JP4132938B2 - メトロノーム付きチューナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された楽音の音高と、その音高に応じた基準音高との偏差を検出して表示するメトロノーム付きチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】
楽器の調律を行うため、入力された楽音の音高と、所定の基準音高との偏差を表示するチューナが知られている。また、テンポに応じた楽器演奏の練習を行うために所定のテンポでメトロノーム音を発するメトロノームが知られている。さらに、チューナとメトロノームを一体化させ、いずれかの機能を選択して用いる機器も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、弦楽器や管楽器などの持続音が長い楽器の演奏においては、一定のテンポで一定の音高の音を発音し続けなければならないことがある。そのため、一定のテンポで一定の音高の音を発音し続ける持続音の練習が行われることがある。このような持続音の練習では、本来、楽器の調律に用いられるチューナが、一定の音高の音を発音し続けることができるか否かを確認するために用いられることがある。そこで、持続音の練習に、チューナとメトロノームとを一体化させた従来の機器を用いることを考えてみると、この従来の機器は、携帯性の面からは利便であるが、一定のテンポを保つために、メトロノームの機能を用いようとすると、チューナの機能が使用できなくなってしまうため、この従来の機器は持続音の練習には不向きである。また、メトロノームとチューナとを別々に用意し、メトロノームからメトロノーム音を発音させ、発音されたメトロノーム音を頼りに一定のテンポを保とうとすると、チューナには、楽器からの持続音の他にメトロノーム音も入力されてしまうため、メトロノーム音が発音された時には、チューナに表示される偏差がメトロノーム音に影響されたものとなってしまい、この組み合わせもまた、持続音の練習には不向きである。そこで、メトロノーム音の代わりに、テンポを視覚的に知らせることが考えられるが、テンポを聴覚を用いずに視覚のみで正確に捉えるには熟練が必要である。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑み、一定のテンポで一定の音高の音を発音し続ける練習に好適なメトロノーム付きチューナを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のメトロノーム付きチューナは、
入力された楽音の音高を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された音高と所定の基準音高との偏差を表示する表示手段と、
指定されたテンポに応じた周期で、該周期よりも短い発音時間のメトロノーム音を繰り返し発生するメトロノーム手段と、
前記検出手段と前記メトロノーム手段が共に動作中であって、かつ前記メトロノーム手段が前記周期においてメトロノーム音を発音している間は、前記表示手段が、メトロノーム音の発音が開始される直前の偏差を表示するよう制御する制御手段とを備えている。この構成により、練習者は、メトロノームによる所定のテンポのメトロノーム音を聞きながら、楽器による楽音を発生すると、その楽音の音高と基準音高との偏差が表示され、メトロノーム音が発生している間は、メトロノーム音が発生する直前の表示に維持されるため、メトロノーム音に影響されずに楽音の音高と基準音高との偏差が安定して表示される。したがって、本発明のメトロノーム付きチューナは、メトロノーム音を聞きながら所定の音高の楽音を発生する楽器練習に好適である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0007】
図1は、本発明の一実施形態のチューナの作用を示す機能ブロック図である。
【0008】
図1に示すチューナ1は、メトロノーム機能が付加されたものであって、音高検出手段11、基準音高記憶手段12、偏差検出手段13、報知制御手段14、表示手段15、メトロノーム手段16、スピーカ17、操作子群18、および偏差記憶手段19を備えている。
【0009】
音高検出手段11には、入力端子111が設けられている。この入力端子111には、図1では不図示のマイクロフォンが接続されており、マイクロフォンで拾われた楽器音等の楽音が入力される。音高検出手段11は、入力された楽音の音高を所定間隔ごとに検出し、検出した音高を偏差検出手段13に順次送る。
【0010】
