JP4127122B2 - 写真シール自動販売方法とその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設において、デジタルカメラ等のカメラで写真を撮影し、その画像をプリンタにてシール紙に印刷するような写真シール自動販売方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述の写真シール自動販売装置としては、被写体を一定回数以内で撮影し、その撮影画像に対して文字やマーク等の落書きを書込む画像編集機能を有するものが提案されている。このような写真シール自動販売装置は、まず一定枚数以内の撮影画像を得るための撮影工程があり、該撮影工程終了後に撮影した各撮影画像に対して画像編集を行う編集工程が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような写真シール自動販売機は、撮影工程と編集工程が完全に分離しているため、例えば撮影工程で3枚撮影した場合であれば、次の編集工程で制限時間内に1枚目は十分画像編集できたが、2枚目は途中まで、3枚目は全く画像編集できなかったというようなことが起こり、利用者の不満につながっていた。
【0004】
また、複数枚数撮影した後に無秩序に画像編集を行うため、本当に画像編集したかった撮影画像に画像編集するのを忘れてしまい、写真シールシートとして印刷された後に気づくこともあった。
また、例えば画像編集時間が長いことを望む利用者であっても、撮影を早く済ましても画像編集時間をその分延長するようなことはできなかった。
【0005】
この発明は、利用者が意図しない画像編集洩れを防止し、撮影画像に対して1枚ずつ十分画像編集を行うことができ、撮影に要した時間に相対して画像編集時間が決定される写真シール自動販売機を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、撮影手段と入力手段と印刷手段とを備えた写真シール自動販売装置が、利用者を前記撮影手段で撮影する撮影工程と、該撮影工程で撮影した撮影画像に対して利用者に前記入力手段で画像編集を許容する編集工程と、前記画像編集された編集画像から所定の画像を前記印刷手段で写真シールシートとして印刷する処理とを実行する写真シール自動販売方法であって、前記撮影工程により複数の撮影画像を取得した後、制限時間を設定した前記編集工程を上記撮影画像毎に実行し、先の編集工程が制限時間内に終了したとき、後の編集工程の制限時間に先の編集工程での残時間を加算して、該後の編集工程の制限時間を増加させる写真シール自動販売方法、又は、撮影工程で利用者を撮影する撮影手段と、前記撮影工程で撮影した撮影画像に対して編集工程で利用者に画像編集を許容する入力手段と、前記画像編集された編集画像から所定の画像を写真シールシートとして印刷する印刷手段と、前記各手段を実行する制御手段とを備えた写真シール自動販売装置であって、前記撮影工程により複数の撮影画像を取得した後、制限時間を設定した前記編集工程を上記撮影画像毎に実行する処理と、先の編集工程が制限時間内に終了したとき、後の編集工程の制限時に先の編集工程での残時間を加算して、該後の編集工程の制限時間を増加させる処理とを前記制御手段に設定した写真シール自動販売装置であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、撮影工程で得た撮影画像に対する前記編集工程に編集制限時間を設定することで、利用者は全ての撮影画像に対して確実に画像編集が行え、いずれかの撮影画像に対する画像編集を失念した状態で時間切れとなることを防止することができる。
【0008】
また、先の編集工程が制限時間内に終了したとき、後の編集工程の制限時間に先の編集工程での残時間を加算して、該後の編集工程の制限時間を増加させることにより、利用者は各工程に対して時間配分を自分好みに振り分けることが可能になる。
【0009】
また好ましい実施の形態として、前記後の編集工程で、先の編集工程の編集画像を編集可能にすることができる。
すなわち、例えば編集工程で時間が余った場合等、必要に応じて先に編集工程が終了している撮影画像及び/又は編集画像に対してさらに編集を行うといったことができる。
【0010】
また好ましい実施の形態として、前記撮影工程は、1つの撮影画像を決定するまで撮影のやり直しを許容することができる。
すなわち、利用者は納得できる撮影画像を得るまで撮影のやり直しを行った後、該撮影画像に対する画像編集を行えるため、仕上がりの写真シールシートに対する満足度が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、図面と共に説明する。
まず、図1に示す写真シール自動販売機1の外観を表した斜視図と共に、写真シール自動販売機1の構成について説明する。
【0012】
写真シール自動販売機1はボックス状の枠で囲まれ、その一側面には筐体2が設置される。
筐体2の正面上部には、中央にデジタルカメラ17を正面よりわずかに下向けに備え、該デジタルカメラ17は上下方向に撮影角度を変更可能に設ける。
【0013】
前記デジタルカメラ17を左右及び上部から囲むようにして半透明部材からなる3つの拡散版16aを備える。該拡散版16aの内部には、ストロボ発光する3つのストロボ照明装置16(図2参照)を備えており、該ストロボ照明装置から照射される光は前記拡散版16aを通過して被写体を照明する。デジタルカメラ17の左右に設けた前記拡散版16aは、板面を正面より内側へ向かってわずかに傾斜させ、デジタルカメラ17の上部に設けた拡散版16aは、正面より下側へ向かってわずかに傾斜させることで、これらの各板面が被写体に向かうように形成されている。
【0014】
筐体2の正面中央には、画像を表示するディスプレイ18を備え、該ディスプレイ18にはタッチパネル14bを重ねて設け、タッチペン14aによって落書き等をペンタッチ入力する入力装置14(後述)を備える。
筐体2の正面下部には、貨幣(例えば硬貨)を投入する投入口15aを備え、その右側側面に写真シールシート5を印刷して排出する写真シール排出口19aを備える。
【0015】
写真シール自動販売機1の枠部の天井部には、平面視四角形で側面視及び正面視台形の反射板16bを備える。該反射板16bは、内部にストロボ照明装置16(図2参照)を備え、底面には拡散板を設けて、被写体を上から照射する。
【0016】
以上の構成により、主にデジタルカメラ17を使用して撮影工程を、主にタッチペン14a及びタッチパネル14bを使用して編集工程を実行する。
【0017】
次に図2に示す写真シール自動販売機1の制御回路ブロック図と共に、写真シール自動販売機1の構造について説明する。
制御処理を実行する制御部は筐体2(図1)の内部に設けられ、該制御部は、CPU12、ROM11、RAM13にて形成し、CPU12はROM11に格納されているプログラムを読み込んで制御処理を実行し、RAM13に処理用データの読書きを行う。この実施形態では、撮影を行う撮影工程及び落書きを行う編集工程のそれぞれに制限時間を設定しておき、各工程に残り時間ができると、CPU12はこの残り時間を一旦ROM11に記憶させ、次工程の制限時間に加算して処理を行う。
【0018】
入力装置14は、前述したようにディスプレイ18に設けられたタッチパネル14bとタッチペン14aとにより形成され、利用者にタッチペン14aで操作された内容に該当する信号を入力信号としてCPU12に送信する。
貨幣処理装置15は、前述の投入口15aの内部に設けられ、投入された貨幣(例えば硬貨)の真偽判別、金種判別を行い、投入金額を処理信号としてCPU12に送信する。
【0019】
ストロボ照明装置16は、前述の拡散板16aの各内部に収納され、それぞれCPU12からの照明制御信号に従ってストロボ発光を実行する。
デジタルカメラ17は、CPU12よりシャッタ信号を受取り、動画データや静止画データといった画像データをCPU12に送信する。
【0020】
ディスプレイ18は、CPU12より画像信号を受信し、該信号に従って画像を表示する。
プリンタ19は、CPU12よりプリント画像データを受信し、写真シールシート5に該プリント画像を印刷して排出する。
【0021】
スピーカ20は、CPU12より音声信号を受取り、該信号に従って音声を鳴らす。
以上の構造により、CPU12で撮影工程と編集工程の制限時間を管理し、先の工程での使用時間に対応して後の工程の制限時間を可変する。
【0022】
次に図3に示す処理フロー図と共に写真シール自動販売機1の動作について説明する。
利用者に貨幣(例えば硬貨)を投入口15a(図1)に投入されると、貨幣処理装置15(図2)は真偽判定、金種判定を実行し、CPU12に処理信号を送信して処理開始となる。
【0023】
前記処理開始を受けて、CPU12はデジタルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ18に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるのを待つ(ステップn1)。
【0024】
利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始する。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理しており、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にステップn4に進む(ステップn2)。このとき、撮影画像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影を実行してその撮影画像を採用する。
なお、前記制限時間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0025】
撮影終了時に制限時間が経過していなければ、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合はステップn1に戻る。キープボタンをタッチされた場合は、CPU12はステップn1からステップn3までの一連の工程Aで経過した時間(例えば40秒)を前記制限時間から減算し、算出された残時間(この場合は20秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ステップn3)。
【0026】
CPU12はディスプレイ18にRGB信号を送信して前記撮影画像を表示させ、ROM12に記憶させている工程Aでの残時間(この場合は20秒)をこれから実行する工程Bの制限時間(例えば60秒)に加算して、制限時間を増加(この場合は80秒)させる(ステップn4)。このとき同時にディスプレイ18には次撮影ボタンと印刷ボタンを表示させる。
利用者はタッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示すペン18aと消しゴムペン18bで落書き画像18cに落書きを行う。
【0027】
CPU12は工程Bの経過時間を管理し、前記加算した制限時間内(この場合は80秒)であれば次のステップに進み、制限時間が経過すればステップn7に強制的に進む(ステップn5)。
CPU12は、利用者が落書き中であれば、ステップn5に戻り、落書きが終了すれば次のステップに進む(ステップn6)。
【0028】
利用者に印刷ボタンをタッチペン14aでタッチされると、ステップn14へ一気に進む。次撮影ボタンをタッチされた場合には、CPU12はステップn4からステップn7までの工程Bでの経過時間(例えば50秒)を制限時間(この場合は80秒)から減算し、算出された残時間(この場合は30秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ステップn7)。
なお、この次撮影ボタンをタッチされるまでの間、CPU12は工程Bの制限時間(この場合は80秒)をディスプレイ18に表示させている制限時間表示部18g(図4)にカウントダウンして表示させ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0029】
次の工程Cはステップn8からステップn10の3つのステップからなり、前記工程Aと同じ動作で撮影処理を行う。ただしこのときは、工程Cの最初のステップn8でCPU12は前記工程Bでの残時間(この場合は30秒)を制限時間(60秒)に加算して制限時間を増加(この場合は90秒)して処理を行う(ステップn8からn10)。
【0030】
次の工程Dはステップn11からステップn12の3つのステップからなり、前記工程Bのステップn4からステップn6の3つのステップと同じ動作を行う。前記工程Cで例えば40秒使用したとすると、残りの50秒が工程Dに与えられている制限時間、例えば60秒に加算され、利用者は110秒の間落書きを行うことができる(ステップn11からn13)。なお、この工程Dでの落書きにおいては、CPU12はサムネイル画像18d(図4)に工程Bでの落書き画像と工程Dでの落書き画像を縮小表示させ、利用者にタッチペン14aでタッチされることで落書き画像18cを選択された落書き画像に入れ替える。これにより、利用者は工程Dで時間が余れば、工程Bでの落書きの続きを行うことができる。
【0031】
次のステップでは、CPU12はディスプレイ18にRGB信号を送信してシール分割数及び配置(例えば16分割均等配置など)を選択させる画面を表示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして選択させる(ステップn14)。
【0032】
前記選択がされると、CPU12は選択された分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール排出口19aから排出させる(ステップn15)。
【0033】
以上の構成、構造、動作により、利用者は撮影に時間をかけたい場合にはゆっくり撮影でき、落書きに時間をかけたい場合には手早く撮影を済ませてゆっくり落書きを行うことができる。また、撮影画像を得た後に該撮影画像に対して落書きを行うため、意図しない落書き漏れを防止することができる。
【0034】
なお、上述の実施の形態において、工程Dの制限時間は以前の工程の残時間を加算して算出したが、工程A、B、C、D全てのトータル時間を設定しておき(例えば240秒)、そこから工程A、B、Cに要した時間(この場合は、工程Aで40秒、工程Bで50秒、工程Cで40秒)を減算して算出(この場合は110秒)しても良い。
【0035】
また、工程A、又は工程A,B、又は工程A,B,Cで前記トータル時間(240秒)に達したときは、その時点でステップn14に進んで印刷等を実行した後に終了するように設定しても良い。
【0036】
また、工程Aと工程Bをまとめて制限時間を管理し(例えば120秒)、工程Aが終了すれば(例えば100秒)、その残時間(この場合は20秒)が工程Bで使用できるようにしても良い。これにより、利用者は早く撮影して落書き時間を延ばすだけでなく、ゆっくり撮影して落書き時間は少しでよいといった時間の使い方ができる。
【0037】
また、上記工程Aと工程Bをまとめて制限時間を管理した場合は(120秒)、工程Aと工程Bを合わせても制限時間内であれば(例えば40秒+20秒=60秒を使用)、その残時間(つまり60秒)を次に繰り越しても良いし、繰り越さなくても良い。繰り越した場合には、利用者にとって時間を十分使いきれる利点があり、繰り越さなかった場合には、アミューズメント施設の経営者にとって1販売に要する時間を短くして稼働率を高められる利点がある。
【0038】
