JP4134020B2 - 潮位監視システム,潮位監視システム用の海上ブイ及び地上局装置、潮位監視方法、潮位監視プログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、このような潮位異常の予想では、直接に海面の変動データを検出し解析しているのではないことから、局所的な異常潮位の到達時刻や異常潮位レベルに関して大きな誤差が生ずることが少なくない。
特に、海岸線近傍の震源で発生した地震に伴う津波に関しては、震源データの解析に時間がかかってしまい、津波警報が発令されたときには、既に津波の第一波が到来した後になってしまうこともある。
また、特許文献2において、計測用ブイの下端に固定したバランスウェイトに水平フィンを取り付けて、波浪による揺れを防止して、波高を正確に検出するようにした津波計測用ブイが開示されている。
また、特許文献4においては、球形の浮子の鉛直線に直交する少なくとも二つの方向に関して、それぞれ波高及び水圧を測定することにより、波の傾斜方向及び水圧の変化から波の移動方向を検出するようにした波高潮向測定装置が開示されている。
また、特許文献3による津波検知システムにおいては、計測用ブイは、その海面高さをGPS測地による位置データに基づいて測定していることから、急激な海面高さの変動を正確に測定することは困難であった。
さらに、特許文献4による波高潮向測定装置においては、一箇所のみでの波高及び波向の測定であることから、正確な波の移動方向や移動速度を算出することはできず、また津波,高潮等の海面高さの大きな変動を想定しておらず、このような海面高さの大きな変動における波高の変化を検出することはできなかった。
これにより、地上局装置の潮位解析部が、通信制御部で受信した各海上ブイからの測定値に基づいて、各海上ブイが配置された位置での海面の上下動を解析することにより、潮位の異常を検出すると共に、各海上ブイ間の測定値及び測定時間の差分により、潮位の異常の移動方向及び移動速度を算出することができる。
したがって、各海上ブイにて直接海面高さを測定することによって津波・高潮等の潮位の異常を検出することができるので、所定の海域に隣接した沿岸部における津波・高潮の到達予想時刻を正確にそして迅速に算出することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、所定のタイミングで潮位解析部が各海上ブイの測定値及び測定時刻を取得することによって、各海上ブイにてほぼ同時に測定した測定値が通信部から地上局に送信されることになる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、各海上ブイが、加速度センサーにより実際の海面高さの変動を相対加速度として短時間で高密度に検出することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、各海上ブイが、アンカーにより係留された状態でその位置が多少変化したとしても、GPS測位装置により常に正確に位置(すなわち緯度及び経度)を検出することができると共に、GPS測位装置による高さを検出し、一定時間の平均値を計算することによって、平均海面高さを得ることができる。
この場合、各海上ブイは、その測定値を地上局装置に送信する際に、GPS測位による位置情報も送信することにより、潮位解析部は、解析の際により正確に潮位の異常を検出することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、各海上ブイの慣性質量が増大することによって、短周期での海面高さの変動による海上ブイの上下動が抑制されることになる。したがって、海上ブイの安定性が向上することにより、例えば多数の複合した周期の波浪が断続的に発生しているような状況での所謂ノイズとしての海面高さの細かい上下動が除去され、検出精度が向上することになる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、海面高さの測定値に基づいて、津波を検出することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、海面高さの測定値に基づいて、高潮を検出することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、異常潮位の検出時に、警報部により例えば警告音等の警報を発することによって、容易に異常潮位発生を確認することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、異常潮位の検出時に、警報信号を外部に出力することにより、他の各種システム、例えば防波堤水門開閉システム等に対して種々の動作のトリガー信号として利用したり、あるいは避難情報として利用することができる。
