JP4131628B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機がエンジンにより駆動される空調装置に係り、特にエンジンを駆動するのに燃料ガスを用いたガスヒートポンプ方式の空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より空気調和装置の一種として圧縮機をガスエンジンにより駆動するガスヒートポンプ方式の空気調和装置が知られている。このような空気調和装置では、室外機が、上述した圧縮機、四方弁、室外熱交換器および室外膨張弁を備え、室内機が室内熱交換器および室内膨張弁を備えている。
【0003】
そして冷房運転時には、四方弁を冷房側に切り換えることにより、室外熱交換器が凝縮器となり、室内熱交換器が蒸発器となって、冷媒の蒸発熱により室内熱交換器が室内を冷房する。
【0004】
また暖房運転時には、四方弁を暖房側に切り換えることにより、室外熱交換器が蒸発器となり、室内熱交換器が凝縮器となって、冷媒の凝縮熱により室内熱交換器が室内を暖房する。
【0005】
ところで、冷媒を圧縮する圧縮機を駆動するガスエンジンには、燃料であるガス(例えば、都市ガスあるいはプロパンガス)および空気(外気)が供給されて動作する。
【0006】
この場合において、ガスエンジンに空気を供給する空気供給経路には、空気と雨水などの液体を分離し、空気のみを供給するための吸気チャンバが設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の空気調和装置においては、当該空気調和装置の運転時には、ガスエンジンの運転/停止を繰り返すことは好ましくないため、ガスエンジンを常時運転させている。
【0008】
そこで、低負荷時には、ガスエンジンのアイドリング運転を行うのが一般的である。
【0009】
ガスエンジンのアイドリング時には、供給されるガス燃料の量が少なくなるため、強風などにより供給空気量が増大すると、ガス燃料濃度が低くなりすぎ、ガスエンジンが停止してしまう可能性があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、ガスエンジンをアイドリング運転している場合においても、強風などによるガスエンジン停止を防止することが可能な空気調和装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、筐体内に圧縮機および前記圧縮機を駆動するエンジンを有する空気調和装置において、前記筐体の外に臨ませた空気取入口と、前記空気取入口から取り入れた空気を空気供給経路を介して、前記エンジンに供給するに際し、前記空気取入口から吹き込んだ空気に起因して前記空気供給経路内の空気の圧力が所定圧力以上となった場合に前記空気を外部に放出して圧力を逃がす圧力逃がし部と、を有する吸気チャンバを備え、前記空気供給経路は複数の室に分離されており、前記圧力逃がし部は、前記空気供給経路を構成する室のうち、前記エンジン側に向かって最も下流側の室に設けられていることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、圧力逃がし部は、空気取入口から取り入れた空気を空気供給経路を介して、エンジンに供給するに際し、空気取入口から吹き込んだ空気に起因して前記空気供給経路内の空気の圧力が所定圧力以上となった場合に前記空気を外部に放出して圧力を逃がす。
ここで、圧力逃がし部は、空気供給経路を構成する複数の室のうち、エンジン側に向かって最も下流側の室に設けられているので、動作頻度を低減し、かつ、許容圧力を小さくして、圧力逃がし部の小型化及び動作音の低減を図ることができる。
【0013】
この場合において、前記吸気チャンバは、空気供給経路が葛折り状態に形成されており、前記圧力逃がし部は、前記空気供給経路の折れ曲がり部分であって、前記空気供給経路を流れる空気の流れ方向に略垂直となる位置に設けられているようにしてもよい。
【0014】
また、前記空気供給経路は複数の室に分離されており、前記圧力逃がし部は、前記複数の室のうちいずれかの室に設けられているようにしてもよい。
【0015】
さら、前記圧力逃がし部は、前記空気供給経路を構成する室のうち、前記エンジン側に向かって最も下流側の室に設けられているようにしてもよい。
【0016】
さらにまた、前記空気供給経路は、第1室と、前記第1室に連通し前記第1室の上部に配置された第2室と、を有し、前記圧力逃がし部は、前記第2室に設けられているようにしてもよい。