他の実施形態として、撮影工程である工程Eを2回繰り返し、編集工程である工程F,Gで2枚の撮影画像に落書きを行う場合について、図5に示す処理フロー図と共に説明する。
【0039】
利用者に貨幣(例えば硬貨)を投入口15a(図1)に投入されると、貨幣処理装置15(図2)は真偽判定、金種判定を実行し、CPU12に処理信号を送信して処理開始となる。
【0040】
前記処理開始を受けて、CPU12はデジタルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ18に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるのを待つ(ステップs1)。
【0041】
利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始する。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理しており、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にステップs5に進む(ステップs2)。このとき、撮影画像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影を実行してその撮影画像を採用する。
なお、前記制限時間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0042】
撮影終了時に制限時間が経過していなければ、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合はステップs1に戻る。キープボタンをタッチされた場合は、CPU12はステップs1からステップs3までの一連の工程Eで経過した時間(例えば50秒)を前記制限時間から減算し、算出された残時間(この場合は10秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ステップs3)。
【0043】
ここで、キープされた撮影画像が1枚目であれば(つまり最後でなければ)、ステップs1に戻り、2枚目であれば(つまり最後であれば)、次のステップに進む(ステップs4)。
【0044】
このとき、CPU12はディスプレイ18にRGB信号を送信して前記撮影画像を表示させ、ROM12に記憶させている工程Eでの残時間(この場合は10秒)をこれから実行する工程Fの制限時間(例えば60秒)に加算して、制限時間を増加(この場合は70秒)させる。これと同時にディスプレイ18には印刷ボタンと、先の実施形態の次撮影ボタンに変えて次落書きボタン(図示省略)を表示させる(ステップs5)。
利用者はタッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示すペン18aと消しゴムペン18bで落書き画像18cに落書きを行う。
【0045】
CPU12は工程Fの経過時間を管理し、前記加算した制限時間内(この場合は70秒)であれば次のステップに進み、制限時間が経過すればステップs9に強制的に進む(ステップs6)。
CPU12は、利用者が落書き中であれば、ステップs6に処理を戻し、落書きが終了すれば次のステップに処理を進める(ステップs7)。
【0046】
利用者に印刷ボタンをタッチペン14aでタッチされると、CPU12はステップs13へ一気に処理を進め、次落書きボタンをタッチされた場合には、ステップs5からステップs8までの工程Fでの経過時間(例えば50秒)を制限時間(この場合は70秒)から減算し、算出された残時間(この場合は20秒)をRAM13に記憶させて次のステップに処理を進める(ステップs8)。
なお、この次落書きボタンをタッチされるまでの間、CPU12は工程Fの制限時間(この場合は70秒)をディスプレイ18に表示させている制限時間表示部18g(図4)にカウントダウンして表示させ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0047】
次の工程Gはステップs9からステップs12の4つのステップからなり、前記工程Fのステップs5からステップs8の4つのステップと同様の動作を行う。
【0048】
現在工程E,Fを経て20秒の余り時間があるため、工程Gの制限時間は本来の60秒に20秒を加算され、利用者は80秒の間落書きを行うことができる(ステップs9からs12)。なお、この工程Gでは、工程Fでディスプレイ18に表示されていた次落書きボタンを前落書きボタンに変更する(図示省略)。
【0049】
このとき、制限時間内(例えば55秒)にステップs12で利用者が前落書きボタンをタッチすると、CPU12は処理をステップs5に戻し、余り時間の間(つまり25秒)1枚目の撮影画像に対する落書きを許容する。
【0050】
次のステップs13では、CPU12はディスプレイ18にRGB信号を送信してシール分割数及び配置(例えば16分割均等配置など)を選択させる画面を表示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして選択させる(ステップs13)。
【0051】
