JP6295639B2 - 複写シート - Google Patents

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Description

本発明は、宅配便のような配送業務を行う際に使用する配送伝票等に用いるのに好適な複写シートに関する。
従来、宅配便等の配送業務、各種入会申込等においては、2〜10枚程度の伝票を綴じた複写式の多パート伝票、入会申込書が使用されている。これら多パート伝票や入会申込書は、上層の用紙に記入した内容が下層の用紙に複写されるように構成された複写シートを加工することにより作成される。このような複写シートを比較的安価に製造する手法も開発されている(特許文献1参照)。
特開2005−186409号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、1枚の用紙を折り畳んで各紙片を重ねた形式とするため、各紙片を分離した後、他の用紙の紙片と混在した場合に、対応する紙片を重ね合わせることが難しい、という問題がある。
一般的に、配送伝票等の顧客控えを有する複写伝票は、それぞれの枚目ごとに印刷し、可変情報を印刷した後に、丁合機などで重ね合わせることにより製造している。この方法では、用紙のロスが多く、可変情報をマッチングしながら丁合する必要があり、マッチングミスが発生しやすい、という問題がある。
そこで、本発明は、各紙片を分離した後、他の用紙の紙片と混在した場合であっても、容易に対応する紙片を整合させ、その向きを合わせて揃えることが可能な複写シートを提供することを課題とする。
本発明に係る複写シートは、切り離し用ミシン目が形成され、当該切り離し用ミシン目により複数の紙片に区分された基材を有し、前記基材の一方の面において、前記区分された紙片の一つが最上票の役割をなし、当該最上票の役割をなす紙片に記入欄を規定する枠が印刷され、全ての紙片に1つの基材上で共通であって異なる基材間において異なるシート識別情報が印刷され、前記基材の一方の面において、前記最上票の役割をなす紙片以外の紙片の少なくとも一つにおいて、紙片を重ねた際に前記記入欄と少なくとも一部が重なる位置に顕色剤層が形成されており、前記基材の他方の面において、区分された紙片の一つが最下票の役割をなし、当該紙片以外の紙片の少なくとも一つにおいて、紙片を重ねた際に前記顕色剤層と少なくとも一部が重なる位置に、発色剤層が形成されており、前記紙片の一部が切除された切除部を有することを特徴とする。
本発明の複写シートによれば、切り離し用ミシン目が形成され、切り離し用ミシン目により複数の紙片に区分された基材を有し、基材の一方の面において、区分された紙片の一つが最上票の役割をなし、当該最上票の役割をなす紙片に記入欄を規定する枠が印刷され、全ての紙片に1つの基材上で共通であって異なる基材間において異なるシート識別情報が印刷され、基材の一方の面(シート識別情報が印刷された面)において、紙片を重ねた際に記入欄と少なくとも一部が重なる位置に顕色剤層が形成されており、基材の他方の面(シート識別情報が印刷された面と反対側の面)において、区分された紙片の一つが最下票の役割をなし、その紙片以外の紙片の少なくとも一つにおいて、紙片を重ねた際に顕色剤層と少なくとも一部が重なる位置に、発色剤層が形成されており、紙片の一部が切除された切除部を有するので、1枚構造のシートとして得られ、紙片の分離後に、各紙片が分散してしまった場合であっても、容易に対応する紙片を整合させ、その向きを合わせて揃えることが可能となる。
また、本発明に係る複写シートは、前記シート識別情報が、無版印刷により印刷されたものであることを特徴とする。無版印刷とは、刷版などを作成せずに、印刷する方式であり、オフセット印刷等のように、刷版などを作成する方式である有版印刷と区別される。本発明の複写シートによれば、シート識別情報が、無版印刷により印刷されているので、市販のシートプリンタを用いて作成することが可能となる。
また、本発明に係る複写シートは、前記切除部が貫通孔であって、当該貫通孔は、前記最下票の役割をなす紙片以外の紙片に、紙片を重ねた際に最下票から離れる紙片ほど多くなるように形成され、前記基材の一方の面において、紙片を識別する紙片識別情報が、紙片を重ねた際に他の紙片の貫通孔を通して視認可能な位置に印刷されていることを特徴とする。
本発明の複写シートによれば、紙片の切除部が貫通孔であって、貫通孔は最下票の役割をなす紙片以外の紙片に、紙片を重ねた際に最下票から離れる紙片ほど多くなるように形成され、基材の一方の面において、紙片を識別する紙片識別情報が、紙片を重ねた際に他の紙片の貫通孔を通して視認可能な位置に印刷されているので、紙片の分離後に、各紙片が分散してしまった場合であっても、容易に対応する紙片を整合させ、その向きと順序を合わせて揃えることが可能となる。
また、本発明に係る複写シートは、前記切除部がコーナーカットであって、当該コーナーカットは、全紙片について、全紙片に共通の位置に形成されていることを特徴とする。
