JP3589193B2 - 気象海象観測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は気象,海象の観測機器に関し、特に航空機から投下して、気象観測及び海象観測を自律的に実行する気象海象観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、気象や海象の観測機器としては、それぞれ専用のセンサとしての装置が実用化されている。これら装置では、センサで検出した海象や気象データを当該装置の存在する位置情報とともに無線回線を介して基地局等のデータ収集センタに送信し、データ収集センタでは無線回線を介して受信した収集データを処理して3次元位置対応のセンサデータを生成している。
【0003】
例えば、海象データを収集する装置として、特開平7−55911号公報(本願出願人の提案)には、GPS受信機、観測用センサ、テレメータ装置、無線送受信機、電源装置を備える浮遊式ブイを海上に放流し、観測用センサで得られた観測データとGPS受信機で得られた位置データとをテレメータ装置に入力し、無線送受信機を介して基地局に伝送することにより広海域の海洋上環境等のデータを収集する海洋観測システムが開示されている。
【0004】
また、特開平7−55911号公報には、水中航走体等の水中物体からの放射音を検知して水中物体位置を探知する音響計測ブイが開示されている。同公報では、流量計及び音響受波器を有する音響計測ブイにおける水中の音響受波器の3次元絶対位置を、ブイ本体から吊り下げられる吊下ケーブルの先端部に設けられた圧力センサで深度を測定し、また、GPSから得られる絶対位置情報、圧力センサから得られる深度情報、流量計からの方位情報に基づいて求めている。
【0005】
更には、特開平4−120489号公報には、水中の音を収集する海域に飛行機から複数のソノブイを投下し、着水したソノブイは電源を直ちにONとし、水中に降下された受波器で受波した水中音信号を割り当てられた無線周波数でソノブイに設けられたアンテナから飛行機に送出する構成の水中音データ収集装置が開示されている。
【0006】
また、気象データ収集装置としては、特開平7−174721号公報に、空中に観測機材としてのラジオソノブイを配置せしめた状態で湿度検出を行ないつつラジオソノブイの周囲温度低下による結露、当結に起因する湿度検出器等のセンサ特性の劣化を防止するために加熱機能をもつ機械的構造のシールドをもつ気象観測用ラジオゾンデ(ドロップゾンデ)が開示されている。
【0007】
上述のように、気象観測及び海象観測を行なう観測機材は、気象観測及び海象観測、それぞれ専用の機材として開発され、使用目的に応じて独立に運用されている。
【0008】
一方、近年の気象予測や海象予測においては、海洋と大気の相互作用が重要な要素となり、その予測精度を向上させるためには、これら気象及び海象データの同時、または関連性の高い時系列で且つ広域観測が要求されている。
【0009】
従来、この要求を満足させるためには、航空機から気象観測用のドロップゾンデ及び海象観測用のソノブイを投下して、投下されたドロップゾンデの空中存在中に得られた観測データ及び海中存在時のソノブイで得られた観測データを収集し、無線回線を介して基地(センター側)に送出していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の技術では、航空機から気象観測用のドロップゾンデ及び海象観測用のソノブイを投下し、各ドロップゾンデ及びソノブイを個別に制御して受信観測データを収集することになり、航空機に搭載するドロップゾンデ及びソノブイそれぞれを搭載しなければならず、コストが高くなり、また構造が複雑化してしまうという問題、更には投下制御も複雑になってしまうという問題があった。
【0011】
更には、これら気象観測用のドロップゾンデ及び海象観測用のソノブイは同様な観測センサを保有しているにもかからわず、独立のシステムとなっているため、同様の観測データを2系統独立で、観測を実行しなければならず、効率性の面での問題もある。
【0012】
そこで、本発明の目的は、単一構成で気象及び海象データを時系列的に且つ広域に観測可能な気象海象観測装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため本発明による気象海象観測装置は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0014】
