JP4729671B2 - 写真用画像処理方法、および写真用画像処理装置 - Google Patents
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なお、この明細書中で、「写真用画像データ」という場合は、各デジタルカメラの形式の写真用画像データ、RAWデータ、ビットマップデータ、JPEGデータ、TIFFデータなどであって、そのデータを用いて例えばコンピュータのプリンタやディジタル写真処理装置により写真プリントとして出力しうるものを意味する。
なお、各種記録媒体には、プリントすべき写真用画像データ以外に、各種アプリケーション用データ、テンプレート画像データ、サムネイル画像データなどが記録されているので、記録されたデータのファイル形式をチェックして、写真用画像データと思われるデータのみを読み出す技術が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
そのため、各画像を一枚ずつプリントするように指定した場合でも、同一画像が重複してプリントされてしまうという無駄が発生する。
また、同一ディレクトリに同一画像が異なるファイル名で保存されている場合がある。
このようなプリントの重複は顧客の意図しないものであるので、無駄になってしまうが、プリントの費用は発生しているので顧客に無駄な出費を強いることになる。
このような無駄を防止し得るためには、記録媒体から写真用画像データを読み取る場合に、同一画像の重複をチェックすることが必要となる。
しかし、厳密な重複のチェックは、時間が掛かったり、操作者が目視比較したりするので、実用的ではない。
複数の写真用画像データが記録された記録媒体から写真用画像データを読み取る読み取り手段と、読み取った写真用画像データを表示する表示手段と、操作者が操作して指示情報を入力する入力手段と、読み取った写真用画像データを処理して出力する出力手段とを備えた写真用画像処理装置に用いる写真用画像処理方法において、
読み取り対象の複数の写真用画像データを互いに比較して同一画像である可能性の高い写真用画像データを抽出する抽出手順と、
前記抽出手順において同一画像である可能性の高い写真用画像データであると判定された複数の写真用画像データを前記表示手段に一覧表示して、少なくともいずれか1つの写真用画像データを選択指示するように操作者に指示情報の入力を要求する選択要求手順と、
操作者が前記入力手段を操作して入力した指示情報に基づいた少なくとも1つの写真用画像データを含む写真用画像データを前記出力手段に出力する出力手順と
を含んでいる。
前記抽出手順は、
複数の写真用画像データのそれぞれのファイル名データ、ファイルサイズデータ、Exifタグ中の撮影日時データ、もしくはヒストグラムデータの少なくともいずれか1つのデータが互いに一致したものを同一画像である可能性が高い写真用画像データであると判定する。
複数の写真用画像データのそれぞれのファイル名データ、ファイルサイズデータ、Exifタグ中の撮影日時データ、およびヒストグラムデータの全てのデータが互いに一致したものを同一画像である可能性が高い写真用画像データであると判定する。
複数の写真用画像データが記録された記録媒体から写真用画像データを読み取る読み取り手段と、読み取った写真用画像データを表示する表示手段と、読み取った写真用画像データを処理して出力する出力手段とを備えた写真用画像処理装置において、
前記読み取り手段によって読み取った複数の写真用画像データから同一画像である可能性の高い写真用画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段において抽出された複数の写真用画像データを前記表示手段に一覧表示して、少なくともいずれか1つの写真用画像データを選択指示するように操作者に指示情報の入力を要求する選択要求手段と、
前記一覧表示された複数の写真用画像データの中の少なくともいずれか1つの写真用画像データを選択指示する指示情報を操作者が入力する入力手段と、
を備え、前記指示情報に基づいた少なくとも1つの写真用画像データを含む写真用画像データを前記出力手段にて処理して出力するように構成されている。
なお、前記全体制御部6にインストールされた抽出プログラムP1が抽出手段に相当し、前記全体制御部6にインストールされた画像選択プログラムP2が選択要求手段に相当する構成である。
図3に示した抽出プログラムP1は、同一画像の可能性の高いデータを抽出する抽出手順に相当する構成である。
予め記録媒体11の記録領域内に設定された読み取り対象領域を指定しておく。前記読み取り対象領域は、前記記録媒体11の全体の場合や、特定の階層以下の全ディレクトリの場合や、特定のディレクトリ内の指定したファイルの場合などがある。