【0017】
また、前記圧力逃がし部は、前記吸気チャンバの筐体に設けられた圧力逃がし孔と、前記エンジンに供給すべき空気の圧力が所定圧力以上となった場合に前記圧力逃がし孔を開放状態とするともに、前記空気の圧力が前記所定圧力未満の場合には前記圧力逃がし孔を閉鎖状態とする可動蓋部と、を備えるようにしてもよい。
【0018】
さらに、前記可動蓋部は、前記空気の圧力が前記所定圧力未満の場合には自重により前記圧力逃がし孔を閉鎖状態とするようにしてもよい。
【0019】
さらにまた、前記可動蓋部は、前記圧力逃がし孔を開放状態あるいは閉鎖状態とするための蓋部と、前記圧力逃がし孔を閉鎖状態とする方向に前記蓋部を付勢するための付勢部と、を備えるようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【0022】
図1に示すように、ヒートポンプ式空気調和装置10は、室外機11、複数台(図1では、2台)の室内機12A、12Bおよび制御装置13を有している。
【0023】
室外機11の室外冷媒配管14と室内機12A、12Bの各室内冷媒配管15A、15Bとは連結されている。
【0024】
室外機11は、室外に設置され、室外熱交換器19および複数の室外ファン20を収納している。室外熱交換機19には、熱交換効率を向上させるべく、ラジエータ46が一体に取り付けられている。
【0025】
また、室外機11には、圧縮機16が設けられており、上述した室外冷媒配管14が接続されている。
【0026】
この圧縮機16は、フレキシブルカップリング27等を介してガスエンジン30に連結され、このガスエンジン30により駆動されている。また、圧縮機16の吸込側には、アキュムレータ17が設けられている。さらに圧縮機16の吐出側には、四方弁18が設けられている。
【0027】
四方弁18には、室外熱交換器19、ストレーナ28、室外膨張弁24およびドライコア25が順次接続されている。
【0028】
また、室外膨張弁24をバイパスして冷媒系バイパス管26が配設されている。
【0029】
さらに、ストレーナ28は、冷媒から有害な固形物や粒子を濾別する。また、安全弁29は、圧縮機16の吐出側の冷媒圧力を圧縮機16の吸込側へ逃すものである。
【0030】
ガスエンジン30には、空気および燃料の混合比率を調整するスロットル弁36を介して燃料であるガスを供給する燃料供給装置31および空気と雨水などの液体を分離し、空気のみを供給する吸気チャンバ60が接続されている。なお、吸気チャンバ60はマフラーとしても機能し、供給空気の音を低減させる機能も有している。
【0031】
燃料供給装置31は、燃料供給配管32、2個の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34および燃料調整弁35を備えている。
【0032】
燃料遮断弁33は、直列に2個配設されて2閉鎖型の燃料遮断弁機構を構成し、2個の燃料遮断弁33が連動して全閉または全開し、燃料ガスの漏れのない遮断と連通とを択一に実施する。
【0033】
ゼロガバナ34は、燃料供給配管32内における当該ゼロガバナ34の前後の1次側燃料ガス圧力(一次圧a)と2次側燃料ガス圧力(二次圧b)とのうち、一次圧aの変動によっても二次圧bを一定の所定圧に調整して、ガスエンジン30の運転を安定化させる。
【0034】
燃料調整弁35は、生成する混合気の空燃比を最適に調整すべく燃料供給量を調整する。
【0035】
ここで、吸気チャンバ60について図面を参照して説明する。
【0036】
図2は吸気チャンバ60の外観斜視図である。
【0037】
吸気チャンバ60は、直方体状の吸気チャンバ本体60Aおよび蓋パネル60Bを有している。蓋パネル60Bは、吸気チャンバ本体60Aに図示しないパッキング部材を介してねじ止めされている。吸気チャンバ60Aの上面部には、圧力逃がし部として機能する圧力開閉蓋61が設けられている。また、吸気チャンバ60の左側面部には、空気供給配管62が突設されている。
【0038】
図3に吸気チャンバ60から蓋パネル60Bを取り外した状態における外観斜視図を示す。
【0039】