(1)気象観測データ収集用センサ、パラシュート、海象観測データ収集用センサ、フロート及びGPS衛星からの位置情報を取得する位置情報取得手段とが搭載され、高位置から投下されたとき展開する前記パラシュートを用いて空中を降下時には気象観測データ収集用センサからの気象観測データを収集し、海面到達後、展張動作する前記フロートを用いて海中存在時には前記海象観測データ収集用センサからのデータを収集し、前記収集された気象観測データ及び海象観測データを前記位置情報取得手段で得られ位置データとともに無線で送信する気象海象観測装置。
【0015】
(2)前記海面到達後は、前記海象観測データ収集用センサを海底に向けて降下させ、降下途中で得られたデータを取得する上記(1)の気象海象観測装置。
【0016】
(3)前記気象観測データ収集用センサは、気圧センサ及び湿度センサを含む上記(1)又は(2)の気象海象観測装置。
【0017】
(4)前記海象観測データ収集用センサは、水温センサ、深度センサ及び加速度センサのいずれかを含む上記(1)乃至(3)のいずれかの気象海象観測装置。
【0018】
(5)前記気象観測データ収集用センサと海象観測データ収集用センサのうち少なくとも一つのセンサを共用した上記(1)乃至(4)のいずれかの気象海象観測装置。
【0019】
(6)前記収集、得られたデータはメモリに記憶され、所定のタイミングでメモリから読み出されたデータを無線回線を介して送出する上記(1)乃至(5)のいずれかの気象海象観測装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明による気象海象観測装置を航空機から投下し、海面に着水させた後、水中計測プローブの投下に伴う観測を行なうときの時系列観測状況を示す図である。また、図2は、本発明の実施形態例による気象海象観測装置を示す図である。
【0025】
本発明の一実施の形態としての気象海象観測装置の構造図である図2を参照すると、気象海象観測装置1は、航空機100から投下され、大気落下中に展張するパラシュート11(平常時は気象海象観測装置1の内部に収納されている)、海上漂流時に展張されるフロート12、位置計測に使用するGPSアンテナ及びデータ通信用のアンテナ13、各種観測用センサ及びブイ状況、通信の制御及び収集データの処理、蓄積を実行する電子回路・電源部14、気象観測センサ及び海上海象計測センサを収納する大気・海上観測センサ部15、海中に展開し海中の海象を計測するセンサを収納する水中計測プローブ16、水中プローブ16を吊下し、水中プローブ16で得られた計測データを気象海象観測装置1に伝送する水中ケーブル17及び海中に展張する水中ケーブルを巻き取るリール部18を有する。
【0026】
大気・海上観測センサ部15及び水中計測プローブ16で得られた観測信号(データ)は、電子回路・電源部14に供給され、アンテナ13で得られたGPSの位置情報、時刻情報と整合されて(対応付けられて)メモリに蓄積される。観測データは、観測終了後または、一定時間毎にメモリから読み出され、電子回路・電源部14で処理され、または観測データはリアルタイムでアンテナ13及び衛星200を介して基地局に送出される。
【0027】
次に、図1を参照して本発明を適用した観測を実行する手順について説明する。先ず、海上にて航空機100から本発明による気象海象観測装置が投下される(図1における気象海象観測装置1の空中存在時の状態#1)。その後、気象海象観測装置1が海面に到達するまでの間は気象海象観測装置1に搭載されている気象観測用センサにより気象観測(大気計測)を実行し、気象海象観測装置1が海面に到達以後は気象海象観測装置1から吊下され、降下される水中計測プローブ16により海象観測(海洋計測)を実行する。
【0028】
航空機100から気象海象観測装置1が投下されると、気象海象観測装置1に内蔵されるパラシュート11が展張されて大気中を降下しながら気象観測を実行する(状態#1)。気象海象観測装置1が海上に着水すると、パラシュート11が切り離され、フロート12が展張されて海上を浮上し、漂流する状態となる(状態#2)。
【0029】
その後、水中計測プローブ16を水中ケーブル17を介して海底に向けて投下し、水中計測プローブ16が海中を海底方向に向けて降下中に海象観測を水中計測プローブ16により実行する(状態#3)。
【0030】
こうして海象観測が終了した後は、これまで得られてメモリに記録された観測データを、電波により(無線回線を介して)衛星200に向けて送出し、衛星200は受信したデータを基地(センター側)に送信する(状態#4)。
【0031】
その後は、気象海象観測装置1は海面を漂流し、海面付近の海象を観測し(状態#5)、得られた観測データをメモリに記録し、同様に衛星を介して基地に送信する。