本発明の複写シートによれば、紙片の切除部がコーナーカットであって、当該コーナーカットは、全紙片について、全紙片に共通の位置に形成されているので、簡易な構成で、紙片の分離後に各紙片が分散してしまった場合であっても、容易に対応する紙片を整合させることが可能となる。
また、本発明に係る複写シートは、前記切除部が貫通孔であって、当該貫通孔は、全紙片について、全紙片に共通の位置に形成されていることを特徴とする。
本発明の複写シートによれば、紙片の切除部が貫通孔であって、当該貫通孔は、全紙片について、全紙片に共通の位置に形成されているので、簡易な構成で、紙片の分離後に各紙片が分散してしまった場合であっても、容易に対応する紙片を整合させることが可能となる。
本発明によれば、各紙片を分離した後、他の用紙の紙片と混在した場合であっても、容易に対応する紙片を整合させ、その向きを合わせて揃えることが可能となる。
本発明第1の実施形態に係る複写シートの平面図である。 図1(a)に示した表側平面図のA−A線、B−B線、C−C線に対応する断面図である。 本発明第1の実施形態に係る複写シートの使用方法を説明するための図である。 本発明第2の実施形態に係る複写シートの平面図である。 図4(a)に示した表側平面図のD−D線、E−E線、F−F線に対応する断面図である。 本発明第3の実施形態に係る複写シートの平面図である。 図6(a)に示した表側平面図のG−G線、H−H線、I−I線に対応する断面図である。 本発明第4の実施形態に係る複写シートの平面図である。 図8(a)に示した表側平面図のJ−J線、K−K線、L−L線に対応する断面図である。 本発明第5の実施形態に係る複写シートの平面図および断面図である。 本発明第6の実施形態に係る複写シートの平面図および断面図である。
<1.第1の実施形態>
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<1.1.複写シートの構成>
図1は、本発明第1の実施形態に係る複写シートを示す平面図である。図1において、1は基材、1aは第1紙片、1bは第2紙片、1cは第3紙片、1dは第4紙片、2a、2bは切り離し用ミシン目、3は記入欄、4は顕色剤層(複写欄)、5は発色剤層、6はシート識別情報、7は貫通孔である。
また、図1のうち、図1(a)は複写シートの表側平面図、図1(b)は複写シートの裏側平面図である。図1(b)は、図1(a)とは左右を逆にした状態で示されている。そのため、図1(a)では、図面左側に、第1紙片1a、第3紙片1cが存在し、図面右側に、第2紙片1b、第4紙片1dが存在するが、図1(b)では、図面左側に、第2紙片1b、第4紙片1dが存在し、図面右側に、第1紙片1a、第3紙片1cが存在する。
図1(a)(b)に示すように、複写シートの基材1の天地方向(図面上下方向)には、切り離し用ミシン目2aが形成されており、基材1の水平方向(図面左右方向)には、切り離し用ミシン目2bが形成されている。切り離し用ミシン目2aと切り離し用ミシン目2bは互いに直交しており、この2つの切り離し用ミシン目2a、切り離し用ミシン目2bにより、基材1は、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dの4つの紙片に区分されている。具体的には、天地方向の切り離し用ミシン目2aが、第1紙片1aと第2紙片1b、第3紙片1cと第4紙片1d、それぞれの境界を形成し、水平方向の切り離し用ミシン目2bが、第1紙片1aと第3紙片1c、第2紙片1bと第4紙片1d、それぞれの境界を形成している。
図1に示した複写シートでは、第1紙片1aは、主票として用いられ、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dは、それぞれ控え票a、控え票b、控え票cとして用いられる。図1(a)に示すように、主票として用いられる第1紙片1aの表面には、矩形状の枠が印刷されており、矩形状の枠内が記入欄3であることを示している。主票は最上票(トップ紙)となる。また、控え票aとして用いられる第2紙片1b、控え票bとして用いられる第3紙片1c、控え票cとして用いられる第4紙片1dの表面には、顕色剤層4が形成されている。顕色剤層4が形成されている部分は複写欄としての役割を果たすものである。顕色剤層4が設けられている領域の外周には、複写欄を示す矩形状の枠が印刷されている。
図1(b)に示すように、主票として用いられる第1紙片1a、控え票aとして用いられる第2紙片1b、控え票bとして用いられる第3紙片1cの裏面には、発色剤層5が形成されている。また、控え票cとして用いられる第4紙片1dは、最下票(ボトム紙)となるため、第4紙片1dの裏面には、顕色剤層4、発色剤層5のいずれも形成されていない。
図1(a)に示すように、第1紙片1a表面の記入欄3、第2紙片1b表面の顕色剤層4、第3紙片1c表面の顕色剤層4、第4紙片1d表面の顕色剤層4の下方近傍には、シート識別情報6が印刷されている。シート識別情報6は、複写シートを識別するための情報であり、同一複写シートの全ての紙片には、完全に同一の情報、すなわち共通の情報が付されている。