吸気チャンバ本体60Aの下部には、取付時に室外機11の筐体の外に臨まされる空気取入口71が設けられている。さらに吸気チャンバ本体60Aの内部は、中仕切板72により二つの室74A、74Bに分けられている。二つの室74A、74Bは、円筒状の連通配管73により連通されており、空気取入口71、室74A、連通配管73、室74Bおよび空気供給配管62は、全体として、空気供給経路を形成している。図3に示すように、この空気供給経路は葛折り状態に形成されている。
【0040】
また、上述した圧力開閉蓋61は、空気供給経路の折れ曲がり部分であって、空気供給経路を流れる空気の流れ方向に略垂直となる位置である、吸気チャンバ本体60Aの上面に設けられている。
【0041】
燃料供給装置31および吸気チャンバ60の後段には、スロットル弁36が接続されており、このスロットル弁36は、ガスエンジン30の燃焼室へ供給される混合気の供給量を調整して、ガスエンジン30の回転数を制御する。
【0042】
さらにガスエンジン30には、エンジンオイル供給装置37が接続されている。このエンジンオイル供給装置37は、オイル供給配管38にオイル遮断弁39およびオイル供給ポンプ40等が配設されたものであり、ガスエンジン30へエンジンオイルを適宜供給する。
【0043】
一方、室内機12A、12Bはそれぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15A、15Bに室内熱交換器21A、21Bが配設される。これとともに、室内冷媒配管15A、15Bのそれぞれにおいて室内熱交換器21A、21Bの近傍に室内膨張弁22A、22Bが配設される。室内熱交換器21A、21Bには、これらの室内熱交換器21A、21Bへ送風する室内ファン23A、23Bが隣接して設置されている。
【0044】
また、制御装置13は、室外機11および室内機12A、12Bの運転を制御する。具体的には、制御装置13は、室外機11におけるガスエンジン30(ひいては圧縮機16)、四方弁18、室外ファン20および室外膨張弁24、並びに室内機12A、12Bにおける室内膨張弁22A、22Bおよび室内ファン23A、23Bをそれぞれ制御する。更に、制御装置13は、後述するエンジン冷却装置41の循環ポンプ47、温水三方弁45および外部ポンプ50等を制御する。
【0045】
エンジン冷却装置41は、一端がガスエンジン30に付設された図示しない排ガス熱交換器にガスエンジン30を介して接続される。さらにエンジン冷却装置41の他端がその排ガス熱交換器に直接接続された略閉ループ形状の冷却水配管42にワックス三方弁43、熱交換器としての温水熱交換器44、温水三方弁45、ラジエータ46および循環ポンプ47が順次配設され、冷却系バイパス管48および温水供給系49を有して構成される。
【0046】
循環ポンプ47は、稼働時にエンジン冷却水を昇圧して、このエンジン冷却水を冷却水配管42内で循環させる。
【0047】
ワックス三方弁43は、ガスエンジン30を速やかに暖機させるためのものである。このワックス三方弁43は、入口43Aが、冷却水配管42におけるガスエンジン30に付設の排ガス熱交換器側に接続されている。また、ワックス三方弁43は、低温側出口43Bが冷却水配管42における循環ポンプ47の吸込側に接続されている。さらに、ワックス三方弁43の高温側出口43Cは冷却水配管42における温水熱交換器44側に接続されている。
【0048】
温水熱交換器44は、外部ポンプ50を備えた温水供給系49の外部配管51内を流れる第2媒体としての温水と、ワックス三方弁43から流入したエンジン冷却水とを熱交換して、この温水供給系49の温水をガスエンジン30の排熱により加熱して昇温させる。
【0049】
温水三方弁45は、入口45Aが冷却水配管42における温水熱交換器44側に接続されて、温水熱交換器44の下流側に配置されたものである。また、温水三方弁45のON側出口45Bは、冷却水配管42における循環ポンプ47の吸込側に接続される。さらに、温水三方弁45のOFF側出口45Cは、冷却水配管42におけるラジエータ46側に接続される。本実施形態では、温水熱交換器44から入口45Aを経て流入したエンジン冷却水を、ON側出口45Bを経て循環ポンプ47の吸込側へ、または、OFF側出口45Cを経てラジエータ46へそれぞれ排他的に導く切替式の三方弁である。この温水三方弁45は、モータにより駆動され、このモータが制御装置13により制御される。
【0050】
ラジエータ46は、空気調和装置10の室外熱交換器19に隣接配置される。エンジン冷却水を放熱して、このエンジン冷却水を所定温度(例えば、40[℃])に冷却する。
【0051】
