JP4130365B2 - 電磁界強度の測定方法及びその装置、電磁界強度分布の測定方法及びその装置電流電圧分布の測定方法及びその装置 - Google Patents

電磁界強度の測定方法及びその装置、電磁界強度分布の測定方法及びその装置電流電圧分布の測定方法及びその装置 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、空間に形成された電磁界の強度を測定する方法及びその装置に関するものである。
背景技術
EMI(Electro Magnetic Interference)対策として電子機器から放射される電磁波による電磁界の強度測定を行う方法としては、以下に示すようなものが規定されている。例えば、測定対象となる電子機器、すなわち供試機器をオープンスペースに設置し、この供試機器から3mから10mの距離をもってループアンテナやダイポールアンテナを設置して測定するものである。このようにアンテナを供試機器から十分な距離をおいて設置した場合には、ループアンテナにおいては遠方放射電磁界の磁界成分だけを測定でき、ダイポールアンテナにおいては電界成分だけを測定できる。そして、遠方放射電磁界の一方の成分を測定すれば他方を算出することができる。また、オープンスペースではなく電波暗室において測定する方法も規定されている。
一方、供試機器において電磁波の放射源を特定する場合もある。例えば、回路基板上においてどの部位から電磁波が強く放射されているかを特定する場合である。このように場合には、前述した測定とは異なり供試機器の近傍において電磁界強度を測定する。一般的には、小型ループアンテナを供試機器に近接させて電磁界の磁界成分を測定している。すなわち、電磁結合による誘電起電力を利用して供試機器による電磁界の磁界成分を測定するものである。このようにして測定された磁界成分を、演算処理することによって信号の大きさと位相を算出することになるが、従来はこのような磁界成分を測定できる測定器として、ベクトルネットワークアナライザとベクトルシグナルアナライザなどがあった。これらの測定器を用いて、センサの特性確認やICの高調波の分布を測定し、これに基づき供試機器における電流電圧分布を求めて、放射源を特定している。
ところで、前記オープンスペース等による測定方法は広大な設置スペースや多額の設備投資が必要である。そこで近年、放射電磁波強度の評価法として、TEMセルと呼ばれる同軸伝送線路を用いた評価方法が注目されている。この評価方法では、同軸伝送線路の内部導体と外部導体の間に供試機器を配置し、内部導体の一端からの出力により評価するものである。この方法では、比較的小規模の設備で評価が可能であるという利点がある。
しかしならが、TEMセルを用いた方法では、オープンスペースでの測定との相関がとれないという問題があった。すなわち、供試機器と内部導体との距離が近接するため、TEMセルからの出力電流が電磁結合による電流と静電結合による電流を無視できなくなるためである。
一方、前記ループアンテナを用いて電磁波の放射源を精度よく特定するためには、電界成分による影響を排除する必要がある。このためループアンテナにシールドを設けたシールデッド・ループアンテナがしばしば用いられる。このシールデッド・ループアンテナでは、電界成分の影響を受けづらいので、磁界成分のみの測定を比較的高精度で行うことができる。
しかしながら、シールデッド・ループアンテナといえども、その構造上シールドが設けられていない部分では供試機器との間で電界結合を生じることになるため、磁界成分のみの正確な測定は困難である。また、シールド部分を有するという構造上小型化が困難である。つまり、分解能の向上が困難であった。また、実際に供試機器から放射される信号は、周波数が不安定であり、また、場合によっては変調信号のものもあることから、その信号の位相を測定することが非常に難しく、電磁界成分を測定をすることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空間に形成された電磁界の電界成分と磁界成分のそれぞれを小型且つ簡易な設備で容易且つ正確に測定することができる電磁界強度の測定方法及び装置、電磁界強度分布の測定方法及び装置並びに電流電圧分布の測定方法及び装置を提供することにある。
また、本発明は、上述したように、供試機器から放射される信号の周波数が不安定な場合であっても、その位相の測定を容易に実現して、信頼性の高い電磁界強度の測定方法及び装置、電磁界強度分布の測定方法及び装置並びに電流電圧分布の測定方法及び装置を提供することにある。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明は、電磁界の電界強度及び磁界強度を測定する方法において、導体を電磁界内に配置し、導体から出力される出力電流であって電磁界に対して異なる方向に出力される複数の出力電流を同時に測定することにより各出力電流の大きさ及び出力電流間の位相差を測定し、測定した複数の出力電流の大きさ及び位相差に基づき各出力電流に含まれる電界により導体に生じる電界成分電流と磁界により導体に生じる磁界成分電流とを算出し、算出した電界成分電流及び磁界成分電流の大きさに基づき電磁界の電界強度及び磁界強度を算出することを特徴とする。