潮位監視システムをこのような構成とすると、各海上ブイが配置された海域と地上局とが互いに離れている場合であっても、地上中継局や衛星中継局等の中継局を介することによって、相互に確実に通信を行なうことが可能である。
また、本発明の潮位監視システム用の海上ブイは、GPS測位装置を備えており、このGPS測位装置により、その位置及び絶対高さを検出する構成としてある。
また、本発明の潮位監視システム用の海上ブイは、ウェイトを有している構成としてある。
本発明は、このように潮位監視システム用の海上ブイとしても実現化することができる。
本発明は、このように潮位監視システム用潮位解析部としても実現化することができる。
請求項13記載の潮位監視方法は、上記第三の段階にて、各海上ブイからの海面高さの測定値に基づいて、海面高さが平常時と比較して低くなった後、急激に高くなったとき、津波と判定し、また海面高さが徐々に高くなり、長時間に亘って著しく高くなったとき、高潮と判定する方法としてある。
請求項14記載の潮位監視方法は、上記第三の段階にて、異常潮位、すなわち津波または高潮を検出したとき、警報を発する警報部を備えている構成としてある。
本発明は、このように潮位監視方法としても実現化することができる。
本発明は、このように潮位監視プログラムとしても実現化することができる。
したがって、複数箇所において直接海面高さを測定することにより津波・高潮等の潮位の異常を確実に検出することができるので、所定の海域に隣接した沿岸部における津波・高潮の到達予想時刻を正確かつ迅速に算出することができる。
これにより、上記沿岸部では、津波・高潮の到達予想時刻をいちはやく知ることができるので、到来する津波・高潮に対して余裕をもって避難等の対策を採ることが可能になる。
本発明の潮位監視システムの第一の実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、潮位監視システムの構成を示すブロック図である。
なお、図1においては、海上ブイ100は一つのみが図示されているが、実際には図2に示すように、複数個の海上ブイ100が上述した所定の海域に分散配置されるようになっている。
なお、上記海上ブイ100は、マトリックス状に配置されていなくても、種々の方向に移動する潮位の異常の方向を検出できれば、適宜に分散配置されていてもよい。
図3において、海上ブイ100は、図3(A)に示すように、全体が完全防水性と耐海水性を備えており、海面上に浮遊し得るように構成されていると共に、加速度センサー110,制御部120,データアダプタ130,無線伝送部140,送受信アンテナ150及びウェイト160とを設けてある。
さらに、上記海上ブイ100は、海底に沈められたアンカー170に対してワイヤ180を介して接続されており、これにより海域の所定箇所に係留されるようになっている。
そして、上記加速度センサー110,制御部120,データアダプタ130,無線伝送部140,送受信アンテナ150は、図3(B)に示すように相互に接続されている。
これにより、短時間で通過する津波による海面高さの変動を確実に測定することが可能である。
したがって、GPS測位による平均的な海面高さと、加速度センサー110の測定値による短い間隔で測定した相対的な海面高さとに基づいて、実際の海面高さを算出するようになっている。
また、上記無線伝送部140は、地上局装置200から送信されてくる海上ブイ制御信号を受信して、データアダプタ130を介して制御部120に送出するようになっている。
この場合、通信部としての無線伝送方式は、各種伝送方式を利用することができる。
そして、上記無線伝送部140は、この絶対高さを、データアダプタ130を介して制御部120に送出すると共に、測定値及び測定時刻を地上局装置200に送信する際に、上記位置情報も一緒に送信するようになっている。