冷却系バイパス管48は、冷却水配管42において、温水熱交換器44の出口側とラジエータ46の入口側とを連結して温水三方弁45をバイパスする。これにより、冷却系バイパス管48は、温水三方弁45が、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の大部分を、入口45Aを経てON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ導いているときに、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の一部、つまりエンジン冷却水の一定量を常時、冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導くこととなる。
【0052】
次に空気調和装置の全体動作について説明する。
【0053】
まず、運転動作の概要について説明する。
【0054】
制御装置13により四方弁18が切り替えられることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。
【0055】
より詳細には、制御装置13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒が四方弁18の部分に示す実線矢印の如く流れる。この結果、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器21A、21Bが蒸発器になって冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を冷房する。
【0056】
また、制御装置13が四方弁18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が四方弁18の部分に示す破線矢印の如く流れる。この結果、室内熱交換器21A、21Bが凝縮器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を暖房する。
【0057】
また、制御装置13は、冷房運転時には、室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24および室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。
【0058】
次にガスエンジン30の制御について説明する。
【0059】
制御装置13によるガスエンジン30の制御は、具体的には、エンジン燃料供給装置31の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35およびアクチュエータ36、並びにエンジンオイル供給装置37のオイル遮断弁39およびオイル供給ポンプ40を制御装置13が制御することによってなされる。
【0060】
ところで、ガスエンジン30は、エンジン冷却装置41内を循環する第1媒体としてのエンジン冷却水により冷却される。
【0061】
エンジン冷却水は、循環ポンプ47の吐出側から約40[℃]でガスエンジン30の排ガス熱交換器へ流入する。そしてエンジン冷却水は、ガスエンジン30の排熱(排気ガスの熱)を回収した後にガスエンジン30内を流れてこのガスエンジン30を冷却し、約80[℃]に加熱される。
【0062】
ガスエンジン30からワックス三方弁43に流入したエンジン冷却水は、エンジン冷却水が低温(例えば80[℃]以下)のときには低温側出口43Bから循環ポンプ47に戻されてガスエンジン30を速やかに暖機する。一方、エンジン冷却水が高温(例えば80[℃]以上)のときには高温側出口43Cから温水熱交換器44へ流れる。
【0063】
温水供給系49の温水は、例えば約60℃で温水熱交換器44内に流入し、これにより約70℃に昇温されて外部へ供給される。このように昇温された温水供給系49の温水は、給湯用や、デシカント空気調和装置の除湿剤の乾燥用に利用される。ここで、デシカント空気調和装置は、除湿剤を用いて、室温を低下させることなく除湿を実施可能とする空気調和装置をいう。
【0064】
温水熱交換器44により温水供給系49の温水と熱交換されたエンジン冷却水は、約65℃まで温度低下(冷却)して温水三方弁45へ流される。
【0065】
