファイルは、前記画像管理ファイルのデータのうち1オーダー分のデータ記述したデータ構造として構成し、
    前記ファイル復元手段は、破損していない復元ファイルから破損した画像管理ファイルを復元し、破損していない画像管理ファイルから破損した復元ファイルを復元するように構成したことを特徴とする画像保存装置。
  2. 前記画像管理ファイルと前記データフォルダとの関係が正常か否かをチェックする第1機能と、
    前記画像管理ファイルの破損状態をチェックする第2機能と、
    前記復元ファイルの破損状態をチェックする第3機能とを有するファイルチェック手段を備え、
    前記第1機能は、前記画像管理ファイルが存在するか否かをチェックする機能と、前記画像管理ファイル内に記述されているデータフォルダ名と同じ名前の前記データフォルダが存在するか否かをチェックする機能を有し、
    前記第2機能は、前記画像管理ファイルに記述されているデータ文字数と、実際のデータの数とを比較する機能を有し、
    前記第3機能は、前記復元ファイル内のデータフォルダ名のデータと当該復元ファイルが格納されているデータフォルダのフォルダ名とを比較することで、復元ファイルの破損を判断する機能を有し、
    前記ファイル復元手段は、前記ファイルチェック手段のチェック結果に基づいて破損した前記画像管理ファイルまたは破損した前記復元ファイルを復元させることを特徴とする請求項1に記載の画像保存装置。
  3. 前記第1機能によるチェックの結果、異常が検出され、かつ、前記第3機能により復元ファイルが正常であるとされた場合、前記ファイル復元手段は、正常な前記復元ファイルに基づいて前記画像管理ファイルを復元可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の画像保存装置。
  4. 前記ファイルチェック手段によるチェックの結果、前記文字数とデータの数が一致しなかった場合、かつ、前記第3機能により復元ファイルが正常であるとチェックされた場合、
    前記ファイル復元手段は、この正常な復元ファイルに基づいて前記画像管理ファイルを復元可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像保存装置。
  5. 画像データが入力される画像入力部と、
    入力された画像データに対して画像処理を施してプリント用画像データを生成する画像処理部と、
    前記プリント用画像データを画像保存装置に送信可能な画像送信部とを備え、
    前記画像保存装置は、
    画像データを受け取る画像受取部と、
    受け取った画像データを保存するための記憶媒体と、
    前記記憶媒体に対して画像データを保存するにあたり、オーダー単位で画像データを保存・管理するためのデータベース作成手段を有する画像管理制御部とを備え、
    前記データベース作成手段は、
    前記記憶媒体に保存された画像データの全オーダーのデータベース構造を記述した画像管理ファイルを生成する第1ファイル生成手段と、
    前記画像管理ファイルで管理される全オーダーのそれぞれのオーダー単位ごとに、1オーダー分のデータベース構造を記述した復元ファイルを生成する第2ファイル生成手段と、
    前記画像管理ファイルと前記復元ファイルに記述されたデータに基づいて、破損したファイルを復元させるファイル復元手段と、
    前記オーダー単位の画像データを管理・保存するためのデータフォルダを、前記オーダー単位ごとに生成するフォルダ生成手段を備え、
    前記データフォルダ内に、生成された前記復元ファイルと、前記オーダー単位の画像データが保存されるように構成し、
    前記画像管理ファイルは、1オーダー分を1行単位に記述したデータベース構造とし、当該1行のデータ内に、当該1行分の文字数と、当該オーダーの画像データが保存される前記データフォルダのデータフォルダ名が少なくとも記述されるように構成し、
    前記復元ファイルは、前記画像管理ファイルのデータのうち1オーダー分のデータ記述したデータ構造として構成し、
    前記ファイル復元手段は、破損していない復元ファイルから破損した画像管理ファイルを復元し、破損していない画像管理ファイルから破損した復元ファイルを復元するように構成したことを特徴とする画像データ処理システム。
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