JP2004264953A - 画像保存装置及び画像データ処理システム - Google Patents
画像保存装置及び画像データ処理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004264953A JP2004264953A JP2003052558A JP2003052558A JP2004264953A JP 2004264953 A JP2004264953 A JP 2004264953A JP 2003052558 A JP2003052558 A JP 2003052558A JP 2003052558 A JP2003052558 A JP 2003052558A JP 2004264953 A JP2004264953 A JP 2004264953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- image data
- unit
- setting
- storage medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Storing Facsimile Image Data (AREA)
Abstract
【解決手段】画像データを受け取るバッファ基板20と、受け取った画像データを保存するハードディスク22と、このハードディスク22に対する画像データの保存処理・読み出し処理を行う画像管理ソフトウェア31とを備え、画像管理ソフトウェア31に、ハードディスク22のデフラグメントを行うデフラグメント手段を起動させる起動手段31aと、デフラグメント手段を起動させる時期を設定する設定手段31bとが設けられている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを受け取る画像受取部と、受け取った画像データを保存する記憶媒体と、この記憶媒体に対する画像データの保存処理・読み出し処理を行う画像管理制御部とを備えた画像保存装置及び画像データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる画像保存装置は、写真プリントを作成するための画像データ処理システムにおいて用いられている。写真プリント作成手順の概略を説明する。まず、現像済みネガフィルムをスキャナーにセットし、これをスキャニングして、コマ画像の画像データを取得する。取得された画像データについては、モニターに画像表示させて、色・濃度が適切なプリントが作成されるか否かを判定する。オペレータは、必要に応じて色・濃度の補正値を入力する。そして、画像処理部において、上記色・濃度の補正値に基づく画像処理や、プリントサイズに合致した画像サイズに変換するための変換処理や、その他の適宜の画像処理を行い、プリント用画像データを作成する。このプリント用画像データは、プリント作成装置に送信されて、写真プリントが作成される。
【0003】
一方、ネガフィルム等から取得された画像データは、ハードディスクのような大容量記憶媒体にも保存される。プリント処理に使用する画像データをハードディスクにも保存するのは、次のような理由である。すなわち、 後日、顧客から焼き増し処理(リプリント)の依頼があった場合に、保存されている画像データを利用するためである。ハードディスクに保存させておくことで、顧客はネガフィルム等を持ち込まなくてもリプリント依頼ができる。また、ネガフィルムを再度スキャニングする必要がないので、焼き増し処理の作業効率がアップする。なお、ハードディスクに保存する場合は、プリント用画像データそのままの形態ではなく、これを適宜サイズ変更したり、JPEG等で圧縮して保存することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ハードディスクを用いて画像を保存する場合に、次のような課題がある。すなわち、 ハードディスクへの画像データの保存や読み出しを長期間続けていると、フラグメントと呼ばれる現象が生じる。これは、1つのファイルのデータが細分化してばらばらの状態になってハードディスクに保存される現象である。かかるフラグメントが進行していくと、ハードディスクへのアクセス時間が長くなるため、その結果、ハードディスクへの画像データの保存や、画像データの読み出しに時間がかかり、処理効率の低下を招く。
【0005】
そこでフラグメントを解消するためにデフラグメント(いわゆるデフラグ)を行う必要がある。デフラグメントを行うためのツールは、通常は、OS(基本ソフトウェア)に組みこまれている。デフラグメントは、日々定期的に実施していれば、その時間も短くてすむので好ましい。
【0006】