シート識別情報6としては、ある複写シートを他の複写シートと区別可能な情報であれば、数字、記号、アルファベット等様々な情報の組合せとすることができるが、本実施形態では、数字だけの単純な番号としている。図1(a)の例では、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dの全てに“No.(ナンバー)”の後に同一のシート識別情報“123456”が印刷されている。
後に複写シートを複数の紙片に分離した際に、対応する紙片を迅速に重ねることを可能とするため、シート識別情報6は、図1(a)に示したように、全ての紙片における同一の面、同一の位置に印刷することが好ましい。しかし、印刷面、印刷位置は必ずしも、同一の面、同一の位置に限定する必要はなく、全ての紙片に同一のシート識別情報が印刷されてさえいれば、異なる面、異なる位置に印刷されていても良い。
図1(a)(b)に示すように、基材1には6つの貫通孔7が形成されている。貫通孔7は紙片番号を示す数字と並べて同一形状で形成されている。貫通孔7の形状は、矩形等の多角形や星型など、様々な形状とすることができるが、本実施形態では円形としている。第1紙片1aには第1紙片1aの紙片番号を示す“1”に並べて3つ、第2紙片1bには第2紙片1bの紙片番号を示す“2”に並べて1つ、第3紙片1cには第3紙片1cの紙片番号を示す“3”に並べて1つの貫通孔7が形成されている。
貫通孔7は、分離後に各紙片を重ねた際に、重ねられた紙片の紙片番号を視認可能とするためのものであるので、各紙片に印刷された紙片番号を示す数字より大きいサイズで、紙片番号を示す数字と同一位置に形成されている。したがって、第1紙片1aの紙片番号を示す“1”の右方に形成された3つの貫通孔7は、左側からそれぞれ、各紙片を重ねた際に、第2紙片1bに印刷された紙片番号“2”、第3紙片1cに印刷された紙片番号“3”、第4紙片1dに印刷された紙片番号“4”に重なる位置に形成される。また、第2紙片1bの紙片番号を示す“2”の右方に形成された2つの貫通孔7は、左側からそれぞれ、各紙片を重ねた際に、第3紙片1cに印刷された紙片番号“3”、第4紙片1dに印刷された紙片番号“4”に重なる位置に形成される。また、第3紙片1cの紙片番号を示す“3”の右方に形成された貫通孔7は、各紙片を重ねた際に、第4紙片1dに印刷された紙片番号“4”に重なる位置に形成される。本実施形態では、紙片を特定する紙片識別情報として、数字である紙片番号を用いたが、紙片を識別することができれば、紙片識別情報として、数字、記号、アルファベット等様々な情報の組合せを採用することができる。
また、図示は省略しているが、各紙片の表面には、その紙片の役割を示す情報(主票、控え票a、控え票b、控え票c)が印刷されている。その他、必要に応じて絵柄(文字・罫線など)等の印刷も行われている。
図2は、図1(a)に示した表側平面図のA−A線、B−B線、C−C線に対応する断面図である。図2(a)は、A−A線に対応する断面図であり、図2(b)は、B−B線に対応する断面図であり、図2(c)は、C−C線に対応する断面図である。図2(a)(b)(c)においては、図面上側が基材1の表面、図面下側が基材1の裏面となっている。図2(a)のA−A線に対応する断面図から明確にわかるように、第1紙片1aの表面には、記入欄3が形成されているため、顕色剤層4、発色剤層5のいずれも形成されておらず、第1紙片1aの裏面には、発色剤層5が形成されている。また、第2紙片1bの表面には、顕色剤層4が形成されており、第2紙片1bの裏面には、発色剤層5が形成されている。
図2(b)のB−B線に対応する断面図から明確にわかるように、第3紙片1cの表面には、顕色剤層4が形成されており、第3紙片1cの裏面には、発色剤層5が形成されている。また、第4紙片1dの表面には、顕色剤層4が形成されており、第4紙片1dの裏面には、顕色剤層4、発色剤層5のいずれも形成されていない。
図2(c)のC−C線に対応する断面図から明確にわかるように、第1紙片1aには、3つの貫通孔7が形成されており、第2紙片1bには、2つの貫通孔7が形成されている。
記入欄3、顕色剤層4、発色剤層5の紙片上における縦横のサイズは、いずれも同一であり、切り離し用ミシン目2a及び切り離し用ミシン目2bにより切り離された第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dを重ねた際に、完全に一致する位置に形成されることが好ましい。しかし、現実に製造工程における誤差のために数mm程度ずれる場合もある。また、顕色剤層4における顕色剤、発色剤層5における発色剤を節約するため、記入欄3より、顕色剤層4、発色剤層5の面積を小さくするようにしても良い。顕色剤層4、発色剤層5は、通常の感覚を持った記入者が、記入欄3に記入した際に、顕色剤層4が形成された複写欄に適正に複写されるような状態で、少なくとも一部が記入欄3と重なるように形成されていれば良い。
基材1としては、コンピュータ等の情報処理装置からの出力データを印刷する市販のプリンタ、すなわち版を作成しない印刷方式である無版印刷で使用可能な印刷適性及び搬送適性を有し、配送伝票や各種入会申込書等として利用するために充分な強度を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙等の紙が好適に用いられる。