温水三方弁45は、エンジン冷却水の温度が基準温度値を超えていないときには、温水熱交換器44から入口45Aを経て流入したエンジン冷却水を、ON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側を経てガスエンジン30の排ガス熱交換器へ導く。この排ガス熱交換器に導かれたエンジン冷却水によりガスエンジン30が冷却される。また、温水三方弁45は、エンジン冷却水の温度が基準温度値を超えたときに、温水熱交換器44から入口45Aを経て流入したエンジン冷却水を、OFF側出口45Cからラジエータ46へ導くこととなる。
【0066】
ラジエータ46により例えば約40[℃]に冷却されたエンジン冷却水は、循環ポンプ47の吸込側を経てガスエンジン30の排ガス熱交換器へ戻され、ガスエンジン30を冷却する。
【0067】
これにより、入口45Aから流入したエンジン冷却水を、ON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ流す温水三方弁45の切替が長時間安定化される。したがって、温水三方弁45をON側出口45BとOFF側出口45Cに択一に切替える切替制御の周期を長く安定化させることが可能となる。
【0068】
さらに、ガスエンジン30の冷却に支障がない範囲でエンジン冷却水を高温に保つことができるので、温水熱交換器44の熱交換効率が向上し、温水供給系49から高温(約70℃)の温水を良好に取り出すことが可能となる。
【0069】
上述のように、空気調和装置10の暖房運転時には、制御装置13は、エンジン冷却装置41の循環ポンプ47を稼働させてエンジン冷却水を循環させ、外部ポンプ50を停止させ、更に、温水熱交換器44から入口45Aに流入したエンジン冷却水を、OFF側出口45Cからラジエータ46へ導くよう温水三方弁45を切替制御する。このため、ラジエータ46から放熱された熱(ガスエンジン30の排熱)は、蒸発器として機能する室外熱交換器19に取り込まれ、蒸発器の熱源として利用される。
【0070】
一方、空気調和装置10の冷房運転時には、制御装置13は、エンジン冷却装置41の循環ポンプ47を稼働させてエンジン冷却水を循環させ、外部ポンプ50を稼働させて温水熱交換器44を機能させ、更に、エンジン冷却水が基準値以下の温度のときに、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の大部分を、入口45Aを経てON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ導くよう温水三方弁45を切替制御する。このとき、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の一定量が常時、冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導かれる。
【0071】
温水三方弁45の上述の切替制御によって、エンジン冷却水の温度が必要以上ラジエータ46により冷却されることがないので、温水熱交換器44の熱交換効率が向上して、温水供給系49により高温(70[℃])の温水が取り出され有効利用される。しかも、温水熱交換器44による熱交換によっては冷却(放熱)が不十分なエンジン冷却水の熱量が、冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導かれるエンジン冷却水により放熱されることになるので、ガスエンジン30は、このエンジン冷却水によって良好に冷却される。
【0072】
また、この冷房運転時に、エンジン冷却水の温度が基準温度値を超えたときには、制御装置13は、温水熱交換器44から入口45Aを経て温水三方弁45に流入したエンジン冷却水を、OFF側出口45Cからラジエータ46へ導くよう温水三方弁45を切替制御する。これにより、エンジン冷却水の温度が低下して、ガスエンジン30が良好に冷却されることとなる。
【0073】
次に吸気チャンバ60の詳細動作について説明する。
【0074】
吸気チャンバ60内の空気供給経路は、上述したように葛折り状態に形成されているため、いわゆるマフラーとしてガスエンジン30内への急激な空気の供給がなされるのを防止して、不要な音の発生を抑制している。
【0075】
さらに、この圧力開閉蓋61は、ガスエンジン30に供給する空気量があらかじめ設定されている適正な供給量範囲内(適正圧力範囲内)である場合には、圧力開閉蓋61の自重により圧力開放口75が閉状態となるようにその重さが設定されている。これとともに、圧力開閉蓋61は強風などにより吸気チャンバ60内に急激に空気が供給されガスエンジン30に供給する空気量があらかじめ設定されている適正な供給量を超過する場合、すなわち、吸気チャンバ60内の圧力が急激に上昇する場合等には、その圧力により圧力開放口75が開状態となるようにその重さが設定されている。
