JP4130085B2 - シール材の固定方法およびその固定方法において使用する塗工装置 - Google Patents

シール材の固定方法およびその固定方法において使用する塗工装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クリーンルーム、食品工場および病院等の建築関係、自動車、ハードディスクドライブ等のOA機器、携帯電話等の通信機器等のシール部位に、シール材を固定する方法およびシール材へのホットメルト接着剤の塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クリーンルーム、食品工場および病院等の建築関係、自動車、ハードディスクドライブ等のOA機器、携帯電話等の通信機器等のシール部位に使用するシール材は、通常は粘着剤で接着することが多い。例えば、図6はハードディスクドライブケース23の筺体24と蓋体25との間において蓋体25のシール部位に、シール材21が粘着剤22で接着されている場合を示している。
【0003】
この粘着剤で接着して取り付ける場合でも、シール材の一面に粘着剤をテープ状にした、いわゆる両面テープを貼り付けた後、両面テープの剥離紙(剥離ライナー)を剥がし、シール部位に接着する方法が一般に行われている。従来の両面テープ12は、図3に示すように粘着剤(接着剤)14と剥離紙(剥離ライナー)15とで構成され、この粘着剤14でシール材11に接着し、シール部位には、剥離紙15を剥がし接着して取り付けるタイプのものと、図4に示すように基材16の両面に粘着剤14、14が設けられ、一方の粘着剤14が剥離紙15で保護され、他方の粘着剤14でシール材11に接着し、シール部位には、剥離紙15を剥がし接着して取り付けるタイプのものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなシール材の一面に両面テープを貼り付けた後、両面テープの剥離紙を剥がし、シール部位に接着する方法にあっては、剥離紙を剥がす手間が発生するし、使い終った剥離紙が多量に発生するため産業廃棄物としてゴミ処理問題が生ずる。板状のシール材から打ち抜いた場合は、打ち抜きロスが発生するし、そのロス部分はシール材と両面テープの混在物となるので、その後のリサイクルのための分別もままならず、ゴミ処理問題が大変難しい問題となる、等の課題がある。
【0005】
また、両面テープ12の剥離紙(剥離ライナー)15は、粘着剤(接着剤)14が付着せずに容易に剥離できるようにするため離型剤としてシリコンがコーティングされている。ところが、両面テープ12は、通常、長尺な製品であるため、図5に示すようにうず巻状に巻き回されて商品となっており、使用に際して必要量を引き出して切断して使用するようになっている。従って、両面テープ12が、図3及び図4に示すような直線状の場合には、剥離紙(剥離ライナー)15は一面しか粘着剤14に接しないが、図5に示すようにうず巻状に巻き回すと他面も粘着剤14に接することとなる。このためにシリコンのコーティングは剥離紙(剥離ライナー)15の両面に施されているのが通常である。
【0006】
しかしながら、シリコンがコーティングされた剥離紙(剥離ライナー)15が粘着剤(接着剤)14に接していると、シリコンが微少だが粘着剤14に転移(転写)する。このシリコンは半導体分野では悪影響を与えるため、もっともきらわれているものである。
【0007】
このような粘着(接着)テープによるシリコン等の汚染を防ぐには、粘着テープの剥離紙(剥離ライナー)を、フッ素処理等にすることが考えられるが、もともと剥離紙の存在により高価となっているのに、剥離紙(剥離ライナー)の表裏両面にフッ素処理を施すことになるため、さらに非常に高価なものとなる。
【0008】
この発明は、このような従来の課題に鑑み提案されたものであり、その目的は、剥離紙の使用を止めて、前記剥離紙の有する課題を解決したシール材の固定方法を提供することにある。
【0009】
また、この発明は、前記シール材の固定方法の実施を容易とするため、シール材へのホットメルト接着剤の塗工装置の提供を第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明のシール材の固定方法は、シール部位にシール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤を塗布し、シール部位にシール材を固定するシール材の固定方法において、
前記シール材にホットメルト接着剤を塗布する時に、そのシール材の塗布面に、該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を同時に添設することを特徴とする。
【0011】