基準音高記憶手段12には、互いに半音階ずつ異なる複数の基準音高が記憶されている。偏差検出手段13は、まず、基準音高記憶手段12に記録されている複数の基準音高の中から、送られてきた検出音高に最も近い音高を選び出し、次いで、検出された音高と、選出された基準音高との偏差を検出する。この結果、検出される偏差は半音階以内のものとなる。なお、この図1に示すチューナ1は、検出された音高に応じた基準音高を自動的に選択するものであるが、練習者が所望の基準音高を予め指定し、その指定した基準音高を検出された音高に応じた基準音高にしてもよい。
【0011】
偏差検出手段13において検出された偏差は報知制御手段14に送られる。報知制御手段14は、偏差検出手段13からの偏差を表示手段15に送る。この結果、表示手段15には、検出された偏差が表示される。
【0012】
メトロノーム手段16は、詳しくは後述する操作子群18の中の所定の操作子を操作することで、設定されたテンポに応じて、設定された拍子の各拍ごとにメトロノーム音(クリック音)を生成する。生成されたメトロノーム音は、スピーカ17から放音される。また、メトロノーム手段16は、音高検出手段11と報知制御手段14との双方に、メトロノーム音の生成開始直前には開始タイミング信号を出力し、メトロノーム音の生成終了直後には終了タイミング信号を出力する。音高検出手段11は、開始タイミング信号を受け取ると音高検出を中止し、終了タイミング信号を受け取ると音高検出を再開する。報知制御手段14は、開始タイミング信号を受け取ると、送られきた偏差を偏差記憶手段19に記録し、終了タイミング信号を受け取るまで、表示手段15にその記録した偏差を送り続ける。したがって、表示手段15には、メトロノーム音が発せられている間はメトロノーム音が消音している間の偏差が表示される。また、報知制御手段14は、終了タイミング信号を受け取ると、その後に送られてくる偏差を表示手段15に送り、次の開始タイミング信号を受け取るまで、順次送られてくる偏差を表示手段15に送り続ける。したがって、表示手段15に表示される偏差は、メトロノーム音の影響を受けていない偏差となる。なお、この図1に示すチューナ1では、開始タイミング信号や終了タイミング信号は、音高検出手段11と報知制御手段14との双方に出力されるが、音高検出手段11、偏差検出手段13、および報知制御手段14のうちのいずれか一つに出力されればよい。すなわち、これらのタイミング信号が、これら3つの手段11,13,14のうち報知制御手段14にのみ出力される場合には、報知制御手段14を、上述の説明のように、開始タイミング信号を受け取ると、送られきた偏差を偏差記憶手段19に記録し、終了タイミング信号を受け取るまで、表示手段15にその記録した偏差を送り続けるものとすればよい。また、これらのタイミング信号が、報知制御手段14を除く2つの手段11,13の双方、あるいはこれら2つの手段11,13のうちのいずれか一方の手段にのみ出力される場合には、報知制御手段14を、偏差が送られてくるたびに、送られてきた偏差を偏差記憶手段19に順次更新しながら記録し、次の偏差が送られてくるまで、表示手段15にその記録した偏差を送り続けるものとすればよい。
【0013】
続いて、図2を用いて、図1に示すチューナのハードウェア構成について説明する。
【0014】
図2は、図1に示すチューナのハードウェア構成図である。
【0015】
図1に示すチューナ1は、1つのチップに作り込まれたワンチップCPUと称されるCPU100を備えている。このCPU100には、演算処理機能の他にD/A変換機能等が付加されているとともにRAMやROMが内蔵されており、さらに、このCPU100は、割込端子(INT)や複数のI/Oポート(PORT)を有する。このようなCPU100は、各種のプログラムを実行するものである。また、図1に示すチューナ1は、CPU100で実行されるプログラムで参照されるデータの格納領域やそのプログラムの作業領域として使用されるRAM200、および各種のプログラムやデータが格納されたROM300を備えており、CPU100、RAM200、およびROM300は、バスにより相互に接続されている。RAM200は、検出した偏差を表す偏差データが一時的に記録されるものであり、図1に示す偏差記憶手段19に相当する。ROM300には、複数の基準音高を表す基準音高データが記録されている。したがて、このROM300は、図1に示す基準音高記憶手段12に相当する。なお、図2に示すRAM200やROM300の代わりに、CPU100に内蔵されたRAMやROMを用いても良い。
【0016】