一般に、電磁界が形成されている空間に導体を配置すると、該導体からは電界により生じる電流(電界成分電流)と磁界により生じる電流(磁界成分電流)との合成電流が出力される。ここで、導体の特定の箇所から出力される電流のうち電界成分電流は、導体が電磁界に対して相対的に方向を変えても一定である。一方、導体の特定の箇所から出力される電流のうち磁界成分電流は、導体が電磁界に対して相対的に方向を変えると、その大きさ及び方向(位相)が変動する。
本発明では、導体から互いに異なる方向に出力される複数の出力電流を同時に測定することにより、その大きさを及び出力電流間の位相差をそれぞれ測定できる。そして、各出力電流の大きさ及び出力電流間の位相差に基づき、出力電流に含まれる電界成分電流及び磁界成分電流を算出するので、導体位置における正確な電磁界強度を測定することができる。
発明を実施するための最良の形態
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。図1及び図2は電磁界強度の測定装置の構成図、図3及び図4は本発明の測定原理を説明する図、図5はプローブの構成を説明する図である。
まず、図3及び図4を参照して本発明の動作原理ついて説明する。今、図3に示すように、被測定物(供試機器)1のある点に、ある周波数の電圧V(=Asin(ωt+θ))と電流I(=Bsin(ωt+θ))が存在していると仮定する。この点の直上に、両端が同じインピーダンスで終端されている線状の微小な導体2を配置する。このとき導体2には、電圧Vと電界結合して電流(以下、電界成分電流と言う。)Iが生じるとともに、電流Iと磁界結合して(以下、磁界成分電流と言う。)電流Iが生じる。したがって、導体2の両端からの出力電流O及びOは、電界成分電流Iと磁界成分電流Iの合成電流となる。ここで、導体2から両端から出力される電界成分電流Iは互いに同位相となるが、磁界成分電流Iは互いに逆位相となる。すなわち、電界成分電流Iは導体の向き応じて変化するが、磁界成分電流Iは導体2の向きに依存しない。本発明は、このことを利用して互いに出力方向が異なる複数の出力電流に基づき、電界成分電流と磁界成分電流を算出することにより、導体2の位置における電界強度及び磁界強度、並びに、導体2と対向する位置における被測定物1の電流電圧の推定を行う。以下その方法についてさらに詳細に説明する。
図3において、導体2の両端から出力される出力電流O及びOは、各々式(3)及び(4)で表される。
Figure 0004130365
ここでα及びβは係数である。したがって、式(3)及び(4)のように、両端の出力電流O及びOの和と差をとることで、導体2に流れる電界成分電流I及び磁界成分電流Iを算出することができる。ただし、この時の出力電流O及びOの値はベクトル値である必要がある。すなわち、出力電流O及びOの位相差を測定する必要がある。
Figure 0004130365
この微小導体2をプローブとして用いることで、導体2の位置における電磁界強度、及び、この導体2の下の電流電圧が推定できる。
次に、平面上での電流の向きを考慮する場合について、図4を参照して説明する。今、あるXY平面上の点(x,y)において、電圧V(=A(x,y)sin(ωt+θ))、φ方向に流れる電流I(=B(x,y)sin(ωt+θ))が存在すると仮定する。この場合、点(x,y)の直上において、導体2を回転させ、互いに直交する2方向で測定した場合の関係式は、以下の式(5)〜(8)で表される。
Figure 0004130365
これらの関係式より式(9)〜(11)の関係が求まる。
Figure 0004130365
したがって、これを解けば、導体2の位置における電磁界強度、及び、点(x,y)における電流電圧並びに電流の方向が推定できる。そこで、この導体2を被測定物の直上平行平面で走査及び回転させながら測定することにより、分布を得ることができる。
次に、図1及び図2を参照して本発明に係る測定装置について説明する。この測定装置は、供試機器10の近傍電磁界の強度分布を測定するものである。供試機器10は、例えば電子機器の回路基板である。測定中は、供試機器10は動作状態にさせ、該供試機器10の動作中に放射される電磁波が形成する電磁界の強度を測定する。