続いて、この抽出プログラムP1においては、まず、ステップ1において、前記対象領域内の全写真用画像データのファイル名を検索して、同じファイル名のデータがあるか否かをチェックする。このとき、ファイル名の識別子(拡張子、形式)の一致/不一致も検査するか否かを設定することができる。例えば、ファイル名の識別子以外が同じでもファイル名の識別子が異なる場合には、同一画像とは判断しないように設定することも、同一画像と判断するように設定することもできる。ここで同一画像の可能性が高いと判断(Yes)されたデータはステップ2でさらにチェックされる。同一画像の可能性が高くないと判断されたデータはステップ10で異なる画像と判断(No)されて次の処理(プリント処理など)へ進む。
ファイルサイズが同じデータは、同一画像の可能性が高いと判断(Yes)してステップ3でさらにチェックされる。
ビット深度が同じデータは、同一画像の可能性が高いと判断(Yes)してステップ4でさらにチェックされる。
画像の幅が同じデータは、同一画像の可能性が高いと判断(Yes)してステップ5でさらにチェックされる。
画像の高さが同じデータは、同一画像の可能性が高いと判断(Yes)してステップ6でさらにチェックされる。
ステップ7においては、撮影日付を撮影時刻まで比較して、一致している場合には、同一画像の可能性が高いと判断(Yes)してステップ8でさらにチェックされる。
撮影日付が一致していない場合には、同一画像の可能性が高くないと判断(No)して、前記同様にステップ10へ進む。
ヒストグラムが類似していると判断される場合は、同一画像の可能性が高いと判断(Yes)してステップ9へ進み、同一画像であると最終的に判断して、画像選択プログラムP2へ進む。
なお、2つの写真用画像データのヒストグラムの比較は、それぞれの写真用画像データのヒストグラムをR、G、B別に算出して、それぞれのヒストグラムデータを頻度軸方向と、濃度軸方向とで規格化処理した後に、各濃度における頻度差を求めて、その頻度差が所定の幅以内に納まっている場合を類似していると判断し、納まっていない場合を類似していないと判断する。
もしくは、ヒストグラムの比較は、画面上にヒストグラムをグラフィック表示して、操作者が目視判断することも可能である。
このプログラムにおいては、まず、ステップ21において、前記抽出プログラムP1において同一画像である可能性が高いと判断された写真用画像データを、図5に示したように画像表示部2の選択画面に一覧表示する。
このとき、図5に示したような選択画面の最上部の表示欄2aには、「以下の画像が重複しています。出力を行う画像を選択してください。」と表示して、操作者に。プリント出力を希望する画像を選択指定することを要求する。
選択画面に表示する一覧表示のパターンとしては、ファイル名(識別子、フルパス情報を含む。)やファイル容量などのテキストデータだけをリスト表示するパターンや、図5の選択画面のように各写真用画像データのサムネイル画像とファイル名などのテキストデータとを並べて一覧表示するパターンや、サムネイル画像だけを一覧表示するパターンなどが表示可能であるので、図5の画面の右上の表示アイコン2bをクリックすることでいずれかのパターンを選択することができる。このとき、サムネイル画像の大きさは指定することができる。このように、フルパス情報を含んだファイル名を表示することにより、異なる階層のディレクトリに同一ファイル名の画像が重複して記録されていることが明示されている。なお、図5に表示されたパス表示欄において、「>」はディレクトリ又はフォルダをあらわすものとする。
また、図5の選択画面上の詳細表示アイコン2dをクリックすると、対応したサムネイル画像を拡大表示して細部を確認することができる。
ファイル名やファイル容量などのテキストデータだけがリスト表示されているパターンの場合には、各ファイルに対応して表示されているチェックボックスにチェックを入れて選択指定する。サムネイル画像が表示されているパターンの場合には、サムネイル画像をクリックすることで選択指定する。
また、図5の選択画面の左下の欄2eには、同一画像である可能性が高いと判断された全画像数のうち、何枚の画像を選択指定したかが数値表示される。
また、同一画像である可能性が高いと判断されて表示された全ての画像を選択指定する場合には、図5の選択画面の右下の「全選択」アイコン2fをクリックし、一旦選択指定した全ての画像を選択解除する場合には、図5の選択画面の右下の「全選択解除」アイコン2gをクリックする。
