JP4128036B2 - 不正防止複写帳票 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、三つ折り状態で複写記入する複写帳票に関し、特に、記入事項の不正の有無が容易に確認できる不正防止複写帳票に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数枚の用紙からなる複写記入する帳票は、種々の構成が知られているが、直接記入する用紙の裏面に発色剤層を設けて控え票とし、複写記入する用紙の表面に顕色剤層を設けて本票とし、複写記入した本票を宛名人に渡すのが一般的である。ところが、この複写記入に際して、控え票と本票の間に、他の用紙を介在させて控え票に記入することにより、控え票に記入した事項が本票に複写記入されないようにする一方、裏面に発色剤層を設けた別の複写用紙を本票の上に重ねてこの複写用紙に記入することにより、当該記入事項を本票に複写記入して、控え票の記入事項と本票の複写記入事項とを相違させる不正行為が行われる虞がある。
【0003】
この不正行為を防止するために、従来においては、正規の記入を行うと、控え票の裏面に本票に記入した内容が複写されるよう構成し、この裏面の複写内容を確認することで不正行為の有無を判断するものが提案されている。この種の複写帳票の構成としては、控え票の裏面に設けた発色剤層に部分的に顕色剤層を薄く積層して部分的な自己発色部を設け、この自己発色部に、複写記入事項の鏡像を形成するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の改良提案においては、自己発色部が存在することによって、複写帳票の取扱中に、用紙同士をすりつけたり、用紙に荷重をかけたりすると、容易に自己発色して用紙面が汚れてしまうという不都合がある。
【0005】
本発明の第1の目的は、このような従来の不都合を解消して、自己発色部を設けることなく、控え票の裏面に、本票に複写記入した事項の鏡像を表示できる不正防止複写帳票を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、プリンタを利用した機械的印字にも、手書き記入にも対応できるとともに、自己発色部を設けることなく、控え票の裏面に、本票に複写記入した事項の鏡像を表示できる不正防止複写帳票を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明の請求項1に記載した不正防止帳票は、同一のIDが付された機械印字用帳票と手書き記入用帳票とからなり、前記機械印字用帳票と前記手書き記入用帳票とはそれぞれ、控え票と補助票と本票とを折り部を介して連接してなり、前記各控え票と前記各本票の表面には所定事項を記入する記入欄を設け、前記各折り部で各控え票の裏面に各本票の表面が対接するよう折り重ねた状態で、前記各控え票の所定の記入欄に記入すると上下に対応する前記各本票の記入欄に複写記入できるように、前記各控え票の少なくとも前記記入欄に対応する裏面には転写型顕色剤層を設ける一方、前記各本票の少なくとも前記記入欄に対応する表面には発色剤層を設け、前記各本票の発色剤層における発色の色が、前記機械印字用帳票と前記手書き記入用帳票では互いに異なるものである。
【0007】
なお、機械印字用帳票と手書き記入用帳票は、同一のID(管理番号や管理記号などからなる)が付された両者がセットとして用いられるものであればよく、互いに別体に設けるほか、切り取り部を介して連接してもよく、この場合には、前記各帳票を構成する控え票と補助票と本票とは前記切り取り部と垂直に伸びる折り部を介して連接するとよいものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を各種保険の保険料受領時に発行する領収証に適用した場合の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1は不正防止領収証の表面側を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は同じくB−B線断面図、図4は複写記入時の三つ折り状態を示す断面図、図5は複写記入後の展開状態における表面側を示す平面図、図6は複写記入後の展開状態における裏面側を示す平面図である。
【0009】