【0032】
上述の如く、観測データは、メモリに一旦記録しないでリアルタイムで衛星200を介して無線で基地に送信することができることも勿論である。
【0033】
次に、本実施形態における気象海象観測装置1に内蔵されている電子回路・電源部14の構成及び動作について図3のブロック図を参照しながら説明する。
【0034】
気象海象観測装置1は、GPS衛星からの位置情報を受信するGPSアンテナ111、受信した位置情報に基づいて自己位置を算出するGPS受信機112、メモリ117に記憶されている観測データを読み出し、衛星データ送信機114を介して衛星200に対してデータを送信するための衛星データ通信アンテナ113、観測データに対する各種処理を実行するCPU116、気象データ取得のためのセンサとしての気圧センサ118、気温/表面水温センサ119及び湿度センサ120、海象データ取得のためのセンサとしての水温センサ121及び深度センサ122、これらセンサからの収集データをA/D変換して(量子化して)得られるデジタルデータをCPU116に送出するA/D変換器115、CPU116で処理されたデータを記憶するメモリ117を備えて構成される。このように、本実施形態では、気象データ取得用センサと海象データ取得用センサの両センサを備え、以下に述べるように、気象データ取得時と海象データ取得時にこれらのセンサを適宜切り替えて使用する。
【0035】
航空機100から気象海象観測装置1が投下されると、GPS受信機112が起動されてGPSアンテナ111によりGPS衛星を補足し、GPS補足完了後にGPSアンテナ111を経由して気象海象観測装置1の位置、高度、時刻情報をGPS受信機112で連続的に求めて収集し、CPU116に送出する。図1における状態#1では、気象海象観測装置1の投下からが海面への到達までの間が気象データ観測実行区間であり、気圧センサ118、気温/表面水温センサ111及び湿度センサ120等の気象データ取得用センサが起動されて大気降下中の気圧、気温、湿度情報を連続的に収集し、収集した観測データをA/D変換器115に送出する。
【0036】
A/D変換器115は、気圧センサ118、気温/表面水温センサ及び湿度センサ120から送出された気圧、気温、湿度情報データを量子化して連続的にCPU116に送出する。CPU116では、GPS受信機112からの気象海象観測装置1の位置、高度、時刻情報とA/D変換器115からの気圧、気温、湿度情報を一対のデータとして、すなわち、気象海象観測装置1の位置、高度、時刻における気圧、気温、湿度情報のデータ組としてメモリ117に送り記憶する。メモリ117には、気象海象観測装置1の上記位置、高度、時刻、気圧、気温、湿度情報の組が記憶される。
【0037】
気象海象観測装置1が海上に着水すると(図1の状態#2)、CPU116は、気圧センサ118及び湿度センサ120から送出される気圧情報及び湿度情報を無効データとするか、または無視する。一方、気温/表面水温センサ119は海面の水温を継続的に収集して収集データをCPU116に送出する。
【0038】
その後、フロート12が展張して気象海象観測装置1が海上を漂流する図1の状態#2では、水温センサ121及び深度センサ122が起動され、水温センサ121及び深度センサ122を内蔵した水中計測プローブ16が自重にて海中を降下し、降下途中において連続的に深度及び水温情報を収集し、収集データをA/D変換器115に送出する。A/D変換器115で量子化された深度、水温情報は連続的にCPU116に送出される。
【0039】
CPU116は、GPS受信機112で得られた気象海象観測装置1の位置、高度、時刻情報と、A/D変換器115で得られた各センサからの表面水温温、深度、水温情報等を組データとしてメモリ117に送出して記憶する。メモリ117は、気象海象観測装置1の上記位置、高度、時刻、表面水温、深度、水温等の組情報を(一定時間)記憶する。
【0040】
水中計測プローブ16が水中ケーブルの最長長さに対応する最深度まで到達すると、CPU116は、全ての観測センサからのデータ収集を停止し、メモリ117に蓄えられている全ての気象海象観測装置1の位置、高度、時刻、気圧、気温、表面水温、湿度、深度、水温情報等を読み出して衛星データ送信器114に送出する。
【0041】
衛星データ送信器114は、メモリ117から読み出されて送出された気象海象観測装置1の位置、高度、時刻、気圧、気温、表面水温、湿度、深度、水温情報等の観測データを衛星データ通信アンテナ113を介して、衛星経由で基地局に送出する。
【0042】
