JP4134092B2 - 集塵装置 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、製鋼工場内の大きな発塵源の一つである取鍋精錬炉において、精錬炉の炉蓋の黒鉛電極が貫通する穴を集塵フードで覆い、この集塵フードにより穴から飛散する煤塵を吸引して排出する発明が開示されている。
また、特許文献2には、取鍋精錬炉の上方の離れた位置に集塵フードを設け、この集塵フードにより煤塵を強制的に吸引して排出する発明が開示されている。
特許文献2に開示された集塵フードでは、集塵フードは取鍋精錬炉から遠く離れた位置に設けられるので、製鋼工場内を強い横風が流れるような場合には、集塵フードは炉蓋の穴から漏れ出た煤塵を効率よく吸引することができず、煤塵の一部が工場内に拡散するおそれがある。また、集塵フードを取鍋精錬炉に近づけて設けると、煤塵を効果的に捕集することができるが、黒鉛電極を取鍋精錬炉に新規に接続する作業において、集塵装置の一部を取り外して、天井クレーン等に吊り下げられた黒鉛電極を集塵装置内に搬入しなければならず、黒鉛電極の接続作業が容易ではないという問題がある。
すなわち、本発明に係る集塵装置は、製鋼工場における取鍋精錬炉の集塵に使用される集塵装置であって、前記取鍋精錬炉の上方の空間を作業環境から区画し開口部を上部に有する囲繞装置と、付属ダクトを備え往復移動することにより前記開口部を開閉可能なフード部と、排風機に連通するプロセスダクトに前記付属ダクトを接続するためのジョイント部と、を有し、前記ジョイント部は、前記付属ダクトおよび前記プロセスダクトのそれぞれの接続端の外周を被覆可能でこれらの接続端における軸心方向に往復移動可能なジョイントと、前記ジョイントの往復動方向に伸びた第1のレールを備えたジョイント支持部と、前記第1のレールの上を移動する回動自在な車輪を備え前記ジョイントと一体化されて前記ジョイントとともに往復動する車軸支持部と、を有し、前記ジョイントは、その往動端で前記付属ダクトおよび前記プロセスダクトのそれぞれの外周を被覆し復動端で前記プロセスダクトの外周のみを被覆するように形成されており、前記フード部が前記開口部を閉じたときに前記ジョイントをその往動端に移動させることにより前記付属ダクトと前記プロセスダクトとが接続されるように構成される。
また、これらの構成によれば、黒鉛電極を取鍋精錬炉に新規に接続する作業において、付属ダクトをプロセスダクトから切り離した状態でフード部を移動させて、集塵装置の開口上部を開放することができるので、プロセスダクトを不動のままにしておくことができ、黒鉛電極の搬入を容易に行うことができる。
図1ないし図3において、集塵装置1は、黒鉛電極のアーク加熱により昇温して精錬を行う取鍋精錬炉「LF」(以下「精錬炉」ということがある)から生ずる煤塵ガスを除去するためのものである。集塵装置1は、囲繞装置2、フード部3、およびジョイント部4からなる。
また、囲繞装置2の上面6には、対向する2つの長辺に沿って、それぞれ長手方向にフード用レール10が設けられている。囲繞装置2の下部は、その下方に搬入された精錬炉5の炉蓋64よりも高い位置に設置される。
フード部3は、開口部7を開閉するために囲繞装置2の上部に設けられ、キャノピー14、台車15、2つの駆動装置16a,16b、付属ダクト17などからなる。
キャノピー14は、図1〜3に示されるように、全体として略四角錐の形状を有し、その略四角錐形状の底辺側で台車15に一体化されている。また、キャノピー14は、その頂点側で付属ダクト17と一体化されている。キャノピー14の底辺側端縁は、囲繞装置2の開口部7全体を塞ぐことができる形状となっている。
駆動装置16a,16bは、図5,6を参照して、モータ21、変速機22、駆動スプロケット23a,23b、駆動輪19、従動スプロケット24a,24b、チェーン25a,25bなどからなる。