また、図1に示すチューナ1は、マイクロフォン400およびゼロクロス検出回路500を備えている。マイクロフォン400で拾われた楽音は、ゼロクロス検出回路500に送られる。ゼロクロス検出回路500は、楽音波形のゼロクロスポイントを検出し、CPU100にゼロクロスポイントを検出するたびに割込信号を出力する。CPU100は、割り込みが発生するたびに、前回の割り込みが発生した時からの時間を求め、この時間の変化、詳しくは自己相関からくりかえし周期を求め、この値から入力楽音の音高を検出する。
【0017】
さらに、図1に示すチューナ1は、メータドライブ回路600と、スピーカドライブ回路700とを備えている。CPU100は、図1に示す偏差検出手段13にも相当し、検出した音高と基準音高との偏差を検出する。また、CPU100は、検出した偏差を表すディジタル信号を、D/A変換機能を用いてアナログ信号に変換し、D/Aコンバータ出力からメータドライブ回路600に出力する。メータドライブ回路600は、入力されたアナログ信号に基づいて表示手段15を駆動する。したがって、CPU100とメータドライブ回路600を合わせたものが、図1に示す報知制御手段14に相当する。さらに、CPU100は、メトロノーム音を表すバースト信号を生成し、出力ポートからスピーカドライブ回路700に出力する。スピーカドライブ回路700は、入力されたバースト信号に基づいてスピーカ17を駆動する。したがって、CPU100とスピーカドライブ回路700を合わせたものが、図1に示すメトロノーム手段16に相当する。
【0018】
またさらに、図1に示すチューナ1は操作パネルを備えており、この操作パネルには、表示手段15、マイクロフォン400、スピーカ17、および操作子群18が配備されている他、7セグメントLED800、赤色に点滅するビート表示用LED901、および緑色に点滅するビート表示用LED902も配備されている。
【0019】
図3は、図1に示すチューナに備えられた操作パネルを示す図である。
【0020】
図3に示す操作パネル10には、電源スイッチ181、1組のテンポ設定操作子182、1組のビート設定操作子183、メトロノーム操作子184、チューナ操作子185、および表示精度切替操作子186が配備されている。図1や図2に示す操作子群18は、これらの各種操作子181〜186からなるものである。また、操作パネル10には、図1や図2に示す表示手段15に相当するチューナメータ151も配備されている。さらに、上述のごとく、操作パネル10には、7セグメントLED800、2つのビート表示用LED901,902、マイクロフォン400、およびスピーカ17も配備されている。
【0021】
図1に示すチューナは、チューナノード、メトロノームモード、メトロノーム付きチューナモードの3つのモードを有する。チューナモードは、チューナのみが機能し、メトロノームモードは、メトロノームのみが機能し、メトロノーム付きチューナモードは、本願発明であるメトロノームとチューナが同時に機能するモードである。なお、電源投入時には、電源を切る直前のモード、テンポ、拍子に設定される。
【0022】
メトロノームモードが解除されている状態で、メトロノーム操作子184が押下されると、このチューナはメトロノームモードに設定され、さらにもう1度押下されると、メトロノームモードが再び解除される。このチューナがメトロノームモードに設定されると、スピーカ17から、設定されたテンポに応じて、設定された拍子の各拍ごとにメトロノーム音が発音されるとともに、2つのビート表示用LED901,902が点滅する。発音されるメトロノーム音のテンポは、1組のテンポ設定操作子182を操作することで設定される。すなわち、メトロノーム音のテンポは、1組のテンポ設定操作子182のうちの、図3の上側の操作子を押下することで速くなり、下側の操作子を押下することで反対に遅くなる。7セグメントLED800には、メトロノーム音の現在の設定値が表示される。また、発音されるメトロノーム音のビート(拍子)は、1組のテンポ設定操作子182と同様の操作を1組のビート設定操作子183で行うことにより設定される。7セグメントLED800の表示は、1組のビート設定操作子183のうちのいずれか一方の操作子が押下されるとビートを表す値(例えば4/4拍子であれば‘4’)の表示に切替わり、以後、7セグメントLED800には、1組のビート設定操作子183の操作に応じた現在の設定値が表示される。また、メトロノーム音の発音とともに点滅する2つのビート表示用LED901,902のうち、赤色に点滅するビート表示用LED901は拍子の先頭の拍で点滅し、緑色に点滅するビート表示用LED902は2拍目以降の各拍で点滅する。例えば、4ビートであれば、最初、赤色に点滅するビート表示用LED901が1回点滅し、次に緑色に点滅するビート表示用LED902が3回点滅する。練習者は、メトロノーム音の他、これら2つのビート表示用LED901,902の点滅によっても、一定のテンポを感じ取ることができる。