図1に示すように、不正防止複写領収証1は、同一のIDとして、領収証番号2a,2b,2c,3a,3b,3cが付された機械印字用領収証4と手書き記入用領収証5とを切り用ミシン目6を介して、幅方向に連接してなる。前記機械印字用領収証4と前記手書き記入用領収証5とはそれぞれ、領収金の処理を領収会社の管理部門で行うための控え票たる処理票7,8と、取扱者が前記処理票7,8を管理部門に提出したときに管理部門の受付印を捺印してもらい保管しておくための補助票たる受付票9,10と、取扱者が領収した金額を記入して宛名人である契約者に渡すための本票たる領収証11,12とを、前記切り用ミシン目6と垂直に伸びる折り兼切り用ミシン目13,14を介して連接してなる。
【0010】
機械印字用領収証4の処理票7の表面には、上述の領収証番号2aのほか、「(機械用)処理票」という表題15、契約者名記入欄16、領収金額記入欄17、領収日記入欄18、取扱者名記入欄19を設けている。また、受付票9の表面には、上述の領収証番号2bのほか、「処理票受付票」という表題20、取扱者名記入欄21、受付印捺印欄22を設けている。さらに、領収証11の表面には、上述の領収証番号2cのほか、「領収証」という表題23、契約者名記入欄24、領収金額記入欄25、領収日記入欄26、取扱者名記入捺印欄27を設けている。
【0011】
一方、手書き記入用領収証5の処理票8の表面には、上述の領収証番号3aのほか、「(手書き用)処理票」という表題28、契約者名記入欄29、領収金額記入欄30、領収日記入欄31、取扱者名記入欄32を設けている。また、受付票10の表面には、上述の領収証番号3bのほか、「処理票受付票」という表題33、取扱者名記入欄34、受付印捺印欄35を設けている。さらに、領収証12の表面には、上述の領収証番号3cのほか、「領収証」という表題36、契約者名記入欄37、領収金額記入欄38、領収日記入欄39、取扱者名記入捺印欄40を設けている。
【0012】
なお、機械印字用領収証4の処理票7と領収証11の各契約者名記入欄16,24と各領収金額記入欄17,18には、保険契約のデータを入力したコンピュータに連動するプリンタで、あらかじめ所定情報を印字してある。この印字作業は、取扱者が自分が担当する契約者毎に自分に割り当てられたパソコンを用いて行うものである。
【0013】
図2に示すように、処理票7の領収日記入欄18と、処理票8の領収金額記入欄30及び領収日記入欄31に、それぞれ対応する裏面には転写型顕色剤層41a,41bを設けている。これら転写型顕色剤層41a,41bは、転移性顕色剤インキを塗布して形成することができる。この転移性顕色剤インキは、非水系の転移性顕色剤インキとして調製され、顕色剤、流動性油分、ワックスを主成分とするもので、必要に応じて、バインダー、紫外線吸収剤、光重合開始剤、増粘度剤、ゲル化剤等公知の補助剤を添加して調製される。
【0014】
顕色剤としては、活性白土、酸性白土、ゼオライト、ベントナイト、等の粘度類、フェノール樹脂、芳香族カルボン酸の多価金属塩等及びこれらの混合物が使用でき、特に、印字の良好な保存性から2、2−ビスフェノールスルホン化合物の亜鉛塩等が好ましい。
【0015】
流動性油分としては、無色であって、発色剤と顕色剤の反応を阻害するような不飽和二重結合を有さないもので、かつ、粘度が低く、コーティング適性が良好なものがよい。例えば、ひまし油、オリーブ油、サフラワー油等の植物性不乾性油、ノルマルパラフィン等の白色鉱物油、パラフィン系潤滑油、パラフィン基石油ワセリン等であるが、特に、芳香族を含まない潤滑油やノルマルパラフィンが好ましい。そして、この成分は、組成物中において10重量%未満であると、顕色剤インキの転移性能が低下する反面、40重量%を超えるとシート面の汚れがひどくなり、発色鏡像が不鮮明となるので、10〜40重量%の範囲であることが必要であり、好ましくは20〜30重量%の範囲がよい。なお、粘度が高い石油系ワセリンはコーティング適性がなく、また、不飽和結合を有する多くの植物性乾性油は、発色剤と顕色剤との反応を阻害するので好ましくない。
【0016】