しかしながら、デフラグメントをいつ行うかという意志はオペレータに任せられている。つまり、オペレータ自らOSに組みこまれているデフラグメントツールを起動させてデフラグメントを実施している。したがって、オペレータがデフラグメントを忘れてしまうこともあり、徐々に画像データの保存処理等を低下させることとなっている。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、画像データを受け取って記憶媒体に保存するに際して、記憶媒体のデフラグメントを確実に実行できる画像保存装置及び画像データ処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る画像保存装置は、
画像データを受け取る画像受取部と、
受け取った画像データを保存する記憶媒体と、
この記憶媒体に対する画像データの保存処理・読み出し処理を行う画像管理制御部とを備え、
前記画像管理制御部に、記憶媒体のデフラグメントを行うデフラグメント手段を起動させる起動手段と、
前記デフラグメント手段を起動させる時期を設定する設定手段とが設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
この構成による画像保存装置の作用・効果は、以下の通りである。まず、画像データを受け取る画像受取部と、受け取った画像データを保存する記憶媒体を備えており、記憶媒体に対する画像の保存・読み出しを行う画像管理制御部を備えている。画像管理制御部は、例えば、データベース管理ソフトウェアを中核として構成することができる。
【0009】
さらに、この画像管理制御部には、デフラグメント手段を起動させる手段と、デフラグメント手段を起動させる時期を設定する設定手段とが備えられている。画像管理制御部は、必ずしも、デフラグメント手段そのものを備えている必要はなく、例えば、OSがデフラグメント手段を備えておれば、それを利用できる。オペレータは、設定手段により、デフラグメントを行う時期を設定できる。したがって、オペレータは、自らがデフラグメント手段を起動させる必要もなく、デフラグメントを忘れずに定期的に行うようにすることもできる。また、デフラグメントを起動させる手段を独立して設けたのではなく、画像管理制御部(例えば、データベース管理ソフトウェアで構成される)に中に設けており、オペレータに対して確実に設定をさせるような機会を与えることができる。その結果、画像データを受け取って記憶媒体に保存するに際して、記憶媒体のデフラグメントを確実に実行できる画像保存装置を提供することができる。
【0010】
本発明の好適な実施形態として、前記設定手段による設定には、曜日単位でデフラグメントを行うか否かの設定と、各曜日ごとに実施する場合の時間の設定とが含まれるものがあげられる。
【0011】
設定手段として、曜日単位での設定が可能である。例えば、月曜日、水曜日、金曜日にデフラグメントを実施するように設定できる。また、設定した曜日についての実施時間も設定できる。オペレータは、写真店の営業時間等を考慮して実施時間を設定できる。これにより、定期的にデフラグメントを実施できるように設定することができる。
【0012】
本発明の別の好適な実施形態として、デフラグメントを行っている間に前記画像受取部が受け取った画像データを保存させるための予備記憶媒体を備えているものがあげられる。
【0013】
記憶媒体のデフラグメントを行っている間は、当然のことながら、その記憶媒体を使用できない。したがって、画像受取部が画像データを受け取って、画像データを記憶媒体に保存しようとしても、それができないことになる。そこで、記憶媒体とは別に予備記憶媒体を設けることで、デフラグメントを行っている間も、画像の保存処理を行うことができる。これにより、装置全体の処理効率を低下させずにすむ。
【0014】
本発明に係る画像データ処理システムは、
画像データが入力される画像入力部と、
入力された画像データに対して画像処理を施してプリント用画像データを生成する画像処理部と、
前記画像入力部と前記画像処理部に対する制御を行う制御部と、
前記プリント用画像データをプリント作成装置と画像保存装置の両方に同時送信可能な画像送信部とを備え、
前記画像保存装置は、
前記プリント用画像データを受け取る画像受取部と、
受け取った画像データを保存する記憶媒体と、
この記憶媒体に対する画像データの保存処理・読み出し処理を行う画像管理制御部とを備え、
前記画像管理制御部に、記憶媒体のデフラグメントを行うデフラグメント手段を起動させる起動手段と、
前記デフラグメント手段を起動させる時期を設定する設定手段とが設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