【0023】
また、このチューナがメトロノームモードに設定された状態で、チューナ操作子185を押下すると、メトロノーム付きチューナモードに設定され、さらにもう1度押下すると、これら2つのモードのうちチューナモードのみが解除される。チューナモードが選択されている状態で、メトロノーム操作子184を押下すると、メトロノーム付きチューナモードに設定される。メトロノーム付きチューナモードあるいはチューナモードに設定されると、このチューナは、まずは、マイクロフォン400で拾われた楽音の音高に応じた基準音高を選び出し、7セグメントLED800にその基準音高の音名(例えば、‘A2b’)を表示し、次いで入力された楽音の音高と選出した基準音高との偏差を検出し、偏差値に応じてチューナメータ151の指針の振れを制御し、偏差を表示する。図1に示すチューナには、検出された偏差をチューナメータ151に表示するにあたり、ノーマルとファインとの2つの表示精度が用意されている。表示精度切替操作子186は、チューナメータ151の表示精度をノーマルとファインとの間で切替える操作子である。ここで、図4を用いて、図3に示すチューナメータ151について詳述する。
【0024】
図4(a)は、従来のチューナに備えられたチューナメータの表示板の一例を拡大して示す図であって、図4(b)は、図1に示すチューナに備えられたチューナメータの表示板を拡大して示す図である。
【0025】
従来のチューナにも、ノーマルとファインとの2つの表示精度が用意されているものがある。図4(a)に示すように、2つの表示精度が用意された従来のチューナの、チューナメータの表示板には、ノーマルの目盛表示とファインの目盛表示との2通りの目盛表示がなされている。いずれの目盛表示も、中央を0セントとする目盛表示である。ノーマルの目盛表示は、+50セントから−50セントの間で、10セントずつ均等に目盛を付したものである。ファインの目盛表示は、+25セントから−25セントの間で、5セントずつ均等に目盛を付したものである。これら2つの目盛表示の端部は互いに揃えられており、そのため、ファインの目盛表示の方がノーマルの目盛表示よりも表示精度が高くなっている。
【0026】
一方、図4(b)に示すように、図1に示すチューナの、チューナメータ151の表示板1512にも、従来と同じように、ノーマルの目盛表示とファインの目盛表示との2通りの目盛表示がなされており、いずれの目盛表示も、中央を0セントとした目盛表示である。これらの目盛表示のうち、ノーマルの目盛表示は、従来のノーマルの目盛表示と何ら変わるところはない。一方、ファインの目盛表示は、従来のそれとは異なり、+50セントから−50セントの間における目盛表示である。このような図4(b)に示すファインの目盛表示は、中央の0セントに向かうほど表示精度が高くなるように、不均等に目盛を付したものであり、0セント付近では、従来のファインの目盛表示の0セント付近よりも高精度な表示精度になっている。
【0027】
続いて、図5を用いて、図1に示すチューナの、表示精度の切替えにおける作用について説明する。
【0028】
図5は、図1に示すチューナの、表示精度の切替えにおける作用を示す機能ブロック図である。
【0029】
図1に示すチューナ1には、表示精度を切替えるために、ノーマル表示変換テーブル301、ファイン表示変換テーブル302、変換テーブル切替手段141、およびD/A変換手段142を備えている。これらのうち、変換テーブル切替手段141とD/A変換手段142とは、図1に示す報知制御手段14が有するものである。ノーマル表示変換テーブル301は、図1に示す偏差検出手段13によって検出された偏差を表す値をノーマルの目盛表示に合うように変換するためのテーブルである。一方、ファイン表示変換テーブル302は、検出された偏差を表す値をファインの目盛表示に合うように変換するためのテーブルである。これら2つの変換テーブル301,302はともに、図2に示すROM300に記録されており、CPU100は、検出された偏差をこれら2つの変換テーブル301,302を用いて変換する。すなわち、図1に示す偏差検出手段13から出力された偏差を表す値は、報知制御手段14によって、これら2つの変換テーブル301,302それぞれを用いて表示用の偏差を表す値に変換される。表示精度が互いに異なる、2種類の表示用の偏差を表す値は、変換テーブル切替手段141に揃って送られる。図3に示す表示精度切替操作子186からは、操作に応じて、チューナメータ151の表示精度をノーマルとファインとのうちのいずれか一方に設定する表示精度切替信号が、変換テーブル切替手段141に向けて出力される。変換テーブル切替手段141は、表示精度切替信号に応じて、2種類の表示用の偏差を表す値のうちのいずれか一方の値のみをD/A変換手段142に送る。