次に、本発明の他の実施形態例としての気象海象観測装置1内蔵の電子回路・電源部14の構成及び動作について図4のブロック図を参照しながら説明する。本実施形態は図3に示す実施形態を基本的構成としつつ観測の運用形態について工夫を施している。
【0043】
図4において、本実施形態による気象海象観測装置1は、図3に示す装置と同様に、GPSアンテナ111、GPS受信機112、衛星データ通信アンテナ113、衛星データ送信機114、A/D変換器115、CPU116、メモリ117、気圧センサ118、気温/表面水温センサ119、湿度センサ120、水温センサ121及び深度センサ122に加えて、気象海象観測装置1の運動を連続的に計測する加速度センサ123が追加設置されている。
【0044】
本実施形態においても、気象データ取得用センサと海象データ取得用センサの両センサを備え、以下に述べるように、気象データ取得時と海象データ取得時にこれらのセンサを適宜切り替えて使用する。
【0045】
航空機から気象海象観測装置1が投下されると、GPS受信機112が起動してGPSアンテナによりGPS衛星を補足し、GPS補足完了後にGPSアンテナ111を経由して気象海象観測装置1の位置、高度、時刻情報をGPS受信機112で連続的に求めて収集し、CPU116に送出する。図1における状態#1では、気象海象観測装置1の投下からが海面への到達までの間が気象データ観測実行区間であり、気圧センサ118、気温/表面水温センサ111及び湿度センサ120等の気象データ取得用センサが起動して大気降下中の気圧、気温、湿度情報を連続的に収集し、収集した観測データをA/D変換器115に送出する。
【0046】
A/D変換器115は、気圧センサ118、気温/表面水温センサ及び湿度センサ120から送出された気圧、気温、湿度情報データを量子化して連続的にCPU116に送出する。CPU116では、GPS受信機112からの気象海象観測装置1の位置、高度、時刻情報とA/D変換器115からの気圧、気温、湿度情報を一対のデータとして、すなわち、気象海象観測装置1の位置、高度、時刻における気圧、気温、湿度情報のデータ組としてメモリ117に送出して記憶する。メモリ117には、気象海象観測装置1の上記位置、高度、時刻、気圧、気温、湿度情報の組が記憶される。
【0047】
気象海象観測装置1が海上に着水すると(図1の状態#2)、CPU116は、気圧センサ118及び湿度センサ120から送出される気圧情報及び湿度情報を無効データとし、または無視する。一方、気温/表面水温センサ111は海面の水温を継続的に収集して収集データをCPU116に送出する。
【0048】
その後、フロート12が展張して気象海象観測装置1が海上を漂流する図1の状態#2では、水温センサ121、深度センサ122及び加速度センサ123が起動され、加速度センサ123により気象海象観測装置1の運動を連続的に計測する。水温センサ121及び深度センサ122を内蔵した水中計測プローブ16が自重にて海中を降下している状態で、降下途中において連続的に深度及び水温情報を収集し、収集データをA/D変換器115に送出する。A/D変換器115で量子化された深度、水温情報は連続的にCPU116に送出される。
【0049】
CPU116は、加速度センサ123から得られる加速度情報から波高を算出するとともに、GPS受信機112で得られた気象海象観測装置1の位置、高度、時刻情報と、A/D変換器115で得られた各センサからの表面水温温、深度、水温情報及び波高情報等を組データとしてメモリ117に送出して記憶する。メモリ117は、気象海象観測装置1の上記位置、高度、時刻、表面水温、深度、水温等の組情報を(一定時間)記憶する。
【0050】
水中計測プローブ16が水中ケーブルの最長長さに対応する最深度まで到達すると、CPU116は、全ての観測センサからのデータ収集を停止し、メモリ117に蓄えられている全ての気象海象観測装置1の位置、高度、時刻、気圧、気温、表面水温、湿度、深度、水温情報等を読み出して衛星データ送信器114に送出する。
【0051】
衛星データ送信器114は、メモリ117から読み出されて送出された気象海象観測装置1の位置、高度、時刻、気圧、気温、表面水温、湿度、深度、水温、波高情報等の観測データを衛星データ通信アンテナ113を介して、衛星経由で基地局に送出する。
【0052】
その後気象海象観測装置1は、漂流を続け、気温/表面水温センサ117、最高深度まで展帳された水中計測プローブ16に内蔵された水温センサ121、深度センサ122及び加速度センサ123は作動を続け、メモリ117に一定時間蓄えるごとに、衛星データ送信器114は、ブイの位置、高度、時刻、表面水温、波高及び水中計測プローブが展帳された深度、水温情報を衛星データ通信アンテナ113を介して、衛星を経由して基地局に送出する。