この構成による画像データ処理システムの作用・効果は、以下の通りである。画像処理部は、入力された画像データに対して画像処理を施し、プリント用画像データを生成(作成)する。制御部は、画像入力部と画像処理部に対する制御を行う。生成されたプリント用画像データは、画像送信部を介して、プリント作成装置と画像保存装置の両方に同時に同じデータを送信することができるように構成されている。画像保存装置は、画像送信部から送信されてくるプリント用画像データを受け取る画像受取部(バッファ基板等)と、受け取った画像データを保存するための記憶媒体(ハードディスク等)を備えており、これらは、画像管理制御部により制御される。つまり、記憶媒体への保存処理は、制御部とは独立した画像管理制御部により行うことができる。したがって、画像保存装置側に送信されたプリント用画像データのその後の処理は、画像保存装置の画像管理制御部の指令の下に行われる。つまり、記憶媒体への保存処理は、画像処理部における画像処理や、画像入力部における入力処理とは切り離して(これらに影響を与えることなく)行うことができる。例えば、受け取ったプリント用画像データをそのまま保存するだけでなく、何らかの処理を加えた後に保存することができる。その結果、プリント作成の処理と平行して記憶媒体への保存を行う場合に、プリント作成の効率を低下させなくてすむ。
【0016】
また、画像保存装置の構成については、すでに説明したように、デフラグメント手段を起動させる起動手段と、設定手段を備えているので、画像データを受け取って記憶媒体に保存するシステムにおいて、記憶媒体のデフラグメントを確実に実行できる。したがって、写真プリント作成と画像データの保存を並行処理する場合でも、デフラグメントを適宜実施できるように構成しているので、画像データの保存処理の効率低下により、写真プリント作成の処理効率が低下しないようにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像保存装置の実施形態を図面を用いて説明する。 図1は、画像保存装置が用いられる画像データ処理システムの全体構成を示す概念図である。この画像データ処理システムは、画像データを入力して、これを用いて写真プリントを作成すると共に画像データを保存するためのシステムである。
<システムの構成>
システムを機能別に大きく分けると、イメージプロセッサーAと、画像保存装置Bと、プリンタプロセッサー(プリント作成装置)Cに分けられる。まず、イメージプロセッサーAについて説明する。イメージプロセッサーAは、プリント作成すべき画像データを取り込み、画像処理を行う機能を有する。画像入力部1は、画像形成媒体から画像データを入力し取り込むために設けられる。ネガフィルムFのような写真フィルムからコマ画像を読み取る場合には、フィルム専用のスキャナーが用いられる。 また、デジタル画像が記録されている各種のメディアM(MOディスク、フレキシブルディスク、デジタルカメラ用記憶媒体等)からも画像データを取り込むことができる。取り込んだ画像データは、一旦画像メモリ2に送られて記憶される。
【0018】
画像処理部3は、プリント作成に用いるプリント用画像データを生成するために種々の画像処理を行う機能を有する。画像処理の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの適宜の組み合わせにより実現することができる。第1制御部4は、イメージプロセッサーAの内部の作動制御を行う機能を有する。第1制御部4は、1つ又は複数のCPUと、制御プログラム等を中核として構成されている。キーボード5は、システム内の各部に対する指令を与えたり、各種データの入力・設定を行うために用いられる。モニター6は、プリント処理の進行状況を確認したり、取り込んだ画像データを表示させて色・濃度の判定を行う場合等のために用いられる。 設定部7は、プリント処理のモードや画像データの保存形態等を設定するために設けられており、ソフトウェアの機能に基づくものである。
【0019】
画像処理部3で行う画像処理としては、例えば、次のようなものがあげられる。現像済みネガフィルムFからコマ画像の画像データを読み取り、モニター6に表示させる。オペレータは、表示された画面を見て、適切な色・濃度でプリントできるかを判定し、必要に応じて色・濃度の補正値をキーボード5により入力する。この補正値に基づいて、画像データの修正を行う。また、写真プリントを作成する場合は、そのプリントサイズに対応したサイズの画像データとしなければならない。そのために、取り込んだ画像データに対して拡大又は縮小処理を行う。これは、画像処理部3内における第1変換処理部3aの機能として行うものである。また、4BASEや16BASE(1BASE=512×768ピクセル)といった規格サイズへの拡大・縮小処理も行うことができる。さらに、JPEG等の圧縮処理を行うこともできる。画像送信部8からは画像処理部3で作成したプリント用画像データを送信する。
【0020】