同一画像である可能性が高いと判断された全画像の全てをチェックし終わったら、前記抽出プログラムP1によって同一画像である可能性が高いと判断されなかった写真用画像データと、前記選択指定プログラムP2によって選択指定された写真用画像データとが、前記出力部7を介して出力され、感光材料などに写真プリントとしてプリント出力される。(特許請求の範囲の出力手順に対応する。)
特に、ステップ8のヒストグラムのチェックは若干の時間を要するので、省略してもよい。
操作者(ディジタルメディア店頭受付機の場合は顧客)は、ディジタルメディア店頭受付機1の画像表示部2のモニタ画面上に一覧表示されているサムネイル画像の全てを比較して同一画像の重複をチェックする必要がなくなり、プリント注文などの手間や所要時間などを低減して操作性が向上するとともに、例えばプリント出力などの出力処理の無駄を防止することが可能となる。
さらに、写真用画像データを出力する出力手段としては、印画紙などの感光材料を露光し現像する写真処理装置の他、普通紙上にインクやトナーによる画像を形成するインクジェットプリンタ、熱転写プリンタ、カラーレーザプリンタなどであっても良い。
さらには、出力手段としては、プリント出力に限らず、各種書き込み可能な記録媒体への書き込み出力や、ネットワーク回線を通じて、現像所やDPE取扱店に写真用画像データを送信する手段も含むものとする。
2 画像表示部2
11 記録媒体11
3 再生ドライブ3A、3B、3C、3D・・・、読み取り部、読み取り手段
4 入力操作部4
6 全体制御部6
7 出力部7
8 記憶部8
20 写真処理装置、出力手段
21 画像データ記録装置、出力手段
P1、6 抽出手段
P2、6 選択要求手段
Claims (4)
- 複数の写真用画像データが記録された記録媒体から写真用画像データを読み取る読み取り手段と、読み取った写真用画像データを表示する表示手段と、操作者が操作して指示情報を入力する入力手段と、読み取った写真用画像データを処理して出力する出力手段とを備えた写真用画像処理装置に用いる写真用画像処理方法において、
読み取り対象の複数の写真用画像データを互いに比較して同一画像である可能性の高い写真用画像データを抽出する抽出手順と、
前記抽出手順において同一画像である可能性の高い写真用画像データであると判定された複数の写真用画像データを前記表示手段に一覧表示して、少なくともいずれか1つの写真用画像データを選択指示するように操作者に指示情報の入力を要求する選択要求手順と、
操作者が前記入力手段を操作して入力した指示情報に基づいた少なくとも1つの写真用画像データを含む写真用画像データを前記出力手段に出力する出力手順と
を含んでいることを特徴とする写真用画像処理方法。 - 前記抽出手順は、
複数の写真用画像データのそれぞれのファイル名データ、ファイルサイズデータ、Exifタグ中の撮影日時データ、もしくはヒストグラムデータの少なくともいずれか1つのデータが互いに一致したものを同一画像である可能性が高い写真用画像データであると判定することを特徴とする請求項1に記載の写真用画像処理方法。 - 前記抽出手順は、
複数の写真用画像データのそれぞれのファイル名データ、ファイルサイズデータ、Exifタグ中の撮影日時データ、およびヒストグラムデータの全てのデータが互いに一致したものを同一画像である可能性が高い写真用画像データであると判定することを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の写真用画像処理方法。 - 複数の写真用画像データが記録された記録媒体から写真用画像データを読み取る読み取り手段と、読み取った写真用画像データを表示する表示手段と、読み取った写真用画像データを処理して出力する出力手段とを備えた写真用画像処理装置において、
前記読み取り手段によって読み取った複数の写真用画像データから同一画像である可能性の高い写真用画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段において抽出された複数の写真用画像データを前記表示手段に一覧表示して、少なくともいずれか1つの写真用画像データを選択指示するように操作者に指示情報の入力を要求する選択要求手段と、
前記一覧表示された複数の写真用画像データの中の少なくともいずれか1つの写真用画像データを選択指示する指示情報を操作者が入力する入力手段と、
を備え、前記指示情報に基づいた少なくとも1つの写真用画像データを含む写真用画像データを前記出力手段にて処理して出力するように構成されていることを特徴とする写真用画像処理装置。
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