この測定装置は、供試機器10の近傍に配置された測定用プローブ20及び基準信号用プローブ30と、それぞれ測定用プローブ20及び基準信号用プローブ30と接続する周波数変換器40と、周波数変換器40に基準信号を供給する発振器41と、周波数変換器40と接続する測定器50と、該測定器50と接続した計算機60と、測定用プローブ20を供試機器10の近傍でXY方向に移動させる移動装置(図示省略)を備えている。
なお、上記の他に、測定用プローブ20を供試機器10上にマトリクス的に複数配置するようにしてもよい。この場合には、供試機器10全体あるいはスイッチ等で切替えて供試機器10の選択された部位の電磁界を検出すればよい。このように構成すれば、測定用プローブ20をXY方向に移動させる移動装置を設ける必要がなく、装置の小型化を容易に実現できる。
測定用プローブ20は、図5に示すように、ループアンテナ21を有する。このループアンテナ21はシールドを備えていないループ状の導体である。本実施の形態では、ループアンテナ21は、より供試機器10に接近できるように方形のループアンテナとした。ループアンテナ21の両端は、それぞれ同軸ケーブル22及び23の中心導体と接続している。各同軸ケーブル22及び23の他端側には接続コネクタ24及び25が設けられている。各接続コネクタ24,25は、同軸ケーブル26,27(図1参照)を介して周波数変換器40に接続している。ここで、ループアンテナ21の一端側と周波数変換器40との間の特性インピーダンスと、ループアンテナ21の他端側と周波数変換器40との特性インピーダンスは一致している。本実施の形態では、外部導体が銅、誘電体がフッ素樹脂で構成され、特性インピーダンスが50Ω、直径約1mmの同軸ケーブルを加工することにより測定用プローブ20を作成した。
基準信号用プローブ30は、供試機器10の近傍に配置することにより基準信号を検出するものである。この基準信号は、測定用プローブ20から出力される複数の出力信号の位相差を測定するための基準となる。測定用プローブ20で検出される出力信号は、後述するように7〜3GHz帯の高周波信号であって、周波数が不安定で通常の測定装置ではその位相を測定することが困難な信号である。なぜなら、このような出力信号は電磁界成分を含み、また時間と共に変化する位相成分を含んでいるしまっているためである。この出力信号の不安定の一因となっている位相成分を削除すれば、各出力信号の位相を測定することができるので、信号間の位相差を測定することが可能となる。各出力信号に含まれている位相成分を削除するために基準信号用プローブを設け、この基準信号用プローブから得られる基準信号によって、基準信号用プローブの位置に対するプローブの相対的な位置における出力信号及び基準信号を比較・演算処理することで、不要な位相成分を削除して各出力信号の位相が測定するようにしたものである。したがって、基準信号用プローブ30は、測定用プローブ20とは異なり測定中に移動させることなく所定位置に固定しておく。そして、実際の測定に際しては、測定用プローブ20が測定する供試機器10から放射される高周波信号を検出して基準信号を得るようにするのが好ましい。このようにすれば、同じ高周波信号を測定することで、同一の不要な位相成分を検出して相殺することができる。基準信号用プローブ30は例えばループアンテナなどである。基準信号用プローブ30は同軸ケーブル31を介して周波数変換器40に接続している。
図1で例示した基準信号用プローブ30はループアンテナで構成されている。そして、この基準信号用プローブ30を、供試機器10の近傍に配置し、供試機器10近傍で発生する磁界を検出している。そして、磁界検出により得られた信号から基準信号を生成するようにしている。しかし、他の方法によって基準信号を得るようにしてもよい。図10及び図11を参照して基準信号を得る他の方法について説明する。
図10は、第1の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の変形例を説明する図である。図中、図1と同様な要素には同じ符号を用いている。図10に示す例では、基準信号用プローブとして、固定アンテナ30aを用いている。この固定アンテナ30aは周波数変換器40に接続している。
このように構成すれば、基準信号を得るための固定アンテナ30aを供試機器10の近傍に配置する必要はない。従って、供試機器10の近傍よりさらに周辺の外部磁界を検出するようにして、その検出信号から基準信号を生成することができる。これにより、供試機器近傍に基準信号用プローブを配置する必要がなくなるため、測定用プローブの移動が制限されることがない。また、測定用プローブから離して配置できるので互いの干渉を防止できる。