プリンタプロセッサーCは、露光エンジン10、現像処理部11、乾燥処理部12を備えている。プリンタプロセッサーCの各部は、制御部13により制御される。露光エンジン10は、画像送信部8からプリント用画像データを受け取ると、これを用いて写真感光材料の乳剤面に画像を焼付露光する。露光エンジン10は、レーザーエンジン、PLZTエンジン、CRTエンジン等の適宜の方式のものを使用することができる。現像処理部11は、画像が焼付露光された写真感光材料に対して現像処理を施す。乾燥処理部12は、現像処理された写真感光材料に対して乾燥処理を行う。プリント排出部から、仕上がりの写真プリントが排出される。画像処理部3では、露光エンジン10でそのまま使用できる形のプリント用画像データを作成するようにしている。
【0021】
次に、画像保存装置Bを説明する。画像保存装置Bは、画像データを保存・管理することを主目的として使用する。画像保存装置Bは、例えば、一般的なパソコンにより構成することができる。したがって、画像の保存・管理以外の付加的な機能を備えていても良い。
【0022】
バッファ基板20は、画像受取部として機能し、画像送信部8から送信されてくる画像データ(プリント用画像データ)を受け取ることができる。バッファ基板20は、バッファメモリ20aを備えており、受け取った画像データを一時的に保存する。バッファメモリ20aは、画像数枚分の記憶容量を有していれば良い。第2変換処理部20bは、受け取った画像データに対する変換処理を行う機能を有する。この機能は、画像処理部3の第1変換処理部3aと同様である。第2変換処理部20bは、ハードウェアにより構成し、処理時間が速くなるようにしている。本体メモリ21(パソコンの主記憶装置に相当)は、バッファメモリ20aから画像データを受け取る。なお、第2変換処理部20bによる処理を行わずに、受け取ったプリント用画像データをそのままハードディスク22やCD−Rに保存・書き込みができる。
【0023】
本体メモリ21の中に展開された画像データは、ハードディスク22(記憶媒体に相当)及び/又はCD−R書き込み装置23(外部記録部に相当)のCD−R(外部記録媒体)に送られる。顧客から写真プリント作成の依頼を受けた写真店では、取り込んだ画像データを用いて写真プリントを作成するだけでなく、ハードディスク22へも保存するようにしている。これは、後日、顧客から焼き増し処理(リプリント)の依頼があった場合に、保存されている画像データを利用するためである。ハードディスク22に保存させておくことで、顧客はネガフィルム等を持ち込まなくてもリプリント依頼ができる。また、ネガフィルムを再度スキャニングする必要がないので、焼き増し処理の作業効率がアップする。
【0024】
また、顧客から写真プリントの作成のみならず、CD−Rへの画像データの書き込み処理の依頼を受けることもある。その場合も、画像保存装置Bを利用して画像データの書込みを行うようにしている。外部記録媒体の例としてCD−Rをあげているが、これに限定されるものではなく、DVD等の他の外部記録媒体に書き込むようにしても良い。
【0025】
第2制御部24は、画像保存装置Bの各部の制御を行う。第2制御部24は、CPU及び画像管理ソフトウェア(画像管理制御部に相当)等を中核として構成される。この画像管理ソフトウェアは、受け取った画像データをハードディスク22に保存し、データベース化する機能を有する。画像データは、オーダー単位で管理・保存される。保存された画像データには画像ID(コマ番号に対応)とオーダーIDが付与される。リプリントの際には、これらのIDをキーにすることで、データベースの検索を行い、リプリントすべき画像データを抽出することができる。第2制御部24には、モニター25と、キーボード26が接続されている。
【0026】
イメージプロセッサーAの設定部7では、画像データの処理モードを設定することができる。例えば、「写真プリント作成+ハードディスク保存+CD−R書き込み」を同時に行うモード、「写真プリント作成+ハードディスク保存」を同時に行うモード、「写真プリント作成+CD−Rへの書き込み」を同時に行うモード、である。また、写真プリント作成を行わない場合は、ハードディスク保存及び/又はCD−R書き込み、を行うモードである。通常は、ハードディスクへの保存は行うようにしている。これらは、設定部7の処理モード選択手段7bの機能に基づく。
【0027】
また、設定部7の機能として、画像データの変換処理を第1変換処理部3aで行うか第2変換処理部20bで行うかの設定もできる。この変換処理部の選択は、必要とされる写真プリント作成能力に応じて、いずれかを選択することができる。これは、設定部7の変換処理選択手段7aの機能に基づく。また、例えば、ネガフィルムをスキャニングして取得した画像データを何らの処理も施さずCD−Rに書き込んで欲しいというユーザーのために、画像入力部1で取得した画像データをそのままの形で画像保存装置B側に送信できるモードも備えている。これも処理モード選択手段7bの機能により選択できる。
【0028】