【0076】
すなわち、図3に示すように、ガスエンジン30に供給する空気量があらかじめ設定されている適正な供給量範囲内である場合には、圧力開閉蓋61は自重により閉状態となる。この結果、空気取入口71から供給された空気は、矢印F1→F2→F3で示される経路を通って、スロットル弁36に至ることとなる。そして、燃料供給装置31により供給されたガスと混合され、スロットル弁により適当な混合比率に調整されてガスエンジン30に供給される。
【0077】
一方、強風などにより吸気チャンバ60内に急激に空気が供給された場合には、図4に示すように、空気取入口71から供給された空気は、矢印F1→F20と流れることとなる。しかしながら、矢印F20で表される供給空気の一部を構成する矢印F21で表される空気(空気流)は、連通配管73を通過後、そのまま直進して圧力開閉蓋61にぶつかり、圧力開閉蓋61の重さに抗して圧力開閉蓋61を押し上げる。そして、圧力開放口75を開状態とし、吸気チャンバ60外へ矢印F21で表される空気(空気流)は放出されることとなる。
【0078】
この結果、空気供給配管62側には、矢印F22(=F23)で表される空気(空気流)のみが供給され、ガス燃料濃度が低くなりすぎることがなくなり、ガスエンジンが停止してしまうことがない。
【0079】
以上の説明のように、圧力開閉蓋61を設けた吸気チャンバ60を設ければ、強風などにより、吸気チャンバ60内の圧力が急激に上昇した場合でも、圧力開閉蓋61を開状態として、圧力開放口75を介して余分な圧力を逃がすことができる。
【0080】
従って、ガスエンジン30に供給される空気量を安定化させることができる。すなわち、ガスエンジンがアイドリング運転状態であっても、空気が過剰に供給されることによりガス燃料濃度が低くなりすぎることがなくなり、ガスエンジンが停止してしまうことがなく、安定した空気調和装置10の運転を行うことが可能となる。
【0081】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0082】
上記実施形態では、圧力開閉蓋61を自重により閉状態とするように構成していたが、例えば、バネ、ゴムなどの弾性部材による付勢力あるいは付勢力および自重により閉状態とするように構成することが可能である。
【0083】
具体的には、図5に示すように、室74Bに対応する吸気チャンバ本体60A内に係合部60Dを有する支持部材60Eを設け、圧力開閉蓋61の軸61Aの一端に係合部61Bを設ける。そして係合部60Dおよび係合部61Bにバネ65を係合させる。このバネ65のバネ定数(付勢力に対応)は、吸気チャンバ60内において許容できる圧力、すなわち、圧力を逃がす必要がない圧力の最大圧力に対応させて設定される。
【0084】
これにより、吸気チャンバ60内の圧力が許容圧力内である場合には、バネ65により圧力開閉蓋61は、図5中、下方向に付勢され、パッキング60Cに当接して閉状態となる。
【0085】
一方、吸気チャンバ60内の圧力が許容圧力を超過した場合には、圧力開閉蓋61は、バネ65の付勢力に抗して、図5に示すように、上方向に駆動され、パッキング60Cから離間して、矢印F21に示すように、圧力を逃がし、ガスエンジンがアイドリング運転状態であっても、空気が過剰に供給されず、ガスエンジンが停止してしまうことがなく、安定した空気調和装置10の運転を行える。
【0086】
また、上記実施形態では、圧力開閉蓋61の自重を利用して閉状態としていたため、圧力開閉蓋61および圧力開放口75を吸気チャンバ60の上面に設けていたが、上述したようにバネなどの弾性部材等を利用して強制的に閉状態とする構成を採れば、吸気チャンバ61の側面、下面など任意の位置に圧力逃がし部を設けることが可能となる。この結果、設計の自由度が向上することとなる。
【0087】
また、上記実施形態においては、吸気チャンバ60が2つの室74A、74Bを有する場合について説明したが、3つ以上の室を有するように構成することも可能である。この場合において、圧力逃がし部はいずれの室に設けるようにすることも可能である。しかしながら、より好ましくは、最もガスエンジンに近い室に設けるのが、動作頻度を低減し、かつ、許容圧力を小さくすることができ、圧力逃がし部の小型化および動作音の低減を図れる。