ワックス成分としては、無色であって、融点55〜85℃、ワックスの針入度が5(25℃)程度の引隠的硬目のものをベースワックスとして使用し、かつ、転写性と汚染性とを制御する目的で、これに軟質ワックスを添加して硬度を低く調製して用いる。例えば、カルナバワックス、キャンデリラワックス、密ロウ、木ロウ、モンタンワックス、鉱物ワックス、パラフィンワックス、合成ワックス、ココナッツワックス等である。このワックス成分は、組成物中において20重量%未満であると、シート面の汚れがひどくなる反面、50重量%を超えると顕色剤インキの転移性能が低下し、発色鏡像が不鮮明となるので、20〜50重量%の範囲であることが必要であり、好ましくは25〜45重量%の範囲がよい。なお、無色ワックスとしては、白ロウ、ポリエチレンワックスもあるが、白ロウは柔らかすぎ、また、ポリエチレンワックスは転写性に劣るので、使用できない。
【0017】
また、転移性顕色剤インキにエチレン−酢酸ビニル共重合体を添加するとよい。これは、エチレン−酢酸ビニル共重合体はワックスとの相溶性が高く、インキの粘度を上昇させる作用を有し、後述する領収証11,12に設けた発色剤層への接着特性を高める作用を奏するからである。
【0018】
図3に示すように、領収証11表面の領収日記入欄26と、領収証12表面の領収金額記入欄38及び領収日記入欄39に、それぞれ対応する部分には発色剤を内包したマイクロカプセルからなる発色剤層42a,42bを設けている。これら発色剤層42a,42bを形成する各発色剤は、互いに異なる色で発色する発色剤からなる。発色剤を内包するマイクロカプセルは、スポット的に塗布でき、加熱せずとも速やかに乾燥できる紫外線硬化型インキ化したものが好適である。すなわち、非水系のカプセル分散液に、非水系溶媒、バインダー、界面活性剤、紫外線吸収剤、光重合開始剤、ワックス、増粘度剤、増感剤、ゲル化剤等の主剤、補助剤を混合してなる紫外線硬化型のマイクロカプセル塗料としたものである。
【0019】
発色剤としては、公知の電子供与性発色剤を使用することができ、例えば、ベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染料、3、3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリアリールメタン系染料、4、4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル等のジフェニルメタン系染料、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン等のスピロ系染料、3−ピペリジノ−メチル−7−フェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染料等から任意に選択すればよいが、発色剤層42aと発色剤層42bとの発色における色相を相違させることが条件となる。本実施形態では、発色剤層42aは青色に発色し、発色剤層42bは紫色に発色するよう構成したとして説明する。
【0020】
このような発色剤を包含するマイクロカプセルは、従来公知の方法である、コアセルベーション法、界面重合法、インサイチュ重合法等により製造すればよく、そのカプセル分散液を界面活性剤とともに、上述の転移性顕色剤インキにおけるものと同様な非水系溶媒に混合分散させ、油溶性バインダーを添加して調製する。
【0021】
油溶性バインダーとしては、従来公知である、フェノール樹脂、キシレン樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂等の合成樹脂、ロジン、セラックス、コーパール、ギルソナイト、ダルマン等の天然樹脂、マレイン酸樹脂、フマル酸樹脂、重合ロジン、ロジン変性フェノール樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロース等の半合成樹脂等から任意に選択すればよい。
【0022】
図示してはいないが、処理票7の取扱者名記入欄19と、処理票8の契約者名記入欄29、取扱者名記入欄32にそれぞれ対応する裏面には、上述した各発色剤層42a,42bと同様に構成した、発色剤を内包したマイクロカプセルからなる発色剤層を設けている。同じく図示してはいないが、領収証11表面の取扱者名記入捺印欄27と、領収証12表面の契約者名記入欄37、取扱者名記入捺印欄40にそれぞれ対応する部分には、上述した顕色剤、すなわち、活性白土、酸性白土、ゼオライト、ベントナイト、等の粘度類、フェノール樹脂、芳香族カルボン酸の多価金属塩等及びこれらの混合物から選択したものを使用してなる、顕色剤層を設けている。
【0023】