さらに、画像データをJPEGのような画像圧縮モードで保存したり書き込んだりする場合は、その圧縮率を選択できる。これは、設定部7の圧縮率選択手段7cの機能に基づくものである。通常は、圧縮率の数値を大きく(例えば、90%程度)に設定しておくことが好ましい。圧縮方法はJPEGによるものでなく、他の圧縮方法を用いても良い。
【0029】
<画像保存装置の詳細構成>
次に、画像保存装置Bの詳細構成を図2により説明する。図2において、ハードディスクユニットHには、ハードディスク22と、予備ハードディスク27(予備記憶媒体に相当)が設けられており、これらは、ハードディスク・コントローラ28により制御される。予備ハードディスク27は、後述するデフラグメントをハードディスク22に行う場合、一時的に用いられる。したがって、予備ハードディスク27の容量としては、必要最小限に設定しておけばよい。なお、ハードディスク22と予備ハードディスク27を設けるという意味は、物理的に2つのハードディスクを設けるという意味に限定されるものではなく、論理的に(ソフト的に)2つに分けるような形でも良い。コントローラ28は、本体メモリ21にある画像データをハードディスク22に保存するのか、予備ハードディスク27に保存するのかを制御可能である。
【0030】
第2制御部24として、基本ソフトウェア(OS)30が設けられており、デフラグメントツール(手段)の機能を有している。画像管理ソフトウェア31は、前述したように、ハードディスク22に画像データベースを構築する機能を有している。バッファ基板20が受け取った画像データをバッファメモリ20aから読み出し、本体メモリ21に展開させる機能、本体メモリ21に展開されている画像データをハードディスクユニットHへ送信したり、CD−R書き込み装置23に送信したりする機能は、画像管理ソフトウェア31を用いることで実現している。
【0031】
また、画像管理ソフトウェア31の機能として、デフラグメントツールを起動させる起動手段31aと、デフラグメントツールを起動させる時期を設定する設定手段31bとを備えている。デフラグメントは、ハードディスク22を長期間使用することにより自然発生するフラグメントを解消する目的で行う。しかし、デフラグメントを行うタイミングをオペレータに完全に任せていると、デフラグメントを忘れてしまい、画像保存装置Bにおける画像データの保存や読み出しの処理効率が低下するという問題がある。そこで、定期的にデフラグメントを実施できるような仕組みを採用している。
【0032】
<デフラグメント処理の設定>
次に、デフラグメント処理の設定について、図3の設定概念図により説明する。まず、デフラグメントを実施する日時を設定する。設定は、所定の設定画面をモニター25に表示させることで行うことができる。本実施形態では、まず、1週間内で、曜日単位に実施を「する/しない」の設定を行うことができる。さらに、設定した各曜日ごとに実施するタイミング(時間)を更に設定可能である。例えば、画像管理ソフトウェアを起動した時、画像管理ソフトウェアを終了する時、あるいは、特定の具体的な時間を指定することもできる。これにより、画像管理ソフトウェアの機能に基づき、デフラグメントツールを起動させて、デフラグメントを定期的に実施することができる。定期的にデフラグメントを行うようにすれば、デフラグメント処理に要する時間も短くて済み、画像保存装置Bの処理効率を低下させなくてもすむ。
【0033】
また、デフラグメントツールを起動させる機能を専用のソフトウェアで実現するのではなく、画像管理ソフトウェア31の中に組みこんでいる点が特徴である。画像管理ソフトウェア31については、日々利用するものであるから、デフラグメントの設定を忘れないようにさせることができる。また、日々取り扱う画像データの量に応じて、デフラグメントを実施する間隔を短くしたり、長くしたり設定変更することも可能である。
【0034】
<画像データ処理システムの作用>
次に、図1の画像データ処理システムによる代表的な処理手順を図4のフローチャートにより説明する。まず、処理モードとして、「写真プリント作成+ハードディスク保存+CD−R書き込み」を同時並行して行うモードを選択する。また、画像データの変換処理は、画像保存装置側で行うように設定する。
【0035】
まず、画像入力部1であるスキャナーに現像済みネガフィルムFをセットして、スキャニングを行う(#1)。読み取ったネガフィルムの画像データを画像メモリ2に保存する(#2)。1オーダー分(ネガフィルム1本分)の画像データを取得すると、画像をモニター6に表示させる。オペレータは、モニター6の画像を見ながら、色・濃度を判定し必要に応じて色・濃度の補正値を入力する。
【0036】
画像処理部3は、入力された補正値に基づいて取り込んだ画像データに対する画像処理を行う(#3)。また、画像処理部3はその他の画像処理(カラーマネジメント処理や光源のγ補正等)を行い、プリントサイズに合致したサイズへの拡縮処理も行う。以上のようにして、最終的にプリント用画像データを生成する。