これにより従来のシール材のように粘着剤を保護する剥離紙が不要となり、使用後に剥離紙が産業廃棄物として発生しないのでゴミ処理の問題も発生しないし、剥離紙を使用しないので安価となる。また、剥離紙に使用されているシリコンの悪影響も解消される。
また、前記シール材にホットメルト接着剤を塗布する時に、そのシール材の塗布面に該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を同時に添設するので、シール材は補強材を備えることになり、シール材の伸びを防止したり、剛性が付与され、シール材にテンションが発生しても正確なシール材の固定が可能となるし、作業性が向上しシール材の固定も容易となる。特にロボット化の対応にも好ましいものとなる。
0012
上記シール材の固定方法は、塗工装置によりシール材にホットメルト接着剤を塗布すると共に、そのシール材の塗布面に該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を添設する。従って、シール材を固定する施工時に塗工装置でホットメルト接着剤が塗布されると共に、その塗布面に補強材が添設されたシール材を引き出し所定長に切断しシール部位に固定することができる。このシール材の固定方法によれば、シール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤と補強材を同時に設けて、シール部位への補強材を備えたシール材の固定を容易に実施することができる。
0013
シール材が発泡体の場合には、25%圧縮応力0.005MPa〜3MPa、密度0.03〜1.0g/cmであって、厚さ0.1mm〜20mmの範囲が好ましい。
即ち、密度が0.03g/cm未満では、柔軟になりすぎてシール材のシール性、気密・防水または防湿性、防塵性およびクッション性、等が低下し、逆に1.0g/cmを越えると変形し難くなりシール面への追従性に欠け、それによりやはりシール性、気密・防水または防湿性、防塵性及びクッション性が低下するから、密度は前記範囲が好ましい。また、圧縮応力も同様な理由により前記範囲が好ましい。
また、このシール材の厚さは、使用するシール部位によって適宜選択されるが、0.1mm〜20mmの範囲で選択するのが好ましい。シール部位によってシール材が薄いのが良い場合であっても、0.1mm未満では、シール性、気密・防水または防湿性、耐衝撃性等に問題を生じ、また、逆にシール材が厚いものが良い場合でも、20mmを超えても向上は少ないし、シール材の介在部分の厚みが増加する不利が生ずるからである。
0014
また、ホットメルト接着剤は、熱可塑タイプ、反応タイプまたは粘着タイプのいずれでも使用可能であり、それぞれの長所、短所を考慮し、シール部位に対応して好ましいものを選択して使用すればよい。
【0015】
さらに、この発明のシール材の固定方法において使用する塗工装置は、シール材をシール部位に固定するに際し、シール材を固定する施工時にシール材にホットメルト接着剤を塗布すると共に、そのシール材の塗布面に該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を同時に添設する塗工装置であって、
シール材の原反を収納する収納手段と、該収納されたシール材の原反からシール材を引き出す送出手段と、該原反から引き出されたシール材にホットメルト接着剤を塗布する塗布手段と、該塗布手段にホットメルト接着剤を供給する供給手段と、ホットメルト接着剤を加熱する加熱手段と、線条体または網状物の補強材の収納手段と、該収納された補強材をシール材の塗布面に引き出し添設させる送出手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
これにより収納手段に収納されたシール材の原反は、送出手段で引き出し、この引き出したシール材に塗布手段でホットメルト接着剤を塗布することができると共に、補強材の収納手段に収納された補強材を、送出手段でシール材の塗布面に引き出し、塗布したホットメルト接着剤で添設させることができる。従って、シール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤と補強材を同時に容易に設けることができ、シール材の固定に際し作業性が大幅に向上する。
0017
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照にして詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態を示す塗工装置の斜面説明図、図2はシール材の拡大部分斜視図である。
0018