顕色剤層4は、発色剤層5と対を成すことにより複写構造として機能する。顕色剤層4を形成する顕色剤としては通常フェノール性水酸基を有する化合物、例えば、パラフェニールフェノール、3,5−ジブチルサリチル酸亜鉛等が用いられる。顕色剤は揮発性有機溶剤に溶解して印刷インキとするか、ないしはマイクロカプセル化した状態で印刷インキとして、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等の版を作成する印刷方式である有版印刷で塗布される。
発色剤層5は、顕色剤層4と対を成すことにより複写構造として機能する。発色剤層5は、マイクロカプセル化された発色剤が塗布された層である。発色剤としては公知の無色又は淡色の電子供与性呈色性有機化合物、例えば、トリフェニルメタンフタリド類、ロイコオーラミン類、スピロピラン類、フルオラン類等が使用できる。代表的な化合物はクリスタルバイオレットラクトン即ち3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリドである。通常発色剤はアリルメタン類、アルキルナフタレン類、ジフェニール類等の芳香族低揮発性溶剤に溶解されて、アラビアゴムとゼラチン等の壁剤によりマイクロカプセル化されて用いられる。発色剤は、マイクロカプセル化された状態で印刷インキとして、グラビア印刷、フレキソ印刷等の版を作成する印刷方式である有版印刷で塗布される。
<1.2.複写シートの製造>
次に、本実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。まず、オフセット印刷機を使用し、基材1の表面に絵柄(文字・罫線など)の印刷、顕色剤の印刷、切り離し用ミシン目2a及び2bのミシン目加工を行う。基材1としては、市販の上質紙を使用することができる。絵柄インキ、顕色剤としては、公知の種々のものを適宜使用することができる。本実施形態では、絵柄インキとしてDICグラフィックス社製NSインキ(酸化重合タイプ)、またはDICグラフィックス社製UV BF SGインキ(UV硬化タイプ)を使用している。顕色剤としては、富士フィルムビジネスサプライ製感圧紙専用UVスポットインキSDU−201を使用している。この工程により、切り離し用ミシン目2a、2b、記入欄3、顕色剤層4が形成される。
次に、フレキソ印刷機を使用し、発色剤を塗布する。発色剤としては、三菱製紙製水性CBインキブルーを使用することができる。さらに、発色剤を塗布した部分を乾燥させる。これにより、発色剤層5が形成される。さらに、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁する。続いて、穿孔機により所定の位置に貫通孔7を形成する。
最後に、市販のプリンタを使用し、シート識別情報6を印刷する。シート識別情報6は断裁されたシートごとに異なる可変情報である。市販のプリンタとしては、レーザ方式、熱転写方式、インクジェット方式等、公知の様々な方式のプリンタを用いることができる。これにより、図1、2に示したような本実施形態に係る複写シートが得られる。
<1.3.複写シートの使用>
次に、製造された複写シートの使用方法について説明する。図3は、本実施形態に係る複写シートの使用方法を説明するための図である。複写シートを切り離し用ミシン目2a、2bで切り離すことにより、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dの4つの紙片に分離する。そして、図3(a)に示すように、全紙片の表面(顕色剤層4が形成されている面)が同一の側を向くようにして、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dを順に重ね合わせる。この際、顕色剤層4と発色剤層5が一致するように重ね合わせる。貫通孔7から下側に重ねられた紙片の数字が見えるように重ね合わせることにより、4つの紙片の向きが一致し、かつ正しい順序に整えられる。重ね合わせた結果、図3(b)に示すように、各紙片の紙片番号を示す数字が順番に並ぶことになる。
図1、2の例では、全紙片のサイズが同一であり、各紙片における顕色剤層4、発色剤層5の位置関係が全紙片において同一であるので、全紙片の四隅を合わせて重ねることにより、対向する紙片間の顕色剤層4と発色剤層5の位置が一致することになる。この状態で、最上層の第1紙片1aの記入欄3に情報を記入すると、発色剤層5のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層4の顕色剤と反応して発色する。これにより、記入内容が複写欄に複写される。
<2.第2の実施形態>
次に第2の実施形態について説明する。図4は、本発明第2の実施形態に係る複写シートを示す平面図である。図4において、11は基材、11aは第1紙片、11bは第2紙片、11cは第3紙片、11dは第4紙片、12a、12bは切り離し用ミシン目、13は記入欄、14は顕色剤層、15は発色剤層、16はシート識別情報、17は貫通孔、18は減感剤層である。