【0037】
画像送信部8は、画像処理部3により作成されたプリント用画像データをプリンタプロセッサーC側と、画像保存装置B側に同時に送信する(#4)。これは、両方へ送る画像データが同じであるので、同時に送信できるものである。プリント用画像データを送信した後、画像保存装置Bにおける各部の制御は、第1制御部4ではなく、第2制御部24により行われる。また、プリンタプロセッサーCの制御も制御部13により行われる。したがって、画像保存装置Bにより行われる画像の保存や書き込み処理により、画像入力部1や画像処理部3における処理が遅れてしまうこということがない。したがって、滞りなくプリント用画像データをプリンタプロセッサーCに送信することができるので、プリント作成効率を低下させなくてすむ。画像送信部8からプリント用画像データを画像保存装置B側に送信した後の処理は、基本的には、イメージプロセッサーA側では関与しない構成としているため、プリント作成処理と画像の保存・書き込み処理を同時に行ったとしても、システム全体の処理効率を低下させなくてもすむ。
【0038】
プリンタプロセッサーCでは、プリント用画像データを受け取ると、露光エンジン10により露光処理がされる(#5)。つまり、写真感光材料にプリント用画像データに基づいて画像が焼付露光される。ついで、写真感光材料の現像処理及び乾燥処理が施され、写真プリントが作成される(#6,7,8)。
【0039】
一方、画像送信部8から送信されたプリント用画像データは、バッファ基板20により受け取られる。バッファ基板20に設けられたバッファメモリ20aに一旦プリント用画像データが展開される。ここで、変換処理をすべきことが設定されていれば、第2変換処理部20bにおいてプリント用画像データの変換処理(JPEGによる圧縮や、サイズの拡縮処理等)が行われる(#10)。変換処理をしない場合は、ステップ#10の処理は実行されない。次に、画像管理ソフトウェアの機能により、バッファメモリ20aに展開されている画像データを読み出して、本体メモリ21に展開する(#11)。次に、この本体メモリ21のある画像データをハードディスク22に保存させると共に、CD−R書き込み装置23にも送り、CD−Rへ書き込む(#12、#13)。
【0040】
この処理手順によれば、バッファ基板20上で変換処理を行うような設定にしており、プリント作成効率を低下させなくてもすむ。従来技術では、バッファ基板20上で行う変換処理を画像処理部3で行わなければならないので、必然的に、プリント作成効率を低下させざるをえない。第2変換処理部20bを特にハードウェアで構成すれば、高速で処理を実行できるので好ましい。
【0041】
図1のシステム構成によると、画像入力部1においてネガフィルムのスキャニングをしながらも、ハードディスク22への保存やCD−R書き込み装置23への書き込みを行えるので、この点においても処理時間が高速になる。従来のシステムでは、これらを同時処理することが困難であった。
【0042】
図4のフローチャートでは、同じプリント用画像データを画像送信部8から同時送信する構成を説明した。双方へ異なる画像データが送信される場合は、同時送信ができないので、タイミングをずらして送信することになる。例えば、画像処理部3の第1変換処理部3aで変換処理を行った画像データを画像保存装置Bへ送信する場合は、プリンタプロセッサーCへ送信する画像データと、画像保存装置Bへ送信する画像データとは異なるものになるので、タイミングをずらして送信する。この場合であっても、同時送信の場合に比べると処理効率は低下するものの、従来システムに比べると効率は良い。
【0043】
<デフラグメント処理手順>
次に、デフラグメント処理が行われる場合の手順を図5のフローチャートにより説明する。
【0044】
まず、画像管理ソフトウェア31を立ち上げる(#20)。次に、本日がデフラグメントを実施する曜日であるか否かを判断する(#21)。実施をしない曜日であれば、デフラグメント処理は終了する(#28)。実施をする曜日であれば、実施をする時間が来たかどうかを判断する(#22)。ソフトウェアの立ち上げ時を設定していれば、直ちに、デフラグメント処理が開始されることになる。そして、実施時間が来れば、デフラグメントツールを起動させる(#23)。そして、ハードディスク22について、デフラグメント処理を開始する(#24)。これと同時に、ハードディスク22に保存させるべき画像データは、予備ハードディスク27に保存させるように切り換え処理を行う(#25)。
【0045】