前記選択がされると、CPU12は選択された分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール排出口19aから排出させる(ステップs14)。
【0052】
以上の動作により、撮影した2枚の撮影画像に対してそれぞれ制限時間を設定した編集工程で落書きを行うため、意図しない落書き洩れを防止することができる。
図5と共に説明したこの実施形態においても、他の構成・構造は先の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0053】
なお、以上の実施形態において前記ステップs4での最後か否かの判断は、例えば印刷終了ボタンを表示して利用者にタッチさせることで、2枚に限らず複数枚キープ可能に設定しても良い。
【0054】
また、前記ステップs2で制限時間が経過したときに、ステップs4に進むように設定し、制限時間を設定した工程Eを複数回繰り返して実行することを可能に設定しても良い。
また、工程Eでの余り時間を次の工程Fに追加しない設定にしても良い。
【0055】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真シール自動販売装置は、実施形態の写真シール自動販売機1に対応し、
以下同様に、
写真シールシートは、写真シールシート5に対応し、
制御手段は、CPU12、ROM11及びRAM13に対応し、
入力手段は、入力装置14に対応し、
撮影手段は、デジタルカメラ17に対応し、
印刷手段は、プリンタ19に対応し、
表示手段は、ディスプレイ18に対応し、
撮影工程は、工程A、工程C及び工程Eに対応し、
編集工程は、工程B、工程D、工程F及び工程Gに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】
この発明により、撮影を行った撮影画像に対して確実に編集を行うことができ、意図しない編集漏れによる利用者の失望を防止することができて、顧客満足度を向上することができる。
【0057】
また、利用者は各編集工程に対して時間配分を自分好みに振り分けることが可能になる。
【0058】
また、1回の写真シール自動販売に要する時間は所定時間内に抑えられるため、利用者に編集時間を十分とって満足してもらっても販売時間が延長されず、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設の経営者にとっては、顧客満足の向上と稼働率の確保を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真シール自動販売機の外観を示す斜視図。
【図2】制御回路を示すブロック図。
【図3】撮影、編集及び印刷処理を示すフローチャート。
【図4】編集工程の画面イメージを示すイメージ図。
【図5】他の実施形態の撮影、編集及び印刷処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…写真シール自動販売機
5…写真シール
11…ROM
12…CPU
13…RAM
14…入力装置
17…デジタルカメラ
19…プリンタ
A、B、C、D、E、F、G…工程
Claims (6)
- 撮影手段と入力手段と印刷手段とを備えた写真シール自動販売装置が、
利用者を前記撮影手段で撮影する撮影工程と、
該撮影工程で撮影した撮影画像に対して利用者に前記入力手段で画像編集を許容する編集工程と、
前記画像編集された編集画像から所定の画像を前記印刷手段で写真シールシートとして印刷する処理とを実行する写真シール自動販売方法であって、
前記撮影工程により複数の撮影画像を取得した後、制限時間を設定した前記編集工程を上記撮影画像毎に実行し、
先の編集工程が制限時間内に終了したとき、後の編集工程の制限時間に先の編集工程での残時間を加算して、該後の編集工程の制限時間を増加させる
写真シール自動販売方法。 - 前記後の編集工程で、先の編集工程の編集画像を編集可能にする
請求項1記載の写真シール自動販売方法。 - 前記撮影工程は、1つの撮影画像を決定するまで撮影のやり直しを許容する
請求項1又は2記載の写真シール自動販売方法。 - 撮影工程で利用者を撮影する撮影手段と、
前記撮影工程で撮影した撮影画像に対して編集工程で利用者に画像編集を許容する入力手段と、
前記画像編集された編集画像から所定の画像を写真シールシートとして印刷する印刷手段と、
前記各手段を実行する制御手段とを備えた写真シール自動販売装置であって、
前記撮影工程により複数の撮影画像を取得した後、制限時間を設定した前記編集工程を上記撮影画像毎に実行する処理と、
先の編集工程が制限時間内に終了したとき、後の編集工程の制限時間に先の編集工程での残時間を加算して、該後の編集工程の制限時間を増加させる処理とを前記制御手段に設定した
写真シール自動販売装置。 - 前記後の編集工程で、先の編集工程の編集画像を編集可能にする処理を前記制御手段に設定した
請求項4記載の写真シール自動販売装置。 - 前記撮影工程を、1つの撮影画像を決定するまで撮影のやり直しを許容するよう設定した
請求項4又は5記載の写真シール自動販売装置。
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