図5は、図4(a)に示した表側平面図のD−D線、E−E線、F−F線に対応する断面図である。図5(a)は、D−D線に対応する断面図であり、図5(b)は、E−E線に対応する断面図であり、図5(c)は、F−F線に対応する断面図である。図5(a)(b)(c)においても、図2(a)(b)(c)と同様、図面上側が基材の表面、図面下側が基材の裏面となっている。図5(a)(b)(c)の断面図からわかるように、第1の実施形態と異なるのは、顕色剤層14、発色剤層15が基材11の全面に形成されていることである。
表面においては、記入欄13、複写欄以外には、顕色剤層14に重ねて減感剤層18が形成されている。減感剤層18は、顕色剤層14における顕色剤を不活性化させる減感剤を含有する層である。減感剤層18に用いられる減感剤としては、公知の種々のものを採用することができる。顕色剤層14のうち減感剤層18が形成されていない領域が顕色可能な顕色領域となる。
第2の実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。まず、市販のノーカーボンミドル紙に対してオフセット印刷機を使用し、表面に絵柄(文字・罫線など)と減感剤の印刷、切り離し用ミシン目12a及び12bのミシン目加工を行う。さらに、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁し、穿孔機により所定の位置に貫通孔17を形成する。そして、市販のプリンタを使用し、シート識別情報16を印刷する。これにより、図4、5に示したような本実施形態に係る複写シートが得られる。
図4、図5に示した第2の実施形態の複写シートを切り離し用ミシン目12a、12bで切り離すことにより、第1紙片11a、第2紙片11b、第3紙片11c、第4紙片11dの4つの紙片に分離する。そして、図3(a)に示した場合と同様に、全紙片の表面が同一の側を向くようにして、第1紙片11a、第2紙片11b、第3紙片11c、第4紙片11dを順に重ね合わせる。この状態で、最上層の第1紙片11aの記入欄13に情報を記入すると、発色剤層15のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層14の顕色剤と反応して発色する。これにより、記入内容が複写欄に複写される。記入欄13、複写欄(顕色領域)と重ならない部分においては、減感剤層18の効果により、発色が起こらない。
<3.第3の実施形態>
次に第3の実施形態について説明する。図6は、本発明第3の実施形態に係る複写シートを示す平面図である。図6において、21は基材、21aは第1紙片、21bは第2紙片、21cは第3紙片、21dは第4紙片、22a、22bは切り離し用ミシン目、23は記入欄、24は顕色剤層、25は発色剤層、26はシート識別情報、27は貫通孔、28a〜28cは複写欄である。
図7は、図6(a)に示した表側平面図のG−G線、H−H線、I−I線に対応する断面図である。図7(a)は、G−G線に対応する断面図であり、図7(b)は、H−H線に対応する断面図であり、図7(c)は、I−I線に対応する断面図である。図7(a)(b)(c)においては、図面上側が基材21の表面、図面下側が基材21の裏面となっている。図7(a)のG−G線に対応する断面図からわかるように、第1紙片21aの表面には、顕色剤層24が形成されており、第1紙片21aの裏面には、一部に発色剤層25が形成されている。また、第2紙片21bの表面には、顕色剤層24が形成されており、第2紙片21bの裏面には、一部に発色剤層25が形成されている。
図7(b)のH−H線に対応する断面図からわかるように、第3紙片21cの表面には、顕色剤層24が形成されており、第3紙片21cの裏面には、一部に発色剤層25が形成されている。また、第4紙片21dの表面には、顕色剤層24が形成されており、第4紙片21dの裏面には、顕色剤層24、発色剤層25のいずれも形成されていない。
図7(c)のI−I線に対応する断面図から明確にわかるように、第1紙片21aには、3つの貫通孔27が形成されており、第2紙片21bには、2つの貫通孔27が形成されている。
記入欄23、複写欄28a、28b、28c、発色剤層25の紙片上における縦横のサイズは、いずれも同一であり、切り離し用ミシン目22a及び切り離し用ミシン目22bにより切り離された第1紙片21a、第2紙片21b、第3紙片21c、第4紙片21dを重ねた際に、完全に一致する位置に形成されることが好ましい。しかし、現実に製造工程における誤差のために数mm程度ずれる場合もある。また、発色剤層25における発色剤を節約するため、記入欄23、複写欄28a、28b、28cより、発色剤層25の面積を小さくするようにしても良い。複写欄28a、28b、28c、発色剤層25は、通常の感覚を持った記入者が、記入欄23に記入した際に、複写欄28a、28b、28cに適正に複写されるような状態で、少なくとも一部が記入欄23と重なるように形成されていれば良い。
