JP4132434B2 - 筆記具のキャップ - Google Patents
筆記具のキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4132434B2 JP4132434B2 JP19288699A JP19288699A JP4132434B2 JP 4132434 B2 JP4132434 B2 JP 4132434B2 JP 19288699 A JP19288699 A JP 19288699A JP 19288699 A JP19288699 A JP 19288699A JP 4132434 B2 JP4132434 B2 JP 4132434B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crown
- cap
- writing instrument
- cap body
- locking hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Clips For Writing Implements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具のキャップに関する。詳細には、キャップ本体の上端部に頭冠を取り付けた筆記具のキャップに関する。尚、本発明で「上」とはキャップの閉塞側を指し、「下」とはキャップの開口側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の取付構造に関して、例えば、実公平5−21435号公報には、「樹脂成形品の筆記具軸に2重壁部を設け該2重壁部における内壁の円周上の所要位置に軸方向に対して垂直方向の孔を設け、又、リング等部品の本体の円周上の所要位置に肉厚部を内面部に有する軸方向の突出片を設け、リング等部品をその突出片を筆記具軸の内壁と外壁の間の隙間に圧入すると共に突出片の内面肉厚部を内壁の孔に落とし込むことにより固定することを特徴とする筆記具軸におけるリング等部品の取付構造。」が開示されている。
【0003】
しかし、前記取付構造は、リング等部品(本発明の頭冠に相当)の突出片(本発明の挿入片に相当)を、筆記具軸の2重壁部の円周状の隙間に圧入する際、肉厚部を有する突出片と、筆記具軸の孔(本発明の係止孔に相当)との周方向の位置合わせが困難であるため、円滑な取付作業が阻害される。その上、前記取付構造は、2重壁部の円周状の隙間に、突出片を圧入する構造のため、取付時の大きな押し込み力が必要であり、それにより、突出片を折損させるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、頭冠をキャップ本体に、小さい押し込み力で、円滑かつ確実に取り付けることが可能な筆記具のキャップを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、キャップ本体2の上端部に頭冠5を取り付けた筆記具のキャップ1であって、前記頭冠5が、キャップ本体2の上端部より露出する基部6と、該基部6から下方に一体に延設された一対の挿入片7とを備え、前記挿入片7の相互間に軸方向のスリット72を設けると共に前記挿入片7の各々の外面に係止突起71を設け、一方、前記キャップ本体2の上端部に突出部3と該突出部3を包囲する円筒部4とを一体に突設し、前記円筒部4内面に一対の係止孔41を設けると共に前記突出部3外面に一対のガイド凸部31を設け、前記突出部3と前記円筒部4の間の環状隙間21に前記頭冠5の挿入片7を挿入した際、前記係止突起71を前記係止孔41に係合させると共に前記ガイド凸部31を前記スリット72内に圧入させてなること(請求項1)を要件とする。
【0006】
(作用)
頭冠5の挿入片7を、キャップ本体2の上端部の前記環状隙間21に挿入すると、まず、ガイド凸部31がスリット72内に挿入されることにより、係止突起71と係止孔41との周方向の位置合わせが容易になされる。そして、小さい押し込み力により挿入片7を折損させることなく、前記係止突起71が前記係止孔41に確実に落ち込み係合される。それと同時に、前記ガイド凸部31が前記スリット72内に圧入されることにより、前記挿入片7が径方向外方へ押し広げられ、前記係止突起71と前記係止孔41との、容易には離脱しない強固な係合が得られる(図4、図5参照)。
【0007】
〔2〕前記請求項1の筆記具のキャップ1において、前記係止孔41を径方向に貫設し、前記係止孔41から頭冠5の挿入片7を外部より視認可能に構成したこと(請求項2)が好ましい。それにより、キャップ本体2の上部外周面に係止孔41を通して挿入片7がアクセントとして視覚される。即ち、係止孔41が係合機能のみならず、デザイン機能も兼ね備えることができる。
【0008】
〔3〕前記請求項1又は2の筆記具のキャップ1において、前記頭冠5の基部6よりクリップ8を一体に設けたこと(請求項3)が好ましい。それにより、頭冠5がキャップ本体2と強固に固定されることと相まって、キャップ本体2から離脱することがない安定したクリップ8が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面に従って説明する。
【0010】
図1乃至図6に本発明の一実施例を示す。
【0011】
キャップ1は、キャップ本体2と、該キャップ本体2の上端部に取り付けられる頭冠5とからなる。
【0012】
キャップ本体2は、合成樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)の射出成形から得られ、上端部が閉塞され且つ下端部が開口された円筒体である。前記キャップ本体2の上端部には、中央の円筒状の突出部3と、該突出部3を包囲する円筒部4とが上方へ一体に突設されている。前記突出部3と前記円筒部4の間には環状隙間21が形成されている。前記環状突起21は、頭冠5の挿入片7の肉厚よりも大きい間隙幅を有し、挿入片7の容易な挿入を可能にする。