これにより、例えば台風等の影響により、海上ブイ100付近の海面に、多数の複合した周期の波浪が断続的に発生しているような状況における、所謂ノイズとしての波浪の影響(所謂ノイズ)を排除して、潮位の異常の検出精度を向上させることができる。
なお、上記ウェイト160の重量は、海上ブイ100自体の安定浮遊に影響を与えない程度にて、ノイズとなる波浪の周期に対応して、適宜に選定される。
図4において、地上局装置200は、潮位解析部としての解析サーバ210,無線制御サーバ220,データアダプタ230,無線伝送部240及び送受信アンテナ250を備えている。
また、上記無線制御サーバ220は、解析サーバ210から海上ブイ制御データを受け取って、無線伝送部240に伝送する。
まず、一般に潮位異常のない通常の海面高さの変動は、図5に示すように、波浪,うねりに伴う海面高さの変動Aと、通常の潮位変動に伴う海面高さの変動Bに分類される。
上記海面高さの変動Aは、短期的な上下動の繰返しであり、平均化した変動は比較的小さい。これに対して、上記海面高さの変動Bは、干潮・満潮にともなうものであり、上昇,下降共に緩慢な変動となる。
そして、これらの変動A及びBは、いずれも時間経過による各海上ブイ100における平均値にほとんど差異が生じない。
このため、これらの海面高さの変動A及びBは、通常時の海面高さの変動として特定することが可能である。
また、潮位の異常としての高波による海面高さの変動は、図7に示すように、台風の接近等により気圧の大幅な変動に伴って、海面高さが徐々に高くなり、平常時の海面高さと比較して顕著に高い海面高さH3が長時間持続する。
そして、上記解析サーバ210は、いずれかの海上ブイ100からの海面高さの測定値が、上述したように顕著に高い海面高さH2またはH3になったとき、無線制御サーバ220に蓄積されている各海上ブイ100からの測定値,測定時刻及び位置情報を読み出して、各海上ブイ100の位置における測定値及び測定時刻に基づいて、潮位の解析を行なって、潮位の異常すなわち津波または高波の移動方向及び移動速度を算出する。
さらに、上記解析サーバ210は、好ましくは、これらの異常潮位を検出したとき、図示しない警報部により警報を発し、あるいは警報信号を出力して、当該沿岸部を管轄する部署等に対して、異常潮位の発生を知らせるようになっている。
潮位監視システムは、図9に示す海上ブイの海面高さの測定作業,図10に示す地上局装置の解析作業の各ステップで利用される。
図9において、まず、ステップA1にて、制御部120が、加速度センサー110により測定された測定値をデータ取得し、続いてステップA2にて、上記制御部120が、GPS測位情報による絶対高さを付加して、海面高さの測定値を演算して、無線伝送部140に送出する。
これにより、無線伝送部140は、ステップA3にて、GPS測位情報による位置情報と測定時刻と共に、無線伝送データに変換して、蓄積する。
また、ステップA4にて、地上局装置200から送信要求がない場合には、再びステップA1に戻る。
なお、地上局装置200から送信要求がない場合であっても、制御部120で演算した結果が、平常時の演算結果と大きく異なり異常潮位を示している可能性があるときには、制御部120は、これを検出するとともに、無線伝送部140に対して地上局装置200へデータを送信するように指示する機能をもたせることもできる。
以上で、各海上ブイ100の海面高さの測定作業が完了する。
図10において、ステップB1にて、解析サーバ210が、無線制御サーバ220を介して一つの海上ブイ100に対して、海面高さの測定値の送信要求を送出し、ステップB2にて、無線伝送部240が、これに対応して当該海上ブイ100から送信されてくる海面高さの測定値,測定時刻及び位置情報の無線伝送データを受信し、データアダプタ230に送出する。
これを受けて、ステップB4にて、解析サーバ210は、前述したように、図5に示す通常の潮位変動,図6に示す津波による潮位変動及び図7に示す高波による潮位変動に関する各データを参照して、当該海上ブイ100からの海面高さの測定値に基づいて、潮位の解析を行なう。
以上で、地上局装置200の解析作業が完了する。