駆動輪19は、変速機22から近い位置に設けられ、その回転軸28が台車15の型鋼18a,18bのそれぞれに固定された軸受け29a,29bにより支持されて回転自在となっている。回転軸28は、その外方に突出した端部に同一形状の2つの従動スプロケット24a,24bが取り付けられている。2つの従動スプロケット24a,24bは、それぞれが2つの駆動スプロケット23a,23bの一方と同一平面上になるように取り付けられる。各従動スプロケット24a,24bは、チェーン25a,25bによって駆動スプロケット23a,23bと結ばれる。変速機22の回転は、駆動スプロケット23a,23b、チェーン25a,25b、および従動スプロケット24a,24bを経由して駆動輪19に伝えられる。このようにして、台車15はフード用レール10上で自走可能に構成されている。
駆動装置16a,16bは、台車15上の、各フード用レール10のほぼ真上にそれぞれ1基ずつ、台車15の同一の移動方向端(図1における右端)に設けられている。
付属ダクト17は、図4に示されるように、キャノピー14の上部に連結された屈曲部31および屈曲部31に連続する短管部32からなる。付属ダクト17は、その端部33がキャノピー14との位置関係において常に一定になるように構成される。付属ダクト17では、短管部32は、キャノピー14に設けられた図示しないサポートにより支持されてキャノピー14との位置関係が固定されている。また、付属ダクト17は、フード部3が開口部7の上方に位置してこれを閉じているとき、プロセスダクト34に連通する。そのため、端部33が、短管部32の軸心とプロセスダクト34の軸心とが一致するようにかつプロセスダクト34の端部35と間隙GPを有して対向するように形成される。短管部32の外径はプロセスダクト34の外径に略等しくなっている。なお、プロセスダクト34は、除塵装置62および排風機63に連通している。
ジョイント36は、円管39、円管39の両端に設けられたフランジ40a,40b、リング状のパッキン41a,41b、およびリング状の止め金42a,42bを有する。円管39および止め金42a,42bは、プロセスダクト34を挿入可能であってかつプロセスダクト34の外周面に接しない程度の大きさの内径を有する。パッキン41a,41bは、プロセスダクト34の外周を摺動自在なように、プロセスダクト34の外径に略等しい内径を有する。パッキン41a,41bは、フランジ40a,40bおよび止め金42a,42bの間に配され、止め金42a,42bを周方向において複数のネジ43でフランジ40a,40bにネジ止めすることによりジョイント36と一体化される。パッキン41a,41bは、ジョイント部4において外部からプロセスダクト34内への吸気の程度を低減させるために設けられる。
ブラケット44は、ジョイント36と車軸支持部45とが同一の動きをするように、ジョイント36の下部および車軸支持部45の中央においてこれらを固定的に一体化する(図7,8)。車軸支持部45には、ジョイント36の軸心に直交する方向(図8における左右方向)の両端にジョイント支持部38a,38bが取り付けられている。エアシリンダ46は、プロセスダクト34の端部35の直下に1台設けられる。エアシリンダ46は、複動シリンダであって、ロッド側がブラケット44に揺動可能に連結され、シリンダカバー側が架構に固定された架台47に揺動可能に連結されている。
次に、本発明に係る集塵装置1ついて、精錬炉5に黒鉛電極56を新規に接続するときに、黒鉛電極56を搬入する天井クレーンのクレーンワイヤが集塵装置と干渉し合うのを避けるため、開口部7がフード部3により開閉される動作を説明する。
続いて、または同じにエアシリンダ46が収縮動作する。ジョイント36は、エアシリンダ46のロッドに連結されたブラケット44の移動とともにプロセスダクト34に近づく方向(図7の左方向)に移動する。ブラケット44は、付属ダクト17の端部33を露出させるのに十分な距離MDを移動する。付属ダクト17の端部33とプロセスダクト34の端部35との間隙GPは、付属ダクト17が端部35に妨げられることなくその軸心方向に直角の方向に円滑に移動可能なように設定されている。