図11は、第1の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の他の変形例を説明する図である。図中、図1と同様な要素には同じ符号を用いている。図11に示す例では、基準信号用プローブとして、供試機器10の基板パターンに接続する配線30bと、一端側が配線30bに接続したコンデンサ30cとを用いている。そして、コンデンサ30cの他端側を周波数変換器40に接続している。このように構成すると、コンデンサ30cによって基準信号の直流成分をカットすることができ、安定した基準信号を生成することができる。特に、図11に示す構成の場合には、供試機器10から発生する磁界が弱い場合に適しており、基板パターンから電界成分を検出することで基準信号を生成することが可能となる。なお、図11では、基準信号用プローブとして、コンデンサ30cを備えたものであるが、これに限らず、インダクタあるいはフィルタなどで構成しても差し支えない。但し、基準信号の直流成分をカットして、安定した基準信号を得るためには、コンデンサ30cで構成するのが好ましい。
周波数変換器40は、発振器41から入力された基準信号を分波する分波器42と、測定用プローブ20及び基準信号用プローブ30から入力された出力信号と分波器42から入力された基準信号を混合することで周波数変換を行う混合器43,44,45とを備えている。ここで、各混合器43,44,45では同一の基準信号を用いているので、周波数変換しても各プローブ20及び30の出力信号間の位相差を維持することができる。このことにより、測定用プローブ20で検出される出力信号が高周波信号で、かつ複数の出力信号間の位相差を測定するような場合であっても、各信号間の位相差を一定にすることができ、安定した信頼性の高い測定が実現できる。なお、本実施の形態では、測定可能な周波数帯域を7MHz〜3GHzとし、発振器41の出力信号の周波数は各混合器43,44,45の出力信号の中間周波数が5MHzとなるように設定する。
測定器50は、測定用プローブ20からの出力電流O1及びO2及び基準信号用プロープ30の出力電流RをそれぞれA/D変換するA/Dコンバータ51,52,53を備えている。各A/Dコンバータ51,52,53は同一の発振器54を基準クロックとして動作する。これにより、測定器50において各出力電流をデジタル変換しても各プローブ20及び30の出力信号間の位相差を維持することができる。このことにより、測定用プローブ20で検出される出力信号が高周波信号で、かつ複数の出力信号間の位相差を測定するような場合であっても、各信号間の位相差を一定にすることができ、安定した信頼性の高い測定が実現できる。また、測定器50は、所定の周波数帯域において測定用プローブ20からの出力電流O1及びO2の大きさをそれぞれ測定する電流値測定部55,56と、各出力電流O1及びO2と基準信号用プローブ30の出力電流Rとの位相差とを測定する位相差測定部57,58を備えている。各測定部51〜54の測定結果は計算機60に出力される。
計算機60は、測定器50からの出力結果及び演算部62の演算結果を記憶する記憶部61と、記憶部61に記憶された測定器50からの出力結果に基づき測定用プローブ20の配置位置における電界強度及び磁界強度を算出する演算部62と、測定用プローブ20の移動装置(図示省略)を制御する移動制御部63と、演算結果を表示する表示部64とを備えている。演算部62による演算処理は、前述した本発明の動作原理に基づいて行う。これにより、記憶部61には、供試機器10近傍の電磁界強度分布及び位相分布が記憶される。
次に、本実施の形態に係る測定装置を用いた電磁界強度の測定方法について説明する。まず、動作状態にある供試機器10の近傍に測定用プローブ20を配置する。また、基準信号用プローブ30も供試機器10の近傍に配置する。そして、移動装置(図示省略)により測定用プローブ20を移動させながら、測定用プローブ20及び基準信号用プローブ30の各出力信号の電流値及び位相差を測定器50により測定して、測定結果を計算機60の記憶部61に記憶する。このとき測定用プローブ20の移動は供試機器10の近傍におけるXY平面上で平行移動させ、その向きは変更しない。一方、基準信号用プローブ30は移動させない。次に、測定用プローブ20をZ方向を軸として90°回転させる。次に、移動装置(図示省略)により測定用プローブ20を前回の測定と同様に移動させながら、測定用プローブ20及び基準信号用プローブ30の各出力信号の電流値及び位相差を測定器50により測定して、測定結果を計算機60の記憶部61に記憶する。次に、演算部62は、記憶部61に記憶された各測定結果に基づき、前述した動作原理に基づく演算処理を行う。以上により、供試機器10の近傍の、1)電界強度分布、2)電界位相分布、3)磁界強度分布、4)磁界位相分布が得られる。また、これらの情報から前述した動作原理に基づき、測定用プローブ20と対向する供試機器10の表面上の、5)電流分布、6)電流方向分布、7)電圧分布を得ることができる。