同図において、塗工装置101は、シール材1の原反10を収納する収納手段102と、該収納された原反10からシール材1を引き出す送出手段103と、該原反10から引き出されたシール材1にホットメルト接着剤2を塗布する塗布手段104と、該塗布手段104にホットメルト接着剤2を供給する供給手段105と、ホットメルト接着剤を加熱する加熱手段106と、補強材3の収納手段107と、該収納された補強材3をシール材1のホットメルト接着剤2の塗布面に引き出し添設させる送出手段108(送出手段103で兼用)とを具備する。
0019
前記シール材1の原反10を収納する収納手段102は、本例ではロール状に巻かれた原反10を挿着する軸102aで構成され、原反10はこの軸102aに挿着されて回転自在となっている。
前記収納された原反10からシール材1を引き出す送出手段103は、引き出しロール103aと塗布手段104を構成する塗工ロール104aで構成され、シール材1はこの引き出しロール103aと塗工ロール104aの回転で引き出されて送出される。
0020
また、前記原反10から引き出されたシール材1にホットメルト接着剤2を塗布する塗布手段104は、塗工ロール104a、104bで構成され、この塗工ロール104a、104bは、ホットメルト接着剤を加熱する加熱手段106として、ヒータを内蔵する。塗工ロール104bより塗工ロール104aの外径が大きく形成され、この大きい塗工ロール104aがシール材1と接面する。
また、前記塗布手段104にホットメルト接着剤を供給する供給手段105は、本例ではホッパー105aで構成している。このホッパー105aにホットメルト接着剤の加熱手段が必要の場合には、加熱手段を備えてもよい。
0021
また、前記補強材3の収納手段107は、本例では補強材3が巻き付けられたボビン3aを挿着する軸107aで構成され、補強材3が巻き付けられたボビン3aは、この軸107aに挿着される。この収納された補強材3をシール材1のホットメルト接着剤の塗布面に引き出し添設させる送出手段108は、前記シール材1の送出手段103が兼用する。なお、符号109は補強材3のガイドローラである。
0022
前記送出手段103としての引き出しロール103aおよび塗布手段104としての塗工ロール104a、104bには、図示しないモータが連結され伝動機構(図示省略)を介して矢印のように回転する。従って、原反10から引き出されたシール材1は、引き出しロール103aと塗工ロール104aとの間を通過させると、この回転する引き出しロール103aと塗工ロール104aにより矢印方向に引き出されて送り出される。ボビン3aから引き出された補強材3は、ガイドローラ109を介してシール材1の塗布面に添えて引き出しロール103aと塗工ロール104aとの間を通過させると、この回転する引き出しロール103aと塗工ロール104aにより、シール材1の塗布面に添設されシール材1と一緒に引き出され送り出される。
0023
一方、ホットメルト接着剤の供給手段105としてのホッパー105aからは、塗布手段104としての塗工ロール104aと104bとの間にホットメルト接着剤2が供給される。この供給されたホットメルト接着剤2は、塗工ロール104a、104bが内蔵するヒータ(加熱手段6)で加熱され粘着性を発現して、塗工ロール104a、104bの外面に付着する。従って、塗工ロール104aと送り出しロール103aとの間を通過するシール材1には、通過する際、塗工ロール104aと接面し、その外面に付着したホットメルト接着剤2が転写されて、送り出される。この時、シール材1の塗布面には補強材3が添えられているので、この補強材3も転写されたホットメルト接着剤2でシール材1に添設されて固定される。このようにして図2に拡大して示すようなシール材が完成して送り出される。
0024
シール材1に補強材3が設けられていると、補強材3でシール材1の伸びを防止したり、剛性が付与され、シール材1にテンションがかかっても正確なシール材の固定が可能となるし、作業性が向上しシール材の固定も容易となる。特に、ロボットを使用するようなシール材にテンションが発生する場合も、シール材を伸ばさず塗工でき、ロボット化の対応にも好ましいものである。
0025
前記実施の形態では、補強材3として線条体(糸)で示しているが、これは網状物であってもよい。特に、前記塗工装置101のようにシール材1にホットメルト接着剤2と補強材3を同時に設けるような場合には、補強材3は線条体および網状物が、塗布したホットメルト接着剤でシール材1に固定できるので好ましい。
0026
また、使用するシール材1としては、特に制限されるものではないが、弾性体で形成するのがシール部位への追従性がよくシール効果が高いので好ましい。弾性体としては、ポリウレタン系、フッ素系またはEPDM系の発泡体または非発泡体を挙げることができる。中でも弾性を有する発泡体が特に好ましい。