これにより、画像データの保存は、一時的に予備ハードディスク27で行う。したがって、画像送信部8は、デフラグメント処理の間も、画像データ(プリント用画像データ)を画像保存装置Bへ送信しつづけることができる。これにより、写真プリント作成処理を中断させなくてすむので、作業効率を低下させなくても済む。 デフラグメント処理が終了したか否かを判断し(#26)、終了していれば、予備ハードディスク27に一時的に保存されていた画像データをメインのハードディスク22のほうに移動させる(#27)。以上で、デフラグメント処理を終了する。
【0046】
<別実施形態>
(1)画像送信部8から画像保存装置Bへと画像データを送信する場合は、例えば、専用回線により接続するがこれに限定されるものではない。汎用的なネットワークによりイメージプロセッサーAと画像保存装置Bとを接続しても良い。また、この場合、接続される台数については、特定の数に限定されるものではない。
【0047】
(2)画像保存装置Bを一般的なパソコンで構成した場合、これを、インターネット等のネットワークに接続することが可能である。これにより、顧客がインターネットを介して、ハードディスク22に保存されている画像データを用いたリプリント処理を依頼することもできる。
【0048】
(3)本実施形態では、画像保存装置Bは画像送信部8から画像データを受け取っているが、その他の方法、例えば、外部記録媒体から直接受け取ってもよいし、インターネット経由で受け取っても良い。
(4)本実施形態では、予備ハードディスクを用いているが、予備記憶媒体としては、ハードディスク以外の記憶媒体を用いても良い。また、予備記憶媒体を使用しないシステムであってもよい。例えば、デフラグメント処理を写真店の営業時間帯以外(プリント処理をしない時間帯)に行うのであれば、必ずしも必要ない。
【0049】
(5)本実施形態では、デフラグメントツールをOSが備えているが、画像管理ソフトウェア自身に備えていても良い。
(6)本実施形態では、デフラグメントの実施日の設定を曜日で行っているが、具体的な日付を指定して実施するような設定を行っても良い。
【0050】
(7)プリント作成装置としては、プリンタプロセッサーC以外のインクジェット、熱昇華式のプリンタであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像保存装置が用いられる画像データ処理システムの全体構成を示す概念図
【図2】画像保存装置の詳細構成を示す概念図
【図3】デフラグメント設定を説明する概念図
【図4】代表的な画像データ処理システムの処理手順のフローチャート
【図5】デフラグメント処理が行われる場合の手順を説明するフローチャート
【符号の説明】
A イメージプロセッサー
B 画像保存装置
C プリンタプロセッサー
1 画像入力部
2 画像メモリ
3 画像処理部
4 第1制御部
7 設定部
8 画像送信部
20 バッファ基板
20a バッファメモリ
21 本体メモリ
22 ハードディスク
23 CD−R書き込み装置
24 第2制御部(画像管理制御部)
27 予備ハードディスク
28 コントローラ
30 デフラグメントツール(OS)
31 画像管理ソフトウェア
31a 起動手段
31b 設定手段
Claims (4)
- 画像データを受け取る画像受取部と、
受け取った画像データを保存する記憶媒体と、
この記憶媒体に対する画像データの保存処理・読み出し処理を行う画像管理制御部とを備え、
前記画像管理制御部に、前記記憶媒体のデフラグメントを行うデフラグメント手段を起動させる起動手段と、
前記デフラグメント手段を起動させる時期を設定する設定手段とが設けられていることを特徴とする画像保存装置。 - 前記設定手段による設定には、曜日単位でデフラグメントを行うか否かの設定と、各曜日ごとに実施する場合の時間の設定とが含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像保存装置。
- デフラグメントを行っている間に前記画像受取部が受け取った画像データを保存させるための予備記憶媒体を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像保存装置。
- 画像データが入力される画像入力部と、
入力された画像データに対して画像処理を施してプリント用画像データを生成する画像処理部と、
前記画像入力部と前記画像処理部に対する制御を行う制御部と、
前記プリント用画像データをプリント作成装置と画像保存装置の両方に同時送信可能な画像送信部とを備え、
前記画像保存装置は、
前記プリント用画像データを受け取る画像受取部と、
受け取った画像データを保存する記憶媒体と、
この記憶媒体に対する画像データの保存処理・読み出し処理を行う画像管理制御部とを備え、
前記画像管理制御部に、前記記憶媒体のデフラグメントを行うデフラグメント手段を起動させる起動手段と、