このように本発明に係る電磁界強度の測定装置によれば、測定用プローブ20から出力される複数の出力電流O及びOを、基準信号用プローブ30の出力電流Rと同時に測定することにより、出力電流O及びOの大きさを及び出力電流O及びO間の位相差を容易且つ確実に測定することができる。すなわち、測定用プローブ20から出力される複数の出力信号自体の位相を測定することは困難であるが、基準信号用プローブ30の位置に対する測定用プローブ20の相対的な位置における出力信号及び基準信号を比較・演算処理することで、不要な位相成分を削除して各出力信号の位相が測定でき、その結果2つの出力電流間の位相差を測定できる。
そして、測定した出力電流O及びOの大きさ及び基準となる出力電流Rとの位相差に基づき、測定用プローブ20に生じる電界成分電流及び磁界成分電流をそれぞれ正確に算出できる。これにより、測定用プローブ20の位置における、電界強度分布、電界位相分布、磁界強度分布、磁界位相分布を得ることができる。また、これらの情報から、測定用プローブ20と対向する供試機器10の表面上の、電流分布、電流方向分布、電圧分布を得ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施形態について図6を参照する。図6は電磁界強度の測定装置の構成図である。図6において第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態に係る電磁界強度の測定装置が、第1の実施形態のものと異なる点は、測定用プローブ20からの出力電流O及びOを別々に測定する点にある。しかしながら、測定用プローブ20からの出力電流O及びOの測定はそれぞれ基準信号用プローブ30の出力電流Rと同時に測定する。これにより、出力電流O及びOの位相差の測定については、第1の実施形態と同様に測定することができる。
この測定装置では、図6に示すように、周波数変換器40の前段に2入力1出力の高周波スイッチ70を備えている。また、計算機60に高周波スイッチ70を制御する切替制御部65を設けた。このような構成により測定器50は2入力となるので、第1の実施形態と比較して、A/Dコンバータ,電流値測定部、位相差測定部がそれぞれ1つずつ省略される。
このような測定装置を用いて測定を行う際には、切替制御部65により高周波スイッチ70を切替制御を行いながら測定を行う。これにより、第1の実施の形態と同様の情報、すなわち出力電流O及びOの大きさ及び出力電流O及びOの出力電流Rに対する位相差を得ることができる。したがって、あとは第1の実施の形態と同様に演算部62による演算処理を行うことにより、第1の実施の形態と同様の測定結果を得ることができる。
このように本実施の形態に係る測定装置では、測定器50の構成を簡便化することができる。この種の測定器50は非常に高価であるため、本実施の形態に係る測定装置は低コストで電磁界強度分布の測定が可能となる。他の効果については第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施形態について図7を参照して説明する。図7は電磁界強度の測定装置の構成図である。図7において第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態に係る電磁界強度の測定装置が、第1の実施形態のものと異なる点は、基準信号用プローブ30を設けていない点、及び、測定用プローブ20からの出力電流O及びOを同時に測定することにより、出力電流O及びO間の位相差を測定する点にある。このような構成により、測定器50は2入力となるので、第1の実施形態と比較して、A/Dコンバータ,電流値測定部、位相差測定部がそれぞれ1つずつ省略される。
この測定装置によれば、ある点における電界強度及び磁界強度の測定が可能となるが、基準信号用プローブ30の出力電流Rを測定していないので、第1の実施の形態と異なり、電界位相分布、磁界位相分布を得ることはできない。しかしながら、第1の実施の形態と比較して簡便且つ安価にシステム構成できる点、位相分布まで必要としない場合もある点において有用である。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施形態について図8を参照して説明する。図8はTEMセルの構造を説明する一部切り欠き斜視図である。
本実施の形態に係る測定装置が、上記第1〜第4の実施形態と異なる点は、電磁界の検出部の構成にある。すなわち、上記第1〜第4の実施形態では測定用プローブ20を用いていたが、本実施の形態では同軸伝送線路の一種であるTEMセル80を用いている。供試機器10は、該TEMセル80内に収容する。
TEMセル80は、特性インピーダンス50Ωの角形伝送線路である。すなわち、TEMセル80は、中心導体81と外部導体82とを備えている。TEMセル80の上面には正方形の蓋体83が設けられている。蓋体83の内側中心部には供試機器10が設置されている。この供試機器10は、外部導体82と中心導体68の間に配置される。またTEMセル80内には基準信号用プローブ30が配置されている。