解析サーバ210は、まず、受信した位置情報に基づき、現在の各海上ブイ100の位置を正確に再現する。次いで、再現された各海上ブイ100の位置における海面変動量及びその時刻から、津波の進行方向、スピード及び波高を算出し、更に、海上ブイ100ごとの位置における水深と海面変動量から等価エネルギー量を算出する。そして、これら津波の進行方向、速度及び等価エネルギー量から津波到達地域を予測し、かつ、あらかじめ登録されている津波到達予想地域の水深及び海岸地形データから到達時波高倍率を算出する。その後、等価エネルギー量と到達時波高倍率から予想波高を算出し、最終的に、津波到達予想地域と津波到達時刻及び、津波到達時の波高を算出する。
図11は、本発明の潮位監視システムの第二の実施形態の構成を示している。
図11において、潮位監視システム20は、図1に示した潮位監視システム10とは、各海上ブイ100の無線伝送部140と地上局装置の無線伝送部240が、地上中継局300を介して、無線伝送データの送受信を行なうようになっている点でのみ異なる構成になっている。
ここで、上記地上中継局300は、公知の構成であって、例えば見晴らしのより山頂,高台等に設置されており、各海上ブイ100からの無線伝送データを受信して、地上局装置200に送信すると共に、この地上局装置200からの無線伝送データを受信して、各海上ブイ100に送信するようになっている。
さらに、複数の海域にて、それぞれ複数個の海上ブイ100が配置されている場合であっても、複数の海域に配置された各海上ブイ100からの測定値等の無線伝送デーを、地上中継局300を介して、一箇所の地上局装置200で受信することができるので、比較的広い範囲に亘る包括的な潮位監視が実現され得ることになる。
図12は、本発明の潮位監視システムの第三の実施形態の構成を示している。
図12において、潮位監視システム30は、図1に示した潮位監視システム10とは、各海上ブイ100の無線伝送部140と地上局装置の無線伝送部240が、衛星中継局400を介して、無線伝送データの送受信を行なうようになっている点でのみ異なる構成になっている。
ここで、上記衛星中継局400は、公知の構成であって、例えば静止衛星として上空に配置されており、各海上ブイ100からの無線伝送データを受信して、地上局装置200に送信すると共に、この地上局装置200からの無線伝送データを受信して、各海上ブイ100に送信するようになっている。
さらに、複数の海域にて、それぞれ複数個の海上ブイ100が配置されている場合であっても、複数の海域に配置された各海上ブイ100からの測定値等の無線伝送デーを、衛星中継局400を介して、一箇所の地上局装置200で受信することができるので、より一層広い範囲に亘る包括的な潮位監視が実現され得ることになる。
この場合、GPS測位情報は、その絶対高さのみが、平均海面高さを決定するために利用されることになる。
100 海上ブイ
110 加速度センサー
120 制御部
130 データアダプタ
140 無線伝送部(通信部,GPS測位装置)
150 送受信アンテナ
160 ウェイト
170 アンカー
180 ワイヤ
200 地上局装置
210 解析サーバ(潮位解析部)
220 無線制御サーバ
230 データアダプタ
240 無線伝送部(無線制御部)
250 送受信アンテナ
300 地上中継局
400 衛星中継局
Claims (15)
- 所定海域の海面上に分散配置して係留され、海面高さを測定する測定部と、この測定部で測定された測定値を測定時刻と共に送信する通信部と、を有する複数個の海上ブイと、
地上の所定箇所に配置され、各海上ブイの通信部から送信されてくる測定値および測定時刻を受信する通信制御部と、上記通信制御部で受信した各海上ブイからの測定値および測定時刻に基づいて、上記所定の海域における海面の上下動を解析し、潮位の異常を検出すると共に、各海上ブイの位置情報および測定時刻を参照して、潮位の異常の移動方向および移動速度を算出する潮位解析部と、を有する地上局装置と、
を備えことを特徴とする潮位監視システム。 - 上記地上局装置の潮位解析部が、各海上ブイからの測定値および測定時刻をポーリング方式で取得することを特徴とする請求項1に記載の潮位監視システム。
- 上記各海上ブイが、垂直方向の加速度センサーを備えており、この加速度センサーの測定値により、相対高さを検出することを特徴とする請求項1に記載の潮位監視システム。
- 上記各海上ブイが、GPS測位装置を備えており、このGPS測位装置により、その位置および絶対高さを検出することを特徴とする請求項1に記載の潮位監視システム。