図6、図7に示した複写シートでは、第1紙片21aは、主票として用いられ、第2紙片21b、第3紙片21c、第4紙片21dは、それぞれ控え票a、控え票b、控え票cとして用いられる。図6(a)に示すように、主票として用いられる第1紙片21aの表面には、矩形状の枠が印刷されており、矩形状の枠内が記入欄23であることを示している。主票は最上票(トップ紙)となる。また、控え票aとして用いられる第2紙片21b、控え票bとして用いられる第3紙片21c、控え票cとして用いられる第4紙片21dの表面には、複写欄28a、28b、28cを示す矩形状の枠が印刷されている。
第3の実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。まず、顕色剤層が全面に塗布されている市販のノーカーボンボトム紙に対してオフセット印刷機を使用し、表面に絵柄(文字・罫線など)の印刷、切り離し用ミシン目22a及び22bのミシン目加工を行う。次に、第1の実施形態と同様、フレキソ印刷機を使用し、発色剤を塗布する。さらに、発色剤を塗布した部分を乾燥させる。これにより、発色剤層25が形成される。
続いて、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁する。そして、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁し、穿孔機により所定の位置に貫通孔27を形成する。最後に、第1、第2の実施形態と同様、市販のプリンタを使用し、シート識別情報26を印刷する。これにより、図6、図7に示したような本実施形態に係る複写シートが得られる。
図6、図7に示した第3の実施形態の複写シートを切り離し用ミシン目22a、22bで切り離すことにより、第1紙片21a、第2紙片21b、第3紙片21c、第4紙片21dの4つの紙片に分離する。そして、図3(a)に示した場合と同様に、全紙片の表面が同一の側を向くようにして、第1紙片21a、第2紙片21b、第3紙片21c、第4紙片21dを順に重ね合わせる。この状態で、最上層の第1紙片21aの記入欄23に情報を記入すると、発色剤層25のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層24の顕色剤と反応して発色する。これにより、記入内容が複写欄に複写される。
<4.第4の実施形態>
次に第4の実施形態について説明する。図8は、本発明第4の実施形態に係る複写シートを示す平面図である。図8において、31は基材、31aは第1紙片、31bは第2紙片、31cは第3紙片、31dは第4紙片、32a、32bは切り離し用ミシン目、33は記入欄、34は顕色剤層、35は発色剤層、36はシート識別情報、37は貫通孔である。
図9は、図8(a)に示した表側平面図のJ−J線、K−K線、L−L線に対応する断面図である。図9(a)は、J−J線に対応する断面図であり、図9(b)は、K−K線に対応する断面図であり、図9(c)は、L−L線に対応する断面図である。図9(a)(b)(c)においても、図2(a)(b)(c)と同様、図面上側が基材の表面、図面下側が基材の裏面となっている。図8、図9からわかるように、第4の実施形態においては、発色剤層35が基材31の全面に形成されており、顕色剤層34は、第1の実施形態の顕色剤層4と同一の態様で形成されている。
図8、図9に示した複写シートでは、第1紙片31aは、主票として用いられ、第2紙片31b、第3紙片31c、第4紙片31dは、それぞれ控え票a、控え票b、控え票cとして用いられる。図8(a)に示すように、主票として用いられる第1紙片31aの表面には、矩形状の枠が印刷されており、矩形状の枠内が記入欄33であることを示している。主票は最上票(トップ紙)となる。また、控え票aとして用いられる第2紙片31b、控え票bとして用いられる第3紙片31c、控え票cとして用いられる第4紙片31dの表面には、顕色剤層34が形成されている。顕色剤層34は、複写欄としての役割を果たすものである。顕色剤層34が設けられている領域の外周には、複写欄を示す矩形状の枠が印刷されている。
第4の実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。まず、市販のノーカーボントップ紙に対してオフセット印刷機を使用し、表面に絵柄(文字・罫線など)の印刷、切り離し用ミシン目32a及び32bのミシン目加工を行う。
次に、オフセット印刷機または活版印刷機を使用し、部分的に顕色剤を塗布する。さらに、顕色剤を塗布した部分を乾燥させる。これにより、顕色剤層34が形成される。さらに、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁し、穿孔機により所定の位置に貫通孔37を形成する。最後に、第1の実施形態と同様、市販のプリンタを使用し、シート識別情報36を印刷する。これにより、図8、図9に示したような本実施形態に係る複写シートが得られる。