このような構成では、図2で示したような測定系に、TEMセル80の両端から出力される出力電流と、基準信号用プローブ30から出力される出力信号を入力することにより、電界強度及び磁界強度を得ることができる。なお、この場合には図2に示した計算機60の移動制御部63は不要である。
また、同様に、図6で示したような測定系に、蓋体83を90°ずつ回転させながら、TEMセル80の一端から出力される出力電流と、基準信号用プローブ30から出力される出力信号を入力するし、電界強度及び磁界強度を得ることができる。この場合には、TEMセル80の他端側は所定の特性インピーダンスで終端させる。また、この場合には図6に示した計算機60の移動制御部63は不要である。
さらに、図7で示したような測定系に、蓋体83を90°ずつ回転させながら、TEMセル80の両端から出力される出力電流を入力することにより、電界強度及び磁界強度を得ることができる。なお、この場合には図7に示した計算機60の移動制御部63は不要である。
このように本実施の形態に係る測定装置では、第1の実施の形態とは異なり供試機器近傍の分布を得ることはできないものの、全体として供試機器により形成される電磁界強度を測定することができる。
なお、本実施の形態では、同軸伝送線路としてTEMセル80を用いたが、図9に示すようにG−TEMセル90を用いてもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、上記各実施形態は例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲は特許請求範囲によって示されており、各請求項の意味の中に入るすべての変形例は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第1〜第4の実施の形態では、測定用プローブ20として同軸ケーブルを加工したループアンテナを用いたが本発明はこれに限定されるものではない。電磁界により電流が生じる導体であれば、どのような形状・構造であってもよい。すなわち、本発明の測定原理では、電界により生じる電界成分電流と磁界により生じる磁界成分電流とを分離して算出することができるので、従来の技術のようにループアンテナやダイポールアンテナなどそれぞれ電界成分電流又は磁界成分電流を積極的に検出するような構造にする必要がない。このため、本発明では超小型なプローブを容易に作成することができる。これにより、分解能が向上するという大きな利点を有している。
また、上記第1〜第4の実施の形態では、測定用プローブ20を90°回転させる際には手動で行っていたが、回転装置を設けるとともに計算機60から制御するようにしてもよい。
さらに、上記第1〜第4の実施の形態では、測定用プローブ20の両端からの出力電流を測定していたが、一端からの出力電流のみであってもよい。本発明では、供試機器10に対して異なる方向に出力される複数の電流が必要であるので、この場合には、手動又は回転装置により測定用プローブ20を90°,180°,270°と回転させればよい。
さらに、上記第1〜第4の実施の形態では、測定用プローブ20をXY平面上で移動させることにより二次元の電磁界分布を得ていたが、Z方向にも移動させることにより三次元の電磁界分布を得るようにしてもよい。
以上詳述したように、本発明によれば、導体から互いに異なる方向に出力される複数の出力電流を同時に測定することにより、その大きさを及び出力電流間の位相差をそれぞれ測定できる。そして、各出力電流の大きさ及び出力電流間の位相差に基づき、出力電流に含まれる電界成分電流及び磁界成分電流を算出することができるので、導体位置における正確な電磁界強度を測定することができる。
また、本発明によれば、供試機器から放射される信号の周波数が不安定であっても、その位相を容易に測定することができ、信頼性の高い電磁界強度の測定方法及び装置、電磁界強度分布の測定方法及び装置並びに電流電圧分布の測定方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、第1の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の構成を説明する図である。
図2は、第1の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の構成を説明する図である。
図3は、本発明の動作原理を説明する図である。
図4は、本発明の動作原理を説明する図である。
図5は、第1の実施形態に係るプローブを説明する図である。