- 上記各海上ブイが、ウェイトを有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の潮位監視システム。
- 上記潮位解析部が、各海上ブイからの海面高さの測定値に基づいて、海面高さが、平常時と比較して低くなった後、急激に高くなったと解析したとき、津波と判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の潮位監視システム。
- 上記潮位解析部が、各海上ブイからの海面高さの測定値に基づいて、海面高さが徐々に高くなり、長時間に亘って著しく高くなったと解析したとき、高潮と判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の潮位監視システム。
- 上記潮位解析部が、異常潮位を検出したとき、警報を発する警報部を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の潮位監視システム。
- 上記潮位解析部が、異常潮位を検出したとき、警報信号を出力することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の潮位監視システム。
- 上記各海上ブイの通信部と地上局装置の通信制御部との間の通信が、中継局を介して行なわれることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の潮位監視システム。
- 所定海域の海面上に分散配置してアンカーにより係留されている複数個の海上ブイで測定された海面高さの測定値および測定時刻を受信し、これらの測定値に基づいて、上記所定海域における海面の上下動を解析して潮位の異常を検出すると共に、各海上ブイの位置情報および測定時刻を参照して、潮位の異常の移動方向および移動速度を算出する潮位監視システムの地上局装置であって、
各海上ブイからの海面高さの測定値に基づいて、海面高さが、平常時と比較して低くなった後、急激に高くなったときには津波と判定し、また海面高さが徐々に高くなり、長時間に亘って著しく高くなったときには高潮と判定することを特徴とする潮位監視システム用の地上局装置。 - 所定海域の海面上に分散配置してアンカーにより係留されている複数個の海上ブイにより、それぞれ海面高さを測定して、この測定値および測定時刻を送信する第一の段階と、
第一の段階で送信されてくる各海上ブイからの測定値および測定時刻を地上局装置の通信制御部で受信する第二の段階と、
上記通信制御部で受信した各海上ブイからの測定値に基づいて、地上局装置の潮位解析部により上記所定海域における海面の上下動を解析し、潮位の異常を検出すると共に、各海上ブイの位置情報および測定時刻を参照して、潮位の異常の移動方向および移動速度を算出する第三の段階と、
を有することを特徴とする潮位監視方法。 - 上記第三の段階にて、各海上ブイからの海面高さの測定値に基づいて、海面高さが、平常時と比較して低くなった後、急激に高くなったとき、津波と判定し、また海面高さが徐々に高くなり、長時間に亘って著しく高くなったとき、高潮と判定することを特徴とする請求項12に記載の潮位監視方法。
- 上記第三の段階にて、異常潮位、すなわち津波または高潮を検出したとき、警報を発する警報部を備えていることを特徴とする請求項12または13に記載の潮位監視方法。
- 所定海域の海面上に分散配置してアンカーにより係留された複数個の海上ブイによる海面高さの測定値及び測定時刻に基づいて上記所定の海域における潮位を監視する処理を地上局装置の潮位解析部のコンピュータに実行させるための潮位監視プログラムであって、
各海上ブイに対して測定値及び測定時刻の送信を要求する第一の手順と、
この要求に基づいて、各海上ブイからそれぞれ送信されてくる海面高さの測定値及び測定時刻を地上局装置の通信制御部で受信する第二の手順と、
上記通信制御部で受信した各海上ブイからの測定値に基づいて、上記所定の海域における海面の上下動を解析し、潮位の異常を検出する第三の手順と、
各海上ブイの位置情報および測定時刻を参照して、潮位の異常の移動方向及び移動速度を算出する第四の手順を上記潮位解析部に実行させる
ことを特徴とする潮位監視プログラム。
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