【0013】
前記突出部3の外面には、軸方向に延びるリブよりなる2個のガイド凸部31が、互いに周方向に180度離れた位置に一体に設けられる(図1、図3参照)。また、前記ガイド凸部31の上端部には、傾斜面状の案内面が設けられる。
【0014】
また、前記円筒部4には、内面から外面へ貫通する2個の係止孔41が、互いに周方向に180度離れた位置に設けられる(図1、図3参照)。前記係止孔41の形状は、ここでは周方向に延びる長孔状である(図6参照)。
【0015】
さらに、前記ガイド凸部31は、前記係止孔41に対して周方向に90度離れた位置に設けられる(図3参照)。また、前記ガイド凸部31の上端部は、係止孔41と軸方向の同じ位置または係止孔41より軸方向に上方に位置され(図4参照)、それにより、ガイド凸部31をスリット72に圧入させた際、挿入片7の係止突起71を有する部分が確実に径方向に押し広げられる(図5参照)。
【0016】
頭冠5は、合成樹脂(例えばABS樹脂)の射出成形により得られ、キャップ本体2の上端部より露出する基部6と、該基部6からキャップ本体2外部の下方に一体に連設されたクリップ8と、該基部6からキャップ本体2内部の下方に一体に連設された挿入片7とからなる。尚、前記クリップ8とは、ポケットや手帳等に留める一般的なものをいう。
【0017】
前記挿入片7は、基部6の下端部より下方に延設した円筒壁部を、軸方向のスリット72により二分割したものであり、径方向の可撓性を備える(図4参照)。前記挿入片7のそれぞれの外周面には、前記係止孔41に対応した形状(ここでは長孔形状に対応したリブ)の係止突起71が一体に設けられる(図2、図3参照)。また、前記係止突起71の下面には、傾斜面状の案内面が形成されている。
【0018】
また、図4及び図5に示すように、前記スリット72の開口側の幅寸法は、ガイド凸部31の容易な挿入を可能にする目的で、ガイド凸部31の幅寸法より大きく設定される。一方、前記スリット72の閉塞側の幅寸法は、ガイド凸部31が圧入して挿入片7を径方向外方へ確実に押し広げるよう、ガイド凸部31の幅寸法より僅かに小さく設定されている。
【0019】
本実施例において、前記頭冠5は、筆記具本体のインキと同色に着色され、一方、キャップ本体2は、筆記具本体のインキと異色に着色されている。そして、図6に示すように、前記係止孔41を通して頭冠5の突出片が視認可能であるため、キャップ本体2の前部外側面に前記係止孔41の形状(長孔形状)のインキ色を視覚できる。
【0020】
尚、本発明で頭冠5は、キャップ本体2の上端部に固定される装飾部材であり、色表示、ペン先の種類、筆跡幅、インキの色、社名等の文字や図形等の表示機能を有するもの、あるいはクリップ機能を有するもの等をいう。また、前記頭冠5は、金属製でもよいが、安価に得られる点で合成樹脂製が好ましい。
【0021】
尚、本発明の頭冠5の基部6は、キャップ本体2より露出して外部より視認可能であればよく、キャップ本体2より外部に突出していなくてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の構成により、頭冠をキャップ本体に、小さい押し込み力で、円滑かつ確実に取り付けることが可能となる。
【0023】
請求項2の構成により、キャップ本体の上部外周面に係止孔より挿入片がアクセントとして視覚され、係止孔が係合機能のみならず、デザイン機能も兼ね備えることができる。
【0024】
請求項3の構成により、キャップ本体から離脱することがない安定したクリップが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】頭冠の取付前の状態を説明する図である。
【図5】頭冠の取付後の状態を説明する図である。
【図6】図1の外観図である。
【符号の説明】
1 キャップ
2 キャップ本体
21 環状隙間
3 突出部
31 ガイド凸部
4 円筒部
41 係止孔
5 頭冠
6 基部
7 挿入片
71 係止突起
72 スリット
8 クリップ
Claims (3)
- キャップ本体の上端部に頭冠を取り付けた筆記具のキャップであって、前記頭冠が、キャップ本体の上端部より露出する基部と、該基部から下方に一体に延設された一対の挿入片とを備え、前記挿入片の相互間に軸方向のスリットを設けると共に前記挿入片の各々の外面に係止突起を設け、一方、前記キャップ本体の上端部に突出部と該突出部を包囲する円筒部とを一体に突設し、前記円筒部内面に一対の係止孔を設けると共に前記突出部外面に一対のガイド凸部を設け、前記突出部と前記円筒部の間の環状隙間に前記頭冠の挿入片を挿入した際、前記係止突起を前記係止孔に係合させると共に前記ガイド凸部を前記スリット内に圧入させてなることを特徴とする筆記具のキャップ。
- 前記係止孔を径方向に貫設し、前記係止孔から頭冠の挿入片を外部より視認可能に構成した請求項1記載の筆記具のキャップ。
- 前記頭冠の基部よりクリップを一体に設けた請求項1又は2記載の筆記具のキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19288699A JP4132434B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 筆記具のキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19288699A JP4132434B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 筆記具のキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001018581A JP2001018581A (ja) | 2001-01-23 |