そして、機械印字用領収証4を各折り兼切り用ミシン目13,14で、処理票7の裏面に領収証11の表面が対接するよう折り重ねると、領収日記入欄18,26同士、取扱者名記入欄19と取扱者名記入捺印欄27とが、それぞれ上下に対応位置する状態となる。また、手書き記入用領収証5を各折り兼切り用ミシン目13,14で、処理票8の裏面に領収証12の表面が対接するよう折り重ねると、契約者名記入欄29,37同士、領収金額記入欄30,38同士、領収日記入欄31,39同士、取扱者名記入欄32と取扱者名記入捺印欄40とが、それぞれ上下に対応位置する状態となる。
【0024】
続いて、上述のように構成した不正防止複写領収証1の使用方法を説明する。この不正防止複写領収証1は、取扱者が使用するパソコンの出力装置であるプリンタで機械印字用領収証4を作成した場合には、この機械印字用領収証4を使用し、取扱者が機械印字用領収証4を作成していない場合には、手書き記入領収証5を使用するものである。まず、手書き複写する場合について以下に説明する。
【0025】
図1状態において、はじめに、切り用ミシン目6を破断して機械印字用領収証4と手書き記入用領収証5とに分離し、前記手書き記入用領収証5を、図4に示すように、折り兼切り用ミシン目14で領収証12の裏面を受付票10の裏面に重ね合わせるように折り重ね、次いで、折り兼切り用ミシン目13で処理票8の裏面を前記領収証12の表面に折り重ねる。これによって、前記処理票8裏面の転写型顕色剤層41bと前記領収証12表面の発色剤層42bとが対接し、同様に、図示していない、前記処理票8裏面の発色剤層と前記領収証12表面の顕色剤剤層とが対接した状態となる。
【0026】
この図4状態で、ボールペンなどの筆記用具を使って、処理票8の契約者記入欄29に契約者名43を記入し、領収金額記入欄30に領収金額44を記入し、領収日記入欄31に領収年月日45を記入し、取扱者名記入欄32に取扱者名46を記入すると、領収証12の契約者名記入捺印欄37と取扱者名記入捺印欄40に、図示していない発色剤層と顕色剤層との作用により、同一の契約者名47と取扱者名50が複写記入される(図5参照)。また、領収証12の領収金額記入欄38と領収日記入欄39には、紫色に発色する発色剤層42bと転写型顕色剤層41bの作用により、同一の領収金額48と領収年月日49がそれぞれ紫色に転写記入され(図5参照)、処理票8の領収金額記入欄30と領収日記入欄31の裏面側には、それぞれ紫色の領収金額転写痕跡51と領収年月日転写痕跡52が鏡像状態で残るものである。
【0027】
ここで、使用しない機械印字用領収証4の処理票7の転写型顕色剤層41aを利用して領収証12の領収金額記入欄38と領収日記入欄39に不正内容を転写記入し、領収証11の青色に発色する発色剤層42aを利用して処理票8の領収金額記入欄30と領収日記入欄31の裏面側に不正転写痕跡を得ようとしても、領収金額転写痕跡51と領収年月日転写痕跡52は青色になるので、正規の紫色と相違することから、不正記入を判別できる。
【0028】
続いて、機械印字用領収証4を使用する場合について説明する。切り用ミシン目6を破断して分離した機械印字用領収証4を、図4に示すように、折り兼切り用ミシン目14で領収証11の裏面を受付票9の裏面に重ね合わせるように折り重ね、次いで、折り兼切り用ミシン目13で処理票7の裏面を前記領収証11の表面に折り重ねる。これによって、前記処理票7裏面の転写型顕色剤層41aと前記領収証11表面の発色剤層42aとが対接し、同様に、図示していない、前記処理票7裏面の発色剤層と前記領収証11表面の顕色剤剤層とが対接した状態となる。
【0029】
この図4状態で、ボールペンなどの筆記用具を使って、処理票7の領収日記入欄18に領収年月日(図示せず)を記入し、取扱者名記入欄19に取扱者名(図示せず)を記入すると、領収証11の取扱者名記入捺印欄27に、図示していない発色剤層と顕色剤層との作用により、同一の取扱者名(図示せず)が複写記入される。また、領収証11の領収日記入欄26には、青色に発色する発色剤層42aと転写型顕色剤層41aの作用により、同一の領収年月日(図示せず)が青色に転写記入され、処理票7の領収日記入欄18の裏面側には、青色の領収年月日転写痕跡(図示せず)が鏡像状態で残るものである。
【0030】
ここで、使用しない手書き記入用領収証5の処理票8の転写型顕色剤層41bを利用して領収証11の領収日記入欄26に不正内容を転写記入し、領収証12の紫色に発色する発色剤層42bを利用して処理票7の領収日記入欄18の裏面側に不正転写痕跡を得ようとしても、領収年月日転写痕跡は紫色になるので、正規の青色と相違することから、不正記入を判別できる。