図6は、第2の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の構成を説明する図である。
図7は、第3の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の構成を説明する図である。
図8は、第4の実施形態に係るTEMセルを説明する図である。
図9は、第4の実施形態の他の例に係るG−TEMセルを説明する図である。
図10は、第1の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の変形例を説明する図である。
図11は、第1の実施形態に係る電磁界強度分布の測定装置の他の変形例を説明する図

Claims (28)

  1. 複数の信号が入力される入力手段と、入力手段から入力された複数の信号をそれぞれ周波数変換する周波数変換手段と、周波数変換手段によって得られた各信号をそれぞれデジタル変換する測定手段と、測定手段によって得られた各信号を記憶する記憶手段と、記憶された信号を演算処理する演算手段と、演算処理した結果を表示する表示手段とを備えた電磁界強度の測定装置を用い、
    前記入力手段には測定用導体から出力される出力信号であって電磁界に対して異なる方向に出力される複数の出力信号と基準信号用導体から出力される出力信号とを入力し、
    前記周波数変換手段が第1発振器から得られる同一の周波数変換用信号を用いて測定用導体からの出力信号と基準信号用導体からの出力信号とを同時に周波数変換し、
    前記測定手段が第2発振器から得られる同一の基準クロック信号を用いて周波数変換後の測定用導体からの出力信号と周波数変換後の基準信号用導体からの出力信号とを同時にデジタル変換し、
    前記演算手段が、デジタル変換した測定用導体からの複数の出力信号の大きさ及び該出力信号の基準信号用導体からの出力信号に対する位相差に基づき測定用導体からの各出力信号に含まれる(a)電界により導体に生じる電界成分電流と(b)磁界により導体に生じる磁界成分電流とを算出し、さらに算出した電界成分電流及び磁界成分電流の大きさに基づき電磁界の電界強度及び磁界強度を算出する
    ことを特徴とする電磁界強度の測定方法。
  2. 前記入力手段に入力される複数の信号は、高周波信号からなる
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  3. 前記入力手段に入力される複数の信号は、電磁界成分を含み周波数が時間と共に変化する高周波信号からなる
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  4. 前記入力手段には、前記測定用導体の互いに異なる部位から出力される出力信号を入力し、
    前記周波数変換手段は測定用導体からの複数の出力信号を基準信号用導体からの出力信号と同時に周波数変換し、
    前記測定手段は周波数変換後の測定用導体からの複数の出力信号を周波数変換後の基準信号用導体からの出力信号と同時にデジタル変換する
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  5. 前記基準信号用導体は、アンテナを含む
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  6. 前記基準信号用導体は、ループ状導体で構成されたアンテナを含む
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  7. 前記基準信号用導体は、コンデンサを含む
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界の測定方法。
  8. 前記測定用導体を供試機器の近傍に配置して該供試機器からの放射電磁波により形成される電磁界の強度を測定する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項記載の電磁界強度の測定方法。
  9. 前記測定用導体はループ状導体を含む
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  10. 前記測定用導体は同軸伝送線路の内部導体からなり、供試機器を該同軸伝送線路の内部導体と外部導体の間に配置する
    ことを特徴とする請求の範囲第項記載の電磁界強度の測定方法。
  11. 前記測定用導体はTEMセルからなる
    ことを特徴とする請求の範囲第10項記載の電磁界強度の測定方法。
  12. 前記測定用導体はG−TEMセルからなる
    ことを特徴とする請求の範囲第10項記載の電磁界強度の測定方法。
  13. 請求の範囲第1項記載の各ステップと、前記基準信号用導体を固定したまま前記測定用導体を移動させるステップとを備えることにより電磁界強度の分布及び位相分布を測定する