0027
発泡体の場合には、25%圧縮応力0.005MPa〜3MPa、密度0.03〜1.0g/cmであって、厚さ0.1mm〜20mmの範囲が好ましい。
即ち、密度が0.03g/cm未満では、柔軟になりすぎてシール材のシール性、気密・防水または防湿性、防塵性およびクッション性、等が低下し、逆に1.0g/cmを越えると変形し難くなりシール面への追従性に欠け、それによりやはりシール性、気密・防水または防湿性、防塵性及びクッション性が低下するから、密度は前記範囲が好ましい。また、圧縮応力も同様な理由により前記範囲が好ましい。
また、このシール材の厚さは、使用するシール部位によって適宜選択されるが、0.1mm〜20mmの範囲で選択するのが好ましい。シール部位によってシール材が薄いのが良い場合であっても、0.1mm未満では、シール性、気密・防水または防湿性、耐衝撃性等に問題を生じ、また、逆にシール材が厚いものが良い場合でも、20mmを超えても向上は少ないし、シール材の介在部分の厚みが増加する不利が生ずるからである。
0028
また、前記シール材は、接触角90度以上の合成樹脂またはゴムが、撥水性が高く、防水、防湿の機能が向上するので好ましい。
0029
また、ホットメルト接着剤は、熱可塑タイプ、反応タイプまたは粘着タイプのいずれでも使用可能であり、それぞれの長所、短所を考慮し、シール部位に対応して好ましいものを選択して使用すればよい。特に、粘着性ホットメルト接着剤は、加熱して粘着性が発現した後、長時間粘着性を維持するために、接着剤2をシール材1に塗布後、施工時間を長く取れるので好ましいものである。
0030
しかして、前記塗工装置101によれば、シール材1にホットメルト接着剤2が塗布されたシール材、またはシール材1にホットメルト接着剤2と補強材3とが設けられたシール材を容易に製造することができる。従って、この塗工装置101により、シール部位にシール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤を塗布してシール材を製造し、このシール材を使用してシール部位に固定することができる。従って、シール部位にシール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤またはこれに補強材を設け、シール部位にシール材を固定することが容易に実施することができる。
ここで、シール材を固定する施工時とは、シール材のシール部位への固定を実施する直前だけでなく、シール材に接着剤を塗布後、使用できる時間も含むものである。
0031
このようにシール部位にシール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤を塗布してシール部位に固定するようにすると、従来のように粘着剤(接着剤)を保護する剥離紙(剥離ライナー)が不要となり、使い終った剥離紙が産業廃棄物として発生することがないので、ゴミ処理問題も発生しない。また、従来のように剥離紙を有する両面テープが存在すると、板状のシール材から打ち抜いた場合は、打ち抜きロスが発生するし、そのロス部分はシール材と両面テープ(剥離紙も含む)の混在物となるので、その後のリサイクルのための分別もままならず、ゴミ処理問題が大変難しいが、この発明では、このような問題も生じない。
また、従来は剥離紙を要するためシート材がその分高価となっていたが、この発明では剥離紙が不要なので安価となる。また、剥離紙が不要なので、剥離紙にコーティングされているシリコンが与える悪影響の問題も発生しない。従って、粘着(接着)テープによるシリコン等の汚染を防ぐため、剥離紙をシリコン等に替えてフッ素処理してさらに高価とする、等の不具合も生じない。
【0032】
なお、前記実施の形態は、この発明を制限するものではない。
0033
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り、この発明のシール材の固定方法及びその実施に使用する塗工装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)シール部位にシール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤を塗布してシール部位に固定するようにしたので、従来のように粘着剤(接着剤)を保護する剥離紙(剥離ライナー)が不要となり、使い終った剥離紙が産業廃棄物として発生することがないので、ゴミ処理問題も発生しない。また、従来のように剥離紙を有する両面テープが存在すると、板状のシール材から打ち抜いた場合は、打ち抜きロスが発生するし、そのロス部分はシール材と両面テープ(剥離紙も含む)の混在物となるので、その後のリサイクルのための分別もままならず、ゴミ処理問題が大変難しいが、この発明では、このような問題も生じない。
(2)従来は剥離紙を要するためシート材がその分高価となっていたが、この発明では剥離紙が不要なので安価となる。また、剥離紙が不要なので、剥離紙にコーティングされているシリコンが与える悪影響の問題も発生しない。従って、粘着(接着)テープによるシリコン等の汚染を防ぐため、剥離紙をシリコン等に替えてフッ素処理してさらに高価とする、等の不具合も生じない。
0034
(3)ホットメルト接着剤として、粘着性ホットメルト接着剤を使用することで、長時間粘着性を保持するので、従来の粘着テープと同様な充分な作業時間を確保できる。
(4)シール材にホットメルト接着剤を塗布する時に、そのシール材の塗布面に補強材を同時に添設するので、前記効果に加えて補強材でシール材の伸びを防止したり、剛性が付与され、シール材にテンションがかかっても正確なシール材の固定が可能となるし、作業性が向上しシール材の固定も容易となる。特に、ロボットを使用するようなシール材にテンションが発生する場合も、シール材を伸ばさずに塗工できる。
0035
(5)また、シール材を固定する施工時に、塗工装置によりシール材にホットメルト接着剤と補強材を設けるようにすると、塗工装置でホットメルト接着剤と補強材が設けられたシール材を、所定長に切断しシール部位に容易に固定することができ、シール材の固定を容易に実施することができる。
0036
(6)さらに、この発明の塗工装置は、収納手段に収納されたシール材の原反を、送出手段で引き出し、この引き出したシール材に塗布手段でホットメルト接着剤を塗布することができると共に、補強材の収納手段に収納された補強材を、送出手段でシール材の塗布面に引き出し、塗布したホットメルト接着剤で添設させることができる。従って、シール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤と補強材を同時に容易に設けることができ、シール材の固定に際し作業性が大巾に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す塗工装置の斜面説明図である。
【図2】 塗工装置で製造されたシール材の拡大部分斜視図である。
図3】 従来の粘着テープを示す側面説明図である。
図4】 従来の他の粘着テープを示す側面説明図である。
図5】 従来の粘着テープが製品化された状態を示す説明図である。
図6】 従来のシール材の使用状態の一例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 シール材
2 ホットメルト接着剤
3 補強材(系)
3a ボビン
101 塗工装置
102 シール材の原反の収納手段
102a 軸
103(108) 送出手段
104 塗布手段
104a、104b 塗工ロール
105 供給手段
105a ホッパー
106 加熱手段
107 補強材の収納手段
107a 軸
114 塗布ロール

Claims (3)

  1. シール材をシール部位に固定するに際し、シール材を固定する施工時に、シール材にホットメルト接着剤を塗布し、シール部位にシール材を固定するシール材の固定方法において、
    前記シール材にホットメルト接着剤を塗布する時に、そのシール材の塗布面に、該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を同時に添設することを特徴とするシール材の固定方法。
  2. シール材をシール部位に固定するに際し、シール材を固定する施工時に、塗工装置によりシール材にホットメルト接着剤を塗布すると共に、そのシール材の塗布面に該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を添設して、シール部位にシール材を固定することを特徴とする請求項1記載のシール材の固定方法。
  3. シール材をシール部位に固定するに際し、シール材を固定する施工時にシール材にホットメルト接着剤を塗布すると共に、そのシール材の塗布面に該ホットメルト接着剤で、線条体または網状物の補強材を同時に添設する塗工装置であって、
    シール材の原反を収納する収納手段と、該収納されたシール材の原反からシール材を引き出す送出手段と、該原反から引き出されたシール材にホットメルト接着剤を塗布する塗布手段と、該塗布手段にホットメルト接着剤を供給する供給手段と、ホットメルト接着剤を加熱する加熱手段と、線条体または網状物の補強材の収納手段と、該収納された補強材をシール材の塗布面に引き出し添設させる送出手段とを具備することを特徴とする塗工装置。
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