【0088】
以上の説明においては、ガスヒートポンプ方式の空気調和装置についてのみ説明したが、ガスヒートポンプ方式の冷凍装置の吸気チャンバにおいても同様に適用が可能である。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、強風などにより、吸気チャンバ内の圧力が急激に上昇した場合でも、圧力逃がし部が余分な圧力を逃がすことにより、ガスエンジンに供給される空気量を安定化させることができる。すなわち、ガスエンジンがアイドリング運転状態であっても、空気が過剰に供給されることによりガス燃料濃度が低くなりすぎることがなくなり、ガスエンジンが停止してしまうことがなく、安定して空気調和装置の運転を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【図2】実施形態の吸気チャンバの外観斜視図である。
【図3】吸気チャンバから蓋パネルを取り外した状態における外観斜視図である。
【図4】実施形態の圧力開閉蓋が開状態である場合の動作説明図である。
【図5】他の実施形態における圧力開閉蓋の説明図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 室外機
13 制御装置
16 圧縮機
19 室外熱交換器
21A、21B 室内熱交換器
30 ガスエンジン
60 吸気チャンバ
60A 吸気チャンバ本体
60B 蓋パネル
60C パッキング
60D 係合部
60E 支持部
61 圧力開閉蓋(圧力逃がし部、可動蓋部)
61A 軸
61B 係合部
62 空気供給配管
65 バネ(付勢部)
71 空気取入口
72 中仕切板
73 連通配管
74A、74B 室
75 圧力開放口(圧力逃がし部、圧力逃がし孔)

Claims (6)

  1. 筐体内に圧縮機および前記圧縮機を駆動するエンジンを有する空気調和装置において、
    前記筐体の外に臨ませた空気取入口と、
    前記空気取入口から取り入れた空気を空気供給経路を介して、前記エンジンに供給するに際し、前記空気取入口から吹き込んだ空気に起因して前記空気供給経路内の空気の圧力が所定圧力以上となった場合に前記空気を外部に放出して圧力を逃がす圧力逃がし部と、を有する吸気チャンバを備え、
    前記空気供給経路は複数の室に分離されており、
    前記圧力逃がし部は、前記空気供給経路を構成する室のうち、前記エンジン側に向かって最も下流側の室に設けられている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1記載の空気調和装置において、
    前記吸気チャンバは、前記空気供給経路が葛折り状態に形成されており、
    前記圧力逃がし部は、前記空気供給経路の折れ曲がり部分であって、前記空気供給経路を流れる空気の流れ方向に略垂直となる位置に設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の空気調和装置において、
    前記空気供給経路は、第1室と、前記第1室に連通し前記第1室の上部に配置された第2室と、を有し、
    前記圧力逃がし部は、前記第2室に設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和装置において、
    前記圧力逃がし部は、前記吸気チャンバの筐体に設けられた圧力逃がし孔と、
    前記エンジンに供給すべき空気の圧力が所定圧力以上となった場合に前記圧力逃がし孔を開放状態とするともに、前記空気の圧力が前記所定圧力未満の場合には前記圧力逃がし孔を閉鎖状態とする可動蓋部と、
    を備えたことを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項4記載の空気調和装置において、
    前記可動蓋部は、前記空気の圧力が前記所定圧力未満の場合には自重により前記圧力逃がし孔を閉鎖状態とすることを特徴とする空気調和装置。
  6. 請求項4記載の空気調和装置において、
    前記可動蓋部は、前記圧力逃がし孔を開放状態あるいは閉鎖状態とするための蓋部と、
    前記圧力逃がし孔を閉鎖状態とする方向に前記蓋部を付勢するための付勢部と、
    を備えたことを特徴とする空気調和装置。
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