【0053】
上述実施形態において、気象観測用センサと海象観測用センサは、別々のセンサとして説明しているが、例えば温度センサは両観測時において共用できるから、共用できるセンサは共用することにより、構成の簡素化及びコストの削減が可能となる。
【0054】
なお、海象観測時、海中の計測センサとしては、海中伝導度等を測定するセンサ等、種々のセンサを追加して用いることもできる。また、衛星データ送信器114及び衛星データ通信アンテナ113としてはHF無線機及びHFアンテナを用いることができる。
【0055】
以上、本発明による気象海象観測装置の好適実施形態の構成及び動作を説明した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の気象海象観測装置によれば、気象観測データ収集用センサと海象観測データ収集用センサや収集されたデータを送信する通信手段を備え、観測対象に応じて適切なセンサを選択的に動作させ、または適切なセンサからのデータを収集することにより、単一の気象海象観測装置で気象及び海象の同時、広域観測が可能となる。また、気象と海象用センサを一部共用する構成とすることにより、簡易な構成で広範な気象海象の観測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による気象海象観測装置を航空機から投下し、海面に着水させた後、水中計測プローブの投下に伴う観測を行なうときの時系列観測状況を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による気象海象観測装置の構造図である。
【図3】本発明の一実施形態における気象海象観測装置に内蔵されている電子回路・電源部14の構成ブロック図である。
【図4】本発明の他の実施形態における気象海象観測装置に内蔵されている電子回路・電源部14の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 気象海象観測装置
11 パラシュート
12 フロート
13 GPSアンテナ及びデータ通信に使用するアンテナ
14 電子回路・電源部
15 大気・海上観測センサ部
16 水中計測プローブ
17 水中ケーブル
18 リール部
111 GPSアンテナ
112 GPS受信機
113 衛星データ通信アンテナ
114 衛星データ送信機
115 A/D変換機
116 CPU
117 メモリ
118 気圧センサ
119 気温/表面水温センサ
120 湿度センサ
121 水温センサ
122 深度センサ
123 加速度センサ
Claims (6)
- 気象観測データ収集用センサ、パラシュート、海象観測データ収集用センサ、フロート及びGPS衛星からの位置情報を取得する位置情報取得手段とが搭載され、高位置から投下されたとき展開する前記パラシュートを用いて空中を降下時には気象観測データ収集用センサからの気象観測データを収集し、海面到達後、展張動作する前記フロートを用いて海中存在時には前記海象観測データ収集用センサからのデータを収集し、前記収集された気象観測データ及び海象観測データを前記位置情報取得手段で得られ位置データとともに無線で送信することを特徴とする気象海象観測装置。
- 前記海面到達後は、前記海象観測データ収集用センサを海底に向けて降下させ、降下途中で得られたデータを取得することを特徴とする請求項1に記載の気象海象観測装置。
- 前記気象観測データ収集用センサは、気圧センサ及び湿度センサを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の気象海象観測装置。
- 前記海象観測データ収集用センサは、水温センサ、深度センサ及び加速度センサのいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の気象海象観測装置。
- 前記気象観測データ収集用センサと海象観測データ収集用センサのうち少なくとも一つのセンサを共用したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の気象海象観測装置。
- 前記収集、得られたデータはメモリに記憶され、所定のタイミングでメモリから読み出されたデータを無線回線を介して送出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の気象海象観測装置。
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