JP4132434B2 true JP4132434B2 (ja) | 2008-08-13 |
Family
ID=16298623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19288699A Expired - Fee Related JP4132434B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 筆記具のキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4132434B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4549478B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2010-09-22 | 株式会社パイロットコーポレーション | スライド式の多芯筆記具 |
JP4708626B2 (ja) * | 2001-08-28 | 2011-06-22 | ゼブラ株式会社 | 筆記具 |
JP5665259B2 (ja) * | 2008-03-13 | 2015-02-04 | パイロットインキ株式会社 | 軟質部材の取付構造 |
KR200459519Y1 (ko) * | 2009-10-14 | 2012-03-28 | 기정화학주식회사 | 휴대용 부탄가스용기용 캡 |
JP5470173B2 (ja) * | 2010-06-28 | 2014-04-16 | 株式会社呉竹 | クリップ付き筆記具用キャップ及び筆記具 |
JP5663537B2 (ja) * | 2012-08-21 | 2015-02-04 | パイロットインキ株式会社 | 軟質部材の取付構造、筆記具及び軟質部材 |
JP6240691B2 (ja) * | 2016-02-15 | 2017-11-29 | パイロットインキ株式会社 | 軟質部材の取付構造 |
JP7394644B2 (ja) * | 2020-02-03 | 2023-12-08 | ゼブラ株式会社 | 筆記具 |
-
1999
- 1999-07-07 JP JP19288699A patent/JP4132434B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001018581A (ja) | 2001-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7189084B2 (en) | Connector cover for portable terminal | |
JP4132434B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP2007144991A (ja) | 軟質部材の取付構造 | |
JP2015180550A (ja) | 筆記具用キャップ及び筆記具 | |
JP2008307741A (ja) | 軟質部材の取付構造 | |
JP2005199723A (ja) | ボールペン用キャップ | |
US9302530B2 (en) | Cap for writing instrument and writing instrument | |
JP4793958B2 (ja) | クリップ部材を有する筆記具 | |
JP2004130681A (ja) | 筆記具用キャップ及び筆記具用キャップ成形金型構造 | |
KR200379789Y1 (ko) | 다이어리 수첩의 잠금구조 | |
JP3650900B2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP2005104369A (ja) | サイドバイザー取り付け用ブラケット及びそのサイドバイザー取り付け用ブラケットを用いたサイドバイザーの取り付け構造 | |
JP2012030433A (ja) | テープカセット | |
JP2002283787A (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP2573636Y2 (ja) | 筆記具のクリップ取付装置 | |
JP5276900B2 (ja) | 筆記具用キャップ | |
KR200378742Y1 (ko) | 식별표식구가 부착된 사물함 록킹구 | |
JPH11129670A (ja) | 筆記具用部材の嵌着構造 | |
JP2580025Y2 (ja) | 頭冠の取付構造 | |
JP4535375B2 (ja) | クリップ付き筆記具 | |
JP2008137188A (ja) | 筆記具 | |
JP2012250538A (ja) | 軟質部材の取付構造及び筆記具 | |
JP2002192889A (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP3087668U (ja) | 筆記具 | |
JP2000318374A (ja) | 筆記具用キャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060425 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080520 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4132434 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140606 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |