JP4129764B2 - インストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法 - Google Patents

インストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車等の車両において、例えば助手席のインビジブルエアバッグ部に設定されるR−RIM(Reinforced Reaction Injection Molding :補強材入り反応射出成形)により形成したインストルメントパネルにおけるエアバッグ部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両では助手席前方のインストルメントパネル内に、所謂インビジブルエアバッグが装備される。図5に示されるように、このようなインストルメントパネルのエアバッグ部100において、表皮材101および基材102が一体成形される。この場合、衝突時の展開性能を確保するために基材102側にドア部材である鉄板ドア103がインサートされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアバッグ部構造にあっては、製品中に鉄板(鉄板ドア103)が介在するため、エアバッグ部の表面側と裏面側において基材102の収縮挙動に差が生じる。すなわち、凹凸を有する鉄板面から表皮材101までの高さ(厚さ)が異なるため、各部位の収縮量が相違し、その結果、表面側の意匠面での凹凸や反りを生じさせる原因となる。たとえば図6に示されるように、意匠面側に近いほど収縮量が大きく(矢印参照)、結果的に反り易くなる。
【0004】
なお、このような見栄え品質を確保するために、たとえばキャラクタラインを設定し、意匠側でのぼかしや鉄板の形状変化の抑制等を施すことによって、ある程度対応することが可能であるが、インビジブル化を達成するのは実質的に困難であった。
【0005】
本発明は以上の点に鑑み、適正な展開性を確保しながら、有効に意匠面の品質を向上するインストルメントパネルにおけるエアバッグ部構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、表皮材および基材一体成形、この基材側にドア部材インサートし、基材中に補強部材を介装してなるインストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法であって、ドア部材が鉄板ドアであり、補強部材が脚を有しており、脚の長さを調節した後に、補強部材をドア部材上にセットした状態で基材を成形型に注入することで、基材中で補強部材を基材の厚さ方向における所定位置に設定することを特徴とする。
【0007】
本発明のインストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法において、前記補強部材は、好ましくは、所定の開口率を有するメッシュ状に形成された金網である
【0009】
本発明によれば、基材中に所定の開口率を有するメッシュ状に形成された金網により構成される補強部材が上記基材の厚さ方向における所定位置に介挿される。この補強部材を介挿することにより基材の収縮偏差を吸収することで凹凸等のない意匠面を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基き、従来例と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて、本発明によるインストルメントパネルにおけるエアバッグ部構造の好適な実施の形態を説明する。
【0011】
この実施形態にあっては、助手席前方のインストルメントパネル内にインビジブルエアバッグ、例えば乗員の膝部に対応するニーエアバッグが装備されるものとし、図1に示されるようにインストルメントパネルのエアバッグ部100において、表皮材101および基材102が一体成形されて成っている。また、衝突時の展開性能を確保するために、基材102側に鉄板ドア103がインサートされている。
【0012】
本発明では、基材102中に補強部材104を介挿し、この補強部材104により基材102の収縮偏差を吸収するようにしたものである。補強部材104としては、後述するように所定の開口率を有するメッシュ状に形成された金網により構成される。ここで、エアバッグ部100の成形の際に成形型(図示せず)に基材102を注入するが、補強部材104は予め図2のように鉄板ドア103上にセットされる。このような状態で基材102を成形型に注入することで、基材102中に補強部材104が介挿される。
【0013】
補強部材104の介挿にあたり、その設定位置が重要である。図1に示したように、鉄板ドア103の鉄板面からの基材102の最少厚さ(もしくは高さ)をt1とし、表皮材101および補強部材104間の厚さ(もしくは高さ)をt2とするとき、つぎの関係式(1)を満足するように設定される。
(1/3)t1≦t2≦(1/2)t1 (1)
ただし、2.0mm≦t2
【0014】
このように補強部材104を基材102の厚さ方向で所定位置に設定することで、補強部材104による補強効果と意匠面確保を両立させることができる。すなわち、補強部材104が鉄板ドア103の鉄板面に近過ぎて配置されるとその補強効果が小さく、一方、表皮材101に近過ぎて配置されると意匠面品質に影響を与える。本発明ではそのような不都合が生じないように補強部材104を好適位置に設定する。この補強部材104を設定する場合、補強部材104下部から垂下する適当数の脚104aを設け、この脚104aを鉄板ドア103上に立脚させてその長さを調整することにより、上記式(1)を満足するように設定することができる。
【0015】
また、補強部材104に金網を用いる場合、その開口率が重要となる。この例では、金網のメッシュ仕様は、図3に示したように金網の線径d=1.4mm、目開きA=8.66mmとして、つぎの式(2)で与えられる開口率は72.7%となる。
開口率=(A/(A+d))2/100 (2)
【0016】
すなわち、基材102を成形型に注入充填する際、基材102の流動作用を阻害しないための開口率が必要になる。金網の表裏における基材102の流動が乱れると、図4に示したようにエア巻込みによるボイドや欠肉の発生原因になる。したがって、そのような基材102の流動乱れを抑止して、品質を確保するために70%以上の開口率に設定される。
【0017】
上述のように基材102中に、所定の開口率を有するメッシュ状に形成された金網により構成される補強部材104を介挿する。補強部材104により基材102の厚さ方向の収縮の偏りが緩和され、意匠面が鉄板ドア103の鉄板面の凹凸の影響を受けないようにする。このように基材102の収縮偏差を吸収することで凹凸等のない意匠面を得ることができる。また、長手方向の収縮を抑制し、反りについても解消することができる。
【0018】
以上本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で適宜変更等が可能である。たとえば、補強部材104の金網の具体的寸法等は必要に応じて適宜変更可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種のインストルメントパネルにおいて基材の収縮偏差を吸収することで、エアバッグ展開性能を確保すると同時に、凹凸や反り等のない良好な意匠面を得ることができる。これにより製品意匠や鉄板ドア形状の制約を受けないインビジブルエアバッグ部構造を実現することができる。因みに、本発明によれば、従来の3層インストルメントパネルに比べて、製造コストが30%および質量が30%程度の低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における要部構成を示す図である。
【図2】本発明に係る補強部材まわりを示す斜視図である。
【図3】本発明に係る補強部材のメッシュ仕様を示す平面図である。
【図4】基材におけるボイドの発生状況を示す図である。
【図5】従来のインストルメントパネルのエアバッグ部構造を示す図である。
【図6】基材における収縮偏差、反りのメカニズムを示す図である。
【符号の説明】
100 エアバッグ部
101 表皮材
102 基材
103 鉄板ドア
104 補強部材

Claims (3)

  1. 表皮材及び基材一体成形、該基材側にドア部材インサートし、上記基材中に補強部材を介装してなるインストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法であって、
    上記ドア部材が鉄板ドアであり、
    上記補強部材が脚を有しており、
    上記脚の長さを調節した後に、上記補強部材を上記ドア部材上にセットした状態で上記基材を成形型に注入することで、上記基材中で上記補強部材を上記基材の厚さ方向における所定位置に設定することを特徴とするインストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法
  2. 前記補強部材は、所定の開口率を有するメッシュ状に形成された金網であることを特徴とする、請求項1に記載のインストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法
  3. 前記補強部材、前記基材の厚さ方向で以下の関係式(1)に従って設定ることを特徴とする、請求項1または2に記載のインストルメントパネルにおけるエアバッグ部の製造方法
    (1/3)t1≦t2≦(1/2)t1 (1)
    ここで、t1はドア部材からの基材の最小厚さ(もしくは高さ)、t2は表皮材及び補強部材間の厚さ(もしくは高さ)であって、2.0mm≦t2である。
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