精錬炉5に新規に接続される黒鉛電極56は、図1における左側から工場内の天井クレーンなどにより吊り下げられて、側部導入口9およびこれに続く開口部7を経由して精錬炉5の上まで運搬される。
黒鉛電極56の精錬炉5への接続が終了すると、駆動装置16a,16bのモータ21を起動させてフード部3を開口部7側に移動させる。フード部3の移動は、フード部3が開口部7を完全に覆う位置に達したことを、梁61に設置された図示しないリミットスイッチが検知し、モータ21が停止して終了する。
集塵装置1は、上に説明したように、フード部3および側部導入扉11が移動して側部導入口9および開口部7が開放されるので、黒鉛電極56を囲繞装置2の内側に搬入する場合の囲繞装置2およびフード部3と黒鉛電極56との干渉を避けることができる。そのため、集塵装置1は、このような干渉を懸念することなく精錬炉5に近づけて低位置に設置することができるので、精錬炉5から飛散する煤塵ガスを効率よく捕集することができる。
集塵装置1は、図2,3において、精錬炉から排出される煤塵ガスは高温のガスとともに上方に立ちのぼるので、精錬炉5の下方の周囲四方すべてを必ずしも囲む必要はない。排風機63は、ダクト部を経由しての吸引により囲繞装置2の内側を常に陰圧に保つように設計されている。集塵装置1において、作業環境の空気は、囲われていない精錬炉5の下方から囲繞装置2の内側に流れ込む。精錬炉5から排出される煤塵ガスは、囲繞装置2の内側に流れ込む空気に同伴して、効率よくダクト部に吸引され作業環境外に設置された除塵装置62に排出される。
上述の実施形態において、囲繞装置2の開口部7のフード部3による開閉を、ジブクレーン、天井クレーン等により行ってもよい。開口部7の開放は、フード部を上方に持ち上げた後、ジブクレーンによる場合には旋回移動させ、天井クレーンによる場合には水平移動させて行われる。
集塵装置1の外観、形状、材質などは、上記実施形態に限られない。
その他、囲繞装置2、フード部3、およびジョイント部4の個別の構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2 囲繞装置
3 フード部
4 ジョイント部
5 取鍋精錬炉(精錬炉)
7 開口部
17 付属ダクト
34 プロセスダクト
36 ジョイント
38 ジョイント支持部
45 車軸支持部
49 車輪
51a 第2のレール(丸レール)
51b 第1のレール(丸レール)
63 排風機
Claims (2)
- 製鋼工場における取鍋精錬炉の集塵に使用される集塵装置であって、
前記取鍋精錬炉の上方の空間を作業環境から区画し開口部を上部に有する囲繞装置と、
付属ダクトを備え往復移動することにより前記開口部を開閉可能なフード部と、
排風機に連通するプロセスダクトに前記付属ダクトを接続するためのジョイント部と、を有し、
前記ジョイント部は、
前記付属ダクトおよび前記プロセスダクトのそれぞれの接続端の外周を被覆可能でこれらの接続端における軸心方向に往復移動可能なジョイントと、
前記ジョイントの往復動方向に伸びた第1のレールを備えたジョイント支持部と、
前記第1のレールの上を移動する回動自在な車輪を備え前記ジョイントと一体化されて前記ジョイントとともに往復動する車軸支持部と、を有し、
前記ジョイントは、
その往動端で前記付属ダクトおよび前記プロセスダクトのそれぞれの外周を被覆し復動端で前記プロセスダクトの外周のみを被覆するように形成されており、
前記フード部が前記開口部を閉じたときに前記ジョイントをその往動端に移動させることにより前記付属ダクトと前記プロセスダクトとが接続されるように構成された
ことを特徴とする集塵装置。 - 前記ジョイント支持部は、
前記車輪の上方において前記ジョイントの往復動方向に伸びて前記車輪の移動を案内する第2のレールを有する
請求項1に記載の集塵装置。
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