前記デフラグメント手段を起動させる時期を設定する設定手段とが設けられていることを特徴とする画像データ処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003052558A JP2004264953A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 画像保存装置及び画像データ処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003052558A JP2004264953A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 画像保存装置及び画像データ処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004264953A true JP2004264953A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33117405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003052558A Pending JP2004264953A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 画像保存装置及び画像データ処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004264953A (ja) |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003052558A patent/JP2004264953A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007223163A (ja) | 画像形成装置、画像表示方法 | |
JP2007095002A (ja) | 写真処理装置 | |
JP2004264953A (ja) | 画像保存装置及び画像データ処理システム | |
JP2004266456A (ja) | 画像データ処理システム及び画像保存装置 | |
JP4135081B2 (ja) | 画像データ処理システム | |
JP4747903B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP2007094973A (ja) | プリント処理システム | |
JP3952502B2 (ja) | 画像データ処理システム及び画像保存装置 | |
JP2004172867A (ja) | リプリントシステム及びこのシステムのためのコンピュータプログラム | |
JP2004266457A (ja) | 画像データ処理システム及び画像保存装置 | |
JP2004266450A (ja) | 画像データ処理システム及び画像保存装置 | |
JP3483475B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法並びにプログラムを記録した記録媒体 | |
CN107544761A (zh) | 图像形成装置及信息处理方法 | |
JP2010201776A (ja) | 画像処理装置及びその制御方法、プログラム | |
JP4135082B2 (ja) | 画像保存装置及び画像データ処理システム | |
JP2005092445A (ja) | プリントシステム | |
JP2003324621A (ja) | 写真プリント作成システム及びこのシステムに用いられる写真処理装置 | |
JP2006195888A (ja) | プリントシステム | |
JP2007094958A (ja) | プリント処理システム | |
JP3405002B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP4766312B2 (ja) | プリント処理システム | |
JP2001043238A (ja) | 画像取得システム及び画像取得方法 | |
JP2009071349A (ja) | 画像出力装置 | |
JP2003211747A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007090829A (ja) | プリント処理システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080509 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080613 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080613 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080729 |