D/A変換手段142は、送られてきた値を、アナログ信号に変換する。したがって、表示精度切替操作子186を操作することで表示精度をノーマルに設定しておくと、図2に示すチューナメータ151の指針1511が、検出された偏差に応じて−50セントから+50セントの間で均等に振れ、チューナメータ151に検出された偏差が表示される。一方、表示精度をファインに設定しておくと、チューナメータ151の指針1511が、検出された偏差に応じて、0セントを中心に高精度に振れ、+50または−50セントに近づくにつれて低精度に振れ、チューナメータ151に検出された偏差が表示される。このように、このチューナ1では、検出された1つの偏差を2つの変換テーブル301,302を用いて変換し、いずれか一方の表示用の偏差を表す値をチューナメータ151に表示するため、偏差の検出途中で検出精度を切替える必要がなく、簡単なデータ処理で、ノーマルの表示精度とファインの表示精度とを切替えることができる。
【0030】
以上、説明したように、図1に示すチューナ1では、メトロノーム付きチューナモードに設定することができるため、練習者は、メトロノーム音によって一定のテンポを保ちつつ、チューナメータで、一定の音高の音を発音し続けることができるか否かを確認することができる。しかも、チューナメータには、入力された楽音の音高と、その音高に応じた基準音高との偏差が常に正確に表示される。
【0031】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、一定のテンポで一定の音高の音を発音し続ける練習に好適なメトロノーム付きチューナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のチューナの作用を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示すチューナのハードウェア構成図である。
【図3】図1に示すチューナに備えられた操作パネルを示す図である。
【図4】従来のチューナに備えられたチューナメータの表示板の一例を拡大して示す図(a)と、図1に示すチューナに備えられたチューナメータの表示板を拡大して示す図(b)である。
【図5】図1に示すチューナの、表示精度の切替えにおける作用を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 チューナ
11 音高検出手段
111 入力端子
12 基準音高記憶手段
13 偏差検出手段
14 報知制御手段
141 変換テーブル切替手段
142 D/A変換手段
400 マイクロフォン
15 表示手段
151 チューナメータ
1511 指針
1512 表示板
16 メトロノーム手段
17 スピーカ
18 操作子群
181 電源スイッチ
182 テンポ設定操作子
183 ビート設定操作子
184 メトロノーム操作子
185 チューナ操作子
186 表示精度切替操作子
19 偏差記憶手段
100 CPU
200 RAM
300 ROM
301 ノーマル表示変換テーブル
302 ファイン表示変換テーブル
500 ゼロクロス検出回路
600 メータドライブ回路
700 スピーカドライブ回路
800 7セグメントLED
901,902 ビート表示用LED
Claims (3)
- 入力された楽音の音高を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された音高と所定の基準音高との偏差を表示する表示手段と、
指定されたテンポに応じた周期で、該周期よりも短い発音時間のメトロノーム音を繰り返し発生するメトロノーム手段と、
前記検出手段と前記メトロノーム手段が共に動作中であって、かつ前記メトロノーム手段が前記周期においてメトロノーム音を発音している間は、前記表示手段が、メトロノーム音の発音が開始される直前の偏差を表示するよう制御する制御手段とを備えたメトロノーム付きチューナ。 - 前記制御手段は、前記メトロノーム手段が前記周期においてメトロノーム音を発音している間は、前記表示手段が、メトロノーム音の発音が開始される直前の前記検出手段により検出された音高に基づいて偏差を表示するよう制御する制御手段である請求項1記載のメトロノーム付きチューナ。
- 前記検出手段は、前記メトロノーム手段が前記周期においてメトロノーム音を発音している間は音高の検出を中止し、前記メトロノーム音の発音が終わると音高の検出を再開する検出手段である請求項1または2記載のメトロノーム付きチューナ。
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