【0031】
取扱者は、発行する領収証11または12の自己の氏名が複写記入された取扱者名記入捺印欄27または40に捺印し、折り兼切り用ミシン目14を破断して分離した領収証11または12を契約者に渡す一方、折り兼切り用ミシン目13を破断して分離した、所定事項を記入した処理票7または8と、取扱者名記入欄21または34に自己の氏名を記入した受付票9または10とを、会社の管理部門に提出し、受付票9または10の受付印捺印欄22または35に受付印の捺印を受けて保管するものである。この管理部門においても、受付の際に、各処理票7,8の裏面における転写痕跡51,52の色を確認することで、不正使用の有無を確認できる。また、管理部門では、使用しなかった機械印字用領収証4または手書き記入用領収証5の提出を求めるとともに、IDである領収証番号を確認することで、不正使用にともなう機械印字用領収証4または手書き記入用領収証5の廃棄など、不正防止複写領収証1の発行管理を行うことができる。
【0032】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、不正防止複写領収証1は、常に機械印字用領収証4と手書き記入用領収証5を連設した対として構成しなければならないものではなく、別体として構成してもよい。また、発色剤層42a,42bの色の組み合わせは、青色と紫色とに限らない。さらに、不正防止複写帳票は、保険料受領時に発行する領収証に限らず、複写記入を利用した各種の帳票に適用可能であり、用途に応じて記入欄の数や記入内容も適宜変更される。またさらに、IDとしては領収証番号2a,2b,2c,3a,3b,3cのほか、他の帳票番号をはじめとする管理番号や管理記号などを用いることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る不正防止複写帳票によれば、鏡像状態で残る転写痕跡によって、不正の有無を容易に判別できるほか、IDを利用した発行管理も容易であり、また、機械印字用帳票と手書き記入用帳票のいずれかを選択することができるとともに、機械印字用帳票と手書き記入用帳票のうち、使用しない帳票における本票の発色剤層を利用して、使用した帳票における控え票に不正内容を転写記入し、使用しない前記発色剤層によって、使用した前記控え票の裏面に不正転写の痕跡を得ても、前記不正転写痕跡の色が正規の色とは相違することから、不正記入を判別できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 不正防止領収証の表面側を示す平面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 図1のB−B線断面図。
【図4】 複写記入時の三つ折り状態を示す断面図。
【図5】 複写記入後の展開状態における表面側を示す平面図。
【図6】 複写記入後の展開状態における裏面側を示す平面図。
【符号の説明】
1 不正防止複写領収証
2a,2b,2c,3a,3b,3c 領収証番号
4 機械印字用領収証
5 手書き記入用領収証
6 切り用ミシン目
7,8 処理票
9,10 受付票
11,12 領収証
13,14 折り兼切り用ミシン目
17,25,30,38 領収金額記入欄
18,26,31,39 領収日記入欄
41a,41b 転写型顕色剤層
42a,42b 発色剤層
Claims (1)
- 同一のIDが付された機械印字用帳票と手書き記入用帳票とからなり、前記機械印字用帳票と前記手書き記入用帳票とはそれぞれ、控え票と補助票と本票とを折り部を介して連接してなり、前記各控え票と前記各本票の表面には所定事項を記入する記入欄を設け、前記各折り部で各控え票の裏面に各本票の表面が対接するよう折り重ねた状態で、前記各控え票の所定の記入欄に記入すると上下に対応する前記各本票の記入欄に複写記入できるように、前記各控え票の少なくとも前記記入欄に対応する裏面には転写型顕色剤層を設ける一方、前記各本票の少なくとも前記記入欄に対応する表面には発色剤層を設け、前記各本票の発色剤層における発色の色が、前記機械印字用帳票と前記手書き記入用帳票では互いに異なることを特徴とする不正防止複写帳票。
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