図8、図9に示した第4の実施形態の複写シートを切り離し用ミシン目32a、32bで切り離すことにより、第1紙片31a、第2紙片31b、第3紙片31c、第4紙片31dの4つの紙片に分離する。そして、図3(a)に示した場合と同様に、全紙片の表面が同一の側を向くようにして、第1紙片31a、第2紙片31b、第3紙片31c、第4紙片31dを順に重ね合わせる。この状態で、最上層の第1紙片31aの記入欄33に情報を記入すると、発色剤層35のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層34の顕色剤と反応して発色する。これにより、記入内容が複写欄に複写される。
<5.第5の実施形態>
図10は、本発明第5の実施形態に係る複写シートを示す平面図である。第5の実施形態では、顕色剤層、発色剤層の形成の態様が第1の実施形態と同一であるので、第1の実施形態と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。図10において、8はコーナーカットである。第5の実施形態では、第1の実施形態の貫通孔7に代えてコーナーカット8が形成されている。
図10(a)(b)に示すように、基材1には4つのコーナーカット8が形成されている。コーナーカット8は各紙片の四隅のうち、1つの隅(コーナー)をカットする態様で形成されている。図10の例では、表面から見た場合に左上の隅がカットされている。4つの紙片において対応する同一箇所の隅がカットされているのであれば、右上、左下、右下のいずれの隅がカットされたものであってもよい。
図10(a)に示した表側平面図のA−A線、B−B線に対応する断面図は、第1の実施形態と同様、図2(a)(b)に示したようになっている。図10(c)は、M−M線に対応する断面図である。図10(c)のM−M線に対応する断面図から明確にわかるように、第1紙片1aと第2紙片1bには、それぞれコーナーカット8が形成されている。
第5の実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。第5の実施形態に係る複写シートの製造方法は、基本的には、第1の実施形態と同様であるが、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁した後、穿孔機により貫通孔7を形成する工程に代えて、切削機によりコーナー部分をカットしてコーナーカット8を形成する。第4紙片1dについては、切削機により型抜きを行うことになる。
図10に示した第5の実施形態の複写シートを切り離し用ミシン目2a、2bで切り離すことにより、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dの4つの紙片に分離する。そして、図3(a)に示した場合と同様に、全紙片の表面(顕色剤層4が形成されている面)が同一の側を向くようにして、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dを順に重ね合わせる。この際、顕色剤層4と発色剤層5が一致するように重ね合わせる。コーナーカット8の位置を合わせて重ね合わせることにより、4つの紙片の向きを誤ることなく、正しい向きに揃えることができる。
この状態で、最上層の第1紙片1aの記入欄3に情報を記入すると、発色剤層5のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層4の顕色剤と反応して発色する。これにより、記入内容が複写欄に複写される。
<6.第6の実施形態>
図11は、本発明第6の実施形態に係る複写シートを示す平面図である。第6の実施形態においても、顕色剤層、発色剤層の形成の態様が第1の実施形態と同一であるので、第1の実施形態と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。図11において、9は貫通孔である。第6の実施形態では、第1の実施形態の貫通孔7に代えて貫通孔9が形成されている。
図11(a)(b)に示すように、基材1には4つの貫通孔9が形成されている。貫通孔9は各紙片において同一の位置、すなわち、4つの紙片を重ね合わせた際に、完全に一致する共通の位置に形成されている。図11の例では、表面から見た場合に左下部に形成されている。4つの紙片において同一の位置に形成されているのであれば、顕色剤層4、発色剤層5、シート識別情報6と重ならない任意の位置に形成することができる。貫通孔9の形状は、貫通孔7と同様、矩形等の多角形や星型など、様々な形状とすることができるが、本実施形態では円形としている。
図11(a)に示した表側平面図のA−A線、B−B線に対応する断面図は、第1の実施形態と同様、図2(a)(b)に示したようになっている。図11(c)は、N−N線に対応する断面図である。図11(c)のN−N線に対応する断面図から明確にわかるように、第1紙片1aと第2紙片1bには、それぞれ貫通孔9が形成されている。
第6の実施形態に係る複写シートの製造方法について説明する。第6の実施形態に係る複写シートの製造方法は、基本的には、第1の実施形態と同様であるが、断裁機でA4サイズなど市販のプリンタで印刷できるサイズに断裁した後、穿孔機により貫通孔7を形成する工程に代えて、貫通孔9を形成する。