    ことを特徴とする電磁界強度分布の測定方法。
  14. 請求の範囲第13項記載の各ステップと、算出した電磁界強度に基づき供試機器の導体に対向する箇所において存在する電流値及び電圧値を算出するステップを備えることにより電流電圧分布を測定する
    ことを特徴とする電流電圧分布の測定方法。
  15. 複数の信号が入力される入力手段と、入力手段から入力された複数の信号をそれぞれ周波数変換する周波数変換手段と、周波数変換手段によって得られた各信号をそれぞれデジタル変換する測定手段と、測定手段によって得られた各信号を記憶する記憶手段と、記憶された信号を演算処理する演算手段と、演算処理した結果を表示する表示手段とを備えた電磁界強度の測定装置において、
    前記周波数変換手段は、同一の周波数変換用信号により複数の信号をそれぞれ周波数変換する第1発振器を備え、入力手段に接続された測定用導体の出力信号と入力手段に接続された基準用導体の出力信号とを同時に周波数変換し、
    前記測定手段は、同一の基準クロック信号により複数の信号をそれぞれデジタル変換する第2発振器を備え、周波数変換された測定用導体の出力信号と基準用導体の出力信号を同時にデジタル変換し、
    前記演算手段は、デジタル変換した測定用導体からの複数の出力信号の大きさ及び該出力信号の基準信号用導体からの出力信号に対する位相差に基づき測定用導体からの各出力信号に含まれる(a)電界により導体に生じる電界成分電流と(b)磁界により導体に生じる磁界成分電流とを算出し、さらに算出した電界成分電流及び磁界成分電流の大きさに基づき電磁界の電界強度及び磁界強度を算出する
    ことを特徴とする電磁界強度の測定装置。
  16. 前記入力手段に入力される複数の信号は高周波信号からなる
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  17. 前記入力手段に入力される複数の信号は、電磁界成分を含み周波数が時間と共に変化する高周波信号からなる
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  18. 前記入力手段には、前記測定用導体の互いに異なる部位から出力される出力信号を入力し、
    前記周波数変換手段は測定用導体からの複数の出力信号を基準信号用導体からの出力信 号と同時に周波数変換し、
    前記測定手段は周波数変換後の測定用導体からの複数の出力信号を周波数変換後の基準信号用導体からの出力信号と同時にデジタル変換する
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  19. 前記基準信号用導体は、アンテナを含む
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  20. 前記基準信号用導体は、ループ状導体で構成されたアンテナを含む
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  21. 前記基準信号用導体は、コンデンサを含む
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  22. 前記測定用導体を供試機器の近傍に配置して該供試機器からの放射電磁波により形成される電磁界の強度を測定する
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  23. 前記測定用導体はループ状導体を含む
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  24. 前記測定用導体は同軸伝送線路の内部導体からなり、供試機器を該同軸伝送線路の内部導体と外部導体の間に配置する
    ことを特徴とする請求の範囲第15項記載の電磁界強度の測定装置。
  25. 前記導体はTEMセルからなる
    ことを特徴とする請求の範囲第24項記載の電磁界強度の測定装置。
  26. 前記導体はG−TEMセルからなる
    ことを特徴とする請求の範囲第24項記載の電磁界強度の測定装置。
  27. 請求の範囲第15項記載の構成と、前記基準信号用導体を固定したまま前記測定用導体を移動させる手段とを備えることにより電磁界強度の分布及び位相分布を測定する
    ことを特徴とする電磁界強度分布の測定装置。
  28. 請求の範囲第27項記載の構成と、算出した電磁界強度に基づき供試機器の導体に対向する箇所において存在する電流値及び電圧値を算出する手段とを備えることにより電流電圧分布を測定する
    ことを特徴とする電流電圧分布の測定装置。
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