図11に示した第6の実施形態の複写シートを切り離し用ミシン目2a、2bで切り離すことにより、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dの4つの紙片に分離する。そして、図3(a)に示した場合と同様に、全紙片の表面(顕色剤層4が形成されている面)が同一の側を向くようにして、第1紙片1a、第2紙片1b、第3紙片1c、第4紙片1dを順に重ね合わせる。この際、顕色剤層4と発色剤層5が一致するように重ね合わせる。貫通孔9の位置を合わせて重ね合わせることにより、4つの紙片の向きを誤ることなく、正しい向きに揃えることができる。
この状態で、最上層の第1紙片1aの記入欄3に情報を記入すると、発色剤層5のカプセルのうち、記入による圧力を受けたカプセルが破裂して発色剤が流れ出し、顕色剤層4の顕色剤と反応して発色する。これにより、記入内容が複写欄に複写される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、2つの切り離し用ミシン目により4つの紙片に分離する構成としたが、最低2つの紙片とし、また、最高5つ以上の紙片とすることも可能である。2つの紙片に分離する場合、第1紙片は表面に記入欄、裏面に発色剤層を有し、第2紙片は表面に顕色剤層を有し、裏面に発色剤層を有する。また、最上票(トップ紙)と最下票(ボトム紙)以外の中間の紙片を複写させない場合、その紙片の上側に重なる紙片の発色剤を塗布しないようにすれば良い。
また、上記第5、第6の実施形態では、貫通孔とコーナーカット以外を第1の実施形態と同一の態様で示したが、コーナーカット8、貫通孔9を第2〜第4の実施形態における貫通孔17、27、37に代えて形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、有版印刷機であるオフセット印刷機にて絵柄等を印刷した後、無版印刷機であるプリンタにてシート識別情報6、16、26、36を印刷するようにしたが、プリンタとしてフルカラープリンタを使用し、シート識別情報6、16、26、36とともに絵柄等を無版印刷で印刷するようにしても良い。
また、上記実施形態では、無版印刷機であるプリンタにてシート識別情報6、16、26、36を印刷するようにしたが、シート識別情報6、16、26、36を字輪印刷で印刷するようにしても良い。製造する複写シートの数が多い場合、絵柄印刷と字輪印刷でインライン加工すると、単価を安くすることが可能となる。
本発明の複写シートは、宅配便のような配送業務に使用する配送伝票、各種入会申込に使用する申込書等の複写を必要とする産業に利用できる。
1、11、21、31・・・基材
1a、11a、21a、31a・・・第1紙片(最上票)
1b、11b、21b、31b・・・第2紙片
1c、11c、21c、31c・・・第3紙片
1d、11d、21d、31d・・・第4紙片(最下票)
2a、2b、12a、12b、22a、22b、32a、32b・・・切り離し用ミシン目
3、13、23、33・・・記入欄
4、14、24、34・・・顕色剤層
5、15、25、35・・・発色剤層
6、16、26、36・・・シート識別情報
7、17、27、37・・・貫通孔
8・・・コーナーカット
9・・・貫通孔
18・・・減感剤層
28a、28b、28c・・・複写欄

Claims (2)

  1. 切り離し用ミシン目が形成され、当該切り離し用ミシン目により複数の紙片に区分された基材を有し、
    前記区分された紙片の一つが最上票の役割をなし、前記区分された紙片の他の一つが最下票の役割をなし、
    全ての紙片には、前記基材の一方の面に、1つの基材上で共通であって異なる基材間において異なるシート識別情報と、紙片を識別する紙片識別情報が印刷され、
    前記紙片には、前記最下票の役割をなす紙片以外の紙片に、紙片を重ねた際に最下票から離れる紙片ほど多くなるように貫通孔が形成され、
    前記紙片識別情報は、紙片を重ねた際に他の紙片の貫通孔を通して視認可能な位置に印刷されており、
    前記最上票の役割をなす紙片には、顕色剤層は形成されず、最大数の貫通孔が形成されており、前記基材の一方の面において、記入欄を規定する枠が印刷され、前記基材の他方の面において、紙片を重ねた際に前記枠で囲まれた領域と少なくとも一部が重なる位置に、発色剤層が形成されており、
    前記最下票の役割をなす紙片には、貫通孔が形成されておらず、発色剤層は形成されず、前記基材の一方の面において、紙片を重ねた際に前記枠で囲まれた領域と少なくとも一部が重なる位置に、顕色剤層が形成されており、
    最上票の役割をなす紙片、最下票の役割をなす紙片以外の紙片には、貫通孔が形成されており、前記基材の一方の面において、紙片を重ねた際に前記枠で囲まれた領域と少なくとも一部が重なる位置に顕色剤層が形成されており、前記基材の他方の面において、紙片を重ねた際に前記枠で囲まれた領域と少なくとも一部が重なる位置に、発色剤層が形成されていることを特徴とする複写シート。
  2. 前記シート識別情報は、無版印刷により印刷されたものであることを特徴とする請求項1に記載の複写シート。
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